JP2003234890A - 画像補正装置、プログラム、記憶媒体及び画像補正方法 - Google Patents

画像補正装置、プログラム、記憶媒体及び画像補正方法

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JP2003234890A
JP2003234890A JP2002033233A JP2002033233A JP2003234890A JP 2003234890 A JP2003234890 A JP 2003234890A JP 2002033233 A JP2002033233 A JP 2002033233A JP 2002033233 A JP2002033233 A JP 2002033233A JP 2003234890 A JP2003234890 A JP 2003234890A
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English (en)
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Umikatsu Seki
海克 関
Sadafumi Araki
禎史 荒木
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 いわゆるスキューが生じたスキャン画像に対
して3次元形状歪み補正を実行しても、歪み補正に伴う
画質の劣化の発生を防止することができる画像補正装置
を提供する。 【解決手段】 スキャン画像の主走査方向上辺もしくは
下辺の近傍に位置するブック原稿のページ外形を用いて
スキャン画像のスキュー角度αを検出し、このスキュー
角度αに基づいてスキャン画像のスキューを補正する。
これにより、スキャン画像をブック原稿をコンタクトガ
ラスの上もしくは下に適正に接触させた状態で読み取っ
たスキャン画像と同等にすることができるので、このス
キューが補正されたスキャン画像に対して3次元形状歪
み補正を実行しても、歪み補正に伴う画質の劣化の発生
を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像補正装置、プ
ログラム、記憶媒体及び画像補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フラットベットスキャナを用いて読み取
る原稿の多くはシート状の原稿であり、コンタクトガラ
ス上に開閉自在の圧板を設け、コンタクトガラス上に原
稿を載置した後に圧板を閉じて原稿をスキャンするよう
にしている。しかし、原稿としてはシート状のものに限
られず、ブック原稿(本、冊子など)も原稿として扱わ
れることがあり、そのような場合にもコンタクトガラス
上にブック原稿を載置し、原稿をスキャンすることにな
る。
【0003】ところが、原稿としてブック原稿を用いた
場合には、図28に示すように、ブック原稿100のペ
ージ綴じ部101がコンタクトガラス102から浮き上
がってしまう。このようにブック原稿100のページ綴
じ部101がコンタクトガラス102から浮き上がって
しまった場合には、ページ綴じ部101が焦点面から離
れてしまうため、浮き上がった部分のスキャン画像に
は、画像歪み、影、文字ボケなどの画像劣化が発生す
る。劣化した画像のページ綴じ部101は読みにくく、
OCRにより文字認識処理を行うときの認識率が著しく
低下する。特に、厚手製本ではその割合が高く、また、
ブック原稿100のページ綴じ部101を焦点面から離
れないように加圧作業した場合には、ブック原稿100
自体を破損してしまうこともある。
【0004】このような問題を解決すべく、画像の濃度
情報から物体の3次元形状を推定する方法を用いて、画
像の歪みを補正する方法が提案されている。このような
画像の濃度情報から物体の3次元形状を推定する方法と
しては、T. Wada, H. Uchida and T. Matsuyama, “Sha
pe from Shading with Interreflections under a Prox
imal Light Source: Distortion-Free Copying of an U
nfolded Book”, International Journal Computer Vis
ion 24(2), 125-135(1997)に記載されているShape from
Shadingと呼ばれる方法が代表的な例である。
【0005】しかしながら、前述したShape from Shadi
ngと呼ばれる方法によれば、計算量が多く、歪み補正処
理の計算時間が長いので、実用化は困難である。
【0006】また、特開平5-161002号公報に記載されて
いる方法によれば、三角測量方式により書籍の形状を測
定するための特別な形状計測装置が必要になるため、適
当ではない。
【0007】そこで、近年においては、少ない計算量で
有効に歪みを補正すべく、読み取りスキャン画像のペー
ジ外形の形状を用いて書籍表面の3次元形状を推定する
画像補正装置が提案されている(例えば、特開平11-414
55号公報等を参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コンタクト
ガラス上にブック原稿をセットする場合、ブック原稿の
画像を下向きにしてセットする必要があり、操作者から
は原稿の裏面しか見ることができないようになってい
る。そのため、スキャン画像には、図29に示すよう
に、ブック原稿のページ綴じ部が主走査方向に対して斜
めに傾く、いわゆるスキューが生じたスキャン画像が発
生する場合がある。
【0009】しかしながら、従来の画像補正方式におい
ては、これらの状況を考慮していないので、このような
スキャン画像の歪みを補正すると十分な補正ができない
ばかりか、むしろ画質が劣化してしまうという問題があ
る。
【0010】本発明の目的は、いわゆるスキューが生じ
たスキャン画像に対して3次元形状歪み補正を実行して
も、歪み補正に伴う画質の劣化の発生を防止することが
できる画像補正装置、プログラム、記憶媒体及び画像補
正方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の画
像補正装置は、ブック原稿を読み取ったスキャン画像を
補正する画像補正装置において、前記スキャン画像の主
走査方向上辺もしくは下辺の近傍に位置する前記ブック
原稿のページ外形を用い、前記スキャン画像のスキュー
角度を検出するスキュー角度検出手段と、このスキュー
角度検出手段により検出された前記スキュー角度に基づ
いて前記スキャン画像のスキューを補正するスキュー補
正手段と、このスキュー補正手段によりスキューが補正
された前記スキャン画像の3次元形状歪みを補正する画
像歪み補正手段と、を備える。
【0012】したがって、スキャン画像の主走査方向上
辺もしくは下辺の近傍に位置するブック原稿のページ外
形を用いてスキャン画像のスキュー角度が検出され、こ
のスキュー角度に基づいてスキャン画像のスキューが補
正される。これにより、スキャン画像は、ブック原稿を
コンタクトガラスの上もしくは下に適正に接触させた状
態で読み取ったスキャン画像と同等になるので、このス
キューが補正されたスキャン画像に対して3次元形状歪
み補正を実行しても、歪み補正に伴う画質の劣化が発生
することはない。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像補正装置において、前記スキュー角度検出手段は、前
記ページ外形上の2点を前記ブック原稿の左右ページか
ら1つずつ選択する2点選択手段と、この2点選択手段
により選択された2点間を結ぶ線分と画像読み取りの副
走査方向との成す角度を算出するスキュー角度算出手段
と、を備える。
【0014】したがって、スキュー角度が、ブック原稿
の左右ページから1つずつ選択されたページ外形上の2
点間を結ぶ線分と画像読み取りの副走査方向との成す角
度とに基づいて算出される。これにより、ページ外形上
の数個の点の位置を求めるだけでスキュー角度が算出さ
れるので、スキュー角度の検出を短時間で行うことが可
能になる。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項2記載の画
像補正装置において、前記2点選択手段は、前記スキャ
ン画像の前記ページ外形の直線位置が既知の場合には、
前記ページ外形上の2点の検出を予め指定した探索範囲
内で行う。
【0016】したがって、ページ外形上の2点の探索を
短時間で行うことが可能になる。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項2記載の画
像補正装置において、前記2点選択手段は、前記スキャ
ン画像の前記ページ外形の直線位置が未知の場合には、
前記スキャン画像の主走査方向上辺もしくは下辺の近傍
に位置する前記ブック原稿の前記ページ外形を前記スキ
ャン画像から抽出し、この抽出された前記ページ外形の
直線位置から2点を検出する。
【0018】したがって、スキャン画像のページ外形の
直線位置が未知の場合であっても、ページ外形上の2点
を確実に探索することが可能になる。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
のいずれか一記載の画像補正装置において、前記スキュ
ー補正手段は、所定位置を中心として前記スキュー角度
検出手段により検出された前記スキュー角度だけ前記ス
キャン画像全体を回転させる画像回転手段を備える。
【0020】したがって、スキャン画像のスキュー補正
を確実に行うことが可能になる。
【0021】請求項6記載の発明は、請求項5記載の画
像補正装置において、前記スキュー補正手段は、前記画
像回転手段による画像回転後の前記スキャン画像の各画
素値について隣接する4ブロックの各画素値を基に線形
補間処理を行う線形補間手段を備える。
【0022】したがって、スキャン画像全体を回転させ
て補正した画像の画素の座標が小数になることはない。
これにより、スキュー補正画像の画質を維持することが
可能になる。
【0023】請求項7記載の発明は、請求項1ないし6
のいずれか一記載の画像補正装置において、前記画像歪
み補正手段により3次元形状歪みが補正された前記スキ
ャン画像に対して輝度補正処理を施す輝度補正手段を備
える。
【0024】したがって、3次元形状歪み補正が実行さ
れたスキャン画像に対して輝度補正が実行されるので、
スキャン画像に黒い筋や薄い影が生じてしまうのを防止
することが可能になる。
【0025】請求項8記載の発明は、請求項1ないし7
のいずれか一記載の画像補正装置において、前記画像歪
み補正手段により3次元形状歪みが補正された前記スキ
ャン画像に対してボケ補正処理を施すボケ補正手段を備
える。
【0026】したがって、3次元形状歪み補正が実行さ
れたスキャン画像に対してボケ補正が実行されるので、
スキャン画像をシャープにすることが可能になる。
【0027】請求項9記載の発明のプログラムは、ブッ
ク原稿を読み取ったスキャン画像の画像補正をコンピュ
ータに実行させるプログラムであって、前記コンピュー
タに、前記スキャン画像の主走査方向上辺もしくは下辺
の近傍に位置する前記ブック原稿のページ外形を用い、
前記スキャン画像のスキュー角度を検出するスキュー角
度検出機能と、このスキュー角度検出機能により検出さ
れた前記スキュー角度に基づいて前記スキャン画像のス
キューを補正するスキュー補正機能と、このスキュー補
正機能によりスキューが補正された前記スキャン画像の
3次元形状歪みを補正する画像歪み補正機能と、を実行
させる。
【0028】したがって、スキャン画像の主走査方向上
辺もしくは下辺の近傍に位置するブック原稿のページ外
形を用いてスキャン画像のスキュー角度が検出され、こ
のスキュー角度に基づいてスキャン画像のスキューが補
正される。これにより、スキャン画像は、ブック原稿を
コンタクトガラスの上もしくは下に適正に接触させた状
態で読み取ったスキャン画像と同等になるので、このス
キューが補正されたスキャン画像に対して3次元形状歪
み補正を実行しても、歪み補正に伴う画質の劣化が発生
することはない。
【0029】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
プログラムにおいて、前記スキュー角度検出機能は、前
記ページ外形上の2点を前記ブック原稿の左右ページか
ら1つずつ選択する2点選択機能と、この2点選択機能
により選択された2点間を結ぶ線分と画像読み取りの副
走査方向との成す角度を算出するスキュー角度算出機能
と、を前記コンピュータに実行させる。
【0030】したがって、スキュー角度が、ブック原稿
の左右ページから1つずつ選択されたページ外形上の2
点間を結ぶ線分と画像読み取りの副走査方向との成す角
度とに基づいて算出される。これにより、ページ外形上
の数個の点の位置を求めるだけでスキュー角度が算出さ
れるので、スキュー角度の検出を短時間で行うことが可
能になる。
【0031】請求項11記載の発明のコンピュータに読
み取り可能な記憶媒体は、請求項9または10記載のプ
ログラムを記憶する。
【0032】したがって、この記憶媒体に記憶されたプ
ログラムをコンピュータにインストールすることによ
り、請求項9または10記載のプログラムと同様の作用
を得ることが可能になる。
【0033】請求項12記載の発明の画像補正方法は、
ブック原稿を読み取ったスキャン画像の画像補正方法で
あって、前記スキャン画像の主走査方向上辺もしくは下
辺の近傍に位置する前記ブック原稿のページ外形を用
い、前記スキャン画像のスキュー角度を検出するスキュ
ー角度検出工程と、このスキュー角度検出工程により検
出された前記スキュー角度に基づいて前記スキャン画像
のスキューを補正するスキュー補正工程と、このスキュ
ー補正工程によりスキューが補正された前記スキャン画
像の3次元形状歪みを補正する画像歪み補正工程と、を
含む。
【0034】したがって、スキャン画像の主走査方向上
辺もしくは下辺の近傍に位置するブック原稿のページ外
形を用いてスキャン画像のスキュー角度が検出され、こ
のスキュー角度に基づいてスキャン画像のスキューが補
正される。これにより、スキャン画像は、ブック原稿を
コンタクトガラスの上もしくは下に適正に接触させた状
態で読み取ったスキャン画像と同等になるので、このス
キューが補正されたスキャン画像に対して3次元形状歪
み補正を実行しても、歪み補正に伴う画質の劣化が発生
することはない。
【0035】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の画像補正方法において、前記スキュー角度検出工程
は、前記ページ外形上の2点を前記ブック原稿の左右ペ
ージから1つずつ選択する2点選択工程と、この2点選
択工程により選択された2点間を結ぶ線分と画像読み取
りの副走査方向との成す角度を算出するスキュー角度算
出工程と、を含む。
【0036】したがって、スキュー角度が、ブック原稿
の左右ページから1つずつ選択されたページ外形上の2
点間を結ぶ線分と画像読み取りの副走査方向との成す角
度とに基づいて算出される。これにより、ページ外形上
の数個の点の位置を求めるだけでスキュー角度が算出さ
れるので、スキュー角度の検出を短時間で行うことが可
能になる。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図27に基づいて説明する。本実施の形態の画像補正
装置は画像形成装置であるデジタル複写機に備えられて
おり、画像読取装置としてはデジタル複写機のスキャナ
部が適用されている。
【0038】ここで、図1はスキャナ部1の構成を示す
縦断正面図である。図1に示すように、スキャナ部1
は、原稿を載置するコンタクトガラス2と、原稿の露光
用の露光ランプ3及び第一反射ミラー4からなる第一走
行体5と、第二反射ミラー6及び第三反射ミラー7から
なる第二走行体8と、原稿の画像を読み取る撮像素子と
してのCCD(Charge Coupled Device)9と、このC
CD9に結像させるためのレンズユニット10と、原稿
を載置する基準になるとともにコンタクトガラス2のズ
レや外れを防止する原稿スケール11と、この原稿スケ
ール11の下側に設置されたシェーディング補正用の白
基準板12と、フレーム14とを備えている。CCD9
はセンサボード13上に形成されている。
【0039】原稿の走査時には、第一走行体5及び第二
走行体8はステッピングモータ24(図3参照)によっ
て副走査方向に移動する。すなわち、第一走行体5及び
第二走行体8がコンタクトガラス2の下を走行して、露
光ランプ3で原稿を露光走査し、その反射光を第一反射
ミラー4、第二反射ミラー6及び第三反射ミラー7で反
射して、レンズユニット10を通してCCD9に結像さ
せる。ここに、画像読取手段が実現されている。
【0040】このようなスキャナ部1は、このスキャナ
部1で読み取られた原稿の画像に基づく画像データに応
じ、例えば電子写真方式で用紙上に画像の形成を行う画
像印刷装置であるプリンタ部(図示せず)を備えるデジ
タル複写機16に搭載されている。図2は、スキャナ部
1を搭載したデジタル複写機16の上部部分を示す斜視
図である。図2に示すように、スキャナ部1には、コン
タクトガラス2に対して開閉自在な圧板17と、この圧
板17の開閉を検出する開閉センサ18とが設けられて
いる。なお、デジタル複写機16に備えられるプリンタ
としては、電子写真方式のほか、インクジェット方式、
昇華型熱転写方式、銀塩写真方式、直接感熱記録方式、
溶融型熱転写方式など、種々の印刷方式を適用すること
ができる。その具体的な構成については周知であるた
め、詳細な説明は省略する。
【0041】図3は、スキャナ部1の制御系の電気的な
接続を示すブロック図である。図3に示すように、この
制御系は、スキャナ部1の全体を制御するメイン制御部
19に、CCD9で読み取った画像データに各種の画像
処理を施す回路である画像処理部20と、第一走行体5
及び第二走行体8を制御する回路である走行体制御部2
1と、デジタル複写機16への各種操作を受け付け、ま
た、各種メッセージを表示する操作パネル22と、CC
D9で読み取った画像データや所定のデータ等を記憶す
るメモリ23とが接続されている。なお、操作パネル2
2には、コピー開始を宣言するためのコピースタートキ
ー等が設けられている。また、走行体制御部21には、
露光ランプ3と、第一走行体5及び第二走行体8を駆動
するステッピングモータ24と、第一走行体5及び第二
走行体8がホームポジションにあるか否かを検出するス
キャナホームポジションセンサ(HPセンサ)25と、
開閉センサ18とが接続されている。
【0042】ここで、図4は画像処理部20の基本的な
内部構成を示すブロック図である。図4に示すように、
画像処理部20は、原稿をCCD9により読み取ったア
ナログ画像信号の増幅処理やデジタル変換処理等を行う
アナログビデオ処理部26、シェーディング補正処理を
行うシェーディング補正処理部27、シェーディング補
正処理後のデジタル画像信号に、MTF補正、変倍処
理、γ補正等の各種画像データ処理を行いスキャン画像
を生成する画像データ処理部28、本実施の形態の特長
的な機能であるスキャン画像の画像補正機能を実現する
画像補正部29から構成されている。以上のような画像
処理後のデジタル画像信号は、メイン制御部19を介し
てプリンタ部に送信されて、画像形成に供される。
【0043】メイン制御部19は、図5に示すように、
各部を集中的に制御するCPU(Central Processing U
nit)31を備えており、このCPU31には、BIO
Sなどを記憶した読出し専用メモリであるROM(Read
Only Memory)32と、各種データを書換え可能に記憶
してCPU31の作業エリアとして機能するRAM(Ra
ndom Access Memory)33とがバス34で接続されてお
り、マイクロコンピュータを構成している。さらにバス
34には、制御プログラムが記憶されたHDD35と、
CD(Compact Disc)−ROM37を読み取るCD−R
OMドライブ36と、プリンタ部等との通信を司るイン
タフェース(I/F)38とが接続されている。
【0044】図5に示すCD−ROM37は、この発明
の記憶媒体を実施するものであり、所定の制御プログラ
ムが記憶されている。CPU31は、CD−ROM37
に記憶されている制御プログラムをCD−ROMドライ
ブ36で読み取り、HDD35にインストールする。こ
れにより、メイン制御部19は、後述するような各種の
処理を行うことが可能な状態となる。
【0045】なお、記憶媒体としては、CD−ROM3
7のみならず、DVDなどの各種の光ディスク、各種光
磁気ディスク、フレキシブルディスクなどの各種磁気デ
ィスク、半導体メモリ等、各種方式のメディアを用いる
ことができる。また、インターネットなどのネットワー
クからプログラムをダウンロードし、HDD35にイン
ストールするようにしてもよい。この場合に、送信側の
サーバでプログラムを記憶している記憶装置も、この発
明の記憶媒体である。なお、プログラムは、所定のOS
(Operating System)上で動作するものであってもよい
し、その場合に後述の各種処理の一部の実行をOSに肩
代わりさせるものであってもよいし、ワープロソフトな
ど所定のアプリケーションソフトやOSなどを構成する
一群のプログラムファイルの一部として含まれているも
のであってもよい。
【0046】次に、メイン制御部19に設けられたCP
U31が制御プログラムに基づいて実行する各種処理の
内容について説明する。ここでは、CPU31が実行す
る処理のうち、本実施の形態のスキャナ部1が備える特
長的な機能であるスキャン画像の画像補正機能を実現す
る画像補正装置である画像補正部29におけるスキャン
画像の画像補正処理についてのみ説明する。
【0047】図6は、スキャン画像の画像補正処理の流
れを概略的に示すフローチャートである。なお、ここで
は、図7に示すように、ブック原稿40のページ綴じ部
41とスキャナ部1の画像読み取りの主走査方向とがほ
ぼ平行になるように位置させてブック原稿40をコンタ
クトガラス2上に下向きに載置したことを意図した場合
について説明する。
【0048】まず、画像データ処理部28から出力され
たコンタクトガラス2に載置されているブック原稿40
のスキャン画像を入力する(ステップS1)。ここで、
図8は入力した画像の一例を示したものである。そし
て、図9に示すように、入力されたブック原稿40のス
キャン画像には、ページ綴じ部41のスキャン画像41
´の近傍において歪みが生じている。
【0049】次いで、ステップS2に進み、画像補正処
理を実行する。
【0050】画像補正処理においては、まず、ステップ
S1において入力されたスキャン画像のページ外形に直
線位置があることが既知か否かについて判断する(ステ
ップS2−1)。ページ外形に直線位置があることが既
知でない場合には(ステップS2−1のN)、ステップ
S2−2に進み、スキャン画像からページ外形を抽出す
る。
【0051】ここで、ステップS2−2におけるスキャ
ン画像からのページ外形の抽出について説明する。図1
0は上端にページ外形が存在するスキャン画像の一例を
示す説明図、図11は図10に示したスキャン画像の綴
じ部境界線左側の黒画素ヒストグラムである。図11に
示すヒストグラムのx軸はスキャン画像の主走査方向
(図10の上下方向)を示すものであり、スキャン画像
の上端はヒストグラムの左端に対応付けられている。な
お、ページ外形が下端に存在するスキャン画像の場合に
は、スキャン画像の下端がヒストグラムの右端に対応付
けられることになる。したがって、図10に示すように
スキャン画像の上端にページ外形が存在する場合、スキ
ャン画像の上部に黒い帯が現れることから、図11に示
すヒストグラムの左端には高い縦棒が現れることにな
る。本実施の形態では、このような特性を利用して、ス
キャン画像にページ外形が存在するか否かの判断を行
う。
【0052】より具体的には、図11に示すように、ペ
ージ綴じ部41のスキャン画像41´からスキャン画像
の左端(図10の左端)までの距離AO、ヒストグラム
縦棒の高さBOとし、その比率を下記に示す式(1)に
より算出し、
【数1】 算出された比率kが、予め定められた閾値よりも大きい
場合に、スキャン画像にページ外形が存在すると判断す
る。
【0053】なお、スキャン画像の上下にページ外形が
存在する場合には、ヒストグラムの左右両端に高い縦棒
が現れることになるので、このような場合には、ヒスト
グラムの左右両端の高い縦棒に基づいてスキャン画像に
ページ外形が存在するか否かの判断がそれぞれ実行され
る。
【0054】このスキャン画像にページ外形が存在する
か否かの判断処理は、スキャン画像の綴じ部境界線を境
にした左右ページ毎に実行される。
【0055】以上の処理により、スキャン画像にページ
外形が存在すると判断された場合には、左右ページの上
下辺のいずれにページ外形が存在しているのかという情
報とともにページ外形を抽出し、RAM33に一時的に
記憶する。
【0056】なお、スキャン画像からのページ外形の抽
出方法としては、これに限るものではなく、特開平11-4
1455号公報に記載されている方法等を用いるようにして
も良い。
【0057】また、スキャン画像にページ外形が存在す
ることが予め解かっている場合には、ページ外形が存在
するか否かの判断を省略し、ページ外形の抽出のみを行
うようにしても良い。
【0058】スキャン画像からページ外形が抽出される
と、ステップS2−3に進み、スキャン画像のスキュー
角度を検出する。より具体的には、図12に示すよう
に、スキャン画像の上辺のページ外形に基づいてスキュ
ー角度αを検出する。なお、図12中、Sはスキャン画
像の画像境界線である。
【0059】ここで、スキャン画像のスキュー角度検出
処理の流れについて図13を参照しつつ説明する。スキ
ャン画像のスキュー角度検出処理としては、まず、スキ
ャン画像のページ外形(上辺)の直線位置に位置する2
点A,Bを左右ページから1つずつ選択する(ステップ
S11:2点選択手段)。
【0060】続くステップS12においては、ステップ
S11で選択した2点A,Bについて、ページ外形上で
2点A,Bの各近傍の数点を選び、それぞれの主走査方
向の位置の平均値を算出し、各平均値に基づき2点A,
Bの主走査方向の位置を修正する。言い換えれば、各平
均値を2点A,Bとみなす。これは、2点A,Bだけを
参照すると、これらがたまたま異常値を持っているため
にスキューの検出もおかしくなる恐れがあるので、結果
を安定させるためである。図14に点Aの近傍の7点の
平均位置を点Aの新たな位置とみなした例を示す。な
お、本実施の形態においては、7点の平均値としたが、
これに限るものではない。
【0061】以上のようにして2点A,Bが確定する
と、ステップS13に進み、線分ABと画像水平方向
(副走査方向)の水平線AGとのなす角度(スキュー角
度)αを算出する。線分の傾きの算出については、既知
の手法がいろいろあるが、例えば、点A及び点Bの主走
査方向と副走査方向の各座標値の差からスキュー角度α
を算出する手法がある。ここに、スキュー角度算出手段
の機能が実行される。
【0062】以上により、ステップS2−3におけるス
キャン画像のスキュー角度の検出が終了する。ここに、
スキュー角度検出手段の機能が実行される。
【0063】一方、ページ外形に直線位置があることが
既知である場合には(ステップS2−1のY)、ステッ
プS2−2に示す処理は行わず、そのままステップS2
−3に進み、スキャン画像のスキュー角度を検出する。
この場合、ステップS11におけるスキャン画像のペー
ジ外形(上辺)の直線位置に位置する2点A,Bの選択
は、図15に示すように、画像の横幅サイズをwとし
て、ページ外形上で画像の両端からそれぞれ1/20wだけ
内側へ入った位置をページ外形上の2点A,Bとして選
択している。なお、1/20wは、多くの書籍画像に対し
て、画像の左右両端の各近傍で、かつ、書籍のページの
外側へはみ出さないと言う条件を満足する値であるが、
必ずしもこれに限るものではなく、両条件を満足する値
であれば構わない。
【0064】次に、ステップS2−4におけるスキャン
画像の画像補正について図16を参照しつつ説明する。
スキャン画像の画像補正処理としては、まず、ステップ
S2−3で検出したスキュー角度αに基づいて、スキャ
ン画像のスキュー補正を行う(ステップS21:スキュ
ー補正手段)。
【0065】スキャン画像のスキュー補正は、概略的に
は、所定位置(例えば、スキャン画像の画像境界線Sの
原点)を中心にして、スキャン画像全体をスキュー角度
αだけ回転させることにより行われる。ここに、画像回
転手段の機能が実行される。
【0066】ただし、スキャン画像全体を回転させてス
キュー補正する際に、そのままスキャン画像全体を回転
させただけでは、補正した画像の画素の座標が小数にな
る場合があり、スキュー補正画像の画質を落としてしま
う場合がある。そこで、本実施の形態においてはこれを
解消するため、画素の線形補間処理を行う。ここに、線
形補間手段の機能が実行される。
【0067】図17は、画素値の線形補間処理による求
め方を示す説明図である。図17に示す座標(x,y)
での画素値f(x,y)は、その周辺ブロック[i,
j]、[i+1,j]、[i,j+1]、[i+1,j
+1]の平滑化処理後の画素値f(i,j)、f(i+
1,j)、f(i,j+1)、f(i+1,j+1)の
線形補間値として計算される。より具体的には、座標
(x,y)での線形補間処理後の画素値f(x,y)
は、
【数2】 により、算出される。
【0068】以上の処理により、ステップS2−3で検
出したスキュー角度αに基づくスキャン画像のスキュー
補正が終了する。スキュー補正後のスキャン画像を図1
8に示す。
【0069】スキュー補正が終了するとステップS22
に進み、上辺及び下辺のページ外形をスキャン画像から
抽出する。なお、スキャン画像からのページ外形の抽出
方法としては、特開平11-41455号公報に記載されている
方法等が用いられるが、公知であるためその説明は省略
する。
【0070】スキャン画像からのページ外形の抽出が終
了すると、ステップS23に進み、ページ外形(上辺及
び下辺)に基づく主走査方向の形状補正を行う。本実施
の形態におけるスキャン画像の主走査方向の形状補正
は、歪み補正(伸張)に際しての基準となる線(基準
線)と、この基準線に対応するものであって補正率(伸
張率)の算出用の参照線と、に基づいてスキャン画像に
伸張処理を施して主走査方向の歪みを補正するものであ
る。より具体的には、図19に示すように、スキャン画
像の下辺のページ外形を基準線とし、スキャン画像の上
辺のページ外形を参照線とする。
【0071】図19に示すように、ページ綴じ部41の
スキャン画像41´付近に位置する「ページ外形」の曲
線部分が歪み発生部分であって、x0は右ページに位置
する基準線(下辺のページ外形)の直線部分と曲線部分
との境界点、y0は左ページに位置する基準線(下辺の
ページ外形)の直線部分と曲線部分との境界点である。
なお、ページ外形の直線部分と曲線部分との境界点の判
定処理については、各種の処理方法を用いることが可能
である。例えば、特開平11-41455号公報に記載されてい
るような手法を用いることが可能である。概略的には、
抽出したページ外形に基づいて近似直線を求め、この直
線から離れて曲線となる部分をページ外形の直線部分と
曲線部分との境界点として判定するものである。
【0072】主走査方向の形状補正処理としては、ま
ず、図20において二点鎖線で示すような仮想ページ外
形VEを求める。仮想ページ外形VEは、スキャン画像
の境界部分である画像境界線Aにページ外形が位置する
とみなした場合の仮想的なページ外形である。例えば右
ページにおける仮想ページ外形VEは、境界点x0にお
ける基準線と画像境界線Aとの距離a0と、境界点x0
における基準線と参照線との距離b0とに基づいて算出
することができる。すなわち、境界点x0よりもページ
綴じ部41のスキャン画像41´寄りであって副走査方
向上の任意位置である位置xにおける基準線と参照線間
の距離bが解かれば、 a/b=a0/b0 であることから、位置xから仮想ページ外形VEまでの
距離aが算出することができる。したがって、右ページ
に位置する基準線(下辺のページ外形)の曲線部分の副
走査方向の全ての位置xにおける距離aを算出すること
により、仮想ページ外形VEを求めることができる。こ
のような処理は、左右ページについてそれぞれ独立に行
われる。
【0073】そして、主走査方向の形状補正の際に用い
る補正率は、境界点x0における基準線と画像境界線A
との距離a0と、境界点x0における基準線と参照線と
の距離b0とを加算した距離h0(h0=a0+b0)
に基づいて算出され、位置xにおける参照線から仮想ペ
ージ外形VEまでの距離をh(h=a+b)とした場合
には、位置xにおける歪み補正率は、 h0/h として表すことができる。即ち、歪み補正率とは、主走
査方向に画像を伸張して補正する際に、基準線と参照線
との間の距離を曲線部分における副走査方向の全ての位
置xにおいて等しくなるように、各xに関して算出した
値である。
【0074】実際に補正をする際は、まず、図21に示
すように仮想ページ外形VEが画像境界線Aに一致する
ように、主走査方向に各画素をシフトする。この場合、
仮想ページ外形VEは基準線(下辺のページ外形)の曲
線部分(y0とx0との間に位置する部分)であるの
で、本実施の形態における主走査方向の形状補正処理
は、ページ外形の曲線部分(歪み発生部分)のみに対し
て実行されることになる。その結果、基準線は図21の
ED、参照線は図21のEUのようになる。
【0075】その後、ページ外形の曲線部分(歪み発生
部分)における副走査方向の全ての位置xにおいて、画
像を主走査方向の上辺側にh0/hで伸張する。その結
果、基準線は図21のRED、参照線は図21のREU
のように、直線に補正される。
【0076】以上によりスキャン画像の主走査方向の形
状補正が終了する。なお、ステップS23の主走査方向
の形状補正処理については、前述した処理に示したもの
に限られるものではなく、各種の処理方法を用いること
が可能である。
【0077】スキャン画像の主走査方向の形状補正が終
了すると、続いて副走査方向の形状補正(ステップS2
4)を実行する。
【0078】ステップS24の副走査方向の形状補正
は、概略的には、検出したページ綴じ部41の境界方向
(主走査方向)の画像の復元後の長さが1画素以上とな
るようにして整数画素分のラインの画像濃度データを演
算し、復元後の単位ラインの画像を算出するための周囲
画素のデータが得られ次第、画像伸長の演算を行うもの
である。このため、リアルタイムの補正処理が可能とな
っている。
【0079】具体的には、ページ綴じ部41の深さの変
化量により画像の伸長を行う。図22に示すように、ブ
ック原稿40の形状を読み取ってライン毎の微少な三角
形とし、ページの読み取り1ラインにおける画像長さL
nを次の式 Ln=√{1+(Tn−Tn-1)} により算出し、画像長さLnの累積をページの伸長長さ
とする。その結果、近似した三角形の斜辺は湾曲したペ
ージの形状とほぼ等しくなるので、その累積をページの
画像長さとすることにより、正確なページ長さを得る。
特に、1ライン毎の最小ピッチによる形状近似により、
その長さの復元精度は高い。
【0080】ブック原稿40のページ綴じ部41は、ブ
ック原稿40の見開き方向に読み取り画素ピッチがブッ
ク原稿40に対して変化していく。つまり、ブック原稿
40のページ綴じ部41は、ブック原稿40の見開き方
向に読み取り画素ピッチがブック原稿40に対して等間
隔にはならない。そこで、ブック原稿40のページ綴じ
部41の形状を検出し、サンプリングピッチの変化に対
応して画素位置の復元演算を行う。
【0081】すなわち、検出したページ綴じ部41の境
界方向(主走査方向)について3次関数コンボリューシ
ョン法で復元画像を算出し、その注目画素の画素間隔を
基準“1”として演算することにより、読み取りライン
間隔が変化、すなわち、平面状としたときの原稿に対し
てサンプリング画素間隔が逐次替わっていくのに対し、
画像伸長処理を適応する。また、幾何学的に主走査方向
の画像投影倍長さとページ綴じ部41の深さは比例関係
にあり、図23に示すように、上述のように境界アドレ
スA3よりブック原稿40のページ綴じ部41の深さT
を以下の式 T=焦点面距離*(A3−Ak)/{(Ak−Ka)−
(A3−Ak)} により、求めることができる。このようにして算出され
る隣接する主走査ラインの深さの差により、1画素毎の
微少ピッチの直線で近似してページの復元位置を算出す
ることができる。
【0082】このようにして算出されたブック原稿40
のページ綴じ部41の深さTは、図22に示すように、
1ライン毎の復元すべき副走査方向の画像長さLnの算
出に用いられることになる。すなわち、次の式 Ln=√{1+(Tn−Tn-1)} により、1ライン毎の復元すべき副走査方向の画像長さ
Lnが算出される。したがって、画像長さLnの累積が
副走査方向のページ長さになる。なお、画像拡大は主走
査方向の拡大と同様に3次関数コンボリューション法に
よる画素間補間を用いて行い、その計算精度は充分に高
くとっている。
【0083】通常、ブック原稿40のページ綴じ部41
の深さが深くなるに連れてその深さの変化量が増す。そ
こで、本実施の形態においては、その位置のブック原稿
40のページ綴じ部41の深さに応じて画像伸長に制限
をかける。具体的には、隣合う境界アドレスの差をその
位置の(深さ[mm]/5)[画素]に制限して境界の
誤検出による副走査方向復元のエラーを抑制する。
【0084】副走査方向の復元では画像長さLnは位置
によって異なり、図24に示すように読み取り画像デー
タは等間隔ではない。図24では、復元データの濃度と
して3'の位置の濃度を求めるために読み取り画像デー
タにおける2,3,4,5の位置の濃度データを使う
が、r1:(3〜3'の位置の間の距離)/(3〜4の
位置の間の距離)、r2:(1−r1)、r3:(2〜
3'の位置の間の距離)/(3〜4の位置の間の距
離)、r4:(3'〜5の位置の間の距離)/(3〜4
の位置の間の距離)は、3〜4の位置の間の距離を1と
している。そして、これらをrとすることで、3次関数
コンボリューション法により画素間補間が実行される。
【0085】図25は副走査方向復元フローを示す。図
24において、画像長さLnの累積が副走査方向のペー
ジの長さになり、これを読み取り原稿(ブック原稿4
0)の位置とする。図24の2,3,4,5は主走査ラ
インを表わし、それぞれの位置をf4[2]、f4
[3]、f4[4]、f4[5]とする。wは、補間す
るラインの位置であって、f4[3]とf4[4]の間
の位置で整数になるところである。
【0086】まず、wに位置f4[3]の整数部分を代
入する(ステップ7−a)。この時のwの位置はf4
[2]とf4[3]との間になっている。
【0087】次に、w+1がf4[4]以下であるか否
かを判断し(ステップ7−b)、w+1がf4[4]以
下でなければ(ステップ7−bのN)、ステップ7−f
に進む。
【0088】ステップ7−fでは、補間をせず、ライン
4とライン5の間の補間に移るために4ラインのバッフ
ァで濃度データのシフトをする。すなわち、ライン3の
濃度データをライン2の濃度データに置き換え、ライン
4の濃度データをライン3の濃度データに置き換え、ラ
イン5の濃度データをライン4の濃度データに置き換
え、新しいラインの濃度データをライン5の濃度データ
に置き換え、また、位置f4[2]に位置f4[3]を
置き換え、位置f4[3]に位置f4[4]を置き換
え、位置f4[4]に位置f4[5]を置き換え、位置
f4[5]に新しい位置f4[5]を置き換える。
【0089】次に、読み取り画像の最終ラインであるか
否かを判断し、読み取り画像の最終ラインであれば、ス
テップ7−gに進み、処理を終了する。また、読み取り
画像の最終ラインでなければ、ステップ7−aに戻る。
【0090】一方、w+1がf4[4]以下であれば
(ステップ7−bのY)、ステップ7−cに進み、wの
位置の濃度データを補間で求めるための3次関数コンボ
リューション法で必要なr1,r2,r3,r4を求め
る。読み取り画像のデータの間隔は等間隔ではない。そ
こで、以下のように補間する位置を挟む読み取りデータ
のライン位置の間隔(3から4、すなわち、f4[4]
−f4[3])を1とする。すなわち、 r1=(3〜3'の距離)/(3〜4の距離)=(w−
f4[3])/(f4[4]−f4[3]) r2=1−r1 r3=(2〜3'の距離)/(3〜4の距離)=(w−
f4[2])/(f4[4]−f4[3]) r4=(3'〜5の距離)/(3〜4の距離)=(w−
f4[5])/(f4[4]−f4[3]) を算出する。
【0091】そして、ステップ7−dでは、位置wのラ
インの濃度を3次関数コンボリューション法で補間して
求め、ステップ7−aに戻る。
【0092】以上の処理により副走査方向の形状補正処
理(ステップS24)が終了する。
【0093】なお、ステップS24の副走査方向の形状
補正処理については、前述した処理に示したものに限ら
れるものではなく、各種の処理方法を用いることが可能
である。
【0094】以上、ステップS23〜S24により、画
像歪み補正手段の機能が実行される。
【0095】続くステップS25では、輝度補正処理を
実行する。ここに、輝度補正手段の機能が実行される。
輝度補正処理については、各種の処理方法を用いること
が可能である。例えば、特開平11-155070号公報に記載
されている濃度復元の処理方法を用いるようにしても良
い。
【0096】ステップS26では、文字ボケ補正処理を
実行する。ここに、ボケ補正手段の機能が実行される。
文字ボケ補正処理については、各種の処理方法を用いる
ことが可能である。例えば、特開平11-41455号公報に記
載されている文字ボケ補正の処理方法を用いるようにし
ても良い。
【0097】以上により、ステップS2の画像補正処理
が終了する。ここで、図26は歪みを補正した画像を示
す平面図である。以上の処理によれば、図8に示したよ
うなブック原稿40のページ綴じ部41の近傍において
生じていたスキャン画像のスキュー及び歪みが、図26
に示すように補正されることになる。
【0098】ここに、スキャン画像の主走査方向上辺も
しくは下辺の近傍に位置するブック原稿40のページ外
形を用いてスキャン画像のスキュー角度αが検出され、
このスキュー角度αに基づいてスキャン画像のスキュー
が補正される。これにより、スキャン画像は、ブック原
稿40をコンタクトガラス2の上に適正に接触させた状
態で読み取ったスキャン画像と同等になるので、このス
キューが補正されたスキャン画像に対して3次元形状歪
み補正を実行しても、歪み補正に伴う画質の劣化が発生
することはない。
【0099】なお、本実施の形態においては、画像読取
装置としてデジタル複写機のスキャナ部1を適用した
が、これに限るものではなく、例えば自動ページ捲り機
能を搭載したスキャナ等に適用するようにしても良い。
【0100】また、本実施の形態においては、ブック原
稿40のページ綴じ部41とスキャナ部1の画像読み取
りの主走査方向とが平行になるように位置させてブック
原稿40をコンタクトガラス2上に下向きに載置した場
合について説明したが、これに限るものではない。例え
ば、図27に示すように、上向きのブック原稿40をコ
ンタクトガラス2の下方からコンタクトガラス2に対し
て押し付けるように接触させるものであっても良い。
【0101】さらに、本実施の形態においては、スキャ
ン画像の上辺のページ外形に基づいてスキュー角度αを
検出するようにしたが、スキャン画像の下辺のページ外
形に基づいてスキュー角度αを検出するようにしても構
わない。
【0102】さらにまた、本実施の形態においては、画
像補正装置を画像形成装置であるデジタル複写機16に
備え、デジタル複写機16のスキャナ部1で読み取った
スキャン画像に対して画像補正処理を施すようにした
が、これに限るものではない。例えば、原稿画像を読み
取る画像読取手段を備えたイメージスキャナを、図5に
示したメイン制御部19と同等なシステム構成を備えた
パーソナルコンピュータに接続するとともに、このパー
ソナルコンピュータのHDDに記憶媒体であるCD−R
OM37に格納されたプログラムをインストールし、こ
のプログラムに従ってパーソナルコンピュータのCPU
を動作させることによって画像補正装置を構成しても、
前述したような各種の作用効果と同様の作用効果を得る
ことができる。また、記憶媒体であるCD−ROM37
に格納されたプログラムを、図5に示したメイン制御部
19と同等なシステム構成を備えたパーソナルコンピュ
ータのHDDにインストールし、このプログラムに従っ
てパーソナルコンピュータのCPUを動作させることに
よって画像補正装置を構成し、予め画像読取手段により
読み取られたスキャン画像に対して画像補正処理を施す
ようにしても良い。
【0103】
【発明の効果】請求項1記載の発明の画像補正装置によ
れば、ブック原稿を読み取ったスキャン画像を補正する
画像補正装置において、前記スキャン画像の主走査方向
上辺もしくは下辺の近傍に位置する前記ブック原稿のペ
ージ外形を用い、前記スキャン画像のスキュー角度を検
出するスキュー角度検出手段と、このスキュー角度検出
手段により検出された前記スキュー角度に基づいて前記
スキャン画像のスキューを補正するスキュー補正手段
と、このスキュー補正手段によりスキューが補正された
前記スキャン画像の3次元形状歪みを補正する画像歪み
補正手段と、を備え、スキャン画像の主走査方向上辺も
しくは下辺の近傍に位置するブック原稿のページ外形を
用いてスキャン画像のスキュー角度を検出し、このスキ
ュー角度に基づいてスキャン画像のスキューを補正する
ことにより、スキャン画像をブック原稿をコンタクトガ
ラスの上もしくは下に適正に接触させた状態で読み取っ
たスキャン画像と同等にすることができるので、このス
キューが補正されたスキャン画像に対して3次元形状歪
み補正を実行しても、歪み補正に伴う画質の劣化の発生
を防止することができる。
【0104】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の画像補正装置において、前記スキュー角度検出手段
は、前記ページ外形上の2点を前記ブック原稿の左右ペ
ージから1つずつ選択する2点選択手段と、この2点選
択手段により選択された2点間を結ぶ線分と画像読み取
りの副走査方向との成す角度を算出するスキュー角度算
出手段と、を備え、スキュー角度を、ブック原稿の左右
ページから1つずつ選択されたページ外形上の2点間を
結ぶ線分と画像読み取りの副走査方向との成す角度とに
基づいて算出することにより、ページ外形上の数個の点
の位置を求めるだけでスキュー角度を算出することがで
きるので、スキュー角度の検出を短時間で行うことがで
きる。
【0105】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の画像補正装置において、前記2点選択手段は、前記
スキャン画像の前記ページ外形の直線位置が既知の場合
には、前記ページ外形上の2点の検出を予め指定した探
索範囲内で行うことにより、ページ外形上の2点の探索
を短時間で行うことができる。
【0106】請求項4記載の発明によれば、請求項2記
載の画像補正装置において、前記2点選択手段は、前記
スキャン画像の前記ページ外形の直線位置が未知の場合
には、前記スキャン画像の主走査方向上辺もしくは下辺
の近傍に位置する前記ブック原稿の前記ページ外形を前
記スキャン画像から抽出し、この抽出された前記ページ
外形の直線位置から2点を検出することにより、スキャ
ン画像のページ外形の直線位置が未知の場合であって
も、ページ外形上の2点を確実に探索することができ
る。
【0107】請求項5記載の発明によれば、請求項1な
いし4のいずれか一記載の画像補正装置において、前記
スキュー補正手段は、所定位置を中心として前記スキュ
ー角度検出手段により検出された前記スキュー角度だけ
前記スキャン画像全体を回転させる画像回転手段を備え
ることにより、スキャン画像のスキュー補正を確実に行
うことができる。
【0108】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の画像補正装置において、前記スキュー補正手段は、
前記画像回転手段による画像回転後の前記スキャン画像
の各画素値について隣接する4ブロックの各画素値を基
に線形補間処理を行う線形補間手段を備えることによ
り、スキャン画像全体を回転させて補正した画像の画素
の座標が小数になることはないので、スキュー補正画像
の画質を維持することができる。
【0109】請求項7記載の発明によれば、請求項1な
いし6のいずれか一記載の画像補正装置において、前記
画像歪み補正手段により3次元形状歪みが補正された前
記スキャン画像に対して輝度補正処理を施す輝度補正手
段を備えることにより、3次元形状歪み補正が実行され
たスキャン画像に対して輝度補正を実行することができ
るので、スキャン画像に黒い筋や薄い影が生じてしまう
のを防止することができる。
【0110】請求項8記載の発明によれば、請求項1な
いし7のいずれか一記載の画像補正装置において、前記
画像歪み補正手段により3次元形状歪みが補正された前
記スキャン画像に対してボケ補正処理を施すボケ補正手
段を備えることにより、3次元形状歪み補正が実行され
たスキャン画像に対してボケ補正を実行することができ
るので、スキャン画像をシャープにすることができる。
【0111】請求項9記載の発明のプログラムによれ
ば、ブック原稿を読み取ったスキャン画像の画像補正を
コンピュータに実行させるプログラムであって、前記コ
ンピュータに、前記スキャン画像の主走査方向上辺もし
くは下辺の近傍に位置する前記ブック原稿のページ外形
を用い、前記スキャン画像のスキュー角度を検出するス
キュー角度検出機能と、このスキュー角度検出機能によ
り検出された前記スキュー角度に基づいて前記スキャン
画像のスキューを補正するスキュー補正機能と、このス
キュー補正機能によりスキューが補正された前記スキャ
ン画像の3次元形状歪みを補正する画像歪み補正機能
と、を実行させ、スキャン画像の主走査方向上辺もしく
は下辺の近傍に位置するブック原稿のページ外形を用い
てスキャン画像のスキュー角度を検出し、このスキュー
角度に基づいてスキャン画像のスキューを補正すること
により、スキャン画像をブック原稿をコンタクトガラス
の上もしくは下に適正に接触させた状態で読み取ったス
キャン画像と同等にすることができるので、このスキュ
ーが補正されたスキャン画像に対して3次元形状歪み補
正を実行しても、歪み補正に伴う画質の劣化の発生を防
止することができる。
【0112】請求項10記載の発明によれば、請求項9
記載のプログラムにおいて、前記スキュー角度検出機能
は、前記ページ外形上の2点を前記ブック原稿の左右ペ
ージから1つずつ選択する2点選択機能と、この2点選
択機能により選択された2点間を結ぶ線分と画像読み取
りの副走査方向との成す角度を算出するスキュー角度算
出機能と、を前記コンピュータに実行させ、スキュー角
度を、ブック原稿の左右ページから1つずつ選択された
ページ外形上の2点間を結ぶ線分と画像読み取りの副走
査方向との成す角度とに基づいて算出することにより、
ページ外形上の数個の点の位置を求めるだけでスキュー
角度を算出することができるので、スキュー角度の検出
を短時間で行うことができる。
【0113】請求項11記載の発明のコンピュータに読
み取り可能な記憶媒体によれば、請求項9または10記
載のプログラムを記憶することにより、この記憶媒体に
記憶されたプログラムをコンピュータにインストールす
ることにより、請求項9または10記載のプログラムと
同様の作用効果を得ることができる。
【0114】請求項12記載の発明の画像補正方法によ
れば、ブック原稿を読み取ったスキャン画像の画像補正
方法であって、前記スキャン画像の主走査方向上辺もし
くは下辺の近傍に位置する前記ブック原稿のページ外形
を用い、前記スキャン画像のスキュー角度を検出するス
キュー角度検出工程と、このスキュー角度検出工程によ
り検出された前記スキュー角度に基づいて前記スキャン
画像のスキューを補正するスキュー補正工程と、このス
キュー補正工程によりスキューが補正された前記スキャ
ン画像の3次元形状歪みを補正する画像歪み補正工程
と、を含み、スキャン画像の主走査方向上辺もしくは下
辺の近傍に位置するブック原稿のページ外形を用いてス
キャン画像のスキュー角度を検出し、このスキュー角度
に基づいてスキャン画像のスキューを補正することによ
り、スキャン画像をブック原稿をコンタクトガラスの上
もしくは下に適正に接触させた状態で読み取ったスキャ
ン画像と同等にすることができるので、このスキューが
補正されたスキャン画像に対して3次元形状歪み補正を
実行しても、歪み補正に伴う画質の劣化の発生を防止す
ることができる。
【0115】請求項13記載の発明によれば、請求項1
2記載の画像補正方法において、前記スキュー角度検出
工程は、前記ページ外形上の2点を前記ブック原稿の左
右ページから1つずつ選択する2点選択工程と、この2
点選択工程により選択された2点間を結ぶ線分と画像読
み取りの副走査方向との成す角度を算出するスキュー角
度算出工程と、を含み、スキュー角度を、ブック原稿の
左右ページから1つずつ選択されたページ外形上の2点
間を結ぶ線分と画像読み取りの副走査方向との成す角度
とに基づいて算出することにより、ページ外形上の数個
の点の位置を求めるだけでスキュー角度を算出すること
ができるので、スキュー角度の検出を短時間で行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のスキャナ部の構成を示
す縦断正面図である。
【図2】スキャナ部を搭載したデジタル複写機の上部部
分を示す斜視図である。
【図3】スキャナ部の制御系の電気的な接続を示すブロ
ック図である。
【図4】画像処理部の基本的な内部構成を示すブロック
図である。
【図5】メイン制御部の電気的な接続を示すブロック図
である。
【図6】スキャン画像の補正処理の流れを概略的に示す
フローチャートである。
【図7】スキャナ部のコンタクトガラス上にブック原稿
を載置した状態を示す斜視図である。
【図8】入力した画像の一例を示す平面図である。
【図9】スキャン画像のページ綴じ部の近傍の歪みを示
す説明図である。
【図10】上端にページ外形が存在するスキャン画像の
一例を示す説明図である。
【図11】図10に示したスキャン画像の綴じ部境界線
左側の黒画素ヒストグラムである。
【図12】スキャン画像のスキュー角度の検出手法を示
す説明図である。
【図13】スキャン画像のスキュー角度検出処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図14】点Pの近傍の7点の平均位置を点Pの新たな
位置と見なした例を示す説明図である。
【図15】ページ外形に直線位置があることが既知であ
る場合のスキャン画像のスキュー角度の検出手法を示す
説明図である。
【図16】スキャン画像の画像補正処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図17】画素値の線形補間処理による求め方を示す説
明図である。
【図18】スキュー補正後のスキャン画像を示す説明図
である。
【図19】スキャン画像における歪み発生部分の境界点
を示す説明図である。
【図20】図19における仮想ページ外形を示す説明図
である。
【図21】図19を画素シフトした後に所定の歪み補正
率により伸張して補正した状態を示す説明図である。
【図22】画像長さの算出を示す説明図である。
【図23】ページ綴じ部の境界歪みを示す説明図であ
る。
【図24】主走査方向画素間補間を示す説明図である。
【図25】副走査方向復元を示すフローチャートであ
る。
【図26】歪みを補正した画像を示す説明図である。
【図27】コンタクトガラスにブック原稿を接触させた
状態を示す正面図である。
【図28】コンタクトガラス上にブック原稿を載置した
状態を示す正面図である。
【図29】スキューが生じたスキャン画像を示す説明図
である。
【符号の説明】
29 画像補正装置 37 記憶媒体 40 ブック原稿
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA11 BA02 CA02 CA08 CA12 CA16 CB02 CB08 CB12 CB16 CD12 DA17 DB02 DB05 DB09 DC08 DC09 DC22 5C072 AA01 BA17 LA01 LA17 RA03 UA11 UA14 UA20 XA01 5C076 AA24 BA06 CA10

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブック原稿を読み取ったスキャン画像を
    補正する画像補正装置において、 前記スキャン画像の主走査方向上辺もしくは下辺の近傍
    に位置する前記ブック原稿のページ外形を用い、前記ス
    キャン画像のスキュー角度を検出するスキュー角度検出
    手段と、 このスキュー角度検出手段により検出された前記スキュ
    ー角度に基づいて前記スキャン画像のスキューを補正す
    るスキュー補正手段と、 このスキュー補正手段によりスキューが補正された前記
    スキャン画像の3次元形状歪みを補正する画像歪み補正
    手段と、を備えることを特徴とする画像補正装置。
  2. 【請求項2】 前記スキュー角度検出手段は、前記ペー
    ジ外形上の2点を前記ブック原稿の左右ページから1つ
    ずつ選択する2点選択手段と、この2点選択手段により
    選択された2点間を結ぶ線分と画像読み取りの副走査方
    向との成す角度を算出するスキュー角度算出手段と、を
    備えることを特徴とする請求項1記載の画像補正装置。
  3. 【請求項3】 前記2点選択手段は、前記スキャン画像
    の前記ページ外形の直線位置が既知の場合には、前記ペ
    ージ外形上の2点の検出を予め指定した探索範囲内で行
    うことを特徴とする請求項2記載の画像補正装置。
  4. 【請求項4】 前記2点選択手段は、前記スキャン画像
    の前記ページ外形の直線位置が未知の場合には、前記ス
    キャン画像の主走査方向上辺もしくは下辺の近傍に位置
    する前記ブック原稿の前記ページ外形を前記スキャン画
    像から抽出し、この抽出された前記ページ外形の直線位
    置から2点を検出することを特徴とする請求項2記載の
    画像補正装置。
  5. 【請求項5】 前記スキュー補正手段は、所定位置を中
    心として前記スキュー角度検出手段により検出された前
    記スキュー角度だけ前記スキャン画像全体を回転させる
    画像回転手段を備えることを特徴とする請求項1ないし
    4のいずれか一記載の画像補正装置。
  6. 【請求項6】 前記スキュー補正手段は、前記画像回転
    手段による画像回転後の前記スキャン画像の各画素値に
    ついて隣接する4ブロックの各画素値を基に線形補間処
    理を行う線形補間手段を備えることを特徴とする請求項
    5記載の画像補正装置。
  7. 【請求項7】 前記画像歪み補正手段により3次元形状
    歪みが補正された前記スキャン画像に対して輝度補正処
    理を施す輝度補正手段を備えることを特徴とする請求項
    1ないし6のいずれか一記載の画像補正装置。
  8. 【請求項8】 前記画像歪み補正手段により3次元形状
    歪みが補正された前記スキャン画像に対してボケ補正処
    理を施すボケ補正手段を備えることを特徴とする請求項
    1ないし7のいずれか一記載の画像補正装置。
  9. 【請求項9】 ブック原稿を読み取ったスキャン画像の
    画像補正をコンピュータに実行させるプログラムであっ
    て、前記コンピュータに、 前記スキャン画像の主走査方向上辺もしくは下辺の近傍
    に位置する前記ブック原稿のページ外形を用い、前記ス
    キャン画像のスキュー角度を検出するスキュー角度検出
    機能と、 このスキュー角度検出機能により検出された前記スキュ
    ー角度に基づいて前記スキャン画像のスキューを補正す
    るスキュー補正機能と、 このスキュー補正機能によりスキューが補正された前記
    スキャン画像の3次元形状歪みを補正する画像歪み補正
    機能と、を実行させることを特徴とするプログラム。
  10. 【請求項10】 前記スキュー角度検出機能は、前記ペ
    ージ外形上の2点を前記ブック原稿の左右ページから1
    つずつ選択する2点選択機能と、この2点選択機能によ
    り選択された2点間を結ぶ線分と画像読み取りの副走査
    方向との成す角度を算出するスキュー角度算出機能と、
    を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求
    項9記載のプログラム。
  11. 【請求項11】 請求項9または10記載のプログラム
    を記憶することを特徴とするコンピュータに読み取り可
    能な記憶媒体。
  12. 【請求項12】 ブック原稿を読み取ったスキャン画像
    の画像補正方法であって、 前記スキャン画像の主走査方向上辺もしくは下辺の近傍
    に位置する前記ブック原稿のページ外形を用い、前記ス
    キャン画像のスキュー角度を検出するスキュー角度検出
    工程と、 このスキュー角度検出工程により検出された前記スキュ
    ー角度に基づいて前記スキャン画像のスキューを補正す
    るスキュー補正工程と、 このスキュー補正工程によりスキューが補正された前記
    スキャン画像の3次元形状歪みを補正する画像歪み補正
    工程と、を含むことを特徴とする画像補正方法。
  13. 【請求項13】 前記スキュー角度検出工程は、前記ペ
    ージ外形上の2点を前記ブック原稿の左右ページから1
    つずつ選択する2点選択工程と、この2点選択工程によ
    り選択された2点間を結ぶ線分と画像読み取りの副走査
    方向との成す角度を算出するスキュー角度算出工程と、
    を含むことを特徴とする請求項12記載の画像補正方
    法。
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WO2005029408A1 (ja) * 2003-09-18 2005-03-31 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha 画像処理装置、及び、撮像装置
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US11102375B2 (en) 2018-10-31 2021-08-24 Ricoh Company, Ltd. Sheet reading apparatus for detecting the shadow of a conveyed sheet to determine an inclination

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