JP2003233374A - 楽曲データの自動表情付け装置及びプログラム - Google Patents

楽曲データの自動表情付け装置及びプログラム

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JP2003233374A
JP2003233374A JP2002035437A JP2002035437A JP2003233374A JP 2003233374 A JP2003233374 A JP 2003233374A JP 2002035437 A JP2002035437 A JP 2002035437A JP 2002035437 A JP2002035437 A JP 2002035437A JP 2003233374 A JP2003233374 A JP 2003233374A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 奏法パラメータがどのような表情の変化を生
むのかをユーザが随時に確認できるようにする。 【解決手段】 楽曲データに対して所定の奏法に対応す
る音楽的な表情を自動的に付加する際に、オーディショ
ン開始指示に応じて奏法パラメータ確認のために使用さ
れる試聴用の短いシーケンスデータに対し、パラメータ
供給手段により供給された奏法パラメータに基づいて音
楽的な表情を自動的に付加する。そして、該音楽的な表
情を付加されたシーケンスデータに基づき楽音を生成す
る。こうすると、ユーザは奏法パラメータに基づき楽曲
データ全体にわたって自動的に表情付けを行う前に、該
奏法パラメータを用いて試聴用に短い楽音を生成するこ
とで、該奏法パラメータによる楽音特性の変化を簡単に
確認することができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、楽曲データに対
して自動的に新たな音楽的な表現を付加する楽曲データ
の自動表情付け装置及びプログラムに関し、特に各種パ
ラメータの調整がどのような表情の変化を生むのかをユ
ーザが随時に確認できるようにすることで、表情付けを
効率的に行うことができるようにした楽曲データの自動
表情付け装置及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】最近では、楽曲データを基にして楽音を
自動演奏する自動演奏装置や、楽曲データを自動演奏し
たり編集することができるシーケンサー等が知られてい
る。こうした自動演奏装置等で用いられる楽曲データは
楽譜の各音符、記号に対応するMIDIデータとして構
成されるが、一連の音符列の各音高をON/OFFの音
高情報のみで構成すると、該楽曲データを再生すること
により行われる楽音の自動演奏は機械的な無表情な演奏
が行われることとなり、非常に音楽的に不自然である。
そこで、こうした自動演奏をより音楽的に自然な演奏、
美しい演奏、生々しい演奏とするためには、楽音に対し
て様々な音楽的な表情や楽器らしさの付加といった表情
付けを行うとよい。そのためには、楽曲データに対し
て、奏法等に応じて様々な音楽的な表情や楽器らしさを
表すように、一連の音符の音高、音量、音長、タイミン
グ等に修正を加える必要がある。こうした表情付けを行
うものとして、従来から楽曲データに対して様々な音楽
的な表情や楽器らしさを表す演奏情報を自動的に付加す
る楽曲データの自動表情付け装置が知られている。こう
した楽曲データの自動表情付け装置においては、ユーザ
がチョーキング、ビブラート、グリッサンド、スタッカ
ート、スイング、アルペジオなどの複数種類の奏法の中
から付与したい奏法を複数同時に選択することができ、
選択した奏法の各々に対応する表情付けを楽曲データに
対して一度に(あるいは順次に)行うことができるよう
になっている。例えばギターやベースなどの弦楽器にお
いて頻繁に用いられる奏法の1つであるチョーキング奏
法が選択された場合には、楽曲データの中からチョーキ
ング奏法を行うのに適した箇所を自動的に検索し、該検
索箇所の楽曲データに対して予めユーザによりパラメー
タ調整されているピッチベンド値などの演奏情報が新た
に付加される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな楽曲データの自動表情付け装置では、奏法パラメー
タを調整することにより、ユーザ好みの音楽的な表情
(奏法など)を付加することができるようになっている
が、奏法パラメータを調整してから生成されるユーザ好
みの表情を確認するまでに時間がかかるものであった。
すなわち、従来の楽曲データの自動表情付け装置におい
ては、自動的に検索された箇所にユーザ好みの表情付け
を適用した楽曲データ全体を完成させた後にしかユーザ
は実際に表情付けされた音楽的表情の確認を行うことが
できなかった。そのため、表情付けされた楽曲が気にい
らないような場合、ユーザは再度奏法パラメータの調整
を行い、楽曲データ全体に対して初めから自動表情付け
処理をやり直ししなければならなかった。したがって、
ユーザにとって満足のいく表情付けされた楽曲を生成す
るためには、自動表情付け処理を繰り返し行い、ユーザ
好みの表情付けを適用した楽曲データを何度も生成する
必要があった。このように、従来では楽曲データに対す
る表情付けが自動化されてはいるが、ユーザ好みの音楽
的表情を付加した楽曲データを生成する際に奏法パラメ
ータ調整を繰り返し行った場合には自動表情付け処理も
繰り返し行わなければならなかったために、自動表情付
け処理は時間がかかるものであり処理効率が非常に悪か
った、という問題点があった。
【0004】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、ユーザ好みの表情付けを行う際に、自動表情付け処
理を行う前に奏法パラメータ調整がどのような表情の変
化を生むものであるのかをユーザが随時に確認すること
ができるようにすることで、表情付け処理を効率よく実
行することのできる楽曲データの自動表情付け装置及び
プログラムを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る楽曲データ
の自動表情付け装置は、楽曲データに対して所定の奏法
に対応する音楽的な表情付けを行うための奏法パラメー
タを供給するパラメータ供給手段と、奏法パラメータの
確認のために使用される試聴用の短いシーケンスデータ
を供給するデータ供給手段と、オーディション開始指示
を行う指示手段と、前記指示手段によるオーディション
開始指示に応じて、前記データ供給手段により供給され
たシーケンスデータに対して前記パラメータ供給手段に
より供給された奏法パラメータに基づいて所定の奏法に
対応する音楽的な表情を自動的に付加する制御手段と、
前記制御手段により音楽的な表情を付加されたシーケン
スデータに基づき楽音を生成する楽音生成手段とを具え
る。
【0006】本発明によると、楽曲データに対して所定
の奏法に対応する音楽的な表情を自動的に付加する際に
おいて、オーディション開始指示に応じて奏法パラメー
タの確認のために使用される試聴用の短いシーケンスデ
ータに対して所定の奏法に対応する音楽的な表情を自動
的に付加し、該音楽的な表情を付加されたシーケンスデ
ータに基づき楽音を生成する。すなわち、まずパラメー
タ供給手段は楽曲データに対して所定の奏法に対応する
音楽的な表情付けを行うための奏法パラメータを供給
し、データ供給手段は奏法パラメータの確認のために使
用される試聴用の短いシーケンスデータを供給する。指
示手段によるオーディション開始指示が行われた場合、
制御手段は前記データ供給手段により供給されたシーケ
ンスデータに対して前記パラメータ供給手段により供給
された奏法パラメータに基づいて所定の奏法に対応する
音楽的な表情を自動的に付加する。そして、楽音生成手
段は前記制御手段により音楽的な表情を付加されたシー
ケンスデータに基づき楽音を生成する。このように、楽
曲データに対して奏法パラメータに基づいて音楽的な表
情を自動的に付加する前に、試聴用の短いシーケンスデ
ータに対して奏法パラメータに基づいて音楽的な表情を
自動的に付加し、該付加した結果の楽音を生成する。こ
のようにすると、ユーザは奏法パラメータに基づき楽曲
データ全体にわたって自動的に表情付けを行う前に、該
奏法パラメータを用いて試聴用に短い楽音を生成するこ
とで、該奏法パラメータによる楽音特性の変化を簡単に
確認することができる。これにより、効率的に楽曲デー
タに対する自動表情付けを行うことができるようにな
る。
【0007】本発明は、装置の発明として構成し、実施
することができるのみならず、方法の発明として構成し
実施することができる。また、本発明は、コンピュータ
またはDSP等のプロセッサのプログラムの形態で実施
することができるし、そのようなプログラムを記憶した
記憶媒体の形態で実施することもできる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に従って詳細に説明する。
【0009】図1は、この発明に係る楽曲データの自動
表情付け装置を適用した電子楽器の実施の形態を示すハ
ード構成ブロック図である。この実施の形態では、1個
のCPU1によって各種処理を行う電子楽器を例に説明
する。
【0010】本実施例に示す電子楽器は、マイクロプロ
セッサユニット(CPU)1、リードオンリメモリ(R
OM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3からな
るマイクロコンピュータの制御の下に各種の処理が実行
されるようになっている。CPU1は、この電子楽器全
体の動作を制御するものである。このCPU1に対し
て、通信バス1D(例えば、データ及びアドレスバスな
ど)を介してリードオンリメモリ(ROM)2、ランダ
ムアクセスメモリ(RAM)3、外部記憶装置4、検出
回路5、スイッチ検出回路6、表示回路7、音源回路
8、インタフェース9がそれぞれ接続されている。更
に、CPU1には、タイマ割込み処理(インタラプト処
理)における割込み時間や各種時間を計時するタイマ1
Aが接続されている。すなわち、タイマ1Aは時間間隔
を計数したり、所定の楽曲データやシーケンスデータ
(後述する)などに従って楽曲を自動演奏する際の演奏
テンポを設定したりするためのテンポクロックパルスを
発生する。このテンポクロックパルスの周波数は、パネ
ル操作子6Aの中の例えばテンポ設定スイッチ等によっ
て調整される。このようなタイマ1Aからのテンポクロ
ックパルスはCPU1に対して処理タイミング命令とし
て与えられたり、あるいはCPU1に対してインタラプ
ト命令として与えられる。CPU1は、これらの命令に
従って各種処理を実行する。各種処理としては、曲に対
してより自然な演奏や生々しい演奏を行うための様々な
楽器毎に特有の音楽的な表現(例えば、ギターなどの弦
楽器で用いられるチョーキング奏法など)に関する演奏
情報を生成し、該演奏情報を楽曲データに対して自動的
に付加する「自動表情付け処理」(後述する)等があ
る。
【0011】なお、楽曲データの自動表情付け装置は専
用の装置に限られず、例えばパソコンなどの汎用装置あ
るいはマルチメディア機器等であってもよく、本発明に
従う所定のソフトウエア又はハードウエアを用いること
によって、楽曲データを自動的に分析し、該分析結果に
基づいて所定の楽音に対する表情付けを自動的に行うこ
とができるように構成した装置であればどのようなもの
であってもよい。
【0012】ROM2は、楽曲データやシーケンスデー
タあるいは奏法パラメータのプリセット値などの各種デ
ータ、CPU1により実行あるいは参照される「自動表
情付け処理」などの各種制御プログラムを格納するもの
である。RAM3は、CPU1が所定のプログラムを実
行する際に発生する各種データなどを一時的に記憶する
ワーキングメモリとして、あるいは現在実行中のプログ
ラムやそれに関連するデータを記憶するメモリ等として
使用される。RAM3の所定のアドレス領域がそれぞれ
の機能に割り当てられ、レジスタやフラグ、テーブル、
メモリなどとして利用される。外部記憶装置4はROM
2と同様に、楽曲データやシーケンスデータあるいは奏
法パラメータのプリセット値などの各種データや、CP
U1が実行する各種の制御プログラム等を記憶するもの
である。前記ROM2に制御プログラムが記憶されてい
ない場合、この外部記憶装置4(例えばハードディス
ク)に制御プログラムを記憶させておき、それを前記R
AM3に読み込むことにより、ROM2に制御プログラ
ムを記憶している場合と同様の動作をCPU1にさせる
ことができる。このようにすると、制御プログラムの追
加やバージョンアップ等が容易に行える。なお、外部記
憶装置4はハードディスク(HD)に限られず、フロッ
ピィーディスク(FD)、コンパクトディスク(CD−
ROM・CD−RAM)、光磁気ディスク(MO)、あ
るいはDVD(Digital Versatile Disk)等の着脱自在
な様々な形態の外部記録媒体を利用する記憶装置であっ
てもよい。あるいは、半導体メモリなどであってもよ
い。
【0013】ここで、上述したROM2や外部記憶装置
4あるいはRAM3などに記憶される各種データについ
て、簡単に説明する。まず、ROM2や外部記憶装置4
に記憶されるデータについて、図2を用いて説明する。
図2は、ROM2や外部記憶装置4に記憶される各種デ
ータを説明するための概念図である。この実施例に示す
ROM2や外部記憶装置4に記憶されるデータは、楽曲
データ、奏法パラメータ、シーケンスデータ、その他の
データなどである。
【0014】楽曲データは自動表情付けの際に演奏情報
を付与する対象となるデータであり、 例えば1曲分の
楽曲全体を表わすデータである。該楽曲データは、タイ
ミングデータとイベントデータとの組み合わせからな
る。イベントデータは、楽音の発音を指示するキーオン
データや楽音の消音を指示するキーオフデータ等の演奏
イベントに関するデータである。このイベントデータ
は、タイミングデータと組み合わされて使用される。本
実施例でのタイミングデータとは、イベントデータから
次のイベントデータまでの時間間隔を示す時間データ
(すなわち、デュレーションデータ)であるが、これに
限らず相対時間あるいは絶対時間等どのようなフォーマ
ットでもよい。すなわち、イベントの発生時刻を曲や小
節内における絶対時間で表した『イベント+絶対時間』
形式のもの、イベントの発生時刻を1つ前のイベントか
らの時間で表した『イベント+相対時間』形式のもの、
音符の音高と符長あるいは休符と休符長で楽曲データを
表した『音高(休符)+符長』形式のもの、演奏の最小
分解能毎にメモリの領域を確保し、演奏イベントの発生
する時刻に対応するメモリ領域にイベントを記憶した
『ベタ方式』形式のものなど、どのような形式のもので
もよい。なお、楽曲データは複数トラック分のイベント
データが混在して記録されているもの、すなわち、イベ
ントデータをその割り当てられたトラックにかかわらず
出力順に1列に並べて記憶しているものに限らず、各イ
ベントデータを各トラック毎に独立して記憶するように
楽曲データを構成してもよいことは言うまでもない。
【0015】奏法パラメータは楽曲データに対する自動
表情付けの際に用いられるデータであり、チョーキン
グ、ビブラート、スタッカート、グリッサンドなどの各
奏法毎に対応するように用意される。ROM2や外部記
憶装置4には、予め決められた所定のプリセット値に設
定された奏法パラメータが記憶されている。各奏法毎の
奏法パラメータは、大きく奏法検出用パラメータと表情
付け用パラメータの2種類に分けられる。奏法検出用パ
ラメータは、自動表情付け対象の楽曲データの中から当
該奏法を付加すべき箇所を検索するために用いられるパ
ラメータ、具体的には楽曲データ中の音符列から奏法を
付加すべき部分を特定するためのパラメータである。奏
法検出用パラメータは、各奏法毎で定義する内容は異な
る。例えば、奏法「チョーキング」の場合には上昇し下
降する音符列を特定するように定義されるし、奏法「ビ
ブラート」の場合には適宜の所定の1音の音符を特定す
るように定義される。
【0016】一方、表情付け用パラメータは、上記奏法
検出用パラメータに従い特定された奏法を付与すべき部
分に該奏法に対応する表情付けを行う際に用いるパラメ
ータである。表情付け用パラメータは一例として「深
さ」「速さ」「カーブ」「ディレイ」などの複数種類の
パラメータを含むものであり、各奏法毎に必要なパラメ
ータ種類の数や各パラメータで定義する内容は異なる。
例えば、奏法「チョーキング」の場合には、「深さ」は
音高の変化の程度を表わすパラメータ、「速さ」は音高
の変化の速さ又は長さを表わすパラメータ、「カーブ」
は音高の変化の変わり方(例えば、直線型変化、上弦曲
線型変化、下弦曲線型変化など)を表わすパラメータ、
「ディレイ」はチョーキングが始まるまでの経過時間を
表わすパラメータである。奏法「ビブラート」の場合に
は、「深さ」は音高の変化幅を表わすパラメータ、「速
さ」は周期の長さを表わすパラメータ、「ディレイ」は
始まるまでの経過時間を表わすパラメータであり、「カ
ーブ」は定義されない。なお、表情付け用パラメータは
「深さ」「速さ」「カーブ」「ディレイ」以外の他のパ
ラメータを含んでいてもよい。また、「深さ」「速さ」
「カーブ」「ディレイ」の全てのパラメータを必ずしも
含んでいる必要はないし、「深さ」「速さ」「カーブ」
「ディレイ」のパラメータを全く含まずに、これら以外
の他のパラメータのみを含むものであってもよいことは
言うまでもない。
【0017】シーケンスデータは楽曲データに対する自
動表情付けがユーザの期待通りに行われるかどうかを確
認するために用いられる表情(奏法)確認のための専用
データであり、奏法パラメータと同様にして各奏法毎に
対応するように用意される。該シーケンスデータは自動
表情付け対象の楽曲データに比べて非常に短い区間内
(例えば1小節前後)の楽曲を表わす楽曲データであ
り、各奏法が付加される典型的な音符列などを含むデー
タである。詳しくは後述するが、「表情付け用パラメー
タ設定・確認画面」(図4参照)におけるオーディショ
ンボタンが操作された場合には、選択されている奏法に
対応するシーケンスデータが読み出され、調整された表
情付け用パラメータに基づく自動表情付けを該シーケン
スデータに対して行い、ユーザはその結果を試聴するこ
とができるようになっている。このように、ユーザが指
定した表情が付加された部分を中心にごく短い区間で楽
曲の試聴を行うことができるようにすると、ユーザはよ
りイメージに近い表情を付与するためにはどの表情付け
用パラメータをどの程度の値に設定すればよいのかが分
かりやすい。その他のデータは、上記以外のデータであ
る。例えば、CPU1により実行あるいは参照される
「自動表情付け処理」などの各種制御プログラム、音色
やテンポなどの自動演奏の際に用いられる各種の演奏条
件に関するデータなどである。
【0018】次に、RAM3に記憶される各種データに
ついて、図3を用いて説明する。図3は、RAM3の所
定領域に記憶される各種データを説明するための概念図
である。この実施例に示すRAM3におけるデータ記憶
領域は、記憶するデータの種類毎に、実行プログラムエ
リア、レジスタエリア、複数のメモリエリア(ここでは
メモリエリア(1)〜メモリエリア(4))、各奏法の
パラメータ現在値エリア、その他のエリアとにより主に
構成される。
【0019】実行プログラムエリアは、CPU1が現在
実行中の制御プログラムを記憶するメモリ領域である。
すなわち、所定の制御プログラムが実行される際には、
ROM2や外部記憶装置4にその他のデータとして記憶
されている各種制御プログラムが読み出されて該実行プ
ログラムエリアに書き込まれることで、CPU1はプロ
グラムを実行することができる。レジスタエリアは、C
PU1が所定のプログラムを実行する際に発生する各種
データなどを一時的に記憶するメモリ領域である。メモ
リエリア(1)〜メモリエリア(4)は、修正前の元デ
ータとそれに対応する修正後の新データとをそれぞれ記
憶するエリアである。この実施例において、メモリエリ
ア(1)はユーザにより自動的に表情付けを行う対象と
して選択された元の楽曲データ(ROM2や外部記憶装
置4に記憶されている楽譜をそのまま表わしている楽曲
データなど)を記憶し、メモリエリア(2)は奏法パラ
メータに従って自動的に表情付けされた新の楽曲データ
(修正された楽曲データ)を記憶する。また、メモリエ
リア(3)は選択した奏法に対応した元のシーケンスデ
ータを記憶し、メモリエリア(4)は「表情付け用パラ
メータ設定・確認画面」(図4参照)を用いて変更され
た表情付け用パラメータに従って自動表情付けされた新
のシーケンスデータを記憶する。すなわち、「表情付け
用パラメータ設定・確認画面」におけるオーディション
ボタンを操作した場合にユーザが試聴することのできる
楽曲は、メモリエリア(4)に記憶されているシーケン
スデータに基づいて自動演奏される楽曲である。
【0020】各奏法のパラメータ現在値エリアは、「表
情付け用パラメータ設定・確認画面」(図4参照)を用
いて変更された各奏法毎の表情付け用パラメータの設定
値を記憶するメモリ領域である。楽曲データに対し自動
表情付けする際には、該パラメータ現在値エリアに記憶
されている各奏法毎の表情付け用パラメータの値に基づ
き楽曲データの修正を行う。その他のエリアは、CPU
1が所定のプログラムを実行する際に発生する各種デー
タなどを一時的に記憶するワーキングメモリ領域、ある
いは現在実行中のプログラムやそれに関連する上記以外
の各種データを記憶するメモリ領域などである。なお、
ROM2や外部記憶装置4あるいはRAM3に記憶する
データには上述したようなデータ以外にも他のデータが
含まれていてもよいことは言うまでもない。
【0021】図1に示すハードウエア構成の説明に戻っ
て、演奏操作子5Aは楽音の音高を選択するための複数
の鍵を備えた、例えば鍵盤等のようなものであり、各鍵
に対応してキースイッチを有しており、この演奏操作子
5Aは楽音演奏のために使用できるのは勿論のこと、楽
曲データやシーケンスデータに基づく自動演奏を行う際
に用いるピッチやリズムなどを入力するための入力手段
として使用することもできる。勿論、演奏操作子5Aは
鍵盤等の形態に限らず、楽音の音高を選択するための弦
を備えたネック等のような形態のものなど、どのような
ものであってもよいことは言うまでもない。検出回路5
は、演奏操作子5Aの各鍵の押圧及び離鍵を検出するこ
とによって、あるいは弦の振動を検出することによって
検出出力を生じる。
【0022】パネル操作子(設定スイッチ等)6Aは
「自動表情付け処理」を実行するための自動表情付け開
始スイッチ、自動表情付け対象とする楽曲データを選択
するための楽曲データ選択スイッチ、表情付けする奏法
の種類を選択する奏法選択スイッチ、各奏法毎の表情付
け用パラメータを変更する「表情付け用パラメータ設定
・確認画面」を呼び出すための表情付け用パラメータ調
整スイッチ、あるいは自動演奏時における各種演奏条件
等を入力するための演奏条件入力スイッチ等、各種の操
作子を含んで構成される。勿論、音高、音色、効果等を
選択・設定・制御するために用いる数値データ入力用の
テンキーや文字データ入力用のキーボード、あるいは操
作量に応じたピッチベンド値を設定することのできるピ
ッチベンドホイールなどの各種操作子を含んでいてもよ
い。スイッチ検出回路6は、パネル操作子6Aの各操作
子の操作状態を検出し、その操作状態に応じたスイッチ
情報を通信バス1Dを介してCPU1に出力する。表示
回路7は楽曲データに含まれる一連の音符列の各音高を
それぞれ表す複数の音高情報等の各種情報を、例えば液
晶表示パネル(LCD)やCRT等から構成されるディ
スプレイ7Aに表示するのは勿論のこと、自動演奏に関
する演奏情報あるいはCPU1の制御状態などをディス
プレイ7Aに表示する。
【0023】音源回路8は、複数のチャンネルで楽音信
号の同時発生が可能であり、通信バス1Dを経由して与
えられた楽曲データを入力し、この楽曲データに基づい
て楽音信号を発生する。音源回路8から発生された楽音
信号は、図示しない効果回路(例えばDSP(Digital
Signal Processor))などにより所定のディジタル信号
処理が施され、該信号処理された楽音信号はサウンドシ
ステム8Aに与えられて発音される。楽曲データの形式
はSMF(Standard MIDI File)形式のようなディジタ
ル符号化されたものであってもよいし、PCM、DPC
M、ADPCMのような波形サンプルデータ方式からな
るものであってもよい。また、効果回路(図示せず)を
音源回路8とサウンドシステム8Aとの間に配置して前
記音源回路8から発生された楽音信号に対して各種効果
を与えるようにしてもよい。前記音源回路8における楽
音信号発生方式はいかなるものを用いてもよい。例え
ば、発生すべき楽音の音高に対応して変化するアドレス
データに応じて波形メモリに記憶した楽音波形サンプル
値データを順次読み出す波形メモリ読み出し方式、又は
上記アドレスデータを位相角パラメータデータとして所
定の周波数変調演算を実行して楽音波形サンプル値デー
タを求めるFM方式、あるいは上記アドレスデータを位
相角パラメータデータとして所定の振幅変調演算を実行
して楽音波形サンプル値データを求めるAM方式等の公
知の方式を適宜採用してもよい。すなわち、音源回路8
の方式は、波形メモリ方式、FM方式、物理モデル方
式、高調波合成方式、フォルマント合成方式、VCO+
VCF+VCAのアナログシンセサイザ方式、アナログ
シミュレーション方式等、どのような方式であってもよ
い。また、専用のハードウェアを用いて音源回路7を構
成するものに限らず、DSPとマイクロプログラム、あ
るいはCPUとソフトウェアを用いて音源回路8を構成
するようにしてもよい。さらに、1つの回路を時分割で
使用することによって複数の発音チャンネルを形成する
ようなものでもよいし、1つの発音チャンネルが1つの
回路で形成されるようなものであってもよい。
【0024】インタフェース9は該電子楽器と外部の楽
曲データ生成機器(図示せず)などとの間で各種情報を
送受するための、例えばMIDIインタフェースや通信
インタフェースなどである。MIDIインタフェース
は、外部の楽曲データ生成機器(この場合には、他のM
IDI機器等)からMIDI規格の楽音情報(MIDI
楽曲データ)を当該電子楽器へ入力したり、あるいは当
該電子楽器からMIDI規格の楽音情報(MIDI楽曲
データ)を他のMIDI機器等へ出力するためのインタ
フェースである。他のMIDI機器はユーザによる操作
に応じてMIDI形式のデータを発生する機器であれば
よく、鍵盤型、ギター型、管楽器型、打楽器型、ミブリ
型等どのようなタイプの操作子を具えた(若しくは、操
作形態からなる)機器であってもよい。通信インタフェ
ースは、例えばLANやインターネット、電話回線等の
有線あるいは無線の通信ネットワーク(図示せず)に接
続されており、概通信ネットワークを介して、外部の楽
曲データ生成機器(この場合には、サーバコンピュータ
等)と接続され、当該サーバコンピュータから制御プロ
グラムや楽曲データなどの各種情報を該電子楽器に取り
込むためのインタフェースである。すなわち、ROM2
や外部記憶装置4等に制御プログラムや楽曲データなど
の各種情報が記憶されていない場合に、サーバコンピュ
ータから各種情報をダウンロードするために用いられ
る。クライアントとなる電子楽器は、通信インターフェ
ース及び通信ネットワークを介してサーバコンピュータ
へと制御プログラムや楽曲データなどの各種情報のダウ
ンロードを要求するコマンドを送信する。サーバコンピ
ュータは、このコマンドを受け、要求された各種情報を
通信ネットワークを介して本電子楽器へと配信し、本電
子楽器が通信インタフェースを介して各種情報を受信し
て外部記憶装置4等に蓄積することにより、ダウンロー
ドが完了する。
【0025】なお、上記インタフェース9をMIDIイ
ンタフェースで構成した場合、該MIDIインタフェー
スは専用のMIDIインタフェースを用いるものに限ら
ず、RS232−C、USB(ユニバーサル・シリアル
・バス)、IEEE1394(アイトリプルイー139
4)等の汎用のインタフェースを用いてMIDIインタ
フェースを構成するようにしてもよい。この場合、MI
DIイベントデータ以外のデータをも同時に送受信する
ようにしてもよい。MIDIインタフェースとして上記
したような汎用のインタフェースを用いる場合には、他
のMIDI機器はMIDIイベントデータ以外のデータ
も送受信できるようにしてよい。勿論、音楽情報に関す
るデータフォーマットはMIDI形式のデータに限ら
ず、他の形式であってもよく、その場合はMIDIイン
タフェースと他のMIDI機器はそれにあった構成とす
る。
【0026】ここで、パネル操作子6Aにおける表情付
け用パラメータ調整スイッチを操作することに伴って、
ディスプレイ7A上に表示される「表情付け用パラメー
タ設定・確認画面」について、図4を用いて説明する。
図4は、「表情付け用パラメータ設定・確認画面」の一
実施例を示す概念図である。
【0027】この図4に示す実施例から理解できるよう
に、ディスプレイ7A上に表示される「表情付け用パラ
メータ設定・確認画面」は、画面上段に奏法種類のテン
プレートGa、画面中段に表情付け用パラメータのイメ
ージ画像Gb、画面下段に各種の表情付け用パラメータ
設定スイッチGcと「オーディション」ボタンBaと
「設定」ボタンBbとを表示する画面である。画面上段
に表示される奏法種類テンプレートGaは、後述する
「自動表情付け処理」(図5参照)の際にユーザにより
表情付けする奏法として選択された奏法の種類を表示す
る。すなわち、この実施例では、楽曲データに対して表
情付けする奏法として「チョーキング」「ビブラート」
「スタッカート」「グリッサンド」の4つの種類の奏法
が選択されている場合を示している。ユーザは表示され
ている該奏法毎のテンプレートGaを指定することによ
り、各奏法に対応する表情付け用パラメータの設定を行
なうことができるようになっている。画面中段に表示さ
れる表情付け用パラメータのイメージ画像Gbは選択さ
れた奏法に対応する表情付け用パラメータをイメージ表
示したものであり、該イメージ画像Gbは奏法に従う表
示形態で表示される画像である。画面下段に表示される
表情付け用パラメータ設定スイッチGcは、選択された
奏法に対応する表情付け用パラメータの設定値を変更す
るためのスイッチである。この実施例では、黒く塗りつ
ぶした上向きあるいは下向きの三角形を押下操作する度
に細かい数値ステップでパラメータ設定値を変更するこ
とが可能なカウンタスイッチと、黒く塗りつぶした四角
形を左右方向にスライド操作することで大きな数値ステ
ップでパラメータ設定値を変更することが可能なスライ
ドスイッチとを表示している。これらの各スイッチ操作
によって設定されたパラメータ設定値に従い、画面中段
に表示された表情付け用パラメータのイメージ画像Gb
の表示形態は変化する。これにより、ユーザは表情付け
パラメータの設定変更による楽曲の変化を視覚的に確認
することができるようになっている。
【0028】上記表情付け用パラメータのイメージ画像
Gb及び表情付け用パラメータ設定スイッチGcは、選
択された奏法に対応した表示がなされる。すなわち、奏
法毎の表情付け用パラメータに含まれるパラメータ内
容、例えば「深さ」「速さ」「カーブ」「ディレイ」
「その他」といった各種パラメータのうちどのパラメー
タが含まれているものであるかによって、表情付け用パ
ラメータのイメージ画像Gbの表示形態や表情付け用パ
ラメータ設定スイッチGcの表示種類が異なる。この実
施例では、奏法として「ビブラート」が選択されている
場合の表情付け用パラメータのイメージ画像Gb及び表
情付け用パラメータ設定スイッチGcを示した。すなわ
ち、上述したように「ビブラート」に対応する表情付け
パラメータに含まれるパラメータ内容は、音高の変化幅
を定義する「深さ」、周期の長さを定義する「速さ」、
始まるまでの経過時間を定義する「ディレイ」である。
そこで、これらのパラメータ内容を視覚的に確認するの
に最も適した表示を行うと、図示したような波形のよう
な表示形態のイメージ画像Gbが表示される。一方、上
記したパラメータ内容を変更するのに最も適した表情付
け用パラメータ設定スイッチGcを表示すると、図示し
たような「デプス」スイッチと「レイト」スイッチとが
表示されることになる。すなわち、「デプス」スイッチ
は「深さ」を、「レイト」スイッチは「ディレイ」をそ
れぞれ設定するためのスイッチである。なお、この実施
例においては「速さ」を設定するためのスイッチ表示が
ないが、「ビブラート」における「速さ」は周期の長さ
を定義するものであり、この周期の長さはテンポに従っ
て決まるものであるから、「ビブラート」の場合には
「速さ」に対応するスイッチ表示がなされない。そし
て、表情付け用パラメータのイメージ画像には、これら
の表情付け用パラメータ設定スイッチGcによるパラメ
ータ設定値の変更による楽音特性の変化をユーザがイメ
ージ的に捉えることができるようなイメージ画像を表示
する。このように、表情付け用パラメータのイメージ画
像Gb及び表情付け用パラメータ設定スイッチGcに表
示する表示内容は、選択された奏法に対応する。なお、
この実施例において表情付け用パラメータ設定スイッチ
Gcに表示する「ランダム」スイッチは、「速さ」や
「ディレイ」などにより設定可能なパラメータ設定値を
ランダムに設定するためのスイッチである。
【0029】画面下段に表示される「オーディション」
ボタンBaは、ユーザが表情付け用パラメータ設定スイ
ッチGcを用いて設定した内容に従って表情付けされた
所定の演奏区間の楽曲を試聴するためのボタンである。
すなわち、この「オーディション」ボタンBaの操作に
従い、設定された各パラメータの設定値で奏法毎に対応
する所定のシーケンスデータに対して表情付けを行い、
該表情付けされたシーケンスデータに基づき楽音を発生
する。また、「設定」ボタンBbは、ユーザが表情付け
用パラメータ設定スイッチGcを用いて設定した設定値
にパラメータ値を決定し、該パラメータ値で楽曲データ
に表情付けを開始することを決定するためのボタンであ
る。これらの各ボタン操作に伴う詳しい説明は後述する
ことから、ここでの説明を省略する。
【0030】上述したように、楽曲データを一連の音符
列の各音高情報のみで構成すると機械的な無表情な演奏
が再生されることとなり、こうした演奏は音楽的に非常
に不自然な演奏である。そこで、より自然な演奏、美し
い演奏、生々しい演奏とするためには、様々な楽器毎に
特有の音楽的な表情(すなわち、楽器らしさ)を表す演
奏情報を制御データとして楽曲データに付加する(すな
わち、表情付けを行う)のがよいことは既に述べた。例
えば、ギターやベースなどの弦楽器においてはチョーキ
ング奏法が知られており、このチョーキング奏法を普通
の奏法に織り交ぜて用いることによって、ギターらしい
表情を持った自然な演奏を作り出すことができる。本発
明に係る楽曲データの自動表情付け装置は、楽曲データ
に対して楽器特有の音楽的な表情(例えば、弦楽器にお
けるチョーキング奏法など)に関する演奏情報を自動的
に付加する。そこで、楽曲データに対して自動的に楽器
特有の音楽的な表情を付加する「自動表情付け処理」に
ついて、図5に従って説明する。図5は、該電子楽器に
おけるCPU1で実行する「自動表情付け処理」の一実
施例を示したフローチャートである。該「自動表情付け
処理」は、パネル操作子6Aにおける自動表情付け開始
スイッチの操作に伴って、CPU1で実行される処理で
ある。
【0031】ステップS1では、自動表情付け対象とす
る楽曲を既にユーザが選択済みであるか否かを判定す
る。すなわち、自動表情付け処理対象とする楽曲データ
が、ユーザによる楽曲データ選択スイッチの操作に従っ
て既に選択されているか選択されていないかを判定す
る。楽曲が選択済みでないと判定した場合、つまり楽曲
がユーザにより未だに選択されていない場合には(ステ
ップS1のNO)、ユーザに楽曲を選択させるように促
し、ユーザにより楽曲選択がなされると該選択された楽
曲に対応する楽曲データを読み出してメモリエリア
(1)に記憶する(ステップS2)。ステップS3で
は、奏法選択済みであるか否かを判定する。すなわち、
自動表情付けする奏法の種類が、ユーザによる奏法選択
スイッチの操作に従って既に選択されているか選択され
ていないかを判定する。奏法が選択済みでないと判定し
た場合、つまり奏法がユーザにより未だに選択されてい
ない場合には(ステップS3のNO)、ユーザに奏法を
選択させる(ステップS4)。自動表情付けする対象の
楽曲データや自動表情付けする奏法の種類が選択されて
いないと、該「自動表情付け処理」を行っても読み出し
た楽曲データを修正することがなく元の表情付けされて
いない楽曲のままであることから、処理を行うことが無
駄になる。そこで、例えばディスプレイ7A上にユーザ
に対して楽曲を選択するように表示したり(ステップS
2参照)、奏法を選択させるようにする(ステップS4
参照)。ユーザにより楽曲が選択された場合には、RO
M2や外部記憶装置4などに記憶されている楽曲データ
の中から選択された楽曲に対応する楽曲データを読み出
し、RAM3のメモリエリア(1)に記憶する。ユーザ
により奏法が選択された場合には、ROM2や外部記憶
装置4などに記憶されている奏法パラメータの中から選
択された奏法に対応する奏法パラメータを読み出し、R
AM3の各奏法のパラメータ現在値エリアに記憶する。
【0032】なお、上記ステップS2においてユーザに
対して楽曲を選択させる際には、ギターやピアノあるい
はサックスといった楽器種類(あるいは音色種類)、ロ
ックやジャズあるいはクラシックなどの音楽ジャンル、
アクティブなリードなどの曲タイプ等を組み合わせて指
定することにより楽曲を選択することができるようにし
てよい。また、上記ステップS4においてユーザに対し
て奏法を選択させる際には、複数種類の奏法をユーザが
選択することができる。ただし、選択された楽曲データ
における楽器種類、音楽ジャンルなどによっては表情付
けする奏法として適切でないものがあることから、そう
した奏法を選択することができないようにしてもよい。
【0033】ステップS5では、表情付け用パラメータ
の変更操作が行われたか否かを判定する。すなわち、ユ
ーザによる表情付け用パラメータ調整スイッチの操作に
応じて「表情付け用パラメータ設定・確認画面」(図4
参照)がディスプレイ7A上に表示されており、該「表
情付け用パラメータ設定・確認画面」を用いての奏法毎
の表情付け用パラメータの変更操作(例えば、デプスや
レイトあるいはランダムなどの各スイッチ操作によるパ
ラメータ設定値の変更)が行われたか否かを判定する。
この「表情付け用パラメータ設定・確認画面」には、上
記ステップS4で選択した奏法の表情付け用パラメータ
のみが表示される。表情付け用パラメータの変更操作が
行われたと判定した場合には(ステップS5のYE
S)、「表情付け用パラメータ設定・確認画面」で選択
されている奏法の表情付け用パラメータを変更し、変更
した表情付け用パラメータをRAM3に記憶する(ステ
ップS6)。すなわち、RAM3の各奏法のパラメータ
現在値エリアに記憶している表情付け用パラメータの設
定値を、表情付け用パラメータの変更操作に従って変更
されたパラメータ設定値に書き換える。
【0034】ステップS7では、楽曲データに対して自
動的に表情付けを行う「設定」ボタンが押されたか否か
を判定する。すなわち、「表情付け用パラメータ設定・
確認画面」上に表示されている「設定」ボタンがユーザ
により操作されたか否かを判定する。「設定」ボタンが
押されたと判定した場合には(ステップS7のYE
S)、ステップS8に示すような各種処理を実行する。
ステップS8では、まず現在記憶されている表情付け用
パラメータに基づいて楽曲データに対して表情付けを行
う。そして、表情付けした楽曲データをメモリエリア
(2)に記憶する。また、ユーザの指示に応じて、表情
付けした楽曲データをハードディスク等の外部記憶装置
4に記憶する。すなわち、RAM3の各奏法のパラメー
タ現在値エリアに記憶されている表情付け用パラメータ
に従って、RAM3のメモリエリア(1)に記憶されて
いる元の楽曲データを読み出し、該読み出した楽曲デー
タの所定の音符の音高や音長(ゲートタイム)や音量な
どを修正し、修正した結果の新の楽曲データをメモリエ
リア(2)に記憶する。具体的には、楽曲データをメモ
リエリア(1)から所定数の音符ずつ順番に読み出して
分析し、選択した奏法を付加すべき部分があるかどうか
を判別する。選択した奏法を付加すると判別された部分
については、音源回路8にて楽音再生する場合に該選択
した奏法に基づく音楽表現が実現できるように、各奏法
パラメータに基づいて前記判別部分の各音符情報を修正
する。修正すると同時に、修正された楽曲データを順次
メモリエリア(2)に記憶する。こうして修正された楽
曲データをメモリエリア(2)から読み出しつつ音源回
路8で再生させると、選択された奏法に対応する音楽的
な表情を有する楽音が発生されるようになる。また、該
修正された楽曲データを元の楽曲データとして使用でき
るようにしてもよいことから、メモリエリア(2)に記
憶されている修正された楽曲データを読み出してハード
ディスク等の外部記憶装置4に記憶するようにしてもよ
い。
【0035】一方、上記ステップS7において「設定」
ボタンが押されていないと判定した場合には(ステップ
S7のNO)、「表情付け用パラメータ設定・確認画
面」上に表示されている「オーディション」ボタンが押
されたか否かを判定する(ステップS9)。「オーディ
ション」ボタンが押されていないと判定された場合には
(ステップS9のNO)、ステップS5の処理に戻って
上記ステップS5からステップS7までの処理を繰り返
し実行する。「オーディション」ボタンが押されたと判
定した場合には(ステップS9のYES)、ステップS
10及びステップS11に示すような各種処理、つまり
表情付け用パラメータによる表情付けについての確認処
理を実行する。この表情付けについての確認処理では、
まずステップS10において、選択された奏法に対応す
るシーケンスデータをROM2や外部記憶装置4などか
ら読み出して、該読み出したシーケンスデータをRAM
3のメモリエリア(3)に記憶する。そして、選択され
た奏法に対応する奏法パラメータのうちの奏法検出用パ
ラメータに基づいて、楽曲データの中から該奏法の表情
付けを行うべき部分を検索して特定する(あるいは、ユ
ーザが予め定めておいた所定部分でもよい)。ステップ
S11では、現在記憶されている表情付け用パラメータ
に基づいてシーケンスデータに表情付けを行う。すなわ
ち、RAM3の各奏法のパラメータ現在値エリアに記憶
されている表情付け用パラメータに従って、RAM3の
メモリエリア(3)に記憶されている元のシーケンスデ
ータを読み出し、該読み出したシーケンスデータの所定
の音符の音高や音長(ゲートタイム)や音量などを修正
し、修正した結果の新のシーケンスデータをRAM3の
メモリエリア(4)に記憶する。そして、表情付けされ
たシーケンスデータ、つまりメモリエリア(4)に記憶
されたシーケンスデータを音源回路8に送り、サウンド
システム8Aを介して再生する。これにより、ユーザは
表情付けされたシーケンスデータに基づく楽曲を試聴す
る。こうした表情付けについての確認処理が終了する
と、ステップS5の処理へ戻る。ユーザは楽曲の試聴
(オーディション)の結果、該結果が気に入らない場合
には再度表情付け用パラメータを変更して試聴を行えば
よいし(ステップS5〜ステップS6及びステップS9
〜ステップS11参照)、該結果が気にいった場合には
楽曲データに対して自動表情付けを行うように設定ボタ
ンを操作すればよい(ステップS7参照)。
【0036】このように、ユーザは「表情付け用パラメ
ータ設定・確認画面」上に表示されている「オーディシ
ョン」ボタンを操作するといった簡単な操作を行うこと
により、ユーザが設定した奏法毎の表情付け用パラメー
タに基づき表情付けがなされた短い演奏区間の楽曲を試
聴することができる。これにより、ユーザはイメージ通
りの音楽的な表情が楽曲に付与されるまで「表情付け用
パラメータ設定・確認画面」を用いた表情付け用パラメ
ータの変更と試聴とを繰り返し行うといった表情付けパ
ラメータ調整の試行錯誤を非常に容易に実行することが
できるようになる。したがって、ユーザは楽曲データに
対する自動表情付け処理を効率よく行うことができるよ
うになることから、ユーザ好みの音楽的な表情が付加さ
れた楽曲を素早く生成することができるようになる。
【0037】なお、選択された奏法を表情付けする対象
に検索された部分の音符情報は、表情付け用パラメータ
に基づいて各音符の音高、音長(ゲートタイム)、音量
が修正されるものであるが、楽曲データやシーケンスデ
ータがSMF形式のMIDIデータである場合、音符の
音長(ゲートタイム)は対応するノートオンからノート
オフまでの各イベントのタイミングデータの和がゲート
タイムに相当するので、アルペジオ奏法などを表情付け
する対象に検索された部分では、そのタイミングデータ
の和が適宜延長されるように、対応するノートオフイベ
ントのタイミングデータを変更するようにすればよい。
また、楽曲データやシーケンスデータが該電子楽器の機
種特有の楽曲データであって、各音符がノートオン、ゲ
ートタイム、音量で表わされているような場合には、そ
のゲートタイムを適宜延長するだけでよい。すなわち、
楽曲データやシーケンスデータのデータ形式に従ってデ
ータ内容を修正するようにすることは言うまでもない。
【0038】なお、この楽曲データ処理装置を電子楽器
に適用する場合、電子楽器は鍵盤楽器の形態に限らず、
弦楽器や管楽器、あるいは打楽器等どのようなタイプの
形態でもよい。また、音源装置、楽曲データの自動表情
付け装置等を1つの電子楽器本体に内蔵したものに限ら
ず、それぞれが別々に構成され、MIDIインタフェー
スや各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接
続するように構成されたものにも同様に適用できること
はいうまでもない。また、パソコンとアプリケーション
ソフトウェアという構成であってもよく、この場合処理
プログラムを磁気ディスク、光ディスクあるいは半導体
メモリ等の記憶メディアから供給したり、ネットワーク
を介して供給するものであってもよい。さらに、カラオ
ケ装置や自動演奏ピアノのような自動演奏装置、ゲーム
装置、携帯電話等の携帯型通信端末などに適用してもよ
い。携帯型通信端末に適用した場合、端末のみで所定の
機能が完結している場合に限らず、機能の一部をサーバ
側に持たせ、端末とサーバとからなるシステム全体とし
て所定の機能を実現するようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、所定の楽器に特有の音
楽的な表情に関する演奏情報を楽曲データに自動的に付
加する処理を行う前に、ユーザにより設定された所定の
奏法に対応する表情付けがなされた所定の楽曲をユーザ
が試聴できるようにすることで、ユーザは表情付けの結
果を随時に確認することができるようになる。したがっ
て、ユーザは楽曲データに対する自動表情付け処理を効
率的に実施することができるようになる、という効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る楽曲データの自動表情付け装
置を適用した電子楽器の実施の形態を示すハード構成ブ
ロック図である。
【図2】 ROMや外部記憶装置の所定領域に記憶され
る各種データを説明するための概念図である。
【図3】 RAMの所定領域に記憶される各種データを
説明するための概念図である。
【図4】 「表情付け用パラメータ設定・確認画面」の
一実施例を示す概念図である。
【図5】 「自動表情付け処理」の一実施例を示したフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1…CPU、1A…タイマ、2…ROM、3…RAM、
4…外部記憶装置、5…検出回路、5A…演奏指示操作
子(鍵盤等)、6…スイッチ検出回路、6A…パネル操
作子(設定スイッチ等)、7…表示回路、7A…ディス
プレイ、8…音源回路、8A…サウンドシステム、9…
インタフェース、1D…通信バス、Ga…奏法種類のテ
ンプレート、Gb…表情付け用パラメータのイメージ画
像、Gc…表情付け用パラメータ設定スイッチ、Ba…
オーディションボタン、Bb…設定ボタン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽曲データに対して所定の奏法に対応す
    る音楽的な表情付けを行うための奏法パラメータを供給
    するパラメータ供給手段と、 奏法パラメータの確認のために使用される試聴用の短い
    シーケンスデータを供給するデータ供給手段と、 オーディション開始指示を行う指示手段と、 前記指示手段によるオーディション開始指示に応じて、
    前記データ供給手段により供給されたシーケンスデータ
    に対して前記パラメータ供給手段により供給された奏法
    パラメータに基づいて所定の奏法に対応する音楽的な表
    情を自動的に付加する制御手段と、 前記制御手段により音楽的な表情を付加されたシーケン
    スデータに基づき楽音を生成する楽音生成手段とを具え
    た楽曲データの自動表情付け装置。
  2. 【請求項2】 前記パラメータ供給手段により供給され
    た奏法パラメータを記憶するパラメータ記憶手段と、前
    記パラメータ記憶手段に記憶された奏法パラメータ内容
    を変更するパラメータ変更手段とを具えてなり、 前記制御手段は、前記供給されたシーケンスデータに対
    して前記内容変更された奏法パラメータに基づいて所定
    の奏法に対応する音楽的な表情を自動的に付加すること
    を特徴とする請求項1に記載の楽曲データの自動表情付
    け装置。
  3. 【請求項3】 複数種類の奏法の中から所望の奏法を選
    択する奏法選択手段と、前記データ供給手段により供給
    された複数種類の奏法毎に対応するシーケンスデータを
    記憶するデータ記憶手段とを具えてなり、 前記制御手段は、前記選択された奏法に対応するシーケ
    ンスデータを前記データ記憶手段から読み出し、該読み
    出したシーケンスデータに対して前記内容変更された奏
    法パラメータあるいは前記供給された奏法パラメータに
    基づいて所定の奏法に対応する音楽的な表情を自動的に
    付加することを特徴とする請求項2に記載の楽曲データ
    の自動表情付け装置。
  4. 【請求項4】 更に、楽曲データを取得する取得手段
    と、前記取得した楽曲データに対して前記内容変更され
    た奏法パラメータあるいは前記供給された奏法パラメー
    タに基づいて所定の奏法に対応する音楽的な表情を自動
    的に付加することを特徴とする請求項3に記載の楽曲デ
    ータの自動表情付け装置。
  5. 【請求項5】 前記データ供給手段により供給されるシ
    ーケンスデータは所定の奏法を適用すべき演奏情報を少
    なくとも1つ以上含み、各奏法毎に対応する自動表情付
    け結果を確認するのに適したデータであることを特徴と
    する請求項1乃至4に記載の楽曲データの自動表情付け
    装置。
  6. 【請求項6】 コンピュータに、 楽曲データに対して所定の奏法に対応する音楽的な表情
    付けを行うための奏法パラメータを供給する手順と、 奏法パラメータの確認のために使用される試聴用の短い
    シーケンスデータを供給する手順と、 オーディション開始指示を行う手順と、 前記オーディション開始指示に応じて、前記供給された
    シーケンスデータに対して前記供給された奏法パラメー
    タに基づいて所定の奏法に対応する音楽的な表情を自動
    的に付加する手順と、 音楽的な表情を付加されたシーケンスデータに基づき楽
    音を生成する手順とを実行させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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