JP2003230794A - 洗濯に供するための水、及び洗濯方法 - Google Patents

洗濯に供するための水、及び洗濯方法

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Isao Yamada
勲 山田
Masahito Chiwaki
正仁 千脇
Noriyuki Kitaori
典之 北折
Kiyoteru Osawa
清輝 大沢
Toshiharu Numata
敏晴 沼田
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯に供される水を改良して、衿や袖口の皮
脂に由来する汚れや、靴下に付着した泥汚れなどの非常
に頑固な汚れに対して高い洗浄効果を付与できる手段を
提供する。 【解決手段】 脱気処理された水を洗濯に供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗濯に用いられる
水、及び洗濯方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】衿や袖
口の皮脂に由来する汚れや、靴下に付着した泥汚れなど
の汚れはに優れたなどは非常に頑固な汚れであるため、
優れた洗浄力を得るために様々な努力がなされてきた。
しかしながら洗浄力の向上は繊維に負担を強いる傾向が
あり、洗浄力を高める一方で、繊維を傷めないこと、更
には繊維の色褪せを抑制することが要求されてきた。そ
の課題を解決するための技術として、従来は、洗剤から
のアプローチと洗濯機からのアプローチが主であり、多
くの技術が開発され実用化されている。さらに近年で
は、洗浄に供するための水を改変させる新しい技術が提
案されている。
【0003】特開2001−172858号公報にはア
ルカリ電解活性水を用いる衣料の洗浄方法が開示されて
いる。特開2000−167557号公報にはアルカリ
イオン水を用いた衣料などの洗浄機に供される抗菌水が
開示されている。しかしながら、これら技術を用いても
未だ衣料に付着した皮脂汚れや泥汚れを満足できるレベ
ルまで除去することはできない。また、特開平10−7
1375号公報、特開2000−288499には半導
体製造時に発生する金属不純物や有機物、無機物、パー
ティクル汚染物を除去する方法として脱気した水と超音
波を併用する技術が開示されている。しかし、これら公
報は、繊維製品の皮脂汚れや泥汚れに対する洗浄効果を
向上させる視点からなされたものではなく、かつその対
策についても全く示していないものである。
【0004】本発明の課題は、衿や袖口の皮脂に由来す
る汚れや、靴下に付着した泥汚れなどの非常に頑固な汚
れに対して高い洗浄効果を付与できる手段を、洗濯に供
される水の観点から提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、脱気処理され
た、洗濯に供するための水に関する。また、本発明は、
脱気処理された水を、洗濯工程の最初に繊維製品と接触
させる洗濯方法に関する。また、本発明は、洗濯工程の
最初に繊維製品と接触する水が脱気処理された水である
洗濯方法に関する。更に、本発明は、水を脱気するため
の装置を備えた洗濯機に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】<水>本発明は、洗濯に用いる水
として脱気処理した水を用いることにより優れた洗浄力
が得られることを見出したものであり、特に洗濯工程に
おいて、最初に衣料等の繊維製品に接触させる水が脱気
処理されていること、言い換えれば脱気状態にあること
が重要である。本発明により洗浄効果が向上する理由と
しては、脱気した水を洗濯用水として用いることで、繊
維製品と接触する際に繊維表面の空気層が、該脱気水に
溶け込むため繊維の奥の方まで浸透し、結果、優れた洗
浄力が得られるものと推測される。従って、洗濯工程に
おいて、最初に繊維製品と接触させる水が脱気されてい
ること、具体的には洗濯時に実質的に乾燥状態にある繊
維製品を湿潤ないし浸漬させる時の水が脱気されている
ことが好ましい。
【0007】水を脱気する方法としては、真空ポンプ等
を用いて減圧させて脱気させる方法の他、加熱した後、
空気が触れない状態(例えば密封系や減圧系)で冷却す
る方法により、脱気してもよい。高い温度の洗濯液は、
優れた洗浄力を得ることができるのであるが、繊維製品
によっては色落ちの原因となる上、また繊維の表面の空
気を吸収する点においても、好ましくは室温程度、具体
的には35℃以下、特には15〜30℃のものを使用す
ることが好ましい。なお、脱気の際に超音波をかけるこ
とで脱気を促進させてもよく、例えば減圧装置と超音波
発生装置を組み合わせた装置を用いることが考えられ
る。その他、脱気の方法としては、特開2000−15
005号公報、特開平5−237472号公報、特開平
4−40270号公報、特開平8−168756号公
報、特開平8−290007号公報、特開平7−328
602号公報等に開示されている装置などを挙げること
ができる。これらの中でも、特に特開平4−40270
号公報記載の脱気体性の膜を介して真空脱気する方法、
及び真空ポンプなどの減圧装置を用いて水を脱気する方
法が簡便性などの点から好適である。なお、膜を介して
脱気する方法については、ボイラー設備の腐食を抑制す
るために業務用の脱気装置が市販されており、これを用
いることができる。
【0008】通常、洗濯に用いられている水道水中に溶
けている気体は、空気を構成している窒素、酸素、二酸
化炭素及びアルゴンから主に構成されており、溶解量
は、飽和又は飽和に近い状態にある。ところで、気体の
水に対する飽和溶解量は、水と接触している大気圧、水
温、各気体の溶解度、水蒸気圧及び塩濃度に影響され
る。しかしながら、水中に溶けている気体のモル分率
は、接触する大気圧や水温の違いによって大きく変化し
ない。従って、本発明では、水中の溶存酸素量を測定す
ることで、脱気の程度を判断するものとする。
【0009】水中の飽和溶存酸素量Cは、C=Ps/H
の式で求めることができることが一般に知られている。
ここでPsは大気中の酸素分圧(MPa)、Hはヘンリ
ー定数〔MPa/(mg/l)〕である。本発明におけ
る脱気処理の目安として、処理後の水の溶存酸素量が、
飽和溶存酸素量の0.8倍以下、好ましくは、0.01
〜0.7倍、最も好ましくは0.01〜0.5倍であ
る。飽和溶存酸素量は温度により変化するが、本発明の
好ましい水温の室温以下、具体的には35℃以下、特に
は15〜30℃において、7.5ppm(質量比、以下
同様)以下、好ましくは6.0ppm以下、より好まし
くは4.0ppm以下まで低減させたものを用いる。
【0010】なお、水中の溶存酸素量は、特開平5−1
0886号公報に記載されている公知の方法や、通常市
販されている水質検査装置を用いて簡単に測定すること
が可能である。
【0011】<洗濯機>本発明は、水を脱気するための
装置(以下、脱気装置という)が備えられた洗濯機につ
いてもまた提供する。図1は、脱気装置を具備しない、
従来の洗濯機の概略図である。本発明の洗濯機におい
て、脱気装置は、図2のように洗濯槽に水道水を導入す
る経路の途中に設置されてもよく、図3にあるように脱
気のための別の槽を設け、そこの水を脱気装置を介して
巡回させた後、洗濯槽に投入する方法が考えられる。脱
気装置は、例えば、前記の脱気体膜と真空ポンプを組み
合わせたものの他、図4のようにマイクロ波を用いて加
熱することができる脱気槽と冷却機を具備するものを用
いることもできる。マイクロ波による方法は、エネルギ
ー効率の点でも好ましい。
【0012】<洗濯方法>本発明の洗濯方法では、洗濯
工程において最初に繊維製品と、浸漬等により接触させ
る水が脱気処理されている。これにより、先に示した機
構により、優れた洗浄力を得ることができる。
【0013】なお、本発明において、「洗濯工程で繊維
製品に接触させる水」には、大気中の水分や繊維製品に
取り込まれている水分は含まれず、洗濯工程のために別
途用意された水を意味する。
【0014】本発明の洗濯方法では、最初に繊維製品と
脱気水とを接触させた後は、通常の水を用いても十分な
洗浄力を得ることができ、エネルギー的にも望ましい
が、脱気処理した水を洗浄工程においても使用すること
が、より優れた洗浄力を得る上で好ましい。その場合、
該水は洗浄剤組成物を含有する。具体的には、以下のそ
の他の成分を溶解した洗浄液として使用される。すなわ
ち、本発明により、脱気処理した水から調製された洗浄
液を洗浄工程で用いる洗浄方法が提供される。
【0015】(I)界面活性剤 界面活性剤としては、陰イオン界面活性剤、非イオン界
面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤を用い
ることができ、好ましくは炭素数10〜15のアルキル
ベンゼンスルホン酸塩、炭素数8〜14のアルキル硫酸
エステル塩、炭素数8〜14アルキル基と平均付加モル
数1〜3のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エ
ステル塩から選ばれる少なくとも1種の陰イオン界面活
性剤が好適である。塩としてはナトリウム塩またはカリ
ウム塩が好適である。含有量は本発明の水に対して好ま
しくは10〜500ppm、より好ましくは20〜20
0ppm、特に好ましくは20〜100ppmである。
【0016】本発明ではポリオキシアルキレンアルキル
エーテル型非イオン界面活性剤も好適であり、特に下記
一般式(1)の化合物が好ましい。 R−O−(AO)n−H (1) 〔式中、R炭素数8〜18、好ましくは10〜16のア
ルキル基であり、Aはエチレン基、及び/又はプロピレ
ン基である。nは平均付加モル数であり、4〜20、好
ましくは4〜15、特に好ましくは4〜10の数であ
る〕。
【0017】界面活性剤の含有量は、本発明の水に対し
て好ましくは1〜200ppm、より好ましくは5〜1
00ppm、特に好ましくは10〜100ppmであ
る。
【0018】(II)分散剤 本発明では、洗浄効果を高める目的から分散剤を配合す
ることが好ましい。特に、重量平均分子量5千〜4万、
好ましくは5千〜1万のポリアクリル酸(塩)、ポリメ
タクリル酸(塩)、又は重量平均分子量1万〜10万、
好ましくは3万〜7万のアクリル酸とマレイン酸のコポ
リマー(塩)から選ばれるカルボン酸系ポリマー、及び
重量平均分子量4千〜2万、好ましくは5千〜1万のポ
リエチレングリコールから選ばれる非イオン性ポリマー
が好ましい。分散剤の濃度は、本発明の水中、1〜10
0ppm、好ましくは1〜80ppmが好適である。
【0019】(III)キレート剤 本発明の水は、硬度の低下や、重金属による影響を除く
ために、キレート剤を含有することが好ましい。具体的
に好適なキレート剤としてはリン酸、トリポリリン
酸、フィチン酸から選ばれるリン酸系化合物、エタン
−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン
酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸、エタ
ンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−
ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシ
ホスホン酸から選ばれるホスホン酸、2-ホスホノブタ
ン−1,2−ジカルボン酸、1-ホスホノブタン−2,3,4−ト
リカルボン酸、α−メチルホスホノコハク酸から選ばれ
るホスホノカルボン酸、アスパラギン酸、グルタミン
酸、グリシンから選ばれるアミノ酸、ニトリロ三酢
酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレ
ントリアミン五酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢
酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、トリエチレンテト
ラアミン六酢酸、ジエンコル酸から選ばれるアミノポリ
酢酸、ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキ
シメチルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シ
ュウ酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カ
ルボキシメチルコハク酸、カルボキメチル酒石酸から選
ばれる有機酸、アミノポリ(メチレンホスホン酸)、
またはポリエチレンポリアミンポリ(メチレンホスホン
酸)、を挙げることができ、より好ましくはのホスホ
ン酸化合物、のアミノポリ酢酸化合物、の有機酸、
及びの化合物が好適である。本発明では特にエタン−
1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、
エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸、クエン
酸、コハク酸、マレイン酸、フタル酸、テレフタル酸、
イソフタル酸、フマル酸、アジピン酸、アスパラギン
酸、アゼライン酸、グルタミン酸、グルタル酸、エチレ
ンジアミン4酢酸、ジエチレントリアミン5酢酸、エチ
レンジアミン2酢酸、2−ヒドロキシエチルイミノジ酢
酸から選ばれる化合物が最も好ましい。
【0020】本発明では上記キレート剤を本発明の水に
0.1〜100ppm、好ましくは1〜50ppm含有
することが好適である。
【0021】本発明では硬度を低下させ洗浄効果を高め
る目的から、金属イオン交換剤であるゼオライトを用い
ることが好ましい。ゼオライトとしてはA型、X型、P
型ゼオライトに代表され、特にA型ゼオライトが好まし
い。ゼオライトの平均1次粒径は0.1〜10μm、特
に0.1〜5μmのものが好適である。このようなゼオ
ライトを本発明の水に5〜400ppm、好ましくは1
0〜200ppm含有することが好適である。
【0022】(IV)珪酸塩 本発明の水は、珪酸塩を含有することが洗浄効果を向上
させる目的及び防錆の目的から好ましい。珪酸塩は1〜
3号珪酸ナトリウム等の非晶質珪酸ナトリウム、特開平
7−89712号公報、特開昭60−227895号公
報及び Phys. Chem. Glasses. 7, p127-p138(1966)、Z.
Kristallogr., 129, p396-p404(1969)に記載されている
結晶性珪酸塩、並びにクラリアント社より商品名「Na
−SKS−6」(δ−Na2Si25)として市販され
ている結晶性珪酸ナトリウムが好ましい。
【0023】珪酸塩は、本発明の水に対して、好ましく
は1〜300ppm、より好ましくは10〜200pp
m含有することが好適である。
【0024】(V)酵素 本発明の水は、プロテアーゼ、セルラーゼ、リパーゼか
ら選ばれる1種以上の酵素を含有することが好ましく、
特に好アルカリ性微生物バチルス・エスピーKSM−6
35(FERM BP−1485)又はその変異株から
生産されるアルカリセルラーゼ及び/又はアルカリプロ
テアーゼを含有することが好ましい。アルカリプロテア
ーゼとしてはアルカラーゼ、サビナーゼ(ノボ・ノルデ
ィック社製)、マクサカル(ギスト・ブロケイデス社
製)、KAP4.3G(花王(株)製)、KAP11.
1G(花王(株)製)等が挙げられるが、特にKAP
4.3G、KAP11.1Gが優れている。また、アル
カリセルラーゼはカルボキシメチルセルロースを基質と
した時の至適pHが7以上であるか、或いはpH8以上
での相対活性が至適条件に対し50%以上のものが好ま
しい。市販されている酵素造粒物として具体的にはKA
C500(花王(株)製)が挙げられる。
【0025】これら酵素は本発明の水に対して0.5〜
20ppm、好ましくは0.5〜10ppm含有するこ
とが好適である。
【0026】(VI)アルカリ剤 本発明の水は洗浄効果を向上させる目的から、前記珪酸
塩の他にアルカリ剤を含有することが好ましく、アルカ
リ剤としては炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウムが好ましい。また、本発明の
水は20℃におけるpHを9〜12、好ましくは9.5
〜11に調整することが好適である。
【0027】本発明では、好ましくは上記界面活性剤、
分散剤、キレート剤、珪酸塩、ゼオライト、及び酵素等
を含有する溶存酸素を低減化し脱気処理された水に被洗
浄繊維製品を浸漬させて洗浄する。被洗浄繊維製品に対
する水の質量比は、水/被洗浄繊維製品で好ましくは5
〜30、より好ましくは7〜25である。また、洗浄温
度は5〜40℃が好適である。さらに、洗浄効果を高め
る目的から緩やかな攪拌を行うことが好適であり、水に
空気が巻き込まれない程度が好ましく、10〜200r
pm、より好ましくは50〜150rpmが好適であ
る。この洗浄温度、撹拌条件の場合、洗濯時間は、好ま
しくは1〜300分、より好ましくは5〜200分、特
に好ましくは5〜60分である。
【0028】洗浄後は、すすぎ/脱水した後、自然乾燥
あるいは乾燥機により乾燥させることができる。なお、
すすぎ工程等、洗浄工程以外の工程で脱気処理された水
を用いることもできる。また、繊維製品に脱気処理され
た水を接触させる工程以外の工程では、通常の水道水
等、脱気処理されていない水を使用することができる。
【0029】
【実施例】<脱気水の調製> ・水−a 水道水(20℃での溶存酸素量8.68ppm、飽和
値)3Lを5Lガラス製ナスフラスコに入れ、エバポレ
ーターで200mPa・sの減圧下で0.5時間処理し
た。処理後の水の20℃での溶存酸素量は4ppmであ
った。なお、溶存酸素量の測定は、試験水1.5リット
ルを2リットルビーカーに入れ、スターラーで5分間弱
く撹拌(10rpm)した後、隔膜電極(水質チェッカ
ー、U−10型、(株)堀場製作所製)を入れて静置し
た状態で5分後の溶存酸素量を測定することで行った
(20℃)。
【0030】・水−b 処理時間を2時間行った以外は、水−aと同様の方法で
処理した。20℃での溶存酸素量は1.5ppmであっ
た。
【0031】<モデル汚染布の作製方法> ・泥汚れモデル汚染布の作製 谷頭商店製綿メリヤス(A−10)を、鹿沼赤土(平均
粒径30μm)120gをパークレン1Lに分散させた
溶液に浸漬させ、布を取り出して乾燥させた後、ブラシ
で余分に付着している土を除去した。汚染布は6cm×
6cmに裁断され、洗浄前の反射率が40%程度のもの
を実験に供した。 ・衿汚れモデル汚染布の作製 特開平8−43272号公報「洗浄評価用人工汚染布調
製用汚染液及び人工汚染布の製造法」に記載の方法に従
い、人工汚垢液を調製した。人工汚垢液の組成は上記公
報の表1の4番に記載されたものを用いた。人工汚垢液
の布への付着は、特開平7−270395号公報に示さ
れているグラビア式汚染機を使用した。作製条件は、グ
ラビアロールのセル容量58cm3/m2、塗布速度1m
/min、乾燥温度100℃、乾燥時間1分で行った。
布はポリエステル/コットンブロード(質量比率65/
35)(谷頭商店より購入)を使用した。6cm×6c
mに裁断し、実験に供した。
【0032】<洗濯方法>上記で調製された脱気水を1
Lガラス製ビーカーに1L入れ、アルキル基鎖長が炭素
数11〜15の混合アルキルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウムを80ppm、ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル(平均付加モル数6)80ppm、ゼオライト150
ppm、2号シリケート30ppm、炭酸ナトリウム1
00ppm、プロテアーゼ(花王株式会社製KAP4.
3G)3ppmを溶解させた後、上記で作製した泥汚れ
モデル汚染布及び衿汚れモデル汚染布を各4枚入れ、長
さ52mm、直径15mmの円柱状のスターラーピース
を用いて10分間攪拌した(水温は20℃、50rp
m)。攪拌後、水道水ですすぎ乾燥後、下式によって洗
浄率を算出した。結果を表1に合わせて示した。なお、
この方法では、脱気水とモデル汚染布が接触するまでの
間に、脱気水中の溶存酸素量はほとんど変動しない。
【0033】<洗浄率の算出方法>各モデル汚染布4枚
について以下の式により洗浄率を1枚毎に計算し、4枚
の平均値をそのモデル汚染布に対する洗浄効果とした。
結果を表1に示す。
【0034】
【数1】
【0035】反射率は日本電色工業(株)製ND−30
0Aを用い、泥汚れモデル汚染布については、460n
m、襟汚れモデル汚染布については、550nmでの反
射率を測定した。
【0036】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の全自動式洗濯機の略図
【図2】脱気装置を備えた洗濯機の略図
【図3】脱気槽と脱気装置を備えた洗濯機の略図
【図4】マイクロ波方式による脱気装置の略図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北折 典之 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 大沢 清輝 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 沼田 敏晴 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 3B155 AA01 AA11 BB08 CB38 CB39 CB50 CB51 FA31 GC00 MA02 4D037 AA01 AB11 BA23 BB02 BB06 BB07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱気処理された、洗濯に供するための
    水。
  2. 【請求項2】 溶存酸素量が飽和溶存酸素量に対して
    0.8倍以下である請求項1記載の洗濯に供するための
    水。
  3. 【請求項3】 35℃以下で洗濯に供される請求項1又
    は2記載の洗濯に供するための水。
  4. 【請求項4】 脱気処理された水を、洗濯工程の最初に
    繊維製品と接触させる洗濯方法。
  5. 【請求項5】 洗濯工程の最初に繊維製品と接触する水
    が脱気処理された水である洗濯方法。
  6. 【請求項6】 水が洗浄剤組成物を含有する請求項4又
    は5記載の洗濯方法。
  7. 【請求項7】 水の溶存酸素量が飽和溶存酸素量に対し
    て0.8倍以下である請求項4〜6の何れか1項記載の
    洗濯方法。
  8. 【請求項8】 水を脱気するための装置を備えた洗濯
    機。
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