JP2003224797A - コンテンツデータの処理装置および処理方法、並びにその方法を実行するためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体 - Google Patents

コンテンツデータの処理装置および処理方法、並びにその方法を実行するためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体

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JP2003224797A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ユーザの嗜好に合わせた処理が可能となるよう
にする。 【解決手段】SD信号から抽出された画素データより、
HD信号の注目画素のクラスコードCLを得る。バンク
135には、各クラスの係数種データが格納されてい
る。この係数種データは、例えばテレビ受信機100の
バージョンアップ時に、履歴情報記憶部130に格納さ
れているユーザ操作で入力された画質調整パラメータ
s,zの履歴情報に基づいて、更新される。係数生成回
路136では、各クラスの係数種データと、パラメータ
h,vの値とに基づいて、各クラスにおける推定式の係
数データを生成し、メモリ134に格納する。演算回路
127で、SD信号より選択的に取り出された、HD信
号の注目画素に対応するタップのデータxiと、メモリ
134よりクラスコードCLで読み出された係数データ
Wiとから、推定式を使用して、HD信号の注目画素の
画素データを演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、受信装置等に適
用して好適なコンテンツデータの処理装置および処理方
法、並びにその方法を実行するためのプログラムおよび
そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
媒体に関する。詳しくは、コンテンツデータの処理を行
う処理手段を制御するための付加情報を収集し、この付
加情報に関連する情報に基づいて処理手段を制御する構
成とすることによって、ユーザの嗜好に合わせた処理が
可能となるようにしたコンテンツデータ処理装置等に係
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、オーディオ・ビジュアル指向の高
まりから、より高解像度の画像を得ることができるよう
なテレビ受信機の開発が望まれ、この要望に応えて、い
わゆるハイビジョンが開発された。ハイビジョンの走査
線は、NTSC方式の走査線数が525本であるのに対
して、2倍以上の1125本である。また、ハイビジョ
ンの縦横比は、NTSC方式の縦横比が3:4であるの
に対して、9:16となっている。このため、ハイビジ
ョンでは、NTSC方式に比べて、高解像度で臨場感の
ある画像を表示することができる。
【0003】ハイビジョンはこのように優れた特性を有
するが、NTSC方式のビデオ信号をそのまま供給して
も、ハイビジョンによる画像表示を行うことはできな
い。これは、上述のようにNTSC方式とハイビジョン
とでは規格が異なるからである。
【0004】そこで、本出願人は、先に、NTSC方式
のビデオ信号に応じた画像をハイビジョン方式で表示す
るため、NTSC方式のビデオ信号をハイビジョンのビ
デオ信号に変換するための変換装置を提案した(特開平
8−51599号参照)。この変換装置では、NTSC
方式のビデオ信号から、ハイビジョンのビデオ信号の注
目位置の画素データに対応するブロック(領域)の画素
データを抽出し、このブロックの画素データのレベル分
布パターンに基づいて、上述の注目位置の画素データの
属するクラスを決定し、このクラスに対応して、上述の
注目位置の画素データを生成するようになっている。
【0005】また従来、例えばVTR(Video Tape Reco
rder)等の記録機を使用した放送番組の記録予約は、ユ
ーザが、新聞やEPG(Electronic Program Guide)によ
る番組表を参照して所望の番組を見つけ、記録機に対し
て当該番組の予約操作を行うことで行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した変換装置にお
いては、ハイビジョンのビデオ信号による画像の解像度
は固定されており、従来のコントラストやシャープネス
等の調整のように、画像内容等に応じて、ユーザの好み
の解像度とすることができなかった。
【0007】そこで、本出願人は、さらに、NTSC方
式のビデオ信号をハイビジョンのビデオ信号に変換する
際に、入力されるパラメータの値に対応してハイビジョ
ンのビデオ信号を生成し、当該ハイビジョンのビデオ信
号によって得られる画像の解像度をユーザが自由に調整
し得るものを提案した(特開2001−238185
号、特願2000−348730号参照)。
【0008】この場合、ユーザは画像の解像度を自由に
調整し得るが、その調整範囲は固定であり、例えばその
調整範囲の一端側を中心とした調整を行うユーザにとっ
ては、充分な調整範囲が確保されているとはいえない。
すなわち、ユーザの嗜好に合わせた調整が可能となるよ
うにすることが望まれる。
【0009】また、上述した従来の記録予約では、ユー
ザが予約操作をしない番組は、記録されないことにな
る。つまり、ユーザの嗜好に合う番組があったとして
も、ユーザが番組表からその番組を見つけることができ
なければ、記録予約を行うことができない。この場合、
ユーザの嗜好に合う番組があった場合には、自動的に予
約されて記録されていれば便利である。あるいは、ユー
ザの嗜好に合う番組があった場合、ユーザにその番組を
レコメンドしてくれれば便利である。
【0010】この発明の目的は、ユーザの嗜好に合わせ
た処理が可能となるようにしたコンテンツデータ処理装
置等を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係るコンテン
ツデータ処理装置は、コンテンツデータの処理を行う処
理手段と、この処理手段を制御するための付加情報を収
集する収集手段と、この収集手段により収集される付加
情報に関連する情報が格納される記憶手段と、この記憶
手段に格納される付加情報に関連する情報に基づいて、
処理手段を制御する制御手段とを備えるものである。
【0012】また、この発明に係るコンテンツデータ処
理方法は、コンテンツデータの処理を行う処理ステップ
と、この処理ステップの処理を制御するための付加情報
を収集する収集ステップと、この収集ステップで収集さ
れる付加情報に関連する情報を記憶装置に格納する記憶
ステップと、記憶装置に格納される付加情報に関連する
情報に基づいて、上記処理ステップの処理を制御する制
御ステップとを備えるものである。
【0013】また、この発明に係るコンピュータ読み取
り可能な媒体は、上述のコンテンツデータ処理方法をコ
ンピュータに実行させるためのプログラムを記録したも
のである。また、この発明に係るプログラムは、上述の
コンテンツデータ処理方法をコンピュータに実行させる
ためのものである。
【0014】この発明においては、コンテンツデータの
処理が行われる。例えば、放送信号に含まれる複数の放
送のコンテンツデータより一のコンテンツデータを選択
的に取得し、当該コンテンツデータをVTR、HDD(H
ard Disk Drive)等の記録機に記録すること、あるいは
それによる画像を表示部に表示すること等が行われる。
また例えば、コンテンツデータとしての第1の情報信号
を、入力されるパラメータの値に対応して第2の情報信
号に変換することが行われる。
【0015】そして、このコンテンツデータの処理を制
御するための付加情報が収集され、この収集される付加
情報に関連する情報が記憶装置に格納される。記憶装置
には、収集された付加情報がそのまま、あるいは集積さ
れた付加情報が分析された後の分析結果が格納される。
分析結果は例えば頻度分布(度数分布)の情報である。
【0016】例えば、付加情報は、処理されるコンテン
ツデータに対応するものである。例えば、少なくともコ
ンテンツデータのタイトル、人名およびジャンルのいず
れかの項目内容を含むものである。また例えば、上述し
たように第1の情報信号を入力されるパラメータの値に
対応して第2の情報信号に変換する処理を行うものにあ
っては、付加情報は、入力されるパラメータの値であ
る。
【0017】このように記憶装置に格納される付加情報
に関連する情報に基づいて、処理手段が制御される。例
えば、記憶装置に複数の付加情報がそのまま格納されて
いるものにあっては、その複数の付加情報が分析され、
その分析結果に応じて、処理手段が制御される。
【0018】例えば、分析結果に応じて、予約記録すべ
き所定のコンテンツデータを決定し、その所定のコンテ
ンツデータの放送日時に、受信処理部によりその所定の
コンテンツデータを取得し、その所定のコンテンツデー
タを記録部で記録するように制御する。また例えば、分
析結果に応じて、推奨すべき所定のコンテンツデータを
決定し、その所定のコンテンツデータの情報を表示する
表示信号を発生し、この表示信号をコンテンツデータに
合成し、所定のコンテンツデータの情報が表示素子に表
示されるように制御する。
【0019】また、その分析結果に応じた新たな方法に
従って処理手段が制御される。例えば、上述したように
コンテンツデータとしての第1の情報信号を、入力され
るパラメータの値に対応して第2の情報信号に変換する
処理を行うものにあっては、例えば第2の情報信号を構
成する情報データを生成するための推定式の係数データ
として分析結果に応じたものが用いられる。
【0020】このように、コンテンツデータの処理を行
う処理手段を制御するための付加情報を収集し、この付
加情報に関連する情報に基づいて処理手段を制御する構
成とすることによって、ユーザの嗜好に合わせた処理が
可能となる。
【0021】なお、付加情報に関連する情報が記憶され
る記憶手段(記憶装置)を装脱可能なものとすること
で、この記憶手段(記憶装置)に他の収集手段により収
集される付加情報に関連する情報をさらに格納したり、
この記憶手段(記憶装置)に格納された付加情報に関連
する情報を他の処理装置で利用することが容易となる。
【0022】また例えば、収集手段により収集される付
加情報に関連する情報が記憶される記憶手段の内容が他
の記憶手段に移される場合等にあっては、制御手段は、
当該他の記憶手段に格納される付加情報に関連する情報
に基づいて、処理手段を同様に制御できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形
態としてのテレビ受信機100の構成を示している。こ
のテレビ受信機100は、放送信号より525i信号と
いうSD(Standard Definition)信号を得、この525
i信号を1050i信号というHD(High Definition)
信号に変換し、そのHD信号による画像を表示するもの
である。
【0024】図2は、525i信号および1050i信
号のあるフレーム(F)の画素位置関係を示すものであ
り、奇数(o)フィールドの画素位置を実線で示し、偶
数(e)フィールドの画素位置を破線で示している。大
きなドットが525i信号の画素であり、小さいドット
が1050i信号の画素である。図2から分かるよう
に、1050i信号の画素データとしては、525i信
号のラインに近い位置のラインデータL1,L1′と、
525i信号のラインから遠い位置のラインデータL
2,L2′とが存在する。ここで、L1,L2は奇数フ
ィールドのラインデータ、L1′,L2′は偶数フィー
ルドのラインデータである。また、1050i信号の各
ラインの画素数は、525i信号の各ラインの画素数の
2倍である。
【0025】図1に戻って、テレビ受信機100は、マ
イクロコンピュータを備え、システム全体の動作を制御
するためのシステムコントローラ101と、リモートコ
ントロール信号を受信するリモコン信号受信回路102
とを有している。リモコン信号受信回路102は、シス
テムコントローラ101に接続され、リモコン送信機2
00よりユーザの操作に応じて出力されるリモートコン
トロール信号RMを受信し、その信号RMに対応する操
作信号をシステムコントローラ101に供給するように
構成されている。
【0026】また、テレビ受信機100は、受信アンテ
ナ105と、この受信アンテナ105で捕らえられた放
送信号(RF変調信号)が供給され、選局処理、中間周
波増幅処理、検波処理等を行って上述したSD信号(5
25i信号)を得るチューナ106と、このチューナ1
06より出力されるSD信号を一時的に保存するための
バッファメモリ109とを有している。
【0027】また、テレビ受信機100は、バッファメ
モリ109に一時的に保存されるSD信号(525i信
号)を、HD信号(1050i信号)に変換する画像信
号処理部110と、この画像信号処理部110より出力
されるHD信号による画像を表示するディスプレイ部1
11と、このディスプレイ部111の画面上に文字図形
などの表示を行うための表示信号SCHを発生させるた
めのOSD(On ScreenDisplay)回路112と、その表示
信号SCHを上述した画像信号処理部110から出力さ
れるHD信号に合成してディスプレイ部111に供給す
るための合成器113とを有している。ディスプレイ部
111は、例えばCRT(cathode-ray tube)ディスプ
レイ、あるいはLCD(liquid crystal display)等の
フラットパネルディスプレイで構成されている。
【0028】図1に示すテレビ受信機100の動作を説
明する。チューナ106より出力されるSD信号(52
5i信号)は、バッファメモリ109に供給されて一時
的に保存される。そして、このバッファメモリ109に
一時的に記憶されたSD信号は画像信号処理部110に
供給され、HD信号(1050i信号)に変換される。
すなわち、画像信号処理部110では、SD信号を構成
する画素データ(以下、「SD画素データ」という)か
ら、HD信号を構成する画素データ(以下、「HD画素
データ」という)が得られる。この画像信号処理部11
0より出力されるHD信号はディスプレイ部111に供
給され、このディスプレイ部111の画面上にはそのH
D信号による画像が表示される。
【0029】ユーザは、リモコン送信機200の操作に
よって、上述したようにディスプレイ部111の画面上
に表示される画像の空間方向および時間方向の解像度を
調整できる。画像信号処理部110では、後述するよう
に、HD画素データが推定式によって算出されるが、こ
の推定式の係数データとして、ユーザのリモコン送信機
200の操作によって調整された、空間方向、時間方向
の解像度を定めるパラメータs,zに対応したものが、
これらパラメータs,zを含む生成式によって生成され
て使用される。これにより、画像信号処理部110より
出力されるHD信号による画像の空間方向、時間方向の
解像度は、調整されたパラメータs,zに対応したもの
となる。
【0030】図3は、パラメータs,zを調整するため
のユーザインタフェースの一例を示している。調整時に
は、ディスプレイ部111に、パラメータs,zの調整
位置を☆印のアイコン115aで示した調整画面115
が、OSD表示される。また、リモコン送信機200
は、ユーザ操作手段としてのジョイスティック200a
を備えている。
【0031】ユーザは、ジョイスティック200aを操
作することで、調整画面115上でアイコン115aの
位置を動かすことができ、空間方向、時間方向の解像度
を決定するパラメータs,zの値を調整できる。図4
は、調整画面115の部分を拡大して示している。アイ
コン115aが左右に動かされることで時間方向の解像
度(時間解像度)を決定するパラメータzの値が調整さ
れ、一方アイコン115aが上下に動かされることで空
間方向の解像度(空間解像度)を決定するパラメータs
の値が調整される。ユーザは、ディスプレイ部111に
表示される調整画面115を参照してパラメータs,z
の値を調整でき、その調整を容易に行うことができる。
【0032】なお、リモコン送信機200は、ジョイス
ティック200aの代わりに、マウスやトラックボール
等のその他のポインティングデバイスを備えていてもよ
い。さらに、ユーザによって調整されたパラメータs,
zの値を、調整画面115上に数値表示してもよい。
【0033】次に、画像信号処理部110の詳細を説明
する。画像信号処理部110は、バッファメモリ109
に記憶されているSD信号(525i信号)より、HD
信号(1050i信号)における注目位置の周辺に位置
する複数のSD画素のデータを選択的に取り出して出力
する第1〜第3のタップ選択回路121〜123を有し
ている。
【0034】第1のタップ選択回路121は、予測に使
用するSD画素(「予測タップ」と称する)のデータを
選択的に取り出すものである。第2のタップ選択回路1
22は、SD画素データのレベル分布パターンに対応す
るクラス分類に使用するSD画素(「空間クラスタッ
プ」と称する)のデータを選択的に取り出すものであ
る。第3のタップ選択回路123は、動きに対応するク
ラス分類に使用するSD画素(「動きクラスタップ」と
称する)のデータを選択的に取り出するものである。な
お、空間クラスを複数フィールドに属するSD画素デー
タを使用して決定する場合には、この空間クラスにも動
き情報が含まれることになる。
【0035】また、画像信号処理部110は、第2のタ
ップ選択回路122で選択的に取り出される空間クラス
タップのデータ(SD画素データ)のレベル分布パター
ンを検出し、このレベル分布パターンに基づいて空間ク
ラスを検出し、そのクラス情報を出力する空間クラス検
出回路124を有している。
【0036】空間クラス検出回路124では、例えば、
各SD画素データを、8ビットデータから2ビットデー
タに圧縮するような演算が行われる。そして、空間クラ
ス検出回路124からは、各SD画素データに対応した
圧縮データが空間クラスのクラス情報として出力され
る。本実施の形態においては、ADRC(Adaptive Dyn
amic Range Coding)によって、データ圧縮が行われ
る。なお、情報圧縮手段としては、ADRC以外にDP
CM(予測符号化)、VQ(ベクトル量子化)等を用い
てもよい。
【0037】本来、ADRCは、VTR(Video Tape R
ecorder)向け高性能符号化用に開発された適応再量子
化法であるが、信号レベルの局所的なパターンを短い語
長で効率的に表現できるので、上述したデータ圧縮に使
用して好適なものである。ADRCを使用する場合、空
間クラスタップのデータ(SD画素データ)の最大値を
MAX、その最小値をMIN、空間クラスタップのデー
タのダイナミックレンジをDR(=MAX−MIN+
1)、再量子化ビット数をPとすると、空間クラスタッ
プのデータとしての各SD画素データkiに対して、
(1)式の演算により、圧縮データとしての再量子化コ
ードqiが得られる。ただし、(1)式において、[ ]
は切り捨て処理を意味している。空間クラスタップのデ
ータとして、Na個のSD画素データがあるとき、i=
1〜Naである。 qi=[(ki−MIN+0.5).2P/DR] ・・・(1)
【0038】また、画像信号処理部110は、第3のタ
ップ選択回路123で選択的に取り出される動きクラス
タップのデータ(SD画素データ)より、主に動きの程
度を表すための動きクラスを検出し、そのクラス情報を
出力する動きクラス検出回路125を有している。
【0039】この動きクラス検出回路125では、第3
のタップ選択回路123で選択的に取り出される動きク
ラスタップのデータ(SD画素データ)mi,niから
フレーム間差分が算出され、さらにその差分の絶対値の
平均値に対してしきい値処理が行われて動きの指標であ
る動きクラスが検出される。すなわち、動きクラス検出
回路125では、(2)式によって、差分の絶対値の平
均値AVが算出される。第3のタップ選択回路123
で、例えば上述したように12個のSD画素データm1
〜m6,n1〜n6が取り出されるとき、(2)式にお
けるNbは6である。
【0040】
【数1】
【0041】そして、動きクラス検出回路125では、
上述したように算出された平均値AVが1個または複数
個のしきい値と比較されて動きクラスのクラス情報MV
が得られる。例えば、3個のしきい値th1,th2,
th3(th1<th2<th3)が用意され、4つの
動きクラスを検出する場合、AV≦th1のときはMV
=0、th1<AV≦th2のときはMV=1、th2
<AV≦th3のときはMV=2、th3<AVのとき
はMV=3とされる。
【0042】また、画像信号処理部110は、空間クラ
ス検出回路124より出力される空間クラスのクラス情
報としての再量子化コードqiと、動きクラス検出回路
125より出力される動きクラスのクラス情報MVに基
づき、作成すべきHD信号(1050i信号)の画素デ
ータ(注目位置の画素データ)が属するクラスを示すク
ラスコードCLを得るためのクラス合成回路126を有
している。
【0043】このクラス合成回路126では、(3)式
によって、クラスコードCLの演算が行われる。なお、
(3)式において、Naは空間クラスタップのデータ
(SD画素データ)の個数、PはADRCにおける再量
子化ビット数を示している。
【0044】
【数2】
【0045】また、画像信号処理部110は、係数メモ
リ134を有している。この係数メモリ134は、後述
する推定予測演算回路127で使用される推定式で用い
られる複数の係数データWiを、クラス毎に、格納する
ものである。この係数データWiは、SD信号(525
i信号)を、HD信号(1050i信号)に変換するた
めの情報である。係数メモリ134には上述したクラス
合成回路126より出力されるクラスコードCLが読み
出しアドレス情報として供給され、この係数メモリ13
4からはクラスコードCLに対応した推定式の係数デー
タWi(i=1〜n)が読み出され、推定予測演算回路
127に供給される。
【0046】また、画像信号処理部110は、情報メモ
リバンク135を有している。後述する推定予測演算回
路127では、予測タップのデータ(SD画素データ)
xiと、係数メモリ134より読み出される係数データ
Wiとから、(4)式の推定式によって、作成すべきH
D画素データyが演算される。(4)式のnは、第1の
タップ選択回路121で選択される予測タップの数を表
している。
【0047】ここで、タップ選択回路121で選択的に
取り出される予測タップのn個の画素データの位置は、
HD信号における注目位置に対して、空間方向(水平、
垂直の方向)および時間方向に亘っている。
【0048】
【数3】
【0049】そして、推定式の係数データWi(i=1
〜n)は、(5)式に示すように、パラメータs,zを
含む生成式によって生成される。情報メモリバンク13
5には、この生成式における係数データである係数種デ
ータw10〜wn9が、クラス毎に、格納されている。この
係数種データの生成方法については後述する。
【0050】
【数4】
【0051】上述したように、525i信号を1050
i信号に変換する場合、奇数、偶数のそれぞれのフィー
ルドにおいて、525i信号の1画素に対応して105
0i信号の4画素を得る必要がある。この場合、奇数、
偶数のそれぞれのフィールドにおける1050i信号を
構成する2×2の単位画素ブロック内の4画素は、それ
ぞれ中心予測タップに対して異なる位相ずれを持ってい
る。
【0052】図5は、奇数フィールドにおける1050
i信号を構成する2×2の単位画素ブロック内の4画素
HD1〜HD4における中心予測タップSD0からの位相
ずれを示している。ここで、HD1〜HD4の位置は、そ
れぞれ、SD0の位置から水平方向にk1〜k4、垂直方
向にm1〜m4だけずれている。
【0053】図6は、偶数フィールドにおける1050
i信号を構成する2×2の単位画素ブロック内の4画素
HD1′〜HD4′における中心予測タップSD0′から
の位相ずれを示している。ここで、HD1′〜HD4′の
位置は、それぞれ、SD0′の位置から水平方向にk1
〜k4′、垂直方向にm1′〜m4′だけずれている。
【0054】したがって、上述した情報メモリバンク1
35には、クラスおよび出力画素(HD1〜HD4,HD
1′〜HD4′)の組み合わせ毎に、係数種データw10
n9が格納されている。
【0055】また、画像信号処理部110は、各クラス
の係数種データおよびパラメータs,zの値とを用い、
(5)式によって、クラス毎に、パラメータs,zの値
に対応した推定式の係数データWi(i=1〜n)を生
成する係数生成回路136を有している。この係数生成
回路136には、情報メモリバンク135より、上述し
た各クラスの係数種データがロードされる。また、この
係数生成回路136には、システムコントローラ101
より、パラメータs,zの値が供給される。
【0056】この係数生成回路136で生成される各ク
ラスの係数データWi(i=1〜n)は、上述した係数
メモリ134に格納される。この係数生成回路136に
おける各クラスの係数データWiの生成は、例えば各垂
直ブランキング期間で行われる。これにより、ユーザの
リモコン送信機200の操作によってパラメータs,z
の値が変更されても、係数メモリ134に格納される各
クラスの係数データWiを、そのパラメータs,zの値
に対応したものに即座に変更でき、ユーザによる解像度
の調整がスムーズに行われる。
【0057】また、画像信号処理部110は、係数生成
回路136で求められる係数データWi(i=1〜n)
に対応した正規化係数Sを、(6)式によって、演算す
る正規化係数演算部137と、この正規化係数Sを格納
する正規化係数メモリ138とを有している。正規化係
数メモリ138には上述したクラス合成回路126より
出力されるクラスコードCLが読み出しアドレス情報と
して供給され、この正規化係数メモリ138からはクラ
スコードCLに対応した正規化係数Sが読み出され、後
述する正規化演算回路128に供給される。
【0058】
【数5】
【0059】また、画像信号処理部110は、第1のタ
ップ選択回路121で選択的に取り出される予測タップ
のデータ(SD画素データ)xiと、係数メモリ134
より読み出される係数データWiとから、(4)式の推
定式によって、作成すべきHD信号の画素データ(注目
位置の画素データ)を演算する推定予測演算回路127
を有している。
【0060】上述したように、SD信号(525i信
号)をHD信号(1050i信号)に変換する際には、
SD信号の1画素に対してHD信号の4画素(図5のH
1〜HD4、図6のHD1′〜HD4′参照)を得る必要
があることから、この推定予測演算回路127では、H
D信号を構成する2×2の単位画素ブロック毎に、画素
データが生成される。すなわち、この推定予測演算回路
127には、第1のタップ選択回路121より単位画素
ブロック内の4画素(注目画素)に対応した予測タップ
のデータxiと、係数メモリ134よりその単位画素ブ
ロックを構成する4画素に対応した係数データWiとが
供給され、単位画素ブロックを構成する4画素のデータ
1〜y4は、それぞれ個別に上述した(4)式の推定式
で演算される。
【0061】また、画像信号処理部110は、推定予測
演算回路127より順次出力される4画素のデータy1
〜y4を、正規化係数メモリ138より読み出される、
それぞれの演算に使用された係数データWi(i=1〜
n)に対応した正規化係数Sで除算して正規化する正規
化演算回路128を有している。上述したように、係数
生成回路136で推定式の係数データWiを求めるもの
であるが、求められる係数データは丸め誤差を含み、係
数データWi(i=1〜n)の総和が1.0になること
は保証されない。そのため、推定予測演算回路127で
演算される各画素のデータy1〜y4は、丸め誤差によっ
てレベル変動したものとなる。上述したように、正規化
演算回路128で正規化することで、そのレベル変動を
除去できる。
【0062】また、画像信号処理部110は、正規化演
算回路128で正規化されて順次供給される単位画素ブ
ロック内の4画素のデータy1′〜y4′を線順次化して
1050i信号のフォーマットで出力する後処理回路1
29を有している。
【0063】また、画像信号処理部110は、システム
コントローラ101から係数生成回路136に入力され
るパラメータs,zの値の履歴情報を格納する履歴情報
記憶部130を有している。
【0064】図7は、履歴情報記憶部130の構成を示
している。この履歴情報記憶部130は、システムコン
トローラ101から係数生成回路136に入力されるパ
ラメータs,zの値のそれぞれの度数分布の情報を格納
する度数分布メモリ130aを備えている。この度数分
布メモリ130aには、パラメータs,zの各値におけ
る度数が平均化されて格納される。この度数分布メモリ
130aは例えば不揮発性のメモリで構成され、テレビ
受信機100の電源がオフの状態でもその記憶内容が保
持されるようになされている。
【0065】そのために、履歴情報記憶部130は、さ
らに、パラメータs,zの値の係数生成回路136への
入力回数をカウントするカウンタ130bと、このカウ
ンタ130bのカウント値に基づいて、パラメータs,
zの値における度数を平均化する平均化部130cとを
備えている。
【0066】カウンタ130bのカウントアップは、シ
ステムコントローラ101の制御によって行われる。上
述したように、ユーザは調整画面115上でパラメータ
s,zの値を調整し得るが、カウンタ130bはその調
整が終了した時点でカウントアップされる。
【0067】平均化部130cは、入力されたパラメー
タs,zの値、カウンタ130bのカウント値および度
数分布メモリ130cに格納されている前回までのパラ
メータs,zの各値における度数の平均値とを用いて、
パラメータs,zの各値における新たな度数の平均値を
求める。
【0068】この場合、入力回数がM、つまりカウンタ
130bのカウント値がMとなるとき、入力されるパラ
メータの値における度数に関しては、前回までのそのパ
ラメータにおける度数の平均値をnM-1とするとき、新
たな度数の平均値nMは、nM=((nM-1×(M−
1))+1)/Mの演算により求められる。一方、入力
回数がMであるとき、入力されるパラメータの値とは異
なるパラメータの値における度数に関しては、前回まで
のそのパラメータにおける度数の平均値をnM-1とする
とき、新たな度数の平均値nMは、nM=(nM-1×(M
−1))/Mの演算により求められる。
【0069】このように、度数分布メモリ130に格納
するパラメータs,zの値の度数分布の情報として、パ
ラメータs,zの各値における度数の平均値を用いるこ
とで、オーバーフローを防止できる。
【0070】なお、パラメータs,zの各値における度
数の平均値を用いる変わりに、パラメータs,zの各値
における度数を、最大度数によって正規化した値を用い
るようにしても、同様にオーバーフローを防止できる。
【0071】また、履歴情報記憶部130は、システム
コントローラ101から係数生成回路136に入力され
るパラメータs,zの値のうち、所定数、例えば10個
の最新のパラメータs,zの値を格納する経時変化メモ
リ130dを有している。この経時変化メモリ130d
は例えば不揮発性のメモリで構成され、テレビ受信機1
00の電源がオフの状態でもその記憶内容が保持される
ようになされている。
【0072】経時変化メモリ130dへの書き込み動作
は、システムコントローラ101の制御によって行われ
る。上述したように、ユーザは調整画面115上でパラ
メータs,zの値を調整し得るが、経時変化メモリ13
0dには、その調整が終了した時点で、新たなパラメー
タs,zの値が書き込まれる。この書き込みに伴って、
格納されているパラメータs,zの値の個数が所定数を
越えるときは、最も古いパラメータs,zの値が削除さ
れる。
【0073】また、テレビ受信機100において、画像
信号処理部110を含む基板は装脱可能に構成され、機
能のバージョンアップ等が可能になっている。これによ
り、履歴情報記憶部130は基板と共に装脱されること
となる。なお、この履歴情報記憶部130、あるいは度
数分布メモリ130a、経時変化メモリ130dのみが
装脱可能に構成されていてもよい。
【0074】次に、画像信号処理部110の動作を説明
する。バッファメモリ109に記憶されているSD信号
(525i信号)より、第2のタップ選択回路122
で、作成すべきHD信号(1050i信号)を構成する
単位画素ブロック内の4画素(注目位置の画素)の周辺
に位置する空間クラスタップのデータ(SD画素デー
タ)が選択的に取り出される。この第2のタップ選択回
路122で選択的に取り出される空間クラスタップのデ
ータ(SD画素データ)は空間クラス検出回路124に
供給される。この空間クラス検出回路124では、空間
クラスタップのデータとしての各SD画素データに対し
てADRC処理が施されて空間クラス(主に空間内の波
形表現のためのクラス分類)のクラス情報としての再量
子化コードqiが得られる((1)式参照)。
【0075】また、バッファメモリ109に記憶されて
いるSD信号(525i信号)より、第3のタップ選択
回路123で、作成すべきHD信号(1050i信号)
を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目位置の画
素)の周辺に位置する動きクラスタップのデータ(SD
画素データ)が選択的に取り出される。この第3のタッ
プ選択回路123で選択的に取り出される動きクラスタ
ップのデータ(SD画素データ)は動きクラス検出回路
125に供給される。この動きクラス検出回路125で
は、動きクラスタップのデータとしての各SD画素デー
タより動きクラス(主に動きの程度を表すためのクラス
分類)のクラス情報MVが得られる。
【0076】この動き情報MVと上述した再量子化コー
ドqiはクラス合成回路126に供給される。このクラ
ス合成回路126では、これら動き情報MVと再量子化
コードqiとから、作成すべきHD信号(1050i信
号)を構成する単位画素ブロック毎にその単位画素ブロ
ック内の4画素(注目画素)が属するクラスを示すクラ
スコードCLが得られる((3)式参照)。そして、こ
のクラスコードCLは、係数メモリ134および正規化
係数メモリ138に読み出しアドレス情報として供給さ
れる。
【0077】係数メモリ134には、例えば各垂直ブラ
ンキング期間に、係数生成回路136で、ユーザによっ
て調整されたパラメータs,zの値に対応して、クラス
および出力画素(HD1〜HD4,HD1′〜HD4′)の
組み合わせ毎に、係数種データw10〜wn9を用いて推定
式の係数データWi(i=1〜n)が求められて格納さ
れる((5)式参照)。また、正規化係数メモリ138
には、上述したように係数生成回路136で求められた
推定式の係数データWi(i=1〜n)に対応した正規
化係数Sが正規化係数演算部137で生成されて格納さ
れる((6)式参照)。
【0078】係数メモリ134に上述したようにクラス
コードCLが読み出しアドレス情報として供給されるこ
とで、この係数メモリ134からクラスコードCLに対
応した4出力画素(奇数フィールドではHD1〜HD4
偶数フィールドではHD1′〜HD4′)分の推定式の係
数データWiが読み出されて推定予測演算回路127に
供給される。また、バッファメモリ109に記憶されて
いるSD信号(525i信号)より、第1のタップ選択
回路121で、作成すべきHD信号(1050i信号)
を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目位置の画
素)の周辺に位置する予測タップのデータ(SD画素デ
ータ)が選択的に取り出される。
【0079】推定予測演算回路127では、予測タップ
のデータ(SD画素データ)xiと、係数メモリ134
より読み出される4出力画素分の係数データWiとか
ら、作成すべきHD信号を構成する単位画素ブロック内
の4画素(注目位置の画素)のデータy1〜y4が演算さ
れる((4)式参照)。そして、この推定予測演算回路
127より順次出力されるHD信号を構成する単位画素
ブロック内の4画素のデータy1〜y4は正規化演算回路
128に供給される。
【0080】正規化係数メモリ138には上述したよう
にクラスコードCLが読み出しアドレス情報として供給
され、この正規化係数メモリ138からはクラスコード
CLに対応した正規化係数S、つまり推定予測演算回路
127より出力されるHD画素データy1〜y4の演算に
使用された係数データWiに対応した正規化係数Sが読
み出されて正規化演算回路128に供給される。この正
規化演算回路128では、推定予測演算回路127より
出力されるHD画素データy1〜y4がそれぞれ対応する
正規化係数Sで除算されて正規化される。これにより、
係数生成回路136で係数データWiを求める際の丸め
誤差によるデータy1〜y4のレベル変動が除去される。
【0081】このように正規化演算回路128で正規化
されて順次出力される単位画素ブロック内の4画素のデ
ータy1′〜y4′は後処理回路129に供給される。こ
の後処理回路129では、正規化演算回路128より順
次供給される単位画素ブロック内の4画素のデータ
1′〜y4′が線順次化され、1050i信号のフォー
マットで出力される。つまり、後処理回路129から
は、HD信号としての1050i信号が出力される。
【0082】このように、画像信号処理部110では、
調整されたパラメータs,zの値に対応した推定式の係
数データWi(i=1〜n)が使用されて、HD画素デ
ータyが演算される。したがって、ユーザは、パラメー
タs,zの値を調整することで、HD信号による画像の
空間方向および時間方向の解像度を自由に調整できる。
また、調整されたパラメータs,zの値に対応した各ク
ラスの係数データをその都度係数生成回路136で生成
して使用するものであり、大量の係数データを格納して
おくメモリは必要なくなり、メモリの節約を図ることが
できる。
【0083】また、上述したように、ユーザは調整画面
115上でパラメータs,zの値を調整できる。履歴情
報記憶部130の度数分布メモリ130a(図7参照)
には、システムコントローラ101から係数生成回路1
36に入力されるパラメータs,zの値のそれぞれの度
数分布の情報が格納される。また、履歴情報記憶部13
0の経時変化メモリ130d(図7参照)には、システ
ムコントローラ101から係数生成回路136に入力さ
れるパラメータs,zの値のうち、所定数、例えば10
個の最新のパラメータs,zの値が格納される。
【0084】このように、履歴情報記録部130の度数
分布メモリ130a、経時変化メモリ130dに格納さ
れる履歴情報は、例えばテレビ受信機100のバージョ
ンアップ時に画像信号処理部110が含まれる基板を取
り換える場合において、その情報メモリバンク135に
格納される係数種データw10〜wn9を生成する際などに
利用される。
【0085】次に、係数種データw10〜wn9の生成方法
の一例について説明する。この例においては、上述した
(5)式の生成式における係数データである係数種デー
タw 10〜wn9を求める例を示すものとする。
【0086】ここで、以下の説明のため、(7)式のよ
うに、ti(i=0〜9)を定義する。 t0=1,t1=s,t2=z,t3=s2,t4=sz,t5=z2, t6=s3,t7=s2z,t8=sz2,t9=z3 ・・・(7) この(7)式を用いると、(5)式は、(8)式のよう
に書き換えられる。
【0087】
【数6】
【0088】最終的に、学習によって未定係数wijを求
める。すなわち、クラスおよび出力画素の組み合わせ毎
に、複数のSD画素データとHD画素データを用いて、
二乗誤差を最小にする係数値を決定する。いわゆる最小
二乗法による解法である。学習数をm、k(1≦k≦
m)番目の学習データにおける残差をek、二乗誤差の
総和をEとすると、(4)式および(5)式を用いて、
Eは(9)式で表される。ここで、xikはSD画像のi
番目の予測タップ位置におけるk番目の画素データ、y
kはそれに対応するk番目のHD画像の画素データを表
している。
【0089】
【数7】
【0090】最小二乗法による解法では、(9)式のw
ijによる偏微分が0になるようなw ijを求める。これ
は、(10)式で示される。
【0091】
【数8】
【0092】以下、(11)式、(12)式のように、
ipjq、Yipを定義すると、(10)式は、(13)式
のように行列を用いて書き換えられる。
【0093】
【数9】
【0094】
【数10】
【0095】この方程式は一般に正規方程式と呼ばれて
いる。この正規方程式は、掃き出し法(Gauss-Jordanの
消去法)等を用いて、wijについて解かれ、係数種デー
タが算出される。
【0096】図8は、上述した係数種データの生成方法
の一例の概念を示している。HD信号から複数のSD信
号を生成する。例えば、HD信号からSD信号を生成す
る際に使用するフィルタの空間方向(垂直方向および水
平方向)の帯域と時間方向(フレーム方向)の帯域を可
変するパラメータs,zをそれぞれ9段階に可変して、
合計81種類のSD信号を生成している。このようにし
て生成された複数のSD信号とHD信号との間で学習を
行って係数種データを生成する。
【0097】図9は、上述したテレビ受信機100の情
報メモリバンク135に格納される係数種データw10
n9を生成するための係数種データ生成装置150の構
成を示している。
【0098】この係数種データ生成装置150は、教師
信号としてのHD信号(1050i信号)が入力される
入力端子151と、このHD信号に対して水平および垂
直の間引き処理を行って、生徒信号としてのSD信号を
得るSD信号生成回路152とを有している。
【0099】このSD信号生成回路152には、上述し
たテレビ受信機100(図1参照)におけるパラメータ
s,zの値と対応した、パラメータs,zの値が入力さ
れる。SD信号生成回路152では、このパラメータ
s,zに基づいて、HD信号からSD信号を生成する際
に用いられる帯域制限フィルタの、空間方向および時間
方向の帯域が可変される。
【0100】また、このSD信号生成回路152には、
上述したテレビ受信機100の履歴情報記憶部130の
度数分布メモリ130a、経時変化メモリ130dに格
納されている、入力されたパラメータs,zの値の履歴
情報が入力される。
【0101】なお、使用開始前のテレビ受信機100の
情報メモリバンク135に格納される係数種データw10
〜wn9を生成する際には、いまだ履歴情報記憶部130
の度数分布メモリ130a、経時変化メモリ130dに
履歴情報が格納されていないので、SD信号生成回路1
52に履歴情報は入力されない。
【0102】つまり、SD信号生成回路152に履歴情
報が入力されるのは、例えばテレビ受信機100のバー
ジョンアップ時に画像信号処理部110が含まれる基板
を取り換える場合であって、その情報メモリバンク13
5に格納される係数種データw10〜wn9を生成する際な
どである。
【0103】SD信号生成回路152では、履歴情報に
基づいて、入力されたパラメータs,zの値が調整さ
れ、この調整されたパラメータs,zの値に応じて、上
述したように空間方向および時間方向の帯域が可変され
る。履歴情報の入力がないときは、入力されたパラメー
タs,zの値そのものに応じて、上述したように空間方
向および時間方向の帯域が可変される。
【0104】ここで、上述のテレビ受信機100では、
ユーザの操作によってパラメータs,zの値が、例えば
それぞれ0〜8の範囲内で、所定のステップをもって調
整され、空間方向および時間方向の解像度の調整が行わ
れる。
【0105】この場合、SD信号生成回路152におい
て入力されるパラメータs,zの値そのものに応じて空
間方向および時間方向の帯域が可変される場合、テレビ
受信機100では図10に実線枠BFで示す範囲(空間
解像度はy1〜y2、時間解像度はx1〜x2)内で解像度
の調整を行い得るように、係数種データw10〜wn9が生
成される。
【0106】履歴情報が入力される場合、SD信号生成
回路152では、パラメータs,zの値のそれぞれにお
ける度数分布の情報が用いられて重心位置が求められ
る。この場合、所定数の最新のパラメータs,zの値に
対応する値で新しいほど大きな重み付けがされる。そし
て、SD信号生成回路152では、この重心位置に基づ
いて、入力されるパラメータs,zの値が調整される。
この場合、パラメータs,zの値が大きくなるほど帯域
が狭くなるようにされる。これにより、テレビ受信機1
00(図1参照)では、パラメータs,zの値が大きく
されるほど解像度が上がるように調整されるようにな
る。
【0107】ここでは、テレビ受信機100側で調整さ
れるパラメータs,zの値の変化範囲の中心が、求めら
れた重心位置に移動するように、入力されるパラメータ
s,zの値が線形変換される。例えば、テレビ受信機1
00側で調整されるパラメータs,zの値の変化範囲の
中心値がs0,z0、求められる重心位置がsm,zm、入
力されるパラメータs,zの値がs1,z1であるとき、
調整後のパラメータs,zの値s2,z2は、s2=s1
(sm−s0)、z2=z1+(zm−z0)の変換式で求め
られる。
【0108】このように調整されたパラメータs,zの
値に応じて空間方向および時間方向の帯域が可変される
場合、テレビ受信機100では、図10に実線枠BFで
示す範囲内の解像度調整位置(「×」印で図示)の重心
位置を中心とする、図10の一点鎖線枠AFで示す範囲
(空間解像度はy1′〜y2′、時間解像度はx1′〜
2′)内で解像度の調整を行い得るように、係数種デ
ータw10〜wn9が生成される。
【0109】なお、上述ではパラメータs,zの値のそ
れぞれにおける度数分布の情報を用いて重心位置を求め
る際に、所定数の最新のパラメータs,zの値に対応す
る値で新しいほど大きな重み付けがされるものであった
が、この重み付けがされずに求められる重心位置を使用
してもよい。また、度数分布の情報は用いずに、所定数
の最新のパラメータs,zの値を用い、新しいほど大き
な重み付けがされて求められた重心位置を使用してもよ
い。さらには、パラメータs,zの値のそれぞれにおけ
る度数分布の情報から最も度数の大きなパラメータs,
zの値を求め、その値を重心位置の代わりに使用しても
よい。また、所定数の最新のパラメータs,zの値のう
ち、最も新しいパラメータs,zの値を、重心位置の代
わりに使用してもよい。
【0110】図9に戻って、また、係数種データ生成装
置150は、SD信号生成回路152より出力されるS
D信号(525i信号)より、HD信号(1050i信
号)における注目位置の周辺に位置する複数のSD画素
のデータを選択的に取り出して出力する第1〜第3のタ
ップ選択回路153〜155を有している。これら第1
〜第3のタップ選択回路153〜155は、上述した画
像信号処理部110の第1〜第3のタップ選択回路12
1〜123と同様に構成される。
【0111】また、係数種データ生成装置150は、第
2のタップ選択回路154で選択的に取り出される空間
クラスタップのデータ(SD画素データ)のレベル分布
パターンを検出し、このレベル分布パターンに基づいて
空間クラスを検出し、そのクラス情報を出力する空間ク
ラス検出回路157を有している。この空間クラス検出
回路157は、上述した画像信号処理部110の空間ク
ラス検出回路124と同様に構成される。この空間クラ
ス検出回路157からは、空間クラスタップのデータと
しての各SD画素データ毎の再量子化コードqiが空間
クラスを示すクラス情報として出力される。
【0112】また、係数種データ生成装置150は、第
3のタップ選択回路155で選択的に取り出される動き
クラスタップのデータ(SD画素データ)より、主に動
きの程度を表すための動きクラスを検出し、そのクラス
情報MVを出力する動きクラス検出回路158を有して
いる。この動きクラス検出回路158は、上述した画像
信号処理部110の動きクラス検出回路125と同様に
構成される。この動きクラス検出回路158では、第3
のタップ選択回路155で選択的に取り出される動きク
ラスタップのデータ(SD画素データ)からフレーム間
差分が算出され、さらにその差分の絶対値の平均値に対
してしきい値処理が行われて動きの指標である動きクラ
スが検出される。
【0113】また、係数種データ生成装置150は、空
間クラス検出回路157より出力される空間クラスのク
ラス情報としての再量子化コードqiと、動きクラス検
出回路158より出力される動きクラスのクラス情報M
Vに基づき、HD信号(1050i信号)に係る注目画
素が属するクラスを示すクラスコードCLを得るための
クラス合成回路159を有している。このクラス合成回
路159も、上述した画像信号処理部110のクラス合
成回路126と同様に構成される。
【0114】また、係数種データ生成装置150は、入
力端子151に供給されるHD信号から得られる注目位
置の画素データとしての各HD画素データyと、この各
HD画素データyにそれぞれ対応して第1のタップ選択
回路153で選択的に取り出される予測タップのデータ
(SD画素データ)xiと、パラメータs,zの値と、
各HD画素データyにそれぞれ対応してクラス合成回路
159より出力されるクラスコードCLとから、クラス
毎に、係数種データw10〜wn9を得るための正規方程式
((13)式参照)を生成する正規方程式生成部160
を有している。
【0115】この場合、1個のHD画素データyとそれ
に対応するn個の予測タップのデータ(SD画素デー
タ)xiとの組み合わせで学習データが生成されるが、
調整後のパラメータs,zの値の変化に対応してSD信
号生成回路152における空間方向および時間方向の帯
域が可変され、複数のSD信号が順次生成されていき、
HD信号と各SD信号との間でそれぞれ学習データの生
成が行われる。これにより、正規方程式生成部160で
は、パラメータs,zの値が異なる多くの学習データが
登録された正規方程式が生成され、係数種データw10
n9を求めることが可能となる。
【0116】またこの場合、1個のHD画素データyと
それに対応するn個の予測タップのデータ(SD画素デ
ータ)xiとの組み合わせで学習データが生成される
が、正規方程式生成部160では、出力画素(図5のH
1〜HD4、図6のHD1′〜HD4′参照)毎に、正
規方程式が生成される。例えば、HD1に対応した正規
方程式は、中心予測タップに対するずれ値がHD1と同
じ関係にあるHD画素データyから構成される学習デー
タから生成される。
【0117】また、係数種データ生成装置150は、正
規方程式生成部160で、クラスおよび出力画素の組み
合わせ毎に生成された正規方程式のデータが供給され、
当該正規方程式を解いて、クラスおよび出力画素の組み
合わせ毎に、係数種データw 10〜wn9を求める係数種デ
ータ決定部161と、この求められた係数種データを格
納する係数種メモリ162とを有している。係数種デー
タ決定部161では、正規方程式が例えば掃き出し法な
どによって解かれて、係数種データが求められる。
【0118】図9に示す係数種データ生成装置150の
動作を説明する。入力端子151には教師信号としての
HD信号(1050i信号)が供給され、そしてこのH
D信号に対してSD信号生成回路152で水平および垂
直の間引き処理が行われて生徒信号としてのSD信号
(525i信号)が生成される。
【0119】この場合、SD信号生成回路152には、
HD信号からSD信号を生成する際に用いられる帯域制
限フィルタの空間方向および時間方向の帯域を定める、
つまり生成されるSD信号の空間方向および時間方向の
解像度を定めるパラメータs,zの値が入力される。
【0120】また、SD信号生成回路152には、例え
ばテレビ受信機100のバージョンアップ時に画像信号
処理部110が含まれる基板を取り換える場合であっ
て、その情報メモリバンク135に格納される係数種デ
ータw10〜wn9を生成する際には、取り換え前の基板に
おける履歴情報記憶部130の度数分布メモリ130
a、経時変化メモリ130dに格納されている、ユーザ
操作によって過去に入力されたパラメータs,zの履歴
情報が入力される。
【0121】SD信号生成回路152では、履歴情報が
入力されるときは、この履歴情報に基づいて入力された
パラメータs,zの値が調整される。例えば、履歴情報
によってパラメータs,zの重心位置が求められ、テレ
ビ受信機100側で調整されるパラメータs,zの値の
変化範囲の中心が、求められた重心位置に移動するよう
に、入力されるパラメータs,zの値が線形変換され
る。そして、SD信号生成回路152では、調整された
パラメータs,zの値に応じて、上述したようにHD信
号からSD信号を生成する際に用いられる帯域制限フィ
ルタの空間方向および時間方向の帯域が可変される。
【0122】なお、使用開始前のテレビ受信機100の
情報メモリバンク135に格納される係数種データw10
〜wn9を生成する際には、履歴情報の入力がないので、
入力されたパラメータs,zの値そのものに応じて、上
述したようにHD信号からSD信号を生成する際に用い
られる帯域制限フィルタの空間方向および時間方向の帯
域が可変される。
【0123】SD信号生成回路152に入力されるパラ
メータs,zの値が順次変更されることで、上述したよ
うにHD信号からSD信号を生成する際に用いられる帯
域制限フィルタの空間方向および時間方向の帯域が変更
されることから、空間方向および時間方向の帯域が段階
的に変化した複数のSD信号が生成されていく。
【0124】また、SD信号生成回路152で生成され
たSD信号(525i信号)より、第2のタップ選択回
路154で、HD信号(1050i信号)における注目
位置の周辺に位置する空間クラスタップのデータ(SD
画素データ)が選択的に取り出される。この第2のタッ
プ選択回路154で選択的に取り出される空間クラスタ
ップのデータ(SD画素データ)は空間クラス検出回路
157に供給される。この空間クラス検出回路157で
は、空間クラスタップのデータとしての各SD画素デー
タに対してADRC処理が施されて空間クラス(主に空
間内の波形表現のためのクラス分類)のクラス情報とし
ての再量子化コードqiが得られる((1)式参照)。
【0125】また、SD信号生成回路152で生成され
たSD信号より、第3のタップ選択回路155で、HD
信号に係る注目画素の周辺に位置する動きクラスタップ
のデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。
この第3のタップ選択回路155で選択的に取り出され
る動きクラスタップのデータ(SD画素データ)は動き
クラス検出回路158に供給される。この動きクラス検
出回路158では、動きクラスタップのデータとしての
各SD画素データより動きクラス(主に動きの程度を表
すためのクラス分類)のクラス情報MVが得られる。
【0126】このクラス情報MVと上述した再量子化コ
ードqiはクラス合成回路159に供給される。このク
ラス合成回路159では、これらクラス情報MVと再量
子化コードqiとから、HD信号(1050i信号)に
おける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラ
スコードCLが得られる((3)式参照)。
【0127】また、SD信号生成回路152で生成され
るSD信号より、第1のタップ選択回路153で、HD
信号における注目位置の周辺に位置する予測タップのデ
ータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。
【0128】そして、入力端子151に供給されるHD
信号より得られる注目位置の画素データとしての各HD
画素データyと、この各HD画素データyにそれぞれ対
応して第1のタップ選択回路153で選択的に取り出さ
れる予測タップのデータ(SD画素データ)xiと、パ
ラメータs,zの値と、各HD画素データyにそれぞれ
対応してクラス合成回路159より出力されるクラスコ
ードCLとから、正規方程式生成部160では、クラス
および出力画素の組み合わせ毎に、係数種データw10
n9を得るための正規方程式((13)式参照)が個別
に生成される。
【0129】そして、係数種データ決定部161で各正
規方程式が解かれ、クラスおよび出力画素の組み合わせ
毎の係数種データw10〜wn9が求められ、それらの係数
種データw10〜wn9は係数種メモリ162に格納され
る。
【0130】このように、図9に示す係数種データ生成
装置150においては、図1の画像信号処理部110の
情報メモリバンク135に格納される、クラスおよび出
力画素(HD1〜HD4,HD1′〜HD4′)の組み合わ
せ毎の、推定式で用いられる係数データWiを求めるた
めの生成式((5)式参照)における係数データである
係数種データw10〜wn9を生成することができる。
【0131】また、この係数種データ生成装置150に
おいて、例えばテレビ受信機100(図1参照)のバー
ジョンアップ時に画像信号処理部110が含まれる基板
を取り換える場合であって、その情報メモリバンク13
5に格納される係数種データw10〜wn9を生成する際に
は、SD信号生成回路152に、テレビ受信機100の
履歴情報記憶部130の度数分布メモリ130a、経時
変化メモリ130dに格納されている、ユーザ操作によ
って過去に入力されたパラメータs,zの履歴情報が入
力される。
【0132】SD信号生成回路152では、この履歴情
報に基づいて、入力されるパラメータs,zの値が調整
され、この調整されたパラメータs,zによって、HD
信号からSD信号を得る際に用いられる帯域制限フィル
タの空間方向および時間方向の帯域が可変される。
【0133】このようにして求められた係数種データw
10〜wn9を、テレビ受信機100のバージョンアップ時
に新たに装着される画像信号処理部110が含まれる基
板の情報メモリバンク135に格納して使用すること
で、ユーザは、パラメータs,zの値の調整により、過
去の解像度調整の重心位置を中心とする範囲(図10の
一点鎖線枠AF参照)内で解像度の調整を行うことが可
能となる。すなわち、ユーザの好みに合わせた解像度調
整範囲が自動的に設定され、ユーザはその範囲内で解像
度の調整を行うことができる。
【0134】次に、係数種データの生成方法の他の例に
ついて説明する。この例においても、上述した(5)式
の生成式における係数データである係数種データw10
n9を求める例を示すものとする。
【0135】図11は、この例の概念を示している。H
D信号から複数のSD信号を生成する。例えば、HD信
号からSD信号を生成する際に使用するフィルタの空間
方向(垂直方向および水平方向)の帯域と時間方向(フ
レーム方向)の帯域を可変するパラメータs,zをそれ
ぞれ9段階に可変して、合計81種類のSD信号を生成
する。このようにして生成された各SD信号とHD信号
との間で学習を行って、(4)式の推定式の係数データ
Wiを生成する。そして、各SD信号に対応して生成さ
れた係数データWiを使用して係数種データを生成す
る。
【0136】まず、推定式の係数データの求め方を説明
する。ここでは、(4)式の推定式の係数データWi
(i=1〜n)を最小二乗法により求める例を示すもの
とする。一般化した例として、Xを入力データ、Wを係
数データ、Yを予測値として、(14)式の観測方程式
を考える。この(14)式において、mは学習データの
数を示し、nは予測タップの数を示している。
【0137】
【数11】
【0138】(14)式の観測方程式により収集された
データに最小二乗法を適用する。この(14)式の観測
方程式をもとに、(15)式の残差方程式を考える。
【0139】
【数12】
【0140】(15)式の残差方程式から、各Wiの最
確値は、(16)式のe2を最小にする条件が成り立つ
場合と考えられる。すなわち、(17)式の条件を考慮
すればよいわけである。
【0141】
【数13】
【0142】つまり、(17)式のiに基づくn個の条
件を考え、これを満たす、W1,W2,・・・,Wnを算
出すればよい。そこで、(15)式の残差方程式から、
(18)式が得られる。さらに、(18)式と(14)
式とから、(19)式が得られる。
【0143】
【数14】
【0144】そして、(15)式と(19)式とから、
(20)式の正規方程式が得られる。
【0145】
【数15】
【0146】(20)式の正規方程式は、未知数の数n
と同じ数の方程式を立てることが可能であるので、各W
iの最確値を求めることができる。この場合、掃き出し
法等を用いて連立方程式を解くことになる。
【0147】次に、各SD信号に対応して生成された係
数データWiを使用した、係数種データの求め方を説明
する。パラメータs,zに対応したSD信号を用いた学
習による、あるクラスの係数データが、ksziとなった
とする。ここで、iは予測タップの番号である。このk
sziから、このクラスの係数種データを求める。
【0148】係数データWi(i=1〜n)は、係数種
データw10〜wn9を使って、上述した(5)式で表現さ
れる。ここで、係数データWiに対して最小二乗法を使
用することを考えると、残差は、(21)式で表され
る。
【0149】
【数16】
【0150】ここで、tjは、上述の(7)式に示され
ている。(21)式に最小二乗法を作用させると、(2
2)式が得られる。
【0151】
【数17】
【0152】ここで、Xjk,Yjをそれぞれ(23)
式、(24)式のように定義すると、(22)式は(2
5)式のように書き換えられる。この(25)式も正規
方程式であり、この式を掃き出し法等の一般解法で解く
ことにより、係数種データw10〜wn9を算出することが
できる。
【0153】
【数18】
【0154】図12は、図11に示す概念に基づいて係
数種データを生成する係数種データ生成装置150′の
構成を示している。この図12において、図9と対応す
る部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0155】係数種データ生成装置150′は、入力端
子151に供給されるHD信号より得られる注目位置の
画素データとしての各HD画素データyと、この各HD
画素データyにそれぞれ対応して第1のタップ選択回路
153で選択的に取り出される予測タップのデータ(S
D画素データ)xiと、各HD画素データyにそれぞれ
対応してクラス合成回路159より出力されるクラスコ
ードCLとから、クラスおよび出力画素(図5のHD1
〜HD4、図6のHD1′〜HD4′参照)の組み合わせ
毎に、係数データWi(i=1〜n)を得るための正規
方程式((20)式参照)を生成する正規方程式生成部
171を有している。
【0156】この場合、1個のHD画素データyとそれ
に対応するn個の予測タップのデータ(SD画素デー
タ)xiとの組み合わせで学習データが生成されるが、
調整後のパラメータs,zの値の変化に対応してSD信
号生成回路152における空間方向および時間方向の帯
域が可変され、複数のSD信号が順次生成されていき、
HD信号と各SD信号との間でそれぞれ学習データの生
成が行われる。これにより、正規方程式生成部171で
は、各SD信号のそれぞれ対応して、クラスおよび出力
画素の組み合わせ毎に、係数データWi(i=1〜n)
を得るための正規方程式が生成される。
【0157】また、係数種データ生成装置150′は、
正規方程式生成部171で生成された正規方程式のデー
タが供給され、その正規方程式を解いて、各SD信号に
それぞれ対応した、クラスおよび出力画素の各組み合わ
せの係数データWiを求める係数データ決定部172
と、パラメータs,zの値および各SD信号にそれぞれ
対応した係数データWiとを使用して、クラスおよび出
力画素の組み合わせ毎に、係数種データw10〜wn9を得
るための正規方程式((25)式参照)を生成する正規
方程式生成部173とを有している。
【0158】また、係数種データ生成装置150′は、
正規方程式生成部173でクラスおよび出力画素の組み
合わせ毎に生成された正規方程式のデータが供給され、
その組み合わせ毎に正規方程式を解いて、クラスおよび
出力画素の各組み合わせの係数種データw10〜wn9を求
める係数種データ決定部174と、この求められた係数
種データw10〜wn9を格納する係数種メモリ162とを
有している。
【0159】図12に示す係数種データ生成装置15
0′のその他は、図9に示す係数種データ生成装置15
0と同様に構成される。
【0160】次に、図12に示す係数種データ生成装置
150′の動作を説明する。入力端子151には教師信
号としてのHD信号(1050i信号)が供給され、そ
してこのHD信号に対してSD信号生成回路152で水
平および垂直の間引き処理が行われて生徒信号としての
SD信号(525i信号)が生成される。
【0161】SD信号生成回路152に入力されるパラ
メータs,zの値が順次変更されることで、HD信号か
らSD信号を生成する際に用いられる帯域制限フィルタ
の空間方向および時間方向の帯域が変更されることか
ら、空間方向および時間方向の帯域が段階的に変化した
複数のSD信号が生成されていく。
【0162】この場合、SD信号生成回路152では、
履歴情報が入力されるときは、この履歴情報に基づいて
入力されたパラメータs,zの値が調整され、調整され
たパラメータs,zの値に応じて、上述したようにHD
信号からSD信号を生成する際に用いられる帯域制限フ
ィルタの空間方向および時間方向の帯域が可変される。
【0163】また、SD信号生成回路152で生成され
たSD信号(525i信号)より、第2のタップ選択回
路154で、HD信号(1050i信号)における注目
位置の周辺に位置する空間クラスタップのデータ(SD
画素データ)が選択的に取り出される。この第2のタッ
プ選択回路154で選択的に取り出される空間クラスタ
ップのデータ(SD画素データ)は空間クラス検出回路
157に供給される。この空間クラス検出回路157で
は、空間クラスタップのデータとしての各SD画素デー
タに対してADRC処理が施されて空間クラス(主に空
間内の波形表現のためのクラス分類)のクラス情報とし
ての再量子化コードqiが得られる((1)式参照)。
【0164】また、SD信号生成回路152で生成され
たSD信号より、第3のタップ選択回路155で、HD
信号に係る注目画素の周辺に位置する動きクラスタップ
のデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。
この第3のタップ選択回路155で選択的に取り出され
る動きクラスタップのデータ(SD画素データ)は動き
クラス検出回路158に供給される。この動きクラス検
出回路158では、動きクラスタップのデータとしての
各SD画素データより動きクラス(主に動きの程度を表
すためのクラス分類)のクラス情報MVが得られる。
【0165】このクラス情報MVと上述した再量子化コ
ードqiはクラス合成回路159に供給される。このク
ラス合成回路159では、これらクラス情報MVと再量
子化コードqiとから、HD信号(1050i信号)に
おける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラ
スコードCLが得られる((3)式参照)。
【0166】また、SD信号生成回路152で生成され
るSD信号より、第1のタップ選択回路153で、HD
信号における注目位置の周辺に位置する予測タップのデ
ータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。
【0167】そして、入力端子151に供給されるHD
信号より得られる注目位置の画素データとしての各HD
画素データyと、この各HD画素データyにそれぞれ対
応して第1のタップ選択回路153で選択的に取り出さ
れる予測タップのデータ(SD画素データ)xiと、各
HD画素データyにそれぞれ対応してクラス合成回路1
59より出力されるクラスコードCLとから、正規方程
式生成部171では、SD信号生成回路152で生成さ
れる各SD信号のそれぞれ対応して、クラスおよび出力
画素の組み合わせ毎に、係数データWi(i=1〜n)
を得るための正規方程式((20)式参照)が生成され
る。
【0168】そして、係数データ決定部172でその正
規方程式が解かれ、各SD信号にそれぞれ対応した、ク
ラスおよび出力画素の各組み合わせの係数データWiが
求められる。正規方程式生成部173では、この各SD
信号にそれぞれ対応した各クラスの係数データWiか
ら、クラスおよび出力画素の組み合わせ毎に、係数種デ
ータw10〜wn9を得るための正規方程式((25)式参
照)が生成される。
【0169】そして、係数種データ決定部174でその
正規方程式が解かれ、クラスおよび出力画素の各組み合
わせの係数種データw10〜wn9が求められ、その係数種
データw10〜wn9は係数種メモリ162に格納される。
【0170】このように、図12に示す係数種データ生
成装置150′においても、図1の画像信号処理部11
0の情報メモリバンク135に格納される、クラスおよ
び出力画素(HD1〜HD4,HD1′〜HD4′)の組み
合わせ毎の係数種データw10〜wn9を生成することがで
きる。
【0171】また、この係数種データ生成装置150′
においても、SD信号生成回路152では、この履歴情
報に基づいて、入力されるパラメータs,zの値が調整
され、この調整されたパラメータs,zによって、HD
信号からSD信号を得る際に用いられる帯域制限フィル
タの空間方向および時間方向の帯域が可変されるもので
ある。したがって、このようにして求められた係数種デ
ータw10〜wn9を、テレビ受信機100のバージョンア
ップ時に新たに装着される画像信号処理部110が含ま
れる基板の情報メモリバンク135に格納して使用する
ことで、ユーザは、パラメータs,zの値の調整によ
り、過去の解像度調整の重心位置を中心とする範囲(図
10の一点鎖線枠AF参照)内で解像度の調整を行うこ
とが可能となる。
【0172】なお、図1の画像信号処理部110では、
係数データWi(i=1〜n)を生成するために(5)
式の生成式を使用したが、次数の異なった多項式や、他
の関数で表現される式でも実現可能である。
【0173】また、図1の画像信号処理部110では、
空間方向(垂直方向および水平方向)の解像度を定める
パラメータsと時間方向(フレーム方向)の解像度を定
めるパラメータzとを設定し、これらパラメータs,z
の値を調整することで画像の空間方向および時間方向の
解像度を調整し得るものを示したが、その他の画像の質
を定めるパラメータを設けるものも同様に構成すること
ができる。例えば、パラメータとしては、垂直方向の解
像度を定めるパラメータ、水平方向の解像度を定めるパ
ラメータ、ノイズ除去度を定めるパラメータなど種々考
えられる。
【0174】また、図1の画像信号処理部110では、
パラメータs,zの2つのパラメータを調整し得るもの
を示したが、1個または3個以上のパラメータを取り扱
うものも同様に構成することができる。その場合も、履
歴情報記憶部130には、それぞれのパラメータの履歴
情報が格納されることとなる。そして、図9に示す係数
種データ生成部150、あるいは図12に示す係数種デ
ータ生成装置150′では、それぞれのパラメータの履
歴情報を使用して、上述したと同様の生成処理を行うこ
とができる。
【0175】なお、図1の画像信号処理部110におけ
る処理を、例えば図13に示すような画像信号処理装置
300によって、ソフトウェアで実現することも可能で
ある。
【0176】まず、図13に示す画像信号処理装置30
0について説明する。この画像信号処理装置300は、
装置全体の動作を制御するCPU301と、このCPU
301の動作プログラムや係数種データ等が格納された
ROM(read only memory)302と、CPU301の
作業領域を構成するRAM(random access memory)3
03とを有している。これらCPU301、ROM30
2およびRAM303は、それぞれバス304に接続さ
れている。
【0177】また、画像信号処理装置300は、外部記
憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)30
5と、フロッピー(登録商標)ディスク306をドライ
ブするドライブ(FDD)307とを有している。これ
らドライブ305,307は、それぞれバス304に接
続されている。
【0178】また、画像信号処理装置300は、インタ
ーネット等の通信網400に有線または無線で接続する
通信部308を有している。この通信部308は、イン
タフェース309を介してバス304に接続されてい
る。
【0179】また、画像信号処理装置300は、ユーザ
インタフェース部を備えている。このユーザインタフェ
ース部は、リモコン送信機200からのリモコン信号R
Mを受信するリモコン信号受信回路310と、LCD
(liquid crystal display)等からなるディスプレイ3
11とを有している。受信回路310はインタフェース
312を介してバス304に接続され、同様にディスプ
レイ311はインタフェース313を介してバス304
に接続されている。
【0180】また、画像信号処理装置300は、SD信
号を入力するための入力端子314と、HD信号を出力
するための出力端子315とを有している。入力端子3
14はインタフェース316を介してバス304に接続
され、同様に出力端子315はインタフェース317を
介してバス304に接続される。
【0181】ここで、上述したようにROM302に処
理プログラムや係数種データ等を予め格納しておく代わ
りに、例えばインターネットなどの通信網400より通
信部308を介してダウンロードし、ハードディスクや
RAM303に蓄積して使用することもできる。また、
これら処理プログラムや係数種データ等をフロッピー
(登録商標)ディスク306で提供するようにしてもよ
い。
【0182】また、処理すべきSD信号を入力端子31
4より入力する代わりに、予めハードディスクに記録し
ておき、あるいはインターネットなどの通信網400よ
り通信部308を介してダウンロードしてもよい。ま
た、処理後のHD信号を出力端子315に出力する代わ
り、あるいはそれと並行してディスプレイ311に供給
して画像表示をしたり、さらにはハードディスクに格納
したり、通信部308を介してインターネットなどの通
信網400に送出するようにしてもよい。
【0183】図14のフローチャートを参照して、図1
3に示す画像信号処理装置300における、SD信号よ
りHD信号を得るため処理手順を説明する。
【0184】まず、ステップST1で、処理を開始し、
ステップST2で、SD画素データをフレーム単位また
はフィールド単位で入力する。このSD画素データが入
力端子314より入力される場合には、このSD画素デ
ータをRAM303に一時的に格納する。また、このS
D画素データがハードディスクに記録されている場合に
は、ハードディスクドライブ305でこのSD画素デー
タを読み出し、RAM303に一時的に格納する。そし
て、ステップST3で、入力SD画素データの全フレー
ムまたは全フィールドの処理が終わっているか否かを判
定する。処理が終わっているときは、ステップST4
で、処理を終了する。一方、処理が終わっていないとき
は、ステップST5に進む。
【0185】このステップST5では、ユーザのリモコ
ン送信機200の操作によって入力された画質指定値
(例えばパラメータs,z)を、例えばRAM303よ
り読み込む。新たな画質指定値が入力されているとき
は、ステップST6で、例えばハードディスクに格納さ
れる履歴情報(図1のテレビ受信機100の履歴情報記
憶部130における度数分布メモリ130a、経時変化
メモリ130dの記憶内容に相当)を更新する。
【0186】そして、ステップST7で、読み込んだ画
質指定値、クラスおよび出力画素(図5のHD1〜H
4、図6のHD1′〜HD4′参照)の各組み合わせの
係数種データを使用して、生成式(例えば(5)式)に
よって、各組み合わせの推定式((4)式参照)の係数
データWiを生成する。
【0187】次に、ステップST8で、ステップST2
で入力されたSD画素データより、生成すべき各HD画
素データに対応して、クラスタップおよび予測タップの
画素データを取得する。そして、ステップST9で、入
力されたSD画素データの全領域においてHD画素デー
タを得る処理が終了したか否かを判定する。終了してい
るときは、ステップST2に戻り、次のフレームまたは
フィールドのSD画素データの入力処理に移る。一方、
処理が終了していないときは、ステップST10に進
む。
【0188】このステップST10では、ステップST
7で取得されたクラスタップのSD画素データからクラ
スコードCLを生成する。そして、ステップST11
で、そのクラスコードCLに対応した係数データWiと
予測タップのSD画素データを使用して、推定式によ
り、HD画素データを生成し、その後にステップST8
に戻って、上述したと同様の処理を繰り返す。
【0189】このように、図14に示すフローチャート
に沿って処理をすることで、入力されたSD信号を構成
するSD画素データを処理して、HD信号を構成するH
D画素データを得ることができる。上述したように、こ
のように処理して得られたHD信号は出力端子315に
出力されたり、ディスプレイ311に供給されてそれに
よる画像が表示されたり、さらにはハードディスクドラ
イブ305に供給されてハードディスクに記録されたり
する。
【0190】上述したように例えばハードディスクに格
納される履歴情報は、ステップST7で使用する新たな
係数種データを生成する際に利用される。このように新
たに生成される係数種データを利用することで、ユーザ
の好みに合わせた調整範囲での画質調整が可能となる。
なお、上述の履歴情報をハードディスクではなく、メモ
リカードなどの装脱可能なメモリに格納するようにして
もよい。
【0191】また、処理装置の図示は省略するが、図9
の係数種データ生成装置150における処理を、ソフト
ウェアで実現することも可能である。
【0192】図15のフローチャートを参照して、係数
種データを生成するための処理手順を説明する。まず、
ステップST21で、処理を開始し、ステップST22
で、学習に使われる、画質パターン(例えば、パラメー
タs,zで特定される)を選択すると共に、その画質パ
ターンを履歴情報に基づいて調整する。そして、ステッ
プST23で、全ての画質パターンに対して学習が終わ
ったか否かを判定する。全ての画質パターンに対して学
習が終わっていないときは、ステップST24に進む。
【0193】このステップST24では、既知のHD画
素データをフレーム単位またはフィールド単位で入力す
る。そして、ステップST25で、全てのHD画素デー
タについて処理が終了したか否かを判定する。終了した
ときは、ステップST22に戻って、次の画質パターン
の選択、調整を行って、上述したと同様の処理を繰り返
す。一方、終了していないときは、ステップST26に
進む。
【0194】このステップST26では、ステップST
24で入力されたHD画素データより、ステップST2
2で調整された画質パターンに基づいて、SD画素デー
タを生成する。そして、ステップST27で、ステップ
ST26で生成されたSD画素データより、ステップS
T24で入力された各HD画素データに対応して、クラ
スタップおよび予測タップの画素データを取得する。そ
して、ステップST28で、生成されたSD画素データ
の全領域において学習処理を終了しているか否かを判定
する。学習処理を終了しているときは、ステップST2
4に戻って、次のHD画素データの入力を行って、上述
したと同様の処理を繰り返し、一方、学習処理を終了し
ていないときは、ステップST29に進む。
【0195】このステップST29では、ステップST
27で取得されたクラスタップのSD画素データからク
ラスコードCLを生成する。そして、ステップST30
で、正規方程式((13)式参照)を生成する。その後
に、ステップST27に戻る。
【0196】また、ステップST23で、全ての画質パ
ターンに対して学習が終わったときは、ステップST3
1に進む。このステップST31では、正規方程式を掃
き出し法等で解くことによって、クラスおよび出力画素
(図5のHD1〜HD4、図6のHD1′〜HD4′参
照)の各組み合わせの係数種データを算出し、ステップ
ST32で、その係数種データをメモリに保存し、その
後にステップST33で、処理を終了する。
【0197】このように、図15に示すフローチャート
に沿って処理をすることで、図9に示す係数種データ生
成装置150と同様の手法によって、係数種データを得
ることができる。また、処理装置の図示は省略するが、
図12の係数種データ生成装置150′における処理
も、ソフトウェアで実現可能である。
【0198】図16のフローチャートを参照して、係数
種データを生成するための処理手順を説明する。まず、
ステップST41で、処理を開始し、ステップST42
で、学習に使われる、画質パターン(例えば、パラメー
タs,zで特定される)を選択すると共に、その画質パ
ターンを履歴情報に基づいて調整する。そして、ステッ
プST43で、全ての画質パターンに対する係数データ
の算出処理が終了したか否かを判定する。終了していな
いときは、ステップST44に進む。
【0199】このステップST44では、既知のHD画
素データをフレーム単位またはフィールド単位で入力す
る。そして、ステップST45で、全てのHD画素デー
タについて処理が終了したか否かを判定する。終了して
いないときは、ステップST46で、ステップST44
で入力されたHD画素データより、ステップST42で
調整された画質パターンに基づいて、SD画素データを
生成する。
【0200】そして、ステップST47で、ステップS
T46で生成されたSD画素データより、ステップST
44で入力された各HD画素データに対応して、クラス
タップおよび予測タップの画素データを取得する。そし
て、ステップST48で、生成されたSD画素データの
全領域において学習処理を終了しているか否かを判定す
る。学習処理を終了しているときは、ステップST44
に戻って、次のHD画素データの入力を行って、上述し
たと同様の処理を繰り返し、一方、学習処理を終了して
いないときは、ステップST49に進む。
【0201】このステップST49では、ステップST
47で取得されたクラスタップのSD画素データからク
ラスコードCLを生成する。そして、ステップST50
で、係数データを得るための正規方程式((20)式参
照)を生成する。その後に、ステップST47に戻る。
【0202】上述したステップST45で、全てのHD
画素データについて処理が終了したときは、ステップS
T51で、ステップST50で生成された正規方程式を
掃き出し法などで解いて、クラスおよび出力画素(図5
のHD1〜HD4、図6のHD1′〜HD4′参照)の各
組み合わせの係数データを算出する。その後に、ステッ
プST42に戻って、次の画質パターンの選択、調整を
行って、上述したと同様の処理を繰り返し、次の画質パ
ターンに対応した、各組み合わせの係数データを求め
る。
【0203】また、上述のステップST43で、全ての
画質パターンに対する係数データの算出処理が終了した
ときは、ステップST52に進む。このステップST5
2では、全ての画質パターンに対する係数データから、
係数種データを求めるための正規方程式((25)式参
照)を生成する。
【0204】そして、ステップST53で、ステップS
T52で生成された正規方程式を掃き出し法等で解くこ
とによって、クラスおよび出力画素の各組み合わせの係
数種データを算出し、ステップST54で、その係数種
データをメモリに保存し、その後にステップST55
で、処理を終了する。
【0205】このように、図16に示すフローチャート
に沿って処理をすることで、図12に示す係数種データ
生成装置150′と同様の手法によって、係数種データ
を得ることができる。
【0206】次に、この発明の他の実施の形態について
説明する。図17は、他の実施の形態としてのテレビ受
信機100Aの構成を示している。このテレビ受信機1
00Aも、放送信号よりSD信号としての525i信号
を得、この525i信号をHD信号としての1050i
信号に変換し、その1050i信号による画像を表示す
るものである。この図17において、図1と対応する部
分には同一符号を付して示している。
【0207】テレビ受信機100Aは、図1に示すテレ
ビ受信機100の画像信号処理部110が画像信号処理
部110Aに置き換えられたものであって、テレビ受信
機100と同様の動作をする。
【0208】画像信号処理部110Aの詳細を説明す
る。この画像信号処理部110Aにおいて、図1に示す
画像信号処理部110と対応する部分には同一符号を付
し、その詳細説明は省略する。
【0209】この画像信号処理部110Aは、情報メモ
リバンク135Aを有している。この情報メモリバンク
135Aには、クラス、出力画素(図5のHD1〜H
4、図6のHD1′〜HD4′参照)およびパラメータ
s,zの値の組み合わせ毎に、係数データWi(i=1
〜n)が予め格納されている。この係数データWiの生
成方法については後述する。
【0210】この画像信号処理部110Aの動作を説明
する。バッファメモリ109に記憶されているSD信号
(525i信号)より、第2のタップ選択回路122
で、作成すべきHD信号(1050i信号)を構成する
単位画素ブロック内の4画素(注目位置の画素)の周辺
に位置する空間クラスタップのデータ(SD画素デー
タ)が選択的に取り出される。この第2のタップ選択回
路122で選択的に取り出される空間クラスタップのデ
ータ(SD画素データ)は空間クラス検出回路124に
供給される。この空間クラス検出回路124では、空間
クラスタップのデータとしての各SD画素データに対し
てADRC処理が施されて空間クラス(主に空間内の波
形表現のためのクラス分類)のクラス情報としての再量
子化コードqiが得られる((1)式参照)。
【0211】また、バッファメモリ109に記憶されて
いるSD信号(525i信号)より、第3のタップ選択
回路123で、作成すべきHD信号(1050i信号)
を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目位置の画
素)の周辺に位置する動きクラスタップのデータ(SD
画素データ)が選択的に取り出される。この第3のタッ
プ選択回路123で選択的に取り出される動きクラスタ
ップのデータ(SD画素データ)は動きクラス検出回路
125に供給される。この動きクラス検出回路125で
は、動きクラスタップのデータとしての各SD画素デー
タより動きクラス(主に動きの程度を表すためのクラス
分類)のクラス情報MVが得られる。
【0212】この動き情報MVと上述した再量子化コー
ドqiはクラス合成回路126に供給される。このクラ
ス合成回路126では、これら動き情報MVと再量子化
コードqiとから、作成すべきHD信号(1050i信
号)を構成する単位画素ブロック毎にその単位画素ブロ
ック内の4画素(注目画素)が属するクラスを示すクラ
スコードCLが得られる((3)式参照)。そして、こ
のクラスコードCLは、係数メモリ134に読み出しア
ドレス情報として供給される。
【0213】係数メモリ134には、例えば垂直ブラン
キング期間に、ユーザによって調整されたパラメータ
s,zの値に対応した、クラスおよび出力画素の各組み
合わせの係数データWiが、システムコントローラ10
1の制御によって、情報メモリバンク135Aよりロー
ドされて格納される。
【0214】なお、情報メモリバンク135Aに、調整
されたパラメータs,zの値に対応した係数データが蓄
えられていない場合には、その調整されたパラメータ
s,zの値の前後の値に対応した係数データWiを情報
メモリバンク135Aより読み出し、それらを用いた補
間演算処理によって、調整されたパラメータs,zの値
に対応した係数データを得るようにしてもよい。
【0215】上述したように係数メモリ134にクラス
コードCLが読み出しアドレス情報として供給されるこ
とで、この係数メモリ134からクラスコードCLに対
応した4出力画素(奇数フィールドではHD1〜HD4
偶数フィールドではHD1′〜HD4′)分の推定式の係
数データWiが読み出されて推定予測演算回路127に
供給される。
【0216】また、バッファメモリ109に記憶されて
いるSD信号(525i信号)より、第1のタップ選択
回路121で、作成すべきHD信号(1050i信号)
を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目位置の画
素)の周辺に位置する予測タップのデータ(SD画素デ
ータ)が選択的に取り出される。
【0217】推定予測演算回路127では、予測タップ
のデータ(SD画素データ)xiと、係数メモリ134
より読み出される4出力画素分の係数データWiとか
ら、作成すべきHD信号を構成する単位画素ブロック内
の4画素(注目位置の画素)のデータy1〜y4が演算さ
れる((4)式参照)。そして、この推定予測演算回路
127より順次出力されるHD信号を構成する単位画素
ブロック内の4画素のデータy1〜y4は後処理回路12
9に供給される。
【0218】この後処理回路129では、推定予測演算
回路127より順次供給される単位画素ブロック内の4
画素のデータy1〜y4が線順次化され、1050i信号
のフォーマットで出力される。つまり、後処理回路12
9からは、HD信号としての1050i信号が出力され
る。
【0219】このように、画像信号処理部110Aで
は、調整されたパラメータs,zの値に対応した推定式
の係数データWi(i=1〜n)が使用されて、HD画
素データyが演算されるしたがって、ユーザは、パラメ
ータs,zの値を調整することで、HD信号による画像
の空間方向および時間方向の解像度を自由に調整でき
る。
【0220】また、履歴情報記憶部130には、システ
ムコントローラ101から情報メモリバンク135Aに
入力されるパラメータs,zの値が入力される。そし
て、履歴情報記憶部130の度数分布メモリ130aお
よび経時変化メモリ130d(図7参照)には、システ
ムコントローラ101の制御により、図1に示すテレビ
受信機100におけると同様に、パラメータs,zの値
の履歴情報が格納される。
【0221】このように、履歴情報記録部130の度数
分布メモリ130a、経時変化メモリ130dに格納さ
れる履歴情報は、例えばテレビ受信機100Aのバージ
ョンアップ時に画像信号処理部110Aが含まれる基板
を取り換える場合において、その情報メモリバンク13
5Aに格納される係数データWiを生成する際などに利
用される。
【0222】次に、係数データWi(i=1〜n)の生
成方法について説明する。上述では、係数種データの生
成方法の他の例として、まずパラメータs,zの値を段
階的に可変して得られるSD信号毎に、それを用いた学
習によってクラスおよび出力画素の各組み合わせの係数
データWiを生成し、次にSD信号毎の各組み合わせの
係数データWiを使用して、クラスおよび出力画素の各
組み合わせの係数種データw10〜wn9を求めるものを説
明した。情報メモリバンク135Aに予め蓄えられる、
クラス、出力画素およびパラメータs,zの値の組み合
わせ毎の係数データWiは、この係数種データの生成方
法における、前半部分と同様の方法で生成することがで
きる。
【0223】図18は、係数データ生成装置180を示
している。この係数データ生成装置180において、図
12に示す係数種データ生成装置150′と対応する部
分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0224】この係数データ生成装置180では、係数
メモリ163を有している。この係数メモリ163に
は、係数データ決定部172で決定された、パラメータ
s,zの各値に対応した、クラスおよび出力画素の各組
み合わせの係数データWiが記憶される。この係数デー
タ生成装置180のその他は、図12に示す係数種デー
タ生成装置150′と同様に構成される。
【0225】図18に示す係数データ生成装置180の
動作を説明する。入力端子151には教師信号としての
HD信号(1050i信号)が供給され、そしてこのH
D信号に対してSD信号生成回路152で水平および垂
直の間引き処理が行われて生徒信号としてのSD信号
(525i信号)が生成される。
【0226】SD信号生成回路152に入力されるパラ
メータs,zの値が順次変更されることで、HD信号か
らSD信号を生成する際に用いられる帯域制限フィルタ
の空間方向および時間方向の帯域が変更されることか
ら、空間方向および時間方向の帯域が段階的に変化した
複数のSD信号が生成されていく。
【0227】この場合、SD信号生成回路152では、
履歴情報が入力されるときは、この履歴情報に基づいて
入力されたパラメータs,zの値が調整され、調整され
たパラメータs,zの値に応じて、上述したようにHD
信号からSD信号を生成する際に用いられる帯域制限フ
ィルタの空間方向および時間方向の帯域が可変される。
【0228】また、SD信号生成回路152で生成され
たSD信号(525i信号)より、第2のタップ選択回
路154で、HD信号(1050i信号)における注目
位置の周辺に位置する空間クラスタップのデータ(SD
画素データ)が選択的に取り出される。この第2のタッ
プ選択回路154で選択的に取り出される空間クラスタ
ップのデータ(SD画素データ)は空間クラス検出回路
157に供給される。この空間クラス検出回路157で
は、空間クラスタップのデータとしての各SD画素デー
タに対してADRC処理が施されて空間クラス(主に空
間内の波形表現のためのクラス分類)のクラス情報とし
ての再量子化コードqiが得られる((1)式参照)。
【0229】また、SD信号生成回路152で生成され
たSD信号より、第3のタップ選択回路155で、HD
信号に係る注目画素の周辺に位置する動きクラスタップ
のデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。
この第3のタップ選択回路155で選択的に取り出され
る動きクラスタップのデータ(SD画素データ)は動き
クラス検出回路158に供給される。この動きクラス検
出回路158では、動きクラスタップのデータとしての
各SD画素データより動きクラス(主に動きの程度を表
すためのクラス分類)のクラス情報MVが得られる。
【0230】このクラス情報MVと上述した再量子化コ
ードqiはクラス合成回路159に供給される。このク
ラス合成回路159では、これらクラス情報MVと再量
子化コードqiとから、HD信号(1050i信号)に
おける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラ
スコードCLが得られる((3)式参照)。
【0231】また、SD信号生成回路152で生成され
るSD信号より、第1のタップ選択回路153で、HD
信号における注目位置の周辺に位置する予測タップのデ
ータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。
【0232】そして、入力端子151に供給されるHD
信号より得られる注目位置の画素データとしての各HD
画素データyと、この各HD画素データyにそれぞれ対
応して第1のタップ選択回路153で選択的に取り出さ
れる予測タップのデータ(SD画素データ)xiと、各
HD画素データyにそれぞれ対応してクラス合成回路1
59より出力されるクラスコードCLとから、正規方程
式生成部171では、SD信号生成回路152で生成さ
れる各SD信号のそれぞれ対応して、クラスおよび出力
画素の組み合わせ毎に、係数データWi(i=1〜n)
を得るための正規方程式((20)式参照)が生成され
る。
【0233】そして、係数データ決定部172でその正
規方程式が解かれ、各SD信号にそれぞれ対応した、ク
ラスおよび出力画素の各組み合わせの係数データWiが
求められる。すなわち、係数データ決定部172から
は、クラス、出力画素およびパラメータs,zの値の組
み合わせ毎の係数データWiが得られる。この係数デー
タWiは係数メモリ163に格納される。
【0234】このように、図18に示す係数データ生成
装置180においては、図17の画像信号処理部110
Aの情報メモリバンク135Aに格納される、クラス、
出力画素(HD1〜HD4,HD1′〜HD4′)およびパ
ラメータs,zの値の組み合わせ毎の係数データWiを
生成することができる。
【0235】また、この係数データ生成装置180にお
いては、SD信号生成回路152では、履歴情報に基づ
いて、入力されるパラメータs,zの値が調整され、こ
の調整されたパラメータs,zによって、HD信号から
SD信号を得る際に用いられる帯域制限フィルタの空間
方向および時間方向の帯域が可変されるものである。し
たがって、このようにして求められた係数データWi
を、テレビ受信機100Aのバージョンアップ時に新た
に装着される、画像信号処理部110Aが含まれる基板
の情報メモリバンク135Aに格納して使用すること
で、ユーザは、パラメータs,zの値の調整により、過
去の解像度調整の重心位置を中心とする範囲(図10の
一点鎖線枠AF参照)内で解像度の調整を行うことが可
能となる。
【0236】なお、図17の画像信号処理部110Aで
は、空間方向(垂直方向および水平方向)の解像度を定
めるパラメータsと時間方向(フレーム方向)の解像度
を定めるパラメータzとを設定し、これらパラメータ
s,zの値を調整することで画像の空間方向および時間
方向の解像度を調整し得るものを示したが、その他の画
像の質を定めるパラメータを設けるものも同様に構成す
ることができる。例えば、パラメータとしては、垂直方
向の解像度を定めるパラメータ、水平方向の解像度を定
めるパラメータ、ノイズ除去度を定めるパラメータなど
種々考えられる。
【0237】また、図17の画像信号処理部110Aで
は、パラメータs,zの2つのパラメータを調整し得る
ものを示したが、1個または3個以上のパラメータを取
り扱うものも同様に構成することができる。その場合
も、履歴情報記憶部130には、それぞれのパラメータ
の履歴情報が格納されることとなる。そして、図18に
示す係数種データ生成部180では、それぞれのパラメ
ータの履歴情報を使用して、上述したと同様の生成処理
を行うことができる。
【0238】また、図17の画像信号処理部110Aに
おける処理を、図1の画像信号処理部110における処
理と同様に、例えば図13に示す画像信号処理装置30
0によって、ソフトウェアで実現することも可能であ
る。この場合、ROM302等に、係数データが予め格
納されて使用される。
【0239】図19のフローチャートを参照して、図1
3に示す画像信号処理装置300における、SD信号よ
りHD信号を得るための処理手順を説明する。まず、ス
テップST61で、処理を開始し、ステップS62で、
SD画素データをフレーム単位またはフィールド単位で
入力する。このSD画素データが入力端子314より入
力される場合には、このSD画素データをRAM303
に一時的に格納する。また、このSD画素データがハー
ドディスクに記録されている場合には、ハードディスク
ドライブ305でこのSD画素データを読み出し、RA
M303に一時的に格納する。そして、ステップST6
3で、入力SD画素データの全フレームまたは全フィー
ルドの処理が終わっているか否かを判定する。処理が終
わっているときは、ステップST64で、処理を終了す
る。一方、処理が終わっていないときは、ステップST
65に進む。
【0240】このステップST65では、ユーザがリモ
コン送信機200を操作して入力した画質指定値(例え
ばパラメータs,zの値など)を例えばRAM303よ
り読み込む。新たな画質指定値が入力されているとき
は、ステップST66で、例えばハードディスクに格納
される履歴情報(図17のテレビ受信機100Aの履歴
情報記憶部130における度数分布メモリ130a、経
時変化メモリ130dの記憶内容に相当)を更新する。
そして、ステップST67で、読み込んだ画質指定値に
基づいて、ROM302等からその画質指定値に対応し
た、クラスおよび出力画素(図5のHD1〜HD4、図6
のHD1′〜HD4′参照)の各組み合わせの係数デー
タWiを読み出し、RAM303に一時的に格納する。
【0241】次に、ステップST68で、ステップST
62で入力されたSD画素データより、生成すべき各H
D画素データに対応して、クラスタップおよび予測タッ
プの画素データを取得する。そして、ステップST69
で、入力されたSD画素データの全領域においてHD画
素データを得る処理が終了したか否かを判定する。終了
しているときは、ステップST62に戻り、次のフレー
ムまたはフィールドのSD画素データの入力処理に移
る。一方、処理が終了していないときは、ステップST
70に進む。
【0242】このステップST70では、ステップST
68で取得されたクラスタップのSD画素データからク
ラスコードCLを生成する。そして、ステップST71
で、そのクラスコードCLに対応した係数データと予測
タップのSD画素データを使用して、推定式により、H
D画素データを生成し、その後にステップST68に戻
って、上述したと同様の処理を繰り返す。
【0243】このように、図19に示すフローチャート
に沿って処理をすることで、入力されたSD信号を構成
するSD画素データを処理して、HD信号を構成するH
D画素データを得ることができる。上述したように、こ
のように処理して得られたHD信号は出力端子315に
出力されたり、ディスプレイ311に供給されてそれに
よる画像が表示されたり、さらにはハードディスクドラ
イブ305に供給されてハードディスクに記録されたり
する。
【0244】上述したように例えばハードディスクに格
納される履歴情報は、ステップST67で使用する新た
な係数データを生成する際に利用される。このように新
たに生成される係数データを利用することで、ユーザの
好みに合わせた調整範囲での画質調整が可能となる。な
お、上述の履歴情報をメモリカードなどの装脱可能なメ
モリに格納するようにしてもよい。また、処理装置の図
示は省略するが、図18の係数データ生成装置180に
おける処理も、ソフトウェアで実現可能である。
【0245】図20のフローチャートを参照して、係数
データを生成するための処理手順を説明する。まず、ス
テップST81で、処理を開始し、ステップST82
で、学習に使われる、画質パターン(例えば、パラメー
タs,zで特定される)を選択すると共に、その画質パ
ターンを履歴情報に基づいて調整する。そして、ステッ
プST83で、全ての画質パターンに対する係数データ
の算出処理が終了したか否かを判定する。終了していな
いときは、ステップST84に進む。
【0246】このステップST84では、既知のHD画
素データをフレーム単位またはフィールド単位で入力す
る。そして、ステップST85で、全てのHD画素デー
タについて処理が終了したか否かを判定する。終了して
いないときは、ステップST86で、ステップST84
で入力されたHD画素データより、ステップST82で
調整された画質パターンに基づいて、SD画素データを
生成する。
【0247】そして、ステップST87で、ステップS
T86で生成されたSD画素データより、ステップST
84で入力された各HD画素データに対応して、クラス
タップおよび予測タップの画素データを取得する。そし
て、ステップST88で、生成されたSD画素データの
全領域において学習処理を終了しているか否かを判定す
る。学習処理を終了しているときは、ステップST84
に戻って、次のHD画素データの入力を行って、上述し
たと同様の処理を繰り返し、一方、学習処理を終了して
いないときは、ステップST89に進む。
【0248】このステップST89では、ステップST
87で取得されたクラスタップのSD画素データからク
ラスコードCLを生成する。そして、ステップST90
で、係数データを得るための正規方程式((20)式参
照)を生成する。その後に、ステップST87に戻る。
【0249】上述したステップST85で、全てのHD
画素データについて処理が終了したときは、ステップS
T91で、ステップST90で生成された正規方程式を
掃き出し法などで解いて、クラスおよび出力画素(図5
のHD1〜HD4、図6のHD1′〜HD4′参照)の各
組み合わせの係数データを算出する。その後に、ステッ
プST82に戻って、次の画質パターンを選択、調整を
行って、上述したと同様の処理を繰り返し、次の画質パ
ターンに対応した、各組み合わせの係数データを求め
る。
【0250】また、上述のステップST83で、全ての
画質パターンに対する係数データの算出処理が終了した
ときは、ステップST92で、全ての画質パターンに対
する各クラスの係数データをメモリに保存し、その後に
ステップST93で、処理を終了する。このように、図
20に示すフローチャートに沿って処理をすることで、
図18に示す係数データ生成装置180と同様の手法に
よって、係数データを得ることができる。
【0251】次に、この発明のさらに他の実施の形態に
ついて説明する。図21は、他の実施の形態としてのテ
レビ受信機100Bの構成を示している。このテレビ受
信機100Bも、放送信号よりSD信号としての525
i信号を得、この525i信号をHD信号としての10
50i信号に変換し、その1050i信号による画像を
表示するものである。この図21において、図1と対応
する部分には同一符号を付して示している。
【0252】テレビ受信機100Bは、図1に示すテレ
ビ受信機100の画像信号処理部110が画像信号処理
部110Bに置き換えられたものであって、テレビ受信
機100と同様の動作をする。
【0253】画像信号処理部110Bの詳細を説明す
る。この画像信号処理部110Bにおいて、図1に示す
画像信号処理部110と対応する部分には同一符号を付
し、その詳細説明は省略する。
【0254】この画像信号処理部110Bは、情報メモ
リバンク135Bを有している。この情報メモリバンク
135Bには、クラスおよび出力画素(図5のHD1
HD4、図6のHD1′〜HD4′参照)の組み合わせ毎
に、推定式((4)式参照)で用いられる係数データW
i(i=1〜n)を生成するための生成式((5)式参
照)における係数データである係数種データw10〜wn9
が、格納されている。この係数種データw10〜wn9の生
成方法については後述する。
【0255】また、この情報メモリバンク135Bに
は、格納されている係数種データw10〜wn9に関連し
て、第1のタップ選択回路121で選択される予測タッ
プのタップ位置情報が格納されている。このタップ位置
情報は、係数種データw10〜wn9を生成した際の生成装
置における予測タップの位置情報である。システムコン
トローラ101は、このように、情報メモリバンク13
5Bに格納されているタップ位置情報に基づいて、第1
のタップ選択回路121で選択される予測タップの位置
を、係数種データw10〜wn9を生成した際の生成装置に
おける予測タップの位置と等しくなるように切り換え
る。
【0256】ここで、第1のタップ選択回路121で選
択される予測タップの位置は、水平方向、垂直方向、時
間方向に亘っている。本実施の形態においては、情報メ
モリバンク135Bに格納されるタップ位置情報に基づ
いて、Aタイプ、Bタイプ、Cタイプのいずれかに、予
測タップの位置が切り換えられる。
【0257】図22A〜Cは、それぞれA〜Cタイプの
予測タップ位置を示している。ここで、「○」は選択さ
れる予測タップの位置を示している。また、F0は、作
成すべきHD信号の画素データ(注目位置の画素デー
タ)が存在するフィールドであり、このフィールドF0
に中心予測タップTPが存在する。また、F-1は、フィ
ールドF0より前のフィールドであり、F+1は、フィー
ルドF0より後のフィールドである。
【0258】図22Aに示すAタイプの予測タップ位置
は、空間方向(垂直方向および水平方向)の予測タップ
の個数を多くしたものである。これにより、パラメータ
zの値で定められる時間方向の解像度に比べて、パラメ
ータsの値で定められる空間方向の解像度が精度よく創
造されるものとなる。図22Cに示すCタイプの予測タ
ップ位置は、時間方向の予測タップの個数を多くしたも
のである。これにより、パラメータsの値で定められる
空間方向の解像度に比べて、パラメータzの値で定めら
れる時間方向の解像度が精度よく創造されるものとな
る。図22Bに示すBタイプの予測タップ位置は、Aタ
イプとBタイプの中間である。なお、A〜Cタイプのそ
れぞれにおいて予測タップの個数は等しくされている。
【0259】図21に戻って、画像信号処理部110B
のその他の構成は、図1の画像信号処理部110の構成
と同様である。
【0260】詳細説明は省略するが、このように構成さ
れる画像信号処理部110Bの動作は、図1の画像信号
処理部110の動作と全く同様である。すなわち、SD
信号(525i信号)をHD信号(1050i信号)に
変換することができる。また、ユーザは、パラメータ
s,zの値を調整することで、HD信号による画像の空
間方向および時間方向の解像度を自由に調整できる。
【0261】また、履歴情報記憶部130の度数分布メ
モリ130a(図7参照)には、システムコントローラ
101から係数生成回路136に入力されるパラメータ
s,zの値のそれぞれの度数分布の情報が格納される。
また、履歴情報記憶部130の経時変化メモリ130d
(図7参照)には、システムコントローラ101から係
数生成回路136に入力されるパラメータs,zの値の
うち、所定数、例えば10個の最新のパラメータs,z
の値が格納される。
【0262】このように、履歴情報記録部130の度数
分布メモリ130a、経時変化メモリ130dに格納さ
れる履歴情報は、例えばテレビ受信機100Bのバージ
ョンアップ時に画像信号処理部110Bが含まれる基板
を取り換える場合において、その情報メモリバンク13
5Bに格納される係数種データw10〜wn9を生成する際
などに利用される。
【0263】情報メモリバンク135Bに格納される係
数種データw10〜wn9は、図1の画像信号処理部110
の情報メモリバンク135に格納される係数種データw
10〜wn9と同様の方法で生成される。
【0264】図23は、上述したテレビ受信機100B
の情報メモリバンク135Bに格納される係数種データ
10〜wn9を生成するための係数種データ生成装置15
0Bの構成を示している。この図23において、図9と
対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略
する。
【0265】この係数種データ生成装置150Bは、入
力端子151に入力されるHD信号に対して水平および
垂直の間引き処理を行って、生徒信号としてのSD信号
を得るSD信号生成回路152Bを有している。このS
D信号生成回路152Bには、上述したテレビ受信機1
00B(図21参照)におけるパラメータs,zの値と
対応した、パラメータs,zの値が入力される。しか
し、図9の係数種データ生成装置150におけるSD信
号生成回路152とは異なり、履歴情報は入力されな
い。
【0266】したがって、このSD信号生成回路152
Bでは、入力されたパラメータs,zの値が調整される
ことはなく、入力されたパラメータs,zの値そのもの
に応じて、HD信号からSD信号を生成する際に用いら
れる帯域制限フィルタの、空間方向および時間方向の帯
域が可変される。
【0267】また、係数種データ生成装置150Bは、
SD信号生成回路152より出力されるSD信号(52
5i信号)より、HD信号(1050i信号)における
注目位置の周辺に位置する予測タップのデータ(SD画
素データ)xiを選択的に取り出す第1のタップ選択回
路153Bを有している。
【0268】この第1のタップ選択回路153Bには、
図9の係数種データ生成装置150における第1のタッ
プ選択回路153とは異なり、上述したテレビ受信機1
00Bの履歴情報記憶部130の度数分布メモリ130
a、経時変化メモリ130d(図7参照)に格納されて
いる、入力されたパラメータs,zの値の履歴情報が供
給される。
【0269】なお、使用開始前のテレビ受信機100B
の情報メモリバンク135Bに格納される係数種データ
10〜wn9を生成する際には、いまだ履歴情報記憶部1
30の度数分布メモリ130a、経時変化メモリ130
dに履歴情報が格納されていないので、第1のタップ選
択回路153Bに履歴情報は入力されない。つまり、第
1のタップ選択回路153Bに履歴情報が入力されるの
は、例えばテレビ受信機100Bのバージョンアップ時
に、画像信号処理部110Bが含まれる基板を取り換え
る場合であって、その情報メモリバンク135Bに格納
される係数種データw10〜wn9を生成する際などであ
る。
【0270】第1のタップ選択回路153Bでは、履歴
情報に基づいて、予測タップ位置は、図22A〜Cに示
すA〜Cタイプのいずれかに切り換えられる。
【0271】履歴情報の入力がないときは、図22Bに
示すBタイプとされる。この場合、パラメータsの値で
定められる空間方向の解像度と、パラメータzの値で定
められる時間方向の解像度とが、それぞれ一定の精度で
創造されるように、係数種データw10〜wn9が生成され
る。
【0272】履歴情報が入力される場合、第1のタップ
選択回路153Bでは、パラメータs,zの値のそれぞ
れにおける度数分布の情報が用いられて重心位置が求め
られる。この場合、所定数の最新のパラメータs,zの
値に対応する値で新しいほど大きな重み付けがされる。
そして、第1のタップ選択回路152Bでは、この重心
位置に応じて、予測タップ位置のタイプが選択される。
【0273】上述のテレビ受信機100Bでは、ユーザ
の操作によってパラメータs,zの値が、例えばそれぞ
れ0〜8の範囲内で、所定のステップをもって調整さ
れ、空間方向および時間方向の解像度の調整が行われ
る。
【0274】上述の重心位置が図24のARaの範囲に
存在し、ユーザが空間方向の解像度に重きを置いた調整
を行っていると想定されるときは、図22Aに示すAタ
イプが選択される。この場合、空間方向(垂直方向およ
び水平方向)の予測タップの個数が多くなるため、パラ
メータzの値で定められる時間方向の解像度に比べて、
パラメータsの値で定められる空間方向の解像度が精度
よく創造されるように、係数種データw10〜wn9が生成
される。
【0275】また、この重心位置が図24のARbの範
囲に存在し、ユーザが空間方向および時間方向の解像度
の一方にのみ重きを置いた調整を行っているとは想定さ
れないときは、図22Bに示すBタイプが選択される。
この場合、上述の履歴情報の入力がない場合と同様に、
パラメータsの値で定められる空間方向の解像度と、パ
ラメータzの値で定められる時間方向の解像度とが、そ
れぞれ一定の精度で創造されるように、係数種データw
10〜wn9が生成される。
【0276】さらに、この重心位置が図24のARcの
範囲に存在し、ユーザが空間方向の解像度に重きを置い
た調整を行っていると想定されるときは、図22Cに示
すCタイプが選択される。例えば、テレビ受信機100
Bにおけるパラメータs,zの調整位置が、図24に
「×」印で示す位置にある場合には、重心位置はARc
の範囲に存在するため、図22Cに示すCタイプが選択
されることとなる。
【0277】この場合、時間方向の予測タップの個数が
多くなるため、パラメータsの値で定められる空間方向
の解像度に比べて、パラメータzの値で定められる時間
方向の解像度が精度よく創造されるように、係数種デー
タw10〜wn9が生成される。
【0278】係数種データ生成装置150Bのその他の
構成は、図9の係数種データ生成装置150と同様であ
る。詳細説明は省略するが、このように構成される係数
種データ150Bの動作は、図9の係数種データ生成装
置150と同様であり、図21に示すテレビ受信機10
0Bの情報メモリバンク135Bに格納される係数種デ
ータw10〜wn9を良好に生成することができる。なお、
上述したテレビ受信機100Bの情報メモリバンク13
5Bに格納されるタップ位置情報は、このように係数種
データ生成装置150Bで係数種データw10〜wn9を生
成した際におけるタップ位置の情報である。
【0279】このようにして求められた係数種データw
10〜wn9を、テレビ受信機100Bのバージョンアップ
時に新たに装着される画像信号処理部110Bが含まれ
る基板の情報メモリバンク135Bに格納して使用する
ことで、ユーザが過去に空間方向の解像度に重きを置い
ている場合には空間方向の解像度が精度よく創造される
ようになり、一方ユーザが過去に時間方向の解像度に重
きを置いている場合には時間方向の解像度が精度よく創
造される。すなわち、ユーザの好みに合わせた解像度創
造を行うことができる。
【0280】なお、図23に示す係数種データ生成装置
150Bは、図9に示す係数種データ生成装置150に
対応したものであったが、図12に示す係数種データ生
成装置150′に対応する係数種データ生成装置によっ
ても、テレビ受信機100Bの情報メモリバンク135
Bに格納される係数種データw10〜wn9を生成すること
ができる。この場合、係数種データ生成装置150′に
おけるSD信号生成回路152および第1のタップ選択
回路153の部分を、図23に示す係数種データ生成装
置150BにおけるSD信号生成回路152Bおよび第
1のタップ選択回路153Bに置き換えればよい。
【0281】また、図21の画像信号処理部110Bで
は、空間方向(垂直方向および水平方向)の解像度を定
めるパラメータsと時間方向(フレーム方向)の解像度
を定めるパラメータzとを設定し、これらパラメータ
s,zの値を調整することで画像の空間方向および時間
方向の解像度を調整し得るものを示したが、その他の2
以上の方向の解像度を調整し得るものも同様に構成する
ことができる。例えば、垂直方向および水平方向の解像
度を調整するもの、あるいは垂直方向、水平方向および
時間方向の解像度を調整するものである。
【0282】また、図21の画像信号処理部110Bで
は、第1のタップ選択回路121で選択できる予測タッ
プのタップ位置のタイプは図22A〜Cの3タイプであ
ったが、選択し得るタップ位置のタイプの個数はこれに
限定されるものではない。
【0283】また、図21の画像信号処理部110Bに
おける処理を、例えば図13に示すような画像信号処理
装置300によって、ソフトウェアで実現することも可
能である。この場合の画像信号処理は、基本的には、図
14に示すフローチャートに沿って行われるが、ステッ
プST8で予測タップの画素データを取得する際に、予
測タップの画素位置は、ステップST7で使用される係
数種データw10〜wn9が生成された際の生成装置におけ
る予測タップの位置と等しくされる。
【0284】また、処理装置の図示は省略するが、図2
3の係数種データ生成装置150Bにおける処理も、ソ
フトウェアで実現可能である。この場合の係数種データ
生成処理は、基本的には、図15に示すフローチャート
に沿って行われるが、ステップST22では、画質パタ
ーン(パラメータs,zで特定される)の選択のみ行わ
れ、履歴情報による調整は行われない。また、ステップ
ST27で予測タップの画素データを取得する際、その
予測タップの画素位置は履歴情報に基づいて選択され
る。
【0285】次に、この発明の他の実施の形態について
説明する。図25は、他の実施の形態としてのテレビ受
信機100Cの構成を示している。このテレビ受信機1
00Cも、放送信号よりSD信号としての525i信号
を得、この525i信号をHD信号としての1050i
信号に変換し、その1050i信号による画像を表示す
るものである。この図25において、図17と対応する
部分には同一符号を付して示している。
【0286】テレビ受信機100Cは、図17に示すテ
レビ受信機100Aの画像信号処理部110Aが画像信
号処理部110Cに置き換えられたものであって、テレ
ビ受信機100Aと同様の動作をする。
【0287】画像信号処理部110Cの詳細を説明す
る。この画像信号処理部110Cにおいて、図17に示
す画像信号処理部110Aと対応する部分には同一符号
を付し、その詳細説明は省略する。この画像信号処理部
110Cは、情報メモリバンク135Cを有している。
この情報メモリバンク135Cには、クラス、出力画素
(図5のHD1〜HD4、図6のHD1′〜HD4′参
照)およびパラメータs,zの値の組み合わせ毎に、係
数データWi(i=1〜n)が予め格納されている。こ
の係数データWiの生成方法については後述する。
【0288】また、この情報メモリバンク135Cに
は、格納されている係数データWi(i=1〜n)に関
連して、第1のタップ選択回路121で選択される予測
タップのタップ位置情報が格納されている。このタップ
位置情報は、係数データWiを生成した際の生成装置に
おける予測タップの位置情報である。システムコントロ
ーラ101は、このように、情報メモリバンク135C
に格納されているタップ位置情報に基づいて、第1のタ
ップ選択回路121で選択される予測タップの位置を、
係数データWiを生成した際の生成装置における予測タ
ップの位置と等しくなるように切り換える。
【0289】ここで、第1のタップ選択回路121で選
択される予測タップの位置は、水平方向、垂直方向、時
間方向に亘っている。この予測タップの位置は、図21
の画像信号処理部110Bにおけると同様に、情報メモ
リバンク135Cに格納されるタップ位置情報に基づい
て、Aタイプ、Bタイプ、Cタイプのいずれかに切り換
えられる。
【0290】画像信号処理部110Cのその他の構成
は、図17の画像信号処理部110Aの構成と同様であ
る。詳細説明は省略するが、このように構成される画像
信号処理部110Cの動作は、図17の画像信号処理部
110Aの動作と全く同様である。すなわち、SD信号
(525i信号)をHD信号(1050i信号)に変換
することができる。また、ユーザは、パラメータs,z
の値を調整することで、HD信号による画像の空間方向
および時間方向の解像度を自由に調整できる。
【0291】また、履歴情報記憶部130の度数分布メ
モリ130a(図7参照)には、システムコントローラ
101から情報メモリバンク135Cに入力されるパラ
メータs,zの値のそれぞれの度数分布の情報が格納さ
れる。また、履歴情報記憶部130の経時変化メモリ1
30d(図7参照)には、システムコントローラ101
から情報メモリバンク135Cに入力されるパラメータ
s,zの値のうち、所定数、例えば10個の最新のパラ
メータs,zの値が格納される。
【0292】このように、履歴情報記録部130の度数
分布メモリ130a、経時変化メモリ130dに格納さ
れる履歴情報は、例えばテレビ受信機100Cのバージ
ョンアップ時に画像信号処理部110Cが含まれる基板
を取り換える場合において、その情報メモリバンク13
5Cに格納される係数データWiを生成する際などに利
用される。
【0293】情報メモリバンク135Cに格納される係
数データWi(i=1〜n)は、図17の画像信号処理
部110Aの情報メモリバンク135Aに格納される係
数データWiと同様の方法で生成される。
【0294】図26は、上述したテレビ受信機100C
の情報メモリバンク135Cに格納される係数データW
iを生成するための係数データ生成装置180Cの構成
を示している。この図26において、図18と対応する
部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0295】この係数種データ生成装置180Cは、入
力端子151に入力されるHD信号に対して水平および
垂直の間引き処理を行って、生徒信号としてのSD信号
を得るSD信号生成回路152Cを有している。このS
D信号生成回路152Cには、上述したテレビ受信機1
00C(図25参照)におけるパラメータs,zの値と
対応した、パラメータs,zの値が入力される。しか
し、図18の係数データ生成装置180におけるSD信
号生成回路152とは異なり、履歴情報は入力されな
い。
【0296】したがって、このSD信号生成回路152
Cでは、入力されたパラメータs,zの値が調整される
ことはなく、入力されたパラメータs,zの値そのもの
に応じて、HD信号からSD信号を生成する際に用いら
れる帯域制限フィルタの、空間方向および時間方向の帯
域が可変される。
【0297】また、係数データ生成装置180Cは、S
D信号生成回路152Cより出力されるSD信号(52
5i信号)より、HD信号(1050i信号)における
注目位置の周辺に位置する予測タップのデータ(SD画
素データ)xiを選択的に取り出す第1のタップ選択回
路153Cを有している。
【0298】この第1のタップ選択回路153Cには、
図18の係数データ生成装置180における第1のタッ
プ選択回路153とは異なり、上述したテレビ受信機1
00Cの履歴情報記憶部130の度数分布メモリ130
a、経時変化メモリ130d(図7参照)に格納されて
いる、入力されたパラメータs,zの値の履歴情報が供
給される。
【0299】なお、使用開始前のテレビ受信機100C
の情報メモリバンク135Cに格納される係数データW
iを生成する際には、いまだ履歴情報記憶部130の度
数分布メモリ130a、経時変化メモリ130dに履歴
情報が格納されていないので、第1のタップ選択回路1
53Cに履歴情報は入力されない。つまり、第1のタッ
プ選択回路153Cに履歴情報が入力されるのは、例え
ばテレビ受信機100Cのバージョンアップ時に、画像
信号処理部110Cが含まれる基板を取り換える場合で
あって、その情報メモリバンク135Cに格納される係
数データWiを生成する際などである。
【0300】第1タップ選択回路153Cでは、履歴情
報に基づいて、予測タップ位置は、図22A〜Cに示す
A〜Cタイプのいずれかに切り換えられる。
【0301】履歴情報の入力がないときは、図22Cに
示すBタイプとされる。この場合、パラメータsの値で
定められる空間方向の解像度と、パラメータzの値で定
められる時間方向の解像度とが、それぞれ一定の精度で
創造されるように、係数データWiが生成される。
【0302】履歴情報が入力される場合、第1のタップ
選択回路153Cでは、パラメータs,zの値のそれぞ
れにおける度数分布の情報が用いられて重心位置が求め
られる。この場合、所定数の最新のパラメータs,zの
値に対応する値で新しいほど大きな重み付けがされる。
そして、第1のタップ選択回路152Cでは、この重心
位置に応じて、予測タップ位置のタイプが選択される。
【0303】上述のテレビ受信機100Cでは、ユーザ
の操作によってパラメータs,zの値が、例えばそれぞ
れ0〜8の範囲内で、所定のステップをもって調整さ
れ、空間方向および時間方向の解像度の調整が行われ
る。
【0304】上述の重心位置が図24のARaの範囲に
存在し、ユーザが空間方向の解像度に重きを置いた調整
を行っていると想定されるときは、図22Aに示すAタ
イプが選択される。この場合、空間方向(垂直方向およ
び水平方向)の予測タップの個数が多くなるため、パラ
メータzの値で定められる時間方向の解像度に比べて、
パラメータsの値で定められる空間方向の解像度が精度
よく創造されるように、係数データWiが生成される。
【0305】また、この重心位置が図24のARbの範
囲に存在し、ユーザが空間方向および時間方向の解像度
の一方にのみ重きを置いた調整を行っているとは想定さ
れないときは、図22Bに示すBタイプが選択される。
この場合、上述の履歴情報の入力がない場合と同様に、
パラメータsの値で定められる空間方向の解像度と、パ
ラメータzの値で定められる時間方向の解像度とが、そ
れぞれ一定の精度で創造されるように、係数データWi
が生成される。
【0306】さらに、この重心位置が図24のARcの
範囲に存在し、ユーザが空間方向の解像度に重きを置い
た調整を行っていると想定されるときは、図22Cに示
すCタイプが選択される。この場合、時間方向の予測タ
ップの個数が多くなるため、パラメータsの値で定めら
れる空間方向の解像度に比べて、パラメータzの値で定
められる時間方向の解像度が精度よく創造されるよう
に、係数データWiが生成される。
【0307】係数データ生成装置180Cのその他の構
成は、図18の係数データ生成装置180と同様であ
る。詳細説明は省略するが、このように構成される係数
データ生成装置180Cの動作は、図18の係数データ
生成装置180と同様であり、図25に示すテレビ受信
機100Cの情報メモリバンク135Cに格納される係
数データWiを良好に生成することができる。なお、上
述したテレビ受信機100Cの情報メモリバンク135
Cに格納されるタップ位置情報は、このように係数デー
タ生成装置180Cで係数データWiを生成した際にお
けるタップ位置の情報である。
【0308】このようにして求められた係数データWi
を、テレビ受信機100Cのバージョンアップ時に新た
に装着される、画像信号処理部110Cが含まれる基板
の情報メモリバンク135Cに格納して使用すること
で、ユーザが過去に空間方向の解像度に重きを置いてい
る場合には空間方向の解像度が精度よく創造されるよう
になり、一方ユーザが過去に時間方向の解像度に重きを
置いている場合には時間方向の解像度が精度よく創造さ
れる。すなわち、ユーザの好みに合わせた解像度創造を
行うことができる。
【0309】なお、図25の画像信号処理部110Cで
は、空間方向(垂直方向および水平方向)の解像度を定
めるパラメータsと時間方向(フレーム方向)の解像度
を定めるパラメータzとを設定し、これらパラメータ
s,zの値を調整することで画像の空間方向および時間
方向の解像度を調整し得るものを示したが、その他の2
以上の方向の解像度を調整し得るものも同様に構成する
ことができる。例えば、垂直方向および水平方向の解像
度を調整するもの、あるいは垂直方向、水平方向および
時間方向を調整するものである。
【0310】また、図25の画像信号処理部110Cで
は、第1のタップ選択回路121で選択できる予測タッ
プのタップ位置のタイプはA〜Cの3タイプであった
が、選択し得るタップ位置のタイプの個数はこれに限定
されるものではない。
【0311】また、図25の画像信号処理部110Cに
おける処理を、例えば図13に示すような画像信号処理
装置300によって、ソフトウェアで実現することも可
能である。この場合の画像信号処理は、基本的には、図
19に示すフローチャートに沿って行われるが、ステッ
プST68で予測タップの画素データを取得する際に、
予測タップの画素位置は、ステップST67で読み出さ
れる係数データWiが生成された際の生成装置における
予測タップの位置と等しくされる。
【0312】また、処理装置の図示は省略するが、図2
6の係数データ生成装置180Cにおける処理も、ソフ
トウェアで実現可能である。この場合の係数データ生成
処理は、基本的には、図20に示すフローチャートに沿
って行われるが、ステップST82では、画質パターン
(パラメータs,zで特定される)の選択のみ行われ、
履歴情報による調整は行われない。また、ステップST
87で予測タップの画素データを取得する際、その予測
タップの画素位置は履歴情報に基づいて選択される。
【0313】なお、上述した図1、図17、図21およ
び図25に示す各実施の形態においては、HD信号を生
成する際の推定式として線形一次方程式を使用したもの
を挙げたが、これに限定されるものではなく、例えば推
定式として高次方程式を使用するものであってもよい。
【0314】また、上述した図1、図17、図21およ
び図25に示す各実施の形態においては、SD信号(5
25i信号)をHD信号(1050i信号)に変換する
例を示したが、この発明はそれに限定されるものでな
く、推定式を使用して第1の画像信号を第2の画像信号
に変換するその他の場合にも同様に適用できることは勿
論である。
【0315】また、上述した図1、図17、図21およ
び図25に示す各実地の形態においては、情報信号が画
像信号である場合を示したが、この発明はこれに限定さ
れない。例えば、情報信号が音声信号である場合にも、
この発明を同様に適用することができる。
【0316】次に、この発明の別の実施の形態について
説明する。図27は、実施の形態としての受信装置50
0の構成を示している。この受信装置500は、図示し
ないCPU(Central Processing Unit)を備え、装置全
体の動作を制御するための制御部501を有している。
なお、この制御部501はタイマ部502を持ってい
る。また、この制御部501には、ユーザが選局操作、
録画操作、録画予約操作、再生操作等の種々の操作を行
うための操作部503が接続されている。
【0317】また、受信装置500は、アナログ放送信
号およびデジタル放送信号を受信する受信アンテナ50
4と、このアンテナ504で受信される放送信号を後述
するアナログチューナ部506およびデジタルチューナ
部521に選択的に入力するためのセレクタ505とを
有している。この場合、セレクタ505は、受信アンテ
ナ504で受信された放送信号を、アナログ放送信号に
含まれる番組を受信する際にはアナログチューナ部50
6に入力し、一方、デジタル放送信号に含まれる番組を
受信する際にはデジタルチューナ部521に入力する。
【0318】また、受信装置500は、入力されるアナ
ログ放送信号に対して選局処理を行って所定番組の中間
周波信号を得るアナログチューナ部506と、このアナ
ログチューナ部506で得られる中間周波信号に対して
復調処理(映像検波処理)を行って、放送データとして
の所定番組の映像信号を得る復調部507とを有してい
る。なお、このように復調回路507で得られる映像信
号の例えば垂直ブランキング期間には、この所定番組に
対応した付加情報AI1が多重されている。この付加情
報AI1には、この所定番組のタイトル、出演者の人名
およびジャンル等の情報が含まれている。
【0319】また、受信装置500は、復調部507で
得られる映像信号を、後述する記録制御部510、YC
分離制御部512に入力するためのセレクタ508を有
している。この場合、セレクタ508は、復調部507
で得られる映像信号を、記録する際には記録制御部51
0に入力し、この映像信号による画像を、CRT(Catho
de-Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等の表
示素子(図示せず)に表示する場合には、YC分離制御
部512に入力する。
【0320】また、受信装置500は、アナログ記録部
としてのVTR(Video Tape Recorder)509と、この
VTR509への映像信号の記録を制御する記録制御部
510と、このVTR509からの映像信号の再生を制
御する再生制御部511と、映像情報より輝度信号Yお
よび搬送色信号Cをそれぞれ分離し、その後に搬送色信
号Cに対して復調処理を行って赤色差信号R−Y、青色
差信号B−Yを得、さらにその後にこれらの信号Y,R
−Y,B−Yを用いたマトリックス処理を行って、画像
データとしての赤、緑、青の色信号R,G,Bを得るY
C分離制御部512を有している。
【0321】この場合、VTR509への映像信号の記
録時において、このVTR509への映像信号の供給
は、記録制御部510を介して行われる。また、VTR
509からの映像信号の再生時において、再生された映
像信号は、再生制御部511を介して、YC分離制御部
512に入力される。
【0322】図28は、YC分離制御部512の構成を
示している。すなわち、復調部507からセレクタ50
8を介して入力される映像信号SVaは、付加情報検出
部601およびY/C分離部602に供給される。同様
に、VTR509で再生されて再生制御部511を介し
て入力される映像信号SVbは、付加情報検出部601
およびY/C分離部602に供給される。
【0323】付加情報検出部601は、供給される映像
信号SVaまたは映像信号SVbの垂直ブランキング期
間に多重されている付加情報AI1を検出し、検出した
付加情報AI1を後述するログ記録制御部542に供給
する。Y/C分離部602は、供給される映像信号SV
aまたは映像信号SVbを輝度信号Yと搬送色信号Cと
に分離し、搬送色信号Cを色復調部603に入力すると
共に、輝度信号Yをマトリックス部604に入力する。
【0324】色復調部603は、入力される搬送色信号
Cを復調して赤色差信号R−Yおよび青色差信号B−Y
を取り出し、これらの色差信号R−Y,B−Yをマトリ
ックス部604に入力する。マトリックス部604は、
入力される輝度信号Yおよび色差信号R−Y,B−Yを
用いてマトリックス演算を行って赤、緑、青の色信号
R,G,Bを生成し、これら色信号R,G,Bを出力す
る。
【0325】また、図27に戻って、受信装置500
は、YC分離制御部512より出力される赤、緑、青の
色信号R,G,Bに対して、OSD(On Screen Displa
y)機能のために、文字図形などの表示を行う表示信号S
CHを合成する合成部513を有している。この合成部
513より出力される赤、緑、青の色信号R,G,Bが
CRTやLCD等の表示素子(図示せず)に供給される
ことで、この表示素子に映像信号SVaまたは映像信号
SVbによる画像が表示されることとなる。
【0326】また、受信装置500は、入力されるデジ
タル放送信号に対して選局処理を行って所定番組のデジ
タル変調データを得るデジタルチューナ部521と、こ
のデジタルチューナ部521で得られるデジタル変調デ
ータに対して復調処理を行って放送データとしてのMP
EG(Moving Picture Experts Group)データを得るチャ
ネルデコーダ522とを有している。なお、このように
チャネルデコーダ522で得られるMPEGデータに
は、この所定番組に対応した付加情報AI2が多重され
ている。この付加情報AI2には、この所定番組のタイ
トル、出演者の人名およびジャンル等の情報が含まれて
いる。
【0327】また、受信装置500は、チャネルデコー
ダ522で得られるMPEGデータを、後述するMPE
Gデコーダ527、記録制御部525に入力するための
セレクタ523を有している。この場合、セレクタ52
3は、チャネルデコーダ522で得られるMPEGデー
タを記録する際には記録制御部525に入力し、MPE
Gデータによる画像をCRTやLCD等の表示素子(図
示せず)に表示する場合には、MPEGデコーダ527
に入力する。
【0328】また、受信装置500は、デジタル記録部
としてのHDD(Hard Disk Drive)524と、このHD
D524へのMPEGデータの記録を制御する記録制御
部525と、このHDD524からのMPEGデータの
再生を制御する再生制御部526と、MPEGデータに
対して復号化処理を行って、画像データとしての赤、
緑、青の色信号R,G,Bを得るMPEGデコーダ52
7とを有している。
【0329】この場合、HDD524へのMPEGデー
タの記録時において、このHDD524へのMPEGデ
ータの供給は、記録制御部525を介して行われる。一
方、HDD524からのMPEGデータの再生時におい
て、再生されたMPEGデータは、再生制御部526を
介してMPEGデータ527に入力される。なお、セレ
クタ523はMPEGデータに付加されている付加情報
AI2を抽出する機能を備えており、このセレクタ52
3で抽出される付加情報AI2は、記録制御部525を
介して後述するログ記録制御部542に供給される。
【0330】また、受信装置500は、再生部としての
DVD(Digital Video Disc)再生部531と、このDV
D再生部531からのコンテンツデータの再生を制御す
る再生制御部532とを有している。
【0331】このDVD再生部531からは、ユーザの
操作に応じて、所定のコンテンツのコンテンツデータが
再生される。このコンテンツデータには付加情報AI3
が含まれており、この所定のコンテンツのタイトル、出
演者の人名、監督の人名、作曲家の人名、作詞家の人名
およびジャンル等の情報が含まれている。
【0332】この場合、DVD再生部531からの所定
のコンテンツデータの再生時において、このコンテンツ
データに含まれるMPEGデータは、再生制御部532
を介してMPEGデコーダ527に入力される。なお、
再生制御部532は、さらに、コンテンツデータに付加
されている付加情報AI3を抽出し、この付加情報AI
3を後述するログ記録制御部542に供給する。
【0333】図29は、再生制御部532の構成を示し
ている。すなわち、再生制御部532は信号読み出し部
611を備えており、制御部501の制御のもと、この
信号読み出し部611によって、DVD再生部531が
再生状態とされ、再生された所定のコンテンツデータ
は、この信号読み出し部611を介して分離部612に
供給される。この分離部612は、供給されるコンテン
ツデータから、付加情報AI3と、MPEGデータMP
Dcとを分離して出力する。
【0334】また、図27に戻って、受信装置500
は、MPEGデコーダより出力される赤、緑、青の色信
号R,G,Bに対して、OSD機能のために、文字図形
などの表示を行う表示信号SCHを合成する合成部53
3を有している。この合成部533より出力される赤、
緑、青の色信号R,G,BがCRTやLCD等の表示素
子(図示せず)に供給されることで、MPEGデコーダ
527に、チャネルデコーダ522からセレクタを介し
て供給されるMPEGデータMPDa、HDD524か
ら再生制御部526を介して供給されるMPEGデータ
MPDbまたはDVD再生部531から再生制御部53
2を介して供給されるMPEGデータMPDcによる画
像が表示されることとなる。
【0335】ここで、合成部513,533に供給され
る表示信号SCHは、上述の制御部501で作成され、
本実施の形態においては、再生制御部526を介して、
供給される。なお、制御部501から合成部513,5
33に、表示信号SCHが直接供給されるようにしても
よい。なお、この表示信号SCHは、表示素子に選局さ
れる番組のチャネル番号を表示したり、予約設定時の表
示をしたりする際の他、後述するように、HDD524
に記録されている番組表のデータに基づいて、表示素子
に番組表を表示する際、あるいは後述するようにHDD
524に記録されている番組表に存在する番組のうち、
ユーザにレコメンド(推薦)すべき番組を表示する際等
にも、合成部513,533に供給される。
【0336】なお、上述では、HDD524は、チャネ
ルデコーダ522で得られる所定番組のMPEGデータ
を記録すると共に、記録された所定番組のMPEGデー
タを再生するように説明したが、このHDD524は、
例えばデジタルチューナ部521で取得される、例えば
デジタル放送信号に含まれる番組表のデータ、つまりE
PG(Electronic Program Guide)の情報をも記録され
る。この番組表のデータには、数日分の番組のそれぞれ
における情報、例えば放送日時、チャネル、タイトル、
出演者の人名、ジャンル、概要などの情報が含まれてい
る。
【0337】この場合、デジタルチューナ部521で取
得された番組表のデータは、制御部501および記録制
御部525を介してHDD524に供給されて記録され
る。なお、この番組表のデータは随時更新される。ま
た、制御部501は、再生制御部526を介して、HD
D524に記録されている番組表のデータから所定番組
の情報を検索して取得することができる。例えば、ユー
ザの操作により、HDD524に記録される番組表のデ
ータに基づいて録画予約が行われるとき、制御部501
は録画予約された番組の情報を取得し、これをその番組
の付加情報AI2として、記録制御部525を介して後
述するログ記録制御部542に供給する。
【0338】また、受信装置500は、装脱可能な基板
ベイメモリ541と、タイトル、人名、ジャンルの頻度
分布の情報をそれぞれ作成し、この頻度分布の情報を基
板ベイメモリ541に記録するログ記録制御部542と
を有している。
【0339】図30は、ログ記録制御部542の構成を
示している。すなわち、YC分離制御部512から供給
される付加情報AI1、記録制御部525から供給され
る付加情報AI2および再生制御部532から供給され
る付加情報AI3は、それぞれ分離部621に供給され
る。分離部621は、供給される付加情報から、タイト
ル、人名、ジャンルの情報をそれぞれ分離する。
【0340】分離部621で分離されたタイトルの情報
は、頻度分布作成部622に供給される。この頻度分布
作成部622には、記録再生部623により基板ベイメ
モリ541から読み出される、それまでのタイトルの頻
度分布の情報が供給される。頻度分布作成部622は、
基板ベイメモリ541から読み出されたタイトルの頻度
分布の情報を、分離部621で分離されたタイトルの情
報に対応したタイトルの頻度が増加するように修正す
る。このように頻度分布作成部622で修正されたタイ
トルの頻度分布の情報は、記録再生部623を介して基
板ベイメモリ541に書き込まれる。これにより、基板
ベイメモリ541内のタイトルの頻度分布の情報は修正
されたタイトルの頻度分布の情報に更新される。
【0341】また、分離部621で分離されたジャンル
の情報は、頻度分布作成部624に供給される。この頻
度分布作成部624には、記録再生部623により基板
ベイメモリ541から読み出される、それまでのジャン
ルの頻度分布の情報が供給される。頻度分布作成部62
4は、基板ベイメモリ541から読み出されたジャンル
の頻度分布の情報を、分離部621で分離されたジャン
ルの情報に対応したジャンルの頻度が増加するように修
正する。このように頻度分布作成部624で修正された
ジャンルの頻度分布の情報は、記録再生部623を介し
て基板ベイメモリ541に書き込まれる。これにより、
基板ベイメモリ541内のジャンルの頻度分布の情報
は、修正されたジャンルの頻度分布の情報に更新され
る。
【0342】また、分離部621で分離された人名の情
報は、人名切出部625に供給される。この人名の情報
には、上述したタイトルやジャンルの情報と異なり、複
数個の情報が含まれることが多い。人名切出部625
は、分離部621で分離された人名の情報に含まれる個
々の人名の情報を切り出して頻度分布作成部626に供
給する。また、頻度分布作成部626には、記録再生部
623により基板ベイメモリ541から読み出される、
それまでの人名の頻度分布の情報が供給される。
【0343】頻度分布作成部626は、基板ベイメモリ
541から読み出された人名の頻度分布の情報を、人名
切出部625で切り出された人名の情報に対応した人名
の頻度が増加するように修正する。このように頻度分布
作成部626で修正された人名の頻度分布の情報は、記
録再生部623を介して基板ベイメモリ541に書き込
まれる。これにより、基板ベイメモリ541内の人名の
頻度分布の情報は、修正された頻度分布の情報に更新さ
れる。
【0344】なお、図27では、記録制御部510、再
生制御部511、YC分離制御部512、合成部51
3、MPEGデコーダ527および合成部533に対す
る制御ラインの図示を省略しているが、これらの動作も
制御部501によって制御されている。
【0345】次に、図27に示す受信装置500の動作
を説明する。ユーザの操作部503による操作により、
アナログ放送信号に含まれる所定番組を受信する場合、
受信アンテナ504で受信される放送信号はセレクタ5
05を介してアナログチューナ部506に供給される。
チューナ部506では、入力されるアナログ放送信号に
対して選局処理が行われて、所定番組の中間周波信号が
得られる。この所定番組の中間周波信号は復調部507
に供給される。この復調部507では、中間周波信号の
復調処理が行われ、所定番組の映像信号が得られる。
【0346】そして、ユーザの操作部503による操作
により、この所定番組の映像信号をVTR509に記録
する場合、この映像信号はセレクタ508および記録制
御部510を介してVTR509に供給されて記録され
る。
【0347】また、ユーザの操作部503による操作に
より、この所定番組の映像信号による画像をCRTやL
CD等の表示素子に表示して視聴する場合、この映像信
号SVaはセレクタ508を介してYC分離制御部51
2に供給される。そして、このYC分離制御部512か
ら出力される赤、緑、青の色信号R,G,Bは、合成部
513を介して、図示しないCRTやLCD等の表示素
子に供給される。これにより、表示素子には受信された
所定番組の映像信号SVaによる画像が表示される。こ
の場合、YC分離制御部512では映像信号SVaから
付加情報AI1が分離され、この付加情報AI1はログ
記録制御部542に供給される。
【0348】図31のフローチャートは、この放送番組
視聴時におけるYC分離制御部512の動作を示してい
る。ステップST1で、入力された映像信号から、付加
情報AI1を分離し、この付加情報AI1をログ記録制
御部542に供給する。そして、ステップST2で、こ
の映像信号から輝度信号Yおよび搬送色信号Cを分離
し、これらを処理して色信号R,G,Bを出力する。
【0349】また、ユーザの操作部503の操作によ
り、VTR509に記録されている所定番組の映像信号
を再生する場合に、VTR509で再生された映像信号
SVbは再生制御部511を介してYC分離制御部51
2に供給される。これにより、表示素子には、VTR5
09から再生された所定番組の映像信号SVbによる画
像が表示される。この場合、YC分離制御部512では
映像信号SVbから付加情報AI1が分離され、この付
加情報AI1はログ記録制御部542に供給される。詳
細説明は省略するが、このVTR再生時におけるYC分
離制御部512の動作も、上述した放送番組視聴時と同
様である(図31のフローチャート参照)。
【0350】また、ユーザの操作部503による操作に
より、デジタル放送信号に含まれる所定番組を受信する
場合、受信アンテナ504で受信される放送信号はセレ
クタ505を介してデジタルチューナ部521に供給さ
れる。チューナ部521では、入力されるデジタル放送
信号に対して選局処理が行われて、所定番組のデジタル
変調データが得られる。この所定番組のデジタル変調デ
ータはチャネルデコーダ522に供給される。このチャ
ネルデコーダ522では、デジタル変調データの復調処
理が行われ、所定番組のMPEGデータが得られる。
【0351】このようにチャネルデコーダ522で得ら
れる所定番組のMPEGデータはセレクタ523に供給
される。このセレクタ523では、この所定番組のMP
EGデータに付加されている付加情報AI2が分離さ
れ、この付加情報AI2は記録制御部525を介してロ
グ記録制御部542に供給される。
【0352】そして、ユーザの操作部503による操作
により、この所定番組のMPEGデータをHDD524
に記録する場合、このMPEGデータは、セレクタ52
3および記録制御部525を介してHDD524に供給
されて記録される。
【0353】また、ユーザの操作部503による操作に
より、この所定番組のMPEGデータによる画像をCR
TやLCD等の表示素子に表示して視聴する場合、この
MPEGデータMPDaはセレクタ523を介してMP
EGデコーダ527に供給される。そして、このMPE
Gデコーダ527から出力される赤、緑、青の色信号
R,G,Bは、合成部513を介して、図示しないCR
TやLCD等の表示素子に供給される。これにより、表
示素子には受信された所定番組のMPEGデータMPD
aによる画像が表示される。
【0354】また、ユーザの操作部503の操作によ
り、HDD524に記録されている所定番組のMPEG
データを再生する場合、HDD524で再生されたMP
EGデータMPDbは再生制御部526を介してMPE
Gデコーダ527に供給される。これにより、表示素子
には、HDD524から再生された所定番組のMPEG
データMPDbによる画像が表示される。
【0355】また、ユーザの操作部503の操作によ
り、HDD524に記録されている番組表のデータに基
づいて、番組表を表示素子に表示できる。この場合、制
御部501は、例えばユーザの操作部503の操作によ
って特定されたジャンル、日時等の番組の情報を、HD
D524から再生制御部526を介して読み出し、この
読み出された番組の情報を用いて、番組表を表示するた
めの表示信号SCHを生成する。
【0356】この表示信号SCHは、制御部501か
ら、再生制御部526を介して合成部513,533に
供給される。合成部513,533では、画像データと
しての色信号R,G,Bに、この表示信号SCHが合成
される。これにより、表示素子の画面上には、色信号
R,G,Bによる画像に重ねて、番組表が表示される。
ユーザは、このように表示素子に番組表が表示されてい
る状態で、所定番組の録画予約を行うことができる。こ
の場合、ユーザは、操作部503の操作によって、表示
された番組表から録画予約すべき所定番組を選択するこ
とができる。
【0357】制御部501は、このように番組表に基づ
いて録画予約が行われる場合、その所定番組の放送日
時、チャネル、タイトル、出演者の人名、ジャンルなど
の情報を、再生制御部526を介して、HDD524か
ら読み出し、内蔵メモリ(図示せず)に一時的に格納す
る。
【0358】そして、制御部501は、チャネル、タイ
トル、出演者の人名、ジャンルの情報を、この所定番組
の付加情報AI2として、記録制御部525を介してロ
グ記録制御部542に供給する。また、制御部501
は、放送日時およびチャネルの情報に基づいて、放送日
時に、その所定番組が録画されるように制御する。すな
わち、制御部501は、放送日時となるとき、アナログ
チューナ部506またはデジタルチューナ部521を制
御してその所定番組に係るチャネルの受信状態とし、記
録制御部510または記録制御部525を制御して、V
TR509またはHDD524でこの所定番組の映像信
号またはMPEGデータが記録されるようにする。
【0359】図32のフローチャートは、上述した録画
予約時における制御部501の動作を示している。ステ
ップST11で、番組表より所定番組の録画予約選択が
あったとき、ステップST12で、再生制御部を介し
て、HDD524から、録画予約された所定番組の放送
日時、チャネル、タイトル、出演者の人名、ジャンルな
どの情報を読み出し、内蔵メモリに一時的に格納する。
そして、ステップST13で、録画予約された所定番組
のタイトル、出演者の人名、ジャンルなどの情報を、こ
の所定番組の付加情報AI2として、記録制御部525
を介して、ログ記録制御部542に供給する。
【0360】なお、録画予約時に、上述したように録画
予約すべき所定番組を、表示された番組表から選択して
特定するのではなく、操作部503の操作で放送日時お
よびチャネルを直接入力することで、録画予約すべき所
定番組を特定することもできる。この場合、制御部50
1は、入力された放送日時およびチャネルの情報を内蔵
メモリに一時的に格納し、これらの情報を用いて、所定
番組の放送日時に、その番組の録画が行われるように制
御する。
【0361】また、制御部501は、再生制御部526
を通じて、放送日時およびチャネルの情報に基づき、当
該録画予約された所定番組に対応するタイトル、出演者
の人名、ジャンルの情報がHDD524に記録されてい
るか否かを検索し、記録されているときには、その情報
を読み出して内蔵メモリに一時的に格納する。そして、
制御部501は、その情報を、録画予約された所定番組
の付加情報AI2として、記録制御部525を介して、
ログ記録制御部542に供給する。
【0362】また、ユーザの操作部503の操作によ
り、DVD再生部531で、所定コンテンツを再生する
場合、このDVD再生部531で再生されたMPEGデ
ータMPDcは、再生制御部532を介してMPEGデ
コーダ527に供給される。これにより、表示素子に
は、DVD再生部531で再生された所定コンテンツの
MPEGデータMPDcによる画像が表示される。この
場合、再生制御部532では、MPEGデータに付加さ
れている付加情報AI3が抽出され、この付加情報AI
3はログ記録制御部542に供給される。
【0363】図33のフローチャートは、このDVD再
生時における再生制御部532(図29参照)の動作を
示している。ステップST21で、制御部501から再
生を指示する制御信号が供給されるとき、ステップST
22で、信号読み出し部611により、DVD再生部を
531を再生状態として、指定されたコンテンツのデー
タを読み出す。
【0364】そして、ステップST23で、読み出され
たデータを、分離部612で、MPEGデータMPDc
と付加情報AI3とに分離し、ステップST24で、M
PEGデータMPDcをMPEGデコーダ527に供給
し、付加情報AI3をログ記録制御部542に供給す
る。
【0365】また、上述したように、ログ記録制御部5
42には、YC分離制御部512から付加情報AI1が
供給され、記録制御部525から付加情報AI2が供給
され、再生制御部532から付加情報AI3が供給され
る。ログ記録制御部542(図30参照)は、付加情報
AI1〜AI3がそれぞれ供給される毎に、タイトル、
人名、ジャンルの頻度分布の情報を修正し、修正された
新たな頻度分布の情報を基板ベイメモリ541に記憶す
る。
【0366】図34のフローチャートは、このログ記録
制御部542の動作を示している。ステップST31
で、分離部621により、付加情報をタイトル、人名、
ジャンルの情報に分離する。そして、ステップST32
で、分離された情報が人名の情報であるときは、ステッ
プST33で、分離された人名の情報に含まれる個々の
人名の情報を切り出して、ステップST34に進む。ス
テップST32で、分離された情報が人名の情報でない
ときは、直ちにステップST34に進む。
【0367】ステップST34では、タイトル、人名、
ジャンルの頻度分布をそれぞれ作成する。この場合、記
録再生部623により、基板ベイメモリ541から読み
出された各頻度分布の情報を、分離部621で分離され
たタイトル、人名、ジャンルの情報に対応したタイト
ル、人名、ジャンルの頻度が増加するように、それぞれ
修正する。そして、ステップST35で、このように修
正されたそれぞれの頻度分布の情報を、記録再生部62
3により、基板ベイメモリ541に書き込む。これによ
り、基板ベイメモリ541内のそれぞれ頻度分布の情報
は、修正された頻度分布の情報に更新される。
【0368】なお、本実施の形態においては、上述した
ようにタイトル、人名、ジャンルの頻度分布を修正する
にあたって、分離部621で分離されたタイトル、人
名、ジャンルの情報に対応したタイトル、人名、ジャン
ルの増加頻度を単純に「1」とするのではなく、重み付
けが行われる。この重み付けの情報は、供給ラインは図
示せずも、制御部501からログ記録制御部542に供
給される。
【0369】まず、番組視聴時にログ記録制御部542
に供給される付加情報に対応して、タイトル、人名、ジ
ャンルの頻度分布を修正する際における、タイトル、人
名、ジャンルの増加頻度に対する重み付けについて説明
する。
【0370】図35のフローチャートは、制御部501
における、この番組視聴時の重み付けを求める処理を示
している。まず、ステップST41で、カウント値Nを
N=0に初期化する。そして、ステップST42で、タ
イマをスタートし、さらにステップST43で、フラグ
=1にする。
【0371】次に、ステップST44で、チャネル切り
換えがあるか否かを判断する。チャネル切り換えがない
ときは、ステップST45で、フラグ=1で10分以上
経過したか否かを判断する。ステップST44で、チャ
ネルの切り換えがあるときは、ステップST46で、タ
イマをストップし、ステップST47で、カウント値N
をインクリメントし、その後にステップST42に戻
る。
【0372】ステップST45で、条件を満たすとき
は、ステップST48で、視聴中の番組に係る付加情報
によるタイトル、人名、ジャンルの増加頻度に、以下の
ような重み付けをする。N=0であるときは、2.0倍
の重み付けとする。一方、N≠0でないときは、(1.
0+0.5/N)倍の重み付けとする。
【0373】次に、ステップST49で、N=0に初期
化すると共に、フラグ=0として、ステップST44に
戻り、以下上述したと同様の処理を繰り返す。
【0374】このように、図35のフローチャートで示
す重み付けの処理では、チャネル切り換えがなく10分
を経過したとき、視聴中の番組に係る付加情報によるタ
イトル、人名、ジャンルの増加頻度に、その視聴中の番
組に至るまでのチャネル切り換え回数(カウント値N)
に応じた重み付けがなされる。この場合、チャネルの切
り換え回数が少ないほど、大きな重み付けがなされる。
これは、ユーザにとって、チャネル切り換え回数が小さ
いほど、重要度が高いであろうとの仮定に基づくもので
ある。なお、重み付けの値は上述した値に限定されるも
のではなく、その他の算出式を用いて求めるようにして
もよい。
【0375】また、録画予約時にログ記録制御部542
に供給される付加情報に対応して、タイトル、人名、ジ
ャンルの頻度分布を修正する際における、タイトル、人
名、ジャンルの増加頻度に対する重み付けについて説明
する。図36のフローチャートは、制御部501におけ
る、この録画予約時の重み付けを求める動作を示してい
る。
【0376】まず、ステップST51で、現在日時と予
約日時を比較する。当日予約であるときは、ステップS
T52で、録画予約された番組に係る付加情報によるタ
イトル、人名、ジャンルの増加頻度に対する重み付けを
1.2倍とする。また、当日より前の予約であるとき
(週間予約を除く)は、ステップST53で、その重み
付けを1.5倍とする。また、週間予約であるときは、
ステップST54で、その重み付けを2.0倍とする。
【0377】このように、図36のフローチャートで示
す重み付けの処理では、現在日時と予約日時との関係に
応じた重み付けがなされる。この場合、当日より前の予
約、あるいは週間予約の方が、当日予約より、大きな重
み付けがなされる。これは、ユーザにとって、当日より
前の予約、あるいは週間予約に係る番組の方が、当日予
約の番組より重要度が高いであろうとの仮定に基づくも
のである。なお、重み付けの値は上述した値に限定され
るものではなく、その他の値としてもよい。
【0378】また、DVD再生時にログ記録制御部54
2に供給される付加情報に対応して、タイトル、人名、
ジャンルの頻度分布を修正する際における、タイトル、
人名、ジャンルの増加頻度に対する重み付けについて説
明する。
【0379】図37のフローチャートは、制御部501
における、DVD再生部531で所定コンテンツが再生
される際(DVD再生時)の重み付けを求める処理を示
している。
【0380】まず、ステップST61で、早送りの状態
にあるか否かを判断する。早送りの状態にあるときは、
ステップST62で、タイマをスタートし、早送りの状
態にある時間の計測を開始する。そして、ステップST
63で、早送りの状態を終了して再生状態に戻ったか否
かを判断する。再生状態に戻ったときは、ステップST
64で、タイマで計測された早送りの状態にある時間
を、図示しない内蔵メモリに格納し、その後にステップ
ST65に進む。上述したステップST61で、早送り
の状態になく、再生状態にあるときは、直ちにステップ
ST65に進む。
【0381】ステップST65では、巻き戻しの状態に
あるか否かを判断する。巻き戻しの状態にあるときは、
ステップST66で、タイマをスタートし、巻き戻しの
状態にある時間の計測を開始する。そして、ステップS
T67で、巻き戻しの状態を終了して再生状態に戻った
か否かを判断する。再生状態に戻ったときは、ステップ
ST68で、タイマで計測された巻き戻しの状態にある
時間を、図示しない内蔵メモリに格納し、その後にステ
ップST69に進む。上述したステップST65で、巻
き戻しの状態になく、再生状態にあるときは、直ちにス
テップST69に進む。
【0382】ステップST69では、再生停止であるか
否かを判断する。再生停止でないときは、ステップST
61に戻り、上述したと同様の処理を繰り返す。一方、
再生停止であるときは、ステップST70で、再生され
ている所定コンテンツの再生停止位置(タイプスタン
プ)を読み出し、ステップST71で、以下のような重
み付けをする。
【0383】すなわち、再生されている所定コンテンツ
の記録時間と、タイプスタンプと、早送りの状態にあっ
た総時間(早送り時間)と、巻き戻しの状態にあった総
時間(巻き戻し時間)とを用いて、[1.0+(タイプ
スタンプ/記録時間)−早送り時間/記録時間+巻き戻
し時間/記録時間]倍の重み付けとする。
【0384】このように、図37のフローチャートで示
す重み付けの処理では、再生時における早送り時間や巻
き戻し時間に応じた重み付けがなされる。この場合、早
送り時間が短いほど、また巻き戻し時間が長いほど、大
きな重み付けがなされる。これは、ユーザにとって、早
送り時間が短いほど、また巻き戻し時間が長いほど、重
要度が高いであろうとの仮定に基づくものである。な
お、重み付けの値は上述した値に限定されるものではな
く、その他の算出式を用いて求めるようにしてもよい。
【0385】また、図27に示す受信装置500におい
ては、上述したように基板ベイメモリ541に格納され
たタイトル、人名、ジャンルの頻度分布の情報を利用し
て、ユーザの好みの番組を自動録画する機能を持ってい
る。この自動録画機能は、自動録画設定の動作と、自動
録画実行の動作とからなっている。
【0386】図38のフローチャートは、制御部501
における、自動録画設定の動作を示している。この自動
録画設定の動作は、ユーザの操作部503による操作に
よって開始させることができ、また終了させることがで
きる。
【0387】ステップST81で、自動録画設定時刻に
なったか否かを判断する。この自動録画設定時刻は、例
えばユーザによって、一日のうちの所定の時刻に予め設
定される。そして、自動録画設定時刻となると、ステッ
プST82で、再生制御部526を介して、基板ベイメ
モリ541に格納されているタイトル、人名、ジャンル
の頻度分布の情報から、タイトル、人名、ジャンルのそ
れぞれにおける最大頻度の項目内容を抽出する。
【0388】次に、ステップST83で、再生制御部5
26を介して、上述の抽出されたタイトル、人名、ジャ
ンルの項目内容にマッチングした番組を、HDD524
に格納されている番組表のデータから検索する。ここ
で、マッチングした番組とは、タイトル、人名、ジャン
ルの項目内容の全てを満たす番組だけでなく、その一部
のみを満たす番組も含めることができる。そして、ステ
ップST84で、タイマ部502のメモリに、検索され
た番組の情報を書き込む。
【0389】なお、ステップST83で、抽出されたタ
イトル、人名、ジャンルの項目内容にマッチングした番
組を検索できなかったときは、ステップST84で、タ
イマ部502のメモリに、番組の情報が書き込まれるこ
とはない。
【0390】図39は、基板ベイメモリ541に格納さ
れているタイトル、人名、ジャンルの頻度分布の情報の
一例を示したものである。この例の場合、ジャンルの最
大頻度の項目内容は「音楽」であり、人名の最大頻度の
項目内容は「うただ○○」であり、タイトルの最大頻度
の項目内容は「△ミュージック」である。
【0391】したがって、上述のステップST82で抽
出されるタイトル、人名、ジャンルの項目内容は、「△
ミュージック」、「うただ○○」、「音楽」となる。そ
して、上述のステップST83では、この抽出された項
目内容にマッチングした番組が検索され、上述したステ
ップST84で、その検索された番組の情報がタイマ部
に書き込まれる。図40は、検索された番組の情報の一
例を示しており、タイマ部502にはそのうち放送日時
およびチャネルの情報のみ書き込まれる。
【0392】なお、上述したステップST82では、最
大頻度の項目内容のみを抽出したものであるが、最大か
ら所定順位までの頻度の項目内容を抽出するようにして
もよい。この場合、上述したステップST83では、こ
の最大から所定順位までの頻度の項目内容にマッチング
した番組が検索されることとなる。例えば、タイトル、
人名、ジャンルのそれぞれに関して、最大から所定順位
までの頻度の項目内容のいずれかを含む番組をマッチン
グした番組とすることができる。
【0393】次に、図41のフローチャートは、制御部
501における、自動録画実行の動作を示している。こ
の自動録画実行の動作は、ユーザの操作部503による
操作によって開始させることができ、また終了させるこ
とができる。
【0394】ステップST91で、タイマ部502に格
納されている番組情報(放送日時およびチャネルの情
報)に対応する番組の放送時刻となったか否かを判断す
る。その番組の放送時刻となったときは、ステップST
92で、アナログチューナ部506またはデジタルチュ
ーナ部521を制御してその所定番組に係るチャネルの
受信状態とし、さらにステップST93で、記録制御部
510または記録制御部525を制御して、VTR50
9またはHDD524でこの所定番組の映像信号または
MPEGデータを記録する。
【0395】次に、ステップST94で、VTR509
またはHDD524に、タイマ部502に格納されてい
る、他の番組情報に対応する番組の内容(映像信号また
はMPEGデータ)を記録し得る空き容量があるか否か
を判断する。空き容量があるときは、ステップSTS9
1に戻り、タイマ部502に格納されている他の番組情
報に対応する処理に移る。一方、空き容量がないとき
は、自動録画実行の動作を強制的に終了する。
【0396】また、図27に示す受信装置500におい
ては、上述したように基板ベイメモリ541に格納され
たタイトル、人名、ジャンルの頻度分布の情報を利用し
て、ユーザの好みの番組をレコメンド(推奨)する機能
を持っている。
【0397】図42のフローチャートは、制御部501
における、自動レコメンド実行の動作を示している。こ
の自動レコメンド実行の動作は、ユーザの操作部503
による操作によって開始させることができ、また終了さ
せることができる。
【0398】ステップST101で、自動レコメンド実
行時刻になったか否かを判断する。この自動レコメンド
実行時刻は、例えばユーザによって、一日のうちの所定
の時刻に予め設定される。そして、レコメンド実行時刻
になると、ステップST102で、再生制御部526を
介して、基板ベイメモリ541に格納されているタイト
ル、人名、ジャンルの頻度分布の情報から、タイトル、
人名、ジャンルのそれぞれにおける最大頻度の項目内容
を抽出する。
【0399】次に、ステップST103で、再生制御部
526を介して、上述の抽出されたタイトル、人名、ジ
ャンルの項目内容にマッチングした番組を、HDD52
4に格納されている番組表のデータから検索し、その検
索された番組の情報(図40参照)を図示しない内蔵メ
モリに一時的に書き込む。ここで、マッチングした番組
とは、タイトル、人名、ジャンルの項目内容の全てを満
たす番組だけでなく、その一部のみを満たす番組も含め
ることができる。
【0400】次に、ステップST104で、その検索さ
れた番組の情報を表示するための表示信号SCHを生成
し、この表示信号SCHを再生制御部526を介して、
合成部513,533に供給する。これにより、合成部
513,533の出力が供給されるCRTやLCD等の
表示素子(図示せず)には、レコメンドすべき番組の情
報が表示される。
【0401】なお、ステップST103で、抽出された
タイトル、人名、ジャンルの項目内容にマッチングした
番組を検索できなかったときは、ステップST104
で、推奨すべき番組の情報を表示する表示信号SCHを
生成して合成部513,533に供給することはなく、
CRTやLCD等の表示素子には、レコメンドすべき番
組の情報は表示されない。なおこの場合、レコメンドす
べき番組がない旨を表示するための表示信号SCHを生
成し、この表示信号SCHを合成部513,533に供
給し、CRTやLCD等の表示素子にレコメンドすべき
番組がない旨を表示するようにしてもよい。
【0402】また、上述したステップST102では、
最大頻度の項目内容のみを抽出したものであるが、最大
から所定順位までの頻度の項目内容を抽出するようにし
てもよい。この場合、上述したステップST103で
は、この最大から所定順位までの頻度の項目内容にマッ
チングした番組が検索されることとなる。例えば、タイ
トル、人名、ジャンルのそれぞれに関しては最大から所
定順位までの頻度の項目内容のいずれかを含む番組をマ
ッチングした番組とすることができる。
【0403】また、図27に示す受信装置500におけ
る基板ベイメモリ541には、上述したようにログ記録
制御部542により書き込まれる頻度分布の情報の他
に、他の同様の受信装置における基板ベイメモリ(以
下、「他基板ベイメモリ」という)に書き込まれた頻度
分布の情報に基づく他の頻度分布の情報を格納すること
ができる。
【0404】図43は、基板ベイメモリ541に、上述
した他の頻度分布の情報を格納するために用いられる、
基板ベイメモリのデータ収集装置700を示している。
【0405】このデータ収集装置700は、基板ベイメ
モリ541からタイトル、人名、ジャンルの頻度分布の
情報を読み出すデータ読み出し部701と、このデータ
読み出し部701で読み出された頻度分布の情報を蓄積
部703に書き込むデータ書き込み部702とを有して
いる。この基板ベイメモリ541からの頻度分布の情報
は、基板ベイメモリ541に係る基板の製造番号xによ
って管理される。
【0406】また、データ収集装置700は、他の基板
ベイメモリ704ー1〜704ーnからタイトル、人名、ジ
ャンルの頻度分布の情報をそれぞれ読み出すデータ読み
出し部705-1〜705-nと、これらデータ読み出し部
705-1〜705-nで読み出された頻度分布の情報をそ
れぞれ蓄積部703に書き込むデータ書き込み部706
-1〜706-nとを有している。これら他の基板ベイメモ
リ704ー1〜704ーnからの頻度分布の情報は、これら
他の基板ベイメモリ704ー1〜704ーnに係る基板の製
造番号y1〜ynによって管理される。
【0407】また、データ収集装置700は、蓄積部7
03に書き込まれている製造番号xの頻度分布の情報D
xを繰り返し読み出し、後述する比較選択部708に供
給すると共に、また各回の製造番号xの頻度分布の情報
Dxの読み出しに対応して、蓄積部703に書き込まれ
ている製造番号y1〜ynの頻度分布の情報Dy1〜Dyn
を順次読み出し、後述する比較選択部708に供給する
データ読み出し部707を有している。
【0408】また、データ収集装置700は、データ読
み出し部707から供給される製造番号y1〜ynの頻度
分布の情報Dy1〜Dynのそれぞれに対して、データ読
み出し部707から供給される製造番号xの頻度分布の
情報Dxとのマッチ度を演算し、製造番号y1〜ynの頻
度分布の情報Dy1〜Dynのうち最大のマッチ度が得ら
れる頻度分布の情報を取得する比較選択部708と、こ
の比較選択部708で取得された頻度分布の情報を、他
の頻度分布の情報として、基板ベイメモリ541に書き
込むデータ書き込み部709とを有している。
【0409】図44は、比較選択部708の構成を示し
ている。この比較選択部708は、製造番号y1〜yn
頻度分布の情報Dy1〜Dynのそれぞれに対して、それ
ぞれ製造番号xの頻度分布の情報Dxとのマッチ度を演
算するマッチ度演算部711を有している。
【0410】このマッチ度演算部711では、タイト
ル、人名、ジャンルのそれぞれ頻度分布の情報のマッチ
度が個別に演算され、その後に加算されて最終的なマッ
チ度とされる。ここで、マッチ度は、マッチ度を演算す
べき各々の頻度分布の情報をそれぞれ頻度の最大値と最
小値で正規化し、その後に相関演算を行うことで求めら
れる。
【0411】例えばジャンルの頻度分布の情報のマッチ
度を求める場合、項目内容K1,K2,K3,K4,K
5における正規化後の頻度が、一方の頻度分布の情報で
はa 1,a2,a3,a4,a5であり、他方の頻度分布の
情報ではb1,b2,b3,b4,b5であるとすると、マ
ッチ度MCHは、MCH=a1・b1+a2・b2+a3
3+a4・b4+a5・b5と求められる。タイトルや人
名の頻度分布のマッチ度を求める場合も同様である。
【0412】また、比較選択部708は、マッチ度演算
部711で演算されるマッチ度が順次供給され、最大マ
ッチ度を記憶しておく、マッチ度比較部712を有して
いる。この場合、マッチ度比較部712には、製造番号
1〜ynの頻度分布の情報Dy1〜Dynのそれぞれに対
して演算されたマッチ度が順次供給される。マッチ度比
較部712は、最初に供給されるマッチ度はそのまま最
大マッチ度として記憶するが、その後に入力されるマッ
チ度に関しては、記憶されている最大マッチ度と比較
し、最大マッチ度より大きいときのみ最大マッチ度とし
て記憶する。
【0413】これにより、マッチ度比較部712には、
最終的に、製造番号y1〜ynの頻度分布の情報Dy1
Dynのそれぞれに対して演算されたマッチ度のうち、
最大のマッチ度が記憶された状態となる。
【0414】また、比較選択部708は、マッチ度比較
部712が入力されたマッチ度を最大マッチ度として記
憶する毎に、そのマッチ度に対応する頻度分布の情報
を、記憶部714に上書きする更新部713を有してい
る。これにより、記憶部714には、最終的に、製造番
号y1〜ynの頻度分布の情報Dy1〜Dynのうち、最大
のマッチ度が得られる頻度分布の情報が記憶された状態
となる。この記憶部714に最終的に記憶されている頻
度分布の情報が、データ書き込み部709(図43参
照)により、他の頻度分布の情報として、基板ベイメモ
リ541に書き込まれることとなる。
【0415】図43に示すデータ収集装置700の動作
を説明する。基板ベイメモリ541からデータ読み出し
部701により製造番号xの頻度分布の情報Dxが読み
出され、この情報Dxはデータ書き込み部702により
蓄積部703に書き込まれる。また、他の基板ベイメモ
リ704-1〜704-nからデータ読み出し部705-1
705-nにより製造番号y1〜ynの頻度分布の情報Dy
1〜Dynが読み出され、この情報Dy1〜Dynはデータ
書き込み部706-1〜706-nにより蓄積部703に書
き込まれる。
【0416】蓄積部703に書き込まれた製造番号xの
頻度分布の情報Dxは、データ読み出し部707により
繰り返し読み出されて比較選択部708に供給される。
また、蓄積部703に書き込まれた製造番号y1〜yn
頻度分布の情報Dy1〜Dynは、各回の上述の製造番号
xの情報Dxの読み出しに対応して、データ読み出し部
707により順次読み出されて比較選択部708に供給
される。
【0417】比較選択部708では、データ読み出し部
707から供給される製造番号y1〜ynの頻度分布の情
報Dy1〜Dynのそれぞれに対して、データ読み出し部
707から供給される製造番号xの頻度分布の情報Dx
とのマッチ度が演算され、製造番号y1〜ynの頻度分布
の情報Dy1〜Dynのうち最大のマッチ度が得られる頻
度分布の情報(以下、「製造番号yの頻度分布の情報D
y」とする)が取得される。
【0418】そして、比較選択部708で取得された製
造番号yの頻度分布の情報Dyは、データ書き込み部7
09により、基板ベイメモリ541に書き込まれる。し
たがって、基板ベイメモリ541には、製造番号xの頻
度分布の情報Dxと共に、製造番号yの頻度分布の情報
Dyが格納された状態となる。
【0419】なお、データ収集装置700では、上述し
たように既に製造番号xの頻度分布の情報Dxが格納さ
れている基板ベイメモリ541に、製造番号yの頻度分
布の情報Dyを書き込むものであったが、他の基板ベイ
メモリに、製造番号x,yの頻度分布の情報Dx,Dy
を書き込み、これを基板ベイメモリ541として使用し
てもよい。
【0420】また、図27に示す受信装置500におい
ては、上述したように基板ベイメモリ541に、製造番
号xの頻度分布の情報Dxの他に、さらに製造番号yの
頻度分布の情報Dyが格納されている場合、上述した自
動録画機能に係る自動録画設定および自動録画実行の動
作は以下のようになる。
【0421】図45のフローチャートは、制御部501
における、自動録画設定の動作を示している。この自動
録画設定の動作は、ユーザの操作部503による操作に
よって開始させることができ、また終了させることがで
きる。
【0422】ステップST111で、自動録画設定時刻
になったか否かを判断する。この自動録画設定時刻は、
例えばユーザによって、一日のうちの所定の時刻に予め
設定される。そして、自動録画設定時刻となると、ステ
ップST112で、再生制御部526を介して、基板メ
モリ541に格納されている製造番号xのタイトル、人
名、ジャンルの頻度分布の情報Dxから、タイトル、人
名、ジャンルのそれぞれにおける最大頻度の項目内容T
xを抽出する。
【0423】さらに、このステップST112で、基板
メモリ541に格納されている製造番号yのタイトル、
人名、ジャンルの頻度分布の情報Dyから、上述の製造
番号xのタイトル、人名、ジャンルの頻度分布の情報D
xにない項目内容のうち、タイトル、人名、ジャンルの
それぞれにおける最大頻度の項目内容Tyを抽出する。
【0424】図46は、項目内容Tyの選択範囲を示す
図である。すなわち、楕円Cxは頻度分布の情報Dxに
含まれる項目内容の範囲を示しており、楕円Cyは頻度
分布Dyに含まれる項目内容の範囲を示している。上述
の項目内容Tyは、頻度分布の情報Dyのみに含まれる
項目内容の範囲(クロスハッチングされた部分)から抽
出される。
【0425】次に、ステップST113で、再生制御部
526を介して、上述の抽出されたタイトル、人名、ジ
ャンルの項目内容Tx,Tyにそれぞれマッチングした
番組を、HDD524に格納されている番組表のデータ
から検索する。ここで、マッチングした番組とは、タイ
トル、人名、ジャンルの項目内容の全てを満たす番組だ
けでなく、その一部のみを満たす番組も含めることがで
きる。そして、ステップST114で、タイマ部502
のメモリに、検索された番組の情報(放送日時、チャネ
ルの情報)を書き込む。
【0426】なお、ステップST113で、抽出された
タイトル、人名、ジャンルの項目内容にマッチングした
番組を検索できなかったときは、ステップST114
で、タイマ部502のメモリに、番組の情報が書き込ま
れることはない。また、上述したステップST112で
は、最大頻度の項目内容Tx,Tyのみを抽出したもの
であるが、最大から所定順位までの頻度の項目内容を抽
出するようにしてもよい。この場合、上述したステップ
ST113では、この最大から所定順位までの頻度の項
目内容にマッチングした番組が検索されることとなる。
例えば、タイトル、人名、ジャンルのそれぞれに関し
て、最大から所定順位までの頻度の項目内容のいずれか
を含む番組をマッチングした番組とすることができる。
【0427】次に、図47のフローチャートは、制御部
501における、自動録画実行の動作を示している。こ
の自動録画実行の動作は、ユーザの操作部503による
操作によって開始させることができ、また終了させるこ
とができる。
【0428】ステップST121で、タイマ部502に
格納されている番組情報(放送日時およびチャネルの情
報)に対応する番組の放送時刻となったか否かを判断す
る。その番組の放送時刻となったときは、ステップST
122で、アナログチューナ部506またはデジタルチ
ューナ部521を制御してその所定番組に係るチャネル
の受信状態とし、さらにステップST123で、記録制
御部510または記録制御部525を制御して、VTR
509またはHDD524でこの所定番組の映像信号ま
たはMPEGデータを記録する。
【0429】なお、VTR509またはHDD524で
所定番組の映像信号またはMPEGデータを記録する場
合に、その所定番組の映像信号またはMPEGデータに
関連づけて製造番号を同時に記録する。すなわち、所定
番組が上述の項目内容Txにマッチングした番組である
場合には製造番号xを記録し、一方所定番組が上述の項
目内容Tyにマッチングした番組である場合には製造番
号yを記録する。この場合、VTR509で所定番組の
映像信号を記録する場合には、例えばVTR509本体
に設けられたメモリあるいはテープカセットに設けられ
たメモリなどに、その所定番組の記録に関連づけて製造
番号の情報を記録することが考えられる。一方、HDD
524で所定番組のMPEGデータを記録する場合に
は、そのMPEGデータに付加して製造番号の情報を記
録することが考えられる。
【0430】次に、ステップST124で、VTR50
9またはHDD524に、タイマ部502に格納されて
いる、他の番組情報に対応する番組の内容(映像信号ま
たはMPEGデータ)を記録し得る空き容量があるか否
かを判断する。空き容量があるときは、ステップSTS
121に戻り、タイマ部502に格納されている他の番
組情報に対応する処理に移る。一方、空き容量がないと
きは、自動録画実行の動作を強制的に終了する。
【0431】また、図27に示す受信装置500におい
ては、上述したようにVTR509またはHDD524
から上述したように製造番号yが付されて記録された所
定番組が再生される場合、基板ベイメモリ541に格納
されている製造番号xの頻度分布の情報Dxと製造番号
yの頻度分布の情報Dyとのマージ(合併)が行われ
る。
【0432】図48のフローチャートは、制御部501
における、再生時のマージ制御動作を示している。ステ
ップST131で、再生された番組が製造番号yが付さ
れたものであるか否かを判断する。制御部501は、再
生された番組に対応する製造番号の情報を、再生制御部
511,526を介して得ることができる。再生された
番組に製造番号yが付されていない場合は、マージをす
ることなく、マージ制御動作を終了する。
【0433】一方、再生された番組に製造番号yが付さ
れている場合は、ステップST132で、記録制御部5
25を介して基板ベイメモリ541を制御し、製造番号
xの頻度分布の情報Dxと製造番号yの頻度分布の情報
Dyのそれぞれの項目内容の度数を加算してマージ(合
併)を行い、新たに得られた頻度分布の情報を製造番号
xの頻度分布の情報Dxとして基板ベイメモリ541に
書き込む。このマージにより、基板ベイメモリ541に
は、頻度分布の情報として、製造番号xの頻度分布の情
報Dxのみが格納された状態となる。
【0434】このように、製造番号yが付された番組の
再生があるとき、製造番号xの頻度分布の情報Dxと製
造番号yの頻度分布の情報Dyとのマージを行うのは、
製造番号yが付されて記録された番組は、製造番号yの
頻度分布の情報Dyのうち、製造番号xの頻度分布の情
報Dxにない項目内容から抽出された項目内容Tyにマ
ッチングした番組であり、他の受信装置の作成に係る製
造番号yの頻度分布の情報Dyは有効であると考えるか
らである。
【0435】このような再生時のマージにより、基板ベ
イメモリ541にユーザの好みに対応した頻度分布の情
報が格納された状態をより早く実現することができ、上
述した自動録画機能、自動レコメンド機能を良好に活用
できるようになる。
【0436】また、図27に示す受信装置500におい
ては、上述したように基板ベイメモリ541に、製造番
号xの頻度分布の情報Dxの他に、さらに製造番号yの
頻度分布の情報Dyが格納されている場合、上述した自
動レコメンド実行の動作は以下のようになる。
【0437】図49のフローチャートは、制御部501
における、自動レコメンド実行の動作を示している。こ
の自動レコメンド実行の動作は、ユーザの操作部503
による操作によって開始させることができ、また終了さ
せることができる。
【0438】ステップST141で、自動レコメンド実
行時刻になったか否かを判断する。この自動レコメンド
実行時刻は、例えばユーザによって、一日のうちの所定
の時刻に予め設定される。そして、レコメンド実行時刻
になると、ステップST142で、再生制御部526を
介して、基板メモリ541に格納されている製造番号x
のタイトル、人名、ジャンルの頻度分布の情報Dxか
ら、タイトル、人名、ジャンルのそれぞれにおける最大
頻度の項目内容Txを抽出する。
【0439】さらに、このステップST112で、基板
メモリ541に格納されている製造番号yのタイトル、
人名、ジャンルの頻度分布の情報Dyから、上述の製造
番号xのタイトル、人名、ジャンルの頻度分布の情報D
xにない項目内容のうち、タイトル、人名、ジャンルの
それぞれにおける最大頻度の項目内容Tyを抽出する。
【0440】次に、ステップST143で、再生制御部
526を介して、上述の抽出されたタイトル、人名、ジ
ャンルの項目内容Tx,Tyにそれぞれマッチングした
番組を、HDD524に格納されている番組表のデータ
から検索し、その検索された番組の情報(図40参照)
を図示しない内蔵メモリに一時的に記憶する。ここで、
マッチングした番組とは、タイトル、人名、ジャンルの
項目内容の全てを満たす番組だけでなく、その一部のみ
を満たす番組も含めることができる。
【0441】なお、内蔵メモリに番組の情報を記憶する
場合に、その番組の情報に関連づけて製造番号を同時に
記憶する。すなわち、番組が上述の項目内容Txにマッ
チングした番組である場合には製造番号xを記憶し、一
方番組が上述の項目内容Tyにマッチングした番組であ
る場合には製造番号yを記憶する。
【0442】次に、ステップST144で、その検索さ
れた番組の情報を表示するための表示信号SCHを生成
し、この表示信号SCHを再生制御部526を介して、
合成部513,533に供給する。これにより、合成部
513,533の出力が供給されるCRTやLCD等の
表示素子(図示せず)には、レコメンドすべき番組の情
報が表示される。
【0443】なお、ステップST143で、抽出された
タイトル、人名、ジャンルの項目内容にマッチングした
番組を検索できなかったときは、ステップST144
で、推奨すべき番組の情報を表示する表示信号SCHを
生成して合成部513,533に供給することはなく、
CRTやLCD等の表示素子には、レコメンドすべき番
組の情報は表示されない。なおこの場合、レコメンドす
べき番組がない旨を表示するための表示信号SCHを生
成し、この表示信号SCHを合成部513,533に供
給し、CRTやLCD等の表示素子にレコメンドすべき
番組がない旨を表示するようにしてもよい。
【0444】また、上述したステップST142では、
最大頻度の項目内容のみを抽出したものであるが、最大
から所定順位までの頻度の項目内容を抽出するようにし
てもよい。この場合、上述したステップST143で
は、この最大から所定順位までの頻度の項目内容にマッ
チングした番組が検索されることとなる。例えば、タイ
トル、人名、ジャンルのそれぞれに関しては最大から所
定順位までの頻度の項目内容のいずれかを含む番組をマ
ッチングした番組とすることができる。
【0445】また、図27に示す受信装置500におい
ては、上述したようにCRTやLCD等の表示素子に表
示されたレコメンドすべき番組のうち、製造番号yが付
された番組が録画予約される場合、基板ベイメモリ54
1に格納されている製造番号xの頻度分布の情報Dxと
製造番号yの頻度分布の情報Dyとのマージ(合併)が
行われる。
【0446】図50のフローチャートは、制御部501
における、録画予約時のマージ制御動作を示している。
ステップST151で、録画予約された番組が製造番号
yが付された番組か否かを判断する。制御部501は、
上述した図49のフローチャートのステップST143
で、推奨すべき番組の情報に関連づけて内蔵メモリに記
憶された製造番号の情報に基づいて判断する。録画予約
された番組が製造番号yが付されたものでない場合は、
マージをすることなく、マージ制御動作を終了する。
【0447】一方、録画予約された番組が製造番号yが
付されたものである場合は、ステップST152で、記
録制御部525を介して基板ベイメモリ541を制御
し、製造番号xの頻度分布の情報Dxと製造番号yの頻
度分布の情報Dyのそれぞれの項目内容の度数を加算し
てマージ(合併)を行い、新たに得られた頻度分布の情
報を製造番号xの頻度分布の情報Dxとして基板ベイメ
モリ541に書き込む。このマージにより、基板ベイメ
モリ541には、頻度分布の情報として、製造番号xの
頻度分布の情報Dxのみが格納された状態となる。
【0448】このように、製造番号yが付された番組の
録画予約があるとき、製造番号xの頻度分布の情報Dx
と製造番号yの頻度分布の情報Dyとのマージを行うの
は、製造番号yが付された番組は、製造番号yの頻度分
布の情報Dyのうち、製造番号xの頻度分布の情報Dx
にない項目内容から抽出された項目内容Tyにマッチン
グした番組であり、他の受信装置の作成に係る製造番号
yの頻度分布の情報Dyは有効であると考えるからであ
る。
【0449】このような録画予約時のマージにより、上
述した再生時のマージと同様に、基板ベイメモリ541
にユーザの好みに対応した頻度分布の情報が格納された
状態をより早く実現することができ、上述した自動録画
機能、自動レコメンド機能を良好に活用できるようにな
る。
【0450】なお、上述では、CRTやLCD等の表示
素子に表示されたレコメンドすべき番組が録画予約され
る場合のマージ制御動作について述べたが、CRTやL
CD等の表示素子に表示されたレコメンドすべき番組が
受信予約される場合も同様のマージ制御を行うことがで
き、同様の効果を得ることができる。
【0451】なお、上述したデータ収集装置700で
は、他の基板ベイメモリ604-1〜604-nに格納され
ている頻度分布の情報Dy1〜Dynのうち、基板ベイメ
モリ541に格納されている頻度分布の情報Dxとのマ
ッチ度が最大となる頻度分布の情報Dyを取得し、基板
ベイメモリ541に、この頻度分布の情報Dyを、頻度
分布の情報Dxと共に格納するものを示したが、頻度分
布の情報Dy1〜Dynのうち、基板ベイメモリ541に
格納されている頻度分布の情報Dxとのマッチ度が最小
となる頻度分布の情報Dyを取得し、基板ベイメモリ5
41に、この頻度分布の情報Dyを、頻度分布の情報D
xと共に格納することも考えられる。
【0452】そしてこの場合、自動録画機能(図45、
図47のフローチャート参照)によって録画された番組
が再生される際にその番組が製造番号yの付された番組
でないとき、また自動レコメンド機能(図49のフロー
チャート参照)によってCRTやLCDに表示されてい
る番組から受信予約された番組または録画予約された番
組が製造番号yの付された番組でないとき、基板ベイメ
モリ541に格納されている製造番号xの頻度分布の情
報Dxの項目内容から、製造番号yの頻度分布の情報D
yに含まれる項目内容を除去して新たな頻度分布の情報
を得、この新たに得られた頻度分布の情報のみを、製造
番号xの頻度分布の情報Dxとして基板ベイメモリ54
1に書き込むことができる。
【0453】このように、製造番号yが付された番組の
再生でないとき、製造番号yが付された番組の録画予約
あるいは受信予約でないとき、基板ベイメモリ541に
格納されている製造番号xの頻度分布の情報Dxの項目
内容から、製造番号yの頻度分布の情報Dyに含まれる
項目内容を除去して新たな頻度分布の情報を得るのは、
製造番号yが付された番組は、製造番号yの頻度分布の
情報Dyのうち、製造番号xの頻度分布の情報Dxにな
い項目内容から抽出された項目内容Tyにマッチングし
た番組であり、他の受信装置の作成に係る製造番号yの
頻度分布の情報Dyは有効でないと考えるからである。
【0454】また、データ収集装置700では、基板ベ
イメモリ541に格納されている頻度分布の情報Dxお
よび他の基板ベイメモリ704-1〜704-nに格納され
ている頻度分布の情報Dy1〜Dynを平均し、あるいは
加算して新たな頻度分布を取得し、この新たな頻度分布
の情報を、基板ベイメモリ541に、製造番号yの頻度
分布の情報Dyとして、製造番号xの頻度分布の情報D
xと共に格納することも考えられる。
【0455】そしてこの場合、自動録画機能(図45、
図47のフローチャート参照)によって録画された番組
が再生される際にその番組が製造番号yの付された番組
であるとき、また自動レコメンド機能(図49のフロー
チャート参照)によってCRTやLCDに表示されてい
る番組から受信予約された番組または録画予約された番
組が製造番号yの付された番組であるとき、基板ベイメ
モリ541に格納されている製造番号yの頻度分布の情
報Dyのみを、製造番号xの頻度分布の情報Dxとして
基板ベイメモリ541に書き込むことができる。
【0456】このように、製造番号yが付された番組の
再生であるとき、製造番号yが付された番組の録画予約
あるいは受信予約であるとき、基板ベイメモリ541に
格納されている製造番号yの頻度分布の情報Dyを新た
な製造番号xの頻度分布の情報Dxとするのは、上述し
たように頻度分布の情報Dxおよび頻度分布の情報Dy
1〜Dynを平均し、あるいは加算して作成した製造番号
yの頻度分布の情報Dyは有効であると考えるからであ
る。
【0457】なお、上述したようにデータ収集装置70
0で、基板ベイメモリ541に格納されている頻度分布
の情報Dxおよび他の基板ベイメモリ704-1〜704
-nに格納されている頻度分布の情報Dy1〜Dynを平均
し、あるいは加算して頻度分布の情報Dyを得る場合
に、これら情報Dx,Dy1〜Dynのそれぞれに対し
て、情報Dx,Dy1〜Dyn情報Dxとのマッチ度を演
算し、この演算されたマッチ度に基づいて情報Dx,D
1〜Dynのそれぞれに重み付けを行ってもよい。
【0458】上述したように図27に示す受信装置50
0においては、ユーザの操作部503の操作によってア
ナログチューナ部506で受信された番組、あるいはV
TR509で再生された番組に係る付加データAI1
が、YC分離制御部512からログ記録制御部542に
供給される。また、ユーザの操作部503の操作によっ
てデジタルチューナ部521で受信された番組に係る付
加データAI2が記録制御部525からログ記録制御部
542に供給される。また、ユーザの操作部503の操
作によって録画予約された番組に係る付加データAI2
が記録制御部525からログ記録制御部542に供給さ
れる。さらに、ユーザの操作部503の操作によってD
VD再生部531で再生されるコンテンツに係る付加デ
ータAI3が再生制御部532からログ記録制御部54
2に供給される。
【0459】そして、ログ記録制御部542では、付加
情報AI1〜AI3がそれぞれ供給される毎に、タイト
ル、人名、ジャンルの頻度分布の情報が修正され、修正
された新たな頻度分布の情報が基板ベイメモリ541に
記憶される。したがって、基板ベイメモリ541格納さ
れるタイトル、人名、ジャンルの頻度分布の情報は、受
信装置500を使用するに従って、ユーザの好みを反映
したものとなっていく。
【0460】この場合、ユーザの操作部503の操作で
番組を選択する際に、ユーザにとってチャネル切り換え
回数が小さいほど重要度が高いであろうとの仮定に基づ
き、その番組の選択に至るまでのチャネルの切り換え回
数が少ないほど、大きな重み付けがなされる。また、ユ
ーザにとって当日より前の予約あるいは週間予約に係る
番組の方が当日予約の番組より重要度が高いであろうと
の仮定に基づき、当日より前の予約あるいは週間予約の
方が当日予約より大きな重み付けがなされる。さらに、
ユーザにとって早送り時間が短いほど、また巻き戻し時
間が長いほど、重要度が高いであろうとの仮定に基づ
き、早送り時間が短いほど、また巻き戻し時間が長いほ
ど、大きな重み付けがなされる。このように重み付けを
することで、基板ベイメモリ541に格納されるタイト
ル、人名、ジャンルの頻度分布の情報を、よりユーザの
好みを反映させたものとすることができる。
【0461】また、受信装置500においては、自動録
画機能を持っており、ユーザが操作部503の操作によ
り自動録画機能の動作(自動録画設定の動作および自動
録画実行の動作)を有効とすると、自動録画設定時刻毎
に、基板ベイメモリ541に格納されているタイトル、
人名、ジャンルの頻度分布の情報に基づいて、HDD5
24に格納されている番組表から録画予約すべき所定番
組が検索され、この所定番組の録画予約が行われ、この
所定番組の放送日時に自動的に録画が行われる。
【0462】この場合、録画予約すべき所定番組は、基
板ベイメモリ541に格納されているタイトル、人名、
ジャンルの頻度分布の情報に基づいて決定されるため、
ユーザの好みに合ったものとなる。したがって、ユーザ
が操作部503からの放送日時、チャネル等の入力によ
るユーザの好みの所定番組の録画予約を忘れている場合
であっても、その所定番組が自動録画される可能性がお
おいにあり、ユーザにとって有効なものとなる。
【0463】また、受信装置500においては、自動レ
コメンド機能を持っており、ユーザが操作部503の操
作により自動レコメンド機能の動作(自動レコメンド実
行の動作)を有効とすると、自動レコメンド実行時刻毎
に、基板ベイメモリ541に格納されているタイトル、
人名、ジャンルの頻度分布の情報に基づいて、HDD5
24に格納されている番組表からレコメンドすべき所定
番組が検索され、この所定番組の情報を表示するための
表示信号SCHが合成部513,533で色信号R,
G,Bに合成される。これにより、CRTやLCD等の
表示素子に、レコメンドすべき所定番組が表示される。
【0464】この場合、レコメンドすべき所定番組は、
基板ベイメモリ541に格納されているタイトル、人
名、ジャンルの頻度分布の情報に基づいて決定されるた
め、ユーザの好みに合ったものとなる。したがって、ユ
ーザが新聞等の番組表、あるいはCRTやLCD等の表
示素子に表示される番組表などで好みの所定番組をチェ
ックできなかった場合、その所定番組をレコメンドして
くれる可能性がおおいにあり、ユーザにとって有効なも
のとなる。
【0465】また、受信装置500においては、基板ベ
イメモリ541に、ログ記録制御部542で作成された
頻度分布の情報(製造番号xの頻度分布の情報Dx)の
他に、例えば図43に示すようなデータ収集装置700
により、他の受信装置の基板ベイメモリに格納されてい
る頻度分布の情報を用いて作成された頻度分布の情報
(製造番号yの頻度分布の情報Dy)を格納できる。
【0466】このように格納された製造番号x,yの頻
度分布の情報Dx,Dyに基づいて、自動録画予約や自
動レコメンドが実行される。そして、自動録画された番
組のうち再生された番組、自動レコメンドされた番組の
うち録画予約や受信予約がされた番組に基づいて、情報
Dx,Dyが加算(パージ)されて新たな頻度分布が作
成され、あるいは情報Dxから情報Dyに含まれる項目
内容が削除されて新たな頻度分布の情報が作成され、ま
た情報Dxに代わって情報Dyが新たな頻度分布として
選択される。これにより、基板ベイメモリ541に、ユ
ーザの好みに対応した頻度分布の情報が格納された状態
をより早く実現でき、ユーザは上述した自動録画機能、
自動レコメンド機能を良好に活用できるようになる。
【0467】なお、図27に示す受信装置500におい
ては,HDD524でチャネルデコーダ522から出力
されるMPEGデータを記録するものを示したが、この
発明は、この放送データとしてのMPEGデータを復号
して得られる画像データとしてのR,G,Bのデータを
記録するものにも同様に適用できる。その場合、HDD
524からの再生データは、再生制御部526を介して
直接合成部533に供給されることになる。
【0468】また、図27に示す受信装置500におい
ては、基板ベイメモリ541にタイトル、人名、ジャン
ルの全ての頻度分布の情報を格納しておき、それらを全
て利用するものであったが、基板ベイメモリ541にタ
イトル、人名、ジャンルの一部の頻度分布の情報を格納
しておき、それを利用するものであってもよい。また、
基板ベイメモリ541に格納される頻度分布の情報は、
タイトル、人名、ジャンルに係るものに限定されるもの
ではなく、それ以外の情報、チャネル、放送日時などの
頻度分布の情報を格納しておいて利用することもでき
る。
【0469】
【発明の効果】この発明によれば、コンテンツデータの
処理を行う処理手段を制御するための付加情報を収集
し、この付加情報に関連する情報に基づいて処理手段を
制御する構成とするものであり、ユーザの嗜好に合わせ
た処理を行うことができる。
【0470】また、この発明によれば、付加情報に関連
する情報が記憶される記憶手段(記憶装置)を装脱可能
なものとすることで、この記憶手段(記憶装置)に他の
収集手段により収集される付加情報に関連する情報をさ
らに格納したり、この記憶手段(記憶装置)に格納され
た付加情報に関連する情報を他の処理装置で利用するこ
とが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態としてのテレビ受信機の構成を示す
ブロック図である。
【図2】525i信号と1050i信号の画素位置関係
を示す図である。
【図3】画質を調整するためのユーザインタフェース例
を示す図である。
【図4】調整画面を拡大して示した図である。
【図5】HD信号(1050i信号)の単位画素ブロッ
ク内の4画素の中心予測タップからの位相ずれ(奇数フ
ィールド)を示す図である。
【図6】HD信号(1050i信号)の単位画素ブロッ
ク内の4画素の中心予測タップからの位相ずれ(偶数フ
ィールド)を示す図である。
【図7】履歴情報記憶部の構成を示すブロック図であ
る。
【図8】係数種データの生成方法の一例を示す図であ
る。
【図9】係数種データ生成装置の構成例を示すブロック
図である。
【図10】解像度調整範囲の変化を説明するための図で
ある。
【図11】係数種データの生成方法の他の例を示す図で
ある。
【図12】係数種データ生成装置の他の構成例を示すブ
ロック図である。
【図13】ソフトウェアで実現するための画像信号処理
装置の構成例を示すブロック図である。
【図14】画像信号処理を示すフローチャートである。
【図15】係数種データ生成処理(その1)を示すフロ
ーチャートである。
【図16】係数種データ生成処理(その2)を示すフロ
ーチャートである。
【図17】他の実施の形態としてのテレビ受信機の構成
を示すブロック図である。
【図18】係数データ生成装置の構成例を示すブロック
図である。
【図19】画像信号処理を示すフローチャートである。
【図20】係数データ生成処理を示すフローチャートで
ある。
【図21】さらに他の実施の形態としてのテレビ受信機
の構成を示すブロック図である。
【図22】予測タップの変更を説明するための図であ
る。
【図23】係数種データ生成装置の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図24】ユーザ調整範囲を示す図である。
【図25】他の実施の形態としてのテレビ受信機の構成
を示すブロック図である。
【図26】係数データ生成装置の構成例を示すブロック
図である。
【図27】別の実施の形態としての受信装置の構成を示
すブロック図である。
【図28】YC分離制御部の構成を示すブロック図であ
る。
【図29】再生制御部の構成を示すブロック図である。
【図30】ログ記録制御部の構成を示すブロック図であ
る。
【図31】放送番組視聴時におけるYC分離制御部の動
作を説明するためのフローチャートである。
【図32】録画予約時における制御部の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図33】DVD再生時における再生制御部の動作を説
明するためのフローチャートである。
【図34】ログ記録制御部の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図35】番組視聴時の重み付けを求める処理を説明す
るためのフローチャートである。
【図36】録画予約時の重み付けを求める処理を説明す
るためのフローチャートである。
【図37】DVD再生時の重み付けを求める処理を説明
するためのフローチャートである。
【図38】自動録が設定の動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図39】基板ベイメモリに格納されている頻度分布の
情報の一例を示す図である。
【図40】基板ベイメモリに格納されている頻度分布の
情報に基づいて検索された番組の情報例を示す図であ
る。
【図41】自動録画実行の動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図42】自動レコメンド実行の動作を説明するための
フローチャートである。
【図43】基板ベイメモリのデータ収集装置の構成を示
すブロック図である。
【図44】比較選択部の構成を示すブロック図である。
【図45】自動録画設定の動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図46】項目内容Tyの選択範囲を示す図である。
【図47】自動録画実行の動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図48】再生時のマージ制御動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図49】自動レコメンド実行の動作を説明するための
フローチャートである。
【図50】録画予約時のマージ制御動作を説明するため
のフローチャートである。
【符号の説明】
100,100A,100B,100C・・・テレビ受
信機、101・・・システムコントローラ、102・・
・リモコン信号受信回路、105・・・受信アンテナ、
106・・・チューナ、110,110A,110B,
110C・・・画像信号処理部、111・・・ディスプ
レイ部、112・・・OSD回路、121・・・第1の
タップ選択回路、122・・・第2のタップ選択回路、
123・・・第3のタップ選択回路、124・・・空間
クラス検出回路、125・・・動きクラス検出回路、1
26・・・クラス合成回路、127・・・推定予測演算
回路、128・・・正規化演算回路、129・・・後処
理回路、130・・・履歴情報記憶部、130a・・・
度数分布メモリ、130b・・・カウンタ、130c・
・・平均化部、130d・・・経時変化メモリ、134
・・・係数メモリ、135,135A,135B,13
5C・・・情報メモリバンク、136・・・係数生成回
路、137・・・正規化係数演算部、138・・・正規
化係数メモリ、150,150′,150B・・・係数
種データ生成装置,151・・・入力端子、152,1
52B,152C・・・SD信号生成回路、153,1
53B,153C・・・第1のタップ選択回路、154
・・・第2のタップ選択回路、155・・・第3のタッ
プ選択回路、157・・・空間クラス検出回路、158
・・・動きクラス検出回路、159・・・クラス合成回
路、160,171,173・・・正規方程式生成部、
161,174・・・係数種データ決定部、162・・
・係数種メモリ、172・・・係数データ決定部、18
0,180C・・・係数データ生成装置、200・・・
リモコン送信機、300・・・画像信号処理装置、50
0・・・受信装置、501・・・制御部、502・・・
タイマ部、503・・・操作部、504・・・受信アン
テナ、505,508,523・・・セレクタ、506
・・・アナログチューナ部、507・・・復調部、50
9・・・VTR、510,525・・・記録制御部、5
11,526,532・・・再生制御部、512・・・
YC分離制御部、513,533・・・合成部、521
・・・デジタルチューナ部、522・・・チャネルデコ
ーダ、524・・・HDD、527・・・MPEGデコ
ーダ、531・・・DVD再生部、541・・・基板ベ
イメモリ、542・・・ログ記録制御部、700・・・
基板ベイメモリのデータ収集装置、701,705-1
705-n,707・・・データ読み出し部、702,7
06-1〜706-n,709・・・データ書き込み部、7
03・・・蓄積部、704-1〜704-n・・・他の基板
ベイメモリ、708・・・比較選択部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/765 H04N 7/01 J 5D044 5/781 17/00 Z 5/7826 7/08 Z 7/01 5/782 Z 7/08 5/781 510C 7/081 17/00 Fターム(参考) 5C018 HA10 5C025 AA25 BA25 BA27 BA28 CA02 CA09 CB08 CB09 DA01 DA10 5C052 AB04 CC11 DD04 DD10 5C061 BB06 CC05 5C063 AB01 AB03 AB07 AC01 AC05 AC10 BA06 CA11 CA23 CA34 DA03 DA07 DA13 DB02 EB07 EB32 EB33 5D044 AB07 BC01 CC03 CC05 DE43 GK08 GK12 GL19

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンテンツデータの処理を行う処理手段
    と、 上記処理手段を制御するための付加情報を収集する収集
    手段と、 上記収集手段により収集される付加情報に関連する情報
    が格納される記憶手段と、 上記記憶手段に記憶される上記付加情報に関連する情報
    に基づいて、上記処理手段を制御する制御手段とを備え
    ることを特徴とするコンテンツデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 上記収集手段は、複数の上記付加情報を
    収集し、 上記収集手段により収集される複数の付加情報を分析す
    る分析手段をさらに備え、 上記記憶手段には、上記分析手段により分析された分析
    結果が格納されることを特徴とする請求項1に記載のコ
    ンテンツデータ処理装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記記憶手段に記憶さ
    れる上記分析結果に応じて、上記処理手段を制御するこ
    とを特徴とする請求項2に記載のコンテンツデータ処理
    装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は、上記記憶手段に記憶さ
    れる上記分析結果に応じた新たな方法に従って、上記処
    理手段を制御することを特徴とする請求項4に記載のコ
    ンテンツデータ処理装置。
  5. 【請求項5】 上記収集手段は、複数の上記付加情報を
    収集し、 上記記憶手段には、上記収集手段により収集された上記
    複数の付加情報が格納されることを特徴とする請求項1
    に記載のコンテンツデータ処理装置。
  6. 【請求項6】 上記記憶手段に記憶される上記複数の付
    加情報を分析する分析手段をさらに備え、 上記制御手段は、上記分析手段による分析結果に基づい
    て、上記処理手段を制御することを特徴とする請求項5
    に記載のコンテンツデータ処理装置。
  7. 【請求項7】 上記制御手段は、他の記憶手段に格納さ
    れる上記付加情報に関連する情報に基づいて、上記処理
    手段を制御することを特徴とする請求項1に記載のコン
    テンツデータ処理装置。
  8. 【請求項8】 上記記憶手段は、装脱可能なメモリ手段
    であることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツデ
    ータ処理装置。
  9. 【請求項9】 上記収集手段は、上記処理手段によって
    処理されるコンテンツデータに対応する付加情報を収集
    することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツデー
    タ処理装置。
  10. 【請求項10】 上記付加情報は、少なくとも上記コン
    テンツデータのタイトル、人名およびジャンルのいずれ
    かの項目内容を含むことを特徴とする請求項9に記載の
    コンテンツデータ処理装置。
  11. 【請求項11】 上記処理手段は、上記コンテンツデー
    タを記録するための記録部と、放送信号に含まれる複数
    の放送のコンテンツデータより一のコンテンツデータを
    選択的に取得する受信処理部とを有し、 上記制御手段は、上記記憶手段に格納される上記付加情
    報に関連する情報に基づいて、記録予約すべき所定のコ
    ンテンツデータを決定し、該所定のコンテンツデータの
    放送日時に、上記受信処理部により該所定のコンテンツ
    データを取得し、該所定のコンテンツデータを上記記録
    部で記録するように制御することを特徴とする請求項9
    に記載のコンテンツデータ処理装置。
  12. 【請求項12】 上記処理手段は、上記コンテンツデー
    タによる画像を表示する表示部を有し、 上記制御手段は、上記記憶手段に記憶される上記付加情
    報に関連する情報に基づいて、推奨すべき所定のコンテ
    ンツデータを決定し、該所定のコンテンツデータの情報
    を表示する表示信号を発生し、該表示信号を上記コンテ
    ンツデータに合成することを特徴とする請求項9に記載
    のコンテンツデータ処理装置。
  13. 【請求項13】 上記処理手段は、 複数の情報データからなる上記コンテンツデータとして
    の第1の情報信号を複数の情報データからなる第2の情
    報信号に変換するものであって、 上記第1の情報信号に基づいて、上記第2の情報信号に
    おける注目位置の周辺に位置する複数の第1の情報デー
    タを選択する第1のデータ選択手段と、 上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1
    の情報データに基づいて、上記注目位置の情報データが
    属するクラスを検出するクラス検出手段と、 上記第2の情報信号によって得られる出力の質を定める
    パラメータの値が入力されるパラメータ入力手段と、 上記クラス検出手段で検出されたクラスおよび上記パラ
    メータ入力手段に入力されたパラメータの値に対応し
    て、上記注目位置の情報データを生成する情報データ生
    成手段とを有し、 上記収集手段は、上記パラメータ入力手段に入力される
    パラメータの値を収集することを特徴とする請求項1に
    記載のコンテンツデータ処理装置。
  14. 【請求項14】 コンテンツデータの処理を行う処理ス
    テップと、 上記処理ステップの処理を制御するための付加情報を収
    集する収集ステップと、 上記収集ステップで収集される付加情報に関連する情報
    を記憶装置に格納する記憶ステップと、 上記記憶装置に格納される上記付加情報に関連した情報
    に基づいて、上記処理ステップの処理を制御する制御ス
    テップとを備えることを特徴とするコンテンツデータ処
    理方法。
  15. 【請求項15】 上記収集ステップでは、複数の上記付
    加情報を収集し、 上記収集ステップで収集される複数の付加情報を分析す
    る分析ステップをさらに備え、 上記記憶ステップでは、上記分析ステップで分析された
    分析結果を上記記憶装置に格納することを特徴とする請
    求項14に記載のコンテンツデータ処理方法。
  16. 【請求項16】 上記制御ステップでは、上記記憶装置
    に格納される上記分析結果に応じて、上記処理ステップ
    の処理を制御することを特徴とする請求項15に記載の
    コンテンツデータ処理方法。
  17. 【請求項17】 上記制御ステップでは、上記記憶装置
    に格納される上記分析結果に応じた新たな方法に従っ
    て、上記処理ステップの処理を制御することを特徴とす
    る請求項15に記載のコンテンツデータ処理方法。
  18. 【請求項18】 上記収集ステップでは、複数の上記付
    加情報を収集し、 上記記憶ステップでは、上記収集ステップで収集された
    上記複数の付加情報を上記記憶装置に格納することを特
    徴とする請求項14に記載のコンテンツデータ処理方
    法。
  19. 【請求項19】 上記記憶装置に格納される上記複数の
    付加情報を分析する分析ステップをさらに備え、 上記制御ステップでは、上記分析ステップで分析された
    分析結果に基づいて、上記処理ステップの処理を制御す
    ることを特徴とする請求項18に記載のコンテンツデー
    タ処理方法。
  20. 【請求項20】 上記記憶ステップでは、上記付加情報
    に関連する情報を第1の記憶装置に格納し、 上記制御ステップでは、上記第1の記憶装置とは別個の
    第2の記憶装置に格納される上記付加情報に関連する情
    報に基づいて、上記処理ステップの処理を制御すること
    を特徴とする請求項14に記載のコンテンツデータ処理
    方法。
  21. 【請求項21】 上記記憶ステップでは、上記付加情報
    に関連する情報を装脱可能な記憶装置に記憶することを
    特徴とする請求項14に記載のコンテンツデータ処理方
    法。
  22. 【請求項22】 上記収集ステップでは、上記処理ステ
    ップによって処理されるコンテンツデータに対応する付
    加情報を収集することを特徴とする請求項14に記載の
    コンテンツデータ処理方法。
  23. 【請求項23】 上記付加情報は、少なくとも上記コン
    テンツデータのタイトル、人名およびジャンルのいずれ
    かの項目内容を含むことを特徴とする請求項22に記載
    のコンテンツデータ処理方法。
  24. 【請求項24】 上記処理ステップは、上記コンテンツ
    データを記録する記録ステップと、放送信号に含まれる
    複数の放送のコンテンツデータより一のコンテンツデー
    タを選択的に取得する受信処理ステップとを有し、 上記制御ステップでは、上記記憶装置に格納される上記
    付加情報に関連する情報に基づいて、記録予約すべき所
    定のコンテンツデータを決定し、該所定のコンテンツデ
    ータの放送日時に、該所定のコンテンツデータを取得し
    て記録するように上記処理ステップの処理を制御するこ
    とを特徴とする請求項22に記載のコンテンツデータ処
    理方法。
  25. 【請求項25】 上記処理ステップは、上記コンテンツ
    データによる画像を表示する表示ステップを有し、 上記制御ステップでは、上記記憶装置に格納される上記
    付加情報に関連する情報に基づいて、推奨すべき所定の
    コンテンツデータを決定し、該所定のコンテンツデータ
    の情報を表示する表示信号を発生し、該表示信号を上記
    コンテンツデータに合成することを特徴とする請求項2
    2に記載のコンテンツデータ処理方法。
  26. 【請求項26】 上記処理ステップは、 複数の情報データからなる上記コンテンツデータとして
    の第1の情報信号を複数の情報データからなる第2の情
    報信号に変換する処理を行うものであって、 上記第1の情報信号に基づいて、上記第2の情報信号に
    おける注目位置の周辺に位置する複数の第1の情報デー
    タを選択するステップと、 上記選択された上記複数の第1の情報データに基づい
    て、上記注目位置の情報データが属するクラスを検出す
    るステップと、 上記第2の情報信号によって得られる出力の質を定める
    パラメータの値を取得するステップと、 上記検出されたクラスおよび上記取得されたパラメータ
    の値に対応して、上記注目位置の情報データを生成する
    ステップとを有し、 上記収集ステップでは、上記取得されたパラメータの値
    を収集することを特徴とする請求項14に記載のコンテ
    ンツデータ処理方法。
  27. 【請求項27】 コンテンツデータの処理を行う処理ス
    テップと、 上記処理ステップの処理を制御するための付加情報を収
    集する収集ステップと、 上記収集ステップで収集される付加情報に関連する情報
    を記憶装置に格納する記憶ステップと、 上記記憶装置に格納される上記付加情報に関連する情報
    に基づいて、上記処理ステップの処理を制御する制御ス
    テップとを有するコンテンツデータ処理方法をコンピュ
    ータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な媒体。
  28. 【請求項28】 コンテンツデータの処理を行う処理ス
    テップと、 上記処理ステップの処理を制御するための付加情報を収
    集する収集ステップと、 上記収集ステップで収集される付加情報に関連する情報
    を記憶装置に格納する記憶ステップと、 上記記憶装置に格納される上記付加情報に関連する情報
    に基づいて、処理ステップの処理を制御する制御ステッ
    プとを有するコンテンツデータ処理方法をコンピュータ
    に実行させるためのプログラム。
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