JP2003224225A - 半導体装置及び半導体記憶装置 - Google Patents

半導体装置及び半導体記憶装置

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JP2003224225A
JP2003224225A JP2002023535A JP2002023535A JP2003224225A JP 2003224225 A JP2003224225 A JP 2003224225A JP 2002023535 A JP2002023535 A JP 2002023535A JP 2002023535 A JP2002023535 A JP 2002023535A JP 2003224225 A JP2003224225 A JP 2003224225A
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Yoshiyuki Okuma
禎幸 大熊
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SDRAMをはじめとする半導体装置の高速
化を図る。 【解決手段】 SDRAMのチップ10を複数のサブチ
ップ領域11に分割し、各サブチップ領域間11の配
線、及び、各サブチップ領域11と外部電極21との間
の配線をパッケージ基板内に形成したパッケージ配線2
2によって行う。パッケージ配線22は、通常のチップ
内配線15よりも信号遅延が小さな太い配線で行う。サ
ブチップ領域内11での高速化により、パッケージ配線
22部分で遅延が大きくなっても、SDRAM全体とし
ての高速化が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及び半
導体記憶装置に関し、特に、DRAM等に適用して好適
な半導体装置、及び、半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】DRAM等の半導体記憶装置は、その記
憶容量の拡大が絶え間なく続いており、近年では256
Mbit容量のDRAMが出現している。256MbitのD
RAMでは、例えば入出力ビット幅としてx32構成の
ものがある。本明細書では、このような、256Mbit
容量で且つ入出力ビット幅がx32のDRAMを256
M、x32のDRAMと略称する。また、メモリセルの
記憶内容が入出力されるデータ入出力線、データ入出力
ピン及びデータ入出力端子を夫々、I/O線、I/Oピ
ン及びI/O端子と呼ぶ。
【0003】図16は、従来の256M、x32のDR
AMチップにおける入出力端子の配置を模式的に示す平
面図である。DRAMチップ10には、32個のI/O
ピン、及び、所定数のアドレスピン(ADD)、クロックピ
ン(CLK)、及び、複数の制御ピン(CTL)を含む信号ピン1
6が配置される。32個のI/Oピンは、I/O0〜I
/O7,I/O8〜I/O15,I/O16〜I/O2
3,及び、I/O24〜31と4カ所に分けて配置され
ている。なお、図面上でピン数は減らして示してある。
【0004】図17は、上記DRAMチップ10をパッ
ケージ基板上に搭載したパッケージ20の状態で示す模
式的平面図である。DRAMチップ10のI/Oピンを
含む各信号ピン16はパッケージ基板の対応する内部電
極にボンディングされている。これら内部電極は、BG
Aとして配置される外部電極(バンプ)21と1対1に
対応しており、各内部電極と対応する外部電極21とは
パッケージ基板内部の配線パターン22によって接続さ
れている。
【0005】一般に、メモリセルへのアクセスでは、ア
ドレスピンADDからアドレス信号が入力され、アドレス
バスによって伝達されるアドレス信号によって、特定の
メモリセルが指定される。指定されたメモリセルのデー
タが、I/Oバス及びI/Oピンを経由して外部に伝達
され、又は、外部から伝達されることで、読出し又は書
込みが行われる。
【0006】DRAMにおける信号伝達経路の長さ、及
び、それに伴う信号伝達時間は、DRAMチップ10の
内部におけるメモリセルの配置に依存している。この場
合、DRAM全体としての動作速度は、アドレスピンや
I/Oピンから離れた位置に存在するために信号伝達時
間が最も大きい遠端メモリセルの信号伝達時間によって
制限される。この信号伝達時間は、DRAMの記憶容量
の増大に伴って大きくなり、DRAMの高速化に制約を
与える。
【0007】DRAMの記憶容量の大容量化に伴い、D
RAMチップ内部の信号伝達時間が長くなるにも拘わら
ず、CPUの高速化に伴ってDRAMの更なる高速化が
求められる。このため、DRAMの高速化について種々
の提案が成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】特開平7−45795
号公報には、大容量DRAM内部のメモリセルアレイを
長辺方向及び短辺方向に夫々2分割し、合計4つのマッ
ト(サブアレイ)に分割したDRAMが記載されてい
る。1書込みサイクル又は1読出しサイクルで、4つの
サブアレイ内で夫々アクセスされる各4つのメモリセル
のデータを合わせることで、入出力ビット幅であるx1
6に対応するデータが入出力される。
【0009】上記公報に記載のDRAMでは、メモリセ
ルアレイを4つのサブアレイに分割し、メモリセルアレ
イにおけるビット線及びデータ線の長さを短縮して配線
の負荷容量を低減することで、DRAMの高速化を図る
と共に、各サブアレイに対応する4つのI/Oピンをそ
のサブアレイに隣接して配置することで、書込み及び読
出しデータの信号伝達時間を短縮し、高速化を図ってい
る。
【0010】しかし、上記公報記載のDRAMでは、各
サブアレイ領域からチップのデータ入出力ピンに至るま
での配線の遅延の縮小が不十分であるという問題があ
る。また、サブアレイ領域に共通な配線の配置について
制約が大きいという問題がある。
【0011】本発明は、上記に鑑み、DRAM等の半導
体装置に好適であり、高速作動が可能な半導体装置であ
って、分割で得られたサブチップ領域とデータ入出力ピ
ンとの間の配線の遅延を小さくでき、また、サブチップ
領域に共通な配線の配置の制約が小さくチップ領域の分
割が可能な半導体装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体装置は、夫々が複数のデータ(信
号)入出力ピンを有する複数のサブチップ領域を有する
半導体チップと、前記半導体チップを搭載するパッケー
ジ基板であって、複数の外部電極と、該外部電極と前記
データ入出力ピンとを接続する配線と、前記データ入出
力ピンを共通に接続する配線とを有するパッケージ基板
とを備えることを特徴とする。
【0013】本発明の半導体装置では、チップ領域を複
数のサブチップ領域に分割し、それらのサブチップ領域
のデータ入出力ピンを相互に接続する配線、及び、サブ
チップ領域のデータ入出力ピンと外部電極とを接続する
配線をパッケージ基板に備える構成を採用する。チップ
内を各サブチップ領域に分割し、そのサブチップ領域内
にデータ入出力ピンを配置することで、各サブチップ領
域内の信号伝達時間、及び、各サブチップ領域とデータ
入出力ピンとの間の信号伝達時間が短縮される。サブチ
ップ領域に共通な配線はパッケージ基板の配線で行うこ
とにより、配線の配置の制約が小さくなる。ここで、各
サブチップ領域間等を配線するパッケージ基板の配線は
長くなるが、これらパッケージ配線はチップ内配線パタ
ーンに比してその太さが大きくでき、信号伝達時間の増
大を抑えることが出来る。
【0014】本発明の半導体装置では、上記のように、
パッケージ配線における信号伝達時間の増大を抑え、サ
ブチップ領域内及びサブチップ領域とデータ入出力ピン
との間における信号伝達時間の短縮によって、全体とし
て半導体装置の高速化を可能とする。パッケージ基板
は、典型的には多層配線基板として構成され、例えば2
層構造の絶縁層の層間に配線パターンが形成される。な
お、本発明のパッケージ基板の配線は、これに限定はさ
れず、チップ外部に配置されるものであればよく、例え
ばボンディングワイヤでもよい。
【0015】本発明の好ましい態様の半導体装置では、
前記複数のサブチップ領域が実質的に同じ回路構成を有
する。半導体チップが、そのような繰返し回路構造を有
することにより、サブチップ領域への分割が容易に行わ
れる。
【0016】また、半導体チップは、前記複数のサブチ
ップ領域に共通に使用される回路を有する共通領域を更
に有することが好ましい。共通領域と外部電極との間の
配線、共通領域と各サブチップ領域との間の配線を、出
来る限りチップ内配線とすることで、半導体装置の高速
化が可能となる。共通回路領域に形成される回路として
は、例えばクロック回路が挙げられる。
【0017】本発明の半導体装置は、DRAM、SDR
AM等の半導体メモリに適用することによって、その効
果が最も大きく発揮される。しかし、本発明の半導体装
置は、必ずしも半導体メモリのみに限定されず、半導体
メモリ部分を含んだシステムLSI、更には、一般のゲ
ートアレイ等の各種の半導体装置に適用できる。
【0018】本発明の半導体装置を半導体メモリに適用
する場合には、チップ内のサブチップ領域には、制御
系、アドレス系回路、パッド、及び、I/Oの一部(例
えば、32本のI/O線のうち、8本のI/O線など)
を配置し、チップ内の共通領域には、クロック系回路等
を配置することが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態例の
半導体装置を構成するSDRAMのチップ構成を示す。
チップ10の全体は、4つのサブチップ領域11と、1
つの共通領域12とに区分される。各サブチップ領域1
1には、その両側部分に多数のメモリセルをアレイ状に
配置したメモリ領域13が配置され、また、それらに挟
まれた中央部分に、I/OピンI/O0〜I/O31や、アドレ
スピンADD、制御ピンCTLを含む信号ピン16を配置した
間接領域14が配設される。共通領域12には、クロッ
クピンCLK及びこれに接続されるクロック回路が配置さ
れる。各サブチップ領域11及び共通領域12は、1つ
のチップを構成しており、回路上は夫々独立し、且つ、
構造上及び外観上は1つにまとまっている。
【0020】図2は、上記SDRAMチップ10をパッ
ケージ基板上に搭載したパッケージ20における回路構
成を示している。このSDRAMは、256M、x32
の構成を有し、パッケージ20の内部端子である32個
のI/O端子I/O0〜I/O31を、夫々が8つのI/O端子
21から成る4つのグループにグループ化し、このグル
ープ化に対応して、チップ10のメモリセルアレイを、
4つのサブチップ領域11に分割している。各サブチッ
プ領域11は、64M、x8構成のSDRAMアレイか
ら成る。
【0021】パッケージ20の外部端子21を成す各I
/O端子は、サブチップ領域11毎に独立であり、パッ
ケージ20のグループ化された内部端子を経由し、パッ
ケージ内配線22によって対応するサブチップ領域11
のI/Oピンに接続される。また、アドレス及び制御信
号は、パッケージ20の外部端子21から、パッケージ
内配線22で4つに分割されて、それぞれのサブチップ
領域11に供給されている。各サブアレイ領域11に供
給される内部クロックは、チップ内部を通るチップ内ク
ロック配線15によって伝達される。
【0022】図3は図2のパッケージ20を模式的に示
す平面図である。パッケージ20の外部電極21は、例
えばBGA(Ball Grid Array)として構成される。外部
電極21は、半田又はそれに類した金属ボールで構成さ
れるバンプであり、図面上ではその数を省略して示し
た。なお、電源端子なども省略して示した。図3に示す
ように、I/O端子I/O0〜I/O31は、対応する各サブチ
ップ領域11に接続され、アドレス端子ADD及び制御端
子CTLは、4つのサブチップ領域11に共通に接続され
ている。クロック端子CLKは、共通領域12に配置さ
れ、共通領域内12に配設されたチップに共通なクロッ
ク同期回路に接続される。
【0023】本実施形態例のSDRAMは、パッケージ
のピン配置等の外観は、図16に示した従来のDRAM
(SDRAM)と同様であり、また、パッケージに組み
込んだ後は、従来のDRAMと同等に使用することが可
能である。
【0024】上記実施形態例のSDRAMでは、チップ
10では、アドレス信号の入力からデータの入出力まで
の信号伝達経路が短くなるため、チップ内の配線遅延が
小さくなる。図4は、このアクセスにおける信号伝達経
路を示している。同図の例では、サブチップ領域11の
間接領域14の中心位置に配置されたアドレスピンか
ら、サブチップ領域11の遠端のメモリセルにアクセス
する場合を示している。
【0025】ここで、従来のSDRAMのチップサイズ
が10 x 6mm2であったとし、上記実施形態例のSDRA
Mでは、間接領域14等の配置に幾らかの無駄が発生
し、その長くなった幅が夫々1mmと考え、11 x 8mm2
になったと仮定する。この場合、本実施形態例のSDR
AMでは、サブチップ領域11のサイズは5 x 4mm2であ
るから、サブチップ領域11の中央から遠端まで信号が
往復した場合の配線長は(5/2 + 4/2) x 2 = 9mmとな
る。この長さの信号配線を信号伝搬方向に例えば10の
配線に等分して駆動すると、1段あたりの遅延は、配線の
抵抗が200Ω/mm、容量が0.2pF/mmとして、τ1=RC=200x0.
9 x 0.2E-12x0.9=0.03nsであり、全体でτall=0.03ns x
10=0.3nsとなる。
【0026】一方、従来のSDRAMチップで同様な配
線遅延を求める際には、その信号経路は図5に示すよう
になり、配線長は16mmとなる。上記実施形態例の場
合と同様に、この配線長を信号伝搬方向に10等分する
と、1段あたりの遅延はτ1=0.09ns、τall=0.9nsとな
り、本発明のほうが約0.6ns高速化する。実際に
は、配線遅延は時定数よりも幾らか小さくなる傾向にあ
り、0.6nsの高速化は困難で、0.6τ(0.36
ns)程度の高速化であると考えられる。本実施形態例
では、更に以下に述べるような高速化も得られる。
【0027】一般に、信号配線を駆動するには、その負
荷容量に応じた大きさのドライバで信号配線を駆動する
ことから、SDRAM内部の信号配線の負荷容量が大き
い場合には、ドライバの段数を増やす必要がある。図6
(a)は、信号配線35の負荷容量が大きい場合のドラ
イバ回路30の構成を模式的に例示する。ドライバ回路
30は、信号発生回路34の出力側から順に、小駆動容
量ドライバ31、中駆動容量ドライバ32及び大駆動容
量ドライバ33の3段構成となる。段数低減のために中
駆動容量ドライバ32を除き、小駆動容量ドライバ31
で大駆動容量ドライバ33を駆動しようとしても(図6
(b))、その部分で信号遅延が大きくなり、結果とし
て信号伝播に要する時間が却って増大する。本実施形態
例では、I/O線を含む信号配線35の負荷容量を小さ
くしたために、小駆動容量ドライバ31及び中駆動容量
ドライバ32の2段構成のドライバ回路30で駆動可能
となる(図6(c))。このため、ドライバ1段分の遅
延に対応する信号高速化が可能である。
【0028】また、回路の構成によってドライバ回路の
数量は異なるが、例えば、信号入力から信号出力までの
間にドライバ回路相当の駆動回路が10ヶ所あり、且
つ、ドライバ1段あたりに0.2nsの遅延を要すると
仮定すると、上記実施形態例によると、0.2ns x 10段=2
nsの高速化が実現できる。実際には、信号発生回路の内
部で或る程度の駆動能力を確保するように設計するた
め、単純に段数の増加にはならないことが多く、また段
数増により駆動能力が増加して逆に高速化する場合もあ
るため、2nsまでの高速化は期待できないが、一定の高
速化は期待できる。
【0029】更に、上記実施形態例のSDRAMでは、
各サブチップ領域11の回路規模が小さくなるため、デ
コーダ回路の回路規模が少なくなるという効果も得られ
る。図7(a)及び(b)は夫々、従来及び上記実施形
態例におけるデコーダ回路の構成を例示する。従来は、
ワードドライバ回路40で8本のワード線41を駆動す
る構成であったと仮定すると、この場合、デコーダ回路
42の入力線44を駆動するドライバ43は、4つのデ
コーダ回路42を駆動する必要がある。これに対し、本
実施形態例では、サブチップ領域11の回路規模が小さ
いため、ワードドライバ回路40が駆動すべきワード線
41が4本に減少し、これに伴い、ドライバ43が駆動
すべきデコーダ回路42が2つに半減する。実際にはワ
ード線41はもっと数が多く、例えば512本もあるの
で、駆動すべきデコーダ回路42の数が大幅に減少する
ため、大幅な高速化が図られる。
【0030】ところで、従来はチップ内部で行った信号
配線の一部を、パッケージ20のパッケージ配線22で
行う結果として、その信号配線が長くなる。ここで、I
/OピンI/O0〜I/O31はサブチップ領域11毎に存在す
るため、パッケージの外部I/O端子21を各サブチッ
プ領域11の直近に配置することで、I/O配線の長さ
の増加は或る程度抑制できる。しかし、アドレス線や制
御信号線などの信号配線は、その信号を4箇所に分配す
る必要があるために、必然的に配線長が増加する。この
増加する配線長は、パッケージ配線22のパターンに依
存して決まることから、単純に計算で求めることは出来
ないが、図8に例示したモデルによって比較する。同図
(a)は従来のSDRAMの配線を、同図(b)は本実
施形態例のSDRAMの配線を夫々模擬したシミュレー
ション回路50である。比較結果の信号遅延を図9に示
した。
【0031】図8のシミュレーション回路50のモデル
は、CPU51に1:1で接続する外付けキャシュメモ
リとしてDRAM53を想定したものである。CPU5
1は、従来及び本実施形態例のSDRAMに対して全く
同じの、7nH,60mΩ,1.1pFのパッケージモデルを用い
た。CPU51のドライバは、理想電源で代用した。C
PU51からの基板52内の配線は、特性インピーダン
スが50Ωで3cm程度の配線(遅延量が0.2ns)を想定し
た。この配線端には、SDRAM53と終端抵抗とが接
続するとものと想定し、終端抵抗は50Ω、終端電圧は
1.4Vを仮定した。SDRAM53は、従来のSDR
AMでは、1.7nH, 20mΩ, 0.4pFのモデルを使用し、本
実施形態例では、各定数が夫々2.5倍となったモデル
を仮定した。また、DRAMチップの入力容量は1pF
とした。ピン容量は、従来のSDRAMでは、パッケー
ジの0.4pFと足して1.4pFであり、本実施形態例では、1x4+
0.4x2.5=5pFである。
【0032】DRAMチップ53の内部のモデルは、各
配線毎に接続する負荷容量が異なり、また回路型式を同
じにしても、チップサイズが異なるとゲートサイズが異
なるため、実際のチップに即したモデルを作成すること
が困難である。このため、インバータを複数個並べたド
ライバ(インバータ回路)間を配線でつなぐモデルとし
た。実施形態例では、各ドライバのインバータの段数を
2とし、従来では各ドライバのインバータの段数を3と
した。これは、従来構成では、2段では有効に駆動でき
なかったことを考慮したものである。その他に仮定した
配線長は図8に示した。なお、このモデルでは、デコー
ダ数の減少による効果は模擬していないので、実際はこ
の結果よりも改善効果が大きいと予想される。
【0033】シミュレーション結果によると、本実施形
態例のモデルでは、パッケージ部で従来に比して0.2
nsの遅延が認められる。しかし、チップ内部で0.6
nsの高速化が得られ、全体として0.4nsの高速化
が実現できている。
【0034】図10及び図11に、SDRAMの形式に
よって異なる本発明の効果についての考察を示す。SD
RAMでは、読出しデータをクロック信号によってラッ
チする形式とラッチしない形式とがある。現在主として
用いられているSDRAMは、読出しデータをラッチす
る型式である。ラッチしない型式であれば、上述のモデ
ルに従って、パッケージ遅延は大きいが、内部遅延の減
少によって出力の高速化が可能である。この高速化を、
従来の遅延を図10(a)に示し、本実施形態例の遅延
を図10(b)に示すことで表した。
【0035】出力をラッチする型式のSDRAMの場合
には、チップをサブチップ領域に分割する構成を採用す
ることにより、出力クロックにパッケージ遅延がある
と、データが出力クロックを待たなくてはならないた
め、クロックから出力までの遅延はかえって従来装置よ
り遅くなることがある。この様子を、図11(a)に従
来装置の遅延を、同図(b)に出力クロックが遅れた場
合の遅延を示すことで表した。本実施形態例では、共通
領域に配置したクロック同期回路を使用して、適切なタ
イミングで出力を制御するクロックを生成し、クロック
の遅延に起因するこのような遅延を除いている。こうす
ることで、出力をラッチする型式の場合にも出力クロッ
クに遅延が生じず、全体としての高速化が可能である
(同図(c))。
【0036】本実施形態例では、上記構成に加えて、図
12に示すように、クロック用の入力バッファをサブチ
ップ領域毎に設けている。クロック回路60は、クロッ
クピン61から入力したクロック信号を、サブチップ領
域11に対応する4つのクロックバッファ62に入力
し、これらの出力を内部クロック信号線63(図2の1
59)によって各サブチップ領域11に供給している。
【0037】本実施形態例では、共通領域12にクロッ
ク系回路を配置した例を示したが、クロック系回路のみ
でなく、電源関係の回路などチップ全体で共用する回路
は、共通領域12にレイアウトし、これらを接続する配
線はチップ内配線とすることが好ましい。また、サブチ
ップ領域への分割は、本実施形態例では4分割である
が、8分割でも2分割でもよく、パッケージの外部電極
の配置に制約されないで分割できる。また、分割形状も
特に問わない。例えば、図13に示すように、18本の
I/O線を有するDRAMでは、サブチップ領域のサイ
ズが相互に異なるように分割しても良い。
【0038】図3に示した例では、パッケージ内部の配
線22が、単層でレイアウトされている。しかし、実際
に全ての信号ピン16を接続する場合に、単層でのレイ
アウトが困難なことが予想される。この場合には、図1
4に示すように、パッケージ配線22を複数層でレイア
ウトする。このように、複数層のパッケージ配線22を
利用することで、パッケージ20の外部電極21からチ
ップ10の信号ピン16迄の配線距離をある程度等距離
にし、サブチップ領域11毎に遅延を揃えることが出来
る。
【0039】図15に示すように、サブチップ領域11
の配置はクロック系回路を有する共通領域12を中心
に、図中に直線又は点線で示すように対称的に配置す
る。また、特にクロックからの要求が厳しい回路、例え
ばアドレス回路や制御系回路については、クロック回路
の側にレイアウトすることが好ましい。この場合、クロ
ックの分配を効率的に行うことができ、更なるチップの
高速化が可能となる。
【0040】以上、本発明をその好適な実施形態例に基
づいて説明したが、本発明の半導体装置は、上記実施形
態例の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形
態例の構成から種々の修正及び変更を施したものも、本
発明の範囲に含まれる。
【0041】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の半導体
装置によると、チップ内部の領域を複数のサブチップ領
域に分割し、各サブチップ領域間の配線及び各サブチッ
プ領域と外部電極との間の配線をパッケージ配線によっ
て行う構成を採用したことにより、半導体装置高速化の
ためのチップ領域の分割に際して、サブチップ領域内、
及び、サブチップ領域と各データ入出力ピンとを接続す
る配線の遅延が縮小し、全体として半導体装置の高速化
が可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例の半導体装置に係るSD
RAMのチップ構成を示すブロック図。
【図2】図1のSDRAMチップを搭載した、本発明の
実施形態例の半導体装置のパッケージ内の回路図。
【図3】図2のパッケージの配置を模式的に示す平面
図。
【図4】図1のSDRAMチップのアクセス時における
信号伝達を示す平面図。
【図5】従来のSDRAMチップのアクセス時における
信号伝達を示す平面図。
【図6】配線を駆動するドライバ部の構成を比較して示
す回路図。
【図7】実施形態例と従来のSDRAMにおけるデコー
ダ回路の構成を比較して示す回路図。
【図8】パッケージ内部の信号遅延をシミュレーション
する際に用いた回路図。
【図9】実施形態例と従来のSDRAMにおける遅延を
シミュレーションした結果を示すグラフ。
【図10】クロックでラッチしない型式のSDRAMに
本発明を適用した際における信号遅延の従来との比較を
示すタイミングチャート。
【図11】クロックでラッチする型式のSDRAMに本
発明を適用した際における信号遅延の従来との比較を示
すタイミングチャート。
【図12】クロック回路の構成を示す回路図。
【図13】本発明の別の実施形態例におけるサブチップ
領域の分割を示すチップの平面図。
【図14】本発明の更に別の実施形態例の半導体装置に
おけるパッケージ配線を示す平面図。
【図15】チップ領域の分割の好ましい例を示すチップ
の平面図。
【図16】従来の半導体装置におけるSDRAMのチッ
プを模式的に示す平面図。
【図17】従来の半導体装置のパッケージ内の配置を模
式的に示す平面図。
【符号の説明】
10:チップ 11:サブチップ領域 12:共通領域 13:メモリ領域 14:間接領域 15:クロック配線 16:信号ピン 20:パッケージ 21:パッケージの外部電極 22:パッケージ配線 30:ドライバ回路 31〜33:ドライバ 34:信号発生回路 35:配線負荷 40:ワードドライバ回路 41:ワード線 42:デコーダ回路 43:ドライバ 50:シミュレーション回路 51:CPU 52:パッケージ配線 53:DRAM 60:クロック回路 61:クロックピン 62:クロックバッファ 63:クロック信号線 70:sRAMチップ 71,72:サブチップ領域
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/10 681F

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夫々が複数のデータ入出力ピンを有する
    複数のサブチップ領域を有する半導体チップと、 前記半導体チップを搭載するパッケージ基板であって、
    複数の外部電極と、該外部電極と前記データ入出力ピン
    とを接続する配線と、前記データ入出力ピンを共通に接
    続する配線とを有するパッケージ基板とを備えることを
    特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のサブチップ領域が実質的に同
    じ回路構成を有する、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体チップは、前記サブチップ領
    域に共通に使用される回路が形成された共通領域を更に
    有する、請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記共通領域にクロック回路が形成さ
    れ、該クロック回路と前記各サブチップ領域とはチップ
    内配線で接続される、請求項4に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 半導体メモリとして構成される、請求項
    1〜4の何れかに記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 複数のデータ入出力ピンを含む信号ピ
    ン、及び、複数のメモリセルがアレイ状に配列されたメ
    モリセルアレイを有するメモリチップと、前記メモリチ
    ップを搭載するパッケージ基板とを備える半導体記憶装
    置において、 前記データ入出力ピンをグループ化し、該グループ化に
    対応して前記メモリセルアレイを複数のサブアレイ領域
    に区分し、 前記サブアレイ領域間の配線、及び、パッケージ基板の
    外部電極と各サブアレイ領域との間の配線をパッケージ
    基板に備えたパッケージ配線によって接続したことを特
    徴とする半導体記憶装置。
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