JP2003220675A - ポリオレフィン系ストレッチフィルム及びその製造方法 - Google Patents

ポリオレフィン系ストレッチフィルム及びその製造方法

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正雄 亀山
Ikuo Akai
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動包装機適性に優れポリオレフィン系スト
レッチフィルム及びその製法を提供する。 【解決手段】 下記外層樹脂組成物で形成した両外層間
に、下記中間層樹脂組成物で形成した中間層が積層さ
れ、MD方向の100%伸長時応力が8〜30MPa、
TD方向の100%伸長時応力が5〜11MPaである
ポリオレフィン系ストレッチフィルム。<外層樹脂組成
物>(A)エチレン・α−オレフィン共重合体39.5
〜99.5重量%、(B)高圧法低密度ポリエチレン0
〜60重量%、及び(C)防曇剤0.5〜10重量%を
含む外層樹脂組成物。<中間層樹脂組成物>(D)非晶
性ポリオレフィン20〜80重量%、(E)結晶性プロ
ピレン系ポリマー80〜20重量%、(D)及び(E)
の合計成分60〜95重量%に対し、(F)炭化水素樹
脂又はその水素添加物40〜5重量%を含む中間層樹脂
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオレフィン系
ストレッチフィルム、及びその製造方法に関する。詳し
くは、スーパーマーケット等でのプリパック用、ヒート
シール包装用などの各種包装用途に使用されるポリオレ
フィン系の包装用多層フィルム、及びその製造方法に関
する。更に詳しくは透明性、ヒートシール性等の性能と
共に、カット性にも優れたポリオレフィン系の包装用多
層フィルム、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スーパーマーケット等において、
野菜等の食品をプリパックする業務用の包装フィルムと
して、プラスチックフィルムが用いられている。このプ
リパックフィルムは、小分けされてプラスチックトレイ
等に収容された食品、あるいは裸のままの食品等を包む
ように覆って包装するためのフィルムであり、透明で適
度の伸び弾性と粘着性を持ちながら容易にカットできる
とともに、包装した際にフィルムの内側が曇らないこ
と、ヒートシール性能が優れていることなどの性能が要
求されている。従来このような包装フィルムとしてポリ
塩化ビニル系ポリマーやエチレン・酢酸ビニル共重合体
からなるフィルムが用いられてきた。このうちポリ塩化
ビニル系のポリマーは優れた性能を持っている。しか
し、近年の環境問題から塩素を含有しない素材が求めら
れている。また、エチレン・酢酸ビニル共重合体フィル
ムは高価であるため、これらを包装材として用いた場
合、包装費用が高くなり、また臭気の問題や包装機ロー
ルがさびやすい等の問題がある。
【0003】このような点を改善する包装フィルムとし
て、特開平4−246536号公報(特許文献1参照)
には、線状低密度エチレン・α−オレフィン系共重合体
と低密度ポリエチレンおよび/またはエチレン・酢酸ビ
ニル共重合体とからなる外層間に、ブテン系樹脂からな
る中間層が積層された多層フィルムがストレッチフィル
ムとして開示されている(特許請求の範囲)。しかし、
このような多層フィルムは透明性、伸び弾性、カット性
等には優れているが、粘着性、ヒートシール性が必ずし
も十分ではないという問題点がある。これらを改良する
ために、外層を密度の低い樹脂で形成する方法が挙げら
れるが、高温シール時にフィルムに穴が開く等の問題が
ある。
【0004】また、特許第3296532号公報(特許
文献2参照)には、結晶化熱量が10〜60J/gであ
るプロピレン系重合体、及び、石油樹脂、テルペン樹
脂、クロマン−インデン樹脂、ロジン樹脂又はこれらの
水素添加誘導体を含有する層を少なくとも一層有する特
定の貯蔵弾性率を有する食品包装用ストレッチフィルム
が開示されている(請求項1)。そして、この発明に係
わる食品包装用ストレッチフィルムは、透明性などを損
なわない範囲で他の樹脂を混合した層を有しても良いこ
とが記載されている(段落〔0015〕)。しかし、か
かる食品包装用ストレッチフィルムは、復元性や包装時
の仕上がり等が良好であるが、製膜時の安定性が悪く製
膜速度を200m/分以上迄あげることができず生産性
に劣り、また、30℃を超える環境では自動包装機のカ
ット性が劣る等の問題がある。また、該発明は、他の層
の構成などについては何も言及していない。
【0005】
【特許文献1】特開平4−246536号公報(特許請
求の範囲)。
【特許文献2】特許第3296532号公報(請求項
1、段落〔0015〕)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題に鑑み、自動包装機で包装する際に必要な優れた伸
度、横カット性、密着性、指圧復元性等を有し、しかも
伸長時の応力の縦/横(MD/TD)のバランスがとれ
ていて、表面しわのない包装が可能であるポリオレフィ
ン系ストレッチフィルム、及び、生産性に優れたその製
造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、防曇剤を含む特定の特性を有するポリエチレ
ン系樹脂組成物で表裏両外層を形成し、プロピレン単位
及びブテン−1単位から選ばれた少なくとも1種の繰返
し単位を含む非晶性ポリオレフィン、結晶性ポリプロピ
レン系樹脂及び炭化水素樹脂又はその水素添加物を含む
樹脂組成物で中間層を形成した多層のポリオレフィン系
ストレッチフィルムが、上記課題を解決し得るものであ
り、しかも、該ストレッチフィルムが多層押出成形法に
より生産性よく製造できることを見出し、本発明に到っ
た。
【0008】すなわち、本発明は、少なくとも3層で構
成され、下記外層樹脂組成物から形成された表裏両外層
間に、下記中間層樹脂組成物から形成された中間層が積
層され、機械方向の100%伸長時応力が8〜30MP
a、機械方向と直交する方向の100%伸長時応力が5
〜11MPaであることを特徴とするポリオレフィン系
ストレッチフィルムである。
【0009】<外層樹脂組成物>(A)エチレンと炭素
数3〜20のα−オレフィンとの共重合体であって、1
90℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレート
が0.1〜10g/10分、密度が0.850g/cm
3以上、0.940g/cm3未満のエチレン・α−オレ
フィン共重合体39.5〜99.5重量%、(B)密度
が0.915〜0.930g/cm3の高圧法低密度ポ
リエチレン0〜60重量%、及び(C)防曇剤0.5〜
10重量%を含む外層樹脂組成物。
【0010】<中間層樹脂組成物>(D)プロピレンか
ら誘導される繰返し単位及びブテン−1から誘導される
繰返し単位から選ばれた少なくとも1種の繰返し単位の
含有量が少なくとも50重量%であり、且つ、密度が
0.820g/cm3以上、0.900g/cm3未満で
ある非晶性ポリオレフィン20〜80重量%、(E)2
30℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレート
が0.1〜100g/10分、密度が0.880〜0.
920g/cm3である結晶性プロピレン系ポリマー8
0〜20重量%、並びに、(D)及び(E)を合わせて
なる樹脂成分60〜95重量%に対し、(F)脂肪族系
炭化水素樹脂、芳香族系炭化水素樹脂、脂肪族・芳香族
共重合系炭化水素樹脂、ジシクロペンタジエン系炭化水
素樹脂、水添脂肪族系炭化水素樹脂、水添芳香族系炭化
水素樹脂、水添脂肪族・芳香族共重合系炭化水素樹脂、
水添ジシクロペンタジエン系炭化水素樹脂、合成テルペ
ン系炭化水素樹脂、テルペン系炭化水素樹脂、水添テル
ペン系炭化水素樹脂、クマロンインデン系炭化水素樹
脂、低分子量スチレン系樹脂、及びロジン系炭化水素樹
脂から選ばれた少なくとも1種の樹脂40〜5重量%を
含む中間層樹脂組成物。
【0011】本発明の好ましい態様として、前記(A)
成分のエチレン・α−オレフィン共重合体が、メタロセ
ン型触媒により製造された共重合体である前記ポリオレ
フィン系ストレッチフィルム、前記(D)成分である非
晶性ポリオレフィンの190℃における溶融粘度が20
0〜1000mPa・sである前記ポリオレフィン系ス
トレッチフィルム、機械方向(以下、MD方向という)
の100伸長時応力と機械方向と直交する方向(以下、
TD方向という)の100伸長時応力との比(MD/T
D)が1〜3である前記ポリオレフィン系ストレッチフ
ィルム、フィルムの総厚さが6〜200μm、表裏両外
層の合計厚さが総厚さの20〜90%である前記ポリオ
レフィン系ストレッチフィルム、前記樹脂組成物のTダ
イ付押出成形により得られたフィルムである前記ポリオ
レフィン系ストレッチフィルムが、それぞれ挙げられ
る。
【0012】また、本発明の他の発明は、前記ポリオレ
フィン系ストレッチフィルムの製造方法に関し、Tダイ
付多層押出機を用いる押出成形法により、表裏両外層間
に中間層が積層された少なくとも3層で構成されるポリ
オレフィン系ストレッチフィルムの製造方法であって、
表裏両外層の原料として前記外層樹脂組成物を用い、中
間層の原料として前記中間層樹脂組成物を用い、且つ、
成形温度200〜270℃、ドラフト比40〜130、
ドラフト距離50〜120mm、延伸倍率1.2倍以下
の条件下で多層押出成形することを特徴とするポリオレ
フィン系ストレッチフィルムの製造方法である。
【0013】本発明に係わるポリオレフィン系ストレッ
チフィルムは、自動包装用の包装フィルムに適し、優れ
た伸度、横カット性、密着性、及び指圧復元性等を有す
る。しかも、伸長時の応力の縦/横(MD/TD)のバ
ランスがとれていて、表面しわのない包装が可能であ
る。また、本発明に係わるポリオレフィン系ストレッチ
フィルムの製造方法は、インフレーション成形法などに
比べて、生産性に優れる方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明に係わるポリオレフィン系ストレッチフィ
ルムは、前記外層樹脂組成物を原料として表裏両外層を
形成し、該表裏両外層間に前記中間層樹脂組成物を原料
として中間層を形成し、少なくとも3層からなる積層フ
ィルムを形成することにより製造される。
【0015】先ず、表裏両外層を形成する外層樹脂組成
物について説明する。外層樹脂組成物に含まれる(A)
成分として用いられるエチレン・α−オレフィン共重合
体としては、X線回折法による結晶化度が約0〜50%
程度、好ましくは5〜45%、さらに好ましくは10〜
40%で、エチレン単位が主成分、例えば80〜99モ
ル%、好ましくは85〜97モル%、より好ましくは8
8〜95モル%のものが望ましい。
【0016】エチレンと共重合するα−オレフィンとし
ては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘ
キセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1
−デセン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−
ペンテン等が例示される。コモノマーとしてのα−オレ
フィンは1種類に限らず、ターポリマーのように2種類
以上用いることもできる。
【0017】(A)成分として用いられるエチレン・α
−オレフィン共重合体は、通常、遷移金属触媒の存在下
にエチレンとα−オレフィンを気相または液相下で共重
合して得ることができる。例えば、チーグラー型触媒、
フィリップス型触媒、メタロセン型触媒などが使用でき
るが、低温でのシール性、強度、弾性率、伸び等のバラ
ンスを考慮するとメタロセン型触媒が好ましい。また、
重合方法などに特に制限はなく、気相法、溶液法、バル
ク重合法などの重合方法により重合することができる。
(A)成分としては市販品を用いてもよい。
【0018】(A)成分のエチレン・α−オレフィン共
重合体は、外層樹脂組成物中39.5〜99.5重量
%、好ましくは50〜98重量%、より好ましくは60
〜97重量%配合する。(A)成分の配合割合が39.
5重量%より少ない場合は透明性、強度に劣り、99.
5重量%より多い場合は防曇性に劣る。また、低温シー
ル性、強度、弾性率、伸び等を考慮すると、(A)成分
であるエチレン・α−オレフィン共重合体は、190
℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレート(以
下、MFRという)が0.1〜10g/10分、密度が
0.850g/cm 3以上、0.940g/cm3未満で
あることが好ましい。(A)成分はMFRや密度の異な
るエチレン・α−オレフィン共重合体の2種類以上の混
合物であってもよい。(A)成分として用いられる市販
品としては、例えば、三井住友ポリオレフィン(株)
製、商品名:エボリュー等が挙げられる。
【0019】本発明において、外層樹脂組成物の(B)
成分として用いられている高圧法低密度ポリエチレン
(以下、HPLDという)は、いわゆる高圧ラジカル重
合により製造される長鎖分岐を有する分岐の多いポリエ
チレンであり、密度が0.915〜0.930g/cm
3、好ましくは0.918〜0.927g/cm3、より
好ましくは0.920〜0.925g/cm3のポリエ
チレンである。本発明で(B)成分として用いられる高
圧法低密度ポリエチレンは190℃、2.16kg荷重
におけるMFRが0.01〜100g/10分、好まし
くは0.05〜10g/10分、より好ましくは0.1
〜8g/10分の範囲にあることが望ましい。
【0020】この高圧法低密度ポリエチレンは、長鎖分
岐の度合を表わすスウェル比、すなわち、毛細式流れ特
性試験機を用い、190℃の条件下で内径(D)2.0
mm、長さ15mmのノズルより押出速度10mm/分
で押し出したストランドの径(Ds)と、ノズル内径D
との比(Ds/D)が1.3以上であることが望まし
い。また、(B)成分として用いられる高圧法低密度ポ
リエチレンは、本発明の目的を損なわない範囲で、50
モル%以下、好ましくは30モル%以下、より好ましく
は20モル%以下の他のα−オレフィン、酢酸ビニル、
アクリル酸エステル等の重合性単量体との共重合体であ
ってもよい。
【0021】上記(B)成分のHPLDは、外層樹脂組
成物中0〜60重量%、好ましくは5〜30重量%、よ
り好ましくは10〜20重量%配合する。HPLDは必
ずしも配合しなくてもよいが、配合すると成形性が向上
する。また、HPLDの配合割合が60重量%を超える
と透明性、柔軟性が悪化する。(B)成分として用いら
れる市販品としては、例えば、三井住友ポリオレフィン
(株)製、商品名:スミカセン等が挙げられる。
【0022】外層樹脂組成物の(C)成分として用いら
れる防曇剤は、空気中の水分が凝縮してフィルムの表面
を曇らせるのを防止するために配合される薬剤である。
従って、フィルムの表面を親水性にして、生じた水滴を
拡がらせる作用を有するものであれば特に制限はなく、
一般に防曇剤として用いられているものがそのまま使用
できる。
【0023】このような防曇剤(C)としては、界面活
性剤が用いられる。例えば、ソルビタンモノオレート、
ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノベヘネー
ト、ソルビタンモノステアレート等のソルビタン脂肪酸
エステル;グリセリンモノオレート、グリセリンモノラ
ウレート、グリセリンモノステアレート等のグリセリン
脂肪酸エステル;ジグリセリンモノオレート、ジグリセ
リンセスキラウレート、ジグリセリンセスキオレート、
テトラグリセリンモノオレート、テトラグリセリンモノ
ステアレート、ヘキサグリセリンモノラウレート、ヘキ
サグリセリンモノオレート、デガグリセリンモノオレー
ト、デカグリセリンモノラウレート等のポリグリセリン
脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンラウリルエーテル
等のポリオキシアルキレンエーテル;ラウリルジエタノ
ールアミン等の脂肪酸アミン;オレイン酸アミド等の脂
肪酸アミドなどが挙げられる。これらに限定されるもの
ではなく、またこれらは単独で、または混合物として使
用される。
【0024】上記(C)成分の防曇剤は、外層樹脂組成
物中0.5〜10重量%、好ましくは0.5〜8重量
%、より好ましくは1〜5重量%配合する。防曇剤の配
合割合が0.5重量%未満である場合は、防曇効果が得
られず、また、10重量%を超える場合は、防曇剤のブ
リードのために透明性が悪化する。防曇剤は、予め
(A)または(B)成分のいずれか、好ましくは(A)
成分の一部に混合してマスターバッチを形成し、これを
残余の成分として混合して樹脂組成物を得ることが好ま
しい。
【0025】本発明においては、外層樹脂組成物の主成
分として前記特性を有するエチレン・α−オレフィン共
重合体(A)を使用しているので、このようなエチレン
・α−オレフィン共重合体(A)に防曇剤(C)を配合
した2成分だけからなる外層樹脂組成物を用いても本発
明の目的とする多層フィルムが得られ、例えば外層樹脂
組成物中に低密度のエチレン系エラストマトラマーなど
の他の成分を配合しなくても目的を達することができ
る。
【0026】本発明に用いる外層樹脂組成物には、本発
明の目的を損なわない範囲で、耐候性安定剤、耐熱安定
剤、帯電防止剤、スリップ防止剤、アンチブロッキング
剤、滑剤、顔料、染料、核剤、可塑剤、老化防止剤、塩
酸吸収剤、酸化防止剤等の添加剤が必要に応じて配合さ
れていてもよい。
【0027】本発明に用いる外層樹脂組成物は、公知の
方法を利用して製造することができる。例えば、下記の
ような方法で製造することができる。1)(A)〜
(C)成分、及び、所望により添加される他成分を、押
出機、ニーダー等を用いて機械的にブレンドする方法。
2)(A)〜(C)成分、及び、所望により添加される
他成分を適当な良溶媒(たとえば、ヘキサン、ヘプタ
ン、デカン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエンおよ
びキシレン等の炭化水素溶媒)に溶解し、次いで、溶媒
を除去する方法。3)(A)〜(C)成分、及び、所望
により添加される他成分を適当な良溶媒にそれぞれ別個
に溶解した溶液を調製した後、混合し、次いで、溶媒を
除去する方法。4)上記1)〜3)の方法を組合わせて
行う方法。
【0028】次いで、中間層を形成する中間層樹脂組成
物について説明する。本発明に係わるポリオレフィン系
ストレッチフィルムの中間層は、前記中間層樹脂組成物
から形成される。中間層の少なくとも1層は、(D)非
晶性ポリオレフィンと、(E)結晶性プロピレン系ポリ
マーとの樹脂混合物、及び、(F)脂肪族系炭化水素樹
脂、芳香族系炭化水素樹脂、脂肪族・芳香族共重合系炭
化水素樹脂、ジシクロペンタジエン系炭化水素樹脂、水
添脂肪族系炭化水素樹脂、水添芳香族系炭化水素樹脂、
水添脂肪族・芳香族共重合系炭化水素樹脂、水添ジシク
ロペンタジエン系炭化水素樹脂、合成テルペン系炭化水
素樹脂、テルペン系炭化水素樹脂、水添テルペン系炭化
水素樹脂、クマロンインデン系炭化水素樹脂、低分子量
スチレン系樹脂、及びロジン系炭化水素樹脂のうちの1
種類または2種類以上の混合物を含有する樹脂組成物に
より形成する。
【0029】本発明でいう非晶性ポリオレフィンとは、
沸騰n−ヘプタン不溶分、即ち、沸騰n−ヘプタンによ
るソックスレー抽出不溶分が70重量%以下、好ましく
は60重量%以下のものをいう。沸騰n−ヘプタン不溶
分が70重量%を超えると、非晶質部分の比率が少なく
なり、得られるフィルムに目的とする充分な柔軟性を付
与することができない。本発明において、非晶性ポリオ
レフィンは、1種又は2種以上を組み合わせて用いるこ
とができる。
【0030】本発明で用いる非晶性ポリオレフィン
(D)は、ポリプロピレン、ポリブテン−1、プロペン
−エテン共重合体、ブテン−1−エテン共重合体、プロ
ペン−ブテン−1共重合体、プロペン−ブテン−1−エ
テン3元共重合体、プロペン−ブテン−ペンテン−1−
3元重合体、プロペン−ブテン−1−4−メチル−1−
ペンテン−3元重合体、ブテン−1−ヘキセン−1−エ
テン3元共重合体等の非晶性ポリオレフィン等が例示さ
れる。これらの中でもプロピレンから誘導される繰返し
単位(以下、プロピレン単位と称する)、ブテン−1か
ら誘導される繰返し単位(以下、ブテン−1単位と称す
る)又はこれらの繰返し単位の合計量の含有量が少なく
とも50重量%である非晶性ポリオレフィンが好まし
い。更に、後述する(F)成分の含有量を減少できるこ
とを考慮すると、ブテン−1単位の含有量が少なくとも
50重量%のものが好ましい。
【0031】非晶性ポリオレフィン(D)は、密度が
0.820g/cm3以上、0.900g/cm3未満で
あることが好ましい。更に、190℃における溶融粘度
が200〜1000mPa・sであれば、液状に溶融し
た状態で、押出機等の加工機に注入が容易となるため好
ましい。(D)成分として用いられる市販品としては、
例えば、ドイツ国、デグサ社、商品名:ベストプラス
ト、宇部興産(株)製、商品名:ウベタックAPAO、
米国ハンツマン社、商品名:レキセタックAPAO等が
挙げられる。
【0032】本発明で用いる結晶性プロピレン系ポリマ
ー(E)は、主にアイソタクチックポリプロピレンをい
い、単独重合体でもよく、プロピレンとエチレン又は炭
素数4〜10のα−オレフィンとのランダム共重合体又
はブロック共重合体、又はこれらの混合物であってもよ
い。結晶性プロピレン系ポリマーは、有機過酸化物の存
在下、又は不存在下に公知の方法で、例えばMFRで代
表される流動性を変化させることが可能である。結晶性
プロピレン系ポリマー(E)は、230℃、2.16k
g荷重におけるMFRが0.1〜100g/10分、密
度が0.880〜0.920g/cm3であることが好
ましい。更に、耐熱性を考慮すると、示差走査熱量計で
測定した、結晶融解後走査温度10℃/分で20℃まで
降温したときの結晶化熱量が少なくとも60J/gであ
ることが好ましい。(E)成分の市販品としては、三井
住友ポリオレフィン(株)製、商品名:三井住友ポリプ
ロ等が挙げられる。
【0033】本発明で用いる(F)成分は、脂肪族系炭
化水素樹脂、芳香族系炭化水素樹脂、脂肪族・芳香族共
重合系炭化水素樹脂、ジシクロペンタジエン系炭化水素
樹脂、水添脂肪族系炭化水素樹脂、水添芳香族系炭化水
素樹脂、水添脂肪族・芳香族共重合系炭化水素樹脂、水
添ジシクロペンタジエン系炭化水素樹脂、合成テルペン
系炭化水素樹脂、テルペン系炭化水素樹脂、水添テルペ
ン系炭化水素樹脂、クマロンインデン系炭化水素樹脂、
低分子量スチレン系樹脂、及びロジン系炭化水素樹脂の
うちの1種類または2種類以上の混合物である。
【0034】例えば、石油、ナフサなどの分解によって
得られるC4留分、C5留分、これらの混合物、あるい
はこれらの任意の留分、例えばC5留分中のイソプレン
及び1,3−ペンタジエンなどを主原料とする脂肪族系
炭化水素樹脂;石油、ナフサなどの分解によって得られ
るC9留分中のスチレン誘導体およびインデン類を主原
料とする芳香族系炭化水素樹脂;C4留分およびC5留
分の任意の留分とC9留分とを共重合した脂肪族・芳香
族共重合系炭化水素樹脂;石油、ナフサ等の分解によっ
て得られるC5留分中に含まれるシクロペンタジエン等
を原料とした2量体を主原料として得られるジシクロペ
ンタジエン系炭化水素樹脂;脂肪族系炭化水素樹脂を水
素添加した水添脂肪族系炭化水素樹脂;芳香族系炭化水
素樹脂を水素添加した水添芳香族系炭化水素樹脂;脂肪
族・芳香族共重合系炭化水素樹脂を水素添加して得られ
る水添脂肪族・芳香族共重合系炭化水素樹脂;ジシクロ
ペンタジエン系樹脂を水素添加して得られる水添ジシク
ロペンタジエン系炭化水素樹脂;脂肪族、脂環族および
芳香族炭化水素樹脂を含む構造を持つ合成テルペン系炭
化水素樹脂;テレピン油中のα、β―ピネンを原料とす
るテルペン系炭化水素樹脂;テルペン系炭化水素樹脂を
水素添加した水添テルペン系炭化水素樹脂;コールター
ル系ナフサ中のインデンおよびスチレン類を原料とする
クマロンインデン系炭化水素樹脂;低分子量スチレン系
樹脂;ロジン系炭化水素樹脂などが挙げられる。
【0035】脂肪族系炭化水素樹脂の市販品としては、
例えば、丸善石油化学(株)製マスカレッツS−110
A、トーネックス(株)製エスコレッツ1315が挙げ
られる。芳香族系炭化水素樹脂の市販品としては、例え
ば、東ソー(株)製ペトコール120、三井化学(株)
製ハイレッツ等が挙げられる。脂肪族・芳香族共重合系
炭化水素樹脂の市販品としては、例えばトーネックス
(株)製エスコレッツ2307、同213が挙げられ
る。ジシクロペンタジエン系炭化水素樹脂の市販品とし
ては、例えば、丸善石油化学(株)製マルカレッツM−
525A、同M−510が挙げられる。
【0036】水添脂肪族系炭化水素樹脂の市販品として
は、例えば、丸善石油化学(株)製マスカレッツH−5
05が挙げられる。水添芳香族系炭化水素樹脂の市販品
としては、例えば、荒川化学(株)製アルコンP−12
5、同P−110が挙げられる。水添脂肪族・芳香族共
重合系炭化水素樹脂の市販品としては、例えば、出光石
油化学(株)製アイマーブP−125、同P−140が
挙げられる。水添ジシクロペンタジエン系炭化水素樹脂
の市販品としてはトーネックス(株)製エスコレッツ5
320HC、同228Fが挙げられる。、合成テルペン
系炭化水素樹脂の市販品としては、トーネックス(株)
製エスコレッツ1401が挙げられる。
【0037】テルペン系炭化水素樹脂の市販品として
は、例えば、ヤスハラケミカル(株)製YSレジンPX
−1250、同1150が挙げられる。水添テルペン系
炭化水素樹脂の市販品としては、例えば、ヤスハラケミ
カル(株)製クリアロンP−125、同P−115が挙
げられる。クマロンインデン系炭化水素樹脂の市販品と
して、例えば、新日鐵化学(株)製エスクロンV−12
0が挙げられる。低分子量スチレン系樹脂として、例え
ば、三洋化成工業(株)製ハイマーSが挙げられる。ロ
ジン系炭化水素樹脂の市販品として、例えば、荒川化学
(株)製スーパーエステルA−125、同S−100が
挙げられる。
【0038】本発明で用いる中間層樹脂組成物の調製方
法は、特に制限されるものでなく、公知の方法、例え
ば、ニーダー、バンバリーミキサー、ロール等の混練
機、一軸又は二軸押出機等を用いて加熱、溶融、混練し
て行うことができる。また、各種樹脂ペレットをドライ
ブレンドしてもよい。
【0039】また、本発明で用いる中間層樹脂組成物に
は、必要に応じて各種添加剤、充填剤、例えば、酸化防
止剤、防曇剤、帯電防止剤、核剤、難燃剤、などを含ま
せることが可能である。更にまた、本発明の妨げになら
ない範囲で他の樹脂をブレンドして使用することもでき
る。例えば、リサイクル樹脂をブレンドすることができ
る。
【0040】本発明で用いる(D)非晶性ポリオレフィ
ンと、(E)結晶性プロピレン系ポリマーとの混合樹脂
は、非晶性ポリオレフィン20〜80重量%と結晶性プ
ロピレン系ポリマー80〜20重量%を含有するもので
ある。非晶性ポリオレフィンの割合が20重量%未満で
は、フィルムの柔軟性が低下する。一方、80重量%を
超える場合は、フィルムの耐熱性が低下するため好まし
くない。特に、非晶性ポリオレフィン30〜70重量%
と結晶性プロピレン系重合体70〜30重量%を含有す
る樹脂混合物が柔軟性と耐熱性とのバランスの観点から
好ましい。
【0041】また、本発明で用いる上記中間層樹脂組成
物は、前記(D)及び(E)の樹脂混合物60〜95重
量%と、(F)脂肪族系炭化水素樹脂、芳香族系炭化水
素樹脂、脂肪族・芳香族共重合系炭化水素樹脂、ジシク
ロペンタジエン系炭化水素樹脂、水添脂肪族系炭化水素
樹脂、水添芳香族系炭化水素樹脂、水添脂肪族・芳香族
共重合系炭化水素樹脂、水添ジシクロペンタジエン系炭
化水素樹脂、合成テルペン系炭化水素樹脂、テルペン系
炭化水素樹脂、水添テルペン系炭化水素樹脂、クマロン
インデン系炭化水素樹脂、低分子量スチレン系樹脂、ロ
ジン系炭化水素樹脂のうちの1種類または2種類以上の
混合物を40〜5重量%を含有するものである。フィル
ムの衝撃強度が多少低下してもよいときには、前記
(D)及び(E)の樹脂混合物50〜95重量%と前記
(F)50〜5重量%を含有するものであってもよい。
【0042】(F)成分の割合が5重量%未満ではフィ
ルムのカット性が低下する。一方、40重量%を超える
場合はフィルムの衝撃強度が低下する。特に、前記
(D)及び(E)の樹脂混合物70〜90重量%と、
(F)成分である脂肪族系炭化水素樹脂、芳香族系炭化
水素樹脂、脂肪族・芳香族共重合系炭化水素樹脂、ジシ
クロペンタジエン系炭化水素樹脂、水添脂肪族系炭化水
素樹脂、水添芳香族系炭化水素樹脂、水添脂肪族・芳香
族共重合系炭化水素樹脂、水添ジシクロペンタジエン系
炭化水素樹脂、合成テルペン系炭化水素樹脂、テルペン
系炭化水素樹脂、水添テルペン系炭化水素樹脂、クマロ
ンインデン系炭化水素樹脂、低分子量スチレン系樹脂、
及びロジン系炭化水素樹脂のうちの1種類または2種類
以上の混合物30〜10重量%を含有する樹脂組成物
が、カット性と衝撃強度とのバランスの観点から好まし
い。中間層樹脂組成物の沸騰n−ヘプタン不溶分、即
ち、沸騰n−ヘプタンによるソックスレー抽出不溶分
は、25重量%未満ではフィルムの耐熱性が低下するた
め好ましくない。一方、55重量%を超える場合は柔軟
性が低下するため好ましくない。柔軟性と耐熱性とのバ
ランスの観点から25〜55重量%が好ましい。
【0043】本発明のポリオレフィン系ストレッチフィ
ルムは、中間層にリサイクル樹脂層を積層挿入してもよ
く、他の熱可塑性樹脂層、例えば、ガスバリヤーを付与
するためポリアミド樹脂、エチレン・ビニルアルコール
共重合体、ポリエステル樹脂等を積層挿入してもよい。
更には、層間の接着強度を上げるため、接着剤や接着性
樹脂層を積層挿入してもよい。
【0044】本発明のポリオレフィン系ストレッチフィ
ルムを構成する各層の厚みは、特に限定されるものでな
く、任意に選択することができる。通常は、各層を約2
〜100μmの範囲に形成する。また、フィルム総厚み
に対する両外層の厚みの比率も、特に限定されるもので
なく、任意に選択することができる。通常は、両外層の
合計厚みをポリオレフィン系ストレッチフィルム全体厚
みの20〜90%となるように構成する。
【0045】本発明に係わるポリオレフィン系ストレッ
チフィルムは、上記樹脂組成物を使用して、Tダイ付押
出機を用いる押出成形法により製造することが好まし
い。Tダイ押出成形法では、配向防止処理として、例え
ば、成形温度200〜270℃、ドラフト比(ドラフト
距離内での延伸比)40〜130、ドラフト距離(ダイ
先からフィルムが冷却ロールに接触するまでの距離)5
0〜120mmとし、フィルム温度40〜70℃で延伸
倍率1.2倍以下にして巻き取るような多層押出成形法
が好ましい。
【0046】このようにして成形される本発明のポリオ
レフィン系ストレッチフィルムは、フィルムの総厚みが
6〜200μm程度で、MD方向の100%伸長時の応
力が8〜30MPa、好ましくは12〜25MPa、更
に好ましくは14〜20MPa、MD方向の弾性率が8
0〜200MPa、好ましくは100〜190MPaの
範囲にある。TD方向の100%伸長時の応力が5〜1
1MPa、好ましくは6〜10MPa、更に好ましくは
6〜8MPaの範囲にある。また、フィルムのMD方向
の配向が抑えられて伸長時応力のMD方向/TD方向の
バランスがとられ、MD方向の100%伸長時の応力
と、TD方向の100%伸長時の応力との比(MD/T
D)が、好ましくは1〜3、更に好ましくは1.2〜
2.5の範囲である。
【0047】上記特性を有するポリオレフィン系ストレ
ッチフィルムは、横カット性、密着性、指圧復元性に優
れるとともに、パック時に表面しわを生じ難く、自動包
装機適性に優れ、連続でストレッチ包装を行っても切れ
の少ない効果を奏する。また、従来のインフレーション
フィルム成形方法によらず、生産性に優れたTダイ押出
成形法で製造することができるので、経済性にも優れ
る。
【0048】
【実施例】以下、実施例を示して本発明について更に詳
細に説明する。尚、本発明に係わる各種特性の評価は下
記方法により実施した。
【0049】 (1)メルトフローレート(MFR)(g/10分) ASTM D1238に規定される方法により測定す
る。
【0050】(2)密度(g/cm3) ASTM D1505規定される方法により測定する。
【0051】(3)ヘイズ(%) ASTM D1003に規定される方法により測定す
る。
【0052】(4)100%伸長時応力(MPa)、及
び破断強度(MPa) インストロン型引張試験機〔オリエンテック(株)製、
形式:U−1330〕を用いて、チャック間距離:50
mm、引張速度:500mm/分、試験片形状:AST
M D638type−1により、MD方向及びTD方
向について測定する。
【0053】(5)弾性率(MPa) インストロン型引張試験機〔オリエンテック(株)製、
形式:U−1330〕を用いて、チャック間距離50m
m、引張速度500mm/分、試験片形状:ASTM
D638type−1により、MD方向について測定す
る。
【0054】(6)カット性 環境温度23℃及び30℃において、市販の突き上げ式
トレー自動包装機〔寺岡精工社製、形式:AW2600
AT−III.PE〕を用いて、発泡ポリスチレン製ト
レーを包装するとき、フィルムカット後の折れ込み状況
を観察し、以下のように判定する。無作為に100個の
包装体を選び、1個でも不具合が認められた場合は、以
下の基準に従って、△または×と判定する。○:フィル
ムの折れ込みがなく、極めて良好である。△:フィルム
の折れ込みが若干見られるが、良好である。×:フィル
ムの折れ込みが見られる。
【0055】(7)指圧復元性 前項(5)と同一の試料について、以下のように判定す
る。 ○:包装後のトレー上面のフィルムを指で軽く押えて
も、指の跡がほとんど残らない。×:包装後のトレー上
面のフィルムを指で軽く押えると、指の跡がはっきり残
る。
【0056】(8)表面仕上がり 前項(5)と同一の試料について、トレー上面のフィル
ムのシワ、トレーの変形などを以下のように判定する。 ○:シワ、トレー変形などがなく、極めて良好である。
△:シワ、トレー変形が若干見られるが、良好である。
×:シワ、トレー変形が見られる。
【0057】(9)耐熱性(℃) 市販のハンド式トレー包装機〔ARC(株)製、形式:
ポリラッパー〕の熱シール用熱板にフィルム1枚を2秒
間接触させ、フィルムに穴が開かない最高熱板温度を測
定し、耐熱温度とする。
【0058】(10)n−ヘプタン不溶分(重量%) 試料樹脂5g及びn−ヘプタン(試薬特級)90gをソ
ックスレー抽出装置にセットし、n−ヘプタンの沸騰下
で24時間抽出し、n−ヘプタン不溶解分の重量を測定
し、下記数式から算出する。 W=(W2/W1)×100 ここで、W:n−ヘプタン不溶分の比率(重量%)、W
1:試料樹脂の重量(g)、W2:n−ヘプタン不溶分
の重量(g)。
【0059】(11)樹脂中のプロピレン単位、ブテン
−1単位及びエチレン単位の含有量(重量%) G.Joseph Ray,Paul E.Joseph,Jack R.Knox:Macromolecu
les,10,773(1977)に記載される方法に従い、下記条件で
測定する。 測定装置:日本電子(株)製、核磁気共鳴装置、形式:
EX270、溶媒:o−ジクロロベンゼン/C6D6
(90/10容量%)、観測核:13C、試料濃度:9
0mg/ml。
【0060】(12)結晶化熱量(J/g) 示差走査熱量計(PERKIN-ELMER社製、DSC7)を用い
て、結晶を融解した後、走査温度10℃/分で20℃ま
で降温したときの結晶化熱量を測定する。
【0061】<原料樹脂> 実施例1〜12及び比較例1〜5で用いた樹脂は下記の
通りである。 (A成分用樹脂) A1:エチレン・ヘキセン−1共重合体〔三井住友ポリ
オレフィン(株)製、商品名:エボリューSP054
0、密度0.903g/cm3、190℃、荷重2.1
6kgにおけるMFR3.4g/10分〕。
【0062】(B成分用樹脂) B1:高圧法低密度ポリエチレン〔三井住友ポリオレフ
ィン(株)製、商品名:スミカセンF−200、密度
0.924g/cm3、190℃、荷重2.16kgに
おけるMFR2.0g/10分〕。
【0063】(D成分用樹脂) D1:ブテン−1−プロピレン−エチレン3元共重合体
〔プロピレン単位含有量25重量%、ブテン−1単位含
有量73重量%、エチレン単位含有量2重量%、190
℃における溶融粘度22000mPa・s〕。 D2:プロピレン−ブテン−1共重合体〔プロピレン単
位含有量65重量%、ブテン−1単位含有量35重量
%、190℃における溶融粘度8000mPa・s〕。 D3:プロピレン−ブテン−1−エチレン3元共重合体
〔プロピレン単位含有量80重量%、ブテン−1単位含
有量5重量%、エチレン単位含有量15重量%。190
℃における溶融粘度50000mPa・s〕 D4:ブテン−1−プロピレン−エチレン3元共重合体
〔プロピレン単位含有量25重量%、ブテン−1単位含
有量73重量%、エチレン単位含有量2重量%、190
℃における溶融粘度8000mPa・s〕。 D5:プロピレン−ブテン−1共重合体〔プロピレン単
位含有量65重量%、ブテン−1単位含有量35重量
%、190℃における溶融粘度400mPa・s〕。
【0064】(E成分用樹脂) E1:プロピレン−エチレンランダム共重合体〔プロピ
レン単位含有量98重量%、エチレン単位含有量2重量
%、密度0.90g/cm3、230℃、荷重2.16
kgにおけるMFR=1g/10分、n−ヘプタン不溶
分96重量%、示差熱量計結晶化熱量75J/g〕。 E2:プロピレン−エチレンランダム共重合体〔プロピ
レン単位含有量95重量%、エチレン単位含有量5重量
%、密度0.90g/cm3、230℃、荷重2.16
kgにおけるMFR=1g/10分、n−ヘプタン不溶
分86重量%、示差熱量計結晶化熱量58J/g〕。 E3:プロピレン−エチレンランダム共重合体〔プロピ
レン単位含有量97重量%、エチレン単位含有量3重量
%、密度0.90g/cm3、230℃、荷重2.16
kgにおけるMFR=7g/10分、n−ヘプタン不溶
分92重量%、示差熱量計結晶化熱量65J/g〕。 E4:プロピレン−エチレンランダム共重合体〔プロピ
レン単位含有量98重量%、エチレン単位含有量2重量
%、密度0.90g/cm3、230℃、荷重2.16
kgにおけるMFR=7g/10分、n−ヘプタン不溶
分96重量%、示差熱量計結晶化熱量75J/g〕。 E5:プロピレンホモポリマー〔密度0.91g/cm
3、230℃、荷重2.16kgにおけるMFR=3g
/10分、nヘプタン不溶分99重量%、示差熱量計結
晶化熱量96J/g〕。
【0065】(F成分用樹脂) F1:水添芳香族系炭化水素樹脂〔荒川化学工業(株)
製、商品名:アルコンP−125〕。 F2:水添テルペン樹脂〔ヤスハラケミカル(株)製、
商品名:クリアロンP−125〕。
【0066】実施例1 <防曇剤マスターバッチの調製>高圧法低密度ポリエチ
レン(B1)〔三井住友ポリオレフィン(株)製、商品
名:スミカセンF−200、密度0.924g/c
3、190℃、荷重2.16kgにおけるMFR2.
0g/10分〕88重量%、及び防曇剤(C)として、
ジグリセリンオレート〔理研ビタミン(株)製、商品
名:O−71DE〕12重量%からなる組成物を口径3
0mm、L/Dが26の二軸押出機を用いて樹脂温度2
00℃で混練り、造粒しこれをマスターバッチ(BC)
とした。
【0067】<外層樹脂組成物の調製>メタロセン型触
媒を使用して製造されたエチレン・ヘキセン−1共重合
体(A1)〔三井住友ポリオレフィン(株)製、商品
名:エボリューSP0540、エチレン単位含有量9
3.7モル%、結晶化度25%、密度0.905g/c
3、190℃、荷重2.16kgにおけるMFR3.
4g/10分〕80重量%、及び上記防曇剤マスターバ
ッチ(BC)20重量%をブレンドして外層樹脂組成物
を得た。
【0068】<中間層樹脂組成物の調製>結晶性プロピ
レン系重合体(E1)として、プロピレン−エチレンラ
ンダム共重合体〔プロピレン単位含有量98重量%、エ
チレン単位含有量2重量%、密度0.90g/cm3
230℃、荷重2.16kgにおけるMFR=1g/1
0分、n−ヘプタン不溶分96重量%、示差熱量計結晶
化熱量75J/g〕45重量%、非晶性ポリオレフィン
(D1)として、ブテン−1−プロピレン−エチレン3
元共重合体〔プロピレン単位含有量25重量%、ブテン
−1単位含有量73重量%、エチレン単位含有量2重量
%、密度0.90g/cm3、190℃における溶融粘
度22000mPa・s、n−ヘプタン不溶分1重量
%〕45重量%、及び(F)成分として、水添芳香族系
炭化水素樹脂〔荒川化学工業(株)製、商品名:アルコ
ンP−125〕10重量%を口径30mm、L/Dが2
6の二軸押出機を用いて樹脂温度180℃で混練して調
製した樹脂組成物を用いた。
【0069】<フィルムの製造>上記各樹脂組成物を用
いて、外面層/中間層/外面層の厚み構成比が1/1/
1、合計厚みが12μmである2種3層積層フィルムを
プラコー社製3層フィードブロック型Tダイ成形機を用
いて、樹脂温度240℃、ドラフト比50、ドラフト距
離80mmとして、キャストロール温度を40℃とし、
バキュームチャンバー方式で延伸倍率1.2倍、巻取速
度250m/分でポリオレフィン系ストレッチフィルム
を製造した。得られたフィルムについて、上記方法によ
り各種特性を評価した。主な製造条件を表1、評価結果
を表4にそれぞれ示す。
【0070】実施例2〜12、比較例1〜5 使用原料及び製造条件を表1〜3に示した通りに変更し
た以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物を製造し、
得られた樹脂組成物からポリオレフィン系ストレッチフ
ィルムを製造した。各種特性を実施例1と同様にして評
価した。主な製造条件を表1〜3、評価結果を表4〜6
にそれぞれ示す。尚、比較例3では、樹脂A1及びB1
の代わりにエチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル
単位含有量:14重量%、MFR:4g/10分、温
度;190℃、荷重;2.16kg)97.6重量%用
いた。また、比較例4では、樹脂A1及びB1の代わり
に高圧法低密度ポリエチレン(密度:0.923g/c
3、MFR:4g/10分、温度;190℃、荷重;
2.16kg)97.6重量%用いた。また、実施例1
2では、非晶性ポリオレフィン(D5)を200℃で溶
融させて定量ポンプを使用して、直接押出機の圧縮部と
計量部の間に直接注入した。
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】
【0073】
【表3】
【0074】
【表4】
【0075】
【表5】
【0076】
【表6】
【0077】
【発明の効果】本発明に係わるポリオレフィン系ストレ
ッチフィルムは、自動包装用の包装フィルムに適し、優
れた伸度、横カット性、密着性、及び指圧復元性等を有
する。しかも、伸長時の応力の縦/横(MD/TD)の
バランスがとれていて、表面しわのない包装が可能であ
る。また、本発明に係わるポリオレフィン系ストレッチ
フィルムの製造方法は、インフレーション成形法などに
比べて、生産性に優れる方法である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E086 AB02 AC22 AD17 BA04 BB22 BB41 BB85 BB87 BB90 CA01 DA08 4F100 AK02B AK02H AK06A AK06C AK07B AK12B AK12H AK62A AK62C AK67B AL05A AL05B AL05C BA10A BA10C CA10A CA10C CA16B EH202 EJ372 GB15 JA06A JA06B JA06C JA11B JA12B JA13A JA13B JA13C JA20 JK01 JK08 JL00 JL12 JN01 YY00 YY00A YY00B YY00C YY00H 4F207 AA03E AA07 AA11 AA12E AG03 AH54 AR06 AR12 KA01 KA17 KB26 KL74

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも3層で構成され、下記外層樹
    脂組成物から形成された表裏両外層間に、下記中間層樹
    脂組成物から形成された中間層が積層され、機械方向の
    100%伸長時応力が8〜30MPa、機械方向と直交
    する方向の100%伸長時応力が5〜11MPaである
    ことを特徴とするポリオレフィン系ストレッチフィル
    ム。 <外層樹脂組成物>(A)エチレンと炭素数3〜20の
    α−オレフィンとの共重合体であって、190℃、2.
    16kg荷重におけるメルトフローレートが0.1〜1
    0g/10分、密度が0.850g/cm3以上、0.
    940g/cm3未満のエチレン・α−オレフィン共重
    合体39.5〜99.5重量%、(B)密度が0.91
    5〜0.930g/cm3の高圧法低密度ポリエチレン
    0〜60重量%、及び(C)防曇剤0.5〜10重量%
    を含む外層樹脂組成物。 <中間層樹脂組成物>(D)プロピレンから誘導される
    繰返し単位及びブテン−1から誘導される繰返し単位か
    ら選ばれた少なくとも1種の繰返し単位の含有量が少な
    くとも50重量%であり、且つ、密度が0.820g/
    cm3以上、0.900g/cm3未満である非晶性ポリ
    オレフィン20〜80重量%、(E)230℃、2.1
    6kg荷重におけるメルトフローレートが0.1〜10
    0g/10分、密度が0.880〜0.920g/cm
    3である結晶性プロピレン系ポリマー80〜20重量
    %、並びに、(D)及び(E)を合わせてなる樹脂成分
    60〜95重量%に対し、(F)脂肪族系炭化水素樹
    脂、芳香族系炭化水素樹脂、脂肪族・芳香族共重合系炭
    化水素樹脂、ジシクロペンタジエン系炭化水素樹脂、水
    添脂肪族系炭化水素樹脂、水添芳香族系炭化水素樹脂、
    水添脂肪族・芳香族共重合系炭化水素樹脂、水添ジシク
    ロペンタジエン系炭化水素樹脂、合成テルペン系炭化水
    素樹脂、テルペン系炭化水素樹脂、水添テルペン系炭化
    水素樹脂、クマロンインデン系炭化水素樹脂、低分子量
    スチレン系樹脂、及びロジン系炭化水素樹脂から選ばれ
    た少なくとも1種の樹脂40〜5重量%を含む中間層樹
    脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記(D)成分である非晶性ポリオレフ
    ィンの190℃における溶融粘度が200〜1000m
    Pa・sであることを特徴とする請求項1記載のポリオ
    レフィン系ストレッチフィルム。
  3. 【請求項3】 (A)成分のエチレン・α−オレフィン
    共重合体が、メタロセン型触媒を用いて製造された共重
    合体であることを特徴とする請求項1記載のポリオレフ
    ィン系ストレッチフィルム。
  4. 【請求項4】 機械方向(MD)の100伸長時応力
    と、機械方向と直交する方向(TD)の100伸長時応
    力との比(MD/TD)が1〜3であることを特徴とす
    る請求項1記載のポリオレフィン系ストレッチフィル
    ム。
  5. 【請求項5】 フィルムの総厚さが6〜200μm、表
    裏両外層の合計厚さが総厚さの20〜90%であること
    を特徴とする請求項1記載のポリオレフィン系ストレッ
    チフィルム。
  6. 【請求項6】 前記樹脂組成物のTダイ付押出成形によ
    り得られたフィルムであることを特徴とする請求項1〜
    5のいずれか1項に記載のポリオレフィン系ストレッチ
    フィルム。
  7. 【請求項7】 Tダイ付多層押出機を用いる押出成形法
    により、表裏両外層間に中間層が積層された少なくとも
    3層で構成されるポリオレフィン系ストレッチフィルム
    の製造方法であって、表裏両外層の原料として下記外層
    樹脂組成物を用い、中間層の原料として下記中間層樹脂
    組成物を用い、且つ、成形温度200〜270℃、ドラ
    フト比40〜130、ドラフト距離50〜120mm、
    延伸倍率1.2倍以下の条件下で多層押出成形すること
    を特徴とするポリオレフィン系ストレッチフィルムの製
    造方法。 <外層樹脂組成物>(A)エチレンと炭素数3〜20の
    α−オレフィンとの共重合体であって、190℃、2.
    16kg荷重におけるメルトフローレートが0.1〜1
    0g/10分、密度が0.850g/cm3以上、0.
    940g/cm3未満のエチレン・α−オレフィン共重
    合体39.5〜99.5重量%、(B)密度が0.91
    5〜0.930g/cm3の高圧法低密度ポリエチレン
    0〜60重量%、及び(C)防曇剤0.5〜10重量%
    を含む外層樹脂組成物。 <中間層樹脂組成物>(D)プロピレンから誘導される
    繰返し単位及びブテン−1から誘導される繰返し単位か
    ら選ばれた少なくとも1種の繰返し単位の含有量が少な
    くとも50重量%であり、且つ、密度が0.820g/
    cm3以上、0.900g/cm3未満である非晶性ポリ
    オレフィン20〜80重量%、(E)230℃、2.1
    6kg荷重におけるメルトフローレートが0.1〜10
    0g/10分、密度が0.880〜0.920g/cm
    3である結晶性プロピレン系ポリマー80〜20重量
    %、並びに、(D)及び(E)を合わせてなる樹脂成分
    60〜95重量%に対し、(F)脂肪族系炭化水素樹
    脂、芳香族系炭化水素樹脂、脂肪族・芳香族共重合系炭
    化水素樹脂、ジシクロペンタジエン系炭化水素樹脂、水
    添脂肪族系炭化水素樹脂、水添芳香族系炭化水素樹脂、
    水添脂肪族・芳香族共重合系炭化水素樹脂、水添ジシク
    ロペンタジエン系炭化水素樹脂、合成テルペン系炭化水
    素樹脂、テルペン系炭化水素樹脂、水添テルペン系炭化
    水素樹脂、クマロンインデン系炭化水素樹脂、低分子量
    スチレン系樹脂、及びロジン系炭化水素樹脂から選ばれ
    た少なくとも1種の樹脂40〜5重量%を含む中間層樹
    脂組成物。
  8. 【請求項8】 前記(D)成分である非晶性ポリオレフ
    ィンの190℃における溶融粘度が200〜1000m
    Pa・sであることを特徴とする請求項7記載のポリオ
    レフィン系ストレッチフィルムの製造方法。
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