JP2003220456A - 球面軸受の製造方法 - Google Patents

球面軸受の製造方法

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JP2003220456A JP2003024110A JP2003024110A JP2003220456A JP 2003220456 A JP2003220456 A JP 2003220456A JP 2003024110 A JP2003024110 A JP 2003024110A JP 2003024110 A JP2003024110 A JP 2003024110A JP 2003220456 A JP2003220456 A JP 2003220456A
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淳一 桑原
Kunihisa Takahashi
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Satosumi Murata
智純 村田
Koji Sakae
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Mitsuhiro Teramachi
光博 寺町
Takeshi Yamamoto
剛 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高荷重の負荷時においても、ボール受部及びボ
ール部に偏摩耗や、焼きつきが発生することがなく、長
期にわたって軽く且つ円滑な揺動及び回転運動を行うこ
とが可能であり、また、ボール部とボール受部との間の
ガタつきを完全に排除することが可能であり、しかも長
期にわたって軽く且つ円滑な揺動及び回転運動を行うこ
とが可能な球面軸受の製造方法を提供する 【解決手段】内側部材のボール部を中子としてインサー
トした射出成形によって、かかるボール部に樹脂ライナ
を装着する第1工程と、上記樹脂ライナが装着されたボ
ール部を鋳造金型内にインサートし、上記樹脂ライナを
覆うボール受部をダイカスト鋳造する第2工程と、上記
ボール部又はボール受部に外力を付与してこれらボール
部とボール受部との間に隙間を形成し、かかるボール部
とボール受部との相対的な回転を可能にする第三工程と
から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リンク機構の揺動
中心となるボール部を備えた内側部材とこれを包持する
外側部材とが揺動あるいは回転運動自在に連結され、主
に自動車のサスペンションアーム部やステアリング部、
コンバインの切刃駆動部等のリンクモーション機構等に
用いられる球面軸受の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、この種の球面軸受としては、
ボール部を有する内側部材と、この内側部材のボール部
を包持するボール受部を有して該内側部材と相対的に揺
動あるいは回転運動自在に連結する外側部材とを備えた
ものが知られている。上記外側部材のボール受部は内側
部材に対して荷重が作用した場合であっても、かかる荷
重に抗してボール部を離脱不能に包持するものでなくて
はならない。このため、球面軸受においては、如何なる
構造を用いて上記ボール部をボール受部内に封じ込め、
且つ、ボール部とボール受部との自由な揺動及び回転運
動を確保するかが問題となる。
【0003】従来より採用されているボール受部の構造
の一つとしては、ボール部の直径よりも大きな凹所を有
する金属製ケーシングを準備し、自己潤滑性を有する樹
脂シートによって包まれたボール部をこのケーシング内
に圧入したものが知られている(特開昭57−7932
0号公報、実開昭63−188230号公報、特開平5
−26225号公報、特開平7−190066号公報
等)。このボール受部の構造では、ボール部を包み込む
樹脂シートが該ボール部とケーシングとの間で押し潰さ
れて弾性変形を生じるので、これによってボール部と樹
脂シートとの間の隙間が排除され、かかるボール部をケ
ーシング内でガタつきなく回転させることが可能であ
る。また、ボール部は樹脂シートにのみ摺接しているこ
とから、長期にわたってこの球面軸受を使用しても、ボ
ール部が偏摩耗を生じる等のトラブルが発生することも
ない。
【0004】その反面、このように樹脂シートをボール
部とケーシングとの間に挟み込むタイプのボール受部で
は、かかる樹脂シートが圧縮された状態でボール部に接
していることから、ボール部の動きが若干重くなり、こ
の球面軸受を用いてリンク機構を構成した場合に、滑ら
かな軽い動きを得にくくなるといった問題点がある。ま
た、樹脂シートがボール部の球面に圧接していることか
ら、経時的な使用によって樹脂シートの摩耗が発生し易
く、かかる摩耗が進行すると、ボール受部とボール部と
の間にガタつきが発生し易くなるといった問題点もあ
る。更に、大きな荷重が作用すると樹脂シートが弾性変
形することから、そのような荷重がこの球面軸受に作用
した場合にはボール部がボール受部から離脱し易いとい
った問題点もある。
【0005】一方、その他のボール受部の構造として
は、ボール部を中子としてボール受部を鋳造することに
より、かかるボール部をボール受部内に封じ込めた構造
が知られている(特公平5−77886号公報等)。こ
の構造では、鋳造の際にボール部の球面がボール受部に
転写されることから、樹脂シートを用いずとも、鋳造さ
れた金属製のボール受部とボール部との隙間を最小限に
抑えることができ、ボール部とボール受部との間に僅か
な給油を行うのみで、かかるボール部をボール受部内で
ガタつきなく回転させることが可能である。また、ボー
ル受部とボール部との間に微小な隙間が形成され、かか
る隙間を油膜潤滑していることから、樹脂シートを圧接
させているボール受部の構造と比較してボール部の動き
が軽く滑らかなものになる。また、金属製のボール受部
とボール部とを油膜潤滑によって摺接させているので、
長期の使用によってもガタつきが発生せず、耐久性に優
れていると言った特質がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この後者の球
面軸受(特公平5−77886号公報)においては、金
属製のボール受部とボール部との微小隙間を油膜潤滑し
ているので、高荷重や高速揺動といった特殊な使用条件
下においては、これらボール受部とボール部との接触面
圧が高い部位で、油膜が切れて両部材が固体接触を生じ
てしまう懸念があり、そのような現象が発生した状態で
使用を継続すると、ボール部やボール受部が偏摩耗を生
じて円滑な運動が損なわれることが予想される他、極端
な場合には両部材が焼きついてしまい、使用不能に陥る
事態も予想される。
【0007】また、このようにボール部を中子としてボ
ール受部を鋳造した球面軸受では、確かにボール部の球
面がボール受部に転写されることから、両者の隙間を最
小限に抑えることができるのだが、ボール受部に対する
ボール部の運動を可能とするために、両者の間に極微少
な隙間(0.05〜0.1mm程度)を与えており、か
かる隙間の範囲内におけるガタつきまでも完全に排除す
ることは不可能であった。
【0008】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、その目的とするところは、高荷重の負荷時
においても、ボール受部及びボール部に偏摩耗や、焼き
つきが発生することがなく、長期にわたって軽く且つ円
滑な揺動及び回転運動を行うことが可能な球面軸受の製
造方法を提供することにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、ボール部とボ
ール受部との間のガタつきを完全に排除することが可能
であり、しかも長期にわたって軽く且つ円滑な揺動及び
回転運動を行うことが可能な球面軸受の製造方法を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の球面軸受の製造方法は、ボール部を有する
内側部材と、この内側部材のボール部を包持するボール
受部を有して該内側部材と相対的に揺動あるいは回転運
動自在に連結する外側部材とを備えた球面軸受の製造方
法であって、上記内側部材のボール部を中子としてイン
サートした射出成形によって、かかるボール部に樹脂ラ
イナを装着する第1工程と、上記樹脂ライナが装着され
たボール部を鋳造金型内にインサートし、上記樹脂ライ
ナを覆うボール受部をダイカスト鋳造する第2工程と、
上記ボール部又はボール受部に外力を付与してこれらボ
ール部とボール受部との間に隙間を形成し、かかるボー
ル部とボール受部との相対的な回転を可能にする第三工
程とから構成されることを特徴とするものである。
【0011】ここで、ボール受部を構成する金属材料と
して亜鉛合金を用いた場合の鋳造温度は400℃以上で
あり、また、アルミニウム合金を用いた場合の鋳造温度
は600℃以上であることから、これらの鋳造温度は樹
脂の耐熱温度を遥かに超えており、樹脂ライナを中子と
して鋳造金型内にインサートした状態で鋳造を行うと、
通常は樹脂ライナが炭化してしまうと考えられる。しか
し、樹脂ライナを装着したボール部はある程度の大きさ
の熱容量を具備していることから、かかるボール部に接
触している樹脂ライナはボール受部の鋳造時にボール部
から冷却されることになり、樹脂ライナの外側、すなわ
ち鋳造合金の溶湯に接した側はボール受部に対して焼き
付いてしまうものの、ボール部に対して接している樹脂
摺接面は該ボール部に対して焼きつくことがなく、ボー
ル受部の鋳造後においてもボール部の球面に対して良好
な接触状態を維持することができる。また、ダイカスト
鋳造は鋳造合金の溶湯を高圧で素早く金型内に注入し
て、即座に冷却することから、高圧鋳造等と比較して製
品生産のサイクルタイムが極めて短く、これによっても
鋳造時に樹脂ライナが受けるダメージを最小限に抑える
ことが可能となっている。
【0012】一方、樹脂ライナはボール受部の鋳造前に
ボール部に装着されるが、装着後のボール部の取り扱い
を容易なものにするためには、かかる樹脂ライナがボー
ル部に対して緊密に嵌合し得るよう、かかる樹脂ライナ
をリング状に成形するのが好ましい。また、ボール受部
に埋め込まれた樹脂ライナがボール部に連れ回されて該
ボール受部内で回転してしまうと、かかる樹脂ライナが
ボール部ではなく、ボール受部と擦れて摩耗してしまう
ので、そのような観点からすれば、リング状に形成した
樹脂ライナの外周面にボール受部に対する回り止めを形
成するのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の球面軸受の製造方法を詳細に説明する。図1及び図2
は本発明方法により製造された球面軸受の第1実施例を
示すものである。この球面軸受は、先端にボール部を備
えた内側部材としてのボールシャンク1と、このボール
シャンク1のボール部10を包持するボール受部20を
有する外側部材としてのホルダ2とから構成され、上記
ボールシャンク1及びホルダ2が揺動又は回転運動自在
に連結している。
【0014】上記ボールシャンク1はボール部10とな
る真球度の高い鋼球に対して棒状のシャンク11を溶接
して形成されており、このシャンク11の根元にはリン
ク等の被取付体を固定するための六角座面12が形成さ
れている。また、このシャンク11の先端には雄ねじ1
3が形成されており、この雄ねじ13にナットを螺合さ
せることで、被取付体を上記六角座面12との間で挟持
固定し得るようになっている。
【0015】一方、上記ホルダ2は、ボールシャンク1
のボール部10を包持するボール受部20と、かかるボ
ール受部20をリンクに結合するための固定部21とを
備え、これらボール受部20と固定部21とがアルミニ
ウム合金又は亜鉛合金のダイカスト鋳造により一体に成
形されている。上記ボール受部20はボールシャンク1
のボール部10が離脱することがないよう、かかるボー
ル部10の略2/3を覆っており、このボール受部20
の内側にはボール部10の球面に略合致した凹球面状の
摺接面22が形成されている。これにより、ボールシャ
ンク1はボール部10を揺動中心とし、ホルダ2に対し
て自在に揺動又は回転運動をなし得るようになってい
る。また、このホルダ2には上記シャンク11と反対側
の位置に油溜まり23が形成されており、かかる油溜ま
り23は蓋部材24によって閉塞されている。尚、上記
固定部21には雌ねじ25が形成されており、例えばリ
ンクを構成するロッド等の先端に形成された雄ねじを結
合できるようになっている。
【0016】また、上記ホルダ2の外周縁とボールシャ
ンク1のシャンク11との間にはブーツシール3が取り
付けられており、ボールシャンク1のボール部10とホ
ルダ2のボール受部20との隙間に対して埃やごみ等が
侵入するのを防止している他、グリース等の潤滑剤を収
容するシールポケット30を形成している。ここで、上
記ブーツシール3のボールシャンク1側の端部31はそ
の弾性によってシャンク11に密着する一方、ホルダ2
側の端部32は係止リングによってホルダ2の外周縁と
の間に挟み込まれており、ボールシャンク1の揺動ある
いは回転運動によっても外れることがないようになっい
る。
【0017】前述のように、上記ホルダ2のボール受部
20はアルミニウム合金又は亜鉛合金の鋳造によって成
形されており、ボールシャンク1のボール部10と接す
る摺接面22もこれら合金から形成されている。ボール
受部20の摺接面22とボール部10の球面との間には
微小な隙間(例えば、0.1mm以下)が形成されてお
り、この隙間に対してボール受部20の両側に配置した
シールポケット30及び油溜まり23から潤滑剤が流れ
込み、ボール部10の球面とボール受部20の摺接面2
2との間に油膜を形成するようになっている。これによ
り、この球面軸受では鋼球からなるボール部10とやは
り金属からなるボール受部20とが油膜潤滑された状態
で摺接し、ホルダ2に対するボールシャンク1の軽く滑
らかな運動を可能としている。
【0018】ここで、ボール受部20の摺接面22とボ
ール部10の球面とは略均一に接しているが、球面軸受
の使用態様によっては上記摺接面22の局所に対して大
きな荷重が作用する。例えば、図3に示すように、ロッ
ド4の両端に対して一対の球面軸受を結合し、一方の球
面軸受のボールシャンク1から他方の球面軸受のボール
シャンク1に対して運動を伝達するコネクティングロッ
ドを構成した場合、ボールシャンク1のボール部10の
回りにおける荷重分布は図4に示すようになる。つま
り、この使用態様ではホルダ2がロッド4によって押し
引きされ、それによって運動が伝達されることから、ロ
ッド4の長手方向に合致したボール部10の最大直径の
周囲で摺接面22に対して最大荷重が作用することにな
る。このように、ボール受部20の摺接面22の局所に
対して大きな荷重が作用すると、かかる摺接面22とボ
ール部10との接触面圧が高くなり、これらの間におけ
る油膜が破断してしまう懸念がある。仮にそのような事
態が生じた場合には、夫々金属から形成された摺接面2
2とボール部とが油膜を介さずに直接接触してしまうこ
とから、摺接面及びボール部の球面が損傷してしまい、
ボールシャンクの円滑な運動が損なわれる他、極端な場
合にはボール受部とボール部とが焼き付いてしまい、ボ
ールシャンクがホルダに対して運動不能になってしま
う。
【0019】そこで、この球面軸受では、ホルダ2のボ
ール受部20にボールシャンク1のボール部10と摺接
するリング状の樹脂ライナ5を埋め込み、この樹脂ライ
ナ5による樹脂摺接面が金属摺接面と隙間なく連続して
ボール受部20の摺接面22を構成するようにした。こ
の樹脂ライナ5は例えばPEEK材等から形成され、油
膜破断が生じ易いと考えられる摺接面22内の局所に配
置される。従って、図3の使用例の如く使用する球面軸
受では、図1に示すように、ロッド4の長手方向に合致
したボール部10の最大直径の周囲に配置される。尚、
ボール受部20に対する樹脂ライナ5の埋め込み位置は
この例に限らず、ボール部10と摺接面22との接触面
圧の分布に応じて最適な位置に配置すれば良い。
【0020】この樹脂ライナ5の内周面側に形成された
樹脂摺接面は金属摺接面と隙間なく隣接して一つの摺接
面22を形成しており、後述するように射出成形によっ
てボール部に装着されている。従って、かかる樹脂ライ
ナ5は何らボール部10に圧接しておらず、ボール部1
0は樹脂ライナ5によって締め付けられた状態にないの
で、ボールシャンク1は軽く滑らかに運動することがで
きるものである。また、ボール受部20の摺接面22に
対して局所的に大きな荷重が作用して、ボール部10と
摺接面22との間の油膜が破断するような事態が発生し
た場合であっても、前述の如く油膜が破断する可能性の
高い箇所には樹脂ライナ5を配置し、ボール部10との
摺接を金属摺接面ではなく樹脂摺接面と行わせているの
で、ボール部10の球面が損傷するのを防止することが
でき、ボール部10とボール受部20とが焼きつくとい
った最悪の事態をも回避することが可能となる。
【0021】従って、このような油膜は破断時における
樹脂ライナ5の機能からすれば、かかる樹脂ライナ5を
成形する材料は耐摩耗性に優れ、ボール部10と固体接
触を生じた場合であってもボールシャンク1の運動を阻
害しないよう、自己潤滑性を備えた材料であることが好
ましい。
【0022】次に、この実施例の球面軸受の具体的製造
方法について説明する。この実施例の球面軸受のホルダ
2はボールシャンク1のボール部10を中子として鋳造
金型内にインサートしたダイカスト鋳造により製造され
る。このため、樹脂ライナ5をボール受部20に埋め込
むに当たっては、先ず、かかる樹脂ライナ5をボール部
10となる鋼球に対して装着する必要がある。図5及び
図6は鋼球に対して樹脂ライナを装着した状態を示す正
面図及び平面図である。この樹脂ライナ5はボール部1
0の外径に適合する内径を具備したリング状に成形さ
れ、ボール部10の最大直径を覆うように該ボール部1
0に対して装着されている。また、樹脂ライナ5の外周
面には回り止めとなる突部50が形成されており、後に
ダイカスト鋳造でこの樹脂ライナ5をホルダ2のボール
受部20に埋め込んだ際に、かかる樹脂ライナ5がボー
ル受部20に対して回転を生じるのを防止している。こ
の樹脂ライナ5は厚さ約0.5mmに形成されており、
ボール受部20とボール部10との隙間(0.1mm以
下)よりも厚く形成されている。
【0023】このような樹脂ライナ5はボール部10と
別個にこれを成形し、ホルダ2のダイカスト鋳造に先立
ってボール部10に装着するようにしても良い。但し、
樹脂ライナ5をボール部10に装着する手間を考慮した
場合は、ボール部10を中子としてインサートした射出
成形によって樹脂ライナ5を製作するのが好ましい。す
なわち、ボール部10となる鋼球を金型内にインサート
した状態で合成樹脂の射出成形を行い、樹脂ライナ5の
成形とボール部10への装着を一つの工程で行うのであ
る。このように樹脂ライナ5の成形を行えば、ボール部
10への装着手間が省略される他、樹脂ライナ5の内周
面がボール部10の球面に略合致したものとなり、樹脂
ライナ5がボール部10を締め付けるのを防止しつつ、
かかる樹脂ライナ5をボール部10に対して確実に装着
してやることができる。
【0024】次に、上記ホルダをダイカスト鋳造する。
このダイカスト鋳造に際しては、図7に示すように、上
下に分割された一対の鋳造金型6,7内に対して前工程
で樹脂ライナを装着したボール部10を中子としてイン
サートし、この状態でアルミニウム合金又は亜鉛合金の
溶湯を金型内のキャビティ8に圧入する。このとき、イ
ンサートされたボール部10は金型6,7に形成された
支持座60,70によって挟持され、金型内における位
置ずれが防止される。また、樹脂ライナ5はボール部1
0に装着された状態でキャビティ8内に位置し、ボール
部10と接触する内周面を残し、かかるキャビティ8内
に注入された合金に覆われる。
【0025】これにより、図8に示すように、ボール部
10を上記合金でくるんだホルダ2が鋳造され、上記ボ
ール部は金型6,7の支持座60,70に対応する部位
でのみホルダ2のボール受部20から露呈する。また、
ボール部10に装着されていた樹脂ライナ5は鋳造され
たボール受部20に埋め込まれた状態となり、かかるボ
ール受部20に強固に固定される。ホルダ2の材質とし
て亜鉛合金を用いた場合の鋳造温度は400℃以上であ
り、また、アルミニウム合金を用いた場合の鋳造温度は
600℃以上であることから、かかる鋳造温度は樹脂ラ
イナ5の耐熱温度を遥かに上回っており、本来であれ
ば、0.5mmと極めて薄く形成された樹脂ライナ5は
ホルダ2の鋳造の際に炭化してしまうと考えられる。し
かし、このようなダイカスト鋳造を用いた製造工程で
は、ボール部10が樹脂ライナ5に比べて極めて大きな
熱容量を有していることから、ボール部10が鋳造合金
の溶湯から樹脂ライナ5に流入した熱エネルギを奪い取
る役割を果たし、かかる樹脂ライナ5の炭化が防止され
る。従って、樹脂ライナ5はボール受部20と接する外
周面側は該ボール受部20に対して焼きついてしまう
が、ボール部10と接する内周面側は炭化することなく
残存し、ボール部10との樹脂摺接面を形成する。ま
た、ダイカスト鋳造は鋳造合金の溶湯を高圧で素早くキ
ャビティ8内に注入するものであり、溶湯の注入からホ
ルダ2の取り出し迄の時間が5〜10秒と極めて短い。
従って、この点においてもホルダ2の鋳造時における樹
脂ライナ5の炭化が防止されているものと考えられる。
【0026】次に、ホルダ2のボール受部20に包持さ
れたボール部10に対してシャンク11を溶接する。か
かる溶接にはプロジェクション溶接が用いられ、図9に
示すように、ホルダ2のボール受部20から露呈するボ
ール部10の球面に対してシャンク11の端面を所定の
力Fで圧接させると共に、ホルダ2及びシャンク11の
夫々に電極を当接させ、これら電極の間に所定の溶接電
流を通電して行われる。ホルダ2のボール受部20は前
工程においてこれを鋳造した際にボール部10に密着し
ていることから、このようにホルダ2を介して間接的に
ボール部10に溶接電流を通電しても、ボール受部20
とボール部10との境界部における通電抵抗は極めて小
さく、ボール受部20とボール部10とを溶着させるこ
となく、シャンク11をボール部10に接合することが
できる。また、樹脂ライナ5はボール部10の球面の一
部のみを覆っていることから、ボール受部20からボー
ル部10に対して溶接電流を通電する際の妨げとはなら
ない。そして、このようにしてプロジェクション溶接が
終了すると、ボール部10がホルダ2のボール受部20
に包持されたボールシャンク1が完成する。
【0027】この後、ホルダ2あるいはボールシャンク
1に外力を作用させ、未だ互いに密着したままのボール
受部20とボール部10との間に微小な隙間を形成す
る。かかる外力の作用のさせ方としては、例えばボール
受部20の外周を軽く叩いたり又はボールシャンク1を
その軸方向に軽く叩いたりし、ボール部10に軽い衝撃
を与えればよい。これにより、ボールシャンク1のボー
ル部10がホルダ2のボール受部20に対して自在に摺
接するようになり、ボールシャンク1とホルダ2とが揺
動又は回転運動自在に連結した状態となる。
【0028】このとき、ボール受部20の金属摺接面と
ボール部10との間には塑性変形によって微少隙間が形
成されるが、樹脂ライナ5は弾性変形することから、か
かる樹脂ライナ5は依然としてボール部10に密着した
状態にある。このため、ボールシャンク1は無負荷状態
においてもホルダ2に対してガタつくことは一切ない。
【0029】そして、最後にシャンク10とホルダ2の
外周縁との間に前述したブーツシール3を取付け、この
ブーツシール3が形成するシールポケット30にグリー
ス等の潤滑剤を充填することにより、本実施例の球面軸
受は完成する。
【0030】図10は樹脂ライナ5の他の例を示す正面
図である。前述の如く、前記ホルダ2はボール部10を
中子として鋳造金型6,7内にインサートしたダイカス
ト鋳造によって製作される。樹脂ライナ5はダイカスト
鋳造の前にボール部10に装着されていることから、ボ
ール部10と共に鋳造金型6,7内にインサートされる
ことになる。また、図8に示されるように、ホルダ2の
鋳造がなされた後は、樹脂ライナ5はボール10との接
触面を除いてホルダ2に覆われている。従って、図5及
び図6に示したように単にリング状に形成された樹脂ラ
イナ5は、ダイカスト鋳造時、ボール部10には接して
いるものの、鋳造金型6,7には何ら接していないこと
になる。このため、鋳造合金の溶湯を高圧で素早くキャ
ビティ8内に注入すると、樹脂ライナ5がボール部10
に対して変位してしまう恐れがあり、仮にそのような事
態が生じた場合には、かかる樹脂ライナ5をホルダ2の
ボール受部20の所定の位置に埋め込むことが不可能と
なってしまう。
【0031】そこで、図10に示す樹脂ライナ5Aには
ボール部10を取り巻くリング部53から下方へ突出す
る脚部54を複数設け、ボール部10を鋳造金型6,7
内にセットした際に、上記脚部54が鋳造金型7の支持
座70の縁部に当接するようにした。これにより、鋳造
金型6,7内にインサートされた樹脂ライナ5Aはボー
ル部10が支持座70にセットされれば一定の姿勢に保
持されることになり、高圧の溶湯がキャビティ8内に勢
い良く注入されても、ボール部10に対して装着された
姿勢を維持する。従って、図10に示す樹脂ライナ5A
を用いれば、かかる樹脂ライナ5Aを常にホルダ2のボ
ール受部20の所定の位置に埋め込むことができるもの
である。尚、図10中における符号50は図5に示した
樹脂ライナ5と同じく回り止め用の突部である。また、
上記脚部54は必ずしもリング部53から下方へ突出す
る必要はなく、上方へ向けて突出して鋳造金型6の支持
座60の縁部に当接するものであっても良い。
【0032】上記第1実施例では本発明の内側部材とし
てシャンクの先端にボール部が一体に接合されたボール
シャンクを示したが、他の例としては、ボール部に対し
て貫通孔を形成し、この貫通孔を利用してロッド等をボ
ール部に対して固定するものであっても良い。
【0033】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の球面
軸受の製造方法によれば、内側部材のボール部を中子と
した射出成形によって樹脂ライナを成形すると共に、か
かる樹脂ライナをボール部に装着し、更に、この樹脂ラ
イナを覆うボール受部をダイカスト鋳造しているので、
仮にボール部とボール受部との間で油膜切れが生じて
も、ボール部がボール受部と一体化された樹脂ライナと
緊密に接触することにより、ボール部の偏摩耗や、ボー
ル部とボール受部とが焼きつくのを防止することが可能
となり長期にわたって内側部材の良好な揺動及び回転運
動を得ることが可能となる。
【0034】また、内側部材のボール部を中子として樹
脂ライナを射出成形していることから、かかる樹脂ライ
ナの摺接面はボール部に対して隙間なく接触しているの
で、内側部材と外側部材とのガタつきを完全に排除する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される球面軸受の第1実施例を
示す断面図である。
【図2】 第1実施例に係る球面軸受を示す側面図であ
る。
【図3】 第1実施例に係る球面軸受の使用例を示す斜
視図である。
【図4】 図3の使用例においてボールシャンクのボー
ル部の周囲における荷重分布を示した図である。
【図5】 第1実施例に係る球面軸受の製造方法におい
て、ボール部に樹脂ライナを装着した状態を示す正面図
である。
【図6】 第1実施例に係る球面軸受の製造方法におい
て、ボール部に樹脂ライナを装着した状態を示す平面図
である。
【図7】 第1実施例に係る球面軸受の製造方法におい
て、ボール部を中子としてホルダを鋳造する様子を示す
断面図である。
【図8】 第1実施例に係る球面軸受の製造方法におい
て、鋳造されたホルダを示す断面図である。
【図9】 第1実施例に係る球面軸受の製造方法におい
て、ホルダに包持されたボール部に対してシャンクを溶
接する様子を示す断面図である。
【図10】 樹脂ライナの形状の他の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…ボールシャンク(内側部材)、2…ホルダ(外側部
材)、5…樹脂ライナ、10…ボール部、20…ボール
受部、22…摺接面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 邦久 東京都品川区西五反田3丁目11番6号、T HK株式会社内 (72)発明者 村田 智純 東京都品川区西五反田3丁目11番6号、T HK株式会社内 (72)発明者 榮 孝司 山形県東根市大字東根甲5600、THK株式 会社山形工場内 (72)発明者 寺町 光博 山口県厚狭郡山陽町山野井1173、THK株 式会社山口工場内 (72)発明者 山本 剛 山口県厚狭郡山陽町山野井1173、THK株 式会社山口工場内 (72)発明者 森田 文明 山口県厚狭郡山陽町山野井1173、THK株 式会社山口工場内 Fターム(参考) 3J105 AA32 CD04 CD14 CE02 CE03 CF12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボール部を有する内側部材と、この内側
    部材のボール部を包持するボール受部を有して該内側部
    材と相対的に揺動あるいは回転運動自在に連結する外側
    部材とを備えた球面軸受の製造方法であって、 上記内側部材のボール部を中子としてインサートした射
    出成形によって、かかるボール部に樹脂ライナを装着す
    る第1工程と、 上記樹脂ライナが装着されたボール部を鋳造金型内にイ
    ンサートし、上記樹脂ライナを覆うボール受部をダイカ
    スト鋳造する第2工程と、 上記ボール部又はボール受部に外力を付与してこれらボ
    ール部とボール受部との間に隙間を形成し、かかるボー
    ル部とボール受部との相対的な回転を可能にする第三工
    程とから構成されることを特徴とする球面軸受の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 上記樹脂ライナはリング状に形成される
    と共に、その外周面には回り止めが形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の球面軸受の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記樹脂ライナには、ダイカスト鋳造時
    に鋳造金型に接触し、ボールに対する該樹脂ライナの装
    着状態を維持する脚部が設けられていることを特徴とす
    る請求項2記載の球面軸受の製造方法。
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