JP2003218317A - 半導体電力変換装置 - Google Patents

半導体電力変換装置

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JP2003218317A
JP2003218317A JP2002010302A JP2002010302A JP2003218317A JP 2003218317 A JP2003218317 A JP 2003218317A JP 2002010302 A JP2002010302 A JP 2002010302A JP 2002010302 A JP2002010302 A JP 2002010302A JP 2003218317 A JP2003218317 A JP 2003218317A
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control
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Daisuke Kawase
大助 川瀬
Kazuo Usami
和男 宇佐美
Akira Bando
阪東  明
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で高い信頼性を備えた高機能の半導体電
力変換装置を低コストで提供すること。 【解決手段】 2枚の制御基板109a、109bをフ
レキシブル基板110で電気的に接続し、これを折り曲
げでケース106の中に上下に離して配置した半導体電
力変換装置において、2枚の制御基板109a、109
bは、当初、1枚に連続した形の基板で作られ、フレキ
シブル基板110で電気的に接続し、必要な電子部品な
どを実装した後、割って分離されているもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モジュール化され
た半導体装置に係り、特に制御回路も含めてモジュール
化した半導体電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体スイッチング素子を内蔵さ
せモジュール化した半導体電力変換装置は、MOSFE
Tなどパワースイッチング素子の高性能化と家電品のイ
ンバータ化に伴って用途が広がり、高機能化と低価格化
が強く要求されるようになっている。
【0003】特に、高機能化についての要求は年々高ま
るばかりで、近時は半導体スイッチング素子を内蔵した
パワー半導体モジュールにとどまらず、これに制御回路
を内蔵したIPM(Inteligent Power Module)や、更に
はマイコンまで含む制御回路を内蔵した半導体電力変換
装置へと高機能化が進んでいる。
【0004】ところで、このような半導体電力変換装置
の場合、半導体スイッチング素子が搭載されているパワ
ー回路部分は、半導体スイッチング素子の発熱量の多さ
を考慮し、通常、高熱伝導性の金属などからなる金属基
板と、高熱伝導性且つ高電気絶縁性の材料からなる絶縁
基板と、パターンが形成された電気回路とで構成される
のが一般的である。
【0005】このとき、発熱量の大きな中容量から大容
量の製品では、絶縁基板として、高価ではあるが、熱伝
導率の高いセラミックスが主として用いられ、他方、比
較的小容量の製品では、熱伝導率は小さいが安価な合成
樹脂が用いられている。
【0006】一方、制御回路部分は、主に信号処理や制
御処理に必要な小電力を扱うだけなので、安価で且つ多
層配線が容易に形成できる多層ガラスエポキシ基板が用
いられることが多い。
【0007】また、このような近年での高機能化要求に
伴い、パワー回路部分に対して、制御回路部分の面積が
相対的に大きくなっているが、一方、このような制御回
路部分の大面積化に相反して、設置面積の小型化が要求
され、このことは、特に車両用など設置場所が限られて
いる用途で顕著である。
【0008】ここで、図8は、従来技術による半導体電
力変換装置モジュールの一例を示したもので、このモジ
ュールは、図示のように、金属基板となる放熱板101
をアルミニウム製にし、絶縁基板として樹脂絶縁層10
2を用いたもので、この樹脂絶縁層102の表面に導体
パターンによる電気回路103を設け、この電気回路1
03上に、熱拡散板802を介して、MOSFETなど
のパワー半導体素子104が半田接合されているもので
ある。
【0009】この図8のモジュールの場合、電気回路1
03を形成している導体パターンの厚さは70μm程度
が一般的であり、熱拡散板802の厚さは、熱拡散の効
果を考慮して0.7〜1.2mm程度である。そして、電
気回路103には金属細線105による接続が施され、
更にケース106に設けた外部接続端子108に対する
配線が施される。
【0010】一方、制御基板109はガラスエポキシ製
の多層基板で形成されているが、ここで、制御基板が2
枚の制御基板109a、109bに分けられているの
は、設置面積を小さくするためであり、そして、まず制
御基板109bは、樹脂絶縁層102上に接着剤等によ
り接合され、半導体スイッチング素子104と制御基板
109bは金属細線105で電気的に接合される。
【0011】また、制御基板109bには、インサート
形成によりケース106に埋込み係止された内部端子8
01の一方の端部が半田付けされ、その他方の端部に制
御基板109aが半田付けされることにより、相互に電
気的に接合される。
【0012】そして、ケース106の内部に柔らかいゲ
ル状の樹脂107を注入して充満させた後、比較的硬い
樹脂112によりケース106を封止する。ここで、柔
らかい樹脂を用いられているのは、中にある半導体スイ
ッチング素子や金属細線、端子などにケース106の熱
変形などによる応力が加わるのを避けるためであり、柔
らかい樹脂107には、主にシリコンゲルが用いられ
る。
【0013】一方、硬い樹脂112には主にエポキシ樹
脂が用いられるが、ここで、硬い樹脂が用いられるの
は、この硬い樹脂112により、ケース106のフタが
形成されるようにするためである。
【0014】ここで、半導体スイッチング素子104の
下部に熱拡散板802が設けてあるのは、この半導体ス
イッチング素子104の発熱を考慮したためで、半導体
スイッチング素子の放熱が不充分であると、許容温度の
保持が困難になり、場合によっては動作不良の原因とな
るからである。
【0015】また、制御基板が2枚に分けられているの
は、モジュールの設置面積を小さくするためで、これ
は、上記したように、半導体電力変換装置の高機能化に
伴い、パワー回路部分に対して制御回路部分の面積が相
対的に大きくなっていることに対応するためである。
【0016】ここで、これらの制御基板109a、10
9bは、主に多層ガラスエポキシ基板で構成されるが、
このとき、設置面積を小さくするためには、搭載部品の
発熱量が小さい制御基板の一部又は全部を、金属基板と
なる放熱板101から空間的に離してパワー回路部分の
上部に設置することが有効である。
【0017】また、マイコン等の電子部品は、半導体ス
イッチング素子と比較して、一般に許容動作温度が低い
ので、半導体スイッチング素子の発熱により温度が高く
なる金属基板から空間的に離すことは、誤動作を防ぎ、
高信頼性を得るために都合がよい。
【0018】ここで、この図8に示すモジュールでは、
上記したように、内部端子801がケース106に機械
的に係止されているので、使用時の振動、熱揺さぶりに
よる樹脂の熱変形等より、制御基板の半田付け部に応力
が生じるので、これを緩和する必要がある。
【0019】そこで、このモジュールでは、内部端子8
01にベンド(曲げ部)を形成させ、これにより、上下2
枚に分けた制御基板109a、109bの接続部(半田
付け部)に応力が掛からないようにしてある。
【0020】半田付け部に掛かる応力が大きいと半田付
け部が断線し、スイッチング素子が動作不良を起す虞れ
があり、場合によっては破壊の原因にもなり、従って、
内部端子により制御基板を接続する場合には、半田付け
部に発生する歪みを軽減するため、ベンドは必須であ
る。
【0021】ところで、このようにベンドを設けた内部
端子によれば、半田接合部の高信頼性は得られるが、反
面、複雑なベンド形状が必要なため高価になることが問
題である。
【0022】また、このような内部端子でも、ロボット
を用いた制御基板の自動組立は可能であるが、しかし、
制御基板を2枚に分けない場合、つまり設置面積が大き
くなっている場合と比較して半田接合の回数が増えてし
まうので、この点でも高価になる問題がある。
【0023】そこで、2枚の制御基板の接続にコネクタ
を用いるようにしたモジュールが知られており、その一
例について、図9により説明すると、このモジュールで
は、まず、一方の制御基板109aに、電子部品と同時
に雄コネクタ901aを半田付けし、他方の制御基板1
09bには、同様に電子部品と同時に雌コネクタ901
bを半田付けする。
【0024】そして、制御基板109bを樹脂絶縁層1
02上に接着後、雄コネクタ901aが雌コネクタ90
1bに挿入されるようにして、制御基板109bの上に
制御基板109aを位置決めすることにより、制御基板
同士の電気的な接続が得られるようにするのである。
【0025】この図9に示したモジュールの場合、コネ
クタが電子部品と同時に半田付けできるので、図8のモ
ジュールと比較して半田付けの回数が少なくなり、安価
にできるという利点がある反面、コネクタによっては振
動、熱変形により生じる半田部の応力が緩和される働き
が得られないので、信頼性の点で問題がある。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、半導
体電力変換装置は、発熱の大きい半導体スイッチング素
子を含むパワー回路部と、制御、信号等の小信号を扱う
制御回路部からなっている。そこで、設置面積を小さく
するため、上記従来技術では、制御回路部の一部又は全
部を金属基板から空間的に離している。
【0027】このため、高信頼性の半導体電力変換装置
を得るためには、半導体スイッチング素子の放熱と半田
付け部の応力の緩和が必要で、それを安価に提供するた
めには、加工プロセスの簡略化、特に半田付けの回数を
極力減らす必要があるが、上記従来技術では、これらの
要件が満たせなかった。
【0028】ところで、モジュールの設置面積を小さく
し、且つ制御基板の半田付け部の応力を緩和する方法と
して、図10に示すように、フラットケーブルを用いる
方法があり、これは特に信頼性が要求される自動車の電
装品に用いられているものであるが、図示のように、両
面実装された多層ガラスエポキシ基板からなる制御基板
109a、109b間をフラットケーブル1002で接
続したものである。
【0029】ここで、この図10では、制御基板109
a、109b上に実装されている電子部品は省略してあ
り、全体は金属製のケース1001内に固定して収納さ
れ、モジュール化され、外部との電気的な接続は、ガラ
スエポキシ基板からなる制御基板109b上に半田付け
したコネクタ111を用い、これの結合部をケース10
01の外に出すことにより実現している。
【0030】ここで使用されているフラットケーブル1
002は柔軟に折り曲げることができ、図8の内部端子
801と比較して剛性が低いので、自動車の走行、エン
ジンの回転等による振動に際しても、半田付け部に発生
する歪みが小さい。また、フラットケーブルは、ディッ
プ部品と同様に、ガラスエポキシ基板のスルーホール部
に実装できるので、安価に組立ができる。
【0031】しかし、この場合、ガラスエポキシ基板は
熱抵抗が大きく、半導体スイッチング素子の発熱を放熱
することは出来ないので、パワー回路部を設けることが
出来ない。また、このとき、符号Pで図示してあるよう
に、フラットケーブル1002の端子部分がガラスエポ
キシ基板のスルーホールから反対側にはみ出してしまう
ため、ケース1001に密着して設置することが出来な
い。
【0032】このため、この図10のモジュールでは、
ガラスエポキシ基板がケースから熱的に隔離されてしま
うので、放熱が必要な半導体スイッチング素子の搭載に
は向かず、半導体電力変換装置には適用できない。
【0033】次に、同じくモジュールの設置面積を小さ
くし、且つ制御基板の半田付け部の応力を緩和する方法
として、図11に示すように、フレキシブル基板を用い
る方法がある。ここで、このフレキシブル基板は、民生
用として、ビデオカメラ、薄型ディスプレイなど特に小
型化が要求される場合に従来から用いられるているもの
である。
【0034】この図11には、薄型ディスプレイ110
1とガラスエポキシ製の回路基板109がフレキシブル
基板110を介して半田接合により電気的に接続されて
いる場合が示されており、この場合、フレキシブル基板
110上には、ドライバIC1102等の電子部品が搭
載されるようになっている。
【0035】フレキシブル基板110は、形状が容易に
変形可能であることから、実装の自由度が高く、フラッ
トケーブルと同様、剛性が低いので半田接続部の振動、
熱揺さぶりによる断線の心配も少ない。しかもフラット
ケーブルとは異なり、部品が実装できるので小型化に有
効である。
【0036】しかし、フレキシブル基板はガラスエポキ
シ基板と同様、熱抵抗が高いので、半導体スイッチング
素子を含むパワー回路を設けることは出来ず、やはり半
導体電力変換装置には適用できない。
【0037】本発明の目的は、小型で高い信頼性を備え
た高機能の半導体電力変換装置を低コストで提供するこ
とにある。
【0038】
【課題を解決するための手段】上記目的は、半導体スイ
ッチング素子と同一のケース内に複数枚の制御基板を備
えた半導体電力変換装置において、前記複数枚の制御基
板が、当初、1枚の基板から作られ、夫々の制御基板と
なる部分の間にフレキシブル基板による電気的接続が施
された後、当該制御基板となる部分毎に分離されている
ようにして達成される。
【0039】また、このとき、前記フレキシブル基板の
少なくとも一部は、縦弾性係数が1×10-3〜2Mpa
の樹脂で封止され、前記複数枚の制御基板のうちの少な
くとも1枚は、前記半導体スイッチング素子の放熱板か
ら空間的に離されているようにしたも、上記目的が達成
される。
【0040】ここで、前記複数枚の制御基板は、前記1
枚の基板を割ることにより分離されていても良く、更に
このとき、前記1枚の基板が、所定の位置に溝又はスリ
ット若しくは縫い目状に配置した複数の小孔の何れかを
備え、前記分離が、これらの何れかの部分で割ることに
より与えられるようにしても良い。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明による半導体電力変
換装置について、図示の実施の形態により詳細に説明す
る。ただし、本発明は、以下に説明する実施の形態に限
られるものではない。
【0042】まず、図1は、本発明を、MOSFETか
らなる3相パワー回路と、パワー回路を制御する制御回
路を含む半導体電力変換装置に適用した場合の一実施の
形態で、ここで、まず図1(a)は平面構造を表わし、次
に同図(b)は、図1(a)のA−A断面を表わす。
【0043】これらの図において、この実施形態による
半導体電力変換装置は、放熱板101の一方の面(図1
(b)では上側になっている方の面)に絶縁基板となる樹脂
絶縁層102を設け、その上に電気回路103を接合さ
せ、その所定の位置に半導体スイッチング素子104が
半田により接合されている。
【0044】ここで、この実施形態でも、制御基板が上
側の制御基板109aと下側の制御基板109bの2枚
に分けてあり、これらは何れも多層ガラスエポキシ基板
からなり、夫々、マイコン等の電子部品及び信号端子が
搭載している(図では制御基板109に実装された電子
部品は省略されている)。
【0045】次に、半導体スイッチング素子104と電
気回路103、制御基板109b、それに合成樹脂製の
ケース106にインサート形成してある外部接続端子1
08の間は金属細線105により接続されるが、この金
属細線105には、300〜500μmφ程度のアルミ
ニウム合金のワイヤが用いられている。
【0046】そして、この実施形態では、特に図1(b)
に明瞭に示されているように、ケース106は、樹脂絶
縁層102を介して放熱板101に接着されているが、
この放熱板101には、一方の制御基板109bが、樹
脂絶縁層102を介して機械的に接合され、他方の制御
基板109aは、ケース106の内壁面に幾つか形成し
てある台座114に載せられ、後述する封止樹脂112
により固定される。
【0047】ここで、符号110はフレキシブル基板
で、このフレキシブル基板110は、ポリイミド等の合
成樹脂の薄板により金属薄板(箔)からなる回路パターン
を挟んだ構造であり、複数枚の金属薄板と樹脂薄板を積
層させることにより多層回路基板も形成可能なものであ
る。
【0048】そして、このフレキシブル基板110に
は、接続用の回路パターンが形成してあり、この回路パ
ターンの一方の端部を制御基板109bの回路パターン
に半田付けし、他方の端部は制御基板109aの回路パ
ターンに半田付けすることにより、2枚の制御基板10
9a、109bの間に必要な電気的接続が与えられるよ
うになっている。
【0049】このとき、制御基板109aには、外部と
接続するためのコネクタ111が搭載してあり、制御基
板109a上で、コネクタ111とフレキシブル基板1
09を一方の面と他方の面に分けて搭載することによ
り、外部とパワー回路部の双方に対する電気的な接続が
得られるようにしてある。
【0050】ここで、これら制御基板109a、109
bの詳細について、図2により説明すると、まず、これ
ら制御基板109a、109bは、図示のように、当初
は1枚の基板109の図では左右に分けた部分として作
っておき、それらの境界線には両面からV字型断面の溝
Gを形成しておく。
【0051】次に、この状態で、溝Gを跨ぐようにし
て、フレキシブル基板109を夫々の制御基板109
a、109bとなる部分に半田付けした後、一方の制御
基板、例えば制御基板109bとなる部分を、図示の矢
印Xで示すように折り曲げ、溝Gで他方の制御基板10
9aとなる部分から割れてしまうまで力を加え、夫々の
部分をフレキシブル基板109で繋がったままで分離さ
せる。
【0052】そして、このように、フレキシブル基板1
10で繋がった状態で2枚に分離された制御基板109
a、109bのうち、一方の制御基板109bの接合面
Jを樹脂絶縁層102上に接着剤等により接合した後、
他方の制御基板109aを、制御基板109bの上に重
なるように、フレキシブル基板110の部分で折り曲
げ、図1に示すように、パワー回路部の上部で裏返しに
なって台座114に載せられ、固定されるのである。
【0053】ここで、このようにして制御基板109a
をケース106に装着する前に、上記したように、この
ケース106内にゲル状の樹脂107を注入し、半導体
スイッチング素子104と金属細線105、それに電気
回路103を封止する。
【0054】既に課題を解決するための手段で説明した
ように、剛性の低いフレキシブル基板で振動、熱変形に
よる半田部にかかる応力を緩和するためには、フレキシ
ブル基板の封止には剛性の低い樹脂を用い、フレキシブ
ル基板がある程度自由に動けるようにする必要がある。
【0055】そこで、封止の際や使用時に、金属細線1
05や半導体スイッチング素子104、フレキシブル基
板110に悪影響が与えられるのを防止するため、この
封止用の樹脂107にはシリコンゲルなどの比較的柔ら
かい材料を用いるが、このシリコンゲルの縦弾性係数
は、一般に1×10-3〜2Mpaの範囲である。
【0056】但し、縦弾性係数が小さく、フレキシブル
基板110の熱応力緩衝効果が充分に発揮できるもので
あれば、封止用の樹脂107をシリコンゲルに限る必要
はない。
【0057】この後、更に封止樹脂112をケース10
6内に充填し硬化させ、制御基板109aの固定と、ケ
ース106のフタが形成されるようにしてやれば、半導
体電力変換装置が完成する。なお、ここで、特に説明し
なかった点については、図8で説明した従来技術の場合
と同じである。
【0058】次に、この図1の実施形態の細部につい
て、更に具体的に説明する。まず、放熱板101につい
ては、軽量化が重視された場合は、アルミニウム若しく
はアルミニウム合金で作られる。これは、放熱板が半導
体電力変換装置内で比較的大きな体積を有するので、銅
と比較して比重が小さく軽くできるアルミニウムが適し
ているからである。しかし、放熱を考慮した場合には、
より熱伝導率の高い銅又は銅合金が用いられる。
【0059】そして、この放熱板101は、内部での熱
の広がりによる熱抵抗の低減が充分に得られるように、
1.5〜5.0mmの厚さにするのが望ましい。更に、こ
の放熱板101には取付孔113が設けてあり、これに
より、この半導体電力変換装置が、図示してない冷却フ
ィンに容易に取付けることができるようになっている。
【0060】次に、樹脂絶縁層102には低熱抵抗性と
高絶縁性が要求され、このため、フィラーが分散された
エポキシ樹脂を用いる。ここで、フィラーには、例えば
酸化珪素、酸化アルミニウムなどの高熱伝導性の無機化
合物で作られたものが用いられている。
【0061】このとき、フィラーの含有率を増すほど、
樹脂絶縁層102の熱抵抗が低減できるが、エポキシ樹
脂中に分散可能なフィラー量には限界があるので、通常
はフィラーの含有率を75〜95%の範囲にする。この
場合、樹脂絶縁層102の熱伝導率は2〜5W/mKの
範囲となる。
【0062】一方、樹脂絶縁層102の熱抵抗を低減す
るのに有効な別の方法は、それを薄くすることである。
しかし、樹脂絶縁層102を薄くすると、その分、絶縁
耐圧が低下してしまう上、樹脂絶縁層102にピンホー
ルなどが発生し易くなって、信頼性の低下につながる虞
れがあり、従って、この樹脂絶縁層102の厚さの下限
には限界があり、要求される絶縁耐圧にもよるが、50
〜250μm程度が下限になる。
【0063】また、この樹脂絶縁層102は、電気回路
103を放熱板101から絶縁するものであるから、電
気回路103の周囲にも絶縁耐圧に相当する沿面距離が
必要であり、このため、足りない分は放熱板101の表
面を絶縁層で覆うことで補う必要がある。そこで、この
実施形態では、放熱板101の電気回路103側の面も
含めて、その全面に樹脂絶縁層102が設けてある。
【0064】次に、電気回路103は、銅若しくはアル
ミニウムで作られ、樹脂絶縁層102の表面に張り合わ
されているが、ここでは、その板厚が0.7mm以上
と、かなり厚くしてある。そして、このように電気回路
103を厚く(0.7mm以上)した結果、この実施形態
では、ここで充分な熱広がりが得られることになり、こ
のため、図8で説明した従来技術のように、熱拡散板8
02を設ける必要がなくなる。
【0065】ここで、この電気回路103は、図1(a)
に示されているように、回路パターンに応じた平面形状
を有しているが、このとき、銅若しくはアルミニウムは
加工性に優れているので、板厚が0.7mm以上あって
も、プレス加工によって、回路パターンに応じて任意の
形状に作り出すことができる。
【0066】ところで、上記実施形態においては、電気
回路103の表面に、例えばニッケル、銀、白金、錫、
アンチモン、鉛、銅、亜鉛、パラジウム、金の群から選
択された少なくとも1種の半田濡れ性が良好な金属、若
しくはニッケル、銀、白金、錫、アンチモン、鉛、銅、
亜鉛、パラジウム、金の群から選択された少なくとも2
種の金属を含む半田濡れ性が良好な合金を被覆するよう
にしてもよい。
【0067】次に、半導体スイッチング素子104には
MOSFETが用いられ、これが電気回路103に半田
接合されている。そして、このMOSFETは金属細線
105により電気回路103と制御基板109bに結線
されている。
【0068】次に、フレキシブル基板110は、予め制
御基板109a、109bに半田接合され、電気的に接
続されている。そして、これら制御基板109a、10
9bはガラスエポキシ製である。
【0069】ここで使用されているフレキシブル基板1
10は、例えば図8の従来技術において使用されている
内部端子801に比較して剛性が小さいので、熱変形に
より生じる応力が充分に緩和でき、半田付け部に生じる
歪みを小さくすることができる。
【0070】このとき、フレキシブル基板では、従来技
術における内部端子のように制御基板を支える機能が得
られないが、この実施形態では、制御基板109aを台
座114でケース106に位置決めして支え、その上で
封止樹脂112によりケース106に固定するようにし
てあるので、振動により制御基板が動く虞れがなく、半
田付け部に生じる歪みを確実に抑えることができる。
【0071】一方、フレキシブル基板は、例えば図10
に示した従来技術におけるフラットケーブルに比較して
は剛性が高い。従って、フラットケーブルと異なり、自
動面実装が可能になり、後述するように、半田付け回数
の少ない安価な製造プロセスが適用できる。
【0072】次に、制御基板109aはガラスエポキシ
製の多層基板で、これに電子部品を両面実装している。
他方、制御基板109bには、上面にだけ電子部品を実
装している。なお、上記したように、図1では、制御基
板109上の電子部品が省略して描かれている。
【0073】そこで、この実施形態では、制御基板10
9a、109bに電子部品を実装する際、図2で説明し
たように、フレキシブル基板110も同時に実装するこ
とにより、図8に示した従来技術で必要としていた内部
端子801と制御基板109a、109bの半田付け工
程が不要にできる。
【0074】また、この実施形態では、図1(b)に示さ
れているように、フレキシブル基板110の大部分が柔
らかいシリコンゲルにより封止されているので、ケース
106の熱変形や振動により半田接合部に加わる応力を
緩和させることができる。
【0075】そして、この半導体電力変換装置は、封止
樹脂112で封止することにより完成されるが、この封
止樹脂112は、ケース106のフタを形成させると共
に、制御基板109aをケース106に固定する機能を
担うので、比較的硬いエポキシ樹脂を用いる。
【0076】この実施形態によれば、2枚の制御基板の
間の電気的な接続にフレキシブル基板を用いたので、高
機能に構成したにもかかわらず設置面積が小さく、しか
も高い信頼性を持った半導体電力変換装置を安価に提供
することができる。
【0077】また、この実施形態によれば、複数枚、つ
まり2枚の制御基板が、当初は1枚の制御基板として作
られ、これに必要な電子部品が実装された後、分割され
て必要な枚数、つまり2枚の制御基板として得られる。
【0078】従って、この実施形態によれば、当初は1
枚の基板として形成することができるので、複数枚の制
御基板を有するにもかかわらず、自動実装により容易に
面実装することができ、この結果、半田付けの回数が少
ない安価なプロセスで製造することができる。
【0079】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。まず、本発明の第2の実施形態による半導体電力
変換装置について、図3により、組立方法に重点をおい
て説明する。
【0080】まず、図3(a)に示すように、制御基板1
09を用意する。ここで、この制御基板109は、図2
で説明した通りで、多層ガラスエポキシ基板からなる制
御基板109に制御回路を構成する電子部品が実装され
ているもので、このとき、フレキシブル基板110とコ
ネクタ11はそれぞれ別の面に搭載されている。
【0081】ガラスエポキシ基板には、予め切れ込みと
なるV字形の溝Gが入れてあり、電子部品搭載後に折り
曲げるだけで、容易に複数の部分に割ることができ、従
って夫々にフレキシブル基板110とコネクタ111を
含む電子部品を半田付けした後、割ることにより半田付
けの回数が少なくて済むようになっている。
【0082】しかして、このことから、これら制御基板
109aと制御基板109bには、まず、厚さが等し
く、導電層の層数が等しいくなければならないという制
約があり、次に、制御基板109aの下側(図3)と制御
基板109bの上側で電子部品の実装に使用する半田の
融点が等しく、且つ組成も等しくなければならず、更に
は、コネクタ111が搭載される側の面で、溝Gから先
の部分、つまり接合面Jには電子部品を搭載してはなら
ないという制約がある。
【0083】一方、フレキシブル基板110には、自動
面実装を可能にするため、つまり自動マウンタで真空吸
着する際、変形することがないようにするため、ある程
度の剛性が必要であるのは、当然のこととして、その長
さにも制約がある。
【0084】ここで、このフレキシブル基板110の長
さとは、一方の接続点から他方の接続点までの距離のこ
とで、これが長くなると、各制御基板の面でフレキシブ
ル基板が接触してしまう部分も長くなってしまうので、
電子部品が実装できない面積が広くなってしまうからで
ある。
【0085】このことから、この実施形態における組立
プロセスでは、フラットケーブルに比較して小さな寸法
で折り曲げの自由度が小さいフレキシブル基板を使いこ
なすために、フレキシブル基板の曲げを最小限にする工
夫が必要である。
【0086】まず、フレキシブル基板110の長さに制
約があることから、制御基板109aと制御基板109
bの間隔は、この長さ60〜90%程度が限度である。
すなわち、制御基板の間隔を大きくとろうとすると、図
1(b)に示すように、フレキシブル基板110が曲げら
れたとき、各制御基板109a、109bの面に接触し
て電子部品が搭載できなくなってしまう面積が大きくな
ってしまう。よって、フレキシブル基板110の長さ、
ひいては制御基板109aと制御基板109bの間隔を
狭くすることが肝要である。
【0087】一方、このフレキシブル基板110につい
ての剛性と寸法の制約による結果として、半導体電力変
換装置が完成後でもフレキシブル基板110に捻れが発
生する虞れがなくなる。すなわち、夫々の制御基板10
9aと制御基板109bに割った後、それら割った後の
端部同士が平行状態から外れる虞れはない。
【0088】図3に戻ると、この実施形態では、ケース
106の外壁の一部を別体構成にすることにより、フレ
キシブル基板110の曲げが小さくできるように工夫が
してある。
【0089】図3(a)に示した通りの制御基板109が
用意できたら、次に図3(b)に示すように、この制御基
板109を、外部端子108がインサート形成してある
ケース106と共に、放熱板101に接着する。ここで
放熱板101には、半導体スイッチング素子104など
が半田付けされていることは勿論である。
【0090】そして、このときは、制御基板109の制
御基板109bとなる部分の接合面Jが樹脂絶縁層10
2を介して放熱板101に接着されるが、このときのケ
ース106は、上記したように、一部が壁部302(後
述)として別体に作られ、そこが開いているので、図3
(c)に示すように、制御基板109を割らずに、そのま
ま接着でき、更に金属細線105による外部端子108
と半導体スイッチング素子104、電気回路103、そ
れに制御基板109bの間の結線を行なうことができ
る。
【0091】この後、制御基板109を溝Gで割り、矢
印Xで示すようにフレキシブル基板110を折り返し、
制御基板109aを台座114に載置させる。そして、
壁部302を接着した後、シリコンゲルの樹脂107に
より封止し、更に封止樹脂112で封止して制御基板1
09aがケース106に固定されると共に、ケース10
6にフタがされるようにしてやれば、図3(d)に示す半
導体電力変換装置が得られることになる。
【0092】次に、図4は、ケース106の分け方を変
更した場合の本発明の他の一実施形態で、この場合は、
まず、図4(a)に示すように、制御基板109を溝Gで
割って制御基板109aと制御基板109bに分割した
後、ケース106の底部段差部106bの上に、一方の
制御基板109bだけを接着するのである。
【0093】この実施形態の場合、ケース106の制御
基板側の壁の高さは、シリコンゲル樹脂107の充填に
充分であり、このとき、段差部106bは、フレキシブ
ル基板110の長さ寸法で対応可能な高さ、つまり制御
基板109aと制御基板109bの間隔が所定値になる
ような高さにしてある。
【0094】次に、図4(b)に示すように、金属細線1
05による結線を行なう。そして、この後、図4(c)に
示すように、フレキシブル基板110を折り返し、制御
基板109aをケース106の台座114の上で、つめ
115に係合させて位置決めする。
【0095】そして、この後、図4(d)に示すように、
シリコンゲルの樹脂107で封止した後、制御基板側の
壁の一部を含むフタ401をケース106の上から接着
することにより、半導体電力変換装置が完成する。な
お、このとき、はっきりとは図示されていないが、フタ
401には、コネクタ111を通すための孔が開けてあ
るところで、以上の実施形態は、制御基板を2枚に分割
した場合であるが、本発明は、更に多くの枚数に分割し
て実施してもよく、ここで、図5は、制御基板を3枚に
分割した場合の本発明の一実施形態である。
【0096】この実施形態では、まず図5(a)に示すよ
うに、制御基板109の2箇所に折り曲げ切離し用の
溝、すなわち溝Gと溝Gaを設け、これにより、制御基
板109aと制御基板109bとなる部分の間に、更に
制御基板109cとあ部分が形成されるようにする。こ
のとき、図1〜図4で説明した実施形態とは異なり、図
示のように、フレキシブル基板110とコネクタ111
は制御基板109同一の面に搭載する。
【0097】また、この実施形態では、図5(b)に示す
ように、底部だけで側壁部が無い形のケース106cを
用い、まず、このケース106cの一部の上に制御基板
109の制御基板109bとなる部分を接着し、この
後、金属細線105による結線を施す。
【0098】次いで、同じく図5(b)に示すように、溝
Gと溝Gaの2箇所で制御基板109を割り、制御基板
109cとなる部分が制御基板109bの上に重なるよ
うにして溝Gの部分で折り曲げた後、更に溝Gaの部分
では、制御基板109aが制御基板109cの上に重な
るようにして、反対側に折り返すのである。
【0099】この際、図示していないが、ケース106
cの周辺部に台座とボスピンを立てておき、これに対応
して、制御基板109には、その所定の位置に孔を設
け、これらを組み合わせることにより、図5(b)に示す
ような制御基板109a、109b、109cの位置決
めが得られるようにする。
【0100】そして、この後、フタ401aをかぶせ、
ケース106c接着し、フタ401aに設けてあるシリ
コンゲル注入孔502からシリコンゲルの樹脂107を
内部注入後、所定の粘度に硬化させ、キャップ501を
接着することにより、半導体電力変換装置が完成する。
【0101】この図5の実施形態によれば、小さな設置
面積のモジュールにおいて、制御基板の面積を更に広く
確保することができ、半導体電力変換装置の更なる高機
能にも充分に対応することができる。
【0102】次に、図6も本発明の実施形態で、これは
図5の変形例に相当し、図6(a)に示すように、コネク
タ111が搭載される制御基板109aとなる部分を中
央に配置し、その両側に制御基板109b、109cを
設けたもので、このとき、コネクタ111については、
フレキシブル基板110、110aとは反対側の面に搭
載し、且つ、制御基板109aと制御基板109bの間
を接続するフレキシブル基板111の長さを或る程度、
長くしたものである。
【0103】そして、これにより、各制御基板について
の折り曲げ方向が全て同じになり、制御基板109aと
制御基板109bの間に、あたかも制御基板109cが
包み込まれているようにして配置されるようにしたもま
であり、その他は図5の実施形態と同じであり、同じく
少ない設置面積で高機能の半導体電力変換装置を得るこ
とができる。
【0104】次に、本発明の特徴の一つである制御基板
の分割について、更に詳細に説明すると、まず、以上の
実施形態では何れも、溝Gにより基板を割り、複数の基
板に分割している。
【0105】従って、この場合は、図7(a)に示すよう
に、ガラスエポキシ製の基板109の両面からV字形断
面の溝G(Ga)を形成しておき、これを折り曲げること
により、図示のように、例えば2枚の制御基板109
a、109bに分割しているものであり、従って、この
場合、割った後は、各基板の端部にV溝の痕跡としての
角落としが残る。
【0106】次に、図7(b)は、V溝の代りに、連結部
Rを残して複数のスリット(角孔)Sを設け、分割線とし
たもので、図7(c)は複数の小孔Hを縫い目状に設け、
これを分割線としたものであり、いずれの場合も、基板
を折り曲げることにより、残られている連結部分に応力
が集中し、この部分で割れることにより、図示のよう
に、2枚に分離されることになる。そして、割った後
は、突起部Pが痕跡として残る。
【0107】従って、何れの場合も、夫々割った後に痕
跡が残るが、制御基板全体からみると僅かな面積である
から、特に問題にはならない。また、切れ込み部分には
部品を搭載出来ないが、これも制御基板全体からみれば
僅かな面積であるので、これも特に問題にならない。
【0108】以上の実施形態によれば、複数枚の制御基
板を有するにもかかわらず、当初は1枚の基板として形
成することができ、この結果、自動実装により容易に面
実装することができ、半田付けの回数が少ない安価なプ
ロセスで容易に製造することができる。
【0109】以上の実施形態によれば、高機能であるに
もかかわらず、モジュールの設置面積が小さく抑えら
れ、応力による接続部の信頼性低下の虞れがなく、半導
体スイッチング素子の放熱が充分で、組立プロセスの低
減によるコスト低減が充分に得られる半導体電力変換装
置を提供することができる。
【0110】
【発明の効果】本発明によれば、1枚の基板から複数枚
の制御基板を得るようにしたので、応力による接続部の
信頼性低下の虞れがなく、半導体スイッチング素子の放
熱が充分に得られることによる高信頼性を備えながら、
組立プロセスの低減によるコスト低減が充分に得られる
ことになり、この結果、設置面積が小さく、高機能の半
導体電力変換装置を低コストで容易に提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体電力変換装置の第1の実施
形態を示す平面図と断面図である。
【図2】本発明の実施形態における制御基板の一例を示
す説明図である。
【図3】本発明による半導体電力変換装置の第1実施形
態の組立プロセスを示す断面図である。
【図4】本発明による半導体電力変換装置の第2実施形
態の組立プロセスを示す断面図である。
【図5】本発明による半導体電力変換装置の第3実施形
態の組立プロセスを示す断面図である。
【図6】本発明による半導体電力変換装置の第4実施形
態の組立プロセスを示す断面図である。
【図7】本発明の実施形態における制御基板の分割手法
の説明図である。
【図8】従来技術の第1の例を説明するための断面図で
ある。
【図9】従来技術の第2の例を説明するための断面図で
ある。
【図10】従来技術の第3の例を説明するための断面図
である。
【図11】従来技術の第4の例を説明する溜めの断面図
である。
【符号の説明】
101 放熱板 102 樹脂絶縁層 103 電気回路 104 半導体スイッチング素子(MOSFET) 105 金属細線 106 ケース 107 封止用の樹脂 108 外部接続端子 109 制御基板 110 フレキシブル基板 111 外部接続用のコネクタ 112 封止用の樹脂 113 取り付け穴 114 台座 115 つめ 301 切れ込み 302 壁部 401 フタ 501 キャップ 502 ゲル注入孔 801 内部端子 802 熱拡散板 901 コネクタ 1001 金属ケース 1002 フラットケーブル 1101 薄型ディスプレイ 1102 ドライバIC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阪東 明 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所インバータ推進本部内 Fターム(参考) 5H740 BA12 MM08 PP01 PP02 PP03 PP06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体スイッチング素子と同一のケース
    内に複数枚の制御基板を備えた半導体電力変換装置にお
    いて、 前記複数枚の制御基板が、当初、1枚の基板から作ら
    れ、夫々の制御基板となる部分の間にフレキシブル基板
    による電気的接続が施された後、当該制御基板となる部
    分毎に分離して構成されていることを特徴とする半導体
    電力変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発明において、 前記フレキシブル基板の少なくとも一部は、縦弾性係数
    が1×10-3〜2Mpaの樹脂で封止され、 前記複数枚の制御基板のうちの少なくとも1枚は、前記
    半導体スイッチング素子の放熱板から空間的に離されて
    いることを特徴とする半導体電力変換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の発明において、 前記複数枚の制御基板は、前記1枚の基板を割ることに
    より分離されていることを特徴とする半導体電力変換装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の発明において、 前記1枚の基板が、所定の位置に溝又はスリット若しく
    は縫い目状に配置した複数の小孔の何れかを備え、前記
    分離が、これらの何れかの部分で割ることにより与えら
    れていることを特徴とする半導体電力変換装置。
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