JP2003218188A - ステージシステム - Google Patents

ステージシステム

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JP2003218188A JP2002010182A JP2002010182A JP2003218188A JP 2003218188 A JP2003218188 A JP 2003218188A JP 2002010182 A JP2002010182 A JP 2002010182A JP 2002010182 A JP2002010182 A JP 2002010182A JP 2003218188 A JP2003218188 A JP 2003218188A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リニアモータの発熱による各種問題を防ぎ、
高速かつ高精度なステージ装置を含むステージシステム
を提供する。 【解決手段】 ステージ152に対して電磁石158に
より電磁石158の発生する磁束の方向に力を与える機
構と、電磁石158をステージ152の移動方向へ移動
する電磁石移動機構(送りねじ159、ナット160、
モータ161、軸受け162等)と、電磁石158の磁
束を制御する電磁石磁束制御器(磁束プロファイル10
4、分配手段141、積分器142、電磁石アンプ14
3等)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置等
に用いることが可能な高速かつ高精度なステージ装置を
含むステージシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来例に係るステージ装置の要
部概略図である。同図において、従来例に係るステージ
装置は、ベース(不図示)にガイド903が固定され、
ガイド903に対して1軸方向に滑動自在に工作物90
2を載置するステージ904が支持されている。ステー
ジ904の両サイドにはリニアモータ可動子905が固
定され、各リニアモータ可動子905にはリニアモータ
固定子906が非接触で対面し、各リニアモータ固定子
906はベース(不図示)に固定されている。リニアモ
ータ可動子905は、4極の磁石905aと磁石905
aの磁束を循環させるためのヨーク905bを一体にし
たものを上下に配置して構成される。リニアモータ固定
子906は、複数(図9の場合は6個)のコイル906
aを1列に並べたものを固定子枠906bで固定したも
ので構成される。
【0003】リニアモータ901は、一般的なブラシレ
スDCモータの展開タイプで磁石905aとコイル90
5bの相対位置関係に応じて駆動コイル、およびその電
流の方向を切り替えて所望の方向に所望の力を発生させ
るものである。
【0004】図9より、動作について説明すると、上記
構成において、まずステージ904を静止させた状態で
ステージ904の位置に応じて所定のリニアモータコイ
ル906aに所定方向の電流を所定時間流してステージ
904を加速し、所望の速度に達したら加速をやめて露
光や検査等の仕事を行い、一定速度期間を過ぎると所定
のリニアモータコイル906aに所定方向の電流を所定
時間流してステージ904を減速し、ステージ904を
停止させる。
【0005】ステージ904の位置は、不図示のレーザ
干渉計等による高精度位置センサで計測され、所望位置
との誤差をゼロにするように加減速とは別にリニアモー
タコイル906aに電流を流すようにしており、加減速
中・一定速度期間中とにかかわらず、常に高精度な位置
制御を行うようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来例においては、リ
ニアモータで駆動する場合、常時高精度な位置制御がか
かるという点ではよいのだが、ローレンツ力のみで駆動
するため加減速時の発熱が大きい。また、発熱源が工作
物の近くにあり、またリニアモータ固定子全体を冷却す
るのは困難であるため、リニアモータの発熱が大きい
と、工作物周辺の部材が熱膨張で変形したり、計測基準
が熱膨張で変形したり、またレーザ干渉計の光路の空気
密度の擾乱となったりして工作物の位置精度を低下させ
るという問題があった。
【0007】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、リニアモータの発熱による各種問題を防ぎ、高
速かつ高精度なステージ装置を含むステージシステムを
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者等
は、上記目的達成のため試行錯誤して検討した結果、上
記目的が以下の手段によって達成されることを見いだ
し、本発明を完成せしめた。上記目的を達成するため
に、本発明のステージシステムは、移動自在なステージ
と、前記ステージに対して電磁石により該電磁石の発生
する磁束の方向に力を与える機構と、前記電磁石を前記
ステージの移動方向へ移動する電磁石移動機構と、前記
電磁石の磁束を制御する電磁石磁束制御器とを有するこ
とを特徴とする。
【0009】本発明においては、前記電磁石磁束制御器
は、前記電磁石の磁束信号を検出する磁束信号検出器か
らなることが好ましい。ここで、前記電磁石磁束制御器
は、前記電磁石の磁束変化をサーチコイルで検出し、該
サーチコイルの電圧を積分して磁束信号を検出すること
が可能である。また、前記電磁石磁束制御器は、ホール
素子により前記電磁石の磁束信号を検出することが可能
である。また、前記電磁石磁束制御器は、磁気抵抗素子
により前記電磁石の磁束信号を検出することが可能であ
る。さらに、前記電磁石磁束制御器は、歪ゲージまたは
ピエゾ素子により前記電磁石が発生している駆動力を求
め、これに基づいて該電磁石を制御することが可能であ
る。
【0010】本発明のステージシステムは、移動自在な
ステージと、前記ステージに対して電磁石により該電磁
石の発生する磁束の方向に力を与える機構と、前記電磁
石を前記ステージの移動方向へ移動する電磁石移動機構
と、前記電磁石の発生力を制御する電磁石発生力制御器
とを有することを特徴とする。
【0011】本発明においては、前記電磁石発生力制御
器は、前記電磁石の発生力を指令する発生力指令器と、
前記電磁石の発生力を検出する発生力検出器と、該発生
力検出器によって検出された発生力と該発生力指令器に
よって得られた発生力指令との差を演算する演算器と、
該演算器の出力を増幅して前記電磁石を駆動する増幅器
とから構成されることが好ましい。また、前記電磁石発
生力検出器は、歪ゲージまたはピエゾ素子により前記電
磁石が発生している発生力を求め、これに基づいて該電
磁石を制御することが可能である。
【0012】本発明の前記ステージシステムは、前記ス
テージの加速度に比例した力を前記電磁石に発生させる
制御器をさらに有するとよい。また、前記ステージシス
テムは、前記ステージにローレンツ力を発生するローレ
ンツ力発生機構が少なくとも前記ステージの2辺から該
ステージに力を付与するように構成されるとよい。
【0013】また、前記ステージシステムは、前記電磁
石の発生する力の作用線が前記ステージの略重心を通る
とよい。また、前記ステージシステムは、前記ローレン
ツ力発生機構の一部を前記ステージの移動方向に移動す
る機構を有することが可能である。
【0014】さらに、前記ステージシステムは、前記ス
テージの位置と前記電磁石移動機構の位置が個別に測定
されるとよい。また、前記ステージシステムは、前記ス
テージの位置が前記ローレンツ力発生機構により位置制
御されるとよい。
【0015】本発明のステージシステムは、工作物が載
置され、複数軸方向の力およびモーメントを発生できる
ように構成されたローレンツ力発生機構の一部と平面内
における任意方向の発生力を受けられるように構成され
た複数の磁性体板とを具備するステージと、各々が発生
する磁束の方向に前記ステージに力を与えることがで
き、且つ平面内における任意方向に発生力を発生できる
ように複数個設けられた電磁石と、前記電磁石を前記ス
テージの移動方向に移動するために、少なくとも平面内
における任意方向に該電磁石を移動でき、少なくとも平
面内における任意方向に前記ローレンツ力発生機構の一
部を移動できるように構成された電磁石移動機構と、前
記電磁石の磁束を制御するために、少なくとも該電磁石
の磁束信号を指令する磁束信号指令器および該電磁石の
磁束信号を検出する磁束信号検出器とを備えた電磁石磁
束制御器と、前記磁束信号検出器によって検出された磁
束信号と前記磁束信号指令器によって得られた磁束指令
との差を演算する演算器と、前記演算器の出力を増幅し
て前記電磁石を駆動する増幅器とを有することを特徴と
する。
【0016】本発明においては、前記電磁石は、E形状
ヨーク、駆動コイルおよびサーチコイルから構成され、
前記駆動コイルは前記E形状ヨークと前記ステージに設
けた前記磁性体板との間に磁束を発生させるものであ
り、前記サーチコイルは前記駆動コイルが発生する磁束
の変化を検出するものであることが好ましい。また、前
記ステージシステムは、前記ステージの位置が光ビーム
により6軸方向の位置が計測されるものであるとよい。
【0017】また、本発明においては、前記ステージシ
ステムは、前記ステージの位置が前記ローレンツ力発生
機構により位置制御されるものであるとよい。また、前
記ステージシステムは、前記ステージの位置が干渉計に
より6軸方向の位置が計測されるものであるとよい。さ
らに、前記ステージシステムは、前記ステージが略45
度の斜面を有する反射鏡を有するとよい。
【0018】本発明のステージシステムは、工作物が載
置され、複数軸方向の力およびモーメントを発生できる
ように構成されたローレンツ力発生機構の一部と平面内
における任意方向の発生力を受けられるように構成され
た複数の磁性体板とを具備するステージと、各々が発生
する磁束方向に前記ステージに力を与えることができ、
且つ平面内における任意方向に力を発生できるように複
数個設けられた電磁石と、前記電磁石を前記ステージの
移動方向に移動するために、少なくとも平面内における
任意方向に該電磁石を移動でき、少なくとも平面内にお
ける任意方向に前記ローレンツ力発生機構の一部を移動
できるように構成された電磁石移動機構と、前記電磁石
の発生力を制御するために、少なくとも該電磁石の発生
力信号を指令する発生力信号指令器および該電磁石の発
生力信号を検出する発生力信号検出器とを備えた電磁石
発生力制御器と、前記発生力信号検出器によって検出さ
れた発生力信号と前記発生力信号指令器によって得られ
た発生力指令との差を演算する演算器と、前記演算器の
出力を増幅して前記電磁石を駆動する増幅器とを有する
ことを特徴とする。
【0019】本発明においては、前記電磁石発生力検出
器は、歪ゲージまたはピエゾ素子により前記電磁石が発
生している発生力を求め、これに基づいて該電磁石を制
御することが好ましい。また、前記ステージシステム
は、前記ステージの位置が光ビームにより6軸方向の位
置が計測されるものであるとよい。さらに、前記ステー
ジシステムは、前記ステージの位置が前記ローレンツ力
発生機構により位置制御されるものであるとよい。
【0020】また、前記ステージシステムは、前記ステ
ージの位置が干渉計により6軸方向の位置が計測される
ものであるとよい。さらに、前記ステージシステムは、
前記ステージが略45度の斜面を有する反射鏡を有する
とよい。
【0021】上記構成により、電磁石と電磁石を移動す
る手段を含む駆動機構で大推力を発生し、所定速度に到
達後はローレンツ力タイプのアクチュエータで制御を行
うようにしたため、電磁石の磁束を検出し磁束指令との
差を増幅して電磁石を駆動することにより、高精度に電
磁石の吸引力を制御できる。
【0022】本発明の露光装置は、原版のパターンを基
板に露光する露光装置において、前記ステージシステム
を備えることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。 [第1の実施形態]図1は、本発明の第1の実施形態に
係るステージシステムの要部概略図である。同図におい
ては、不図示のベースにガイド151が固定され、ガイ
ド151に対して1軸方向に滑動自在に工作物を載置す
るステージ152が支持されている。ステージ152の
片サイドにはリニアモータ可動子153が固定され、リ
ニアモータ可動子153にはリニアモータ固定子154
が非接触で対面し、リニアモータ固定子154は不図示
のベースに固定されている。
【0024】リニアモータ170の方式は、図9のもの
と同様である。このリニアモータ170は、制御系にお
いてソフト的またはハード的な電流のリミッタが設けら
れており、発熱が問題になるような電流を流さないよう
になっている。また、後述するように、制御系が正常に
動作していれば、このリミッタにたよらずとも発熱が問
題になるような電流は流れないように制御される。
【0025】さらに、ステージ152のもう片側には、
磁性体板157が設けられる。この磁性体板157を両
側から電磁石158により挟むように、1対の電磁石ユ
ニット(ローレンツ力発生機構)が設けられる。この1
対の電磁石ユニットは、ナット160上に固定されてい
る。ナット160は、モータ161と送りねじ159に
よってステージ152と略同一方向に移動できる。この
結果、モータ161と送りねじ159によって、1対の
電磁石ユニットがステージ152と略同一方向に移動で
きるようになっている。この電磁石ユニットを移動する
ための送りねじ159系もまた、不図示のベースに固定
されている。また、1対の電磁石ユニットを構成する各
々の電磁石158と磁性体板157の間は、わずかな空
隙を介して互いに非接触が保たれている。各々の電磁石
158は、円弧状のヨーク158aと、それに巻きまわ
した駆動コイル158bと、ヨーク158aに巻きまわ
したサーチコイル158cとを有する。コイル158b
に電流を流すとヨーク158aと磁性体板157の間に
吸引力が働くようになっている。また、ヨーク158a
に通る磁束の変化率がサーチコイル158cにより測定
できるようになっている。各々の電磁石158の各コイ
ル158b,158cは、別々に電圧または電流を制御
できるようになっている。この結果、両コイル158
b,158cに流す電圧電流を調整することにより、各
々の電磁石158と磁性体板157の間に働く吸引力が
調整でき、これにより1対の電磁石158から磁性体板
157に作用する合力と、その合力の方向が調整できる
ようになっている。
【0026】図1における制御系のブロック図におい
て、移動目標指示手段となる移動目標101と該移動目
標101を基に時間とその時間に存在するべきステージ
152の位置の関係を生成する位置プロファイル生成器
102と、時間とその時間に発生すべき加速度の関係を
生成する加速プロファイル生成器103と、時間とその
時間に発生すべき電磁石158の磁束の関係を生成する
磁束プロファイル生成器104とが設けられている。こ
こで、図2に図1における各指示プロファイル102,
103,104の関係を示す。
【0027】制御系としては、微動リニアモータ170
でステージ152の位置をフィードバック制御するステ
ージ位置制御系と、モータ161および送りねじ159
で一対の電磁石ユニットの位置をフィードバック制御す
る電磁石位置制御系と、電磁石の吸引力を制御する電磁
石吸引力制御系とが設けられている。
【0028】位置プロファイル生成器102の出力は、
ステージ位置制御系およびナット位置制御系に入力され
る。また、加速プロファイル生成手段103の出力は電
磁石位置制御系のモータ電流アンプ131にフィードフ
ォワード信号として入力される。さらに、磁束プロファ
イル生成器104の出力は、電磁石制御系に入力され
る。
【0029】微動LM位置サーボ系は、位置プロファイ
ル生成器102による現在ステージ152が存在するべ
き位置と、干渉系156で測定したステージ152の現
在存在する位置との偏差に、PID等に代表される制御
演算を制御演算器121により施し、その結果をアナロ
グ電圧で出力する演算部と、該アナログ出力電圧に比例
する電流をリニアモータ170に供給する微動電流アン
プ122と、該電流によりステージ152に推力を付与
するリニアモータ170と、リニアモータ170の位置
を計測する干渉計156とから構成される。この部分
は、位置プロファイル生成器102の出力を指令値とす
る通常の位置サーボ系であるが、大推力が必要なとき
は、後述の電磁石制御系から力を得るようになってい
る。リニアモータ170は、目標位置とのわずかな位置
偏差をとるための小さい推力を発生するだけなので、発
熱が問題になるような電流が流れないようになってい
る。また、ソフト的またはハード的にリニアモータ17
0の電流を制限しており、吸引FF系との連動が誤動作
した場合でも発熱が問題になるような電流が流れないよ
うになっている。
【0030】電磁石位置制御系は、1対の電磁石ユニッ
トの位置を位置プロファイル102にならうように移動
させるものである。電磁石158は、極めて小さい発熱
で大きな吸引力を発生できる利点があるが、相手の磁性
体板157との空隙を保たなければならない。電磁石1
58から磁性体板157、ひいてはステージ152に所
望の力を与え続けるにはステージ152の移動にならっ
て電磁石158を移動させ、上記空隙がぶつからないよ
うにする必要がある。そこで、位置プロファイル102
により電磁石158の位置をモータ161のエンコーダ
(ENC)132でフィードバックする位置制御系に入
力し、モータ161と送りねじ159により(電磁石移
動機構により)電磁石158をステージ152とほぼ同
じ位置プロファイル102に従うよう移動させ、電磁石
158とステージ152の相対位置がほぼ一定になるよ
うにしている。このモータ161は、加速時、電磁石ユ
ニットの合力に相当するトルクに加え、電磁石158お
よび送りねじ159系のイナーシャを加速するためのト
ルクを発生する。そのためには、加速時に位置制御系に
それ相応の位置偏差がたまらなければならない。そこ
で、加速プロファイル生成器103の出力を制御演算器
133の出力に加算してモータ電流アンプ131に入
れ、加速度をフィードフォワード的にモータ161へ指
令し、加速中に位置偏差がためずに電磁石158を移動
するようにしている(ステージ152の加速度に比例し
た力を前記電磁石に発生させる制御器を構成)。いずれ
にしても、モータ161には、相応の発熱があるが、熱
源が局所的に集中して存在するので冷却が比較的容易で
あり、ステージ152やその上に載置される工作物とは
距離を離して配置できるので発熱の影響が伝わりにく
い。加速が終了して一定速度で走行中は、送りねじ15
9系は電磁石158と磁性体板157が接触しないよう
にナット160の位置をステージ152とほぼ同じ速度
で走行させる。
【0031】電磁石吸引力制御系は、1対の電磁石ユニ
ットと磁性体板157との間に所望の合成推力を発生さ
せるための制御系である。この電磁石吸引力制御系は、
磁束プロファイル104を2つの電磁石制御系の一方に
分配する分配器141と、サーチコイル158cの電圧
を積分して磁束信号を生成する積分器142と、磁束プ
ロファイル104と上記磁束信号との差を演算する差分
器144と、差分器144の出力を増幅して電磁石15
8を駆動する電磁石アンプ143とから構成される。
【0032】積分器142、電磁石アンプ143、差分
器144は、一対の電磁石158の各々に設けられてい
る。積分器142、電磁石アンプ143、差分器14
4、駆動コイル158b、サーチコイル158cからな
る系は、電磁石158と磁性体板157の間に発生する
磁束を磁束プロファイル104(磁束信号指令器)に従
うように制御するものである。ここで、積分器142、
電磁石アンプ143、差分器144、駆動コイル158
b、サーチコイル158cからなる系を以後、磁束制御
系(電磁石磁束制御器)と呼ぶ。サーチコイル158c
は、駆動コイル158bと磁路を共有するように巻きま
わされたコイルである。電磁石ヨーク158aと磁性体
板157の間に発生する磁束が変化すると、この変化率
に比例した電圧がサーチコイル158cに発生する。従
って、その信号を積分すれば、電磁石ヨーク158aと
磁性体板157の間に発生する磁束が検出(磁束信号検
出器による検出)できる。磁束制御系は、この積分値つ
まり磁束相当の信号と磁束プロファイル104との差を
演算器により演算し、増幅器により増幅して電磁石15
8を駆動するようになっているので、電磁石158と磁
性体板157の間に発生する磁束は、磁束プロファイル
104に従うように制御される。電磁石158と磁性体
板157の間に発生する吸引力は、磁束の2乗に比例す
るので、磁束が制御されるということは吸引力が制御さ
れるということになる。よって、電磁石158は、ステ
ージ152を加速するための所望の吸引力を発生でき
る。
【0033】尚、磁束制御器というのは、電磁石の発生
力(ここでは吸引力)を制御するためのものである。要
は電磁石の吸引力さえ制御できれば良いので、必ずしも
磁束制御にこだわることもない。つまり、電磁石または
被吸引部材の一部にピエゾ素子やひずみゲージを貼り付
けておくと、電磁石が吸引力を発生したとき電磁石や被
吸引部材が歪むので、ピエゾ素子やひずみゲージでその
歪みが検出できる。このひずみは吸引力と相関のある量
なので、吸引力目標をひずみ目標に換算して指令し、こ
の指令値と前記ひずみゲージやピエゾ素子で検出された
ひずみ信号との差を増幅して電磁石を制御することによ
り結果的に吸引力が制御されるので、ピエゾ素子やひず
みゲージを用いた吸引力制御も可能である。また、本実
施例では、リニアモータ170は、必ずしもなくても良
い。
【0034】このように、電磁石158の磁束が磁束プ
ロファイル104に従うように制御すると以下の利点が
ある。一つは空隙が変化しても所望の加速ができること
である。電磁石158の位置とステージ152の位置が
理想的に同期して空隙が変化しなければ、電磁石158
の電流をオープンで与えても所望の吸引力が発生し、所
望の加速が達成される。しかし、電磁石158の位置と
ステージ152の位置の間の空隙は、電磁石158の位
置制御系の誤差や電磁石158まわりの機械的変形によ
り変動する。電磁石158の吸引力は空隙依存性が大き
く、電磁石158の電流をオープンで制御したのでは吸
引力が大きく変化してしまう。この結果、電磁石158
とステージ152は同期しなくなる。つまり、磁束を制
御する系にすることで、電磁石158の位置制御系に高
精度が要求されなくなり、また電磁石158まわりの剛
性も比較的弱く設計することができるようになる。
【0035】もう一つは、磁石材質の非線形性の影響を
除去できることである。電磁石158は理想的には磁束
が電流に比例し、吸引力が電流の2乗に比例するものと
考えられているが、実際には磁束は電流に比例せず、非
線形な関係となる。従って、電流だけで磁束を制御しよ
うとすると、電流と磁束の関係をテーブルにして補正す
ることが必要となる。また、このテーブルは、空隙によ
っても変わるので、膨大なテーブルを有して電流と空隙
によって補正しなければならない。磁束を検出して負帰
還するようにすれば、簡単な構成で材質の非線形性を除
去することができる。
【0036】また、電磁石158は、基本的には吸引力
しか発生できないので、発生したい力の方向によって1
対の電磁石158のうち、どちらかを選択的に駆動する
ことにより、発生する力の方向を制御する。これを達成
するのが分配器141である。分配器141は、磁束プ
ロファイル104をどちらの磁束制御系に入力するかを
選択する。具体的には、加速プロファイル103の正負
と磁束プロファイル104の正負を合わせておき、磁束
プロファイル104の正負によって、その方向の力を出
す側の磁束制御系に磁束プロファイル104を入力する
ようにする。加速プロファイル103および磁束プロフ
ァイル104が正のとき、図1の右方向にステージに対
して力を与えるとすると、磁束プロファイル104の前
半、つまり磁束プロファイル104が正のときは図1の
向かって右側の電磁石158を含む磁束制御系に磁束プ
ロファイル104を入力し、磁束プロファイル104の
後半、つまり磁束プロファイル104が負のときは図1
の向かって左側の電磁石158を含む磁束制御系に磁束
プロファイル104を入力するようにする。
【0037】また、位置プロファイル102、加速プロ
ファイル103、磁束プロファイル104には次のよう
な関係がある。位置プロファイル102の2階微分が加
速プロファイル103である。ステージ152を加速す
るために、必要な吸引力と時間の関係は、吸引力プロフ
ァイル=加速プロファイル×ステージ質量となる。ま
た、吸引力プロファイル=定数×磁束プロファイルの2
乗となる。よって、加速プロファイル×ステージ質量=
定数×磁束プロファイルとなるようにすれば良い。この
定数は、実験的に求めても良いし、サーチコイル158
cの巻数、ヨーク158aの断面積、積分時定数等を用
いて理論的に求めても良い。このようにすることによ
り、ステージ152には、電磁石158から電磁石15
8と概ね同期して運動するための吸引力が作用するよう
になる。
【0038】以上のように、送りねじ159系と電磁石
158により、ステージ152を加速し、加速が終了し
たら電磁石158系は電流をゼロにして床振動を絶縁す
ると同時に送りネジ159系で電磁石158と磁性体板
157が接触しないよう電磁石158の位置を制御す
る。そして、これらの動作と平行して微動リニアモータ
170により、常時高精度な位置制御を行うようにする
ことにより、大推力と低発熱と高精度位置制御を同時に
達成するようにした。
【0039】[第2の実施形態]図3は、第2の実施形
態に係るステージシステムにおけるステージ装置の全体
図であり、本発明の基本構成を半導体露光装置のウエハ
ステージに適用した例である。ここで、図3(a)は分
解図であり、図3(b)は斜視図をそれぞれ示す。
【0040】図4は、図3のウエハ天板の要部概略図で
あり、図4(a)はウエハ天板の第1の分解図であり、
図4(b)はウエハ天板の第2の分解図であり、図4
(c)はウエハ天板の斜視図である。ウエハ天板301
は、工作物であるウエハをウエハチャック302により
載置し、X,Y,Z,ωx,ωy,ωzの6自由度方向
に位置決めするものである。ウエハ天板301は、矩形
の板状の形をしており中央に窪みが設けられ、窪み部分
にウエハを載置するためのウエハチャック302が設け
られている。ウエハ天板301の側面には、干渉計(不
図示)のレーザを反射するためのミラー401が設けら
れ、ウエハ天板301の位置を計測できるようになって
いる。
【0041】ウエハ天板301の下面には、8個のリニ
アモータ可動子が取り付けられている。各可動子(X可
動子402、Y可動子403、Z可動子404)は、厚
み方向に着磁された2極の磁石およびヨークを2組有
し、その2組の磁石およびヨークを側板で連結して箱状
の構造を形成し、後述のリニアモータ固定子を非接触で
挟み込むように対面する。
【0042】図3および図4より、上記した8個の可動
子のうち、矩形状天板の辺のほぼ中央部に配置される4
個の可動子は、Z可動子404を形成する。Z可動子4
04においては、前記2極の磁石がZ方向に沿って配列
されており、後述のZ方向に直角な直線部を有するZ固
定子長円コイルに流れる電流と相互作用してZ方向の推
力を発生する。これをZ1〜Z4可動子と名付ける。
【0043】残りの4個の可動子のうち、矩形状天板の
ほぼ隅部に配置される2個の可動子は、X可動子402
を形成する。X可動子402においては、前記2極の磁
石がX方向に沿って配列されており、後述のX方向に直
角な直線部を有するX固定子長円コイルに流れる電流と
相互作用してX方向の推力を発生する。これをX1,X
2可動子と名付ける。
【0044】残りの2個の可動子もまた矩形状天板のほ
ぼ隅部に配置され、これはY可動子を形成する。Y可動
子403においては、前記2極の磁石がY方向に沿って
配列されており、後述のY方向に直角な直線部をもつY
固定子長円コイルに流れる電流と相互作用してY方向の
推力を発生する。これをY1,Y2可動子と名付ける。
【0045】また、ウエハ天板302の下面の矩形のほ
ぼ中央部には、円筒形状の磁性体支持筒408が設けら
れている。そして、この磁性体支持筒408の外周部に
は、4つの円弧状の磁性体ブロック(X円弧状磁性体ブ
ロック406が2個、Y円弧状磁性体ブロック407が
2個)が固定されている。
【0046】そのうち、2個の円弧状磁性体ブロック4
06は、X方向に沿うように配置され、やはりX方向に
沿うように配置された後述のE形状電磁石421と非接
触で対面し、E形状電磁石421からX方向の大きな吸
引力を受けられるようになっている。これをX1,X2
ブロックと名付ける。
【0047】残りの2個の円弧状磁性体ブロック407
は、Y方向に沿うように配置され、やはりY方向に沿う
ように配置された後述のE形状電磁石421と非接触で
対面し、E形状電磁石421からY方向の大きな吸引力
を受けられるようになっている。これをY1,Y2ブロ
ックと名付ける。
【0048】円筒形状の磁性体支持筒408の中空部分
には、自重補償ばね420が配置され、その上端がウエ
ハ天板302下面の中央部と結合され、ウエハ天板30
2の自重を支持するようになっている。自重補償ばね4
20は、自重支持方向および他の5自由度方向のばね定
数が極めて小さく設計されており、自重補償ばね420
を介しての振動伝達がほぼ無視できるようになってい
る。
【0049】X1,X2可動子402が発生する力の作
用線のZ座標は概ね一致し、これらはX1,X2可動子
402、Y1,Y2可動子403、Z1,Z2,Z3,
Z4可動子404および磁性体支持筒408および4つ
の円弧状磁性体ブロック406,407を含むウエハ天
板302の重心のZ座標と概ね一致するようになってい
る。このため、X1,X2可動子402に発生するX方
向の推力によるY軸まわりの回転力がほとんどウエハ天
板302に作用しないようになっている。
【0050】Y1,Y2可動子403が発生する力の作
用線のZ座標は概ね一致し、これらはX1,X2可動子
402、Y1,Y2可動子403、Z1,Z2,Z3,
Z4可動子404および磁性体支持筒408および4つ
の円弧状磁性体ブロック406,407を含むウエハ天
板302の重心のZ座標と概ね一致するようになってい
る。このため、Y1,Y2可動子403に発生するY方
向の推力によるX軸まわりの回転力がほとんどウエハ天
板302に作用しないようになっている。
【0051】X1,X2ブロック406に作用する吸引
力の作用線のZ座標は概ね一致し、これらはX1,X2
可動子402、Y1,Y2可動子403、Z1,Z2,
Z3,Z4可動子404および磁性体支持筒408およ
び4つの円弧状磁性体ブロック406,407を含むウ
エハ天板302の重心のZ座標と概ね一致するようにな
っている。このためX1,X2ブロック406に作用す
るX方向の吸引力によるY軸まわりの回転力がほとんど
ウエハ天板302に作用しないようになっている。
【0052】Y1,Y2ブロック407に作用する吸引
力の作用線のZ座標は概ね一致し、これらはX1,X2
可動子402、Y1,Y2可動子403、Z1,Z2,
Z3,Z4可動子404および磁性体支持筒408およ
び4つの円弧状磁性体ブロック406,407を含むウ
エハ天板302の重心のZ座標と概ね一致するようにな
っている。このため、Y1,Y2ブロック407に作用
するY方向の吸引力によるX軸まわりの回転力がほとん
どウエハ天板302に作用しないようになっている。
【0053】ウエハ天板302には、都合6本の光ビー
ムが照射されウエハ天板302の6自由度の位置を計測
している。X軸に平行であり、Z位置の異なる2本の干
渉計ビームによりX方向の位置およびωy方向の回転量
が、Y軸に平行でありX位置およびZ位置の異なる3本
の干渉計ビームによりY方向の位置およびωx,ωy方
向の回転量が、さらにウエハチャック301に載置され
たウエハに斜めに入射する光の反射位置を計測すること
によりZ方向の位置が、それぞれ計測できるようになっ
ている。実際には、これらの信号を総合的に演算してあ
る代表点のX,Y,Z,ωx,ωy,ωz座標を算出す
るようになっている。
【0054】ウエハ天板302の下方には、ウエハ天板
302に推力や吸引力を作用するベースとなるXステー
ジ303およびYステージ304が配置される。ベース
定盤305上にYヨーガイド306が固定され、Yヨー
ガイド306の側面とベース定盤305の上面でガイド
されるYステージ304がベース定盤305の上にY方
向にエアスライド(不図示)により滑動自在に支持され
ている。Yステージ304は、主に2本のXヨーガイド
306とYスライダ大、Yスライダ小の4部材から構成
され、Yスライダ大はその側面及び下面に設けたエアパ
ッド(不図示)を介してYヨーガイド306の側面及び
ベース定盤305上面と対面し、Yスライダ小はその下
面に設けたエアパッド(不図示)を介してベース定盤3
05上面と対面している。この結果、Yステージ304
全体としては、前述のようにYヨーガイド306の側面
とベース定盤305の上面でY方向に滑動自在に支持さ
れることになる。
【0055】一方、Yステージ304の構成部品である
2本のXヨーガイド307の側面とベース定盤305の
上面とでガイドされるXステージ303がX軸まわりに
Yステージ304を囲むように設けられ、X方向にエア
スライド(不図示)により滑動自在に支持されている。
Xステージ303は、主に2枚のXステージ側板303
bと、上のXステージ天板303a、下のXステージ底
板303cの4部材から構成され、Xステージ底板30
3cはその下面に設けたエアパッド(不図示)を介して
ベース定盤305上面と対面し、2枚のXステージ側板
303bはその側面に設けたエアパッド(不図示)を介
してYステージ304の構成部材である2本のXヨーガ
イド307の側面と対面している。Xステージ天板30
3aの下面とXヨーガイド307の上面、およびXステ
ージ底板303c上面とXヨーガイド307の下面は非
接触になっている。この結果、Xステージ303全体と
しては、前述のように2本のXヨーガイド307の側面
とベース定盤305の上面とでX方向に滑動自在に支持
されることになり、結果的にXステージ303はXYの
2次元に滑動自在となる。
【0056】駆動機構は、X駆動用に1本、Y駆動用に
2本の多相コイル切り替え方式の長距離リニアモータ3
08,309が用いられている。固定子は、ストローク
方向に並べた複数個のコイルを枠に挿入した物であり、
可動子は磁極ピッチが上記コイルのコイルスパンに等し
い4極の磁石をヨーク板の上に並べたもので、上記コイ
ルを挟むように対向させて形成した箱形の磁石ユニット
で構成される(ローレンツ力発生機構の一部(可動子)
をステージの移動方向に移動する)。可動子の位置によ
って固定子のコイルに選択的に電流を流すことにより推
力を発生する。これらは、一般的なブラシレスDCリニ
アモータである。
【0057】また、Xステージ天板303aの側面には
ミラーが形成され、Xステージ303のXY方向の位置
をレーザ干渉計(不図示)で精密に計測できるようにな
っている。つまり、ウエハ天板301とは、別にXステ
ージ303のXY方向の位置をレーザ干渉計で精密に計
測できるようになっている。
【0058】Xステージ天板303aの上部には、ウエ
ハ天板301を6軸方向に位置制御するための8個のリ
ニアモータの固定子412,413,414、ウエハ天
板301にXY方向の加速度を与えるための電磁石支持
円筒422に支持された4個のE形電磁石421、ウエ
ハ天板302の自重を支持するための自重支持ばね42
0の一端が固定されている。
【0059】上記した各固定子412,413,414
は、長円形のコイルを周辺枠で支持する構造になってお
り、前述のウエハ天板303aの下面に固定されたXリ
ニアモータ308の可動子と非接触で対面するようにな
っている。
【0060】8個の固定子(X固定子412、Y固定子
413、Z固定子414)のうち、矩形状のXステージ
天板303aの辺のほぼ中央部に配置される4個の固定
子は、Z固定子414を形成する。Z固定子414にお
いては、前記長円形コイルはその直線部がZ方向と直角
になるように配置されており、前記Z可動子404のZ
方向に沿って配置された2極の磁石にZ方向の推力を作
用できるようになっている。このコイルをZ1〜Z4コ
イルと名付ける。
【0061】残りの4個の固定子のうち2個の固定子
は、矩形状のXステージ天板303aの隅部に配置さ
れ、X固定子412を形成する。X固定子412では、
前記長円形コイルにおいて、その2つの直線部がX方向
と直角になり、2つの直線部がX方向に沿うように配置
されており、前記X可動子402のX方向に沿って配置
された2極の磁石にX方向の推力を作用できるようにな
っている。このコイルをX1,X2コイルと名付ける。
【0062】残りの2個の固定子もまた矩形状のXステ
ージ天板303aの隅部に配置され、Y固定子413を
形成する。Y固定子413では、前記長円形コイルにお
いて、その2つの直線部がY方向と直角になり、この2
つの直線部がY方向に沿うように配置され、前記Y可動
子403のY方向に沿って配置された2極の磁石にY方
向の推力を作用できるようになっている。このコイルを
Y1,Y2コイルと名付ける。
【0063】以上、本実施形態においては、8個の可動
子402,403,404および8個の固定子412,
413,414等によりローレンツ力発生機構が構成さ
れる。
【0064】また、電磁石支持円筒422は、矩形状の
Xステージ天板303aのほぼ中央部に配置され、該円
筒422の内部には4つのE形電磁石421が設けられ
ている。ここで、図5は、本実施形態に係る電磁石の詳
細図であり、図5(a)は磁性体支持円筒および各円弧
状磁性体ブロックについて、図5(b)はE形電磁石に
ついて、図5(c)は電磁石支持円筒についてをそれぞ
れ示す。図5より、E形電磁石421(図4)は、上方
から眺めたとき、概ねE形の断面を有する磁性体ブロッ
ク(XE形電磁石(E形状ヨーク)501a,501
b、YE形電磁石(E形状ヨーク)502a,502
b)と駆動コイル532、サーチココイル531から構
成される。駆動コイル532は、E形状の磁性体ブロッ
ク501a,501b,502a,502bと円弧状磁
性体ブロック406,407に吸引力を発生させるため
のコイルであり、サーチコイル531は、両磁性体ブロ
ック406,407の間に発生する磁束変化を検出する
ためのものである。駆動コイル532およびサーチコイ
ル531は、Eの字の中央の突起の周りに巻きまわされ
る。Eの字の3つの突起部の端面は、直線ではなく円弧
になっており、前記ウエハ天板302に固定された円弧
状磁性体ブロック406,407と数十ミクロン程度以
上の空隙を介して非接触で対面し、両コイルに電流を流
すことにより円弧状磁性体ブロック406,407に吸
引力を作用するようになっている。
【0065】E形電磁石501a,501b,502
a,502bのうち、2個はX1,X2ブロック406
に対面するようにX方向に沿って配置され、X1,X2
ブロック406にX方向および−X方向の吸引力を与え
る。これをX1,X2電磁石と名付ける。
【0066】E形電磁石501a,501b,502
a,502bのうち、残りの2個はY1,Y2ブロック
407に対面するようにY方向に沿って配置され、Y
1,Y2ブロック407にY方向および−Y方向の吸引
力を与える。これをY1,Y2電磁石と名付ける。
【0067】E形電磁石501a,501b,502
a,502bは、吸引力しか発生できないので、XY各
々の駆動方向について+方向に吸引力を発生する電磁石
と、−方向に吸引力を発生する電磁石とを設けているの
である。
【0068】また、円弧状磁性体ブロック406,40
7をZ軸まわりの円弧状とし、E形電磁石501a,5
01b,502a,502bのEの字の端面をZ軸まわ
りの円弧状にすることにより、4つの磁性体ブロック4
06,407と4つのE形電磁石501a,501b,
502a,502bとがZ軸周りに互いに接触すること
なく自由に回転できるようになる。また、回転に対して
空隙の変化がなく、同一電流に対して電磁石の発生する
吸引力も変化しない。
【0069】また、円弧状磁性体ブロック406,40
7およびE形磁性体ブロック501a,501b,50
2a,502bは、層間が電気的に絶縁された薄板を積
層して形成されており、磁束変化に伴って円弧状磁性体
ブロック406,407内に渦電流が流れることを防止
しており、吸引力を高い周波数まで制御することができ
る。
【0070】以上の構成により(図3および図4参
照)、Xステージ303からウエハ天板301には、リ
ニアモータにより6軸方向の推力を与えることができ、
電磁石によりXY方向の大きな吸引力を与えることがで
きる。Z,ωx,ωy,ωz方向は、長いストロークを
動かす必要はないが、XY方向は長いストロークにわた
って推力や吸引力を作用させる必要がある。しかし、リ
ニアモータも電磁石もXY方向のストロークが極めて短
い。一方、Xステージ303は、XY方向に長いストロ
ークを有する。そこで、Xステージ303をXY方向に
移動させながらウエハ天板301にXY方向の推力や吸
引力を作用させることにより、XY方向の長きにわたっ
てウエハ天板301にXY方向の推力や吸引力を作用さ
せるようにしている。
【0071】一例として、Y方向にのみ長距離移動し、
他の5軸方向は現在位置に保持するような動作を行う場
合の制御ブロックを図6に示す。
【0072】6軸方向の移動目標指示器(移動目標10
1)と、該目標を基に時間とその時間に存在するべき位
置の関係を生成する位置プロファイル生成器が6軸分
(X位置指令622X、Y位置指令622Y、Z位置指
令622Z、ωx位置指令622ωx、ωy位置指令6
22ωy、ωz位置指令622ωz)と、該目標を基に
時間とその時間に発生すべき加速度の関係を生成する加
速プロファイル生成器がXY2軸分(X加速指令621
X、Y加速指令621Y)と、時間とその時間に発生す
べき電磁石磁束の関係を生成する磁束プロファイル生成
器がXY2軸分(X磁束指令623X、Y磁束指令62
3Y)とが設けられている。
【0073】制御系としては、微動リニアモータでウエ
ハ天板301の位置をフィードバック制御する微動LM
位置制御(サーボ)系625と、リニアモータでXステ
ージ303の位置をフィードバック制御する長距離LM
位置制御(サーボ)系635と、電磁石の吸引力を制御
する吸引力制御系631とが設けられている。
【0074】位置プロファイル生成器622X,622
Y,622Z,622ωx,622ωy,622ωzの
出力は、微動LM位置制御系625および長距離LM位
置制御系635に入力される。また、加速プロファイル
生成器621X,621Yの出力は、DA変換器635
X,635YによるDA変換後、長距離LM位置制御系
635のリニアモータ電流アンプ637X,637Yに
フィードフォワード信号として入力される。また、磁束
プロファイル生成器623X,623Yの出力は、吸引
力制御系631に入力される。
【0075】微動LM位置サーボ系625は、上記位置
プロファイル生成器622X,622Y,622Z,6
22ωx,622ωy,622ωzが出力するところの
ウエハ天板301の代表位置が現在存在するべきX,
Y,Z,ωx,ωy,ωz位置と、ウエハ天板301の
代表位置が実際に存在するX,Y,Z,ωx,ωy,ω
z位置との偏差にPID等に代表される制御演算を制御
演算器626により施し、その結果をアナログ電圧で出
力する演算部(出力座標演算D/A器642)と、該ア
ナログ出力電圧に比例する電流を各微動リニアモータ
(X可動子402、X固定子412、Y可動子403、
Y固定子413、Z可動子404、Z固定子414)に
供給する微動電流アンプ627と、微動電流アンプ62
7による該電流により微動ステージに推力を付与する前
記微動リニアモータと、該微動リニアモータのX,Y,
θ位置を計測する干渉計628Zとから構成される。
【0076】ウエハ天板301に入る6本の光ビームか
ら得られる6つの測定値は、入力座標変換部643によ
りウエハ天板301のX,Y,Z,ωx,ωy,ωzの
代表位置座標に変換される。これらの値と6軸分の位置
プロファイル622X,622Y,622Z,622ω
x,622ωy,622ωzとの差分が差分器641に
より各々計算され、6軸分の差分を基に、この差分をな
くすための6軸分の発生すべき力、モーメントが計算さ
れる。この6軸分の力およびモーメントは、微動ステー
ジの代表点の座標を所望の値にするために必要な6軸分
の力およびモーメントである。実際に、これを達成する
のは8個の微動リニアモータであるから、この6軸分の
力およびモーメントを8個の微動リニアモータの指令に
換算する必要がある。これを行うのが出力座標変換部5
42である。この出力座標変換部642では、D/A変
換も実施している。
【0077】大推力が必要なときは、後述の吸引力制御
系631から力を得るようになっている。また、そのと
き、それに起因する回転力は発生しないようになってお
り、微動リニアモータは目標位置とのわずかな位置偏差
をとるための小さい推力を発生するだけなので、発熱が
問題になるような電流が流れないようになっている。ま
た、ソフト的またはハード的に微動リニアモータの電流
を制限しており、吸引力制御系531との連動が誤動作
した場合でも発熱が問題になるような電流が流れないよ
うになっている。
【0078】長距離LM位置制御系635は、Xステー
ジ303のXY位置を位置プロファイル622X,62
2Y,622Z,622ωx,622ωy,622ωz
にならうように移動させるものである。電磁石は、極め
て小さい発熱で大きな吸引力を発生できる利点がある
が、相手の磁性体との空隙を保たなければならない。電
磁石から磁性体板、ひいてはXステージ303に所望の
力を与え続けるには、Xステージ303の移動にならっ
て電磁石を搭載した粗動ステージを移動させ、上記空隙
がぶつからないようにする必要がある。そこで、位置プ
ロファイル622X,622Y,622Z,622ω
x,622ωy,622ωzを長距離LM位置制御系6
35に入力し、X,Yリニアモータ308,309によ
りXステージ303をウエハ天板301とほぼ同じ位置
プロファイル622X,622Y,622Z,622ω
x,622ωy,622ωzに従うよう移動させ、Xス
テージ303とウエハ天板301の相対位置がほぼ一定
になるようにしている。このリニアモータ308,30
9は、加速時において電磁石ユニットの合力に相当する
推力に加え、Xステージ303およびYステージ304
の質量を加速するための推力を発生する。単なるFB制
御では、長距離LM位置制御系635にそれ相応の位置
偏差がたまらないと推力を発生してくれない。そこで、
加速プロファイル生成器621X,621Yの出力を制
御演算器の出力に加算してリニアモータ電流アンプ63
7X,637Yに入れて加速度をフィードフォワード的
にX,Yリニアモータ308,309に指令し、加速中
に位置偏差がためずにXステージ303を移動するよう
にしている。いずれにしても、X,Yリニアモータ30
8,309には相応の発熱があるが、熱源が局所的に集
中して存在するので、冷却が比較的容易であり、ウエハ
天板301やその上に載置される工作物とは距離を離し
て配置できるので発熱の影響が伝わりにくい。
【0079】電磁石吸引力制御系631は、基本的に第
1の実施形態のものと同じ構成作用である。1対の電磁
石ユニットと磁性体板との間に所望の合成推力を発生さ
せるための制御系である。
【0080】磁束プロファイル623X,623Yを2
つの電磁石制御系の一方に分配する分配器632X,6
32Yと、分配器632X,632Yからの磁束プロフ
ァイル623X,623Yをうけて各々の電磁石の磁束
を制御する磁束制御系634X,634Yとから構成さ
れる。
【0081】上記した分配器632X,632Yは、一
つの分配器(例えば分配器632X)あたり2つの磁束
制御系(例えば磁束制御系634XであるX1磁束制御
系およびX2磁束制御系)が設けられる。ここで、図7
は、本実施形態に係るステージシステムの磁束制御系を
示す要部概略図である。図7より、各磁束制御系(Y1
磁束制御系701およびY2磁束制御系702)は、サ
ーチコイル532の電圧を積分して磁束信号を生成する
積分器711,721と、上記磁束プロファイル623
X,623Y(図6においてはY磁束指令623Yのみ
図示)と上記磁束信号との差を演算する差分器713,
723と、差分器713,723の出力を増幅して電磁
石を駆動する電磁石アンプ712,722とから構成さ
れる。
【0082】サーチコイル532は、駆動コイル531
と磁路を共有するように巻きまわされたコイルである。
電磁石ヨークと磁性体板の間に発生する磁束が変化する
とこの変化率に比例した電圧がサーチコイル532に発
生する。従って、その信号を積分すれば、電磁石ヨーク
と磁性体板の間に発生する磁束が検出できる。Y1,Y
2磁束制御系701,702は、この積分値つまり磁束
相当の信号と磁束プロファイル623Y(図6より)と
の差を増幅して電磁石を駆動するようになっているの
で、電磁石と磁性体板の間に発生する磁束は磁束プロフ
ァイル623Yに従うように制御される。電磁石と磁性
体板の間に発生する吸引力は、磁束の2乗に比例するの
で、磁束が制御されるということは吸引力が制御される
ということになる。よって、電磁石はステージを加速す
るための所望の吸引力を発生できる。磁束を制御するこ
との利点は、第1の実施形態と同じである。
【0083】図6より、代表位置の各座標において、位
置プロファイル622X,622Y,622Z,622
ωx,622ωy,622ωz、加速プロファイル62
1X,621Y、磁束プロファイル623X,623Y
の関係は、第1の実施形態と同じである。
【0084】以上のように、長距離リニアモータと電磁
石によりウエハ天板を加速し、加速が終了したら電磁石
系は電流をゼロにして床振動を絶縁すると同時に、リニ
アモータで電磁石と円弧状磁性体ブロックが接触しない
ようXステージの位置を制御する。そして、これらの動
作と平行して微動リニアモータにより常時高精度な位置
制御を行うようにすることにより、大推力と低発熱と高
精度な6軸位置制御を同時に達成するようにした。
【0085】また、図6では、磁束を制御するのにサー
チコイル532(図7)で磁束変化を検出し、これを積
分して磁束信号としたが、必ずしもこのサーチコイル5
32等によらなくてもよい。例えば、ホール素子やMR
センサで直接磁束を検出して積分器を省略することもで
きる。また、E形電磁石421とこれを取り付ける環境
部材である電磁石支持円筒422(共に図4(b)参
照)との間に歪ゲージを設け、上記したサーチコイルの
替わりに該歪ゲージの信号から電磁石が発生している駆
動力を求め、これに基づいて電磁石を制御しても良い。
さらに、前記歪ゲージの替わりにピエゾ素子を設けて、
該ピエゾ素子の信号から電磁石が発生している駆動力を
求め、これに基づいて電磁石を制御することも可能であ
る。
【0086】また、図3,4では、6つの光ビームの1
つにウエハ面で反射させるビームを用いる例を示した
が、6つの光ビームを全てステージに設けた鏡で反射さ
せて6軸方向の位置を計測することもできる。図8に本
実施形態に係るステージシステムにおけるステージ装置
の変形例を示す。図8において、図3,4と同一の符号
は図3,4と同様の構成要素を示す。図8に示すよう
に、ウエハ天板301の側面に45度鏡(略45度の斜
面)を設け、上面基準鏡801を設けるようにすれば、
ウエハがないときでもステージ位置を高精度に制御する
ことができる。電磁石の形状は、本実施形態に示したも
のに限定されるものではなく、一般的に知られる形状の
電磁石を適用することができる。
【0087】さらに、上記の実施例におけるステージシ
ステムは、マスクやレチクル等の原版のパターンを半導
体ウエハ等の被露光基板に露光する露光装置に備えるこ
とにより、半導体素子等のデバイスを製造することがで
きる。 [半導体生産システムの実施例]次に、半導体デバイス
(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CC
D、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の生産システ
ムの例を説明する。これは半導体製造工場に設置された
製造装置のトラブル対応や定期メンテナンス、あるいは
ソフトウェア提供などの保守サービスを、製造工場外の
コンピュータネットワークを利用して行うものである。
【0088】図10は全体システムをある角度から切り
出して表現したものである。図中、1101は半導体デ
バイスの製造装置を提供するベンダー(装置供給メーカ
ー)の事業所である。製造装置の実例として、半導体製
造工場で使用する各種プロセス用の半導体製造装置、例
えば、前工程用機器(露光装置、レジスト処理装置、エ
ッチング装置等のリソグラフィ装置、熱処理装置、成膜
装置、平坦化装置等)や後工程用機器(組立て装置、検
査装置等)を想定している。事業所1101内には、製
造装置の保守データベースを提供するホスト管理システ
ム1108、複数の操作端末コンピュータ1110、こ
れらを結んでイントラネットを構築するローカルエリア
ネットワーク(LAN)1109を備える。ホスト管理
システム1108は、LAN1109を事業所の外部ネ
ットワークであるインターネット1105に接続するた
めのゲートウェイと、外部からのアクセスを制限するセ
キュリティ機能を備える。
【0089】一方、1102〜1104は、製造装置の
ユーザーとしての半導体製造メーカーの製造工場であ
る。製造工場1102〜1104は、互いに異なるメー
カーに属する工場であっても良いし、同一のメーカーに
属する工場(例えば、前工程用の工場、後工程用の工場
等)であっても良い。各工場1102〜1104内に
は、夫々、複数の製造装置1106と、それらを結んで
イントラネットを構築するローカルエリアネットワーク
(LAN)1111と、各製造装置1106の稼動状況
を監視する監視装置としてホスト管理システム1107
とが設けられている。各工場1102〜1104に設け
られたホスト管理システム1107は、各工場内のLA
N1111を工場の外部ネットワークであるインターネ
ット1105に接続するためのゲートウェイを備える。
これにより各工場のLAN1111からインターネット
1105を介してベンダー1101側のホスト管理シス
テム1108にアクセスが可能となり、ホスト管理シス
テム1108のセキュリティ機能によって限られたユー
ザーだけがアクセスが許可となっている。具体的には、
インターネット1105を介して、各製造装置1106
の稼動状況を示すステータス情報(例えば、トラブルが
発生した製造装置の症状)を工場側からベンダー側に通
知する他、その通知に対応する応答情報(例えば、トラ
ブルに対する対処方法を指示する情報、対処用のソフト
ウェアやデータ)や、最新のソフトウェア、ヘルプ情報
などの保守情報をベンダー側から受け取ることができ
る。各工場1102〜1104とベンダー1101との
間のデータ通信および各工場内のLAN1111でのデ
ータ通信には、インターネットで一般的に使用されてい
る通信プロトコル(TCP/IP)が使用される。な
お、工場外の外部ネットワークとしてインターネットを
利用する代わりに、第三者からのアクセスができずにセ
キュリティの高い専用線ネットワーク(ISDNなど)
を利用することもできる。また、ホスト管理システムは
ベンダーが提供するものに限らずユーザーがデータベー
スを構築して外部ネットワーク上に置き、ユーザーの複
数の工場から該データベースへのアクセスを許可するよ
うにしてもよい。
【0090】さて、図11は本実施形態の全体システム
を図10とは別の角度から切り出して表現した概念図で
ある。先の例ではそれぞれが製造装置を備えた複数のユ
ーザー工場と、該製造装置のベンダーの管理システムと
を外部ネットワークで接続して、該外部ネットワークを
介して各工場の生産管理や少なくとも1台の製造装置の
情報をデータ通信するものであった。これに対し本例
は、複数のベンダーの製造装置を備えた工場と、該複数
の製造装置のそれぞれのベンダーの管理システムとを工
場外の外部ネットワークで接続して、各製造装置の保守
情報をデータ通信するものである。図中、1201は製
造装置ユーザー(半導体デバイス製造メーカー)の製造
工場であり、工場の製造ラインには各種プロセスを行う
製造装置、ここでは例として露光装置1202、レジス
ト処理装置1203、成膜処理装置1204が導入され
ている。なお図7では製造工場1201は1つだけ描い
ているが、実際は複数の工場が同様にネットワーク化さ
れている。工場内の各装置はLAN1206で接続され
てイントラネットを構成し、ホスト管理システム120
5で製造ラインの稼動管理がされている。一方、露光装
置メーカー1210、レジスト処理装置メーカー122
0、成膜装置メーカー1230などベンダー(装置供給
メーカー)の各事業所には、それぞれ供給した機器の遠
隔保守を行なうためのホスト管理システム1211,1
221,1231を備え、これらは上述したように保守
データベースと外部ネットワークのゲートウェイを備え
る。ユーザーの製造工場内の各装置を管理するホスト管
理システム205と、各装置のベンダーの管理システム
1211,1221,1231とは、外部ネットワーク
1200であるインターネットもしくは専用線ネットワ
ークによって接続されている。このシステムにおいて、
製造ラインの一連の製造機器の中のどれかにトラブルが
起きると、製造ラインの稼動が休止してしまうが、トラ
ブルが起きた機器のベンダーからインターネット120
0を介した遠隔保守を受けることで迅速な対応が可能
で、製造ラインの休止を最小限に抑えることができる。
【0091】半導体製造工場に設置された各製造装置は
それぞれ、ディスプレイと、ネットワークインターフェ
ースと、記憶装置にストアされたネットワークアクセス
用ソフトウェアならびに装置動作用のソフトウェアを実
行するコンピュータを備える。記憶装置としては内蔵メ
モリやハードディスク、あるいはネットワークファイル
サーバーなどである。上記ネットワークアクセス用ソフ
トウェアは、専用又は汎用のウェブブラウザを含み、例
えば図12に一例を示す様な画面のユーザーインターフ
ェースをディスプレイ上に提供する。各工場で製造装置
を管理するオペレータは、画面を参照しながら、製造装
置の機種(1401)、シリアルナンバー(140
2)、トラブルの件名(1403)、発生日(140
4)、緊急度(1405)、症状(1406)、対処法
(1407)、経過(1408)等の情報を画面上の入
力項目に入力する。入力された情報はインターネットを
介して保守データベースに送信され、その結果の適切な
保守情報が保守データベースから返信されディスプレイ
上に提示される。またウェブブラウザが提供するユーザ
ーインターフェースはさらに図示のごとくハイパーリン
ク機能(1410〜1412)を実現し、オペレータは
各項目の更に詳細な情報にアクセスしたり、ベンダーが
提供するソフトウェアライブラリから製造装置に使用す
る最新バージョンのソフトウェアを引出したり、工場の
オペレータの参考に供する操作ガイド(ヘルプ情報)を
引出したりすることができる。ここで、保守データベー
スが提供する保守情報には、上記説明した本発明の特徴
に関する情報も含まれ、またソフトウェアライブラリは
本発明の特徴を実現するための最新のソフトウェアも提
供する。
【0092】次に上記説明した生産システムを利用した
半導体デバイスの製造プロセスを説明する。図13は半
導体デバイスの全体的な製造プロセスのフローを示す。
ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計
を行なう。ステップ2(マスク製作)では設計した回路
パターンを形成したマスクを製作する。一方、ステップ
3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハ
を製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と
呼ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグ
ラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。
次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステッ
プ4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化
する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボン
ディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の組
立て工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で
作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テ
スト等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバ
イスが完成し、これを出荷(ステップ7)する。前工程
と後工程はそれぞれ専用の別の工場で行い、これらの工
場毎に上記説明した遠隔保守システムによって保守がな
される。また前工程工場と後工程工場との間でも、イン
ターネットまたは専用線ネットワークを介して生産管理
や装置保守のための情報がデータ通信される。
【0093】図14は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を成膜する。ステップ13(電極形成)ではウエハ
上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオ
ン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ1
5(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ス
テップ16(露光)では上記説明した露光装置によって
マスクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステッ
プ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステッ
プ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部
分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッ
チングが済んで不要となったレジストを取り除く。これ
らのステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上
に多重に回路パターンを形成する。各工程で使用する製
造機器は上記説明した遠隔保守システムによって保守が
なされているので、トラブルを未然に防ぐと共に、もし
トラブルが発生しても迅速な復旧が可能で、従来に比べ
て半導体デバイスの生産性を向上させることができる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のステージ
システムによれば、熱源が局所的に集中して存在するの
で冷却が容易であり、ステージやその上に載置される工
作物とは距離を離して配置できること等によって発熱の
問題を解消し、さらに非線形性の除去等による高速化を
達成できる。つまり、高精度と高速、換言すると低発熱
と高速が両立する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るステージシス
テムの要部概略図である。
【図2】 図1における位置プロファイル、加速プロフ
ァイル、磁束プロファイルの関係を示す図である。
【図3】 第2の実施形態に係るステージシステムにお
けるステージ装置の全体図である。 (a)分解図を表す。 (b)斜視図を表す。
【図4】 図3のウエハ天板の要部概略図である。 (a)ウエハ天板の第1の分解図を表す。 (b)ウエハ天板の第2の分解図を表す。 (c)ウエハ天板の斜視図を表す。
【図5】 第2の実施形態に係る電磁石の詳細図であ
る。 (a)磁性体支持円筒および各円弧状磁性体ブロックを
表す。 (b)E形電磁石を表す。 (c)電磁石支持円筒を表す。
【図6】 第2の実施形態に係るY方向にのみ長距離移
動し、他の5軸方向は現在位置に保持するような動作を
行う場合の制御ブロック図である。
【図7】 第2の実施形態に係るステージシステムの磁
束制御系を示す要部概略図である。
【図8】 第2の実施形態に係るステージシステムにお
けるステージ装置の変形例を示す図である。
【図9】 従来例に係るステージ装置の要部概略図であ
る。
【図10】 半導体デバイスの生産システムをある角度
から見た概念図である。
【図11】 半導体デバイスの生産システムを別の角度
から見た概念図である。
【図12】 ユーザーインターフェースの具体例であ
る。
【図13】 デバイスの製造プロセスのフローを説明す
る図である。
【図14】 ウエハプロセスを説明する図である。
【符号の説明】
101:移動目標、102:位置プロファイル、10
3:加速プロファイル、104:磁束プロファイル、1
21,133,636X,636Y:制御演算器(D/
A)、122:微動電流アンプ、131:モータ電流ア
ンプ、132:ENC、141,632X,632Y:
分配器、142,711,721:積分器、143:電
磁石アンプ、144,641,711,721:差分
器、151:ガイド、152:ステージ、153:リニ
アモータ可動子、154:リニアモータ固定子、15
5:反射ミラー、156:干渉計、157:磁性体板、
158:電磁石、158a:サーチコイル、158b:
ヨーク、158c:駆動コイル、159:送りねじ、1
60:ナット、161モータ、162:軸受け、17
0,901:リニアモータ、301:ウエハ天板、30
2:ウエハチャック、303a:Xステージ天板、30
3b:Xステージ側板、303c:Xステージ底板、3
03:Xステージ、304:Yステージ、305:ベー
ス定盤、306:Yヨーガイド、307:Xヨーガイ
ド、308:X長距離リニアモータ、309:Y長距離
リニアモータ、310:干渉計、410:ミラー、40
2:X可動子、403:Y可動子、404:Z可動子、
406:X円弧状磁性体、407:Y円弧状磁性体、4
08:磁性体支持筒、412:X固定子、413:Y固
定子、414:Z固定子、420:自重補償ばね、42
1:E形電磁石、422:電磁石支持円筒、500:E
形断面磁性体ブロック、501a,501b:XE形電
磁石、502a,502b:YE形電磁石、531:サ
ーチコイル、532:駆動コイル、621X:X加速指
令、621Y:Y加速指令、622X:X位置指令、6
22Y:Y位置指令、622Z:Z位置指令、622ω
x:ωx位置指令、622ωy:ωy位置指令、622
ωz:ωz位置指令、623X:X磁束指令、623
Y:Y磁束指令、625:微動LM位置サーボ系、62
6:制御演算器、627:X1,X2,Y1,Y2,Z
1,Z2,Z3,Z4:微動電流アンプ、628Z:干
渉計、631:吸引力制御系、634X,634Y:磁
束制御系、635:長距離LM位置サーボ系、635
X,635Y:DA変換器、637X,637Y:X,
Yリニアモータ電流アンプ、642:出力座標変換器
(D/A)、643:入力座標変換器、701:Y1磁
束制御系、702:Y2磁束制御系、712,722:
電磁石アンプ、801:上面基準鏡、902:工作物、
903:ガイド、904:ステージ、905:リニアモ
ータ可動子、905a,905b:4極の磁石、90
6:リニアモータ固定子、906a:コイル、906
b:固定子枠。

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動自在なステージと、 前記ステージに対して電磁石により該電磁石の発生する
    磁束の方向に力を与える機構と、 前記電磁石を前記ステージの移動方向へ移動する電磁石
    移動機構と、 前記電磁石の磁束を制御する電磁石磁束制御器とを有す
    ることを特徴とするステージシステム。
  2. 【請求項2】 前記電磁石磁束制御器は、前記電磁石の
    磁束信号を検出する磁束信号検出器からなることを特徴
    とする請求項1に記載のステージシステム。
  3. 【請求項3】 前記電磁石磁束制御器は、前記電磁石の
    磁束変化をサーチコイルで検出し、該サーチコイルの電
    圧を積分して磁束信号を検出することを特徴とする請求
    項1または2に記載のステージシステム。
  4. 【請求項4】 前記電磁石磁束制御器は、ホール素子に
    より前記電磁石の磁束信号を検出することを特徴とする
    請求項1または2に記載のステージシステム。
  5. 【請求項5】 前記電磁石磁束制御器は、磁気抵抗素子
    により前記電磁石の磁束信号を検出することを特徴とす
    る請求項1または2に記載のステージシステム。
  6. 【請求項6】 前記電磁石磁束制御器は、歪ゲージまた
    はピエゾ素子により前記電磁石が発生している駆動力を
    求め、これに基づいて該電磁石を制御することを特徴と
    する請求項1または2に記載のステージシステム。
  7. 【請求項7】 移動自在なステージと、 前記ステージに対して電磁石により該電磁石の発生する
    磁束の方向に力を与える機構と、 前記電磁石を前記ステージの移動方向へ移動する電磁石
    移動機構と、 前記電磁石の発生力を制御する電磁石発生力制御器とを
    有することを特徴とするステージシステム。
  8. 【請求項8】 前記電磁石発生力制御器は、前記電磁石
    の発生力を指令する発生力指令器と、前記電磁石の発生
    力を検出する発生力検出器と、該発生力検出器によって
    検出された発生力と該発生力指令器によって得られた発
    生力指令との差を演算する演算器と、該演算器の出力を
    増幅して前記電磁石を駆動する増幅器とから構成される
    ことを特徴とする請求項7に記載のステージシステム。
  9. 【請求項9】 前記電磁石発生力検出器は、歪ゲージま
    たはピエゾ素子により前記電磁石が発生している発生力
    を求め、これに基づいて該電磁石を制御することを特徴
    とする請求項7または8に記載のステージシステム。
  10. 【請求項10】 前記ステージシステムは、前記ステー
    ジの加速度に比例した力を前記電磁石に発生させる制御
    器をさらに有することを特徴とする請求項1〜9のいず
    れか1項に記載のステージシステム。
  11. 【請求項11】 前記ステージシステムは、前記ステー
    ジにローレンツ力を発生するローレンツ力発生機構が少
    なくとも前記ステージの2辺から該ステージに力を付与
    するように構成されることを特徴とする請求項1〜10
    のいずれか1項に記載のステージシステム。
  12. 【請求項12】 前記ステージシステムは、前記電磁石
    の発生する力の作用線が前記ステージの略重心を通るこ
    とを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の
    ステージシステム。
  13. 【請求項13】 前記ステージシステムは、前記ローレ
    ンツ力発生機構の一部を前記ステージの移動方向に移動
    する機構を有することを特徴とする請求項11または1
    2に記載のステージシステム。
  14. 【請求項14】 前記ステージシステムは、前記ステー
    ジの位置と前記電磁石移動機構の位置が個別に測定され
    ることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記
    載のステージシステム。
  15. 【請求項15】 前記ステージシステムは、前記ステー
    ジの位置が前記ローレンツ力発生機構により位置制御さ
    れることを特徴とする請求項11〜14のいずれか1項
    に記載のステージシステム。
  16. 【請求項16】 工作物が載置され、複数軸方向の力お
    よびモーメントを発生できるように構成されたローレン
    ツ力発生機構の一部と平面内における任意方向の発生力
    を受けられるように構成された複数の磁性体板とを具備
    するステージと、 各々が発生する磁束の方向に前記ステージに力を与える
    ことができ、且つ平面内における任意方向に発生力を発
    生できるように複数個設けられた電磁石と、 前記電磁石を前記ステージの移動方向に移動するため
    に、少なくとも平面内における任意方向に該電磁石を移
    動でき、少なくとも平面内における任意方向に前記ロー
    レンツ力発生機構の一部を移動できるように構成された
    電磁石移動機構と、 前記電磁石の磁束を制御するために、少なくとも該電磁
    石の磁束信号を指令する磁束信号指令器および該電磁石
    の磁束信号を検出する磁束信号検出器とを備えた電磁石
    磁束制御器と、 前記磁束信号検出器によって検出された磁束信号と前記
    磁束信号指令器によって得られた磁束指令との差を演算
    する演算器と、 前記演算器の出力を増幅して前記電磁石を駆動する増幅
    器とを有することを特徴とするステージシステム。
  17. 【請求項17】 前記電磁石は、E形状ヨーク、駆動コ
    イルおよびサーチコイルから構成され、 前記駆動コイルは前記E形状ヨークと前記ステージに設
    けた前記磁性体板との間に磁束を発生させるものであ
    り、前記サーチコイルは前記駆動コイルが発生する磁束
    の変化を検出するものであることを特徴とする請求項1
    6に記載のステージシステム。
  18. 【請求項18】 前記ステージシステムは、前記ステー
    ジの位置が光ビームにより6軸方向の位置が計測される
    ものであることを特徴とする請求項16または17に記
    載のステージシステム。
  19. 【請求項19】 前記ステージシステムは、前記ステー
    ジの位置が前記ローレンツ力発生機構により位置制御さ
    れるものであることを特徴とする請求項16〜18のい
    ずれか1項に記載のステージシステム。
  20. 【請求項20】 前記ステージシステムは、前記ステー
    ジの位置が干渉計により6軸方向の位置が計測されるも
    のであることを特徴とする請求項16〜19のいずれか
    1項に記載のステージシステム。
  21. 【請求項21】 前記ステージシステムは、前記ステー
    ジが略45度の斜面を有する反射鏡を有することを特徴
    とする請求項16〜20のいずれかに記載のステージシ
    ステム。
  22. 【請求項22】 工作物が載置され、複数軸方向の力お
    よびモーメントを発生できるように構成されたローレン
    ツ力発生機構の一部と平面内における任意方向の発生力
    を受けられるように構成された複数の磁性体板とを具備
    するステージと、 各々が発生する磁束方向に前記ステージに力を与えるこ
    とができ、且つ平面内における任意方向に力を発生でき
    るように複数個設けられた電磁石と、 前記電磁石を前記ステージの移動方向に移動するため
    に、少なくとも平面内における任意方向に該電磁石を移
    動でき、少なくとも平面内における任意方向に前記ロー
    レンツ力発生機構の一部を移動できるように構成された
    電磁石移動機構と、 前記電磁石の発生力を制御するために、少なくとも該電
    磁石の発生力信号を指令する発生力信号指令器および該
    電磁石の発生力信号を検出する発生力信号検出器とを備
    えた電磁石発生力制御器と、 前記発生力信号検出器によって検出された発生力信号と
    前記発生力信号指令器によって得られた発生力指令との
    差を演算する演算器と、 前記演算器の出力を増幅して前記電磁石を駆動する増幅
    器とを有することを特徴とするステージシステム。
  23. 【請求項23】 前記電磁石発生力検出器は、歪ゲージ
    またはピエゾ素子により前記電磁石が発生している発生
    力を求め、これに基づいて該電磁石を制御することを特
    徴とする請求項22に記載のステージシステム。
  24. 【請求項24】 前記ステージシステムは、前記ステー
    ジの位置が光ビームにより6軸方向の位置が計測される
    ものであることを特徴とする請求項22または23に記
    載のステージシステム。
  25. 【請求項25】 前記ステージシステムは、前記ステー
    ジの位置が前記ローレンツ力発生機構により位置制御さ
    れるものであることを特徴とする請求項22〜24のい
    ずれか1項に記載のステージシステム。
  26. 【請求項26】 前記ステージシステムは、前記ステー
    ジの位置が干渉計により6軸方向の位置が計測されるも
    のであることを特徴とする請求項22〜25のいずれか
    1項に記載のステージシステム。
  27. 【請求項27】 前記ステージシステムは、前記ステー
    ジが略45度の斜面を有する反射鏡を有することを特徴
    とする請求項22〜26のいずれか1項に記載のステー
    ジシステム。
  28. 【請求項28】 原版のパターンを基板に露光する露光
    装置において、 請求項1〜27のいずれか1項に記載のステージシステ
    ムを備えることを特徴とする露光装置。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載の露光装置におい
    て、ディスプレイと、ネットワークインターフェース
    と、ネットワーク用ソフトウェアを実行するコンピュー
    タとをさらに有し、露光装置の保守情報をコンピュータ
    ネットワークを介してデータ通信することを可能にした
    露光装置。
  30. 【請求項30】 前記ネットワーク用ソフトウェアは、
    前記露光装置が設置された工場の外部ネットワークに接
    続され前記露光装置のベンダーもしくはユーザーが提供
    する保守データベースにアクセスするためのユーザーイ
    ンターフェースを前記ディスプレイ上に提供し、前記外
    部ネットワークを介して該データベースから情報を得る
    ことを可能にする請求項29に記載の露光装置。
  31. 【請求項31】 請求項28〜30のいずれか1項に記
    載の露光装置を含む各種プロセス用の製造装置群を半導
    体製造工場に設置する工程と、該製造装置群を用いて複
    数のプロセスによって半導体デバイスを製造する工程と
    を有することを特徴とする半導体デバイス製造方法。
  32. 【請求項32】 前記製造装置群をローカルエリアネッ
    トワークで接続する工程と、前記ローカルエリアネット
    ワークと前記半導体製造工場外の外部ネットワークとの
    間で、前記製造装置群の少なくとも1台に関する情報を
    データ通信する工程とをさらに有する請求項31に記載
    の半導体デバイス製造方法。
  33. 【請求項33】 前記露光装置のベンダーもしくはユー
    ザーが提供するデータベースに前記外部ネットワークを
    介してアクセスしてデータ通信によって前記製造装置の
    保守情報を得る、もしくは前記半導体製造工場とは別の
    半導体製造工場との間で前記外部ネットワークを介して
    データ通信して生産管理を行う請求項32記載の半導体
    デバイス製造方法。
  34. 【請求項34】 請求項28〜30のいずれか1項に記
    載の露光装置を含む各種プロセス用の製造装置群と、該
    製造装置群を接続するローカルエリアネットワークと、
    該ローカルエリアネットワークから工場外の外部ネット
    ワークにアクセス可能にするゲートウェイを有し、前記
    製造装置群の少なくとも1台に関する情報をデータ通信
    することを可能にした半導体製造工場。
  35. 【請求項35】 半導体製造工場に設置された請求項2
    8〜30のいずれか1項に記載の露光装置の保守方法で
    あって、前記露光装置のベンダーもしくはユーザーが、
    半導体製造工場の外部ネットワークに接続された保守デ
    ータベースを提供する工程と、前記半導体製造工場内か
    ら前記外部ネットワークを介して前記保守データベース
    へのアクセスを許可する工程と、前記保守データベース
    に蓄積される保守情報を前記外部ネットワークを介して
    半導体製造工場側に送信する工程とを有することを特徴
    とする露光装置の保守方法。
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