JP2003217863A - 有機エレクトロルミネッセンス素子の作成方法 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス素子の作成方法

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JP2003217863A
JP2003217863A JP2002013075A JP2002013075A JP2003217863A JP 2003217863 A JP2003217863 A JP 2003217863A JP 2002013075 A JP2002013075 A JP 2002013075A JP 2002013075 A JP2002013075 A JP 2002013075A JP 2003217863 A JP2003217863 A JP 2003217863A
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chemical formula
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hole
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Application number
JP2002013075A
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English (en)
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Akihiro Komatsuzaki
明広 小松崎
Hodaka Tsuge
穂高 柘植
Satoshi Ishii
聡 石井
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】正孔注入層を有する有機エレクトロルミネッセ
ンス素子を、湿式法を用いて簡便に作成する方法を提供
する。 【解決手段】陽極層10及び陰極層70の両電極層とこ
れらの両電極層間に形成される発光層40と正孔注入層
21とを有する有機エレクトロルミネッセンス素子を作
成する方法において、正孔注入層21を構成する正孔注
入性物質として、正孔輸送性高分子とこの正孔輸送性高
分子に対して0.1〜70重量%の電子受容性化合物と
の混合溶液を用い、この混合溶液を陽極層10上に被覆
した固体状態で反応させて不溶性反応生成物を生成し、
この不溶性反応生成物により正孔注入層21を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高輝度での発光が
可能な有機エレクトロルミネッセンス素子を作成する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】有機エレクトロルミネッセンス素子の駆
動時の安定性を確保し、駆動寿命を向上させるため、陽
極層と正孔輸送層または発光層との間に正孔注入層を設
けるものが知られている。正孔注入層の材料は、陽極層
と発光層との電気的接合を向上させて有機エレクトロル
ミネッセンス素子の駆動電圧を低下させる機能を有する
ことが求められ、このような材料として、従来、
【0003】
【化5】
【0004】[化5]に示すカッパーフタロシアニンな
どの正孔注入性低分子や
【0005】
【化6】
【0006】[化6]に示すポリ(3,4)エチレンジ
オキシチオフェン(以下PEDTともいう。)などの正
孔注入性高分子が用いられている。また、上記の電気的
接合をさらに向上させるため、特開2000―3639
0号公報及び特開2000―150169号公報によ
り、芳香族アミン含有高分子に電子受容性化合物をドー
プしたものを正孔注入層の材料として用いることが知ら
れている。この芳香族アミン含有高分子を母体として形
成される正孔注入層は、芳香族アミン含有高分子のイオ
ン化ポテンシャルが低いことから陽極層からの正孔注入
が容易であるとともに、高い正孔移動度を備えることが
できる。また、耐熱性の芳香族アミン含有高分子を用い
て正孔注入層を形成するので、これを積層して形成され
る有機エレクトロルミネッセンス素子は熱に対して安定
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
は、正孔注入層の形成に際して蒸着工程などのいわゆる
乾式法を採用しているため、製造工程が複雑になり生産
効率が悪い。
【0008】そこで、簡便に正孔注入層を形成する方法
として、溶液状態の正孔注入性物質を用いた湿式法によ
るものが考えられるが、上記従来の正孔注入性物質のう
ち、[化5]に示すカッパーフタロシアニンは蒸着工程
によってしか成膜できず、また、[化6]に示すPED
Tは、これを溶液状態にする際に、サブミクロン粒子に
よる分散液を作成するという困難が伴う。さらに、上記
の芳香族アミン含有高分子に電子受容性化合物をドープ
したものは、正孔注入層上に積層して形成される正孔輸
送層や発光層などの成膜に用いる溶液に可溶であり、こ
れらの成膜時に正孔注入層が溶解して多層積層構造が形
成できないという不具合がある。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑み、正孔注入層
を有する有機エレクトロルミネッセンス素子を、湿式法
を用いて簡便に作成する方法を提供することを課題とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、陽極層及び陰極層の両電極層とこれらの
両電極層間に形成される発光層と正孔注入層とを有する
有機エレクトロルミネッセンス素子を作成する方法にお
いて、正孔注入層を構成する正孔注入性物質として、正
孔輸送性高分子と、この正孔輸送性高分子に対して0.
1〜70重量%の電子受容性化合物との混合溶液を用
い、この混合溶液を陽極層上に被覆した固体状態で反応
させて不溶性反応生成物を生成し、この不溶性反応生成
物により正孔注入層を形成するものとした。
【0011】このものにおいて、正孔輸送性高分子と電
子受容性化合物との混合溶液を反応させることにより、
電荷移動が生じて正孔が生成し、反応生成物として生成
する正孔注入性物質の電気伝導度が向上する。そして、
このときの反応方法として、この混合溶液を陽極層上に
被覆して固体状態としたものを長時間高温で加熱するな
どの不溶化処理を行うと、これにより形成される正孔注
入層上に正孔輸送層や発光層を形成した場合、これらの
隣接層の成膜時に正孔注入層の膜構造を維持できて、湿
式法により簡便に有機エレクトロルミネッセンス素子の
多層積層構造を形成できる。
【0012】即ち、上記の正孔輸送性高分子と電子受容
性化合物との反応を加熱処理により促進すると、電子の
授受反応が増大して効率良く電荷移動が行われる。
【0013】ところで、電子受容性化合物として、臭
素、塩素、ヨウ素などのハロゲン単体、三フッ化ホウ
素、五フッ化リン、五フッ化アンチモン、五フッ化ヒ素
などのルイス酸、硝酸、硫酸、過塩素酸、塩酸、フッ
酸、フルオロ硫酸、三フッ化メタンスルホン酸などのプ
ロトン酸、または三塩化鉄、五塩化モリブデン、五塩化
タングステン、四塩化スズ、五フッ化モリブデン、五フ
ッ化ルテニウム、五臭化タンタル、四ヨウ化スズなどの
遷移金属ハライドを用いることが可能である。これらの
化合物は酸化力が強いため優れた電子受容性を有する。
【0014】そして、電子受容性化合物として、一般式
[化1]に示される分子構造を有する化合物を用いるこ
とも可能である。
【0015】また、正孔輸送性高分子として、導電性高
分子を用いることが望ましい。導電性高分子が高い電気
伝導度を有するからである。
【0016】そして、この場合、導電性高分子として、
例えば、 [化2]で表される繰り返し単位を有するポリ
カルバゾール化合物や、[化3]を繰り返し単位として有
するポリフルオレン化合物などを好適例として挙げるこ
とができる。
【0017】一方、正孔輸送性高分子として、カルバゾ
リル基やフルオレニル基を有する化合物を用いることも
可能であり、カルバゾリル基を有する正孔輸送性高分子
としては、[化4]で表されるポリ(N―ビニルカルバ
ゾール)(以下PVKとも言う。)のような重合体を好
適例とすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、発光効率の向上を目的と
して多層に積層された素子構造を有する有機エレクトロ
ルミネッセンス素子の基本構造を示す。有機エレクトロ
ルミネッセンス素子の素子構造は、図外の基板上に形成
された陽極層10に、正孔輸送層20、電子ブロック層
30、発光層40、正孔ブロック層50及び電子輸送層
60の各薄膜層が、陽極層10と陰極層70との両電極
層間で順次積層されて成る多層積層構造であり、発光層
40は、発光層ドープ剤41と発光層ホスト剤42とを
有して構成されている。
【0019】図1で示される素子構造において、陽極層
10は、例えばガラス基板のような透明絶縁性支持体に
形成された透明な導電性物質が用いられ、その材料とし
ては、酸化錫、酸化インジウム、酸化錫インジウム(I
TO)などの導電性酸化物、あるいは、金、銀、クロム
などの金属、よう化銅、硫化銅などの無機導電性物質、
ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアニリン等の導電
性ポリマーなどを用いることができる。
【0020】また、陰極層70が透明な材料で形成され
ている場合には、陽極層10は不透明な材料で形成され
ても良い。
【0021】また、図1で示される素子構造において、
陰極層70には、ニオブ、リチウム、ナトリウム、カリ
ウム、ルビジウム、セシウム、マグネシウム、カルシウ
ム、ストロンチウム、バリウム、硼素、アルミニウム、
銅、銀、金などの単体または合金が使用できる。さら
に、これらを積層して使用することもできる。また、テ
トラヒドロアルミン酸塩により湿式で形成することもで
きる。この場合、陰極層70に用いられるテトラヒドロ
アルミン酸塩としては、特に、水素化アルミニウムリチ
ウム、水素化アルミニウムカリウム、水素化アルミニウ
ムマグネシウム、水素化アルミニウムカルシウムを挙げ
ることができる。この中で、水素化アルミニウムリチウ
ムが、特に電子輸送層への電子注入性に優れている。
【0022】また、正孔輸送層20は、陽極層10から
注入される正孔を輸送するための層であり、正孔輸送性
有機物を含む有機層である。正孔輸送層性有機物の例と
して、[化4]に示すPVK、[化4]に示す繰り返し
単位を有するポリフルオレン化合物、例えば、
【0023】
【化7】
【0024】[化7]で示されるジノルマルオクチルポ
リフルオレンや、
【0025】
【化8】
【0026】[化8]に示すポリ(パラ−フェニレンビ
ニレン)などの高分子からなることが好ましい。
【0027】あるいは、[化5]に示すカッパーフタロ
シアニン、
【0028】
【化9】
【0029】[化9]に示すN,N’−ジフェニル−
N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ビ
フェニル−4,4’−ジアミン(以下TPDともい
う。)、
【0030】
【化10】
【0031】[化10]に示すN,N’−ジフェニル−
N,N’−ビス(1−ナフチル)―1,1’−ビフェニ
ル−4,4’−ジアミン(以下NPDとも言う。)、
【0032】
【化11】
【0033】[化11]に示すカルバゾールビフェニル
(以下、CBPとも言う。)、
【0034】
【化12】
【0035】[化12]に示す4,4’−ビス(10−
フェノチアジニル)ビフェニルなどの低分子を用いるこ
ともできる。
【0036】また、電子ブロック層30は、陰極層70
から発光層40へ注入された電子がそのまま陽極層10
へ通過してしまうことを防ぐため電子をブロックするた
めの層であり、電子ブロック性物質で構成される。電子
ブロック性物質としては、例えば、[化4]に示すPV
K、[化8]に示すポリ(パラ−フェニレンビニレ
ン)、[化9]に示すTPD、[化10]に示すNPD、
[化11]に示すCBP、[化12]に示す4,4’−
ビス(10−フェノチアジニル)ビフェニルや、
【0037】
【化13】
【0038】[化13]に示す2,4,6−トリフェニル
−1,3,5−トリアゾール、
【0039】
【化14】
【0040】[化14]に示すフローレンなどを挙げるこ
とができる。
【0041】また、発光層40はドープ剤41とホスト
剤42とを有し、これらドープ剤41とホスト剤42と
を均一に分散させるため、バインダとして高分子を添加
することも可能である。ホスト剤42は、陽極層10及
び陰極層70からそれぞれ注入された正孔と電子とが発
光層40において再結合する際に賦活されて励起子とし
て作用する物質であり、[化4]に示すPVK、[化
4]に示す繰り返し単位を有するポリフルオレン化合
物、例えば[化7]で示されるジノルマルオクチルポリ
フルオレン、[化11]に示すCBP、
【0042】
【化15】
【0043】[化15]に示すポリ(2-メトキシ-5-
(2-エチルヘキシオキシ)-1,4-フェニレンビニレ
ン)(以下MEH-PPVとも言う。)
【0044】
【化16】
【0045】[化16]に示すポリ(3-ヘキシルチオフ
ェン)、
【0046】
【化17】
【0047】[化17]に示すテトラシアノエチレン(以
下TCNEとも言う。)
【0048】
【化18】
【0049】[化18]に示す1,3,5−トリ(5−
(4−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキ
サジアゾール)フェニル(以下OXD−1ともい
う。)、
【0050】
【化19】
【0051】[化19]に示される1,3―ジ(5−
(4−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキ
サジアゾール)フェニル(以下OXD−7ともい
う。)、
【0052】
【化20】
【0053】[化20] に示す2−(4−ビフェニリ
ル)−5−(4−tert−ブチルフェニル)−1,
3,4−オキサジアゾール、(以下PBDともい
う。)、
【0054】
【化21】
【0055】[化21]で示されるN-フェニルポリカ
ルバゾール、
【0056】
【化22】
【0057】[化22]に示すバソキュプロイン(以下B
CPともいう。)、
【0058】
【化23】
【0059】[化23]に示すトリス(8−ヒドロキシ
キノリナート)アルミニウム(以下Alq3ともい
う。)などが挙げられる。
【0060】一方、発光層40のドープ剤41は、励起
子たるホスト剤42の励起エネルギーにより蛍光や燐光
を放射する物質であり、
【0061】
【化24】
【0062】[化24]に示すトリ(2フェニルピリジ
ン)イリジウム錯体(以下Ir(ppy)3とも言
う。)、
【0063】
【化25】
【0064】
【化26】
【0065】
【化27】
【0066】
【化28】
【0067】
【化29】
【0068】
【化30】
【0069】(化学式[化30]中、acacは、
【0070】
【化31】
【0071】[化31]で示される官能基を示す。下記
[化32]乃至[化36]に示す化学式において同じ。)
【0072】
【化32】
【0073】
【化33】
【0074】
【化34】
【0075】
【化35】
【0076】
【化36】
【0077】[化25]乃至[化30]、[化32]乃至[化
36]で示されるイリジウム錯体化合物、
【0078】
【化37】
【0079】[化37]に示す2,3,7,8,12,
13,17,18−オクタエチル−21H,23H−白
金(II)ポルフィン(以下PtOEPとも言う。)、
【0080】
【化38】
【0081】[化38]に示す3-(2’-ベンゾチアゾ
リル)-7-ジエチルアミノクマリン(以下、クマリン6
とも言う。)
【0082】
【化39】
【0083】[化39]に示す(2-メチル-6-(2-
(2,3,6,7-テトラハイドロ-1H、5H-ベンゾ
(ij)クイノリジン-9-イル)エテニル)-4H-ピラ
ン-4-イリデン)プロパン-ジニトリル(以下DCM2
とも言う。)などを挙げることができる。
【0084】また、発光層40に添加可能なバインダ高
分子の例として、ポリスチレン、ポリビニルビフェニ
ル、ポリビニルフェナントレン、ポリビニルアントラセ
ン、ポリビニルペリレン、ポリ(エチレン−co−ビニ
ルアセテート)、ポリブタジエンのcisとtran
s、ポリ(2−ビニルナフタレン)、ポリビニルピロリ
ドン、ポリスチレン、ポリ(メチルメタクリレート)、
ポリ(ビニルアセテート)、ポリ(2−ビニルピリジン
−co−スチレン)、ポリアセナフチレン、ポリ(アク
リロニトリル−co−ブタジエン)、ポリ(ベンジルメ
タクリレート)、ポリ(ビニルトルエン)、ポリ(スチ
レン−co−アクリロニトリル)、ポリ(4−ビニルビ
フェニル)、ポリエチレングリコールなどが挙げられ
る。
【0085】また、正孔ブロック層50は、陽極層10
から発光層40へ注入された正孔がそのまま陰極層70
へ通過してしまうことを防ぐため正孔をブロックするた
めの層であり、正孔ブロック性物質で構成される。正孔
ブロック性物質としては、例えば、[化18]に示すOX
D−1、[化20] に示すPBD、 [化22]に示すBC
P、[化23]に示すAlq3、
【化40】
【0086】[化40]に示す3−(4−ビフェニリ
ル)−5−(4−tert−ブチルフェニル)−4−フ
ェニル−1,2,4−トリアゾール(以下、TAZとも
いう。)、
【0087】
【化41】
【0088】[化41]に示す4,4’−ビス(1,1
−ジフェニルエテニル)ビフェニル(以下にDPVBi
ともいう。)、
【0089】
【化42】
【0090】[化42]に示す2,5−ビス(1−ナフ
チル)−1.3.4−オキサジアゾール(以下にBND
ともいう。)
【0091】
【化43】
【0092】[化43]に示される4,4’−ビス
(1,1−ビス(4−メチルフェニル)エテニル)ビフ
ェニル(以下DTVBiとも言う。)、
【0093】
【化44】
【0094】[化44]に示される2,5−ビス(4−
ビフェニリル)−1,3,4−オキサジアゾール(以下
BBDともいう。)、
【0095】
【化45】
【0096】[化45]に示すようなポリビニルオキサ
ジアゾール系高分子化合物(以下PV-OXDとも言
う。)などを挙げることができる。
【0097】また、電子輸送層60は、陰極層70から
注入される電子を輸送するための層であり、電子輸送剤
を含む。電子輸送剤は、電子輸送性高分子で構成され、
さらに電子輸送性低分子を含む構成が可能である。
【0098】ここで、電子輸送性低分子の例として、
[化19]に示されるOXD−7、[化20]に示すP
BD、[化22]に示すBCP、[化23]に示すAlq
3、[化40]に示すTAZ、[化41]に示すDPV
Bi、[化42]に示すBND、[化43]に示すDT
VBi、[化44]に示すBBD、
【0099】
【化46】
【0100】[化46]で示される2,5-ジフェニル-
1,3,4-オキサジアゾール(以下PPDとも言
う。)などがある。
【0101】また、電子輸送性高分子の例として、[化
45]に示すPV-OXDなどが挙げられる。
【0102】発光効率のさらなる向上や構造の簡素化の
ため、図1に示す有機エレクトロルミネッセンス素子の
基本構造に変更を加えたものとして、図2乃至図5に示
す素子構造が可能である。
【0103】図2で示される有機エレクトロルミネッセ
ンス素子の素子構造は、本発明による有機エレクトロル
ミネッセンス素子の第1の実施形態を示す。図1の正孔
輸送層20と電子ブロック層30と正孔ブロック層50
と電子輸送層60とを省略し、図2において、陽極層1
0と発光層40との間に正孔注入層21を形成したもの
である。
【0104】正孔注入層21は、陽極層と発光層との電
気的接合を向上させるための層であり、正孔注入層21
を構成する正孔注入性物質としては、例えば、[化5]に
示すカッパーフタロシアニンなどの金属フタロシアニ
ン、[化6]に示すPEDT、[化16]に示すポリ(3
-ヘキシルチオフェン)や
【0105】
【化47】
【0106】[化47]で示される、ポリ(3,4)エチ
レンジオキシチオフェン/ポリスチレンサルフォネート
(以下PEDT/PSSともいう。)などが挙げられ
る。
【0107】ところで、正孔輸送性物質に電子受容性化
合物をドープしたものを正孔注入層の材料として用いる
と、正孔輸送性物質と電子受容性化合物との間の電子授
受反応により、電荷移動が生じて正孔が生成し、正孔注
入性層の電気伝導度が向上する。このことにより、陽極
層と発光層との間の電気的接合をさらに向上させること
ができる。
【0108】このように正孔注入層に用いる正孔輸送性
物質として、例えば、[化4]に示すPVK、[化7]に
示すジノルマルオクチルポリフルオレン、[化15]に示
すMEH-PPV、[化21]で示されるN-フェニルポ
リカルバゾール、
【0109】
【化48】
【0110】[化48]に示すTPDポリマー化合物(以
下poly-TPDとも言う。)などの正孔輸送性高分
子が挙げられる。
【0111】また、このように正孔注入層に用いる電子
受容性化合物として、[化17]に示すTCNE、
【0112】
【化49】
【0113】[化49]に示すトリス(4-ブロモフェニ
ル)アミニウムヘキサクロロアンチモネート(以下TB
PAHとも言う。)、
【0114】
【化50】
【0115】[化50]に示す7,7,8,8-テトラシ
アノキノジメタン(以下TCNQとも言う。)、
【0116】
【化51】
【0117】[化51]に示す2,3-ジクロロ-5,6-
ジシアノ-1,4-ベンゾキノン(以下DDQとも言
う。)、臭素、塩素、ヨウ素などのハロゲン単体、三フ
ッ化ホウ素、五フッ化リン、五フッ化アンチモン、五フ
ッ化ヒ素などのルイス酸、硝酸、硫酸、過塩素酸、塩
酸、フッ酸、フルオロ硫酸、三フッ化メタンスルホン酸
などのプロトン酸、または三塩化鉄、五塩化モリブデ
ン、五塩化タングステン、四塩化スズ、五フッ化モリブ
デン、五フッ化ルテニウム、五臭化タンタル、四ヨウ化
スズなどの遷移金属ハライドを挙げることができる。
【0118】図3で示される有機エレクトロルミネッセ
ンス素子の素子構造は、図1で示す素子構造において、
正孔輸送層20と電子ブロック層30と電子輸送層60
とを省略し、図3において、陽極層10と発光層40と
の間に正孔注入層21を形成したものである。
【0119】図4で示される有機エレクトロルミネッセ
ンス素子の素子構造は、図1で示す素子構造において、
正孔輸送層20と電子ブロック層30とを省略し、図4
において、陽極層10と発光層40との間に正孔注入層
21を形成したものである。
【0120】図5で示される有機エレクトロルミネッセ
ンス素子の素子構造は、図1で示す素子構造において、
電子ブロック層30を省略し、図5において、陽極層1
0と正孔輸送層20との間に正孔注入層21を形成した
ものである。
【0121】次に、図2を本発明の第1の実施形態とし
て、有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法を説
明する。
【0122】まず、基板(図示せず)となる透明絶縁性
支持体、例えばガラス基板上に陽極層10を蒸着法また
はスパッタ法にて形成する。
【0123】次に、正孔輸送性高分子または正孔輸送性
低分子に電子受容性化合物をドープしたものを溶媒に溶
解または分散した第1の溶液を作成する。ここで、第1
の溶液に、さらにバインダ高分子を溶解または分散する
ことも可能である。そして、第1の溶液を用いた湿式法
によって、陽極層10上に、正孔注入層21を形成す
る。
【0124】そして、その後に、陽極層10上の正孔注
入性物質に対して、100℃で20時間程度加熱するな
どして不溶化処理を行う。
【0125】さらに、発光層40のドープ剤41とホス
ト剤42とを溶媒に溶解または分散した第2の溶液を作
成する。ここで、第2の溶液に、さらにバインダ高分子
を溶解または分散することも可能である。そして、その
第2の溶液を用いた湿式法によって、上記正孔注入層2
1上に発光層40を形成する。
【0126】また、第2の溶液に用いた溶媒の溶解度パ
ラメータは、発光層40の成膜温度において、正孔注入
層21に含まれる物質(正孔輸送性高分子または正孔輸
送性低分子と電子受容性化合物など)に対して可溶範囲
外を示す値を有し、また、正孔注入性物質に対して不溶
化処理を行っていることと相俟って、このような溶媒を
用いた、湿式法による発光層40の形成において、下層
の正孔注入層21に含まれる有機物を溶解することがな
い。
【0127】本発明で使用される湿式法には、たとえば
キャスティング法、ブレードコート法、浸漬塗工法、ス
ピンコート法、スプレイコート法、ロール塗工法、イン
クジェット塗工法などの通常の塗工法が含まれる。
【0128】最後に、発光層40上に、蒸着法などを用
いて陰極層70を形成し、本発明による有機エレクトロ
ルミネッセンス素子が得られる。
【0129】なお、溶解度パラメータSPは、モル蒸発
熱ΔH、モル体積Vの液体の絶対温度Tにおいて、 SP={(ΔH−RT)/V}1/2 で定義される。ただし、上記式中、SPは溶解度パラメ
ータ(単位:(cal/cm31/2)であり、ΔHはモ
ル蒸発熱(単位:cal/mol)であり、Rは気体定
数(単位:cal/(mol・K))であり、Tは絶対
温度(単位:K)であり、Vはモル体積(単位:cm3
/mol)である。
【0130】また、図3は、本発明による有機エレクト
ロルミネッセンス素子の第2の実施形態であり、上記図
2で示される素子構造の製造工程中、発光層40を形成
した後に、該発光層40上に、正孔ブロック層50及び
陰極層70を順次形成する製造工程を経て得られる。
【0131】そして、図4は、本発明による有機エレク
トロルミネッセンス素子の第3の実施形態であり、上記
図2で示される素子構造の製造工程中、発光層40を形
成した後に、該発光層40上に、正孔ブロック層50、
電子輸送層60及び陰極層70を順次形成する製造工程
を経て得られる。
【0132】さらに、図5は、本発明による有機エレク
トロルミネッセンス素子の第4の実施形態であり、上記
図2で示される素子構造の製造工程中、正孔注入層21
を形成した後に、正孔輸送層20を形成し、さらに発光
層40を形成した後に、該発光層40上に、正孔ブロッ
ク層50、電子輸送層60及び陰極層70を順次形成す
る製造工程を経て得られる。
【0133】
【実施例】[実施例1] ダウンフロー式のプラズマ装置
にて、1.25KW、酸素流量150cc/min、処
理時間1分の条件でO2プラズマ処理を行ったITOガ
ラス基板(市販ITO、旭硝子社製:20Ω/□、仕事
関数5.9eV)上に、ゲルパーエイションクロマトグ
ラフィーにより測定したポリスチレン換算重量平均量
(以下分子量と言う。)として60,000の[化7]
で示されるジノルマルオクチルポリフルオレン5mg
と、[化49]で示されるTBPAHとして1.5mg
(ジノルマルオクチルポリフルオレンに対して30Wt
%)とを、テトラヒドロフラン1mlに溶解させて作成
した溶液1を用いて、1000rpmで1秒間スピンコ
ートを行い、100℃で20時間加熱し上層積層溶媒に
不溶化させ、55nmの膜厚の正孔注入層を形成した。
【0134】[化7]で示されるジノルマルオクチルポ
リフルオレンとして9mgをキシレン1mlに溶解させ
て溶液2を作成し、正孔注入層上に溶液2を用いて回転
数1000rpmで1秒間スピンコートを行い、100
nmの膜厚の発光層を形成した。
【0135】発光層上に、10-4Paの圧力条件で0.
1nm/secの蒸着速度でカルシウムを20nmの膜
厚に蒸着し、さらにその上に10-3Paの圧力条件で1
nm/secの蒸着速度でアルミニウムを100nmの
膜厚に蒸着して陰極を形成して、図2に示す素子を作成
した。
【0136】このとき駆動電圧3.5V、電流密度3m
A/cm2で輝度100cd/m2の発光を得た。
【0137】[比較例1]溶液1の替りに、[化47]
に示すPEDT/PSS(バイエル社製)の水分散液を
1000rpm/sのスロープで回転数1500rpm
で60秒間スピンコートを行い、200℃で5分間加熱
して、60nmの膜厚の正孔注入層を形成した以外は
[実施例1]と同様にして図2に示す素子を作成したと
ころ、駆動電圧4V、電流密度3mA/cm2で輝度1
00cd/m2の発光を得た。
【0138】[実施例1]と[比較例1]とを比較する
と、[実施例1]の正孔注入層は、[比較例1]でPE
DT/PSSを用いた正孔注入層より簡便に作成できる
うえに、これより高い発光効率を示すことが分かる。
【0139】[実施例2〜5]、[比較例2〜3][化
49]で示されるTBPAHのドープ量([化7]で示
されるジノルマルオクチルポリフルオレンに対する重量
%)を下記[表1]に示すように変更した以外は、[実
施例1]と同様にして図2に示す素子を作成したとこ
ろ、下記[表1]に示す発光効率の発光を得た。
【0140】
【表1】
【0141】[表1]より、ドープ濃度が0.1Wt%
未満では、電流密度1mA/cm2時の駆動電圧が高く
なり、70Wt%より大きくなると電流密度1mA/c
2時の発光輝度が低下することが分かる。
【0142】[実施例6]溶液1の替りに、分子量1,
100,000の[化4]で示すPVKとして8mg
と、[化49]に示すTBPAHとして2.4mgとを
ジクロロエタン1mlに溶解させて作成した溶液を用
い、この溶液を1000rpmで1秒間スピンコート
し、100℃の加熱を行わずに550nmの膜厚の正孔
注入層を形成した以外は[実施例1]と同様に図2に示
す素子を作成した。
【0143】このとき電流密度3mA/cm2、駆動電
圧3.5Vで輝度90cd/m2の発光を得た。
【0144】[実施例7]溶液1の替りに、分子量2
0,000の[化21]に示すN−フェニルポリカルバ
ゾールとして6mgと、[化49]に示すTBPAHと
して1.8mgとをジクロロエタン1mlに溶解させて
作成した溶液を用い、この溶液を1000rpmで1秒
間スピンコートし、550nmの膜厚の正孔注入層を形
成した以外は[実施例1]と同様に図2に示す素子を作
成した。
【0145】このとき電流密度3mA/cm2、駆動電
圧3.5Vで輝度100cd/m2の発光を得た。
【0146】[実施例8]ダウンフロー式のプラズマ装
置にて、1.25KW、酸素流量150cc/min、
処理時間1分の条件でO2プラズマ処理を行ったITO
ガラス基板(市販ITO、旭硝子社製:20Ω/□、仕
事関数5.9eV)上に、分子量60,000の[化1
5]に示すMEH−PPVとして5mgと、[化49]
に示すTBPAHとして1.5mg([化15]に示す
MEH−PPVに対して30Wt%)とを、テトラヒド
ロフラン1mlに溶解させて作成した溶液1を用いて、
1000rpmで1秒間スピンコートを行い、100℃
で20時間加熱し上層積層溶媒に不溶化させ、55nm
の膜厚の正孔注入層を形成した。
【0147】[化15]に示すMEH−PPVとして8
mgをキシレン1mlに溶解させて溶液2を作成し、正
孔注入層上に溶液2を用いて、回転数1000rpmで
1秒間スピンコートを行い、100nmの膜厚の発光層
を形成した。
【0148】発光層上に、10-4Paの圧力条件で1n
m/secの蒸着速度でカルシウムを20nmの膜厚に
蒸着し、さらにその上に10-3Paの圧力条件で1nm
/secの蒸着速度でアルミニウムを100nmの膜厚
に蒸着して陰極を形成して、図2に示す素子を作成し
た。
【0149】このとき電流密度3mA/cm2、駆動電
圧2.5Vで輝度300cd/m2の発光を得た。
【0150】[実施例9]正孔注入層及び発光層に用い
た[化15]に示すMEH−PPVの替りに、[化1
6]に示すポリ(3−ヘキシルチオフェン)を用いた以
外は、[実施例8]と同様に図2に示す素子を作成し
た。
【0151】このとき電流密度3mA/cm2、駆動電
圧3.5Vで輝度100cd/m2での発光を得た。
【0152】[実施例10〜21][化49]に示すT
BPAHの替りに、下記[表2]に示すドープ剤([化
15]に示すMEH−PPVに対して30Wt%)を用
いた以外は、[実施例1]と同様に図2に示す作成した
ところ、下記[表2]に示す発光効率の発光を得た。
【0153】
【表2】
【0154】[実施例35]ダウンフロー式のプラズマ
処理装置にて、1.25KW、酸素流量150cc/m
in、処理時間1分の条件でO2プラズマ処理を行った
ITOガラス基板(市販ITO、旭硝子社製:20Ω/
□、仕事関数5.9eV)上に、[化7]で示されるジ
ノルマルオクチルポリフルオレン5mgと、[化49]
で示されるTBPAHとして1.5mg(ジノルマルオ
クチルポリフルオレンに対して30Wt%)とを、テト
ラヒドロフラン1mlに溶解させて作成した溶液1を、
1000rpmで1秒間スピンコートを行い、100℃
で20時間加熱し上層積層溶媒に不溶化させ、55nm
の膜厚の正孔注入層を形成した。
【0155】[化4]で示すPVKとして3mgと、ド
ープ剤たる[化24]に示すIr(ppy)3として
0.24mgとを、ジクロロエタン1mlに溶解させて
溶液2を作成し、溶液2を用いて、正孔注入層上に10
00rpmで1秒間スピンコートを行って、20nmの
膜厚の発光層を形成した。
【0156】[化45]で示すPV−OXDとして5m
gをシクロヘキサン1mlに溶解させて溶液3を作成
し、溶液3を用いて、発光層上に1000rpmで1秒
間スピンコートを行って、270nmの膜厚の正孔ブロ
ック層を形成した。
【0157】正孔ブロック層上に、0.01nm/se
cの蒸着速度でフッ化リチウムを0.5nmの膜厚に蒸
着し、さらにその上に、1nm/secの蒸着速度でア
ルミニウムを50nmの膜厚に蒸着して陰極を形成し
て、図3に示す素子を作成した。
【0158】このとき電流密度1mA/cm2、駆動電
圧3.7Vで輝度370cd/m2の発光を得た。
【0159】[比較例4][化7]で示されるジノルマ
ルオクチルポリフルオレンと[化49]で示されるTB
PAHとの替りに、[化5]に示すカッパーフタロシア
ニンを用い、10-3Paの圧力条件で0.1nm/se
cの蒸着速度で40nmの膜厚の正孔注入層を蒸着した
以外は[実施例35]と同様に図3に示す素子を作成し
た。
【0160】このとき電流密度1mA/cm2、駆動電
圧3.8Vで、輝度370cd/m2での発光を得た。
【0161】[実施例35]と[比較例4]とを比較する
と、[実施例35]で正孔注入層を湿式で成膜した場合、
[比較例4]で正孔注入層を蒸着で作成したときとほぼ
同等の値を示すことが分かる。[実施例36〜38]、
[比較例5][化7]で示されるジノルマルオクチルポ
リフルオレンの替りに、下記[表3]に示すホスト剤を
用いて正孔注入層を形成した以外は、[実施例35]と
同様に図3に示す素子を作成したところ、下記[表3]
に示す発光効率の発光が得られた。なお、ドープ量の添
加量はホスト剤の30Wt%とした。また、[比較例
5]及び[実施例37]の正孔注入層には、加熱を行わ
なかった。
【0162】
【表3】
【0163】[実施例36]は、加熱により不溶化した
為、素子の作成ができたが、[比較例5]は、発光層成膜
時に、正孔注入層が溶解した為、素子が作成できなかっ
た。
【0164】[表3]より、[実施例38]の[化4]で
示すPVKは、不溶化処理しなくても、上層成膜時に用
いた溶媒のキシレンにほとんど溶けない為、素子作成は
可能であったことが分かる。
【0165】[実施例39〜42]、[比較例6,7]
[化49]で示されるTBPAHのドープ濃度を、下記
[表4]に示すように変更した以外は、[実施例35]
と同様に図3に示す素子を作成したところ、下記[表
4]に示す発光効率の発光が得られた。なお、ドープ濃
度は、ホスト剤に対する重量%で示す。
【0166】
【表4】
【0167】[表4]より、ドープ濃度が0.1%未満
では、電流密度1mA/cm2時の駆動電圧が高くな
り、70%より大きくなると 電流密度1mA/cm2
時の発光輝度が低下することが分かる。
【0168】[実施例43〜67][化49]で示され
るTBPAHの替りにドープ剤として、下記[表5]で
示すものを用いた以外は[実施例35]と同様に図3に
示す素子を作成したところ、下記[表5]に示す発光効
率の発光が得られた。
【0169】
【表5】
【0170】[実施例68][化45]で示すPV−O
XDの替りに、[化22]に示すBCPを用い、10-3
Paの圧力条件により0.1nm/secの蒸着速度で
20nmの膜厚の正孔ブロック層を形成し、さらにその
上に[化23]に示すAlq3を用い、0.1nm/s
ecの蒸着速度で6nmの膜厚の電子輸送層を形成した
以外は、[実施例35]と同様にして図4に示す素子を
作成した。
【0171】このとき電流密度1mA/cm2、駆動電
圧4Vで、輝度370cd/m2の発光が得られた。
【0172】[実施例69]ダウンフロー式のプラズマ
処理装置にて、1.25KW、酸素流量150cc/m
in、処理時間1分の条件でO2プラズマ処理を行った
ITOガラス基板(市販ITO、旭硝子社製:20Ω/
□、仕事関数5.9eV)上に、[化7]で示されるジ
ノルマルオクチルポリフルオレン5mgと、[化49]
で示されるTBPAHとして1.5mg(ジノルマルオ
クチルポリフルオレンに対して30Wt%)とを、テト
ラヒドロフラン1mlに溶解させて作成した溶液1を、
1000rpmで1秒間スピンコートを行い、100℃
で20時間加熱し上層積層溶媒に不溶化させ、55nm
の膜厚の正孔注入層を形成した。
【0173】さらに、[化7]で示されるジノルマルオ
クチルポリフルオレン2mgをキシレン1mlに溶解さ
せて溶液2を作成し、溶液2を用いて、正孔注入層上に
1000rpmで1秒間スピンコートを行って、20n
mの膜厚の正孔輸送層を形成した。
【0174】さらに、圧力条件10―3Paにおいて、
蒸着速度0.092nm/secで[化11]で示され
るCBPと、蒸着速度0.008nm/secで[化2
4]に示されるIr(ppy)3とを正孔輸送層上に共
蒸着して18nmの膜厚の発光層を形成した。
【0175】さらに、圧力条件10―3Pa、蒸着速度
0.1nm/secで、[化22]で示されるBCPを
発光層上に蒸着して20nmの膜厚の正孔ブロック層を
形成した。
【0176】さらに、蒸着速度0.1nm/secで、
[化23]で示されるAlq3を正孔ブロック層上に蒸
着して6nmの膜厚の電子輸送層を形成した。
【0177】さらに、0.01nm/secの蒸着速度
でフッ化リチウムを0.5nmの膜厚に蒸着し、さらに
その上に、1nm/secの蒸着速度でアルミニウムを
50nmの膜厚に蒸着して陰極を形成して、図5に示す
素子を作成した。
【0178】このとき電流密度1mA/cm2、駆動電
圧4.0Vで輝度380cd/m2の発光を得た。
【0179】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による有機エレクトロルミネッセンス素子は、これを構
成する正孔注入層が、正孔輸送性高分子に電子受容性化
合物をドープして形成されるので、高い電気電導性す
る。このため、陽極層と発光層との電気的接合が向上
し、良好な発光効率の有機エレクトロルミネッセンス素
子を作成することができる。
【0180】また、正孔注入層を構成する材料に不溶化
処理を行うため、溶液状態で、すなわち湿式法で、多層
積層構造に形成できるので、有機エレクトロルミネッセ
ンス素子の素子構造の作成が簡易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】有機エレクトロルミネッセンス素子の素子構造
【図2】本発明方法により形成した素子構造の第1の実
施形態
【図3】本発明方法により形成した素子構造の第2の実
施形態
【図4】本発明方法により形成した素子構造の第3の実
施形態
【図5】本発明方法により形成した素子構造の第4の実
施形態
【符号の説明】
10 陽極層 21 正孔注入層 40 発光層 70 陰極層
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/10 H05B 33/10 33/14 33/14 A (72)発明者 石井 聡 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3K007 AB03 AB15 AB18 DB03 FA01 FA03 4J032 CA03 CA12 CB01 CG01 4J043 PA02 RA33 ZA44 ZB21 4J100 AQ26P BC65P JA45

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陽極層及び陰極層の両電極層と該両電極層
    間に形成される発光層と正孔注入層とを有する有機エレ
    クトロルミネッセンス素子を作成する方法において、前
    記正孔注入層を構成する正孔注入性物質として、正孔輸
    送性高分子と該正孔輸送性高分子に対して0.1〜70
    重量%の電子受容性化合物との混合溶液を用い、該混合
    溶液を前記陽極層上に被覆した固体状態で反応させて不
    溶性反応生成物を生成し、該不溶性反応生成物により前
    記正孔注入層を形成することを特徴とする有機エレクト
    ロルミネッセンス素子の作成方法。
  2. 【請求項2】前記陽極層上における前記正孔輸送性高分
    子と前記電子受容性化合物との反応を加熱処理により促
    進することを特徴とする請求項1に記載の有機エレクト
    ロルミネッセンス素子の作成方法。
  3. 【請求項3】前記電子受容性化合物として、ハロゲン単
    体、ルイス酸、プロトン酸または遷移金属ハライドのい
    ずれかを用いることを特徴とする請求項1または2に記
    載の有機エレクトロルミネッセンス素子の作成方法。
  4. 【請求項4】前記電子受容性化合物として、 【化1】 (一般式[化1]中、Xはハロゲン原子を、環A、環B
    及び環Cは、それぞれ独立に脂肪族炭化水素基、芳香族
    炭化水素基、エーテル基または複素環基のいずれかから
    成る置換基を有してもよいベンゼン環を示す。) [化1]に示される分子構造を有する化合物を用いるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の有機エレクト
    ロルミネッセンス素子の作成方法。
  5. 【請求項5】前記正孔輸送性高分子が導電性高分子から
    成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に
    記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の作成方法。
  6. 【請求項6】前記導電性高分子は、 【化2】 (一般式[化2]中、Rは水素、脂肪族炭化水素基、芳香
    族炭化水素基、エーテル基または複素環基のいずれかを
    示す。) [化2]で表される繰り返し単位を有する重合体から成る
    ことを特徴とする請求項5に記載の有機エレクトロルミ
    ネッセンス素子の作成方法。
  7. 【請求項7】前記導電性高分子は、 【化3】 (一般式[化3]中、Rは水素、脂肪族炭化水素基、芳
    香族炭化水素基、エーテル基または複素環基のいずれか
    を示す。) [化3]を繰り返し単位として有する重合体から成ること
    を特徴とする請求項5に記載の有機エレクトロルミネッ
    センス素子の作成方法。
  8. 【請求項8】前記正孔輸送性高分子がカルバゾリル基を
    有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項
    に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の作成方
    法。
  9. 【請求項9】前記カルバゾリル基を有する正孔輸送性高
    分子が、 【化4】 [化4]で表される重合体から成ることを特徴とする請求
    項8に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の作成
    方法。
  10. 【請求項10】前記正孔輸送性高分子がフルオレニル基
    を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1
    項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の作成方
    法。
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