JP2003217764A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2003217764A
JP2003217764A JP2002010551A JP2002010551A JP2003217764A JP 2003217764 A JP2003217764 A JP 2003217764A JP 2002010551 A JP2002010551 A JP 2002010551A JP 2002010551 A JP2002010551 A JP 2002010551A JP 2003217764 A JP2003217764 A JP 2003217764A
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short
terminal
male
elastic contact
housing
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JP2002010551A
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Hideto Nakamura
英人 中村
Kei Yanagisawa
慶 柳澤
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ショート端子による短絡状態が誤解除される
のを防ぐ。 【解決手段】 雄ハウジング11の本体部12には、3
本の雄端子金具18が収容されるとともに、このうちエ
アバッグ装置に接続された2本の雄端子金具18を短絡
するための第1ショート端子27が装着されている。第
1ショート端子27には、2本の弾性接触片29が設け
られ、それぞれ雄端子金具18のタブ20の上面に弾性
接触可能とされている。雄ハウジング11のフード部1
3内には、前方からダミーハウジング40が嵌合可能と
され、このダミーハウジング40には、3本の雄端子金
具18を短絡するための第2ショート端子48が装着さ
れている。第2ショート端子48には、3本の弾性接触
片50が設けられ、それぞれ雄端子金具18のタブ20
の下面に弾性接触可能とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車に搭載されるエアバッグの
作動回路は、エアバッグ装置に接続されたコネクタと、
電源に接続されたコネクタとを相互に嵌合接続すること
で構成されるようになっており、このうちエアバッグ装
置側のコネクタには、嵌合接続前の段階においてエアバ
ッグ装置が誤作動するのを防ぐための対策が施されてい
る。すなわち、エアバッグ装置は、コネクタ内に配設さ
れた2本の端子金具間に電位差が生じたか否かに基づい
て作動するようになっているので、エアバッグ装置側の
コネクタに両端子金具間を短絡するショート端子を設け
るようにしている。このショート端子は、板状の基部か
ら一対の弾性接触片を設けた構成とされ、両弾性接触片
がそれぞれ各端子金具に弾性接触することで、両端子金
具間に電位差が生じないよう短絡している。そして、嵌
合接続時には、電源側のコネクタに設けた解除部によっ
て弾性接触片を各端子金具から解離させて短絡状態を解
除するようにしている。なお、この種のコネクタの一例
が特開平6−325832号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、嵌合接続す
る前の段階、すなわちコネクタを組付現場へ搬送する過
程や、搬送後に嵌合作業を行うまでの間には、コネクタ
が衝撃を受けたり、他の部品が弾性接触片に干渉するな
どして、弾性接触片が端子金具から解離する可能性があ
る。そうなると例えばコネクタに帯電していた静電気に
誘引されて、両端子金具間に電位差が生じる可能性があ
った。本発明は上記のような事情に基づいて完成された
ものであって、ショート端子による短絡状態が誤解除さ
れるのを防ぐことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、コネクタハウジン
グと、コネクタハウジングに収容される複数の端子金具
と、各端子金具に接触することで各端子金具間を短絡可
能な短絡部材とを備えたコネクタにおいて、前記短絡部
材が各前記端子金具に対して複数箇所ずつで接触される
ようになっている構成としたところに特徴を有する。請
求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記
短絡部材は、各前記端子金具を挟むようにして接触され
るよう形成されているところに特徴を有する。
【0005】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2に記載のものにおいて、前記短絡部材は、一対のショ
ート端子を備えており、このうち一方のショート端子
は、前記コネクタハウジングに組み付けられるととも
に、各前記端子金具に対して弾性接触可能な弾性接触部
を複数本有するのに対し、他方のショート端子は、コネ
クタハウジングに対して嵌合可能なショート端子保持部
材に組み付けられるとともに、このショート端子保持部
材をコネクタハウジングに嵌合するのに伴って各前記端
子金具に弾性接触される弾性接触部を複数本有している
ところに特徴を有する。
【0006】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>各端子金具
に短絡部材が接触することで、各端子金具間が短絡され
る。このとき短絡部材が各端子金具に対してそれぞれ複
数箇所ずつ接触されているから、仮にその接触箇所のう
ちの一つの接触状態が解除されたとしても、他の接触箇
所が接触状態に保たれているので、各端子金具間の短絡
状態が誤解除されるのを防ぐことができる。 <請求項2の発明>短絡部材により端子金具を挟むよう
にしたから、端子金具に対する接触状態を安定したもの
とすることができる。
【0007】<請求項3の発明>一方のショート端子を
コネクタハウジングに組み付けると、その弾性接触部が
各端子金具に弾性接触されることで各端子金具間が短絡
される。その後、他方のショート端子を組み付けたショ
ート端子保持部材をコネクタハウジングに嵌合するのに
伴って、他方のショート端子の弾性接触部が各端子金具
に弾性接触されて他方のショート端子によっても各端子
金具間が短絡される。これにより、両ショート端子の各
弾性接触部が各端子金具に対してそれぞれ接触されて各
端子金具間が二重に短絡される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1ないし
図7によって説明する。この実施形態では、自動車に搭
載されるエアバッグの作動回路に使用されるものであっ
て、図示しないエアバッグ装置側に接続された雄コネク
タ10を示す。この雄コネクタ10は、電源側に接続さ
れた雌コネクタ(図示せず)に対して嵌合接続されるこ
とで、エアバッグの作動回路を形成するようになってい
る。
【0009】雄コネクタ10には、合成樹脂製の雄コネ
クタハウジング11(以下、単に雄ハウジング11とい
う)が備えられている。この雄ハウジング11は、図1
及び図4に示すように、雄端子金具18やショート端子
を収容する本体部12と、本体部12から前方へ突出す
る略筒状のフード部13とを備えている。フード部13
内には、前方から雌コネクタや後述するダミーハウジン
グ40が嵌合可能とされている。また、フード部13の
内側面には、雌コネクタを嵌合状態に保持するためのロ
ック部14が一対突設されている。
【0010】本体部12の下部には、雄端子金具18を
後方から挿入可能なキャビティ15が3室幅方向に並ん
で設けられ、各キャビティ15の上下面には、雄端子金
具18の金属ランス19を係止可能な係止部16が設け
られている。各キャビティ15のうち、図1の左端と中
央の2室のキャビティ15内に収容される2本の雄端子
金具18は、それぞれエアバッグ装置に接続された電線
Wの端末に圧着接続されており、また図1の右端のキャ
ビティ15内に収容される雄端子金具18は、アース装
置などの除電装置に接続された電線Wの端末に圧着接続
されている。各雄端子金具18は、キャビティ15内に
収容されると、前方へ突出するタブ20をフード部13
内に突き出した状態に配される。本体部12の下面に
は、雄端子金具18を二次係止するためのリテーナ21
を装着可能なリテーナ取付孔17が開設されている。こ
のリテーナ21は、係止突部22がキャビティ15内に
進入して雄端子金具18の段差部分に係止する本係止位
置(図3)と、係止突部22がキャビティ15から退避
することで雄端子金具18のキャビティ15への挿抜を
許容する仮係止位置(図3の本係止位置よりも下方位
置)との間を上下(ダミーハウジング40との嵌合方向
と略直交する方向)に移動可能とされ、両位置において
図示しない保持手段により保持可能とされている。この
リテーナ21の両側縁には、前方へ延出する一対の検知
片23が設けられており、両検知片23は、リテーナ2
1が雄ハウジング11に装着されるとフード部13内に
突き出した状態で配されるようになっている。
【0011】本体部12のうちキャビティ15が設けら
れた部分の上方には、前後に開口するとともに前方から
第1ショート端子27を組み付け可能なショート端子収
容空間24とされている。第1ショート端子27は、金
属板をプレス成形することで形成されており、平板状の
基部28と、基部28の後端側から突設される2本の弾
性接触片29とを備えている。両弾性接触片29は、図
1の左端の雄端子金具18と中央の雄端子金具18とに
対応する位置に配設されている。この第1ショート端子
27は、基部28をショート端子収容空間24の上面に
沿わせつつ組み付けられるとともに、基部28に穿設さ
れた係止孔30に対してショート端子収容空間24の上
面から突設された係止突起25が進入して孔縁に係止す
ることで、ショート端子収容空間24から前方へ脱落不
能に保持される。この係止孔30の孔縁前部には、第1
ショート端子27の着脱操作をするための操作片31が
切り起こして形成されている。ショート端子収容空間2
4の下面には、対向する上面との間で基部28を挟むよ
うにして支持する一対の支持リブ26が突設されてい
る。弾性接触片29は、上下に弾性変形可能な片持ち状
に形成されており、前方へ折り返されるとともにその前
部が略V字型に屈曲されている。この略V字部分の下端
部が対応する雄端子金具18(エアバッグ装置に接続さ
れた2本の雄端子金具18)のタブ20の上面に弾性接
触されることで、両雄端子金具18間に電位差が生じな
いよう短絡されようになっている。なおこの弾性接触片
29は、タブ20よりも大きな幅寸法を有し、タブ20
の全幅にわたって接触されるようになっている。
【0012】さて、雄ハウジング11のフード部13内
に嵌合可能とされるダミーハウジング40は、合成樹脂
製とされ、図2及び図4に示すように、扁平なブロック
状をなす本体部41には各雄端子金具18を短絡するた
めの第2ショート端子48が組み付けられている。本体
部41の前部には、前方及び上方へ開口するとともに前
方から第2ショート端子48を装着可能なショート端子
収容室42が設けられている。また本体部41の両側縁
からは上方へ突出する一対の側壁43が設けられるとと
もに両側壁43の後端部が略門形に立ち上がる架橋壁4
4により架け渡されている。
【0013】第2ショート端子48は、金属板をプレス
成形することで形成され、図2ないし図4に示すよう
に、略平板状の基部49と、基部49の後端から突設さ
れる3本の弾性接触片50とを備えている。3本の弾性
接触片50は、幅方向について雄ハウジング11の各雄
端子金具18に対応する位置に配設されており、各弾性
接触片50間はショート端子収容室42の後面から突設
された一対の仕切り壁45によって仕切られるようにな
っている。基部49の両側縁部は、ショート端子収容室
42の下端両側縁に形成された圧入溝46内に圧入され
ることで、ダミーハウジング40から抜け止め保持され
るようになっている。また両仕切り壁45の下端部は、
基部49を逃がせるよう凹んで形成され、特に図2の左
側の仕切り壁45の下部前面は、第2ショート端子48
の装着を容易にするためのテーパ状に形成されている。
また基部49のうち、図3の中央の弾性接触片50と右
端の弾性接触片50との間の位置には、第2ショート端
子48の着脱操作をするための操作片51が切り起こし
て形成されている。
【0014】各弾性接触片50は、上下に弾性変形可能
な片持ち状に形成されていて、前方へ折り返されるとと
もにその後部が緩やかな上り勾配をなすのに対し頂点部
50bを境に前部50aが比較的急な下り勾配をなすよ
うに略山形に屈曲して形成されている。そして、ダミー
ハウジング40が雄ハウジング11のフード部13内に
嵌合されると、弾性接触片50のうちおじぎした前部5
0aが雄端子金具18のタブ20によって下方へ押し下
げられるとともに、頂点部50bがタブ20の下面に弾
性接触されるようになっている。この状態では、雄ハウ
ジング11の3本の雄端子金具18が第2ショート端子
48によって短絡されるとともに、エアバッグ装置に接
続された両雄端子金具18が除電装置に接続されること
になる。なおこの弾性接触片50は、タブ20よりも大
きな幅寸法を有し、タブ20の全幅にわたって接触され
るようになっている。
【0015】またダミーハウジング40の両外側面に
は、所定の高さ位置に一対の検知溝部47が設けられて
いる。これらの検知溝部47は、雄ハウジング11にお
いてリテーナ21が本係止位置に装着されたときは、検
知片23と整合しこれを受け入れるような高さ位置に配
設されている。従ってリテーナ21が本係止位置よりも
下方へずれた位置(仮係止位置も含む)に配された状態
で、雄ハウジング11にダミーハウジング40を嵌合し
ようとした場合には、検知片23がダミーハウジング4
0の前端に突き当たって嵌合動作が規制されるようにな
っている。つまりダミーハウジング40を雄ハウジング
11に対して嵌合できるか否かに基づいてリテーナ21
の装着位置を検知することができるようになっている。
【0016】次に本実施形態の作用を説明する。まず雄
コネクタ10を組み付けるには、雄ハウジング11のシ
ョート端子収容空間24内に前方から第1ショート端子
27を装着する一方、本体部12のリテーナ取付孔17
内にリテーナ21を仮係止位置に装着してから各キャビ
ティ15内に各電線Wに接続した雄端子金具18をそれ
ぞれ挿入し、正規深さに達すると金属ランス19が係止
部16に係止することで一次係止が図られる。このとき
エアバッグ装置に接続された2本の雄端子金具18のタ
ブ20の上面に対してそれぞれ対応する弾性接触片29
が弾性接触される。これにより、両雄端子金具18間が
短絡されて両雄端子金具18に電位差が生じるのが防が
れる。雄端子金具18の挿入作業後にリテーナ21を本
係止位置へ押し込むと、図4に示すように、雄端子金具
18に係止突部22が係止して二次係止が図られる。こ
のとき検知片23が検知溝部47と整合する高さ位置に
達する。なお第1ショート端子27と雄端子金具18の
組み付け作業はどちらを先に行うようにしてもよい。
【0017】組み付けが完了した雄コネクタ10は、雌
コネクタと嵌合接続される組付現場へ向けて搬送される
のであるが、それに先だって雄ハウジング11に対して
第2ショート端子48を組み付けたダミーハウジング4
0を嵌合しておく。雄ハウジング11のフード部13内
に前方からダミーハウジング40を所定深さまで嵌合さ
せると、図5に示すように、第2ショート端子48の各
弾性接触片50の前部50aに対して各雄端子金具18
のタブ20の前端が当接される。この状態からさらに嵌
合を進めると、図6に示すように、弾性接触片50は、
前部50aの傾斜に案内されつつタブ20によって弾性
的に押し下げられて頂点部50bがタブ20の下方へ潜
り込む。そして、ダミーハウジング40の前端がフード
部13の奥端に当接する正規深さに達すると、図7に示
すように、弾性変形した弾性接触片50の頂点部50b
がタブ20の下面に対して正規に弾性接触された状態と
なる。このとき、タブ20は、第1ショート端子27の
弾性接触片29と第2ショート端子48の弾性接触片5
0とにより上下から挟み付けられており、より詳しくは
第2ショート端子48の弾性接触片50は、タブ20に
対して第1ショート端子27の弾性接触片29が接触し
た位置と前後ほぼ同じ位置(タブ20における前後略中
央位置)で接触される。これにより、エアバッグ装置に
接続された2本の雄端子金具18は、両ショート端子2
7,48によって二重に短絡された状態となる。しかも
第2ショート端子48は、除電装置に接続された雄端子
金具18に対しても弾性接触片50が弾接することで、
エアバッグ装置に接続された2本の雄端子金具18を除
電装置に接続している。なおこのダミーハウジング40
は、フード部13内にほぼ緊密な状態で嵌合されている
ので、雄ハウジング11との間に生じる摩擦抵抗によっ
て簡単には脱落しないよう保持されている。またこの過
程で検知片23が検知溝部47内に挿入されている。
【0018】このように雄コネクタ10は、ダミーハウ
ジング40を嵌合した状態で組付現場へと搬送され、そ
の後ダミーハウジング40を取り外してから雌コネクタ
と嵌合接続される。ここで、搬送過程や搬送後に嵌合接
続作業(ダミーハウジング40を取り外す作業)を行う
までの間には、雄コネクタ10に対して衝撃が加えられ
たり、あるいは他の部品などが干渉して各弾性接触片2
9,50がタブ20から解離される可能性がある。とこ
ろが、1本のタブ20に対して2本の弾性接触片29,
50が接触されているから、仮に1本の弾性接触片2
9,50がタブ20から解離したとしても、もう1本の
弾性接触片29,50がタブ20と接触状態に保たれる
ことで、各雄端子金具18間の短絡状態が誤解除される
のが防がれる。特に第2ショート端子48の弾性接触片
50は、ショート端子収容室42の側面や底面、仕切り
壁45、タブ20によって上下左右が取り囲まれた閉塞
空間に配されているから、外部から他の部品などが極め
て干渉し難くなっており、容易にはタブ20から解離す
ることはない。
【0019】雄コネクタ10に雌コネクタを嵌合接続す
る前にダミーハウジング40を取り外す作業を行う。ダ
ミーハウジング40が取り外されると、第2ショート端
子48による各雄端子金具18の短絡状態が解除され、
第1ショート端子27によってエアバッグ装置に接続さ
れた2本の雄端子金具18のみが短絡された状態とな
る。そして、雄雌のコネクタを嵌合すると、雄雌の端子
金具が接続されるとともに、雌コネクタに設けられた解
除部によって第1ショート端子27の両弾性接触片29
がタブ20から解離されることで短絡状態が完全に解除
されるようになっており、もってエアバッグの作動回路
が形成される。
【0020】以上説明したように本実施形態によれば、
各雄端子金具18のタブ20に対して第1ショート端子
27の弾性接触片29と、第2ショート端子48の弾性
接触片50とがそれぞれ弾性接触されることで、各雄端
子金具18間が両ショート端子27,48によって短絡
されるようになっており、すなわち各雄端子金具18に
対する接触箇所が2箇所になるから、搬送途中などで仮
に1本の弾性接触片29,50がタブ20から解離した
としても、もう1本の弾性接触片29,50がタブ20
と接触状態に保たれ、各端子金具間の短絡状態が誤解除
されるのを防ぐことができる。しかも、第1ショート端
子27の弾性接触片29と第2ショート端子48の弾性
接触片50とによってタブ20を上下から挟み付けるよ
うにしたから、タブ20に対する接触状態を安定したも
のとすることができる。
【0021】さらには、第2ショート端子48を組み付
けたダミーハウジング40を雄ハウジング11に対して
嵌合・離脱することで、第2ショート端子48による各
雄端子金具18間の短絡・解除を簡単に制御することが
できる。仮に雄ハウジングに組み付けた第1ショート端
子に、各雄端子金具ごとに2本ずつ弾性接触片を設ける
ようにし、これら弾性接触片を雄端子金具から解離させ
るのを相手の雌コネクタに設けた解除部によって行う場
合には、解除部の構造が複雑になり勝ちとなるのに対
し、本実施形態では、ダミーハウジング40の嵌合・離
脱によって第2ショート端子48による各雄端子金具1
8に対する短絡・解除を行うので、雌コネクタの解除部
は、第1ショート端子27の弾性接触片29のみを雄端
子金具18から解離させるだけのものでよく、解除部の
構造などが比較的簡単に済む。
【0022】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記した実施形態では、両ショート端子により2
本の雄端子金具を短絡する場合を示したが、3本以上の
場合でも本発明は適用可能である。 (2)上記した実施形態では、各タブを2本の弾性接触
片により上下から挟み込むものを示したが、例えばタブ
における同一面に対して2本の弾性接触片を接触させる
ものも本発明に含まれる。
【0023】(3)上記した実施形態では、両ショート
端子に片持ち状の弾性接触片を設けた場合を示したが、
例えば両持ち状の弾性接触片や金属板を叩き出して形成
した突起をタブに対して接触させるものも本発明に含ま
れる。 (4)上記した実施形態では、雄コネクタを示したが、
雌コネクタに本発明を適用することも可能である。 (5)上記した実施形態では、ダミーハウジングが摩擦
抵抗により雄ハウジングに保持されるものを示したが、
ダミーハウジングにロックアームを設けて、そのロック
アームを雄ハウジングのロック部にロックすることで、
雄ハウジングからダミーハウジングを離脱しないよう保
持するようにしてもよい。
【0024】(6)上記した実施形態では、ダミーハウ
ジングと第2ショート端子とを用いた場合を示したが、
これらを省略するとともに、例えば第1ショート端子の
弾性接触片を二股形状に形成してタブに対して2箇所で
接触させるようにしてもよく、そのようなものも本発明
に含まれる。 (7)上記した実施形態では、除電装置に接続された雄
端子金具を備えたものを示したが、これを省略したも
の、あるいはこの雄端子金具に第2ショート端子を接触
させないようにしたものも本発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る雄コネクタの正面図
【図2】ダミーハウジングの正面図
【図3】第2ショート端子の平面図
【図4】雄ハウジングにダミーハウジングを嵌合する前
の状態を示す断面図
【図5】両ハウジングを嵌合する途中であって、第2シ
ョート端子の弾性接触片がタブに当接した状態を示す断
面図
【図6】両ハウジングを嵌合する途中であって、第2シ
ョート端子の弾性接触片が撓まされた状態を示す断面図
【図7】両ハウジングが正規深さまで嵌合された状態を
示す断面図
【符号の説明】
10…雄コネクタ(コネクタ) 11…雄ハウジング(コネクタハウジング) 18…雄端子金具(端子金具) 27…第1ショート端子(短絡部材、一方のショート端
子) 29…弾性接触片(弾性接触部) 40…ダミーハウジング(ショート端子保持部材) 48…第2ショート端子(短絡部材、他方のショート端
子) 50…弾性接触片(弾性接触部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジングと、コネクタハウジ
    ングに収容される複数の端子金具と、各端子金具に接触
    することで各端子金具間を短絡可能な短絡部材とを備え
    たコネクタにおいて、 前記短絡部材が各前記端子金具に対して複数箇所ずつで
    接触されるようになっていることを特徴とするコネク
    タ。
  2. 【請求項2】 前記短絡部材は、各前記端子金具を挟む
    ようにして接触されるよう形成されていることを特徴と
    する請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記短絡部材は、一対のショート端子を
    備えており、このうち一方のショート端子は、前記コネ
    クタハウジングに組み付けられるとともに、各前記端子
    金具に対して弾性接触可能な弾性接触部を複数本有する
    のに対し、他方のショート端子は、コネクタハウジング
    に対して嵌合可能なショート端子保持部材に組み付けら
    れるとともに、このショート端子保持部材をコネクタハ
    ウジングに嵌合するのに伴って各前記端子金具に弾性接
    触される弾性接触部を複数本有していることを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載のコネクタ。
JP2002010551A 2002-01-18 2002-01-18 コネクタ Pending JP2003217764A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6942510B2 (en) 2003-10-01 2005-09-13 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Connector and a connector system

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