JP2003217615A - 燃料電池のセパレータ - Google Patents

燃料電池のセパレータ

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JP2003217615A
JP2003217615A JP2002008341A JP2002008341A JP2003217615A JP 2003217615 A JP2003217615 A JP 2003217615A JP 2002008341 A JP2002008341 A JP 2002008341A JP 2002008341 A JP2002008341 A JP 2002008341A JP 2003217615 A JP2003217615 A JP 2003217615A
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Seiji Sano
誠治 佐野
Harumichi Nakanishi
治通 中西
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Toyota Motor Corp
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    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固体高分子電解質型燃料電池のセパレータ
で、ガス下流側での発電効率の低下を抑制できる燃料電
池のセパレータを提供すること。 【解決手段】 (1)燃料電池の発電面にガスを供給す
るガス流路27を仕切る畝28の幅をガス流れ方向に変
える。(2)構成(1)において、上流は畝28の幅が
広く、下流は畝28の幅が狭い。(3)畝の幅Aとガス
流路27の幅Bの比A/Bをガス流れ方向に変える。
(4)構成(3)において、上流は比A/Bが大で、下
流は比A/Bが小である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池、とくに
固体高分子電解質型燃料電池(PEMFC)のセパレー
タ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】固体高分子電解質型燃料電池は、イオン
交換膜からなる電解質膜とこの電解質膜の一面に配置さ
れた触媒層からなる電極(アノード、燃料極)および電
解質膜の他面に配置された触媒層からなる電極(カソー
ド、空気極)とからなる膜−電極アッセンブリ(ME
A:Membrane-Electrode Assembly )と、MEAの両側
に配された拡散層と、アノード、カソードに燃料ガス
(水素)および酸化ガス(酸素、通常は空気)を供給す
るためのガス流路および冷媒流路を形成したセパレータ
とからセルを構成し、1以上のセルを重ねてモジュール
を構成し、モジュールを積層してセル積層体とし、セル
積層体のセル積層方向両端に、ターミナル、インシュレ
ータ、エンドプレートを配置してスタックを構成し、ス
タックをセル積層方向に締め付け、スタックをセル積層
体の外側でセル積層方向に延びる締結部材(たとえば、
テンションプレート、テンションボルトなど)にて固定
したものからなる。固体高分子電解質型燃料電池では、
アノード側では、水素を水素イオンと電子にする反応が
行われ、水素イオンは電解質膜中をカソード側に移動
し、カソード側では酸素と水素イオンおよび電子(隣り
のMEAのアノードで生成した電子がセパレータを通し
てくる、両端セルでは一端のセルのアノードの電子が外
部回路を通って他端のセルのカソードにくる)から水を
生成する反応が行われる。アノード側:H2 →2H+
2e-カソード側:2H+ +2e- +(1/2)O2
2 Oセパレータはガス流路となる複数の溝と溝間を仕
切る畝(リブ、山)とを有する。セパレータの畝の頂面
と拡散層との接触部を通して電流が流れるので、畝の幅
が大で接触圧が大きいほど電気接触抵抗が低くなり、発
電効率が高くなる。その反面、畝の幅が大で接触圧が大
きくなり過ぎると畝によって押されている拡散層部分へ
の水素、酸素の回り込みが悪くなり、発電効率が低下す
る。特開2001−76746号公報は、燃料電池のセ
パレータのガス流路を仕切る畝の幅に言及しており、平
行流路群内の畝幅より平行流路群間の畝幅を大きくして
ガスのショートパスを減少させることを開示している。
ただし、特開2001−76746号公報開示のセパレ
ータの畝など、従来のセパレータの畝は、畝幅がガス流
れ方向に一定であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ガス流路を流
れる水素または酸素の濃度は、発電反応で水素、酸素が
消費されるので、それぞれのガス流路の下流側ほど、低
くなる。その結果、畝幅が一定の場合、ガス流路下流で
の濃度過電圧が大きくなる。すなわち、下流側で、畝に
よって押されている拡散層部分への水素、酸素の回り込
みが悪くなり、触媒層へのガスの拡散不足が生じ、発電
効率が低下する。本発明の目的は、固体高分子電解質型
燃料電池のセパレータで、ガス下流側での発電効率の低
下を抑制できる燃料電池のセパレータを提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。 (1) 燃料電池の発電面にガスを供給するガス流路
と、該ガス流路の側部で盛り上がり頂面で拡散層に接触
する畝とを有する燃料電池のセパレータであって、前記
畝の幅をガス流れ方向に変化させた燃料電池のセパレー
タ。 (2) ガス流れ方向上流側から下流側に、畝幅を連続
的または段階的に狭くした(1)記載の燃料電池のセパ
レータ。 (3) ガス流れ方向上流側から下流側に、ガス流路幅
を連続的または段階的に狭くした(2)記載の燃料電池
のセパレータ。 (4) 燃料電池の発電面にガスを供給するガス流路
と、該ガス流路の側部で盛り上がり頂面で拡散層に接触
する畝とを有する燃料電池のセパレータであって、畝の
幅をA、該畝に隣接する部位のガス流路の幅をBとした
ときに、比A/Bをガス流れ方向に変化させた燃料電池
のセパレータ。 (5) ガス流れ方向上流側から下流側に、比A/Bを
連続的または段階的に小さくした(4)記載の燃料電池
のセパレータ。 (6) ガス流れ方向上流側から下流側に、ガス流路幅
を連続的または段階的に狭くした(5)記載の燃料電池
のセパレータ。
【0005】上記(1)の燃料電池のセパレータでは、
畝の幅をガス流れ方向に変化させたので、畝幅を適切に
変化させることにより畝幅一定の場合よりも、ガス流路
下流での濃度過電圧を小さくでき、発電効率の低下を抑
制できる。上記(2)の燃料電池のセパレータでは、ガ
ス流れ方向上流側から下流側に、畝幅を連続的または段
階的に狭くしたので、畝幅一定の場合よりも、ガス流路
下流での濃度過電圧を小さくでき、発電効率の低下を抑
制できる。上記(3)の燃料電池のセパレータでは、ガ
ス流れ方向上流側から下流側に、ガス流路幅を連続的ま
たは段階的に狭くしたので、ガスが消費されても下流側
でのガス濃度低下が抑制され、より一層、ガス流路下流
での濃度過電圧を小さくでき、発電効率の低下を抑制で
きる。上記(4)の燃料電池のセパレータでは、畝幅を
ガス流路幅との比で特定し、畝の幅をA、該畝に隣接す
る部位のガス流路の幅をBとしたときに、比A/Bをガ
ス流れ方向に変化させたので、比A/Bを適切に変化さ
せることにより比A/B一定の場合よりも、ガス流路下
流での濃度過電圧を小さくでき、発電効率の低下を抑制
できる。上記(5)の燃料電池のセパレータでは、ガス
流れ方向上流側から下流側に、比A/Bを連続的または
段階的に小さくしたので、比A/B一定の場合よりも、
ガス流路下流での濃度過電圧を小さくでき、発電効率の
低下を抑制できる。上記(6)の燃料電池のセパレータ
では、ガス流れ方向上流側から下流側に、ガス流路幅を
連続的または段階的に狭くしたガスが消費されても下流
側でのガス濃度低下が抑制され、より一層、ガス流路下
流での濃度過電圧を小さくでき、発電効率の低下を抑制
できる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の燃料電池のセパ
レータを、図1〜図4を参照して、説明する。図中、図
1、図2は本発明の何れの実施例にも適用可能であり、
図3は本発明の実施例1を示し、図4は本発明の実施例
2を示す。本発明の何れの実施例にも共通する部分に
は、本発明の実施例1、2にわたって同じ符号を付して
ある。まず、本発明の何れの実施例にも共通する部分
を、たとえば図1、図2、および図3を参照して、説明
する。
【0007】本発明のガス流路が適用される燃料電池
は、固体高分子電解質型燃料電池10である。燃料電池
10は、たとえば燃料電池自動車に搭載される。ただ
し、自動車以外に用いられてもよい。固体高分子電解質
型燃料電池10は、図1、図2に示すように、イオン交
換膜からなる電解質膜11とこの電解質膜11の一面に
配置された触媒層12からなる電極14(アノード、燃
料極)および電解質膜11の他面に配置された触媒層1
5からなる電極17(カソード、空気極)とからなる膜
−電極アッセンブリ(MEA:Membrane-Electrode Ass
embly )と、電極14、17に燃料ガス(水素)および
酸化ガス(酸素、通常は空気)を供給するための流体通
路27および燃料電池冷却用の冷却水が流れる冷却水流
路26を形成したセパレータ18とを重ねてセルを形成
し、該セルを少なくとも1層積層してモジュール19を
構成し(たとえば、2セルから1モジュールを構成
し)、モジュール19を積層してセル積層体とし、セル
積層体のセル積層方向両端に、ターミナル20、インシ
ュレータ21、エンドプレート22を配置してスタック
23を構成し、スタック23をセル積層方向に締め付け
セル積層体の外側でセル積層方向に延びる締結部材24
(たとえば、テンションプレート、スルーボルトなど)
とボルト25またはナットで固定したものからなる。M
EAとセパレータ18との間には、アノード側に拡散層
13、カソード側に拡散層16が、それぞれ配置され
る。
【0008】触媒層12、15は、触媒たとえば白金
(Pt)と、カーボン(C)と、電解質を含む。拡散層
13、16はガス透過性を有しカーボン(C)からな
る。セパレータ18は、ガス、水不透過性で、導電性を
有する。セパレータ18は、通常は、カーボン(黒鉛で
ある場合を含む)、または金属(メタル)、または導電
性樹脂、の何れかからなる。
【0009】セパレータ18は、燃料ガスと酸化ガス、
燃料ガスと冷却水、酸化ガスと冷却水、の何れかを隔て
るとともに、隣り合うセルのアノードからカソードに電
子が流れる電気の通路を形成している。冷却水流路26
はセル毎に、または複数のセル毎に、設けられる。たと
えば、図2の例では、2セルで1モジュールを構成して
おり、冷却水流路26が、モジュール毎(2セル毎)に
設けられている。
【0010】セパレータ18は、通常、四角形状(正方
形、矩形、台形などを含む)か、ほぼ四角形状を有して
いる。ただし、セパレータ18の形状は四角形に限るも
のではない。セパレータ18は、発電面(電極がある部
位)にガスを供給するガス流路27を有している。ME
Aの一側のセパレータ18には、発電面に燃料ガスを供
給する燃料ガス流路27aが形成されており、MEAの
他側のセパレータ18には、発電面に酸化ガスを供給す
る酸化ガス流路27bが形成されている。ガス流路27
のパターンは、限定はなく、たとえば、サーペンタイン
であってもよいし、ストレートであってもよいし、溝本
数が流れ方向の途中で変化するものであってもよい。ガ
ス流路27の溝幅は一定であってもよいし、あるいはガ
ス流れ方向に変化していてもよい。セパレータ18は、
また、ガス入口29(燃料ガス入口29a、酸化ガス入
口29b)、ガス出口30(燃料ガス出口30a、酸化
ガス出口30b)、冷媒入口31、冷媒出口32を有し
ており、これらの入口、出口は、セル積層方向に連続し
て延びている。
【0011】セパレータ18は、燃料電池の発電面にガ
スを供給するガス流路27の側部に盛り上がった畝(リ
ブ、山といってもよい)28を有しており、畝28の頂
面(盛り上がりの頂面)で拡散層13、16に接触して
いる。畝28の頂面と拡散層13、16との接触面を通
してセパレータ18と拡散層13、16間に電子が通
る。セパレータ18は拡散層13、16に、スタック2
3の締結力で決まる適切な押し付け力で、押し付けられ
ており、接触電気抵抗が小さくなっている。畝28は、
ガス流れ方向に連続していてもよいし、あるいは図示を
省略するがガス流れ方向に複数個に分割されていてもよ
いし、あるいは図示を省略するがガス流れ方向と畝の幅
方向の両方向に複数個に分割されていてもよい。
【0012】しかし、この押し付けによって、拡散層1
3、16のうちセパレータ18の畝28で押されている
部分へのガスの回り込みは、畝28によって押されてい
ないガス流路27の部分よりも悪くなる。また、ガス濃
度は、発電でのガス消費によって、ガス流れ方向に上流
側から下流側に低くなる。そのため、拡散層13、16
のうちセパレータ18の畝28で押されている部分への
ガスの回り込みも、ガス濃度の低下につれて低下し、ガ
ス流れ方向に上流側から下流側にいくにしたがって悪く
なる。
【0013】ガスの回り込み性の悪化を抑制するため
に、畝28の幅はガス流れ方向に変化されている。燃料
ガス流路27aの側部の畝28の幅は燃料ガス流路27
aを流れる燃料ガスの流れ方向に変化しており、酸化ガ
ス流路27bの側部の畝28の幅は酸化ガス流路27b
を流れる酸化ガスの流れ方向に変化している。この場
合、畝28の幅とは、符合Aで示した隣接するガス流路
27間距離をいい、畝28が隣接するガス流路27間で
畝幅方向に複数個に分割されている場合も隣接するガス
流路27間距離をいうものとする。畝幅の変化は連続的
でもよいし、あるいは所定の長さ毎に変化させてもよい
(段階状の変化をさせてもよい)。
【0014】より詳しくは、畝28の幅は、ガス流れ方
向上流側から下流側に、連続的または段階的に狭くして
ある。燃料ガス流路27aの側部の畝28の幅は、燃料
ガスの流れ方向に上流側から下流側に、連続的または段
階的に狭くしてあり、酸化ガス流路27bの側部の畝2
8の幅は酸化ガス流路27bの流れ方向に上流側から下
流側に、連続的または段階的に狭くしてある。
【0015】また、畝幅とガス流路幅との両方を変化さ
せてもよい。詳しくは、畝28の幅をガス流れ方向上流
側から下流側に連続的または段階的に狭くするととも
に、ガス消費によるガス濃度低下を抑制するために、ガ
ス流路幅もガス流れ方向上流側から下流側に連続的また
は段階的に狭くしてもよい。すなわち、燃料ガス流路2
7aの側部の畝28の幅を、燃料ガスの流れ方向に上流
側から下流側に、連続的または段階的に狭くするととも
に、燃料ガス流路幅も燃料ガス流れ方向上流側から下流
側に連続的または段階的に狭くしてもよい。また、酸化
ガス流路27bの側部の畝28の幅を、酸化ガスの流れ
方向に上流側から下流側に、連続的または段階的に狭く
するとともに、酸化ガス流路幅も酸化ガス流れ方向上流
側から下流側に連続的または段階的に狭くしてもよい。
【0016】また、畝28の幅Aをガス流路27の幅B
との比A/Bで特定することもできる。すなわち、比A
/Bをガス流れ方向に変化させてある。ガス流れ方向上
流側から下流側に、比A/Bを連続的または段階的に小
さくしてある。また、ガス流れ方向上流側から下流側
に、比A/Bを連続的または段階的に小さくするととも
に、ガス流れ方向上流側から下流側に、ガス流路幅を連
続的または段階的に狭くしてもよい。
【0017】つぎに、実施例1、2の共通構成の作用を
説明する。まず、畝28の幅をガス流れ方向に変化させ
たので、畝幅を適切に変化させることにより畝幅一定の
場合よりも、畝28で押されている拡散層部分へのガス
の回り込みをよくすることができ、拡散層13、16へ
のガス拡散性が均一化できる。その結果、ガス流路下流
での濃度過電圧を小さくでき、発電効率の低下を抑制で
きる。すなわち、ガス流れ方向上流側から下流側に、畝
幅を連続的または段階的に狭くしたので、畝幅一定の場
合よりも、ガス流路下流での拡散層13、16へのガス
拡散性低下を抑制でき、濃度過電圧を小さくでき、発電
効率の低下を抑制できる。また、ガス流れ方向上流側か
ら下流側に、ガス流路27幅を連続的または段階的に狭
くした場合は、ガスが消費されても下流側でのガス濃度
低下が抑制され、より一層、ガス流路下流での濃度過電
圧を小さくでき、発電効率の低下を抑制できる。
【0018】畝幅をガス流路幅との比で特定した場合も
上記が成立する。畝28の幅をA、該畝に隣接する部位
のガス流路の幅をBとしたときに、比A/Bを適切に変
化させることにより比A/B一定の場合よりも、ガス流
路下流での濃度過電圧を小さくでき、発電効率の低下を
抑制できる。すなわち、ガス流れ方向上流側から下流側
に、比A/Bを連続的または段階的に小さくしたので、
比A/B一定の場合よりも、ガス流路下流での濃度過電
圧を小さくでき、発電効率の低下を抑制できる。また、
ガス流れ方向上流側から下流側に、ガス流路27幅を連
続的または段階的に狭くした場合は、ガスが消費されて
も下流側でのガス濃度低下が抑制され、より一層、ガス
流路下流での濃度過電圧を小さくでき、発電効率の低下
を抑制できる。
【0019】つぎに、本発明の実施例1、2に特有な構
成、作用を説明する。本発明の実施例1では、図3に示
すように、セパレータ18を矩形または正方形とし、ガ
ス流路パターンをサーペンタインとし、畝28の幅をガ
ス流れ方向に段階的に小さくしてある。すなわち、畝2
8は、所定長、一定幅で延び、そこで段階状に幅が縮小
することを、複数回繰り返して、ガス入口からガス出口
に至っている。また、MEAを挟んで、酸化ガスの流れ
方向と燃料ガスの流れ方向を対向流としてあり、生成水
が膜を介してセル内で循環するようにしてあり、ガス入
口側でのドライアップ、ガス出口側でのフラッディング
の発生を抑制してある。ガス流路幅は一定の場合が図3
に示してあるが、下流ほど段階的に溝幅を小さくしても
よい。作用は、実施例1、2に共通する構成の作用と同
じである。
【0020】本発明の実施例2では、図4に示すよう
に、セパレータ18を台形とし、ガス流路パターンをス
トレートとし、畝28の幅をガス流れ方向に連続的に小
さくしてある。また、MEAを挟んで、酸化ガスの流れ
方向と燃料ガスの流れ方向は並行流となる。ガス流路幅
は一定の場合が図4に示してあるが、下流ほど段階的に
溝幅を小さくしてもよい。作用は、実施例1、2に共通
する構成の作用と同じである。
【0021】
【発明の効果】請求項1の燃料電池のセパレータによれ
ば、畝の幅をガス流れ方向に変化させたので、畝幅を適
切に変化させることにより畝幅一定の場合よりも、ガス
流路下流での濃度過電圧を小さくでき、発電効率の低下
を抑制できる。請求項2の燃料電池のセパレータによれ
ば、ガス流れ方向上流側から下流側に、畝幅を連続的ま
たは段階的に狭くしたので、畝幅一定の場合よりも、ガ
ス流路下流での濃度過電圧を小さくでき、発電効率の低
下を抑制できる。請求項3の燃料電池のセパレータによ
れば、ガス流れ方向上流側から下流側に、ガス流路幅を
連続的または段階的に狭くしたので、ガスが消費されて
も下流側でのガス濃度低下が抑制され、より一層、ガス
流路下流での濃度過電圧を小さくでき、発電効率の低下
を抑制できる。請求項4の燃料電池のセパレータによれ
ば、畝幅をガス流路幅との比で特定し、畝の幅をA、該
畝に隣接する部位のガス流路の幅をBとしたときに、比
A/Bをガス流れ方向に変化させたので、比A/Bを適
切に変化させることにより比A/B一定の場合よりも、
ガス流路下流での濃度過電圧を小さくでき、発電効率の
低下を抑制できる。請求項5の燃料電池のセパレータに
よれば、ガス流れ方向上流側から下流側に、比A/Bを
連続的または段階的に小さくしたので、比A/B一定の
場合よりも、ガス流路下流での濃度過電圧を小さくで
き、発電効率の低下を抑制できる。請求項6の燃料電池
のセパレータによれば、ガス流れ方向上流側から下流側
に、ガス流路幅を連続的または段階的に狭くしたガスが
消費されても下流側でのガス濃度低下が抑制され、より
一層、ガス流路下流での濃度過電圧を小さくでき、発電
効率の低下を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料電池用セパレータを備えた燃料電
池の側面図である。
【図2】図1の燃料電池のモジュールの端部とその近傍
の断面図である。
【図3】本発明の実施例1の燃料電池のセパレータの正
面図(酸化ガス流路側)である。
【図4】本発明の実施例2の燃料電池のセパレータの正
面図(酸化ガス流路側)である。
【符号の説明】
10 (固体高分子電解質型)燃料電池 11 電解質膜 12 触媒層 13 拡散層 14 電極(アノード) 15 触媒層 16 拡散層 17 電極(カソード) 18 セパレータ 19 モジュール 20 ターミナル 21 インシュレータ 22 エンドプレート 23 スタック 24 締結部材(テンションプレート) 25 ボルトまたはナット 26 冷却水流路 27 ガス流路(発電部のガス流路) 27a 燃料ガス流路 27b 酸化ガス流路 28 畝(リブ、山) 29 ガス入口 29a 燃料ガス入口 29b 酸化ガス入口 30 ガス出口 30a 燃料ガス出口 30b 酸化ガス出口 31 冷媒入口 32 冷媒出口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池の発電面にガスを供給するガス
    流路と、該ガス流路の側部で盛り上がり頂面で拡散層に
    接触する畝とを有する燃料電池のセパレータであって、
    前記畝の幅をガス流れ方向に変化させた燃料電池のセパ
    レータ。
  2. 【請求項2】 ガス流れ方向上流側から下流側に、畝幅
    を連続的または段階的に狭くした請求項1記載の燃料電
    池のセパレータ。
  3. 【請求項3】 ガス流れ方向上流側から下流側に、ガス
    流路幅を連続的または段階的に狭くした請求項2記載の
    燃料電池のセパレータ。
  4. 【請求項4】 燃料電池の発電面にガスを供給するガス
    流路と、該ガス流路の側部で盛り上がり頂面で拡散層に
    接触する畝とを有する燃料電池のセパレータであって、
    畝の幅をA、該畝に隣接する部位のガス流路の幅をBと
    したときに、比A/Bをガス流れ方向に変化させた燃料
    電池のセパレータ。
  5. 【請求項5】 ガス流れ方向上流側から下流側に、比A
    /Bを連続的または段階的に小さくした請求項4記載の
    燃料電池のセパレータ。
  6. 【請求項6】 ガス流れ方向上流側から下流側に、ガス
    流路幅を連続的または段階的に狭くした請求項5記載の
    燃料電池のセパレータ。
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