JP2003216056A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2003216056A
JP2003216056A JP2001391645A JP2001391645A JP2003216056A JP 2003216056 A JP2003216056 A JP 2003216056A JP 2001391645 A JP2001391645 A JP 2001391645A JP 2001391645 A JP2001391645 A JP 2001391645A JP 2003216056 A JP2003216056 A JP 2003216056A
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display unit
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JP2001391645A
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Hisao Tajima
尚雄 田島
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 表示部を確実に保護するとともに装置全体の
軽量化を図り、支持構体と表示部とを容易に分解可能と
する。 【解決手段】 表示部5の前面側に位置する前面側支持
部23と、前面側支持部23に対向しかつ表示部5の背
面側に位置する背面側支持部27と、前面側支持部23
に連結された第1連結部18と、背面側支持部27に連
結された第2連結部19と、第1連結部18と第2連結
部19とを互いに結合させた状態で前面側支持部23と
背面側支持部27との対向間隔を調整できる間隔調整部
29とを有する支持フレーム7を備える。そして、間隔
調整部29によって対向間隔を狭めることにより、表示
部5を前面側支持部23と背面側支持部27とで挟持す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば文字や画像
等の情報を表示する表示装置に関し、特に表示部を支持
する支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばテレビ、コンピュータの端末機器
のモニタ、広告表示器、標識等に、電子放出素子、プラ
ズマ放電、液晶、蛍光表示管等を利用した薄型平面型の
表示装置が用いられている。さらに近年、いわゆる画面
サイズが40インチ型以上の壁掛け型テレビが注目され
ており、このようなテレビは薄型平面型の表示装置の特
徴を生かすものである。
【0003】この種の表示装置は、基本構成として、文
字や画像等の情報を表示する表示部と、この表示部を制
御する電気回路部を有する制御部と、これら表示部およ
び制御部を支持する支持フレームと、これら表示部、制
御部および支持フレームを覆う外筐とを備えている。
【0004】従来の薄型平面型の表示装置について、図
面を参照して簡単に説明する。図7に、表示部として液
晶を用いた従来の表示装置の縦断面図を示す。
【0005】図7に示すように、従来の表示装置101
が備える液晶セル113は、内面に配線や多機能膜が形
成された対向する一対のガラス基板の間に液晶が充填さ
れて構成されており、各種情報を表示する表示面の大き
さが例えば17インチ型に形成されている。また、液晶
セル113の表示面に対向する位置には前面板120が
配設されている。この前面板120は、液晶セル113
の前面側を保護するとともに視認される表示特性を向上
させる光学フィルタの機能および外部に電磁波が漏洩す
ることを防止する機能を有している。
【0006】また、従来の表示装置101は、支持フレ
ームとして、液晶セル113の前面側を支持する前面側
フレーム121と、液晶セル113の背面側を支持する
背面側フレーム122とを備えている。また、従来の表
示装置101は、外筐として、液晶セル113の表示面
である前面側および側面側を覆う前カバー111と、液
晶セル113の背面側を覆う後カバー112とを備えて
いる。
【0007】前カバー111には、前面板120が露出
する開口部114が設けられている。前カバー111の
内周部には、液晶セル113の外周部に対向する位置
に、固定ネジ128によって前面側フレーム121およ
び背面側フレーム122を固定するためネジ穴(図示せ
ず)を有する複数の取り付け用ボス115がそれぞれ設
けられている。後カバー112は、装置内に塵埃や水分
が進入することを防止する形状に形成されている。背面
側フレーム122は、アルミニウム合金を用いたプレス
加工によって形成されている。この背面側フレーム12
2には、液晶セル113を照明するためのバックライト
148が配設されており、主面の中央部に、液晶セル1
13にバックライト148を臨ませるための開口部が設
けられている。
【0008】そして、液晶セル113は、背面側フレー
ム122と前面側フレーム121との間に前面側緩衝部
材141および背面側緩衝部材142を介して固定ネジ
128により挟み込まれて支持されている。前面側緩衝
部材141および背面側緩衝部材142は、弾性材料に
よって形成されている。前面側緩衝部材141は、液晶
セル113の前面側に位置して配設されている。背面側
緩衝部材142は、液晶セル113の背面側に位置して
配設されている。
【0009】液晶セル113の前面側の外周部を枠状に
覆う前面側フレーム121は、アルミニウム合金を用い
てプレス加工によって形成されている。背面側フレーム
122と前面側フレーム121とは、固定ネジ128に
より結合されている。後カバー112および前カバー1
11は、固定ネジ129により結合されている。前面側
フレーム121に前面板120が両面粘着テープで貼り
付けられている。
【0010】従来の表示装置が備える制御部は、Y方向
ドライバ回路146、信号処理回路147、インバータ
146を備えている。Y方向ドライバ回路146には、
表示用の電気駆動信号を発生するIC(Integrated Cir
cuit)が搭載されている。液晶セル113とY方向ドラ
イバ回路146は、フレキシブルケーブル153を介し
て電気的に接続されている。信号処理回路147は、デ
ジタル変換処理や駆動制御等の機能を有している。バッ
クライト148には、図示しない冷陰極管や導光板、光
学シート部品等が内蔵されている。インバータ149
は、バックライト148の冷陰極管を点灯する電流を発
生させる。
【0011】つぎに、プラズマ放電を利用した従来の他
の表示装置を図面を参照して簡単に説明する。図8に、
従来の他の表示装置の縦断面図を示す。図8に示すよう
に、従来の他の表示装置201は、表示部として真空容
器213を備えている。真空容器213は、内面に配線
が設けられたフェースプレート215と、蛍光体膜が設
けられたリアプレート216とを備えて構成され、内部
に特殊なガスが封入されている。また、真空容器213
に対向する位置には、前面板220が配設されている。
この前面板220は、真空容器213の前面側を保護す
るとともに視認される表示特性を向上させる光学フィル
タの機能および外部に電磁波が漏洩することを防止する
機能を有している。
【0012】また、従来の他の表示装置201は、真空
容器213の前面側および側面側を覆う前カバー211
と、真空容器213の背面側を覆う後カバー212とを
備えている。前カバー211には、前面板220が取り
付けられる開口部214が設けられている。また、前カ
バー211には、真空容器213の外周部側に位置し
て、固定ネジ228によって後述する支持部材209を
介してフレーム207を固定するためのネジ穴(図示せ
ず)を有する複数の取り付け用ボス225がそれぞれ設
けられている。後カバー212は、内部に塵埃や水分が
進入することを防止する形状に形成されている。
【0013】また、従来の他の表示装置201は、真空
容器213を支持するフレーム207と、このフレーム
207に真空容器213を接合するための両面粘着テー
プ208と、フレーム207に前カバー211を結合す
る支持部材209とを備えている。フレーム207は、
アルミニウム合金を用いてダイキャスト加工することに
より形成されている。支持部材209は、前カバー21
1に固定ネジ228によって固定されている。
【0014】また、従来の他の表示装置201は、制御
部としてY方向ドライバ回路246、信号処理回路24
7、電源ユニット248、信号入力回路249とを備え
ている。Y方向ドライバ回路246には、表示用の電気
駆動信号を発生するICが搭載されている。Y方向ドラ
イバ回路246と真空容器213は、フレキシブルケー
ブル253を介して電気的に接続されている。信号処理
回路247には、プリント基板上に比較的大きな電気回
路部品が搭載されている。電源ユニット248には、コ
ンデンサやトランス等の比較的大きな電気部品が搭載さ
れている。信号入力回路249には、外部から表示する
画像等の情報信号が入力される。
【0015】以上のように構成された従来の表示装置2
01が備えるフレーム207は、真空容器213を外部
からの衝撃や振動から保護するために肉厚を増加させる
ことによって、十分な機械的強度が確保されている。さ
らに、表示装置201は、壁に掛けて使用する商品特性
を確保するために、軽量化を図ることも要求されてい
る。このため、フレーム207には、図示しないが、十
分な剛性を確保される機械的強度を算出して、いわゆる
肉抜き部や補強リブが形成されている。また、真空容器
213は、充分な接着力を有する両面粘着テープ208
等によって、フレーム207に対して背面側のほぼ全面
が接合されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】表示部を弾性部材の予
め決まった間隔内に弾性部材を設け、該弾性部材の弾性
のみによって狭持する場合、表示部を破損するおそれが
ある。例えば確実に狭持するために十分な弾性を、決ま
った間隔内に位置する弾性体で発生させようとすると表
示部に必要以上の弾性力が作用し、表示部を破損させる
可能性が出てくる。
【0017】一方、表示部の破損を恐れると弾性による
支持が十分にできない可能性が生じる。特に表示部は内
部に表示のための素子(液晶表示パネルやプラズマディ
スプレイパネルの各画素、電子線表示パネルにおける電
子放出素子等)を有するため、外部から与えられる力に
は充分に注意を払う必要がある。
【0018】この課題は、液晶表示パネルでも生じる
が、特に表示部がプラズマディスプレイパネルや電子線
により情報を表示する電子線表示パネルやエレクトロル
ミネセンスにより情報を表示するELパネルであり、表
示部内部に空間を有する場合には、特に顕著に生じる。
特に内部空間が減圧雰囲気である表示部を用いる場合に
はこの課題は顕著である。
【0019】また、両面粘着テープ等の接着材を用いて
該接着材の接着力のみで表示部を支持すると、分解をす
るときに該接着材による接着を開放するのが困難であ
る。
【0020】また、表示装置において、表示部の前面に
表示部を保護するため等の目的で、透明(ここで”透
明”とは、表示部に表示された各種情報を前面側から視
認できるように光を透過する光透過性を有していること
を指している、すなわち必要に応じて着色されたもの等
も含める)な前面板を配置することがある。この前面板
は、表示部を保護するという観点からは表示部とは密着
させないことが望ましい。また、分解時に容易に他の部
材と分離できることが望ましい。
【0021】また表示装置においてはなるべく簡略な構
成で、高剛性を実現できる支持構造が望ましい。
【0022】本願は、以上例示した課題の少なくとも1
つを解決できることを効果の1つとする発明を含んでい
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】本願に係る表示装置の発
明の1つは以下のように構成される。すなわち、本発明
は、情報を表示する表示部を備え、表示部の前面側に位
置する前面側支持部と、前面側支持部に対向しかつ表示
部の背面側に位置する背面側支持部と、前面側支持部に
連結された第1連結部と、背面側支持部に連結された第
2連結部と、第1連結部と第2連結部とを互いに結合さ
せた状態で前面側支持部と背面側支持部との対向間隔を
調整できる間隔調整部とを有する支持構造体を備る表示
装置である。そして、本発明は、間隔調整部によって対
向間隔を狭めることにより、前面側支持部および背面側
支持部の一方の支持部によって表示部を他方の支持部に
対して押圧して、表示部を前面側支持部と背面側支持部
とで挟持する表示装置である。
【0024】このように構成された表示装置は、第1連
結部と第2連結部が係合や一体形成等により結合された
状態となっているため、十分な強度を維持できるととも
に、前面側支持部と背面側支持部の対向間隔を調整する
ことができるので、組み立て時に十分な強度を実現しつ
つ狭持のために最適な対向間隔に設定することができ
る。また、この表示装置は、対向間隔を広げることによ
り、分解も容易に行うことができる。
【0025】なお、この発明において、前面側支持部お
よび背面側支持部の少なくとも一方が、弾性材料からな
る緩衝部材を介して前記表示部と接するように構成する
ことが好ましく、特に前面側支持部と背面側支持部の両
方が、間に緩衝部材を介して表示部と接するようにする
ことが好適である。
【0026】なお、本発明は、前面側支持部および背面
側支持部の少なくとも一方と表示部の間に両面粘着テー
プ等の接着材を配し、その接着力により表示部の支持の
一部を担うように構成してもよい。ただし、接着材を用
いることによって、分解の容易性の利点が減ずるため、
接着材を使用しないこと、あるいはその使用をなるべく
少なくすることが好ましい。
【0027】また、本願に係る表示装置の他の発明の1
つは以下のように構成される。すなわち、本発明は、情
報を表示する表示部と、表示部の前面側に位置し、表示
部を支持する支持構造体の少なくとも一部を構成する前
面側支持部と、表示部の前面に設けられる透明前面板
と、透明前面板の前面に位置し、透明前面板を前記前面
側支持部との間で狭持する前面板支持部とを備える表示
装置である。
【0028】このように構成された発明によれば、前面
板と表示部との間隔を維持する部材の少なくとも一部と
して、表示部を支持する支持構造体の一部を用いること
ができるため、構成を簡略化できる。同時に、前面板を
両面粘着テープ等の接着材のみで支持する構成ではない
ため、分解も容易である。
【0029】なお、この発明においても、前面板を支持
する構成として前記発明における表示部を支持する支持
構造体のように、一部(結合部)を結合させた2つの部
材の間隔を調整する間隔調整部を用いる構成も採用でき
るが、前面板は表示部と異なり構成も簡素であり、破損
を防止する狭持条件の設定も表示部に比べて容易なた
め、例えば弾性部材を用いた弾性力のみで狭持する構成
にすることができる。
【0030】また、本願に係る表示装置の他の発明は以
下のように構成される。すなわち、本発明は、情報を表
示する表示部と、表示部を支持する表示部支持構造体
と、表示部の前面に設けられる透明前面板と、透明前面
板を支持する前面板支持構造体とを備える表示装置であ
る。そして、表示部支持構造体と前面板支持構造体は、
結合部によって結合されるとともに、結合部が位置する
面以外の他の面の少なくとも一部で当接している。
【0031】この表示装置において、表示部支持構造体
と前面板支持構造体は、例えばねじ等により、所定面で
係合する構成を好適に採用することができる。この表示
装置は、結合部による結合を行う面以外の他の面で、表
示部支持構造体と前面板支持構造体とが当接、例えば密
着することにより、表示装置全体としての剛性を向上す
ることができる。
【0032】なお、これら2つの表示部支持構造体と前
面板支持構造体とを当接させることにより高剛性化を図
る場合には、表示部支持構造と前面板支持構造を当接さ
せる構成以外にも適用できる。すなわち、本願発明は、
表示装置の他の発明として以下の構成の発明を含んでい
る。本発明は、情報を表示する表示部と、表示装置の剛
性を補強する内側支持構造体と、内側支持構造体と結合
部によって結合される外側支持構造体とを備える表示装
置である。そして、内側支持構造体と外側支持構造体
は、結合部が位置する面以外の他の面の少なくとも一部
で当接している。
【0033】なお、本発明において、表示装置全体の剛
性とは、表示部を支持する支持構造体の剛性を含めた表
示装置全体としての剛性を指している。
【0034】また、本発明に係る表示装置が備える内側
支持構造体および外側支持構造体には、透明前面板の外
周部近傍に位置して、相対係合する係合部がそれぞれ設
けられることが好ましい。これら係合部によって、内側
支持構造体と外側支持構造体との相対位置が位置決めさ
れるため、透明前面板を確実に支持することが可能にさ
れる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について、薄型平面型の表示装置を図面を参照して説明
する。
【0036】(第1の実施形態)図1に、本実施形態の
表示装置の一部を切り欠いた斜視図を示す。図2に、表
示装置の縦断面図を示し、図3に表示装置を背面側から
外筐を取り外した状態の平面図を示し、図4に要部を拡
大した縦断面図を示す。
【0037】図1、図2および図3に示すように、表示
装置1は、文字や画像等の各種情報を表示する表示部5
と、この表示部5を制御する制御部6と、この表示部5
および制御部6を支持する支持フレーム7と、表示部
5、制御部6および支持フレーム7を覆う外筐である前
カバー11および後カバー12とを備えている。
【0038】表示部5は、内部が真空に維持された真空
容器13を有している。この真空容器13は、ガラス基
板上にRGBの蛍光体膜とメタルバック膜の高電圧領域
が設けられて表示面を構成するフェースプレート15
と、ガラス基板上にX方向配線、Y方向配線および電子
放出素子がそれぞれ形成されて表示面を構成するリアプ
レート16と、これらフェースプレート15とリアプレ
ート16との間に設けられる略枠状のスペーサ17とを
有している。
【0039】また、表示部5の表示面である前面に対向
する位置に、前面板20が設けられている。前面板20
は、両面粘着テープ(図示せず)により支持フレーム7
に接着されて固定されている。この両面粘着テープは、
例えばアクリル系またはポリオレフィン系の発泡基材の
両面に、アクリル系粘着材が塗工されてなる。前面板2
0は、光透過性を有する例えば透明なガラス材からな
り、視認される表示特性を向上させる光学フィルタの機
能、内部の電気回路から発生する電磁波を抑制する機
能、および内部を塵埃や物体の衝突から保護するための
機能を有している。
【0040】前カバー11は、導電性を有する例えばア
ルミニウム合金を用いて押し出し加工後に所定の寸法に
切断されることにより枠状に形成されている。この前カ
バー11は、表示部5や制御部6が有する各種電気回路
部品を塵埃や湿度から保護する。また、前カバー11に
は、前面板20が露出する開口部14が設けられてい
る。
【0041】後カバー12は、剛性を有する例えばアル
ミニウム合金等の金属材料を用いた金型加工によって形
成されている。この後カバー12は、表示装置1内部に
塵埃や異物が侵入を防止するとともに、例えばメンテナ
ンスする際等に後述する固定ネジ28により着脱が容易
な構造に形成されている。
【0042】表示装置1が備える支持フレーム7は、真
空容器13の前面側を支持する前面側フレーム21と、
この前面側フレーム21に対向する位置に設けられて真
空容器13の背面側を支持する背面側フレーム22とを
有している。そして、支持フレーム7には、前面側フレ
ーム21と背面側フレーム22との間に真空容器13が
挟持される。
【0043】図3および図4に示すように、前面側フレ
ーム21は、押し出し加工後に所定の寸法に切断された
枠状に形成されており、真空容器13の外周部の前面側
から側面側に亘って包囲するように配設されている。
【0044】前面側フレーム21には、真空容器13の
外周部の前面側に対向する位置に、真空容器13の前面
側を支持する前面側支持部23が一体に形成されてい
る。この前面側支持部23は、表示部5に対向する背面
上に、後述する前面側緩衝部材41を位置決めして受け
るための凹部23aが形成されている。
【0045】また、前面側フレーム21の内周部には、
背面側フレーム22の当接片36に係合される係合部2
4が一体に突出して形成されている。この係合部24
は、背面側フレーム22の当接片36の外周部に全周に
亘って当接している。前面側フレーム21において、前
面側支持部23と係合部24を連結する連結部分が第1
連結部18である。
【0046】また、前面側フレーム21には、後カバー
12が取り付けられる取り付け部25が一体に形成され
ている。また、前カバー11には、前面側フレーム21
の取り付け部25を支持する支持部26が一体に形成さ
れている。そして、前面側フレーム21は、取り付け部
25が、前カバー11の支持部26および後カバー12
の外周部との間に挟み込まれて、取り付け部25に後カ
バー5の外周部が固定ネジ28によって固定されてい
る。また、前面側フレーム21の取り付け部25には、
図3に示すように、後カバー12を固定ネジ28によっ
て固定するための複数のネジ穴30がそれぞれ設けられ
ている。
【0047】そして、前面側フレーム21と背面側フレ
ーム22は、ネジ31によって一体に結合されて支持フ
レーム7を構成している。このネジ31は、背面側フレ
ーム22の当接片36に貫通して設けられた貫通穴(図
示せず)に挿通されて、前面側フレーム21のネジ穴
(図示せず)に締め込まれている。すなわち、ネジ31
は、前面側フレーム21と背面側フレーム22とに跨っ
て設けられており、真空容器13の外周部に沿った複数
箇所にそれぞれ配設されている。
【0048】背面側フレーム22は、例えばアルミニウ
ム合金を用いてプレス加工によって厚み2mm程度の平
板状に形成されている。背面側フレーム22において、
前面側フレーム21の前面側支持部23に対向する位置
が背面側支持部27である。背面側フレーム22の外周
部には、この背面側フレーム22に対して真空容器13
を位置決めするための位置決め片33が一部を折り曲げ
て形成されている。背面側フレーム22には、表示部5
を支持する支持面の裏面上に、制御部6が有する各種電
気回路部品が搭載される電気回路部品搭載部34が形成
されている。この電気回路部品搭載部34には、図示し
ないが、電気回路部品を固定ネジによって固定するため
のネジ穴が設けられている。
【0049】また、背面側フレーム22の外周部には、
前面側フレーム21の係合部24に当接される複数の当
接片36がそれぞれ突出されて形成されている。これら
当接片36は、背面側フレーム22の外周部に沿って、
所定の間隔をあけて、制御部6が有する後述するフレキ
シブルケーブル53,54に重ならない位置にそれぞれ
形成されている。背面側フレーム22において、背面側
支持部27と当接片36とを連結する連結部分が第2連
結部19である。
【0050】以上のように構成された支持フレーム7
は、前面側フレーム21の前面側支持部23および背面
側フレーム22の背面側支持部27が、弾性を有する前
面側緩衝部材41および背面側緩衝部材42を介して、
真空容器13の前面側および背面側を挟持している。そ
して、支持フレーム7には、ネジ31の締め込み量を調
整することにより、前面側フレーム21の前面側支持部
23と、背面側フレーム22の背面側支持部27との対
向間隔が調整されて、表示部5が確実に挟持されてい
る。したがって、支持フレーム7には、表示部5の外周
部の複数箇所に、ネジ31の締め込み量に応じて前面側
支持部23と背面側支持部27との対向間隔を調整する
ことができる間隔調整部29がそれぞれ設けられてい
る。
【0051】前面側緩衝部材41および背面側緩衝部材
42は、例えば発泡性ウレタン樹脂等の樹脂材料やゴム
材等の弾性材料を用いて、金型成形加工によって枠状に
形成されている。前面側緩衝部材41は、真空容器13
の前面側に位置されて、真空容器13のフェースプレー
ト15に当接されている。背面側緩衝部材42は、真空
容器13の背面側に位置されて、真空容器13のリアプ
レート16に当接されている。前面緩衝部材41および
背面緩衝部材42の少なくとも一方を接着材(例えば両
面粘着テープや、一般的な接着剤のような接着性を有す
るもの)とすることもでき、狭持による支持を接着によ
り補助する構成とすることもできるが、強固な接着を行
うと分解が困難になるため、接着材を使用しないこと、
あるいはその使用をなるべく少なくすることが好まし
い。
【0052】前カバー11と後カバー12および前面側
フレーム21は、図2および図3に示すように、固定ネ
ジ28によって結合されている。固定ネジ28は、後カ
バー12の貫通穴(図示せず)と前面側フレーム21の
取り付け部25に設けられた貫通穴30に挿通されて、
前カバー11のネジ穴に締め込まれる。前カバー11お
よび後カバー12はそれぞれ剛性を有しており、支持フ
レーム7を内部フレームとすると、前カバー11および
後カバー12は外部フレームを構成する。ここでは支持
フレーム7を構成する前面側フレーム21と、前カバー
11を固定ネジ28によって結合するとともに、この結
合を行う背面以外の面である表示装置1の側面部に対応
する面に亘って突き当てて密着している。このため、表
示装置1は、直交する二面方向に内部フレームが変位す
ることが規制されるとともに、内部フレームの剛性と外
部フレームの剛性とが互いに補い合うことにより、表示
装置1全体としての高剛性を実現している。
【0053】表示装置1が備える制御部6は、表示用の
電気駆動信号(選択駆動をパルス幅変調で)を発生する
Y方向ドライバ回路46と、アナログ信号をデジタル信
号に変換するとともに電気回路システムを制御する信号
処理回路47と、各電気回路に供給する定圧直流電圧を
発生する電源ユニット48と、外部から例えばNTSC
(National Television System Committee)信号、ビデ
オ信号、VGA(Video Graphics Array)信号等の各種
信号が入力されて不要な信号を遮断する機能を有する信
号入力回路49とを備えている。
【0054】また、この制御部6は、信号処理回路47
から供給された信号をY方向ドライバ回路46に伝達す
るための配線50と、信号処理回路47からの表示用の
電気駆動信号(走査信号)をリアプレート16のマトリ
クス配線に供給するためのX方向ドライバ回路51とを
備えている。
【0055】Y方向ドライバ回路46は、フレキシブル
ケーブル53を介して真空容器13のリアプレート16
に電気的に接続されている。このフレキシブルケーブル
53は、Y方向ドライバ回路46に着脱可能なコネクタ
を介して電気的および機械的に接続され、一方のリアプ
レート16側では異方性導電テープ(図示せず)を介し
てリアプレート16上に印刷されたY方向配線の端部に
設けられた電極部(接続端子)に電気的および機械的に
接続されている。
【0056】X方向ドライバ回路51は、表示部5の左
右に各1個ずつ配設されており、リアプレート16のマ
トリクス配線にフレキシブルケーブル54を介して供給
する。フレキシブルケーブル54は、X方向ドライバ回
路51に対して着脱可能なコネクタを介して電気的およ
び機械的に接続され、一方のリアプレート16側が異方
性導電テープ(図示せず)を介してリアプレート16上
に印刷されたX方向配線の端部に設けられた電極部に電
気的および機械的に接続されている。
【0057】図示しないが、フェースプレート15のメ
タルバック膜と高圧電源回路とを電気的に接続する高圧
ケーブルは、高圧電源回路側が高圧用のコネクタを介し
て電気的および機械的に接続されており、一方のフェー
スプレート15側が、リアプレート16に設けた貫通穴
に配置した高圧端子を介してメタルバック膜に電気的お
よび機械的に接続されている。(詳細は、特開平07−
235255号公報と同様)以上のように構成された表
示装置1について、真空容器13の動作原理を説明す
る。
【0058】真空容器13は、表示素子として電子放出
素子を用いている。ここでは特に電子放出素子として表
面伝導型放出素子を用いている。また真空容器13の内
部には電子放出素子が放出する電子による発光する蛍光
体を設け、画像等の表示を可能としている。表示部5
は、電気回路により選択されたX方向配線とY方向配線
との間に、十数〔V〕の電圧を印加することによって、
リアプレート16の電子放出素子から電子を放出させ
る。そして、この真空容器13は、フェースプレート1
5の真空空隙側のメタルバック膜に外部高圧電源から供
給された十数〔kV〕の(+)電位によって、放出され
た電子が加速されて蛍光体膜に衝突して発光を生じる。
【0059】次に、本実施形態の表示装置1について、
表示部5が支持フレーム7に支持される状態を図面を参
照して説明する。
【0060】真空容器13のフェースプレート15に当
接される前面側緩衝部材41と、リアプレート16に当
接される背面側緩衝部材42とが、真空容器13の外周
部の前面側および背面側にそれぞれ枠状に配設されてお
り、表示部5は背面側フレーム22の背面側支持部27
と前面側フレーム21の前面側支持部23と間に挟み込
まれて支持されている。
【0061】そして、表示部5は、真空容器13の外周
部に沿って配設されたネジ31によって、支持フレーム
7である前面側フレーム21および背面側フレーム22
に固定されている。表示部5は、ネジ31によって支持
フレーム7に固定されることによって、ネジ31を抜き
取ることで、真空容器13を支持フレーム7から容易に
取り外して分解することが可能とされている。
【0062】また、真空容器13の前面側および背面側
にそれぞれ配設された前面側緩衝部材41および背面側
緩衝部材42は、弾性変形することにより、装置外部か
ら負荷される振動や衝撃等を確実に吸収する。
【0063】また、支持フレーム7は、背面側フレーム
22と前面側フレーム21により構成されることによ
り、略箱状をなす立体構造のため、板厚が比較的薄く形
成されているが、外部からの圧力に対して十分な剛性が
確保されている。
【0064】最後に、本実施形態の表示装置1につい
て、前面側フレーム21によって、表示部5が背面側フ
レーム22に対して押圧される動作を図面を参照して説
明する。
【0065】表示部5を支持する前面側フレーム21と
背面側フレーム22は、係合部24と当接片36が係合
されている。すなわち、係合された係合部24と当接片
36を結合部として、前面側フレーム21と背面側フレ
ーム22が一体的に結合されている。そして、ネジ31
は、背面側支持部27に第2連結部19を介して一体に
連結された当接片36の真空容器13近傍の部分を貫通
し、前面側フレーム21の前面側支持部23に連結され
た第1連結部18に設けられたネジ穴に締め込まれてい
る。このため、間隔調整部29は、ネジ31を締め込む
ことによって、第1連結部18と第2連結部19の間隔
を狭くする方向に力が働く。すなわち、第1連結部18
には、矢印F1方向に反力が発生して、係合部24を支
点として、背面側フレーム22に対して前面側フレーム
21が図4中反時計回り方向に回転されように弾性変形
する。したがって、前面側緩衝部材41に当接される前
面側フレーム21の前面側支持部23には、常に矢印F
2方向の押圧力が作用するため、背面側フレーム22の
背面側支持部27に対して真空容器13が一定の押圧力
で押圧される。この押圧力をもって真空容器13が背面
側フレーム22に押圧されることにより、支持フレーム
7には表示部5が確実に支持される。
【0066】なお、ここでは前面側フレーム21によっ
て真空容器13が背面側フレーム22側に対して押圧さ
れる構成としたが、背面側フレーム22によって真空容
器13が前面側フレーム21側に対して押圧される構成
としてもよいことは勿論である。
【0067】上述したように、表示装置1によれば、ネ
ジ31を締め込むことによって、前面側フレーム21に
よって真空容器13が背面側フレーム22に対して押圧
されて、真空容器13が、前面側フレーム21および背
面側フレーム22に挟持されるため、狭持を行うのに必
要な力を必要十分に調整して発生させることができる。
また、ネジ31を抜き取ることによって押圧状態を解除
して、支持フレーム7と表示部5とを容易に分解するこ
とが可能とされて、リサイクル費用の低減を図ることが
できる。
【0068】また、表示装置1によれば、支持フレーム
7が、前面側フレーム21と背面側フレーム22によっ
て真空容器13の前面側および背面側を挟持することに
より、立体構造をなす支持フレーム7の各部位の厚さが
比較的薄く形成されても、外部から負荷される圧力に対
して十分な剛性を確保することが可能とされるため、装
置全体の軽量化を図ることができる。
【0069】なお、上述した構成においては、表示装置
1が備える支持フレーム7は、前面側フレーム21と背
面側フレーム22が別体に構成され、係合部24と当接
片36が係合することにより結合されるものとした。す
なわち、前面側支持部23と背面側支持部27は、それ
ぞれ別部材として存在し、前面側支持部23に連結され
た第1連結部18と、背面側支持部27に連結された第
2連結部19とが係合により結合される構成とした。し
かしながら、本発明の実施の形態は、この構成に限定さ
れるものではなく、支持構造体として一体に形成した部
材の各部位を、それぞれ前面側支持部と背面側支持部と
して用いてもよい。
【0070】(第2の実施形態)以上述べた実施形態の
表示装置1では、前面板20を前面側フレーム21に両
面粘着テープを介した接着によって固定する構成とし
た。以下述べる他の実施形態の表示装置においては、前
面板を接着によって固定する構成ではなく、前面板を、
前面板の前面側と背面側から狭持する構成を採用してい
る。他の実施形態の表示装置は、特に、表示部をする狭
持する際に、表示部の狭持に用いる前面側支持部により
表示部と前面板の間隔を所定間隔に保つようにしてお
り、更に前面側支持部を前面板の背面側に位置する狭持
部材として用いている。
【0071】なお、他の実施形態の表示装置は、上述し
た表示装置1と基本構成がほぼ同一であるため、便宜
上、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
【0072】図5は、本発明の他の実施形態の特徴を最
もよく表わす表示装置の縦断面の上部側を拡大した縦断
面図である。
【0073】図5に示すように、他の表示装置2は、外
筐を構成する前カバー60と、背面側フレーム22との
間で表示部を挟持する前面側フレーム61とを備えてい
る。
【0074】前カバー60は、導電性を有する例えばマ
グネシウム合金を用いた押し出し加工後に所定の寸法に
切断されることにより枠状に形成されている。前カバー
60には、前面板20が露出する開口部63が設けられ
ている。
【0075】また、前カバー60の内周部には、開口部
63に隣接する位置に、前面板20の外周部を前面側フ
レーム61との間で挟持するための支持部65が一体に
形成されている。この支持部65には、前面板20に当
接する背面上に、複数の突起が設けられており、これら
突起によって前面板20の外周部が確実に挟持されて、
位置ずれが生じることが防止されている。
【0076】また、前カバー60の内周部には、支持部
65の近傍に位置して、前面側フレーム61に係合する
断面略L字状をなす係合爪66が、押し出し加工によっ
て一体に突出して形成されている。また、前カバー60
には、表示装置2の背面側の端部に、前面側フレーム6
1および後カバー12の外周部を支持する支持部67が
押し出し加工によって一体に形成されている。この支持
部67には、穴あけ加工後にタップ加工が施されること
により、固定ネジ28が締め込まれるネジ穴(図示せ
ず)が設けられている。
【0077】前面側フレーム61は、導電性を有する金
属材料を用いた押し出し加工後に所定の寸法に切断され
た枠状に形成されており、表示部5の外周部の前面側か
ら側面側に亘って包囲するように設けられている。
【0078】前面側フレーム61には、真空容器13の
外周部の前面側に対向する位置に、表示部5の前面側を
支持する前面側支持部71が一体に形成されている。ま
た、前面側フレーム61の内周部には、背面側フレーム
22の当接片36に係合される係合部72が一体に突出
して形成されている。この係合部72は、背面側フレー
ム22の当接片36の外周部に全周に亘って当接してい
る。
【0079】また、この前面側支持部71は、表示部5
に対向する背面上に、前面側緩衝部材41を位置決めし
て受けるための凹部71aが形成されている。また、こ
の前面側支持部71は、前面板20の外周部に対向する
前面上に、前面板20の破損を防止するとともに前面板
20を接地するための導電性緩衝部材74が配設されて
おり、この導電性緩衝部材74を位置決めして受けるた
めの受け部75が形成されている。
【0080】この導電性緩衝部材74は、導電性を有す
る金属製メッシュの内部に発泡性樹脂が充填されてなる
枠状に形成されており、前面板20の外周部に亘って設
けられている。導電性緩衝部材74は、発泡製樹脂の弾
性により前面板20の外周部の稜部が欠ける等の破損を
防止するとともに、前面板20に貼付された後述する機
能性フィルムの導電層と金属製の前面側フレーム71と
を電気的に接続して、前面板20をアース電位にしてい
る。また、導電性緩衝部材74は、必要に応じて、前面
板20の背面に対向する前面上に、両面粘着テープ等の
接着材を設けて、接着力によって前面板20の挟持を補
助するように構成してもよい。
【0081】また、前面側フレーム61の前面側支持部
71には、前カバー60の係合爪66に対応する位置
に、この係合爪66に係合される断面略L字状をなす係
合爪76が、押し出し加工によって一体に突出して形成
されている。そして、前面側フレーム61は、前面側支
持部71の係合爪76が、前カバー60の係合爪66に
係合された係合状態で、前面側支持部71と前カバー6
0の支持部65との間に、導電性緩衝部材74を介して
前面板20の外周部を挟持して固定している。
【0082】また、前面側フレーム71には、表示装置
2の背面側に位置する端部に、後カバー12の外周部が
取り付けられる取り付け部78が一体に形成されてい
る。この取り付け部78には、後カバー12を固定ネジ
28によって固定するための複数の貫通穴(図示せず)
がそれぞれ設けられている。そして、前面側フレーム7
1は、取り付け部78が、前カバー60の支持部65お
よび後カバー12の外周部との間に挟み込まれて、取り
付け部78に後カバー12の外周部が固定ネジ28によ
って固定されている。
【0083】また、前面板20の前面側および背面側の
表面には、図6に示すように、機能性フィルムである前
面側フィルム91および背面側フィルム92がそれぞれ
貼着されている。図6に、前面板20に貼着される機能
性フィルムを説明するための縦断面図を示す。
【0084】前面側フィルム91は、前面板20の表面
に貼着するためのアクリル系の粘着層93と、PET樹
脂(ポリエチレン・テレフタレート)からなる基材層9
4と、表面硬度を大きくするためのアクリル系樹脂から
なるハードコート層95と、酸化ケイ素、酸化チタン等
の低屈折材料、高屈折材料を積層した低反射層97と、
指紋等の汚れを付着し難くするフッ素系樹脂からなる防
汚層98とが順に積層されて形成されており、前面板2
0に粘着層93側が貼着されている。
【0085】背面側フィルム92は、前面板20の表面
に貼着するためのアクリル系の粘着層93と、PET樹
脂からなる基材層94と、表面硬度を大きくするための
アクリル系樹脂からなるハードコート層95と、酸化イ
リジウムからなる導電性を付与するための導電層96
と、酸化ケイ素、酸化チタン等の低屈折材料、高屈折材
料を積層した低反射層97とが順に積層されて形成され
ており、前面板20に粘着層93側が貼着されている。
また、背面側フィルム92には、低反射層97の主面上
に、インジウム半田からなる複数の電極99が、導電層
96に導通されて設けられている。各電極99は、低反
射層97の外周部に沿ってそれぞれ配設されており、基
端側が絶縁性の低反射層97を貫通して導電層96に電
気的に接続されている。また、各電極99は、先端が低
反射層97の表面から0.3mm程度突出しており、先
端の突出面が導電性緩衝部材74の金属メッシュに電気
的に接続されている。
【0086】以上のように構成された表示装置2につい
て、前面板20が、前カバー60の支持部65と前面側
フレーム61の前面側支持部71との間に挟持される状
態を説明する。
【0087】図5に示すように、表示装置2は、前カバ
ー60の係合爪66と前面側フレーム61の係合爪76
が係合されることにより、前カバー60と前面側フレー
ム61との相対位置が位置決めされるため、支持部65
と前面側支持部71との対向間隔が所定の間隔に確保す
ることが可能とされて、支持部65と前面側支持部71
との間に前面板20が確実に挟持される。
【0088】さらに、これら各係合爪66,76が係合
された係合部は、いわゆる梃子の作用により、支持部6
5と前面側支持部71とが近接する方向に変位して対向
間隔が良好に狭められる。このため、前面板20は、支
持部65と前面側支持部71との間に、導電性緩衝部材
74を介して確実に挟持されている。
【0089】したがって、前面板20は、位置ずれが生
じることなく確実に挟持される。また、前面板20は、
前カバー60の支持部65と前面側フレーム61の前面
側支持部71とに挟持された状態を解除することによっ
て、これら前カバー60および前面側フレーム61から
破損することなく容易に取り外すことが可能とされる。
【0090】上述した表示装置2によれば、前カバー6
0と前面側フレーム61とによって前面板20が挟持さ
れるとともに、前面側フレーム61と背面側フレーム2
2とによって表示部5が挟持される。すなわち、表示装
置2は、両面粘着テープ等の接着材を用いることなく前
面板20および表示部5を確実に支持することが可能と
される。したがって、表示装置2によれば、前面板20
および表示部5を確実に支持するとともに、表示部5、
前面側フレーム61、背面側フレーム22、前面板20
等を破損することなく容易に分解することができる。
【0091】また、本発明に係る表示装置1,2は、テ
レビやコンピュータの端末機器のモニタに用いられる以
外に、広告表示器、標識や、例えばビデオカメラ等の各
種電子機器に用いられて好適である。
【0092】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、表
示部を確実に支持するとともに分解を容易に行うことを
可能にする表示装置を実現することができる。
【0093】また、本発明によれば、表示部の前面に配
置する前面板を確実に支持できるとともに、分解を容易
に行うことを可能にする表示装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄型平面型の表示装置の一部を切
り欠いて示す斜視図である。
【図2】前記表示装置を示す縦断面図である。
【図3】前記表示装置の内部を背面側から示す平面図で
ある。
【図4】前記表示装置の要部を拡大して示す縦断面図で
ある。
【図5】本発明に係る他の薄型平面型の表示装置を示す
縦断面図である。
【図6】前記他の表示装置が備える前面板に貼着される
機能性フィルムを説明するために示す縦断面図である。
【図7】従来例の薄型平面型の表示装置を示す縦断面図
である。
【図8】従来例の他の薄型平面型の表示装置を示す縦断
面図である。
【符号の説明】
1 表示装置 2 表示装置 5 表示部 6 制御部 7 支持フレーム 11 前カバー 12 後カバー 13 真空容器 14 開口部 15 フェースプレート 16 リアプレート 17 スペーサ 18 第1連結部 19 第2連結部 20 前面板 21 前面側フレーム 22 背面側フレーム 23 前面側支持部 23a 凹部 24 係合部 25 取り付け部 26 支持部 27 背面側支持部 28 固定ネジ 29 間隔調整部 30 貫通穴 31 ネジ 33 位置決め片 34 電気部品搭載部 36 当接片 41 前面側緩衝部材 42 背面側緩衝部材 46 Y方向ドライバ回路 47 信号処理回路 48 電源ユニット 49 信号入力回路 50 配線 51 X方向ドライバ回路 53 フレキシブルケーブル 54 フレキシブルケーブル 60 前カバー 61 前面側フレーム 63 開口部 65 支持部 66 係合爪 67 支持部 71 前面側支持部 71a 凹部 72 係合部 74 導電性緩衝部材 75 受け部 76 係合爪 78 取り付け部 91 前面側フィルム 92 背面側フィルム 93 粘着層 94 基材層 95 ハードコート層 96 導電層 97 低反射層 98 防汚層 99 電極 101 表示装置 115 取り付け用ボス 111 前カバー 112 後カバー 113 液晶セル 114 開口部 120 前面板 121 前面側フレーム 122 背面側フレーム 128 固定ネジ 129 固定ネジ 142 背面側緩衝部材 141 前面側緩衝部材 146 Y方向ドライバ回路 147 信号処理回路 148 バックライト 149 インバータ 153 フレキシブルケーブル 201 表示装置 213 真空容器 207 フレーム 208 両面粘着テープ 209 支持部材 211 前カバー 212 後カバー 220 前面板 225 取り付け用ボス 228 固定ネジ 246 Y方向ドライバ回路 247 信号処理回路 248 電源ユニット 249 信号入力回路

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を表示する表示部と、 前記表示部の前面側に位置する前面側支持部と、前記前
    面側支持部に対向しかつ前記表示部の背面側に位置する
    背面側支持部と、前記前面側支持部に連結された第1連
    結部と、前記背面側支持部に連結された第2連結部と、
    前記第1連結部と前記第2連結部とを互いに結合させた
    状態で前記前面側支持部と前記背面側支持部との対向間
    隔を調整できる間隔調整部とを有する支持構造体とを備
    え、 前記間隔調整部によって前記対向間隔を狭めることによ
    り、前記前面側支持部および前記背面側支持部の一方の
    支持部によって前記表示部を他方の支持部に対して押圧
    して、前記表示部を前記前面側支持部と前記背面側支持
    部とで挟持する表示装置。
  2. 【請求項2】 前記第1連結部と前記第2連結部は、係
    合状態で結合している請求項1に記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記間隔調整部は、前記第1連結部と前
    記第2連結部とに跨って締め込まれたネジを有する請求
    項1または2に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記間隔調整部は、前記表示部の外周部
    に沿って複数箇所にそれぞれ配設された請求項1ないし
    3のいずれか1項に記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記前面側支持部および前記背面側支持
    部の少なくとも一方は、弾性材料からなる緩衝部材を介
    して前記表示部に接する請求項1ないし4のいずれか1
    項に記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記緩衝部材は、表示部の外周部に亘っ
    て前記表示部に当接される枠状に形成された請求項5に
    記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 前記第1連結部と前記第2連結部は、一
    体に形成された請求項1ないし6のいずれか1項に記載
    の表示装置。
  8. 【請求項8】 情報を表示する表示部と、 前記表示部の前面側に位置し、前記表示部を支持する支
    持構造体の少なくとも一部を構成する前面側支持部と、 前記表示部の前面に設けられる透明前面板と、 前記透明前面板の前面に位置し、前記透明前面板を前記
    前面側支持部との間で狭持する前面板支持部とを備える
    表示装置。
  9. 【請求項9】 情報を表示する表示部と、 前記表示部を支持する表示部支持構造体と、 前記表示部の前面に設けられる透明前面板と、 前記透明前面板を支持する前面板支持構造体とを備え、 前記表示部支持構造体と前記前面板支持構造体は、結合
    部によって結合されるとともに、該結合部が位置する面
    以外の他の面の少なくとも一部で当接している表示装
    置。
  10. 【請求項10】 情報を表示する表示部と、 前記表示装置の剛性を補強するための内側支持構造体
    と、 前記内側支持構造体と結合部によって結合される外側支
    持構造体とを備え、 前記内側支持構造体と前記外側支持構造体は、前記結合
    部が位置する面以外の他の面の少なくとも一部で当接し
    ている表示装置。
  11. 【請求項11】 前記内側支持構造体および前記外側支
    持構造体には、前記透明前面板の外周部近傍に位置し
    て、相対係合する係合部がそれぞれ設けられている請求
    項10に記載の表示装置。
  12. 【請求項12】 前記表示部は、内部に空間を有する請
    求項1乃至11のいずれか1項に記載の表示装置。
  13. 【請求項13】 前記空間は、減圧雰囲気である請求項
    12に記載の表示装置。
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