JP2003215085A - バイオセンサ分与装置 - Google Patents

バイオセンサ分与装置

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JP2003215085A
JP2003215085A JP2002009313A JP2002009313A JP2003215085A JP 2003215085 A JP2003215085 A JP 2003215085A JP 2002009313 A JP2002009313 A JP 2002009313A JP 2002009313 A JP2002009313 A JP 2002009313A JP 2003215085 A JP2003215085 A JP 2003215085A
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biosensor
sensor
dispensing apparatus
housing
biosensor dispensing
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Akinari Yada
明也 矢田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バイオセンサを容易にかつ衛生的に取扱える
バイオセンサ分与装置を提供する。 【解決手段】 バイオセンサ3を複数個、縦列に配列し
たセンサユニット12と、このセンサユニット12を内
部に脱着自在であり、バイオセンサ3に試料を付着する
ためのセンサ口5を有した本体1と、この本体1の外部
に操作部が設けられ、操作部からの操作によってセンサ
ユニット12を送出して、各バイオセンサ3をセンサ口
5から試料付着部が露出する測定位置に順次に配置する
ローラ7,ガイド体15などの送り機構とを有した構成
とする。これによれば、送り機構によってセンサユニッ
ト12を所定量づつ送出させることで複数のバイオセン
サ3を順次に測定位置に配置できるので、複数回の測定
を簡便容易に、かつ連続的に行なうことが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のバイオセン
サを収納し分与するバイオセンサ分与装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、酵素の有する特異的触媒作用など
を利用して試料中の特定成分を測定する種々のバイオセ
ンサが開発され、臨床分野への応用が試みられるなか
で、測定を迅速にかつ精度よく行なえるバイオセンサが
実用化されている。
【0003】たとえば、糖尿病患者数の増加が著しい今
日、血糖値を管理するのにグルコースバイオセンサが実
用化されているが、血液を遠心分離し血しょうを試料と
して測定を行なう従来の方式では非常に煩雑な手順を要
するため、全血を試料として測定できるバイオセンサが
要望され、特開昭61−294351号公報などに提案
がなされた。これらのグルコースバイオセンサは、専用
の測定器よりバイオセンサの電極系へ所定の電圧を供給
して電極間に流れる電流値を計測し、その電流値をもと
に試料液中の基質たるグルコースの濃度を算出し、算出
した値を測定器の表示部に示すものである。
【0004】バイオセンサ及び測定器の形態について
も、バイオセンサを複数個セットしたバイオセンサパッ
クを装填し、ノブ操作によってバイオセンサを1個ずつ
送り出すようにして、複数回の測定を可能としたバイオ
センサ分与装置を備えたものが開発されている。このよ
うなバイオセンサ分与装置が備えられることで、高齢者
の多い糖尿病患者等の使用者にとっては、バイオセンサ
を測定器本体の取り付け口に取付る際に誤って落とした
り、逆方向に挿入したり、さらには逆方向に挿入したま
まで計測してしまうなどの、不具合や煩雑な手順が改善
された。
【0005】図12および図13は、特開平8−262
026号公報に記載されたバイオセンサ分与装置を示
す。本体31に装着したバイオセンサユニット32のバ
イオセンサ33を、スライドボタン34(スライドラッ
チ)の2アクションスライド操作にて送出してセンサ部
が露出する測定位置にセットし、測定終了後に離脱分離
するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バイオ
センサによる生体情報測定装置の使用者には高齢者や身
体の不自由な人の割合が多い。そのため、測定時の取扱
いが簡単でかつ弱い力で操作可能であり、さらに測定結
果が容易に認識できるように、測定の容易さの点でより
一層の改善が求められている。
【0007】図12および図13を用いて説明したバイ
オセンサ分与装置でも、スライド操作で送出されるバイ
オセンサ33自体がバイオセンサユニット32の封止材
を突き破った後に測定位置に搬送される方式であるた
め、搬送途中の姿勢・方向安定性に欠け、搬送途中で詰
まったりするといった不具合がある。また、血液等の試
料の付着した使用済みのバイオセンサ33を離脱分離す
る際に、バイオセンサ33が小さいため直接に手で触れ
て取り外すのは困難であり、バイオセンサ33を把持す
る本体31の力を開放して重力で落とすにしても、バイ
オセンサ33が軽量ということもあって取り外し難く、
使用者にとって非常に不便である。さらに、離脱分離し
たバイオセンサ33は所定の手順で廃棄しなければなら
ず、衛生的にも問題がある。
【0008】本発明は上記問題を解決するもので、バイ
オセンサを容易にかつ衛生的に取扱えるバイオセンサ分
与装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、複数個のバイオセンサを縦列に配列してバ
イオセンサユニットを構成し、このバイオセンサユニッ
トを筺体内に収納することによって、筺体外部に設けた
レバーやダイヤルなどの操作部を手動操作するだけで、
バイオセンサを測定位置にセットし、また測定終了後の
バイオセンサを回収できるようにしたものであり、それ
により複数回の測定を衛生的に簡便容易に行うことが可
能になった。
【0010】すなわち、請求項1に記載の発明は、試料
中の特定成分の電気的データを取得するためのバイオセ
ンサを複数個、縦列に配列したセンサユニットと、前記
センサユニットを内部に脱着自在であり、前記バイオセ
ンサに試料を付着するためのセンサ口を有した筺体と、
前記筺体の外部に操作部が設けられ、前記操作部からの
操作によって前記センサユニットを送出して、各バイオ
センサを前記センサ口から試料付着部が露出する測定位
置に順次に配置する送り機構とを有したバイオセンサ分
与装置としたものである。これによれば、送り機構によ
ってセンサユニットを所定量づつ送出させることで、複
数のバイオセンサを順次に測定位置に配置できるので、
複数回の測定を簡便容易に、かつ連続的に行なうことが
可能である。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のバイオセンサ分与装置において、センサユニットは、
テープ状の支持体を長手方向に沿って所定間隔で折り込
んで複数のV状センサ収納部を形成し、各センサ収納部
にバイオセンサを封入して構成され、送り機構は、前記
センサユニットを各センサ収納部の封入端部がセンサ口
に対向するように順送するとともに、前記センサ口に対
向したセンサ収納部の封入端部の両側の支持体を引き剥
がす方向およびその逆方向に送出可能に構成されたもの
である。これによれば、送り機構によって、センサ収納
部をセンサ口に対向する位置(待機位置)へと配置し、
その封入端部の両側の支持体を引き剥がすように送出す
ることで、バイオセンサをセンサ収納部から開放して試
料付着部がセンサ口から突出する測定位置へと安定して
配置できる。測定終了したバイオセンサは、支持体を逆
方向に送出することで、センサ収納部内、かつ筺体内の
元の位置(待機位置)に回収できる。したがって、セン
サ口から突出したバイオセンサに生体液などの試料を容
易に付着できるとともに、試料が付着したバイオセンサ
を直接に手で触れることなく処理できる。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のバイオセンサ分与装置において、センサユニットが、
各センサ収納部の封入端部が外周方向を向くように環状
に形成されたもので、センサユニットを筺体の内部に効
率的に収納できるとともに、センサユニットは回転させ
るだけで順送できるので、送り機構を簡素化できる。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
のバイオセンサ分与装置において、送り機構が、センサ
収納部の封入端部の両側の支持体を引き剥がす方向およ
びその逆方向に送出可能な送り手段と、センサ収納部に
挟まれたバイオセンサをセンサ口に接近離間する所定の
方向に案内する溝部が形成されたガイド手段とを有した
もので、バイオセンサを待機位置と測定位置とに容易か
つ安定的に配置できる。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項2に記載
のバイオセンサ分与装置において、センサ収納部が、非
通気性材料からなる支持体を用いて密閉構造とされたも
ので、センサ収納部内への外気の流通が防止されるの
で、バイオセンサの性能を長期間にわたって保証するこ
とが可能である。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項2に記載
のバイオセンサ分与装置において、センサ収納部に乾燥
剤が封入されたもので、センサ収納部内が乾燥状態に保
たれるため、バイオセンサの性能を長期間にわたって保
証することが可能である。
【0016】請求項7に記載の発明は、請求項2に記載
のバイオセンサ分与装置において、センサ収納部に、バ
イオセンサに付着した試料液を吸収する吸収体が設置さ
れたもので、バイオセンサが筺体内に回収された時に試
料液がセンサ収納部から漏出するのが防止される。よっ
て、未使用のバイオセンサを衛生的に保管できるととも
に、筺体内に試料液が漏れることによる装置誤動作を防
止できる。
【0017】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
のバイオセンサ分与装置において、吸収体が不織布ある
いは海綿状体であるもので、不織布あるいは海綿状体と
いう安価な材料で試料液の漏れを防止できる。
【0018】請求項9に記載の発明は、請求項2に記載
のバイオセンサ分与装置において、送り機構によってセ
ンサ口から筺体内に引き込まれたセンサ収納部のバイオ
センサ周囲部分を固着する固着手段が設けられたもの
で、センサ収納部に挟まれて回収されたバイオセンサが
センサ収納部から脱落するのを防止できる。
【0019】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載のバイオセンサ分与装置において、固着手段が、セン
サ収納部に予め配置された粘着体であるもので、バイオ
センサを挟み込む状態で引き込まれたセンサ収納部の対
向部どうしが粘着体によって固着される。この粘着体は
バイオセンサの封入に用いられたものであっても、別途
のものであってもよい。
【0020】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載のバイオセンサ分与装置において、粘着体が、バイ
オセンサを囲むように連続して配置されたもので、回収
されたバイオセンサのセンサ収納部からの脱落を防止で
きるだけでなく、バイオセンサに付着した試料液の漏出
を防止できる。
【0021】請求項12に記載の発明は、請求項10に
記載のバイオセンサ分与装置において、粘着体が、試料
液を吸収可能な材料で構成されたもので、回収されたバ
イオセンサのセンサ収納部からの脱落を防止できるだけ
でなく、バイオセンサに付着した試料液の漏出を防止で
きる。
【0022】請求項13に記載の発明は、請求項9に記
載のバイオセンサ分与装置において、固着手段が、セン
サ収納部を構成する2枚の支持体に一方から貫通穴を形
成可能に筺体に設けられた針状体であるもので、貫通穴
を形成する際に各支持体に発生するバリが互いに内周外
周に重なり合って固着されるので、センサ収納部の対向
部どうしを、別材料を付加することなく固着できる。
【0023】請求項14に記載の発明は、請求項13に
記載のバイオセンサ分与装置において、針状体の貫通を
案内するガイド穴が予め支持体に形成されたもので、貫
通穴を容易に形成可能である。
【0024】請求項15に記載の発明は、請求項9に記
載のバイオセンサ分与装置において、固着手段が、セン
サ収納部を構成する2枚の支持体に端面から切り込みを
形成可能に筺体に設けられた刃状体であるもので、切り
込みを形成する際に各支持体に発生するバリが互いに内
周外周に重なり合って固着されるので、センサ収納部の
対向部どうしを、別材料を付加することなく固着でき
る。
【0025】請求項16に記載の発明は、請求項9に記
載のバイオセンサ分与装置において、送り機構によって
センサ口から本体内に引き込まれたセンサ収納部をバイ
オセンサよりもセンサ口側においてセンサユニットから
切断分離する切断手段が筺体に設けられたもので、使用
済みのバイオセンサをセンサ収納部に包んだ状態でセン
サユニットから分離できる。
【0026】請求項17に記載の発明は、請求項16に
記載のバイオセンサ分与装置において、センサユニット
から切断分離されたセンサ収納部を排出する廃棄口が筺
体に形成されたもので、使用済みのバイオセンサを包ん
だセンサ収納部を速やかに廃棄できる。
【0027】請求項18に記載の発明は、請求項17に
記載のバイオセンサ分与装置において、廃棄口が、セン
サユニットを順送する送り機構の動作に連動して開閉さ
れるように構成されたもので、センサ収納部の切断後に
センサユニットを順送させると、その時のみ廃棄口が開
放されて切断されたセンサ収納部が排出される。したが
って、特別な操作を要することなく使用済みのバイオセ
ンサを筺体から速やかに排出することができ、しかも筺
体内に不要に外気が流通することがないので、筺体内を
常に衛生的に保つことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に
おけるバイオセンサ分与装置の測定時の状態を示す斜視
図、図2は同バイオセンサ分与装置の分解斜視図であ
る。
【0029】図1および図2において、このバイオセン
サ分与装置は、内外2重構造の本体1の内部にバイオセ
ンサカートリッジ2を着脱可能に構成されていて、本体
1に装着されたバイオセンサカートリッジ2のバイオセ
ンサ3がすべて使用されたら、バイオセンサカートリッ
ジ2ごと交換することでバイオセンサ3の補充が行なわ
れるようになっている。
【0030】本体1には、バイオセンサカートリッジ2
を出し入れ可能な開口部を開閉する蓋4と、バイオセン
サ3のためのセンサ突出口5と電気接点6と、バイオセ
ンサ3のをセンサ突出口5に対して供給回収する送り機
構としてのローラ7を含んだガイドユニット8とが設け
られるとともに、バイオセンサ3を順送するための軸部
9と開口部1aと設けられている。蓋4の内面に形成さ
れた凸部4aと、この凸部4aに嵌合可能にバイオセン
サカートリッジ2の平板ベース13に各バイオセンサ3
に対応して形成された孔2aとは、バイオセンサ3を順
送する送り機構を構成するものである。蓋4に対向する
本体1の底部外面には、ガイドユニット8を操作するた
めのスライドボタン10と測定値などを表示する表示部
11とが設けられている。
【0031】バイオセンサカートリッジ2は、図3にも
示すように、複数個のバイオセンサ3を縦列に配列した
環状のセンサユニット12を、本体1の軸部9に径方向
に係止される係止部(図示せず)が形成された樹脂製の
円形の平板ベース13に前記係止部を囲むように配置し
て、バイオセンサ3どうしの間の周方向部分の中央部に
おいて固着したものである。
【0032】センサユニット12は、図4にも示すよう
に、テープ状支持体14を長手方向に沿って所定間隔で
折り込んで複数のV状センサ収納部14aを形成し、各
センサ収納部14aにバイオセンサ3を挟んで封止する
とともに、各センサ収納部14aの収納端(開放してい
た端部)が外周方向を向くように環状に構成したもので
ある。テープ状支持体14は、アルミニウム基材に熱可
塑性樹脂であるPETをコーティングしたものであり、
PET層の間にバイオセンサ3を挟み込んだ状態でその
周囲のPETを熱溶着させることで、バイオセンサ3の
内周端を固着するとともに、センサ収納部14aに密封
構造が実現されている。
【0033】この密封構造のセンサ収納部14aには、
湿度変化の影響を受けやすいバイオセンサ3を一定の性
能に保つ目的でシリカゲルなどの乾燥剤Dが同梱される
とともに、一端開封されたセンサ収納部14aを再び閉
じ得るように、バイオセンサ3の周囲に複数個の粘着体
(粘着剤)14bが設けられている。
【0034】本体1のガイドユニット8は、図5にも示
すように、軸部9を中心とする半径方向の溝15aが形
成されたガイド体15を有していて、このガイド体15
がスライドボタン10の操作によって前記軸部9の近傍
とセンサ突出口5の近傍とにわたって前記半径方向に沿
って出退するようになっている。ローラ7はガイド体1
5の外周端の両側に1対設けられていて、ガイド体15
が軸部9の近傍に配置される時に同期してガイド体15
の近傍に移動し、ガイド体15がセンサ突出口5の近傍
に配置される時に同期してガイド体15から離間するよ
うに移動するようになっている。
【0035】さらに本体1には、待機位置にあるセンサ
収納部14aをバイオセンサ3より外周側において切断
分離可能な刃状体16が設けられている。また、センサ
ユニット12の回動方向における刃状体16の下流に、
センサユニット12の回動と連動して開閉する廃棄口1
7が設けられている。
【0036】以下、上記構成における作用を説明する。
図5に示すように、本体1の内部にバイオセンサカート
リッジ2が装着された時点では、蓋4の凸部4aとバイ
オセンサカートリッジ2の1個の孔2aが嵌合してい
て、センサユニット12の1個のセンサ収納部14aが
ガイド体15の溝15aと同軸上、かつ軸部9寄りであ
る待機位置に配置されている。
【0037】この状態でスライドボタン10を外周側へ
押し出すと、図6に示すようにガイド体15がセンサ突
出口5の近傍まで進出すると同時に、ローラ7がこのガ
イド体15から離間するように移動する。そして、この
移動するローラ7によって、図7にも示すように、支持
体14が両側へ引っ張られバイオセンサ3が剥き出され
るとともに、引っ張られた支持体14によってバイオセ
ンサ3が外周方向に押され、このバイオセンサ3が、ガ
イド体15の溝15aによって案内されつつ、先端の試
料付着部がセンサ突出口5から突出する測定位置に配置
される。
【0038】また、この動作に連動して電気接点13が
バイオセンサ3の電極部(図示せず)に圧接するように
移動し、バイオセンサ3をセンサ突出口5の周囲部との
間で把持すると共に、バイオセンサ3の電極部を本体1
の電気制御部(図示せず)に対して電気的に接続し、そ
の結果、バイオセンサ3が測定可能状態となる。
【0039】したがって、この状態でセンサ突出口5か
ら突出されたバイオセンサ3の試料付着部に血液などの
試料を塗布すると、その生化学反応に基づく電気信号が
電気接点13を通して電気制御部に送られ、試料中の測
定対象成分の情報が取得され、表示部11に表示され
る。
【0040】測定終了後にスライドボタン10を元の位
置に戻すと、ガイド体15,ローラ7が元の位置まで戻
される。このとき、支持体14がその折れ曲がり部であ
るセンサ収納部14aの内周端より順にガイド体15の
溝15aに挿入されるため、使用済みのバイオセンサ3
がセンサ収納部14aに挟み込まれつつ、センサ収納部
14aが粘着体14bによって対向部どうし固着される
ことになり、バイオセンサ3を封入したセンサ収納部1
4aが本体1の内部に回収される。
【0041】その後に、開口部1aから平板ベース13
を操作してバイオセンサカートリッジ2を軸部9廻りに
回転させると、それに連動してカッター16が動作し
て、使用済みのバイオセンサ3を挟み込んだセンサ収納
部14aがセンサユニット12から切り離される。切り
離されたセンサ収納部14aは粘着体14bによって固
着されているため、バイオセンサ3を内部に保持する一
方で、センサユニット12の支持体14は上記したよう
にバイオセンサ3どうしの間の周方向部分の中央部にお
いて平板ベース13に固着されているため、後段におけ
るローラ7の引っ張り動作に影響することはない。
【0042】凸部4aと孔2aとが嵌合するクリック感
が得られるまでバイオセンサカートリッジ2を回転させ
ると、図8に示すように、未使用のバイオセンサ3が封
入されたセンサ収納部14aが待機位置に配置され、そ
れに伴って、先に切り離されたセンサ収納部14aが廃
棄口17から排出される。
【0043】以上のようにして、スライドボタン10を
操作することによって、バイオセンサ3をセンサ収納部
14aから剥き出して測定位置にセットできるととも
に、使用済みバイオセンサ3を元のセンサ収納部14a
に包み込んで回収して廃棄できるので、複数回の測定を
迅速かつ容易に、かつ衛生的に実施できる。
【0044】なお、使用済みのバイオセンサ3には測定
対象の生体液などの試料が付着しているので、本体1内
に回収したときにその付着試料がセンサ収納部14aか
ら本体1内に漏出して、本体1を汚したり、未使用部分
のセンサ収納部14a、ひいてはそれに封入されている
バイオセンサ3に付着してしまい、正確な測定が不能に
なる恐れがある。
【0045】これを防止するために、図9に示すよう
に、センサ収納部14aにおけるバイオセンサ3の試料
付着部に相応する位置に、試料液を吸収するための不織
布や海面状体などの吸収体18が予め設置するととも
に、センサ収納部14aの対向部どうしを固着できる粘
着体(粘着剤)19をバイオセンサ3の全周を取り囲む
ように塗布などしておくのが望ましい。これにより、バ
イオセンサ3の回収動作の際に、試料液が吸収体18に
吸収されるだけでなく、粘着体19によってバイオセン
サ3が再び封入されることになり、バイオセンサ3が脱
落したり、試料液が漏出することが確実に防止される。
【0046】もちろん、吸収体18が試料液を確実に吸
収するのであれば、粘着体19はバイオセンサ3の全周
を囲む必要はなく、前述した粘着体14bのようにバイ
オセンサ3が脱落しないように、またセンサユニット1
2が開裂しないように、センサ収納部14aの対向部ど
うしを何箇所かで固着できる程度に設ければよい。海面
状体は不織布よりも吸収量が大きいので、試料液の量が
多い場合に適している。粘着体19を、吸収体を含む材
料(たとえばガーゼやスポンジを基材として両面に粘着
材料を塗布したシート)とすることで、バイオセンサ3
の脱落と試料液の漏出とを防止することもできる。
【0047】図10に示すように、上記した粘着体19
に代えて、センサ収納部14aを構成する2枚の支持体
14に一方から貫通穴20を形成する針状体21を本体
1に設けてもよい。これによれば、針状体21が貫通穴
20を形成する際に各支持体14に発生するバリ20a
が互いに内周外周に重なり合って固着されるので、セン
サ収納部14aの対向部どうしを、別材料を付加するこ
となく固着できる。よって、センサユニット12を安
価、かつ扱いやすいものとして構成できる。なお、仮想
線で示すように、針状体21の貫通を案内するガイド穴
20bを予め支持体14に形成しておけば、貫通穴20
を軽い力で容易に形成可能である。
【0048】図11に示すように、上記した針状体21
に代えて、センサ収納部14aを構成する2枚の支持体
14に端面から切り込み22を入れるカッター23を本
体1に設けてもよい。これによれば、重なり合った支持
体14(ある程度の厚みと硬さを有したもの)の端面に
切り込みを入れ、その切り口をずらすことによって、切
れ目をかみ込ませることができ、センサ収納部14aの
対向部どうしを、針状体21を用いる場合よりも軽い力
で固着できる。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、バイオセ
ンサカートリッジを測定装置本体へ装着した後に、簡単
な操作によって、バイオセンサをセンサ収納部から剥き
出して測定位置にセットできるとともに、使用済みバイ
オセンサを元のセンサ収納部に包み込んで回収して廃棄
することができ、試料中の特定成分の定量を迅速かつ容
易に、かつ、操作者が血液などの試料により手を汚すこ
となどなく、衛生的に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるバイオセンサ分与
装置の測定時の状態を示す斜視図
【図2】図1のバイオセンサ分与装置の分解斜視図
【図3】図1のバイオセンサ分与装置に装着されるバイ
オセンサカートリッジの斜視図
【図4】図3のバイオセンサカートリッジを構成するセ
ンサユニットの一部拡大図
【図5】図1のバイオセンサ分与装置におけるバイオセ
ンサカートリッジの待機時の状態を示す断面図
【図6】図1のバイオセンサ分与装置におけるバイオセ
ンサカートリッジの動作時の状態を示す断面図
【図7】図6のバイオセンサカートリッジを構成するセ
ンサユニットの一部拡大図
【図8】図1のバイオセンサ分与装置におけるバイオセ
ンサカートリッジの再待機時の状態を示す断面図
【図9】図6のバイオセンサカートリッジを構成可能な
別のセンサユニットの一部拡大図
【図10】本発明の他の実施形態におけるバイオセンサ
分与装置の要部構成図
【図11】本発明のさらに他の実施形態におけるバイオ
センサ分与装置の要部構成図
【図12】従来のバイオセンサ分与装置の外観斜視図
【図13】図12のバイオセンサ分与装置の分解斜視図
【符号の説明】
1 本体 2 バイオセンサカートリッジ 3 バイオセンサ 5 センサ突出口 7 ローラ 10 スライドボタン 12 センサユニット 14 テープ状支持体 15 ガイド体 16 刃状体 17 廃棄口 18 吸収体 19 粘着体 20 貫通穴 20b ガイド穴 21 針状体 22 切り込み 23 カッター

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料中の特定成分の電気的データを取得
    するためのバイオセンサを複数個、縦列に配列したセン
    サユニットと、 前記センサユニットを内部に脱着自在であり、前記バイ
    オセンサに試料を付着するためのセンサ口を有した筺体
    と、 前記筺体の外部に操作部が設けられ、前記操作部からの
    操作によって前記センサユニットを送出して、各バイオ
    センサを前記センサ口から試料付着部が露出する測定位
    置に順次に配置する送り機構とを有したバイオセンサ分
    与装置。
  2. 【請求項2】 センサユニットは、テープ状の支持体を
    長手方向に沿って所定間隔で折り込んで複数のV状セン
    サ収納部を形成し、各センサ収納部にバイオセンサを封
    入して構成され、送り機構は、前記センサユニットを各
    センサ収納部の封入端部がセンサ口に対向するように順
    送するとともに、前記センサ口に対向したセンサ収納部
    の封入端部の両側の支持体を引き剥がす方向およびその
    逆方向に送出可能に構成された請求項1に記載のバイオ
    センサ分与装置。
  3. 【請求項3】 センサユニットは、各センサ収納部の封
    入端部が外周方向を向くように環状に形成された請求項
    2に記載のバイオセンサ分与装置。
  4. 【請求項4】 送り機構は、センサ収納部の封入端部の
    両側の支持体を引き剥がす方向およびその逆方向に送出
    可能な送り手段と、センサ収納部に挟まれたバイオセン
    サをセンサ口に接近離間する所定の方向に案内する溝部
    が形成されたガイド手段とを有した請求項2に記載のバ
    イオセンサ分与装置。
  5. 【請求項5】 センサ収納部は、非通気性材料からなる
    支持体を用いて密閉構造とされた請求項2に記載のバイ
    オセンサ分与装置。
  6. 【請求項6】 センサ収納部に乾燥剤が封入された請求
    項2に記載のバイオセンサ分与装置。
  7. 【請求項7】 センサ収納部に、バイオセンサに付着し
    た試料液を吸収する吸収体が設置された請求項2に記載
    のバイオセンサ分与装置。
  8. 【請求項8】 吸収体が不織布あるいは海綿状体である
    請求項7に記載のバイオセンサ分与装置。
  9. 【請求項9】 送り機構によってセンサ口から筺体内に
    引き込まれたセンサ収納部のバイオセンサ周囲部分を固
    着する固着手段が設けられた請求項2に記載のバイオセ
    ンサ分与装置。
  10. 【請求項10】 固着手段は、センサ収納部に予め配置
    された粘着体である請求項9に記載のバイオセンサ分与
    装置。
  11. 【請求項11】 粘着体は、バイオセンサを囲むように
    連続して配置された請求項10に記載のバイオセンサ分
    与装置。
  12. 【請求項12】 粘着体は、試料液を吸収可能な材料で
    構成された請求項10に記載のバイオセンサ分与装置。
  13. 【請求項13】 固着手段は、センサ収納部を構成する
    2枚の支持体に一方から貫通穴を形成可能に筺体に設け
    られた針状体である請求項9に記載のバイオセンサ分与
    装置。
  14. 【請求項14】 針状体の貫通を案内するガイド穴が予
    め支持体に形成された請求項13に記載のバイオセンサ
    分与装置。
  15. 【請求項15】 固着手段は、センサ収納部を構成する
    2枚の支持体に端面から切り込みを形成可能に筺体に設
    けられた刃状体である請求項9に記載のバイオセンサ分
    与装置。
  16. 【請求項16】 送り機構によってセンサ口から本体内
    に引き込まれたセンサ収納部をバイオセンサよりもセン
    サ口側においてセンサユニットから切断分離する切断手
    段が筺体に設けられた請求項9に記載のバイオセンサ分
    与装置。
  17. 【請求項17】 センサユニットから切断分離されたセ
    ンサ収納部を排出する廃棄口が筺体に形成された請求項
    16に記載のバイオセンサ分与装置。
  18. 【請求項18】 廃棄口は、センサユニットを順送する
    送り機構の動作に連動して開閉されるように構成された
    請求項17に記載のバイオセンサ分与装置。
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