JP2003214086A - 鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施工方法、及びシールド掘進用鋼矢板 - Google Patents

鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施工方法、及びシールド掘進用鋼矢板

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JP2003214086A
JP2003214086A JP2002011962A JP2002011962A JP2003214086A JP 2003214086 A JP2003214086 A JP 2003214086A JP 2002011962 A JP2002011962 A JP 2002011962A JP 2002011962 A JP2002011962 A JP 2002011962A JP 2003214086 A JP2003214086 A JP 2003214086A
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JP
Japan
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steel sheet
sheet pile
shield
wall
excavation
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JP2002011962A
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English (en)
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Kazuyuki Fukada
和志 深田
Kazuyuki Takenaka
計行 竹中
Kenichiro Hayashi
健一郎 林
Ryoichi Taniguchi
良一 谷口
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Zenitaka Corp
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Zenitaka Corp
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールド施工部分の地盤改良をしなくても地
盤の崩れや出水の虞がない鋼矢板立坑のシールド掘進用
土留め施工方法を提供する。 【解決手段】 シールド掘進用鋼矢板2は、2本の鋼矢
板2aと鋼矢板2bが1本の鋼矢板となる如く接合部2
1にて接合されている。掘削する立坑部分を囲むように
鋼矢板1を打設し、SEW施工を行う部分は、前記鋼矢
板2を打設する。鋼矢板1と前記鋼矢板2とを打設した
部分を掘削する。前記鋼矢板2のシールド施工部分の前
面に壁4を並べて固定する。壁4に坑口コンクリート6
を打設する。壁4とシールド掘進用鋼矢板2との間の隙
間に、充填材8を充填する。坑口6aにシールド掘進機
11を設置する。前記鋼矢板2の接合部21から分離さ
れた鋼矢板2aを、地盤10上に所定の長さだけ引き抜
き、引き抜いた部分の鋼矢板2aを切断して撤去し、シ
ールド掘進機11を発進させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、地盤を掘削する
前に周辺の地盤が崩れたり、滑ったりしないようにする
ために地盤中に鋼矢板を打設して掘削する鋼矢板立坑の
シールド掘進用土留め施工方法、及びシールド掘進用鋼
矢板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の鋼矢板立坑のシールド掘進用土留
め施工方法は、まず、打設した鋼矢板のシールド施工部
分に坑口コンクリートを打設し、出水、及び崩れを防止
するために、そのシールド施工部分に薬液を注入して地
盤改良を施す。その後、シールド施工部分の鋼矢板を切
断し、撤去又は引き抜いて、シールド施工部分の地盤へ
シールド掘進機を発進、又は到達させる施工方法であっ
た。あるいは、鋼矢板立坑のシールド施工側に、もう一
つ鋼矢板立坑を掘削してシールド掘進機を設置する。そ
して、そのもう一つの鋼矢板立坑を埋め戻し、その後、
シールド施工部分の鋼矢板を引き抜いて、シールド施工
部分の地盤へシールド掘進機を発進させる施工方法であ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施工方法におい
ては、シールド施工部分から鋼矢板を引き抜いた際に、
その部分の地盤の崩れや出水を防止するために、シール
ド施工部分の地盤改良したり、2重の鋼矢板立坑を施工
したりする必要があり、それによって施工工程が煩雑に
なってしまっていた。また、地盤改良を施してもシール
ド施工部分から鋼矢板を引き抜いた際に、改良地盤と鋼
矢板との間の密封状態が縁切りされて出水してしまう虞
があった。さらに、接合部分を有するシールド掘進用鋼
矢板を使用した場合、地盤改良が十分でないと、あるい
は地盤改良を施す前に、その接合部分から出水してしま
う虞もあった。
【0004】本願発明は、このような状況に鑑み成され
たものであり、その課題は、シールド施工部分の地盤改
良をしなくても地盤の崩れや出水の虞がない鋼矢板立坑
のシールド掘進用土留め施工方法、及び接合部分から出
水する虞がないシールド掘進用鋼矢板を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本願請求項1に記載の発明は、鋼矢板を地盤に打設
する鋼矢板打設工程と、打設した前記鋼矢板で囲まれた
範囲内を掘削する立坑掘削工程と、前記鋼矢板のシール
ド施工部分前面に、シールド掘進機にて直接切削可能な
材料から成る壁を設置する壁設置工程と、前記鋼矢板の
シールド施工部分において、前記鋼矢板を分離可能な如
く切断する鋼矢板切断工程と、前記壁に坑口コンクリー
トを打設する坑口コンクリート打設工程と、前記シール
ド掘進機を前記坑口から前記壁に向けて発進可能な如く
設置するシールド掘進機発進準備工程と、分離可能に切
断した前記鋼矢板を前記シールド施工部分から退避させ
る如く地盤上に引き抜く鋼矢板引き抜き工程と、前記シ
ールド掘進機を発進させるシールド掘進機発進工程とを
有する鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施工方法であ
る。
【0006】このように、分離可能な如く切断したシー
ルド掘進機を発進させるシールド施工部分の鋼矢板を引
き抜いた際に、シールド施工部分の地盤がシールド掘進
用鋼矢板のシールド施工部分前面に設置された壁に支え
られて、シールド施工部分の地盤が崩れるのを防止する
ことができるとともに、その部分からの出水を防止する
ことができる。
【0007】これにより、本願請求項1に記載の発明に
係る鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施工方法によれ
ば、シールド掘進機を発進させるシールド施工部分の鋼
矢板を引き抜いた際に、シールド掘進用鋼矢板のシール
ド施工部分前面に設置された壁によって、その部分の地
盤が崩れるのを防止することができるとともに、その部
分からの出水を防止することができるので、シールド施
工部分の地盤改良をしなくても地盤の崩れや出水を防止
することができるという作用効果が得られる。
【0008】本願請求項2に記載の発明は、鋼矢板を地
盤に打設する鋼矢板打設工程と、打設した前記鋼矢板で
囲まれた範囲内を掘削する立坑掘削工程と、前記鋼矢板
のシールド施工部分前面に、シールド掘進機にて直接切
削可能な材料から成る壁を設置する壁設置工程と、前記
鋼矢板のシールド施工部分において、前記鋼矢板を分離
可能な如く切断する鋼矢板切断工程と、前記壁に坑口コ
ンクリートを打設する坑口コンクリート打設工程と、分
離可能に切断した前記鋼矢板を前記シールド施工部分か
ら退避させる如く地盤上に引き抜く鋼矢板引き抜き工程
と、前記シールド掘進機を到達させるシールド掘進機到
達工程とを有する鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施
工方法である。
【0009】このように、分離可能な如く切断したシー
ルド掘進機を到達させるシールド施工部分の鋼矢板を引
き抜いた際に、シールド施工部分の地盤がシールド掘進
用鋼矢板のシールド施工部分前面に設置された壁に支え
られて、シールド施工部分の地盤が崩れるのを防止する
ことができるとともに、その部分からの出水を防止する
ことができる。
【0010】これにより、本願請求項2に記載の発明に
係る鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施工方法によれ
ば、シールド掘進機を到達させるシールド施工部分の鋼
矢板を引き抜いた際に、シールド掘進用鋼矢板のシール
ド施工部分前面に設置された壁によって、その部分の地
盤が崩れるのを防止することができるとともに、その部
分からの出水を防止することができるので、シールド施
工部分の地盤改良をしなくても地盤の崩れや出水を防止
することができるという作用効果が得られる。
【0011】本願請求項3に記載の発明は、請求項1又
は2において、前記鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め
施工方法は、前記坑口コンクリートを打設した後に、前
記壁と前記鋼矢板との間の隙間に充填材を充填する工程
を有する、ことを特徴とした鋼矢板立坑のシールド掘進
用土留め施工方法である。
【0012】本願請求項3に記載の発明に係る鋼矢板立
坑のシールド掘進用土留め施工方法によれば、本願請求
項1又は2に記載の発明による作用効果に加えて、壁と
鋼矢板との間の隙間に充填材を充填することによって、
壁をより強固に固定することができるという作用効果が
得られる。
【0013】本願請求項4に記載の発明は、請求項1又
は2において、前記壁設置工程は、複数の前記壁を所定
の間隔をもって配置する工程であり、前記鋼矢板立坑の
シールド掘進用土留め施工方法は、前記シールド掘進機
にて直接切削可能な材料から成り、打設する前記坑口コ
ンクリートの前記坑口を密閉する押さえ板を、前記壁の
前面に設置する押さえ板設置工程と、前記押さえ板と前
記鋼矢板との間の隙間に充填材を充填する工程とを有す
る、ことを特徴とした鋼矢板立坑のシールド掘進用土留
め施工方法である。
【0014】まず、シールド施工部分の鋼矢板の前面
に、複数の壁を所定の間隔をもって配置する。次に、配
置した壁の前面にシールド掘進機にて直接切削可能な材
料から成る押さえ板を設置する。この押さえ板は、坑口
コンクリートを打設した際に坑口を塞いで、押さえ板と
シールド施工部分の鋼矢板との間に密閉された空間を形
成する。そして、この密閉された空間に充填材を充填す
ると、充填材は、壁と鋼矢板との隙間、及び所定の間隔
をもって配置されている壁と壁との間に充填される。
【0015】このように、複数の壁を所定の間隔をもっ
て配置し、壁と鋼矢板との隙間、及び壁と壁との間に充
填材を充填することで、シールド施工部分の全面に壁を
設置しなくても本願発明の実施が可能になり、本願発明
による作用効果を得ることができる。そして、それによ
って、壁の量を減らすことができるので、施工コストを
低減させることができる。
【0016】これにより、本願請求項4に記載の発明に
係る鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施工方法によれ
ば、本願請求項1又は2に記載の発明による作用効果に
加えて、施工コストを低減させることができるという作
用効果が得られる。
【0017】本願請求項5に記載の発明は、鋼矢板と、
複数の鋼矢板が1本の鋼矢板となる如く接合部にて接合
されているシールド掘進用鋼矢板とを地盤に打設する鋼
矢板打設工程と、打設した前記鋼矢板及び前記シールド
掘進用鋼矢板で囲まれた範囲内を掘削する立坑掘削工程
と、前記シールド掘進用鋼矢板のシールド施工部分前面
に、シールド掘進機にて直接切削可能な材料から成る壁
を設置する壁設置工程と、前記壁に坑口コンクリートを
打設する坑口コンクリート打設工程と、前記シールド掘
進機を前記坑口から前記壁に向けて発進可能な如く設置
するシールド掘進機発進準備工程と、前記シールド掘進
用鋼矢板を前記接合部から分離させて、前記シールド施
工部分の前記シールド掘進用鋼矢板を、該シールド施工
部分から退避させる如く地盤上に引き抜くシールド掘進
用鋼矢板引き抜き工程と、前記シールド掘進機を発進さ
せるシールド掘進機発進工程とを有する鋼矢板立坑のシ
ールド掘進用土留め施工方法である。
【0018】このように、シールド掘進機を発進させる
シールド施工部分の鋼矢板を接合部において分離し、分
離した鋼矢板を引き抜いた際に、シールド施工部分の地
盤がシールド掘進用鋼矢板のシールド施工部分前面に設
置された壁に支えられて、シールド施工部分の地盤が崩
れるのを防止することができるとともに、その部分から
の出水を防止することができる。
【0019】これにより、本願請求項5に記載の発明に
係る鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施工方法によれ
ば、シールド掘進機を発進させるシールド施工部分の鋼
矢板を引き抜いた際に、シールド掘進用鋼矢板のシール
ド施工部分前面に設置された壁によって、その部分の地
盤が崩れるのを防止することができるとともに、その部
分からの出水を防止することができるので、シールド施
工部分の地盤改良をしなくても地盤の崩れや出水を防止
することができるという作用効果が得られる。
【0020】本願請求項6に記載の発明は、鋼矢板と、
複数の鋼矢板が1本の鋼矢板となる如く接合部にて接合
されているシールド掘進用鋼矢板とを地盤に打設する鋼
矢板打設工程と、打設した前記鋼矢板及び前記シールド
掘進用鋼矢板で囲まれた範囲内を掘削する立坑掘削工程
と、前記シールド掘進用鋼矢板のシールド施工部分前面
に、シールド掘進機にて直接切削可能な材料から成る壁
を設置する壁設置工程と、前記壁に坑口コンクリートを
打設する坑口コンクリート打設工程と、前記シールド掘
進用鋼矢板を前記接合部から分離させて、前記シールド
施工部分の前記シールド掘進用鋼矢板を、該シールド施
工部分から退避させる如く地盤上に引き抜くシールド掘
進用鋼矢板引き抜き工程と、前記シールド掘進機を到達
させるシールド掘進機到達工程とを有する鋼矢板立坑の
シールド掘進用土留め施工方法である。
【0021】このように、シールド掘進機を到達させる
シールド施工部分の鋼矢板を接合部において分離し、分
離した鋼矢板を引き抜いた際に、シールド施工部分の地
盤がシールド掘進用鋼矢板のシールド施工部分前面に設
置された壁に支えられて、シールド施工部分の地盤が崩
れるのを防止することができるとともに、その部分から
の出水を防止することができる。
【0022】これにより、本願請求項6に記載の発明に
係る鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施工方法によれ
ば、シールド掘進機を到達させるシールド施工部分の鋼
矢板を引き抜いた際に、シールド掘進用鋼矢板のシール
ド施工部分前面に設置された壁によって、その部分の地
盤が崩れるのを防止することができるとともに、その部
分からの出水を防止することができるので、シールド施
工部分の地盤改良をしなくても地盤の崩れや出水を防止
することができるという作用効果が得られる。
【0023】本願請求項7に記載の発明は、請求項5又
は6において、前記鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め
施工方法は、前記坑口コンクリートを打設した後に、前
記壁と前記シールド掘進用鋼矢板との間の隙間に充填材
を充填する工程を有する、ことを特徴とした鋼矢板立坑
のシールド掘進用土留め施工方法である。
【0024】本願請求項7に記載の発明に係る鋼矢板立
坑のシールド掘進用土留め施工方法によれば、本願請求
項5又は6に記載の発明による作用効果に加えて、壁と
シールド掘進用鋼矢板との間の隙間に充填材を充填する
ことによって、壁をより強固に固定することができると
いう作用効果が得られる。
【0025】本願請求項8に記載の発明は、請求項5又
は6において、前記壁設置工程は、複数の前記壁を所定
の間隔をもって配置する工程であり、前記鋼矢板立坑の
シールド掘進用土留め施工方法は、前記シールド掘進機
にて直接切削可能な材料から成り、打設する前記坑口コ
ンクリートの前記坑口を密閉する押さえ板を、前記壁の
前面に設置する押さえ板設置工程と、前記押さえ板と前
記シールド掘進用鋼矢板との間の隙間に充填材を充填す
る工程とを有する、ことを特徴とした鋼矢板立坑のシー
ルド掘進用土留め施工方法である。
【0026】まず、シールド施工部分のシールド掘進用
鋼矢板の前面に、複数の壁を所定の間隔をもって配置す
る。次に、配置した壁の前面にシールド掘進機にて直接
切削可能な材料から成る押さえ板を設置する。この押さ
え板は、坑口コンクリートを打設した際に坑口を塞い
で、押さえ板とシールド施工部分のシールド掘進用鋼矢
板との間に密閉された空間を形成する。そして、この密
閉された空間に充填材を充填すると、充填材は、壁とシ
ールド掘進用鋼矢板との隙間、及び所定の間隔をもって
配置されている壁と壁との間に充填される。
【0027】このように、複数の壁を所定の間隔をもっ
て配置し、壁とシールド掘進用鋼矢板との隙間、及び壁
と壁との間に充填材を充填することで、シールド施工部
分の全面に壁を設置しなくても本願発明の実施が可能に
なり、本願発明による作用効果を得ることができる。そ
して、それによって、壁の量を減らすことができるの
で、施工コストを低減させることができる。
【0028】これにより、本願請求項8に記載の発明に
係る鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施工方法によれ
ば、本願請求項5又は6に記載の発明による作用効果に
加えて、施工コストを低減させることができるという作
用効果が得られる。
【0029】本願請求項9に記載の発明は、請求項5〜
8のいずれか1項において、前記シールド掘進用鋼矢板
の接合部は、隣接した前記シールド掘進用鋼矢板の接合
部との間の隙間を埋めるパッキンを有している、ことを
特徴とした鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施工方法
である。
【0030】本願請求項9に記載の発明に係る鋼矢板立
坑のシールド掘進用土留め施工方法によれば、本願請求
項5〜8のいずれか1項に記載の発明による作用効果に
加えて、シールド掘進用鋼矢板の接合部は、隣接したシ
ールド掘進用鋼矢板の接合部との間の隙間を埋めるパッ
キンを有しているので、接合部間の隙間からの出水を防
止することができるという作用効果が得られる。
【0031】本願請求項10に記載の発明は、請求項1
〜9のいずれか1項において、前記壁の素材は、プラス
チック発泡体を無機繊維で強化した複合材である、こと
を特徴とした鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施工方
法である。
【0032】プラスチック発泡体を無機繊維で強化した
複合材は、高い強度を有しつつ、シールド掘進機により
容易、かつ確実に掘進することができる。したがって、
このような素材で壁を構成することによって、掘進前に
は高い強度でシールド施工部分の地盤が崩れるのを防止
することができる。そして、シールド掘進機によって掘
進する際には、容易に掘進することができる。
【0033】これにより、本願請求項10に記載の発明
に係る鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施工方法によ
れば、本願請求項1〜9のいずれか1項に記載の発明に
よる作用効果に加えて、掘進前には高い強度でシールド
施工部分の地盤が崩れるのを防止することができ、かつ
シールド掘進機によって掘進する際には、容易に掘進す
ることができる壁を構成することができるので、シール
ド掘進機による掘進を、より確実かつ容易に行うことが
できるという作用効果が得られる。
【0034】本願請求項11に記載の発明は、請求項9
に記載のシールド掘進用鋼矢板であって、2枚の前記鋼
矢板が、第1の接合部材と第2の接合部材とで挟んで接
続する前記接合部にて、1本の鋼矢板となる如く接合さ
れており、前記パッキンは、前記第2の接合部材の両側
端に、該第2の接合部材の側端と、隣接する前記シール
ド掘進用鋼矢板の前記第1の接合部材の側端との間の隙
間を埋める如く配設されている、ことを特徴としたシー
ルド掘進用鋼矢板である。
【0035】このように、第2の接合部材の両側端に隣
接するシールド掘進用鋼矢板の接合部の第1の接合部材
との隙間を埋めるパッキンが配設されているので、隣接
するシールド掘進用鋼矢板の接合部間の隙間を埋めるこ
とができ、それによって、その接合部間からの出水を防
止することができる。
【0036】これにより、本願請求項11に記載の発明
に係るシールド掘進用鋼矢板によれば、隣接するシール
ド掘進用鋼矢板の接合部間からの出水を防止することが
できるので、接合部の鋼矢板間の隙間から出水した水が
接合部の外に出水することを防止することができるとい
う作用効果が得られる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の一実施の形態を
図面に基づいて説明する。まず、鋼矢板立坑を掘削し、
立坑の側壁からシールド掘進機を発進させる施工工程に
ついて説明する。図1は、本願発明に係る鋼矢板立坑の
シールド掘進用土留め施工方法において、鋼矢板を地盤
に打設する工程の断面を示した平面図である。また、図
2は、図1のI-I断面を示した側面図であり、図3は、
図1のII-II断面を示した正面図である。
【0038】まず、立坑を掘削する地盤に鋼矢板1とシ
ールド掘進用鋼矢板2を打設する。シールド掘進用鋼矢
板2は、2本の鋼矢板2aと鋼矢板2bが1本の鋼矢板
となる如く接合部21にて接合されている鋼矢板であ
る。掘削する立坑部分を囲むように鋼矢板1を打設し、
シールド掘進機で、そのまま横穴を掘進する施工(以
下、SEW施工という)を行う部分は、シールド掘進用
鋼矢板2を打設する(鋼矢板打設工程)。次に、鋼矢板
1とシールド掘進用鋼矢板2とを打設した部分を掘削す
る(立坑掘削工程)。掘削する過程において、図示の如
く支保工3を鋼矢板1及びシールド掘進用鋼矢板2の間
に設置して、地盤が崩れないように補強をし、これは従
来実施されている鋼矢板立坑の施工方法と全く同様であ
る。
【0039】図4は、本願発明に係る鋼矢板立坑のシー
ルド掘進用土留め施工方法において、シールド掘進用鋼
矢板2のシールド施工部分の前面に壁を設置する工程の
断面を示した平面図である。また、図5は、その断面を
示した側面図であり、図6は、その断面を示した正面図
である。
【0040】つづいて、従来と同様に掘削した立坑の底
面に底版コンクリートを設置した後、シールド掘進用鋼
矢板2のシールド施工部分の前面に、フレーム材等で複
数の壁4を並べて固定する(壁設置工程)。壁4は、シ
ールド掘進機にて直接切削可能な材料から成る部材を使
用し、好ましくは、側圧に耐えられる厚さを有する矩形
断面とするのがよい。シールド掘進機にて直接切削可能
な材料としては、プラスチック発泡体を無機繊維で強化
したもので、高質ウレタン樹脂よりなるプラスチック発
泡体をガラス長繊維より成る無機繊維等で強化した複合
材等が挙げられ、当該実施の形態において、壁4は、市
販されている軽量耐食構造材であるエスロンネオランパ
ーFFUの内、品種記号FFU−74(積水化学工業株
式会社製)を使用している。尚、この材料に限定されな
いのは勿論である。
【0041】また、好ましくは、壁4は、1枚の部材で
あるほうがよく、複数の壁4を並べる場合には、壁4の
側端に凹凸を設け、接着接合すると強度が増す(後述の
図20参照)。そして、鋼矢板2aを地盤10上に抜き
取ることができるように、あらかじめシールド掘進用鋼
矢板2の接合部21の接合部分を切り離しておく。
【0042】図7は、本願発明に係る鋼矢板立坑のシー
ルド掘進用土留め施工方法において、壁4に坑口コンク
リート6を打設する工程の断面を示した平面図である。
また、図8は、その断面を示した側面図であり、図9
は、その断面を示した正面図である。また、図20は、
本願発明に係る鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施工
方法において、坑口コンクリート6を打設した部分を拡
大して示したものであり、図20(a)は、III-III断
面を示した平面図、図20(b)は、IV-IV断面を示し
た正面図、図20(c)は、V-V断面を示した側面図で
ある。
【0043】並べて固定した壁4に坑口コンクリート6
を打設して、壁4を強固に設置するとともに、シールド
掘進機を設置する坑口6aを形成する(坑口コンクリー
ト打設工程)。坑口コンクリート6には、曲げ力が作用
するので、強度を有する鉄筋コンクリートで形成するの
が好ましい。また、坑口コンクリート6を打設する際
に、鋼矢板1にアンカー61を設置すると、より強度が
増すので好ましい(図20)。坑口6aの周囲には、シ
ールド掘進機を坑口6aに設置した際に、坑口6aとシ
ールド掘進機との隙間を塞ぐエントランスパッキン7を
配設する。さらに、壁4とシールド掘進用鋼矢板2との
間の隙間に、低強度モルタル等の充填材8を充填するこ
とで、壁4をより強固に固定することができる。
【0044】図10は、本願発明に係る鋼矢板立坑のシ
ールド掘進用土留め施工方法において、打設した坑口コ
ンクリート6の坑口6aに、シールド掘進機を設置する
工程の断面を示した平面図である。また、図11は、そ
の断面を示した側面図であり、図12は、その断面を示
した正面図である。
【0045】エントランスパッキン7を介して、坑口6
aにシールド掘進機11を図示の如く設置して、シール
ド掘進機11の発進準備を行う(シールド掘進機発進準
備工程)。そして、シールド掘進用鋼矢板2の接合部2
1から分離された鋼矢板2aを、地盤10上に(符号A
で示した矢印の方向に)所定の長さだけ引き抜き、引き
抜いた部分の鋼矢板2aを切断して撤去する(シールド
掘進用鋼矢板引き抜き工程)。また鋼矢板2aを引き抜
いた後、ある程度時間が経過する場合には、図示の如
く、反力材9と鋼矢板1に設置した反力壁9aとによっ
て、シールド掘進機11を壁4に押しつける反力を確保
する。
【0046】図13は、本願発明に係る鋼矢板立坑のシ
ールド掘進用土留め施工方法において、シールド掘進機
11を発進させる工程の断面を示した平面図である。ま
た、図14は、その断面を示した側面図であり、図15
は、その断面を示した正面図である。
【0047】従来の鋼矢板立坑のSEW施工と同様に、
シールド掘進機11を発進させて、鋼矢板立坑の側壁に
横穴を掘る。次に、鋼矢板立坑を掘削し、立坑の側壁か
らシールド掘進機11を到達させる施工工程について説
明する。
【0048】図16は、本願発明に係る鋼矢板立坑のシ
ールド掘進用土留め施工方法において、打設した坑口コ
ンクリート6の坑口6aに、シールド掘進機を到達させ
る準備工程の断面を示した平面図である。また、図17
は、その断面を示した側面図である。
【0049】壁4を設置し、坑口コンクリート6を打設
するまでの工程は、前述のシールド掘進機11を発進さ
せる施工工程と同様である。坑口コンクリート6を打設
した後、坑口6a内に充填材8を打設し、密閉エントラ
ンス12で密閉する。反力材9と鋼矢板1に設置した反
力壁9aとによって、密閉エントランス12を壁4に押
しつける反力を確保する。また、壁4とシールド掘進用
鋼矢板2との間の隙間に、低強度モルタル等の充填材8
を充填することで、壁4をより強固に固定することがで
きる。そして、シールド掘進用鋼矢板2の接合部21か
ら分離された鋼矢板2aを、地盤10上に(符号Aで示
した矢印の方向に)所定の長さだけ引き抜き、引き抜い
た部分の鋼矢板2aを切断して撤去する(シールド掘進
用鋼矢板引き抜き工程)。
【0050】図18は、本願発明に係る鋼矢板立坑のシ
ールド掘進用土留め施工方法において、シールド掘進機
11を発進させる工程の断面を示した平面図である。ま
た、図19は、その断面を示した側面図である。従来の
鋼矢板立坑のSEW施工と同様に、シールド掘進機11
を到達させて、鋼矢板立坑の側壁に横穴を掘る。
【0051】このようにして、シールド掘進機11を発
進、又は到達させるシールド施工部分の鋼矢板2aを接
合部21において分離し、分離した鋼矢板2aを引き抜
いた際に、シールド施工部分の地盤10が壁4に支えら
れて、シールド施工部分の地盤10が崩れるのを防止す
ることができるとともに、その部分からの出水を防止す
ることができる。したがって、シールド施工部分の地盤
改良をしなくても地盤10の崩れや出水を防止すること
ができる。
【0052】つづいて、シールド掘進用鋼矢板2につい
て説明する。図21は、本願発明に係るシールド掘進用
鋼矢板2の接合部21近傍を拡大して示したものであ
り、図21(a)は正面図、図21(b)は側面図、図
21(c)はVI-VI断面図、図21(d)はVII-VII断面
図、図21(e)は、VIII-VIII断面図である。
【0053】前述したように、シールド掘進用鋼矢板2
は、鋼矢板2a、鋼矢板2b、及び接合部21から成
る。接合部21は、「第1の接合部材」としての接合板
21aと、「第2の接合部材」としての接合板21b
と、ボルトとナットとの組合せによる複数の接合部品2
2とで構成されている。鋼矢板2aと鋼矢板2bと縦に
並べ、その接合部分を接合板21aと接合板21bとで
両面から挟み、接合部品22で図示の如く接合する。こ
れによって、接合された鋼矢板2aと鋼矢板2bは、1
本の鋼矢板としてのシールド掘進用鋼矢板2となる。
【0054】図22は、本願発明に係るシールド掘進用
鋼矢板2の鋼矢板2aを接合部21から分離した状態の
接合部21近傍を拡大して示したものであり、図22
(a)は正面図、図22(b)は側面図、図22(c)
はIX-IX断面図、図22(d)はX-X断面図、図22
(e)は、XI-XI断面図、図22(f)は、XII-XII断面
図である。
【0055】鋼矢板2aと、接合板21a及び接合板2
1bとを接合している接合部品22を撤去することで、
接合部21から鋼矢板2aを分離することができる。
【0056】図23は、本願発明に係るシールド掘進用
鋼矢板2を打設した状態の断面を拡大して示した平面図
であり、図23(a)は図22のX-X断面図、図23
(b)は図22のXI-XI断面図である。
【0057】鋼矢板1と同様に、シールド掘進用鋼矢板
2は、図示の如く、表面と裏面とを互い違いに並べた状
態で打設される。鋼矢板2bは、隣接した鋼矢板2bと
側端で係合して連結される(図23(a))。また、接
合板21bの両側端には、図示の如く、パッキン23が
配設されており、パッキン23は、接合板21bと隣接
するシールド掘進用鋼矢板2の接合板21aとの隙間を
塞いでいる。
【0058】このようにして、鋼矢板2aを抜いた状態
(図23(b))でも、接合部21と隣接するシールド
掘進用鋼矢板2の接合部21との間の隙間から出水する
ことを防止することができる。
【0059】また、他の実施の形態としては、上述した
各実施の形態の壁設置工程、及び坑口コンクリート打設
工程において、壁4をシールド施工部分の全面に配置し
ない鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施工方法が挙げ
られる。
【0060】図24は、本願発明に係る鋼矢板立坑のシ
ールド掘進用土留め施工方法の他の実施の形態における
坑口コンクリート6を打設した部分を拡大して示したも
のであり、図24(a)は、XII-XII断面を示した平面
図、図24(b)は、XIII-XIII断面を示した正面図、
図24(c)は、IXV-IXV断面を示した側面図である。
【0061】まず、壁4を図示の如く所定の間隔で設置
する。次に、壁4と同様にシールド掘進機11にて直接
切削可能な材料から成り、打設する坑口コンクリート6
の坑口6aを密閉する押さえ板41を壁4の前面に設置
した後(押さえ板設置工程)、坑口コンクリート6を打
設する。そして、押さえ板41とシールド掘進用鋼矢板
2との間に、図示の如く充填材8を充填する。
【0062】このように、壁4をシールド施工部分の全
面に配置しないで、本願発明を実施することも可能であ
り、このような態様であっても本願発明による作用効果
を得ることができるものである。
【0063】さらに、他の実施の形態としては、上述し
た各実施の形態において、シールド掘進用鋼矢板2を使
用しない鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施工方法が
挙げられる。シールド施工部分にも従来の鋼矢板1を打
設し、シールド掘進用鋼矢板2の接合部21を分離する
工程に変えて、打設後の鋼矢板1のシールド施工部分を
切断手段によって切断して分離することで、本願発明に
係る鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施工方法の実施
が可能である。打設後の鋼矢板1を切断するので、手間
がかかる上に、切断する際に切断した部分から出水する
虞はあるものの、鋼矢板1を打設後にシールド施工部分
の位置を変更しても柔軟に対応することができるという
メリットがあると言える。
【0064】尚、本願発明は上記実施例に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種
々の変形が可能であり、それらも本願発明の範囲内に含
まれるものであることは言うまでもない。
【0065】
【発明の効果】本願発明によれば、シールド施工部分の
地盤改良をしなくても地盤の崩れや出水の虞がない鋼矢
板立坑のシールド掘進用土留め施工方法、及び接合部分
から出水する虞がないシールド掘進用鋼矢板を提供する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る鋼矢板立坑のシールド掘進用土
留め施工方法において、鋼矢板を地盤に打設する工程の
断面を示した平面図である。
【図2】本願発明に係る鋼矢板立坑のシールド掘進用土
留め施工方法において、図1のI-I断面を示した側面図
である。
【図3】本願発明に係る鋼矢板立坑のシールド掘進用土
留め施工方法において、図1のII-II断面を示した正面
図である。
【図4】本願発明に係る鋼矢板立坑のシールド掘進用土
留め施工方法において、シールド掘進用鋼矢板のシール
ド施工部分の前面に壁を設置する工程の断面を示した平
面図である。
【図5】本願発明に係る鋼矢板立坑のシールド掘進用土
留め施工方法において、シールド掘進用鋼矢板のシール
ド施工部分の前面に壁を設置する工程の断面を示した側
面図である。
【図6】本願発明に係る鋼矢板立坑のシールド掘進用土
留め施工方法において、シールド掘進用鋼矢板のシール
ド施工部分の前面に壁を設置する工程の断面を示した正
面図である。
【図7】本願発明に係る鋼矢板立坑のシールド掘進用土
留め施工方法において、壁に坑口コンクリートを打設す
る工程の断面を示した平面図である。
【図8】本願発明に係る鋼矢板立坑のシールド掘進用土
留め施工方法において、壁に坑口コンクリートを打設す
る工程の断面を示した側面図である。
【図9】本願発明に係る鋼矢板立坑のシールド掘進用土
留め施工方法において、壁に坑口コンクリートを打設す
る工程の断面を示した正面図である。
【図10】本願発明に係る鋼矢板立坑のシールド掘進用
土留め施工方法において、打設した坑口コンクリートの
坑口に、シールド掘進機を設置する工程の断面を示した
平面図である。
【図11】本願発明に係る鋼矢板立坑のシールド掘進用
土留め施工方法において、打設した坑口コンクリートの
坑口に、シールド掘進機を設置する工程の断面を示した
側面図である。
【図12】本願発明に係る鋼矢板立坑のシールド掘進用
土留め施工方法において、打設した坑口コンクリートの
坑口に、シールド掘進機を設置する工程の断面を示した
正面図である。
【図13】本願発明に係る鋼矢板立坑のシールド掘進用
土留め施工方法において、シールド掘進機を発進させる
工程の断面を示した平面図である。
【図14】本願発明に係る鋼矢板立坑のシールド掘進用
土留め施工方法において、シールド掘進機を発進させる
工程の断面を示した側面図である。
【図15】本願発明に係る鋼矢板立坑のシールド掘進用
土留め施工方法において、シールド掘進機を発進させる
工程の断面を示した正面図である。
【図16】本願発明に係る鋼矢板立坑のシールド掘進用
土留め施工方法において、打設した坑口コンクリートの
坑口に、シールド掘進機を到達させる準備工程の断面を
示した平面図である。
【図17】本願発明に係る鋼矢板立坑のシールド掘進用
土留め施工方法において、打設した坑口コンクリートの
坑口に、シールド掘進機を到達させる準備工程の断面を
示した側面図である。
【図18】本願発明に係る鋼矢板立坑のシールド掘進用
土留め施工方法において、シールド掘進機を発進させる
工程の断面を示した平面図である。
【図19】本願発明に係る鋼矢板立坑のシールド掘進用
土留め施工方法において、シールド掘進機を発進させる
工程の断面を示した側面図である。
【図20】本願発明に係る鋼矢板立坑のシールド掘進用
土留め施工方法において、坑口コンクリートを打設した
部分を拡大して示したものであり、図20(a)は、II
I-III断面を示した平面図、図20(b)は、IV-IV断面
を示した正面図、図20(c)は、V-V断面を示した側
面図である。
【図21】本願発明に係るシールド掘進用鋼矢板の接合
部近傍を拡大して示したものであり、図21(a)は正
面図、図21(b)は側面図、図21(c)はVI-VI断
面図、図21(d)はVII-VII断面図、図21(e)
は、VIII-VIII断面図である。
【図22】本願発明に係るシールド掘進用鋼矢板の鋼矢
板を接合部から分離した状態の接合部近傍を拡大して示
したものであり、図22(a)は正面図、図22(b)
は側面図、図22(c)はIX-IX断面図、図22(d)
はX-X断面図、図22(e)は、XI-XI断面図、図22
(f)は、XII-XII断面図である。
【図23】本願発明に係るシールド掘進用鋼矢板を打設
した状態の断面を拡大して示した平面図であり、図23
(a)は図22のX-X断面図、図23(b)は図22のX
I-XI断面図である。
【図24】本願発明に係る鋼矢板立坑のシールド掘進用
土留め施工方法の他の実施の形態を示したものであり、
図24(a)は、XII-XII断面を示した平面図、図24
(b)は、XIII-XIII断面を示した正面図、図24
(c)は、IXV-IXV断面を示した側面図である。
【符号の説明】
1、2a、2b 鋼矢板 2 シールド掘進用鋼矢板 3 支保工 4 壁 5 底版コンクリート 6 坑口コンクリート 7 エントランスパッキン 8 充填材 9 反力材 10 地盤 11 シールド掘進機 12 密閉エントランス 21 接合部 21a 接合板(第1の接合部材) 21b 接合板(第2の接合部材) 22 接合部品 23 パッキン 41 押さえ板 61 アンカー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹中 計行 東京都千代田区一番町31番地 株式会社錢 高組内 (72)発明者 林 健一郎 東京都港区虎ノ門2−3−17 積水化学工 業株式会社内 (72)発明者 谷口 良一 東京都港区虎ノ門2−3−17 積水化学工 業株式会社内 Fターム(参考) 2D049 EA02 FB03 FB12 FC03 2D054 AC01 EA07

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼矢板を地盤に打設する鋼矢板打設工程
    と、 打設した前記鋼矢板で囲まれた範囲内を掘削する立坑掘
    削工程と、 前記鋼矢板のシールド施工部分前面に、シールド掘進機
    にて直接切削可能な材料から成る壁を設置する壁設置工
    程と、 前記鋼矢板のシールド施工部分において、前記鋼矢板を
    分離可能な如く切断する鋼矢板切断工程と、 前記壁に坑口コンクリートを打設する坑口コンクリート
    打設工程と、 前記シールド掘進機を前記坑口から前記壁に向けて発進
    可能な如く設置するシールド掘進機発進準備工程と、 分離可能に切断した前記鋼矢板を前記シールド施工部分
    から退避させる如く地盤上に引き抜く鋼矢板引き抜き工
    程と、 前記シールド掘進機を発進させるシールド掘進機発進工
    程とを有する鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施工方
    法。
  2. 【請求項2】 鋼矢板を地盤に打設する鋼矢板打設工程
    と、 打設した前記鋼矢板で囲まれた範囲内を掘削する立坑掘
    削工程と、 前記鋼矢板のシールド施工部分前面に、シールド掘進機
    にて直接切削可能な材料から成る壁を設置する壁設置工
    程と、 前記鋼矢板のシールド施工部分において、前記鋼矢板を
    分離可能な如く切断する鋼矢板切断工程と、 前記壁に坑口コンクリートを打設する坑口コンクリート
    打設工程と、 分離可能に切断した前記鋼矢板を前記シールド施工部分
    から退避させる如く地盤上に引き抜く鋼矢板引き抜き工
    程と、 前記シールド掘進機を到達させるシールド掘進機到達工
    程とを有する鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施工方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記鋼矢板立
    坑のシールド掘進用土留め施工方法は、前記坑口コンク
    リートを打設した後に、前記壁と前記鋼矢板との間の隙
    間に充填材を充填する工程を有する、ことを特徴とした
    鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施工方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において、前記壁設置工
    程は、複数の前記壁を所定の間隔をもって配置する工程
    であり、前記鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施工方
    法は、前記シールド掘進機にて直接切削可能な材料から
    成り、打設する前記坑口コンクリートの前記坑口を密閉
    する押さえ板を、前記壁の前面に設置する押さえ板設置
    工程と、前記押さえ板と前記鋼矢板との間の隙間に充填
    材を充填する工程とを有する、ことを特徴とした鋼矢板
    立坑のシールド掘進用土留め施工方法。
  5. 【請求項5】 鋼矢板と、複数の鋼矢板が1本の鋼矢板
    となる如く接合部にて接合されているシールド掘進用鋼
    矢板とを地盤に打設する鋼矢板打設工程と、 打設した前記鋼矢板及び前記シールド掘進用鋼矢板で囲
    まれた範囲内を掘削する立坑掘削工程と、 前記シールド掘進用鋼矢板のシールド施工部分前面に、
    シールド掘進機にて直接切削可能な材料から成る壁を設
    置する壁設置工程と、 前記壁に坑口コンクリートを打設する坑口コンクリート
    打設工程と、 前記シールド掘進機を前記坑口から前記壁に向けて発進
    可能な如く設置するシールド掘進機発進準備工程と、 前記シールド掘進用鋼矢板を前記接合部から分離させ
    て、前記シールド施工部分の前記シールド掘進用鋼矢板
    を、該シールド施工部分から退避させる如く地盤上に引
    き抜くシールド掘進用鋼矢板引き抜き工程と、 前記シールド掘進機を発進させるシールド掘進機発進工
    程とを有する鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施工方
    法。
  6. 【請求項6】 鋼矢板と、複数の鋼矢板が1本の鋼矢板
    となる如く接合部にて接合されているシールド掘進用鋼
    矢板とを地盤に打設する鋼矢板打設工程と、 打設した前記鋼矢板及び前記シールド掘進用鋼矢板で囲
    まれた範囲内を掘削する立坑掘削工程と、 前記シールド掘進用鋼矢板のシールド施工部分前面に、
    シールド掘進機にて直接切削可能な材料から成る壁を設
    置する壁設置工程と、 前記壁に坑口コンクリートを打設する坑口コンクリート
    打設工程と、 前記シールド掘進用鋼矢板を前記接合部から分離させ
    て、前記シールド施工部分の前記シールド掘進用鋼矢板
    を、該シールド施工部分から退避させる如く地盤上に引
    き抜くシールド掘進用鋼矢板引き抜き工程と、 前記シールド掘進機を到達させるシールド掘進機到達工
    程とを有する鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施工方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6において、前記鋼矢板立
    坑のシールド掘進用土留め施工方法は、前記坑口コンク
    リートを打設した後に、前記壁と前記シールド掘進用鋼
    矢板との間の隙間に充填材を充填する工程を有する、こ
    とを特徴とした鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施工
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項5又は6において、前記壁設置工
    程は、複数の前記壁を所定の間隔をもって配置する工程
    であり、前記鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施工方
    法は、前記シールド掘進機にて直接切削可能な材料から
    成り、打設する前記坑口コンクリートの前記坑口を密閉
    する押さえ板を、前記壁の前面に設置する押さえ板設置
    工程と、前記押さえ板と前記シールド掘進用鋼矢板との
    間の隙間に充填材を充填する工程とを有する、ことを特
    徴とした鋼矢板立坑のシールド掘進用土留め施工方法。
  9. 【請求項9】 請求項5〜8のいずれか1項において、
    前記シールド掘進用鋼矢板の接合部は、隣接した前記シ
    ールド掘進用鋼矢板の接合部との間の隙間を埋めるパッ
    キンを有している、ことを特徴とした鋼矢板立坑のシー
    ルド掘進用土留め施工方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項におい
    て、前記壁の素材は、プラスチック発泡体を無機繊維で
    強化した複合材である、ことを特徴とした鋼矢板立坑の
    シールド掘進用土留め施工方法。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載のシールド掘進用鋼矢
    板であって、2枚の前記鋼矢板が、第1の接合部材と第
    2の接合部材とで挟んで接続する前記接合部にて、1本
    の鋼矢板となる如く接合されており、前記パッキンは、
    前記第2の接合部材の両側端に、該第2の接合部材の側
    端と、隣接する前記シールド掘進用鋼矢板の前記第1の
    接合部材の側端との間の隙間を埋める如く配設されてい
    る、ことを特徴としたシールド掘進用鋼矢板。
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