JP2003212574A - ガラス板の曲げ成形治具及び装置 - Google Patents

ガラス板の曲げ成形治具及び装置

Info

Publication number
JP2003212574A
JP2003212574A JP2002018165A JP2002018165A JP2003212574A JP 2003212574 A JP2003212574 A JP 2003212574A JP 2002018165 A JP2002018165 A JP 2002018165A JP 2002018165 A JP2002018165 A JP 2002018165A JP 2003212574 A JP2003212574 A JP 2003212574A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaped member
rod
bending
glass plate
jig
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002018165A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ando
博史 安藤
Junshi Hori
順士 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2002018165A priority Critical patent/JP2003212574A/ja
Priority to PCT/JP2003/000794 priority patent/WO2003064337A1/ja
Publication of JP2003212574A publication Critical patent/JP2003212574A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B23/00Re-forming shaped glass
    • C03B23/02Re-forming glass sheets
    • C03B23/023Re-forming glass sheets by bending
    • C03B23/03Re-forming glass sheets by bending by press-bending between shaping moulds
    • C03B23/0302Re-forming glass sheets by bending by press-bending between shaping moulds between opposing full-face shaping moulds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B23/00Re-forming shaped glass
    • C03B23/02Re-forming glass sheets
    • C03B23/023Re-forming glass sheets by bending
    • C03B23/03Re-forming glass sheets by bending by press-bending between shaping moulds

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数の曲げ成形型を製作する必要がなく、か
つ、複数の任意の形状に対応し得るガラス板の曲げ成形
治具及び装置を提供する。 【解決手投】 ガラス板の曲げ成形に使用される治具に
おいて、架台20と、ガラス板に当接させるための可撓
性の板状部材12と、一端部が架台に接続されかつ他端
部が板状部材に接続されて架台と板状部材との距離を所
望の長さに保つための棒状部材14と棒状部材支持座1
6とよりなる複数の接続手段とを備えたガラス板の曲げ
成形治具10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軟化点近傍の温度
に加熱されたガラス板を任意の曲率に曲げ成形するため
に使用されるガラス板の曲げ成形治具及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ガラス板を、曲げ成形型を用いて曲げ成
形する方法及び装置については、従来より各種の提案が
なされている(たとえば、特開平5−170468号公
報)。
【0003】具体的には、たとえば、枠状でガラス板の
輪郭形状に沿って形成されたプレスリングにガラス板下
面の周面が支持され、該プレスリングに支持されたガラ
ス板が、プレスリングの上昇移動により、下部が凸状に
形成された曲げ成形型に向けて移動され、該型に押し付
けられて、形に沿った形状に曲げ成形される。また、ガ
ラス板が凸状の雄型(曲げ成形型)と凹状の雌型(曲げ
成形型)との間にサンドイッチされて曲げ成形される例
もある。
【0004】これらの例で使用される曲げ成形型は、ガ
ラス板の型式、品種ごとに使い分けられているのが通常
である。また、湾曲形状がほぼ同一の曲げ成形型を、フ
ァミリーとしてまとめて分類し、各ファミリー毎に製
作、管理されている例もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、たとえば自動
車用のガラス板のような製品は、ガラス板の型式、品種
等の数が非常に多く、各型式毎、各品種毎、又は各ファ
ミリー毎に曲げ成形型を保有するのはコスト面で大きな
負担となっている。また、曲げ成形型の保管スペースを
要し、曲げ成形型の管理も大変である。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、多数の曲げ成形型を製作する必要がなく、か
つ、複数の任意の形状に対応し得るガラス板の曲げ成形
治具及び装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、ガラス板の曲げ成形に使用される治具に
おいて、架台と、ガラス板に当接させるための可撓性の
板状部材と、一端部が前記架台に接続されかつ他端部が
前記板状部材に接続されて前記架台と前記板状部材との
距離を所望の長さに保つための複数の接続手段と、を備
えたことを特徴とするガラス板の曲げ成形治具を提供す
る。
【0008】本発明によれば、ガラス板に当接させるた
めの可撓性の板状部材と複数の接続手段との組み合わせ
等により、板状部材の表面が任意の曲面形状に形成され
る。これにより、多数の曲げ成形型を製作する必要がな
く、かつ、複数の任意の形状に対応し得るガラス板の曲
げ成形治具が得られる。
【0009】また、本発明は、加熱されたガラス板を第
一の成形治具と第二の成形治具とでプレスすることによ
り曲げ成形するガラス板の曲げ成形装置において、前記
第一の成形治具及び第二の成形治具の両方/いずれか一
方は、上記のガラス板の曲げ成形治具であることを特徴
とするガラス板の曲げ成形装置を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係るガラス板の曲げ成形治具の好ましい実施の形態を詳
説する。図1は、ガラス板の曲げ成形治具の実施の形態
(第一の実施形態)の断面図である。同図に示されるよ
うに、ガラス板の曲げ成形治具10は、板状部材12、
棒状部材14、棒状部材支持座16、固定装置18、架
台20等より構成される。
【0011】板状部材12の背面(上面)には、複数本
の棒状部材14、14…の一端が球面ジョイント30に
より傾倒自在に取り付けられて(枢着されて)いる。球
面ジョイント30には、公知の手段を使用すればよく、
たとえばTHK社製の球面ジョイント(製品名:ロッド
エンド、又は、リンクボール)等を使用できる。図2
は、図1の構成の要部を拡大して示したもので、(a)
は断面図であり、(b)は(a)のA−A’線矢視図で
あり、(c)は(a)のB−B’線矢視図である。同図
(a)に示すように、球面ジョイント30の軸部30B
は棒状部材14の端部に螺合され、更にナット部材30
Aを締めつけることにより固定されている。
【0012】棒状部材14は、架台20の開口部20A
に設けられた棒状部材支持座16により傾倒自在に支持
されている。
【0013】すなわち、棒状部材14は、上部の約半分
に形成されたねじ部14Aが、棒状部材支持座16のナ
ット部材16Cの雌ねじと螺合することによりナット部
材16Cに支持されている。
【0014】これにより、棒状部材14の回動を拘束し
た状態で棒状部材支持座16のナット部材16Cを回動
させると、ねじ部14Aとナット部材16Cの雌ねじと
の組み合わせ(駆動手段)の作用によって棒状部材14
を上下に移動(摺動)させることができる。したがっ
て、ナット部材16Cの回動角度を微妙に調整すること
により、棒状部材14の上下の調整を精度よく行える。
【0015】棒状部材支持座16のナット部材16C
は、棒状部材支持座16のベヤリング16B、16Bを
介して棒状部材支持座16の球面座16Aに回動自在に
支持されている。
【0016】球面座16Aの外周部分は凸面の球面形状
となっており、同様の曲率の球面形状(凹面)を有する
球面受け座16Dに傾倒自在に支持されている。球面受
け座16Dには、それぞれの棒状部材支持座16に対応
した固定装置(エアシリンダ18、18…)が装着され
ており、エアシリンダ18により球面座16Aの回動が
拘束できるようになっている。ここではエアシリンダ1
8を使って球面座16Aの傾倒を拘束するが、各種の態
様を採用できる。
【0017】図2の例では、各棒状部材支持座16の右
側部分の球面受け座16Dが上下に2分割されている。
すなわち、右側部分の球面受け座16Dは隙間16D−
3を介して上部球面受け座16D−1と下部球面受け座
16D−2に2分割されている。架台20に支持フレー
ム18Bによって固定された固定装置18であるエアシ
リンダのシリンダロッド18Aは、図2(C)に示すよ
うに、その端部が上部球面受け座16D−1の上面に当
接している。
【0018】したがって、エアシリンダ18を駆動し、
シリンダロッド18Aで上部球面受け座16D−1を押
圧することにより、上部球面受け座16D−1と下部球
面受け座16D−2とが接近し、上下の球面受け座によ
って球面座16Aが締めつけられ、球面座16Aの回動
が拘束される。
【0019】一方、シリンダロッド18Aによる押圧を
解除することにより、球面座16Aは傾倒自在になる。
棒状部材14の鉛直方向の移動については、ナット部材
16Cの回動によるので拘束手段特に設ける必要はな
い。なお、板状部材12の詳細については説明の都合上
後述する。
【0020】次に、図1の曲げ形成治具の作用について
説明する。以上のとおり、ガラス板の曲げ成形治具10
においては、板状部材12の表面が所望の曲面形状に形
成されるように、それぞれの棒状部材14と棒状部材支
持座16との相対位置をナット部材16Cが回動され調
整される。
【0021】しかる後に、エアシリンダ18によりそれ
ぞれの棒状部材支持座16の球面座16Aの傾倒が拘束
される。これにより、板状部材12の表面が所望の曲面
形状に保持される。したがって、このガラス板の曲げ成
形治具10を加熱されたガラス板に当接させることによ
り、ガラス板を所望の形状に曲げ成形できる。
【0022】なお、曲げガラス板は、その形状により大
きく次の2種類に分類され、(1)1方向にのみ湾曲し
ている形状のもの(単曲)、(2)複数方向に湾曲して
いる形状のもの(複曲)がある。棒状部材を架台に対し
てマトリックス状に設けることにより、(1)、(2)
のいずれの場合についても対応できる。
【0023】任意の複曲形状が得られるガラス板の曲げ
成形治具10とする場合に重要となるのが、ガラス板と
接触する面である板状部材12の材質、形状等である。
このような部材は、ガラス板に傷を付けないように耐熱
繊維製の布等で被覆されているのが一般的である。
【0024】以下に、板状部材12に要求される特性を
列挙すると、(1)複曲面を形成できるだけの可撓性を
有すること、(2)ガラス板を曲げ成形するのに十分な
剛性を有すること、(3)加熱されたガラス板と接触し
ても耐え得る十分な耐熱性を有すること、(4)曲げ成
形型としての十分な形状精度を保持できることが挙げら
れる。
【0025】上記要求特性を満たすべく、本発明におい
ては、(1)板状部材12を複数の開口部が略全面に亘
って設けられた金属製板若しくは樹脂製板とする構成、
(2)板状部材12をゴム製板とする構成、(3)板状
部材12を金属製網とする構成、(4)板状部材12を
樹脂製網とする構成、(5)板状部材12を上記(1)
〜(4)のうちの2以上の部材を組み合わせる構成を採
用できる。
【0026】また、耐熱性の点では、金属( 銅、ステン
レス鋼等) 、耐熱ゴム(フッ素ゴム、シリコーンゴム
等)等を使用すればよい。また、これらの素材の表面に
耐熱繊維製の布(たとえばステンレスクロス)等を被覆
する構成も採り得る。
【0027】板状部材12の材質、板厚、開口部のサイ
ズ、開口部の配置、網のメッシュサイズ、網線の太さ等
は曲面形状、ガラス板のサイズ、加熱温度等に応じて最
適な組み合わせを選択すればよい。
【0028】図3(a)においては、板状部材12を、
複数の貫通孔である開口部12A、12A…が略全面に
亘って設けられた金属製板若しくは樹脂製板とする構成
が示されている。図において、12B、12B…は、図
1、図2に示される球面ジョイント30が取り付けられ
る取り付け孔を示す。
【0029】なお、図3(b)に示すように、複数の帯
状金属板120A、120Bをボルト120Cで固定
し、板状部材120を作成し、板状部材12の代わりに
用いてもよい。また、図3(c)に示すように、板状部
材120の周縁部に補強板120Dを取り付けてもよ
い。
【0030】図4は、板状部材12の要部を拡大して示
した図であり、(a)は図4のC−C’線矢視図であ
り、(b)は斜視図である。板状部材12は、エアの供
給又は排気に用いるための管状部材12C−3を備えた
ゴム製キャップ12Cで貫通孔である開口部12Aを密
閉した構成となっている。管状部材12C−3には真空
ホースが接続でき、該真空ホースは図示しないエアの供
給又は排気源に接続される。
【0031】すなわち、それぞれの開口部12Aにおい
て、板状部材12の上面には枠状部材12C−2が固定
されており、枠状部材12C−2の上面にはゴム製の平
板状部材12C−1が固定されており、平板状部材12
C−1の中央部近傍に設けられた貫通孔には吸引ノズル
としての管状部材12C−3が固着されており、これら
により吸引手段又は送風手段であるゴム製キャップ12
Cが構成されている。枠状部材12C−2及び平板状部
材12C−1の材質としては、ゴム部材が使用できる
が、他の部材を使用してもよい。
【0032】一方、板状部材12の下面の略全面には開
口部12Aよりも小さな目を有する金網12Dが配さ
れ、金網12Dの下面にはステンレスクロス12Eが配
される。金網12Dが配されるのは、プレスの際にガラ
ス板の上面全域に均一に押圧力が加わるようにするため
であり、ステンレスクロス12Eが配されるのは、金網
12Dがガラス板と直接接触すると、ガラス板にキズを
発生させやすく、これを防止するためである。
【0033】以上に説明した板状部材12を、図1、図
2に示される構成に適用することにより、ガラス板を曲
げ成形するのに十分な剛性を確保でき、かつ、ガラス板
に傷を付けることなく所望の曲面形状の曲げ成形を実施
できる。
【0034】図5は、ガラス板の曲げ成形治具の他の実
施の形態(第二の実施形態)の断面図であり、図6は平
面図である。なお、図1、図2の実施の形態(第一の実
施形態)と同一、類似の部材については、同一符号を附
しその説明を省略する。
【0035】棒状部材支持座16の球面座16Aの外周
部分は凸面の略球面形状となっており、同様の曲率の球
面形状(凹面)を有する球面受け座16Dに支持されて
いる。更に、球面座16Aには断面円状の凹陥部が、球
面受け座16Dには断面円状の貫通孔が設けられてお
り、該箇所に図7に示される形状のピン部材16Fが嵌
挿されている。
【0036】これにより、球面座16Aは球面受け座1
6Dに回動自在に支持されている状態ではなくなり、図
の水平方向の軸に対してのみ回動できるようになってい
る。なお、図7に示されるように、ピン部材16Fには
鍔部16F−1が設けられており、該鍔部16F−1に
よりピン部材16Fが球面受け座16Dから抜け落ちる
ことを防止している。
【0037】図5において、棒状部材14の傾倒を拘束
するためのエアシリンダ18の図示はなされていない
が、図1、図2の実施の形態(第一の実施形態)と同様
にエアシリンダ18を設けることは任意である。
【0038】図6の平面図において、棒状部材支持座1
6は架台20に対してマトリクス状(碁盤の目状)に配
設されている。図示の例では縦7行、横9列の計63個
の棒状部材支持座16が配設されている。
【0039】このうち、図中央の棒状部材支持座160
の棒状部材はXY軸方向のいずれにも傾倒しないように
支持されている。一点鎖線で囲まれた161及び162
の群の棒状部材支持座16はピン部材16F、16Fが
左右方向(X軸方向)に配されており、これらのピンを
枢軸として棒状部材はY軸方向にのみ傾倒できるように
なっている。同様に、一点鎖線で囲まれた163及び1
64の群の棒状部材支持座16はピン部材16F、16
Fが上下方向(Y軸方向)に配されており、X軸方向に
のみ傾倒できるようになっている。
【0040】上記161、162、163及び164の
群の以外の棒状部材支持座16、すなわち、上下左右の
それぞれ縦3行、横4列の計12個の棒状部材支持座1
6にはピン部材16F、16Fが配されておらず、いず
れの方向にも傾倒できるようになっている。
【0041】このような構成のガラス板の曲げ成形治具
10は、中心点を基準に点対称又は中心軸を基準に線対
称な曲面形状のガラス板の曲げ成形に使用するのに特に
便宜である。
【0042】図8は、ガラス板の曲げ成形治具の他の実
施の形態(第三の実施形態)の断面図であり、図9は図
8の要部を拡大して示した断面図であり、図10は平面
図である。
【0043】この実施の形態においては、棒状部材11
4は常に垂直な状態に支持されている。ただし、棒状部
材14が傾倒する構成に代えて、後述するような、棒状
部材114がXY方向に水平移動できる構成が採用され
ている。
【0044】すなわち、各図に示されるように、ガラス
板の曲げ成形治具110は、板状部材112、棒状部材
114、棒状部材支持座116、固定装置118、架台
120等より構成される。
【0045】板状部材112の背面(上面)には、複数
本の棒状部材114、114…の一端が枢着されてい
る。枢着するための手段は、球面ジョイント130等、
公知の手段を使用すればよい。
【0046】棒状部材114は、架台120の開口部1
20Aに設けられた棒状部材支持座116により支持さ
れている。すなわち、棒状部材114は、上部の約半分
に形成されたねじ部114Aが、棒状部材支持座116
のナット部材116Cの雌ねじと螺合することによりナ
ット部材116Cに支持されている。棒状部材支持座1
16のナット部材116Cは、棒状部材支持座116の
ベヤリング116B、116Bを介して棒状部材支持座
16の座部116Aに回動自在に支持されている。
【0047】これにより、棒状部材114の回動を拘束
した状態で棒状部材支持座116のナット部材116C
を回動させると、ねじ部114Aとナット部材116C
の雌ねじとの組み合わせ(駆動手段)の作用によって棒
状部材114を上下に移動(摺動)させることができ
る。したがって、棒状部材114の上下の調整が精度よ
く行える。
【0048】座部116Aは、座部116Aの下部に形
成されたY方向レール116D及びガイドブロック11
6F、116Fの組み合わせよりなるY方向(図8、図
9の紙面に垂直方向)移動手段、及び更にその下部に形
成されたX方向レール116E及び受け座116G、1
16Gの組み合わせよりなるX方向(左右方向)移動手
段を介して架台120に支持されている。
【0049】棒状部材支持座116の座部116Aに
は、固定装置(エアシリンダ118)が装着されてお
り、エアシリンダ118により棒状部材支持座116の
移動が拘束できるようになっている。すなわち、エアシ
リンダ118のシリンダロッド118Aは、座部116
Aに設けられた図示しない貫通孔を貫通して架台120
の上面に押し当てるように構成されている。
【0050】したがって、エアシリンダ118を駆動
し、シリンダロッド118Aの先端を架台120の上面
に押し当てることにより、XY方向の移動が拘束され
る。なお、Z方向(鉛直方向)の移動は既述したよう
に、ナット部材116Cの回動によるので拘束手段を設
ける必要性は少ない。
【0051】以上の構成のガラス板の曲げ成形治具11
0において、第一の実施形態の板状部材12と同様の構
成の板状部材112の表面が所望の曲面形状に形成され
るように、それぞれの棒状部材114と棒状部材支持座
116との相対位置をナット部材116Cを回動させる
ことにより調整する。すると各棒状部材支持座116は
レール116D、116E上を適宜移動し、自動的に位
置決めされる。
【0052】しかる後に、固定装置118によりそれぞ
れの棒状部材支持座116のXY方向の位置を拘束す
る。これにより、板状部材112の表面が所望の曲面形
状に保持される。したがって、このガラス板の曲げ成形
治具110を加熱されたガラス板に当接させることによ
り、ガラス板を所望の形状に曲げ成形できる。
【0053】図11は、ガラス板の曲げ成形治具の他の
実施の形態(第四の実施形態)の要部を拡大して示した
断面図である。この実施の形態は、第一の実施形態及び
第二の実施形態と同様に、球面座16Aが球面受け座1
6Dに回動自在に支持され、棒状部材14が回動(傾
倒)できるような構成に、モータを使用した駆動手段を
付加したものである。したがって、同様の構成について
の重複する説明は省略する。
【0054】ちなみに、第一の実施形態におけるガラス
板の曲げ成形治具10はガラス板の曲げ成形治具210
に、棒状部材14は棒状部材214に、棒状部材支持座
16は棒状部材支持座216に、固定装置18は固定装
置218に、架台20は架台220に、それぞれ対応す
る。その他の部材も、個々の説明は省略するが、第一の
実施形態における部材の番号に200を加算したものが
本構成のものに該当する。なお、第一の実施形態におけ
る板状部材12に該当する板状部材の図示は省略したが
同様の構成を採用できる。
【0055】同図において、棒状部材支持座216の球
面座216Aの上端部には筒状部材216Gが固定され
ており、筒状部材216Gの上端部にはモータ232が
配設されている。また、ナット部材216Cの上端部に
は筒状軸216Fが延設されており、筒状軸216Fの
上端部はモータ232の軸に固定されている。したがっ
て、モータ232を駆動させることにより、ナット部材
216Cを回動させることができ、これにより棒状部材
214を上下に移動(摺動)させることができる。
【0056】このような構成を採用したことにより、第
一の実施形態におけるガラス板の曲げ成形治具10と比
べて、棒状部材214の上下の調整がより精度よく行
え、また、棒状部材214の上下の調整が自動操作(電
気的制御)で行える。
【0057】図12は、ガラス板の曲げ成形治具の他の
実施の形態(第五の実施形態)の要部を拡大して示した
側面図であり、図13は平面図である。すなわち、第一
の実施形態及び第二の実施形態の構成に、三次元位置決
め機構24を導入したものである。したがって、第一の
実施形態及び第二の実施形態の構成と同一、類似の部材
については同一の番号を付し、その説明を省略する。な
お、図12は図13の右側から見た側面図である。
【0058】同図において、三次元位置決め機構24は
曲げ成形治具10の上方に位置するように架台24Aが
躯体に固定される(図示略)。図12おける左右方向に
配される架台24AにY方向(左右方向)移動手段34
(ガイドブロックとガイドレールとで構成される)を介
してX方向(前後方向)の架台24Bが配され、架台2
4BのX方向移動手段36(ガイドブロックとガイドレ
ールとで構成される)を介してZ方向(鉛直方向)の架
台24Cが配される。そして、架台24CにはZ方向移
動手段38を介してモータベース32Aが設けられてい
る。Z方向移動手段38(ガイドブロックとガイドレー
ルとで構成される)はモータ40により駆動される。な
お、X方向移動手段36の駆動手段は図13のモータ3
6B及びボールねじ36Cであり、Y方向移動手段34
の駆動手段は図13のモータ34B及びボールねじ34
Cである。
【0059】モータベース32Aには棒状部材14の回
動に使用されるモータ32が配設されている。モータ3
2の軸には筒状軸16Hが固定されている。この筒状軸
16Hの先端(下端)は、図示しないナット部材16C
(図2、図5参照)に嵌合してナット部材16Cに回動
力が伝達できるようになっている。
【0060】次に、三次元位置決め機構24の使用方法
について説明する。ガラス板製品の品種換え等の際に
は、三次元位置決め機構24の筒状軸16Hを移動させ
て各棒状部材14の上下の調整を行う。この際、1台の
三次元位置決め機構24を使用して、各棒状部材14の
上下の調整を順次行ってもよいし、複数台の三次元位置
決め機構24を使用して、複数の棒状部材14の上下の
調整を同時並行的に行ってもよい。
【0061】なお、三次元位置決め機構24を使用した
態様では、各棒状部材14上端部のXYZの座標位置及
び上下の調整量のデータを各ガラス板製品の品種毎に設
定、記憶させておき、コンピュータにより制御すること
が好ましい。
【0062】以上は、三次元位置決め機構24を第一の
実施形態及び第二の実施形態の構成(図3、図5の構
成)に使用した場合の説明であるが、第三の実施形態の
構成に使用することもできる。
【0063】図14は、本発明に係るガラス板の曲げ成
形装置の概略図であり、(a)は曲げ成形治具として第
一の成形治具を使用する態様であり、(b)は曲げ成形
治具として第一の成形治具と第二の成形治具とを使用す
る態様である。
【0064】すなわち、(a)のガラス板の曲げ成形装
置1000Aにおいて、枠状でガラス板Gの輪郭形状に
沿って形成されたプレスリングRにガラス板Gの下面の
周縁部が支持され、プレスリングRに支持されたガラス
板Gが、プレスリングRの上昇移動により、下部が凸状
に形成されたガラス板の曲げ成形治具10に向けて移動
され、該型に当接させられて、形に沿った形状に曲げ成
形される。
【0065】また、(b)のガラス板の曲げ成形装置1
000Bにおいて、ガラス板Gが凸状の雄型(ガラス板
の曲げ成形治具10)と凹状の雌型(曲げ成形治具1
0)との間にサンドイッチされて曲げ成形される。
【0066】以上に説明した構成は、本発明の実施例で
あるが、本発明の構成はこれらに限定されるものではな
く、各種の構成が採り得る。
【0067】本発明によれば、ガラス板に当接させられ
る可撓性の板状部材と複数本の棒状部材との組み合わせ
等により、板状部材の表面が任意の曲面形状に形成され
る。これにより、多数の曲げ成形型を製作する必要がな
く、かつ、複数の任意の形状に対応し得るガラス板の曲
げ成形装置が得られる。
【0068】また、型式毎に曲げ成形型を製作する必要
はなくなるので大幅なコストダウンが図れる。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、ガラス板に当接させら
れる可撓性の板状部材と複数本の棒状部材との組み合わ
せ等により、板状部材の表面が任意の曲面形状に形成さ
れる。これにより、多数の曲げ成形型を製作する必要が
なく、かつ、複数の任意の形状に対応し得るガラス板の
曲げ成形装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガラス板の曲げ成形治具を示した
断面図である。
【図2】図1の要部を拡大して示したもので、(a)は
断面図であり、(b)はA−A’線矢視図であり、
(c)はB−B’線矢視図である。
【図3】板状部材を示した平面図である。
【図4】板状部材の要部を拡大して示した図であり、
(a)は図4のC−C’線矢視図であり、(b)は斜視
図である。
【図5】本発明に係るガラス板の曲げ成形装置の他の例
の要部を拡大して示した断面図である。
【図6】本発明に係るガラス板の曲げ成形装置の他の例
の平面図である。
【図7】ピン部材の斜視図である。
【図8】本発明に係るガラス板の曲げ成形装置の更に他
の例を示した断面図である。
【図9】図8の要部を拡大して示した断面図である。
【図10】本発明に係るガラス板の曲げ成形装置の更に
他の例を示した平面図である。
【図11】本発明に係るガラス板の曲げ成形装置の更に
他の例の要部を拡大して示した断面図である。
【図12】三次元位置決め機構の概要を示す正面図であ
る。
【図13】同じく平面図である。
【図14】本発明に係るガラス板の曲げ成形装置の概略
図であり、(a)は曲げ成形治具として第一の成形治具
を使用する態様であり、(b)は曲げ成形治具として第
一の成形治具と第二の成形治具とを使用する態様であ
る。
【符号の説明】
10…ガラス板の曲げ成形治具、12…板状部材、14
…棒状部材、16…棒状部材支持座、18…固定装置、
20…架台、24…三次元位置決め機構

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス板の曲げ成形に使用される治具に
    おいて、 架台と、 ガラス板に当接させるための可撓性の板状部材と、 一端部が前記架台に接続されかつ他端部が前記板状部材
    に接続されて前記架台と前記板状部材との距離を所望の
    長さに保つための複数の接続手段と、 を備えたことを特徴とするガラス板の曲げ成形治具。
  2. 【請求項2】 前記接続手段は、前記他端部側が前記板
    状部材の裏面に取り付け角度自在に取り付けられた棒状
    部材と、 前記架台に取り付けられ、前記棒状部材の前記一端部側
    をその長手方向に沿って摺動自在に支持するとともに、
    前記架台に対する取り付け角度自在に前記棒状部材を支
    持する棒状部材支持座と、 を備えた請求項1に記載のガラス板の曲げ成形治具。
  3. 【請求項3】 前記接続手段は、前記他端部側が前記板
    状部材の裏面に取り付け角度自在に取り付けられた棒状
    部材と、 前記架台に取り付けられ、前記棒状部材の前記一端部側
    をその長手方向に沿って摺動自在に支持するとともに、
    前記棒状部材を任意の水平方向に沿って摺動自在に支持
    する棒状部材支持座と、 を備えた請求項1に記載のガラス板の曲げ成形治具。
  4. 【請求項4】 前記複数の棒状部材は、前記架台に対し
    てマトリクス状に配設され、 一部の接続手段は、前記架台に対する傾倒方向が制限さ
    れている請求項2に記載のガラス板の曲げ成形治具。
  5. 【請求項5】 前記板状部材は、その全面にわたって設
    けられた複数の貫通孔を有する請求項1〜4のいずれか
    に記載のガラス板の曲げ成形治具。
  6. 【請求項6】 エアの供給又は排気に用いるための管状
    部材を備えたゴム製キャップで前記貫通孔を被覆した請
    求項5に記載のガラス板の曲げ成形治具。
  7. 【請求項7】 加熱されたガラス板を第一の成形治具と
    第二の成形治具とを協同してプレスすることにより曲げ
    成形するガラス板の曲げ成形装置において、 前記第一の成形治具及び第二の成形治具の両方/いずれ
    か一方は、請求項1〜6のいずれかに記載のガラス板の
    曲げ成形治具であることを特徴とするガラス板の曲げ成
    形装置。
JP2002018165A 2002-01-28 2002-01-28 ガラス板の曲げ成形治具及び装置 Withdrawn JP2003212574A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002018165A JP2003212574A (ja) 2002-01-28 2002-01-28 ガラス板の曲げ成形治具及び装置
PCT/JP2003/000794 WO2003064337A1 (fr) 2002-01-28 2003-01-28 Dispositif et monture pour plaque de verre

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002018165A JP2003212574A (ja) 2002-01-28 2002-01-28 ガラス板の曲げ成形治具及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003212574A true JP2003212574A (ja) 2003-07-30

Family

ID=27653613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002018165A Withdrawn JP2003212574A (ja) 2002-01-28 2002-01-28 ガラス板の曲げ成形治具及び装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2003212574A (ja)
WO (1) WO2003064337A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160115590A (ko) * 2015-03-27 2016-10-06 영창산업 주식회사 친환경 올레핀 경량 기능성 내장재의 검사지그장치
WO2020080305A1 (ja) 2018-10-19 2020-04-23 Agc株式会社 曲げ成形装置、および曲げ成形方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3120624A1 (fr) * 2021-03-15 2022-09-16 Saint-Gobain Glass France dispositif et procédé de formage d’une feuille de verre

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58140333A (ja) * 1982-02-09 1983-08-20 Nippon Sheet Glass Co Ltd 強化曲げガラスの製造装置
JPH07187693A (ja) * 1993-12-28 1995-07-25 Hard Glass Kogyo Kk 曲げ強化ガラス製造装置
JP3712136B2 (ja) * 1995-08-15 2005-11-02 旭硝子株式会社 板ガラスの曲げ加工装置及び方法
US5849056A (en) * 1995-12-11 1998-12-15 Ppg Industries, Inc. Electrically activated flexible press for shaping heat softenable sheet material

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160115590A (ko) * 2015-03-27 2016-10-06 영창산업 주식회사 친환경 올레핀 경량 기능성 내장재의 검사지그장치
KR101687810B1 (ko) * 2015-03-27 2016-12-20 영창산업 주식회사 친환경 올레핀 경량 기능성 내장재의 검사지그장치
WO2020080305A1 (ja) 2018-10-19 2020-04-23 Agc株式会社 曲げ成形装置、および曲げ成形方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2003064337A1 (fr) 2003-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7900898B2 (en) Method and apparatus for fixturing a panel
US20050186887A1 (en) Processing method and apparatus
US20090091072A1 (en) Method and apparatus for fixturing a panel
JP2003212574A (ja) ガラス板の曲げ成形治具及び装置
JP2008229827A (ja) ワークの支持ブロック
JP6847398B2 (ja) 逐次成形方法
US11143580B2 (en) Material testing machine
JP2003038992A (ja) 合成樹脂バンパーの塗装用治具
JP2001191248A (ja) 磁気ヘッドの研磨装置及び研磨方法
JP5508203B2 (ja) 加熱ヘッド
JP5281521B2 (ja) 曲り部材の製造方法および曲げ加工装置
JP2002113626A (ja) 治具装置およびワークの加工方法
KR102200346B1 (ko) 레이저 가공용 테이블 고정장치
JP2001162397A (ja) カシメ装置及びその使用方法
CN212976978U (zh) 一种车身改制装置
JPH10141350A (ja) 水平面度調整機構
JP7008123B2 (ja) タイヤ組付体のフィッティング装置およびタイヤ組付体の製造方法
JPH1148047A (ja) 位置決め装置
CN215239297U (zh) 一种用于机加工夹具的夹紧装置
US20230182837A1 (en) Apparatus for supporting vehicle body during assembly
CN110153621B (zh) 一种卡车车厢拼焊夹具
JP3206888B2 (ja) モデル彫刻装置
CN216707412U (zh) 一种分装台
KR101269011B1 (ko) 스킨의 표시체 위치결정용 지그
JP2009018381A (ja) 表面加工機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050118

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20080324

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20080424

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761