JP2003208529A - 魚介類電子取引の相場順応システム - Google Patents
魚介類電子取引の相場順応システムInfo
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- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
なくても、相場に準じた適正価格で確実に電子買い付け
でき、しかも運営コストが安価で取引にも間違いや悪戯
のない資本節約的な魚介類の電子取引システムを提供す
ること。 【解決手段】 卸元から得られる取引当日に入荷見込み
の各種魚介商品に関する情報に基いて、予め前売りの売
出価格を仮決定し、主催者のホームページに販売メニュ
ーを掲示し受注を待機するプロセス;ホームページに書
込まれた顧客会員からの注文を表計算して卸元と配送業
者へ伝達し、各会員に魚介商品を配送するプロセス;配
送した魚介商品の仮決定売出価格に対し実際の相場価格
が下回ったとき、各会員毎の調整割戻し金額を算出し
て、適宜な日に調整割戻し金額を精算処理するプロセス
を経由させる処理手段を採用した。
Description
乖離することなく適正な価格で電子的に買い付けを行う
ことができる新規、かつ、合理的な魚介類電子取引の相
場順応システムに関するものである。
は、漁場等から水揚げされると直ちに輸送(空輸を含
む)されて翌日の早朝(午前2時〜3時まで)に中央卸
売市場の店頭に並べられ競売に掛けられるのであり、毎
日、競売に参加して仕入れをする魚介類取扱業者(魚介
商品の小売店、量販店、料亭、レストラン、仕出屋、弁
当屋など)の仕入担当者の労働は、厳寒の冬、特に辛
く、所謂「3K(きつい、汚い、危険)」の中の“きつ
い”、“汚い”の2つにまで該当する。そして、この事
が原因して、楽を求める風潮の現代社会では、この種の
業界に若者が集まらず後継者にも事欠く有様であって、
当業界が現代人の食生活を担う重要な産業分野であるに
も拘わらず、衰退を余儀無くされているのである。
る魚介商品の競売取引を合理化しようとする提案として
は、生産地(例えば、魚介類の水揚地)にて直接売り手
側が希望の売値を値付けし、その値付け過程について、
その商品(魚介商品)の価値を判定するように当該商品
の精細な高詳細テレビ映像や当該商品の品質が把握でき
る計測データ等のメディア情報をB−ISDN回線を介
して買い手側に送り、買い手側では送られた当該メディ
ア情報に基いて商品の価値を判定して、購入の可否及び
希望買値等を決定して売り手側に送り、売り手と買い手
との間で希望売値と希望買値とを交信を繰返しながら購
入価格を買い手側が決定して取引を行うという“購買情
報システム”(特開平7−182419号公報参照)が知られ
ている。
は、多数台のハイビジョンカメラや大量情報高速伝送施
設(通信衛星、地上通信局、高性能コンピュータなど)
といったハイテク設備が必要であって、固定費とランニ
ングコストとが著しく高額になるところから、実際に実
施するには危険負担が大き過ぎるし、また売り手側と買
い手側との間に信頼関係を築くことも容易ではない。そ
れゆえ、未だに特開平7−182419号公報記載の“購買情
報システム”は普及するに至っていない。
市場内に撮影して競売の状況を映像と音声による取引情
報を実況的に取り込み、こうして得られた実況的な取引
情報を高速電話回線を介し、多方面の遠方からテレビ電
話方式で同時的に確認できるように構成すると共に、発
信元の競り市場へは各テレビ電話の秘話モードで個別的
に注文折衝できるようにした“遠距離競り市場注文ネッ
トシステム”(特開平11−213059号公報参照)という提
案も為されるようになった。
ネットシステム”は、上記の“購買情報システム”に比
較する場合には、設備費的には大分安価になるとは言い
得るものゝ、競り市場の実況をテレビ電話で観察しなが
ら競売に参加せねばならないことから、次のような不便
があった。 1) 市場の開設時間内にしか情報交換ができないため、
魚介商品の競売に職業的に参加する場合には、毎日、早
朝(午前3時頃)に起きてテレビ電話に齧り付いて監視
していなければならず、労働負担が大きく辛い。 2) 売り手側にあっては、買い手側からの予約等をテレ
ビ電話の秘話モードにて受付けなければならず、テレビ
競りに長けた競売人員を多数必要とするため人件費負担
が大きくなる。 3) 入荷した魚介商品の量(供給量)と、秘話で受け付
けた買い手側から受注量(需要量)とが一致しないこと
が生じ、納品に支障が起こり易い。
る魚介商品の競売取引に前述のごとき問題点があったの
に鑑みて為されたものであり、その目的とするところ
は、日常的に魚介類を仕入れて転売又は加工販売するこ
とを業とする魚介類の取扱業者が毎日早朝に起きて一々
競り市場で競りの遣取りをしなくても、競り相場に沿っ
た適正な価格で確実に電子買い付けを行える画期的な魚
介類電子取引の相場順応システムを提供するにある(第
1課題)。
安価にして、取引自体にも間違いや悪戯(成り済ましに
よる虚偽注文など)が殆んど起らない資本節約的で合理
的な魚介類の電子取引システムを提供するにある(第2
課題)。
は、卸元に分別して集積してある魚介商品を注文会員に
引渡すに際し、当該会員が所望するときには所要商品に
同会員の希望する調理又は加工を施して確実に届けるこ
とを可能にする実用的な魚介類電子取引の相場順応シス
テムを提供するにある(第3課題)。
者が上記の課題を解決するために採用した手段を説明す
るならば、次のとおりである。
日には、取引の当日に魚介類卸元へ入荷が見込まれる各
種魚介商品の種別、その魚介商品毎のサイズ・鮮度区分
別の入荷量、産地などの商品情報に基き、卸元と売捌き
主催者との間で前売りの相対価格を仮決定して、これら
各魚介商品毎のサイズ・鮮度区分別の売出価格を当該主
催者がホームページに会員専用販売メニューを表示し、
入荷当日の受注を待機する受注メニュー掲示プロセス
と;この主催者に対しネット取引資格を有する会員が、
当該ホームページの販売メニュー欄にアクセスをして、
其処に表示された各々の魚介商品の品目の中から所望す
る注文品目と注文数量とを当該メニュー欄に注文事項と
して入力し、発注確認して送信を実行する発注決定プロ
セスと;発注決定プロセスによる受注時間の終了後にお
いては、次に掲げる (1)又は(2)の何れか一方のプロセ
スと; (1) 各会員からホームページに書込み入力された各々の
注文品目と注文数量とを各顧客別に整理して、前記仮決
定の売出価格に基く仕切伝票データと顧客別の配達商品
一覧表データと発注合計一覧表データとを表計算処理し
て、前記仕切伝票データに基いて仕切伝票をプリント出
力すると共に、前記顧客別の配達商品一覧表データに基
いて配達商品一覧表をプリント出力し各顧客毎の仕切伝
票と配達商品一覧表は配送業者に交付する一方、卸元の
コンピュータに対しては前記発注合計一覧表データを送
信するところの、納品仕切および商品分別・配送指示プ
ロセス. (2) 各会員からホームページに書込み入力された各々の
注文品目と注文数量とを各顧客毎に整理して、前記仮決
定の売出価格に基く仕切伝票データと顧客別の配達商品
一覧表データと発注合計一覧表データとを表計算処理
し、前記仕切伝票データは該当する会員のコンピュータ
に送信して仕切伝票を電子交付すると共に、前記顧客別
の配達商品一覧表データは配送業者のコンピュータに送
信して配達商品一覧表を電子交付し、さらに卸元のコン
ピュータには、前記の発注合計一覧表データを送信する
納品仕切および商品分別・配送指示プロセス. および、前記発注合計一覧表データに基いて卸元が配送
業者に引渡した分別魚介商品を、同配送業者が各顧客会
員へ納品し終えた後、卸売市場において成立した実際相
場価格に基いて卸元と当該主催者との間の取引金額が確
定し、かつ、各魚介商品のサイズ・鮮度区分別の前記仮
決定された売出価格に対し当該各区分別の実際相場価格
が一定の金額幅を下回ったときに、その下回った金額を
基準として各会員毎の調整割戻し金額を算出記録し、適
当な日(その日又はそれ以降の日)に、この調整割戻し
金額を精算処理する精算処理プロセスと;を解決手段と
して採用し“魚介類電子取引の相場順応システム”を構
築する点に特徴があり、これによって上記第1・第2の
課題を解決することができる。
示プロセスの販売メニューに、持帰り希望欄が設けてお
き、特定会員が、当該ホームページにアクセスしたとき
に、前記販売メニュー欄に表示された各々の魚介商品の
品目の中から所望の注文品目につき、注文数量と持帰り
の希望意思とを当該メニュー欄に入力できるようにして
おくことによって、当該会員が卸元において分別集積さ
れている注文該当商品を自己の都合の良い時間に引取っ
て持ち帰れるようにすることもでき、配送費用の負担軽
減を図ることも可能である。
受注メニュー掲示プロセスにおける販売メニューの項目
中に、仮決定の前売の売出価格を基準として定めた当該
調理又は処理の種別毎の特注値段表目と調理・処理の特
注記入項目とを設けて、会員が特定の調理又は処理が施
された調理商品又は加工商品を特別に発注できるように
でき、そうすることによって、上記第3の課題を解決す
ることが可能となる。
を、添附図面に基いて詳しく説明する。
を、図1および図2を参照しながら具体的に説明する。
図1において、符号Dは魚介商品の電子取引システムを
運営する主催者であり、インターネット上に主催者ホー
ムページHPを開設している。符号Sは前記主催者Dとの
間で魚介商品の取引契約を締結している卸元であり、魚
介類の中央卸売市場に所属している。符号Uは、魚介商
品を購入することについて主催者Dとの間で魚介商品の
電子取引契約を締結している鮮魚店、量販店、料亭、レ
ストラン、仕出屋、弁当屋などで構成されている魚介類
取扱業者のグループであって、会員U1 ・U2 ・U3 ・
U4 ・U5 ・U6 ・・・Un らが所属している。符号T
は、配送業者であって、主催者Dの配送依頼に応じて、
卸元Sから引渡された主催者指示の魚介商品を魚介類取
扱業者たる会員U1 ・U2 ・U3 ・U4 ・U5 ・U6・
・・Un へ配送する。
〜2GHz程度のCPU、メモリ(256MB )、通信機能、お
よび印刷機能を備えたパソコン(本実施形態では、富士
通:FM V-7000 TX) が設置されており、プロバイダー
(本実施形態では、ヤフー・ジャパン)に主催者ホーム
ページHPをアップロードしている。また、卸元Sの事務
所には、850 MHz程度のCPU、メモリ(64MB)、通信機
能、および印刷機能を備えたパソコン(本実施形態で
は、富士通:FM V-6000CLs) が設置してあり、主催者
Dの前記パソコンとはEメールにて相互にデータ通信で
き、表計算ソフト(本実施形態では、マイクロソフト
社:EXCEL 2000)で作成した表計算データ等の遣り取り
をすることができる。そして、会員U1 ・U2 ・U3 ・
U4 ・U5 ・U6 ・・・Un も各々、850 MHz程度のC
PU、メモリ(64MB)、通信機能、および印刷機能を備え
たパソコン(本実施形態では、富士通:FM V-6000CL
s) を有しており、インターネットを介して主催者Dの
ホームページHPにアクセスして魚介商品の発注に関連し
た電子処理を自由に行うことが可能である。さらに、配
送業者Tの事務所にも、卸元Sのパソコンと同程度の機
能を備えたパソコン(本実施形態では、富士通:FM V
-6000CLs) が設置してあり、主催者Dからの配送依頼を
Eメールによって受けることが可能になっている。本実
施形態にあっては、配送業者Tが会員U1 ・U2 ・U3
・U4 ・U5 ・U6 ・・・Un に魚介商品を配送した配
送料は主催者Dから支払われる方式が採られているが、
各会員から着払い方式で徴収するように運用することも
可能である。
央卸売市場が開市される前日中に、翌日に入荷見込みの
各種魚介商品の種別、魚介商品各々のサイズ・鮮度区分
別の入荷量、産地、漁獲法などの商品情報に基き、卸元
と売捌き主催者との間で会員に前売りするにあたっての
売出価格を仮決定して、主催者ホームページHPの会員専
用商品一覧表を掲示した販売メニューを記録公表する。
この販売メニュー欄には各種の魚介商品の種別、魚介商
品各々のサイズ・鮮度区分別の入荷量、産地、漁獲法な
どの商品情報と共に、これら魚介商品各々についてのセ
ット単価、バラ売り単価(何れも仮決定の相対価格に基
づく)、ならびに注文品項目、注文数量項目、確認決定
ボタンが設けられている。
取扱業者には、入会の際に会員IDとパスワードとが付
与されており、各会員は主催者Dのホームページにアク
セスして各々のIDとパスワードとを所定フレームに入
力することにより会員専用の販売メニュー欄を開くこと
ができ、図2に示すフローチャートに示す順序で各々の
会員(U1 ・U2 ・U3 ・U4 ・U5 ・U6 ・・・
Un )が販売メニュー欄を開いて魚介商品の注文事項を
記入し、発注確認をすることにより本発明の“魚介類電
子取引の相場順応システム”が動作する。
は、必要とする魚介商品(例えば、アワビ、赤カレイ、
ズワイガニなど)を、単価(セット又はバラ売り)、産
地、漁獲法、サイズ、格付鮮度などを斟酌しながら、発
注項目に注文品目と注文数量とを記入する。記入し終え
た会員は、発注項目に記入した事項について誤りの有無
を確認してから、確認決定ボタンをクリックする。する
と、確認決定ボタンをクリックした各々の会員の発注項
目データは、インターネットを介してオンラインにより
主催者Dのホストコンピュータ(図示せず)に送信され
る。
ホストコンピュータに入力蓄積された会員各々の発注項
目データは、注文を締め切る受注時間の終了後、表計算
ソフト(例えば、マイクロソフト社:エクセル2000)に
より各顧客別に整理し、前記仮決定の売出価格に基く仕
切伝票データと顧客別の配達商品一覧表データと発注合
計一覧表データとを生成する。そして、前記仕切伝票デ
ータは仕切伝票としてプリント出力し、前記顧客別の配
達商品一覧表データは配達商品一覧表としてプリント出
力して、各顧客毎の仕切伝票と配達商品一覧表とは配送
業者Tに交付して後述の魚介商品の配送に供する。な
お、仕切伝票は配送業者Tが各々の会員に納品した際の
証として該当する会員に渡す。一方、卸元Sのコンピュ
ータ(図示せず)には、前記発注合計一覧表データをE
メールとして送信し卸元Sへの発注内容が特定される。
また、卸元Sでは、送信された発注合計一覧表データを
プリントして当該発注合計一覧表に基いて魚介商品を分
別集積しておくならば、これを引き渡された配送業者T
と各会員への配送を能率的に行える。
れた分別魚介商品が各々の顧客会員の処へ納品された後
には、卸売市場において成立した実際相場価格に基いて
卸元Sと当該主催者Dとの間には取引金額が確定するこ
とになる。この場合、各魚介商品のサイズ・鮮度区分別
の前記仮決定された売出価格と当該各区分別の実際相場
価格との間に格差があって、前者に較べて後者が一定の
金額幅以下(例えば、10% 以下)に下落乖離したとき
は、主催者Dのホストコンピュータにおいては、その下
落幅を基準として各会員毎の調整割戻し金額が算出記録
される。こうして算出記録された調整割戻し金は、各会
員U1 ・U2 ・U3 〜Un に請求書を発行する際に適宜
相殺するものとする。
戻し金額は、各魚介商品の相場下落幅、商品別ネット取
引の出来高、一般管理費の配分率、主催者Dの危険率な
どを基準として算出されるものであり、相場下落を全額
割り戻すわけではない。逆にまた、仮決定の前記売出価
格よりも実際の相場価格が高騰したときは、その差額に
よって生じた損失は主催者Dが全額負担するのであり、
本実施形態においては会員に分担させることはない。
図1および図2に示される。この第2実施形態と前述の
第1実施形態との違いは、配送業者Tとして3タイプの
異なった職能の業者が含まれているという点である。ま
ず、第1のタイプの配送業者T1 は卸元Sの分別集積し
て呉れた魚介商品の引渡しを受けて単に各会員U1 ・U
2 ・U3 ・U4・U5 ・U6 ・・・Un の何れかに配達
するだけの通常の単純配達業務を行う。第2のタイプの
配送業者T2 は、何れかの会員(例えば、U1 )が鯖の
三枚下ろし処理、烏賊の皮剥ぎ・ゲソ揃え、帆立貝の紐
取り等の捌き処理を希望しているときに、この希望され
た捌き処理の魚介商品を卸元Sの分別集積して呉れた魚
介商品の中から引渡しを受けて所望される捌き処理を施
して配達納品することを業務とするものである。第3の
タイプの配送業者T3 は、何れかの会員(例えば、
U6 )が鮪の刺し身、鱈の照焼き、栄螺の壺焼き、ズワ
イガニの酢の物等といった調理加工を希望していると
き、この希望された調理加工に該当する魚介商品を卸元
Sの分別集積して呉れた魚介商品の中から引渡しを受け
て所望される調理加工を施して配達納品することを業務
とするものである。なお、これらの配送業者T1 、捌き
配送業者T2 、および調理配送業者T3 には、主催者D
から各々違った料金体系に基づく配送料、捌き配送料、
および調理配送料が支払われる。
ホームページHPの販売メニュー欄には、仮決定の前売の
売出価格を基に定めた当該調理又は処理の種別毎の特注
値段表目と、調理・処理の特注記入目とが設けられてお
り、会員U1 ・U2 ・U3 ・U4 ・U5 ・U6 ・・・U
n の誰でも上記“捌き処理”あるいは“調理加工”を施
した所望の魚介商品を指定して注文できるように構成し
てある。
の流れを図示すると、図4に表わすとおりである。本実
施形態が前述の第1実施形態と異なるのは、魚介商品を
配送するところの業者として、上記した単純に魚介商品
をそのまゝ配達する配送業者T1 、魚介商品に捌き処理
を施して配達納品する捌き配送業者T2 、および魚介商
品に会員が所望する調理加工を施して配達納品する調理
納品業者T3 が登場する点だけであって、その他の流れ
は第1実施形態の場合と実質的な差異はない。それゆ
え、配送業者T1 ・捌き配送業者T2 ・調理配送業者T
3 による配送手順についてのみ説明し、その他の手順に
ついては第1実施形態の説明を準用するものとする。
会員から送信されて主催者Dのホストコンピュータに入
力蓄積された会員各々の発注項目データは、注文を締め
切る受注時間の終了後、表計算ソフトにて各顧客別に整
理し、前記仮決定の売出価格に基く仕切伝票データと顧
客別の配達商品一覧表データと発注合計一覧表データと
を生成する。そして、前記仕切伝票データは仕切伝票と
してプリント出力し、前記顧客別の配達商品一覧表デー
タは配達商品一覧表としてプリント出力して、各顧客毎
の仕切伝票と配達商品一覧表とは配送業者T1 又は捌き
配送業者T2 、もしくは調理配送業者T3 に交付する。
された配送業者T1 、捌き配送業者T2 、調理配送業者
T3 は、指定された魚介商品を卸元Sから引渡しを受け
て、配送業者T1 は引受けた魚介商品をそのまゝ、会員
(図3では会員U2 ・U3 ・U4 およびU5 の所)へ配
送し、捌き配送業者T2 は卸元Sから引き受けた魚介商
品に指定された捌き処理を施して所定の会員(図3では
会員U1 の所)へ配送し、さらに調理配送業者T3 は卸
元Sから引き受けた魚介商品に指定された調理加工を施
して所定の会員(図3では会員U6 の所)へ配送する。
そして、これらT1 ・T2 およびT3 により会員U1 ・
U2 ・U3 〜Un の所へ配送された魚介商品、捌き魚介
商品、および調理加工の魚介料理の配送料は、主催者D
のパソコンに記録の表計算データに基いて業者毎に集計
され、主催者DからT1 ・T2 ・T3 に各々支払われる
ことになる(図示せず)。第2実施形態が前述の第1実
施形態と相違するのは、この点だけである。
の実施の形態は概ね以上のとおりであるが、本発明は前
述の第1および第2の実施形態に限定されるものでは決
してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の
変更が可能であり、例えば、次に掲げる変更形態が本発
明の技術的範囲に属することは明らかである。 (1) 受注メニュー掲示プロセスの販売メニュー欄には持
帰り希望の項目を設けておき、特定会員が当該ホームペ
ージにアクセスして、この販売メニュー欄に表示された
各々の魚介商品の品目の中から所望の注文品目と注文数
量と持帰りの希望意思とを当該メニュー欄に入力するこ
とを条件として、当該会員が卸元の所に分別集積されて
いる注文該当商品を引取って持ち帰りできるようにする
方式。 (2) 上記(1) の方式において、主催者から卸元に対し、
持帰り希望の意思表示をした会員に関する商品引渡しの
依頼データを送信し、この依頼データに特定された品目
の魚介商品を当該会員に引渡すようにする方式。 (3) さらに、上記(1) の方式において、配送業者による
配達費用に相当する金額分を、主催者からの請求金額か
ら減額する方式。 (4) 前述の第1実施形態および第2実施形態において
は、仮決定の前記売出価格よりも実際の相場価格が高騰
したときには、その差額によって生じた損失を主催者D
が全額負担するものとしたが、会員の納得が得られる場
合には高騰した差額を当該取引に参加した会員に応分の
負担を求める方式。
したとおり、本発明の魚介類電子取引の相場順応システ
ムによれば、毎日早朝に起きて中央卸売市場などの競売
市場に出向いて魚介類を仕入れ、これを転売又は加工販
売せねばならなかった魚介類の取扱業者も、午前2時・
3時に開かれる競りに一々参加して競りの遣取りをしな
くても、前日の適当な時間に魚介類の売捌き主催者のホ
ームページにアクセスして予約注文するだけで実際の競
り相場に準じた適正な価格にて確実に電子的買い付けを
することができるので、3K的と言われて現代の若者か
ら敬遠されていた魚介類取扱業界の労働条件も大幅に改
善することができるのであって、後継者難や求人難の問
題の解決に頗る有効である。
された売出価格に対し当該各区分別の実際相場価格が一
定の金額幅を下回ったときは、その下回った金額を基準
として各会員毎の調整割戻し金額を算出して、適宜な日
(同日又はそれ以降の日)に精算処理されるので、大漁
その他供給過剰で実際の相場価格が売出価格を大幅に下
落した場合においても、前記調整割戻し金によって穴埋
めされることになるので、会員らに損失感を与えること
がなく、この魚介類電子取引に安心して参加することが
できる。逆に、仮決定の前記売出価格よりも実際の相場
価格が高騰したとき、その差額補填を会員に求めず主催
者側が負担する方式で本発明システムを実施する場合に
は、実際相場よりも安い価格にて魚介商品を購入できる
可能性もあるので、会員は実際に卸売市場の競りに参加
することなく取引安全と差額利益とを両得することがで
き、大いに取引意欲が向上する。
2419号公報に提案されている“購買情報システム”のよ
うに巨額の設備費を投資しなくても、ホームページをア
ップロードして受注待機できる程度の中級パソコンを準
備すれば開設できて、会員や卸元は既設の安価なパソコ
ンを持っておりさえすればよく、設備費も運営コストも
安価に実施することができ、非常に資本節約的である。
スワードとを付与して運営することができるので、取引
自体にも間違いが起らず、そのうえ悪戯(成り済ましに
よる虚偽注文など)が介入する可能性も殆どないので、
魚介類の電子取引を安心して実施することができる。
じ、魚介商品をそのまゝ単純に配達するだけの配送業者
の他に、魚介類に必要な捌き処理を施して配送する捌き
配送業者、さらに魚介類を調理加工して配送業者を参加
させて実施することによって、卸元に分別して集積して
ある魚介商品を注文会員に引渡すに際し、当該会員が所
望に応じて希望する調理又は加工を施して確実に届ける
こともできるのであり、このような実施形態を採用する
場合には、魚介類取扱業者の業務負担をも大幅に軽減す
ることができる。
2419号公報の“購買情報システム”や特開平11−213059
号公報の“遠距離競り市場注文ネットシステム”の如き
従来技術の欠点を悉く解消できるうえに、これによって
得られる運用上のメリット、および技術上の利点も極め
て大きく、その産業上の利用価値は頗る大である。
ク線図である
流れを説明するフローチャートである。
ク線図である
流れを説明するフローチャートである。
Claims (6)
- 【請求項1】 競り売買の少なくとも前日には、取引の
当日に魚介類卸元へ入荷が見込まれる各種魚介商品の種
別、その魚介商品毎のサイズ・鮮度区分別の入荷量、産
地などの商品情報に基き、卸元と売捌き主催者との間で
前売りの相対価格を仮決定して、これら各魚介商品毎の
サイズ・鮮度区分別の売出価格を当該主催者がホームペ
ージに会員専用販売メニューを表示し、入荷当日の受注
を待機する受注メニュー掲示プロセスと;この主催者に
対しネット取引資格を有する会員が、当該ホームページ
の販売メニュー欄にアクセスをして、其処に表示された
各々の魚介商品の品目の中から所望する注文品目と注文
数量とを当該メニュー欄に注文事項として入力し、発注
確認して送信を実行する発注決定プロセスと;受注時間
の終了後、各会員からホームページの販売メニュー欄に
書込み入力された各々の注文品目と注文数量とを各々顧
客別に整理して、前記仮決定の売出価格に基づく仕切伝
票データと顧客別の配達商品一覧表データと発注合計一
覧表データとを表計算処理し、前記仕切伝票データに基
いて仕切伝票をプリント出力すると共に、前記顧客別の
配達商品一覧表データに基いて配達商品一覧表をプリン
ト出力して各顧客毎の仕切伝票と配達商品一覧表とは配
送業者に交付する一方、卸元のコンピュータには前記発
注合計一覧表データを送信する納品仕切および商品分別
・配送指示プロセスと;前記発注合計一覧表データに基
いて卸元が配送業者に引き渡した分別魚介商品を、同配
送業者が各顧客会員に納品し終えた後、卸売市場におい
て成立した実際相場価格に基いて卸元と当該主催者との
間の取引金額が確定し、かつ、各魚介商品のサイズ・鮮
度区分別の前記仮決定された売出価格に対し当該各区分
別の実際相場価格が一定の金額幅を下回ったときは、そ
の下回った金額を基準として各会員毎の調整割戻し金額
を算出記録し、適宜な日に、この調整割戻し金額を精算
処理する精算処理プロセスと;を包含して構成されるこ
とを特徴とした魚介類電子取引の相場順応システム。 - 【請求項2】 競り売買の少なくとも前日には、取引の
当日に魚介類卸元へ入荷が見込まれる各種魚介商品の種
別、その魚介商品毎のサイズ・鮮度区分別の入荷量、産
地などの商品情報に基き、卸元と売捌き主催者との間で
前売りの相対価格を仮決定して、これら各魚介商品毎の
サイズ・鮮度区分別の売出価格を当該主催者がホームペ
ージに会員専用販売メニューを表示し、入荷当日の受注
を待機する受注メニュー掲示プロセスと;この主催者に
対しネット取引資格を有する会員が、当該ホームページ
の販売メニュー欄にアクセスをして、其処に表示された
各々の魚介商品の品目の中から所望する注文品目と注文
数量とを当該メニュー欄に注文事項として入力し、発注
確認して送信を実行する発注決定プロセスと;受注時間
の終了後、各会員からホームページの販売メニュー欄に
書込み入力された各々の注文品目と注文数量とを各々顧
客毎に整理して、前記仮決定の売出価格に基く仕切伝票
データと顧客別の配達商品一覧表データと発注合計一覧
表データとを表計算処理し、前記仕切伝票データは該当
する会員のコンピュータに送信して仕切伝票を電子交付
すると共に、前記顧客別の配達商品一覧表データは配送
業者のコンピュータに送信して配達商品一覧表を電子交
付し、更に卸元のコンピュータには前記発注合計一覧表
データを送信する納品仕切および商品分別・配送指示プ
ロセスと;前記発注合計一覧表データに基いて卸元が配
送業者に引き渡した分別魚介商品を同配送業者が各顧客
会員へ納品し終えた後、卸売市場において成立した実際
相場価格に基いて卸元と当該主催者との間の取引金額が
確定し、かつ、各魚介商品のサイズ・鮮度区分別の前記
仮決定された売出価格に対し当該各区分別の実際相場価
格が一定の金額幅を下回ったときは、その下回った金額
を基準として各会員毎の調整割戻し金額を算出記録し
て、適宜な日に、この調整割戻し金額を精算処理する精
算処理プロセスと;を包含して構成されることを特徴と
した魚介類電子取引の相場順応システム。 - 【請求項3】 受注メニュー掲示プロセスの販売メニュ
ー欄には持帰り希望の項目が設けられている一方、特定
会員が、当該ホームページにアクセスして、前記販売メ
ニュー欄に表示された各々の魚介商品の品目の中から所
望の注文品目と注文数量と持帰りの希望意思とを当該メ
ニュー欄に入力することにより、当該会員が卸元におい
て分別集積されている注文該当商品を引取って持ち帰り
できるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載
の何れか一つに記載の魚介類電子取引の相場順応システ
ム。 - 【請求項4】 主催者から卸元に対し、持帰り希望の意
思表示をした会員に関する商品引渡しの依頼データを送
信して、この依頼データに特定された品目の魚介商品を
当該会員に引渡すようにしたことを特徴とする請求項3
記載の魚介類電子取引の相場順応システム。 - 【請求項5】 配送業者による配達費用に相当する金額
分が、主催者からの請求金額より減額されることを特徴
とする請求項3又は4記載の魚介類電子取引の相場順応
システム。 - 【請求項6】 受注メニュー掲示プロセスにおける販売
メニュー欄の項目中に仮決定の前売の売出価格を基に定
めた当該調理又は処理の種別毎の特注値段表目と調理・
処理の特注記入目とが設けられており、会員が特定の調
理又は処理が施された調理商品又は加工商品を特注でき
るようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の魚
介類電子取引の相場順応システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002006117A JP4589590B2 (ja) | 2002-01-15 | 2002-01-15 | 魚介類電子取引の相場順応システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002006117A JP4589590B2 (ja) | 2002-01-15 | 2002-01-15 | 魚介類電子取引の相場順応システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003208529A true JP2003208529A (ja) | 2003-07-25 |
JP4589590B2 JP4589590B2 (ja) | 2010-12-01 |
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ID=27644974
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002006117A Expired - Fee Related JP4589590B2 (ja) | 2002-01-15 | 2002-01-15 | 魚介類電子取引の相場順応システム |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4589590B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10149406A (ja) * | 1996-09-17 | 1998-06-02 | Fujitsu Ltd | 商品情報・取引条件提示システムおよび記録媒体 |
JP2001142955A (ja) * | 1999-11-12 | 2001-05-25 | Hitachi Ltd | 商品取引方法及びその実施装置並びにその処理プログラムを記録した記録媒体 |
JP2001325511A (ja) * | 2000-05-12 | 2001-11-22 | Mitsubishi Corp | 育成商品取引システムおよび方法 |
JP2002007745A (ja) * | 2000-06-20 | 2002-01-11 | Nri & Ncc Co Ltd | 情報処理システム及びその方法、並びにコンピュータ上で動作する情報処理プログラムを記録した記録媒体 |
JP2002007866A (ja) * | 2000-06-26 | 2002-01-11 | Yoshikazu Matsuoka | 商品販売システム |
-
2002
- 2002-01-15 JP JP2002006117A patent/JP4589590B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
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JPH10149406A (ja) * | 1996-09-17 | 1998-06-02 | Fujitsu Ltd | 商品情報・取引条件提示システムおよび記録媒体 |
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Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
有元 美津世, 黒字ドットコム−小資金で利益を出した米国中小サイト−, vol. 初版, CSNB200100315001, 1 September 2000 (2000-09-01), pages 184 - 186, ISSN: 0000856463 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4589590B2 (ja) | 2010-12-01 |
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