JP2003206924A - 内外輪一体型ラジアルころ軸受 - Google Patents

内外輪一体型ラジアルころ軸受

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JP2003206924A
JP2003206924A JP2002005663A JP2002005663A JP2003206924A JP 2003206924 A JP2003206924 A JP 2003206924A JP 2002005663 A JP2002005663 A JP 2002005663A JP 2002005663 A JP2002005663 A JP 2002005663A JP 2003206924 A JP2003206924 A JP 2003206924A
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ring
inner ring
bearing
cage
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Yasuaki Takahashi
靖明 高橋
Hideki Akamatsu
英樹 赤松
Masa Nishimura
雅 西村
Takayuki Oishi
貴行 大石
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内外輪を非分離としながら、軸受幅を小さく
することができ、軌道面の硬度低下も回避できるラジア
ルころ軸受を提供する。 【解決手段】 この軸受は、次のように、保持器4が内
輪1と外輪2とに係合することにより、内輪1と外輪2
とを非分離としたものである。内輪1および外輪2は、
互いに軸方向の反対側の端部に鍔1b,2bを有する。
保持器4は、内輪1および外輪2の鍔1b,2bの先端
が係合する係合部5A,5Bを両側縁に有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内輪と外輪とが
互いに分離しないようにした内外輪一体型のラジアルこ
ろ軸受に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】ころ軸受
は、転動体がころであるため、玉軸受と異なり、転動体
を介して内輪と外輪とが分離しないようにはならず、一
般的には内輪と外輪とが軸方向に互いに分離自在な構造
となっている。ころ軸受においても、搬送や、取扱い
性、軸受使用機器への組込み性の面からは、内輪と外輪
が互いに分離しない一体化構造が好ましい。このような
要請に応えるラジアルころ軸受において、図5に示すも
のが提案されている(特開2000−320646号公
報)。これは、外輪32の両端に縁曲げ片32aと鍔3
2bを形成すると共に、内輪31の一端に鍔31aを形
成し、これら縁曲げ片32aと鍔31aの係合により、
内輪31と外輪32とが軸方向に非分離となるようにし
たものである。
【0003】しかし、内輪31の一端に、係合を目的と
した鍔31aを外輪32の縁曲げ片32aに重複して設
けるため、軸受幅が縁曲げ片32aの板厚分だけ大きく
なってしまう。また、縁曲げ片を設ける場合、軸受の組
立の都合上、組立過程で外輪32に縁曲げを行うことに
なる。この組立過程の縁曲げは、焼入れ状態では行え
ず、外輪32の焼きなましが必要となる。この焼きなま
しは外輪32の軌道面まで影響し、軌道面の硬度低下が
生じる。
【0004】なお、スラストころ軸受においては、対面
する軌道輪を互いに非分離とするものが各種提案されて
いる(例えば、実用新案登録第2568862号、特許
第3088832号、特開平2−51615号、特願2
000−291616号など)。しかしスラスト軸受と
アジアル軸受とでは、軌道輪が軸方向に対面するか、内
外に対面するかで異なるため、軌道輪間の非分離化の構
造を応用することができない。
【0005】この発明の目的は、内外輪を非分離としな
がら、軸受幅を小さくでき、かつ非分離化のために軌道
面の硬度低下等の不利益を伴わない内外輪一体型ラジア
ルころ軸受を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明における第1の
発明の内外輪一体型ラジアルころ軸受は、保持器が内輪
と外輪とに係合することにより、内輪と外輪とが非分離
とされたものである。保持器に係合させて内外輪を非分
離とするため、内外輪に鍔と重複した縁曲げ部分を設け
ることが不要で、非分離としながら、軸受幅を小さくで
きる。縁曲げが不要なため、縁曲げのための焼きなまし
が不要となり、軌道面の硬度低下が回避できる。また、
保持器は内輪と外輪の中間の速度で回転するため、内輪
および外輪と係合させても、内輪と外輪とが直接に係合
するものと異なり、係合部分の速度差が小さくて発熱や
摩耗が少ない。
【0007】この発明の内外輪一体型ラジアルころ軸受
は、内輪および外輪の互いに軸方向の反対側の端部に鍔
を有し、上記内輪と外輪の間に介在した複数のころを保
持する保持器を有し、この保持器は、内輪および外輪の
鍔の先端がそれぞれ保持器に軸方向に対して係合する係
合部を両側縁に有するものとしても良い。この構成の軸
受は、第1の発明の内外輪一体型ラジアルころ軸受にお
いて、保持器が内輪と外輪とに係合することにより、内
輪と外輪とを非分離となる構成を具体化したものであ
る。内輪および外輪の鍔の先端を保持器の側縁の係合部
に係合させるため、鍔を非分離化に利用でき、非分離化
のための専用の縁曲げ部等を内外輪に設ける必要がなく
て、軸受幅の広がりを避けられる。また、保持器の側縁
部分を利用して鍔を係合させるため、より一層の幅狭化
が可能である。すなわち、保持器の側縁部分は鍔と径方
向に対向する位置に配置されることになるため、通常の
保持器の側縁部分をころと鍔の軸方向隙間に配置する構
成の軸受に比べて、保持器側縁部分の幅に対応する分だ
け、軸受幅を狭めることができる。またこの構成の場
合、上記鍔は、内輪および外輪の互いに軸方向の反対側
の端部に設けるため、内外輪にはそれぞれ一つの鍔を設
けるだけであるが、両鍔付きの軸受構造となる。
【0008】このように内外輪の鍔の先端を保持器に係
合させる構成とする場合に、内輪および外輪を鋼板のプ
レス成形品としても良い。また、これら内外輪の鍔は、
先端がころ側へ傾くように傾斜させたものとしても良
い。内外輪の鍔をころ側へ傾斜したものとすると、その
傾斜分だけ、保持器の縁に設けられる係合部の位置を軸
受中心側へ位置させることができる。そのため、軸受幅
をより小さくすることができる。内外輪を鋼板のプレス
成形品とすると、傾斜した鍔の形成が容易に行える。
【0009】また上記のように内外輪の鍔の先端を保持
器に係合させる構成とする場合に、上記保持器を合成樹
脂製とし、上記係合部を円周溝としても良い。保持器を
合成樹脂製とすると、その樹脂の持つ弾性のため、組立
時に保持器の係合部への内外輪の鍔の係合を容易に行う
ことができる。また、保持器を合成樹脂製とすると、樹
脂の持つ自己潤滑性のため、係合部における接触が滑ら
かに行われる。係合部が円周溝であると、その係合部の
形成が容易である。
【0010】この発明における第2の発明の内外輪一体
型ラジアルころ軸受は、内輪および外輪の互いに軸方向
の反対側の端部に鍔を有し、内輪および外輪のいずれか
片方または両方における上記鍔を設けた端部と反対側の
端部に、この端部と対向する鍔の先端に軸受外側から係
合する爪部を有するものである。この構成の場合、鍔に
爪部が係合することで、内輪と外輪が軸方向に分離する
ことが阻止される。内輪および外輪は、互いに反対の端
部に設けられた鍔を非分離化に利用し、これらの鍔に上
記爪部を係合させるため、鍔とは別に係合用の縁曲げ部
を設ける必要がなくて、軸受け幅が小さくて済む。この
構成の場合も、鍔は内輪および外輪の互いに軸方向の反
対側の端部に設けるため、内外輪にはそれぞれ一つの鍔
を設けるだけであるが、両鍔付きの軸受構造とできる。
【0011】この構成の内外輪一体型ラジアルころ軸受
において、上記爪部を係合させる鍔の先端面を、軸受内
側が突出する傾斜面としても良い。このように傾斜面と
すると、爪部の係合が確実となる。なお、この傾斜面
は、同じ方向の傾斜を有しておれば良く、曲面であって
も良い。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施形態を図1
と共に説明する。この内外輪一体型ラジアルころ軸受
は、内輪1と外輪2の軌道面1a,2a間に複数のころ
3を介在させ、これらのころ3を保持器4のポケット4
c内に保持させたものであり、保持器4が内輪1と外輪
2に係合することにより、内輪1と外輪2が非分離とな
るようにしている。この非分離は次の構成で行われる。
【0013】内輪1の軸方向の一端部に外向きの鍔1b
が形成されると共に、外輪2の内輪鍔1bとは反対側の
端部に、内向きの鍔2bが形成されている。これらの鍔
1b,2bは、いずれも先端がころ3側へ傾くように傾
斜している。保持器4の内径面4aは、内輪鍔1bの対
向する側縁部分が中間部分よりも外径側に拡径した段差
面4aaとされており、この段差面4aaに内輪鍔1b
の係合する係合部5Aが形成されている。保持器4の外
径面4bは、外輪鍔2bの対向する他側縁が、中間部分
よりも内径側に縮径した段差面4bbとされており、こ
の段差面4bbに外輪鍔2bの係合する係合部5Bが形
成されている。各係合部5A,5Bは、保持器4の円周
方向に延びる円周溝とされている。
【0014】内輪1および外輪2は鋼板のプレス加工品
からなる。保持器4は合成樹脂製とされているが、金属
製としても良い。
【0015】この軸受の組立は次のように行われる。こ
ろ3と共に保持器4を内輪1と外輪2の間に配置する。
この状態では、内外輪1,2の鍔1b,2bは保持器4
の側縁から外側へ外れた状態である。この後、内輪1お
よび外輪2を、各々ころ3の位置する内側へ押し込む。
これにより、内外輪1,2の各鍔1b,2bの先端が、
保持器4の対応する係合部5A,係合部5Bにそれぞれ
係合し、組立が完了する。
【0016】この構成によると、内輪1および外輪2の
鍔1b,2bが保持器4の側縁の係合部5A,5Bに係
合することにより、保持器4と鍔1b,2bの間で内外
輪1,2の軸方向移動が拘束され、内外輪1,2が非分
離となる。このように内外輪1,2が非分離となるた
め、軸受の搬送・取扱い・組立性が向上する。内外輪
1,2の鍔1b,2bと保持器4の側縁とを非分離化に
利用するため、内外輪1,2に鍔1b,2bと重複した
縁曲げ部分を設けることが不要で、非分離としながら、
軸受幅を小さくできる。また、保持器4の側縁部分を利
用して鍔1b,2bを係合させるため、より一層の幅狭
化が可能である。すなわち、保持器4の側縁部分は、鍔
1b,2bと径方向に対向する位置に配置されることに
なるため、図5の例などに示す保持器33の側縁部分3
3aをころ34の端面と鍔32a,32bの軸方向隙間
に配置する構成の軸受に比べて、保持器側縁部分33a
の幅に対応する分だけ、軸受幅を狭めることができる。
この実施形態の軸受は、図5の従来例と比較すると、同
図の縁曲げ部分32aの板厚分と、保持器33の両側の
側縁部分33aの幅分の合計だけ、軸受幅を狭めること
ができる。この場合に、内外輪1,2の鍔1b,2b
を、先端がころ3側へ傾くように傾斜させてあることか
ら、保持器4の係合部5A,係合部5Bをできるだけ中
心側に配置することができて、上記の幅狭化が容易にな
る。
【0017】また、この実施形態の軸受は、内外輪1,
2の縁曲げが不要なため、縁曲げのための焼きなましが
不要となり、軌道面1a,2aの硬度低下が回避でき
る。縁曲げ工程がないことによるコスト削減も得られ
る。鍔1b,2bと保持器4に形成された係合部5A,
5Bとで非分離とするため、部品点数の増加がなく、こ
れによっても安価に製造できる。また、内輪1と外輪2
とが接触しないため、発熱,摩耗が少ない。保持器4と
接触するが、保持器4は内輪1と外輪2の中間の速度で
回転するため、接触しても速度差が小さく、発熱や摩耗
が少ない。
【0018】内輪1および外輪2は鋼板のプレス加工品
としているので、安価に製造することができる。また、
保持器4を合成樹脂製とし、その係合部5A,5Bを円
周溝としているので、組立時に保持器4の係合部5A,
5Bへ内外輪1,2の鍔1b,2bを係合させる作業を
容易に行うことができ、軸受の組立が容易である。
【0019】図2は、この発明の第2の実施形態を示
す。この実施形態は、第1の実施形態の内外輪一体型ラ
ジアルころ軸受において、内輪1の鍔1bと係合する保
持器4の係合部5Aを、段差面4aaの端部から内径側
に突出する円周突条とし、外輪2の鍔2bと係合する係
合部5Bも、段差面4bbの端部から外径側に突出する
円周突条としている。内外輪1,2の鍔1b,2bは、
軸方向に対して垂直に向けたものとしている。その他の
構成は第1の実施形態と同じである。
【0020】この実施形態の場合も、従来例のように内
外輪を互いに係合させる縁曲げ部分を鍔1b,2bと重
複して形成する必要がなく、軸受幅を小さくすることが
できる。鍔1b,2bは、軸方向に対して垂直としてい
るが、その他の構成については、第1の実施形態で説明
した他の各種の効果が得られる。
【0021】図3は、この発明の第3の実施形態を示
す。この実施形態の内外輪一体型ラジアルころ軸受は、
内輪11と外輪12の軌道面11a,12a間に複数の
ころ13を介在させたものである。内輪11の軸方向の
一端部には外向きの鍔11bが形成され、外輪12の内
輪鍔11bとは反対側の端部には内向きの鍔12bが形
成されている。外輪12の鍔12bと反対側の端部にお
ける円周方向の複数箇所には、この端部と径方向に対向
する内輪11の鍔11bの先端に係合する爪部14が形
成されている。爪部14は、鍔11bに対して軸受外側
から係合し、この係合により、内輪11と外輪12が非
分離に一体化される。爪部14は、外輪12の端部の円
周方向の一部を内径側に突出するように塑性変形させて
形成したものである。爪部14は、軸受外側が次第に高
く突出する形状とされている。また、爪部14は、正面
側から見て、円弧状に突出した形状としてある。内輪1
1の外向き鍔11bの先端は、外輪爪部14が径方向に
係合可能なように、軸受内側が突出する傾斜面とされて
いる。この先端面は、詳細には、外輪爪部14の突曲面
に沿う凹曲面とされている。なお、外輪爪部14は、外
輪12の端部の全周にわたって形成しても良い。内輪1
1および外輪12は、鋼板のプレス加工品とされてい
る。この軸受は、保持器は用いられておらず、いわゆる
総ころ軸受とされている。
【0022】この軸受の組立は、次のように行われる。
外輪12の軌道面12aにころ13を配置した後、外輪
12の爪部14の弾性変形を利用して、内輪11を押し
込む。これにより、爪部14が内輪の鍔11bの先端に
係合する状態となり、内輪11と外輪12とが一体化さ
れる。
【0023】この構成の軸受の場合も、内輪11と外輪
12とが非分離となるため、搬送・取扱い・組立性が向
上する。内輪11の鍔11bの先端に、外輪12の爪部
14を係合させることにより、内外輪11,12を非分
離とするため、従来例のように非分離とするための縁曲
げ部を鍔に重ねて形成する必要がなく、縁曲げの板厚分
だけ軸受幅を小さくすることができる。縁曲げが不要な
ため、焼きなましが不要となり、軌道面11a,12a
の硬度低下が回避できる。縁曲げ工程がないことによ
り、コストが削減される。また、内外輪11,12とこ
ろ13の3点で構成できるので、部品点数が少なく、こ
の点でもコスト低減が可能となる。
【0024】図4は、この発明の第4の実施形態を示
す。この実施形態は、図3と共に説明した第3の実施形
態のラジアルころ軸受において、外輪12に爪部14を
形成した構成に代えて、内輪11に爪部15を設けたも
のである。すなわち、内輪11の外向き鍔11bとは反
対側の端部の円周方向の複数箇所に爪部15を形成し、
この爪部15と径方向に対向する外輪12の内向き鍔1
2bの先端に、爪部15を軸受外側から係合させてい
る。この係合により、内輪11と外輪12を非分離に一
体化している。その他の構成効果は第3の実施形態と同
じである。
【0025】なお、第3の実施形態および第4の実施形
態は、いずれも軸方向の一端部に爪部14,15を形成
したが、これに限らず第3の実施形態の構成と第4の実
施形態の構成を併用しても良い。すなわち、軸受の軸方
向の一端部では、内輪11の外向き鍔11bに外輪12
の爪部14を係合させ、他端部では、外輪12の内向き
鍔12bに内輪11の爪部15を係合させるようにし
て、内輪11と外輪12とを一体化するようにしても良
い。
【0026】
【発明の効果】この発明における第1の発明の内外輪一
体型ラジアルころ軸受は、保持器が内輪と外輪とに係合
することにより、内輪と外輪とが非分離となるようにし
たため、内外輪を非分離としながら、軸受幅を小さくで
き、かつ非分離化のために軌道面の硬度低下等の不利益
を伴わないものとできる。この発明における第2の発明
の内外輪一体型ラジアルころ軸受は、内輪および外輪の
互いに軸方向の反対側の端部に鍔を有し、内輪および外
輪のいずれか片方または両方における上記鍔を設けた端
部と反対側の端部に、この端部と対向する鍔の先端に軸
受外側から係合する爪部を有するものであるため、内外
輪を非分離としながら、軸受幅を小さくでき、かつ非分
離化のために軌道面の硬度低下等の不利益を伴わないも
のとできる。また、保持器が省略できて部品点数が少な
く、そのためコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A),(B)はそれぞれこの発明の第1の実
施形態にかかる内外輪一体型ラジアルころ軸受の断面図
および上半部を破断した正面図である。
【図2】この発明の第2の実施形態にかかる内外輪一体
型ラジアルころ軸受の断面図である。
【図3】(A),(B)はそれぞれこの発明の第3の実
施形態にかかる内外輪一体型ラジアルころ軸受の断面図
および一部を破断した部分正面図である。
【図4】(A),(B)はそれぞれこの発明の第4の実
施形態にかかる内外輪一体型ラジアルころ軸受の断面図
および一部を破断した部分正面図である。
【図5】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1…内輪 1b…鍔 2…外輪 2b…鍔 3…ころ 4…保持器 5A,5B…係合部 11…内輪 11b…鍔 12…外輪 12b…鍔 14,15…爪部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 雅 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内 (72)発明者 大石 貴行 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内 Fターム(参考) 3J101 AA13 AA32 BA34 BA50 BA57 BA63 EA02 EA31 FA04 FA53

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持器が内輪と外輪とに係合することに
    より、内輪と外輪とが非分離となった内外輪一体型ラジ
    アルころ軸受。
  2. 【請求項2】 内輪および外輪の互いに軸方向の反対側
    の端部に鍔を有し、上記内輪と外輪の間に介在した複数
    のころを保持する保持器を有し、この保持器は、内輪お
    よび外輪の鍔の先端がそれぞれ保持器に軸方向に対して
    係合する係合部を両側縁に有するものとした内外輪一体
    型ラジアルころ軸受。
  3. 【請求項3】 内輪および外輪が鋼板のプレス成形品で
    あって、これら内外輪の鍔は、先端がころ側へ傾くよう
    に傾斜したものである請求項2に記載の内外輪一体型ラ
    ジアルころ軸受。
  4. 【請求項4】 上記保持器が合成樹脂製であり、上記係
    合部が、円周溝である請求項2または請求項3に記載の
    内外輪一体型ラジアルころ軸受。
  5. 【請求項5】 内輪および外輪の互いに軸方向の反対側
    の端部に鍔を有し、内輪および外輪のいずれか片方また
    は両方における上記鍔を設けた端部と反対側の端部に、
    この端部と対向する鍔の先端に軸受外側から係合する爪
    部を有する内外輪一体型ラジアルころ軸受。
  6. 【請求項6】 上記爪部を係合させる鍔の先端面を、軸
    受内側が突出する傾斜面とした請求項5に記載の内外輪
    一体型ラジアルころ軸受。
JP2002005663A 2002-01-15 2002-01-15 内外輪一体型ラジアルころ軸受 Pending JP2003206924A (ja)

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