JP2003120684A - スラストころ軸受 - Google Patents

スラストころ軸受

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JP2003120684A
JP2003120684A JP2001321943A JP2001321943A JP2003120684A JP 2003120684 A JP2003120684 A JP 2003120684A JP 2001321943 A JP2001321943 A JP 2001321943A JP 2001321943 A JP2001321943 A JP 2001321943A JP 2003120684 A JP2003120684 A JP 2003120684A
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cage
roller bearing
pocket
thrust roller
metal portion
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JP2001321943A
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Kazuyoshi Harimoto
一由 針本
Yoshiyasu Nakano
賀泰 中野
Masaru Kitagawa
勝 北川
Kazuyuki Yamamoto
和之 山本
Katsushi Abe
克史 阿部
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/46Cages for rollers or needles
    • F16C33/4617Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the rollers, e.g. machined window cages
    • F16C33/4664Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the rollers, e.g. machined window cages with more than three parts, e.g. two end rings connected by individual stays
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    • F16C2220/02Shaping by casting
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化、ポケット壁面のドリリング摩耗の防
止、発熱の抑制 【解決手段】 保持器1は、基体となる樹脂部分1A
と、樹脂部分1Aに設けられた金属部分1Bとで構成さ
れる。ポケット1aの外径側壁面1a1及び内径側壁面
1a2において、金属部分1Bの切欠き面1B3、1B
4がポケット1a内に露出して、ころ2の端面2a、2
bを案内する案内面となる。一方、ポケット1aの円周
方向壁面1a3及び1a4において、金属部分1Bは樹
脂部分1Aの内部にあり、樹脂部分1Aのポケット1a
内に露出した面1A1、1A2が、ころ2の転動面2c
を案内する案内面となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スラストころ軸受
に関する。本発明のスラストころ軸受は、希薄潤滑下や
高速回転下での運転といった、運転条件の厳しい環境下
で使用する軸受として好適で、例えば自動車のトランス
ミッション用軸受やエアーコンプレッサ用軸受として好
適である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスラストころ軸受では、
鋼板製のプレス保持器、アルミ合金製のもみ抜き保持
器、合成樹脂製の樹脂保持器が使用されていた。
【0003】また、金属製中間案内板の両端面を含む表
裏面に、合成樹脂製外側案内板を一体に積層した構成の
保持器を使用したスラストころ軸受が実公昭55−14
829号公報に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スラストころ軸受を希薄潤滑下や高速回転下で運転した
場合、次のような問題が生じる。
【0005】(1)鋼板製のプレス保持器を備えたスラ
ストころ軸受は、保持器の重量が大きく、回転慣性力が
大きい。また、保持器の案内面ところの転動面とが金属
接触を起こして発熱が多くなり、さらに、これら接触面
に表面損傷が生じ易い。
【0006】(2)アルミ合金製のもみ抜き保持器を備
えたスラストころ軸受は、保持器を削り加工で製作する
ため製作コストが高い。また、ころの外径側端面と接触
する保持器のポケット壁面にドリリング摩耗(遠心力に
よってころの外径側端面がポケット壁面に押し付けら
れ、さらにころの自転による影響が加わって上記ポケッ
ト壁面に摩耗が生じる現象)が生じ易い。
【0007】(3)合成樹脂製の樹脂保持器は、ころの
外径側端面と接触する保持器のポケット壁面にドリリン
グ摩耗が生じ易い。
【0008】(4)実公昭55−14829号公報のス
ラストころ軸受は、ころの転動面を金属製中間案内板で
案内するため、金属接触による発熱の問題があり、ま
た、ころの転動面や金属製中間案内板の案内面に表面損
傷が生じ易い。
【0009】(5)ころの外径側部分と内径側部分とで
公転周速が異なり滑りが発生するため、油膜切れによ
り、ころの転動面と軌道面とが金属接触を起こして発熱
が多くなり、さらに、これら接触面に表面損傷が生じ易
い。
【0010】本発明の課題は、保持器の重量を軽減し、
保持器の回転慣性力を低減することである。
【0011】本発明の他の課題は、ころと保持器との接
触部、ころと軌道面との接触部における発熱を抑制し、
また、接触面の表面損傷を防止することである。
【0012】本発明の更なる課題は、保持器のドリリン
グ摩耗を防止することである。
【0013】本発明の更なる課題は、保持器、ひいては
スラストころ軸受のコスト低減を図ることである。
【0014】本発明の究極の課題は、希薄潤滑下や高速
回転下での運転といった、運転条件の厳しい環境下で使
用された場合でも、高い耐久性を有し、安定した運転状
態を長期にわたって維持することができ、かつ、軽量・
低コストなスラストころ軸受を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、円周方向の複数箇所にポケットを有し、
ポケットの外径側が大径環状部、内径側が小径環状部、
円周方向に隣接するポケット間が柱部になった保持器
と、保持器のポケットに転動自在に収容された複数のこ
ろとを備えたスラストころ軸受において、保持器は、基
体となる樹脂部分と、該樹脂部分に設けられた金属部分
とで構成され、ころの転動面は樹脂部分の案内面で案内
し、ころの外径側端面は金属部分の案内面で案内する構
成を提供する。
【0016】保持器の基体を樹脂部分で構成することに
より、金属製の保持器に比べて重量を軽減し、回転慣性
力を低減することができる。また、ころの転動面を樹脂
部分の案内面で案内するので、該接触部の摩擦抵抗力が
小さく、発熱が少なく、表面損傷も防止される。しか
も、ころの外径側端面は金属部分の案内面で案内するの
で、保持器のポケット壁面にドリリング摩耗が生じな
い。
【0017】ここで、本発明の「スラストころ軸受」に
は、スラスト円筒ころ軸受、スラスト針状ころ軸受、ス
ラスト自動調心ころ軸受、スラスト円すいころ軸受など
が含まれる。スラスト針状ころ軸受の場合には、軌道輪
なしの保持器付きころとすることもできるが、その他の
軸受形式では、通常、軌道輪を具備させる。
【0018】保持器の樹脂部分を形成する樹脂材料は特
に問わないが、好ましくは、ポリアミド等の自己潤滑性
を有する合成樹脂を用いる。また、保持器の金属部分を
形成する金属材料も特に問わないが、好ましくは、この
種のスラストころ軸受用保持器に用いられているアルミ
合金材よりも耐摩耗の高い金属材、例えば鉄系金属材を
用いる。
【0019】上記構成において、ころを保持器のポケッ
ト内に複列で配置することができる。これにより、各こ
ろにおいて、外径側部分と内径側部分との公転周速差が
小さくなり、軌道面との滑りが抑制されるので、該接触
部の発熱が少なく、表面損傷も防止される。
【0020】上記構成において、金属部分は、保持器の
大径環状部、小径環状部、さらには柱部に亙って設ける
ことができる。あるいは、保持器の軽量化を図るため、
金属部分を保持器の大径環状部にのみ設けても良い。後
者の場合、金属部分を、リング状部材で構成することが
できる。または、金属部分を、ころの外径側端面と対向
する部位に部分的に設けることもできる。この場合、金
属部分を、球状又は半球状部材で構成することができ
る。
【0021】以上の構成において、組み付け作業を容易
にするため、樹脂部分に、ころのポケットからの脱落を
防止する抜け止め部を設けることができる。また、製作
コストを低減するため、金属部分を樹脂部分に一体にイ
ンサート成形することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
従って説明する。
【0023】図1は、第1の実施形態に係るスラスト針
状ころ軸受を示している。このスラスト針状ころ軸受
は、保持器1と、保持器1に組み込まれた複数の針状こ
ろ2とを備えている。
【0024】保持器1は、円周方向の複数箇所にポケッ
ト1aを有し、該ポケット1aの外径側が大径環状部1
b、内径側が小径環状部1c、円周方向に隣接するポケ
ット1a間が柱部1dになった環体で、基体となる樹脂
部分1Aと、樹脂部分1Aに設けられた金属部分1Bと
で構成される。各ころ2は、それぞれ、保持器1の各ポ
ケット1aに転動自在に収容される。
【0025】金属部分1Bは、例えば鋼板をプレス加工
して形成され、さらに熱処理等の表面硬化処理によって
耐摩耗性が与えられている。また、金属部分1Bの外周
縁には軸方向の一方に屈曲した鍔部1B1が設けられ、
内周縁には軸方向の他方に屈曲した鍔部1B2が設けら
れ、これら鍔部1B1、1B2によって金属部分1Bの
剛性が高められている。
【0026】この実施形態において、金属部分1Bは樹
脂部分1Aに一体にインサート成形され、保持器1の大
径環状部1b、小径環状部1c、及び柱部1dに亙り、
樹脂部分1Aに対して芯金状に設けられている。
【0027】図1(b)に示すように、保持器1のポケ
ット1aの外径側壁面1a1及び内径側壁面1a2にお
いて、金属部分1Bの切欠き面1B3、1B4がポケッ
ト1a内に露出して、ころ2の端面2a、2bを案内す
る案内面となる。軸受回転時、ころ2の外径側端面2a
は遠心力によってポケット1aの外径側壁面1a1に押
し付けられた状態になるが、外径側端面2aが金属部分
1Bの案内面1B3によって案内されるので、ポケット
1aの外径側壁面1a1にドリリング摩耗が生じない。
【0028】一方、図1(c)に示すように、保持器1
のポケット1aの円周方向壁面1a3及び1a4におい
て、金属部分1Bは樹脂部分1Aの内部にあり、樹脂部
分1Aのポケット1a内に露出した面1A1、1A2
が、ころ2の転動面2cを案内する案内面となる。その
ため、案内面1A1、1A2ところ2の転動面2cとの
接触部の摩擦抵抗力が小さく、発熱が少なく、案内面1
A1、1A2や転動面2cの表面損傷も防止される。
【0029】また、ポケット1aの円周方向壁面1a3
及び1a4には、案内面1A1、1A2を挟んで軸方向
の両側にそれぞれ、樹脂部分1Aによる抜け止め部1A
4、1A5が設けられている。保持器1ところ2が同図
に示す状態から軸方向に相対移動すると、樹脂部分1A
の抜け止め部1A4、1A5がころ2の転動面2cと係
合し、これにより、ころ2のポケット1aからの脱落が
防止される。
【0030】尚、この実施形態のスラスト針状ころ軸受
は、軌道輪なしの保持器付きころとして構成することが
でき、あるいは、図示されていない軌道輪を具備させて
構成することもできる。
【0031】図2〜図4に示す変形例は、上述した第1
の実施形態において、金属部分1Bの形状を変えたもの
である。図2に示す変形例では、金属部分1Bの外周縁
の鍔部1B1と内周縁の鍔部1B2が、共に軸方向の他
方に屈曲している。図3に示す変形例では、金属部分1
Bの外周縁の鍔部1B1と内周縁の鍔部1B2が、共に
軸方向の一方に屈曲している。また、金属部分1Bの案
内面1B3、1B4は、ころ2の軸線よりも軸方向の他
方側において、ころ2の端面2a、2bを案内する構成
になっている。図4に示す変形例では、金属部分1Bの
外周縁及び内周縁に鍔部が設けられていない。
【0032】図5は、第2の実施形態に係るスラスト針
状ころ軸受を示している。この実施形態では、金属部分
1Bが保持器1の大径環状部1bにのみ設けられてい
る。
【0033】金属部分1Bはリング状部材で構成され、
図5(b)に示すように、その内周縁に、軸方向の他方
に屈曲した鍔部1B5が設けられている。保持器1のポ
ケット1aの外径側壁面1a1において、金属部分1B
の鍔部1B5の内周面1B6がポケット1a内に露出し
て、ころ2の外径側端面2aを案内する案内面となる。
【0034】また、図5(c)に示すように、保持器1
のポケット1aの円周方向壁面1a3及び1a4におい
ては、樹脂部分1Aのポケット1a内に臨む面1A1、
1A2が、ころ2の転動面2cを案内する案内面とな
る。さらに、ポケット1aの円周方向壁面1a3及び1
a4には、案内面1A1、1A2を挟んで軸方向の両側
にそれぞれ、樹脂部分1Aによる抜け止め部1A4、1
A5が設けられている。
【0035】第2の実施形態によれば、金属部分1Bを
保持器1の大径環状部1bにのみ設けているので、第1
の実施形態に比べて保持器1の重量を軽減することがで
きる。その他の事項は第1の実施形態に準じるので、重
複する説明を省略する。
【0036】図6〜図8に示す変形例は、上述した第2
の実施形態において、金属部分1Bの形状を変えたもの
である。図6に示す変形例では、金属部分1Bの案内面
1B6が、ころ2の軸線よりも軸方向の他方側におい
て、ころ2の外径側端面2aを案内する構成になってい
る。図7に示す変形例では、金属部分1Bが断面円形の
リング部材で構成されている。図8に示す変形例では、
金属部分1Bが断面角形のリング部材で構成されてい
る。
【0037】図9は、第3の実施形態に係るスラスト針
状ころ軸受を示している。この実施形態では、金属部分
1Bが保持器1の大径環状部1bで、かつ、ころ2の外
径側端面2aと対向する部位に部分的に設けられてい
る。金属部分1Bは、例えば球状部材で構成される。保
持器1のポケット1aの外径側壁面1a1において、金
属部分1Bの一部表面1B7がポケット1a内に露出し
て、ころ2の外径側端面2aを案内する案内面となる。
第2の実施形態よりもさらに保持器1の重量を軽減する
ことができる。尚、図10に示すように、球状の金属部
分1Bの一部分を樹脂部分1Aの端面に露出させても良
い。また、金属部分1Bを半球状部材で構成しても良
い。その他の事項は第1及び第2の実施形態に準じるの
で、重複する説明を省略する。
【0038】図11は、第4の実施形態に係るスラスト
針状ころ軸受を示している。この実施形態は、図1に示
す第1の実施形態において、保持器1のポケット1a内
にころ2を複列で配置したものである。各ころ2の軸方
向長さは、第1の実施形態におけるころ2の軸方向長さ
の約半分である。そのため、各ころ2において、外径側
部分と内径側部分との公転周速差が小さくなり、軌道面
との滑りが抑制される。これにより、ころ2の転動面2
cと軌道面との接触部の発熱が抑制され、また、転動面
2cや軌道面の表面損傷も防止される。その他の事項は
第1の実施形態に準じるので、重複する説明を省略す
る。
【0039】図12〜図14に示す変形例は、上述した
第1の実施形態において、金属部分1Bの形状を変えた
ものである。それぞれ、図2〜図4に示す変形例に対応
している。
【0040】図15は、第5の実施形態に係るスラスト
針状ころ軸受を示している。この実施形態は、図5に示
す第2の実施形態において、保持器1のポケット1a内
にころ2を複列で配置したものである。各ころ2の軸方
向長さは、第2の実施形態におけるころ2の軸方向長さ
の約半分である。そのため、各ころ2において、外径側
部分と内径側部分との公転周速差が小さくなり、軌道面
との滑りが抑制される。これにより、ころ2の転動面2
cと軌道面との接触部の発熱が抑制され、また、転動面
2cや軌道面の表面損傷も防止される。その他の事項は
第2の実施形態に準じるので、重複する説明を省略す
る。
【0041】図16〜図18に示す変形例は、上述した
第5の実施形態において、金属部分1Bの形状を変えた
ものである。それぞれ、図6〜図8に示す変形例に対応
している。
【0042】図19は、第6の実施形態に係るスラスト
針状ころ軸受を示している。この実施形態は、図9に示
す第3の実施形態において、保持器1のポケット1a内
にころ2を複列で配置したものである。各ころ2の軸方
向長さは、第3の実施形態におけるころ2の軸方向長さ
の約半分である。そのため、各ころ2において、外径側
部分と内径側部分との公転周速差が小さくなり、軌道面
との滑りが抑制される。これにより、ころ2の転動面2
cと軌道面との接触部の発熱が抑制され、また、転動面
2cや軌道面の表面損傷も防止される。尚、図20に示
すように、球状の金属部分1Bの一部分を樹脂部分1A
の端面に露出させても良い。また、金属部分1Bを半球
状部材で構成しても良い。その他の事項は第3の実施形
態に準じるので、重複する説明を省略する。
【0043】以上説明した実施形態において、金属部分
1Bは樹脂部分1Aにインサート成形する他、樹脂部分
1Aを所要形状に成形した後、樹脂部分1Aに金属部分
1Bを別途装着する構成としても良い。また、本発明
は、スラスト針状ころ軸受に限らず、スラスト円筒ころ
軸受、スラスト自動調心ころ軸受、スラスト円すいころ
軸受など、他の形式のスラストころ軸受にも適用するこ
とができる。
【0044】
【発明の効果】本発明は以下に示す効果を有する。 (1)保持器の基体を樹脂部分で構成しているので、金
属製の保持器に比べて重量が軽減し、回転時の慣性力が
低減する。これにより、スラストころ軸受の軽量化を図
ると共に、高速回転下での安定した運転を確保すること
ができる。
【0045】(2)ころの転動面を樹脂部分の案内面で
案内するので、保持器の案内面ところの転動面との接触
部の摩擦抵抗力が低減され、該接触部の発熱が抑制され
る。また、案内面や転動面の表面損傷も防止される。
【0046】(3)ころの外径側端面を金属部分の案内
面で案内するので、保持器のポケット壁面のドリリング
摩耗が防止される。
【0047】(4)ころを保持器のポケット内に複列で
配置することにより、各ころにおいて、外径側部分と内
径側部分との公転周速差が小さくなり、軌道面との滑り
が抑制されるので、該接触部の発熱が抑制される。ま
た、転動面や軌道面の表面損傷も防止される。
【0048】(5)金属部分を保持器の大径環状部にの
み設けた構成とすることにより、ポケット壁面のドリリ
ング摩耗を防止しつつ、保持器ひいてはスラストころ軸
受の一層の軽量化を図ることができる。
【0049】(6)樹脂部分に、ころのポケットからの
脱落を防止する抜け止め部を設けることにより、組立作
業を容易化することができる。 (7)金属部分を樹脂部分に一体にインサート成形する
ことにより、製作コストを低減することができる。
【0050】(8)以上の効果が相まって、希薄潤滑下
や高速回転下での運転といった、運転条件の厳しい環境
下で使用された場合でも、高い耐久性を有し、安定した
運転状態を長期にわたって維持することができ、かつ、
軽量・低コストなスラストころ軸受を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す図で、図1
(a)は平面図、図1(b)は図1(a)のX−X断面
図、図1(c)は図1(b)のY−Y断面図である。
【図2】第1の実施形態の変形例を示す断面図である。
【図3】第1の実施形態の変形例を示す断面図である。
【図4】第1の実施形態の変形例を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示す図で、図5
(a)は平面図、図5(b)は図5(a)のX−X断面
図、図5(c)は図5(b)のY−Y断面図である。
【図6】第2の実施形態の変形例を示す断面図である。
【図7】第2の実施形態の変形例を示す断面図である。
【図8】第2の実施形態の変形例を示す断面図である。
【図9】本発明の第3の実施形態を示す図で、図9
(a)は平面図、図9(b)は図9(a)のX−X断面
図である。
【図10】第3の実施形態の変形例を示す断面図であ
る。
【図11】本発明の第4の実施形態を示す断面図であ
る。
【図12】第4の実施形態の変形例を示す断面図であ
る。
【図13】第4の実施形態の変形例を示す断面図であ
る。
【図14】第4の実施形態の変形例を示す断面図であ
る。
【図15】本発明の第5の実施形態を示す断面図であ
る。
【図16】第5の実施形態の変形例を示す断面図であ
る。
【図17】第5の実施形態の変形例を示す断面図であ
る。
【図18】第5の実施形態の変形例を示す断面図であ
る。
【図19】本発明の第6の実施形態を示す断面図であ
る。
【図20】第6の実施形態の変形例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 保持器 1A 樹脂部分 1B 金属部分 1a ポケット 1b 大径環状部 1c 小径環状部 1d 柱部 2 ころ 2a 外径側端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北川 勝 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内 (72)発明者 山本 和之 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内 (72)発明者 阿部 克史 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内 Fターム(参考) 3J101 AA12 AA13 AA27 AA32 AA42 AA43 AA53 AA62 BA21 BA22 BA35 BA45 BA47 DA09 DA14 EA78 FA31 FA44 FA51 GA11 GA29

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周方向の複数箇所にポケットを有し、
    該ポケットの外径側が大径環状部、内径側が小径環状
    部、円周方向に隣接する前記ポケット間が柱部になった
    保持器と、該保持器のポケットに転動自在に収容された
    複数のころとを備えたスラストころ軸受において、 前記保持器は、基体となる樹脂部分と、該樹脂部分に設
    けられた金属部分とで構成され、前記ころの転動面は前
    記樹脂部分の案内面で案内し、前記ころの外径側端面は
    前記金属部分の案内面で案内することを特徴とするスラ
    ストころ軸受。
  2. 【請求項2】 前記ころが転動する軌道輪をさらに備え
    たことを特徴とする請求項1記載のスラストころ軸受。
  3. 【請求項3】 前記ころが前記保持器のポケット内に複
    列で配置されていることを特徴とする請求項1又は2記
    載のスラストころ軸受。
  4. 【請求項4】 前記金属部分が、前記保持器の大径環状
    部に設けられていることを特徴とする請求項1から3の
    何れかに記載のスラストころ軸受。
  5. 【請求項5】 前記金属部分が、リング状部材で構成さ
    れていることを特徴とする請求項4記載のスラストころ
    軸受。
  6. 【請求項6】 前記金属部分が、前記ころの外径側端面
    と対向する部位に部分的に設けられていることを特徴と
    する請求項4記載のスラストころ軸受。
  7. 【請求項7】 前記金属部分が、球状又は半球状部材で
    構成されていることを特徴とする請求項6記載のスラス
    トころ軸受。
  8. 【請求項8】 前記樹脂部分に、前記ころのポケットか
    らの脱落を防止する抜け止め部が設けられていることを
    特徴とする請求項1から7の何れかに記載のスラストこ
    ろ軸受。
  9. 【請求項9】 前記金属部分が前記樹脂部分にインサー
    ト成形されていることを特徴とする請求項1から8の何
    れかに記載のスラストころ軸受。
  10. 【請求項10】 円周方向の複数箇所にころを転動自在
    に収容するポケットを有し、該ポケットの外径側が大径
    環状部、内径側が小径環状部、円周方向に隣接する前記
    ポケット間が柱部になったスラストころ軸受用保持器に
    おいて、 基体となる樹脂部分と、該樹脂部分に設けられた金属部
    分とで構成され、ころの転動面は前記樹脂部分の案内面
    で案内し、ころの外径側端面は前記金属部の案内面で案
    内することを特徴とするスラストころ軸受用保持器。
  11. 【請求項11】 前記金属部分が、前記保持器の大径環
    状部に設けられていることを特徴とする請求項10記載
    のスラストころ軸受用保持器。
  12. 【請求項12】 前記金属部分が、リング状部材で構成
    されていることを特徴とする請求項11記載のスラスト
    ころ軸受用保持器。
  13. 【請求項13】 前記金属部分が、ころの外径側端面と
    対向する部位に部分的に設けられていることを特徴とす
    る請求項11記載のスラストころ軸受用保持器。
  14. 【請求項14】 前記金属部分が、球状又は半球状部材
    で構成されていることを特徴とする請求項13記載のス
    ラストころ軸受用保持器。
  15. 【請求項15】 前記樹脂部分に、ころのポケットから
    の脱落を防止する抜け止め部が設けられていることを特
    徴とする請求項10から14の何れかに記載のスラスト
    ころ軸受用保持器。
  16. 【請求項16】 前記金属部分が前記樹脂部分にインサ
    ート成形されていることを特徴とする請求項10から1
    5の何れかに記載のスラストころ軸受用保持器。
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