JP2003206229A - ファモチジン多形体aとbとの混合物の製造方法 - Google Patents

ファモチジン多形体aとbとの混合物の製造方法

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JP2003206229A
JP2003206229A JP2002354297A JP2002354297A JP2003206229A JP 2003206229 A JP2003206229 A JP 2003206229A JP 2002354297 A JP2002354297 A JP 2002354297A JP 2002354297 A JP2002354297 A JP 2002354297A JP 2003206229 A JP2003206229 A JP 2003206229A
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famotidine
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alcohol solvent
crude
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Chakurabaashii Sriraman Mandayam
チャクラバーシー スリラマン マンダヤム
Harikesh Biyasu Jagnesh
ハリケシュ ビヤス ジャグネシュ
Prasad Sayal Janaadohan
プラサド サヤル ジャナードハン
Natowaararu Shaa Mahesh
ナトワーラル シャー マヘシュ
Taria Yogesh
タリア ヨゲシュ
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Tonira Pharma Ltd
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Tonira Pharma Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファモチジン多形体AとBとの混合物の製造
方法を提供する。 【解決手段】 有機合成により得られた粗ファモチジン
を原料とし、ファモチジン多形体AおよびBが質量比
3:97〜45:55からなる混合物の製造方法を提供
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファモチジン〔化
学名:N−スルファミル−3−(2−グアニジノチアゾ
ール−4−イル−メチルチオ)−プロイオナミジン〕か
らファモチジン多形体AとBとの混合物の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ファモチジンはヒスタミンH2受容体の
競合的阻害剤である。ファモチジンの主な臨床的薬理活
性は胃液分泌の抑制である。ペプシンの分泌を抑制する
のと同時に、ファモチジンは胃酸分泌の酸度および胃液
量の両方を抑制する。
【0003】ファモチジンの二つの多形体には、多形体
Aと多形体Bとがあり、それらの製造方法はハンガリー
国のリヒター ゲデオンによって報告されている(特許
文献1〜5)。これによりファモチジン多形体Aとファ
モチジン多形体Bとは、I.Rスペクトル、DSC測定
値、X線解析値、および溶解度において相違することが
知られている。
【0004】上記先行技術文献には、冷却速度を変え、
水または水およびアルコール混合物からの結晶化の方法
を用いることによりファモチジン多形体Aまたはファモ
チジン多形体Bを得る様々な製造方法が記載されてい
る。
【0005】
【特許文献1】米国特許第5120850号明細書
【特許文献2】米国特許第5128477号明細書
【特許文献3】カナダ特許第1265809号明細書
【特許文献4】欧州特許第EP 256747号明細書
【特許文献5】特開平7−316141号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ファモチジン多形体A
はより安定で、低い溶解特性を持ち、他方では、多形体
Bは準安定で、より高い溶解特性を持つ。取り扱いおよ
び安定性の見地からは多形体Aの性質は明らかに有利で
あるが、しかし薬品の場合においては溶解速度が極めて
重要で、この後者は多形体Bの場合の方がより高い。ま
た有機合成により製造される粗ファモチジンは不純物を
含むため、薬品にはふさわしくない。
【0007】本発明の主な目的は、溶解速度を制御で
き、ファモチジンの望ましい溶解特性を有する、ファモ
チジン多形体Aとファモチジン多形体Bとの混合物の製
造方法を提供する。またファモチジン多形体AおよびB
が特定の割合(A:B 3:97〜45:55および1
5:85〜40:60)である混合物の製造方法を提供
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)融点、嵩密度、溶
解度、および熱力学的安定性が異なるファモチジン多形
体‘A’および‘B’を、結晶化方法により望ましい溶
解特性および嵩密度を有する多形体‘A’と‘B’との
混合物とすることを特徴とするファモチジン〔化学名:
N−スルファミル−3−(2−グアニジノチアゾール−
4−イル−メチルチオ)−プロイオナミジン〕多形体A
とBとの混合物の製造方法。
【0009】(2)粗ファモチジンをアルコール溶媒に
溶解し、減圧下で該溶媒を除去することを特徴とする、
ファモチジン〔化学名:N−スルファミル−3−(2−
グアニジノチアゾール−4−イル−メチルチオ)−プロ
イオナミジン〕多形体AとBとの混合物の製造方法。
【0010】(3)粗ファモチジンをアルコール溶媒に
溶解し、該溶液を冷却し、種結晶を仕込むことを特徴と
する、ファモチジン〔化学名:N−スルファミル−3−
(2−グアニジノチアゾール−4−イル−メチルチオ)
−プロイオナミジン〕多形体AとBとの混合物の製造方
法。
【0011】(4)粗ファモチジンをアルコール溶媒
中、塩酸で処理して、ファモチジン塩酸塩を得て、該塩
酸塩をろ別し、アルコール溶媒に溶解し、該アルコール
溶媒を塩基性に調整した後、減圧下でアルコール溶媒を
除去することを特徴とする、ファモチジン〔化学名:N
−スルファミル−3−(2−グアニジノチアゾール−4
−イル−メチルチオ)−プロイオナミジン〕多形体Aと
Bとの混合物の製造方法。
【0012】(5)粗ファモチジン多形体を50〜70
(v/w)倍のアルコール溶媒に溶解する上記(2)、
(3)、および(4)のいずれかに記載の方法。
【0013】(6)得られたファモチジン多形体の混合
物中の多形体AおよびBの割合が質量比5:95〜4
0:60である上記(3)および(5)のいずれかに記
載の方法。
【0014】(7)得られたファモチジン多形体の混合
物中の多形体AおよびBの割合が質量比3:97〜4
5:55である上記(2)、(4)、および(5)のい
ずれかに記載の方法。
【0015】(8)種結晶がファモチジン多形体AとB
との質量比が20:80〜50:50である上記
(3)、(5)、および(6)のいずれかに記載の方
法。
【0016】(9)15〜25℃で種結晶を仕込む上記
(3)、(5)、(6)、および(8)のいずれかに記
載の方法。
【0017】(10)45〜58℃の減圧下でアルコー
ル溶媒を除去することを特徴とする上記(2)、
(4)、(5)、および(7)のいずれかに記載の方法
(11)次のステップからなるファモチジン多形体Aお
よびBの混合物の製造方法; (a)メタノールなどのアルコール溶媒中に粗ファモチ
ジンを加え、加熱および撹拌して溶解し; (b)ステップ(a)の溶液に45℃で30分間、活性
炭を加え; (c)ステップ(a)の溶液をろ過し、無色透明の液体
にし; (d)該溶液を45〜58℃の減圧下で溶媒を濃縮し
て、結晶スラリーを得て; (e)ファモチジン多形体AおよびBの混合物の結晶を
ろ過捕集し; (f)該結晶を乾燥器中において、乾燥する。
【0018】(12)粗ファモチジンは有機合成により
製造されたものである、上記(11)に記載の方法。
【0019】(13)粗ファモチジン多形体を50〜7
0(v/w)倍のアルコール溶媒に溶解することを特徴
とする特徴とする上記(11)に記載の方法。
【0020】(14)該ろ過はブフナー漏斗で行う上記
(11)に記載の方法。
【0021】(15)ステップ(b)の該溶液を、約4
5〜55℃の減圧下で溶媒を濃縮し、結晶質のスラリー
を得る、上記(11)に記載の方法。
【0022】(16)ステップ(f)の該乾燥を50〜
60℃で行う、上記(11)に記載の方法。
【0023】(17)得られたファモチジン多形体の混
合物中のファモチジン多形体AおよびBの割合が質量比
3:97〜45:55である、上記(11)に記載の方
法。
【0024】(18)次のステップからなるファモチジ
ン多形体AおよびBの混合物の製造方法; (a)アルコール溶媒中に粗ファモチジンを加え、加熱
および撹拌して溶解し; (b)ステップ(a)の溶液をろ過し、無色透明の溶液
を得て; (c)ステップ(b)の該溶液を撹拌しながら氷と塩の
混合物で冷却し; (d)ステップ(c)の該冷却溶液に、ファモチジン多
形体AとBとの混合物の種結晶を添加し; (e)ファモチジン多形体AおよびBの混合物の結晶を
ろ過捕集し; (f)ファモチジン多形体AおよびBの混合物の結晶を
乾燥器中において、乾燥する。
【0025】(19)粗ファモチジンは有機合成により
製造されたものである、上記(18)に記載の方法。
【0026】(20)粗ファモチジン多形体を50〜7
0(v/w)倍のアルコール溶媒に溶解することを特徴
とする上記(18)に記載の方法。
【0027】(21)ステップ(a)該加熱温度は、6
0〜75℃である上記(18)に記載の方法。
【0028】(22)ステップ(a)のファモチジン溶
液を活性炭で処理する、上記(18)に記載の方法。
【0029】(23)ステップ(b)の該ろ過はブフナ
ー漏斗で行う、上記(18)に記載の方法。
【0030】(24)ステップ(b)の無色透明の該溶
液を氷と塩の混合物で15〜25℃に冷却する、上記
(18)に記載の方法。
【0031】(25)種結晶のファモチジン多形体Aお
よびBの割合が20:80〜50:50である、上記
(18)に記載の方法。
【0032】(26)ステップ(f)の該乾燥を50〜
60℃で行う、上記(18)に記載の方法。
【0033】(27)得られたファモチジン多形体Aお
よびBの割合は15:85〜40:60である、上記
(18)に記載の方法。
【0034】(28)次のステップからなるファモチジ
ン多形体AおよびBの混合物の製造方法; (a)粗ファモチジンをアルコール溶媒中、塩酸で処理
して、ファモチジン塩酸塩にし; (b)該ファモチジン塩酸塩をアルコール溶媒に溶解さ
せ; (c)ステップ(b)の溶液に45℃で30分間、活性
炭を加え; (d)ステップ(c)の溶液をろ過して、透明な溶液を
得て; (e)ステップ(d)の溶液にトリメチルアミンを加
え、塩基性にし; (f)ステップ(e)の溶液を45〜58℃の減圧下で
該溶媒を濃縮し; (g)ファモチジン多形体AおよびBの混合物の結晶を
ろ過捕集し; (h)該結晶を乾燥器中において、乾燥する。
【0035】(29)粗ファモチジンは有機合成により
製造されたものである、上記(28)に記載の方法。
【0036】(30)粗ファモチジン塩酸塩を50〜7
0(v/w)倍のアルコール溶媒に溶解することを特徴
とする上記(28)に記載の方法。
【0037】(31)ステップ(d)におけるろ過をブ
フナー漏斗で行う上記(28)に記載の方法。
【0038】(32)ステップ(h)の該乾燥を50〜
60℃で行う、上記(28)に記載の方法。
【0039】(33)得られたファモチジン多形体Aお
よびBの割合が質量比3:97〜45:55である、上
記(28)記載の方法。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の第一は、融点、嵩密度、
溶解度、および熱力学的安定性が異なるファモチジン多
形体‘A’および‘B’を、結晶化方法により望ましい
溶解特性および嵩密度を有する多形体‘A’と‘B’と
の混合物とすることを特徴とするファモチジン〔化学
名:N−スルファミル−3−(2−グアニジノチアゾー
ル−4−イル−メチルチオ)−プロイオナミジン〕多形
体AとBとの混合物の製造方法である。
【0041】本発明の第二は、粗ファモチジンをアルコ
ール溶媒に溶解し、減圧下で該溶媒を除去することを特
徴とする、ファモチジン〔化学名:N−スルファミル−
3−(2−グアニジノチアゾール−4−イル−メチルチ
オ)−プロイオナミジン〕多形体AとBとの混合物の製
造方法である。
【0042】有機合成により製造した不純物を含有する
粗ファモチジンをアルコール溶媒に添加し、加熱および
撹拌する。無色透明の液体にするため、該溶液に吸着剤
を加え、ろ過する。
【0043】該アルコール溶媒としては、メタノール、
エタノールなどがあげられ、好ましくはメタノールで、
粗ファモチジン多形体を50〜70(v/w)倍のアル
コール溶媒に溶解する。該溶液は60〜75℃の沸点に
加熱してもよい。得られたファモチジン溶液は活性炭で
処理し、次いでろ過する。ろ過は、ブフナー漏斗で行う
ことが好ましい。なお吸着剤として、好ましくは活性炭
がある。
【0044】次に得られたろ液を45〜58℃の減圧下
でアルコール溶媒を除去し、得られた結晶質のスラリー
をろ過し、乾燥することによりファモチジン多形体Aお
よびBの混合物を得る。
【0045】該アルコール溶媒は33〜90体積%の範
囲に濃縮し、該ろ過はブフナー漏斗で行うことが好まし
い。該乾燥は50〜60℃の乾燥器中で行うと、ファモ
チジン多形体Aとファモチジン多形体Bが3:97〜4
5:55、好ましくは5:95〜40:60の割合の混
合物が得られる。
【0046】本発明の第三は、粗ファモチジンをアルコ
ール溶媒に溶解し、該溶液を冷却し、種結晶を仕込むこ
とを特徴とする、ファモチジン〔化学名:N−スルファ
ミル−3−(2−グアニジノチアゾール−4−イル−メ
チルチオ)−プロイオナミジン〕多形体AとBとの混合
物の製造方法である。
【0047】有機合成により製造した不純物を含有する
粗ファモチジンをアルコール溶媒に添加し、加熱および
撹拌する。無色透明の液体にするために該溶液に吸着剤
を加え、ろ過する。
【0048】該アルコール溶媒としては、メタノール、
エタノールなどがあげられ、好ましくはメタノールであ
る。粗ファモチジン多形体を50〜70(v/w)倍の
アルコール溶媒に溶解し、60〜75℃の沸点に加熱す
る。なお該吸着剤として好ましくは活性炭を添加し、3
0分間混合した後、ろ過する。該ろ過は、ブフナー漏斗
で行うことがより好ましい。
【0049】次に得られたろ液を撹拌しながら氷および
塩の混合物で約1時間、15〜25℃に冷却し、ファモ
チジン多形体AおよびBの混合物の種結晶を仕込む。得
られた結晶をろ過し、50〜60℃の乾燥機中で乾燥す
ることにより、ファモチジン多形体AおよびBの混合物
を得る。
【0050】該種結晶はファモチジン多形体Aとファモ
チジン多形体Bの割合が20:80〜50:50を用い
ると、ファモチジン多形体AおよびBの質量比が15:
85〜40:60、好ましくは15:85〜35:65
の割合のファモチジン多形体AおよびBの混合物を得る
ことができる。
【0051】本発明の第四は、粗ファモチジンをアルコ
ール溶媒中、塩酸で処理して、ファモチジン塩酸塩を得
て、該塩酸塩をろ別し、アルコール溶媒に溶解し、該ア
ルコール溶液を塩基性に調整した後、減圧下でアルコー
ル溶媒を除去することを特徴とする、ファモチジン〔化
学名:N−スルファミル−3−(2−グアニジノチアゾ
ール−4−イル−メチルチオ)−プロイオナミジン〕多
形体AとBとの混合物の製造方法である。
【0052】有機合成により製造した粗ファモチジンを
アルコール溶媒中、塩酸によりファモチジン塩酸塩にす
る。該アルコール溶媒としてはメタノール、エタノール
など、より好ましくはメタノールがあげられる。該アル
コール溶液に粗ファモチジンを添加し、さらに該溶液に
塩酸を添加して、ファモチジン塩酸塩を得る。ファモチ
ジン塩酸塩を50〜70(v/w)倍のアルコール溶媒
に溶解して、無色透明の溶液とし、これに活性炭を添加
し、45〜58℃で30分間、保持した後にろ過する。
該ろ過は、ブフナー漏斗で行うのが好ましい。
【0053】次に該ファモチジンの塩酸塩溶液に例えば
トリエチルアミンを加え、塩基性にし、45〜58℃の
減圧下でアルコール溶媒を除去する。得られた結晶質の
スラリーをろ過し、乾燥することにより、ファモチジン
多形体AおよびBの混合物を得る。
【0054】該アルコール溶媒は33〜90体積%留去
され、該乾燥は50〜60℃で行う。該混合物はファモ
チジン多形体AおよびBが3:97〜45:55、好ま
しくは5:95〜40:60の割合である。
【0055】
【実施例】以下、本発明の実施例により具体的に説明す
る。
【0056】比較例1 撹拌器、温度計、還流冷却器を取り付け、水浴中に置い
た3000mlの三ツ口丸底フラスコに、メタノール2
750mlを仕込み、粗ファモチジン50gを加えた。
混合物を沸点75℃に熱し、すべてのファモチジンを溶
解させた。これに活性炭20gを加え、30分間よく混
合し、ブフナー漏斗でろ過し、無色透明の液体にした。
該溶液をすぐに、撹拌器、温度計を取り付けた別の30
00mlの三ツ口丸底フラスコに移した。撹拌および冷
却水で冷却しながら、約2時間かけて温度を25℃まで
下げ、氷+塩の混合物で0℃まで冷却した。このように
して得たファモチジンの結晶を、ろ過し、60℃の乾燥
器中で乾燥した。
【0057】DSC分析は、該結晶がファモチジンの純
粋な多形体Aを示した(図1)。
【0058】比較例2 撹拌器、温度計、還流冷却器を取り付けた3000ml
の三ツ口丸底フラスコを水浴中に置き、メタノール27
50mlを仕込み、粗ファモチジン50gを加えた。混
合物を沸点75℃に熱し、すべてのファモチジンを溶解
させた。これに活性炭20gを加え、30分間よく混合
し、ブフナー漏斗でろ過し、無色透明の液体にした。該
溶液はすぐに、撹拌器、温度計を取り付けた別の300
0mlの三ツ口丸底フラスコに移し、撹拌および氷と塩
の混合物で冷却しながら、約1時間かけて温度を0℃ま
で下げた。このようにして得たファモチジンの結晶をろ
過し、60℃の乾燥器中で乾燥した。
【0059】DSC分析は、該結晶がファモチジン多形
体Bを示した(図2)。
【0060】実施例1 撹拌器、温度計、還流冷却器を取り付けた、3000m
lの三ツ口丸底フラスコを水浴中に置いた。メタノール
2750mlを仕込み、粗ファモチジン50gを加え
た。混合物を沸点75℃に熱し、すべてのファモチジン
を溶解して、溶液とした。これに活性炭20gを加え、
30分間よく混合し、ブフナー漏斗でろ過し、無色透明
の液体にした。該溶液はすぐに、撹拌器、温度計を取り
付けた、別の3000mlの三ツ口丸底フラスコに移
し、ならびに撹拌しながら、氷および塩の混合物で冷却
し、約1時間かけて温度を20℃まで下げた後、ファモ
チジン多形体A:B(20:80)の混合物の種結晶を
添加した。このようにして得られたファモチジンの結晶
をろ過し、55℃の乾燥器で乾燥した。
【0061】図3に示すDSC分析は、該結晶がファモ
チジン多形体AおよびBが21:79の混合物を示し
た。
【0062】実施例2 撹拌器、温度計、還流冷却器を取り付けた3000ml
の三ツ口丸底フラスコを、水浴中に置いた。メタノール
2750mlを仕込み、粗ファモチジン50gを加え
た。混合物を沸点75℃に熱し、すべてのファモチジン
を溶解して、溶液とした。これに活性炭20gを加え、
30分間よく混合し、ブフナー漏斗でろ過し、無色透明
の液体を得た。該溶液はすぐに、撹拌器、温度計を取り
付けた、別の3000mlの三ツ口丸底フラスコに移
し、および撹拌下、氷と塩で冷却した。約1時間かけて
温度を25℃まで下げ、ファモチジン多形体A:B(2
0:80)の混合物の種結晶を添加した。このようにし
て得られたファモチジンの結晶をろ過し、55℃の乾燥
器で乾燥した。
【0063】図4に示すDSC分析は、該結晶がファモ
チジン多形体AおよびBが39:61の混合物を示し
た。
【0064】実施例3 撹拌器、温度計、還流冷却器を設置した3000mlの
三ツ口丸底フラスコを、水浴中に置いた。メタノール2
750mlを仕込み、粗ファモチジン50gを加えた。
混合物を撹拌しながら、沸点75℃に熱し、すべてのフ
ァモチジンを溶解させた。これに活性炭20gを加え、
30分間よく混合し、ブフナー漏斗でろ過し、無色透明
の液体を得た。該溶液はすぐに、撹拌器、温度計を取り
付けた、別の3000mlの三ツ口丸底フラスコに移
し、撹拌しながら、冷却水で冷却し、約1時間かけて温
度を25℃まで下げ、ファモチジン多形体A:B(5
0:50)の混合物の種結晶を添加した。このようにし
て得られたファモチジンの結晶をろ過し、55℃の乾燥
器で乾燥した。
【0065】図5に示すDSC分析は、該結晶がファモ
チジン多形体AおよびBが16:84の混合物を示し
た。
【0066】実施例4 撹拌器、温度計、還流冷却器を設置した3000mlの
三ツ口丸底フラスコに、水浴に置き、メタノール275
0mlを仕込み、粗ファモチジン50gを加えた。混合
物を熱し、すべてのファモチジンを溶解させた。これに
活性炭20gを加え、45℃、30分間、よく混合し、
ブフナー漏斗でろ過し、無色透明の液体にした。該溶液
はすぐに、撹拌器、温度計を取り付けた別の3000m
lの三ツ口丸底フラスコに移し、45〜58℃の減圧下
で約33%のアルコール溶媒を留去した後、結晶質のス
ラリーが得られ、これを45℃でろ過した。このように
得られたファモチジンは60℃の乾燥器で乾燥した。
【0067】図6に示すDSC分析は、該結晶がファモ
チジン多形体AおよびBが3:97の混合物を示した。
【0068】実施例5 撹拌器、温度計、還流冷却器を設置した3000mlの
三ツ口丸底フラスコを、水浴中に置き、メタノール27
50mlを仕込み、粗ファモチジン50gをメタノール
に加えた。混合物を熱し、すべてのファモチジンを溶解
させた。これに活性炭20gを加え、45℃、30分間
よく混合した後、ブフナー漏斗でろ過し、無色透明の液
体にした。該溶液はすぐに、撹拌器、温度計を取り付け
た別の3000mlの三ツ口丸底フラスコに移し、45
〜58℃の減圧下で約90%のアルコール溶媒を留去し
た後、結晶質のスラリーが得られ、これを60℃でろ過
した。このように得られたファモチジンは60℃の乾燥
器で乾燥した。
【0069】図7に示すDSC分析は、該結晶がファモ
チジン多形体AおよびBが27:73の混合物を示し
た。
【0070】実施例6 撹拌器、温度計、還流冷却器を設置した3000mlの
三ツ口丸底フラスコを、水浴中に置き、メタノール50
0mlを仕込み、粗ファモチジン50gを加えた。塩酸
を加えて溶解し、ファモチジン塩酸塩を沈殿させるた
め、溶液を40℃に加熱した。沈殿したファモチジン塩
酸塩をブフナー漏斗でろ過し、ろ別したファモチジン塩
酸塩をメタノール2750mlに添加し、ファモチジン
塩酸塩を溶解させるため、加熱した。これに活性炭20
gを加え、45℃、30分間よく混合し、ブフナー漏斗
でろ過し、無色透明の液体を得た。該溶液はすぐに撹拌
器、温度計を取り付けた、別の3000mlの三ツ口丸
底フラスコに移し、トリエチルアミン60mlを用いて
塩基性にし、45〜58℃の減圧下で約70%のアルコ
ール溶媒を留去した後、結晶質のスラリーが得られ、こ
れをブフナー漏斗でろ過した。このようにろ過して得ら
れたファモチジンの結晶を60℃の乾燥器で乾燥した。
【0071】図8に示すDSC分析は、該結晶がファモ
チジン多形体AおよびBが42:58の混合物を示し
た。
【0072】上述の実施例は本発明の例示に過ぎず、本
発明がそれらの実施例によって限定されるのではない。
【0073】表1および2に異なる製造方法により得ら
れた多形体の特性について示した。多形体Aおよび多形
体Bの割合を決定するため、我々の見解では示差走査熱
法(DSC解析)が最もよい方法だとわかり、このデー
タは実施例から用いた。溶解度測定、IRスペクトル、
およびX線回析のような他の方法では各々の多形体の割
合を決定できないことを明白にした。
【0074】
【表1】
【0075】
【表2】
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によりファ
モチジン多形体AおよびBが質量比3:97〜45:5
5からなる混合物の製造を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、ファモチジン多形体AのDSC分析。
【図2】は、ファモチジン多形体BのDSC分析。
【図3】は、ファモチジン多形体AおよびBが21:7
9の混合物のDSC分析である。
【図4】は、ファモチジン多形体AおよびBが39:6
1の混合物のDSC分析である。
【図5】は、ファモチジン多形体AおよびBが16:8
4の混合物のDSC分析である。
【図6】は、ファモチジン多形体AおよびBが3:97
の混合物のDSC分析である。
【図7】は、ファモチジン多形体AおよびBが27:7
3の混合物のDSC分析である。
【図8】は、ファモチジン多形体AおよびBが42:5
8の混合物のDSC分析である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 502440447 301,YOGI COMPLEX,44,S AMPATRAO COLONY,44,S AMPATRAO COLONY,VAD ODARA−390 003,GUJARAT, India (72)発明者 マンダヤム チャクラバーシー スリラマ ン インド,グジャラット,バドーダラー− 390 003,アルカプリ,サンパトラオ コ ロニー,44,ヨーギ コンプレックス, 301,トニラ ファーマ リミテッド内 (72)発明者 ジャグネシュ ハリケシュ ビヤス インド,グジャラット,バドーダラー− 390 003,アルカプリ,サンパトラオ コ ロニー,44,ヨーギ コンプレックス, 301,トニラ ファーマ リミテッド内 (72)発明者 ジャナードハン プラサド サヤル インド,グジャラット,バドーダラー− 390 003,アルカプリ,サンパトラオ コ ロニー,44,ヨーギ コンプレックス, 301,トニラ ファーマ リミテッド内 (72)発明者 マヘシュ ナトワーラル シャー インド,グジャラット,バドーダラー− 390 003,アルカプリ,サンパトラオ コ ロニー,44,ヨーギ コンプレックス, 301,トニラ ファーマ リミテッド内 (72)発明者 ヨゲシュ タリア インド,グジャラット,バドーダラー− 390 003,アルカプリ,サンパトラオ コ ロニー,44,ヨーギ コンプレックス, 301,トニラ ファーマ リミテッド内 Fターム(参考) 4C033 AD04 AD06 AD18 4C086 AA04 BC82 GA15 MA34 NA02 ZA68 ZC02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融点、嵩密度、溶解度、および熱力学的
    安定性が異なるファモチジン多形体‘A’および‘B’
    を、結晶化方法により望ましい溶解特性および嵩密度を
    有する多形体‘A’と‘B’との混合物とすることを特
    徴とするファモチジン〔化学名:N−スルファミル−3
    −(2−グアニジノチアゾール−4−イル−メチルチ
    オ)−プロイオナミジン〕多形体AとBとの混合物の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 粗ファモチジンをアルコール溶媒に溶解
    し、減圧下でアルコール溶媒を除去することを特徴とす
    る、ファモチジン〔化学名:N−スルファミル−3−
    (2−グアニジノチアゾール−4−イル−メチルチオ)
    −プロイオナミジン〕多形体AとBとの混合物の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 粗ファモチジンをアルコール溶媒に溶解
    し、該溶液を冷却し、種結晶を仕込むことを特徴とす
    る、ファモチジン〔化学名:N−スルファミル−3−
    (2−グアニジノチアゾール−4−イル−メチルチオ)
    −プロイオナミジン〕多形体AとBとの混合物の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 粗ファモチジンをアルコール溶媒中、塩
    酸で処理して、ファモチジン塩酸塩を得て、該塩酸塩を
    ろ別し、アルコール溶媒に溶解し、該アルコール溶媒を
    塩基性に調整した後、減圧下でアルコール溶媒を除去す
    ることを特徴とする、ファモチジン〔化学名:N−スル
    ファミル−3−(2−グアニジノチアゾール−4−イル
    −メチルチオ)−プロイオナミジン〕多形体AとBとの
    混合物の製造方法。
  5. 【請求項5】 粗ファモチジン多形体を50〜70(v
    /w)倍のアルコール溶媒に溶解することを特徴とする
    請求項2、3、および4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 得られたファモチジン多形体の混合物中
    の多形体AおよびBの割合が質量比15:85〜40:
    60である請求項3および5のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 得られたファモチジン多形体の混合物中
    の多形体AおよびBの割合が質量比3:97〜45:5
    5である請求項2、4、および5のいずれかに記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 種結晶がファモチジン多形体AとBとの
    質量比が20:80〜50:50である請求項3、5、
    および6のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 15〜25℃で種結晶を仕込む請求項
    3、5、6、および8のいずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】 45〜58℃の減圧下でアルコール溶
    媒を除去することを特徴とする請求項2、4、5、およ
    び7のいずれかに記載の方法
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