JP2003205852A - 車両用サブフレーム - Google Patents

車両用サブフレーム

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JP2003205852A JP2002006493A JP2002006493A JP2003205852A JP 2003205852 A JP2003205852 A JP 2003205852A JP 2002006493 A JP2002006493 A JP 2002006493A JP 2002006493 A JP2002006493 A JP 2002006493A JP 2003205852 A JP2003205852 A JP 2003205852A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車種に応じたトレッド違いに対応可能としなが
ら部品の共用化を図ることができる車両用サブフレーム
を提供する。 【解決手段】ブラケット70は、第1の取付け板部62
がサイドメンバ22の端面22aに面接触した状態で固
定され、第2の取付け板部66の端部が側面22bに固
定されている。このブラケット70に固定されているピ
ン72は、ピン本体72aが車幅方向の外方に位置し、
固定部72bを嵌入孔74a,74bに嵌入し、嵌入し
た部分の周囲を溶接で固定することにより、トレッド変
更ブラケット70に一体化されている。ブラケット70
に支持されたピン72のサスペンションリンク部材に対
する取付け中心P2は、他の種類のピン38の取付け中
心P1から車幅方向外方にαの距離だけ移動するので、
トレッドが大きくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体フレームにイ
ンシュレータを介して弾性支持され、サスペンションの
リンク部材が連結している車両用サブフレームに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用サブフレームとして、例え
ば特開2001-199214号公報に記載されている構造が知ら
れている。図6は、上記公報のサブフレーム構造(左車
輪側のみ)を示すものであり、車両前後方向に延在しな
がら車幅方向の左右に配置した左のサイドメンバ2及び
右のサイドメンバ(図示せず)と、それら左のサイドメ
ンバ2及び右のサイドメンバの車両前後方向の中間部で
一体形成されて車幅方向に延在しているクロスメンバ4
と、このクロスメンバ4より車両前後方向の前方に位置
し、車幅方向に延在して左のサイドメンバ2及び右のサ
イドメンバに連結しているクロスバー6とを備えてい
る。そして、左のサイドメンバ2及び右のサイドメンバ
に、トランスバースリンク8がそれぞれ上下揺動可能に
マウンティングされている。
【0003】左のサイドメンバ2側のトランスバースリ
ンク8のマウンティング構造は、左のサイドメンバ2の
車両前後方向の前端部に、略車両前後方向の前方向に向
かってピン10が固定されており、左のサイドメンバ2
の略車両前後方向の後方側に、略車幅方向に向けてブラ
ケット12が固定されている。また、クロスバー6の端
部に、略車両前後方向に向けて前記ピンが挿通する挿通
孔を設けたブラケット14が固定されている。
【0004】そして、トランスバースリンク8の略車両
前後方向の前方側に設けたブッシュ16を、ブラケット
14内に配置し、ピン10をブッシュ16及び挿通孔に
挿通してナットで締め付けることでブラケット14に固
定し、トランスバースリンク8の車両前後方向の後方側
に向かって設けたブッシュ18を、ブラケット12内に
装着する。これにより、左のサイドメンバ2に、トラン
スバースリンク8の車両側が上下揺動可能にマウンティ
ングされる。なお、右側のサイドメンバにも、同様の構
造でトランスバースリンク8の車両側が取り付けられて
いる。また、トランスバースリンク8の車輪側は、ボー
ルジョイントを介してナックルに取り付けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現在、コス
ト削減の面から車両部品の共用化が求められている。し
かし、図6の構造は、車種に応じたトレッド違いに対応
しようとしても、部品(サイドメンバ2、クロスメンバ
4、クロスバー6)の共用化を図ることができない。す
なわち、図6の構造にあっては、サイドメンバ2に固定
したピン10及びクロスメンバ4に固定したブラケット
12の軸線が車両前後方向を向いており、これらにトラ
ンスバースリンク8のブッシュ16、18がマウンティ
ングされているため、例えば車両前方側のブッシュ16
の取付け中心Pを、車幅方向及び車両前後方向に所定距
離だけ変位させて異なるトレッドに変更する場合には、
形状の異なるサイドメンバ2、クロスメンバ4及びクロ
スバー6が必要となり、部品の共用化を図ることができ
ない。これにより、車両用サブフレームのコストも高騰
してしまう。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、車種に応じたトレッド違いに対応可能としながら
部品の共用化を図ることができる車両用サブフレームを
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
車両用サブフレームは、車両略前後方向に延在して略車
幅方向の左右に配置した一対のサイドメンバと、略車幅
方向に延在しながら前記一対のサイドメンバの間を連結
するクロスメンバと、前記一対のサイドメンバの車両略
前後方向の端部にそれぞれ固定したブラケットと、各ブ
ラケットに固定されてサスペンションリンク部材を揺動
自在に支持するピンとを備え、前記ピンの位置が前記サ
イドメンバの長手方向及びこの長手方向に対して略垂直
な方向の双方に変位するように、前記ピンの固定位置を
変えた複数種類のブラケットのうちの一種類を前記一対
のサイドメンバの端部にそれぞれ固定した。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の車両用サブフレームにおいて、前記ブラケットに固
定されている前記ピンと、このピンに対面している前記
サイドメンバの端部との間で画成された空間に前記ピン
と前記端部との双方に当接するスペーサを配置し、この
スペーサと前記ピンとの当接部及び前記スペーサと前記
端部との当接部をそれぞれ固定した。また、請求項3記
載の発明は、請求項1又は2記載の車両用サブフレーム
において、前記ブラケットは、前記サイドメンバの端面
に固定した第1の板状部と、前記サイドメンバの側面に
先端を固定した第2の板状部と、これら第1及び第2の
板状部を連結する第3の板状部とを備え、前記ピンを、
前記第1及び第2の板状部に固定した。
【0009】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の車両用サブフレームにおいて、前記サイドメンバの
端部に、サブフレーム全体を車体側部材に弾性支持する
マウントインシュレータを配置した。さらに、請求項5
記載の発明は、請求項4記載の車両用サブフレームにお
いて、前記第2の板状部の先端を、前記マウントインシ
ュレータから離れた位置であり、前記サイドメンバ及び
クロスメンバの連結位置の近くの前記サイドメンバの側
面に固定した。
【0010】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、ピンの位
置がサイドメンバの長手方向及びこの長手方向に対して
略垂直な方向の双方に変位するように、ピンの固定位置
を変えた複数種類のブラケットのうちの一種類を一対の
サイドメンバの端部にそれぞれ固定したことから、トレ
ッド違いに対応する際には、ブラケット及びピンの2部
品だけが変更部品となり、一対のサイドメンバ、クロス
メンバが共用可能となる。したがって、車種に応じたト
レッド違いに対応可能としながら部品の共用化を図るこ
とができる。
【0011】また、請求項2記載の発明によると、ブラ
ケットに固定されているピンと、このピンに対面してい
るサイドメンバの端部との間で画成された空間にピンと
端部との双方に当接するスペーサを配置し、このスペー
サとピンとの当接部及びスペーサと端部との当接部をそ
れぞれ固定したことから、ピンから入力した外力は、ピ
ンに当接しているスペーサを介してサイドメンバの端部
に伝達されるので、ブラケットの強度を確保することが
できるとともに、ピンから入力する外力を確実に支持す
ることができる。
【0012】また、請求項3記載の発明によると、ブラ
ケットは、サイドメンバの端面に固定されている第1の
板状部を備えているので、サイドメンバに対するブラケ
ットの結合強度を充分に向上させることができる。ま
た、請求項4記載の発明によると、サイドメンバの端部
に、サブフレーム全体を車体側部材に弾性支持するマウ
ントインシュレータを配置したことで、サイドメンバの
端部の剛性が向上するので、ピンからブラケットを介し
て入力した外力を強固に支持することができる。
【0013】さらに、請求項5記載の発明によると、第
2の板状部の先端を、マウントインシュレータから離れ
た位置であり、サイドメンバ及びクロスメンバの連結位
置の近くのサイドメンバの側面に固定したことから、さ
らにブラケットの剛性を向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係る第1
実施形態の車両用サブフレーム20を示す平面図であ
り、車両前後方向に延在しながら車幅方向の左右に配置
されている一対のサイドメンバ22,22と、これらサ
イドメンバ22,22の車両前後方向の後方側において
車幅方向に延在して固定されている後側クロスメンバ2
4と、この後側クロスメンバ24より車両前後方向の前
方側において車幅方向に延在してサイドメンバ22,2
2に固定されている前側クロスメンバ26とを備えてい
る。
【0015】一対のサイドメンバ22,22は、長手方
向の中央部が車幅方向の内方に曲げられることで、全体
として略円弧を描いて車両前後方向に延在している。こ
れらサイドメンバ22,22の車両前後方向の前方側面
には、それぞれ前側クロスメンバ26の取付け面30が
設けられており、それら取付け面30に対して前側クロ
スメンバ26の両端部が溶接により固定されている。ま
た、サイドメンバ22、22の車両前後方向の後方側面
にも、それぞれ後側クロスメンバ24の取付け面32が
設けられており、それら取付け面30に対して後側クロ
スメンバ24の両端部が溶接により固定されている。
【0016】また、一対のサイドメンバ22、22の車
両前後方向の前端部及び後端部には、それぞれマウント
インシュレータ32,34が取り付けられており、これ
らマウントインシュレータ32、34を介して、車両用
サブフレームが車体側部材(図示せず)に弾性支持され
る。ここで、サイドメンバ22、22の車両前後方向の
前端部には、ブラケット36を介してピン38が固定さ
れており、このピン38に、サスペンションを構成して
いるトレーリングアーム40の一端部のブッシュ40a
が揺動自在に連結されている。
【0017】図2は、左車輪(車輪42)側のサスペン
ションを示すものであり、車輪42を回転自在に支持す
るアクスル44の下部後側に、車幅方向に延在している
リヤロアリンク46の車輪側端部46aが車両上下方向
に揺動可能に連結され、その車両側端部46bが車両上
下方向に揺動可能に車体側部材に連結されている。アク
スル44の下部前側には、車幅方向に延在しているフロ
ントロアリンク48の車輪側端部48aが、車両上下方
向に揺動可能に連結され、その車輪側端部48bが、車
両上下方向に揺動可能に車体側部材に連結されている。
【0018】また、フロントロアリンク48には、アッ
パAアーム50の先端部が、ボールジョイント52を介
して揺動可能に連結され、そのアッパAアーム50の後
端部側のブッシュ52が車体側部材に連結されている。
アクスル44の上部には、ショックアブソーバ54の下
端部54aが連結され、リヤロアリンク46の中央部に
は、サスペンションスプリング56の下端部が固定され
ている。また、ドライブシャフト58の車輪側取り付け
部には、等速ジョイントを介して揺動可能に車輪42の
ハブ42aに接続されている。そして、前記車体側取り
付け部は、等速ジョイントを介して揺動可能にデフ60
に接続されている。
【0019】そして、アクスル44の下部前側に、車両
前後方向の前方に向かうに従い車幅方向の内方に向かっ
て延在しているトレーリングアーム40の他端部が上下
揺動自在に連結されており、このトレーリングアーム4
0の一端部に設けたブッシュ40aが、前述したサイド
メンバ22の車両前後方向の前端部にブラケット36を
介して固定したピン38に揺動自在に連結されている。
図3は、図2で示した左側のサイドメンバ22の車両前
後方向の前端部を詳細に示した図である。
【0020】サイドメンバ22の車両前後方向の前端部
に取り付けられているマウントインシュレータ32は、
サイドメンバ22を構成するフレーム体に外筒32aが
圧入され、この外筒32a内に弾性体32bが装着され
ている。前述したピン38は、円柱形状として同一軸線
上に形成したピン本体38a及び固定部38bと、ピン
本体38a及び固定部38bの境界部に形成した鍔部3
8cとで構成されており、ピン本体38aに、トレーリ
ングアーム40のブッシュ40aの内筒(図示せず)が
挿通する。
【0021】前述したブラケット36は、第1の取付け
板部62と、この第1の取付け板部62の縁部から直角
に折曲されている取付け板連結部64と、この連結板部
64の縁部から第1の取付け板部62が延在している方
向に折曲されている第2の取付け板部66とで構成され
ている。なお、第2の取付け板部66は、先端部に向か
うに従い第1の取付け板部62から徐々に離間するよう
に、取付け板連結部64に対して90°より大きな角度
で折曲されている。
【0022】そして、ブラケット36の取付け板連結部
64をサイドメンバ22より車両前後方向の前方に位置
した状態で、第1の取付け板部62が、車両前後方向の
前方に対して車幅方向の外方側を向いているサイドメン
バ22の端面22aに面接触して溶接により固定されて
いる。また、ブラケット36の第2の取付け板部66の
端部は、サイドメンバ22の車両前後方向の前方を向く
側面22bに溶接により固定されているが、マウントイ
ンシュレータ32より車両前後方向の後方側の前側クロ
スメンバ26の取付け面30側を固定位置としている。
【0023】ここで、取付け板連結部64側の第1取付
け板部62及び第2の取付け板部66に、嵌入孔68
a,68bが形成されている。そして、ピン38は、ピ
ン本体38aを車幅方向の外方に位置し、固定部38b
を嵌入孔68a,68bに嵌入し、嵌入した部分の周囲
を溶接で固定することにより、ブラケット36に一体化
されている。ここで、図3のP1で示す位置が、トレー
リングアーム40の一端部(車両前後方向の前方側)の
取付け中心である。
【0024】ところで、本実施形態の車両用サブフレー
ム20は、車種に応じたトレッド違いに対応するため
に、サイドメンバ22の車両前後方向の前端部に配置し
たブラケット及びピンの2部品を変更部品としている。
すなわち、図4は、図3で示したブラケット36及びピ
ン38を取り外したサイドメンバ22に対し、トレッド
を大きくするためのブラケット(以下、トレッド変更ブ
ラケットと称する)70及びピン(以下、トレッド変更
ピン)72を車両前後方向の前端部に配置する構造を示
すものである。
【0025】トレッド変更ブラケット70は、図3で示
したブラケット36と同一形状であり、第1の取付け板
部62、取付け板連結部64及び第2の取付け板部66
とを備えており、取付け板連結部64をサイドメンバ2
2より車両前後方向の前方に位置し、第1の取付け板部
62をサイドメンバ22の端面22aに面接触で固定
し、第2の取付け板部66の端部を側面22bに固定し
ている。図3で示したブラケット36に対してトレッド
変更ブラケット70が異なっている箇所は、サイドメン
バ22の側面22b側の第1取付け板部62及び第2の
取付け板部66に、嵌入孔74a,74bが形成されて
いることである。
【0026】また、トレッド変更ピン72は、ピン本体
72a、固定部72b及び鍔部72cで構成されてお
り、固定部72bは、図3で示したピン38の固定部3
8bと比較して軸長が長い円柱部材である。このトレッ
ド変更ピン72は、ピン本体72aを車幅方向の外方に
位置し、固定部72bを嵌入孔74a,74bに嵌入
し、嵌入した部分の周囲を溶接で固定することにより、
トレッド変更ブラケット70に一体化されている。ここ
で、図4のP2で示す位置が、トレーリングアーム40
の一端部(車両前後方向の前方側)の取付け中心であ
る。
【0027】これにより、トレッド変更ブラケット70
及びトレッド変更ピン72によるトレーリングアーム4
0の取付け中心P2が、ブラケット36及びピン38に
よる取付け中心P1から車幅方向外方にαの距離だけ移
動するので、トレッドが大きくなる。したがって、本実
施形態の車両用サブフレーム20によると、トレッド違
いに対応する際には、ブラケット36,70及びピン3
8,72の部品だけ、すなわち2部品だけが変更部品と
なり、一対のサイドメンバ22、クロスメンバ24、2
6が共用可能となるので、車種に応じたトレッド違いに
対応可能としながら部品の共用化を図ることができる。
【0028】なお、図3及び図4で示したブラケット3
6,70及びピン38,72は一例に過ぎず、他の形状
のブラケット及びピンを使用することで、様々な値のト
レッドに設定して多くの車種に対応することができる。
ここで、トレッドを大きくするために、トレーリングア
ーム40の車両前後方向の前方側端部に連結するピンの
取付け中心を車幅方向の外方に移動すると(トレッド変
更ピン72により取付け中心P2とした場合)、車幅方
向の内方への大きな横力がトレーリングアーム40を介
してトレッド変更ピン72に入力するので、サイドメン
バ22に対するトレッド変更ブラケット70の結合強度
の面が問題となる。
【0029】しかし、本実施形態では、トレッド変更ブ
ラケット70の第1の取付け板部62が、サイドメンバ
22の端面22aに面接触して固定面積が増大している
ので、サイドメンバ22に対するトレッド変更ブラケッ
ト70の結合強度を充分に向上させることができる。ま
た、サイドメンバ22の車両前後方向の前端部に取り付
けられているマウントインシュレータ32は、サイドメ
ンバ22を構成するフレーム体に外筒32aが圧入され
ているが、外筒32aが圧入されたサイドメンバ22の
前端部は、曲げ剛性が向上する。このようにサイドメン
バ22の前端部の曲げ剛性が向上することで、ピン3
8,72からブラケット36,70を介して入力される
外力を強固に支持することができる車両用サブフレーム
を提供することができる。
【0030】また、ブラケット36,70の第2の取付
け板部66の端部は、マウントインシュレータ32より
車両前後方向の後方側の前側クロスメンバ26の取付け
面30側を固定位置としているので、ブラケット36,
70の曲げ剛性が向上する。したがって、ピン38,7
2から入力される外力をさらに強固に支持することがで
きる。次に、図5は、本発明に係る第2実施形態の車両
用サブフレームの要部を示すものであり、図3で示した
構成と同一構成部分には、同一符号を付してその説明を
省略する。
【0031】本実施形態では、ブラケット36に一体化
されているピン38の固定部38bと、サイドメンバ2
2の車両前後方向の前方を向く側面22bと、第1及び
第2の取付け板部62,66との間で囲まれた空間にス
ペーサ80が配置されている。このスペーサ80は、直
方体形状の板材であり、長辺部80a,80bと、短辺
部80c,80dとが設けられている。また、長辺部8
0a,80b及び短辺部80c,80dのそれぞれに
は、耳部を折り返すことで補強部が形成されている。
【0032】そして、長辺部80aが、ピン38の固定
部38に面接触させて溶接により固定され、他方の長辺
部80bが、サイドメンバ22の側面22bに面接触さ
せて溶接により固定されている。また、短辺部80c
が、第1の取付け板部62の内側の面に面接触させて溶
接により固定され、短辺部80dが、第2の取付け板部
66の内側の面に面接触させて溶接により固定されてい
る。上記構成のスペーサ80を配置すると、ピン38か
ら入力した外力が、固定部38bに接触しているスペー
サ80を介してサイドメンバ22の側面22bに伝達さ
れるので、ブラケット36の強度を確保することができ
るとともに、ピン38から入力する外力を確実に支持す
ることができる車両用サブフレームを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の車両用サブフレー
ムの全体を示す平面図である。
【図2】第1実施形態のサブフレームに連結しているサ
スペンションを示す図である。
【図3】第1実施形態の車両用サブフレームを構成して
いるブラケット及びピンを示す要部拡大図である。
【図4】トレッドを大きくするために第1実施形態のブ
ラケット及びピンの変更部品をサイドメンバに固定した
状態を示す図である。
【図5】本発明に係る第2実施形態の車両用サブフレー
ムの要部を示す図である。
【図6】従来の車両用サブフレームの要部を示す図であ
る。
【符号の説明】
20 車両用サブフレーム 22 サイドメンバ 22a サイドメンバの端面 22b サイドメンバの側面 24 後側クロスメンバ 26 前側クロスメンバ 30 取付け面(サイドメンバ及びクロスメンバの連結
位置) 32,34 マウントインシュレータ 32a 外筒 32b 弾性体 36,70 ブラケット 38,72 ピン 38a ピン本体 38b 固定部 40 トレーリングアーム(サスペンションリンク部
材) 62 第1の取付け板部(第1の板状部) 64 取付け板連結部(第3の板状部) 66 第2の取付け板部(第2の板状部) 68a,68b 嵌入孔 72a ピン本体 72b 固定部 74a,74b 嵌入孔 80 スペーサ 80c,80d 短辺部 80a,80b 長辺部 P1,P2 取付け中心

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両略前後方向に延在して略車幅方向の
    左右に配置した一対のサイドメンバと、略車幅方向に延
    在しながら前記一対のサイドメンバの間を連結するクロ
    スメンバと、前記一対のサイドメンバの車両略前後方向
    の端部にそれぞれ固定したブラケットと、各ブラケット
    に固定されてサスペンションリンク部材を揺動自在に支
    持するピンとを備え、前記ピンの位置が前記サイドメン
    バの長手方向及びこの長手方向に対して略垂直な方向の
    双方に変位するように、前記ピンの固定位置を変えた複
    数種類のブラケットのうちの一種類を前記一対のサイド
    メンバの端部にそれぞれ固定したことを特徴とする車両
    用サブフレーム。
  2. 【請求項2】 前記ブラケットに固定されている前記ピ
    ンと、このピンに対面している前記サイドメンバの端部
    との間で画成された空間に前記ピンと前記端部との双方
    に当接するスペーサを配置し、このスペーサと前記ピン
    との当接部及び前記スペーサと前記端部との当接部をそ
    れぞれ固定したことを特徴とする請求項1記載の車両用
    サブフレーム。
  3. 【請求項3】 前記ブラケットは、前記サイドメンバの
    端面に固定した第1の板状部と、前記サイドメンバの側
    面に先端を固定した第2の板状部と、これら第1及び第
    2の板状部を連結する第3の板状部とを備え、前記ピン
    を、前記第1及び第2の板状部に固定したことを特徴と
    する請求項1又は2記載の車両用サブフレーム。
  4. 【請求項4】 前記サイドメンバの端部に、サブフレー
    ム全体を車体側部材に弾性支持するマウントインシュレ
    ータを配置したことを特徴とする請求項3記載の車両用
    サブフレーム。
  5. 【請求項5】 前記第2の板状部の先端を、前記マウン
    トインシュレータから離れた位置であり、前記サイドメ
    ンバ及びクロスメンバの連結位置の近くの前記サイドメ
    ンバの側面に固定したことを特徴とする請求項4記載の
    車両用サブフレーム。
JP2002006493A 2002-01-15 2002-01-15 車両用サブフレーム Expired - Lifetime JP3900936B2 (ja)

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