JP2003205623A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2003205623A
JP2003205623A JP2002004707A JP2002004707A JP2003205623A JP 2003205623 A JP2003205623 A JP 2003205623A JP 2002004707 A JP2002004707 A JP 2002004707A JP 2002004707 A JP2002004707 A JP 2002004707A JP 2003205623 A JP2003205623 A JP 2003205623A
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ink
nozzle
printing
inspection
recording head
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JP2002004707A
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Kosuke Matsui
康祐 松井
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズル欠になってはいないが、近い将来にノ
ズル欠になる可能性が高いノズルを検知することによ
り、印刷時に常に画像が正確に形成でき、高画質の印刷
を保持することができるインクジェットプリンタを提供
する。 【解決手段】 インクPを記録ヘッド3から記録媒体2
の印刷面に吐出し印刷を行うインクジェットプリンタ1
であって、記録ヘッドからインクを吐出させるように指
示を出し、インクが吐出されたか否かを検知すること
で、インクが吐出不能となっているノズルがあるか否か
を検査する検査手段100を有し、当該検査時に、記録
ヘッドからインクを吐出させる駆動手段に対して、通常
印刷時の駆動条件よりもインクが吐出し難くなる条件で
駆動するように制御する駆動制御手段16を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタにおいては、イ
ンクを記録紙などの記録媒体に吐出するインクノズル
が、記録ヘッドの一面(ノズル面)に備えられている。
前記インクノズルは、インクの粘度の増大、インクの固
着等により、インクが吐出不能となる、いわゆるノズル
欠となる場合がある。このノズル欠があると、印刷時に
画像が正確に形成できないため、ノズルから吐出された
液滴をセンサで検知してノズル欠があるか否かを検査す
る検査手段が設けられている。そして、当該検査におい
て、ノズル欠となっているノズルが検知されると、イン
クジェットプリンタに設けられたメンテナンス機構によ
って、ノズル欠を解消するようにメンテナンスが行われ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、まだインク
が吐出不能にはなっていないが、例えばノズルにインク
が固着していて、もう少しでノズル欠になりそうなノズ
ルの存在が検知できれば、完全なノズル欠になる前にメ
ンテナンスを行うことができ、印刷時に常に画像が正確
に形成できるようになる。しかし、従来のインクジェッ
トプリンタでは、もう少しでノズル欠になってしまう可
能性が高いが、まだノズル欠にはなっていないノズル
は、検査手段で検知することができなかった。これによ
り、検査後の近い将来にノズル欠が発生して、画像が正
確に形成できない不具合が生じることがあった。
【0004】そこで、本発明の課題は、ノズル欠になっ
てはいないが、近い将来にノズル欠になる可能性が高い
ノズルを検知することにより、印刷時に常に画像が正確
に形成でき、高画質の印刷を保持することができるイン
クジェットプリンタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
インクを記録ヘッドから記録媒体の印刷面に吐出し印刷
を行うインクジェットプリンタであって、記録ヘッドか
らインクを吐出させるように指示を出し、インクが吐出
されたか否かを検知することで、インクが吐出不能とな
っているノズルがあるか否かを検査する検査手段を有
し、当該検査時に、記録ヘッドからインクを吐出させる
駆動手段に対して、通常印刷時の駆動条件よりもインク
が吐出し難くなる条件で駆動するように制御する駆動制
御手段を有することを特徴としている。
【0006】請求項1記載の発明によれば、検査手段に
よる検査時に、記録ヘッドからインクを吐出させる駆動
手段に対して、通常印刷時の駆動条件よりもインクが吐
出し難くなる条件で駆動するように制御することによ
り、ノズル欠になってはいないが、近い将来にノズル欠
になる可能性が高いノズルを検知することができ、これ
により、印刷時に常に画像が正確に形成でき、高画質の
印刷を保持することができる。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のイ
ンクジェットプリンタにおいて、前記駆動制御手段は、
前記検査時にインクが吐出し難くなる条件として、ヘッ
ド駆動信号の波形を最適な状態から変化させることを特
徴としている。
【0008】請求項2記載の発明によれば、前記検査時
にインクが吐出し難くなる条件として、ヘッド駆動信号
の波形を最適な状態から変化させることにより、ノズル
欠になる可能性が高いノズルをより確実に検知すること
ができ、印刷時に常に画像が正確に形成でき、高画質の
印刷を保持することができる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のインクジェットプリンタにおいて、前記検査手段に
よる検査は、インクジェットプリンタにおけるメンテナ
ンス機構の空吐出部で行われることを特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明によれば、インクジェ
ットプリンタにおけるメンテナンス機構の空吐出部で検
査手段による検査が行われることにより、検査とメンテ
ナンスの双方で空吐出部を使用でき、コスト的にも作業
効率的にも優れたインクジェットプリンタとすることが
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0012】まず、本発明の実施の形態に係るインクジ
ェットプリンタについて概略を説明する。
【0013】本実施の形態で例示されるインクジェット
プリンタ1の印刷を行う部分の主要構成は、図1に示す
ように、記録媒体(ここでは記録紙2)を印刷時に前方
へ搬送させる搬送手段(図示省略)と、インクを記録媒
体(ここでは記録紙2)の印刷面に吐出する記録ヘッド
(ヘッド)3と、複数色毎の記録ヘッド3を備えたキャ
リッジ4と、前記記録ヘッド3に供給するインクを収納
するインクタンク9と、前記インクタンク9から記録ヘ
ッド3までインクを供給するインク供給路11と、前記
記録ヘッド3のメンテナンスを行うメンテナンス機構5
と、印刷時あるいはメンテナンス時などにキャリッジ4
を主走査方向たる水平方向(矢印A)に沿って案内する
ガイドレール6と、前記キャリッジ4の待機所となるホ
ームポジション7に設けられた保湿キャップ8と、これ
ら各部の制御を行う制御手段(制御基板)20(図4)
とを備えている。
【0014】搬送手段は、印刷時において、キャリッジ
4の動作にタイミングを合わせて、記録紙2を印刷領域
R上で搬送し、印刷の終了に応じて、記録紙2は、印刷
領域Rから下方(矢印B)に向かって(副走査方向に)
搬送される。
【0015】記録ヘッド3には、インクを吐出するイン
クノズル3aが、記録紙2に対向する面(ノズル面)に
複数設けられており、1又は複数の直線状の列(ノズル
列)をなして配置される。また、インクを吐出させる駆
動手段(図示省略)が、1本のインクノズル3aに付き
1個、インクノズル3aと連通して設置されている。該
駆動手段は、例えばピエゾ素子を備えて構成される。
【0016】このような構成の記録ヘッド3は、図4に
示すように、ヘッド駆動回路(駆動制御手段)16を介
して制御手段(制御基板)20と接続される。ヘッド駆
動回路16は、制御手段から送信される駆動信号T0、
T1、…に基づいて駆動手段に電圧を印加する。そし
て、駆動手段に対して、画像データに基づいて制御手段
20から送信された駆動信号により電圧が印加されるこ
とで、この駆動手段と連通したインクノズル3aからイ
ンクがインク滴Pとして吐出される。また、キャリッジ
4には、前記記録ヘッド3が、インクジェットプリンタ
1で使用されるインクの種類(Y:イエロー、LY:ラ
イトイエロー、M:マゼンダ、LM:ライトマゼンダ、
C:シアン、LC:ライトシアン、K:ブラック、L
K:ライトブラック)に応じて、複数個設けられてい
る。
【0017】キャリッジ4は、主走査モーター(図示省
略)の駆動とガイドレール6の案内により主走査方向た
る水平方向(矢印A)に沿って往復移動を繰り返し、記
録ヘッド3を、印刷領域Rにある記録媒体2の印刷面に
沿って移動させる。また、このガイドレール6には、リ
ニアエンコーダ(図示省略)が設けられており、このリ
ニアエンコーダによってキャリッジ4の現在位置を制御
手段20が把握できるようになっている。
【0018】インクタンク9は、例えば、交換自在に備
えられたインクカートリッジなどであり、インクタンク
9のインク残量を検知するインクタンク残量センサーを
有している。このインクタンク9は、各記録ヘッド3に
収納されるインクの各色に応じて複数設けられている。
【0019】インク供給路11は、各インクタンク9と
各記録ヘッド3とをそれぞれ対応するもの同士連通させ
ることで、インクタンク9から記録ヘッド3へのインク
の供給を各色毎に可能としている。
【0020】ホームポジション7は、キャリッジ4が往
復移動する経路の一端側に位置している。このホームポ
ジション7には、記録ヘッド3のノズル面を保湿する保
湿キャップ8が、記録ヘッド3と同数設けられており、
キャリッジ4の待機中においては、記録ヘッド3のノズ
ル面を覆って密閉している。
【0021】メンテナンス機構5は、キャリッジ4が往
復移動する経路におけるホームポジション7とは反対側
の端部の下側近傍に設けられており、記録ヘッド3のイ
ンクノズル3aを有するノズル面を覆って、インクノズ
ル3aからインクを吸引する吸引キャップ13と、該吸
引キャップ13によるインクの吸引が行われた後に、記
録ヘッド3のノズル面に残るインクを拭き取るブレード
部14と、該ブレード部の清掃を行うブレードクリーナ
ー部(図示省略)と、ブレード部14でノズル面のイン
クを拭き取った後で記録ヘッドがインクの空吐出を行う
空吐出部15とを備えている。この空吐出部15には、
空吐出したインクを受ける、例えば上部が開口された箱
状体のインク受け部15aと、貯まったインクを排出す
る流路(図示省略)が設けられている。
【0022】このような構成のメンテナンス機構5は、
記録ヘッド3に対してクリーニングを行い、インクノズ
ル3a,…における気泡の発生、目詰まり等を除去する
ことで記録媒体2に安定した精度で明瞭な画像を印刷で
きるよう、記録ヘッド3に設計通りのインク滴P,P,
…吐出能力を維持させる。
【0023】また、図2に示すように、この実施の形態
における前記メンテナンス機構5の空吐出部15には、
インクが吐出不能となっている(以下、この状態をノズ
ル欠ということがある。)ノズルがあるか否かを検査す
る検査手段100を有している。ここでは、前記検査手
段100は、発光部101、受光部(受波部)102、
回路部103(図3)等を備えて構成されている。そし
て、前記検査手段100は、発光部101から受光部1
02に向けて発光された光が、インクノズル3aから吐
出されたインク滴Pにより遮断されることで、インク滴
Pの通過を検知する。
【0024】前記発光部101及び受光部102は、イ
ンク滴検知装置を形成し、例えば空吐出部15の内側面
部に互いに対向して設けられる。発光部101は例えば
LED(Light Emitting Diode)であり、受光部102
に向けて光を発光する。受光部102は例えばフォトダ
イオードであり、発光部101から発光された光を受光
し、この受光状態を受波信号として出力する。なお、図
2の符号102aは、受光部のフォトダイオードを覆う
シールドケースである。
【0025】回路部103は、図3に示すように、電流
増幅回路103a、交流増幅回路103b、ピーク検出
回路103c、振幅帰還回路103d等を備えて構成さ
れ、受光部102がインク滴Pの通過を検知した際に変
化する受波信号の電流の値の変化に基づいて検知信号Q
0、Q1、…を発生させる。なお、この実施の形態で
は、回路部103は前記制御手段(制御基板)20に含
まれ、制御手段20の一部を構成しているが、これに限
らず、制御基板20と受光部102の間に位置した、制
御基板20から独立した基板で構成されていても良い。
【0026】電流増幅回路103aでは、受光部102
から出力される受波信号を増幅する。また、交流増幅回
路103bでは、電流増幅回路103aで増幅された受
波信号をさらに交流増幅する。ピーク検出回路103c
では交流増幅回路103cを経て出力された受波信号
(図6に示すa)の変化に基づいてパルス(図6に示す
defect−out)を発生し、制御手段20へ出力
する。振幅帰還回路103dでは、受光部102のイン
ク滴P検知時及び非検知時のそれぞれにおいて出力され
る受波信号の電流値が最適化されるよう、発光部101
に供給する電力の電流、電圧を調整する。
【0027】制御基板(制御手段)20は、インクジェ
ットプリンタ1を制御する。制御手段20はCPU(Ce
ntral Processing Unit)、ROM(Read Only Memor
y)、RAM(Random Access Memory)、インターフェ
イス等を備えて構成され、インクジェットプリンタ1の
各構成要素を制御する。図4に示すように、制御手段2
0はインターフェイスを介して、ヘッド駆動回路16、
受光部102(検査手段100)等の各構成要素と接続
されており、前記ヘッド駆動回路16から記録ヘッド
3、前記受光部102から発光部101等の各構成要素
と接続されている。
【0028】CPUは、ROM、RAMに記憶された情
報や受光部102から送られた情報に基づいて各種判定
を行い、記録ヘッド3等を制御する。ROMには、受光
部102から送信されるインク滴Pの検出信号に基づく
吐出信号の算出手順等のデータが記憶されている。ま
た、RAMには、記録媒体2上に印刷する画像のデータ
等が記憶される。
【0029】次に、図5のフローチャートを参照して、
インクが吐出不能となっているインクノズル3aがある
か否かを検査するノズル欠検出処理の手順を述べる。
【0030】まず、主走査モーターを駆動させてキャリ
ッジ4をメンテナンス機構5近傍まで移動させると共
に、ノズル欠検出を行う記録ヘッド3のノズル列(検出
ノズル列)が、空吐出部15に備えられた発光部101
と受光部102とを結ぶ光軸Lの直上に位置するように
してキャリッジ4を停止させる(S1)。なお、ノズル
列と光軸Lの位置合わせについては、電源投入時やリセ
ット時等に予め位置を記憶しておく処理が行われてお
り、S1においては、記憶されているリニアエンコーダ
の位置にキャリッジ4を移動させる処理が行われる。
【0031】引き続いて、図6に示すように、制御手段
20から駆動信号T0が送信され、ノズル列上の全ての
ノズル3a,3a,…についてインクの空吐出を行う予
備吐出を行いノズル3a,3a,…を初期化する(S
2)。
【0032】予備吐出後、個別のノズル3aについてイ
ンクが吐出不能となっているか否かを検査するノズル欠
検出を行う。なお、このとき、ヘッド駆動回路(駆動制
御手段)16が、記録ヘッド3のインクノズルからイン
クを吐出させる駆動手段に対して、通常印刷時の駆動条
件よりもインクが吐出し難くなる条件で駆動するように
制御する。このように、通常印刷時の駆動条件よりもイ
ンクが吐出し難くなる条件で駆動するように制御するこ
とにより、ノズル欠になってはいないが、近い将来にノ
ズル欠になる可能性が高いノズルを検知することがで
き、これにより、印刷時に常に画像が正確に形成でき、
高画質の印刷を保持することができる。
【0033】通常印刷時の駆動条件よりもインクが吐出
し難くなる条件としては、例えばヘッド駆動信号の波形
を最適な状態から変化させることが挙げられ、特には駆
動電圧を適正範囲よりも低くさせる若しくは適正範囲よ
りも高くさせることや、駆動周波数を適正範囲から変化
させること、パルス幅を適正範囲よりも大きくしたり小
さくしたりすること、駆動信号波の立ち上がりや立ち下
がりの傾きを変化させる等が挙げられる。ここでは、ヘ
ッドの駆動電圧を適正範囲よりも下げることにより、駆
動信号のパルスのピークを小さくして、ヘッド駆動信号
の波形を最適な状態から変化させている。
【0034】ノズル欠検出では、まず、図6に示すよう
に、制御手段20からノズル列の第1番目のインクノズ
ル3aでインク滴Pを吐出するための駆動信号T1がヘ
ッド駆動回路(駆動制御手段)16に向けて送信され
る。ヘッド駆動回路16では、駆動信号T1の受信によ
り印加電圧を発生させ、No.1ノズル3aからインク
滴Pを適宜回数吐出させる(S3)。
【0035】吐出されたインク滴P、P、…は空吐出部
15に向けて落下する際、発光部101と受光部102
との間の光軸Lを遮断する。このとき、受光部102か
ら出力される受波信号の電流値が変化して検知波W1を
与える。ここで、通常、インク滴Pを検知した際に受光
部102が与える検知波W0、W1、…は、図6に示す
ように、まず電流値がインク滴Pを検知していない状態
のベースラインよりも上昇し、次いでこの定常状態より
も下降した後にベースラインまで戻るという形態で観測
される。
【0036】受光部102から出力された検知波W1
は、電流増幅回路103a及び交流増幅回路103bで
増幅された後にピーク検出回路103cに入力される。
ピーク検出回路103cでは検知波W1を微分し、この
検知波W1の極小点m1を検知して検知信号Q1をパル
スとして出力する。そして、前記した検知信号Q1が出
力されたか否かの判定を行い(S4)、検知信号Q1が
出力されていれば、当該インクノズル3aはノズル欠と
なっていないと判断される(S5)。
【0037】また、S4において、検知信号Q1が出力
されていなければ、次にタイムアウトとなっているかど
うかの判定を行う(S6)。ここで、1のインクノズル
のノズル欠検出の判定には、一定の時間が割り当てられ
ており、それより多くの時間が経っても検知信号Q1が
出力されないときにはタイムアウトとなるようになって
いる。ここで、タイムアウトになっていなければ、S4
に戻って、もう1度検知信号Q1が出力されているかど
うかの判定を行う。一方、タイムアウトになっている場
合には、当該インクノズル3aはノズル欠となっている
と判断される(S7)。
【0038】その後、全ノズルについてノズル欠検出の
判定が終了したか否かの判定を行い(S8)、全ノズル
について終了している場合には、当該処理を終了し、終
了していない場合には、次のインクノズルについてノズ
ル欠検出の判定を行うようにS3に戻る。
【0039】なお、前記検査手段によってノズル欠が検
出された場合には、記録ヘッド3をメンテナンス機構5
に移動させてメンテナンスを行い、インク滴を吐出でき
る状態に回復させる。
【0040】ここで、通常印刷時の駆動条件よりもイン
クが吐出し難くなる条件の具体的な数値等は、インクジ
ェットプリンタ1に関して行われた実験結果及び記録ヘ
ッド3の特性を踏まえ、当該条件を統計学的に処理する
ことにより、記録媒体2に印刷される画像の精度が各々
の印刷作業で求められる水準に維持される範囲内で決定
されるものとする。
【0041】以上のように、本実施の形態のインクジェ
ットプリンタによれば、検査手段による検査時に、記録
ヘッドからインクを吐出させる駆動手段に対して、通常
印刷時の駆動条件よりもインクが吐出し難くなる条件で
駆動するように制御することにより、ノズル欠になって
はいないが、近い将来にノズル欠になる可能性が高いノ
ズルを検知することができ、これにより、印刷時に常に
画像が正確に形成でき、高画質の印刷を保持することが
できる。
【0042】また、前記検査時にインクが吐出し難くな
る条件として、ヘッド駆動信号の波形を最適な状態から
変化させることにより、ノズル欠になる可能性が高いノ
ズルをより確実に検知することができ、印刷時に常に画
像が正確に形成でき、高画質の印刷を保持することがで
きる。
【0043】またさらに、インクジェットプリンタにお
けるメンテナンス機構の空吐出部で検査手段による検査
が行われることにより、検査とメンテナンスの双方で空
吐出部を使用でき、コスト的にも作業効率的にも優れた
インクジェットプリンタとすることができる。
【0044】なお、この実施の形態では、検査手段10
0はメンテナンス機構5の空吐出部15と一体に設けら
れていたが、これに限らず、他の部位に、又は他の部位
と独立して検査手段を設けても良い。すなわち、記録ヘ
ッド4、4、…の一連の維持管理操作をなす空吐出が保
湿キャップ8で行なわれる場合には、発光部101と受
光部102を保湿キャップ8に備えることとしても良い
し、発光部101と受光部102をメンテナンス機構
5、保湿キャップ8以外の箇所に設置することとしても
よい。この様にしても、上述のインクジェットプリンタ
1と同様の効果が得られる。
【0045】また、本発明に係るインクジェットプリン
タは、インク吐出をピエゾ素子により行なうものに限ら
ない。例えばヒータによるインクの加熱で吐出するもの
としてもよい。
【0046】また、今回開示された実施の形態は、すべ
ての点で例示であって制限的なものではないと考えられ
るべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて
特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等
の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが
意図される。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、検査手段
による検査時に、記録ヘッドからインクを吐出させる駆
動手段に対して、通常印刷時の駆動条件よりもインクが
吐出し難くなる条件で駆動するように制御することによ
り、ノズル欠になってはいないが、近い将来にノズル欠
になる可能性が高いノズルを検知することができ、これ
により、印刷時に常に画像が正確に形成でき、高画質の
印刷を保持することができる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、前記検査時
にインクが吐出し難くなる条件として、ヘッド駆動信号
の波形を最適な状態から変化させることにより、ノズル
欠になる可能性が高いノズルをより確実に検知すること
ができ、印刷時に常に画像が正確に形成でき、高画質の
印刷を保持することができる。
【0049】請求項3記載の発明によれば、インクジェ
ットプリンタにおけるメンテナンス機構の空吐出部で検
査手段による検査が行われることにより、検査とメンテ
ナンスの双方で空吐出部を使用でき、コスト的にも作業
効率的にも優れたインクジェットプリンタとすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインクジェットプリ
ンタの主要部を表す図である。
【図2】本発明のインクジェットプリンタに備わる検査
手段を示す図である。
【図3】検査手段における回路部を示すブロック図であ
る。
【図4】インクジェットプリンタの構成を示す要部ブロ
ック図である。
【図5】ノズル欠検出処理を示すフローチャートであ
る。
【図6】インクジェットプリンタで処理される信号の波
形の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 2 記録紙(記録媒体) 3 記録ヘッド 3a インクノズル 5 メンテナンス機構 15 空吐出部 16 駆動制御手段 100 検査手段 P インク滴(インク)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクを記録ヘッドから記録媒体の印刷面
    に吐出し印刷を行うインクジェットプリンタであって、 記録ヘッドからインクを吐出させるように指示を出し、
    インクが吐出されたか否かを検知することで、インクが
    吐出不能となっているノズルがあるか否かを検査する検
    査手段を有し、 当該検査時に、記録ヘッドからインクを吐出させる駆動
    手段に対して、通常印刷時の駆動条件よりもインクが吐
    出し難くなる条件で駆動するように制御する駆動制御手
    段を有することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】前記駆動制御手段は、前記検査時にインク
    が吐出し難くなる条件として、ヘッド駆動信号の波形を
    最適な状態から変化させることを特徴とする請求項1記
    載のインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】前記検査手段による検査は、インクジェッ
    トプリンタにおけるメンテナンス機構の空吐出部で行わ
    れることを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェ
    ットプリンタ。
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Cited By (9)

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