JP2003203372A - 対物レンズ駆動装置及びディスクドライブ装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置及びディスクドライブ装置

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JP2003203372A
JP2003203372A JP2002305842A JP2002305842A JP2003203372A JP 2003203372 A JP2003203372 A JP 2003203372A JP 2002305842 A JP2002305842 A JP 2002305842A JP 2002305842 A JP2002305842 A JP 2002305842A JP 2003203372 A JP2003203372 A JP 2003203372A
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disk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 当該対物レンズ駆動装置の可動部の動作の安
定化及び小型化を図る。 【解決手段】 支持軸部14と磁性材料によって形成さ
れた少なくとも一対のヨーク部13、13とフォーカシ
ングコイル15、15とトラッキングコイル16、1
6、・・・とを有する固定部10と、支持軸部の軸回り
方向に回動自在かつ支持軸部の軸方向に摺動自在に支持
されると共にフォーカシング方向及びトラッキング方向
に動作される可動部11とを設け、該可動部にヨーク部
に対向して配置されると共に極対数が1のマグネット2
0、20を取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は対物レンズ駆動装置
及びディスクドライブ装置に関する。詳しくは、対物レ
ンズを有する可動部が支持軸部に回動自在かつ摺動自在
に支持された対物レンズ駆動装置及び該対物レンズ駆動
装置を備えたディスクドライブ装置についての技術分野
に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク等のディスク状記録媒体に対
して情報信号の記録や再生を行うディスクドライブ装置
があり、このようなディスクドライブ装置には、支持軸
部にその軸回り方向に回動自在かつ軸方向に摺動自在に
支持された可動部を動作させて、ディスク状記録媒体に
照射されるレーザー光のフォーカシング調整及びトラッ
キング調整を行う対物レンズ駆動装置が設けられている
ものがある。
【0003】このような従来の対物レンズ駆動装置を図
14及び図15に示す。
【0004】対物レンズ駆動装置aは、磁性金属材料に
よって形成された固定部bと該固定部bに支持された可
動部cとを備えている。
【0005】固定部bは、ベース部dと該ベース部dの
両側縁から立ち上げられたヨーク部e、eとベース部d
の略中央部から上方へ突出された支持軸部fとを有して
いる。ヨーク部e、eの内面には、それぞれマグネット
g、gが取り付けられている。
【0006】可動部cはボビンhに所要の各部材が取り
付けられて成る。
【0007】ボビンhは本体部iと該本体部iから前方
へ突出されたレンズホルダー部jとを有している。本体
部iの略中央部には下方へ突出された円筒状を為す被支
持筒部kが設けられている。レンズホルダー部jには対
物レンズlが保持されている。
【0008】ボビンhには、コイル体mが取り付けられ
ている。コイル体mは軸方向が上下となるように略角筒
状に巻回されたフォーカシングコイルnの両側部にそれ
ぞれ前後に隣接した状態で2つずつのトラッキングコイ
ルo、o、・・・が取り付けられて成る。
【0009】ボビンhの被支持筒部kには、磁性金属材
料によって形成された磁性材料pが取り付けられてい
る。磁性材料pは可動部cをフォーカシング方向及びト
ラッキング方向における中立位置に保持する役割を果た
すものである。
【0010】可動部cは固定部bの支持軸部fが被支持
筒部kに挿入されることにより、支持軸部fに、その軸
方向に摺動自在かつ軸回り方向に回動自在に支持されて
いる。支持軸部fの軸方向がディスク状記録媒体に対し
てフォーカシング調整が為されるフォーカシング方向で
あり、ディスク状記録媒体の略半径方向がディスク状記
録媒体に対してトラッキング調整が為されるトラッキン
グ方向である。
【0011】可動部cが支持軸部fに支持された状態に
おいては、フレキシブルプリント配線板qの一端部rが
ボビンhの後面部に取り付けられ、フレキシブルプリン
ト配線板qの中間部sが固定部bのベース部dの下面に
取り付けられる(図15参照)。フレキシブルプリント
配線板qの図示しない他端部は、図示しない電流供給回
路に接続されている。
【0012】ボビンhに取り付けられたフレキシブルプ
リント配線板qの一端部rはフォーカシングコイルn及
びトラッキングコイルo、o、・・・に電気的に接続さ
れ、電流供給回路からフレキシブルプリント配線板qを
介してフォーカシングコイルn及びトラッキングコイル
o、o、・・・に各別に駆動電流が供給される。
【0013】このような可動部cが支持軸部fに支持さ
れた軸摺動型の対物レンズ駆動装置aは、可動部が固定
部に対してサスペンションによって支持されているタイ
プの対物レンズ駆動装置に比して、可動部cの重量バラ
ンスが良好であるため、フォーカシング方向に直交する
方向における耐振動性に優り、自重による可動部cの変
位が小さい等の長所を有する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の対物レンズ駆動装置aにあっては、フォーカシング
コイルn及びトラッキングコイルo、o、・・・に駆動
電流を供給するために、可動部cに取り付けられたフレ
キシブルプリント配線板qを用いているため、可動部c
が固定部bに対して動作されるときに、フレキシブルプ
リント配線板qの剛性によって可動部cに大きな負荷が
かかり易く、共振周波数が高くなり低域における感度が
低くなる等の不具合が生じ、可動部cの動作に支障を来
たすおそれがある。
【0015】また、フレキシブルプリント配線板qの剛
性により可動部cが支持軸部fに押し付けられる方向へ
の力が付与されると、可動部cの中立位置が不安定にな
ったり、可動部cが支持軸部fに線接触した状態で押し
付けられることにより摺動ロスが大きく感度の低下等を
来たすという問題もある。
【0016】さらに、フォーカシングコイルqを用いる
分、その配置スペースが必要とされる上、この配置スペ
ースは、可動部cが動作されたときに可動部cの動作に
伴って変位されるフォーカシングコイルqの変位量をも
考慮した大きなスペースとしなければならず、対物レン
ズ駆動装置aの小型化を阻む要因となっていた。
【0017】そこで、本発明対物レンズ駆動装置及びデ
ィスクドライブ装置は、上記した問題点を克服し、当該
対物レンズ駆動装置の可動部の動作の安定化及び小型化
を図ることを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明対物レンズ駆動装
置は、上記した課題を解決するために、対物レンズの光
軸方向へ突出して設けられた支持軸部と磁性材料によっ
て形成された少なくとも一対のヨーク部とフォーカシン
グ調整時に駆動電流が供給されるフォーカシングコイル
とトラッキング調整時に駆動電流が供給されるトラッキ
ングコイルとを有する固定部と、上記支持軸部の軸回り
方向に回動自在かつ支持軸部の軸方向に摺動自在に支持
されると共にフォーカシング調整時にディスクテーブル
に装着されたディスク状記録媒体の記録面に離接する方
向であるフォーカシング方向に動作されトラッキング調
整時にディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒
体の略半径方向であるトラッキング方向に動作される可
動部とを設け、該可動部に上記ヨーク部に対向して配置
されると共に極対数が1のマグネットを取り付けたもの
である。
【0019】また、本発明ディスクドライブ装置は、上
記した課題を解決するために、対物レンズ駆動装置に、
対物レンズの光軸方向へ突出して設けられた支持軸部と
磁性材料によって形成された少なくとも一対のヨーク部
とフォーカシング調整時に駆動電流が供給されるフォー
カシングコイルとトラッキング調整時に駆動電流が供給
されるトラッキングコイルとを有する固定部と、上記支
持軸部の軸回り方向に回動自在かつ支持軸部の軸方向に
摺動自在に支持されると共にフォーカシング調整時にデ
ィスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の記録
面に離接する方向であるフォーカシング方向に動作され
トラッキング調整時にディスクテーブルに装着されたデ
ィスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向
に動作される可動部とを設け、該可動部に上記ヨーク部
に対向して配置されると共に極対数が1のマグネットを
取り付けたものである。
【0020】従って、本発明対物レンズ駆動装置及びデ
ィスクドライブ装置にあっては、可動部に対するフレキ
シブルプリント配線板による負荷がなくなる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明対物レンズ駆動装
置及びディスクドライブ装置の実施の形態を添付図面に
従って説明する。
【0022】ディスクドライブ装置1は、薄い箱状を為
す外筐2内に所要の各部材及び各機構が配置されて成
り、外筐2の前面には横長の矩形状を為す挿脱口2aが
形成されている(図1参照)。ディスク状記録媒体10
0は挿脱口2aを介して外筐2の内部に挿入され又は外
筐2から取り出される。
【0023】外筐2内にはシャーシ3が配置されている
(図1参照)。シャーシ3の略中央部の下面側には図示
しないスピンドルモーターが配置され、該スピンドルモ
ーターのモーター軸にディスクテーブル4が固定されて
いる。
【0024】シャーシ3には配置孔3aが形成され、デ
ィスクテーブル4が配置孔3aからシャーシ3の上方へ
突出されている(図1参照)。
【0025】シャーシ3の下面側には、リードスクリュ
ー5とガイド軸6、6とが平行な状態で配置されている
(図1参照)。シャーシ3の配置孔3aには、光学ピッ
クアップ7がディスクテーブル4に装着されるディスク
状記録媒体100の半径方向へ移動可能な状態で配置さ
れている。
【0026】光学ピックアップ7は移動ベース8に所要
の各部材が配置されて成る。光学ピックアップ7は、移
動ベース8の一端部がリードスクリュー5に螺合される
と共に移動ベース8の両端部がそれぞれガイド軸6、6
に摺動自在に支持され(図1参照)、リードスクリュー
5の回転によりガイド軸6、6に案内されてディスク状
記録媒体100の半径方向へ移動される。
【0027】対物レンズ駆動装置9は、固定部10と該
固定部10に支持された可動部11とを備えている(図
2乃至図4参照)。
【0028】固定部10は、移動ベース8の上面に取り
付けられるベース部12と、該ベース部12の両側縁か
らそれぞれ上方へ折り曲げられて形成されたヨーク部1
3、13と、ベース部12の略中央部から上方へ突出さ
れた支持軸部14とを有し、少なくともベース部12と
ヨーク部13、13とは磁性金属材料によって形成され
ている。
【0029】ヨーク部13、13の内面の中央部には、
それぞれ互いに近づく方向へ突出された中立用突部13
a、13aが設けられている。中立用突部13a、13
aは横長の矩形状に形成されている。
【0030】ヨーク部13、13には、それぞれフォー
カシングコイル15、15が取り付けられている。フォ
ーカシングコイル15は、ヨーク部13を周囲から囲む
ようにして取り付けられ、軸方向が上下方向となるよう
にされている。フォーカシングコイル15、15は、そ
れぞれヨーク部13、13の内面側に位置する部分が可
動部11にフォーカシング方向への駆動力を付与するた
めの駆動力発生部15a、15aとして形成されてい
る。
【0031】フォーカシングコイル15の駆動力発生部
15aには、前後に並ぶようにしてトラッキングコイル
16、16が取り付けられている。トラッキングコイル
16、16は軸方向が左右方向となるようにされてい
る。トラッキングコイル16、16、・・・は、それぞ
れ前後方向において近接して位置する部分が可動部11
にトラッキング方向への駆動力を付与するための駆動力
発生部16a、16a、・・・として形成されている。
【0032】フォーカシングコイル15、15及びトラ
ッキングコイル16、16、・・・は、これらのコイル
線の各先端部が電流供給回路に接続された図示しないフ
レキシブルプリント配線板に半田付け等によってそれぞ
れ接続される。
【0033】可動部11はボビン17に所要の各部材が
取り付けられて成る。
【0034】ボビン17は本体部18と該本体部18か
ら前方へ突出されたレンズホルダー部19とを有してい
る(図2及び図3参照)。
【0035】本体部18の中央部には被支持孔18aが
形成されている(図4参照)。本体部18の左右両側面
部には、それぞれマグネット20、20とバックヨーク
21とが取り付けられている。
【0036】マグネット20、20は、それぞれ極対数
が1とされた所謂単極マグネットであり、外面側と内面
側とで異なる着磁が為されている(図3及び図4参
照)。マグネット20、20は本体部18に対して、例
えば、稍前下がりに傾斜された状態で取り付けられてい
る(図5参照)。
【0037】バックヨーク21は、軸方向が上下方向と
なるような角筒状に形成され、被支持孔18aを囲むよ
うにして本体部18に取り付けられている。バックヨー
ク21の左右両側面部21a、21aは、それぞれマグ
ネット20、20の内面に接している。
【0038】レンズホルダー部19には対物レンズ22
が取り付けられている(図2及び図3参照)。
【0039】可動部11は支持軸部14が被支持孔18
aに挿入されることにより、支持軸部14に、その軸方
向に摺動自在かつ軸回り方向に回動自在に支持される。
支持軸部14の軸方向がディスク状記録媒体100に対
してフォーカシング調整が為されるフォーカシング方向
(図2に示すF―F方向)であり、ディスク状記録媒体
100の略半径方向がディスク状記録媒体100に対し
てトラッキング調整が為されるトラッキング方向(図2
に示すT―T方向)である。
【0040】可動部11が支持軸部14に支持された状
態においては、マグネット20、20が、それぞれヨー
ク部13、13に対向して位置され、マグネット20、
20とヨーク部13、13との間にそれぞれフォーカシ
ングコイル15、15の駆動力発生部15a、15aと
トラッキングコイル16、16、・・・とが配置され
る。このとき、上記したように、マグネット20、20
は本体部18に対して稍前下がりに傾斜された状態で取
り付けられているため、マグネット20、20は、それ
ぞれヨーク部13、13の中立用突部13a、13aに
対して角度θ傾斜した状態とされる(図5参照)。
【0041】固定部10のヨーク部13、13の上面
に、可動部11を覆う磁性材料によって形成された平板
状のカバー23が取り付けられている(図2及び図4参
照)。
【0042】マグネット20、20は、例えば、図2乃
至図4で見て左側に位置するものは外側がS極とされ内
側がN極とされており、右側に位置するものは内側がS
極とされ外側がN極とされている(図3及び図4参
照)。左側のマグネット20のN極から発生した磁束は
バックヨーク21を介して右側のマグネット20に至
り、さらに右側のヨーク部13からベース部12又はカ
バー23を経て左側のヨーク部13に至り、左側のマグ
ネット20のS極に達する(図4参照)。このとき可動
部11は、マグネット20、20の磁力とフォーカシン
グコイル15、15の駆動力発生部15a、15a、・
・・に前後に流れる駆動電流との関係によってフォーカ
シング方向へ動作され、マグネット20、20の磁力と
トラッキングコイル16、16、・・・の駆動力発生部
16a、16a、・・・に上下に流れる駆動電流との関
係によってトラッキング方向へ動作される。
【0043】以下に、ディスクドライブ装置1の動作に
ついて説明する。
【0044】ディスク状記録媒体100がディスクテー
ブル4に装着され図示しない記録スイッチ又は再生スイ
ッチが操作されると、スピンドルモーターの駆動による
ディスクテーブル4の回転に伴ってディスク状記録媒体
100が回転される。ディスク状記録媒体100が回転
されると、移動ベース8に設けられた図示しない発光素
子からレーザー光が出射され対物レンズ22を介してデ
ィスク状記録媒体100の記録面に照射される。
【0045】ディスク状記録媒体100の記録面に照射
されたレーザー光は当該記録面で反射され、移動ベース
8に設けられた図示しない受光素子に入射され、光電変
換されて情報信号の記録又は再生が行われる。
【0046】情報信号の記録又は再生が行われるときに
は、対物レンズ駆動装置9によってフォーカシング調整
及びトラッキング調整が行われる。フォーカシング調整
時には、電流供給回路からフォーカシングコイル15、
15に駆動電流が供給され、対物レンズ22を介して照
射されるレーザー光のスポットがディスク状記録媒体1
00の記録面に集光するように、可動部11が支持軸部
14の軸方向に動作される。トラッキング調整時には、
電流供給回路からトラッキングコイル16、16、・・
・に駆動電流が供給され、対物レンズ22を介して照射
されるレーザー光のスポットがディスク状記録媒体10
0の記録面に集光するように、可動部11が支持軸部1
4の軸回り方向に動作される。
【0047】対物レンズ駆動装置9にあっては、固定部
10のヨーク部13、13にそれぞれ中立用突部13
a、13aが設けられているため、該中立用突部13
a、13aにそれぞれマグネット20、20の中央部が
引き寄せられる。従って、フォーカシングコイル15、
15に駆動電流が供給されていないときに可動部11を
フォーカシング方向における中立位置に確実に保持する
ことができ、また、トラッキングコイル16、16、・
・・に駆動電流が供給されていないときに可動部11を
トラッキング方向における中立位置に確実に保持するこ
とができる。
【0048】尚、中立用突部13a、13aの表面積、
突出量及び形状等は必要に応じて任意に変更可能であ
る。中立用突部13a、13aの表面積、突出量及び形
状等を変更することにより、可動部11を動作させるた
めの駆動力に影響を与えることなく、フォーカシング動
作及びトラッキング動作における共振周波数を任意に変
更することができる。共振周波数の変更により、例え
ば、ディスク状記録媒体100の回転動作における共振
周波数との一致を回避したり、可動部11の感度の向上
を図ることができる。
【0049】図7は、可動部のフォーカシング方向又は
トラッキング方向における位置が変化されたときに、可
動部に付与されるフォーカシング方向への駆動力Fz及
びトラッキング方向への回転トルクTzを示すグラフ図
である。
【0050】図7の上側に示すグラフ図は中立用突部1
3a、13aが設けられていない従来の対物レンズ駆動
装置についてのデーターを示し、図7の下側に示すグラ
フ図は中立用突部13a、13aが設けられた対物レン
ズ駆動装置9についてのデーターを示している。
【0051】縦軸に駆動力Fz又は回転トルクTzを示
し、横軸に可動部の各位置を示している。かっこ内の左
側の数値がフォーカシング方向における中立位置からの
距離(mm)を示し、かっこ内の右側の数値がトラッキ
ング方向における中立位置からの回転角度(deg.)
を示す。例えば、「(0.5、0)」は、可動部が中立
位置から0.5mmカバーに近付く方向へ移動され、ト
ラッキング方向には回動されずトラッキング方向におけ
る中立位置にある状態を示している。
【0052】図中、折れ線グラフで示すデーターは駆動
力Fzを示し、それぞれフォーカシングコイルに駆動電
流を供給しなかった場合(0アンペア)、フォーカシン
グコイルに0.1アンペアの駆動電流を供給した場合及
びフォーカシングコイルに1アンペアの駆動電流を供給
した場合の3つの場合について測定している。
【0053】図中、棒グラフで示すデーターは回転トル
クTzを示し、それぞれフォーカシングコイルに駆動電
流を供給しなかった場合(0アンペア)、フォーカシン
グコイルに0.1アンペアの駆動電流を供給した場合及
びフォーカシングコイルに1アンペアを供給した場合の
3つの場合について測定している。
【0054】従来の対物レンズ駆動装置については、図
7の上側のグラフ図に示すように、可動部がフォーカシ
ング方向に+0.5mm移動され駆動電流が0アンペア
の場合に、同じ方向(プラス側)への駆動力Fzが発生
している。また、可動部がフォーカシング方向に−0.
5mm移動され駆動電流が0アンペアの場合に、同じ方
向(マイナス側)への駆動力Fzが発生している。従っ
て、何れの場合にも、可動部をフォーカシング方向にお
ける中立位置から離間させる方向への駆動力が発生して
おり、フォーカシング方向における中立位置への保持を
適正に行うことができないことを示している。
【0055】対物レンズ駆動装置9については、図7の
下側のグラフ図に示すように、可動部11がフォーカシ
ング方向に+0.5mm移動され駆動電流が0アンペア
の場合に、逆方向(マイナス側)への駆動力Fzが発生
している。また、可動部11がフォーカシング方向に−
0.5mm移動され駆動電流が0アンペアの場合に、逆
方向(プラス側)への駆動力Fzが発生している。従っ
て、何れの場合にも、可動部11をフォーカシング方向
における中立位置に近付ける方向への駆動力が発生して
おり、フォーカシング方向における中立位置への保持を
適正に行うことができることが確認された。
【0056】マグネット20、20は、上記したよう
に、それぞれヨーク部13、13に設けられた中立用突
部13a、13aに対して傾斜された状態とされている
ため(図5参照)、マグネット20、20は中立用突部
13a、13aに対して水平となるように引き寄せら
れ、可動部11が支持軸部14に対して該支持軸部14
と被支持孔18aとのクリアランス分傾斜される(図6
参照)。
【0057】従って、可動部11は支持軸部14に対し
て常に一方に傾斜した状態でフォーカシング方向及びト
ラッキング方向に動作され、耐振動性が良好となり、支
持軸部14に対する可動部11の傾斜方向の変動を来た
すことなく安定して動作される。
【0058】以上に記載した通り、対物レンズ駆動装置
9にあっては、固定部10にフォーカシングコイル1
5、15及びトラッキングコイル16、16、・・・が
設けられているため、駆動電流を供給するためのフレキ
シブルプリント配線板を可動部11に取り付ける必要が
なく、動作中に可動部11に負荷がかかることがなく、
可動部11の感度の向上による動作の安定化を図ること
ができる。
【0059】また、可動部11にフレキシブルプリント
配線板が取り付けられないため、フレキシブルプリント
配線板の可動スペースを確保する必要がなく、その分、
対物レンズ駆動装置9の小型化を図ることができる。
【0060】さらに、可動部11に設けられたマグネッ
ト20、20は極対数が1とされた単極マグネットであ
るため、マグネット20、20を小型とすることができ
ると共に安価に製造することができるため、対物レンズ
駆動装置9の小型化及び製造コストの低減を図ることが
できる。
【0061】加えて、可動部11に電流供給回路との電
気的接続を図るための半田付け等の作業を行う必要がな
く、固定部10に半田付け等を行うことにより作業性の
向上を図ることができ、また、半田付け等による可動部
11の重量バランスの悪化を防止することができる。
【0062】尚、上記には、支持軸部14と被支持孔1
8aとのクリアランス分、可動部11を支持軸部14に
対して傾斜させた状態で動作させる方法として、マグネ
ット20、20を中立用突部13a、13aに対して傾
斜させる例を示したが、逆に、中立用突部13a、13
aをマグネット20、20に対して傾斜させることによ
り、可動部11を支持軸部14に対して傾斜させた状態
で動作させるようにしてもよい。
【0063】次に、固定部の一部及びカバーが非磁性材
料によって形成された対物レンズ駆動装置9Aについて
説明する(図8参照)。
【0064】尚、以下に示す対物レンズ駆動装置9A
は、上記した対物レンズ駆動装置9と比較して、固定部
の一部とカバーとが非磁性材料によって形成されたこと
のみが相違するため、対物レンズ駆動装置9と比較して
異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分
については対物レンズ駆動装置9における同様の部分に
付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
【0065】対物レンズ駆動装置9Aにあっては、固定
部10Aのヨーク部13、13とベース部12Aとが別
の材料で形成され、ヨーク部13、13は磁性材料によ
って形成されており、ベース部12Aが非磁性材料によ
って形成されている。また、カバー23Aも非磁性材料
によって形成されている。
【0066】対物レンズ駆動装置9Aにあっては、上記
のように、ベース部12Aとカバー23Aとが非磁性材
料によって形成されているため、可動部11のマグネッ
ト20、20がベース部12A及びカバー23Aに引き
寄せられず、フォーカシング方向における中立位置への
保持を良好な精度で確実に行うことができる。
【0067】上記には、ベース部12Aとカバー23A
とを非磁性材料によって形成した対物レンズ駆動装置9
Aについて説明したが、フォーカシング方向における中
立位置への保持を良好な精度で確実に行うために、図9
に示すような対物レンズ駆動装置9Bを用いることもで
きる。
【0068】対物レンズ駆動装置9Bは、固定部10B
のベース部12Bとカバー23Bとが何れも磁性材料に
よって形成されている。
【0069】ベース部12Bには可動部11の下方の所
定の位置に、孔12a、12aが形成されている。
【0070】カバー23Bには可動部11の上方の所定
の位置に、孔23a、23aが形成されている。
【0071】対物レンズ駆動装置9Bにあっては、ベー
ス部12Bとカバー23Bとが磁性材料によって形成さ
れ、可動部11はベース部12Bとカバー23Bとを流
れる磁束の影響を受けるが、孔12a、12a及び孔2
3a、23aによって当該磁束の影響が小さくされてい
る。
【0072】従って、対物レンズ駆動装置9Bにあって
も、フォーカシング方向における中立位置への保持を良
好な精度で確実に行うことができる。
【0073】次に、上記したフォーカシングコイル1
5、15及びトラッキングコイル16、16、・・・に
代えてフォーカシングコイルとトラッキングコイルとが
一体に形成されたコイル体を用いた対物レンズ駆動装置
9Cについて説明する(図10乃至図13参照)。
【0074】尚、以下に示す対物レンズ駆動装置9C
は、上記した対物レンズ駆動装置9と比較して、フォー
カシングコイル15、15及びトラッキングコイル1
6、16、・・・に代えてこれらが一体に形成されたコ
イル体を用いたことのみが相違するため、対物レンズ駆
動装置9と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明
をし、その他の部分については対物レンズ駆動装置9に
おける同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明
は省略する。
【0075】対物レンズ駆動装置9Cにあっては、固定
部10Cのヨーク部13、13の内面に、それぞれコイ
ル体24、24が取り付けられている(図10及び図1
1参照)。
【0076】コイル体24はFPコイルと称されるコイ
ルであり、コイル用基板25にそれぞれ横長の略角筒状
を為し上下に離間して位置されたフォーカシングコイル
26、26と、それぞれ縦長の略角筒状を為し前後に離
間して位置されたトラッキングコイル27、27とが一
体に形成されて成るものである(図12参照)。フォー
カシングコイル26、26とトラッキングコイル27、
27とは、それぞれ略全体が重なるようにして設けられ
ている。
【0077】コイル用基板25の後端部には、上下に離
間して端子部25a、25a、・・・が設けられ、該端
子部25a、25a、・・・にフォーカシングコイル2
6、26の各一端部とトラッキングコイル27、27の
各一端部とがそれぞれ接続されている。
【0078】コイル体24、24の後端部側には給電用
基板28が配置されている(図10及び図13参照)。
給電用基板28としては、例えば、フレキシブルプリン
ト配線板が用いられている。給電用基板28は、その一
端部に図示しない縦長の挿通孔が左右に離間して形成さ
れ、該挿通孔の開口縁に接続端子部が上下に離間して設
けられている。給電用基板28の他端部は図示しない電
流供給回路に接続されている。
【0079】コイル体24、24は、それぞれ後端部が
給電用基板28の挿通孔を挿通されて給電用基板28の
後方側に突出され、端子部25a、25a、・・・がそ
れぞれ給電用基板28の接続端子部に、例えば、半田2
9、29、・・・によって接続される。従って、コイル
体24、24のフォーカシングコイル26、26、・・
・とトラッキングコイル27、27、・・・とには、給
電用基板28を介して電流供給回路から各別に駆動電流
が供給される。
【0080】上記のように、対物レンズ駆動装置9Cに
あっては、それぞれコイル用基板25、25にフォーカ
シングコイル26、26、・・・及びトラッキングコイ
ル27、27、・・・が形成されて成る平板状のコイル
体24、24が用いられているため、ヨーク部13、1
3を結ぶ方向における幅が小さくなり、小型化を図るこ
とができる。
【0081】また、対物レンズ駆動装置9Cにあって
は、その組立工程において、フォーカシングコイル2
6、26、・・・及びトラッキングコイル27、27、
・・・の給電用基板28への接続は、コイル用基板2
5、25の端子部25a、25a、・・・を給電用基板
28の接続端子部にそれぞれ接続すればよいため、フォ
ーカシングコイルとトラッキングコイルのコイル線の端
部を給電用基板28の接続端子部にそれぞれ接続すると
いう面倒な作業を行う必要がなく、組立工程における作
業性の向上を図ることができる。
【0082】上記した実施の形態において示した各部の
具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の
具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによ
って本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあ
ってはならないものである。
【0083】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明対物レンズ駆動装置は、ディスクテーブルに
装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動する移
動ベースを有すると共に該移動ベースに設けられた発光
素子から照射されたレーザー光を対物レンズを介してデ
ィスク状記録媒体の記録面に照射する光学ピックアップ
に設けられ、ディスク状記録媒体の記録面にレーザー光
が集光するようにフォーカシング調整及びトラッキング
調整を行う対物レンズ駆動装置であって、上記対物レン
ズの光軸方向へ突出して設けられた支持軸部と磁性材料
によって形成された少なくとも一対のヨーク部とフォー
カシング調整時に駆動電流が供給されるフォーカシング
コイルとトラッキング調整時に駆動電流が供給されるト
ラッキングコイルとを有する固定部と、上記支持軸部の
軸回り方向に回動自在かつ支持軸部の軸方向に摺動自在
に支持されると共にフォーカシング調整時にディスクテ
ーブルに装着されたディスク状記録媒体の記録面に離接
する方向であるフォーカシング方向に動作されトラッキ
ング調整時にディスクテーブルに装着されたディスク状
記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向に動作さ
れる可動部とを備え、該可動部に上記ヨーク部に対向し
て配置されると共に極対数が1のマグネットが取り付け
られたことを特徴とする。
【0084】従って、駆動電流を供給するためのフレキ
シブルプリント配線板を可動部に取り付ける必要がな
く、動作中に可動部に負荷がかかることがなく、可動部
の感度の向上による動作の安定化を図ることができる。
【0085】また、可動部にフレキシブルプリント配線
板が取り付けられないため、フレキシブルプリント配線
板の可動スペースを確保する必要がなく、その分、対物
レンズ駆動装置の小型化を図ることができる。
【0086】さらに、可動部に設けられたマグネットは
極対数が1とされているため、マグネットを小型とする
ことができると共に安価に製造することができるため、
対物レンズ駆動装置の小型化及び製造コストの低減を図
ることができる。
【0087】加えて、可動部に電流供給回路との電気的
接続を図るための半田付け等の作業を行う必要がなく、
固定部に半田付け等を行うことにより作業性の向上を図
ることができ、また、半田付け等による可動部の重量バ
ランスの悪化を防止することができる。
【0088】請求項2に記載した発明にあっては、マグ
ネット側に突出すると共にマグネットを引き寄せて可動
部をフォーカシング方向及びトラッキング方向における
中立位置にそれぞれ保持する中立用突部を上記ヨーク部
に設けたので、フォーカシングコイルに駆動電流が供給
されていないときに可動部をフォーカシング方向におけ
る中立位置に確実に保持することができ、また、トラッ
キングコイルに駆動電流が供給されていないときに可動
部をトラッキング方向における中立位置に確実に保持す
ることができる。
【0089】請求項3に記載した発明にあっては、上記
一対のヨーク部を連結すると共に移動ベースに取り付け
られるベース部を設け、該ベース部を非磁性材料によっ
て形成したので、可動部のマグネットがベース部に引き
寄せられず、フォーカシング方向における中立位置への
保持を良好な精度で確実に行うことができる。
【0090】請求項4に記載した発明にあっては、上記
中立用突部を略矩形状に形成し、トラッキング方向に延
びる軸を中心として中立用突部又はマグネットをマグネ
ット又は中立用突部に対して所定の角度傾斜させたの
で、可動部は支持軸部に対して常に一方に傾斜した状態
でフォーカシング方向及びトラッキング方向に動作さ
れ、耐振動性が良好となり、支持軸部に対する可動部の
傾斜方向の変動を来たすことなく安定して動作させるこ
とができる。
【0091】請求項5に記載した発明にあっては、コイ
ル用基板に上記フォーカシングコイルとトラッキングコ
イルとが一体に形成されると共にフォーカシングコイル
とトラッキングコイルとが各別に接続された複数の端子
部を有するコイル体を設け、該コイル体の端子部を給電
用基板の接続端子部に接続しフォーカシングコイルとト
ラッキングコイルとに各別に給電するようにしたので、
対物レンズ駆動装置の組立工程において、フォーカシン
グコイル及びトラッキングコイルの給電用基板への接続
は、コイル用基板の端子部を給電用基板の接続端子部に
それぞれ接続すればよいため、フォーカシングコイルと
トラッキングコイルのコイル線の端部を給電用基板の接
続端子部にそれぞれ接続するという面倒な作業を行う必
要がなく、対物レンズ駆動装置の組立工程における作業
性の向上を図ることができる。
【0092】本発明ディスクドライブ装置は、ディスク
テーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ
移動する移動ベースを有すると共に該移動ベースに設け
られた発光素子から照射されたレーザー光を対物レンズ
を介してディスク状記録媒体の記録面に照射する光学ピ
ックアップを備え、該光学ピックアップに設けられた対
物レンズ駆動装置によってディスク状記録媒体の記録面
にレーザー光が集光するようにフォーカシング調整及び
トラッキング調整が行われるディスクドライブ装置であ
って、上記対物レンズ駆動装置は、上記対物レンズの光
軸方向へ突出して設けられた支持軸部と磁性材料によっ
て形成された少なくとも一対のヨーク部とフォーカシン
グ調整時に駆動電流が供給されるフォーカシングコイル
とトラッキング調整時に駆動電流が供給されるトラッキ
ングコイルとを有する固定部と、上記支持軸部の軸回り
方向に回動自在かつ支持軸部の軸方向に摺動自在に支持
されると共にフォーカシング調整時にディスクテーブル
に装着されたディスク状記録媒体の記録面に離接する方
向であるフォーカシング方向に動作されトラッキング調
整時にディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒
体の略半径方向であるトラッキング方向に動作される可
動部とを備え、該可動部に上記ヨーク部に対向して配置
されると共に極対数が1のマグネットが取り付けられた
ことを特徴とする。
【0093】従って、駆動電流を供給するためのフレキ
シブルプリント配線板を可動部に取り付ける必要がな
く、動作中に可動部に負荷がかかることがなく、可動部
の感度の向上による動作の安定化を図ることができる。
【0094】また、可動部にフレキシブルプリント配線
板が取り付けられないため、フレキシブルプリント配線
板の可動スペースを確保する必要がなく、その分、対物
レンズ駆動装置の小型化によるディスクドライブ装置の
小型化を図ることができる。
【0095】さらに、可動部に設けられたマグネットは
極対数が1とされているため、マグネットを小型とする
ことができると共に安価に製造することができるため、
対物レンズ駆動装置の小型化及び製造コストの低減に伴
うディスクドライブ装置の小型化及び製造コストの低減
を図ることができる。
【0096】加えて、可動部に電流供給回路との電気的
接続を図るための半田付け等の作業を行う必要がなく、
固定部に半田付け等を行うことにより作業性の向上を図
ることができ、また、半田付け等による可動部の重量バ
ランスの悪化を防止することができる。
【0097】請求項7に記載した発明にあっては、マグ
ネット側に突出すると共にマグネットを引き寄せて可動
部をフォーカシング方向及びトラッキング方向における
中立位置にそれぞれ保持する中立用突部を上記ヨーク部
に設けたので、フォーカシングコイルに駆動電流が供給
されていないときに可動部をフォーカシング方向におけ
る中立位置に確実に保持することができ、また、トラッ
キングコイルに駆動電流が供給されていないときに可動
部をトラッキング方向における中立位置に確実に保持す
ることができる。
【0098】請求項8に記載した発明にあっては、上記
一対のヨーク部を連結すると共に移動ベースに取り付け
られるベース部を設け、該ベース部を非磁性材料によっ
て形成したので、可動部のマグネットがベース部に引き
寄せられず、フォーカシング方向における中立位置への
保持を良好な精度で確実に行うことができる。
【0099】請求項9に記載した発明にあっては、上記
中立用突部を略矩形状に形成し、トラッキング方向に延
びる軸を中心として中立用突部又はマグネットをマグネ
ット又は中立用突部に対して所定の角度傾斜させたの
で、可動部は支持軸部に対して常に一方に傾斜した状態
でフォーカシング方向及びトラッキング方向に動作さ
れ、耐振動性が良好となり、支持軸部に対する可動部の
傾斜方向の変動を来たすことなく安定して動作させるこ
とができる。
【0100】請求項10に記載した発明にあっては、コ
イル用基板に上記フォーカシングコイルとトラッキング
コイルとが一体に形成されると共にフォーカシングコイ
ルとトラッキングコイルとが各別に接続された複数の端
子部を有するコイル体を設け、該コイル体の端子部を給
電用基板の接続端子部に接続しフォーカシングコイルと
トラッキングコイルとに各別に給電するようにしたの
で、対物レンズ駆動装置の組立工程において、フォーカ
シングコイル及びトラッキングコイルの給電用基板への
接続は、コイル用基板の端子部を給電用基板の接続端子
部にそれぞれ接続すればよいため、フォーカシングコイ
ルとトラッキングコイルのコイル線の端部を給電用基板
の接続端子部にそれぞれ接続するという面倒な作業を行
う必要がなく、対物レンズ駆動装置の組立工程における
作業性の向上によるディスクドライブ装置の組立工程に
おける作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図13と共に本発明の実施の形態を示
すものであり、本図はディスクドライブ装置の概略斜視
図である。
【図2】カバーを分離して示す対物レンズ駆動装置の拡
大斜視図である。
【図3】カバーを取り外した状態で示す対物レンズ駆動
装置の拡大平面図である。
【図4】カバーを取り付けた状態で示す図3のIV―I
V線に沿う断面図である。
【図5】ヨークに設けられた中立用突部とマグネットと
の関係を示す概念図である。
【図6】可動部が支持軸部に対して傾斜された状態を示
す概念図である。
【図7】可動部が各位置にあるときに、可動部に発生す
るフォーカシング方向における駆動力とトラッキング方
向における回転トルクとを測定したデーターを示すグラ
フ図である。
【図8】ベース部とカバー部とが非磁性材料によって形
成された対物レンズ駆動装置を示す拡大断面図である。
【図9】ベース部とカバー部とに孔が形成された対物レ
ンズ駆動装置を示す拡大断面図である。
【図10】コイル体を用いた対物レンズ駆動装置をカバ
ーを取り外して示す拡大平面図である。
【図11】カバーを取り付けた状態で示す図10のXI
―XI線に沿う断面図である。
【図12】コイル体の拡大側面図である。
【図13】図10のXIII―XIII線に沿う断面図
である。
【図14】図15と共に従来の対物レンズ駆動装置を示
すものであり、本図は概略拡大平面図である。
【図15】概略拡大断面図である。
【符号の説明】
1…ディスクドライブ装置、4…ディスクテーブル、7
…光学ピックアップ、8…移動ベース、9…対物レンズ
駆動装置、10…固定部、11…可動部、13…ヨーク
部、13a…中立用突部、14…支持軸部、15…フォ
ーカシングコイル、16…トラッキングコイル、20…
マグネット、22…対物レンズ、100…ディスク状記
録媒体、9A…対物レンズ駆動装置、10A…固定部、
12A…ベース部、9B…対物レンズ駆動装置、10B
…固定部、9C…対物レンズ駆動装置、10C…固定
部、24…コイル体、25…コイル用基板、25a…端
子部、26…フォーカシングコイル、27…トラッキン
グコイル、28…給電用基板
フロントページの続き Fターム(参考) 5D118 AA06 AA13 BA01 EA03 EB13 EB15 EC04 EC07 ED07 ED08 ED09 FA07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクテーブルに装着されるディスク
    状記録媒体の半径方向へ移動する移動ベースを有すると
    共に該移動ベースに設けられた発光素子から照射された
    レーザー光を対物レンズを介してディスク状記録媒体の
    記録面に照射する光学ピックアップに設けられ、ディス
    ク状記録媒体の記録面にレーザー光が集光するようにフ
    ォーカシング調整及びトラッキング調整を行う対物レン
    ズ駆動装置であって、 上記対物レンズの光軸方向へ突出して設けられた支持軸
    部と磁性材料によって形成された少なくとも一対のヨー
    ク部とフォーカシング調整時に駆動電流が供給されるフ
    ォーカシングコイルとトラッキング調整時に駆動電流が
    供給されるトラッキングコイルとを有する固定部と、 上記支持軸部の軸回り方向に回動自在かつ支持軸部の軸
    方向に摺動自在に支持されると共にフォーカシング調整
    時にディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体
    の記録面に離接する方向であるフォーカシング方向に動
    作されトラッキング調整時にディスクテーブルに装着さ
    れたディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキン
    グ方向に動作される可動部とを備え、 該可動部に上記ヨーク部に対向して配置されると共に極
    対数が1のマグネットが取り付けられたことを特徴とす
    る対物レンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 マグネット側に突出すると共にマグネッ
    トを引き寄せて可動部をフォーカシング方向及びトラッ
    キング方向における中立位置にそれぞれ保持する中立用
    突部を上記ヨーク部に設けたことを特徴とする請求項1
    に記載の対物レンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 上記一対のヨーク部を連結すると共に移
    動ベースに取り付けられるベース部を設け、 該ベース部を非磁性材料によって形成したことを特徴と
    する請求項2に記載の対物レンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】 上記中立用突部を略矩形状に形成し、 トラッキング方向に延びる軸を中心として中立用突部又
    はマグネットをマグネット又は中立用突部に対して所定
    の角度傾斜させたことを特徴とする請求項2に記載の対
    物レンズ駆動装置。
  5. 【請求項5】 コイル用基板に上記フォーカシングコイ
    ルとトラッキングコイルとが一体に形成されると共にフ
    ォーカシングコイルとトラッキングコイルとが各別に接
    続された複数の端子部を有するコイル体を設け、 該コイル体の端子部を給電用基板の接続端子部に接続し
    フォーカシングコイルとトラッキングコイルとに各別に
    給電するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
    対物レンズ駆動装置。
  6. 【請求項6】 ディスクテーブルに装着されるディスク
    状記録媒体の半径方向へ移動する移動ベースを有すると
    共に該移動ベースに設けられた発光素子から照射された
    レーザー光を対物レンズを介してディスク状記録媒体の
    記録面に照射する光学ピックアップを備え、該光学ピッ
    クアップに設けられた対物レンズ駆動装置によってディ
    スク状記録媒体の記録面にレーザー光が集光するように
    フォーカシング調整及びトラッキング調整が行われるデ
    ィスクドライブ装置であって、 上記対物レンズ駆動装置は、 上記対物レンズの光軸方向へ突出して設けられた支持軸
    部と磁性材料によって形成された少なくとも一対のヨー
    ク部とフォーカシング調整時に駆動電流が供給されるフ
    ォーカシングコイルとトラッキング調整時に駆動電流が
    供給されるトラッキングコイルとを有する固定部と、 上記支持軸部の軸回り方向に回動自在かつ支持軸部の軸
    方向に摺動自在に支持されると共にフォーカシング調整
    時にディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体
    の記録面に離接する方向であるフォーカシング方向に動
    作されトラッキング調整時にディスクテーブルに装着さ
    れたディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキン
    グ方向に動作される可動部とを備え、 該可動部に上記ヨーク部に対向して配置されると共に極
    対数が1のマグネットが取り付けられたことを特徴とす
    るディスクドライブ装置。
  7. 【請求項7】 マグネット側に突出すると共にマグネッ
    トを引き寄せて可動部をフォーカシング方向及びトラッ
    キング方向における中立位置にそれぞれ保持する中立用
    突部を上記ヨーク部に設けたことを特徴とする請求項6
    に記載のディスクドライブ装置。
  8. 【請求項8】 上記一対のヨーク部を連結すると共に移
    動ベースに取り付けられるベース部を設け、 該ベース部を非磁性材料によって形成したことを特徴と
    する請求項7に記載のディスクドライブ装置。
  9. 【請求項9】 上記中立用突部を略矩形状に形成し、 トラッキング方向に延びる軸を中心として中立用突部又
    はマグネットをマグネット又は中立用突部に対して所定
    の角度傾斜させたことを特徴とする請求項7に記載のデ
    ィスクドライブ装置。
  10. 【請求項10】 コイル用基板に上記フォーカシングコ
    イルとトラッキングコイルとが一体に形成されると共に
    フォーカシングコイルとトラッキングコイルとが各別に
    接続された複数の端子部を有するコイル体を設け、 該コイル体の端子部を給電用基板の接続端子部に接続し
    フォーカシングコイルとトラッキングコイルとに各別に
    給電するようにしたことを特徴とする請求項6に記載の
    ディスクドライブ装置。
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