JP2003199857A - シャトルコック - Google Patents

シャトルコック

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JP2003199857A JP2002000814A JP2002000814A JP2003199857A JP 2003199857 A JP2003199857 A JP 2003199857A JP 2002000814 A JP2002000814 A JP 2002000814A JP 2002000814 A JP2002000814 A JP 2002000814A JP 2003199857 A JP2003199857 A JP 2003199857A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、バドミントン競技に用いられるシ
ャトルコックに関するものであり、より詳細には天然の
羽根からなるシャトルコックが持つ最良な飛行特性を損
なうことなく、しかも、長期間に亘って羽根の乾燥を防
止して耐久性を維持することのできるシャトルコックを
提供するものである。 【解決手段】 本発明の一実施例のシャトルコック1
は、略半球状のベース本体2の上面に、天然の水鳥や陸
鳥などの羽根3(14本〜16本)が接着剤を介して環
状に植立固着され、前記各々の羽根3の羽軸4が綿糸又
は、人工糸からなるかがり糸5によって連結固定されて
おり、該シャトルコック1を構成する各々の羽根3の表
面全体が、油脂或いは、界面活性剤のコーティング処理
によって形成される保湿被膜6によって覆われた構成と
なっていることを特徴とするシャトルコックである。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、バドミントン競技
に用いられるシャトルコックに関するものであり、より
詳細には、飛行特性に影響を及ぼすことなく、羽根の耐
久性を向上せしめたシャトルコックに関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】バドミントン競技において使用されるシ
ャトルコックの構造としては、図1に示すように、合成
皮革等で包まれたコルクやPVC、ポリウレタン、ポリ
オレフィン等の発泡体からなる略半球状のベース本体2
の上面に、天然の水鳥や陸鳥等の羽根3(14本〜16
本)を環状に植立せしめ、前記各々の羽根3の羽軸4を
綿糸又は、人工糸からなるかがり糸5によって連結させ
た構成を成すものが一般的である。又このほか、前記の
ような天然の水鳥や陸鳥等の羽根3を用いる代わりに、
ナイロン樹脂等の合成樹脂によって、前記した天然の羽
根3の空気力学特性に近似させてスカート状に成形した
スカート部を形成し、前記ベース本体2の上面に前記ス
カート部を植設せしめたシャトルコック(所謂ナイロン
球)も知られる。 【0003】ところで、シャトルコックに要求される性
能には、飛行時の安定性、特に、飛行距離や飛行軌跡の
一定性等があり、従来より、これらの性能を満たすもの
として、前記した天然の羽根3を用いたシャトルコック
が最良とされ、公式試合を含め一般に広く使用されてい
る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、このような天
然の羽根を用いたシャトルコックは、非常に優れた飛行
特性を有するものの、天然物が故に気温や湿度等の影響
を受け易く、湿度が低くなる(乾燥する)と、前記羽根
の水分が奪われて脆くなり、破損し易くなるといった欠
点を有している。 【0005】それ故、このような天然の羽根を用いたシ
ャトルコックは、厳格な湿度管理のもとで製造されてい
るが、特に、冬場など乾燥した季節においては、シャト
ルコックケース内に収容して保存していても、競技者が
使用するまでに、前記羽根が乾燥して脆くなってしま
い、競技時に簡単に破損を来たしてしまうといった問題
があった。その為、従来では、羽根の乾燥を防ぐための
応急処置として、時折霧吹き器などで前記羽根に水を噴
霧して適度な水分を羽根に補給するようにしていたが、
時間の経過と共に水分が奪われていく為、長時間に亘っ
て羽根の水分を良好に保つことができず、羽根が乾燥す
る度に前記した水分の補給作業を繰り返し行わなければ
ならないという問題があった。 【0006】尚、前記した羽根の乾燥を防ぐことを目的
とするものではないが、特開昭63−21078号に
は、天然物よりなる羽根の全体或いは、羽軸に、合成樹
脂によるコーティング被膜を形成することにより、羽根
の衝撃強度の向上を図るシャトルコックの強化方法が開
示されている。前記の提案によれば、コーティング被膜
によって羽根の乾燥をある程度防止できるものと予測さ
れるが、前記羽根が合成樹脂によって強固に覆い固めら
れ強化されるものである為、必然的に前記羽根の曲げ強
度の向上と共に剛性が高くなり、そのため、天然の羽根
が持つ本来の柔軟性(柔らかさ)が失なわれ、天然の羽
根からなるシャトルコックが持つ最良な飛行特性が得ら
れ難くなることが予測される。 【0007】そこで本発明は、前記した従来の問題点に
鑑み、天然の羽根からなるシャトルコックが持つ最良な
飛行特性を損なうことなく、しかも、長期間に亘って羽
根の乾燥を防止して耐久性を維持することのできるシャ
トルコックを提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、以下のような構成とした。即ち、本発明
のシャトルコックは、天然の水鳥或いは、陸鳥の羽根を
用いて構成されるシャトルコックにおいて、前記羽根の
表面に、油脂或いは、界面活性剤のコーティング処理に
より形成される保湿被膜が設けられていることを特徴と
するものである。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づき説明する。図1は、シャトルコックの外観図を示
し、図2は、前記シャトルコックを構成する羽根の説明
図を示す。尚、符号は、従来と同様のものである場合
は、同じ符号を用いている。 【0010】本実施例のシャトルコック1は、図1乃至
図2に示すように、略半球状のベース本体2の上面に、
天然の水鳥や陸鳥などの羽根3(14本〜16本)が接
着剤を介して環状に植立固着され、前記各々の羽根3の
羽軸4が綿糸又は、人工糸からなるかがり糸5によって
連結固定されている。そして、前記シャトルコック1を
構成する各々の羽根3の表面全体が、油脂或いは、界面
活性剤のコーティング処理によって形成される保湿被膜
6によって覆われた構成となっている。 【0011】前記保湿被膜6は、例えば、牛脂、植物油
などの油脂材料或いは、アニオン系、カチオン系、ノニ
オン系等の各種界面活性剤を、水や溶剤に希釈させるこ
とによって形成した保湿溶液を、前記羽根3の表面に塗
布又は、噴霧した後、乾燥させるといったコーティング
処理を施すことによって得られるもので、図2に示すよ
うに、前記羽根3の表面全体に極薄の前記保湿被膜6が
形成されている。従って、このような保湿被膜6によっ
て覆われた羽根3は、外気と遮断され密封された状態を
呈するようになることから、外気(湿度)の影響を受け
難く、羽根3の水分が外気に蒸散して乾燥するようなこ
とがない。それ故、乾燥した季節においても羽根3が乾
燥して脆くなるようなことがなくなり、羽根3の破損率
の低減が図れるためシャトルコックの耐久性が向上す
る。又、前記保湿被膜6は、羽根3を強固に覆い固める
ものではない為、羽根3の曲げ強度や剛性に影響を与え
ることなく、天然の羽根3が持つ本来の柔軟性(柔らか
さ)を発揮させることができ、天然の羽根からなるシャ
トルコックが持つ最良な飛行特性が得られる。 【0012】 【実施例】濃度が1.5%に調整されたアニオン系界面
活性剤(ライオン油脂(株)製サワクリーンAO)の保
湿水溶液を用意し、これを超音波噴霧装置を用いてシャ
トルコック1の羽根3の表面に満遍なく噴霧し、付着せ
しめた。その後、前記シャトルコック1を常温(温度2
0℃、湿度60%程度)でしばらく静置して、付着した
保湿水溶液を乾燥させることにより羽根3の表面が極薄
の保湿被膜6によって覆われたシャトルコック1を得
た。 【0013】そこで先ず、外気の湿度変化に対する羽根
3の耐久性を評価するために、本実施例のシャトルコッ
ク1と、前記保湿被膜6を設けていないシャトルコック
(以下、比較例と称する)を実際にプレーヤーに打撃さ
せ、羽根3の破損率を検証した。この検証では、常温
(温度20℃、湿度60%程度)と温度が20℃で湿度
40%の各状態下に保たれた室内で1個につき20回の
打撃を20個のシャトルコックに対して行い、前記20
個のうち、羽根3が破損したシャトルコックの数から破
損率を求めた。その際の結果を以下の表1に示す。 【0014】 【表1】 【0015】又、前記検証と併せて、羽根3の保湿効果
を確認するために、本実施例と比較例のシャトルコック
の羽根3を、常温(温度20℃、湿度60%)と温度2
0℃で湿度40%の状態下に置き、それぞれの場合での
水分含有率を測定してその変化の度合いを比較した。こ
の結果を以下の表2に示す。この測定において、前記水
分含有率は、保湿被膜6を設けていない羽根を120℃
で1時間乾燥させた時の質量を絶乾質量とし、前記絶乾
質量と、前記実施例と比較例の各々のシャトルコックの
羽根3を、前記常温状態下と温度が20℃で40%の状
態下に4時間放置させた時の各質量との差から、羽根3
が含有する水分質量を求め、前記羽根3の絶乾質量に対
する前記水分質量の比を算出することによって求めた。 【0016】 【表2】 【0017】前記のような表1に示す検証及び表2に示
す測定の結果、本実施例のシャトルコック1では、外気
の湿度変化に対して羽根3の破損率が少なく、また、前
記羽根3の水分含有率は殆ど変化していないことが確認
できた。特に、本実施例では、比較例の破損率が高くな
る湿度が40%下の状態にあっても、良好な水分含有率
を保持し、破損率も比較例の約1/5にまで抑えること
ができた。 【0018】 【発明の効果】以上のように、本発明のシャトルコック
は、天然の水鳥や陸鳥等から構成される羽根の表面に、
油脂或いは、界面活性剤を用いてコーティング処理を施
すことによって得られる極薄の保湿被膜が形成された羽
を用いて形成されたものであることから、前記保湿被膜
によって覆われた羽根は、外気と遮断され密封した状態
を呈するようになることから、外気(湿度)の影響を受
け難く、羽根の水分が外気に蒸散してしまうことがなく
なる。それ故、乾燥した季節においても羽根が乾燥して
脆くなるようなことがなくなり、羽根の破損率の低減が
図れるため、シャトルコックの耐久性が向上する。又、
前記保湿被膜は、羽根を強固に覆い固めるものではない
為、羽根の曲げ強度や剛性に影響を与えることなく、天
然の羽根が持つ本来の柔軟性(柔らかさ)を発揮させる
ことができ、最良な飛行特性を有するシャトルコックが
得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】シャトルコックの外観説明図。 【図2】図1のa部領域の拡大説明図。 【符号の説明】 1 シャトルコック 2 ベース本体 3 羽根 4 羽軸 5 係糸 6 保湿被膜

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 天然の水鳥或いは、陸鳥の羽根を用いて
    構成されるシャトルコックにおいて、前記羽根の表面
    に、油脂或いは界面活性剤のコーティング処理により形
    成される保湿被膜が設けられていることを特徴とするシ
    ャトルコック。
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