JP2003197716A - 基板支持装置及び半導体製造装置 - Google Patents

基板支持装置及び半導体製造装置

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JP2003197716A
JP2003197716A JP2001389555A JP2001389555A JP2003197716A JP 2003197716 A JP2003197716 A JP 2003197716A JP 2001389555 A JP2001389555 A JP 2001389555A JP 2001389555 A JP2001389555 A JP 2001389555A JP 2003197716 A JP2003197716 A JP 2003197716A
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JP2001389555A
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Hiroyuki Takahama
宏行 高浜
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Applied Materials Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リフトピンとクランプリングとの機械的接触
により生ずるパーティクルが半導体ウェハ上に付着する
事態を防止できる基板支持装置手段を提供すること。 【解決手段】 本発明の基板支持装置22は、基板支持
体24に支持された半導体ウェハWを下方に押圧するク
ランプリング34と、ウェハを基板支持体に対して上下
させるリフト装置38とを備える。また、リフト装置
は、ウェハの外周縁部の下面を支承する平坦部48と、
平坦部48の外側に設けられ、平坦部に対するウェハの
位置決めを行う第1の位置決め部50と、その外側に設
けられ、リフト装置に対するクランプリングの位置決め
を行う第2の位置決め部56とを有している。リフト装
置が上昇したとき、平坦部から離れた第2の位置決め部
のみでクランプリングと接するので、パーティクルはウ
ェハ上に付着し難いものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパッタリング装
置のような半導体製造装置やその他の基板取扱い装置に
おける基板支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般の枚葉式のスパッタリング装置
は、処理チャンバの上部に配置された成膜材料を含むタ
ーゲットを備えており、処理チャンバ内で生成されたプ
ラズマ中のイオンをターゲットに衝突させ、そこからは
じき出されるターゲット粒子をターゲットの下方に配置
された半導体ウェハ上に堆積させて成膜を行うよう構成
されている(図1参照)。
【0003】半導体ウェハは、スパッタリング処理が行
われる処理位置と、その下方の非処理位置との間で上下
動可能となっている円盤状の基板支持体の上面にて支持
される。
【0004】また、図6に示すように、基板支持体1の
上方にクランプリング2を備えるスパッタリング装置も
従来から知られている。従来一般のクランプリング2
は、基板支持体1が半導体ウェハWを支持した状態で処
理位置に配置された際、基板支持体1の外周縁から突出
している半導体ウェハWの外周縁部を自重で押さえて固
定するものである。このクランプリング2は、基板支持
体1が非処理位置に下げられた状態では、処理チャンバ
内のシールド3にて支持される。
【0005】基板支持体1上に半導体ウェハWを載置す
る場合、当該スパッタリング装置に隣接配置された搬送
ロボット(図6には示さず)を用いて行われる。すなわ
ち、搬送ロボットを操作し、そのブレード上に載せた半
導体ウェハWを非処理位置の基板支持体1の上方に配置
する。次いで、基板支持体1の下方から複数本のリフト
ピン4を上昇させて、リフトピン4の上端面に半導体ウ
ェハWを移す。リフトピン4の上端面の外側には上方に
延びる延長部5が設けられており、この延長部5の内側
の傾斜面6によって半導体ウェハWが位置決めされ、基
板支持体1と半導体ウェハWとが実質的に同軸に整列さ
れる。更に、リフトピン4を上昇させると、リフトピン
4の延長部5がクランプリング2の下面に設けられた凹
部7に嵌合し、クランプリング2はリフトピン4に対し
て位置決めされ、従って基板支持体1及び半導体ウェハ
Wと実質的に同軸となると共に、リフトピン4と共に上
昇してシールド3から持ち上げられる(図6の状態)。
この状態で基板支持体1を処理位置まで上昇させること
で、半導体ウェハWは基板支持体1上に載置され且つク
ランプリング2によりその外周縁部がクランプされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
スパッタリング装置においては、リフトピン4の延長部
5とクランプリング2とが機械的に接触するため、摩耗
によるパーティクルが、極く僅かであるが発生する。こ
のパーティクルの発生箇所は、主として、延長部5の傾
斜面6とクランプリング2の凹部5とが接する箇所であ
り、この箇所はリフトピン4の上端面に隣接している。
よって、発生したパーティクルがそのまま落下すると、
リフトピン4の上端面に載置された半導体ウェハW上に
付着する可能性がある。
【0007】このような問題は、スパッタリング装置に
限られず、半導体ウェハ等の基板の外周縁部を支持して
上下させるリフトピンと、基板の外周縁部をクランプす
るクランプリングとを有する基板支持装置が設けられた
その他の半導体製造装置等においても同様に存するもの
と考えられる。
【0008】そこで、本発明の目的は、リフトピンとク
ランプリングとの機械的接触により生ずるパーティクル
が基板上に落下、付着する事態を防止ないしは低減する
ことのできる基板支持装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による基板支持装置は、上面にて基板を支持
する基板支持体と、基板支持体に支持された基板の外周
縁部を下方に押圧するクランプリングと、基板を支承し
て基板支持体に対して基板の受け渡しを行う上下動可能
なリフト手段とを備える基板支持装置において、リフト
手段が、基板の外周縁部の下面を支承する平坦部と、平
坦部の外側に設けられ、基板の外周縁と係合して平坦部
に対する基板の位置決めを行う第1の位置決め部と、第
1の位置決め部の外側に設けられ、クランプリングの下
面の所定部分と係合してリフト手段に対するクランプリ
ングの位置決めを行う第2の位置決め部とを有してお
り、リフト手段が上昇した場合に、第2の位置決め部の
みで前記クランプリングと係合するよう構成されている
ことを特徴としている。ここで、本明細書で云う「外
側」及び「内側」は、基板支持体の中心点から離れる方
向の側を「外側」、その逆方向の側を「内側」としてい
る。
【0010】従来においては、リフトピンの延長部が、
基板支持体に対する基板の位置決め手段と、基板支持体
に対する基板の位置決め手段とを兼ねていたが、本発明
では、これらの位置決め手段を別個に設けて、外側の位
置決め手段、すなわち第2の位置決め部のみがクランプ
リフトに接するよう構成している。基板に近い第1の位
置決め部がクランプリフトで接しないため、パーティク
ルが基板に落下する可能性が大幅に低減される。
【0011】また、クランプリングに、第2の位置決め
部がクランプリングと係合した際に第1の位置決め部よ
りも外側に位置すると共に第2の位置決め部よりも内側
に位置する環状壁部を設けることが好適である。この環
状壁部は、第2の位置決め部とクランプリフトとの係合
により発生するパーティクルの基板への拡散を防ぐこと
ができる。特に、環状壁部の下端を、第2の位置決め部
がクランプリングと係合した際に平坦部よりも下方に位
置するようにした場合、平坦部で支承される基板の上面
は環状壁部の最下端よりも上方に位置しているので、基
板上のパーティクル汚染は実質的に防止される。
【0012】リフト手段としては、上下動可能なリフト
プレートと、リフトプレートに立設された複数本の第1
のリフトピンと、第1のリフトピンよりも外側に位置に
てリフトプレートに立設された複数本の第2のリフトピ
ンとからなるものが考えられる。この場合、第1のリフ
トピンは、前記平坦部としての上端面と、この上端面の
外側部分から上方に延びる、第1の位置決め部としての
延長部とを有し、また、第2のリフトピンは、第2の位
置決め部としての上端部を有することとなる。そして、
クランプリングの下面には、確実な位置決めを行うた
め、第2のリフトピンの上端部が嵌合される凹部が前記
所定部分として形成されることが好ましい。
【0013】更に、本発明は、上記の基板支持装置が設
けられた半導体製造装置にも係るものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態について詳細に説明する。図1は、本発明
による基板支持装置が適用された半導体製造装置たるス
パッタリング装置を示す縦断面図であり、図2は、図1
のII−II線に沿っての断面図である。図示のスパッタリ
ング装置10は、基本的な構成は従来から知られたもの
であり、処理チャンバ12の上部に、成膜材料を含むタ
ーゲット14が配置されている。図示のスパッタリング
装置10では、ターゲット14は導電性のバックプレー
ト16の下面に貼着されている。また、バックプレート
16のフランジ部は、チャンバ側壁18の上部環状部1
9に絶縁リング20を介して載置されている。
【0015】処理チャンバ12の内部には、基板支持装
置22の一構成要素である基板支持体24がターゲット
14と同軸に配設されている。基板支持体24はペディ
スタルとも呼ばれ、その上面が基板である半導体ウェハ
Wを支持する円形の水平面となっている。基板支持体2
4の上面の直径は半導体ウェハWの直径よりも僅かに小
さく、半導体ウェハWを基板支持体24上に同軸に載置
した場合、基板支持体24の外周縁から半導体ウェハW
の外周縁部が一定量だけ僅かに突出するようになってい
る。
【0016】また、基板支持体24は、処理チャンバ1
2の下側に配置された上下駆動装置26により、成膜処
理が行われる処理位置と、その下方の非処理位置(図1
におい実線で示す位置)との間で上下動可能となってい
る。また、本実施形態では、基板支持体24内にはヒー
タ(図示しない)が設けられている。
【0017】処理チャンバ12の内部には、更に、チャ
ンバ内面にターゲット粒子が付着するのを防止するため
のシールド30が設けられている。シールド30は、チ
ャンバ側壁18の上部環状部19の下面から下方に延び
る外周部分30aと、この外周部分30aから処理チャ
ンバ12の中心側に延びる略水平部分30bと、略水平
部分30bの内周縁から上方に立ち上がる内周部分30
cとから構成されている。内周部分30cは、処理位置
に配された基板支持体24の外周面を囲む位置に置かれ
ている。
【0018】シールド30の内周部分30cの上端縁に
は、図1に示すように、基板支持体24が非処理位置に
ある状態では、クランプリング34が係支されるように
なっている。クランプリング34は、基板支持装置22
の構成要素の一つであり、基板支持体24が処理位置に
上昇されたときに、その内周縁部の下面が半導体ウェハ
Wの外周縁部の上面と接し、基板支持体24及び半導体
ウェハWと共に上昇し、半導体ウェハWをその重みで押
え付けることができるよう構成されている。クランプリ
ング34の下面には、全周にわたって延びる環状壁部3
6が一体的に形成されている。この環状壁部36は、基
板支持体24上の半導体ウェハWをクランプリング34
でクランプした状態において、半導体ウェハWの外周縁
に隣接する位置にあり、処理チャンバ12内のパーティ
クルに対するシールドとして機能するものである。
【0019】基板支持装置22は、半導体ウェハWを基
板支持体24の上面に載置したり、そこから持ち上げた
りするためのリフト装置(リフト手段)38を更に備え
ている。図示のリフト装置38は、基板支持体24の上
面よりも下方に配置されたリフトプレート40を有して
いる。リフトプレート40は、基板支持体24と同軸に
配置される環状部分40aと、この環状部分40aから
外方に突出する突出部分40bとから構成されている。
突出部分40bには、処理チャンバ12の下側に配設さ
れた上下駆動装置42から垂直上方に延びる上下動可能
なリフトロッド44の上端部が接続されている。
【0020】リフトプレート40の環状部分40aに
は、複数本、図示実施形態では4本の第1のリフトピン
46が立設されている。これらのリフトピン46は、図
3に明示するように、その上端面(平坦部)48が水平
な平坦面となっており、半導体ウェハWの外周縁部を支
承することができるようになっている。
【0021】図示実施形態では、第1のリフトピン46
は水平断面が矩形であり、矩形断面の長手方向中心線が
リフトプレート40の環状部分40aの中心軸線、すな
わち基板支持体24の中心軸線と交差する向きとなるよ
うに環状部分40aに固定されている。また、第1のリ
フトピン46の上端面48の外側部分からは延長部(第
1の位置決め部)50が上方に延びている。この延長部
50は、上端面48に載置された半導体ウェハWが脱落
するのを防止するための押さえである。また、延長部4
8の内側の面は上方ほど外方に傾斜する傾斜面52とな
っており、また、この傾斜面52の最下端では、環状部
分40aの中心軸線からの距離が半導体ウェハWの半径
と実質的に同一とされている。従って、この傾斜面52
に沿わせることで半導体ウェハWはリフトピン46の上
端面48にて支承された際、環状部分40a、ひいては
基板支持体24と同軸に位置決めされる。
【0022】第1のリフトピン46は、基板支持体24
の外周部分に形成されたスリット54内に隙間をもって
配置されており、リフトプレート40を上下駆動装置4
2によって上下させた際、或いは、基板支持体24を上
下駆動装置26によって上下させた際、第1のリフトピ
ン46の上端面48が基板支持体24の上面を相対的に
横切るようになっている。従って、第1のリフトピン4
6の上端面48にて支持されている半導体ウェハWは、
基板支持体24の上昇によって基板支持体24の上面に
移載される。
【0023】また、リフトプレート40の環状部分40
aには、第1のリフトピン46が取り付けられた位置よ
りも外側の位置であって、好ましくは第1のリフトピン
46から周方向において隔てられた位置に、複数本、図
示実施形態では3本の第2のリフトピン56が立設され
ている。第2のリフトピン56の上端部(第2の位置決
め部)の中心は、環状部分40aの中心軸線から等距離
の位置にある。この第2のリフトピン56は、図4に明
示するように、リフトプレート40と共に上昇される
と、その半球状の上端部がクランプリング34の下面に
当接する。
【0024】第2のリフトピン56の上端部が接するク
ランプリング34の位置には半球状の凹部58が形成さ
れており、よって第2のリフトピン56の上端部はこの
凹部58に嵌合される。各凹部58はクランプリング3
4の中心軸線から等距離に設けられているため、第2の
リフトピン56の上端部が嵌合されることによって、ク
ランプリング34は、リフトプレート40の環状部分4
0aと同軸に、従って基板支持体24と同軸に配置され
ることになる。また、各凹部58は環状壁部36よりも
外側に配置されている。
【0025】なお、リフトプレート40を上昇させた
際、第2のリフトピン56のみがクランプリング34と
接するよう、第1のリフトピン46及びクランプリング
34は構成されている。すなわち、図示実施形態では、
第1のリフトピン46の延長部50の上方にクランプリ
ング34の環状壁部36が位置するが、この環状壁部3
6と第1のリフトピン46の延長部50とが接すること
がないよう、延長部50を短くする、環状壁部36の当
該部位に比較的浅い凹部60を形成する、第1のリフト
ピン46自体を短する、或いは、これらの手段を組み合
わせる、等の手段が採られている(図3及び図4の二点
鎖線を参照)。
【0026】また、図示実施形態のスパッタリング装置
10におけるチャンバ側壁18には、半導体ウェハWの
搬入・搬出用の開口部62が形成されている。この開口
部62は、成膜プロセス時には、スリットバルブ(図示
しない)により閉じらる。また、半導体ウェハWの搬入
・搬出は、当該スパッタリング装置10の外部に隣接配
置された搬送ロボット64によって行われる。搬送ロボ
ット64は、半導体ウェハWが載置されるブレード66
と称される略矩形のプレートを備えており、このブレー
ド66を水平方向に移動させることで、スパッタリング
装置10の処理チャンバ12に対して半導体ウェハWを
出し入れすることが可能となっている。ブレード66
は、開口部62を通して処理チャンバ12内に挿入され
ると、図1及び図2の二点鎖線で示すように、非処理位
置の基板支持体24とシールド30との間に配置され、
ブレード66上に載置された半導体ウェハWは基板支持
体24と概ね同軸に配置される。なお、図2から理解さ
れるであろうが、ブレード66の幅は半導体ウェハWの
直径よりも小さく、その先端には切欠き68が設けられ
ている。ブレード66のこの形状と、リフト装置38に
おける第1及び第2のリフトピン46,56の取付位置
とによって、ブレード66とリフトピン46,56とが
干渉することはない。
【0027】次に、このような構成において、半導体ウ
ェハWをスパッタリング装置10の処理チャンバ12内
に搬入し、処理位置に配置する手順について説明する。
【0028】まず、搬送ロボット64を操作し、搬送ロ
ボット64のブレード66に載置されたウェハWを、非
処理位置にある基板支持体24とシールド30との間に
配置する。次いで、上下駆動装置42を制御してリフト
プレート40を上昇させる。この時、第1のリフトピン
46は基板支持体24の外周部のスリット54を通り、
また、第1及び第2のリフトピン46,56はブレード
66とは干渉しない位置に設けられているので、リフト
プレート40の上昇を妨げることはない。リフトプレー
ト40が上昇し、第1のリフトピン46の上端面48が
ブレード66の上面よりも高い位置まで上昇すると、半
導体ウェハWはブレード66から第1のリフトピン46
の上端面48に載り移る。この際、第1のリフトピン4
6の延長部50の内側傾斜面52に沿って半導体ウェハ
Wは案内されるため、半導体ウェハWは上端面48に載
置された時にはリフトプレート40の環状部分40a、
ひいては基板支持体24と同軸となる。
【0029】更にリフトプレート40の上昇を続ける
と、第2のリフトピン56の上端部がクランプリング3
4の凹部58に嵌合し、クランプリング34をシールド
30より上方に持ち上げる。この際、凹部58と第2の
リフトピン56との位置関係から、クランプリング34
の中心軸線はリフトプレート40の環状部分40a及び
基板支持体24の中心軸線と一致する。
【0030】また、第1のリフトピン46はクランプリ
ング34とは接触しないため、機械的な接触は凹部58
の内面と第2のリングピン56の上端部との間のみであ
る(図3及び図4の状態)。従って、この接触部分にて
摩耗によるパーティクルが極く微量であるが発生する可
能性はあるものの、当該接触部分が第1のリフトピン4
6の上端面48から径方向に離隔されているため、その
パーティクルが上端面48上の半導体ウェハWの外周縁
部に付着する可能性は極めて少ない。しかも、第1のリ
フトピン46の上端面48と第2のリフトピン56との
間には環状壁部36があり、且つまた、環状壁部36の
下端が、上端面48で支持されている半導体ウェハWの
上面よりも下に位置しているので、第2のリフトピン5
6とクランプリング34との接触により生じたパーティ
クルが半導体ウェハWの上面に落下することは実質的に
なく、半導体ウェハWの表面が汚染されることはない。
【0031】この後、リフトプレート40の上昇を停止
し、ブレード66を処理チャンバ12から外部に移動さ
せる。そして、基板支持体24を上昇させると、半導体
ウェハWは第1のリフトピン46から基板支持体24に
移載される。基板支持体24の上昇を続けると、半導体
ウェハWの外周縁部がクランプリング34の内周縁部に
当接され、クランプリング34を持ち上げて、基板支持
体24が処理位置に達した時には、半導体ウェハWの外
周縁部はクランプリング34により押さえ付けられた状
態となり、基板支持体24の上面に密着する。この状態
で成膜プロセスが開始される。
【0032】ここで、成膜プロセスについて簡単に述べ
る。例えばターゲット14をTiから形成して、半導体
ウェハWの表面にTiN膜を反応性スパッタ法により成
膜する場合、まず、処理チャンバ12内を所定の真空度
まで減圧した後、ArガスとN2ガスの混合ガスを処理
チャンバ12内に導入する。また、上述したようにして
半導体ウェハWを基板支持体24に支持し、処理位置に
配置する。そして、チャンバ側壁18とバックプレート
16との間の直流電源70を投入すると、処理チャンバ
12内にプラズマが発生し、プラズマ中の正のArイオ
ンが、陰極であるターゲット14を衝撃する。Arイオ
ンがターゲット14に衝突すると、ターゲット14から
ターゲット粒子、この例ではTi粒子がはじき出され
る。このTiは処理チャンバ12内のN2と反応してT
iNとなり、半導体ウェハW上に堆積されTiN膜を形
成するのである。なお、基板支持体24が処理位置にあ
るとき、半導体ウェハWはクランプリング34により押
さえ付けられているので、半導体ウェハWの裏面は基板
支持体24の上面に密着し、基板支持体24内部のヒー
タからの熱が半導体ウェハWに均等に伝えられて、反応
が半導体ウェハWの表面で一様に行われ均質な膜が形成
されるという効果がある。
【0033】成膜プロセスが終了したならば、上述とは
逆の手順で基板支持体24上の半導体ウェハWを搬送ロ
ボット64のブレード66に載せ換えて、開口部62か
らスパッタリング装置10の外部に搬出する。
【0034】以上、本発明の好適な実施形態について詳
細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない
ことは云うまでもない。
【0035】例えば、上記実施形態では第1のリフトピ
ン46と第2のリフトピン56とが別個のものとなって
いるが、図5に示すように一体としてもよい。この場
合、前記の延長部50に相当する第1の位置決め部15
0と、前記の第2のリフトピン56の上端部に相当する
第2の位置決め部156との間に溝100を形成し、こ
の溝100に、前記環状壁部36とは別個に設けたクラ
ンプリング34の環状壁部102を間隙をもって配置す
るようにすることが、パーティクル防止のための好まし
い。なお、図5において、図1〜図4と同一又は相当部
分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0036】また、上記実施形態はスパッタリング装置
10に本発明の基板支持装置22を適用したものである
が、本発明の基板支持装置22は他の半導体製造装置
や、その他の基板取扱い装置にも適用可能なものであ
る。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ク
ランプリングとリフトピン等のリフト手段との接触によ
りパーティクルが発生しても、半導体ウェハ等の基板に
そのパーティクルが付着することを防止し、或いは大幅
に低減することができる。従って、基板の完成品である
半導体デバイス等の性能が向上し、またその歩留まりも
向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基板支持装置が適用されたスパッタリ
ング装置を示す縦断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿っての断面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿っての断面図であり、第
2のリフトピンによってクラングリングを持ち上げた時
の状態を示す図である。
【図4】図2のIV−IV線に沿っての断面図であり、第2
のリフトピンによってクラングリングを持ち上げた時の
状態を示す図である。
【図5】本発明による基板支持装置の変形形態を示す図
3又は図4と同様な断面図である。
【図6】従来の基板支持装置を示す断面図である。
【符号の説明】
10…スパッタリング装置(半導体製造装置)、12…
処理チャンバ、14…ターゲット、22…基板支持装
置、24…基板支持体、34…クランプリング、36…
環状壁部、38…リフト装置(リフト手段)、40…リ
フトプレート、40a…環状部分、42…上下駆動装
置、46…第1のリフトピン、48…上端面(平坦
部)、50…延長部(第1の位置決め部)、52…傾斜
面、56…第2のリフトピン(第2の位置決め手段)、
58…凹部、60…凹部、100…溝、102…環状壁
部、150…第1の位置決め部、156…第2の位置決
め部、W…半導体ウェハ(基板)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高浜 宏行 千葉県成田市新泉14ー3野毛平工業団地内 アプライド マテリアルズ ジャパン株 式会社内 Fターム(参考) 5F031 CA02 HA25 HA28 HA29 HA33 HA37 HA58 KA03 KA11 KA20 MA29 PA23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面にて基板を支持する基板支持体と、 前記基板支持体に支持された基板の外周縁部を下方に押
    圧するクランプリングと、 基板を支承して前記基板支持体に対して基板の受け渡し
    を行う上下動可能なリフト手段とを備える基板支持装置
    であって、 前記リフト手段が、基板の外周縁部の下面を支承する平
    坦部と、前記平坦部の外側に設けられ、基板の外周縁と
    係合して前記平坦部に対する基板の位置決めを行う第1
    の位置決め部と、前記第1の位置決め部の外側に設けら
    れ、前記クランプリングの下面の所定部分と係合して前
    記リフト手段に対する前記クランプリングの位置決めを
    行う第2の位置決め部とを有しており、 前記リフト手段が上昇した場合に、前記第2の位置決め
    部のみで前記クランプリングと係合するよう構成されて
    いることを特徴とする基板支持装置。
  2. 【請求項2】 前記クランプリングには、前記第2の位
    置決め部が前記クランプリングと係合した際に前記第1
    の位置決め部よりも外側に位置すると共に前記第2の位
    置決め部よりも内側に位置する環状壁部が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の基板支持装置。
  3. 【請求項3】 前記環状壁部の下端は、前記第2の位置
    決め部が前記クランプリングと係合した際に前記平坦部
    よりも下方に位置することを特徴とする請求項2に記載
    の基板支持装置。
  4. 【請求項4】 前記リフト手段が、上下動可能なリフト
    プレートと、前記リフトプレートに立設された複数本の
    第1のリフトピンと、前記第1のリフトピンよりも外側
    に位置にて前記リフトプレートに立設された複数本の第
    2のリフトピンとを備え、 前記第1のリフトピンは、前記平坦部としての上端面
    と、該上端面の外側部分から上方に延びる、前記第1の
    位置決め部としての延長部とを有し、 前記第2のリフトピンは、前記第2の位置決め部として
    の上端部を有し、 前記クランプリングの下面の前記所定部分には、前記第
    2のリフトピンの前記上端部が嵌合される凹部が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の基板支持装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の基
    板支持装置を処理チャンバ内に備えることを特徴とする
    半導体製造装置。
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