JP2003195808A - 有機el素子を用いた表示装置及びその駆動方法と携帯情報端末 - Google Patents

有機el素子を用いた表示装置及びその駆動方法と携帯情報端末

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JP2003195808A
JP2003195808A JP2001391436A JP2001391436A JP2003195808A JP 2003195808 A JP2003195808 A JP 2003195808A JP 2001391436 A JP2001391436 A JP 2001391436A JP 2001391436 A JP2001391436 A JP 2001391436A JP 2003195808 A JP2003195808 A JP 2003195808A
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transistor
signal line
reverse bias
voltage
display
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JP2001391436A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Tsuge
仁志 柘植
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 EL素子などを用いた表示装置において、長
時間駆動を行うと輝度の低下及びEL素子の端子間電圧
の上昇が起きる。 【解決手段】 EL素子266に逆バイアス電圧を印加
するために、EL素子266と電流値を制御する駆動ト
ランジスタ267aの間にスイッチングトランジスタ2
67dを設け、逆バイアス印加期間では非導通状態とす
る。更に逆バイアスをEL素子266に印加する逆バイ
アス信号線269に逆バイアス電源332の他に別の電
圧値を印加できるようにし、逆バイアス印加の選択はス
イッチング素子331を用いて行い、逆バイアス信号線
269電圧により逆バイアスを印加するかどうかを決め
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機電界発光素子
など、電流量により階調表示を行う表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】有機発光素子は、自発光素子であるた
め、液晶表示装置で必要とされるバックライトが不要で
あり、視野角が広いなどの利点から、次世代表示装置と
して期待されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】有機発光素子のよう
に、素子の発光強度と素子に印加される電界が比例関係
とならず、素子の発光強度と素子を流れる電流密度が比
例関係にあるため、素子の膜厚のばらつき及び入力信号
値のばらつきに対し、発光強度のばらつきは電流制御に
より階調表示を行う方が小さくすることができる。
【0004】携帯情報端末などに用いる場合、電源の容
量が限られるため低電力駆動が求められる。一般に、キ
ー入力操作、通話などの期間に比べて外部入力がない期
間(待ち受け期間)の方が長いことから、待ち受け期間
での低電力化の方法を考案することが、駆動時間を延ば
すために有効であるといえる。
【0005】そのための方法として、液晶表示装置では
画面の一部分のみを表示させる部分表示モードと言われ
るモードがあり、図5に示すように表示部52のうちの
一部の行が常に非点灯状態(非表示領域55b)とな
り、待ち受け時に最低必要な情報のみを表示領域55
a、55cのように表示状態とする方法がある。
【0006】また、折畳式の端末においても、閉じた状
態においてメールの受信などがわかるような小さな表示
部を設けてある場合がある。そこで図22のように小さ
な表示部の代わりに穴61を設け、表示部60の表示を
穴61を通して見る方法もある。この場合、表示部60
は領域60bのみの部分表示を行えばよい。この様に、
携帯情報端末における部分表示は限られた電源を有効に
使うための必須条件である。
【0007】有機発光素子を用いた表示装置においても
同様に、非表示部を設けることにより低電力化を図るこ
とを考え、有機発光素子の特性を生かし、非表示状態で
は消費電力がほとんど0という利点を用いたシステム構
成にすることを考案する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のアクティブマトリクス型表示装置は、待ち受
け時に表示部、非表示部とも電源電圧もしくは画素に流
れる電流を小さくしたことを特徴とする。
【0009】有機発光素子を用いた表示装置において、
キャリアの有機層内への注入による有機分子の酸化還元
の化学反応ならびに空間電荷形成による輝度劣化及び駆
動電圧上昇を防ぐために、有機発光素子に逆バイアスを
印加して寿命及び駆動電圧の上昇を抑える構成とした。
【0010】また、透過型液晶表示装置において携帯情
報端末を作成したときに、キー操作などを一定期間行わ
ないとバックライトを消して低電力化する方法がある
が、有機発光素子を用いた表示装置においても同様に、
一定期間後には輝度を低下させ、低電力化させるように
した。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しながら説明を行う。
【0012】(実施の形態1)図2は本発明の第1の実
施の形態における表示装置のブロック図である。表示領
域記憶手段12を設け、表示部16の表示領域の大きさ
及び位置を変更できるようにし、パーシャル切り替え部
13により、全画面表示モードか部分表示モードかを選
択できるようにした。
【0013】表示領域記憶手段12はコントローラ11
により指定された表示領域の大きさ及び開始行を記憶す
る。パーシャル切り替え部13の出力は表示行の数によ
り水平走査期間を変化させるようにソースドライバ15
及びゲートドライバ17に入力され、表示領域の情報が
送信される。また、ゲートドライバ17では非表示行と
表示行で異なる出力となる。表示部16は例えば図41
に示すように、画素がマトリクス状に配置され、画素ご
との構成は例えば図3、7、8、10、13に示すよう
な画素構成のうちの1つが形成されている。
【0014】非表示行において各画素のトランジスタの
うち、EL素子に接続されているトランジスタを常に非
導通状態とすることで、EL素子に電流が流れず非発光
状態とすることができる。以下に5つの画素構成を例に
して動作説明を行う。
【0015】図3は1フレームの1水平走査期間でゲー
ト信号線1(22)に導通状態を示す信号を印加し、駆
動トランジスタ27aにソース信号線21を流れる電流
と同じ電流を流すようにプログラムする。残りの期間で
ゲート信号線1(22)を非導通状態とし、ゲート信号
線2(23)を導通状態として、駆動トランジスタ27
aに流れた電流をEL素子26に流す。このように、ソ
ース信号線に流れる電流値を変化させることで階調制御
を行う。
【0016】図4に示すように画面の一部のみを表示さ
せる部分表示時において、上記の走査で非表示部に黒を
表す電流を流してもよいが、簡単に非表示部を形成する
には非表示領域において1フレームの全ての期間にゲー
ト信号線2(23)を非導通状態として、EL素子26
に電流を流さないようにすればよい。ゲート信号線1
(22)も同様に非導通状態とする。これにより、ゲー
ト信号線1及び2には常に非導通信号が流れるため、ゲ
ート信号線に存在する浮遊容量の充放電による電力がな
くなる。
【0017】また、非表示部に黒を書きこむとした場
合、黒書き込みにおいてソース信号線21に流れる電流
が少なく駆動トランジスタ27aの見かけの抵抗が大き
くなることから、ソース信号線21の寄生する容量と積
による波形なまりの影響のために十分に黒を示す電流が
書きこめないという問題を回避することができ、黒表示
時の輝度が低い表示が可能となる。
【0018】液晶表示装置において発生するトランジス
タのオフリーク電流による輝度変化においても、EL素
子26にはトランジスタ27dに流れる電流が多くても
数nA程度であり、EL素子26が発光する電流値より
も小さいため、オフリーク電流に対して輝度変化しない
という利点がある。
【0019】このような表示を行うために本発明のゲー
トドライバ17は、部分表示時において図5に示すよう
な出力ができるようにしたことが特徴である。この図5
ではi+1行目からj行目までが非表示行であり、この
期間はゲート信号線1、2とも非導通信号を流し、その
他の表示行においては順次走査している。
【0020】なお、この例ではi行目の次の表示行であ
るj+1行目を選択する間は全行が選択されていないよ
うになっているが、水平走査期間を変化させ、i行目の
次にすぐj+1行目を選択するようにしてもよい。
【0021】このようなゲート信号線を発生する一例の
回路を図6に示す。図6(a)はトランスファーゲート
を用いたラッチ部227であり、図6(b)に各ゲート
信号線を出力するためのブロック図を示す。
【0022】クロックの周期は1水平走査期間の長さと
同じであり、クロックA221aとクロックB221b
は互いに反転した出力となる。イネーブル信号222は
ハイアクティブであり、非表示行にハイレベル、表示行
にローレベルが入力される。
【0023】選択部228はゲート信号線出力をラッチ
部の出力か、イネーブル信号に基づく出力をするか選択
し、表示行ではラッチ部の出力を、非表示行ではイネー
ブル信号に基づく出力を選択する。なお、イネーブル信
号に基づく出力はゲート信号線1及びゲート信号線2が
非導通となるレベルを出力する。図6(b)の構成は1
画素に存在するゲート信号線の数だけあれば、図5の波
形を実現することが可能となる。図5の波形では、イネ
ーブル信号222が選択部228にのみ入力され、ラッ
チ部227のイネーブル信号は必要ない。一方、i行目
の次の水平走査期間でj+1行目を走査する場合には、
ラッチ部227のイネーブル信号222を用いて、非表
示部のラッチ部227をラッチなしでデータを受け渡す
ようにすればよい。
【0024】なお、図6に示した回路は一例であり、こ
のような波形を出力できる回路であれば本発明を実施す
ることができる。
【0025】図7は駆動トランジスタ47aからEL素
子46への電流の接続を制御するスイッチングトランジ
スタ47dと並列にスイッチングトランジスタ47eを
配置し、スイッチングトランジスタ47eを介してEL
素子46に逆バイアス電源線48から供給される電圧を
印加できるようにした画素構成を示す。
【0026】スイッチングトランジスタ47dがp型ト
ランジスタである場合、スイッチングトランジスタ47
eをn型トランジスタとすることでゲート信号線2(4
3)がローレベルのときには駆動トランジスタ47aを
流れる電流をEL素子46に流し、ハイレベルの時には
逆バイアス電圧を印加できる。
【0027】図5と同様な波形をゲート信号線に印加し
た場合、非表示行ではスイッチングトランジスタ47d
が非導通、スイッチングトランジスタ47eが導通状態
となるため、逆バイアス電源線48にEL素子46のカ
ソード電位よりも低い電圧を印加することで逆方向電圧
を印加することができ、寿命を長くすることができる。
なお、逆方向電圧を印加することで寿命が伸びることは
文献(AppliedPhysics Letter
s, Vol.69, No.15, P.2160〜
2162, 1996)などで知られている。
【0028】従って、図7の構成を用いることは図3の
構成の場合における電力低下、非表示部の輝度減少に加
え、寿命を長くすることができるという利点がある。
【0029】図8は図3と同様にソース信号線81に流
れる電流によって蓄積容量84の電荷を制御し、駆動ト
ランジスタ87a及び87cに流れる電流を制御するこ
とで、EL素子86の輝度を変化させ、階調表示を行う
回路である。
【0030】表示行においては各ゲート信号線1(8
2)、2(83)、3(88)は図9(a)のようにな
り、1水平走査期間でゲート信号線1及び2に導通状態
を示す信号を出し、ソース信号線81から電流を蓄積容
量84へ流す(選択期間)。次に、非導通状態として、
蓄積容量84に蓄えた電荷を保持し、ゲート信号線3
(88)に導通状態を示す信号を出し、トランジスタ8
7eを介してEL素子86に電流を流す。
【0031】一方で、非表示行においては、3本のゲー
ト信号線に図9(b)に示すように非導通状態を示す信
号を出力し、EL素子86に流れる電流をほぼなくし、
非表示状態とする。
【0032】この方法においても、非表示部を表示部と
同様にゲート信号線に出力しソース信号線に黒表示電流
を流す場合、駆動トランジスタ87aの見かけの抵抗が
大きく、この抵抗とソース信号線の浮遊容量との積によ
る波形のなまりが白信号よりも大きくなるため、1水平
走査期間内に所定の電流値に変化せず蓄積容量84に誤
った値の電荷が蓄積されることで、輝度が上昇するとい
う問題がある。
【0033】これに対し、本発明によるゲート信号線3
(88)及びトランジスタ87eを付加し、非表示時に
はトランジスタ87eを非導通状態とすることが、上記
問題点を解消し、黒がしまった表示を可能とする。ま
た、図7と同様に逆バイアス電源をEL素子86のアノ
ード電極に接続できるようにすることで、非表示行では
常に逆バイアスを印加でき、寿命を長くすることが出来
る効果も得られる。
【0034】図10はソース信号線121の電圧を蓄積
容量124に蓄え、蓄えられた電荷量により駆動トラン
ジスタ127aに流れる電流が変化し、EL素子126
の輝度を変化させることで階調表示を行う場合の画素構
成を示したものである。本発明ではスイッチングトラン
ジスタ127cを設けたことが特徴である。
【0035】従来の構成で非表示行を形成するにはフレ
ームごと、少なくとも10フレームごとに黒を表示する
信号電圧を蓄積容量124に記憶させる必要があった。
これは例えば一度、蓄積容量124に黒を示す電圧を蓄
積させ、トランジスタ127bを非導通状態としたとし
ても、トランジスタ127bには非導通時にもリーク電
流(オフリーク電流)が流れるため、蓄積容量124に
かかる電圧(=駆動トランジスタ127aのゲート電
圧)がソース信号線121の電圧と等しくなるように変
化してしまうためである。従って、ソース信号線121
に白を示す電圧が印加された場合、トランジスタ127
bのリーク電流により徐々に駆動トランジスタ127a
のゲート電位が白を示す電圧値に変化し、EL素子12
6に白と同一階調の電流が流れることで、非表示部の輝
度が表示部の映像信号に合わせて変化してしまう問題が
発生する。
【0036】本発明においてはゲート信号線2(12
3)及びスイッチングトランジスタ127cを駆動トラ
ンジスタ127aとEL素子126の電流経路上に挿入
し、非表示行において、スイッチングトランジスタ12
7cを非導通状態とすることでトランジスタ127bの
オフリーク電流による駆動トランジスタ127aの電流
値の変化の影響を受けずに黒表示が可能となる効果があ
る。図11に表示領域行及び非表示領域の行でのゲート
信号線波形を示す。
【0037】また、仮にスイッチングトランジスタ12
7cにオフリーク電流が発生しても、その値は数nA程
度であるため黒表示可能となる。この様に、スイッチン
グトランジスタ127cを付加することでオフリーク電
流による表示品位の低下を防ぐことが可能となる。
【0038】また、この画素構成においても図12に示
すように、スイッチングトランジスタ127cが非導通
時にEL素子126に逆方向電圧が印加できるようにス
イッチングトランジスタ237と逆バイアス電源線23
8を配置して、EL素子126に逆方向電圧を印加する
ことで寿命を延ばすことが可能である。なお、本構成で
は簡単にスイッチングトランジスタ237と127cを
それぞれn型とp型で構成したが、逆でもよく、また両
方ともn型もしくはp型として、一方のスイッチングト
ランジスタのゲート入力に他方の反転信号を入れてもよ
い。
【0039】図13は駆動トランジスタ107aの導通
閾値電圧が画素間でばらついたとしても、同一のドレイ
ン電流が流れるように容量108を設けて補正できるよ
うにした構成である。表示行については図14(a)に
示す。蓄積容量104に蓄えられた電荷に応じてEL素
子106に電流が流れる。
【0040】非表示行では図14(b)に示すように、
ゲート信号線3(109)によりトランジスタ107d
を非導通状態としてEL素子106に電流を流さないよ
うにすることで非表示部で黒表示させることができる。
【0041】また、この画素構成においてもトランジス
タ107dと排他的に動作するトランジスタをEL素子
106と逆バイアス電源との間に設けることで非表示行
のEL素子106に逆方向電圧を印加することができ、
寿命を延ばすことが可能となる。
【0042】(実施の形態2)図15は部分表示時にお
ける低電力化を実現する回路構成を示したものである。
【0043】ソースドライバ146及びゲートドライバ
147に全画面表示を行わせるか、表示領域記憶手段1
43で記憶された行を表示させるかを選択するパーシャ
ル切り替え部144の出力をEL電源部145に出力
し、全画面表示時と部分表示時でEL電源の電圧値を変
化させるようにした。このEL電源部145は各画素に
接続されたEL電源線に接続され、EL素子に印加され
る電圧は駆動トランジスタを介してこのEL電源部14
5より供給される。駆動トランジスタでの電圧降下を除
くと、図16(b)に示すようにEL素子152に電圧
が印加され、EL電源部145の出力を変化させること
により電源電圧Vdd151が変化する。
【0044】図16(a)は典型的なEL素子の電流−
輝度(153(a))、電流−電圧(154)特性であ
る。必要な輝度が最大Lwまでいるとすると、そのとき
にEL素子152に流れる電流は153(a)の直線か
らIwとなり、そのときにEL素子152にかかる電圧
はVwとなる。従って、電源電圧Vddに必要な電圧は
少なくともVw、EL素子のばらつきなどのマージンを
見ればVdd1程度である。
【0045】ここで電源電圧VddをVdd2に下げた
とすると、EL素子にかかる電圧がVdd2以上となる
輝度は発生せず、153(b)の一点鎖線に示すように
ある輝度以上は電流値を上げても上昇しない。つまり、
白付近の階調はほとんど同じ輝度となる。
【0046】部分表示時においては必要最低限の情報の
みを表示することが多いため、表示階調数は2から8階
調であり、最大表示可能階調数64階調に比べて少ない
ため1階調あたりの輝度変化が大きく、Vdd2を調整
することで153(b)の一点鎖線のような電流−輝度
特性となっても表示に影響がなくなる。また、部分表示
時に必要な階調のとり方を調整することで、表示に影響
しないVdd2の範囲を大きくすることが可能である。
このように、電源電圧の低下により低電力駆動を実現す
ることができる。
【0047】(実施の形態3)部分表示時において全画
面表示時よりも表示階調数が少ない場合、階調間の輝度
変化量は大きくなる。これは図16(a)において電源
電圧VddをVdd2とした場合でも、一定輝度となる
電流値をとる階調数が少なくなる。例えば、表示階調数
が4分の1になれば、4分の1の階調のみが同一輝度と
なる。それゆえ、色数が少なくなるにつれ低くとっても
153(b)の一点鎖線の特性による表示劣化が少なく
なるため、電源電圧を低くすることができる。
【0048】一般に、表示装置の各電源はある基準とな
る電圧値の数倍昇圧もしくは降下により生成している。
EL電源値の値は、基準となる電圧値の整数倍であれ
ば、表示装置全体の電力を有効に使うことができる。そ
こで、電源電圧Vdd151の電圧値は基準電源の整数
倍のうちの1つとし、部分表示時では全画面表示に比べ
て倍率が小さい電圧を使うようにすれば、電源電圧を生
成するために余分に必要となる電力が小さくなり、かつ
EL素子152で消費される電力も小さくすることがで
きる。
【0049】(実施の形態4)図17は本発明の第4の
実施の形態を示すブロック図と1画素回路を示したもの
である。
【0050】ソース信号線201には入力データに応じ
てデジタルアナログ変換機(D/Aコンバーター)20
9及び出力バッファ203を通してデータに応じた電圧
値が印加される。この時、ソース信号線に印加される最
大電圧値は電圧生成部204で出力されたVrefによ
り決められる。EL電源線208には電圧生成部204
で出力されたVddが印加される。
【0051】部分表示時においては、必要最低限の情報
がなるべく少ない電力で表示される必要があるため、白
表示時の輝度は全画面表示時に比べ低くてもよい。
【0052】輝度を下げる際、EL電源線208の電圧
が等しいならば、ソース信号線電圧は高くする必要があ
る。一方で、EL電源線208とVrefを同じ電圧値
だけ低下させても同一輝度を得ることは可能である。輝
度が低下すればEL素子206にかかる電圧も小さくな
り、表示可能である。全電源の電圧を低下させるには電
圧生成部に入力される基準電圧V1を低下させればよ
い。基準電圧の制御信号入力として、パーシャル切り替
え部200a、データ形式検出手段200bの出力を用
いれば、表示領域の大きさ及び色数などで、電源電圧を
変化させることができ、部分表示で色数が少ない場合に
最も基準電圧V1を低くするようにできる。これによ
り、画質優先、電力優先を切り替えて表示できる表示装
置を実現できる。
【0053】なお、データ形式検出手段200bでは入
力データに対し、制御ビットもしくはパケットを検出
し、例えば図18のようにデータが送られてきたとする
と、色数の情報が入った183の内容を判定することで
色数を識別することが可能である。
【0054】(実施の形態5)図19は本発明の第5の
実施の形態におけるブロック図を表したものである。複
数の発振器161とその複数の発振器161のうちの1
出力を選択する切り替え回路162及び分周回路163
を持つことが本発明の特徴である。
【0055】切り替え回路162及び分周回路163は
パーシャル切り替え部167により出力を制御され、全
画面表示時と部分表示時において発振周波数を変化させ
ることができ、フレーム周波数や水平走査期間を可変さ
せることができる。
【0056】ここでのフレーム周波数を下げるというこ
とは各信号線の充放電電力を低下させることができると
いうことを示す。また、フレーム周波数を同一とし、表
示行数が変化に応じて水平走査期間を長くすることがで
きる。これは特にソース信号線の電流値に応じてEL素
子の階調表示を行う場合において、例えば図3の画素構
成を持つ表示装置において駆動トランジスタ27aの見
かけの抵抗が大きくソース信号線21の容量との積によ
る時定数も大きくなり水平走査期間内に立ち上がりにく
いことに対し、本発明により発振周波数を変化させるこ
とで水平走査期間を長くすることは、所定の輝度を表示
させやすくすることに対し有効となる。図8の画素構成
においても、駆動トランジスタ87aの見かけの抵抗値
が高いため、同様に本発明の効果を得ることができる。
【0057】一般に、全画面表示時に比べて部分表示時
では表示色数が少なくなる。この場合、階調表示方式と
して、フレームレートコントロール法(FRC)を用い
た場合において、全画面表示と部分表示時ではフリッカ
のない表示が可能な最低フレーム周波数が異なり、部分
表示時には15Hz、4096色全画面表示においては
80Hzである(全画面表示時での表示色が増加すれば
当然フレーム周波数も高くなる)。本発明において発振
器1(161a)を全画面表示時の発振器とし、発振器
2(161b)を部分表示時の発振器とし、最適発振周
波数とすることで、部分表示時のフレーム周波数を低下
させることができる。
【0058】(実施の形態6)ソース信号線の電流値に
より階調制御を行う場合、例えば図3のような画素構成
が考えられる。ゲート信号線1の操作によりある1水平
走査期間にソース信号線に流れる電流と同一電流が駆動
トランジスタ27aに流れるように、接点28Aの電位
を変化させる。この時、接点28Aの電位を変化させる
ための電荷は駆動トランジスタ27aを通して供給され
る。ソース信号線に流れる電流が数μA以下の場合、駆
動トランジスタ27aの電流−電圧特性から出される見
掛けの抵抗値は非常に大きく、浮遊容量との積も大きく
なるので変化に要する時間が250μ秒以上となる。そ
のため、220行でフレーム周波数60Hzでは入力デ
ータに対し、階調表示ができないという問題点があっ
た。
【0059】これを解決するための方法として、所定階
調のX倍(ここでのXは2以上の自然数)の電流を流
し、駆動トランジスタ27aの見かけの抵抗値を下げ、
ソース信号線電流の変化を速くするようにした。所定輝
度への調整はゲート信号線2に印加されるパルス幅を調
整し、EL素子26に電流が流れる期間を制御すること
で行った。この時のソース信号線及びゲート信号線の波
形を図20(a)に示す。
【0060】部分表示時に水平走査期間を長くできるよ
うにした実施の形態5においては、ソース信号線の電流
値の変化に要する時間が遅くなってもよい。フレーム周
波数を一定とした場合、表示行が半分であれば水平走査
期間はおよそ倍となる。
【0061】部分表示行がおよそ全画面の3分の1以下
であるなら、仮にフレーム周波数が60Hzであって
も、1水平走査期間は230μ秒以上あることから、全
画面表示時に比べて書き込み電流の倍率を下げることが
できる。1水平走査期間が250μ秒以上あれば、所定
電流通り書き込めばよい。この方法を用いれば、書き込
み時に必要な電流値が低下すること、ある時間において
EL素子を流れる電流値が少なくなればEL素子にかか
る電圧も低下することから、EL電源線25に印加する
電圧値も低下させることができ、消費電力を小さくする
ことができる。例えば、10倍電流で書き込んでいたの
を所定電流で書き込んだ場合、EL電源電圧は30%程
度減少し、これにより消費電力は30%低下した。
【0062】(実施の形態7)図21は本発明の第7の
形態を実施するための入力データ処理部及びソース信号
線出力部を示したものである。
【0063】本発明の特徴として、データRAM174
から送られてきたデータに対し、ソース信号線へ送る電
流値の設定を変換テーブル176で変更できるように
し、変換テーブル176の動作はタイマー175及び、
データ形式検出手段173、パーシャル切り替え部17
2の出力により変化できるようにしたことである。
【0064】例えば、タイマー175においては、図4
及び図22の情報端末などでボタン操作を行ったときに
信号を検知し、ボタン操作後には所定輝度で表示を行う
が、一定時間後には変換テーブル176の値を変化さ
せ、所定輝度の10%以上60%以下に絞るように表示
データ値に対する電流源177の選択の仕方を変化させ
ることができる。これによりユーザにより操作が行われ
ているときには表示優先で階調表示を行い、一定時間後
には輝度を低下させ、電流値の低下により低電力駆動を
行えるようにして、限られた電源を有効に使えるように
する。
【0065】なお、この方法は携帯情報機器以外でも、
モニターなどに用いて省電力モードとして適用すること
もでき、消費電力が下がることから地球環境保全にも役
立つ。
【0066】また、データ形式検出手段173では入力
される表示データを検出し、色数、動画静止画などの判
定を行う。これは例えば図18のようにデータが送信さ
れるとすれば、各パケットの開始を示すフラグ部181
の検出、更にヘッダ部182、色数183や制御信号1
84の値を検出することで、判定可能である。
【0067】この様にして判定した結果をデータRAM
174及び変換テーブル176へ出力する。データRA
M174ではデータ形式検出手段173の出力をもと
に、色数などに応じてRAMに格納する方法を選択し、
限られた容量を有効に使用することが可能となる。
【0068】一方、変換テーブル176ではデータ形式
検出手段173で検出した表示階調数に応じて、階調−
輝度特性を変化させることができる。これにより表示階
調ごとに最適な階調特性を得ることが可能となる。
【0069】また、タイマー175とデータ形式検出手
段173を組み合わせることで、表示階調数が少ない場
合には、キー操作時などユーザが表示画面を見る場合
と、一定時間後での表示輝度を変化させることが可能で
ある。例えば、図23のように16階調表示可能な表示
装置において4階調表示を行う場合、階調0、15の他
に2階調をとることが多い。キー操作中やキー操作後の
一定期間ではこの様に階調をとり、タイマー175によ
り一定期間後には例えば階調0から3の4階調表示を行
うようにする。この操作を行えば、EL素子に流れる最
大の電流値がI15からI3まで低下できるため低電力
駆動が可能となる。なお、輝度と電力はトレードオフの
関係にあるため、電力と必要輝度に応じて、4階調のと
り方を変化させてもよい。
【0070】低電力化の方法として他に、電流源177
の各電流値を小さくすることでも実現可能である。電流
値を小さくするかの判定手段としてタイマー175、デ
ータ形式検出手段173を用いる。この場合、表示階調
数に関わらず最大輝度を低下できるので、低電力化でき
る。
【0071】(実施の形態8)図21の構成において、
パーシャル切り替え部172の出力を図2のようにソー
スドライバ、ゲートドライバに送るとともに、データR
AM174及び変換テーブル176に送ることで、部分
表示時におけるデータRAM174領域の有効活用を図
ることができる。例えば、データRAM174には1画
面分のデータが格納できるとすると、部分表示時には全
画面に対する表示割合に応じて、複数画面分のデータを
蓄積できる。これにより外部より表示データをデータR
AM174に転送する必要がなくなり、低電力化を図る
ことができる。
【0072】また、変換テーブル176においても、全
画面表示時と部分表示時で表示階調数が同じで同一階調
データに対し、選択する電流源177を変化させること
ができるようになるため、全画面表示時には画質優先、
部分表示時には電力優先で表示させるといった設定が可
能となる。
【0073】図21には示していないが外部調整手段を
設け、タイマー175の時間設定、変換テーブル176
の設定を外部から調整できるようにしてもよい。
【0074】(実施の形態9)図24は本発明の第9の
実施の形態を示した図である。図3と違う点は図24
(a)に示すようにカレントコピアの画素構成のスイッ
チングトランジスタとEL素子間に逆バイアス電圧印加
用のトランジスタ267eを設け、EL素子266に逆
方向電圧を印加できるようにした点である。
【0075】図24(a)の回路の動作を説明する。表
示領域の行においては、図24(b)に示すように1フ
レームに1回ゲート信号線1(261)によりトランジ
スタ267b及び267cを導通状態とする(第1の期
間)。この時、ゲート信号線2(262)によりトラン
ジスタ267dを非導通状態とし、ソース信号線260
に流れる電流が駆動トランジスタ267aに流れる。蓄
積容量264はこの時の駆動トランジスタ267aのゲ
ート電位に対応する電荷を蓄積する。また、EL素子2
66のアノード電極の電位はカソード電位以上である。
そのため、トランジスタ267eが導通状態となるか非
導通状態となるかは逆バイアス信号線269の電位によ
り決められる。
【0076】逆バイアス電源Va268はEL素子の長
寿命化及び端子電圧の上昇を防ぐ目的があるため、EL
素子266のアノード電位よりも5V以上15V以下の
値だけ低い電圧である必要がある。EL素子266の発
光時の駆動電圧以上の逆方向電圧がかかることが望まし
く、図24ではおよそ−15V以上−5V以下の電圧値
をとる。そのため、逆バイアス制御線259により逆バ
イアス信号線269に逆バイアス電圧Vaが印加された
場合、トランジスタ267eは導通状態となり、EL素
子266には逆バイアス電圧が印加される。
【0077】一方、ゲートオフ電源Vb258の電圧値
にトランジスタ267eのゲート信号線3(263)以
上の電圧を印加する。印加する電圧値はトランジスタ2
67eのしきい値電圧によるが0V以上3V以下の電圧
を印加すればよい。特に0Vを印加する場合、電源を新
たに作成する必要がなくなるため回路構成が簡単化でき
る。これにより逆バイアス信号線269にゲートオフ電
圧Vbが印加されるとトランジスタ267eは非導通状
態となる。
【0078】第1の期間はトランジスタ267dが非導
通状態となっていることからEL素子266に電流が流
れず発光しない期間であるので、図24(b)に示すよ
うに、逆バイアス信号線269の電位はVa、Vbのい
ずれをとってもよい。長寿命化及び端子電圧の上昇を防
ぐためには逆バイアス信号線269には逆バイアス電源
268の電位Vaを印加することが望ましい。
【0079】蓄積容量264に所定の電荷が蓄積されて
第1の期間が終了すると、ゲート信号線1(261)及
びゲート信号線2(262)を図24(b)の第2の期
間に示すような電位に変化させ、トランジスタ267b
及び267cを非導通状態、トランジスタ267dを導
通状態とする。
【0080】これにより、駆動トランジスタ267aの
ゲート電圧に応じてEL電源線265より電流が供給さ
れ、EL素子266が点灯する。
【0081】この時、駆動トランジスタ267aを流れ
る電流とEL素子266を流れる電流がほぼ等しくなら
ないと輝度低下を引き起こすため、トランジスタ267
eは非導通状態でなければならない。EL素子266の
アノード電位はトランジスタ267eのゲート電位より
も高いことから逆バイアス信号線269の電位をゲート
オフ電源Vb258と等しくすれば、トランジスタ26
7eを非導通状態とすることが可能である。そのため、
第2の期間での逆バイアス信号線269の電位はVbで
ある。
【0082】このように、第1の期間および第2の期間
を1フレームとすることで、所定輝度の点灯及び非点灯
時のEL素子266に対する逆バイアス電圧印加を実現
できる。
【0083】一方、非点灯領域の行においては黒表示を
行うため、ゲート信号線2(262)によりトランジス
タ267dを常に非導通状態とする。これにより蓄積容
量264に黒表示に対応する電荷を蓄える必要がないた
め、ソース信号線から黒表示電流をとりこむ必要がなく
なりゲート信号線1(261)も常に非導通状態とな
る。
【0084】また、逆バイアス信号線269に逆バイア
ス電源Va268を印加することでトランジスタ267
eが導通状態となり、逆バイアス電圧VaがEL素子2
66に印加される。これにより、表示領域のEL素子2
66の点灯期間のみに所定電流値が流れ、非点灯期間に
は逆バイアス電圧が印加される。
【0085】図24(a)に示した画素構成の利点とし
てゲート信号線3(263)の電位が常に一定であるた
め、ソース信号線などへカップリングによるノイズの影
響を出さないこと、またゲート信号線3(263)の電
位がEL素子266のカソード電極と同電位であること
から、画素ごとにゲート信号線3(263)とEL素子
266のカソード電極をスルーホールなどを用いて接続
し、図25に示すように画素外部への引き出し線をなく
すことで、ゲートドライバ328の出力端子数を削減
し、額縁を小さくすることができる。画素内の各トラン
ジスタ267のかかる電圧も最大で10Vから12Vで
あるため、耐圧の低いトランジスタを用いることも可能
である。
【0086】更に、逆バイアス電圧を複数ラインを同時
タイミングで印加する場合は、逆バイアス制御線259
及び逆バイアス信号線269の数は同時選択ライン数の
増加により減らすことができ、ゲートドライバ328部
の回路規模を小さくすることが可能となる。例えば、逆
バイアス印加を1フレーム内のブランキング期間内に全
画素同時に印加する場合、逆バイアス制御線259及び
逆バイアス信号線269は1本で済むこととなる。
【0087】トランジスタ267eの導通・非導通状態
をゲート信号線3(263)の電圧を変化させて制御す
るのではなく、ソースもしくはドレイン電極の電位を変
化させて制御することで、ゲート信号線1(261)及
びゲート信号線2(262)のゲート電圧と異なる電圧
が必要であったゲート信号線3(263)の電圧値をオ
ンオフ2値から一定の1値とすることで、ゲートドライ
バ328に必要であった電圧値の数を減らすことができ
た。また、ゲート信号線3(263)の電位をカソード
電位と等しい電圧値とすることで、さらに電圧源の数を
減少させることができた。
【0088】なお、カレントコピアを形成するトランジ
スタ267aから267dの4つのトランジスタのう
ち、少なくともEL電源線265から供給される電流を
制御するトランジスタ267aがn型トランジスタの場
合は、逆バイアスを印加するかを決めるトランジスタ2
67eを図26に示すようにp型トランジスタ267j
とすればよい。
【0089】これは駆動トランジスタをp型からn型に
変更することで画素内を流れる電流の向きが変化し、逆
バイアス印加を決めるトランジスタが接続されるEL素
子266とEL素子266に電流を流すかを決めるトラ
ンジスタ間の接点257において、EL素子266の発
光時電位と非発光時電位の高低が反転するためである。
【0090】p型駆動トランジスタ267aを用いた場
合、接点257の電位は(発光時)>(非発光時)とな
り、n型駆動トランジスタ267iを用いた場合、接点
257の電位は(非発光時)>(発光時)となる。逆バ
イアス印加を決めるトランジスタは非発光時に導通状
態、発光時に非導通状態となる必要がある。ゲート信号
線3(263)の電圧値を一定として、ソースもしくは
ドレイン電圧を変化させることで実現しようとすると、
p型駆動トランジスタ267aでは発光時には(ソース
もしくはドレイン電圧)>(ゲート電圧)で非導通状
態、非発光時には(ゲート電圧)>(ソースもしくはド
レイン電圧)で導通状態となる必要があるのでn型トラ
ンジスタ267eを用い、n型駆動トランジスタ267
fでは発光時には(ゲート電圧)>(ソースもしくはド
レイン電圧)で非導通状態、非発光時には(ソースもし
くはドレイン電圧)>(ゲート電圧)で導通状態となる
必要があるのでp型トランジスタ267jを用いる。
【0091】なお、p型トランジスタ267jのゲート
信号線3(263)の電位は逆バイアス電源Vc268
よりも低く(6Vから15V程度)、EL電源線265
からEL素子266内で低下した電圧値以上であれば、
どの値でもよいが、ゲート信号線3(263)をEL電
源線265と接続することで画素外部に引き出す信号線
数を減らすことが可能であるため、EL電源線265と
接続することが望ましい。この時、ゲートオフ電源Vd
258はEL電源線265と同電位以下で同電位から3
V程度低下した電位以上であればよい。また、逆バイア
ス電源Vc268はEL電源線265より5V以上15
V以下の高い電圧を出力するようにすればよい。望まし
くは発光時のEL素子266にかかる電圧値よりも、逆
方向に大きな電圧値がかかる値とすればよい。
【0092】表示領域の行における駆動波形を図26
(b)に、非表示領域の行における駆動波形を図26
(c)に示す。
【0093】このように、逆バイアスを印加するための
スイッチング素子のゲート電位を固定し、逆バイアス電
圧を制御することで、スイッチング素子のオンオフを制
御し、EL素子266に逆バイアスを印加するかを決め
る方法は、図24及び図26に示したカレントコピア型
の画素構成ばかりでなく、図27(a)に示すようなカ
レントミラー型の画素構成や、図28(a)に示すよう
にソース信号線260の電圧値に応じてトランジスタ2
67aに流れる電流を制御し、階調表示を行う画素構成
でも実施可能である。
【0094】図27(a)の画素構成において、表示領
域の行においては図27(b)に示すように1フレーム
に1回トランジスタ267d及び267bを導通状態と
してソース信号線260の電流をトランジスタ267a
に流す。トランジスタ267aのゲート電位はドレイン
電流値に応じて変化し、これによりゲート電極が共通配
線となっているトランジスタ267cのドレインにはソ
ース信号線電流と同一の電流が流れる。
【0095】この時、ゲート信号線3(303)はハイ
レベル、ローレベルどちらでもよいが、長寿命化及びE
L端子電圧の上昇を防ぐにはハイレベルとしてトランジ
スタ267gを非導通状態とし、EL素子266のカソ
ード電位よりも低い逆バイアス電源Va268を逆バイ
アス信号線269に印加することで、トランジスタ26
7eのゲート電位よりもソースもしくはドレイン電位が
十分低くなることからトランジスタ267eが導通状態
となり、EL素子266に逆バイアス電圧が印加され
る。
【0096】行選択期間が終了すると、ゲート信号線1
(301)及びゲート信号線2(302)を操作し、ト
ランジスタ267b及び267dを非導通状態とする。
行選択期間に蓄積容量264に蓄えられた電荷に応じて
トランジスタ267cに電流が流れる。この時の電流値
はおよそ行選択期間にソース信号線260を流れていた
電流値と等しい。トランジスタ267gを導通状態と
し、EL素子266に電流を流すことで所定輝度を表示
する。この時、トランジスタ267eを非導通状態とす
るために逆バイアス信号線269にはゲート信号線4
(304)以上の電位を印加するようにする。このため
には逆バイアス制御線259を操作し、ゲートオフ電源
Vb258を選択し、Vbの値を0V以上3V以下の値
に設定する。
【0097】これによりトランジスタ267cを流れる
電流がトランジスタ267eを介して電流がリークし、
EL素子266に流れる電流が減少することで輝度低下
する問題を回避することができる。
【0098】一方、非表示領域の行では図27(c)に
示すように、ゲート信号線3(303)によりトランジ
スタ267gを非導通状態とし、EL素子266の順方
向電流をカットする。同時に逆バイアスを印加するため
に逆バイアス電源Va268を逆バイアス信号線269
に出力しトランジスタ267eを導通状態として逆バイ
アス電圧をEL素子266に印加する。
【0099】図28(a)はソース信号線の電圧値に応
じて駆動トランジスタ267aのドレイン電流を制御
し、EL素子266の輝度を制御する画素構成である。
【0100】表示領域の行においては図28(b)に示
すように、1フレームに1回ソース信号線の電圧を画素
内に取り込む。ゲート信号線2(312)にはトランジ
スタ267gが導通状態となる信号を印加し、EL素子
266に電流が流れることで所定輝度を出力する。この
時、逆バイアス信号線269にはゲートオフ電源Vb2
58を印加してトランジスタ267eを非導通状態とし
ておく。
【0101】非表示領域の行においては図28(c)に
示すようにゲート信号線1(311)及びゲート信号線
2(312)にトランジスタが非導通状態となる信号を
印加することでEL素子266に順方向電流を流さない
ようにする。さらに、逆バイアスを印加するために逆バ
イアス電源Va268を逆バイアス信号線269に印加
することでトランジスタ267eが導通状態となり、逆
バイアスがEL素子266に印加される。
【0102】ゲートオフ電源Vb258の電圧はトラン
ジスタ267eのゲート電圧値より高い電位(0V以上
3V以下)を印加し、逆バイアス電源Vaの値はEL素
子266に印加される順方向電圧よりも絶対値が高いこ
とがよいため、EL素子266のカソード電位よりも5
V以上15V以下の範囲で低い電圧を印加するようにす
ればよい。これはp型のトランジスタによりEL素子2
66に流れる電流値を制御する場合において画素構成に
よらず共通である。
【0103】また、図27及び図28においてもトラン
ジスタ267a及び267cをn型トランジスタとして
も実現可能である。この時は図26と同様に逆バイアス
電圧を印加するかを決めるトランジスタ267eをp型
トランジスタとし、電流が流れる方向が逆になるのにあ
わせてEL素子266の接続向き及び電源電圧を変化さ
せることで実現可能である。図26の点線内をカレント
ミラー型回路及びソース電圧に応じて階調制御を行う回
路に変更すればよい。
【0104】以上の発明において、スイッチングトラン
ジスタ267b、267c、267d、267g、26
7h、267iはp型トランジスタでもn型トランジス
タでもどちらの場合でも逆バイアスを印加することが実
施可能である。ゲート信号線の極性を反転させること、
電圧値の調整を行うという変更が必要となるだけである
ためで、接点257の電位及びEL電源線265、逆バ
イアス電源268の値に変化がないため、トランジスタ
267eもしくは267jの動作に変更が生じないため
である。
【0105】(実施の形態10)図29(a)は本発明
の第10の実施の形態を実現するための回路構成を示し
たものである。第9の実施の形態と異なる点は逆バイア
ス信号線269がハイインピーダンス状態を取り得るこ
と、ゲート信号線3(263)の電位が逆バイアス印加
時と非印加時で変化することである。
【0106】表示領域の行では図29(b)に示すよう
に、1フレームに1回表示階調に対応した電流値をEL
素子266に流すためにソース信号線260を流れる電
流を画素内に取り込む。この時、トランジスタ267b
及び267cを導通状態とし、トランジスタ267dを
非導通状態として駆動トランジスタ267aにソース信
号線260を流れる電流と同一電流を流す。この時、E
L素子266は非発光状態となるので逆バイアス電圧を
印加するようにする。逆バイアス電源Va268を逆バ
イアス信号線269に印加し、ゲート信号線3(26
3)を逆バイアス電源Vaに比べて高い電位としてトラ
ンジスタ267eを導通状態とし逆バイアスを印加す
る。逆バイアス電源Vaの値は図24と同様にEL素子
に応じて長寿命化及び端子電圧上昇の防止に効果のある
値とすればよい。
【0107】トランジスタ267dを導通状態としてE
L素子266が所定輝度を出力している期間はトランジ
スタ267eを非導通状態とする必要がある。そのため
にゲート信号線3(263)をソースドレイン電圧に比
べて低くする。ここで逆バイアス制御線259を操作
し、逆バイアス信号線269を逆バイアス電源268か
ら切り離すことで、ソースドレイン電圧が上昇し、ゲー
ト信号線3(263)に印加する電圧値を高くすること
ができる。これは逆バイアス信号線269に逆バイアス
電源268が印加された場合(−15V程度)に比べ、
ハイインピーダンス状態となることで0Vから3V程度
にすることができる。そのため、トランジスタの耐圧を
低く設計することができる。
【0108】非表示領域の行では図29(c)に示すよ
うに、逆バイアス信号線269に逆バイアス電源268
を印加し、ゲート信号線3(263)には逆バイアス電
圧よりも高い電圧を印加し、トランジスタ267eを導
通状態として逆バイアスをEL素子266に印加する。
この時、EL電源線265からの電流を遮断するためト
ランジスタ267dは非導通状態とする必要がある。
【0109】なお、この構成は駆動トランジスタ267
aがnチャネルであっても同様に実現可能である。電源
電圧を変化させること、電流の向きが変わるのでEL素
子266の接続方向を反転させるだけでよい。
【0110】また、このようにゲート信号線3(26
3)の電位を変化させる方法では逆バイアスを入れるか
どうかを選択するトランジスタを駆動トランジスタと同
一のキャリア輸送を持つトランジスタとして用いること
ができる点で、製膜プロセスを簡単にすることができる
ため有利である。この時の回路構成を図30(a)に示
す。
【0111】ゲート信号線1(261)及びゲート信号
線2(262)の波形は図29の画素構成と同様であ
る。逆バイアス信号線269と接続させるトランジスタ
267fがp型トランジスタとなることでゲート信号線
3(263)の信号極性が反転するだけである。また、
ゲート信号線3(263)の電位は、トランジスタ26
7fが非導通時にソースもしくはドレイン電極よりも高
い電位(EL素子266の駆動電圧以上駆動電圧+3V
以下程度)、トランジスタ267fが導通時にソースも
しくはドレイン電極よりも低い電位(逆バイアス電源2
68の電圧値Vaから5Vから15V程度低い値)を印
加する。このゲート信号線3(263)の信号極性及び
電圧値が異なること以外は図29と同様に実現可能であ
る。非表示領域の行は図30(c)でも同様である。
【0112】また、カレントコピアの画素構成ばかりで
なく、カレントミラーやソース信号線電圧により階調表
示を行う方法などでも同様に実現可能である。
【0113】p型駆動トランジスタばかりでなく、n型
駆動トランジスタでも同様に実現できる。
【0114】(実施の形態11)図1、図31から図3
3は本発明の第11の実施の形態を示した図である。
【0115】電源からEL素子266に流れる電流経路
とは別にして、EL素子266の電源と接続される端子
とは逆の端子側にスイッチング素子を接続し、スイッチ
ング素子の他端には逆バイアス信号線269を接続す
る。
【0116】逆バイアス信号線269に印加する電圧値
を変化させることでスイッチング素子のオンオフを制御
し、オフ期間には駆動トランジスタにより制御された電
流がEL素子266に流れ、オン期間には逆バイアス信
号線269に印加された電圧値がEL素子に印加され、
EL素子266に逆方向電圧を印加することができる。
【0117】例えば、図1(a)に示す画素構成におい
ては図1(b)に示すように、1フレームの間に第1と
第2の期間が存在し、第1の期間ではゲート信号線1
(261)によりソース信号線260を流れる電流が駆
動トランジスタ267aに流れる。このときの駆動トラ
ンジスタ267aのゲート電圧を蓄積容量264に蓄積
する。EL素子266に電流を供給するトランジスタ2
67dは非導通状態となるためEL素子266は非発光
である。EL素子266に逆方向電圧を印加するために
逆バイアス信号線269に逆バイアス電圧を印加する。
逆バイアス電圧値の変化は逆バイアス制御線259の制
御及び逆バイアス電源332の値を変化させることでで
きる。この時、スイッチング素子331の両端の電圧が
接点334に比べ、逆バイアス信号線269の方が低く
なっていることからスイッチング素子331は導通状態
となり、逆バイアス電源332の電圧値からスイッチン
グ素子331の閾値電圧分上昇した電圧値が接点334
に印加され、EL素子266に逆方向電圧が印加され
る。
【0118】次に、第2の期間においては、ゲート信号
線1(261)及び2(262)により駆動トランジス
タ267aを流れる電流がEL素子266に流れる。駆
動トランジスタ267aからは階調に応じた電流値をE
L素子266に流す必要があるため、スイッチング素子
331はオフしておく必要がある。そのために接点33
4に比べて逆バイアス信号線269に印加する電圧値を
高くする。逆バイアス制御線259によりオフ電源33
3の電圧値を逆バイアス信号線269に印加し、オフ電
源333の値Vaによりスイッチング素子331をオフ
とする。なお、オフ電源Va333の値は接点334よ
りも高ければよいが、好ましくは電源の数を減らす観点
からEL電源線265と同一とし、EL電源を接続す
る。これによりEL素子266に逆方向電圧を印加する
ことで発光時にEL素子266内部に蓄積された空間電
荷を放出することができ、空間電荷による分子の化学劣
化のために生じる輝度の低下を低減させることができ、
寿命を延ばす効果が得られる。
【0119】なお、図1では画素内のトランジスタが全
てp型トランジスタで形成された例で説明を行ったが、
図31に示すようにn型トランジスタを用いても同様に
実施可能である。
【0120】n型トランジスタを用いると流れる電流の
向きが反対となることから、電源及びEL素子、スイッ
チング素子の向きを反対とする必要がある。逆バイアス
電源342ではEL電源線265よりも高い電圧を印加
し、オフ電源343ではEL素子266の点灯時に接点
344よりも低い電圧を印加すればよい。好ましくはこ
の回路図においてグランド電位を印加することがよい。
回路に必要な電源数が減少するためである。
【0121】このようにすれば、EL素子266が発光
しているときには逆バイアス信号線269にオフ電源3
43の出力を印加することでスイッチング素子341が
非導通状態となり、EL素子266が非発光の場合には
逆バイアス信号線269に逆バイアス電源342を出力
することでスイッチング素子341が導通状態となって
EL素子266に逆方向電圧を印加することができ、E
L素子266内部に蓄積された空間電荷を放出すること
により寿命を延ばすことが可能となる。
【0122】さらに、本発明は図32、図33に示した
画素回路を持つ表示素子にも適用可能である。逆バイア
ス信号線に印加される電圧値と、各トランジスタのゲー
ト信号線の波形をぞれぞれ図32(b)及び図33
(b)に示す。
【0123】また、各図においてスイッチング素子はダ
イオードなどの素子を用いて実現することが望ましい。
【0124】図34に示すように、逆バイアス信号線を
画素外部に引き出すのではなく、ソース信号線からの電
流経路を形成するためのトランジスタの制御線にスイッ
チング素子392の一端を接続し、ゲート信号線1(3
91)の電圧値によりEL素子266に逆バイアスを印
加するかどうかを設定してもよい。これにより逆バイア
ス信号線がなくなるため開口率を上昇させることが可能
である。
【0125】ゲート信号線2(262)によりトランジ
スタ267dが導通状態となる期間では、スイッチング
素子392がオフとなる必要がある。このとき、ゲート
信号線1(391)はソース信号線260からの電流を
遮断するためにトランジスタ267c及び267bを非
導通状態とする電圧値を印加している(第2の期間)。
このときの電圧値はp型トランジスタを用いていること
からほぼEL電源線265と同じ値となり、接点397
に比べてゲート信号線1(391)の電位が高くなりス
イッチング素子392はオフ状態となる。
【0126】一方、ゲート信号線2(262)によりト
ランジスタ267dが非導通状態となる期間では、スイ
ッチング素子392をオンとしてEL素子266に逆バ
イアス電圧を印加する(これによりEL素子266の寿
命を長くさせることができる)。ゲート信号線1(39
1)の電位を接点397に比べて充分低い電位とするこ
とでスイッチング素子392がオンとなり、さらにEL
素子266に逆バイアス電圧が印加される。このときに
はソース信号線260の電流を駆動トランジスタ267
aに流すためにトランジスタ267c及び267bを導
通状態とするためゲート信号線1(391)が低い電位
となり、スイッチング素子をオンすることが可能であ
る。
【0127】(実施の形態12)図35は本発明の第1
2の実施の形態を示す図である。図1におけるスイッチ
ング素子331の代わりにトランジスタ371を用いて
実現したことが異なる点である。
【0128】トランジスタ371をオフにするには逆バ
イアス信号線269にオフ電源333を出力する。オフ
電源の電圧値はEL素子266の発光時での接点257
の電圧値に比べて高い電圧を印加することで実現でき
る。好ましくはEL電源線265と一致させることが望
ましい。
【0129】トランジスタ371をオンにするには逆バ
イアス信号線269の電圧値を逆バイアス電源332に
接続し、接点257に比べて充分低い電圧値を印加すれ
ばよい。EL素子266に逆方向電圧を印加する目的で
トランジスタ371を導通状態とすることから、逆バイ
アス電源332の値は接点257に比べて充分低い電圧
値となり、図35(a)に示す構成において、EL素子
266に逆方向電圧を印加することが可能となる。
【0130】図35(b)にはゲート信号線及び逆バイ
アス信号線269の波形を示す。EL素子が非発光状態
となる第1の期間では逆バイアス信号線269の電圧値
を逆バイアス電圧値VbとしてEL素子に逆方向電圧を
印加し、EL素子が発光状態となる第2の期間では逆バ
イアス信号線269の電圧値をオフ電源Vaの値とし
て、トランジスタ371を非導通状態とすることで、駆
動トランジスタ267aから供給される電流をEL素子
266に流して階調表示を行う。これにより、非表示期
間において逆バイアス電圧をEL素子に印加することで
寿命を延ばすことが可能となった。
【0131】また、本発明の特徴として、トランジスタ
は全てp型で形成することができること、さらに逆バイ
アスを印加する経路を形成するトランジスタのゲート電
極がソースもしくはドレイン電極と接続されるため、ゲ
ート信号線数を増加させることなく有機EL素子に逆バ
イアスを印加できる利点があるということである。
【0132】n型トランジスタで駆動トランジスタを形
成した場合でも同様にn型トランジスタのみでの実現が
可能である。これを図36(a)に示す。また、その時
の駆動波形を図36(b)に示す。電位の高低の関係及
び電流の向き及びEL素子の接続の向きが変化しただけ
で、同様にEL素子に逆方向電圧を印加することが可能
である。
【0133】また、実施の形態11と同様に他の画素構
成でも同様に実施可能であり、図32及び図33に示す
画素回路を持つ場合、スイッチング素子331をトラン
ジスタに置き換え、2つの電源の値をp型の場合には図
35、n型の場合には図36に示すように設定すればよ
い。
【0134】(実施の形態13)図35の逆バイアスト
ランジスタ371を用いることでカレントコピアの画素
構成におけるEL素子266に電流を流すEL接続トラ
ンジスタ267dの検査を行うことが可能となる。EL
素子266を形成する前に逆バイアス制御線259を操
作し、逆バイアス電源332を印加して逆バイアストラ
ンジスタ371を導通状態とし、逆バイアス電源に流れ
る電流値を測定する。ソース信号線260に白から黒を
示す電流値を流して逆バイアス電源に流れる電流が変化
しているかどうか観測し、常に電流がほとんど流れない
場合はEL接続トランジスタ267dは導通状態になら
ないという不良状態であることが分かる。
【0135】このように、EL素子を形成する前にトラ
ンジスタ267dの検査を実施することが可能となる。
【0136】また、図37(a)に示すように、カレン
トミラーの画素構成においても同様に、電流を制御する
駆動トランジスタ267c及びEL素子266に電流を
供給するトランジスタ267gの検査を行うことができ
る。
【0137】図37(b)に各信号線に印加する信号波
形を示す。ゲート信号線1から3はこれまでと同様に1
フレーム間でオンオフ変化をさせる。行選択期間ではゲ
ート信号線1及び2を操作してトランジスタを導通状態
とし、ゲート信号線3につながるトランジスタを非導通
状態としてトランジスタ267aに所定電流を流すよう
に蓄積容量264に電荷を蓄える。次に、非選択期間で
はゲート信号線1及び2につながるトランジスタを非導
通状態とし、ゲート信号線3につながるトランジスタを
導通状態とすることで、EL素子266に所定電流値が
流れる。
【0138】本発明ではスイッチング素子331を挿入
することで、EL素子266をつなげなくても、駆動ト
ランジスタ267cに流れる電流をスイッチング素子3
31を介して外部に取り出し、電流測定手段431によ
り、電流値を測定することで、EL素子を形成しなくて
もトランジスタ267c及び267gが動作するかを検
査することが可能となる。
【0139】このように、EL素子を形成する前にTF
Tを形成したアレイ基板の検査を行うことができるのが
本発明の特徴である。
【0140】(実施の形態14)図38は本発明の第1
4の実施の形態を示した図である。
【0141】ソース信号線260に流れる電流値により
階調表示を行う表示装置においては、低電流領域におい
て、ソース信号線に寄生する浮遊容量の電荷の充放電が
難しくなることから電流値が所定の電流値に変化するま
でに時間がかかり、1水平走査期間内でトランジスタ2
67cを介して駆動トランジスタ267aに所定の電流
値を流せなくなるという問題がある。また、駆動トラン
ジスタ267aの見かけの抵抗値も流れる電流が小さく
なるにつれて大きくなるため、容量と抵抗の積である時
定数が大きくなり波形変化に時間がかかる。
【0142】そこで所定電流値に対し、数倍(X倍)の
電流値をソース信号線260に流し、図38(b)に示
す第1の期間で駆動トランジスタに記録する。第2の期
間においてトランジスタ267dを導通状態とし、EL
素子266に電流を流す。所定電流のX倍の電流が流れ
ることから、所定の輝度とするために要したこれまでの
トランジスタ267dのオン期間に比べて1/X倍のオ
ン期間とすることで輝度を調整できる。
【0143】1フレームの残りの期間(第3の期間)で
はトランジスタ267dは非導通状態となりEL素子2
66は非発光状態となる。
【0144】そこで、本発明では従来の第1の期間に加
え、ソース信号線260に接続されたトランジスタ26
7c及びEL素子266に接続されたトランジスタ26
7dが非導通状態となる第3の期間においても、EL素
子266に逆バイアス電圧を印加するようにして、さら
なる長寿命化を図った。その時の逆バイアス信号線26
9に印加する電圧値の変化、及びゲート信号線の波形を
図38(b)に示している。上記のようにソース信号線
に所定電流のX倍の電流を流し、EL素子266に電流
を流す期間を1/X倍とすることで、EL素子に逆バイ
アス電圧を印加する期間を長くすることができる。
【0145】そこで図39に示すように、複数の行(こ
の例では3行)の逆バイアス信号線269を共通化し、
逆バイアス制御線259により電圧を選択する選択部の
数を減らすことを考えた。
【0146】逆バイアス制御線は通常ゲート信号線と同
様に、1水平走査期間ずつずれた信号を各行の選択部に
出力していることからシフトレジスタ等で逆バイアス制
御線259に出力する信号を生成している。このよう
に、本発明により複数行の逆バイアス制御線をまとめる
ことでシフトレジスタの数を減らすことが可能となる。
【0147】また、全画面を一括して制御する場合には
シフトレジスタ自身が不要となるという利点がある。3
行分をまとめた場合の各行のゲート信号線及び逆バイア
ス信号線の波形を図40に示す。EL素子266に逆バ
イアスを印加するための逆バイアス信号線269の電圧
Vbは、3行のゲート信号線2が全てオフの場合に印加
される(期間A)。1行でも点灯している場合は、逆バ
イアスを印加できないため、逆バイアス信号線269の
電圧はVaとなる。
【0148】同一の逆バイアス信号線で同時に制御する
行数は多い方が望ましい。
【0149】また、この例でゲート信号線G21、G2
2、G23はそれぞれ1水平走査期間ずつずらしている
が、3本の信号線を全てG23と同一タイミングで動作
させてもよい。各ゲート信号線G11とG21、G12
とG22、G13とG23のオンとなる期間がそれぞれ
重ならなければ、各ゲート信号線G21、G22、G2
3のオンの期間はどのようなタイミングであってもよ
い。これにより期間Aの長さをさらに2水平走査期間だ
け長くすることも可能であるし、さらにゲート信号線2
のシフトレジスタの段数を削減できる効果がある。
【0150】また、本発明のいずれの形態においても、
図41のソースドライバ71及びゲートドライバ70を
低温ポリシリコンを用いて表示装置のガラス基板に形成
してもよい。もしくはソースドライバ71及びゲートド
ライバ70を半導体回路として作成し、表示パネルと組
み合わせてもよい。また、一方のドライバを低温ポリシ
リコンで表示装置のガラス基板に形成し、他方を半導体
回路として形成し、表示パネルと組み合わせる方法でも
よい。
【0151】また、図42のようにドライバICを一方
向に搭載してもよい。この様に搭載することは、図4も
しくは図22に示した携帯情報端末においてX−Yの2
方向におくことに比べ、機器に対し左右対称に表示部を
配置できるという利点がある。
【0152】この例ではスイッチング素子として、Pチ
ャネルのスイッチング素子を例にして説明を行ったが、
Nチャネルのスイッチング素子、もしくはその組み合わ
せによっても、同様に実現可能である。例えば、図3に
示した画素構成の場合、ゲート信号線1(22)及びゲ
ート信号線2(23)に印加させる電圧値をNチャネル
スイッチング素子を用いた場合は、ロジックレベルで考
えるとPチャネルスイッチング素子の信号の反転信号を
入れればよく、ソース信号線21を流れる電流について
は電流を流す向きを逆にし、EL電源線25から供給さ
れる電圧は画素回路上、最も低い電位とする。これを図
43(a)に示し、非表示行でのゲート信号線波形を図
43(b)に示す。なお、図3の他の図8、図10及び
図13の構成においても同様にNチャネルトランジスタ
を用いても実現可能である。
【0153】本発明においてスイッチング素子として用
いたトランジスタは薄膜トランジスタを例にして説明を
行ったが、薄膜トランジスタに限らず、バリスタ、サイ
リスタ、リングダイオード、薄膜ダイオード(TFD、
MIM)などを用いても同様な効果が得られる。
【0154】また、表示素子としてEL素子で説明を行
ったが、有機電界発光素子や無機エレクトロルミネッセ
ンス素子、発光ダイオードなどを用いてもよい。
【0155】
【発明の効果】以上のように本発明は、EL電源線から
の電流を調整する駆動トランジスタとEL素子との間に
電流遮断手段を設け、駆動トランジスタの電流変化に対
し、非表示部の輝度が上昇しないようにし、非表示行に
黒書き込みを行わなくても黒表示が可能となった。これ
により、非表示部におけるクロストークを防止できた。
【0156】また、駆動トランジスタとEL素子の間の
電流経路を遮断している間にEL素子に逆方向電圧を印
加できる構成としたことで、寿命を長くすることができ
た。
【0157】表示色数が少ない場合には階調のとり方を
変化させたり、電源電圧を下げることにより低電力化を
図り、タイマーによりある期間後には輝度を低下させ、
複数の発振器を搭載し、表示色、表示領域により異なる
発振器を用いて駆動周波数を変化させることで低電力化
できるようになった。
【0158】このように、本発明により非表示部の黒輝
度上昇の防止、長寿命化、低電力化が実現できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】スイッチング素子を逆バイアス信号線に用いて
EL素子に逆バイアスを印加するための画素構成を示し
た図
【図2】本発明の第1の実施の形態による全画面もしく
は部分表示切り替えに必要な制御信号ブロックを示した
【図3】本発明に適用できる画素構成の一形態を示した
【図4】携帯情報端末における部分表示を適用した例を
示した図
【図5】図3に示す画素構成と本発明の形態を用いて部
分表示を行った時のゲート信号線の波形を示した図
【図6】本発明の第1の実施の形態によるゲート信号線
生成部を実現する1つの例のブロック図
【図7】EL素子に逆バイアスを印加できる画素構成の
例を示した図
【図8】カレントミラー画素構成における本発明を実施
するための画素構成を示した図
【図9】カレントミラー画素構成での表示行及び非表示
行のゲート信号線の波形を示した図
【図10】ソース信号線電圧により階調制御を行う画素
構成の場合に、駆動トランジスタとEL素子の間に電流
切断手段を設けた例を示した図
【図11】本発明の第1の実施の形態を用い、図10の
画素構成の場合におけるゲート信号線波形を示した図
【図12】ソース信号線に流れる電圧に応じて階調表示
を行う場合に、EL素子に逆方向電圧を印加できるよう
にした画素構成を示した図
【図13】ソース信号線電圧により階調制御を行い、駆
動トランジスタの閾値電圧のばらつきを補正する機能を
入れた画素構成の例を示した図
【図14】図13の回路構成において本発明の第1の実
施の形態による表示行及び非表示行のゲート信号線波形
を示した図
【図15】表示領域の大きさによりEL電源電圧を変化
させることができるようにするためのブロック図
【図16】EL素子の電流−電圧−輝度特性を示した図
【図17】基準電圧と電圧生成部及び電圧出力とソース
信号線及び画素の関係を示した図
【図18】表示データ入力の形式の一例を示した図
【図19】本発明の第5の実施の形態である発振周波数
を可変できるようにしたブロック図
【図20】本発明の第6の実施の形態において全画面表
示時と部分表示時におけるソース及びゲート信号線の印
加パターンを示した図
【図21】階調数、表示領域の大きさ、及び時間により
同一入力データに対して異なる電流出力を選択できるよ
うにした図
【図22】折りたたみ型の携帯情報端末における部分表
示を行う例を示した図
【図23】階調と電流値の関係を示した図
【図24】本発明の第9の実施の形態におけるp型駆動
トランジスタを用いたときの画素構成及び駆動波形を示
した図
【図25】本発明の第9の実施の形態における表示装置
の構成を示した図
【図26】本発明の第9の実施の形態におけるn型駆動
トランジスタを用いたときの画素構成及び駆動波形を示
した図
【図27】本発明の第9の実施の形態におけるカレント
ミラー型の画素構成及び駆動波形を示した図
【図28】本発明の第9の実施の形態におけるソース信
号線電圧値に応じて電流を制御する画素構成としたとき
の回路及び駆動波形を示した図
【図29】本発明の第10の実施の形態におけるn型ト
ランジスタを用いた逆バイアス印加回路及び駆動波形を
示した図
【図30】本発明の第10の実施の形態におけるp型ト
ランジスタを用いた逆バイアス印加回路及び駆動波形を
示した図
【図31】駆動トランジスタとしてn型トランジスタを
用いた場合、EL素子に逆バイアスを印加するための画
素構成を示した図
【図32】カレントミラーの画素構成においてEL素子
に逆バイアスを印加するための画素構成を示した図
【図33】ソース信号線に印加される電圧値に応じて階
調表示を行う場合の画素構成におけるEL素子に逆バイ
アス印加を行うための回路構成を示した図
【図34】逆バイアス信号線をゲート信号線のうちの1
つと共有化した場合の画素構成を示した図
【図35】スイッチング素子としてトランジスタを用い
た場合のEL素子に逆バイアス電圧を印加するための画
素構成を示した図
【図36】n型駆動トランジスタの場合に、スイッチン
グ素子をトランジスタを用いて実現する場合のEL素子
に逆バイアス電圧を印加するための画素構成及び波形を
示した図
【図37】カレントミラーの画素構成におけるトランジ
スタを検査する回路を組み込んだ画素構成を示した図
【図38】スイッチング素子としてトランジスタを用
い、EL素子に所定電流の数倍の電流を流した場合のE
L素子に逆バイアス電圧を印加するための画素構成及び
各ゲート信号線波形を示した図
【図39】複数行の逆バイアス信号線を同時に制御する
場合の画素構成を3行同時の場合について示した図
【図40】複数行の逆バイアス信号線を同時に制御する
ようにした場合における各行のゲート信号線及び逆バイ
アス信号線電圧の波形の例を示した図
【図41】本発明の表示装置の構成を示した図
【図42】表示装置に駆動用半導体回路を配置した例を
示した図
【図43】nチャネルトランジスタで構成した場合の図
【符号の説明】
11 コントローラ 12 表示領域記憶手段 13 パーシャル切り替え部 14 データRAM 15 ソースドライバ 16 表示部 17 ゲートドライバ 21 ソース信号線 22 ゲート信号線1 23 ゲート信号線2 24 蓄積容量 25 EL電源線 26 EL素子 27 トランジスタ 28 接点 251 表示部 252 ゲートドライバ 253 ソースドライバ 254 基板 257 接点 258 ゲートオフ電源 259 逆バイアス制御線 260 ソース信号線 261 ゲート信号線1 262 ゲート信号線2 263 ゲート信号線3 264 蓄積容量 265 EL電源線 266 EL素子 267 トランジスタ 268 逆バイアス電源 269 逆バイアス信号線 301,311,391 ゲート信号線1 302,312 ゲート信号線2 303,313 ゲート信号線3 304 ゲート信号線4 331,341,392 スイッチング素子 332,342 逆バイアス電源 333,343 オフ電源 334,344,354,397,424 接点 371,421 トランジスタ 431 電流測定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 624 G09G 3/20 624B 641 641D 680 680T H05B 33/14 H05B 33/14 A Fターム(参考) 3K007 AB11 AB17 DB03 GA04 5C080 AA06 BB06 CC03 DD03 DD05 DD10 DD23 DD24 DD25 DD26 DD29 EE17 EE29 EE30 FF03 FF11 HH09 HH13 JJ02 JJ03 JJ04 JJ05 JJ06 KK07

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機EL素子を用いた表示装置であっ
    て、 前記有機EL素子に発光する向きとは逆向きの電圧を印
    加する電圧経路を形成するスイッチング素子と、 前記有機EL素子と前記スイッチング素子を介して接続
    された逆バイアス信号線と、 複数の電圧源と、 前記複数の電圧源のうち1つを選択し前記逆バイアス信
    号線に出力する電圧選択部を具備し、 前記電圧選択部の操作により前記スイッチング素子にか
    かる電圧を変化させることで前記EL素子に発光とは逆
    向きに電圧を印加できるようにしたことを特徴とする有
    機EL素子を用いた表示装置。
  2. 【請求項2】 有機EL素子を用いた表示装置の駆動方
    法であって、 前記有機EL素子の一端に階調表示を行う経路とは異な
    る電圧印加経路がスイッチング素子を介して形成され、 前記スイッチング素子の前記有機EL素子とは異なる端
    子に、 階調表示を行う場合には前記有機EL素子と前記スイッ
    チング素子間の端子電圧以上の電圧を印加し、 非発光の状態では前記有機EL素子と前記スイッチング
    素子間の端子電圧から前記スイッチング素子のしきい値
    電圧をひいた電圧以下の電圧を印加することを特徴とす
    る有機EL素子を用いた表示装置の駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記スイッチング素子がダイオードで形
    成されたことを特徴とする請求項1記載の有機EL素子
    を用いた表示装置。
  4. 【請求項4】 有機EL素子を用いた表示装置の駆動方
    法であって、前記有機EL素子の一端に階調表示を行う
    経路とは異なる電圧印加経路を形成するための逆バイア
    ストランジスタが形成され、 前記逆バイアストランジスタのゲート電極とソースもし
    くはドレイン電極が逆バイアス信号線に接続され、 前記逆バイアス信号線電圧を第1の期間と第2の期間で
    異ならせ、 前記第1の期間では前記有機EL素子が発光し、 前記第2の期間では前記有機EL素子に発光時とは逆方
    向に電圧を印加させるようにしたことを特徴とする有機
    EL素子を用いた表示装置の駆動方法。
  5. 【請求項5】 駆動用トランジスタに対し、第1の期間
    においては、前記駆動用トランジスタを通してソース信
    号線に電流を流し、逆バイアストランジスタを通じて表
    示素子に発光する向きとは逆向きに電圧を印加し、 第2の期間においては、前記駆動用トランジスタを通し
    て前記表示素子に電流を流し、第3の期間においては、
    前記逆バイアストランジスタを通じて表示素子に発光す
    る向きとは逆向きに電圧を印加する表示装置の駆動方法
    であって、 前記逆バイアストランジスタはゲート電極とソースもし
    くはドレイン電極が逆バイアス信号線に接続され、前記
    逆バイアス信号線は前記第1及び第3の期間では、前記
    発光素子に逆方向に印加する電圧値とし、前記第2の期
    間では、前記表示素子と前記逆バイアストランジスタが
    接続された電位よりも高い電圧値を印加することを特徴
    とする有機EL素子を用いた表示装置の駆動方法。
  6. 【請求項6】 有機EL素子を用いた表示装置であっ
    て、電源から供給される電流を制御する駆動用トランジ
    スタと、ソース信号線から前記駆動用トランジスタに電
    流経路を形成する信号線接続トランジスタと、前記駆動
    用トランジスタの電流を表示素子に供給する経路を形成
    するEL接続トランジスタと、前記表示素子に発光する
    ときに印加される電圧と逆方向に電圧を印加する経路を
    形成する逆バイアス用スイッチング素子を具備し、 前記逆バイアス用スイッチング素子の前記表示素子と接
    続された端子とは異なる端子には前記信号線接続トラン
    ジスタの制御信号を接続したことを特徴とする有機EL
    素子を用いた表示装置。
  7. 【請求項7】 電源から供給される電流を制御する駆動
    用トランジスタと、ソース信号線から前記駆動用トラン
    ジスタに電流経路を形成する信号線接続トランジスタ
    と、前記駆動用トランジスタの電流を表示素子に供給す
    る経路を形成するEL接続トランジスタと、前記EL接
    続トランジスタと前記表示素子をつなぐ信号線にソース
    もしくはドレイン電極を接続した逆バイアストランジス
    タが形成され、前記逆バイアストランジスタのドレイン
    もしくはソース電極のうち前記表示素子と接続されてい
    ない電極とゲート電極が接続され、前記逆バイアストラ
    ンジスタのゲート電極に負荷を接続し、前記負荷の電流
    値もしくは電圧値を測定することを特徴とする前記EL
    接続トランジスタの検査方法。
  8. 【請求項8】 電源から供給される電流を制御する駆動
    用トランジスタと、 ソース信号線から前記駆動用トランジスタに電流経路を
    形成する信号線接続トランジスタと、 前記駆動用トランジスタの電流を表示素子に供給する経
    路を形成するEL接続トランジスタと、 前記EL接続トランジスタと前記表示素子をつなぐ信号
    線にソースもしくはドレイン電極を接続した逆バイアス
    トランジスタとを具備し、 前記逆バイアストランジスタのドレインもしくはソース
    電極のうち前記表示素子と接続されていない電極とゲー
    ト電極が接続され、 前記逆バイアストランジスタのゲート電極に負荷を接続
    し、 前記負荷の電流値もしくは電圧値を測定することを特徴
    とする前記EL接続トランジスタの検査装置。
  9. 【請求項9】 有機EL素子を用いた表示装置であっ
    て、 電源から供給される電流を制御する駆動用トランジスタ
    と、 ソース信号線から前記駆動用トランジスタに電流経路を
    形成する信号線接続トランジスタと、 前記駆動用トランジスタの電流を表示素子に供給する経
    路を形成するEL接続トランジスタと、 一端が前記EL接続トランジスタと前記表示素子をつな
    ぐ信号線に接続され、他端が逆バイアス信号線に接続さ
    れたスイッチング素子と、 複数の電圧源と、 前記複数の電圧源のうちの1つを前記逆バイアス信号線
    に接続する選択部を具備し、 前記複数の電圧源のうち1つには前記表示素子に逆方向
    電圧を印加する電圧値が設定され、 別の1つには前記EL素子に電流を供給するための電源
    が接続され、 前記EL接続トランジスタが導通時には、前記逆バイア
    ス信号線に前記EL素子に電流を供給するための電源が
    印加され、前記EL接続トランジスタが非導通時には前
    記逆バイアス信号線に前記逆方向電圧を印加する電圧値
    が印加されたことを特徴とする有機EL素子を用いた表
    示装置。
  10. 【請求項10】 駆動用トランジスタに対し、第1の期
    間においては、前記駆動用トランジスタを通してソース
    信号線に電流を流し、第2の期間においては、前記駆動
    用トランジスタを通して有機EL素子に電流を流し、第
    3の期間においては、前記有機EL素子に電流を流さな
    い表示装置の駆動方法であって、 ゲート電極とソースもしくはドレイン電極が逆バイアス
    信号線に接続された逆バイアストランジスタは、前記逆
    バイアス信号線と接続されていない端子が前記有機EL
    素子に接続され、前記逆バイアス信号線は、さらに複数
    の前記逆バイアストランジスタと接続され、前記逆バイ
    アス信号線の電圧値は接続された前記複数の逆バイアス
    トランジスタに対応する前記駆動用トランジスタが全て
    第1の期間もしくは第3の期間である場合に、前記有機
    EL素子に逆方向電圧をかけるための電圧値を印加し、
    接続された前記複数の逆バイアストランジスタに対応す
    る前記駆動用トランジスタが全て第1の期間もしくは第
    3の期間でない場合には、1つの前記逆バイアス信号線
    に接続された複数の前記逆バイアストランジスタが全て
    非導通状態となる電圧値を印加することを特徴とする有
    機EL表示装置の駆動方法。
  11. 【請求項11】 電源から供給される電流を制御する複
    数の駆動用トランジスタと、ソース信号線から前記複数
    の駆動用トランジスタのうち少なくとも1つの駆動用ト
    ランジスタに電流経路を形成する信号線接続トランジス
    タと、 前記複数の駆動用トランジスタのうち前記信号線接続ト
    ランジスタと接続されていない少なくとも1つの駆動用
    トランジスタの電流を表示素子に供給する経路を形成す
    るEL接続トランジスタと、 前記EL接続トランジスタと前記表示素子をつなぐ信号
    線にソースもしくはドレイン電極を接続した逆バイアス
    トランジスタとを具備し、 前記逆バイアストランジスタのドレインもしくはソース
    電極のうち前記表示素子と接続されていない電極とゲー
    ト電極が接続され、 前記逆バイアストランジスタのゲート電極に負荷を接続
    し、 前記負荷の電流値もしくは電圧値を測定することを特徴
    とする前記EL接続トランジスタ及び前記EL接続トラ
    ンジスタと接続された少なくとも1つの駆動用トランジ
    スタの検査装置。
  12. 【請求項12】 請求項1を用いた表示装置にアンテナ
    と、復調装置とボタンを取り付けたことを特徴とする携
    帯情報端末。
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