JP2003194171A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JP2003194171A JP2001396016A JP2001396016A JP2003194171A JP 2003194171 A JP2003194171 A JP 2003194171A JP 2001396016 A JP2001396016 A JP 2001396016A JP 2001396016 A JP2001396016 A JP 2001396016A JP 2003194171 A JP2003194171 A JP 2003194171A
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trunnions
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H15/00Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members
    • F16H15/02Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members without members having orbital motion
    • F16H15/04Gearings providing a continuous range of gear ratios
    • F16H15/06Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B
    • F16H15/32Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line
    • F16H15/36Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface
    • F16H15/38Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーシング5bに対し出力側ディスク4、4
を支持する為の中間壁29と、各パワーローラを設ける
トラニオンを支持する為の支持板13a、13aとの位
置関係の精度確保を容易にする。 【解決手段】 上記各支持板13a、13aを支持する
為の支持ポスト42、42を設けた支持ブラケット38
に、上記中間壁29を結合固定する為の取付部45を設
ける。そして、この支持ブラケット38を、上記ケーシ
ング5bに対し結合固定する。上記各支持板13a、1
3aと上記中間壁29とを単一の支持ブラケット38に
支持する為、上記位置関係の精度確保が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用自動変速機
の変速ユニットとして利用する、トロイダル型無段変速
機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用の自動変速機として、図5〜6
に略示する様なトロイダル型無段変速機が、一部で実施
されている。このトロイダル型無段変速機は、例えば実
開昭62−71465号公報に開示されている様に、入
力軸1と同心に入力側ディスク2を支持し、この入力軸
1と同心に配置された出力軸3の端部に出力側ディスク
4を固定している。トロイダル型無段変速機を納めたケ
ーシング5、5a(後述する図8〜9参照)の内側に
は、上記入力軸1並びに出力軸3に対し捻れの位置にあ
る枢軸6、6を中心として揺動するトラニオン7、7を
設けている。
【0003】これら各トラニオン7、7は、両端部外側
面に上記枢軸6、6を、各トラニオン7、7毎に1対ず
つ、互いに同心に設けている。これら各枢軸6、6の中
心軸は、上記各ディスク2、4の中心軸と交差する事は
ないが、これら各ディスク2、4の中心軸の方向に対し
て直角方向若しくは直角に近い方向である、捩れの位置
に存在する。又、上記各トラニオン7、7の中心部には
変位軸8、8の基半部を支持し、上記枢軸6、6を中心
として各トラニオン7、7を揺動させる事により、上記
各変位軸8、8の傾斜角度の調節を自在としている。各
トラニオン7、7に支持された変位軸8、8の先半部周
囲には、それぞれパワーローラ9、9を回転自在に支持
している。そして、これら各パワーローラ9、9を、上
記入力側、出力側両ディスク2、4の内側面2a、4a
同士の間に挟持している。
【0004】上記入力側、出力側両ディスク2、4の互
いに対向する内側面2a、4aは、それぞれ断面が、上
記枢軸6を中心とする円弧若しくはこの様な円弧に近い
曲線を回転させて得られる、断面円弧状の凹面をなして
いる。そして、球状凸面に形成された各パワーローラ
9、9の周面9a、9aを、上記内側面2a、4aに当
接させている。又、上記入力軸1と入力側ディスク2と
の間には、ローディングカム装置等の押圧装置10を設
け、この押圧装置10によって上記入力側ディスク2
を、出力側ディスク4に向け弾性的に押圧しつつ、回転
駆動自在としている。
【0005】上述の様に構成されるトロイダル型無段変
速機の使用時、入力軸1の回転に伴って上記押圧装置1
0が上記入力側ディスク2を、上記複数のパワーローラ
9、9に押圧しつつ回転させる。そして、この入力側デ
ィスク2の回転が、上記複数のパワーローラ9、9を介
して出力側ディスク4に伝達され、この出力側ディスク
4に固定の出力軸3が回転する。
【0006】入力軸1と出力軸3との回転速度を変える
場合で、先ず入力軸1と出力軸3との間で減速を行なう
場合には、枢軸6、6を中心として前記各トラニオン
7、7を揺動させ、各パワーローラ9、9の周面9a、
9aが図5に示す様に、入力側ディスク2の内側面2a
の中心寄り部分と出力側ディスク4の内側面4aの外周
寄り部分とにそれぞれ当接する様に、各変位軸8、8を
傾斜させる。
【0007】反対に、増速を行なう場合には、上記各ト
ラニオン7、7を揺動させ、各パワーローラ9、9の周
面9a、9aが図6に示す様に、入力側ディスク2の内
側面2aの外周寄り部分と出力側ディスク4の内側面4
aの中心寄り部分とに、それぞれ当接する様に、各変位
軸8、8を傾斜させる。各変位軸8、8の傾斜角度を図
5と図6との中間にすれば、入力軸1と出力軸3との間
で、中間の変速比を得られる。
【0008】更に、図7〜8は、実願昭63−6929
3号(実開平1−173552号)のマイクロフィルム
に記載された、より具体化されたトロイダル型無段変速
機を示している。入力側ディスク2と出力側ディスク4
とは円管状の入力軸11の周囲に、それぞれ回転自在に
支持している。又、この入力軸11の端部と上記入力側
ディスク2との間に、押圧装置10を設けている。一
方、上記出力側ディスク4には、出力歯車12を結合
し、これら出力側ディスク4と出力歯車12とが同期し
て回転する様にしている。
【0009】1対のトラニオン7、7の両端部に互いに
同心に設けた枢軸6、6は1対の支持板(ヨーク)1
3、13に、揺動並びに軸方向(図7の表裏方向、図8
の上下方向)の変位自在に支持している。そして、上記
各トラニオン7、7の中間部に、変位軸8、8の基半部
を支持している。これら各変位軸8、8は、基半部と先
半部とを互いに偏心させている。そして、このうちの基
半部を上記各トラニオン7、7の中間部に回転自在に支
持し、それぞれの先半部にパワーローラ9、9を回転自
在に支持している。
【0010】尚、上記1対の変位軸8、8は、上記入力
軸11に対して180度反対側位置に設けている。又、
これら各変位軸8、8の基半部と先半部とが偏心してい
る方向は、上記入力側、出力側両ディスク2、4の回転
方向に関して同方向(図8で上下逆方向)としている。
又、偏心方向は、上記入力軸11の配設方向に対してほ
ぼ直交する方向としている。従って上記各パワーローラ
9、9は、上記入力軸11の配設方向に関して若干の変
位自在に支持される。
【0011】又、上記各パワーローラ9、9の外側面と
上記各トラニオン7、7の中間部内側面との間には、こ
れら各パワーローラ9、9の外側面の側から順に、スラ
スト玉軸受14、14とスラストニードル軸受15、1
5とを設けている。このうちのスラスト玉軸受14、1
4は、上記各パワーローラ9、9に加わるスラスト方向
の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ9、9の回
転を許容する。又、上記各スラストニードル軸受15、
15は、上記各パワーローラ9、9から上記各スラスト
玉軸受14、14を構成する外輪16、16に加わるス
ラスト荷重を支承しつつ、上記各変位軸8、8の先半部
及び上記外輪16、16が、これら各変位軸8、8の基
半部を中心として揺動する事を許容する。更に、上記各
トラニオン7、7は、油圧式のアクチュエータ(油圧シ
リンダ)17、17により、前記各枢軸6、6の軸方向
に変位自在としている。
【0012】上述の様に構成されるトロイダル型無段変
速機の場合、入力軸11の回転は押圧装置10を介して
入力側ディスク2に伝えられる。そして、この入力側デ
ィスク2の回転が、1対のパワーローラ9、9を介して
出力側ディスク4に伝えられ、更にこの出力側ディスク
4の回転が、出力歯車12より取り出される。
【0013】入力軸11と出力歯車12との間の回転速
度比を変える場合には、上記各アクチュエータ17、1
7により上記1対のトラニオン7、7を、それぞれ逆方
向に、例えば、図8の右側のパワーローラ9を同図の下
側に、同図の左側のパワーローラ9を同図の上側に、そ
れぞれ変位させる。この結果、これら各パワーローラ
9、9の周面9a、9aと上記入力側ディスク2及び出
力側ディスク4の内側面2a、4aとの当接部に作用す
る、接線方向の力の向きが変化(当接部にサイドスリッ
プが発生)する。そして、この力の向きの変化に伴って
上記各トラニオン7、7が、支持板13、13に設けた
円孔18、18の内側にラジアルニードル軸受19、1
9により枢支された枢軸6、6を中心として、互いに逆
方向に揺動する。この結果、前述の図5〜6に示した様
に、上記各パワーローラ9、9の周面9a、9aと上記
各内側面2a、4aとの当接位置が変化し、上記入力軸
11と出力歯車12との間の回転速度比が変化する。
尚、上記各ラジアルニードル軸受19、19を構成する
外輪20の外周面は球状凸面として、上記各支持板1
3、13に対する上記各枢軸6、6の揺動変位を自在と
している。
【0014】上記各アクチュエータ17、17への圧油
の給排状態は、これら各アクチュエータ17、17の数
に関係なく1個の制御弁により行ない、何れか1個のト
ラニオン7の動きをこの制御弁にフィードバックする様
にしている。この部分の構造に就いては、例えば特開平
6−257661号公報に記載されて、従来から知られ
ているが、後述する、従来の具体的構造の第2例を示
す、図11により簡単に説明する。制御弁21は、ステ
ッピングモータ22により軸方向(図11の左右方向)
に変位させられるスリーブ23と、このスリーブ23の
内径側に軸方向の変位自在に嵌装されたスプール24と
を有する。上記何れか1個のトラニオン7に付属のロッ
ド25の端部にはプリセスカム26を固定しており、こ
のプリセスカム26とリンク腕27とを介して、上記ロ
ッド25の動きを上記スプール24に伝達する、フィー
ドバック機構を構成している。
【0015】変速状態を切り換える際には、上記ステッ
ピングモータ22により上記スリーブ23を、所定量だ
け変位させて、上記制御弁21の流路を開く。この結
果、上記各アクチュエータ17、17に圧油が、所定方
向に送り込まれて、これら各アクチュエータ17、17
が上記各トラニオン7、7を所定方向に変位させる。即
ち、上記圧油の送り込みに伴ってこれら各トラニオン
7、7が、前記各枢軸6、6の軸方向に変位しつつ、こ
れら各枢軸6、6を中心に揺動する。そして、上記何れ
か1個のトラニオン7の動き(軸方向及び揺動変位)
が、上記ロッド25の端部に固定したプリセスカム26
とリンク腕27とを介して上記スプール24に伝達さ
れ、このスプール24を軸方向に変位させる。この結
果、上記トラニオン7が所定量変位した状態で、上記制
御弁21の流路が閉じられ、上記各アクチュエータ1
7、17への圧油の給排が停止される。従って、上記各
トラニオン7、7の軸方向及び揺動方向の変位量は、上
記ステッピングモータ22によるスリーブ23の変位量
に応じただけのものとなる。
【0016】尚、トロイダル型無段変速機による動力伝
達時には、構成各部の弾性変形に基づいて、上記各パワ
ーローラ9、9が上記入力軸11(図7〜8)の軸方向
に変位する。そして、これら各パワーローラ9、9を支
持した前記各変位軸8、8が、それぞれの基半部を中心
として僅かに回動する。この回動の結果、上記各スラス
ト玉軸受14、14の外輪16、16の外側面と上記各
トラニオン7、7の内側面とが相対変位する。これら外
側面と内側面との間には、前記各スラストニードル軸受
15、15が存在する為、この相対変位に要する力は小
さい。
【0017】更に、伝達可能なトルクを増大すべく、図
9〜11に示す様に、入力軸11aの周囲に入力側ディ
スク2A、2Bと出力側ディスク4、4とを2個ずつ設
け、これら2個ずつの入力側ディスク2A、2Bと出力
側ディスク4、4とを動力の伝達方向に関して互いに並
列に配置する、所謂ダブルキャビティ型の構造も、従来
から知られている。この図9〜11に示した構造は、上
記入力軸11aの中間部周囲に出力歯車12aを、この
入力軸11aに対する回転を自在として支持し、この出
力歯車12aの中心部に設けた円筒部28の両端部に上
記各出力側ディスク4、4を、スプライン係合させてい
る。
【0018】上記出力歯車12a及び円筒部28を上記
入力軸11aの周囲に回転自在に支持する為に、ケーシ
ング5a内に中間壁29を固設している。上記入力軸1
1aは、この中間壁29に設けた通孔30を挿通した状
態で、上記ケーシング5a内に回転自在に支持されてい
る。上記円筒部28は上記通孔30の内径側に、正面組
み合わせとされたアンギュラ型の玉軸受の如く、1対の
転がり軸受31、31により、回転自在に支持してい
る。又、この状態で上記出力歯車12aが、中空に構成
された上記中間壁29内に、回転自在に収納された状態
となる。又、上記両出力側ディスク4、4の内側面側半
部の内周面と上記入力軸11aの外周面との間に、それ
ぞれラジアルニードル軸受32、32を設けている。
【0019】又、前記各入力側ディスク2A、2Bは、
上記入力軸11aの両端部に、この入力軸11aと同期
した回転自在に支持している。この入力軸11aは、駆
動軸51により、ローディングカム式の押圧装置10を
介して回転駆動する。回転駆動時にこの押圧装置10側
の入力側ディスク2Aは、反対側の入力側ディスク2B
に向け押圧されつつ、この反対側の入力側ディスク2B
と同期して回転する。この為に上記各入力側ディスク2
A、2Bを上記入力軸11aの両端部に、それぞれボー
ルスプライン33を介して支持している。又、この入力
軸11aと上記各入力側ディスク2A、2Bとの間に、
ローディングナット34と皿板ばね35a、35bとを
含む予圧機構を設けて、上記押圧装置10の非作動時に
も、上記各ディスク2A、2B、4の内側面2a、4a
と各パワーローラ9、9の周面9a、9aとの当接部の
面圧を確保する様にしている。
【0020】上述の様なダブルキャビティ型のトロイダ
ル型無段変速機の場合には、入力軸11aから出力歯車
12aへの動力の伝達を、一方の入力側ディスク2Aと
出力側ディスク4との間と、他方の入力側ディスク2B
と出力側ディスク4との間との、2系統に分けて行なう
ので、大きな動力の伝達を行なえる。尚、この様なダブ
ルキャビティ型のトロイダル型無段変速機の場合も、変
速時には油圧式のアクチュエータ17、17により、ト
ラニオン7、7を枢軸6、6の軸方向に変位させる。変
速の為に上記各アクチュエータ17、17への圧油の給
排を制御する為の制御弁21は、前述した通り、トロイ
ダル型無段変速機全体で1個だけ設けている。そして、
この1個の制御弁21により、複数のアクチュエータ1
7、17への圧油の給排を制御している。
【0021】上述の様なダブルキャビティ型のトロイダ
ル型無段変速機を構成する為に従来は、上記各トラニオ
ン7、7を支持する為の支持板13、13と、上記各出
力側ディスク4、4及び出力歯車12aを支持する為の
中間壁29を前記ケーシング5aに対し、互いに独立し
て支持していた。即ち、上記各支持板13、13をこの
ケーシング5aの内側に、支持ポスト36a、36bを
介して、若干の変位自在に支持している。これに対し
て、上記中間壁29は上記ケーシング5aの内側に、取
付片37を介して結合固定している。この取付片37と
上記各支持ポスト36a、36bとは上記ケーシング5
aの内面に対し、互いに独立して結合固定している。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来構造の場
合、各部の寸法精度を厳密に規制しなければならず、製
作費が嵩んでしまう。この理由は、次の通りである。即
ち、各支持板13、13と中間壁29との位置関係は、
各トラニオン7、7を介してこれら各支持板13、13
に支持された各パワーローラ9、9の周面9a、9a
と、上記中間壁29に支持された出力側ディスク4、4
の内側面4a、4aとの当接状態を適正に維持する為、
厳密に規制する必要がある。これに対して上述した従来
構造の様に、上記中間壁29を固定する為の取付片37
と、上記各支持板13、13を支持する為の支持ポスト
36a、36bとを、互いに独立して上記ケーシング5
aの内面に結合固定する場合、各部を相当高精度に仕上
げない限り、上記各支持板13、13と上記中間壁29
との位置関係に関して必要とする精度を確保する事が難
しい。そして、要求される精度が高くなる分、各部の製
作コストが嵩んでしまう。本発明のトロイダル型無段変
速機は、この様な事情に鑑みて発明したものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明のトロイダル型無
段変速機は、前述の図9〜11に示した様な、従来から
知られているダブルキャビティ型のトロイダル型無段変
速機と同様に、ケーシングと、中間壁及び支持板と、回
転軸と、1対の第一ディスクと、1対の第二ディスク
と、複数のトラニオンと、複数の変位軸と、複数のパワ
ーローラとを備える。このうちの中間壁及び支持板は、
上記ケーシング内に設けられている。又、上記回転軸
は、上記中間壁に設けた通孔を挿通した状態で、上記ケ
ーシング内に回転自在に支持されている。又、上記各第
一ディスクは、それぞれが断面円弧形の凹面である互い
の内側面同士を対向させた状態で上記回転軸の両端部
に、それぞれこの回転軸と同期した回転を自在に支持さ
れている。又、上記各第二ディスクは、それぞれが断面
円弧形の凹面である互いの内側面をこれら各第一ディス
クの内側面に対向させた状態で上記回転軸の中間部周囲
で上記中間壁に対し、この回転軸に対する相対回転並び
に互いに同期した回転を自在として支持されている。
又、上記各トラニオンは、それぞれが上記回転軸に対し
て捩りの位置に存在して上記支持板に枢支された枢軸を
中心として揺動するもので、上記両ディスクの内側面同
士の間毎に複数個ずつ設けられている。又、上記各変位
軸は、上記各トラニオンの内側面から突出する状態で設
けられている。更に、上記各パワーローラは、上記各ト
ラニオンの内側面に支持されて、この変位軸の周囲で回
転自在であり、球状凸面とされたそれぞれの周面を上記
両ディスクの内側面に当接させている。特に、本発明の
トロイダル型無段変速機に於いては、上記各支持板は上
記ケーシング内に、支持ブラケットにより支持されてい
る。そして、この支持ブラケットの一部に、上記中間壁
を支持固定する為の取付部が固設されている。
【0024】
【作用】上述の様に構成する本発明のトロイダル型無段
変速機により、入力部と出力部との間で動力を伝達した
り、これら入力部と出力部との間の変速比を変化させる
際の作用は、前述した従来から知られているトロイダル
型無段変速機の場合と同様である。特に、本発明のトロ
イダル型無段変速機の場合には、支持板と中間壁とをケ
ーシングに対して、単一の支持ブラケットにより支持す
る為、各部の精度を極端に高くしなくても、上記支持板
と中間壁との、位置関係に関して必要とする精度を確保
できる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1〜4は、本発明の実施の形態
の1例を示している。尚、本発明の特徴は、支持板13
a、13aと中間壁29との位置関係に関する精度を良
好にすべく、これら支持板13a、13a及び中間壁2
9を、単一の支持ブラケット38によりケーシング5b
に支持する点にある。その他の部分の構成及び作用は、
前述の図9〜11に示した従来の具体的構造の第2例と
ほぼ同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明
は省略若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部分を中
心に説明する。
【0026】本発明のトロイダル型無段変速機に於いて
は、各トラニオン7、7(図10〜11参照)の両端部
を支持する為の複数の支持板13a、13bのうち、一
方(図1、4の上方)の支持板13a、13aを、本発
明の特徴である上記支持ブラケット38により、上記ケ
ーシング5bに対し支持している。これに対して他方
(図1、4の下方)の支持板13bは、上記従来の具体
的構造の第2例と同様に、制御弁21(図11参照)を
構成するバルブケース39に固定した支持ポスト40、
40を介して、上記ケーシング5bに対し支持してい
る。
【0027】尚、本発明の対象となるダブルキャビティ
型のトロイダル型無段変速機に組み込む複数の支持板1
3a、13bのうち、上記他方の支持板13bは、四角
枠状に形成している。そして、この支持板13bの長さ
方向(=入力軸の軸方向=図1、2、4の左右方向)両
端側の辺の幅方向(=図1、2、4の表裏方向)中央部
を上記ケーシング5bに対し、若干の変位を自在に支持
している。この為に、上記支持板13bの長さ方向両端
部の辺の幅方向中央部にそれぞれ円孔41、41を形成
し、これら各円孔41、41内に、それぞれ支持ポスト
40、40の先端部でその外周面を球状凸面とした部分
を嵌合させている。この支持板13bの形状等に就いて
は、前述の図9〜11に示した従来の具体的構造の第2
例と基本的に同じであり、多くの刊行物に記載される等
で従来から周知であるから、詳しい図示並びに説明は省
略する。これに対して図示の例の場合には、上記一方の
支持板13a、13aは、各キャビティ(互いの内側面
2a、4a同士を対向させた、入力側ディスク2A、2
Bと出力側ディスク4、4との間部分)毎に独立したも
のを2枚設けている。そして、上記各支持板13a、1
3aの中間部に形成した円孔41、41内に、それぞれ
支持ポスト42、42の先端部でその外周面を球状凸面
とした部分を嵌合させている。尚、上記一方の支持板1
3a、13aに関しても、上記他方の支持板13bと同
様に、四角枠状に形成された一体のものを使用する場合
も多い。この様な支持板13a、13aの形状等に就い
ても、上記具体的構造の第2例と基本的に同じであり、
多くの刊行物に記載される等で従来から周知であるか
ら、詳しい図示並びに説明は省略する。
【0028】特に、本発明のトロイダル型無段変速機の
場合には、前記一方の支持板13aと前記中間壁29と
を、前記単一の支持ブラケット38によりケーシング5
bに支持している。この支持ブラケット38をこのケー
シング5bの内面に結合固定する為に、上記支持ブラケ
ット38の四隅部に、結合固定用のねじ43、43を挿
通する為の通孔44、44を形成している。又、上記支
持ブラケット38に対して上記支持板13aを支持する
為に、この支持ブラケット38の長さ方向両端部の幅方
向中央部に、それぞれ支持ポスト42、42の基端部
を、締り嵌めにより嵌合固定している。更に、上記支持
ブラケット38に対して上記中間壁29を支持固定する
為に、この支持ブラケット38の長さ方向中間部に、取
付部45を突出形成している。この支持ブラケット38
に取付部45を形成する分、上記ケーシング5bの内面
で上記中間壁29を結合固定すべき部分の形状を単純
(単なる平坦面)にしている。
【0029】上記ケーシング5b内に上記中間壁29を
支持固定するには、この中間壁29の外周寄り端部に前
記入力軸11aの軸方向に形成した、取付孔46を挿通
したねじ47を、上記取付部45に形成したねじ孔48
に螺合し更に緊締する。この状態で上記中間壁29の外
周寄り端部が上記取付部45に対し、上記入力軸11a
の軸方向に重ね合わされた状態で結合固定される。この
為、上記支持ブラケット38に対する上記中間壁29の
支持剛性を十分に高くできる。一方、前記各トラニオン
7、7の一端部(図1、4の上端部)を支持する為の支
持板13a、13aの中間部に形成した円孔41、41
に、前記各支持ポスト42、42の先端部を内嵌する。
この状態で、上記中間壁29と上記各支持板13a、1
3aとが、適正の位置関係に組み合わされる。
【0030】尚、この様に上記支持ブラケット38に対
し上記中間壁29及び上記各支持板13a、13aを組
み付ける作業は、この支持ブラケット38を上記ケーシ
ング5b内に固定する以前に行なう。そして、上記支持
ブラケット38と、上記中間壁29と、上記各支持板1
3a、13aとを含んだ、図4に示す様な変速ユニット
49を構成する。この変速ユニット49の組立は、上記
ケーシング5bに囲まれない、広い空間で行なえるの
で、前述の図9に示した従来構造の様に、ケーシング5
a内に直接中間壁29を組み付ける構造に比べて、組立
作業が容易になる。又、上記変速ユニット49を組み立
てた状態で、各部品毎の位置関係等を含め、各部の動作
の良否を確認できる。この為、動作が不良であった場合
に必要となる、分解・再組立作業が容易になる。
【0031】図4に示す様に組み立てた変速ユニット4
9は、次いで上記ケーシング5b内に挿入し、上記支持
ブラケット38をこのケーシング5bに対し、四隅部の
通孔44、44に挿通したねじ43、43をこのケーシ
ング5bの内面に形成したねじ孔50、50に螺合し更
に緊締する事により固定する。この状態で、上記変速ユ
ニット49が上記ケーシング5b内に設置される。尚、
この変速ユニット49をこのケーシング5b内に設置す
るに際しては、前記バルブケース39をこのケーシング
5b内に、適正な位置関係で別途支持固定する。この部
分の精度確保は、従来と同様にして行なう。
【0032】上述の様に構成する本発明のトロイダル型
無段変速機の場合には、上記各支持板13a、13aと
上記中間壁29とを上記ケーシング5bに対して、単一
の支持ブラケット38により支持する。この為、上記各
支持板13a、13aと上記中間壁29との位置関係を
適正に規制する作業が容易になる。この結果、上記各部
の精度を極端に高くしなくても、上記各支持板13a、
13aと上記中間壁29との、位置関係に関して必要と
する精度を確保できる。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上に述べた通り構成され作用
するので、精度良く伝達効率の良好なトロイダル型無段
変速機を低コストで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を、変速ユニットを
ケーシング内に組み込んだ状態で示す断面図。
【図2】断面部分を図1の表裏方向にずらせた状態で示
す、図1の上部に相当する断面図。
【図3】一部を省略して示す、図2のA−A断面図。
【図4】変速ユニットをケーシング内に組み込む以前の
状態で示す断面図。
【図5】トロイダル型無段変速機の基本構造を、最大減
速時の状態で示す略側面図。
【図6】同じく最大増速時の状態で示す略側面図。
【図7】トロイダル型無段変速機の具体的構造の第1例
を示す要部断面図。
【図8】図7のB−B断面図。
【図9】トロイダル型無段変速機の具体的構造の第2例
を示す要部断面図。
【図10】図9のC−C断面図。
【図11】同D−D断面図。
【符号の説明】
1 入力軸 2、2A、2B 入力側ディスク 2a 内側面 3 出力軸 4 出力側ディスク 4a 内側面 5、5a、5b ケーシング 6 枢軸 7 トラニオン 8 変位軸 9 パワーローラ 9a 周面 10 押圧装置 11、11a 入力軸 12、12a 出力歯車 13、13a、13b 支持板 14 スラスト玉軸受 15 スラストニードル軸受 16 外輪 17 アクチュエータ 18 円孔 19 ラジアルニードル軸受 20 外輪 21 制御弁 22 ステッピングモータ 23 スリーブ 24 スプール 25 ロッド 26 プリセスカム 27 リンク腕 28 円筒部 29 中間壁 30 通孔 31 転がり軸受 32 ラジアルニードル軸受 33 ボールスプライン 34 ローディングナット 35a、35b 皿板ばね 36a、36b 支持ポスト 37 取付片 38 支持ブラケット 39 バルブケース 40 支持ポスト 41 円孔 42 支持ポスト 43 ねじ 44 通孔 45 取付部 46 取付孔 47 ねじ 48 ねじ孔 49 変速ユニット 50 ねじ孔 51 駆動軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、このケーシング内に設け
    られた中間壁及び複数の支持板と、この中間壁に設けた
    通孔を挿通した状態で上記ケーシング内に回転自在に支
    持された回転軸と、それぞれが断面円弧形の凹面である
    互いの内側面同士を対向させた状態でこの回転軸の両端
    部に、それぞれこの回転軸と同期した回転を自在に支持
    された1対の第一ディスクと、それぞれが断面円弧形の
    凹面である互いの内側面をこれら各第一ディスクの内側
    面に対向させた状態で上記回転軸の中間部周囲で上記中
    間壁に対し、この回転軸に対する相対回転並びに互いに
    同期した回転を自在として支持された1対の第二ディス
    クと、それぞれが上記回転軸に対して捩りの位置に存在
    して上記支持板に枢支された枢軸を中心として揺動す
    る、上記両ディスクの内側面同士の間毎に複数個ずつの
    トラニオンと、これら各トラニオンの内側面から突出す
    る状態で設けられた変位軸と、これら各トラニオンの内
    側面に支持されてこの変位軸の周囲で回転自在であり、
    球状凸面とされたそれぞれの周面を上記両ディスクの内
    側面に当接させたパワーローラとを備えたトロイダル型
    無段変速機に於いて、上記各支持板は上記ケーシング内
    に、支持ブラケットにより支持されており、この支持ブ
    ラケットの一部に、上記中間壁を支持固定する為の取付
    部が固設されている事を特徴とするトロイダル型無段変
    速機。
  2. 【請求項2】 取付部に対して中間壁が、回転軸の軸方
    向に重ね合わされた状態で結合固定されている、請求項
    1に記載したトロイダル型無段変速機。
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