JP2003194129A - 車両のストラット装置 - Google Patents

車両のストラット装置

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JP2003194129A JP2001392100A JP2001392100A JP2003194129A JP 2003194129 A JP2003194129 A JP 2003194129A JP 2001392100 A JP2001392100 A JP 2001392100A JP 2001392100 A JP2001392100 A JP 2001392100A JP 2003194129 A JP2003194129 A JP 2003194129A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ストラットマウントとダストカバーとの係合が
容易で、水、泥水、埃等のピストンロッドへの侵入を確
実に防止する。 【解決手段】ダストカバー17はガイドヘルパー19の
内側に位置することなく設けられ、アッパラバーシート
15下面はガイドヘルパー19の外周面方向に延出さ
れ、ガイドヘルパー19外周面に沿ってリップ部15b
が下方に突出して形成され、ダストカバー17の上端部
17aを外周から覆う。ダストカバー17は樹脂材料で
形成され、上端部17aにはガイドヘルパー19の爪部
19bと嵌合する嵌合溝17bと爪部19bを上端面か
ら嵌合溝17bへ移動する挿通溝17cが形成され、挿
通溝17cと嵌合溝17bとの連結部位には狭窄部17
dが形成されている。そして、ストラットマウント13
とアッパラバーシート15下面とダストカバー17の上
端部17aとでラビリンス状のシールを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輪をシャシフレ
ームに懸架する車両のストラット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に車両のストラット装置において
は、図13、図14に示すように、コイルスプリング5
1の内側で、ストラットダンパ52の外筒の上端側から
ストラットマウント53にかけてストラットダンパ52
の外周を覆うダストカバー54は、走行時の振動で容易
に外れることの無いように、上部取り付け部分で確実な
結合が要求される。
【0003】このため、図13、図14に示すストラッ
ト装置では、ストラットマウント53の下面に設けた下
方に開口する筒状部材(ガイドヘルパー)55の下側端
部をフランジ状に形成(フランジ状部分55a)し、ゴ
ム材質のダストカバー54の上側部分をガイドヘルパー
55内に挿通すると共に、ダストカバー54の外周に鉤
部56を全周に亘り設け、ガイドヘルパー55のフラン
ジ状部分55aと係合して、ダストカバー54の上下の
移動を規制すると共に、ダストカバー54内への泥、
水、埃等の侵入を防止するように構成されている。
【0004】また、例えば、特開昭60−209号公報
では、ストラットマウントの下面に設けた下方に開口す
る筒状部材の内側に、ダストカバーの上端部を挿通し、
筒状部材の上端面にダストカバーの上端に形成した鉤部
を係合させたストラット装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
先行技術の前者にあっては、ガイドヘルパー55のフラ
ンジ状部分55aとダストカバー54の鉤部56を全周
に亘り隙間無く係合する作業は容易ではない。また、ガ
イドヘルパー55のフランジ状部分55aとダストカバ
ー54の鉤部56との係合部分(図14中、Mで示す部
分)には、水、泥、埃等が溜まり易く、ストラットダン
パ52の動きにより生じるポンプ作用によって、水、泥
水等がガイドヘルパー55とダストカバー54の間を吸
い上げられ、図14中、矢印Nの如く、ストラットダン
パ52のピストンロッド52aにまで到達し、防錆上好
ましくないという問題がある。
【0006】また、上述の先行技術の後者にあっても、
筒状部材の上端面にダストカバーの鉤部を係合させる作
業も容易ではなく、また、ストラットダンパの動きによ
り生じるポンプ作用によって、ストラットマウントの筒
状部材とダストカバーの間を水、泥水等が吸い上げら
れ、ストラットダンパのピストンロッドにまで到達し、
防錆上好ましくないという問題がある。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、ストラットマウントとダストカバーとの係合が容易
で、水、泥水、埃等のピストンロッドへの侵入をほぼ確
実に防止することができる車両のストラット装置を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の車両のストラット装置は、
車輪を回転自在に支持するハウジングに下端側を連結し
た外筒と、該外筒内に摺動自在に嵌装して上記外筒の上
端から上方に突出したピストンロッドとを有するストラ
ットダンパと、下方に開口する筒状部材を下面に有し、
該筒状部材の内側に上記ピストンロッドの上端側を挿通
して支持するストラットマウントと、上記ストラットダ
ンパの外周で上記外筒と上記ストラットマウントとの間
にそれぞれラバーシートを介して配設するコイルスプリ
ングと、上記コイルスプリングの内側で、上記ストラッ
トダンパの外筒の上端側から上記ストラットマウントに
かけて上記ストラットダンパの外周を覆うダストカバー
とを備えた車両のストラット装置において、少なくとも
上記ストラットマウントの筒状部材の外側に上記ダスト
カバーの上端部を配設し、上記ストラットマウントと上
記ストラットマウント側のラバーシート下面と上記ダス
トカバーの上端部とでラビリンス状のシールを形成した
ことを特徴としている。
【0009】また、本発明の請求項2記載の車両のスト
ラット装置は、請求項1記載の車両のストラット装置に
おいて、上記ストラットマウントの筒状部材の外周には
外側に突出する爪部を複数設け、上記ダストカバーの上
端には上記爪部が嵌合して上記ダストカバーの上下方向
の移動を規制する嵌合溝を形成すると共に、上記ストラ
ットマウントの筒状部材の外周に上記ダストカバーの上
端を勘合する際、上記爪部を上記嵌合溝へと導く挿通溝
を形成したことを特徴としている。
【0010】更に、本発明の請求項3記載の車両のスト
ラット装置は、請求項2記載の車両のストラット装置に
おいて、上記ダストカバーの挿通溝と嵌合溝との連結部
位には、狭窄部を形成したことを特徴としている。
【0011】また、本発明の請求項4記載の車両のスト
ラット装置は、請求項2又は請求項3記載の車両のスト
ラット装置において、上記ダストカバー上端の外周に
は、略周上で外側に突出する鍔状突起部を形成したこと
を特徴としている。
【0012】更に、本発明の請求項5記載の車両のスト
ラット装置は、請求項2乃至請求項4の何れか一つに記
載の車両のストラット装置において、上記ダストカバー
の挿通溝の側面には、上記ダストカバーの上端から挿通
する上記ストラットマウントの筒状部材の爪部を上記挿
通溝に案内するガイド部を形成したことを特徴としてい
る。
【0013】また、本発明の請求項6記載の車両のスト
ラット装置は、請求項1乃至請求項5の何れか一つに記
載の車両のストラット装置において、上記ストラットマ
ウント側のラバーシート下面は、上記ストラットマウン
トの筒状部材の外周面方向に延出して形成し、下方に突
出して上記筒状部材の外周に勘合する上記ダストカバー
の上端を外周から覆うリップ部を形成したことを特徴と
している。
【0014】更に、本発明の請求項7記載の車両のスト
ラット装置は、請求項1乃至請求項5の何れか一つに記
載の車両のストラット装置において、上記ストラットマ
ウント側のラバーシート下面は、上記ストラットマウン
トの筒状部材の外周面方向に延出して形成し、下方に突
出して上記筒状部材の外周に勘合する上記ダストカバー
の上端と略隙間無く嵌合するリップ部を形成したことを
特徴としている。
【0015】また、本発明の請求項8記載の車両のスト
ラット装置は、請求項6又は請求項7記載の車両のスト
ラット装置において、上記ストラットマウント側のラバ
ーシートの上記リップ部の外側に、一つ以上の他のリッ
プ部を並設したことを特徴としている。
【0016】更に、本発明の請求項9記載の車両のスト
ラット装置は、請求項1乃至請求項8の何れか一つに記
載の車両のストラット装置において、上記ダストカバー
は、樹脂材料で形成したことを特徴としている。
【0017】すなわち、上記請求項1記載の車両のスト
ラット装置は、ストラットマウントの筒状部材の外側に
ダストカバーの上端部を容易に係合することができる。
また、ダストカバーの上端部は、ストラットマウントの
筒状部材の外側に配設し、更に、ストラットマウントと
ストラットマウント側のラバーシート下面とダストカバ
ーの上端部とでラビリンス状のシールを形成したので、
水、泥水、埃等のピストンロッドへの侵入を確実に防止
することができる。
【0018】この際、上記請求項2記載の車両のストラ
ット装置では、ストラットマウントの筒状部材の外周に
ダストカバーの上端を勘合する際は、まず、ストラット
マウントの筒状部材の複数の爪部をダストカバーの挿通
溝を通過させ、これら爪部をダストカバーの嵌合溝へと
導いて、これら爪部と嵌合溝とを嵌合し、ストラットマ
ウントの筒状部材とダストカバーの上端とを連結する。
【0019】また、上記請求項3記載の車両のストラッ
ト装置では、請求項2記載の車両のストラット装置にお
いて、ダストカバーの挿通溝と嵌合溝との連結部位に狭
窄部を形成することにより、嵌合溝に嵌合したストラッ
トマウントの筒状部材の爪部の挿通溝への抜け止めを図
ることができ、また、爪部を挿通溝から嵌合溝へと移動
して嵌める作業の節度感を与えることが可能となる。
【0020】更に、上記請求項4記載の車両のストラッ
ト装置では、請求項2又は請求項3記載の車両のストラ
ット装置において、ダストカバー上端の外周に、略周上
で外側に突出する鍔状突起部を形成することにより、ス
トラットマウントとストラットマウント側のラバーシー
ト下面とダストカバーの上端部とで形成されるラビリン
ス状のシールが、より確実なシールとなる。
【0021】また、上記請求項5記載の車両のストラッ
ト装置では、請求項2乃至請求項4の何れか一つに記載
の車両のストラット装置において、ダストカバーの挿通
溝の側面には、ダストカバーの上端から挿通するストラ
ットマウントの筒状部材の爪部を挿通溝に案内するガイ
ド部を形成したので、ストラットマウントの筒状部材の
複数の爪部をダストカバーの挿通溝に嵌める作業が、よ
り簡単に行える。
【0022】更に、上記請求項6記載の車両のストラッ
ト装置では、請求項1乃至請求項5の何れか一つに記載
の車両のストラット装置において、ストラットマウント
側のラバーシート下面は、ストラットマウントの筒状部
材の外周面方向に延出して形成し、下方に突出して筒状
部材の外周に勘合するダストカバーの上端を外周から覆
うリップ部を形成することで、具体的に、ストラットマ
ウントとストラットマウント側のラバーシート下面とダ
ストカバーの上端部とで形成されるラビリンス状のシー
ルを形成する。
【0023】また、上記請求項7記載の車両のストラッ
ト装置では、請求項1乃至請求項5の何れか一つに記載
の車両のストラット装置において、ストラットマウント
側のラバーシート下面は、ストラットマウントの筒状部
材の外周面方向に延出して形成し、下方に突出して筒状
部材の外周に勘合するダストカバーの上端と略隙間無く
嵌合するリップ部を形成して、シールをより確実なもの
とする。
【0024】更に、上記請求項8記載の車両のストラッ
ト装置では、請求項6又は請求項7に記載の車両のスト
ラット装置において、ストラットマウント側のラバーシ
ートのリップ部の外側に、一つ以上の他のリップ部を並
設することで、シールをより確実なものとする。
【0025】また、上記請求項9記載の車両のストラッ
ト装置では、請求項1乃至請求項8の何れか一つに記載
の車両のストラット装置において、ダストカバーは、樹
脂材料で形成することにより、ダストカバーの厚さを薄
くし、軽量で、安価で、耐久性に優れたものとする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1乃至図12は本発明の実施の
一形態に係わり、図1はリヤサスペンションの車輪部分
の概略構成を示す平面図、図2は図1の後面図、図3は
ストラット装置の構成部品の分解説明図、図4はストラ
ットマウントへの各部品の取り付け構造を示す断面図、
図5はガイドヘルパーの上面図、図6はダストカバーの
上面図、図7は図6の各断面を示す説明図、図8はガイ
ドヘルパーへのダストカバーの取り付けを説明する斜視
図、図9は他の例によるダストカバーの上側部分の斜視
図、図10は図9のダストカバーを取り付けた際のスト
ラットマウントへの各部品の取り付けを示す断面図、図
11は更に他の例によるダストカバーの上側部分の斜視
図、図12はストラットマウント側のラバーシートの下
面の他の例の説明図である。
【0027】図1及び図2において、符号1は車両のリ
ヤサスペンションを示し、リヤクロスメンバ2からは側
方に向けて、前後平行に2本のラテラルリンク3(フロ
ントラテラルリンク3a、リヤラテラルリンク3b)が
延出され横置きされている。
【0028】フロントラテラルリンク3aとリヤラテラ
ルリンク3bの外側端部は、リヤアクスル4の端部を支
持するリヤハウジング5と共に、長尺のラテラルリンク
アウタボルト6で連結されている。また、左右のリヤラ
テラルリンク3bの外側端部近傍には、スタビリンク7
がそれぞれ設けられており、これらスタビリンク7間に
はリヤスタビライザ8が架設されている。
【0029】リヤハウジング5には、車体に一端が連結
され後方に延出されたトレーリングリンク9の後端部が
連結され、また、上下に設けられるストラット装置10
の下端部が連結されている。
【0030】これにより、車輪の前後方向の入力は、ト
レーリングリンク9で、左右方向の入力は、ラテラルリ
ンク3で、上下方向の入力はストラット装置10でそれ
ぞれ受け持たされている。
【0031】ストラット装置10は、図3に示すよう
に、リヤハウジング5に下端部を連結する外筒11a
と、外筒11a内に摺動自在に嵌装して外筒11aの上
端から上方に突出したピストンロッド11bとを有する
ストラットダンパ11と、上面がキャップ12でカバー
されるストラットマウント13と、ストラットダンパ1
1の外周で外筒11aとストラットマウント13との間
にそれぞれロアラバーシート14とアッパラバーシート
15を介して配設されるコイルスプリング16と、コイ
ルスプリング16の内側で、ストラットダンパ11の外
筒11aの上端側からストラットマウント13にかけて
ストラットダンパ11の外周を覆うダストカバー17
と、ダストカバー17内でピストンロッド11bに周設
されて、ストラットマウント13の下面に当接されるヘ
ルパー18とを有して主要に構成されている。
【0032】図4に示すように、ストラットマウント1
3の下面には、中央に孔19aを有し、下方に開口する
筒状部材(ガイドヘルパー)19が溶着されており、こ
のガイドヘルパー19の内側に、ストラットダンパ11
のピストンロッド11bの上端が挿通されて弾性的に支
持されている。また、図5に示すように、ガイドヘルパ
ー19の下端には、外側に突出する所定の幅を有する4
つの爪部19bが設けられている。
【0033】ロアラバーシート14とアッパラバーシー
ト15とは、ゴム材料にて形成されている。そして、コ
イルスプリング16が移動するのを防止するため、アッ
パラバーシート15の下面の中央は、下方に凸状に形成
され、この凸状部15aの周りにコイルスプリング16
の上端が嵌め込まれている。尚、図示しないが、ロアラ
バーシート14も、コイルスプリング16が移動するの
を防止するため、上面の中央は上方に凸状に形成され、
この凸状部の周りにコイルスプリング16の下端が嵌め
込まれている。
【0034】アッパラバーシート15の下面は、ストラ
ットマウント13のガイドヘルパー19の外周面方向に
延出して形成され、ガイドヘルパー19の近傍で、この
ガイドヘルパー19の外周面に沿ってリップ部15bが
下方に突出して形成されている。このリップ部15b
は、ガイドヘルパー19の外側面に嵌合されるダストカ
バー17の上端部17aとオーバーラップする長さに形
成されており、ダストカバー17の上端部17aを外周
から覆ってラビリンス状のシールを形成し、ダストカバ
ー17の上端部17a側に、泥、水、埃等が侵入するこ
とを防止している。
【0035】ダストカバー17は、樹脂材料で形成され
ている。そして、図6、図7に示すように(図6中のA
断面、B断面、C断面、D断面は、それぞれ図7中の
(a)、(b)、(c)、(d)に対応)、ダストカバ
ー17の内面には、上端部17aの最下部に、ガイドヘ
ルパー19の4つの爪部19bと嵌合する所定長さの4
つの嵌合溝17bが略同一円周上に水平に形成されてい
る。そして、これらの嵌合溝17bの一端側は、ガイド
ヘルパー19の4つの爪部19bをダストカバー17の
上端面から直線的に移動させることが可能な幅に形成さ
れた4つの挿通溝17cの下部と連結されており、この
挿通溝17cと嵌合溝17bとの連結部位には、ガイド
ヘルパー19の爪部19bの断面より小さな断面の狭窄
部17dが形成されている。
【0036】従って、ストラットマウント13のガイド
ヘルパー19にダストカバー17の上端部17aを嵌め
る作業は、図8に示すように、まず、ガイドヘルパー1
9の下方から4つの爪部19bを4つの挿通溝17cに
合わせてダストカバー17の上端部17aを上方に移動
させる。その後、図8中の矢印で示すように、ダストカ
バー17の上端部17aを反時計回りに回転させること
により、ガイドヘルパー19の4つの爪部19bを4つ
の嵌合溝17bに嵌め込むことで行われ、これにより、
ストラットマウント13のガイドヘルパー19にダスト
カバー17が上下に移動することなく確実に固定される
こととなる。ダストカバー17の上端部17aを時計回
りに回転させる際、4つの爪部19bは、それぞれ狭窄
部17dを通過するため、作業者は、4つの爪部19b
が挿通溝17cから嵌合溝17bへと移動している感触
が得られる。そして、4つの爪部19bが狭窄部17d
の通過を終え、嵌合溝17bへの移動を完了すると、回
転させる感触が軽くなり、作業者は、4つの爪部19b
が嵌合溝17bへの移動を完了したことを知ることがで
きる。また、狭窄部17dが設けられていることによ
り、嵌合溝17bに勘合された爪部19bが、振動等に
より、挿通溝17c側に回転されることが防止され、抜
け止めの効果が得られるようになっている。
【0037】尚、図9に示すように、ダストカバー17
の上端部17aの嵌合溝17bの上方の外周には、略周
上で外側に突出する鍔状の突起部20を上下に1つ以上
形成しても良い(図9では鍔状突起部20を1つ形成し
た例を示している)。このような鍔状突起部20を形成
することにより、図10に示すように、ストラットマウ
ント13とアッパラバーシート15下面とダストカバー
の上端部17aとにより形成するラビリンス状のシール
がより複雑なシールとなり、泥、水、埃等が侵入するこ
とをより確実に防止する。
【0038】また、図11に示すように、ダストカバー
17の挿通溝17c同士は上部で解放連結し、ガイド部
として、この連結部分の下面をテーパ面21に形成し
て、ダストカバー17の上端部17aの何れからガイド
ヘルパー19の爪部19bが挿通されても爪部19bを
容易に挿通溝17cへと導けるように形成しても良い。
【0039】更に、本発明の実施の形態では、アッパラ
バーシート15の下面に形成するリップ部15bは、ダ
ストカバー17の上端部17aを外周から覆うように一
重に形成しているが、このリップ部は、図12(a)に
示すように、ダストカバー17の上端と略隙間無く嵌合
して、より確実にシールするリップ部22であっても良
い。また、アッパラバーシート15の下面に形成するリ
ップ部15bは、図12(b)に示すように、複数のリ
ップ部23として複雑なラビリンス形状のシールを実現
して、より確実にシールするものであっても良い。
【0040】また、本発明の実施の形態では、リヤサス
ペンションのストラット装置10を例に説明している
が、フロントサスペンションのストラット装置において
も本発明が適用できることは云うまでもない。
【0041】このように本発明の実施の形態によれば、
ストラットマウント13のガイドヘルパー19の内側に
位置することなくガイドヘルパー19の外側にダストカ
バー17の上端部17aを配設し、ストラットマウント
13とアッパラバーシート15の下面とダストカバー1
7の上端部17aとでラビリンス状のシールを形成して
いる。このため、ガイドヘルパー19の外側にダストカ
バー17の上端部17aを容易に係合することができ、
また、ダストカバー17の上端部17aは、ストラット
マウント13のガイドヘルパー19の内側に位置するこ
となく、更に、形成されるラビリンス状のシールによ
り、泥水、埃等のピストンロッドへの侵入を確実に防止
することができる。
【0042】また、ストラットマウント13のガイドヘ
ルパー19にダストカバー17の上端部17aを嵌める
作業は、ガイドヘルパー19の下方から4つの爪部19
bを4つの挿通溝17cに合わせてダストカバー17の
上端部17aを上方に移動させる。その後、ダストカバ
ー17の上端部17aを反時計回りに回転させ、ガイド
ヘルパー19の4つの爪部19bを4つの嵌合溝17b
に嵌め込むことで容易に、ストラットマウント13のガ
イドヘルパー19にダストカバー17が上下に移動する
ことなく確実に固定することができる。
【0043】そして、挿通溝17cと嵌合溝17bとの
連結部位には、ガイドヘルパー19の爪部19bの断面
より小さな断面の狭窄部17dが形成されているので、
嵌合溝17bに嵌合したガイドヘルパー19の爪部19
bの挿通溝17cへの抜け止めとなり、また、爪部19
bを挿通溝17cから嵌合溝17bへと移動して嵌める
作業の節度感を与えることが可能となる。
【0044】また、ダストカバー17は、樹脂材料で形
成することで、ダストカバー17の厚さを薄くし、軽量
で、安価で、耐久性に優れたものとすることが可能とな
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
トラットマウントとダストカバーとの係合が容易で、
水、泥水、埃等のピストンロッドへの侵入をほぼ確実に
防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リヤサスペンションの車輪部分の概略構成を示
す平面図
【図2】図1の後面図
【図3】ストラット装置の構成部品の分解説明図
【図4】ストラットマウントへの各部品の取り付け構造
を示す断面図
【図5】ガイドヘルパーの上面図
【図6】ダストカバーの上面図
【図7】図6の各断面を示す説明図
【図8】ガイドヘルパーへのダストカバーの取り付けを
説明する斜視図
【図9】他の例によるダストカバーの上側部分の斜視図
【図10】図9のダストカバーを取り付けた際のストラ
ットマウントへの各部品の取り付け構造を示す断面図
【図11】更に他の例によるダストカバーの上側部分の
斜視図
【図12】ストラットマウント側のラバーシートの下面
の他の例の説明図
【図13】従来のストラットマウントへの各部品の取り
付け構造の一例を示す断面図
【図14】図13のガイドヘルパーとダストカバーの係
合部分の拡大図
【符号の説明】
1 リヤサスペンション 10 ストラット装置 11 ストラットダンパ 11a 外筒 11b ピストンロッド 13 ストラットマウント 14 ロアラバーシート 15 アッパラバーシート 15b リップ部 16 コイルスプリング 17 ダストカバー 17a 上端部 17b 嵌合溝 17c 挿通溝 17d 狭窄部 19 ガイドヘルパー(筒状部材) 19b 爪部 20 鍔状突起部 21 テーパ面(ガイド部) 22 リップ部 23 リップ部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を回転自在に支持するハウジングに
    下端側を連結した外筒と、該外筒内に摺動自在に嵌装し
    て上記外筒の上端から上方に突出したピストンロッドと
    を有するストラットダンパと、 下方に開口する筒状部材を下面に有し、該筒状部材の内
    側に上記ピストンロッドの上端側を挿通して支持するス
    トラットマウントと、 上記ストラットダンパの外周で上記外筒と上記ストラッ
    トマウントとの間にそれぞれラバーシートを介して配設
    するコイルスプリングと、 上記コイルスプリングの内側で、上記ストラットダンパ
    の外筒の上端側から上記ストラットマウントにかけて上
    記ストラットダンパの外周を覆うダストカバーとを備え
    た車両のストラット装置において、 少なくとも上記ストラットマウントの筒状部材の外側に
    上記ダストカバーの上端部を配設し、上記ストラットマ
    ウントと上記ストラットマウント側のラバーシート下面
    と上記ダストカバーの上端部とでラビリンス状のシール
    を形成したことを特徴とする車両のストラット装置。
  2. 【請求項2】 上記ストラットマウントの筒状部材の外
    周には外側に突出する爪部を複数設け、上記ダストカバ
    ーの上端には上記爪部が嵌合して上記ダストカバーの上
    下方向の移動を規制する嵌合溝を形成すると共に、上記
    ストラットマウントの筒状部材の外周に上記ダストカバ
    ーの上端を勘合する際、上記爪部を上記嵌合溝へと導く
    挿通溝を形成したことを特徴とする請求項1記載の車両
    のストラット装置。
  3. 【請求項3】 上記ダストカバーの挿通溝と嵌合溝との
    連結部位には、狭窄部を形成したことを特徴とする請求
    項2記載の車両のストラット装置。
  4. 【請求項4】 上記ダストカバー上端の外周には、略周
    上で外側に突出する鍔状突起部を形成したことを特徴と
    する請求項2又は請求項3記載の車両のストラット装
    置。
  5. 【請求項5】 上記ダストカバーの挿通溝の側面には、
    上記ダストカバーの上端から挿通する上記ストラットマ
    ウントの筒状部材の爪部を上記挿通溝に案内するガイド
    部を形成したことを特徴とする請求項2乃至請求項4の
    何れか一つに記載の車両のストラット装置。
  6. 【請求項6】 上記ストラットマウント側のラバーシー
    ト下面は、上記ストラットマウントの筒状部材の外周面
    方向に延出して形成し、下方に突出して上記筒状部材の
    外周に勘合する上記ダストカバーの上端を外周から覆う
    リップ部を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求
    項5の何れか一つに記載の車両のストラット装置。
  7. 【請求項7】 上記ストラットマウント側のラバーシー
    ト下面は、上記ストラットマウントの筒状部材の外周面
    方向に延出して形成し、下方に突出して上記筒状部材の
    外周に勘合する上記ダストカバーの上端と略隙間無く嵌
    合するリップ部を形成したことを特徴とする請求項1乃
    至請求項5の何れか一つに記載の車両のストラット装
    置。
  8. 【請求項8】 上記ストラットマウント側のラバーシー
    トの上記リップ部の外側に、一つ以上の他のリップ部を
    並設したことを特徴とする請求項6又は請求項7記載の
    車両のストラット装置。
  9. 【請求項9】 上記ダストカバーは、樹脂材料で形成し
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか一つ
    に記載の車両のストラット装置。
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