JP2003192926A - プリント配線基板穿孔用樹脂組成物、該組成物よりなるシート及びかかるシートを用いたプリント配線基板の穿孔方法 - Google Patents
プリント配線基板穿孔用樹脂組成物、該組成物よりなるシート及びかかるシートを用いたプリント配線基板の穿孔方法Info
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Abstract
加工位置精度やめっき付きまわり性に優れ、かつ保存安
定性の良好なプリント配線基板穿孔用樹脂組成物及びそ
れを用いた穿孔用シート、かかるシートを用いたプリン
ト配線基板の穿孔方法を提供する。 【解決手段】 (A)水溶性高分子を40〜99重量%
及び(B)エチレンオキ かつエチレンオキシド成分が全体の50〜90重量%を
占め、20℃における粘度が200〜60000mPa
・sのポリアルキレングリコール系ランダム共重合体を
1〜60重量%含有してなる組成物、更に必要に応じて
下記一般式(1)で示される化合物の重合体を含有して
なる。 (ここでR1は水素又はメチル基で、nは10〜22の
整数である。)
Description
基板等の積層板にスルーホールを形成させるための孔あ
け(穿孔)加工に有用なプリント配線基板穿孔用樹脂組
成物、該組成物よりなるシート及びかかるシートを用い
たプリント配線基板の穿孔方法に関するものである。
ホールを穿孔する場合は、孔径が大きい場合は基板に直
接ドリルを当てて穿孔が行われるが、孔径の小さい汎用
品の基板では、一般に上記基板上にアルミニウム箔等の
金属薄膜と各種の水溶性化合物の層を配置し、ドリル、
錐、あるいはパンチャー等を用いて貫孔している。上記
方法において、水溶性化合物膜の使用は、基板表面の凹
凸が原因となるドリルビット部の逃げを防止して目的と
するスルーホール部の位置にドリル先端部を正確に設定
する、つまり加工位置精度の確保の目的で用いられ、更
にアルミニウム箔の使用は基板の穿孔終了後、ドリルの
引抜きの際に基板上の銅面の剥離防止、いわゆるバリ防
止と共に穿孔時に発生するスルーホール部の発熱に帰因
するスルーホール部の目づまりや切削クズの付着のトラ
ブルを避けるためのもので、かかるアルミニウム箔/水
溶性化合物膜の積層体の利用によって効率よくスルーホ
ール加工を実施している。その上、水溶性化合物膜は、
穿孔終了後に基板を水洗することによって、基板からの
除去が可能であるという長所も持っている。
公知文献として、例えば、特開平4−92488号公
報、特開平4−92494号公報には、基板の片面あ
るいは両面にポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール等のポリアルキレングリコール類を配置する
ことが、更に特開平4−92493号公報には、ポリ
オキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロック共重合
体が、特開平7−96499号公報にはポリアルキレ
ンオキシド化合物と多価カルボン酸及び/又はジイソシ
アネート化合物よりなる水溶性高分子が、特開平10
−6298号公報にはかかる水溶性高分子と金属化合物
よりなる組成物が使用されることがいずれも記載されて
いる。
、及びの開示技術では、スルーホールの穿孔時に
水溶性化合物膜面にべたつきが生じ易く、スルーホール
部の加工位置精度が低下したり、又、水溶性化合物を膜
状で使用しようとする時に、成形性に劣るためシート状
に成形しにくいというような問題点を有している。又、
上記、の開示技術でも、特にドリル径が0.15m
mのように細いドリルを使用する、特に連続して穿孔を
実施する場合の加工位置精度の点で改善の余地がある。
更に〜のいずれの開示技術も近時のより高度な品質
要求の一つであるめっき付きまわり性、つまりスルーホ
ール内にめっきを施す場合、均一なめっき加工が実施で
きるという点、又組成物やそれから得られるシートを長
期間放置した時の保存安定性に問題があり、穿孔時にシ
ートの反りや割れの発生等、いわゆる可塑性の点で更な
る改良が必要である。
め、本発明者らが鋭意検討した結果、(A)水溶性高分
子を40〜99重量%及び(B)エチレンオキシド成分
−[CH2CH2O]− かつエチレンオキシド成分が全体の50〜90重量%を
占め、20℃における粘度が200〜60000mPa
・sのポリアルキレングリコール系ランダム共重合体を
1〜60重量%含有してなる樹脂組成物、更に必要に応
じて下記一般式(1)で示される化合物の重合体を含有
してなるプリント配線基板穿孔用樹脂組成物が、かかる
欠点を解決することを見いだし本発明を完成した。 (ここでR1は水素又はメチル基で、nは10〜22の
整数である。)
穿孔用樹脂組成物について述べる。本発明の組成物は、
(A)水溶性高分子と(B)上記特定の構造のポリアル
キレングリコール系ランダム共重合体を配合してなるも
ので、かかる(A)水溶性高分子としては、ポリビニル
アルコール系樹脂、ポリアルキレングリコール、澱粉、
ポリアクリル酸ナトリウム、セルロース誘導体、カゼイ
ン、アルギン酸ナトリウム、ペクチン、ポリアクリルア
ミド、ポリエチレンイミン、ポリビニルピロリドン等が
例示されるが、ポリビニルアルコール系樹脂がドリル穿
孔時の加工位置精度が良好な点で好ましい。以下ポリビ
ニルアルコール系樹脂を使用する場合について説明す
る。
は、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール
のいずれでもよく、該ポリビニルアルコールは酢酸ビニ
ルを単独重合し、更にそれをケン化して製造される。ま
た変性ポリビニルアルコールは酢酸ビニルと他の不飽和
単量体との重合体をケン化して製造されたり、ポリビニ
ルアルコールを後変性して製造される。上記で他の不飽
和単量体としては、例えばエチレン、プロピレン、イソ
ブチレン、α−オクテン、α−ドデセン、α−オクタデ
セン等のオレフィン類、アクリル酸、メタクリル酸、ク
ロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸等
の不飽和酸類あるいはその塩あるいはモノ又はジアルキ
ルエステル等、アクリロニトリル、メタアクリロニトリ
ル等のニトリル類、アクリルアミド、メタクリルアミド
等のアミド類、エチレンスルホン酸、アリルスルホン
酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸あ
るいはその塩、アルキルビニルエーテル類、N−アクリ
ルアミドメチルトリメチルアンモニウムクロライド、ア
リルトリメチルアンモニウムクロライド、ジメチルアリ
ルビニルケトン、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、
塩化ビニリデンがある。
エーテル、ポリオキシプロピレン(メタ)アリルエーテ
ルなどのポリオキシアルキレン(メタ)アリルエーテ
ル、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレート、ポリオ
キシプロピレン(メタ)アクリレート等のポリオキシア
ルキレン(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレン
(メタ)アクリルアミド、ポリオキシプロピレン(メ
タ)アクリルアミド等のポリオキシアルキレン(メタ)
アクリルアミド、ポリオキシエチレン(1−(メタ)ア
クリルアミドー1,1−ジメチルプロピル)エステル、
ポリオキシエチレンビニルエーテル、ポリオキシプロピ
レンビニルエーテル、ポリオキシエチレンアリルアミ
ン、ポリオキシプロピレンアリルアミン、ポリオキシエ
チレンビニルアミン、ポリオキシプロピレンビニルアミ
ン等が挙げられる。又後変性の方法としては、ポリビニ
ルアルコールをアセト酢酸エステル化、アセタール化、
ウレタン化、エーテル化、グラフト化、リン酸エステル
化、オキシアルキレン化する方法等が挙げられる。
も、ケン化度が40モル%以上のものが好ましく、更に
は65〜100モル%、特には70〜99モル%が有利
である。かかるケン化度が40モル%未満では、水溶性
が低下して穿孔後の水洗に労力を要し好ましくない。
0mPa・sが好ましく、更には2.5〜70mPa・
s、特には2.5〜60mPa・sが有利である。該粘
度が2.5mPa・s未満では、本発明の組成物をシー
トの形状にして使用する時に強度が劣り穿孔時にシート
の破壊が起ることがあり、一方100mPa・sを越え
るとシートへの製膜性が悪くなり好ましくない。尚、上
記粘度はJIS K6726に準じて測定されるもので
ある。
レングリコール系ランダム共重合体について説明する。
かかる共重合体はエチレンオキシド成分−[CH2CH2
O]−と炭素数3以上の かつエチレンオキシド成分が全体の50〜90重量%を
占め、20℃における粘度が200〜60000mPa
・sのポリアルキレングリコール系ランダム共重合体で
ある。炭素数3以上のアルキレンオキシドとしてはプロ
ピレンオキシド、テトラメチレンオキシド、1,5−ペ
ンタンオキシド等が例示されるが、実用的にはプロピレ
ンオキシドが多用される。かかるランダム共重合体はエ
チレンオキシドと炭素数3以上のアルキレンオキシドと
を反応器に一括仕込みし、縮重合することによって容易
に製造できる。
が全体の50〜90重量%であることが必要で、50重
量%未満ではシートの水溶性が低下して、穿孔後のシー
トの水洗除去に時間がかかり過ぎ、90重量%を越える
と水溶性高分子との相溶性が低下するという欠点が顕著
になる。かかるランダム共重合体は室温において液状で
あり、20℃における粘度が200〜60000mPa
・s、好ましくは300〜5000mPa・sであるこ
とも大きな特徴であり、かかる性質を備えているために
ポリビニルアルコール系樹脂との相溶性に優れる利点が
ある。同じモノマー成分からなるポリアルキレングリコ
ールブロック共重合体が室温で固体状であるために、か
かる性能が得難い点で大きな違いがある。
子と(B)ポリアルキレングリコール系ランダム共重合
体との配合割合は、(A)を40〜99重量%、好まし
くは55〜85重量%、(B)を1〜60重量%、好ま
しくは15〜45重量%の範囲とすることが必要であ
る。(B)の配合量が1重量%未満ではシートの可塑性
が低下し、60重量%を越えるとシートの表面タックが
強すぎる欠点が顕著になり実用的でなくなる。
り性等の向上を目的として、下記一般式(1)で示され
る化合物の重合体、好ましくは該化合物と他の化合物の
共重合体を混合することも可能である。 (ここでR1は水素又はメチル基で、nは10〜22の
整数である。)
るが、好ましくは15〜20で、かかるnが9以下の化
合物を共重合して得られる共重合体を使用する時は樹脂
組成物の成形性が劣り、逆に23以上では(A)水溶性
高分子との相溶性が悪く好ましくない。上記一般式
(1)で示される化合物の具体例としては、ステアリル
(メタ)アクリレート、ペンタデカ(メタ)アクリレー
ト、パルミチル(メタ)アクリレート、ヘプタデカン
(メタ)アクリレート等を挙げることができ、好適には
ステアリル(メタ)アクリレートが用いられる。
共重合される他の化合物としては、特に限定されること
はないが、アクリル系化合物が好ましく、その具体例と
しては、(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレ
ート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)
アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベ
ンジル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
グリシジル(メタ)アクリレートなどが例示され、好適
にはアクリル酸が用いられる。
に、上記一般式(1)で示される化合物と他の化合物と
の共重合比は50/50〜95/5(重量比)の範囲と
することが好ましく、更には70/30〜90/10で
ある。かかる共重合比が50/50未満では、本発明の
組成物をシート状にして長期放置した時に保存安定性が
低下して可塑性が失われたり、それを用いて穿孔した時
にシートの反りや割れが起こることがあり、95/5を
越えると穿孔用シートの保存時にシート中にゲル状物が
析出することがあり好ましくない。共重合は通常溶液重
合が実施され、得られる共重合体は反応液がそのまま用
いられることがあるが、通常は樹脂濃度を調整して用い
られる。共重合体の重量平均分子量としては1000〜
200000であることが好ましく、更には3000〜
100000である。重量平均分子量が1000未満で
は(A)水溶性高分子との相溶性に劣ることがあり、2
00000を越えると穿孔シートを作製して長期放置し
た時に可塑性が低下することがある。
供されることがあり、例えばステアリルメタクリレート
/アクリル酸共重合体の溶剤溶液である新中村化学社製
「バナレジン2203」、「バナレジン2205」、
「バナレジン2206」、「バナレジン2207」等が
挙げられる。
合量は(A)と(B)との組成物を30〜90重量%、
共重合体を10〜70重量%の割合にするのが有利であ
り、共重合体の配合量が10重量%未満では併用の効果
に乏しく、70重量%を越えるとシートの水溶性が低下
することがある。
ン界面活性剤等の滑剤、防錆剤、リン酸エステル類等の
安定剤の他、金属粉体、無機粉体等の公知の添加剤等を
添加しても差し支えない。
シートとして用いる(以下穿孔用シートと称する)場
合、組成物を単独のシートとして、あるいは支持体に該
組成物をラミネートした積層シートとして利用され、実
用的には積層シートが有利である。
の方法により製造される。単独のシートとするには、例
えば溶液流延法、Tダイやインフレーションでの溶融押
出法、またはカレンダ法等の汎用の製膜手段を採用すれ
ば良い。製膜時には組成物は水溶液又は分散液に調製さ
れたり、ペレット化が行われたりする。穿孔用シートの
厚みとしては、10〜1000μmの範囲に設定するこ
とが好ましい。
率は0.5〜10重量%になるように調整するのが好ま
しく、更には、1〜7重量%が好ましい。かかる含水率
が0.5重量%未満ではシート成形時にクラックが発生
し易く、10重量%を越えると成形機からのシートの剥
離性が劣り好ましくない。
ては特に限定するものではないが金属箔、プラスチック
フィルム、プラスチックシートが好ましい。中でも、ア
ルミニウム,亜鉛,鉄等の金属箔が好ましい。支持体の
厚みは、通常50〜300μmが好ましく、更には50
〜250μmに設定される。
10〜700μmの範囲に設定することが好ましい。ま
た、穿孔用シート全体の厚みは、特に限定するものでは
ないが、60〜1000μmの範囲となるよう設定す
る。
面あるいは両面に金属箔等の支持体をラミネートして一
体化した状態にすればよく、一体化にはコーティング
法、その他熱蒸着法やドライラミ法がある。通常はコー
ティング法が有利であり、ポリビニルアルコール系樹脂
とポリアルキレングリコール系ランダム共重合体との水
性液を上記支持体面にコーティングし、その後40〜1
00℃の温度で乾燥する手順で行われる。かかる場合も
組成物層の含水率は上記の単独層の時と同様の範囲に調
整するのが好ましい。
板を穿孔する方法は、次の様にして行われる。まず用い
られるプリント配線基板は、通常は銅等の金属箔と電気
絶縁体とが積層され一体化した基板であり、例えば外層
に金属箔を配置したエポキシ基板等の金属箔張積層板,
内層にプリント配線回路を有する多層積層板,プリント
配線回路を有する金属箔張積層板,金属箔張プラスチッ
クフィルム等が挙げられる。
シートを配置し、このシートを介してプリント配線基板
の所定の位置に、ドリルあるいは錐等により所定の大き
さのスルーホールを穿孔する。該穿孔用シートが積層シ
ートの場合は、シートの支持体面とプリント配線基板面
が接するように配置するのが加工位置精度を上げる点で
好ましい。また、複数枚のプリント配線基板を積層して
同時に穿孔することも可能であり、この時にプリント配
線基板間に本発明の穿孔用シートを介在させるのが有利
である。
する。なお、例中「%」、「部」とあるのは、断りのな
い限り重量基準を意味する。 実施例1(穿孔用シートの製造) シート1:ケン化度78モル%、4%水溶液の粘度13
mPa・sのポリビニルアルコール系樹脂〔日本合成化
学工業株式会社製「ゴーセノールKM−11」〕70部
を室温の精製水300部に投入し、撹拌しながら加温し
て溶解させ、その水溶液に更に20℃における粘度が4
00mPa・sのエチレンオキシド・プロピレンオキシ
ドランダム共重合体(エチレンオキシド含有量75%、
プロピレンオキシド含有量25%)[日本油脂株式会社
製「ユニセーフ75DE−25」]30部を添加し均一
になるまで撹拌し組成物の水溶液(固形分濃度25部)
を得た。
箔上に150μmのクリアランスでコーティングして、
90℃で20時間乾燥して膜厚40μmの塗膜を形成さ
せ該層の含水率が2%の全膜厚140μmの穿孔用シー
トを得た。
ロピレンオキシドランダム共重合体に変えて、20℃に
おける粘度が3000mPa・sのエチレンオキシド・
プロピレンオキシドランダム共重合体(エチレンオキシ
ド含有量75%、プロピレンオキシド含有量25%)
[日本油脂株式会社製「ユニセーフ75DE−17
0」]を使用して穿孔用シートを得た。
系樹脂に変えて、ケン化度72モル%、4%水溶液粘度
7mPa・sのポリビニルアルコール系樹脂[日本合成
化学工業株式会社製「ゴーセノールKP−08」]を使
用した以外は同例とおなじ製造を行ない穿孔用シートを
得た。
系樹脂に変えて、ケン化度88モル%、4%水溶液粘度
52mPa・sのポリビニルアルコール系樹脂[日本合
成化学工業株式会社製「ゴーセノールGH−23」]を
使用した以外は同例とおなじ製造を行ない穿孔用シート
を得た。
液を275μmのクリアランスでガラス上に塗工、乾燥
し、乾燥後組成物層をガラスから剥離して70μm厚の
組成物単独膜からなる穿孔用シートを得た。
%とした100μm厚の穿孔用シートを得た。
系樹脂の使用量を80部に、エチレンオキシド・プロピ
レンオキシドランダム共重合体の使用量を20部に変え
た以外は同例とおなじ製造を行ない穿孔用シートを得
た。
20000のステアリルメタクリレート/アクリル酸
(共重合比85/15)の共重合体の55%トルエン/
イソプロパノール(重量比7/3)溶液[新中村化学社
製「バナレジン2207」]80部を撹拌下に混合した
以外は同例とおなじ製造を行なって膜厚30μmの穿孔
用シートを得た。
ドランダム共重合体の使用量を0.1部に変えた穿孔用
シートAを得た。
ドランダム共重合体の使用量を70部に変えた穿孔用シ
ートBを得た。
ドランダム共重合体に変えて、重量平均分子量3300
のエチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重
合体(エチレンオキシド含有量40%、プロピレンオキ
シド含有量60%、融点35℃)[日本油脂株式会社製
「プロノン204」]を使用して穿孔用シートCを得
た。
プリント配線基板の穿孔を行い、シートの評価を行っ
た。厚さ18μmの銅箔が両面に積層された全厚0.4
mmのプリント配線基板を4枚重ね、表1に示す如き穿
孔用シートを配置して(支持体を使用したシートの場合
は支持体面を銅面と接触させる)、室温、30%RHの
条件下で直径0.15mmのドリルにて4枚の基板を貫
通する1000穴のスルーホールを形成した。得られた
穿孔基板についてスルーホールの加工位置精度、めっき
付きまわり性を以下の様に評価した。又各穿孔用シート
の保存安定性(可塑性)を評価するため、該シートを室
温、30%RHの条件下に3ケ月放置した後に、同様の
操作をしてスルーホールを形成し、その時の状態を調べ
て評価した。
め決められた位置とのズレをデジタル測長機(大日本ス
クリーン社製「DR−555−D」)にて測定し1枚
目、2枚目の1、500、750、1000穴目の平均
値を算出して、標準偏差σを求め、(平均値+3σ)値
を算出し以下の様に評価した。 ◎・・ドリル径の15%未満 ○・・ドリル径の15〜20%未満 △・・ドリル径の20〜30%未満 ×・・ドリル径の30%以上
き(めっき浴:メルテックス社製「カパーグリーム12
5」)を付け、1、2枚目の基板750穴、800穴、
900穴、1000穴目の断面を確認し以下のように評
価した。 ○・・すべての穴の銅めっきが均一に付いている △・・いずれか1つの穴の銅めっきの均一性が劣る ×・・2つ以上の穴の銅めっきの均一性が劣る
ートの様子を観察し以下の様に評価した。 ○・・シートに変化なし △・・シートに反りが見られたり、シート端部で支持体
との剥離が見られた ×・・シートが割れたり、シート全面で支持体との剥離
が見られた
た。 〔表1〕 使用した穿孔用シートの番号 加工位 メッキ 可塑性 1枚目 1枚目と 2枚目と 3枚目と 置精度 付きま 上面 2枚目間 3枚目間 4枚目間 わり性 実施例1 1 なし なし なし ◎ ○ ○ 実施例2 2 なし なし なし ◎ ○ ○ 実施例3 3 なし なし なし ◎ ○ ○ 実施例4 4 なし なし なし ○ ○ ○ 実施例5 5 5 5 5 ◎ ○ ○ 実施例6 6 なし なし なし ○ ○ ○ 実施例7 7 なし なし なし ○ ○ ○実施例8 8 8 8 8 ◎ ◎ ○ 比較例1 A なし なし なし ○ ○ × 比較例2 B なし なし なし × × ○比較例3 C なし なし なし △ △ △
成物は、(A)水溶性高分子を40〜99重量%及び
(B)エチレンオキシド成分−[CH2CH2O]−と炭
素数3以 かつエチレンオキシド成分が全体の50〜90重量%を
占め、20℃における粘度が200〜60000mPa
・sのポリアルキレングリコール系ランダム共重合体を
1〜60重量%含有してなる組成物、更に必要に応じて
下記一般式(1)で示される化合物の重合体を含有して
いるため、該組成物を成形したシートを使用してプリン
ト配線基板の穿孔を行う時、穿孔時の加工位置精度やめ
っき付きまわり性、並びに保存安定性に優れるという顕
著な効果を発揮できる。 (ここでR1は水素又はメチル基で、nは10〜22の
整数である。)
Claims (8)
- 【請求項1】 (A)水溶性高分子を40〜99重量%
及び(B)エチレン かつエチレンオキシド成分が全体の50〜90重量%を
占め、20℃における粘度が200〜60000mPa
・sのポリアルキレングリコール系ランダム共重合体を
1〜60重量%含有してなることを特徴とするプリント
配線基板穿孔用樹脂組成物。 - 【請求項2】 (A)水溶性高分子がポリビニルアルコ
ール系樹脂であることを特徴とする請求項1記載のプリ
ント配線基板穿孔用樹脂組成物。 - 【請求項3】 ポリビニルアルコール系樹脂のケン化度
が65モル%以上でかつ4重量%水溶液の粘度が2.5
〜100mPa・sであることを特徴とする請求項2記
載のプリント配線基板穿孔用樹脂組成物。 - 【請求項4】 更に下記一般式(1)で示される化合物
の重合体を含有してなることを特徴とする請求項1〜3
いずれか記載のプリント配線基板穿孔用樹脂組成物。 (ここでR1は水素又はメチル基で、nは10〜22の
整数である。) - 【請求項5】 請求項1〜4いずれか記載の組成物より
なることを特徴とするプリント配線基板穿孔用シート。 - 【請求項6】 請求項1〜4いずれか記載の組成物を支
持体にラミネートしてなることを特徴とするプリント配
線基板穿孔用シート。 - 【請求項7】 請求項5〜6いずれか記載のシートをプ
リント配線基板上に配置して、ドリルで基板を穿孔する
ことを特徴とするプリント配線基板の穿孔方法。 - 【請求項8】 請求項5〜6いずれか記載のシートをプ
リント配線基板上面及びプリント配線基板間に配置し
て、2枚以上の積層状態でプリント配線基板にドリルで
穿孔することを特徴とするプリント配線基板の穿孔方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001395786A JP4036283B2 (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | プリント配線基板穿孔用樹脂組成物、該組成物よりなるシート及びかかるシートを用いたプリント配線基板の穿孔方法 |
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---|---|---|---|
JP2001395786A JP4036283B2 (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | プリント配線基板穿孔用樹脂組成物、該組成物よりなるシート及びかかるシートを用いたプリント配線基板の穿孔方法 |
Publications (2)
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