JP2003192061A - 液滴吐出装置および液滴吐出製品 - Google Patents

液滴吐出装置および液滴吐出製品

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JP2003192061A
JP2003192061A JP2001397840A JP2001397840A JP2003192061A JP 2003192061 A JP2003192061 A JP 2003192061A JP 2001397840 A JP2001397840 A JP 2001397840A JP 2001397840 A JP2001397840 A JP 2001397840A JP 2003192061 A JP2003192061 A JP 2003192061A
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droplet
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droplet discharge
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Masazumi Tanaka
政澄 田中
Fumio Tanaka
文雄 田中
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Daizo Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B1/00Nozzles, spray heads or other outlets, with or without auxiliary devices such as valves, heating means
    • B05B1/28Nozzles, spray heads or other outlets, with or without auxiliary devices such as valves, heating means with integral means for shielding the discharged liquid or other fluent material, e.g. to limit area of spray; with integral means for catching drips or collecting surplus liquid or other fluent material

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液滴状で吐出することができ、しかも充填し
ている薬液を空気と触れないように保管することができ
る液滴吐出装置および液滴吐出製品を提供する。 【解決手段】 有効成分を含有する薬液を気密に充填す
るための容器本体11と、その容器本体11内に充填さ
れた薬液および噴射剤と、容器本体11の上部に設けら
れた定量吐出バルブ12と、その定量吐出バルブ12の
ステム28に取り付けられた噴射部材13とを備えた液
滴吐出製品10。噴射部材13には、吐出された薬液を
一旦保持する緩衝部52およびその緩衝部の内圧が所定
の圧力になったときに開放される噴口部42を有する。
吐出部材13の周囲には、目の周囲を覆うための透明な
カバー14が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液滴吐出装置および
液滴吐出製品に関する。さらに詳しくは、目薬、点耳
薬、傷薬、水虫薬などの薬剤、とくに医薬品を目や患部
などの刺激に対して弱い対象物に液滴の状態で吐出する
ための液滴吐出装置および液滴吐出製品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、目薬は液滴を滴下する器具を兼ね
た容器に充填して市販されている。点耳薬の場合、さら
に傷薬や水虫薬の場合もほぼ同様である。このような容
器は一般的には可撓性を有する合成樹脂製であり、吐出
口がある頭部を下側に向けて薬液を頭部側に移動させ、
その状態で容器の側壁を指で摘み、わずかに内向きに弾
性変形させて内圧を上昇させることにより、開口部から
薬液を押し出して使用する。その場合、薬液は表面張力
で液滴となり、ある程度液滴が大きくなると、自重で落
下する。それにより目などに液滴を滴下することができ
る。したがって一滴ずつ注がれるので、刺激が少なく、
恐怖感が少ない利点がある。
【0003】他方、傷薬や消毒薬などを入れた容器で
は、容器の開口部を対象に向けて側壁を摘むと、薬液が
水鉄砲のような連続する液流や、あるいは噴霧の状態で
噴出させるものがある。このような容器を用いると、対
象物に対して効率よく、多量に、あるいは広い範囲で適
用することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記滴下型の容器の場
合、刺激が少なく恐怖感が少ない利点があるが、指で押
さえる加減が難しく、摘む力が弱いといつまでたっても
滴下させることができず、逆に強く押しすぎると必要以
上に滴下されてしまう。また、摘む力を弱めると、容器
が弾性復帰して元の形状に戻るが、そのときに開口部か
ら周囲の空気を吸い込む。したがって薬液は外気と長期
間接触するので、薬液に防腐・殺菌成分を含有させる必
要がある。さらに従来の目薬などの滴下式の容器の場
合、顔を上向きにして滴下操作する必要があり、とくに
使用頻度の多い老人や病人の場合、使い勝手が悪く、滴
下する際に後ろに転びやすいという問題もある。
【0005】前記連続噴射あるいは噴霧する容器の場合
は、噴出させる操作は容易であるが、薬液が外気と接触
する点は同じである。また、このような噴出・噴霧式の
容器は目薬や点耳薬には使用できない。
【0006】滴下量を制限できる装置として、液化ガス
や圧縮ガスなどの噴射剤を用いたエアゾール装置、ある
いは加圧ポンプを利用することも考えられる。このよう
な装置を用いて気密容器に薬液を充填する場合は、薬液
が空気を接触するのを防止することもできる。
【0007】しかし噴射剤や加圧ポンプを使用した製品
の場合は、連続噴射になる。すなわち液化ガスや圧縮ガ
スなどの噴射剤(加圧剤)により薬液(原液)を吐出す
る場合、薬液は連続的に吐出され、霧状あるいは棒状
(連続液流)になる。このような吐出形態は、薬液を広
範囲に吐出させたい場合や一点に集中させて吐出させた
い場合には好適に用いられるが、粘膜付近や粘膜、また
は傷口などの患部に直接吐出させる場合には、不要な個
所に薬液が付着したり、また吐出の勢いが強すぎるなど
の問題がある。
【0008】また、医薬や医薬部外品の場合、一回の使
用量の上限が定められている場合が多く、単位時間当た
りの吐出量を少なくする吐出量抑制機構や、一回の吐出
操作で所定量の薬液を吐出させることができる定量吐出
機構を設けて、使い過ぎや誤操作を防止している。
【0009】これらの機構を設けた場合、吐出量を少な
くすることができる利点以外にも、吐出の範囲が狭くな
るため、吐出させたい部分に集中的に吐出させることが
でき、さらに吐出の勢いが抑えられるため、刺激が少な
くなるなどの効果がある。しかしながら依然として吐出
形態は霧状や棒状であり、刺激に対して過敏な個所に吐
出させる場合は採用することができない。また、噴霧と
停止とを繰り返す装置もあるが、吐出形態は液滴状でな
い。
【0010】本発明は、液滴状で吐出することができ、
しかも充填している薬液を空気と触れないように保管す
ることができる液滴吐出装置および液滴吐出製品を提供
することを技術課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の液滴吐出装置
(請求項1)は、有効成分を含有する薬液を気密に充填
するための容器本体と、その容器本体内を加圧するため
の加圧手段と、容器本体の内外の連通/遮断を操作する
バルブと、そのバルブの出口側に装着され、薬液を液滴
状に吐出する噴口部を有する吐出部材と、その吐出部材
に設けられる、対象物と噴口部との距離を保つためのカ
バーとを備えていることを特徴としている。加圧手段と
しては、容器本体内に、薬液と一緒に、あるいは内袋や
ピストンなどの隔壁を介して充填される圧縮ガス、液化
ガスなどの噴射剤や、内圧を上げるための加圧ポンプな
どの従来公知の手段を採用することができる。
【0012】このような液滴吐出装置においては、前記
吐出部材に、バルブから吐出された薬液を一旦保持する
緩衝部と、その緩衝部の内圧が所定の内圧より低いとき
に噴口部を閉じた状態に維持し、緩衝部の内圧が所定の
圧力になったときに噴口部を開放する手段とが設けられ
ているものが好ましい(請求項2)。また、前記吐出部
材にバルブの装着部と噴口部とを連通する通路が設けら
れており、その通路と連通し、その通路の内部に供給さ
れる薬液を噴口部に配送して吐出させるガス供給容器を
さらに備えているものが好ましい(請求項3)。
【0013】さらにこのような液滴吐出装置のバルブと
しては、定量吐出型のバルブを用いるのが好ましい(請
求項4)。前記液滴吐出装置のバルブとして定量吐出型
のバルブを用い、かつ、吐出部材の噴口部の直径を1.
5mm以上とするのが好ましく(請求項5)、また、吐
出部材の噴口部の形状はフォワードテーパーとするのが
好ましい(請求項6)。さらに前記いずれの液滴吐出装
置においても、バルブの1回の吐出量は0.01〜5m
lとするのが好ましい(請求項7)。また、吐出部材の
噴口部から吐出される液滴の水平方向の吐出距離が5c
m以下であるものが好ましい(請求項8)。さらに前記
カバーを備えた吐出装置を目薬容器として用いる場合
は、距離を保つカバーに、目を開けた状態に保持する手
段を兼ねさせるのが好ましい(請求項9)。
【0014】本発明の液滴吐出製品(請求項10)は、
前記いずれかの液滴吐出装置と、その液滴吐出装置の容
器本体に充填されている薬液とからなることを特徴とし
ている。
【0015】
【作用および発明の効果】本発明の液滴吐出装置(請求
項1)は、薬液を気密に充填する容器本体を有するの
で、薬液を空気に触れない状態で安全に保管することが
できる。そして加圧手段により容器本体を加圧するの
で、バルブを操作するだけで薬液を外部に吐出させう
る。そして吐出部材に、対象物と噴口部との距離を保つ
ためのカバーを設けているので、液滴が対象物にぶつか
ったときの衝撃を適切な範囲に設定することができる。
すなわち、液滴は噴口部から出た直後は速度が大きく、
空気との摩擦で次第に速度が低下し、さらに勢いがなく
なっていく。したがってカバーを設けて噴口部から対象
物までの距離を所定の距離に保つことにより、液滴が対
象物にぶつかるときの速度を設定することができ、その
結果、衝撃の大きさを設定することができる。
【0016】前記吐出部材に、バルブから吐出された薬
液を一旦保持する緩衝部と、その緩衝部の内圧が所定の
内圧より低いときに噴口部を閉じた状態に維持し、緩衝
部の内圧が所定の圧力になったときに噴口部を開放する
手段とが設けられている場合は、吐出された薬液は、一
旦、吐出部材の緩衝部に保持される。そして緩衝部の内
圧が所定圧力になったとき、噴口部が開放され、液滴の
状態で加圧力に基づいて外部に吐出される。このとき、
液滴がある程度の大きさであるのでバルブから吐出され
るときの勢いが弱められており、吐出対象に対して強い
刺激を与えない。また、単なる滴下でなく、ある程度の
勢いをもって吐出されるので、対象物に対して横向きに
吐出するなど、吐出方向はある程度選択しうる。そのた
め、目薬や点耳薬など、従来顔を一定の向きにしてから
滴下していた製品であっても、顔をとくに動かさなくて
も自然な姿勢で使用することができる。
【0017】前記吐出部材にバルブの装着部と噴口部と
を連通する通路が設けられており、その通路と連通し、
その通路の内部に供給される薬液を噴口部に配送して吐
出させるガス供給容器をさらに備えている液滴吐出装置
(請求項3)は、一旦、通路に吐出された薬液を、ガス
供給容器から送られるガスの加圧力で噴口部から吐出さ
せることができる。したがって液滴の大きさにかかわら
ず、吐出速度や吐出距離を比較的自由に設定することが
できる。
【0018】前記バルブを定量吐出型のバルブとする場
合は(請求項4)、1回の操作で一定量の薬液しか吐出
されない。そのため押し続けても、引き続き吐出される
ことがなく、過剰量滴下することがない。また、確実に
液滴状に吐出することができる。吐出部材の噴口部の直
径を1.5mm以上とし、定量吐出型のバルブを備えて
いる場合(請求項5)は、簡単な吐出部材で液滴状に吐
出することができるため、液滴吐出装置を簡略化するこ
とができる。さらに噴口部をフォワードテーパーにする
場合(請求項6)は、液滴をより安定して吐出すること
ができる。また、前記バルブの1回の吐出量を0.01
〜5mlとする場合(請求項7)は、液滴が安定して吐
出され、しかも吐出距離や勢いが適切な範囲となる。す
なわち吐出量は液滴の大きさに関係し、吐出量が多い場
合は液滴が大きくなり過ぎ、液滴が安定せず、また内圧
では飛びにくくなる。逆に吐出量が少ない場合は、液滴
が小さくなり過ぎ、吐出距離が長くなりすぎたり、空中
に飛散したりする。なお、噴口部の形態によっては、定
量吐出バルブの吐出量がある限度を超えると、1個の液
滴でなく、2個以上の液滴になる場合もある。したがっ
て一般的な用途では、前述の吐出量の範囲とするのが好
ましい。
【0019】吐出部材の噴口部から吐出される液滴の水
平方向の吐出距離を5cm以下となるようにする場合
(請求項8)は、対象物に適用するときの刺激が少ない
利点がある。すなわち吐出距離が5cmを超えるような
速度で吐出すると、目などの対象物にぶつかったとき、
刺激が強過ぎ、好ましくない。なお、吐出距離が0cm
の場合は、従来と同様に自重で滴下させることにより、
使用しうる。
【0020】前記対象物との距離を保つカバーに目を開
けた状態に保持する手段を兼ねさせる場合(請求項9)
は、子供などに目薬を適用するとき、目を閉じないよう
に無理に瞼を開かせる必要がない。そのため、吐出装置
を使用する者だけでなく、目薬が適用される当人も安心
して適用が受けられる。また、カバーの形態によって
は、薬液が落下するのを防止することができ、また、風
の影響を受けにくくなり、戸外での適用も容易になる。
【0021】本発明の液滴吐出製品(請求項10)は、
前記いずれかの液滴吐出装置と、その液滴吐出装置の容
器本体に充填されている薬液とから構成されているの
で、それぞれの液滴吐出装置の構成に応じて、特有の作
用効果を奏することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明
の液滴吐出装置および液滴吐出製品の実施の形態を説明
する。図1aは本発明の液滴吐出製品の一実施形態を示
す要部断面図、図1bはその液滴吐出製品の使用時の状
態を示す要部断面図、図2は図1の液滴吐出製品の全体
を示す一部断面側面図、図3はその液滴吐出製品の使用
状態を示す要部断面図、図4aは本発明の液滴吐出製品
の他の実施形態を示す一部切り欠き側面図、図4bはそ
の液滴吐出製品の要部断面図、図5aは本発明の液滴吐
出製品のさらに他の実施形態を示す一部切り欠き側面
図、図5bはその要部断面図、図6および図7はそれぞ
れ本発明の液滴吐出装置のさらに他の実施形態を示す要
部断面図である。
【0023】図1aに示す液滴吐出製品10は、容器本
体11と、その容器本体の上部に取り付けられる定量吐
出バルブ12と、そのバルブのステム28に取り付けら
れる吐出部材13と、その吐出部材13の周囲に取り付
けられるカバー14とを備えている。図2に示すよう
に、容器本体11内には有効成分を含有する薬液15と
圧縮ガス16とが充填されている。圧縮ガス16は請求
項1の加圧手段である。
【0024】容器本体11は、たとえばアルミニウム、
ブリキなどの金属板を有底筒状に成形して胴部21およ
び底部22を深絞りなどで形成し、胴部21の上端に肩
部23および首部24をネッキング加工などで形成した
ものである。なお、容器本体11は、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレートなどの合成樹
脂、ガラスなどで構成することもできる。
【0025】前記定量吐出バルブ12は、容器本体11
の上端に嵌合させ、係止される有底筒状のハウジング2
5と、そのハウジング25内に収容される有底筒状のタ
ンク26と、そのタンクの内側に隙間を介して設けられ
る有底筒状のガイドブッシュ27と、そのガイドブッシ
ュの内部に上下に移動自在に設けられるステム28と、
そのステムを常時上方へ付勢するバネ29とを備えてい
る。ハウジング25の下端には、従来公知のディップチ
ューブ30が取り付けられている。
【0026】ハウジング25およびガイドブッシュ27
は合成樹脂などの剛性を有する材料で構成されており、
タンク26は合成ゴムやシリコーンゴムあるいは合成樹
脂エラストマなどの弾性変形をする材料で構成されてい
る。ハウジング25の周壁には、容器本体11の内部空
間とハウジング25内とを連通する連通孔31が形成さ
れている。タンク26とガイドブッシュの間は、上部お
よび下部を除いて隙間32が形成されており、その隙間
32が定量室となっている(以下、定量室32とい
う)。タンク26の下部26aおよび上部26bは、そ
れぞれハウジング25とガイドブッシュ27の間のシー
ルを兼ねている。ガイドブッシュ27の下端には、ステ
ム28の下部を自由に通す孔27aが形成されている。
タンク26の下部26aには、ステム28の下部を密に
嵌合する導入孔33が形成されている。ガイドブッシュ
27の周壁には、定量室32とガイドブッシュ27内と
を連通する貫通孔34が形成されている。
【0027】ステム28は従来公知のものと実質的に同
じであり、中心に沿って設けられ、上端に開口する通路
35を有している。さらにステム28には、通路35の
内部と外部を連通するステム孔28aが半径方向に形成
されている。ステム28の周囲には、ステム孔28aの
開閉を操作する環状のステムラバー36が設けられ、そ
のステムラバーは、カバーキャップ37によってガイド
ブッシュ27およびハウジング25の上に固定されてい
る。カバーキャップ37は容器本体11の首部24にカ
シメ付けられている。首部24の内面とハウジング25
の外周との間には、シールリング38が介在されてい
る。ステム28の上端には、前述の吐出部材13が取り
付けられている。
【0028】この実施形態では、吐出部材13がステム
28を押し下げる操作をするための押しボタンを兼ねて
いる。図1aに示すように、吐出部材13は、従来公知
の押しボタンとほぼ同様の形態を有する本体40と、そ
の本体の前面を覆う弁体41と、弁体41の前面の中心
に形成された噴口42を閉じるための閉鎖部材43とを
備えている。本体40には、ステム28の通路(図2の
符号35)と連通し、L字状に曲がって前面側に開口す
る流路44が形成されている。また、本体40の前面に
は、緩衝部の一部を構成する凹部45が形成されてお
り、流路44はその凹部45の底面で開口している。凹
部45の前面側の内面には、閉鎖部材43を固定するた
めの環状段部46が形成されている。本体40の前面側
の外周面には、弁体41を嵌合固定するための環状溝4
7が形成されている。本体40はたとえばポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリアセタールなどの合成樹
脂などで形成することができる。
【0029】弁体41は有底筒状を呈しており、開口部
の内周面に、本体40の環状溝47と嵌合する環状のリ
ブ48が設けられている。弁体41は、天然ゴム、合成
ゴムあるいはシリコーンゴム、合成樹脂エラストマーな
どの弾力性を有する材料で構成されている。そのため、
後述するようにバルブ作用をするべく弾性変形をすると
共に、本体40との嵌合部でシール作用を奏する。
【0030】前記閉鎖部材43は、本体40の環状段部
46と嵌合する円筒状の基部49と、それに続く円錐状
の前面部50と、その前面部の先端から突出する、噴口
42に嵌合する棒状の突起51とを備えている。基部4
9および前面部50の内部は、本体40の凹部45と共
に緩衝部52となる。前面部50には、緩衝部52と外
部(弁体41の内部)とを連通する連通孔53が形成さ
れている。連通孔53は、たとえば複数個、円周上に等
間隔で設けるのが好ましい。閉鎖部材43はたとえば硬
質の合成樹脂で構成することができ、本体40に接着、
溶着などで接合する。
【0031】前記吐出部材13の周囲に取り付けられる
カバー14は、カップ状を呈する部材で、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリアセタールなどの合成樹
脂から形成するのが好ましい。なお、カバー14を吐出
対象に押し当てて吐出したとき、吐出された薬液や噴射
剤により、カバー内部の圧力が上昇しないように、カバ
ー14にカバー外部と連通する孔やスリットなどのガス
排出部14aを設けることが好ましい。ガス排出部14
aの数や大きさ、設置する位置にはとくに限定はない。
カバー14を設けることにより、噴口42と吐出する対
象との距離が一定に保持され、それにより液滴の最終速
度が安定する。また、吐出した薬液を受けとめるため、
吐出した薬液が患部で垂れ落ちるのを防止することがで
きる利点がある。また、目薬を吐出する点眼容器とする
場合、使用者が不安感を感じないようにするため、カバ
ー14を透明ないし半透明にするのが好ましい。また、
透明にしておくと、液滴の患部などへの適用状態を観察
することができる利点がある。さらに点眼用の容器とす
る場合は、カバー14の目の周囲と接触する部位の大き
さを、瞼を開いた状態に保持できる大きさとするのが好
ましい。さらにカバー14の内面にマークを付け、吐出
する際にそのマークを注視させるようにするのが好まし
い。それにより薬液が目に近づいてくるのが直接見えな
いようになるので、目に吐出する恐怖感を少なくするこ
とができる。
【0032】上記のように構成される液滴吐出装置10
を使用するには、噴口42を吐出対象、たとえば目や患
部などに向けて配置し、カバー14の周囲を顔などに押
しつけて、定量吐出バルブ12を操作する。この定量吐
出バルブ12は、吐出部材13を下方に押してステム2
8を押し下げると、図3に示すように、ステム28の下
部がタンクの下端の導入孔33を塞ぐと共に、ステムラ
バー36の内周部分をスライドしながら降下してステム
孔28aが開く。このときタンク26の内部はステム孔
28aを通じて外気と連通し、かつ、タンク内部は容器
本体内部と遮断される。タンク26の外周は、ハウジン
グ25の連通孔31により容器本体11と同じ圧力であ
るので、タンクの内部の圧力が外部の圧力より低くな
る。それによりタンク26内の薬液がステム孔28aお
よび通路35を通って吐出部材13側に送り出され、そ
れに伴い、タンク26はガイドブッシュ27の外周面で
支持されるまで収縮する。そしてタンク26がガイドブ
ッシュの外周面で止まったとき、吐出が停止する。なお
ステム28の下部が導入口33を塞いでいるので、その
後は新たな薬液がハウジング25内に供給されない。し
たがって1回の操作では、定量室32の容量に応じた定
量の薬液が吐出され、その後は吐出が止まる。
【0033】なお1回の操作で吐出する吐出量は0.0
1〜5ml、さらには0.03〜3mlであることが好
ましい。吐出量が0.01ml未満の場合は、吐出され
る液滴が小さくなりすぎ、吐出の勢いが強くなる。吐出
量が5mlを超えると、液滴状になりにくく、連続吐出
になりやすい。
【0034】つぎに吐出部材13を押している指を離す
と、バネ29の付勢力でステム28が上昇し、ステム孔
28aが閉じると共に、導入孔33が開く。それによっ
て容器本体11内の薬液が導入孔33を通ってガイドブ
ッシュ内およびタンク内に充填され、つぎの定量吐出に
備える。このように定量吐出バルブ12を用いると、吐
出部材13の1回の押し下げにより、一定量の薬液を吐
出部材13の緩衝部(図1aの符号52)内に導入する
ことができる。
【0035】通常の状態では図1aのように突起51が
噴口42に嵌合して閉じているので、ステム28から噴
出される薬液は緩衝部52内に溜まり、さらに閉鎖部材
43の連通孔53を通って弁体41と閉鎖部材43の間
にも溜まる。その状態では、薬液は液滴状になってい
る。すなわちステム28から出たときにすでに連続的な
液流(棒状)となっているものはもちろん、ステムから
出たときに霧状のものも、溜まっている間に互いに凝集
し、液滴状になる。
【0036】そして弁体41の内部の圧力が上昇するに
したがって、弁体41の前面部50が外向きに凸になる
ように湾曲し、ついには図1bに示すように、突起51
が噴口42から抜け出る。その状態では液滴は噴口42
の全体を塞ぐ大きさになっており、内圧によって矢印P
のようにある程度の速度をもって液滴54が外部に吐出
される。そのため、噴口42に面している目や患部に液
滴が到達し、付着する。
【0037】その場合、液滴54の大きさが大きいた
め、速度はそれほど速くなく、目や患部に衝突しても刺
激が少ない。なお、液滴54の速度は液滴の大きさのほ
か、噴口42の大きさ、緩衝部52の容積、連通孔53
の大きさ、容器本体11の内圧などの条件で変化する
が、たとえば液滴を3〜10cm程度の高さから自然落
下させるときの速度を目安にする。速度がその速度を超
えると刺激が強くなり、使用者に不快感を与える。ま
た、速度がそれより遅い場合は、水平に吐出させるとき
に狙った位置に液滴を適用するのが難しくなり、また風
の影響を受けやすくなる。ただし前述のカバーを用いる
場合は、風の影響が少なくなり、しかも至近距離から吐
出させることができるため、用いない場合に比して一層
遅くすることができる。また、カバー14に、薬液また
は薬液と噴射剤の吐出によるカバー内の圧力上昇をなく
すため、スリット状ないし窓状のガス排出部14aを設
けている。したがって吐出する対象に圧力(力)が加わ
ることがなく、そのため、目や耳などの刺激に弱い部分
にも好適に使用できる。
【0038】また、液滴の大きさは、定量吐出バルブ1
3の1回当たりの吐出量、噴口42の大きさ、薬液の表
面張力の大きさ、粘度、その他の要因により変わるが、
直径0.1〜5mm程度とするのが好ましい。直径が5
mmを超えると、一度に滴下する量が多くなるため、過
剰に使用し易く、また、使用感が悪くなる。逆に直径が
0.1mmより小さい場合は、慣性力よりも空気の粘性
抵抗が大きくなり、速度が急激に低下し、対象物まで飛
ばずに途中で落下してしまう。
【0039】上記の液滴吐出製品の用途は、たとえば目
薬、点耳薬、殺菌消毒薬、傷薬、水虫薬などの薬剤であ
る。なお、噴霧での適用が可能な薬剤であっても、集中
して適用するほうが好ましい場合があり、そのような薬
剤にも有効である。薬液に含まれる有効成分としては、
点眼用製剤、抗生物質、ホルモン剤、抗ウイルス剤、点
耳用製剤、局所麻酔剤、抗ヒスタミン剤、殺菌・消毒
剤、清涼剤、保湿剤、ビタミン類、かゆみ止め、消炎鎮
痛剤、収斂剤、抗炎症剤、寄生性皮膚疾患用剤などがあ
げられる。
【0040】それらの有効成分は、水、アルコール類な
どの溶媒で希釈して薬液とする。水としては、精製水、
生理食塩水などがあげられる。アルコール類としては、
エタノール、イソプロパノールなどの低級アルコール、
グリセリン、プロピレングリコール、ジエチレングリコ
ール、1、3−ブチレングリコール、ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコールなどの多価アルコー
ルなどが含まれる。また、薬液には、有効成分、溶媒の
ほか、界面活性剤、油成分、増粘剤、安定剤、防腐剤な
どの付加的な成分を混合することもできる。
【0041】容器本体11に充填する噴射剤としては、
窒素、炭酸ガス、圧縮空気、亜酸化窒素、酸素およびこ
れらの混合ガスなどの圧縮ガスや、液化石油ガス、ジメ
チルエーテル、各種フロン類およびこれらの混合ガスな
どの液化ガスが含まれる。容器本体11の内圧、すなわ
ち製品圧力としては、0.2〜1.0MPa(25℃)
程度とするのが好ましい。0.2MPa未満では加圧力
が弱く、全量吐出できなくなるおそれがある。逆に1.
0MPaにすると、吐出の勢いが強くなりすぎる問題が
ある。なお、前述の実施形態で用いている定量吐出バル
ブのほか、定量吐出型バルブとして、たとえば実用新案
登録第2606515号、特開2001−114360
号などに記載されているものを用いることもできる。ま
た本発明の液滴吐出装置のバルブとして、バルブを作動
させている間(ステムを押し込んだり、傾倒させている
間)は連続して吐出する通常のエアゾールバルブを用い
ることもできる。さらにバルブの通路やディップチュー
ブなどに流量を抑制する部材、たとえばオリフィス要素
を設けて、単位時間当たりの吐出量を少なくした吐出量
抑制機構付きバルブを用いてもよい。
【0042】つぎに図4a、図4bを参照して他の実施
形態を説明する。図4aに示す液滴吐出製品60は、薬
液を噴射剤と分離して充填した薬液容器61と、その薬
液容器から出てくる液滴を通路や緩衝部内に配送し、噴
口部から吐出させるためのガスを充填したガス容器62
と、両者を連結する連結部材を兼ねる吐出部材63とか
ら構成されている。薬液容器61は吐出部材63に対し
て上下逆に取り付けられている。ガス容器62は、薬液
容器61内の圧縮ガスと共に、請求項1の加圧手段とな
っている。
【0043】薬液容器61は、内袋やピストンなどの圧
力を伝達しうる隔壁で薬液と噴射剤とを分離して充填す
る、いわゆる二重エアゾール製品を用いるのが好まし
い。薬液容器61は上下を逆にして配置するため、噴射
剤と薬液を一緒に充填する場合は、図2の場合のディッ
プチューブは不要である。内袋を用いる場合は、内袋の
口部周辺を容器本体11のビード部とバルブ64のマウ
ンティングカップの間に挟み込んで固定する。内袋内に
は薬液を充填し、容器本体11と内袋の間に圧縮ガスや
液化ガスなどの噴射剤を充填する。ピストンを用いる場
合は、容器本体11内にピストンを摺動自在に収容し、
ピストンで仕切られる隔室の一方に薬液を、他方に噴射
剤を充填する。薬液を充填した隔室とバルブとは、直接
あるいはチューブで連通させる。その他の点について
は、図1aなどの液滴吐出製品と同様である。この薬液
容器61の場合も、通常のバルブのほか、図2、図3の
定量吐出バルブを用いるのが好ましい。バルブ64のス
テム65は、吐出部材63の上面に形成した孔66に嵌
合させている。ステム65はネジ締めで止めているが、
単なる嵌合でもよい。
【0044】ガス容器62は、薬液を充填せず、圧縮ガ
スや液化ガスなどの噴射剤のみを充填しており、圧縮ガ
スや液化ガスのベーパー(加圧ガス)を吐出する。その
ためディップチューブは用いていない。容器本体67と
バルブ68を有する点など、他の点については通常のエ
アゾール製品と同じである。なお、前述の噴射剤を充填
せず、ガス容器として加圧ポンプを備えた容器を用い、
加圧ポンプにより蓄圧され、供給される圧縮空気を加圧
ガスとして用いてもよい。バルブ68のステム69は吐
出部材63の下面に形成した孔70に嵌合している。容
器本体67の上部に環状部材71を取り付けている。環
状部材71は容器本体67のビード部およびそれに被せ
たマウンティングカップのフランジ72を利用して取り
付けられる。環状部材71の上部内面には雌ネジ状の突
起73が設けられている。この雌ネジ状の突起73は、
吐出部材63の下部に形成した雄ネジ74と螺合してい
る。
【0045】吐出部材63は、押しボタン状の本体77
と、その本体の側面から突出するノズル78の先端に取
り付けられた弁体79と、対象物と噴口との距離を保つ
ためのカバー14とを備えている。本体77の下部は円
筒状を呈しており、その外周に前述の雄ネジ74が形成
されている。本体77の底面には、前述の孔70が形成
され、その孔から上方に延び、横方向に曲がってノズル
78内を貫通するL字状の流路81が形成されている。
ノズル78の先端には、緩衝部として凹所82が形成さ
れている。その凹所の周囲に、弁体79を取り付けるた
めの環状溝83が形成されている。薬液容器61のステ
ム65と連通する孔66は、L字状の流路81の横方向
の部分に対し、流路81への流れを許す逆止弁84を介
して連通している。逆止弁84はガス容器62からの加
圧ガスを薬液容器61側に逆流させないようにするため
のものである。逆止弁84は通常のボール弁などで構成
しうる。逆止弁84はステム65内に組み込んでもよ
い。
【0046】弁体79は有底円筒状を呈しており、前面
中央には、常時は弾力的に閉じ、内圧が上昇すると図4
bのように開く噴口85が形成されている。この弁体7
9も図1aなどと同様の材料、たとえば合成ゴム、シリ
コーンゴムなどで形成されている。弁体79の外周はノ
ズル78の凹所82の内面で囲まれており、内圧が上昇
しても、外周方向には膨らまない。
【0047】この液滴吐出製品60の場合も、薬液容器
61には図1aの実施形態と同様の薬液および噴射剤を
充填することができる。また、ガス容器62として、図
1aの実施形態の場合と同様の噴射剤を充填したもの
や、加圧ポンプを備えたものを用いることができる。
【0048】この液滴吐出製品60を使用するには、ま
ず吐出部材63を回転させて雄ネジ74を突起73に沿
って螺進させ、ガス容器62のステム69を押し込み、
バルブ68を開いて加圧ガスを噴出させる。このとき加
圧ガスのみが流路81に導入されるため、加圧ガスが流
路から受ける抵抗は小さく、弁体79に加わる圧力は、
ステム65から噴出したときの加圧ガスの圧力とほぼ同
じであるため、噴口85が開口して加圧ガスが外部に噴
出される。ついで薬液容器61の底面を指で押し下げ、
そのバルブ64を操作して薬液を流路81内に噴出させ
ると、流路81内の薬液はガス容器62から導入される
加圧ガスの推進力により流路から抵抗を受けながら流路
を弁体79側へ移動し、凹所82内に導入され、蓄積さ
れる。そして凹所82内の圧力が上昇するにつれて、弁
体79が前面側に膨れ、さらに図4bのように、噴口8
5が開き、凹所82内で表面張力により液滴86になっ
た薬液が流路81内の加圧ガスの推進力によって吐出さ
れる。
【0049】この液滴吐出製品60の場合、まず加圧ガ
スのみを噴口85から噴出させることができるため、対
象物に液滴が衝突する場所や強さを事前に確認すること
ができ、誤使用の防止や使用時の恐怖感を少なくするこ
とができる効果がある。たとえば目や耳など、とくに刺
激に対して弱い部分に使用する場合は、目や耳の周囲に
カバー14を押し当て、噴口85から吐出対象までの距
離を固定してから加圧ガスを噴射し、強さや勢いを確認
してから目や耳に薬液を付与することが好ましい。ただ
し場合により、先に薬液容器61を押し、ついでガス容
器62を押して薬液のみを吐出するようにしてもよく、
同時に操作するようにしてもよい。このようにこの液滴
吐出製品60においても、図1aの場合と同様に、種々
の薬液の液滴を目や患部などに吐出させることができ
る。また、加圧ガスをガス容器62から連続的に吐出し
ても、カバー14にスリット状のガス排出部14aを設
けているため、吐出された加圧ガスはガス排出部14a
を通ってカバー外部に排出され、カバー内の圧力が上昇
することがない。
【0050】そしてこの実施形態では、薬液と噴射剤と
を別個の容器に保管し、それぞれ適切な圧力で噴出させ
ることができる。また、薬液容器61内の圧力を容器か
ら出すに足りる程度に低くしても、ガス容器62からの
加圧ガスの噴流で吐出できるので、薬液容器の容量を小
さくすることができる。さらにガス容器62には薬液を
充填しないので、エアゾール製品に代えて、空気ポンプ
を採用することもできる。その場合は、液滴吐出装置6
0全体の重量を軽減することができる。また、ガス容器
62に代えて、第2の薬液容器を設けることもできる。
その場合は吐出部材63中で2液を混合ないし混在させ
ることができる。また、図4aの液滴吐出製品60で
は、吐出部材63をネジ機構で下降させるようにしてい
るので、ガス容器62からの加圧ガスの流量を微妙に調
整することができる。
【0051】図5aに示す液滴吐出製品90は、図4a
の場合とほぼ同様の薬液容器61、ガス容器62および
吐出部材63をケース91内に収容した形態を備えてい
る。ケース91は有底円筒状で、上部を開放しており、
その開口部から薬液容器61の底部が突出している。ま
たケース91の開口部の近辺には、カバー14の開口部
に設けられた突起14bと嵌合する溝91aがあり、未
使用の状態では想像線で示すように、カバー14はケー
ス91の開口部に装着することができる。それにより、
誤って薬液容器61が押されることが防止される。さら
にケース91の胴部には、カバー14の基部14cを着
脱自在に嵌合させことができる挿入口91bが設けられ
ている。そして薬液を吐出させる場合は、カバー14を
ケース91の上端から外し、基部14cを挿入口91b
に挿入してから、カバー14の開口部を吐出対象に押し
当てて、操作する。
【0052】この実施形態では、図4aの液滴吐出製品
60と異なり、ガス容器62と吐出部材63との間にネ
ジ機構を設けず、吐出部材63を真っ直ぐに下降させる
ことができるようにしている。したがって薬液容器61
を押し下げれば、薬液容器61と吐出部材63が一緒に
下降し、薬液容器61のバルブ64とガス容器62のバ
ルブ68を同時に操作することができる。また、薬液容
器61とガス容器62を同時に上下から操作し、操作量
を同じに設定した場合は、両容器のバルブ操作による噴
口の位置の変化がなく、対象物に対して正確に薬液を吐
出することができる。
【0053】また、図4aの液滴吐出製品60では、ノ
ズル78は吐出部材63と一体であるが、この実施形態
では、図5bに示すように、ノズル78の一部を吐出部
材63の周囲に巻き付けた可撓性のチューブで構成して
いる。ノズル78の先端部はケース91から突出させて
いる。図4aの実施形態ではノズル78の中の流路81
が第2の緩衝部として作用するが、この実施形態ではノ
ズル78がとくに長いため、ノズル78内の流路全体で
緩衝部の作用を奏する。そのためとくにノズル78の先
端に凹所を設けていない。しかし凹所を設けるようにし
てもよい。また、ノズル78の先端には弁体を設けず、
先端の開口92がそのまま噴口となっている。その他の
点、たとえば薬液容器61やガス容器62の構成、充填
する薬液や加圧ガスについては、図4aの液滴吐出製品
60の場合と同様である。
【0054】この液滴吐出製品90では、薬液容器61
から出てくる薬液とガス容器62から出てくる加圧ガス
が一緒になってノズル78内を先端に向かって流れ、そ
の途中で薬液が液滴になる。そしてその液滴がノズル7
8の流路の途中あるいは先端の開口92を塞ぐ形にな
る。そしてノズル78内の内圧が上昇すると、液滴が一
気に開口92から吐出される。この液滴吐出製品60に
おいても、カバー14に複数の孔からなるガス排出部1
4aが設けられているため、薬液または薬液と加圧ガス
の吐出によるカバー14内の圧力上昇はない。
【0055】この液滴吐出製品90において、図4aの
ような吐出部材63とガス容器62の間のネジ機構を採
用する場合は、たとえば吐出部材63の口部から突出す
るレバーを設け、そのレバーをケース91に設けた貫通
孔ないし長穴から突出させるようにする。
【0056】図6に示す液滴吐出製品94は、ノズル7
8以外は図4aの液滴吐出製品60とほぼ同じである。
すなわちこの液滴吐出製品94の吐出部材95は、図4
aにおける吐出部材63のノズル78に代えて、図1a
の液滴吐出製品10の吐出部材13の前部を組み合わせ
たものである。したがって薬液容器61、ガス容器62
などは図4aの場合と同じであり、吐出部材95と弁体
41とで構成した比較的大きい緩衝部52、弁体41に
形成した噴口42を閉じる閉鎖部材43などは図1aの
場合と同じである。
【0057】このものを操作する方法も図4aの場合と
同じであり、吐出部材63を回転させてバルブ68を開
いて加圧ガスを噴出させ、ついて薬液容器61の底面を
指で押し下げて薬液を流路81内に噴出させる。それに
より薬液が緩衝部52に溜まり、加圧ガスの圧力が所定
の圧力になった時点で弁体41が変形し、噴口42が開
いて液滴が吐出される。
【0058】図7に示す液滴吐出製品96は、吐出部材
97以外は図2aの液滴吐出製品40と同じである。す
なわち容器本体11には定量吐出型のバルブ12がカバ
ーキャップ37によって取り付けられており、そのバル
ブのステム28に吐出部材97が取り付けられている。
そして吐出部材97は、流路44の開放端がそのまま噴
口99となっており、図2aにおける断面が大きい緩衝
部52や弁体41、閉鎖部材43は設けていない。この
実施形態の場合、流路44(噴口部)の直径を1.5m
m以上、好ましくは1.7mm以上とすることで、さら
には流路の長さを3mm以上、好ましくは5mm以上と
することで、流路44全体が緩衝部となり、とくに緩衝
部を設けなくても液滴吐出は可能である。
【0059】なお、この実施形態では、噴口99は先端
側が拡がるフォワードテーパーの形態を呈し、常時開放
されている。テーパーの角度は10〜100度程度が好
ましい。この実施形態では、フォワードテーパーの形態
の噴口99を有するので、液滴が安定して吐出される利
点がある。液滴の大きさは噴口99の大きさ、テーパー
角度によってある程度定まり、1回の吐出量と液滴の大
きさによって、1回の吐出当たりの液滴の個数が定ま
る。本発明の液滴吐出装置は、前述のように噴口を開閉
させるほか、噴口99を常時開放する場合でも液滴吐出
をすることができる。
【0060】図4、図5および図6の液滴吐出製品の場
合は、定量吐出バルブを用いていない。そのため使用者
がバルブを開く操作をしている間は液滴が吐出し続け
る。そのため使用者は、適切な吐出量が得られたときに
ボタンを押す操作などを停止して、バルブを閉じるよう
にする。吐出量を正確にする必要がない場合は、このよ
うな手動による操作であってもよい。ただしこれらのバ
ルブについても、定量吐出バルブとすることができる。
なお、定量吐出バルブを用いない場合、たとえばボタン
を押してから一定時間でバルブが閉じる機構を設けるな
ど、他の自動吐出停止機構を設けることもできる。その
場合は吐出量を正確に規定することはできないが、ある
程度吐出量を規定することができる。その場合も吐出量
を0.01〜5ml程度の範囲とするのが好ましい。
【0061】
【実施例】つぎに本発明の液滴吐出製品の具体的な実施
例をあげて説明する。 [実施例1]有効成分として点眼用製剤を含有する薬液
5mlをアルミニウム製の容器本体(満注量10ml)
に充填し、ついで図2に示す定量吐出バルブ12を取り
付け、容器本体内に窒素ガスを充填することによりエア
ゾール装置を製造した。ついでそのエアゾール装置の定
量吐出バルブのステムに図1に示す吐出部材13および
カバー14を取り付けて実施例1の点眼用液滴吐出製品
を得た。なお25℃における製品圧力は0.60MPa
であった。
【0062】[実施例2]有効成分として点眼用製剤を
含有する薬液5mlをアルミニウム製の容器本体(満注
量10ml)に充填し、ついで倒立用エアゾールバルブ
を取り付け、窒素ガスを充填することによりエアゾール
装置を製造した。またアルミニウム製容器(満注量10
ml)に圧縮空気を充填することによりガス供給容器を
製造した。前記エアゾール装置とガス供給容器とを、図
4aに示すように吐出部材63で連結して実施例2の点
眼用の液滴吐出製品を得た。なお25℃におけるエアゾ
ール装置の製品圧力は0.60MPaであり、ガス供給
容器の圧力は0.8MPaであった。
【0063】[実施例3]実施例1の場合のエアゾール
装置に、図7に示す吐出部材97およびカバー14を取
り付けて、実施例3の点眼用液滴吐出製品を得た。なお
吐出部材の流路(噴口部)の直径は1.8mm、流路の
長さは5mmであり、25℃における製品圧力は0.6
0MPaであった。
【0064】[実施例4]実施例3の吐出部材の流路
を、直径1.0mm、長さ2mmとした吐出製品を実施
例4として製造した。
【0065】つぎに上記の実施例1〜4の液滴吐出製品
について、下記の要領でその吐出量、水平距離、液滴の
大きさを測定した。その結果を表1に示す。 <吐出量>実施例1〜4の液滴吐出製品を25℃の恒温
水槽に1時間保持し、取り出して液滴を吐出させた。そ
のときの1回の吐出操作で吐出された薬液(液滴)量を
測定した。実施例2については、操作時間は0.5秒で
あった。 <水平距離の測定>25℃の恒温水槽に1時間保持した
液滴吐出製品を正立の状態で吐出し、噴口と平行な方向
(吐出製品と垂直な方向)への吐出距離を測定した。 <液滴の大きさ>25℃の恒温水槽に1時間保持した液
滴吐出製品から吐出される液滴の様子を写真撮影し、液
滴の大きさを測定した。
【0066】
【表1】
【0067】表1の結果から分かるように、実施例1〜
4のいずれの液滴吐出製品も、吐出量が0.04〜0.
06mlと点眼用の薬液の滴下量として適切な範囲にあ
る。とくに定量吐出バルブを用いた実施例1、実施例3
は吐出量が0.05ml、0.04mlと、少ない量の
薬液を安定して吐出させることができた。さらに定量吐
出バルブを用いずにガス供給容器で噴出させる実施例2
の場合も、0.06mlといくらか多いものの、適切な
範囲にある。
【0068】また、とくに好ましい実施の形態である実
施例1〜3の吐出製品は、水平距離が3.5〜4.5c
mと、点眼用に適切な距離をとばすことができ、しかも
強すぎることはない。実施例1の場合は水平方向へ飛ぶ
距離が3.5cmと、もっとも短いが、点眼用としては
充分である。ガス供給容器からのガス噴射で液滴をとば
す実施例2の場合は、水平飛距離が4.5cmともっと
も遠くまで飛ばせることができる。しかし強すぎること
はない。さらに特定の直径を有する流路を備えた吐出部
材を用いている実施例3の場合も、4cmと適切な範囲
にある。一方、定量バルブを用い、吐出量が適切な範囲
にあっても、流路の直径を1.0mmとした吐出部材を
用いた実施例4の場合は、吐出の勢いが強く、そのため
液滴状になりにくく、連続的な吐出になりがちであり、
飛距離も8.3cmと長くなった。
【0069】また実施例1〜3は、一粒の液滴の大きさ
が3.2〜3.6mmと適切な範囲にあり、市販の滴下
式点眼薬と同程度の大きさであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1aは本発明の液滴吐出製品の一実施形態
を示す要部断面図であり、図1bはその液滴吐出製品の
使用時の状態を示す要部断面図である。
【図2】 図1の液滴吐出製品の全体を示す一部断面側
面図である。
【図3】 図2の液滴吐出製品の使用状態を示す要部断
面図である。
【図4】 図4aは本発明の液滴吐出製品の他の実施形
態を示す一部切り欠き側面図であり、図4bはその液滴
吐出製品の要部断面図である。
【図5】 図5aは本発明の液滴吐出製品のさらに他の
実施形態を示す一部切り欠き側面図であり、図5bはそ
の要部断面図である。
【図6】 本発明の液滴吐出装置のさらに他の実施形態
を示す要部断面図である。
【図7】 本発明の液滴吐出製品のさらに他の実施形態
を示す断面図である。
【符号の説明】
10 液滴吐出製品 11 容器本体 12 定量吐出バルブ 13 吐出部材 14 カバー 14a ガス排出部 14b 突起 14c 基部 15 薬液 16 圧縮ガス 21 胴部 22 底部 23 肩部 24 首部 25 ハウジング 26 タンク 27 ガイドブッシュ 28 ステム 29 バネ 30 ディップチューブ 31 連通孔 32 定量室(隙間) 26a タンクの下部 26b タンクの上部 33 導入孔 34 貫通孔 35 通路 28a ステム孔 36 ステムラバー 37 カバーキャップ 38 シールリング 40 本体(吐出部材の) 41 弁体 42 噴口 43 閉鎖部材 44 流路 45 凹部 46 環状段部 47 環状溝 48 リブ 49 基部 50 前面部 51 突起 52 緩衝部 53 連通孔 54 液滴 60 液滴吐出製品 61 薬液容器 62 ガス容器 63 吐出部材 64 バルブ 65 ステム 66 孔 67 容器本体 68 バルブ 69 ステム 70 孔 71 環状部材 72 フランジ 73 突起 74 雄ネジ 77 本体 78 ノズル 79 弁体 81 流路 82 凹所 83 環状溝 84 逆止弁 85 噴口 86 液滴 90 液滴吐出製品 91 ケース 91a 溝 91b 挿入口 92 開口 94 液滴吐出製品 95 吐出部材 96 液滴吐出製品 97 吐出部材 99 噴口

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効成分を含有する薬液を気密に充填す
    るための容器本体と、その容器本体内を加圧するための
    加圧手段と、容器本体の内外の連通/遮断を操作するバ
    ルブと、そのバルブの出口側に装着され、薬液を液滴状
    に吐出する噴口部を有する吐出部材と、その吐出部材に
    設けられる、対象物と噴口部との距離を保つためのカバ
    ーとを備えている液滴吐出装置。
  2. 【請求項2】 前記吐出部材に、バルブから吐出された
    薬液を一旦保持する緩衝部と、その緩衝部の内圧が所定
    の内圧より低いときに噴口部を閉じた状態に維持し、緩
    衝部の内圧が所定の圧力になったときに噴口部を開放す
    る手段とが設けられている請求項1記載の液滴吐出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記吐出部材にバルブの装着部と噴口部
    とを連通する通路が設けられており、その通路と連通
    し、その通路の内部に供給される薬液を噴口部に配送し
    て吐出させるガス供給容器をさらに備えている請求項1
    記載の液滴吐出装置。
  4. 【請求項4】 前記バルブが定量吐出型のバルブである
    請求項1、2または3記載の液滴吐出装置。
  5. 【請求項5】 前記バルブが定量吐出型のバルブであ
    り、吐出部材の噴口部の直径が1.5mm以上である請
    求項1記載の液滴吐出装置。
  6. 【請求項6】 前記噴口部の形状がフォワードテーパー
    である請求項5記載の液滴吐出製品。
  7. 【請求項7】 前記バルブの1回の吐出量が0.01〜
    5mlである請求項1、2、3、4、5または6記載の
    液滴吐出装置。
  8. 【請求項8】 前記吐出部材の噴口部から吐出される液
    滴の水平方向の吐出距離が5cm以下である請求項1ま
    たは3記載の液滴吐出製品。
  9. 【請求項9】 前記カバーが目を開けた状態に保持する
    手段を兼ねている液滴吐出装置。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8または9のいずれかに記載の液滴吐出装置と、その液
    滴吐出装置の容器本体に充填されている薬液とからなる
    液滴吐出製品。
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