JP2003186247A - トナー、画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

トナー、画像形成方法及び画像形成装置

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JP2003186247A
JP2003186247A JP2001381439A JP2001381439A JP2003186247A JP 2003186247 A JP2003186247 A JP 2003186247A JP 2001381439 A JP2001381439 A JP 2001381439A JP 2001381439 A JP2001381439 A JP 2001381439A JP 2003186247 A JP2003186247 A JP 2003186247A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は電子写真方式等の画像形成に
際して発生しやすい転写ムラや画像アレを改良するこ
と、特にカラートナーを中間転写体上に色重ねして画像
形成をする際に、発生しやすい転写ムラや画像アレを改
良することである。 【解決手段】 トナー像を中間転写体に転写する電子写
真方式の画像形成方法に使用されるトナーは、少なくと
も樹脂と着色剤とからなる着色粒子を含有するトナーで
あり、該トナーの50%体積粒径(Dv50)と50%
個数粒径(Dp50)の比(Dv50/Dp50)が
1.0〜1.15であり、且つ該トナーの大きい方から
の累積75%体積粒径(Dv75)と累積75%個数粒
径(Dp75)の比(Dv75/Dp75)が1.0〜
1.20であり、さらに0.7×(Dp50)以下の粒
径のトナーが10個数%以下であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機やプリンター
の分野で用いられるトナー及び画像形成方法に関する。
詳しくはカラー画像の形成等に際して用いられる中間転
写体を用いた画像形成方法に用いられるトナー及び該ト
ナーを用いた画像形成方法及び画像形成装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】カラー画像を形成する方法として、潜像
担持体上に形成された潜像をトナーで現像し、このトナ
ー像を画像形成支持体上に直接転写するのではなく、当
該トナー像を中間転写体に一旦転写した後、画像形成支
持体上に再転写し、当該画像形成支持体上に転写形成さ
れたトナー像を定着する、いわゆる中間転写方式による
画像形成方法が知られている。
【0003】この中間転写方式では、潜像担持体上に形
成されたトナー像が、中間転写体に複数回(例えば4
回)転写されることにより、当該中間転写体上で各色ト
ナー層の積層(色重ね)が行われる。この場合におい
て、各色のトナー像が中間転写体に転写されたときに、
転写ムラが発生する場合がある。
【0004】一方、画像形成支持体上に形成されたトナ
ー像を定着する手段として、加熱ローラーと加圧ローラ
ーとを備えた定着装置による熱ローラー定着方式が広く
利用されている。この方式では、加熱ローラーの表面に
トナーが接触するため、静電的な反発力を受け、トナー
のハジキが発生する場合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は電子写
真方式等の静電潜像の画像形成に際して発生しやすい、
前記した転写ムラや画像アレを改良することであり、特
にカラートナーを中間転写体上に色重ねし、その後該色
重ねしたトナー像を中間転写体から画像支持体に転写し
た後熱ローラー定着方式の定着を行う画像形成に際し
て、発生しやすい転写ムラや画像アレを改良することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、静
電潜像現像用トナー(単にトナーと記すこともある)の
原型である着色粒子の粒度分布を詳細に検討し、該トナ
ーの粒度分布を単に小粒径成分の存在量を低減するので
はなく、粒径の中央値である50%粒径に着目し、その
粒径から乖離している小粒径成分と、大きな粒径側より
累計した75%頻度の粒径を特定の値に構成することに
より達成された。即ち、上記目的は以下の構成を取るこ
とにより達成される。
【0007】1.潜像担持体上に潜像を形成する工程、
トナーを含む現像剤で当該潜像を現像する工程、前記潜
像担持体上に形成されたトナー像を中間転写体に転写す
る工程、前記中間転写体に転写形成されたトナー像を画
像形成支持体に転写する工程、および前記画像形成支持
体に転写形成されたトナー像を熱ローラー定着方式の定
着装置により定着する工程を含む画像形成方法に使用さ
れるトナーにおいて、該トナーが少なくとも樹脂と着色
剤とからなる着色粒子を含有するトナーであり、該トナ
ーの50%体積粒径(Dv50)と50%個数粒径(D
p50)の比(Dv50/Dp50)が1.0〜1.1
5であり、且つ該トナーの大きい方からの累積75%体
積粒径(Dv75)と累積75%個数粒径(Dp75)
の比(Dv75/Dp75)が1.0〜1.20であ
り、さらに0.7×(Dp50)以下の粒径のトナーが
10個数%以下であることを特徴とするトナー。
【0008】2.潜像担持体上にイエロー画像に対応し
た潜像を形成する工程、イエロートナーを含む現像剤で
当該潜像を現像する工程、前記潜像担持体上に形成され
たトナー像を中間転写体に転写する工程、潜像担持体上
にマゼンタ画像に対応した潜像を形成する工程、マゼン
タトナーを含む現像剤で当該潜像を現像する工程、前記
潜像担持体上に形成されたトナー像を中間転写体に転写
する工程、潜像担持体上にシアン画像に対応した潜像を
形成する工程、シアントナーを含む現像剤で当該潜像を
現像する工程、前記潜像担持体上に形成されたトナー像
を中間転写体に転写する工程、潜像担持体上にブラック
画像に対応した潜像を形成する工程、ブラックトナーを
含む現像剤で当該潜像を現像する工程、前記潜像担持体
上に形成されたトナー像を中間転写体に転写する工程、
前記中間転写体に転写形成された各色のトナー像を画像
形成支持体に転写する工程、および前記画像形成支持体
に転写形成されたトナー像を熱ローラー定着方式の定着
装置により定着する工程を含む画像形成方法に使用され
るイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックトナーにおい
て、該各トナーが少なくとも樹脂と着色剤とからなる着
色粒子を含有するイエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
クトナーであり、該各トナーの50%体積粒径(Dv5
0)と50%個数粒径(Dp50)の比(Dv50/D
p50)が1.0〜1.15であり、且つ該各トナーの
大きい方からの累積75%体積粒径(Dv75)と累積
75%個数粒径(Dp75)の比(Dv75/Dp7
5)が1.0〜1.20であり、さらに0.7×(Dp
50)以下の粒径のトナーが10個数%以下であること
を特徴とするトナー。
【0009】3.潜像担持体上に潜像を形成する工程、
トナーを含む現像剤で当該潜像を現像する工程、前記潜
像担持体上に形成されたトナー像を中間転写体に転写す
る工程、前記中間転写体に転写形成されたトナー像を画
像形成支持体に転写する工程、および前記画像形成支持
体に転写形成されたトナー像を熱ローラー定着方式の定
着装置により定着する工程を含む画像形成方法におい
て、該トナーが少なくとも樹脂と着色剤とからなる着色
粒子を含有するトナーであり、該トナーの50%体積粒
径(Dv50)と50%個数粒径(Dp50)の比(D
v50/Dp50)が1.0〜1.15であり、且つ該
トナーの大きい方からの累積75%体積粒径(Dv7
5)と累積75%個数粒径(Dp75)の比(Dv75
/Dp75)が1.0〜1.20であり、さらに0.7
×(Dp50)以下の粒径のトナーが10個数%以下で
あることを特徴とする画像形成方法。
【0010】4.潜像担持体上にイエロー画像に対応し
た潜像を形成する工程、イエロートナーを含む現像剤で
当該潜像を現像する工程、前記潜像担持体上に形成され
たトナー像を中間転写体に転写する工程、潜像担持体上
にマゼンタ画像に対応した潜像を形成する工程、マゼン
タトナーを含む現像剤で当該潜像を現像する工程、前記
潜像担持体上に形成されたトナー像を中間転写体に転写
する工程、潜像担持体上にシアン画像に対応した潜像を
形成する工程、シアントナーを含む現像剤で当該潜像を
現像する工程、前記潜像担持体上に形成されたトナー像
を中間転写体に転写する工程、潜像担持体上にブラック
画像に対応した潜像を形成する工程、ブラックトナーを
含む現像剤で当該潜像を現像する工程、前記潜像担持体
上に形成されたトナー像を中間転写体に転写する工程、
前記中間転写体に転写形成された各色のトナー像を画像
形成支持体に転写する工程、および前記画像形成支持体
に転写形成されたトナー像を熱ローラー定着方式の定着
装置により定着する工程を含む画像形成方法において、
該各トナーが少なくとも樹脂と着色剤とからなる着色粒
子を含有するイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックト
ナーであり、該各トナーの50%体積粒径(Dv50)
と50%個数粒径(Dp50)の比(Dv50/Dp5
0)が1.0〜1.15であり、且つ該各トナーの大き
い方からの累積75%体積粒径(Dv75)と累積75
%個数粒径(Dp75)の比(Dv75/Dp75)が
1.0〜1.20であり、さらに0.7×(Dp50)
以下の粒径のトナーが10個数%以下であることを特徴
とする画像形成方法。
【0011】5.前記3又は4の画像形成方法を用いた
ことを特徴とする画像形成装置。以下、本発明について
説明する。
【0012】まず、本発明において、粒径分布としては
単分散、あるいはそれに近いことが好ましく、50%体
積粒径(Dv50)と50%個数粒径(Dp50)の比
(Dv50/Dp50)が1.0〜1.15であること
がその要件である。より好ましくは1.0〜1.13が
よい。この比率が1.15を越えると粒径分布が広くな
り本発明の課題を達成することができない。
【0013】また、着色粒子の大きい方からの累積75
%体積粒径(Dv75)と累積75%個数粒径(Dp7
5)の比(Dv75/Dp75)が1.0〜1.20で
ある必要がある。1.20を越える場合には小粒径成分
の存在比率が増大し、弱帯電成分の増加や逆極性のトナ
ーの発生、あるいは過帯電成分の発生などの原因とな
る。その結果、転写時のハジキや定着時のハジキなどの
画像の劣化を引き起こしやすくなる。
【0014】さらに、0.7×(Dp50)以下の粒径
の着色粒子が10個数%以下である必要があり、10個
数%を越えると小粒径成分の存在比率が増大し、前述と
同様に、弱帯電成分の増加や逆極性のトナーの発生、あ
るいは過帯電成分の発生などの原因となる。その結果、
転写時のハジキや定着時のハジキなどの画像の劣化を引
き起こしやすくなる。
【0015】又、カラー画像形成方法において用いられ
る複数のカラートナーにおいては、複数のカラートナー
間の50%体積粒径(Dv50)の最大のものと最小の
ものとの差が1μm以下であることが必要である。この
理由は明確では無いが、各色で重ね合わされたトナーを
転写する際に、粒径分布が異なるとその転写性に差を生
じ、画像にアレを生じやすくなると同時に、定着時でも
ハジキ現象が発生してしまう。さらに、各カラートナー
の大きい方からの累積75%体積粒径(Dv75)の最
大のものと最小のものとの差が1μm以下であることが
前述の課題と同様に必要である。
【0016】なお、50%体積粒径(Dv50)は2〜
8μm、より好ましくは3〜7μmであることが望まし
い。この範囲とすることにより、解像度を高くすること
ができる。さらに上記の本発明の範囲と組み合わせるこ
とにより、小粒径トナーでありながら、微細な粒径のト
ナーの存在量を少なくすることができ、長期に亘って安
定した画像を形成することのできるトナーを提供するこ
とができる。
【0017】本発明において、大きい方からの累積75
%体積粒径(Dv75)或いは累積75%個数粒径(D
p75)とは、粒径の大きな方からの頻度を累積し、全
体積の和或いは個数の和に対して、それぞれが75%を
示す粒径分布部位の体積粒径或いは個数粒径で表す。
【0018】本発明において、50%体積粒径(Dv5
0)、50%個数粒径(Dp50)、累積75%体積粒
径(Dv75)、累積75%個数粒径(Dp75)等
は、コールターカウンターTAII型或いはコールターマ
ルチサイザー(コールター社製)で測定することが出来
る。
【0019】さらに、本発明のトナーとしては、0.7
×(Dp50)以下の粒径の着色粒子が10個数%であ
るが、この微粉トナー量は大塚電子社製〜電気泳動光散
乱光度計ELS−800を用いて測定することができ
る。
【0020】尚、本発明の属する静電潜像を乾式現像で
顕像化する技術分野においては、少なくとも着色剤と樹
脂よりなる着色粒子に、外添剤等を加えたものを静電潜
像現像用トナーとして用いている。しかし、特に問題が
ない限り着色粒子と静電潜像現像用トナーとをあまり区
別せず、記載しているのが一般的である。本発明におけ
るその粒径および粒径分布においても、着色粒子と静電
潜像現像用トナー何れを測定してもその測定値に変化は
ない。
【0021】また、外添剤等の径粒はnmオーダーであ
り(数平均1次粒子)、光散乱電気泳動粒径測定装置
「ELS−800」(大塚電子工業株式会社製)で測定
することが出来る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、前記した粒度分布を示す本
発明のトナーの構成及び製造方法について詳細に説明す
る。
【0023】〈トナー〉本発明では、トナーとして離型
剤を含有する樹脂粒子と着色剤粒子とを塩析/融着させ
て得られた会合型トナーを使用することが好ましい。
【0024】この理由としては前記のような粒度分布を
示すトナーを製造出来ることに加え会合型トナーはトナ
ー粒子間の表面性が均質なものとなっており、転写性を
損なうことなく、本発明の効果を発揮することができた
ものと推定される。
【0025】上記の「塩析/融着」とは、塩析(粒子の
凝集)と融着(粒子間の界面消失)とが同時に起こるこ
と、または、塩析と融着とを同時に起こさせる行為をい
う。塩析と融着とを同時に行わせるためには、樹脂粒子
を構成する樹脂のガラス転移温度(Tg)以上の温度条
件下において粒子(樹脂粒子、着色剤粒子)を凝集させ
る必要がある。
【0026】〈離型剤〉本発明のトナーを構成する離型
剤としては、特に限定されるものではないが、下記一般
式(1)で示される結晶性のエステル化合物(以下、
「特定のエステル化合物」という。)からなるものであ
ることが好ましい。
【0027】一般式(1):R1−(OCO−R2n (式中、R1およびR2は、それぞれ、置換基を有してい
てもよい炭素数が1〜40の炭化水素基を示し、nは1
〜4の整数である。) 〈特定のエステル化合物〉特定のエステル化合物を示す
一般式(1)において、R1およびR2は、それぞれ、置
換基を有していてもよい炭化水素基を示す。
【0028】炭化水素基R1の炭素数は1〜40とさ
れ、好ましくは1〜20、更に好ましくは2〜5とされ
る。
【0029】炭化水素基R2の炭素数は1〜40とさ
れ、好ましくは16〜30、更に好ましくは18〜26
とされる。
【0030】また、一般式(1)において、nは1〜4
の整数とされ、好ましくは2〜4、さらに好ましくは3
〜4、特に好ましくは4とされる。
【0031】特定のエステル化合物は、アルコールとカ
ルボン酸との脱水縮合反応により好適に合成することが
できる。
【0032】最も好適な特定のエステル化合物として
は、ペンタエリスリトールテトラベヘン酸エステルを挙
げることができる。
【0033】特定のエステル化合物の具体例としては、
下記式1)〜26)に示す化合物を例示することができ
る。
【0034】
【化1】
【0035】
【化2】
【0036】〈離型剤の含有割合〉本発明のトナーにお
ける離型剤の含有割合としては、通常1〜30質量%と
され、好ましくは2〜20質量%、更に好ましくは3〜
15質量%とされる。
【0037】〈離型剤を含有する樹脂粒子〉本発明にお
いて「離型剤を含有する樹脂粒子」は、結着樹脂を得る
ための単量体中に離型剤を溶解させ、得られる単量体溶
液を水系媒体中に分散させ、この系を重合処理すること
により、ラテックス粒子として得ることができる。
【0038】かかる樹脂粒子の重量平均粒径は50〜2
000nmであることが好ましい。結着樹脂中に離型剤
を含有する樹脂粒子を得るための重合法としては、乳化
重合法、懸濁重合法、シード重合法などの造粒重合法を
挙げることができる。
【0039】離型剤を含有する樹脂粒子を得るための好
ましい重合法としては、臨界ミセル濃度以下の濃度の界
面活性剤を溶解してなる水系媒体中に、単量体中に離型
剤を溶解してなる単量体溶液を、機械的エネルギーを利
用して油滴分散させて分散液を調製し、得られた分散液
に水溶性重合開始剤を添加して、ラジカル重合させる方
法(以下、この明細書において「ミニエマルジョン法」
という。)を挙げることができる。なお、水溶性重合開
始剤を添加することに代えて、または、当該水溶性重合
開始剤を添加するとともに、油溶性の重合開始剤を前記
単量体溶液中に添加してもよい。
【0040】ここに、機械的エネルギーによる油滴分散
を行うための分散機としては、特に限定されるものでは
ないが、例えば、高速回転するローターを備えた攪拌装
置「クレアミックス(CLEARMIX)」(エム−テ
クニック(株)社製)、超音波分散機、機械式ホモジナ
イザー、マントンゴーリンおよび圧力式ホモジナイザー
などを挙げることができる。また、分散粒子径として
は、10〜1000nmとされ、好ましくは30〜30
0nmとされる。
【0041】〈結着樹脂〉本発明のトナーを構成する結
着樹脂は、GPCにより測定される分子量分布で10
0,000〜1,000,000の領域にピークまたは
肩を有する高分子量成分と、1,000〜20,000
の領域にピークまたは肩を有する低分子量成分とを含有
する樹脂であることが好ましい。
【0042】ここに、GPCによる樹脂の分子量の測定
方法としては、測定試料0.5〜5.0mg(具体的に
は1mg)に対してTHFを1ml加え、マグネチック
スターラーなどを用いて室温にて撹拌を行って十分に溶
解させる。次いで、ポアサイズ0.45〜0.50μm
のメンブランフィルターで処理した後にGPCへ注入す
る。
【0043】GPCの測定条件としては、40℃にてカ
ラムを安定化させ、THFを毎分1mlの流速で流し、
1mg/mlの濃度の試料を約100μl注入して測定
する。カラムは、市販のポリスチレンジェルカラムを組
み合わせて使用することが好ましい。例えば、昭和電工
社製のShodex GPC KF−801,802,
803,804,805,806,807の組合せや、
東ソー社製のTSKgelG1000H、G2000
H,G3000H,G4000H,G5000H,G6
000H,G7000H,TSK guard col
umnの組合せなどを挙げることができる。また、検出
器としては、屈折率検出器(IR検出器)またはUV検
出器を用いるとよい。試料の分子量測定では、試料の有
する分子量分布を単分散のポリスチレン標準粒子を用い
て作成した検量線を用いて算出する。検量線作成用のポ
リスチレンとしては10点程度用いるとよい。
【0044】以下、樹脂粒子の構成材料および調製方法
(重合方法)について説明する。 〔単量体〕樹脂粒子を得るために使用する重合性単量体
としては、ラジカル重合性単量体を必須の構成成分と
し、必要に応じて架橋剤を使用することができる。ま
た、以下の酸性基を有するラジカル重合性単量体または
塩基性基を有するラジカル重合性単量体を少なくとも1
種類含有させることが好ましい。 (1)ラジカル重合性単量体:ラジカル重合性単量体と
しては、特に限定されるものではなく従来公知のラジカ
ル重合性単量体を用いることができる。また、要求され
る特性を満たすように、1種または2種以上のものを組
み合わせて用いることができる。具体的には、芳香族系
ビニル単量体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体、
ビニルエステル系単量体、ビニルエーテル系単量体、モ
ノオレフィン系単量体、ジオレフィン系単量体、ハロゲ
ン化オレフィン系単量体等を用いることができる。
【0045】芳香族系ビニル単量体としては、例えば、
スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェ
ニルスチレン、p−クロロスチレン、p−エチルスチレ
ン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルス
チレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチル
スチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルス
チレン、p−n−ドデシルスチレン、2,4−ジメチル
スチレン、3,4−ジクロロスチレン等のスチレン系単
量体およびその誘導体が挙げられる。
【0046】(メタ)アクリル酸エステル系単量体とし
ては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル
酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メ
タクリル酸ヘキシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシ
ル、β−ヒドロキシアクリル酸エチル、γ−アミノアク
リル酸プロピル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル
酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノ
エチル等が挙げられる。
【0047】ビニルエステル系単量体としては、酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル等が挙げ
られる。
【0048】ビニルエーテル系単量体としては、ビニル
メチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブ
チルエーテル、ビニルフェニルエーテル等が挙げられ
る。
【0049】モノオレフィン系単量体としては、エチレ
ン、プロピレン、イソブチレン、1−ブテン、1−ペン
テン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げられる。
【0050】ジオレフィン系単量体としては、ブタジエ
ン、イソプレン、クロロプレン等が挙げられる。
【0051】ハロゲン化オレフィン系単量体としては、
塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル等が挙げられ
る。
【0052】(2)架橋剤:架橋剤としては、トナーの
特性を改良するためにラジカル重合性架橋剤を添加して
も良い。ラジカル重合性架橋剤としては、ジビニルベン
ゼン、ジビニルナフタレン、ジビニルエーテル、ジエチ
レングリコールメタクリレート、エチレングリコールジ
メタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレ
ート、フタル酸ジアリル等の不飽和結合を2個以上有す
るものが挙げられる。
【0053】(3)酸性基または塩基性基を有するラジ
カル重合性単量体:酸性基を有するラジカル重合性単量
体または塩基性基を有するラジカル重合性単量体として
は、例えば、カルボキシル基含有単量体、スルホン酸基
含有単量体、第1級アミン、第2級アミン、第3級アミ
ン、第4級アンモニウム塩等のアミン系の化合物を用い
ることができる。
【0054】酸性基を有するラジカル重合性単量体とし
ては、カルボン酸基含有単量体として、アクリル酸、メ
タクリル酸、フマール酸、マレイン酸、イタコン酸、ケ
イ皮酸、マレイン酸モノブチルエステル、マレイン酸モ
ノオクチルエステル等が挙げられる。
【0055】スルホン酸基含有単量体としては、スチレ
ンスルホン酸、アリルスルホコハク酸、アリルスルホコ
ハク酸オクチル等が挙げられる。
【0056】これらは、ナトリウムやカリウム等のアル
カリ金属塩あるいはカルシウムなどのアルカリ土類金属
塩の構造であってもよい。
【0057】塩基性基を有するラジカル重合性単量体と
しては、アミン系の化合物が挙げられ、ジメチルアミノ
エチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチルア
ミノエチルメタクリレート、および上記4化合物の4級
アンモニウム塩、3−ジメチルアミノフェニルアクリレ
ート、2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピル
トリメチルアンモニウム塩、アクリルアミド、N−ブチ
ルアクリルアミド、N,N−ジブチルアクリルアミド、
ピペリジルアクリルアミド、メタクリルアミド、N−ブ
チルメタクリルアミド、N−オクタデシルアクリルアミ
ド;ビニルピリジン、ビニルピロリドン;ビニルN−メ
チルピリジニウムクロリド、ビニルN−エチルピリジニ
ウムクロリド、N,N−ジアリルメチルアンモニウムク
ロリド、N,N−ジアリルエチルアンモニウムクロリド
等を挙げることができる。
【0058】本発明に用いられるラジカル重合性単量体
としては、酸性基を有するラジカル重合性単量体または
塩基性基を有するラジカル重合性単量体が単量体全体の
0.1〜15質量%使用することが好ましく、ラジカル
重合性架橋剤はその特性にもよるが、全ラジカル重合性
単量体に対して0.1〜10質量%の範囲で使用するこ
とが好ましい。
【0059】〔連鎖移動剤〕樹脂粒子の分子量を調整す
ることを目的として、一般的に用いられる連鎖移動剤を
用いることが可能である。
【0060】連鎖移動剤としては、特に限定されるもの
ではなく例えばオクチルメルカプタン、ドデシルメルカ
プタン、tert−ドデシルメルカプタン等のメルカプ
タン、n−オクチル−3−メルカプトプロピオン酸エス
テル等のメルカプトプロピオン酸エステル類、四臭化炭
素およびスチレンダイマー等が使用される。
【0061】〔重合開始剤〕本発明に用いられるラジカ
ル重合開始剤は水溶性であれば適宜使用が可能である。
例えば過硫酸塩(過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム
等)、アゾ系化合物(4,4′−アゾビス4−シアノ吉
草酸及びその塩、2,2′−アゾビス(2−アミジノプ
ロパン)塩等)、パーオキシド化合物等が挙げられる。
【0062】更に上記ラジカル性重合開始剤は、必要に
応じて還元剤と組み合わせレドックス系開始剤とする事
が可能である。レドックス系開始剤を用いる事で、重合
活性が上昇し重合温度の低下が図れ、更に重合時間の短
縮が期待できる。
【0063】重合温度は、重合開始剤の最低ラジカル生
成温度以上であればどの温度を選択しても良いが例えば
50℃から90℃の範囲が用いられる。但し、常温開始
の重合開始剤、例えば過酸化水素−還元剤(アスコルビ
ン酸等)の組み合わせを用いる事で、室温またはそれ以
上の温度で重合する事も可能である。
【0064】〔界面活性剤〕前述のラジカル重合性単量
体を使用して重合を行うためには、界面活性剤を使用し
て水系媒体中に油滴分散を行う必要がある。この際に使
用することのできる界面活性剤としては特に限定される
ものでは無いが、下記のイオン性界面活性剤を好適なも
のの例として挙げることができる。
【0065】イオン性界面活性剤としては、スルホン酸
塩(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アリール
アルキルポリエーテルスルホン酸ナトリウム、3,3−
ジスルホンジフェニル尿素−4,4−ジアゾ−ビス−ア
ミノ−8−ナフトール−6−スルホン酸ナトリウム、オ
ルト−カルボキシベンゼン−アゾ−ジメチルアニリン、
2,2,5,5−テトラメチル−トリフェニルメタン−
4,4−ジアゾ−ビス−β−ナフトール−6−スルホン
酸ナトリウム等)、硫酸エステル塩(ドデシル硫酸ナト
リウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、ペンタデシル硫
酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウム等)、脂肪酸塩
(オレイン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、カプ
リン酸ナトリウム、カプリル酸ナトリウム、カプロン酸
ナトリウム、ステアリン酸カリウム、オレイン酸カルシ
ウム等)が挙げられる。
【0066】また、ノニオン性界面活性剤も使用するこ
とができる。具体的には、ポリエチレンオキサイド、ポ
リプロピレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドと
ポリエチレンオキサイドの組み合わせ、ポリエチレング
リコールと高級脂肪酸とのエステル、アルキルフェノー
ルポリエチレンオキサイド、高級脂肪酸とポリエチレン
グリコールのエステル、高級脂肪酸とポリプロピレンオ
キサイドのエステル、ソルビタンエステル等を挙げるこ
とができる。
【0067】〈着色剤〉本発明のトナーを構成する着色
剤としては無機顔料、有機顔料、染料を挙げることがで
きる。
【0068】無機顔料としては、従来公知のものを用い
ることができる。具体的な無機顔料を以下に例示する。
【0069】黒色の顔料としては、例えば、ファーネス
ブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、
サーマルブラック、ランプブラック等のカーボンブラッ
ク、更にマグネタイト、フェライト等の磁性粉も用いら
れる。
【0070】これらの無機顔料は所望に応じて単独また
は複数を選択併用する事が可能である。また顔料の添加
量は重合体に対して2〜20質量%であり、好ましくは
3〜15質量%が選択される。
【0071】磁性トナーとして使用する際には、前述の
マグネタイトを添加することができる。この場合には所
定の磁気特性を付与する観点から、トナー中に20〜6
0質量%添加することが好ましい。
【0072】有機顔料及び染料としても従来公知のもの
を用いることができる。具体的な有機顔料及び染料を以
下に例示する。
【0073】マゼンタまたはレッド用の顔料としては、
C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッ
ド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメン
トレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピ
グメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、
C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメン
トレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:
1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメ
ントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、
C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメント
レッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.
I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッ
ド178、C.I.ピグメントレッド222等が挙げら
れる。
【0074】オレンジまたはイエロー用の顔料として
は、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメ
ントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、
C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメント
イエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.
I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエ
ロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.
ピグメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロ
ー180、C.I.ピグメントイエロー185、C.
I.ピグメントイエロー155、C.I.ピグメントイ
エロー156等が挙げられる。
【0075】グリーンまたはシアン用の顔料としては、
C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブ
ルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、
C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブ
ルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられ
る。
【0076】また、染料としてはC.I.ソルベントレ
ッド1、同49、同52、同58、同63、同111、
同122、C.I.ソルベントイエロー19、同44、
同77、同79、同81、同82、同93、同98、同
103、同104、同112、同162、C.I.ソル
ベントブルー25、同36、同60、同70、同93、
同95等を用いる事ができ、またこれらの混合物も用い
る事ができる。
【0077】これらの有機顔料及び染料は所望に応じて
単独または複数を選択併用する事が可能である。また顔
料の添加量は重合体に対して2〜20質量%であり、好
ましくは3〜15質量%が選択される。
【0078】着色剤は表面改質して使用することもでき
る。その表面改質剤としては、従来公知のものを使用す
ることができ、具体的にはシランカップリング剤、チタ
ンカップリング剤、アルミニウムカップリング剤等が好
ましく用いることができる。
【0079】〈外添剤〉本発明のトナーには、流動性、
帯電性の改良およびクリーニング性の向上などの目的
で、いわゆる外添剤を添加して使用することができる。
これら外添剤としては特に限定されるものでは無く、種
々の無機微粒子、有機微粒子及び滑剤を使用することが
できる。
【0080】無機微粒子としては、従来公知のものを使
用することができる。具体的には、シリカ、チタン、ア
ルミナ微粒子等が好ましく用いることができる。これら
無機微粒子としては疎水性のものが好ましい。具体的に
は、シリカ微粒子として、例えば日本アエロジル社製の
市販品R805、R976、R974、R972、R8
12、R809、ヘキスト社製のHVK2150、H2
00、キャボット社製の市販品TS720、TS53
0、TS610、H5、MS5等が挙げられる。
【0081】チタン微粒子としては、例えば、日本アエ
ロジル社製の市販品T−805、T−604、テイカ社
製の市販品MT−100S、MT−100B、MT−5
00BS、MT−600、MT−600SS、JA−
1、富士チタン社製の市販品TA−300SI、TA−
500、TAF−130、TAF−510、TAF−5
10T、出光興産社製の市販品IT−S、IT−OA、
IT−OB、IT−OC等が挙げられる。
【0082】アルミナ微粒子としては、例えば、日本ア
エロジル社製の市販品RFY−C、C−604、石原産
業社製の市販品TTO−55等が挙げられる。
【0083】また、有機微粒子としては数平均一次粒子
径が10〜2000nm程度の球形の有機微粒子を使用
することができる。このものとしては、スチレンやメチ
ルメタクリレートなどの単独重合体やこれらの共重合体
を使用することができる。滑剤には、例えばステアリン
酸の亜鉛、アルミニウム、銅、マグネシウム、カルシウ
ム等の塩、オレイン酸の亜鉛、マンガン、鉄、銅、マグ
ネシウム等の塩、パルミチン酸の亜鉛、銅、マグネシウ
ム、カルシウム等の塩、リノール酸の亜鉛、カルシウム
等の塩、リシノール酸の亜鉛、カルシウムなどの塩等の
高級脂肪酸の金属塩が挙げられる。
【0084】これら外添剤の添加量は、トナーに対して
0.1〜5質量%が好ましい。本発明のトナーは、離型
剤を含有する樹脂粒子と、着色剤粒子とを水系媒体中で
塩析/融着させて得られる会合型のトナーであることが
好ましい。このように、離型剤を含有する樹脂粒子を塩
析/融着させることで、離型剤が微細に分散されたトナ
ーを得ることができ、且つ、粒径分布の効果に加えて帯
電性の安定化等の効果を発揮することができる。
【0085】そして、本発明のトナーは、その製造時か
ら表面に凹凸がある形状を有しており、さらに、樹脂粒
子と着色剤粒子とを水系媒体中で融着して得られる会合
型のトナーであるために、トナー粒子間における形状お
よび表面性の差がきわめて小さく、結果として表面性が
均一となりやすい。このためにトナー間での転写性、帯
電性に差異を生じにくく、画像を良好に保つことができ
るものである。
【0086】〈トナーの製造工程〉本発明のトナーを製
造する方法の一例としては、(1)単量体に離型剤を溶
解して単量体溶液を調製する溶解工程、(2)得られる
単量体溶液を水系媒体中に分散する分散工程、(3)得
られる単量体溶液の水系分散系を重合処理することによ
り、離型剤を含有する樹脂粒子の分散液(ラテックス)
を調製する重合工程、(4)得られる樹脂粒子と、前記
着色剤粒子とを水系媒体中で塩析/融着させて会合粒子
(トナー粒子)を得る塩析/融着工程、(5)得られる
会合粒子を水系媒体中より濾別し、当該会合粒子から界
面活性剤などを洗浄除去する濾過・洗浄工程、(6)洗
浄処理された会合粒子の乾燥工程から構成され、(7)
乾燥処理された会合粒子に外添剤を添加する外添剤添加
工程が含まれていてもよい。
【0087】〔溶解工程〕単量体に離型剤を溶解する方
法としては特に限定されるものではない。
【0088】単量体への離型剤の溶解量としては、最終
的に得られるトナーにおける離型剤の含有割合が1〜3
0質量%、好ましくは2〜20質量%、更に好ましくは
3〜15質量%となる量とされる。
【0089】なお、この単量体溶液中に、油溶性重合開
始剤および他の油溶性の成分を添加することもできる。
【0090】〔分散工程〕単量体溶液を水系媒体中に分
散させる方法としては、特に限定されるものではない
が、機械的エネルギーにより分散させる方法が好まし
く、特に、臨界ミセル濃度以下の濃度の界面活性剤を溶
解してなる水系媒体中に、機械的エネルギーを利用して
単量体溶液を油滴分散させること(ミニエマルジョン法
における必須の態様)が好ましい。
【0091】ここに、機械的エネルギーによる油滴分散
を行うための分散機としては、特に限定されるものでは
ないが、例えば「クレアミックス」、超音波分散機、機
械式ホモジナイザー、マントンゴーリンおよび圧力式ホ
モジナイザーなどを挙げることができる。また、分散粒
子径としては、10〜1000nmとされ、好ましくは
30〜300nmとされる。
【0092】〔重合工程〕重合工程においては、基本的
には従来公知の重合法(乳化重合法、懸濁重合法、シー
ド重合法などの造粒重合法)を採用することができる。
【0093】好ましい重合法の一例としては、ミニエマ
ルジョン法、すなわち、臨界ミセル濃度以下の濃度の界
面活性剤を溶解してなる水系媒体中に、機械的エネルギ
ーを利用して単量体溶液を油滴分散させて得られる分散
液に水溶性重合開始剤を添加して、ラジカル重合させる
方法を挙げることができる。
【0094】〔塩析/融着工程〕塩析/融着工程におい
ては、上記の重合工程により得られる樹脂粒子の分散液
に着色剤粒子の分散液を添加し、前記樹脂粒子と、前記
着色剤粒子とを水系媒体中で塩析/融着させる。
【0095】また、当該塩析/融着工程においては、樹
脂粒子および着色剤粒子とともに、荷電制御剤などの内
添剤粒子なども融着させることもできる。
【0096】塩析/融着工程における「水系媒体」と
は、主成分(50質量%以上)が水からなるものをい
う。ここに、水以外の成分としては、水に溶解する有機
溶媒を挙げることができ、例えばメタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、ブタノール、アセトン、メチル
エチルケトン、テトラヒドロフランなどが挙げられる。
これらのうち、樹脂を溶解しない有機溶媒であるメタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、ブタノールのよ
うなアルコール系有機溶媒が特に好ましい。
【0097】塩析/融着工程に使用される着色剤粒子
は、着色剤を水系媒体中に分散することにより調製する
ことができる。着色剤の分散処理は、水中で界面活性剤
濃度を臨界ミセル濃度(CMC)以上にした状態で行わ
れる。
【0098】着色剤の分散処理に使用する分散機は特に
限定されないが、好ましくは「クレアミックス」、超音
波分散機、機械的ホモジナイザー、マントンゴーリンや
圧力式ホモジナイザー等の加圧分散機、サンドグライン
ダー、ゲッツマンミルやダイヤモンドファインミル等の
媒体型分散機が挙げられる。また、使用される界面活性
剤としては、前述の界面活性剤と同様のものを挙げるこ
とができる。
【0099】なお、着色剤(粒子)は表面改質されてい
てもよい。着色剤の表面改質法は、溶媒中に着色剤を分
散させ、その分散液中に表面改質剤を添加し、この系を
昇温することにより反応させる。反応終了後、着色剤を
濾別し、同一の溶媒で洗浄濾過を繰り返した後、乾燥す
ることにより、表面改質剤で処理された着色剤(顔料)
が得られる。
【0100】塩析/融着法は、樹脂粒子と着色剤粒子と
が存在している水中に、アルカリ金属塩および/または
アルカリ土類金属塩等からなる塩析剤を臨界凝集濃度以
上の凝集剤として添加し、次いで、前記樹脂粒子のガラ
ス転移点以上に加熱することで塩析を進行させると同時
に融着を行う工程である。この工程では、水に無限溶解
する有機溶媒を添加してもよい。
【0101】ここで、塩析剤であるアルカリ金属塩及び
アルカリ土類金属塩は、アルカリ金属として、リチウ
ム、カリウム、ナトリウム等が挙げられ、アルカリ土類
金属として、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウ
ム、バリウムなどが挙げられ、好ましくはカリウム、ナ
トリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウムが挙げ
られる。また塩を構成するものとしては、塩素塩、臭素
塩、沃素塩、炭酸塩、硫酸塩等が挙げられる。
【0102】さらに、前記水に無限溶解する有機溶媒と
しては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、
2−プロパノール、エチレングリコール、グリセリン、
アセトン等があげられるが、炭素数が3以下のメタノー
ル、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール
のアルコールが好ましく、特に、2−プロパノールが好
ましい。
【0103】塩析/融着工程においては、塩析剤を添加
した後に放置する時間(加熱を開始するまでの時間)を
できるだけ短くすることが好ましい。すなわち、塩析剤
を添加した後、樹脂粒子および着色剤粒子の分散液の加
熱をできるだけ速やかに開始し、樹脂粒子のガラス転移
温度以上とすることが好ましい。
【0104】この理由としては明確ではないが、塩析し
た後の放置時間によって、粒子の凝集状態が変動し、粒
径分布が不安定になったり、融着させたトナーの表面性
が変動したりする問題が発生する。
【0105】加熱を開始するまでの時間(放置時間)
は、通常30分以内とされ、好ましくは10分以内であ
る。
【0106】塩析剤を添加する温度は特に限定されない
が、樹脂粒子のガラス転移温度以下であることが好まし
い。
【0107】また、塩析/融着工程においては、加熱に
より速やかに昇温させる必要があり、昇温速度として
は、1℃/分以上とすることが好ましい。昇温速度の上
限は、特に限定されないが、急速な塩析/融着の進行に
よる粗大粒子の発生を抑制する観点から15℃/分以下
とすることが好ましい。
【0108】さらに、樹脂粒子および着色剤粒子の分散
液が前記ガラス転移温度以上の温度に到達した後、当該
分散液の温度を一定時間保持することにより、塩析/融
着を継続させることが肝要である。これにより、トナー
粒子の成長(樹脂粒子および着色剤粒子の凝集)と、融
着(粒子間の界面消失)とを効果的に進行させることが
でき、最終的に得られるトナーの耐久性を向上すること
ができる。
【0109】また、会合粒子の成長を停止させた後に、
加熱による融着を継続させてもよい。
【0110】〔濾過・洗浄工程〕この濾過・洗浄工程で
は、上記の工程で得られたトナー粒子の分散液から当該
トナー粒子を濾別する濾過処理と、濾別されたトナー粒
子(ケーキ状の集合物)から界面活性剤や塩析剤などの
付着物を除去する洗浄処理とが施される。
【0111】ここに、濾過処理方法としては、遠心分離
法、ヌッチェ等を使用して行う減圧濾過法、フィルター
プレス等を使用して行う濾過法など特に限定されるもの
ではない。
【0112】〔乾燥工程〕この工程は、洗浄処理された
トナー粒子を乾燥処理する工程である。
【0113】この工程で使用される乾燥機としては、ス
プレードライヤー、真空凍結乾燥機、減圧乾燥機などを
挙げることができ、静置棚乾燥機、移動式棚乾燥機、流
動層乾燥機、回転式乾燥機、攪拌式乾燥機などを使用す
ることが好ましい。
【0114】乾燥処理されたトナー粒子の水分は、5質
量%以下であることが好ましく、更に好ましくは2質量
%以下とされる。
【0115】なお、乾燥処理されたトナー粒子同士が、
弱い粒子間引力で凝集している場合には、当該凝集体を
解砕処理してもよい。ここに、解砕処理装置としては、
ジェットミル、ヘンシェルミキサー、コーヒーミル、フ
ードプロセッサー等の機械式の解砕装置を使用すること
ができる。
【0116】〔外添剤の添加工程〕この工程は、乾燥処
理されたトナー粒子に外添剤を添加する工程である。
【0117】外添剤を添加するために使用される装置と
しては、タービュラーミキサー、ヘンシエルミキサー、
ナウターミキサー、V型混合機などの種々の公知の混合
装置を挙げることができる。
【0118】さらに、本発明のトナーは、0.7×(D
p50)以下の粒径のトナーが10個数%以下である。
この範囲に粒径分布を調整するためには、塩析/融着段
階での温度制御を狭くすることがよい。具体的にはでき
るだけすばやく昇温する、すなわち、昇温を速くするこ
とである。この条件としては、前述の条件に示したもの
であり、昇温までの時間としては30分未満、好ましく
は10分未満、さらに、昇温速度としては、1〜15℃
/分が好ましい。
【0119】本発明のトナーは、着色剤、離型剤以外に
トナー用材料として種々の機能を付与することのできる
材料を加えてもよい。具体的には荷電制御剤等が挙げら
れる。これらの成分は前述の塩析/融着段階で樹脂粒子
と着色剤粒子と同時に添加し、トナー中に包含する方
法、樹脂粒子自体に添加する方法等種々の方法で添加す
ることができる。
【0120】荷電制御剤も同様に種々の公知のもので、
且つ水中に分散することができるものを使用することが
できる。具体的には、ニグロシン系染料、ナフテン酸ま
たは高級脂肪酸の金属塩、アルコキシル化アミン、第4
級アンモニウム塩化合物、アゾ系金属錯体、サリチル酸
金属塩あるいはその金属錯体等が挙げられる。
【0121】〈現像剤〉本発明のトナーは、一成分現像
剤でも二成分現像剤として用いてもよい。
【0122】一成分現像剤として用いる場合は、非磁性
一成分現像剤、あるいはトナー中に0.1〜0.5μm
程度の磁性粒子を含有させ磁性一成分現像剤としたもの
があげられ、いずれも使用することができる。
【0123】又、キャリアと混合して二成分現像剤とし
て用いることができる。この場合は、キャリアの磁性粒
子として、鉄、フェライト、マグネタイト等の金属、そ
れらの金属とアルミニウム、鉛等の金属との合金等の従
来から公知の材料を用いることが出来る。特にフェライ
ト粒子が好ましい。上記磁性粒子は、その体積平均粒径
としては15〜100μm、より好ましくは25〜80
μmのものがよい。
【0124】キャリアの体積平均粒径の測定は、代表的
には湿式分散機を備えたレーザ回折式粒度分布測定装置
「ヘロス(HELOS)」(シンパティック(SYMP
ATEC)社製)により測定することができる。
【0125】キャリアは、磁性粒子が更に樹脂により被
覆されているもの、あるいは樹脂中に磁性粒子を分散さ
せたいわゆる樹脂分散型キャリアが好ましい。コーティ
ング用の樹脂組成としては、特に限定は無いが、例え
ば、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、スチレン−ア
クリル系樹脂、シリコーン系樹脂、エステル系樹脂或い
はフッ素含有重合体系樹脂等が用いられる。また、樹脂
分散型キャリアを構成するための樹脂としては、特に限
定されず公知のものを使用することができ、例えば、ス
チレン−アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素系
樹脂、フェノール樹脂等を使用することができる。
【0126】〈画像形成方法および画像形成装置〉図1
は、本発明の画像形成方法を実施するための画像形成装
置の概略構成図である。同図において、現像器4−1、
4−2、4−3、4−4に、それぞれシアントナーを有
する現像剤、マゼンタトナーを有する現像剤、イエロー
トナーを有する現像剤及びブラックトナーを有する現像
剤が導入され、磁気ブラシ現像方式又は非磁性一成分現
像方法等によって潜像担持体1に形成された潜像を現像
し、各色トナー像が潜像担持体1上に形成される。ここ
に、潜像は、例えばポリゴンミラーにより、デジタル画
像情報に応じて潜像担持体1を露光3することにより形
成される。
【0127】潜像担持体1は、基材1aとこの基材1a
上に形成された感光層1bとにより構成されており、例
えばa−Se、CdS、ZnO2、OPC、a−Siの
様な光導電絶縁物質層を持つ感光ドラムもしくは感光ベ
ルトである。潜像担持体1は、図示しない駆動装置によ
って矢印方向に回転される。
【0128】潜像担持体1としては、アモルファスシリ
コン感光層、又は有機系感光層を有する感光体が好まし
く用いられる。
【0129】有機感光層としては、感光層が電荷発生物
質及び電荷輸送性能を有する物質を同一層に含有する、
単一層型でもよく、又は、電荷輸送層と電荷発生層を成
分とする機能分離型感光層であっても良い。導電性基体
上に電荷発生層、次いで電荷輸送層の順で積層されてい
る構造の積層型感光層は好ましい例の一つである。
【0130】有機感光層は、転写性およびクリーニング
性が良好であるという観点から、ポリカーボネート樹
脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂により構成され
ていることが特に好ましい。これにより、クリーニング
不良、感光体へのトナーの融着、外添剤のフィルミング
が起こりにくくなる。
【0131】本発明において、帯電工程では、コロナ帯
電器を用いる潜像担持体1とは非接触である方式と、ロ
ーラー等を用いる接触型の方式がありいずれのものも用
いられる。効率的な均一帯電、シンプル化、低オゾン発
生化のために図1に示す如く接触方式のものが好ましく
用いられる。
【0132】帯電ローラー2は、中心の芯金2bとの外
周を形成した導電性弾性層2aとを基本構成とするもの
である。帯電ローラー2は、潜像担持体1面に押圧力を
もって圧接され、感光体1の回転に伴い従動回転する。
【0133】帯電ローラーを用いた時の好ましいプロセ
ス条件としては、当該ローラーの当接圧が5〜500g
/cmで、直流電圧に交流電圧を重畳したものを用いた
時には、交流電圧=0.5〜5kVpp、交流周波数=
50Hz〜5kHz、直流電圧=±0.2〜±1.5k
Vであり、直流電圧を用いた時には、直流電圧=±0.
2〜±5kVである。
【0134】この他の帯電手段としては、帯電ブレード
を用いる方法や、導電性ブラシを用いる方法が有る。こ
れらの接触帯電手段は、高電圧が不必要になったり、オ
ゾンの発生が低減するといった効果がある。
【0135】接触帯電手段としての帯電ローラー及び帯
電ブレード材料としては、導電性ゴムが好ましく、その
表面に離型性被膜が形成されていても良い。離型性被膜
としては、ナイロン系樹脂、PVDF(ポリフッ化ビニ
リデン)、PVDC(ポリ塩化ビニリデン)などが適用
可能である。
【0136】潜像担持体1上に形成されたトナー像は、
電圧(例えば、±0.1〜±5kV)が印加されている
中間転写体5に転写される。
【0137】ここに、潜像担持体1上に残留するトナー
は、クリーナー部材8により残トナー容器9中に回収さ
れる。
【0138】中間転写体5は、パイプ状の導電性芯金5
bと、その外周面に形成した中抵抗の弾性体層5aから
なる。芯金5bは、プラスチックのパイプに導電性メッ
キをほどこしたものでも良い。
【0139】中抵抗の弾性体層5aは、シリコンゴム、
テフロン(R)ゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴ
ム、EPDM(エチレンプロピレンジエンの3元共重合
体)などの弾性材料に、カーボンブラック、酸化亜鉛、
酸化スズ、炭化ケイ素の如く導電性付与材を配合分散し
て電気抵抗値(体積抵抗率)を105〜1011Ωcm
の中抵抗に調整した、ソリッドあるいは発泡肉質の層で
ある。
【0140】中間転写体5は潜像担持体1に対して並行
に軸受けさせて潜像担持体1の下面部に接触させて配設
してあり、潜像担持体1と同じ周速度で矢印の反時計方
向に回転する。
【0141】潜像担持体1の面に形成担持された第1色
のトナー像が潜像担持体1と中間転写体5とが接する転
写ニップ部を通過する過程で中間転写体5に対する印加
転写バイアスで転写ニップ域に形成された電界によって
中間転写体5の外面に対して中間転写されていく。
【0142】必要により、着脱自在なクリーニング手段
10により、画像形成支持体へのトナー像の転写後に、
中間転写体5の表面がクリーニングされる。中間転写体
5上にトナー像がある場合、トナー像を乱さないように
クリーニング手段10は、中間転写体5表面から離され
る。
【0143】中間転写体5に対して並行に軸受けさせて
中間転写体5の下面部に接触させて転写手段が配設さ
れ、転写手段は例えば転写ローラー7であり、中間転写
体5と同じ周速度で矢示の時計方向に回転する。転写ロ
ーラー7は直接中間転写体5と接触するように配置され
ていても良く、またベルト等が中間転写体5と転写ロー
ラー7との間に接触するように配置されても良い。
【0144】転写ローラー7は、中心の芯金7bとその
外周を形成した導電性弾性層7aとを基本構成とするも
のである。
【0145】本発明に用いられる中間転写体5及び転写
ローラー7としては、一般的な材料を用いることが可能
である。本発明においては中間転写体5の弾性層5aの
体積固有抵抗値よりも転写ローラー7の弾性層7aの体
積固有抵抗値をより小さく設定することで転写ローラー
7への印加電圧が軽減でき、転写紙(画像形成支持体)
6上に良好なトナー像を形成できると共に転写紙6の中
間転写体5への巻き付きを防止することができる。特に
中間転写体5の弾性層5aの体積固有抵抗値が転写ロー
ラー7の弾性層7aの体積固有抵抗値より10倍以上で
あることが特に好ましい。
【0146】中間転写体5及び転写ローラー7の硬度
は、JISK−6301に準拠し測定される。本発明に
用いられる中間転写体5は、10〜40度の範囲に属す
る弾性層5aから構成されることが好ましく、一方、転
写ローラー7の弾性層7aの硬度は、中間転写体5の弾
性層5aの硬度より硬く41〜80度の値を有するもの
が中間転写体5への転写紙6の巻き付きを防止する上で
好ましい。中間転写体5と転写ローラー7の硬度が逆に
なると、転写ローラー7側に凹部が形成され、中間転写
体5への転写紙6の巻き付きが発生しやすくなる。
【0147】転写ローラー7は、中間転写体5と等速度
或は周速度に差をつけて回転させる。転写紙6は、中間
転写体5と転写ローラー7との間に搬送されると同時
に、転写ローラー7にトナーが有する摩擦電荷と逆極性
のバイアスを転写バイアス手段から印加することによっ
て中間転写体5上のトナー像が転写紙6の表面側に転写
される。
【0148】転写用ローラー7の材質としては、帯電ロ
ーラー2と同様のものも用いることができ、好ましい転
写のプロセス条件としては、当該ローラーの当接圧が5
〜500g/cmで、直流電圧が±0.2〜±10kV
である。
【0149】例えば、転写ローラー7の導電性弾性層7
aはカーボン等の導電材を分散させたポリウレタン、エ
チレン−プロピレン−ジエン系三元共重合体(EPD
M)等の体積抵抗106〜1010Ωcm程度の弾性体
でつくられている。芯金7aには定電圧電源によりバイ
アスが印加されている。バイアス条件としては、±0.
2〜±10kVが好ましい。
【0150】次いで転写紙6は、後述するように、ハロ
ゲンヒータ等の発熱体を内蔵させた加熱ローラーとこれ
と押圧力をもって圧接された弾性体の加圧ローラーとを
基本構成とする定着装置11へ搬送され、加熱ローラー
と加圧ローラー間を通過することによってトナー像が転
写紙6に加熱加圧定着される。フィルムを介してヒータ
により定着する方法を用いても良い。
【0151】〈定着装置〉図2は、本発明において使用
する定着装置の一例を示す断面図である。図2に示す定
着装置は、加熱ローラー20と、これに当接する加圧ロ
ーラー30とを備えている。なお、図2において、Tは
転写紙6上に形成されたトナー像である。
【0152】加熱ローラー20は、フッ素樹脂または弾
性体からなる被覆層22が芯金21の表面に形成されて
なり、線状ヒーターよりなる加熱部材23を内包してい
る。
【0153】芯金21は、金属から構成され、その内径
は10〜70mmとされる。芯金21を構成する金属と
しては特に限定されるものではないが、例えば鉄、アル
ミニウム、銅等の金属あるいはこれらの合金を挙げるこ
とができる。
【0154】芯金21の肉厚は0.1〜2mmとされ、
省エネルギーの要請(薄肉化)と、強度(構成材料に依
存)とのバランスを考慮して決定される。例えば、0.
57mmの鉄よりなる芯金と同等の強度を、アルミニウ
ムよりなる芯金で保持するためには、その肉厚を0.8
mmとする必要がある。
【0155】被覆層22を構成するフッ素樹脂として
は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)およびP
FA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキル
ビニルエーテル共重合体)などを用いることができる。
【0156】フッ素樹脂からなる被覆層22の厚みは1
0〜500μmとされ、好ましくは20〜400μmと
される。
【0157】フッ素樹脂からなる被覆層22の厚みが1
0μm未満であると、被覆層としての機能を十分に発揮
することができず、定着装置としての耐久性を確保する
ことができない。一方、500μmを超える被覆層の表
面には紙粉によるキズがつきやすく、当該キズ部にトナ
ーなどが付着し、これに起因する画像汚れを発生する問
題がある。
【0158】また、被覆層22を構成する弾性体として
は、LTV、RTV、HTVなどの耐熱性の良好なシリ
コーンゴムおよびシリコーンスポンジゴムなどを用いる
ことが好ましい。
【0159】被覆層22を構成する弾性体のアスカーC
硬度は、80°未満とされ、好ましくは60°未満とさ
れる。
【0160】また、弾性体からなる被覆層22の厚みは
0.1〜30mmとされ、好ましくは0.1〜20mm
とされる。
【0161】被覆層22を構成する弾性体のアスカーC
硬度が80°を超える場合、および当該被覆層22の厚
みが0.1mm未満である場合には、定着のニップを大
きくすることができず、ソフト定着の効果(平滑化され
た界面のトナー層による色再現性の向上効果)を発揮す
ることができない。
【0162】加熱部材23としては、ハロゲンヒーター
を好適に使用することができる。また、加熱部材23の
数は特に限定されるものではなく、複数の加熱部材を内
包させて、通過する転写紙のサイズ(幅)に応じて配熱
領域を変更できる構成とすることもできる。
【0163】加圧ローラー30は、弾性体からなる被覆
層32が芯金31の表面に形成されてなる。被覆層32
を構成する弾性体としては特に限定されるものではない
が、ウレタンゴム、シリコーンゴムなどの各種軟質ゴム
およびスポンジゴムを挙げることができ、例えばLT
V、RTV、HTVなどの耐熱性の良好なシリコーンゴ
ムおよびシリコーンスポンジゴムを用いることが好まし
い。
【0164】被覆層32を構成する弾性体のアスカーC
硬度は、80°未満とされ、好ましくは60°未満とさ
れる。
【0165】また、被覆層32の厚みは0.1〜30m
mとされ、好ましくは0.1〜20mmとされる。
【0166】被覆層32を構成する弾性体のアスカーC
硬度が80°を超える場合、および被覆層32の厚みが
0.1mm未満である場合には、定着のニップを大きく
することができず、ソフト定着の効果を発揮することが
できない。
【0167】芯金31を構成する材料としては特に限定
されるものではないが、アルミニウム、鉄、銅などの金
属またはそれらの合金を挙げることができる。
【0168】加熱ローラー20と加圧ローラー30との
当接荷重(総荷重)としては、通常40〜350Nとさ
れ、好ましくは50〜300N、さらに好ましくは50
〜250Nとされる。この当接荷重は、加熱ローラー1
0の強度(芯金11の肉厚)を考慮して規定され、例え
ば0.3mmの鉄よりなる芯金を有する加熱ローラーに
あっては、250N以下とすることが好ましい。
【0169】また、耐オフセット性および定着特性の観
点から、ニップ幅としては4〜10mmであることが好
ましく、当該ニップの面圧は0.6×105Pa〜1.
5×105Paであることが好ましい。
【0170】図2に示した定着装置による定着条件の一
例を示せば、定着温度(加熱ローラー10の表面温度)
が150〜210℃とされ、定着線速が80〜640m
m/secとされる。
【0171】本発明において使用する定着装置には、必
要に応じてクリーニング機構を付与してもよい。この場
合には、シリコーンオイルを定着部の上ローラー(加熱
ローラー)に供給する方式として、シリコーンオイルを
含浸したパッド、ローラー、ウェッブ等で供給し、クリ
ーニングする方法が使用できる。
【0172】シリコーンオイルとしては耐熱性の高いも
のが使用され、ポリジメチルシリコーン、ポリフェニル
メチルシリコーン、ポリジフェニルシリコーン等が使用
される。粘度の低いものは使用時に流出量が大きくなる
ことから、20℃における粘度が1〜100Pa・sの
ものが好適に使用される。
【0173】但し、本発明による効果は、シリコーンオ
イルを供給しない、または、シリコーンオイルの供給量
がきわめて低い定着装置により、カラー定着画像を形成
する工程を含む場合に特に顕著に発揮される。従って、
シリコーンオイルを供給する場合であっても、その供給
量は2mg/A4以下とすることが好ましい。
【0174】シリコーンオイルの供給量を2mg/A4
以下とすることにより、定着後の転写紙(画像形成支持
体)6に対するシリコーンオイルの付着量が少なくな
り、転写紙へ付着したシリコーンオイルによるボールペ
ン等の油性ペンの記入しずらさがなく、加筆性が損なわ
れることはない。
【0175】また、シリコーンオイルの変質による耐オ
フセット性の経時的な低下、シリコーンオイルによる光
学系や帯電極の汚染などの問題を回避することができ
る。
【0176】ここに、シリコーンオイルの供給量は、所
定温度に加熱した定着装置(ローラー間)に転写紙(A
4サイズの白紙)を連続して100枚通過させ、通紙前
後における定着装置の質量変化(Δw)を測定して算出
される(Δw/100)。
【0177】
【実施例】次に本発明の構成と効果を実施例にて説明す
るが、無論、本発明の態様はこれに限定されるものでは
ない。
【0178】(ラテックス調製例)撹拌装置、温度セン
サー、冷却管、窒素導入装置を付けた5000mlのセ
パラブルフラスコに予めアニオン系活性剤(ドデシルベ
ンゼンスルフォン酸ナトリウム:SDS)7.08gを
イオン交換水(2760g)に溶解させた溶液を添加す
る。窒素気流下230rpmの撹拌速度で撹拌しつつ、
内温を80℃に昇温させた。一方で例示化合物19)7
2.0gをスチレン115.1g、n−ブチルアクリレ
ート42.0g、メタクリル酸10.9gからなる単量
体に加え、80℃に加温し溶解させ、単量体溶液を作製
した。
【0179】ここで循環経路を有する機械式分散機によ
り上記の加熱溶液を混合分散させ、均一な分散粒子径を
有する乳化粒子を作製した。ついで、重合開始剤(過硫
酸カリウム:KPS)0.84gをイオン交換水200
gに溶解させた溶液を添加し80℃にて3時間加熱、撹
拌することでラテックス粒子を作製した。
【0180】引き続いて更に重合開始剤(KPS)7.
73gをイオン交換水240mlに溶解させた溶液を添
加し、15分後、80℃でスチレン383.6g、n−
ブチルアクリレート140.0g、メタクリル酸36.
4g、n−オクチル−3−メルカプトプロピオン酸エス
テル14.0gの混合液を120分かけて滴下した。滴
下終了後60分加熱撹拌させた後40℃まで冷却しラテ
ックス粒子を得た。
【0181】このラテックス粒子をラテックス1とす
る。 (トナー調製例) 着色粒子1Bkの製造 n−ドデシル硫酸ナトリウム9.2gをイオン交換水1
60mlに撹拌溶解する。この液に、撹拌下、リーガル
330R(キャボット社製カーボンブラック)20gを
徐々に加え、ついで、クレアミックスを用いて分散し
た。大塚電子社製の電気泳動光散乱光度計ELS−80
0を用いて、上記分散液の粒径を測定した結果、重量平
均径で112nmであった。この分散液を「着色剤分散
液1」とする。
【0182】前述の「ラテックス1」1250gとイオ
ン交換水2000ml及び「着色剤分散液1」を、温度
センサー、冷却管、窒素導入装置、撹拌装置を付けた5
リットルの四つ口フラスコに入れ撹拌する。30℃に調
整した後、この溶液に5モル/リットルの水酸化ナトリ
ウム水溶液を加え、pHを10.0に調整した。
【0183】ついで、塩化マグネシウム6水和物52.
6gをイオン交換水72mlに溶解した水溶液を撹拌
下、30℃にて5分間で添加した。その後、2分間放置
した後に、昇温を開始し、液温度90℃まで5分で昇温
する(昇温速度:12℃/分)。その状態で粒径をコー
ルターカウンターTA−IIにて測定し、体積平均粒径
が4.3μmになった時点で塩化ナトリウム115gを
イオン交換水700mlに溶解した水溶液を添加し粒子
成長を停止させ、さらに継続して液温度85℃±2℃に
て、8時間加熱撹拌し、塩析/融着させる。
【0184】その後、6℃/minの条件で30℃まで
冷却し、塩酸を添加してpHを2.0に調整し撹拌を停
止した。生成した着色粒子を下記条件で濾過/洗浄し、
その後、40℃の温風で乾燥し、着色粒子を得た。この
ものを「着色粒子1Bk」とする。
【0185】着色粒子1Yの製造 着色粒子1Bkにおいてカーボンブラックの代わりに
C.I.ピグメントイエロー185を使用した他は同様
にして着色粒子を得た。これを「着色粒子1Y」とす
る。
【0186】着色粒子1Mの製造 着色粒子1Bkにおいてカーボンブラックの代わりに
C.I.ピグメントレッド122を使用した他は同様に
して着色粒子を得た。これを「着色粒子1M」とする。
【0187】着色粒子1Cの製造 着色粒子1Bkにおいてカーボンブラックの代わりに
C.I.ピグメントブルー15:3を使用した他は同様
にして着色粒子を得た。これを「着色粒子1C」とす
る。
【0188】着色粒子2Bk、2Y、2M、2C〜11
Bk、11Y、11M、11Cの製造 着色粒子1Bk、1Y、1M、1Cの製造において、塩
析/融着に係わる製造条件を表1、表2のように変更し
て、着色粒子2Bk、2Y、2M、2C〜11Bk、1
1Y、11M、11Cを製造した。
【0189】
【表1】
【0190】
【表2】
【0191】ついで上記「着色粒子1Bk」〜「着色粒
子11Bk」にそれぞれ疎水性シリカ(数平均一次粒子
径:12nm、疎水化度:68)を1質量%及び疎水性
酸化チタン(数平均一次粒子径:20nm、疎水化度:
63)1質量%添加し、ヘンシェルミキサーにより混合
してトナーを得た。これらを「トナー1Bk」〜「トナ
ー11Bk」とする。これらのトナーの平均粒径、粒度
分布等を測定し表3、表4に示す。これらの各トナーを
シリコンキャリアと混合して二成分現像剤として使用
し、各トナーに対応した現像剤番号を付した。即ちトナ
ー1Bkに対応した現像剤番号としては現像剤1Bkの
番号を与え、以下同様とした。
【0192】又、「着色粒子1Bk」〜「着色粒子11
Bk」の代わりに「着色粒子1Y」〜「着色粒子11
Y」、「着色粒子1M」〜「着色粒子11M」、「着色
粒子1C」〜「着色粒子11C」を用いた他は同様にし
て、「トナー1Y」〜「トナー11Y」、「トナー1
M」〜「トナー11M」、「トナー1C」〜「トナー1
1C」を得た。これらのトナーの平均粒径、粒度分布等
も表3、表4に示す。次に、これらの各トナーをシリコ
ンキャリアと混合して二成分現像剤とし、現像剤番号を
現像剤1Y、現像剤1M、現像剤1C等とした。
【0193】尚、平均粒径、粒度分布等の物性に関して
は、トナーの原型である着色粒子及びトナー(通常、着
色粒子に外添剤等が添加されている)のいずれを測定し
てもその値に実質的な差異は無い。
【0194】
【表3】
【0195】
【表4】
【0196】基本的に図1記載の中間転写体及び熱ロー
ラー定着装置を有する画像形成装置のカラープリンター
を使用して、上記現像剤群を使用し、感光体に形成され
た各色の画像を逐次中間転写体に転写し、画像支持体に
一括で転写した画像形成方法を用いて評価を実施した。
なお、感光体のクリーニング方式はブレードクリーニン
グ方式とした。
【0197】〔現像条件〕 感光体;積層型有機感光体 DCバイアス:500V Dsd(感光体と現像スリーブ間距離):600μm 現像剤層規制:磁性H−Cut方式 現像剤層厚:700μm 現像スリーブ径:40mm 評価は、1枚間欠印字にて25%のフルカラー画素率の
原稿を30℃/80%RHの高温高湿環境にて1万枚印
字し、4昼夜その環境で放置し、その放置前後でのクロ
マの差を色差で評価した。色差は下記手法で評価を行っ
た。
【0198】すなわち、放置前後での形成画像各々にお
ける二次色(レッド、ブルー、グリーン)のソリッド画
像部の色を「Macbeth Color−Eye70
00」により測定し、CMC(2:1)色差式を用いて
色差を算出した。
【0199】CMC(2:1)色差式で求められた色差
が5以下であれば、形成された画像の色味の変化が許容
できるレベルである。また、各色5%画素で構成された
ハーフトーンの画像を目視で判定し、下記のようにハー
フトーンのアレを評価した。10名の評価員にて判断
し、その平均値からランクを決定した。なお、Bランク
以上が実用的である。
【0200】ランクA:ムラの無い均一な画像 ランクB:薄いムラが存在 ランクC:数本のはっきりとしたムラが判別できる。
【0201】結果を表5に示す。
【0202】
【表5】
【0203】上表中、最大粒径平均差とは同一現像剤群
中(例えば1Bk/1Y/1M/1C)の平均粒径の差
が最大の数値を意味する。
【0204】表5から明らかなように、本発明の条件、
即ちDv50/Dp50が1.0〜1.15、Dv75
/Dp75が1.0〜1.20、0.7×(Dp50)
以下の粒径のトナーが10個数%以下の各条件を満足す
るトナーの現像剤群を用いた実施例1〜8は高温高湿環
境下の4昼夜放置前後の画像の色差の変化が小さく、ハ
ーフトーン画像のアレも発生しない良好な画像が得られ
ているのに対し、上記の条件が満足できていない現像剤
群を用いた比較例1〜4は画像の色差の変化が大きく、
且つハーフトーン画像のアレも実施例に比し劣ることが
見出される。
【0205】
【発明の効果】本発明のような微粒子トナーの含有量を
少なくした上に、トナーの50%体積粒径(Dv50)
と50%個数粒径(Dp50)の比(Dv50/Dp5
0)が1.0〜1.15であり、且つ該トナーの大きい
方からの累積75%体積粒径(Dv75)と累積75%
個数粒径(Dp75)の比(Dv75/Dp75)が
1.0〜1.20であるようにトナー構成し、単分散に
近いトナーを用いることにより、中間転写体を用いたカ
ラー画像の作成方法において、転写ムラを防止でき、定
着時のトナーはじき等により発生しやすいハーフトーン
の画像アレを防止した良好なカラー画像を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成方法を実施するための画像形
成装置の概略構成図である。
【図2】本発明において使用する定着装置の一例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 潜像担持体 2 帯電ローラー 2a 導電性弾性層 2b 芯金 3 露光 4 現像器(4−1、4−2、4−3、4−4) 5 中間転写体 5a 弾性層 5b 芯金 6 転写紙(画像形成支持体) 7 転写ローラー 7a 弾性層 7b 芯金 8 クリーナー部材 9 残トナー容器 10 クリーナー部材 11 定着装置 20 加熱ローラー 21 芯金 22 被覆層 23 加熱部材 30 加圧ローラー 31 芯金 32 被覆層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/01 114 G03G 15/08 503A 15/08 503 15/16 507 15/20 102 15/16 9/08 361 15/20 102 15/08 507L (72)発明者 山崎 弘 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H005 AA21 CA14 CA21 EA05 FA02 2H030 AA04 AD01 BB02 BB23 BB42 2H033 AA10 BA41 BA58 BB03 BB04 BB05 BB06 BB13 BB14 BB15 BB29 BB30 BB33 BB34 2H077 AD02 AD06 AE06 EA03 EA11 GA13 2H200 FA05 FA19 GA16 GA18 GA23 GA33 GA45 GA47 GB12 GB22 GB25 HA02 HA12 HA28 HB02 HB06 HB07 HB12 HB14 HB22 HB45 HB48 JA02 JA25 JA26 JA27 JA28 JC02 JC15 JC16 JC17 JC18 LA40 MA03 MA04 MA20 MB02 MB06 MC02 MC15 MC16 NA02 NA06 NA09 NA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像担持体上に潜像を形成する工程、ト
    ナーを含む現像剤で当該潜像を現像する工程、前記潜像
    担持体上に形成されたトナー像を中間転写体に転写する
    工程、前記中間転写体に転写形成されたトナー像を画像
    形成支持体に転写する工程、および前記画像形成支持体
    に転写形成されたトナー像を熱ローラー定着方式の定着
    装置により定着する工程を含む画像形成方法に使用され
    るトナーにおいて、該トナーが少なくとも樹脂と着色剤
    とからなる着色粒子を含有するトナーであり、該トナー
    の50%体積粒径(Dv50)と50%個数粒径(Dp
    50)の比(Dv50/Dp50)が1.0〜1.15
    であり、且つ該トナーの大きい方からの累積75%体積
    粒径(Dv75)と累積75%個数粒径(Dp75)の
    比(Dv75/Dp75)が1.0〜1.20であり、
    さらに0.7×(Dp50)以下の粒径のトナーが10
    個数%以下であることを特徴とするトナー。
  2. 【請求項2】 潜像担持体上にイエロー画像に対応した
    潜像を形成する工程、イエロートナーを含む現像剤で当
    該潜像を現像する工程、前記潜像担持体上に形成された
    トナー像を中間転写体に転写する工程、潜像担持体上に
    マゼンタ画像に対応した潜像を形成する工程、マゼンタ
    トナーを含む現像剤で当該潜像を現像する工程、前記潜
    像担持体上に形成されたトナー像を中間転写体に転写す
    る工程、潜像担持体上にシアン画像に対応した潜像を形
    成する工程、シアントナーを含む現像剤で当該潜像を現
    像する工程、前記潜像担持体上に形成されたトナー像を
    中間転写体に転写する工程、潜像担持体上にブラック画
    像に対応した潜像を形成する工程、ブラックトナーを含
    む現像剤で当該潜像を現像する工程、前記潜像担持体上
    に形成されたトナー像を中間転写体に転写する工程、前
    記中間転写体に転写形成された各色のトナー像を画像形
    成支持体に転写する工程、および前記画像形成支持体に
    転写形成されたトナー像を熱ローラー定着方式の定着装
    置により定着する工程を含む画像形成方法に使用される
    イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックトナーにおい
    て、該各トナーが少なくとも樹脂と着色剤とからなる着
    色粒子を含有するイエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
    クトナーであり、該各トナーの50%体積粒径(Dv5
    0)と50%個数粒径(Dp50)の比(Dv50/D
    p50)が1.0〜1.15であり、且つ該各トナーの
    大きい方からの累積75%体積粒径(Dv75)と累積
    75%個数粒径(Dp75)の比(Dv75/Dp7
    5)が1.0〜1.20であり、さらに0.7×(Dp
    50)以下の粒径のトナーが10個数%以下であること
    を特徴とするトナー。
  3. 【請求項3】 潜像担持体上に潜像を形成する工程、ト
    ナーを含む現像剤で当該潜像を現像する工程、前記潜像
    担持体上に形成されたトナー像を中間転写体に転写する
    工程、前記中間転写体に転写形成されたトナー像を画像
    形成支持体に転写する工程、および前記画像形成支持体
    に転写形成されたトナー像を熱ローラー定着方式の定着
    装置により定着する工程を含む画像形成方法において、
    該トナーが少なくとも樹脂と着色剤とからなる着色粒子
    を含有するトナーであり、該トナーの50%体積粒径
    (Dv50)と50%個数粒径(Dp50)の比(Dv
    50/Dp50)が1.0〜1.15であり、且つ該ト
    ナーの大きい方からの累積75%体積粒径(Dv75)
    と累積75%個数粒径(Dp75)の比(Dv75/D
    p75)が1.0〜1.20であり、さらに0.7×
    (Dp50)以下の粒径のトナーが10個数%以下であ
    ることを特徴とする画像形成方法。
  4. 【請求項4】 潜像担持体上にイエロー画像に対応した
    潜像を形成する工程、イエロートナーを含む現像剤で当
    該潜像を現像する工程、前記潜像担持体上に形成された
    トナー像を中間転写体に転写する工程、潜像担持体上に
    マゼンタ画像に対応した潜像を形成する工程、マゼンタ
    トナーを含む現像剤で当該潜像を現像する工程、前記潜
    像担持体上に形成されたトナー像を中間転写体に転写す
    る工程、潜像担持体上にシアン画像に対応した潜像を形
    成する工程、シアントナーを含む現像剤で当該潜像を現
    像する工程、前記潜像担持体上に形成されたトナー像を
    中間転写体に転写する工程、潜像担持体上にブラック画
    像に対応した潜像を形成する工程、ブラックトナーを含
    む現像剤で当該潜像を現像する工程、前記潜像担持体上
    に形成されたトナー像を中間転写体に転写する工程、前
    記中間転写体に転写形成された各色のトナー像を画像形
    成支持体に転写する工程、および前記画像形成支持体に
    転写形成されたトナー像を熱ローラー定着方式の定着装
    置により定着する工程を含む画像形成方法において、該
    各トナーが少なくとも樹脂と着色剤とからなる着色粒子
    を含有するイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックトナ
    ーであり、該各トナーの50%体積粒径(Dv50)と
    50%個数粒径(Dp50)の比(Dv50/Dp5
    0)が1.0〜1.15であり、且つ該各トナーの大き
    い方からの累積75%体積粒径(Dv75)と累積75
    %個数粒径(Dp75)の比(Dv75/Dp75)が
    1.0〜1.20であり、さらに0.7×(Dp50)
    以下の粒径のトナーが10個数%以下であることを特徴
    とする画像形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4の画像形成方法を用いた
    ことを特徴とする画像形成装置。
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