JP2003185672A - 自動分析システム - Google Patents

自動分析システム

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JP2003185672A JP2001385875A JP2001385875A JP2003185672A JP 2003185672 A JP2003185672 A JP 2003185672A JP 2001385875 A JP2001385875 A JP 2001385875A JP 2001385875 A JP2001385875 A JP 2001385875A JP 2003185672 A JP2003185672 A JP 2003185672A
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N2035/00178Special arrangements of analysers
    • G01N2035/00277Special precautions to avoid contamination (e.g. enclosures, glove- boxes, sealed sample carriers, disposal of contaminated material)

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生化学的分析ユニットでの分析完了後の免疫
学的分析の再検査時に残存試料による汚染の影響を回避
し得るようにした自動分析システムを提供する。 【解決手段】 生化学的分析ユニット1および免疫学的
分析ユニット2を具備した自動分析システムにおいて、
データプロセッサ部4は、残存試料による汚染部位12
が存在する試料10を吸引するサンプリング動作時に
は、汚染部位が存在しない試料を吸引する通常サンプリ
ング動作時よりも深い挿入量S2となるように、プロー
ブ11を試料10内に挿入してサンプリング動作を行う
ことにより、非汚染部位の試料10を吸引し、それによ
り残存試料による汚染の影響が免疫学的分析の再検査に
及ばないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生化学的分析およ
び免疫学的分析を実施し得るように構成した自動分析シ
ステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】検体検査としては、生化学検査、免疫検
査、血球計数、血液凝固等があり、それぞれが自動化さ
れ、普及している。一方、検査の効率を向上させるため
に検査のシステム化が進展しており、特に、生化学的分
析である生化学検査と免疫学的分析である免疫検査とを
1つに統合して処理するように構成した自動分析システ
ムが提案されている。
【0003】生化学的分析および免疫学的分析を実施し
得るように構成した自動分析システムとしては、例え
ば、生化学的分析ユニットおよび免疫学的分析ユニット
から成るアナライザ部を具備し、広範囲の分析項目の処
理能力を有する、臨床検査用検体検査のための自動分析
システムがある。このような自動分析システムの従来例
としては、例えば特開2000−74925号公報、特
開2000−105248号公報、特開2001−91
523号公報に記載されたものがある。特開2000−
74925号公報、特開2000−105248号公報
に記載された自動分析システム(以下、従来例1,2と
いう)は、生化学的分析ユニットおよび免疫学的分析ユ
ニットを直列接続して1つの分析部を構成している。
【0004】免疫学的分析はその測定範囲が非常に広い
ため、特に、試料(検体)をサンプリングするためのプ
ローブによる別試料(例えば当該分析以前の分析に使用
した試料である前試料)の影響を回避することが重要で
ある。そのために、試料毎に交換する使い捨て型プロー
ブ(ディスポーザブルのサンプルチップ)を用いる免疫
学的分析ユニットで免疫学的分析を行った後、洗浄して
再使用するタイプのプローブを用いる生化学的分析ユニ
ットで生化学的分析を行う構成としている。このような
構成においては、検査結果によっては再検査が必要にな
る場合があるため、再検査の要否判断が完了するまでは
試料を待機部に待機させておき、再検査が不要と判断さ
れた場合は試料を免疫学的分析ユニットから生化学的分
析ユニットへ搬送し、再検査が必要と判断された場合は
試料を生化学的分析ユニットへ搬送せずに免疫学的分析
ユニットに戻すようにしている。なお、特開2001−
91523号公報に記載された自動分析システム(以
下、従来例3という)では、生化学的分析ユニットでの
別試料による汚染を回避するため、必要に応じて分注ノ
ズルを洗剤溶液および水を用いて洗浄するようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例1,2で
は、システムを構成する免疫学的分析ユニットでの分析
が再検査の場合も含めて完了した後に試料を生化学的分
析ユニットに搬送するようにしたため、再検査の有無に
拘わらず試料を免疫学的分析ユニットに少なくとも分析
結果が得られるまで待機させておかねばならず、引き続
き実施する生化学的分析ユニットでの分析開始が遅延し
てしまう。この分析開始の遅延は、別試料による汚染が
測定値に影響を及ぼすことを回避することを主体とした
ことに起因しているが、早く検査結果を得たい検査項目
が多い生化学的分析ユニットでの分析開始が遅延するこ
とは、臨床検査として望ましいものではない。
【0006】一方、上記従来技術3では、生化学的分析
ユニットでの別試料による汚染を回避するため、洗剤を
用いて分注ノズルの洗浄を行うようにしているが、汚染
回避のために洗剤を使用することによりランニングコス
トの増加を招く上に、汚染の影響を回避できる洗剤とし
て、まだ良いものが無いというのが現状である。
【0007】なお、生化学的分析ユニットでも免疫学的
分析ユニットと同様に使い捨てタイプのプローブを使用
するようにすれば、別試料による汚染の影響を回避する
ことができるが、生化学的分析ユニットでのサンプリン
グ量は免疫学的分析ユニットでのサンプリング量に比べ
て極めて微量であり、かつ、高精度の分析を要求される
ため、使い捨てタイプのプローブを使用することは現実
的でない。そのため、一般的に、生化学的分析ユニット
では、洗浄して繰り返し使用するタイプのプローブが使
用されている。
【0008】本発明は、免疫学的分析ユニットでの分析
が完了した試料を直ちに生化学的分析ユニットに搬送す
ることにより待ち時間を解消し得るようにするととも
に、再検査のために生化学的分析ユニットでの分析が完
了した試料を免疫学的分析ユニットに戻す場合であって
も別試料による汚染の影響を回避し得るようにした自動
分析システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、請求項1に記載の第1発明は、生化学的分析お
よび免疫学的分析を実施し得るように構成した自動分析
システムにおいて、別試料による汚染部位が存在する試
料をプローブによって吸引するサンプリング動作時に
は、汚染部位が存在しない試料をプローブによって吸引
する通常サンプリング動作時とは異なるサンプリング動
作を行うことにより、汚染の影響を回避するようにした
ことを特徴とする。
【0010】第1発明では、生化学的分析および免疫学
的分析を実施し得るように構成した自動分析システムに
おいて生化学的分析が完了した試料に対し免疫学的分析
の再検査を行うサンプリング動作時には、別試料による
汚染部位が存在する試料をプローブによって吸引するこ
とになるが、その際、汚染部位が存在しない試料をプロ
ーブによって吸引する通常サンプリング動作時とは異な
るサンプリング動作を行うことにより汚染の影響を回避
するようにしたから、別試料による汚染の影響を回避し
得るようにした自動分析システムとなる。それにより、
再検査の要否判断の完了を待つことなく、免疫学的分析
のサンプリングが完了した試料に対し直ちに生化学的分
析を実施し得るようになるので、生化学的分析の開始の
遅延を防止することができる。
【0011】請求項2に記載の第2発明は、生化学的分
析および免疫学的分析を検査依頼された試料に対して生
化学的分析を実施した後に免疫学的分析を実施する場
合、前記生化学的分析による汚染部位を含まない部位を
吸引するように試料液面からのプローブ挿入量を変更す
ることを特徴とする。
【0012】第2発明では、生化学的分析および免疫学
的分析を検査依頼された試料に対して生化学的分析を実
施した後に免疫学的分析の再検査を実施するサンプリン
グ時には、生化学的分析時に試料を吸引するために、通
常、試料の液面を検知し、プローブの試料への挿入量を
少なくなるよう制御しており、試料液面の近傍の部位に
前記生化学的分析による汚染部位が形成されることに着
目して、その後の免疫学的分析時には、試料液面からの
プローブ挿入量を変更して汚染部位を含まない部位を吸
引するようにするから、汚染部位の影響を回避すること
ができる。
【0013】請求項3に記載の第3発明は、生化学的分
析および免疫学的分析を検査依頼された試料に対して生
化学的分析を実施する場合であって、必要量より汚染部
位の量が多い場合、当該生化学的分析における必要量よ
りも多量の試料を吸引することにより、当該試料内の汚
染部位を除去するようにしたことを特徴とする。
【0014】第3発明では、生化学的分析および免疫学
的分析を検査依頼された試料に対して生化学的分析を実
施するサンプリング時には、試料を吸引するために試料
容器にプローブを挿入することに伴い、試料液面の近傍
の部位に前記生化学的分析による汚染部位が形成される
が、生化学的分析後に免疫学的分析の再検査を実施する
場合のことを考慮して、当該生化学的分析における必要
量より汚染部位の量が多い場合は必要量よりも多量の試
料を吸引しておくことにより、当該試料内の汚染部位が
除去されることになるから、生化学的分析後に免疫学的
分析の再検査を実施する場合に、汚染部位の影響を回避
することができる。
【0015】請求項4に記載の第4発明は、生化学的分
析および免疫学的分析を検査依頼された試料に対して生
化学的分析を実施した後に免疫学的分析を実施する場
合、免疫学的分析のためのサンプリング動作を行う前に
当該試料を混和するようにしたことを特徴とする。
【0016】第4発明では、生化学的分析および免疫学
的分析を検査依頼された試料に対して生化学的分析を実
施した後に免疫学的分析の再検査を実施するサンプリン
グ時には、生化学的分析時に試料を吸引するために試料
容器にプローブを挿入することに伴い、試料液面の近傍
の部位に前記生化学的分析による汚染部位が形成されて
いることを考慮して、免疫学的分析のためのサンプリン
グ動作を行う前に、当該試料を混和することにより、試
料容器内の汚染部位が試料全体に希釈されて薄まること
になるから、汚染部位の影響を回避することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は本発明の自動分析シス
テムの概略構成を示す図である。この自動分析システム
は、後述する第1実施形態〜第3実施形態に共通して使
用するものであり、広範囲の分析項目の処理能力を有す
る臨床検査用検体検査のための自動分析システムとして
構成されており、生化学的分析ユニット1および免疫学
的分析ユニット2より成るアナライザ部3の各ユニット
を、1つのデータプロセッサ部4で動作制御するように
なっている。
【0018】アナライザ部3の図示上部には、ラック搬
送ライン5が設けられており、ラック搬送ライン5は、
アナライザ部3の図示上部に位置し図示しない試料容器
を図示左方向に搬送する行きライン5Aと、行きライン
5Aの図示上部に位置し前記試料容器を図示右方向に搬
送する帰りライン5Bとから成る。
【0019】アナライザ部3の図示右側にはサンプラ部
6が設けられており、サンプラ部6は、アナライザ部3
の図示右側に位置し分析前の試料容器を収納する試料設
置部7と、試料設置部7の図示右側に位置し分析完了後
の試料容器を回収する試料回収部8とから成る。
【0020】この自動分析システムでは、サンプラ部6
の試料設置部7に設置された図示しない試料容器は、デ
ータプロセッサ部4からの制御情報に基づいてラック搬
送ライン5の行きライン5Aを経て分析を行うべきユニ
ットに搬送されるが、試料によって、生化学的分析ユニ
ット1および免疫学的分析ユニット2の双方で分析を行
うものと、一方のみで分析を行うものとがある。なお、
免疫学的分析ユニット2での再検査の要否判断の結果に
応じて、ラック搬送ライン5の帰りライン5Bを経由し
て行きライン5A上へ生化学的分析完了後の試料容器を
戻すことが可能であり、再検査が不要であれば、生化学
的分析完了後の試料容器は試料回収部8に搬送されて回
収されることになる。
【0021】次に、上記自動分析システムにおける試料
の吸引動作について説明する。図2に示す試料容器9内
に試料10が図示の状態で収容されている場合、各ユニ
ットにおいてサンプリング動作を行う際に、プローブ1
1を液面10aから試料10の内部に挿入するが、その
際、まず、公知の各種手段を用いて液面検知を行う。次
に、プローブ11を図示しない昇降機構によって下降お
よび停止させることにより、検知された液面10aから
所定の挿入量S1(例えば数mm)だけプローブ11を
試料10内に挿入する。その後、プローブ11に接続さ
れた図示しないポンプを駆動することにより、所望のサ
ンプリング量の試料10を吸引する。なお、吸引した試
料10は、図示しない反応容器まで搬送してその中に注
入することになる。
【0022】上記において、免疫学的分析ユニット2で
使用するプローブ11としては、測定範囲が広いため試
料間の汚染(コンタミネーション等)が生じた場合に測
定に影響が及びやすいため、一般的に試料毎に交換する
使い捨て型プローブ(ディスポーザブルのサンプルチッ
プ)を用いるが、汚染が生じた場合であっても測定値に
影響が及びにくい生化学的分析ユニット1で使用するプ
ローブ11としては、洗浄して繰り返し使用するタイプ
のものを用いるものとする。
【0023】次に、本発明の自動分析システムにおける
第1実施形態のサンプリング動作制御について説明す
る。図4は本発明の第1実施形態のサンプリング動作制
御の制御プログラムを示すフローチャートである。ま
ず、図4のステップ51では、当該分析が生化学的分析
完了後の免疫学的分析の再検査であるか否かを判別す
る。この判別において、当該分析が生化学的分析完了後
の免疫学的分析の再検査であれば、別試料(例えば当該
分析以前の分析に使用した試料である前試料)による汚
染の影響を回避するために通常のサンプリング動作時と
は異なるサンプリング動作を行う必要があるため、制御
をステップ52に進める。ステップ52では、プローブ
11の挿入量を図2に示す通常サンプリング時のS1か
ら図3に示すS2に変更したサンプリング動作を行う。
【0024】なお、上記ステップ51の判別において当
該分析が生化学的分析完了後の免疫学的分析の再検査で
ない場合としては、当該分析が生化学的分析である場合
や、当該分析が生化学的分析実施前の免疫学的分析であ
る場合があるが、当該分析が生化学的分析である場合に
は直前の分析として使い捨て型プローブを用いる免疫学
的分析を行ったとしても試料吸引時のプローブ11によ
る汚染部位12が存在せず、また、当該分析が再検査以
外の免疫学的分析である場合にも汚染部位12が存在し
ないことから、当該分析が生化学的分析完了後の免疫学
的分析の再検査でない場合には、上記別試料による汚染
の影響を回避するための通常のサンプリング動作時とは
異なるサンプリング動作は不要であるため、ステップ5
2をスキップして制御をそのまま終了する。
【0025】次に、上記第1実施形態のサンプリング動
作制御の作用を説明する。通常、プローブ11は、デー
タプロセッサ部4の制御によって、液面10aの検知後
に、必要量の試料10を吸引可能な位置まで下降させら
れて停止し、その位置で試料10を吸引する。このよう
な試料の吸引を行う際に、プローブ11を洗浄して繰り
返し使用する分析ユニットでは、プローブ11を必要以
上に試料10内に挿入すると、その分プローブの外側部
分の洗浄範囲が拡大されてシステム内の洗浄槽の大型化
や洗浄水量の増加に伴うコスト増を招くため、プローブ
の挿入量は必要最小限に抑えるのが好ましい。
【0026】上記のような試料のサンプリングを複数回
繰り返す間、生化学的分析ユニット1では1つの試料の
サンプリングが完了した後にプローブ11の内側および
外側を洗浄するが、洗浄後にプローブ11の外側に試料
が残存した場合、その残存試料が次に分析する試料に持
ち込まれた場合、測定に影響を及ぼすことになる。ただ
し、次に分析する試料に持ち込まれた残存試料は図2に
示すように液面10aの近傍に留まって汚染部位12を
形成するので、試料容器9の底面付近は汚染の影響が無
い非汚染部位となる。なお、免疫学的分析の場合は、試
料に持ち込まれた残存試料が測定に影響を及ぼす可能性
が高いが、生化学的分析の場合は比較的低いため、現状
のプローブ洗浄で再検査を含む生化学的分析時に試料1
0内に汚染部位12が存在しても問題にならない。
【0027】本実施形態においては、上記のような汚染
部位12の形成状態に着目して、当該分析が生化学的分
析完了後の免疫学的分析の再検査である場合には、汚染
の影響を回避するために制御を図4のステップ51のY
ESからステップ52に進めて、プローブ11の挿入量
を図4のS2に変更したサンプリング動作を行う。この
場合、免疫学的分析ユニット2はプローブ11として洗
浄とは関係の無い使い捨て型プローブを使用するので、
試料10内に深く挿入しても上記洗浄範囲の拡大の問題
は生じない。したがって、プローブ11の挿入量をS2
としたサンプリング動作により吸引される試料10は、
非汚染部位の試料となるので、残存試料が免疫学的分析
の再検査時の測定に影響を及ぼすことが防止される。
【0028】また、本実施形態においては、生化学的分
析ユニット1および免疫学的分析ユニット2を1つのデ
ータプロセッサ部4で動作制御するように構成した自動
分析システムにおいて生化学的分析完了後に免疫学的分
析の再検査が必要になった場合であっても残存試料によ
る汚染の影響が及ばないようになっている。したがっ
て、免疫学的分析ユニット2での分析結果が出るまで試
料を待機させる必要が無いため待機スペースが不要にな
るとともに、免疫学的分析のサンプリングが完了した試
料10を直ちに生化学的分析ユニット1に搬送して生化
学的分析を実施することが可能になるので、生化学的分
析の開始の遅延を防止して迅速に分析結果を得ることが
できる。さらに、本実施形態では、生化学的分析ユニッ
ト1でのプローブ11の洗浄に洗剤を必要としないの
で、洗剤を使用する場合に比べてランニングコストを低
減することが可能になる。
【0029】次に、本発明の自動分析システムにおける
第2実施形態のサンプリング動作制御について説明す
る。図5は本発明の第2実施形態のサンプリング動作制
御の制御プログラムを示すフローチャートである。ま
ず、図5のステップ61では、当該試料が生化学的分析
および免疫学的分析の双方を検査依頼されたものである
か否かを判別する。この判別において、当該試料が生化
学的分析および免疫学的分析の双方を検査依頼されたも
のであれば、生化学的分析完了後に免疫学的分析の再検
査が必要になった場合に汚染の影響を回避する必要があ
るため、その対策を事前に行っておく。すなわち、当該
試料が生化学的分析および免疫学的分析の双方を検査依
頼されたものである場合には、制御をステップ62に進
めて、当該生化学的分析の必要量より汚染部位の量が多
い場合は必要量よりも多量(余分)の試料10を吸引す
ることにより、汚染部位12を除去する。その際、余分
に吸引した試料は、洗浄位置で廃棄するものとする。な
お、上記ステップ51において当該分析が生化学的分析
および免疫学的分析の一方のみを検査依頼されたもので
ある場合には、残存試料による汚染が発生しないので、
ステップ62をスキップして制御をそのまま終了する。
【0030】なお、上記図5のサンプリング動作制御
は、生化学的分析のための試料吸引を行う度に当該吸引
により生じた汚染部位を完全に吸引除去するものである
が、代わりに、図6のサンプリング動作制御を行っても
よい。図6のサンプリング動作制御は、生化学的分析の
ために複数回の試料吸引を行う場合に、まとめて1回で
汚染部位を完全に吸引除去するものであり、生化学的分
析の依頼項目数が少ない場合(つまり、試料10の吸引
回数が少ない場合)にも対応し得るように構成されてい
る。
【0031】図6のサンプリング動作制御は、生化学的
分析ユニット1で複数回の試料吸引を行った場合の汚染
部位の発生状況に応じて、必要であれば汚染部位12を
吸引および排除する工程を追加実施するものであり、図
6のステップ71の判別において当該試料が生化学的分
析および免疫学的分析の双方を検査依頼されたものであ
る場合には、ステップ72で、生化学的分析ユニット1
での複数回の吸引後に汚染部位12が存在しているか否
かを判別し、汚染部位12が存在していれば、次のステ
ップ73で汚染部位12を吸引および排除する。その
際、吸引後に汚染部位12が存在しているか否かの判別
は、データプロセッサ部4において、事前に試料容器の
内径と液面検知後のプローブ挿入量とを基に実験的に求
めておいた汚染部位の容量と、上記複数回の試料吸引に
より実際に吸引した容量とを比較することにより、汚染
部位の容量の方が大きければまだ汚染部位12が存在し
ていると判別するようにして行うものとする。
【0032】本実施形態においては、生化学的分析完了
後に免疫学的分析の再検査が必要になった場合の残存試
料による汚染の影響を回避するために、図5のステップ
62または図6のステップ72のYES−73を実行す
ることにより汚染部位12を吸引除去するから、生化学
的分析完了後に免疫学的分析の再検査を行う場合のサン
プリング動作により吸引される試料10は、非汚染部位
の試料となるので、残存試料が免疫学的分析の再検査を
行う場合の測定に影響を及ぼすことが防止される。ま
た、本実施形態においては、上記第1実施形態と同様
に、生化学的分析ユニット1および免疫学的分析ユニッ
ト2を1つのデータプロセッサ部4で動作制御するよう
に構成した自動分析システムにおいて生化学的分析完了
後に免疫学的分析の再検査が必要になった場合であって
も残存試料による汚染の影響が及ばないようにしたた
め、免疫学的分析ユニット2での分析結果が出るまで試
料を待機させる必要が無いため待機スペースが不要にな
るとともに、免疫学的分析のサンプリングが完了した試
料10を直ちに生化学的分析ユニット1に搬送して生化
学的分析を実施することが可能になるので、生化学的分
析の開始の遅延を防止して迅速に分析結果を得ることが
できる。さらに、本実施形態では、生化学的分析ユニッ
ト1でのプローブ11の洗浄に洗剤を必要としないの
で、洗剤を使用する場合に比べてランニングコストを低
減することが可能になる。
【0033】次に、本発明の自動分析システムにおける
第3実施形態のサンプリング動作制御について説明す
る。図7は本発明の第3実施形態のサンプリング動作制
御の制御プログラムを示すフローチャートである。ま
ず、図7のステップ81では、当該分析が生化学的分析
完了後の免疫学的分析の再検査であるか否かを判別す
る。この判別において、当該分析が生化学的分析完了後
の免疫学的分析の再検査である場合に限り、残存試料に
よる汚染の影響を回避するために、次のステップ82
で、試料10の汚染部位12と非汚染部位とを混和する
制御を行う。
【0034】上記混和の前には、生化学的分析ユニット
1におけるプローブ11の洗浄により残存試料による汚
染を減少させる制御が行われており、かつ、上記混和に
より汚染部位12は試料10全体に拡散されるため、上
記混和後には試料全体として希釈された状態となる。例
えば、生化学的分析ユニット1で生化学的分析を行った
後の試料容器9内の試料10の残容量が1mLである場
合に、残存試料による汚染部位12が0.001μLで
あれば、混和後の残存試料の濃度は混和前の1/100
0000以下になり、免疫学的分析に影響を及ぼさない
ほどの微量となる。
【0035】なお、上記ステップ82の混和は、実際に
免疫学的分析の再検査を行う前であれば、どのような時
期に実施してもよい。また、混和方法は、特に限定され
るものではなく、例えば吸引動作および吐出動作を繰り
返すことにより混和するようにしてもよい。
【0036】本実施形態においては、当該分析が生化学
的分析完了後の免疫学的分析の再検査である場合には、
事前に図7のステップ82を実行することにより残存試
料による汚染の影響が及ばないようにするから、上記第
1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0037】なお、上記各実施形態では、図1に示す自
動分析システムを使用したが、代わりに、図8に示す自
動分析システムを使用してもよい。図8に示す自動分析
システムは、生化学的分析ユニット1および免疫学的分
析ユニット2の配置が左右逆になるように入れ替えたも
のであり、その動作は図1に示す自動分析システムと同
様である。
【0038】また、図1に示す自動分析システムでは生
化学的分析ユニット1および免疫学的分析ユニット2を
独立に設置する構成としたが、1つの分析ユニット内で
生化学的分析および免疫学的分析が可能な分析ユニット
を用いるとともに、生化学的分析には洗浄して繰り返し
使用するタイプのプローブを用いるように構成してもよ
い。
【0039】また、上記各実施形態では、免疫学的分析
ユニット2では使い捨て型プローブを用いるようにした
が、動作サイクルが長く、その動作サイクルの間に洗浄
して繰り返し使用するタイプのプローブを用いても十分
に清浄状態を保つことができる場合であれば、その繰り
返し使用するタイプのプローブを用いるようにしてもよ
い。
【0040】さらに、上記第1実施形態および第2実施
形態を組み合わせたり、上記第2実施形態および第3実
施家形態を組み合わせたりする構成も可能であり、か
つ、有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自動分析システムの概略構成を示す
図である。
【図2】 本発明の自動分析システムにおいて試料をプ
ローブによって吸引するサンプリング動作を説明するた
めの図である。
【図3】 本発明の自動分析システムにおける第1実施
形態のサンプリング動作制御時の作用を説明するための
図である。
【図4】 本発明の第1実施形態のサンプリング動作制
御の制御プログラムを示すフローチャートである。
【図5】 本発明の第2実施形態のサンプリング動作制
御の制御プログラムを示すフローチャートである。
【図6】 本発明の第2実施形態のサンプリング動作制
御の変形例の制御プログラムを示すフローチャートであ
る。
【図7】 本発明の第3実施形態のサンプリング動作制
御の制御プログラムを示すフローチャートである。
【図8】 本発明の自動分析システムの別の概略構成を
示す図である。
【符号の説明】
1 生化学的分析ユニット 2 免疫学的分析ユニット 3 アナライザ部 4 データプロセッサ部 5 ラック搬送ライン 5A 行きライン 5B 帰りライン 6 サンプラ部 7 試料設置部 8 試料回収部 9 試料容器 10 試料 10a 液面 11 プローブ 12 汚染部位

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生化学的分析および免疫学的分析を実施
    し得るように構成した自動分析システムにおいて、 別試料による汚染部位が存在する試料をプローブによっ
    て吸引するサンプリング動作時には、汚染部位が存在し
    ない試料をプローブによって吸引する通常サンプリング
    動作時とは異なるサンプリング動作を行うことにより、
    汚染の影響を回避するようにしたことを特徴とする自動
    分析システム。
  2. 【請求項2】 生化学的分析および免疫学的分析を検査
    依頼された試料に対して生化学的分析を実施した後に免
    疫学的分析を実施する場合、前記生化学的分析による汚
    染部位を含まない部位を吸引するように試料液面からの
    プローブ挿入量を変更することを特徴とする請求項1記
    載の自動分析システム。
  3. 【請求項3】 生化学的分析および免疫学的分析を検査
    依頼された試料に対して生化学的分析を実施する場合で
    あって、必要量より汚染部位の量が多い場合、当該生化
    学的分析における必要量よりも多量の試料を吸引するこ
    とにより、当該試料内の汚染部位を除去するようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の自動分析システム。
  4. 【請求項4】 生化学的分析および免疫学的分析を検査
    依頼された試料に対して生化学的分析を実施した後に免
    疫学的分析を実施する場合、免疫学的分析のためのサン
    プリング動作を行う前に当該試料を混和するようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の自動分析システム。
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