JP2003183808A - 機械構造部品 - Google Patents

機械構造部品

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JP2003183808A
JP2003183808A JP2001386556A JP2001386556A JP2003183808A JP 2003183808 A JP2003183808 A JP 2003183808A JP 2001386556 A JP2001386556 A JP 2001386556A JP 2001386556 A JP2001386556 A JP 2001386556A JP 2003183808 A JP2003183808 A JP 2003183808A
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Yuji Yasusaka
雄二 安坂
Takushi Tsuji
拓志 辻
Masahiro Nakamura
正弘 中村
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Yanmar Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐面圧及び曲げ疲労強度に優れた安価な機械構
造部品を提供する。 【解決手段】ガス浸炭による微細炭化物分散浸炭層2を
0.2mm以上形成するとともに、窒素浸入により残留
オーステナイトを25〜45%含有させることにより強
度を強化し、さらに微細炭化物分散浸炭層2上の表層1
を微細ショットピーニングにより強化して、表面粗さを
Ry3μm以下に抑えた状態で、表面圧縮残留応力が1
000N/mm2以上、表面硬さが900HV以上の強
度を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばトランスミ
ッションの歯車やエンジン駆動系等のカムシャフトな
ど、耐面圧及び曲げ疲労強度の向上が要求される機械構
造部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歯車やカムシャフトなどの機械構
造部品には、SCM420Hなどの低合金鋼を浸炭焼入
れしたものが使用されている。
【0003】最近では、トランスミッションやエンジン
において軽量・小型化の要求がますます高くなってきて
おり、歯車やカムシャフトなどの機械構造部品について
も小型化が要求されてきている。歯車のような機械構造
部品を小型化するには、耐面圧及び曲げ疲労強度をより
一層高める必要があるが、SCM420H鋼などの通常
の浸炭焼入れではそれに対応することは難しい。
【0004】このような点を解消するため、例えば歯車
の高強度化手法として、特開2000−18369号公
報に、歯面の要求強度特性と歯元の要求強度特性の双方
を両立させた炭化物分散強化歯車とその製造方法が開示
されている。
【0005】また、歯車の強度を向上する方法として、
エアノズル方式を用いたショットピーニングが数多く報
告されている。これらのショットピーニングにおいて
は、硬さが700〜800HVで、粒径がφ0.3mm
以上のショット粒を用いて、0.1mm以上の深い圧縮
残留応力分布を付加するという方法が採られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開200
0−18369号公報に記載の高強度化手法によれば、
次のような問題がある。
【0007】(1)分散炭化物による歯元アール部の曲
げ疲労強度低下を抑えるために、歯元炭化物分散量を低
減し(体積率で歯面5〜10%、歯元3%maxの削
減)、歯元と歯面との強度バランスをとることにより歯
車強度を高めている。
【0008】しかしながら、そのような性状を微細炭化
物分散浸炭で得るには、浸炭防止剤塗布などの処理によ
り、歯元部へのCの浸入を抑制する何らかの処置を浸炭
時に行っておく必要があるため、炭化物析出と表面軟化
層消失のための再加熱浸窒処理を別工程で行わざるを得
なくなる。従って、特開2000−18369号公報に
記載の高強度化手法では、熱処理工程が2工程となるた
め、処理コストのアップが課題となる。
【0009】(2)ガス浸炭浸窒処理で微細炭化物分散
を行っているが、このような処理では、図11に示すよ
うに表層に粒界酸化(潜在亀裂)が生じ、炭化物形成主
要元素であるCrが酸化物に殆ど吸収されるため、表層
の粒界酸化形成層には炭化物の分散が得られない。その
ため、表層においては微細炭化物による分散強化を望む
ことができず、このような点及び粒界酸化(潜在亀裂)
の存在によって十分な強度強化を図ることができない。
従って、浸炭状態のまま使用される歯車においては歯元
曲げ強度及び歯面ピッチング強度の向上は望めない。
【0010】また、特開2000−18369号公報で
は、前記した(1)、(2)の問題点を解消するための
強度強化法として、ショットピーニングによる削食除去
と圧縮残留応力の付加による改善が提案されている。し
かし、この改善処理では、ショット強度面(アークハイ
ト値:0.3〜0.8mm)からみて、表面粗さ及び表
面圧縮残留応力の向上は考慮されておらず、従って、表
面起点型疲労破壊である歯元アール部の切欠き曲げ疲労
強度並びに歯面ピッチング強度の大幅な向上は困難であ
る。
【0011】一方、従来の浸炭歯車の高強度化に用いら
れているショットピーニング技術によれば、図12に示
すように、0.1mm以上の深い圧縮残留応力分布を得
る方法であるので、歯元強度の向上には大きな効果を得
ることは可能である。
【0012】しかし、表面粗さの増大及び表層塑性変形
による表層圧縮残留応力の低下により、表面を起点とす
る歯面ピッチング強度の向上効果が損なわれるという問
題がある。その対策として、表面粗さ・表面圧縮残留応
力回復のために更に微粒子ピーニングを付加し、表面の
凹凸を均すというような二段ピーニングが行われている
が、このような対策ではコストアップが課題となる。
【0013】本発明は以上のような問題点を解決するた
めになされたもので、耐面圧及び曲げ疲労強度がともに
優れた安価な機械構造部品の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の機械構造部品
は、ガス浸炭による微細炭化物分散浸炭層が0.15m
m以上形成され、かつ窒素浸入により残留オーステナイ
トが25〜45%含有されているとともに、前記微細炭
化物分散浸炭層(図1参照)の上層部分(表層)を対象
としたマイクロショットピーニングにより、表面粗さを
Ry3μm以下に保持した状態で、表面圧縮残留応力が
1000N/mm2以上、表面硬さが900HV以上の
強度が確保されていることによって特徴づけられる。
【0015】本発明の機械構造部品において、Crの含
有量が0.85〜1.25%、Moの含有量が0.5%
以下の鋼が素材として用いられていることが好ましい。
【0016】次に、本発明を詳細に説明する。
【0017】まず、例えばCr含有量:0.85〜1.
25%、Mo含有量:0.5%以下の鋼を素材として、
ガス浸炭浸窒熱処理による微細炭化物分散を行うと、図
11に示すように微細炭化物分散浸炭層が形成される
が、その上層に粒界酸化(潜在亀裂)と炭化物が殆ど存
在しない未強化の表層(〜15μm程度)が存在する。
【0018】本発明は、そのような欠陥のある表層を改
質することにより、表面硬さ及び表面圧縮残留応力を高
めようとするものであり、具体的には、粒径φ0.1m
m以下のショット粒を用いたマイクロショットピーニン
グを行うことにより表層を強化している(図1参照)。
その表層強化について以下に具体的に説明する。
【0019】図2に示すように、粒径φ0.3mm以上
のショット粒を用いた通常のショットピーニング(従来
の一般的な処理)では、深い領域の圧縮残留応力を高く
することができるが、表面付近の圧縮残留応力を高める
ことはできない。これに対し粒径φ0.1mm以下のシ
ョット粒を用いたマイクロショットピーニングの場合、
深い領域(30μm以上)でのピーニング効果は得られ
ないものの、表面付近での圧縮残留応力を高めることが
可能である。従って、φ0.1mm以下のマイクロショ
ットピーニングを採用することにより、表層に圧縮残留
応力を付加することができる。また、φ0.1mm以下
のマイクロショットピーニングによる表面削食作用によ
り、表層の粒界酸化深さを低減することができ(例えば
15μm→9μm)、粒界酸化による疲労強度の低下を
なくすことができる。
【0020】さらに、ガス浸炭浸窒熱処理による微細炭
化物分散にφ0.1mm以下のマイクロショットピーニ
ングを付加することにより、表面粗さを悪くすることな
く表面硬さを向上させることができる。
【0021】以上のように、本発明によれば、ガス浸炭
浸窒熱処理による微細炭化物分散による強化つまり微細
炭化物分散浸炭層(0.15mm以上)の形成と残留オ
ーステナイトの25〜45%含有による強度強化に加え
て、表層部分の強度をφ0.1mm以下のマイクロショ
ットピーニングにて強化しているので、耐面圧及び曲げ
疲労強度を著しく高めることができる。
【0022】これにより、例えば歯車において、歯元切
欠き曲げ疲労強度及び歯面の耐ピッチング強度を従来に
比して著しく向上させることができ、伝達トルク当たり
の処理コストの大幅な低減が可能になるという効果を達
成できる。
【0023】しかも、複雑な工程のガス浸炭浸窒熱処理
や二段ピーニング処理などを行う必要がないので、耐面
圧及び曲げ疲労強度に優れた機械構造部品を安価で提供
することができる。
【0024】なお、本発明の機械構造部品において、常
温電解浸硫処理によって表層表面に3〜5μmの浸硫層
を積層しておいてもよい。このように表層表面に浸硫層
を形成しておけば、摺動により表面凹部に浸硫層が残存
するため、表層表面の平滑性を高めることができ、ま
た、残存浸硫層により摩擦力が更に低下するため、耐面
圧を更に向上させることが可能になる。
【0025】
【実施例】まず、本発明の機械構造部品の製造方法を説
明する。
【0026】適用材質(鋼)の成分範囲は、炭化物形成
元素であるCr含有量を炭化物形成に必要な0.85%
以上とし、焼きならし時のベイナイト生成による切削性
悪化を回避するため、Cr含有量の上限を1.25%、
靭性向上元素であるMo含有量の上限を0.5%とす
る。
【0027】以上の成分の素材(Mo含有量が0.15
〜0.30%)に、以下のガス浸炭浸窒熱処理及びマイ
クロショットピーニングを行うことによって高強度の機
械構造部品を得る。
【0028】<ガス浸炭浸窒熱処理>図6に示すパター
ンでガス浸炭浸窒熱処理を行う。その処理を具体的に説
明すると、まず、素材(例えばSCM420H)を変態
点Ar1 以上の温度:930℃に加熱し、その温度に
4.5時間保持して浸炭処理(カーボンポテンシャルC
p:0.90〜1.35%)を行う。次いで、変態点A
r1 以下の温度:650℃に冷却した後に再加熱を行
い、850℃の温度での焼入均熱処理(0.5時間、カ
ーボンポテンシャルCp:0.90%)により微細炭化
物分散を施すとともに、この焼入均熱処理において1.
8%NH3の添加(0.5時間)を行って窒素を浸入さ
せる(浸窒処理)。そして、油冷却(90℃)を行った
後、再加熱を行って焼き戻し(200℃、2時間)を行
う。
【0029】以上のようなガス浸炭浸窒熱処理により、
図1の模式図に示すように、ガス浸炭による微細炭化物
分散浸炭層2を0.15mm以上形成することができ、
さらに窒素浸入により残留オーステナイトを25〜45
%含有させることができる。
【0030】<マイクロショットピーニング>以上の浸
炭浸窒熱処理を行った後、粒径φ0.1mm以下のショ
ット粒を用いたマイクロショットピーニングを行って、
微細炭化物分散浸炭層2上の表層1の強度を強化する。
【0031】このようなマイクロショットピーニングを
行うと、その表面削食作用(5〜6μm)により、微細
炭化物分散浸炭層2上の表層1の粒界酸化深さを最大で
9μmにすることができ、粒界酸化による疲労強度の低
下をなくすことができる。また、表面付近(〜15μ
m)の残留応力を1000N/mm2以上とすることが
できる(図3及び図4)。
【0032】さらに、粒径φ0.1mm以下のショット
粒を用いることにより、表面粗さをRy3μm以下に抑
えた状態で、表面硬さを900HV以上とすることがで
きる(図5)。その理由を具体的に説明すると、図13
に示すように、φ55μmのショット粒Pを用いたマイ
クロショットピーニングを行った場合、ショット粒Pに
よる圧痕Dは約25μmとなる。その場合の圧痕Dの深
さは幾何学的に約3μmとなり、従って表面粗さをRy
3μm以下に抑えることが可能になる。
【0033】次に、本発明の具体的な実施例を比較例と
ともに説明する。
【0034】<実施例1−1>SCM420H(Cr含
有量:0.85〜1.25%、Mo含有量:0.15〜
0.30%)を素材として、前記したガス浸炭浸窒熱処
理(熱処理条件:図6)による微細炭化物分散を行った
後、粒径φ0.1mm以下のショット粒を用いたマイク
ロショットピーニングを行ってテストピースを作製し
た。
【0035】<比較例1−1>SCM420Hを素材と
して、前記したガス浸炭浸窒熱処理(熱処理条件:図
6)による微細炭化物分散のみを行ってテストピースを
作製した。
【0036】<比較例1−2>SCM420Hを素材と
して、図7に示すパターンのガス浸炭浸窒熱処理(微細
炭化物分散なし)を行ってテストピースを作製した。
【0037】以上の実施例1−1で作製したテストピー
スと、比較例1−1、1−2で作製したテストピースに
ついて、歯元アール相当の切欠き(形状係数α=2.
4)をつけた試験片による107回回転曲げ疲労試験を
行った。その試験結果を図8に示す。
【0038】図8の試験結果から明らかなように、実施
例1−1は、比較例1−2(浸炭浸窒)に対して1.6
倍の曲げ疲労強度が得られることがわかる。また、比較
例1−1と比較例1−2との比較から、ガス浸炭浸窒熱
処理による微細炭化物分散を行うと、ガス浸炭浸窒材よ
りも曲げ疲労強度が低下することがわかる。これは分散
炭化物の切欠きによる影響であると考えられる。
【0039】さらに、実施例1−1で作製したテストピ
ースと、比較例1−1、1−2で作製したテストピース
について、耐ピッチング性をローラピッチング試験にて
評価した。その評価結果を図9に示す。評価試験は、6
0℃のエンジン潤滑油(SAE#20)を1.6L/m
in滴下した状態で、すべり率−33%付加して回転数
1350rpmにて行った。
【0040】図9の評価結果から明らかなように、実施
例1−1は、比較例1−2(浸炭浸窒)に対して1.4
倍の耐ピッチング強度が得られることがわかる。また、
比較例1−1と比較例1−2との比較から、ガス浸炭浸
窒熱処理による微細炭化物分散を行っても、耐ピッチン
グ強度は向上しないことがわかる。
【0041】<実施例2−1>実施例1−1と同じ処理
を行って舶用トランスミッション動力伝達用のはすば歯
車(モジュール2.5)を作製した。
【0042】<比較例2−1>比較例1−2と同じ処理
を行って舶用トランスミッション動力伝達用のはすば歯
車(モジュール2.5)を作製した。
【0043】以上の実施例2−1で作製したはすば歯車
と、比較例2−1で作製したはすば歯車について、許容
伝達トルクを動力循環式歯車試験機にて評価した。その
評価結果を図10に示す。評価試験は、エンジン潤滑油
(SAE#30)を用いて80℃で回転数2600rp
mにて行った。
【0044】図10の評価結果から明らかなように、実
施例2−1は、比較例2−1(浸炭浸窒)に対して1.
5倍の伝達トルクを有していることがわかる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ガス浸炭浸窒熱処理による微細炭化物分散による強度強
化に加えて、表層部分の強度をマイクロショットピーニ
ングにて強化しているので、耐面圧及び曲げ疲労強度が
ともに優れた安価な機械構造部品を提供することができ
る。
【0046】従って、本発明を歯車に適用することで、
歯元切欠き曲げ疲労強度及び歯面の耐ピッチング強度を
従来に比して著しく向上させることができ、伝達トルク
当たりの処理コストの大幅な低減が可能になるととも
に、トランスミッションの軽量コンパクト化・低コスト
化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の機械構造部品の要部組織を模式的に示
す図である。
【図2】ショットピーニングにおいてショット粒径と圧
縮残留応力分布との関係を示すグラフである。
【図3】マイクロショットピーニングを採用した場合の
粒界酸化深さと疲労強度の関係を示すグラフである。
【図4】マイクロショットピーニングを付加した場合の
表面残留応力の変化を示すグラフである。
【図5】マイクロショットピーニングを付加した場合の
表面硬さの変化を示すグラフである。
【図6】本発明の実施例で設定するガス浸炭浸窒熱処理
の処理条件を示す図である。
【図7】本発明の比較例で設定するガス浸炭浸窒熱処理
の処理条件を示す図である。
【図8】本発明の実施例及び比較例の曲げ疲労試験の試
験結果を示すグラフである。
【図9】本発明の実施例及び比較例の耐ピッチング性の
評価結果を示すグラフである。
【図10】本発明の実施例及び比較例の許容伝達トルク
の評価結果を示すグラフである。
【図11】鋼材にガス浸炭浸窒熱処理による微細炭化物
分散を施した場合の要部組織を模式的に示す図である。
【図12】一般的なショットピーニングによる圧縮残留
応力分布を示すグラフである。
【図13】φ55μmのショット粒を用いたマイクロシ
ョットピーニングを行った際の圧痕の大きさを模式的に
示す図である。
【符号の説明】
1 表層 2 微細炭化物分散浸炭層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 正弘 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマーディ ーゼル株式会社内 Fターム(参考) 4K028 AA03 AB01 AC08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼製の機械構造部品であって、ガス浸炭
    による微細炭化物分散浸炭層が0.15mm以上形成さ
    れ、かつ窒素浸入により残留オーステナイトが25〜4
    5%含有されているとともに、前記微細炭化物分散浸炭
    層の上層部分を対象としたマイクロショットピーニング
    により、表面粗さをRy3μm以下に保持した状態で、
    表面圧縮残留応力が1000N/mm2以上、表面硬さ
    が900HV以上の強度が確保されていることを特徴と
    する機械構造部品。
  2. 【請求項2】 Crの含有量が0.85〜1.25%、
    Moの含有量が0.5%以下の鋼が素材として用いられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の機械構造部品。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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