JP2003174158A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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Abstract
たボーイング化が生じることなく、ゲート電極埋め込み
用溝の底部での角部の曲率半径のばらつきを低減でき、
ゲート電極埋め込み用溝の底部で形成されるチャンネル
の長さや電界分布のばらつきを押さえることができる溝
埋め込み用ゲート電極構造を有する半導体装置の製造方
法を提供することを目的とする。 【解決手段】 ゲート電極埋め込み用溝の底部の角部に
レーザ光や電子線を照射し、急速な高温加熱により均一
に精度良く角部を丸みの帯びた形状に加工することによ
り、ラウンドエッチングによるエッチング特性の影響や
ゲート電極埋め込み用溝側面のボーイング化を回避し
て、ゲート電極が埋め込まれる溝の底部での角部の曲率
半径のばらつくを低減でき、半導体素子のチャンネルの
長さや電界分布のばらつきを押さえた高品質で高性能な
半導体装置を製造できる。
Description
法に関し、特に溝埋め込みゲート電極構造を有する半導
体装置の製造方法に関するものである。
ndom Access Memory)メモリ回路と
ロジック回路を1つにまとめて混載するDRAM混載ロ
ジックLSI(Large Scale Integr
ated Circuit)が活発に開発されている。
このDRAM混載ロジックは、DRAMメモリとロジッ
ク機能を融合した高付加価値LSIであり、電子製品の
チップ搭載数を削減するなどのメリットを有する。DR
AMメモリにはSAC(Self−Aligned C
ontact)構造を、ロジックトランジスタにはサリ
サイド構造が用いられ、キャパシタはビット線の上層に
配置される。
化が進展しているが、DRAMメモリはコンタクトプラ
グからオフセット酸化膜への絶縁距離に相関を持つSA
C耐圧を確保するためにオフセット酸化膜を厚くしてア
スペクト比が高くなり、さらにゲート寸法が0.10μ
m以下に縮小するために、DRAMメモリのソース・ド
レイン領域へのコンタクトホールの直径であるSACコ
ンタクト径が0.10μm以下と益々微細化している。
ンタクト径の微細化により、加工するにも電気特性を維
持するにも困難となっている。このような問題を解決す
るために、DRAM混載ロジックにおいて、溝埋め込み
ゲート電極構造を有するトランジスタによりDRAMメ
モリを形成する方法が研究されている。溝埋め込みゲー
ト電極構造を有するトランジスタによりDRAMメモリ
を形成する方法では、シリコン基板にゲート電極が埋め
込まれるトレンチを形成する。まず、このトレンチの深
さのばらつきを押さえるためにドライエッチングを用い
て異方性に加工し、さらにトレンチコーナー(トレンチ
の角部)をラウンド化(トレンチコーナーの丸みの帯び
た形状への加工)するラウンドエッチングを施してゲー
ト電極を形成する。
ナーをラウンド化するラウンドエッチングはラジカルを
主体とするドライエッチングであるため、トレンチコー
ナーをラウンド化するのにエッチング特性の影響を受
け、またラジカルを主体とするドライエッチングを用い
るとトレンチの側面がビア樽状に膨らんで広がるボーイ
ング化が生じることもある。
らつきやトレンチ側面のボーイング化にともない、トレ
ンチの底部で形成されるトランジスタのチャンネルの長
さや電界分布にばらつきが生じ、設計通りの素子特性を
得ることができなくなる。
受けることなく、またボーイング化が生じることなく、
ゲート電極埋め込み用溝の底部の角部における曲率半径
のばらつきを押さえることができ、さらにはゲート電極
埋め込み用溝の底部で形成される半導体素子のチャンネ
ルの長さや電界分布のばらつきを低減することができる
半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
置の製造方法は、半導体基板主面の素子形成領域に溝埋
め込みゲート電極を形成する半導体装置の製造方法にお
いて、前記素子形成領域に異方性エッチングによりゲー
ト電極埋め込み用溝を形成する工程と、前記ゲート電極
埋め込み用溝の底部の角部にエネルギービームを照射し
て、前記ゲート電極埋め込み用溝の前記角部を丸みの帯
びた形状に加工する工程と、底部の角部を丸みの帯びた
形状に加工した前記ゲート電極埋め込み用溝にゲート電
極を埋め込む工程とを具備することを特徴とする。
性エッチングにより形成されたゲート電極埋め込み用溝
の底部の角部にレーザ光や電子線を照射してゲート電極
埋め込み用溝の底部の角部を丸みの帯びた形状に加工す
るため、ラウンドエッチングのエッチング特性による影
響を受けることなく、またゲート電極埋め込み用溝の側
面にボーイング化が生じることなく、ゲート電極埋め込
み用溝の底部の角部を丸みの帯びた形状に均一に精度良
く加工することができる。そのため、ゲート電極埋め込
み用溝の底部における角部の曲率半径のばらつきを低減
することができる。
角部を丸みの帯びた形状に均一に精度良く加工すること
ができ、ゲート電極埋め込み用溝の底部における角部の
曲率半径のばらつきを低減することができるため、ゲー
ト電極埋め込み用溝の底部で形成される半導体素子のチ
ャンネルの長さや電界分布のばらつきを押さえることが
でき、設計通りの素子特性を有する半導体装置を製造す
ることができる。
憶素子及び周辺回路をまとめて搭載するDRAM混載ロ
ジックの半導体記憶素子に応用した場合について説明す
る。ここで、半導体記憶素子はDRAMやSRAM(S
RAM:Static RandomAccess M
emory)のような半導体素子である。
半導体記憶素子及び半導体ロジックがそれぞれ形成され
るのであるが、第一領域の半導体記憶素子は溝埋め込み
ゲート電極構造を有し、ゲート電極が埋め込まれるゲー
ト電極埋め込み用溝の底部の角部にレーザ光を照射して
ゲート電極埋め込み用溝の底部の角部を丸みの帯びた形
状に加工する。
極埋め込み用溝の底部の角部を丸みの帯びた形状に加工
するのにレーザ光を用いる場合について説明するが、ゲ
ート電極埋め込み用溝の底部の角部に電子線を照射して
ゲート電極埋め込み用溝の底部の角部を丸みの帯びた形
状に加工しても良い。
素子及び周辺回路をまとめて搭載するDRAM混載ロジ
ックの半導体記憶素子に応用した場合について説明する
が、その他の種々の半導体装置において溝埋め込みゲー
ト電極構造として、ゲート電極が埋め込まれるゲート電
極埋め込み用溝の底部の角部にレーザ光や電子線を照射
してゲート電極埋め込み用溝の底部の角部を丸みの帯び
た形状に加工することができる。
域に形成される半導体ロジックを溝埋め込みゲート電極
構造とすることができ、溝埋め込みゲート電極構造を有
する半導体ロジックを形成する際にゲート電極埋め込み
用溝の底部の角部にレーザ光や電子線を照射し、ゲート
電極埋め込み用溝の底部の角部を丸みの帯びた形状に加
工することができる。
半導体基板11上には複数の素子を素子毎に分離する素
子分離膜15が形成されている。素子分離膜15を形成
するために素子分離溝を形成するのであるが、まず半導
体基板11の全面にパッド層、マスク層、及びレジスト
層を形成する。パッド層は熱酸化法により形成されるシ
リコン酸化膜などであり、マスク層は化学的気相成長法
(CVD)により形成されるシリコン窒化膜などであ
る。素子分離溝が形成される所望の位置のレジスト層を
フォトリソグラフィー技術により露光および現像して除
去することにより、所望の形状のレジストパターンを形
成する。このとき、第一領域に形成される半導体記憶素
子の溝埋め込み型ゲート電極が形成される領域は未だそ
の工程に来ておらず、パッド層、マスク層、及びレジス
ト層により覆われている。素子分離溝が形成される所望
の位置に形成されたレジストパターンを用いて、反応性
イオンエッチング(RIE)などの異方性エッチング処
理を施し、パッド層及びマスク層を除去して半導体基板
11を露出する。
ド層及びマスク層を除去するのに用いたレジストを除去
した後、半導体基板11のパッド層及びマスク層をマス
クとして反応性イオンエッチング(RIE)などの異方
性エッチング処理を施し、半導体基板11上に素子分離
溝を形成する。半導体基板11全面に厚くシリコン酸化
膜やシリコン窒化膜などの絶縁膜を化学的気相成長法
(CVD)などにより形成し、素子分離溝内を埋め込
む。半導体基板11全面に形成された絶縁膜を、マスク
層を停止膜(ストッパ)として化学的機械研磨法(CM
P:Chemical Mechanical Pol
ishing)により研磨して表面を平坦化し、半導体
基板11上に素子分離膜15が形成される。
した後、半導体基板11上に残るパッド層及びマスク層
を除去して半導体基板11の表面を露出させる。マスク
層は熱リン酸などの酸を用いた等方性エッチング処理に
より除去することができ、パッド層はフッ酸などを用い
た等方性エッチング処理により除去することができる。
する際に用いたパッド層及びマスク層を除去した後、半
導体基板11の全面に新たにパッド層12及びマスク層
13を形成する。パッド層12及びマスク層13は、溝
埋め込みゲート電極構造を有する半導体記憶素子のゲー
ト電極埋め込み用溝を形成するのに用いられ、ゲート電
極埋め込み用溝を形成する際に第二領域の全面はパッド
層12及びマスク層13により保護されている。前述の
素子分離溝を形成するのと同様に、半導体基板11のマ
スク層13上にレジスト層を形成し、第一領域のゲート
電極埋め込み用溝が形成される所望の位置のレジスト層
をフォトリソグラフィー技術により露光および現像して
除去する。レジスト層を除去することにより、第一領域
に所望の形状のレジストパターンであるレジスト14が
形成される。第一領域に形成されたレジスト14を用い
て、反応性イオンエッチング(RIE)などの異方性エ
ッチング処理を施し、ゲート電極埋め込み用溝が形成さ
れる所望の位置のパッド層12及びマスク層13を除去
して半導体基板11を露出する。第一領域のゲート電極
埋め込み用溝が形成される所望の位置の半導体基板11
を露出した後、露出する半導体基板11に反応性イオン
エッチング(RIE)などの異方性エッチング処理を施
し、半導体基板11の第一領域にゲート電極埋め込み用
溝16を形成する(図2)。このとき、ゲート電極埋め
込み用溝16の底部の角部17aは未だ丸みの帯びた形
状に加工されていない。
されるゲート電極埋め込み用溝16の底部の角部17a
を丸みの帯びた形状に加工する工程を示す。図3に示す
ように、第一領域に形成されたゲート電極埋め込み用溝
16の底部の角部17aにレーザ光を照射し、ゲート電
極埋め込み用溝16の底部の角部17aを丸みの帯びた
形状に加工して丸みを帯びた角部17を形成する。一般
に、ゲート電極埋め込み用溝16は所望のテーパなどに
より側面に傾斜があり、角部17a(コーナーエッジ)
を有する。この角部17aにレーザ光を照射すると、角
部17aの極浅い表面が極短時間に急速に高温加熱さ
れ、急速に高温加熱された角部の極浅い表面は瞬時に溶
融する。急速に高温加熱されて瞬時に溶融した角部の極
浅い表面は直ちに冷却し、角部17aは除去され、角部
17aを丸みの帯びた形状に加工することができる。こ
のとき、角部17aに照射されるレーザ光は、YAGレ
ーザ、エキシマレーザ、紫外線レーザなどであるが、電
子線を用いてゲート電極埋め込み用溝16の底部の角部
17aを丸みの帯びた形状に加工しても良い。
にレーザ光を照射して丸みの帯びた角部17を形成する
とき、半導体基板11上に形成されたマスク層13によ
って照射されるレーザ光からゲート電極埋め込み用溝1
6の開口部が保護されるため、ゲート電極埋め込み用溝
16の寸法変換差(CD)の劣化を回避することができ
る。
図8に示すように、レーザ光を照射するレーザ光発生源
108、このレーザ光発生源108からのレーザ光で半
導体装置107をスキャンする機構を有する支持機構1
09、及びレーザ光を照射する半導体装置107を載置
するステージ106からなる。本実施の形態におけるレ
ーザ光照射装置では、図8に示すように、レーザ光発生
源108の支持機構109はレーザ光発生源108を9
0度ずつ回転させて4方向から照射することができる構
造を有し、さらに図9に示すように、図9(a)のよう
な基板主面方向に対して浅い角度から図9(c)のよう
な基板主面方向に対して深い角度まで照射することがで
きる構造を有する。そのため、様々な方向からレーザ光
を照射することができ、支持機構109に支持されるレ
ーザ光発生源108を90度ずつ回転させて4方向から
照射して角部17aに未照射部分を残すことなく角部1
7aを丸みの帯びた形状に加工することができる。
用溝16の幅が100nmであるゲート電極埋め込み用
溝16に、Cl210sccm、圧力6.7Pa、IC
Pソースパワー600W、バイアスパワー0W(60
℃)であるICP型エッチング装置を用いて角部17a
を丸みの帯びた形状に加工すると、角部17aの曲率半
径は12.5nmから37.5nmとばらつく。しか
し、本実施の形態では、前述のレーザ光照射装置を用い
て、図9に示すように、レーザ光照射角度を0°から6
3.4°(半導体基板11水平面の法線からの入射を0
°基準)でX方向及びY方向に半導体装置をスキャン
し、90°ずつ回転させて4方向から照射すると、角部
17aの曲率半径は、25nm±5nmにそろえること
ができる。このとき、レーザ光の温度は、900℃より
小さな温度の場合には、ゲート電極埋め込み用溝16の
底部にある角部17aの極浅い表面を極短時間に急速に
高温加熱することができず、また1100℃より大きな
温度の場合には、ゲート電極埋め込み用溝16の底部に
ある角部17aの極浅い表面だけを瞬時に急速に高温加
熱することができず、溝側面も高温過熱され溶融するの
で、ゲート電極埋め込み用溝自体の形状がだれてしまう
ため、900℃から1100℃となる。
の底部の角部17aにレーザ光を照射することより角部
17aを丸みの帯びた形状に加工して丸みの帯びた角部
17を形成すると、エッチング処理を施してラウンド化
する場合とは異なり、エッチング特性による影響を受け
ることなく、またラウンドエッチングによりゲート電極
埋め込み用溝16の側面に生ずるボーイング化が生じる
ことなく、角部17aを丸みの帯びた形状に加工するこ
とができる。
にレーザ光を照射してゲート電極埋め込み用溝16の底
部の角部17aを丸みの帯びた形状に加工する場合、角
部17aを急速に高温加熱して丸みの帯びた形状に均一
に精度良く加工することができ、そのためにゲート電極
埋め込み用溝16の底部の角部17aに曲率半径のばら
つきを低減することができる。
の角部17aを丸みの帯びた形状に均一に精度良く加工
し、半導体記憶素子のゲート電極が形成される角部17
aの曲率半径のばらつきを低減することができるため、
ゲート電極埋め込み用溝16の底部で形成される半導体
記憶素子のチャンネルの長さや電界分布のばらつきを低
減することができる。
17aを丸みの帯びた形状に加工した後、マスク層13
上に絶縁膜18を形成する(図4)。マスク層13上の
絶縁膜18は、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜やシリ
コン酸窒化膜などからなるのであるが、酸素雰囲気中で
アニールしたり、高速昇高温炉を用いて酸素雰囲気中で
アニールしたりすることによって均一の厚さで形成する
ことができる。絶縁膜18は、第一領域のゲート電極埋
め込み用溝16の内側面に形成されて、第一領域に形成
される溝埋め込みゲート電極構造を有する半導体記憶素
子のゲート絶縁膜となってゲート電極とソース・ドレイ
ン拡散層とを絶縁する。
記憶素子のゲート絶縁膜となる絶縁膜18を形成した
後、半導体基板11の全面にリン添加ポリシリコンやリ
ン添加アモルファスシリコン又はボロン添加ポリシリコ
ンやボロン添加アモルファスシリコンなどのような多結
晶膜19を堆積させる。このとき、第一領域に形成され
る半導体記憶素子のゲート電極を埋め込むゲート電極埋
め込み用溝16は多結晶膜19により埋め込まれる。マ
スク層13を停止膜(ストッパ)として化学的機械研磨
法(CMP)により研磨して表面を平坦化し、マスク層
13をエッチングマスクとして等方性エッチング処理な
どを施して、ゲート電極埋め込み用溝16に埋め込まれ
た多結晶膜19の表面を除去する。
埋め込み用溝16に多結晶膜19を埋め込んだ後、タン
グステンなどからなる導電膜20を化学的気相成長法
(CVD)やスパッタ法により積層させ、マスク層13
を停止膜(ストッパ)として化学的機械研磨法(CM
P)により研磨して表面を平坦化し、残留する導電膜2
0を除去する。導電膜20は、積層した後にアニール技
術を施してタングステンシリサイドなどの金属シリサイ
ドとしても良い。ゲート電極埋め込み用溝16に多結晶
膜19及び導電膜20を積層した後に、さらに高温酸化
膜や窒化膜などからなる絶縁膜21を熱酸化法や化学的
気相成長法(CVD法)などにより積層させる。マスク
層13を停止膜(ストッパ)として化学的機械研磨法
(CMP)により研磨して表面を平坦化し、残留する不
要な部分の絶縁膜21を除去し、第一領域の溝埋め込み
ゲート電極構造を有する半導体記憶素子のゲート電極が
形成される。ここで、絶縁膜21は後述のイオン注入時
に防止膜(ストッパ)として働く。
ート電極を形成した後、半導体基板11上に残るパッド
層12及びマスク層13を除去して半導体基板11の表
面を露出させる。マスク層13は熱リン酸などの酸を用
いて等方性エッチング処理により除去することができ、
パッド層12はフッ酸などを用いた等方性エッチング処
理により除去することができる。ここで、絶縁膜21
は、パッド層12よりも厚く形成されている為、フッ酸
処理後も残る。第二領域に新たに図示しないイオン注入
用レジストマスクパターンをフォトリソグラフィー技術
により形成して、絶縁膜21が残る半導体基板11の表
面部に不純物を、この絶縁膜21をイオン注入防止膜と
してイオン注入法により注入し、その後の熱処理により
不純物を活性化させて、溝埋め込みゲート電極構造を有
する半導体記憶素子の高濃度拡散層22が形成される
(図5)。
体記憶素子のゲート電極埋め込み用溝16の角部17a
は、レーザ光の照射により急速に高温加熱され丸みの帯
びた形状に均一に精度良く加工されるため、ゲート電極
埋め込み用溝16の底部における角部17aの曲率半径
のばらつきを低減することができる。そのため、溝埋め
込みゲート電極構造を有する半導体記憶素子のゲート電
極埋め込み用溝16の底部で形成されるチャンネルの長
さや電界分布のばらつきを低減することができ、第一領
域に形成される半導体記憶素子は設計通りの素子特性を
有する半導体素子となる。
する半導体記憶素子を形成した後、第二領域に半導体ロ
ジックを形成する。第二領域に形成される半導体ロジッ
クのゲート電極を形成するためにゲート絶縁膜となる絶
縁膜28を形成し、さらにポリシリコンやアモルファス
シリコンなどのような多結晶膜29を堆積させる。半導
体基板11の全面に多結晶膜29を堆積させた後、さら
に導電膜30及び絶縁膜31を、化学的気相成長法(C
VD)やスパッタ法により順に堆積させる。導電膜30
はタングステンなどからなり、絶縁膜31は高温酸化膜
や窒化膜などであり、また導電膜30はタングステンシ
リサイドなどの金属シリサイドとしても良い。このよう
に順に多結晶膜29、導電膜30、及び絶縁膜31に堆
積した後、絶縁膜31上にレジスト層を全面に形成し、
フォトリソグラフィー技術により所望の形状にパターニ
ングしてレジスト33を形成する。ここで、第一領域の
半導体記憶素子を保護するために第一領域は全面的にレ
ジスト33で覆われている。第二領域には所望のロジッ
クゲート電極パターンが形成される。レジスト33を用
いて異方性エッチング処理により、ゲート電極となる部
分だけ残るように多結晶膜29、導電膜30、及び絶縁
膜31をエッチングして、第二領域の半導体ロジックの
ゲート電極パターンが形成される。ここで、絶縁膜28
は高選択比エッチング技術により半導体基板表面に残
り、後述のイオン注入時にチャンネリング防止膜として
働く。レジスト33は、アッシング、硫酸と過酸化水素
水の混合液の処理により除去される。
イオン注入用レジストマスクパターンをフォトリソグラ
フィー技術により形成して、絶縁膜28が残る半導体基
板11の表面部に不純物を、この絶縁膜28をイオンチ
ャンネリング防止膜としてイオン注入法により注入し、
その後の熱処理により不純物を活性化させて、半導体ロ
ジックの低濃度拡散層32が自己整合的に形成される
(図6)。図示しないレジストは、アッシング、硫酸と
過酸化水素水の混合液により除去される。
に形成した後、半導体基板11の全面に化学的気相成長
法(CVD)などによってシリコン酸化膜やシリコン窒
化膜などの絶縁膜を積層する。さらに、第一領域のみを
覆う図示しないレジストを形成した後、この絶縁膜を反
応性イオンエッチング(RIE)などの異方性エッチン
グ処理を施して、第二領域の半導体ロジックのゲート電
極には側壁部分に側面絶縁膜40を形成する。図示しな
いレジストは、アッシング、硫酸と過酸化水素水の混合
液により除去される。
縁膜40を形成した後、半導体ロジックに対応する半導
体基板11の表面部及びゲート電極に、不純物をイオン
注入法により注入して高濃度拡散層42を形成する。但
し、第一領域は図示しないレジストで覆われており、イ
オン注入されない。レジストのアッシング、硫酸と過酸
化水素水の混合液による剥離後に、不純物の活性化のた
めに、例えば、高速昇高温法(RTA:Rapid T
hermal Annealing)により熱処理を施
し、高濃度拡散層42を形成する。多結晶膜19は膜中
のドーパントが同時に活性化されるので、空乏化が抑制
されたゲート電極を形成することができる。
42が形成され、前述の絶縁膜28をフッ酸などにより
除去した後、スパッタ法によりコバルト、チタン、ニッ
ケルなどからなる金属膜10nmとチタン窒化膜30n
mのキャップ金属膜を高濃度拡散層42表面に選択的に
積層した後、窒素雰囲気中での500℃30秒熱処理や
アニールを行うことにより、半導体基板11表面での高
濃度拡散層42と金属との反応を促進させる。硫酸と過
酸化水素水との混合液などにより未反応の金属を除去
し、さらに800℃30秒熱処理やアニールを行うこと
により安定な金属シリサイド41を形成することができ
る(図7)。
クを溝埋め込みゲート電極構造としても良く、溝埋め込
みゲート電極構造を有する半導体ロジックを形成する際
にゲート電極埋め込み用溝の底部の角部にレーザ光や電
子線を照射し、ゲート電極埋め込み用溝の角部を丸みの
帯びた形状に加工することができる。半導体ロジックの
ゲート電極埋め込み用溝の角部にレーザ光や電子線を照
射し、ゲート電極埋め込み用溝の角部を丸みの帯びた形
状に加工することにより、第一領域の半導体記憶素子に
応用したのと同様に、エッチング特性に影響されず、ま
たゲート電極埋め込み用溝の側面にボーイング化が生じ
ることなく、ゲート電極埋め込み用溝の底部にある角部
を丸みの帯びた形状に加工することができる。
たのと同様に、ゲート電極埋め込み用溝の角部にレーザ
光を照射してゲート電極埋め込み用溝の底部の角部を丸
みの帯びた形状に加工する場合、角部を急速に高温加熱
して丸みの帯びた形状に均一に精度良く加工することが
できる。そのため、溝埋め込みゲート電極構造を有する
半導体ロジックにおいてゲート電極埋め込み用溝の底部
の角部に曲率半径のばらつきを低減することができ、半
導体ロジックのゲート電極埋め込み用溝の底部で形成さ
れるチャンネルの長さや電界分布のばらつきを低減する
ことができる。
に形成される溝埋め込みゲート電極構造を有する半導体
記憶素子において、ゲート電極埋め込み用溝16の底部
の角部17aにレーザ光や電子線を照射してゲート電極
埋め込み用溝16の角部17aを丸みの帯びた形状に加
工するため、角部17aを急速に高温加熱して丸みの帯
びた形状に均一に精度良く加工することができる。その
ため、エッチング処理を施して丸みの帯びた形状に加工
する場合とは異なり、エッチング特性に影響を受けるこ
となく、またゲート電極埋め込み用溝16の側面にボー
イング化が生じることなく角部17aを丸みの帯びた形
状に加工することができる。
にレーザ光や電子線を照射してゲート電極埋め込み用溝
16の角部17aを急速に高温加熱して丸みの帯びた形
状に均一に精度良く加工することができるため、ゲート
電極埋め込み用溝16の底部の角部17aにおける曲率
半径のばらつきを低減することができる。さらに、ゲー
ト電極埋め込み用溝16の底部の角部17aにおける曲
率半径のばらつきを低減することができるため、溝埋め
込みゲート電極構造を有する半導体記憶素子のゲート電
極埋め込み用溝16の底部で形成されるチャンネルの長
さや電界分布のばらつきを低減することができ、設計通
りの素子特性を有する高品質で高性能なDRAM混載ロ
ジックのような半導体装置を形成することができる。
を有する半導体装置において、ゲート電極埋め込み用溝
の底部の角部にレーザ光や電子線を照射してゲート電極
埋め込み用溝の角部を丸みの帯びた形状に加工する。そ
のため、ゲート電極埋め込み用溝の角部を急速に高温加
熱して均一に精度良く丸みの帯びた形状に加工すること
ができ、エッチング特性に影響されず、またゲート電極
埋め込み用溝の側面がボーイング化することなく、ゲー
ト電極埋め込み用溝の角部を丸みの帯びた形状に加工す
ることができる。
ーザ光や電子線を照射してゲート電極埋め込み用溝の角
部を丸みの帯びた形状に加工する場合、ゲート電極埋め
込み用溝の角部を急速に高温加熱して均一に精度良く丸
みの帯びた形状に加工することができるため、ゲート電
極埋め込み用溝の角部における曲率半径のばらつきを低
減することができる。さらに、ゲート電極埋め込み用溝
の角部を丸みの帯びた形状に均一に精度良く加工するこ
とによりゲート電極埋め込み用溝の底部で形成される半
導体素子のチャンネルの長さや電界分布のばらつきを低
減することができ、設計通りの素子特性を得ることがで
きる。
方法における第一領域のパッド層及びマスク層の除去を
示す工程断面図である。
方法における第一領域のゲート電極埋め込み用溝の形成
を示す工程断面図である。
方法における第一領域のゲート電極埋め込み用溝の底部
の角部の丸みを帯びた形状への加工を示す工程断面図で
ある。
方法における第一領域のゲート絶縁膜の形成を示す工程
断面図である。
方法における第一領域のゲート電極の形成を示す工程断
面図である。
方法における半導体ロジックのゲート電極の形成を示す
工程断面図である。
方法における半導体ロジックの金属シリサイドの形成を
示す工程断面図である。
方法におけるレーザ光発生装置を示す断面図である。
方法におけるレーザ光発生装置によるレーザ光照射を示
す断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 半導体基板主面の素子形成領域に溝埋め
込みゲート電極を形成する半導体装置の製造方法におい
て、前記素子形成領域に異方性エッチングによりゲート
電極埋め込み用溝を形成する工程と、前記ゲート電極埋
め込み用溝の底部の角部にエネルギービームを照射し
て、前記ゲート電極埋め込み用溝の前記角部を丸みの帯
びた形状に加工する工程と、底部の角部を丸みの帯びた
形状に加工した前記ゲート電極埋め込み用溝にゲート電
極を埋め込む工程とを具備することを特徴とする半導体
装置の製造方法。 - 【請求項2】 前記エネルギービームはレーザ光若しく
は電子線であることを特徴とする請求項1記載の半導体
装置の製造方法。 - 【請求項3】 前記エネルギービームの温度は900℃
以上1100℃以下であることを特徴とする請求項1記
載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 前記エネルギービームの照射源は前記ゲ
ート電極埋め込み用溝の形状に応じて照射する方向を変
える構造を有することを特徴とする請求項1記載の半導
体装置の製造方法。 - 【請求項5】 前記素子形成領域に半導体記憶素子部及
び半導体周辺回路部を形成することを特徴とする請求項
1記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 前記半導体記憶素子部の素子のゲート電
極は溝埋め込みゲート電極であることを特徴とする請求
項5記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項7】 前記溝埋め込みゲート電極を形成するゲ
ート電極埋め込み用溝の底部の角部を丸みの帯びた形状
に加工することを特徴とする請求項6記載の半導体装置
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001373874A JP2003174158A (ja) | 2001-12-07 | 2001-12-07 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001373874A JP2003174158A (ja) | 2001-12-07 | 2001-12-07 | 半導体装置の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003174158A true JP2003174158A (ja) | 2003-06-20 |
Family
ID=19182520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001373874A Abandoned JP2003174158A (ja) | 2001-12-07 | 2001-12-07 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2003174158A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2001
- 2001-12-07 JP JP2001373874A patent/JP2003174158A/ja not_active Abandoned
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