JP2003172615A - 位置検出手段および相対移動装置 - Google Patents

位置検出手段および相対移動装置

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JP2003172615A
JP2003172615A JP2001373746A JP2001373746A JP2003172615A JP 2003172615 A JP2003172615 A JP 2003172615A JP 2001373746 A JP2001373746 A JP 2001373746A JP 2001373746 A JP2001373746 A JP 2001373746A JP 2003172615 A JP2003172615 A JP 2003172615A
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Eijiro Hirayanagi
栄治郎 平柳
Masaki Taketomi
正喜 武富
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Neomax Kiko Co Ltd
Proterial Ltd
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Hitachi Metals Ltd
Hitachi Metals Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リニアモータの被読取部材(リニアスケー
ル)の温度変化による伸縮をできるだけ小さくすること
が望まれていた。 【解決手段】 相対移動装置の一方の部材(フレーム
7)にベース15を介して取り付けられた被読取部材1
4b(リニアスケール)と、前記相対移動装置の他方の
部材(キャリッジ11)に取り付けられた前記被読取部
材14bを読取る読取ヘッド14aとを備えた位置検出
手段14において、前記被読取部材14bがベース15
に固着され、且つ温度変化によるベース15の相対移動
方向の伸縮に同調し、且つ前記一方の部材に前記ベース
15が1箇所の基点で相対移動方向に固定されるととも
に、前記一方の部材に前記ベース15が少なくとも1箇
所の可動点で相対移動方向に摺動可能に取り付けられた
位置検出手段14とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は相対移動装置の位置
検出手段および前記位置検出手段を備えた相対移動装置
に関し、特には永久磁石とコイルとを相対的に移動させ
るようにした永久磁石式のリニアモータおよび前記位置
検出手段を備えたリニアモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から複数個の永久磁石と、前記永久
磁石が発生する磁束に鎖交するように設けられた多相コ
イルとを具備し、前記多相コイルに電流を流すことによ
り、多相コイルを永久磁石に対して相対移動させるよう
にしたリニアモータが知られている。このようなリニア
モータとしては、永久磁石を固定してコイルを移動させ
る可動コイル型とコイルを固定して永久磁石を移動させ
る可動磁石型とがある。
【0003】このようなリニアモータのうち、略10c
m乃至略100cmといったストロークの範囲内で物体
の位置決めを行うためのものとしては、例えば、特公昭
58−49100号および実開昭63−93783号公
報に開示されているような可動コイル型リニアモータが
多用されている。このリニアモータは、厚さ方向に着磁
した複数の永久磁石を着磁方向が異なるように対向させ
て配置し、対向する永久磁石間(または永久磁石とヨー
クの間)に形成された磁気空隙内に、磁束と直角方向に
移動する可動コイル組み立て体を配設した構造を有す
る。さらにこのリニアモータでは、磁気空隙内で磁束が
複数個の閉ループを構成し、磁路の1部に磁束が集中し
ないようになっているので、ストロークの全域に亘って
一様な磁束密度を発生させることができる。
【0004】上記リニアモータの1例の概略断面図を図
15に示す。図15において1はヨークであり、鉄板の
ような強磁性材料により例えば平板状に形成する。2は
永久磁石であり、厚さ方向に着磁して、表面にNS磁極
が相互に出現するようにヨーク1の長手方向に配設して
固着する。異なる磁極の極性が対向するように磁気空隙
3を介してヨーク1に配置された複数個の永久磁石2を
配設する。4は支持板であり、前記磁気空隙3を確保す
るためにヨーク1の長手方向両端部に固着する。なお支
持板4は前記ヨーク1と同様の強磁性材料によって形成
することが好ましい。これらヨーク1、永久磁石2、支
持板4により固定子5が構成される。
【0005】次に6は多相コイルであり、前記磁気空隙
3における磁束と巻線方向が直交するような複数個の偏
平コイルによって形成する。すなわち複数個のコイルを
永久磁石2の配設方向に若干量ずらせて配設(ただし図
15においては、コイル1個のみを図示している)し、
磁極の方向を磁界検出素子等の手段を介して検出し、電
流を流すべきコイルおよびその方向を切換え得るように
形成する。なお前記多相コイル6はコイルフレーム(図
示せず)を介してキャリッジ(図示せず)に固着されて一
体に支持された可動子を形成し、支持摺動部材(図示せ
ず)を介して前記固定子5に対して移動可能に設けられ
る。
【0006】以上の構成により、多相コイル6に電流を
流すと、多相コイル6はフレミングの左手の法則によ
り、ヨーク1の長手方向の推力を受けるから、多相コイ
ル6を一体に支持してなる可動子はヨーク1の長手方向
に移動する。次に多相コイル6に前記と逆方向の電流を
流すと、多相コイル6には前記と逆方向の推力が作用す
るから、可動子は前記と逆方向に移動する。従って多相
コイル6への通電およびその電流の方向を選択すること
により、可動子を所定位置に移動させることができる。
【0007】図16はこのような従来のリニアモータの
さらに具体的なリニアモータの要部断面図の1例であ
り、以下図16を参照して、従来のリニアモータのさら
に具体的な例について説明する。なお、同一部分は前記
図15と同一の参照符号を付す。
【0008】以下、本明細書の要部断面図の方向につい
て図の紙面上方向を「上」、図の紙面下方向を「下」、図の
紙面上下方向を「縦方向」、図の紙面左右方向を「厚さ」、
「内外方向」あるいは「横方向」、図の紙面左側を「外側」、
図の紙面直交方向を「相対移動方向」と記述することにす
る。
【0009】断面形状がU字型のアルミニウム合金製の
フレーム7のU字の内面にはヨーク1が固着されてい
る。図の紙面の左側のヨーク1の右面には永久磁石2が
固着され、図の紙面の右側のヨーク1の左面にも永久磁
石2が固着され、磁気空隙3を介して前記左右の永久磁
石2が対向する。そして、永久磁石2は相隣る磁極が相
互に異なるように、かつ異なる磁極の極性が対向するよ
うに配設される。フレーム7の上面には支持摺動部材1
0を介してキャリッジ11が配設される。フレーム7、
ヨーク1、センターヨーク8および永久磁石2により固
定子5が構成される。
【0010】キャリッジ11には、磁気空隙3に配設さ
れた多相コイル6が、コイルフレーム12を介して固着
される。キャリッジ11、多相コイル6およびコイルフ
レーム12により可動子13が構成される。多相コイル
6に電流が流れると、推力はフレミングの左手の法則に
基づいて可動子13に発生する。可動子13は支持摺動
部材10を介して固定子5に配設され、前記推力により
図16の紙面と直交する方向に移動する。すなわち固定
子5と可動子13は支持摺動部材10を介し相対的に移
動できる。
【0011】このようなリニアモータには、可動子13
の位置制御を行うための光学式あるいは磁気式の位置検
出手段14が設けられている。位置検出手段14は読取
ヘッド14aと、被読取部材14bとから構成され、読
取ヘッド14aが被読取部材14bに対して相対移動す
ると被読取部材14bが移動距離に比例した数のパルス
を発し、このパルスを読取ヘッド14aが検出して制御
装置(図示せず)にフィードバックし、制御装置がパル
ス数を距離に換算して移動距離を検出する。図16にお
いては、被読取部材14bはフレーム7の側面に配設さ
れ、読取ヘッド14aはキャリッジ11の下面に、(必
要に応じて読取ヘッド保持材21を介して)被読取部材
14bに対向するように配設された例が示されている。
【0012】被読取部材14bの性状あるいは被読取部
材14bのフレーム7への取り付け方法は次の3通りの
方法がある。 <第1の方法>薄くて可撓性を有する被読取部材を接着等
の手段によりフレーム7に固着し、被読取部材の線膨張
係数がフレーム7の線膨張係数と異なる場合でも、後述
する温度変化によるフレーム7の伸縮に対して被読取部
材もフレーム7に合わせて伸縮できるようにする。以
下、本明細書においては、このように部材の伸縮に対し
て前記部材に固着された被読取部材も合わせて伸縮する
ことを「同調」と記述することにする。 <第2の方法>フレーム7よりも線膨張係数が小さい被読
取部材を押さえバネ等でフレーム7に軽く押圧して相対
移動方向に摺動可能として、フレーム7の温度変化によ
る伸縮が生じても被読取部材がフレーム7に対して摺動
できるようにして、被読取部材の持つ小さい線膨張係数
での伸縮ができるようにする。 <第3の方法>フレーム7よりも線膨張係数が小さい被
読取部材をフレーム7に対して接着固定せず、引っ張り
バネ等を用いて引っ張りテンションを長手方向の少なく
とも片端に対して加え、フレーム7に対して可動にして
被読取部材の持つ小さい線膨張係数での伸縮ができるよ
うにする。
【0013】可動子13が基準位置から目的位置まで移
動する場合、前記基準位置から目的位置までの距離に相
当するパルス数N1が位置指令として前記制御装置内の
位置偏差カウンタに登録される。移動するにつれて読取
ヘッド14aが検出したパルス数N2が前記位置偏差カ
ウンタにフィードバックされ前記登録された位置指令パ
ルス数N1から引き算される。N1−N2=0になると
可動子13が目的位置まで移動したと判断して停止す
る。このように可動子13の移動距離検出は位置検出手
段14のパルス数検出により行われる。
【0014】ここで被読取部材14bが取り付けられた
フレーム7は線膨張係数を持つため、温度変化により長
手方向すなわち可動子13の相対移動方向に伸縮し前記
第1の方法の場合、被読取部材14bもフレーム7に同
調して伸縮する。前記温度変化による伸縮は使用環境の
温度変化によっても生じるし、リニアモータの運転にと
もなう多相コイル6からの発熱による温度上昇あるいは
運転停止にともなう発熱停止による温度下降によっても
生じる。こうなると前記位置指令パルス数N1により移
動した時、伸縮した分、移動距離が大きくあるいは小さ
くなってしまう。その対策として被読取部材14b近傍
の温度を検出して前記温度変化により伸縮した分を差し
引いて補正する。しかし温度分布が位置により異なるこ
とがあるため、検出された温度値が温度検出センサー位
置のみの温度(すなわち局部的な温度)を示し、必ずし
も(相対移動方向に長い)被読取部材14bあるいは被
読取部材14bが取り付けられたフレーム7の温度を正
確に示すものではないことがあるし、また温度変化によ
る伸縮と前記温度検出による補正との間で時間のずれが
生じるので伸縮した分を完全に補正することはできな
い。このため、被読取部材14bの温度変化による伸縮
をできるだけ小さくすることが望まれていた。
【0015】そこで前記第2の方法あるいは第3の方法
のようにすると被読取部材14bがフレーム7に対して
可動となるので、被読取部材の持つ小さい線膨張係数で
の伸縮ができるようになる。しかし線膨張係数が小さい
被読取部材は石英ガラスのような高価なものであるため
位置検出手段あるいはそれを用いた相対移動装置の製作
コストが高くなるという問題があった。
【0016】またこのようなリニアモータは狭い場所に
設置されることが多いのでできるだけコンパクトなもの
にすることが望まれる。被読取部材14bの厚さ寸法が
大きくなるとリニアモータも大型化するので、被読取部
材14bはできるだけ薄くすることが望まれていた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明は
前記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、製作コストが廉価で被読取部材の線
膨張係数が小さく且つ厚さ寸法が薄い位置検出手段およ
びそれを用いた相対移動装置、特にはリニアモータを提
供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明者らは種々研究の
結果、下記のような位置検出手段および相対移動装置と
することにより前記問題点を解決し、本発明を完成する
に至った。請求項1の発明は、相対移動装置の一方の部
材にベースを介して取り付けられた被読取部材と、前記
相対移動装置の他方の部材に取り付けられた前記被読取
部材を読取る読取ヘッドとを備えた位置検出手段におい
て、前記被読取部材がベースに固着され、且つ温度変化
によるベースの相対移動方向の伸縮に同調し、且つ前記
一方の部材に前記ベースが1箇所の基点で相対移動方向
に固定されるとともに、前記一方の部材に前記ベースが
少なくとも1箇所の可動点で相対移動方向に摺動可能に
取り付けられたことを特徴とする位置検出手段である。
【0019】請求項2の発明は、前記ベースの線膨張係
数が5μm/m/℃以下であることを特徴とする請求項
1記載の位置検出手段である。
【0020】請求項3の発明は、前記被読取部材の厚さ
が200μm以下であることを特徴とする請求項1又は
2記載の位置検出手段である。
【0021】請求項4の発明は、前記被読取部材が光学
式反射型のものであることを特徴とする請求項1乃至3
のいずれかに記載の位置検出手段である。
【0022】請求項5の発明は、前記相対移動装置が、
相隣る磁極が相互に異なるようにかつ異なる磁極の極性
が対向するように磁気空隙を介してヨークに配設された
複数個の永久磁石と、あるいは相隣る磁極が相互に異な
るようにヨークに配設された複数個の永久磁石に磁気空
隙を介して配設された対向ヨークと、前記磁気空隙内に
支持摺動部材を介して設けられたコイルとから成り、前
記コイルに電流を流すことにより、コイルを前記永久磁
石に対して長手方向に相対移動させるようにしたリニア
モータであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
かに記載の位置検出手段である。
【0023】請求項6の発明は、前記リニアモータが可
動コイル型であることを特徴とする請求項5に記載の位
置検出手段である。
【0024】請求項7の発明は、被読取部材と前記被読
取部材を読取る読取ヘッドとを備えた位置検出手段の前
記被読取部材が相対移動装置の一方の部材にベースを介
して取り付けられ、前記読取ヘッドが前記相対移動装置
の他方の部材に取り付けられた相対移動装置において、
前記被読取部材がベースに固着され、且つ温度変化によ
るベースの伸縮に同調し、且つ前記一方の部材に前記ベ
ースが1箇所の基点で相対移動方向に固定されるととも
に、前記一方の部材に前記ベースが少なくとも1箇所の
可動点で相対移動方向に摺動可能に取り付けられたこと
を特徴とする相対移動装置である。
【0025】請求項8の発明は、前記ベースの線膨張係
数が5μm/m/℃以下であることを特徴とする請求項
7記載の相対移動装置である。
【0026】請求項9の発明は、前記被読取部材の厚さ
が200μm以下であることを特徴とする請求項7又は
8記載の相対移動装置である。
【0027】請求項10の発明は、前記被読取部材が光
学式反射型のものであることを特徴とする請求項7乃至
請求項9のいずれかに記載の相対移動装置である。
【0028】請求項11の発明は、前記相対移動装置
が、相隣る磁極が相互に異なるようにかつ異なる磁極の
極性が対向するように磁気空隙を介してヨークに配設さ
れた複数個の永久磁石と、あるいは相隣る磁極が相互に
異なるようにヨークに配設された複数個の永久磁石に磁
気空隙を介して配設された対向ヨークと、前記磁気空隙
内に支持摺動部材を介して設けられたコイルとから成
り、前記コイルに電流を流すことにより、コイルを前記
永久磁石に対して長手方向に相対移動させるようにした
リニアモータであることを特徴とする請求項7乃至10
のいずれかに記載の相対移動装置である。
【0029】本発明においては、ベースに固着された被
読取部材が温度変化による伸縮の差に同調できるように
するために、被読取部材の機械的強度をベースのそれよ
り小さくすることが望ましい。本発明においては、被読
取部材の厚さが500μm以下であることが好ましい。
被読取部材の厚さが500μmより大きくなるとベース
の温度変化による伸縮に同調することが困難となる。被
読取部材のより好ましい厚さは350μm以下であり、
更により好ましい厚さは200μm以下である。本発明
においては、ベースの厚さが2mm以上、4mm以下あ
ることが好ましい。ベースの厚さが2mm未満では機械
的強度が不足するとともに、後述する基点あるいは可動
点での相対移動装置の一方の部材への固定が困難にな
る。ベースの厚さが4mmを超えるとベースの材料費が
高価となるしリニアモータも大型化するので好ましくな
い。ベースのより好ましい厚さは2.5mm以上、3.
5mm以下であり、更により好ましい厚さは2.8mm
以上、3.2mm以下である。本発明においては、ベー
スの線膨張係数が小さい値であることが望ましく5μm
/m/℃以下であることが好ましい。ベースの線膨張係
数が5μm/m/℃より大きくなると温度変化により伸
縮した分を差し引いて補正することが困難となる。ベー
スのより好ましい線膨張係数は4μm/m/℃以下であ
り、更により好ましい線膨張係数は3.5μm/m/℃
以下である。
【0030】被読取部材とベースの線膨張係数が異なる
ので両者が固着されていないと温度変化により両者の伸
縮に差が生じるが、前述のように薄くて機械的強度がベ
ースより小さい被読取部材がベースに固着されているの
で、温度変化による伸縮が生じても被読取部材の伸縮は
ベースに同調する。そして相対移動装置の一方の部材に
ベースが基点で相対移動方向に固定されるので、基点で
の相対移動装置の一方の部材とベースの位置ずれは無
く、相対移動装置の一方の部材にベースが可動点で相対
移動方向に摺動可能に取り付けられので可動点において
は被読取部材の持つ小さい線膨張係数での伸縮ができる
ようになる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら発明の実
施の形態について説明する。 <実施形態1>図1は本発明の実施形態1のリニアモータ
を示す要部断面図、図2は図1の位置検出手段14付近
の拡大図であり、図2に図示したクランプ用ブロック1
7、基点固定材18、可動点固定材19およびボルト2
0は図1においては図示を省略している。図3は図2の
A−A矢視図であり(a)はフレーム7、基点ピン16
aおよび可動点ピン16bを示し、(b)は被読取部材
14bを示し、(c)はベース15を示し、(d)は基
点固定材18および可動点固定材19を示し、(e)は
クランプ用ブロック17を示し、(a)〜(e)は相対
移動方向(図の紙面左右方向)の位置を合わせて図示し
ている。なお、同一部分は前記図15または図16と同
一の参照符号を付す。本実施形態のリニアモータは図1
6に示す従来のリニアモータにおいてベース15等を追
加して被読取部材14bの取り付け方法を変更したもの
であり、それ以外は図16に示す従来のリニアモータと
同じである。本実施形態ではコイルが可動子である可動
コイル型としたがこれに限定されず永久磁石が可動子で
ある可動磁石型としても良い。本実施形態では磁気空隙
3が永久磁石同士が対向して形成されるようにしたが、
これに限定されず永久磁石と対向ヨークが対向して形成
されるようにしても良い。また、磁気空隙3を介して対
向する永久磁石もしくは対向ヨークが無く、相隣る磁極
が相互に異なるように相対移動方向に配設された複数個
の永久磁石が発生する磁束にコイルが鎖交するようにし
ても良い。
【0032】位置検出手段14は、相対移動装置の一方
の部材であるフレーム7に低熱膨張材であるベース15
を介して縦方向に配設された被読取部材14b(すなわ
ち位置検出手段の検出面が縦方向に配設されている)
と、この被読取部材14bに対向するように相対移動装
置の他方の部材であるキャリッジ11に配設された読取
ヘッド14aとから構成されている。埃等が存在する使
用環境では位置検出手段の検出面が横(すなわち水平)
方向に配設されていると水平方向の上向きの面に埃等が
堆積し易いので本実施形態では縦方向に配設したが、埃
等が極めて少ない使用環境では位置検出手段の検出面が
横(すなわち水平)方向に配設されていても良い。被読
取部材14bは略全面がベース15に接着されている。
被読取部材14bのベース15への固着手段は前記接着
に限定されず、例えば被読取部材14bを融着可能な材
質としベース15へ融着する等種々の手段とすることが
できる。被読取部材14bとしては、例えば磁気(ある
いは光学)式リニアスケールが用いられ、読取ヘッド1
4aとしては、例えば磁気(あるいは光学)式読取ヘッ
ドが用いられるが、これに限定されず、最適のものを用
いれば良い。位置検出手段14の厚さ寸法(図1の紙面
左右方向寸法)をできるだけ小さくするため本実施形態
では光学式透過型ではなく光学式反射型あるいは磁気式
リニアスケールとした。
【0033】相対移動方向の位置決めの基準となるフレ
ーム7の1箇所の位置(以下「基点」と記述する)に基点
ピン16aを突設するとともに、前記基点から相対移動
方向に離れた少なくとも1箇所の位置(以下「可動点」と
記述する)に可動点ピン16bを突設する。基点ピン1
6aに対応するベース15の位置に基点穴15aを設け
る。本実施形態では基点が相対移動方向の中央部に位置
し基点には被読取部材14bが貼り付けられるので、基
点穴15aは被読取部材14bが貼り付けられる側を非
貫通とし貼り付けに支障無いようにし、基点ピン16a
がフレーム7から突出する寸法が前記非貫通穴である基
点穴15aの深さより小さくなるようにする。基点穴1
5aの直径は基点ピン16aが基点穴15aに略隙間無
く挿入できる寸法とする。可動点ピン16bに対応する
ベース15の位置に可動点穴15bを設ける。本実施形
態では2箇所の可動点は相対移動方向の両端部に位置し
被読取部材14bに対して重ならないので可動点穴15
bは貫通、非貫通のいずれでも良く、非貫通の場合は可
動点ピン16bがフレーム7から突出する寸法が前記非
貫通穴である可動点穴15bの深さより小さくなるよう
にする。可動点穴15bは長穴とし、相対移動方向に直
交する方向の寸法は可動点ピン16bが略隙間無く挿入
できる寸法とし、相対移動方向の寸法は可動点ピン16
bの直径より大きくし、後述する伸縮による相対移動方
向の収縮の差を吸収できる寸法とする。本実施形態では
基点ピン16aの直径と可動点ピン16bの直径とは同
寸法にしたが異なる寸法としても良い。本実施形態では
可動点を2箇所としたがこれに限定されず可動点を3箇
所以上とし、それに応じて可動点穴15b、可動点ピン
16b、クランプ用ブロック17、可動点固定材19お
よびボルト20を増やしても良い。
【0034】温度変化による伸縮が生じると、基点にお
いては基点穴15aに基点ピン16aが略隙間無く挿入
されているので相対移動方向のフレーム7に対するベー
ス15の収縮の差は無く、可動点においては低熱膨張材
であるベース15の線膨張係数はフレーム7の線膨張係
数より小さいので、相対移動方向の基点穴15aに対す
る可動点穴15bの収縮の差は基点ピン16aに対する
可動点ピン16bの収縮の差より小さいが、前述のよう
に可動点穴15bを長穴としてベースがフレーム7に摺
動可能に取り付けられるようにしたので、前記収縮の差
を吸収できる。また、ベース15に接着された被読取部
材14bを前述のように薄いものとしたので、温度変化
によるベース15の伸縮に被読取部材14bが同調でき
る。
【0035】次に、前述のようにフレーム7に位置決め
されたベース15の固定について説明する。基点固定材
18および可動点固定材19は板バネであり、クランプ
用ブロック17はベース15と略同じ厚さの板である。
クランプ用ブロック17のボルト通し用穴17aの位置
を基点ピン16aあるいは16bの下側のフレーム7の
ネジ穴7aに合わせてクランプ用ブロック17をフレー
ム7の外側に配置し、基点固定材18のボルト通し用穴
18bの位置をクランプ用ブロック17のボルト通し用
穴18bに合わせて基点固定材18をクランプ用ブロッ
ク17の外側に配置し、ボルト20を基点固定材18の
ボルト通し用穴18bを通し、クランプ用ブロック17
のボルト通し用穴17aを通して、基点ピン16aの下
側のネジ穴7aに螺挿し基点固定材18とクランプ用ブ
ロック17をフレーム7に螺設する。クランプ用ブロッ
ク17は、略平板状の基点固定材18および可動点固定
材19の内外方向の位置をベース15の外側に合わせる
ためのものであり、本実施形態ではフレーム7とは別部
品としたがフレーム7に凸部を設けてフレーム7と一体
としても良い。
【0036】基点固定材18および可動点固定材19は
前述のようにボルト20によりクランプ用ブロック17
を介してフレーム7に押圧されるとともにその先端部1
8a、19aがバネ力によりベース15を押圧し、基点
固定材18のバネ力は基点においてベース15をフレー
ム7に固着できる強さとする。可動点においてベース1
5のフレーム7への押圧力が大き過ぎると、前述の伸縮
による相対移動方向の収縮の差にともなうベース15の
フレーム7に対する摺動が不可能となるので、可動点固
定材19のバネ力は前記摺動が可能な強さとする。基点
固定材18のバネ力が可動点固定材19と同じバネ力で
ベース15をフレーム7に固着できる場合は基点固定材
18と可動点固定材19は同じものとしても良い。基点
固定材18を用いずにボルトでベース15をフレーム7
に基点において固着しても良く、あるいはベース15を
フレーム7に基点において接着しても良い。
【0037】<実施形態2>図4は本発明の実施形態2の
リニアモータを示す要部断面図、図5は図4の位置検出
手段214付近の拡大図であり、図5に図示したクラン
プ用ブロック17、基点固定材18、可動点固定材19
およびボルト20は図4においては図示を省略してい
る。なお同一部分は前記図1〜3、15、16と同一の
参照符号を付す。本実施形態は実施形態1のリニアモー
タにおいて位置検出手段14を変更したものであり、そ
れ以外は実施形態1と同じである。ここで例えば磁気式
リニアスケールのように被読取部材214b外側の磁力
を読取ヘッド214aで検出する場合は、前記被読取部
材214b外側の磁力は被読取部材214b外側面から
遠ざかる(すなわち読取ヘッド214aと被読取部材2
14bの位置検出手段空隙214cが広がる)程弱くな
るので前記位置検出手段空隙214cをできるだけ狭く
することが望ましく、その場合先端部18aあるいは1
9aが被読取部材214bよりも厚く且つ先端部18a
が読取ヘッド214aとベース15の空隙部に位置する
と、位置検出手段空隙214cを狭くしようとしても前
記厚い先端部18aあるいは19aが障害となって狭く
することができないので、そのような場合は本実施形態
のようにベース215の下端が読取ヘッド214aの下
端よりも下側になるようにして先端部18aあるいは1
9aが読取ヘッド214aとベース215の空隙部に位
置しないようにすることにより位置検出手段空隙214
cを狭くすることができる。
【0038】<実施形態3>図6は本発明の実施形態3の
リニアモータを示す要部断面図、図7は図6の位置検出
手段14付近の拡大図であり、図7に図示したクランプ
用ブロック17、基点固定材18、可動点固定材19お
よびボルト20は図6においては図示を省略している。
図8は図7のA−A矢視図であり(a)はフレーム7、
基点ピン16aおよび可動点ピン16bを示し、(b)
は被読取部材14bを示し、(c)はベース315を示
し、(d)は基点固定材18および可動点固定材19を
示し、(e)はクランプ用ブロック17を示し、(a)
〜(e)は相対移動方向(図の紙面左右方向)の位置を
合わせて図示している。なお同一部分は前記図1〜5、
15、16と同一の参照符号を付す。本実施形態は実施
形態1のリニアモータにおいて基点および可動点を変更
し、ボルト20をフレ−ム37のネジ穴37aに螺挿し
たものであり、それ以外は実施形態1と同じである。
【0039】本実施形態では基点が相対移動方向の一方
の端部に位置し基点には被読取部材14bが貼り付けら
れるので、基点穴315aは被読取部材14bが貼り付
けられる側を非貫通とし貼り付けに支障無いようにし、
基点ピン16aがフレーム7から突出する寸法が前記非
貫通穴である基点穴315aの深さより小さくなるよう
にする。基点ピン16aを基点から図8の紙面左側にず
らし被読取部材14bに対して重ならないにしても、一
般には前記ずらす距離が可動子13の最大移動距離より
もはるかに小さいため、伸縮時のベース315の可動点
は基点ピン16aを基点からずらさない場合と殆ど差が
無いので、基点ピン16aを基点から図8の紙面左側に
ずらし被読取部材14bに対して重ならないにして基点
穴315aを貫通穴としても良い。本実施形態では可動
点を1箇所としたがこれに限定されず可動点を2箇所以
上とし、それに応じて可動点穴315b、可動点ピン1
6b、クランプ用ブロック17、可動点固定材19およ
びボルト20を増やしても良い。
【0040】<実施形態4>図9は本発明の実施形態4の
リニアモータを示す要部断面図、図10は図9の位置検
出手段14付近の拡大図であり、図10に図示したクラ
ンプ用ブロック417、基点固定材418、可動点固定
材419およびボルト20は図9においては図示を省略
している。図11は図9のA−A矢視図であり(a)は
フレーム47、基点ピン16aおよび可動点ピン16b
を示し、(b)は被読取部材14bを示し、(c)はベ
ース15を示し、(d)は基点固定材418および可動
点固定材419を示し、(e)はクランプ用ブロック4
17を示し、(a)〜(e)は相対移動方向(図の紙面
左右方向)の位置を合わせて図示している。なお、同一
部分は前記図1〜8、15、16と同一の参照符号を付
す。本実施形態は実施形態1のリニアモータにおいて基
点固定材18および可動点固定材19を変更し、それに
ともないクランプ用ブロック17およびフレーム7も変
更したものであり、それ以外は実施形態1と同じであ
る。
【0041】本実施形態では基点固定材418および可
動点固定材419の相対移動方向の寸法を大きくし、基
点固定材18のボルト通し用穴18bおよび可動点固定
材19のボルト通し用穴19bの数を、基点固定材41
8および可動点固定材419各1枚当たり2個とし、そ
れにともないクランプ用ブロック417も相対移動方向
の寸法を大きくしクランプ用ブロック417の1枚当た
りのボルト通し用穴417aの数も2個とし、フレーム
47のネジ穴47aの数も当接するクランプ用ブロック
417の1枚当たりにつき2個とする。基点固定材41
8の先端部418aは基点固定材418は固着力を大き
くするためにその先端部418aを基点固定材418の
相対移動方向の全長にわたって設けた。可動点固定材4
19は伸縮による相対移動方向の収縮の差にともなうベ
ース415のフレーム7に対する摺動を可能とするため
その先端部419aを基点固定材419の相対移動方向
の全長よりも小さくした。本実施形態では相対移動方向
の中間部を先端部419a無しとし、両端部に先端部4
19aを設けたが、中間部に先端部419aを設け両端
部を先端部419a無しとしても良い。あるいは可動点
固定材419およびクランプ用ブロック417を実施形
態1のような相対移動方向の寸法が小さいものとしサイ
ドヨーク49も実施形態1のようにしても良い。あるい
は可動点固定材419を基点固定材418と同じ形状と
しバネ力を基点固定材418よりも弱くしても良い。
【0042】<実施例>続いて本発明の実施例について図
9〜12を参照して以下に説明する。図12は図11
(b)、(c)に寸法を付したものであり本実施例の被
読取部材14bおよびベース15を示し、同一部分は前
記図11と同一の参照符号を付す。本実施例は実施形態
4のリニアモータにおいて位置検出手段等を次の仕様と
したものである。 被読取部材14b:光学式反射型リニアスケール(レニ
ショー社製RGS−Sスケール)…厚さ200μm、長
さ800mm。構造は主材が鉄であり、スケール面がニ
ッケル、銅、金のラミネート構造である。刻線ピッチは
20μmである。 読取ヘッド14a:光学式反射型リードヘッド(レニシ
ョー社製RGH24)ベース15:低熱膨張材(日立金
属社製インバー)…線膨張係数3μm/m/℃、厚さ3
mm、長さ890mm。 そして基点15aから図12の紙面左右方向150mm
の位置を測定点14ba、14bbにし、基点固定材4
18、可動点固定材419の押圧力を各々60N、15
Nとなるようして、ベース15の温度を上昇させて基点
15aから測定点14ba、14bbまでの距離をレー
ザー測長機で測定した結果を図13,14に実線で示
す。なお、距離の値は基点15aを0とし、測定点14
ba側は−符号、測定点14ba側は+符号を付し単位
mmで示す。線膨張係数を、(距離変化)/(温度変
化)/150mm、の式により計算すると図13から測
定点14ba側は2.13μm/m/℃、図14から測
定点14bb側は2.40μm/m/℃となり、後述す
る比較例に対し極めて小さい値とすることができた。ま
た、本実施例の被読取部材14bは、従来技術の<第2
の方法>に記述した線膨張係数が小さい石英ガラスのよ
うな高価な被読取部材に比べて廉価であり、ベース15
の低熱膨張材も薄いので廉価にできるので、従来よりも
位置検出手段14を廉価にすることができる。
【0043】<比較例>実施例のリニアモータにおいてベ
ース15を撤去し、被読取部材14bをフレーム7に直
接接着して実施例と同様にフレーム7の温度を上昇させ
て基点15aから測定点14ba、14bbまでの距離
をレーザー測長機で測定した結果を図13,14に破線
で示す。線膨張係数を、(距離変化)/(温度変化)/
150mm、の式により計算すると図13から測定点1
4ba側は21.16μm/m/℃、図14から測定点
14bb側は21.74μm/m/℃となる。
【0044】以上、本発明の実施形態あるいは実施例に
ついて説明したが本発明は前記実施形態あるいは実施例
に限定されず、種々の形態とすることができ、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲において種々の改良ならびに設計
の変更が可能であることは勿論である。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、製作コストが廉価で被
読取部材の線膨張係数が小さく且つ厚さ寸法が薄い位置
検出手段およびそれを用いた相対移動装置、特にはリニ
アモータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の要部断面図である。
【図2】図1の位置検出手段14付近の拡大図である。
【図3】図2のA−A矢視図である。
【図4】本発明の実施形態2の要部断面図である。
【図5】図4の位置検出手段214付近の拡大図であ
る。
【図6】本発明の実施形態3の要部断面図である。
【図7】図6の位置検出手段14付近の拡大図である。
【図8】図7のA−A矢視図である。
【図9】本発明の実施形態4の要部断面図である。
【図10】図9の位置検出手段14付近の拡大図であ
る。
【図11】図10のA−A矢視図である。
【図12】実施例の被読取部材14bおよびベース15
を示す図面である。
【図13】実施例および比較例の、ベース15の温度を
上昇させて基点15aから測定点14baまでの距離を
測定した結果を示す図面である。
【図14】実施例および比較例の、ベース15の温度を
上昇させて基点15aから測定点14bbまでの距離を
測定した結果を示す図面である。
【図15】従来のリニアモータを示す図面である。
【図16】従来のリニアモータを示す図面である。
【符号の説明】
1 ヨーク 2 永久磁石 3 磁気空隙 5 固定子 6 多相コイル 7、37、47 フレーム 7a、37a、47a ネジ穴 8 センターヨーク 10 支持摺動部材 11 キャリッジ 12 コイルフレーム 13 可動子 14、214 位置検出手段 14a、214a 読取ヘッド 14b、214b 被読取部材 14ba、14bb 測定点 15、315 ベース 15a、315a 基点穴 15b、315b 可動点穴 16a 基点ピン 16b 可動点ピン 17、417 クランプ用ブロック 17a、18b、19b、417a、418b、419
b ボルト通し用穴 18 基点固定材 18a、19a、418a、419a 先端部 19、419 可動点固定材 20 ボルト 21 読取ヘッド保持材 214c 位置検出手段空隙
フロントページの続き Fターム(参考) 2F069 AA02 BB40 DD27 EE02 EE26 GG04 GG06 GG07 GG11 HH14 MM04 MM07 MM11 5H540 BA03 BA06 BB02 BB06 BB08 EE01 EE05 FA13 FA14 FC07 5H611 AA01 BB09 PP05 QQ03 RR06 UA01 UA07 UB00 5H641 BB06 BB18 GG03 GG07 GG12 GG26 GG28 GG29 HH02 HH05 HH06 JA02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対移動装置の一方の部材にベースを介
    して取り付けられた被読取部材と、前記相対移動装置の
    他方の部材に取り付けられた前記被読取部材を読取る読
    取ヘッドとを備えた位置検出手段において、前記被読取
    部材がベースに固着され且つ温度変化によるベースの相
    対移動方向の伸縮に同調し、前記ベースが前記一方の部
    材に1箇所の基点で相対移動方向に固定されるとともに
    少なくとも1箇所の可動点で相対移動方向に摺動可能に
    取り付けられたことを特徴とする位置検出手段。
  2. 【請求項2】 前記ベースの線膨張係数が5μm/m/
    ℃以下であることを特徴とする請求項1記載の位置検出
    手段。
  3. 【請求項3】 前記被読取部材の厚さが500μm以下
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の位置検出
    手段。
  4. 【請求項4】 前記被読取部材が光学式反射型のもので
    あることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
    の位置検出手段。
  5. 【請求項5】 前記相対移動装置が、複数個の永久磁石
    と、前記永久磁石が発生する磁束に鎖交するように設け
    られた多相コイルとを具備し、前記多相コイルに電流を
    流すことにより、多相コイルを永久磁石に対して相対移
    動させるようにしたリニアモータであることを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれかに記載の位置検出手段。
  6. 【請求項6】 前記リニアモータが可動コイル型である
    ことを特徴とする請求項5に記載の位置検出手段。
  7. 【請求項7】 被読取部材と前記被読取部材を読取る読
    取ヘッドとを備えた位置検出手段の前記被読取部材が相
    対移動装置の一方の部材にベースを介して取り付けら
    れ、前記読取ヘッドが前記相対移動装置の他方の部材に
    取り付けられた相対移動装置において、前記被読取部材
    がベースに固着され且つ温度変化によるベースの伸縮に
    同調し、前記ベースが前記一方の部材に1箇所の基点で
    相対移動方向に固定されるとともに少なくとも1箇所の
    可動点で相対移動方向に摺動可能に取り付けられたこと
    を特徴とする相対移動装置。
  8. 【請求項8】 前記ベースの線膨張係数が5μm/m/
    ℃以下であることを特徴とする請求項7記載の相対移動
    装置。
  9. 【請求項9】 前記被読取部材の厚さが500μm以下
    であることを特徴とする請求項7又は8記載の相対移動
    装置。
  10. 【請求項10】 前記被読取部材が光学式反射型のもの
    であることを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれ
    かに記載の相対移動装置。
  11. 【請求項11】 前記相対移動装置が、複数個の永久磁
    石と、前記永久磁石が発生する磁束に鎖交するように設
    けられた多相コイルとを具備し、前記多相コイルに電流
    を流すことにより、多相コイルを永久磁石に対して相対
    移動させるようにしたリニアモータであることを特徴と
    する請求項7乃至10のいずれかに記載の相対移動装
    置。
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