JP2003171303A - 特定植物含有組成物と該組成物を有効成分とする医薬品と保健用食品 - Google Patents

特定植物含有組成物と該組成物を有効成分とする医薬品と保健用食品

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JP2003171303A
JP2003171303A JP2002270819A JP2002270819A JP2003171303A JP 2003171303 A JP2003171303 A JP 2003171303A JP 2002270819 A JP2002270819 A JP 2002270819A JP 2002270819 A JP2002270819 A JP 2002270819A JP 2003171303 A JP2003171303 A JP 2003171303A
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寅夫 石田
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SUZUKA UNIV OF MEDICAL SCIENCE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハチミジオウガンより骨粗鬆症、高脂血症、
糖尿病などの予防又は治療活性が強い組成物と該組成物
を有効成分とする骨粗鬆症、高脂血症、糖尿病の予防
剤、治療剤、保健用食品を提供すること。 【解決手段】 ゴマノハグサ科レーマニア属、ミズキ科
コルヌス属、ヤマノイモ科ディオソレア属、オモダカ科
アリスマ属、サルノコシカケ科ポリア属、ボタン科パエ
オニア属、クスノキ科シナモムン属、キンポウゲ科アコ
ニツム属から少なくとも1種類ずつ選ばれる植物とセリ
科アンゲリカ属、リグスティクム属、レビスティクム
属、シソ科サルビア属、ウコギ科パナクス属、キキョウ
科コドノプシス属とキク科アトラクティロデス属から少
なくとも1種類選ばれる植物からなる植物群の生および
乾燥物又はこれらより得られる抽出物を含む組成物と該
組成物を有効成分とする骨粗鬆症、高脂血症、糖尿病の
予防剤、治療剤、保健用食品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、特定植物含有組成
物と該組成物を有効成分とする医薬品と保健用食品に関
し、さらに詳細には、医薬品として有用なハチミジオウ
ガン(八味地黄丸)構成植物などを含む組成物と該組成
物を有効成分とする骨粗鬆症、高脂血症、糖尿病の予防
剤、治療剤、保健用食品に関する。
【0002】
【従来の技術】高齢者人口の増加に伴い、骨粗鬆症、脳
梗塞、心筋梗塞、高脂血症、高血圧症、糖尿病、腎臓病
などの疾患が年々増加の一途をたどっており、現代社会
においてその予防や早期の治療が重要な課題である。
【0003】骨粗鬆症は、骨を形成するカルシウムやコ
ラーゲンの減少による骨量の低下と骨組織の微細構造の
退行を引き起こす全身性の骨疾患で、骨の脆弱性と骨折
のリスクを伴うことを特徴とする。高齢者人口の増加に
伴い、本疾患は年々増加の一途をたどっており、現代社
会において重要視される疾患である。しかも、骨粗鬆症
が原因で腰椎や大腿骨を骨折し、寝たきりの状態が長期
化すると、痴呆を引起こす危険性をも有していることか
ら、予防や早期の治療が重要な課題である。
【0004】骨粗鬆症は原発性骨粗鬆症と続発性骨粗鬆
症に分類され、原発性骨粗鬆症は若年性骨粗鬆症と退行
性骨粗鬆症、続発性骨粗鬆症は胃切除骨粗鬆症、薬剤性
骨粗鬆症、甲状腺性骨粗鬆症などに分類される。更に、
退行性骨粗鬆症は閉経後骨粗鬆症と老人性骨粗鬆症に分
類される。しかし、これらの疾患は骨量の低下と、骨組
織の微細構造の退行を引き起こす全身性の骨疾患として
共通している。
【0005】骨粗鬆症の治療には、食事療法、運動療法
およびカルシウム製剤を用いた不足カルシウム分の補給
が行われるとともに、骨代謝調節ホルモン製剤であるカ
ルシトニン(CT)やパラソルモン(PTH)、ビタミン製
剤であるビタミンK2や活性型ビタミンD3、骨吸収抑制作
用を有するビスフォスホネート化合物なども症状の進行
に応じて使用されている。閉経後骨粗鬆症に限っては経
口や経皮エストロゲン製剤を用いたホルモン補充療法も
用いられている。
【0006】しかし、これら臨床で使用されている骨代
謝改善薬やホルモン補充療法は、有効性が高いものほど
安全域と中毒域の差が狭く、投与量の調節が困難であ
る。特に、ビスフォスホネート製剤は、投薬・休薬のプ
ロトコールの設定が難しく、時には骨形成に重要な骨構
成成分の石灰化を抑制することで、症状の増悪を引き起
こすこともあるといわれている。また、エストロゲン製
剤も、副作用の発生の可能性という点では例外でなく、
6ヶ月以上にわたる長期投与の間に、顔面紅潮、***
痛、子宮や膣からの不正性器出血などの副作用が高頻度
で発生し、さらに、子宮体ガンや乳ガン発症の危険性が
あり、安全性の面で問題が指摘されている。エストロゲ
ン製剤の副作用に鑑み、エストロゲン活性を有するハー
ブ植物が副作用の少ないエストロゲン製剤として提案さ
れている(特開2000−53576)。しかし、これ
らのハーブ植物は培養細胞に対するエストロゲン活性は
認められるものの、骨密度促進作用は低い。
【0007】植物の安全性に着目し、近年、骨粗鬆症に
対する漢方処方が注目されている。主な漢方処方として
はハチミジオウガン(八味地黄丸)、ゴシャジンキガン
(牛車腎気丸)、ジュウゼンタイホトウ(十全大補
湯)、ホチュウエッキトウ(補中益気湯)、セイショエ
ッキトウ(清暑益気湯)、ニンジントウ(人参湯)、ト
ウカクジョウキトウ(桃核承気湯)、ツウドウサン(通
導散)、ケイシブクリョウガン(桂枝茯苓丸)、トウキ
シャクヤクサン(当帰芍薬散)、ウンケイトウ(温経
湯)、カミショウヨウサン(加味逍遥散)、ハンゲシャ
シントウ(半夏瀉心湯)、サイコケイシトウ(柴胡桂枝
湯)、リックンシトウ(六君子湯)、シンブトウ(真武
湯)、ショウケンチュウトウ(小建中湯)、ゴシャクサ
ン(五積散)、トウキシギャクカゴシュユショウキョウ
トウ(当帰四逆加呉茱萸生姜湯)、シャクヤクカンゾウ
トウ(芍薬甘草湯)などが挙げられる(石野尚吾、「女
性と漢方第8回:骨粗鬆症」、からだの科学、第205
巻、第108頁)。この他、種々の生薬の組み合わせに
よる骨粗鬆症の治療薬の提案がなされている。しかし、
臨床で使用されている漢方処方や新たな生薬の組み合わ
せ処方は毒性が低いものの、有効性も低く、ハチミジオ
ウガン以外は骨粗鬆症治療薬としてはほとんど使われて
いない。
【0008】また、 高脂血症は、脂質代謝異常により
起こる全身性の脂質代謝疾患で、放置すると血漿中の脂
質が血管壁に付着し、アテローム動脈硬化症に進展し、
心筋梗塞、脳梗塞の原因になる。文明社会の進展に伴う
生活習慣により、本疾患は年々増加の一途をたどってお
り、現代社会において重要視される疾患である。
【0009】高脂血症は1型高リポ蛋白血症、2型高リ
ポ蛋白血症、3型高リポ蛋白血症、4型高リポ蛋白血
症、5型高リポ蛋白血症に分類され、1型高リポ蛋白血
症は外因性高トリグリセリド血症、家族性脂肪誘発性脂
血症、高カイロミクロン血症、2型高リポ蛋白血症は原
発性低比重リポ蛋白上昇症、二次性低比重リポ蛋白上昇
症、3型高リポ蛋白血症はブロードベータ病、異常ベー
タリポ蛋白血症、4型高リポ蛋白血症は内因性高トリグ
リセリド血症、高プレリポ蛋白血症、5型高リポ蛋白血
症は混合性高リポ蛋白血症、混合性高脂血症、カイロミ
クロン血症を伴う高プレリポ蛋白血症などに分類され
る。しかし、これらの疾患は血漿中の脂質濃度が高い全
身性の脂質代謝異常疾患として共通しており、放置する
と血漿中の脂質が血管壁に付着し、アテローム動脈硬化
症に進展し、心筋梗塞、脳梗塞の原因になる点でも共通
している。
【0010】高脂血症の予防ないし治療には、食事療
法、運動療法が行われるとともに、胆汁酸陰イオン交感
樹脂剤であるコレスチラミン、コレスチボール、3−ヒ
ドロキシ−3−メチルグルタリルCoA還元酵素阻害剤
であるアトルパスタチン、セリパスタチン、ロバアパス
タチン、フルパスタチン、ブラパスタチン、シンパスタ
チン、ナイアシン剤であるニコチン酸、フィブラート誘
導体剤であるゲムフィブロジルクロフィブラートなどの
脂質代謝改善薬が症状の進行に応じて使用されている。
【0011】これら臨床で使用されている脂質代謝改善
薬は、安全で有効性が高いものとして広く使われて来た
が、最近、横紋筋融解症、ミオパシー、肝炎、肝機能障
害、黄疸、末梢神経障害、血小板減少などの副作用が報
告され、高脂血症のより安全な予防剤ないし治療剤の開
発が強く望まれている。
【0012】植物の安全性に着目し、近年、高脂血症に
対する漢方処方も注目されている。高脂血症に用いられ
る主な漢方処方としてはダイサンサ(大山査)、ダイサイ
コトウ(大柴胡湯)、ダイオウシャチュウガン(大黄しゃ
虫丸)、ショウニショウカヘン(小児消化片)、テンマ
コウトウイン(天麻鈎藤飲)、ハッキンガン(白金
丸)、ケップチクオトウ(血府逐於湯)、ホヨウカンゴ
トウ(補陽還五湯)、コホンコウシマル(固本降脂
丸)、タクシャトウ(沢瀉湯)、イレイトウ(胃苓
湯)、ショウヨウサン(逍遥散)、ゾウエキトウ(増液
湯)などが挙げられる(謝鳴主編「中医方剤現代研究」
学苑出版社、中国北京)。この他、種々の生薬の組み合
わせによる高脂血症の予防薬ないし治療薬の提案がなさ
れている。しかし、臨床で使用されている漢方処方や新
たな生薬の組み合わせ処方は毒性が低いものの、有効性
も低く、ダイサイコトウ以外は高脂血症の予防剤ないし
治療剤としてはほとんど使われていない。
【0013】ダイサイコトウは、サイコ(柴胡)、ハン
ゲ(半夏)、オウゴン(黄今)、シャクヤク(芍薬)、
タイソウ(大棗)、キジツ(枳実)、ショウキョウ(生
姜)、ダイオウ(大黄)から成り、効能として承認され
ていないが、血清総コレステロール低下作用が報告され
ている。しかし、発現頻度は不明であるが間質性肺炎や
肝機能障害の重大な副作用の報告がある。
【0014】これを改良すべく、最近、柳茶を有効成分
として含有する脂質代謝調節剤が提案されている(特開
2001−2579)。 柳茶とは生薬である。その原
料、窄葉鮮卑は、薔薇科植物であり、広く青梅省、甘粛
省、四川省、雲南省の標高3000〜4000メートル
の潅木叢や砂利地区に分布しているという。チベットの
民間においては、その枝や葉は、消化不良の治療に使用
され、よく飲用すると、体が丈夫になり、また、家畜に
食べさせると、家畜が「痩せる」と言われているとい
う。該発明者は、その枝や葉に、羽扁豆酸(ルピン
酸)、羽扁豆酸エステル、2−ヒドロキシウルソーン、
ウルソーン、オレアノール酸、フェルラ酸、鮮卑花エス
テルなどの化合物が含まれていることを発見したという
(「漢日医学大辞典」(人民衛生出版社)参照)。該発
明者は、薬理研究の結果として、その枝や葉の水抽出物
が哺乳類の脂質代謝に顕著に影響を及ぼすことができる
ことを発見したという。確かに特開2001−2579
記載の実施例を見る限り、柳茶は高脂血症のラットの血
漿総コレステロール濃度を低下させる。しかし、柳茶は
正常なラットの血漿総コレステロール濃度以下にまで低
下させるので危険と思われる。
【0015】次に、糖尿病に関して説明する。健常人の
血糖値は、インスリンの作用により、一定にコントロー
ルされている。糖尿病とは、このコントロールが効かな
くなり慢性的に高血糖状態を呈すること及びそのことに
よって引き起こされる疾患をいう。糖尿病治療の根本は
高血糖状態の是正、すなわち血糖値を正常値に戻すこと
にあるが、近年では特に、空腹時血糖に影響を与えるこ
となく、食後の急激な血糖値の上昇を如何に抑えるかと
いう点が治療上極めて重要であると認識されてきてい
る。
【0016】現在、臨床現場において使用されている主
な糖尿病治療薬は、各種インスリン製剤の他に大別して
以下の三種類の治療薬が存在する。第一はスルホニルウ
レア剤に代表されるインスリン放出薬と呼ばれる薬剤群
で、この薬剤は膵臓から直接インスリン分泌を促進し血
糖値を下げるものである。第ニはインスリン抵抗性改善
剤と呼ばれるもので、この薬剤は直接インスリン放出を
助長することなく、末梢組織での糖の取り込みを促進す
ることにより血糖値を下げる薬剤である。第三のアルフ
ァーグルコシダーゼ阻害剤は、消化管における糖質の消
化、吸収を遅延し、一時的な食後の血糖値の上昇を抑え
ることにより、血糖値の急激な上昇を制御する薬であ
る。しかし、これらの薬にも種々の欠点がある。
【0017】次に、本発明の基になるハチミジオウガン
について説明する。ハチミジオウガンは、ゴマノハグサ
科レーマニア・グルチノサ・ガアエルツン・リボシュ
(Rehmannia/glutinosa/Gaertn./Libosch.)/和名:ジ
オウ(地黄)の根茎(これもジオウ(地黄)という。以
下、植物名のジオウと区別するため、根茎名のジオウを
ジオウ根茎と表記する)、ミズキ科コルヌス・オフィシ
ナリス・シーボルド・エ・ツッカリニ(Cornus/officin
alis/Siebold/et/Zuccarini)/和名:サンシュユ(山
茱萸)の果実(これもサンシュユ(山茱萸)という。以
下、植物名のサンシュユと区別するため、果実名のサン
シュユをサンシュユ果実と表記する)、ヤマノイモ科デ
ィオソレア・オポシタ・サンベルグ(Diosorea/opposit
a/Thunberg)/和名:ショヨ(薯蕷)の塊茎(サンヤク
(山薬)という)、オモダカ科アリスマ・プランタゴア
クアティカ・エル・バル・オリエンタレ・サムエルス
(Alisma/plantagoaquatica/L./var./orientale/Samuel
s)/和名:サジオモダカの塊茎で通例周皮を除いたも
の(タクシャ(沢瀉)という)、サルノコシカケ科ポリ
ア・ココス・シュワ・ウオルフ(Poria/cocos/Schw./Wo
lf)/和名:ブクリョウ(茯苓)の乾燥した菌核(これも
ブクリョウ(茯苓)という。以下、植物名のブクリョウ
と区別するため、菌核名のブクリョウをブクリョウ菌核
と表記する)、ボタン科パエオニア・スフルティコサ・
アンドリューズ(Paeonia/suffruticosa/Andrews)/和
名:ボタン(牡丹)の根皮(ボタンピ(牡丹皮)とい
う)。クスノキ科シナモムン・カッシア・プレスル(Ci
nnamomun/cassia/Presl)/和名:ケイ(桂)の幹皮と
枝皮(ケイヒ(桂皮)又はニッケイ(肉桂)という)、キ
ンポウゲ科アコニツム・カミカエリ・デブクス(Aconit
umcar/michaeli/Debx)/和名:ウズ(烏頭)の子根(ブ
シ(附子)という)から成る。
【0018】ハチミジオウガンは骨代謝調節作用、血中
脂質調節作用、糖尿病抑制作用、血管弾性率低下抑制作
用、造精機能障害改善作用、利尿作用、血圧降下作用、
腎機能障害改善作用などの諸作用を有し、腎炎、糖尿
病、陰萎、坐骨神経痛、腰痛、脚気、膀胱カタル、前立
腺肥大、高血圧で、疲労、倦怠感著しく、利尿減少又は
頻数、口渇し、手足に交互的に冷感と熱感のあるものに
広く用いられている安全な漢方薬である。しかし、それ
ぞれの症状に対する各西洋薬に比較するとハチミジオウ
ガンの薬効は低い。一方、それぞれの症状に対する各西
洋薬はハチミジオウガンより薬効が高いものの、種々の
副作用が報告され、安全性の点で問題である。安全なハ
チミジオウガンなどの薬効を高める組成物と該組成物を
有効成分とする骨粗鬆症、高脂血症、糖尿病の予防剤、
治療剤、保健用食品の開発が強く望まれる。
【0019】ハチミジオウガンの薬効を高めるべく、ハ
チミジオウガンにヒユ科アキランテス・ビデンタタ・ブ
ルメ(Achyranthes/bidentata/Blume)/和名:イノコ
ズチモドキの根(ゴシツ(牛膝)という)とオオバコ科
プランタゴ・メジャー・リンネ・バル・アジアティカ・
デカイスネ(Plantago/major/L./var./asiatica/Decais
ne)/和名:オオバコ又はプランタゴ・デプレサ・ビル
ド(Plantago/depressa/Willd.)/和名:ムジナオオバ
コの種子(シャゼンシ(車前子)という)を加えた組成
物であるゴシャジンキガン(牛車腎気丸)が提案され
た。
【0020】しかし、ゴシャジンギガンはハチミジオウ
ガンが有していた骨代謝調節作用、血中脂質調節作用、
糖尿病抑制作用、血管弾性率低下抑制作用、造精機能障
害改善作用、血圧降下作用、腎機能障害改善作用などの
諸作用を失い、四肢痛、腰痛、しびれ、老人のかすみ
目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみで、疲れやすく
て、四肢が冷えやすく尿量減少又は多尿で時に口渇があ
るものに対してのみ用いられている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題を解決するものであり、その目的とするところは、
安全で、かつ、ハチミジオウガンより骨粗鬆症、高脂血
症、糖尿病などの予防又は治療活性が強い新しい組成物
と該組成物を有効成分とする骨粗鬆症、高脂血症、糖尿
病の予防剤、治療剤、保健用食品を提供することにあ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】卵巣摘出ラットは成熟す
るにつれ骨粗鬆症、高脂血症、糖尿病などを発症する。
そこで、骨粗鬆症、高脂血症、糖尿病などの予防ないし
治療活性の評価には、卵巣摘出ラットに被検物を投与
し、そのラットの腰椎などの骨密度や血漿総コレステロ
ール濃度や血糖値を測定し、被検物を投与しない卵巣摘
出ラットの腰椎などの骨密度や血漿総コレステロール濃
度や血糖値と比較する方法が可能である。
【0023】本発明者は、この卵巣摘出ラットに被検物
を投与し、そのラットの腰椎などの骨密度や血漿総コレ
ステロール濃度や血糖値を指標として、安全で通常使用
される植物の中から、ハチミジオウガンより骨粗鬆症、
高脂血症、糖尿病などの予防又は治療活性を示す素材を
探索した結果、ゴマノハグサ科レーマニア(Rehmanni
a)属、ミズキ科コルヌス(Cornus)属、ヤマノイモ科
ディオソレア(Diosorea)属、オモダカ科アリスマ(Al
isma)属、サルノコシカケ科ポリア(Poria)属、ボタ
ン科パエオニア(Paeonia)属、クスノキ科シナモムン
(Cinnamomun)属、キンポウゲ科アコニツム(Aconitu
m)属から少なくとも1種類ずつ選ばれる植物とセリ科ア
ンゲリカ(Angerica)属、リグスティクム(Ligusticu
m)属、レビスティクム(Levisticum)属、シソ科サル
ビア(Salvia)属、ウコギ科パナクス(Panax)属、キ
キョウ科コドノプシス(Codonopsis)属とキク科アトラ
クティロデス(Atractylodes)属から少なくとも1種類
選ばれる植物からなる植物群の生および乾燥物又はこれ
らより得られる抽出物を含む組成物に、ハチミジオウガ
ンより強い骨粗鬆症、高脂血症、糖尿病などの予防又は
治療活性を見いだした。
【0024】すなわち、本発明は、ゴマノハグサ科レー
マニア(Rehmannia)属、ミズキ科コルヌス(Cornus)
属、ヤマノイモ科ディオソレア(Diosorea)属、オモダ
カ科アリスマ(Alisma)属、サルノコシカケ科ポリア
(Poria)属、ボタン科パエオニア(Paeonia)属、クス
ノキ科シナモムン(Cinnamomun)属、キンポウゲ科アコ
ニツム(Aconitum)属から少なくとも1種類ずつ選ばれ
る植物とセリ科アンゲリカ(Angerica)属、リグスティ
クム(Ligusticum)属、レビスティクム(Levisticum)
属、シソ科サルビア(Salvia)属、ウコギ科パナクス
(Panax)属、キキョウ科コドノプシス(Codonopsis)
属とキク科アトラクティロデス(Atractylodes)属から
少なくとも1種類選ばれる植物からなる植物群の生およ
び乾燥物又はこれらより得られる抽出物を含む組成物
と、必要に応じてこれにカルシウムを配剤した組成物と
該組成物を有効成分とする骨粗鬆症、高脂血症、糖尿病
の予防剤、治療剤、保健用食品を提供し、上記目的を達
成するものである。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の組成物は、ゴマノハグサ
科レーマニア(Rehmannia)属、ミズキ科コルヌス(Cor
nus)属、ヤマノイモ科ディオソレア(Diosorea)属、
オモダカ科アリスマ(Alisma)属、サルノコシカケ科ポ
リア(Poria)属、ボタン科パエオニア(Paeonia)属、
クスノキ科シナモムン(Cinnamomun)属、キンポウゲ科
アコニツム(Aconitum)属から少なくとも1種類ずつ選
ばれる植物とセリ科アンゲリカ(Angerica)属、リグス
ティクム(Ligusticum)属、レビスティクム(Levistic
um)属、シソ科サルビア(Salvia)属、ウコギ科パナク
ス(Panax)属、キキョウ科コドノプシス(Codonopsi
s)属とキク科アトラクティロデス(Atractylodes)属
から少なくとも1種類選ばれる植物からなる植物群の生
および乾燥物又はこれらより得られる抽出物を含む組成
物と、必要に応じてこれにカルシウムを配剤した組成物
である。セリ科アンゲリカ(Angerica)属、リグスティ
クム(Ligusticum)属、レビスティクム(Levisticum)
属、シソ科サルビア(Salvia)属、ウコギ科パナクス
(Panax)属、キキョウ科コドノプシス(Codonopsis)
属とキク科アトラクティロデス(Atractylodes)属から
選ばれる植物は1種類で十分であるが、2種類以上を選択
することも可能である。しかし、その場合は、選択した
植物の全体量を1種類選択した植物の量と同程度にする
など、適宜、量を加減する。これらの植物のうち、セリ
科アンゲリカ(Angerica)属又はウコギ科パナクス(Pa
nax)属から選ばれる植物がより好ましく、セリ科アン
ゲリカ(Angerica)属から選ばれる植物が特に好まし
い。
【0026】本発明の組成物に用いる植物について説明
すると、ゴマノハグサ科レーマニア(Rehmannia)属の
植物では、レーマニア・グルチノサ・ガアエルツン・リ
ボシュ(Rehmannia/glutinosa/Gaertn./Libosch.)/和
名:ジオウ、レーマニア・グルチノサ・リボシュ・エフ
・ヒューエイヒンゲンシス・チャオ・エ・シンヒ・ヒシ
アオ(Rehmannia/glutinosa/Libosch./F.hueichingensi
s/Cha/et/Schih/Hsiao)/和名:カイケイジオウ(懐慶
地黄)などがあげられる。中でもジオウとカイケイジオ
ウが好ましく、ジオウが特に好ましい。植物の部位とし
ては根茎(ジオウ根茎)、葉(ジオウヨウ(地黄葉)と
いう)、花(ジオウカ(地黄花)という)、種子(ジオ
ウジツ(地黄実)という)などが好ましく、ジオウ根茎
が特に好ましい。尚、新鮮な根茎をセンジオウ(鮮地
黄)、生ままの根茎をショウジオウ(生地黄)、そんま
ま乾燥した根茎をカンジオウ(乾地黄)、よく蒸した根
茎をジュクジオウ(熟地黄)というが、いずれのジオウ根
茎も良い。
【0027】ミズキ科コルヌス(Cornus)属の植物で
は、コルヌス・オフィシナリス・シーボルド・エ・ツッ
カリニ(Cornus/officinalis/Siebold/et/Zuccarini)
/和名:サンシュユなどがあげられる。中でも、サンシ
ュユが好ましい。植物の部分としては果実(サンシュユ
果実)などが好ましく、サンシュユ果実が特に好まし
い。
【0028】ヤマノイモ科ディオソレア(Diosorea)属
の植物では、ディオソレア・オポシタ・サンベルグ(Di
osorea/opposita/Thunberg)/和名:ショヨ(薯蕷)など
があげられる。中でもショヨが好ましい。植物の部位と
しては塊茎(サンヤク)、つる(サンヤクトウ(山薬
藤)という)、葉腋のあいだの珠芽(レイヨシ(零余
子)という)などが好ましく、サンヤクが特に好まし
い。
【0029】オモダカ科アリスマ(Alisma)属の植物で
は、アリスマ・プランタゴアクアティカ・エル・バル・
オリエンタレ・サムエルス(Alisma/plantagoaquatica/
L./var./orientale/Samuels)/和名:サジオモダカな
どがあげられる。中でもサジオモダカが好ましい。植物
の部分としては塊茎で通例周皮を除いたもの(タクシ
ャ)、葉(タクシャヨウ(沢瀉葉)という)、果実(タク
シャジツ(沢瀉実)という)などが好ましく、タクシャが
特に好ましい。
【0030】サルノコシカケ科ポリア(Poria)の植物
では、ポリア・ココス・シュワ・ウオルフ(Poria/coco
s/Schw./Wolf)/和名:ブクリョウ/慣用名:マツホド
などがあげられる。中でもマツホドが好ましい。植物の
部位としては乾燥した菌核(ブクリョウ菌核)、菌核の
外皮(ブクリョウヒ(茯苓皮)という)、菌核の中間に松
の根を天然に抱いたもの(ブクシン(茯神)という)、菌
核の中の松根(ブクシンボク(茯神木)という)などが好
ましく、ブクリョウ菌核が特に好ましい。
【0031】ボタン科パエオニア(Paeonia)属の植物
では、パエオニア・スフルティコサ・アンドリューズ
(Paeonia/suffruticosa/Andrews)/和名:ボタン、パ
エオニア・スフルティコサ・アンドリューズ・バル・ス
ポンタネア・レード(Paeoniasuffruticosa/Andrews/va
r./spontanea/Rehd)/和名:ワイボタン(名矮牡
丹)、パエオニア・パパベラセア・アンドリューズ(Pa
eonia/papaveracea/Andrews)/和名:シハンボタン
(紫斑牡丹)、パエオニア・ルテア・フランチ(Paeoni
a/lutea/Franch.)/和名:オウボタン(黄牡丹)、パ
エオニア・デラバイイ・フランチ(Paeonia/delavayi/F
ranch.)/和名:ヤボタン(野牡丹)、パエオニア・ポ
タニニ・コム(Paeonia/potanini/Kom.)/和名:ホシ
ボタン(保氏牡丹)、パエオニア・スチェチュアニカ・
ファング(Paeonia/szechuanica/Fang)/和名:シセン
ボタン(四川牡丹)、パエオニア・サリクトルミフォリ
ア・シー・ホ・エ・エス・ワイ・チェン(Paeonia/thal
ictrumifolia/C./Ho/et/S./Y./Chen.)/和名:モモン
ボタン(茂紋牡丹)、パエオニア・ユンナネンシス・フ
ァング(Paeonia/yunnanensis/Fang)/和名:ウンナン
ボタン(雲南牡丹)などがあげられる。中でもボタン、
ワイボタン、シハンボタン、オウボタン、ヤボタン、ホ
シボタン、シセンボタン、モモンボタン、ウンナンボタ
ンが好ましく、ボタンが特に好ましい。植物の部分とし
ては根皮(ボタンピ)、花(ボタンカ(牡丹花)という)
などが好ましく、ボタンピが特に好ましい。
【0032】クスノ科シナモムン(Cinnamomun)属の植
物では、シナモムン・カッシア・プレスル(Cinnamomun
/cassia/Presl)/和名:ケイなどがあげられる。中で
もケイが好ましい。植物の部位としては幹皮と枝皮(ケ
イヒ又はニッケイ)、若い枝(ケイシ(桂枝)という)、
幼く柔らかい果実(ケイチョウ(桂丁)という)などが好
ましく、ケイヒが特に好ましい。
【0033】キンポウゲ科アコニツム(Aconitum)属の
植物では、アコニツム・カミカエリ・デブクス(Aconit
um/carmichaeli/Debx)/和名:ウズなどがあげられ
る。中でもウズが好ましい。植物の部位としては子根
(ブシ)、塊根(センウズ(川烏頭)という)、小さい
子根(ソクシ(側子)という)、細かい子根(ロウランシ
(漏藍子)という)などが好ましく、ブシが特に好まし
い。
【0034】セリ科アンゲリカ(Angerica)属、リグス
ティクム(Ligusticum)属、レビスティクム(Levistic
um)属の植物では、アンゲリカ・シネンシス・オリブ・
ディールス(Angelica/sinensis/Oliv./Diels)/和
名:カラトウキ(唐当帰)、アンゲリカ・アクティロバ
・シーブ・エ・ツッカリニ・キタガワ(Angelica/acuti
loba/Sieb./et/Zuccarini/Kitagawa)/和名:ニホント
ウキ(日本当帰)、リグスティクム・グラウセセンス・
フランチ(Ligusticum/glaucescens/Franch.)/和名:
フンリョクトウキ(粉緑当帰)、レビスティクム・オフ
ィシナレ・コッホ(Levisticum/officinale/Koch)/和
名:オウトウキ(欧当帰)などがあげられる。中でもカ
ラトウキ、ニホントウキ、フンリョクトウキ、オウトウ
キが好ましく、カラトウキが特に好ましい。植物の部分
としては根(トウキ(当帰)という)などが好ましく、
トウキが特に好ましい。
【0035】シソ科サルビア(Salvia)属の植物では、
サルビア・ミルティオリザ・ブゲ(Salvia/miltiorrhiz
a/Bge.)/和名:タンジン(丹参)、サルビア・プル
ゼワルスキイ・マキシム(Salvia/przewalskii/Maxi
m.)/和名:カンシュクタンジン(甘粛丹参)、サル
ビア・プルゼワルスキイ・マキシム・バル・マンダリノ
ルム・ディールス・スティブ(Salvia/przewalskii/Max
im./Var./mandarinorum/Diels/Stib.)/和名:カツモ
ウタンジン(褐毛丹参)、サルビア・ユンナネンシス・シ
ー・エッチ・ウライト(Salvia/yunnanensis/C./H./Wri
ght)/和名テンタンジン(てん丹参)などがあげられ
る。中でもタンジン、カンシュクタンジン、カツモウタ
ンジン、テンタンジンが好ましく、タンジンが特に好ま
しい。植物の部位としては根(これもタンジン(丹参)と
いう。以下植物名のタンジンと区別するため、根名のタ
ンジンをタンジン根と表記する)などが好ましく、タン
ジン根が特に好ましい。
【0036】ウコギ科パナクス(Panax)属の植物で
は、パナクス・ギンセン・シー・エイ・メイヤー(Pana
x/ginseng/C./A./Meyer)/和名:オタネニンジンなど
があげられる。中でもオタネニンジンが好ましい。植物
の部位としては根(ニンジン(人参)という)、根茎
(ニンジンロ(人参蘆)という)、根茎上の不定根(ニン
ジンジョウ(人参条)という)、細い支根とひげ根(ニン
ジンシュ(人参鬚)という)、葉(ニンジンヨウ(人参
葉)という)、花(ニンジンカ(人参花)という)、果
実(ニンジンシ(人参子)という)などが好ましく、ニ
ンジンが特に好ましい。
【0037】キキョウ科コドノプシス(Codonopsis)属
の植物では、コドノプシス・ピロスラ・フランチ・ナン
フ(Codonopsis/pilosula/Franch/Nannf.)/和名:ヒ
カゲツルニンジン、コドノプシス・タングシェン・オリ
ブ(Codonopsis/tangshen/Oliv.)/和名:トウジン
(党参)、コドノプシス・ツブロサ・コム(Codonopsis
/tubulosa/Kom.)/和名:カンカトウジン(管花党
参)、コドノプシス・ビリディフロラ・マキシム(Codo
nopsis/viridiflora/Maxim.)/和名:リョクカトウジ
ン(緑花党参)、コドノプシス・ツインリンゲンシス・
パクス・エ・ケー・ホフン(Codonopsis/tsinlingensis
/Pax./et/K./Hoffn.)/和名:シンレイトウジン(秦嶺
党参)、コドノプシス・クレマティデア・セーレンク・
チャルケ(Codonopsis/clematidea/Sehrenk./Charke)
/和名:シンキョウトウジン(新疆党参)、コドノプシ
ス・ネルボサ・チップ・ナンフ(Codonopsisnervosa/Ch
ipp./Nannf.)/和名:サイトウ(柴党)などがあげら
れる。中でもヒカゲツルニンジン、トウジン、カンカト
ウジン、リョクカトウジン、シンレイトウジン、シンキ
ョウトウジン、サイトウが好ましく、ヒカゲツルニンジ
ンが特に好ましい。植物の部分として根(これもトウジ
ン(党参)という。以下、植物名のトウジンと区別する
ため、根名のトウジンをトウジン根と表記する)などが
好ましく、トウジン根が特に好ましい。
【0038】キク科アトラクティロデス(Atractylode
s)属の植物では、アトラクティロデス・マクロセファ
ラ・コイズミ(Atractylodes/macrocephala/Koidzumi)
/和名:オオバナオケラ、アトラクティロデス・ジャポ
ニカ・コイズミ(Atractylodes/japonica/Koidzumi)/
和名:オケラなどがあげられる。中でもオオバナオケラ
とオケラが好ましく、オオバナオケラが特に好ましい。
植物の部分としては根茎(ビャクジュツ(白朮)とい
う)、花茎と葉(ジュツビョウ(朮苗)という)などが
好ましく、ビャクジュツが特に好ましい。
【0039】これらの植物の根、幹、茎、葉、実、果実
などは、薬用に使用されている。このように、本発明の
原料植物は、すでに薬用植物として知られているもので
あるが、単独では骨粗鬆症の予防又は治療効果は無く、
本発明の組み合わせによってはじめて骨粗鬆症の予防又
は治療の著しい効果を発揮する。
【0040】前述したように、ハチミジオウガンには骨
粗鬆症、高脂血症、糖尿病などの予防又は治療に有効で
あるが、その効果は十分ではない。これを改良すべく、
ハチミジオウガンにゴシツとシャゼンシという生薬を加
えるゴシャジンギガンという組成物が考案されたが、反
ってハチミジオウガンより骨粗鬆症、高脂血症、糖尿病
などの予防又は治療効果がなく、ハチミジオウガンに生
薬を加えることはハチミジオウガンの骨粗鬆症、高脂血
症、糖尿病などの予防又は治療効果を減じると思われ
た。事実、本発明に先立ち、ハチミジオウガンに種々の
生薬を単独又は種々の組合せで加えた処方の骨粗鬆症、
高脂血症、糖尿病などの予防又は治療効果を測定した
が、これらの処方はことごとくハチミジオウガンより効
果が減少した。それにもかかわらず、鋭意研究を重ねた
結果、驚くべきことに、予想と異なり、ハチミジオウガ
ン構成植物群に特定の植物を加えることにより、ハチミ
ジオウガンばかりでなく、よく使われる西洋薬よりも効
果が大になることを発見し、更に研究を重ね、本発明に
到達した。
【0041】本発明の薬効植物とは、上記原料植物の生
又は乾燥品をそのまま、あるいは粉砕したものを組み合
わせたものである。また、これら原料植物の植物体よ
り、熱水抽出、あるいはエタノール等の低級アルコール
又は含水低級アルコール、酢酸エチル等の低級エステル
に代表される有機溶媒抽出によって得られる抽出物も包
括する。各植物の量比はゴマノハグサ科レーマニア(Re
hmannia)属の植物抽出物の重量を6とした場合、セリ
科アンゲリカ(Angerica)属、リグスティクム(Ligust
icum)属、レビスティクム(Levisticum)属、シソ科サ
ルビア(Salvia)属、ウコギ科パナクス(Panax)属、
キキョウ科コドノプシス(Codonopsis)属とキク科アト
ラクティロデス(Atractylodes)属から少なくとも1種
類選ばれる植物抽出物の重量は全部で6ないし100、
より望ましくは10ないし50の範囲内で、キンポウゲ
科アコニツム(Aconitum)属の植物抽出物の重量は0.
1ないし2.5、より望ましくは0.3ないし1、他の
各植物の抽出物の重量は各々0.5ないし10、より望
ましくは0.8ないし6の範囲内で適宜決めれば良い。
【0042】また、本発明に配剤されるカルシウムに
は、動物の骨や卵殻、魚介類、貝殻、乳清や植物に由来
するカルシウム素材のほかに、一般に食品添加物として
使用されるグルコン酸カルシウム、炭酸カルシウム、ク
エン酸カルシウムなどを用いることができる。中でも、
貝殻が好ましく、イタボガキ科オステア(Ostrea)属の
貝殻が特に好ましい。オステア(Ostrea)属の貝殻とし
てはオステア・リブラリス・グールド(Ostrea/rivular
is/Gould)/和名:キンコウボレイ(近江牡蛎)、オス
テア・ギガス・サンベルグ(Ostrea/gigas/Thunberg)
/和名:チョウボレイ(長牡蛎)、オステア・タリエン
ワネンシス(Ostrea/talienwhanensis/Crosse)/和
名:ダイレンワンボレイ(大連湾牡蛎)などの貝殻(ボ
レイ(牡蛎)という)があげられる。
【0043】本発明の薬効植物は、原料植物の生又は乾
燥品を粉砕したものを、そのまま使用しても良いが、上
記植物体から、有効成分を効果的に抽出し得る溶媒を用
いて作製した抽出物を使用しても良い。
【0044】この抽出において使用される溶媒は、有効
成分を効果的に抽出し得る溶媒であれば特に限定される
ものではないが、例えば、水や、アセトン、もしくはメ
タノール、エタノール、プロパノール等の低級アルコー
ルのように水と混和する有機溶媒、又はそれらの混液、
酢酸エチル等の低級エステル等を用いるのが好ましい。
【0045】有効成分の抽出にあたっては、原料をその
ままこれらの溶媒で抽出することもできるが、抽出効率
を高めるために、焙煎、揉ねん、細断などの加工処理を
施した後、溶媒で抽出することが望ましい。更に、抽出
を2〜4回繰り返して抽出効率を高めることも可能であ
る。
【0046】好ましい抽出方法としては、細断した原料
1グラムに対して5〜100ミリリットル、特に10〜
20ミリリットル程度の溶媒を用いる方法が上げられ
る。抽出溶媒として有機溶媒を用いる場合は、1日から
1カ月間、好ましくは2〜5日間、室温で行うか、ま
た、抽出溶媒として水、メタノール、エタノール又は、
これらの混合溶媒を用いる場合は、抽出効率を高めるた
め、加温することが望ましい。
【0047】なお、本発明に含まれる抽出物は、単一の
植物から抽出されたものであっても良いが、2種以上の
植物を混合した後、上記抽出方法を適用することも可能
である。
【0048】原料植物から選ばれた、生又は乾燥品をそ
のまま、あるいは粉砕したものを組み合わせたもの、さ
らにこれらより得られる抽出物を有効成分として、これ
にカルシウムを配剤した骨粗鬆症の予防又は治療剤を製
造するには、粉砕物、又は上記のようにして得た抽出物
を有効成分とし、常法に従って公知の医薬品用担体と組
み合わせて製剤化すれば良い。
【0049】本発明の骨粗鬆症、高脂血症、糖尿病など
の予防又は治療剤は、種々の剤型での投与が可能であ
り、例えば経口投与剤としては、茶剤、カプセル剤、錠
剤、顆粒剤、細粒剤、シロップ剤、ドライシロップ剤等
が例示できる。
【0050】本発明の骨粗鬆症、高脂血症、糖尿病など
の予防又は治療剤の有効成分となる薬効の配合量は、原
料乾物換算として、通常成人1日当たり1〜100グラ
ム、好ましくは3〜30グラムを1〜3回に分けて経口
投与できる投与単位とすれば良い。また、カルシウム素
材の配合量は、カルシウム換算で成人一日あたり0.6
〜1.2グラムとし、さらに食品添加物の場合は、その
使用許可範囲内で使用すればよい。これらの投与量は、
年齢、症状等により適宜増減することが可能である。
【0051】また、上記のようにして得た植物抽出物を
通常の飲食物中に添加することも可能である。このよう
にして得られた飲食物は、日常的に摂取することが可能
であるため、骨粗鬆症、高脂血症、糖尿病などの予防効
果が期待でき、保健用食品として有用である。
【0052】このような飲食物における当該植物抽出物
の添加量は、対象食品の種類に応じ、食品本来の味を損
なわない範囲で添加すれば好ましく、通常対象食品に対
し、0.01〜10重量%の範囲内で添加すれば良い。
【0053】本発明の、骨粗鬆症、高脂血症、糖尿病な
どの予防又は治療剤および飲食物において用いられる薬
効植物は、前記の通り、すでに生薬や漢方処方として使
用されているもので、安全性において特に問題になる点
はない。
【0054】次に、本発明の薬効植物に対して実施し
た、骨粗鬆症、高脂血症、糖尿病など予防ないし治療活
性の評価方法について説明する。
【0055】骨粗鬆症、高脂血症、糖尿病など予防ない
し治療活性の評価方法は、すでに述べたように、骨粗鬆
症、高脂血症、糖尿病など予防ないし治療活性の評価に
用いられている方法であるが、その概略を説明すれば以
下の通りである。
【0056】骨粗鬆症、高脂血症、糖尿病など予防活性
の評価方法は7週齢の雌ラットを適応性飼育3週間後、
腰椎などの骨密度(BMD)や血漿総コレステロール濃
度や血糖値を測定し、平均の骨密度や血漿総コレステロ
ール濃度や血糖値が同じになるようにグループに分け
る。ラットを麻酔状態にして左右の卵巣摘出手術を行
い、閉じて縫合する。卵巣摘出手術1週間後より、毎日
ゾンデを使って被検物を飲ませる。餌と飲料水は自由に
摂取させる。一定期間後に腰椎などの骨密度(BMD)
や血漿総コレステロール濃度や血糖値を測定し、被検物
を与えない卵巣摘出ラットの腰椎などの骨密度(BM
D)や血漿総コレステロール濃度や血糖値と比較する方
法である。なお、骨密度(BMD)は二重X線吸収骨密
度装置(DEXA)で、血漿総コレステロール濃度はラ
ットよりヘパリンで内部をぬらした注射器で採血し、低
速遠心して得られた上清の血漿を分離し、酵素液(コレ
ステロールCテストワコー:コレステロールエステラー
ゼ、コレステロールオキシダーゼ、ペルオキシダーゼ、
4−アミノアンチピリン含有)を加え、摂氏37度15
分反応させ、505ナノメートルの吸光度で測定する。
血糖値は小型血糖測定器で測定する。
【0057】骨粗鬆症、高脂血症、糖尿病の治療活性の
評価方法は7週齢の雌ラットを適応性飼育3週間後、ラ
ットを麻酔状態にして左右の卵巣摘出手術を行い、閉じ
て縫合する。餌と飲料水を自由に摂取させる。卵巣摘出
手術13週後に腰椎などの骨密度(BMD)や血漿総コ
レステロール濃度や血糖値を測定し、卵巣摘出ラットが
骨粗鬆症、高脂血症又は糖尿病になったことを確認す
る。確認後、ラットを平均の骨密度や血漿総コレステロ
ール濃度や血糖値がそれぞれ同じになるようにグループ
に分ける。毎日ゾンデを使って被検物を飲ませ、餌と飲
料水は自由に摂取させる。一定期間後に腰椎などの骨密
度(BMD)や血漿総コレステロール濃度や血糖値を測
定し、被検物を与えない卵巣摘出ラットの腰椎などの骨
密度(BMD)や血漿総コレステロール濃度や血糖値と
比較する方法である。また、糖尿病の治療活性のもう一
つの評価方法は6週齢の正常マウスと12週齢のKK−
Ay糖尿病マウスを1週間適応性飼育し、採血後、ゾン
デを使って被検物を飲ませ、7時間後に採血し、小型血
糖測定器で血糖値を測定し、投薬前後の血糖値を比較す
る方法である。
【0058】この試験において、本発明の薬効植物から
得られる組成物は、ハチミジオウガンより卵巣摘出によ
る骨密度減少、血漿総コレステロール濃度上昇を抑制
し、また減少した骨密度を減少し、上昇した血漿総コレ
ステロール濃度、上昇した血糖値を減少させる。このこ
とから、本発明の薬効植物は骨粗鬆症、高脂血症、糖尿
病などの予防又は治療活性を示す事が明らかとなり、骨
粗鬆症、高脂血症、糖尿病などの予防剤、治療剤、保健
用食品として有用であることが判明する。
【0059】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を更に詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0060】実施例1.ボレイ16グラムに150ミリ
リットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分
抽出を行った。濾過後、残渣に再び水150ミリリット
ルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾
液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1
70ミリリットルのボレイ抽出液を得た。
【0061】実施例2.ツムラのハチミジオウガンとゴ
シャジンギガンのエキス顆粒各30グラムに各々170
ミリリットルの水又は実施例 1 と同様にして得たボレ
イ抽出液を加え、撹拌して顆粒を溶解し、溶液量が22
2ミリリットルになるように水を加えて調節し、ハチミ
ジオウガン溶液、ゴシャジンギガン溶液、ボレイ抽出物
含有ハチミジオウガン溶液、ボレイ抽出物含有ゴシャジ
ンギガン溶液を各々222ミリリットル得た。また、日
本ロッシュ株式会社製の活性型ビタミンD3のカルシト
ールを水で希釈し、0.003マイクログラム/ミリリ
ットルのカルシトール溶液222ミリリットル得た。
【0062】実施例3.栃本天海堂の医療用の北海道産
トウキ20グラム、医療用のタンジン根20グラム、医
療用のニンジン24グラム、医療用のトウジン根24グ
ラムに各々150ミリリットルの水又は実施例1と同様
にして得たボレイ抽出液の半量に水を加えて150ミリ
リットルにした溶液を加え、100℃に加温しながら、
30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び各々150ミ
リリットルの水又は前述のボレイ抽出物含有溶液を加
え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集
めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、トウキ、
タンジン根、ニンジン、トウジン根抽出液、およびボレ
イ抽出物含有のトウキ、タンジン根、ニンジン、トウジ
ン根抽出液を各々170ミリリットル得た。
【0063】実施例4.ツムラのハチミジオウガンエキ
ス顆粒各30グラムを実施例3で得られたトウキ、タン
ジン根、ニンジン、トウジン根抽出液、およびボレイ抽
出物含有のトウキ、タンジン根、ニンジン、トウジン根
抽出液170ミリリットルに各々溶かし、溶液量が22
2ミリリットルになるように水を加えて調整し、順に第
1号方第1溶液、第2号方第1溶液、第3号方第1溶
液、第4号方第1溶液、およびボレイ抽出物含有第1号
方第1溶液、第2号方第1溶液、第3号方第1溶液、第
4号方第1溶液を各222ミリリットル得た。
【0064】実施例5.中国産のジオウ由来のジオウ根
茎、ジオウヨウ、ジオウカ、ジオウジツ各々100グラ
ムを細切し、2リットルのメタノールを加え、70℃に
加温しながら、2時間抽出を行った。濾過後、この残渣
に再びメタノール2リットルを加え、更に2時間抽出
後、2回の抽出で得られた濾液を集め、減圧濃縮の後凍
結乾燥して、抽出物を得た。得られたメタノール抽出物
の収率は各々順に30.2%、31.3%、31.5
%、30.7%であった。
【0065】実施例6.中国産のカイケイジオウ由来の
ジオウ根茎、ジオウヨウ、ジオウカ、ジオウジツ各々1
00グラムを細切し、2リットルのメタノールを加え、
70℃に加温しながら、2時間抽出を行った。濾過後、
この残渣に再びメタノール2リットルを加え、更に2時
間抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集め、減圧濃縮
の後凍結乾燥して、抽出物を得た。得られたメタノール
抽出物の収率は各々順に29.2%、29.3%、3
0.5%、30.1%であった。
【0066】実施例7.中国産のサンシュユ由来のサン
シュユ果実100グラムを細切し、2リットルのメタノ
ールを加え、70℃に加温しながら、2時間抽出を行っ
た。濾過後、残渣に再びメタノール2リットルを加え、
更に2時間抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集め、
減圧濃縮の後凍結乾燥して、抽出物を得た。得られたメ
タノール抽出物の収率は28.5%であった。
【0067】実施例8.中国産のショヨ由来のサンヤ
ク、サンヤクトウ、レイヨシ各々100グラムを細切
し、2リットルのメタノールを加え、70℃に加温しな
がら、2時間抽出を行った。濾過後、残渣に再びメタノ
ール2リットルを加え、更に2時間抽出後、2回の抽出
で得られた濾液を集め、減圧濃縮の後凍結乾燥して、抽
出物を得た。得られたメタノール抽出物の収率は各々順
に28.2%、29.1%、28.9%であった。
【0068】実施例9.中国産のサジオモダカ由来のタ
クシャ、タクシャヨウ、タクシャジツ各々100グラム
を細切し、2リットルのメタノールを加え、70℃に加
温しながら、2時間抽出を行った。濾過後、残渣に再び
メタノール2リットルを加え、更に2時間抽出後、2回
の抽出で得られた濾液を集め、減圧濃縮の後凍結乾燥し
て、抽出物を得た。得られたメタノール抽出物の収率は
各々順に25.9%、26.2%、25.4%であっ
た。
【0069】実施例10.中国産のマツホド由来のブク
リョウ菌核、ブクリョウヒ、ブクシン、ブクシンボク1
00グラムを細切し、2リットルのメタノールを加え、
70℃に加温しながら、2時間抽出を行った。濾過後、
残渣に再びメタノール2リットルを加え、更に2時間抽
出後、2回の抽出で得られた濾液を集め、減圧濃縮の後
凍結乾燥して、抽出物を得た。得られたメタノール抽出
物の収率は各々順に29.3%、28.2%、29.7
%,29.1%であった。
【0070】実施例11.中国産のボタン由来のボタン
ピ、ボタンカ各々100グラムを細切し、2リットルの
メタノールを加え、70℃に加温しながら、2時間抽出
を行った。濾過後、残渣に再びメタノール2リットルを
加え、更に2時間抽出後、2回の抽出で得られた濾液を
集め、減圧濃縮の後凍結乾燥して、抽出物を得た。得ら
れたメタノール抽出物の収率は各々順に29.3%、3
0.1%であった。
【0071】実施例12.中国産のワイボタン,シハン
ボタン、オウボタン、ヤボタン、ホシボタン、シセンボ
タン、モモンボタン、ウンナンボタン由来のボタンピ各
々100グラムを細切し、2リットルのメタノールを加
え、70℃に加温しながら、2時間抽出を行った。濾過
後、残渣に再びメタノール2リットルを加え、更に2時
間抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集め、減圧濃縮
の後凍結乾燥して、抽出物を得た。得られたメタノール
抽出物の収率は各々順に30.0%、28.9%、2
9.1%、29.9%、29.7%、28.6%、2
9.2%、30.1%であった。上記植物由来のボタン
カについても同様の操作を行った。得られたメタノール
抽出物の収率は各々順に27.4%、28.0%、2
6.2%、27.9%、26.8%、28.1%、2
7.5%、26.9%であった。
【0072】実施例13.中国産のケイ由来のケイヒ、
ケイシ、ケイチョウ各々100グラムを細切し、2リッ
トルのメタノールを加え、70℃に加温しながら、2時
間抽出を行った。濾過後、残渣に再びメタノール2リッ
トルを加え、更に2時間抽出後、2回の抽出で得られた
濾液を集め、減圧濃縮の後凍結乾燥して、抽出物を得
た。得られたメタノール抽出物の収率は各々順に30.
4%、30.6%、30.7%であった。
【0073】実施例14.中国産のウズ由来のブシ、セ
ンウズ、ソクシ、ロウランシ各々100グラムを細切
し、2リットルのメタノールを加え、70℃に加温しな
がら、2時間抽出を行った。濾過後、残渣に再びメタノ
ール2リットルを加え、更に2時間抽出後、2回の抽出
で得られた濾液を集め、減圧濃縮の後凍結乾燥して、抽
出物を得た。得られたメタノール抽出物の収率は各々順
に30.1%、30.0%、30.3%、30.4%で
あった。
【0074】実施例15.カラトウキ、ニホントウキ、
フンリョクトウキ、オウトウキ由来のトウキ各々100
グラムを細切し、2リットルのメタノールを加え、70
℃に加温しながら、2時間抽出を行った。濾過後、残渣
に再びメタノール2リットルを加え、更に2時間抽出
後、2回の抽出で得られた濾液を集め、減圧濃縮の後凍
結乾燥して、抽出物を得た。得られたメタノール抽出物
の収率は各々順に30.7%、29.2%、30.1
%、30.4%であった。
【0075】実施例16.中国産のタンジン、カンシュ
クタンジン、カツモウタンジン、テンタンジン由来のタ
ンジン根各々100グラムを細切し、2リットルのメタ
ノールを加え、70℃に加温しながら、2時間抽出を行
った。濾過後、残渣に再びメタノール2リットルを加
え、更に2時間抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集
め、減圧濃縮の後凍結乾燥して、抽出物を得た。得られ
たメタノール抽出物の収率は各々順に28.6%、2
9.0%、30.1%、29.1%であった。
【0076】実施例17.オタネニンジン由来のニンジ
ン、ニンジンロ、ニンジンジョウ、ニンジンシュ、ニン
ジンヨウ、ニンジンカ、ニンジンシ各々100グラムを
細切し、2リットルのメタノールを加え、70℃に加温
しながら、2時間抽出を行った。濾過後、残渣に再びメ
タノール2リットルを加え、更に2時間抽出後、2回の
抽出で得られた濾液を集め、減圧濃縮の後凍結乾燥し
て、抽出物を得た。得られたメタノール抽出物の収率は
各々順に31.6%、30.1%、30.2%、29.
7%、29.4%、30.3%、29.9%であった。
【0077】実施例18.中国産のヒカゲツルニンジ
ン、トウジン、カンカトウジン、リョクカトウジン、シ
ンレイトウジン、シンキョウトウジン、サイトウ由来の
トウジン根各々100グラムを細切し、2リットルのメ
タノールを加え、70℃に加温しながら、2時間抽出を
行った。濾過後、残渣に再びメタノール2リットルを加
え、更に2時間抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集
め、減圧濃縮の後凍結乾燥して、抽出物を得た。得られ
たメタノール抽出物の収率は各々順に29.4%、2
9.1%、30.4%、29.7%、29.1%、3
0.2%、29.9%であった。
【0078】実施例19.中国産のオオバナオケラ、オ
ケラ由来のビャクジュツ各々100グラムを細切し、2
リットルのメタノールを加え、70℃に加温しながら、
2時間抽出を行った。濾過後、残渣に再びメタノール2
リットルを加え、更に2時間抽出後、2回の抽出で得ら
れた濾液を集め、減圧濃縮の後凍結乾燥して、抽出物を
得た。得られたメタノール抽出物の収率は各々順に2
9.9%、29.7%であった。中国産のオオバナオケ
ラ、オケラ由来のジュツビョウについても同様の操作を
行った。得られたメタノール抽出物の収率は各々順に2
9.2%、29.3%であった。
【0079】実施例20.実施例5で得たジオウ根茎、
ジオウヨウと実施例6で得たジオウカ、ジオウジツのメ
タノール抽出物各12グラムの1つ、実施例7で得たサ
ンシュユ果実のメタノール抽出物6グラム、実施例8で
得たサンヤク、サンヤクトウ、レイヨシのメタノール抽
出物各6グラムの1つ、実施例9で得たタクシャ、タク
シャヨウ、タクシャジツのメタノール抽出物各6グラム
の1つ、実施例10で得たブクリョウ菌核、ブクリョウ
ヒ、ブクシン、ブクシンボクのメタノール抽出物各6グ
ラムの1つ、実施例11で得たボタンピ、ボタンカのメ
タノール抽出物と実施例12で得たワイボタン、シハン
ボタン、オウボタン、ヤボタン、ホシボタン、シセンボ
タン、モモンボタン、ウンナンボタン由来のボタンピの
メタノール抽出物各5グラムの1つ、実施例13で得た
ケイヒ、ケイシ、ケイチョウのメタノール抽出物各2グ
ラムの1つ、実施例14で得たブシ、センウズ、ソク
シ、ロウランシのメタノール抽出物各1グラムの1つを
混合し、以下に示すハチミジオウガン第1〜第10組成
物を各44グラム得た。
【0080】ハチミジオウガン第1組成物:実施例5で
得たジオウ根茎のメタノール抽出物12グラム、実施例
7で得たサンシュユ果実のメタノール抽出物6グラム、
実施例8で得たサンヤクのメタノール抽出物6グラム、
実施例9で得たタクシャのメタノール抽出物6グラム、
実施例10で得たブクリョウ菌核のメタノール抽出物6
グラム、実施例11で得たボタンピ5グラム、実施例1
3で得たケイヒのメタノール抽出物2グラム、実施例1
4で得たブシのメタノール抽出物1グラム。
【0081】ハチミジオウガン第2組成物:実施例5で
得たジオウヨウのメタノール抽出物12グラム、実施例
7で得たサンシュユ果実のメタノール抽出物6グラム、
実施例8で得たサンヤクトウのメタノール抽出物6グラ
ム、実施例9で得たタクシャヨウのメタノール抽出物6
グラム、実施例10で得たブクリョウヒのメタノール抽
出物6グラム、実施例11で得たボタンカのメタノール
抽出物5グラム、実施例13で得たケイシのメタノール
抽出物2グラム、実施例14で得たセンウズのメタノー
ル抽出物1グラム。
【0082】ハチミジオウガン第3組成物:実施例6で
得たジオウカのメタノール抽出物12グラム、実施例7
で得たサンシュユ果実のメタノール抽出物6グラム、実
施例8で得たレイヨシのメタノール抽出物6グラム、実
施例9で得たタクシャジツのメタノール抽出物6グラ
ム、実施例10で得たブクシンのメタノール抽出物6グ
ラム、実施例12で得たワイボタンのボタンピのメタノ
ール抽出物5グラム、実施例13で得たケイチョウのメ
タノール抽出物2グラム、実施例14で得たソクシのメ
タノール抽出物1グラム。
【0083】ハチミジオウガン第4組成物:実施例6で
得たジオウジツのメタノール抽出物12グラム、実施例
7で得たサンシュユ果実のメタノール抽出物6グラム、
実施例8で得たサンヤクのメタノール抽出物6グラム、
実施例9で得たタクシャのメタノール抽出物6グラム、
実施例10で得たブクシンボクのメタノール抽出物6グ
ラム、実施例12で得たシハンボタンのボタンピのメタ
ノール抽出物5グラム、実施例13で得たケイヒのメタ
ノール抽出物2グラム、実施例14で得たロウランシの
メタノール抽出物1グラム。
【0084】ハチミジオウガン第5組成物:実施例5で
得たジオウ根茎のメタノール抽出物12グラム、実施例
7で得たサンシュユ果実のメタノール抽出物6グラム、
実施例8で得たサンヤクのメタノール抽出物6グラム、
実施例9で得たタクシャのメタノール抽出物6グラム、
実施例10で得たブクリョウ菌核のメタノール抽出物6
グラム、実施例12で得たオウボタンのボタンピのメタ
ノール抽出物5グラム、実施例13で得たケイヒのメタ
ノール抽出物2グラム、実施例14で得たブシのメタノ
ール抽出物1グラム。
【0085】ハチミジオウガン第6組成物:実施例5で
得たジオウ根茎のメタノール抽出物12グラム、実施例
7で得たサンシュユ果実のメタノール抽出物6グラム、
実施例8で得たサンヤクのメタノール抽出物6グラム、
実施例9で得たタクシャのメタノール抽出物6グラム、
実施例10で得たブクリョウ菌核のメタノール抽出物6
グラム、実施例12で得たヤボタン由来のボタンピのメ
タノール抽出物5グラム、実施例13で得たケイヒのメ
タノール抽出物2グラム、実施例14で得たブシのメタ
ノール抽出物1グラム。
【0086】ハチミジオウガン第7組成物:実施例5で
得たジオウ根茎のメタノール抽出物12グラム、実施例
7で得たサンシュユ果実のメタノール抽出物6グラム、
実施例8で得たサンヤクのメタノール抽出物6グラム、
実施例9で得たタクシャのメタノール抽出物6グラム、
実施例10で得たブクリョウ菌核のメタノール抽出物6
グラム、実施例12で得たホシボタン由来のボタンピの
メタノール抽出物5グラム、実施例13で得たケイヒの
メタノール抽出物2グラム、実施例14で得たブシのメ
タノール抽出物1グラム。
【0087】ハチミジオウガン第8組成物:実施例5で
得たジオウ根茎のメタノール抽出物12グラム、実施例
7で得たサンシュユ果実のメタノール抽出物6グラム、
実施例8で得たサンヤクのメタノール抽出物6グラム、
実施例9で得たタクシャのメタノール抽出物6グラム、
実施例10で得たブクリョウ菌核のメタノール抽出物6
グラム、実施例12で得たシセンボタン由来のボタンピ
のメタノール抽出物5グラム、実施例13で得たケイヒ
のメタノール抽出物2グラム、実施例14で得たブシの
メタノール抽出物1グラム。
【0088】ハチミジオウガン第9組成物:実施例5で
得たジオウ根茎のメタノール抽出物12グラム、実施例
7で得たサンシュユ果実のメタノール抽出物6グラム、
実施例8で得たサンヤクのメタノール抽出物6グラム、
実施例9で得たタクシャのメタノール抽出物6グラム、
実施例10で得たブクリョウ菌核のメタノール抽出物6
グラム、実施例12で得たモモンボタン由来のボタンピ
のメタノール抽出物5グラム、実施例13で得たケイヒ
のメタノール抽出物2グラム、実施例14で得たブシの
メタノール抽出物1グラム。
【0089】ハチミジオウガン第10組成物:実施例5
で得たジオウ根茎のメタノール抽出物12グラム、実施
例7で得たサンシュユ果実のメタノール抽出物6グラ
ム、実施例8で得たサンヤクのメタノール抽出物6グラ
ム、実施例9で得たタクシャのメタノール抽出物6グラ
ム、実施例10で得たブクリョウ菌核のメタノール抽出
物6グラム、実施例12で得たウンナンボタン由来のボ
タンピのメタノール抽出物5グラム、実施例13で得た
ケイヒのメタノール抽出物2グラム、実施例14で得た
ブシのメタノール抽出物1グラム。
【0090】実施例21.実施例20で得たハチミジオ
ウガン第1〜第10組成物各16グラムに実施例15で
得たカラトウキ、ニホントウキ、フンリョクトウキ、オ
ウトウキ由来のトウキのメタノール抽出物各20グラム
の1つ、又は実施例16で得たタンジン、カンシュクタ
ンジン、カツモウタンジン、テンタンジン由来のタンジ
ン根のメタノール抽出物各20グラムの1つ、又は実施
例17で得たニンジン、ニンジンロ、ニンジンジョウ、
ニンジンシュ、ニンジンヨウ、ニンジンカ、ニンジンシ
のメタノール抽出物各24グラムの1つ、又は実施例1
8で得たヒカゲツルニンジン、トウジン、カンカトウジ
ン、リョクカトウジン、シンレイトウジン、シンキョウ
トウジン、サイトウ由来のトウジン根のメタノール抽出
物各24グラムの1つ、又は実施例19で得たオオバナ
オケラ、オケラ由来のビャクジュツ、ジュツビョウのメ
タノール抽出物各24グラムの1つを加え、これに水又
は実施例1と同様にして得られたボレイ抽出液170ミ
リリットルを加えて溶解し、溶液量が222ミリリット
ルになるように水を加えて調整し、以下に示す第1号
方、第2号方、第3号方、第4号方、第5号方の各溶液
およびボレイ抽出物含有第1号方、第2号方、第3号
方、第4号方、第5号方の各溶液を各222ミリリット
ル作成した。
【0091】第1号方第2溶液222ミリリットル:実
施例20で得たハチミジオウガン第1組成物16グラム
と実施例15で得たカラトウキ由来のトウキのメタノー
ル抽出物20グラム含有。第1号方第3溶液222ミリ
リットル:実施例20で得たハチミジオウガン第2組成
物16グラムと実施例15で得たニホントウキ由来のト
ウキのメタノール抽出物20グラム含有。第1号方第4
溶液222ミリリットル:実施例20で得たハチミジオ
ウガン第3組成物16グラムと実施例15で得たフンリ
ョクトウキ由来のトウキのメタノール抽出物20グラム
含有。第1号方第5溶液222ミリリットル:実施例2
0で得たハチミジオウガン第4組成物16グラムと実施
例15で得たオウトウキ由来のトウキのメタノール抽出
物20グラム含有。
【0092】第2号方第2溶液222ミリリットル:実
施例20で得たハチミジオウガン第5組成物16グラム
と実施例16で得たタンジン由来のタンジン根のメタノ
ール抽出物20グラム含有。第2号方第3溶液222ミ
リリットル:実施例20で得たハチミジオウガン第6組
成物16グラムと実施例16で得たカンシュクタンジン
由来のタンジン根のメタノール抽出物20グラム含有。
第2号方第4溶液222ミリリットル:実施例20で得
たハチミジオウガン第7組成物16グラムと実施例16
で得たカツモウタンジン由来のタンジン根のメタノール
抽出物20グラム含有。第2号方第5溶液222ミリリ
ットル:実施例20で得たハチミジオウガン第8組成物
16グラムと実施例16で得たテンタンジン由来のタン
ジン根のメタノール抽出物20グラム含有。
【0093】第3号方第2溶液222ミリリットル:実
施例20で得たハチミジオウガン第9組成物16グラム
と実施例17で得たニンジンのメタノール抽出物24グ
ラム含有。第3号方第3溶液222ミリリットル:実施
例20で得たハチミジオウガン第10組成物16グラム
と実施例17で得たニンジンロのメタノール抽出物24
グラム含有。第3号方第4溶液222ミリリットル:実
施例20で得たハチミジオウガン第1組成物16グラム
と実施例17で得たニンジンジョウのメタノール抽出物
24グラム含有。第3号方第5溶液222ミリリット
ル:実施例20で得たハチミジオウガン第2組成物16
グラムと実施例17で得たニンジンシュのメタノール抽
出物24グラム含有。第3号方第6溶液222ミリリッ
トル:実施例20で得たハチミジオウガン第3組成物1
6グラムと実施例17で得たニンジンヨウのメタノール
抽出物24グラム含有。第3号方第7溶液222ミリリ
ットル:実施例20で得たハチミジオウガン第4組成物
16グラムと実施例17で得たニンジンカのメタノール
抽出物24グラム含有。第3号方第8溶液222ミリリ
ットル:実施例20で得たハチミジオウガン第5組成物
16グラムと実施例17で得たニンジンシのメタノール
抽出物24グラム含有。
【0094】第4号方第2溶液222ミリリットル:実
施例20で得たハチミジオウガン第6組成物16グラム
と実施例18で得たヒカゲツルニンジン由来のトウジン
根のメタノール抽出物24グラム含有。第4号方第3溶
液222ミリリットル:実施例20で得たハチミジオウ
ガン第7組成物16グラムと実施例18で得たトウジン
由来のトウジン根のメタノール抽出物24グラム含有。
第4号方第4溶液222ミリリットル:実施例20で得
たハチミジオウガン第8組成物16グラムと実施例18
で得たカンカトウジン由来のトウジン根のメタノール抽
出物24グラム含有。第4号方第5溶液222ミリリッ
トル:実施例20で得たハチミジオウガン第9組成物1
6グラムと実施例18で得たリョクカトウジン由来のト
ウジン根のメタノール抽出物24グラム含有。第4号方
第6溶液222ミリリットル:実施例20で得たハチミ
ジオウガン第10組成物16グラムと実施例18で得た
シンレイトウジン由来のトウジン根のメタノール抽出物
24グラム含有。第4号方第7溶液222ミリリット
ル:実施例20で得たハチミジオウガン第1組成物16
グラムと実施例18で得たシンキョウトウジン由来のト
ウジン根のメタノール抽出物24グラム含有。第4号方
第8溶液222ミリリットル:実施例20で得たハチミ
ジオウガン第2組成物16グラムと実施例18で得たサ
イトウ由来のトウジン根のメタノール抽出物24グラム
含有。
【0095】第5号方第1溶液222ミリリットル:実
施例20で得たハチミジオウガン第3組成物16グラム
と実施例19で得たオオバナオケラ由来のビャクジュツ
のメタノール抽出物24グラム含有。第5号方第2溶液
222ミリリットル:実施例20で得たハチミジオウガ
ン第4組成物16グラムと実施例19で得たオオバナオ
ケラ由来のジュツビョウのメタノール抽出物24グラム
含有。第5号方第3溶液222ミリリットル:実施例2
0で得たハチミジオウガン第5組成物16グラムと実施
例19で得たオケラ由来のビャクジュツのメタノール抽
出物24グラム含有。第5号方第4溶液222ミリリッ
トル:実施例20で得たハチミジオウガン第6組成物1
6グラムと実施例19で得たオケラ由来のジュツビョウ
のメタノール抽出物24グラム含有。
【0096】ボレイ抽出物含有第1号方第2溶液222
ミリリットル:実施例20で得たハチミジオウガン第1
組成物16グラムと実施例15で得たカラトウキ由来の
トウキのメタノール抽出物20グラム含有。ボレイ抽出
物含有第1号方第3溶液222ミリリットル:実施例2
0で得たハチミジオウガン第2組成物16グラムと実施
例15で得たニホントウキ由来のトウキのメタノール抽
出物20グラム含有。ボレイ抽出物含有第1号方第4溶
液222ミリリットル:実施例20で得たハチミジオウ
ガン第3組成物16グラムと実施例15で得たフンリョ
クトウキ由来のトウキのメタノール抽出物20グラム含
有。ボレイ抽出物含有第1号方第5溶液222ミリリッ
トル:実施例20で得たハチミジオウガン第4組成物1
6グラムと実施例15で得たオウトウキ由来のトウキの
メタノール抽出物20グラム含有。
【0097】ボレイ抽出物含有第2号方第2溶液222
ミリリットル:実施例20で得たハチミジオウガン第5
組成物16グラムと実施例16で得たタンジン由来のタ
ンジン根のメタノール抽出物20グラム含有。ボレイ抽
出物含有第2号方第3溶液222ミリリットル:実施例
20で得たハチミジオウガン第6組成物16グラムと実
施例16で得たカンシュクタンジン由来のタンジン根の
メタノール抽出物20グラム含有。ボレイ抽出物含有第
2号方第4溶液222ミリリットル:実施例20で得た
ハチミジオウガン第7組成物16グラムと実施例16で
得たカツモウタンジン由来のタンジン根のメタノール抽
出物20グラム含有。ボレイ抽出物含有第2号方第5溶
液222ミリリットル:実施例20で得たハチミジオウ
ガン第8組成物16グラムと実施例16で得たテンタン
ジン由来のタンジン根のメタノール抽出物20グラム含
有。
【0098】ボレイ抽出物含有第3号方第2溶液222
ミリリットル:実施例20で得たハチミジオウガン第9
組成物16グラムと実施例17で得たニンジンのメタノ
ール抽出物24グラム含有。ボレイ抽出物含有第3号方
第3溶液222ミリリットル:実施例20で得たハチミ
ジオウガン第10組成物16グラムと実施例17で得た
ニンジンロのメタノール抽出物24グラム含有。ボレイ
抽出物含有第3号方第4溶液222ミリリットル:実施
例20で得たハチミジオウガン第1組成物16グラムと
実施例17で得たニンジンジョウのメタノール抽出物2
4グラム含有。ボレイ抽出物含有第3号方第5溶液22
2ミリリットル:実施例20で得たハチミジオウガン第
2組成物16グラムと実施例17で得たニンジンシュの
メタノール抽出物24グラム含有。ボレイ抽出物含有第
3号方第6溶液222ミリリットル:実施例20で得た
ハチミジオウガン第3組成物16グラムと実施例17で
得たニンジンヨウのメタノール抽出物24グラム含有。
ボレイ抽出物含有第3号方第7溶液222ミリリット
ル:実施例20で得たハチミジオウガン第4組成物16
グラムと実施例17で得たニンジンカのメタノール抽出
物24グラム含有。ボレイ抽出物含有第3号方第8溶液
222ミリリットル:実施例20で得たハチミジオウガ
ン第5組成物16グラムと実施例17で得たニンジンシ
のメタノール抽出物24グラム含有。
【0099】ボレイ抽出物含有第4号方第2溶液222
ミリリットル:実施例20で得たハチミジオウガン第6
組成物16グラムと実施例18で得たヒカゲツルニンジ
ン由来のトウジン根のメタノール抽出物24グラム含
有。ボレイ抽出物含有第4号方第3溶液222ミリリッ
トル:実施例20で得たハチミジオウガン第7組成物1
6グラムと実施例18で得たトウジン由来のトウジン根
のメタノール抽出物24グラム含有。ボレイ抽出物含有
第4号方第4溶液222ミリリットル:実施例20で得
たハチミジオウガン第8組成物16グラムと実施例18
で得たカンカトウジン由来のトウジン根のメタノール抽
出物24グラム含有。ボレイ抽出物含有第4号方第5溶
液222ミリリットル:実施例20で得たハチミジオウ
ガン第9組成物16グラムと実施例18で得たリョクカ
トウジン由来のトウジン根のメタノール抽出物24グラ
ム含有。ボレイ抽出物含有第4号方第6溶液222ミリ
リットル:実施例20で得たハチミジオウガン第10組
成物16グラムと実施例18で得たシンレイトウジン由
来のトウジン根のメタノール抽出物24グラム含有。ボ
レイ抽出物含有第4号方第7溶液222ミリリットル:
実施例20で得たハチミジオウガン第1組成物16グラ
ムと実施例18で得たシンキョウトウジン由来のトウジ
ン根のメタノール抽出物24グラム含有。ボレイ抽出物含
有第4号方第8溶液222ミリリットル:実施例20で
得たハチミジオウガン第2組成物16グラムと実施例1
8で得たサイトウ由来のトウジン根のメタノール抽出物
24グラム含有。
【0100】ボレイ抽出物含有第5号方第1溶液222
ミリリットル:実施例20で得たハチミジオウガン第3
組成物16グラムと実施例19で得たオオバナオケラ由
来のビャクジュツのメタノール抽出物24グラム含有。
ボレイ抽出物含有第5号方第2溶液222ミリリット
ル:実施例20で得たハチミジオウガン第4組成物16
グラムと実施例19で得たオオバナオケラ由来のジュツ
ビョウのメタノール抽出物24グラム含有。ボレイ抽出
物含有第5号方第3溶液222ミリリットル:実施例2
0で得たハチミジオウガン第5組成物16グラムと実施
例19で得たオケラ由来のビャクジュツのメタノール抽
出物24グラム含有。ボレイ抽出物含有第5号方第4溶液
222ミリリットル:実施例20で得たハチミジオウガ
ン第6組成物16グラムと実施例19で得たオケラ由来
のジュツビョウのメタノール抽出物24グラム含有。
【0101】実施例22.日本チャーリスリバー株式会
社の7週齢、体重162〜167グラムのSD系雌ラッ
ト560匹を日本クレア株式会社のカルシウム含有固形
飼料と水道水を自由に与え、22±5℃の温度と50%
の湿度で3週間適応性飼育し、10週齢になったラット
に25%ウレタン(和光純薬工業株式会社製)をキログ
ラム当り0.9グラムで腹腔内注射して麻酔状態にし
た。下背部を剃毛し、消毒した後,肋骨と背骨からそれ
ぞれ約1センチメートル離れた背部皮膚を1センチメー
トルぐらい切開して、やや腹部よりの部分の筋肉層を約
1センチメートル切開してから、淡赤色で直径が5−8
ミリメートルの卵巣を脂肪組織とともに皮膚の上に引き
出して、血管と輸卵管を結さつした上に腎臓の直下に卵
巣を切り取った。その後脂肪などを元の位置に戻して1
8%硫酸ゲンタマイシン0.1−0.2ミリリットルを
注射器で傷口の周りに散布してから筋肉層を縫合した。
反対側も同様に卵巣を摘出した。1週間飼育後、ラット
の体重とアロカ株式会社製の小動物用二重X線吸収骨密
度装置(DEXA)によりる腰椎の骨密度(BMD)、
酵素法による血漿総コレステロール濃度を測定した。
【0102】体重、骨密度、血漿総コレステロール濃度
のそれぞれの平均がそれぞれほぼ一致するようにラット
5匹ずつを、卵巣摘出手術を行わず、被検物を投与しな
い健常グループ、卵巣摘出手術を行い、被検物を投与し
ない病態モデルグループと卵巣摘出手術を行い、実施例
2、実施例4、又は実施例21と同様にして得た被検物
を投与する被検物投与グループに分けた。被検物投与グ
ループは以下の通りである。
【0103】対照第1グループ:ハチミジオウガン溶液
投与グループ、対照第2グループ:ゴシャジンギガン溶
液投与グループ、対照第3グループ:カルシトリオール
溶液投与グループ。
【0104】第1グループ:第1号方第1溶液投与グル
ープ、第2グループ:第2号方第1溶液投与グループ、
第3グループ:第3号方第1溶液投与グループ、第4グ
ループ:第4号方第1溶液投与グループ、第5グルー
プ:第5号方第1溶液投与グループ、第6グループ:第
1号方第2溶液投与グループ、第7グループ:第1号方
第3溶液投与グループ、第8グループ:第1号方第4溶
液投与グループ、第9グループ:第1号方第5溶液投与
グループ、第10グループ:第2号方第2溶液投与グル
ープ。
【0105】第11グループ:2号方第3溶液投与グル
ープ、第12グループ:第2号方第4溶液投与グルー
プ、第13グループ:第2号方第5溶液投与グループ;
第14グループ:第3号方第2溶液投与グループ、第1
5グループ:第3号方第3溶液投与グループ、第16グ
ループ:第3号方第4溶液投与グループ、第17グルー
プ:第3号方第5溶液投与グループ、第18グループ:
第3号方第6溶液投与グループ、第19グループ:第3
号方第7溶液投与グループ、第20グループ:第3号方
第8溶液液投与グループ。
【0106】第21グループ:第4号方第2溶液投与グ
ループ、第22グループ:第4号方第3溶液投与グルー
プ、第23グループ:第4号方第4溶液投与グループ、
第24グループ:第4号方第5溶液投与グループ、第2
5グループ:第4号方第6溶液投与グループ、第26グ
ループ:第4号方第7溶液投与グループ、第27グルー
プ:第4号方第8溶液投与グループ、第28グループ:
第5号方第2溶液投与グループ、第29グループ:第5
号方第3溶液投与グループ、第30グループ:第5号方
第4溶液投与グループ。
【0107】被検物投与グループには11週齢より27
週齢まで16週間被検物溶液をゾンデで1日ラット10
0グラム当り1ミリリットル投与し、飲水飲食は自由に
摂取させた。健常グループと病態モデルグループには被
検物の代わりに水をゾンデで1日ラット100グラム当
り1ミリリットル投与した。各グループのラットは27
週齢に二重X線吸収骨密度装置(DEXA)で腰椎の骨
密度(BMD)、酵素法で血漿総コレステロール濃度を
測定した。病態モデルグループはその平均骨密度が健常
グループの平均骨密度より18.3%減少し、血漿総コ
レステロール濃度の平均が健常グループのそれより6
9.6%上昇していた。
【0108】卵巣摘出による骨密度減少の被検物投与に
よる抑制効果([被検物投与グループのラットの第4,
5,6腰椎の平均骨密度―健常グループのラットの第
4,5,6腰椎の平均骨密度]−[病態モデルグループ
ラットの第4,5,6腰椎平均骨密度―健常グループラ
ットの第4,5,6腰椎平均骨密度])(単位:ミリグ
ラム/平方センチメートル)を以下に示す。
【0109】対照第1グループ:4.8、対照第2グル
ープ:1.9、対照第3グループ:9.2、第1グルー
プ:14.8、第2グループ:13.7、第3グルー
プ:14.3、第4グループ:13.7、第5グルー
プ:11.0、第6グループ:14.8、第7グルー
プ:11.3、第8グループ:11.0、第9グルー
プ:11.0、第10グループ:12.7、第11グル
ープ:11.7、第12グループ:11.7、第13グ
ループ:11.7、第14グループ:13.3、第15
グループ:13.0、第16グループ:14.0、第1
7グループ:12.8、第18グループ:11.0、第
19グループ:11.0、第20グループ:13.3、
第21グループ:12.7、第22グループ:11.
7、第23グループ:11.7、第24グループ:1
1.7、第25グループ:11.7、第26グループ:
12.7、第27グループ:11.2、第28グルー
プ:11.0、第29グループ:11.7、第30グル
ープ:11.1ミリグラム/平方センチメートル。
【0110】ハチミジオウガン溶液は卵巣摘出による骨
密度の減少を4.3ミリグラム/平方センチメートルだ
け抑えたが、本発明組成物は11.0〜14.8ミリグ
ラム/平方センチメートル、実にハチミジオウガンの
2.5〜3.4倍強も骨密度の減少を抑えた。ゴシャジ
ンギガン溶液は骨密度の減少を1.4ミリグラム/平方
センチメートル抑制したに過ぎない。なお、本発明組成
物による骨密度減少の抑制(11.0〜14.8ミリグ
ラム/平方センチメートル)は現在臨床に使われる活性
型ビタミンD3のカルシトリオールのそれ(9.2ミリ
グラム/平方センチメートル)よりも大であった。
【0111】卵巣摘出による血漿総コレステロール濃度
の上昇の被検物投与による抑制効果([被検物投与グル
ープラットの血漿総コレステロール平均濃度―健常グル
ープラットの血漿総コレステロール平均濃度]−[病態
モデルグループラットの血漿総コレステロール平均濃度
―健常グループラットの血漿総コレステロール平均濃
度])(単位:ミリグラム/デシリットル)を以下に示
す。
【0112】対照第1グループ:6.5、対照第2グル
ープ:2.7、対照第3グループ:10.4、第1グル
ープ:24.0、第2グループ:15.2、第3グルー
プ:15.9、第4グループ:15.2、第5グルー
プ:12.5、第6グループ:24.0、第7グルー
プ:20.5、第8グループ:20.2、第9グルー
プ:20.2、第10グループ:14.2、第11グル
ープ:13.2、第12グループ:13.2、第13グ
ループ:13.2、第14グループ:14.9、第15
グループ:14.6、第16グループ:15.6、第1
7グループ:14.4、第18グループ:12.6、第
19グループ:12.6、第20グループ:14.9、
第21グループ:14.2、第22グループ:13.
2、第23グループ:13.2、第24グループ:1
3.2、第25グループ:13.2、第26グループ:
14.2、第27グループ:12.7、第28グルー
プ:12.5、第29グループ:13.2、第30グル
ープ:12.6ミリグラム/デシリットル。
【0113】ハチミジオウガン溶液は卵巣摘出による血
漿総コレステロール濃度の上昇を6.5ミリグラム/デ
シリットルだけ抑えたが、本発明組成物は12.6〜2
5.0ミリグラム/デシリットル、実にハチミジオウガ
ンの1.9〜3.8倍強も骨密度の減少を抑えた。ゴシ
ャジンギガン溶液は血漿総コレステロール濃度上昇を
2.7ミリグラム/デシリットル抑制したに過ぎない。
【0114】実施例23.実施例22において各被検物
投与グループの代わりに、以下に示す各ボレイ抽出物含
有被検物投与グループに対して、ボレイ抽出物含有被検
物として、ハチミジオウガン溶液、ゴシャジンギガン溶
液、第1号方〜第5号方の各溶液を用いる代わりに、実
施例2、実施例4又は実施例21で得たボレイ抽出物含
有ハチミジオウガン溶液、ボレイ抽出物含有ゴシャジン
ギガン溶液、ボレイ抽出物含有の第1号方〜第5号方の
各溶液を用い、他は実施例22と同様の操作をした。ボ
レイ抽出物含有被検物投与グループは以下の通りであ
る。
【0115】対照第1グループ:ボレイ抽出物含有ハチ
ミジオウガン溶液投与グループ、対照第2グループ:ボ
レイ抽出物含有ゴシャジンギガン溶液投与グループ。
【0116】第1グループ:ボレイ抽出物含有第1号方
第1溶液投与グループ、第2グループ:ボレイ抽出物含
有第2号方第1溶液投与グループ、第3グループ:ボレ
イ抽出物含有第3号方第1溶液投与グループ、第4グル
ープ:ボレイ抽出物含有第4号方第1溶液投与グルー
プ、5グループ:ボレイ抽出物含有第5号方第1溶液投
与グループ、第6グループ:ボレイ抽出物含有第1号方
第2溶液投与グループ、第7グループ:ボレイ抽出物含
有第1号方第3溶液投与グループ、第8グループ:ボレ
イ抽出物含有第1号方第4溶液投与グループ、第9グル
ープ:ボレイ抽出物含有第1号方第5溶液投与グルー
プ、第10グループ:ボレイ抽出物含有第2号方第2溶
液投与グループ。
【0117】第11グループ:ボレイ抽出物含有第2号
方第3溶液投与グループ、第12グループ:ボレイ抽出
物含有第2号方第4溶液投与グループ、第13グルー
プ:ボレイ抽出物含有第2号方第5溶液投与グループ、
第14グループ:ボレイ抽出物含有第3号方第2溶液投
与グループ、第15グループ:ボレイ抽出物含有第3号
方第3溶液投与グループ、第16グループ:ボレイ抽出
物含有第3号方第4溶液投与グループ、第17グルー
プ:ボレイ抽出物含有第3号方第5溶液投与グループ、
第18グループ:ボレイ抽出物含有第3号方第6溶液投
与グループ、第19グループ:ボレイ抽出物含有第3号
方第7溶液投与グループ、第20グループボレイ抽出物
含有第3号方第8溶液液投与グループ。
【0118】第21グループ:ボレイ抽出物含有第4号
方第2溶液投与グループ、第22グループ:ボレイ抽出
物含有第4号方第3溶液投与グループ、第23グルー
プ:ボレイ抽出物含有第4号方第4溶液投与グループ、
第24グループ:ボレイ抽出物含有第4号方第5溶液投
与グループ、第25グループ:ボレイ抽出物含有第4号
方第6溶液投与グループ、第26グループ:ボレイ抽出
物含有第4号方第7溶液投与グループ、第27グルー
プ:ボレイ抽出物含有第4号方第8溶液投与グループ、
第28グループ:ボレイ抽出物含有第5号方第2溶液投
与グループ、第29グループ:ボレイ抽出物含有第5号
方第3溶液投与グループ、第30グループ:ボレイ抽出
物含有第5号方第4溶液投与グループ。
【0119】上記操作により得られた卵巣摘出による骨
密度減少のボレイ抽出物含有被検物投与による抑制効果
(定義は実施例22に同じ)を以下に示す。対照第1グ
ループ:5.8、対照第2グループ:2.9、第1グル
ープ:15.8、第2グループ:14.7、第3グルー
プ:15.3、第4グループ:14.7、第5グルー
プ:12.0、第6グループ:15.8、第7グルー
プ:12.3、第8グループ:12.0、第9グルー
プ:12.0、第10グループ:13.7、第11グル
ープ:12.7、第12グループ:12.7、第13グ
ループ:12.7、第14グループ:14.3、第15
グループ:14.0、第16グループ:15.0、第1
7グループ:13.8、第18グループ:12.0、第
19グループ:12.0、第20グループ:14.3、
第21グループ:13.7、第22グループ:12.
7、第23グループ:12.7、第24グループ:1
2.7、第25グループ:12.7、第26グループ:
13.7、第27グループ:12.2、第28グルー
プ:12.0、第29グループ:12.7、第30グル
ープ:12.1ミリグラム/平方センチメートル。
【0120】ボレイ抽出物含有ハチミジオウガン溶液は
卵巣摘出による骨密度の減少を5.8ミリグラム/平方
センチメートルだけ抑えたが、本発明組成物は12.0
〜15.8ミリグラム/平方センチメートル、実にハチ
ミジオウガンの2.1〜2.7倍も骨密度の減少を抑え
た。ボレイ抽出物含有ゴシャジンギガン溶液は骨密度の
減少を2.9ミリグラム/平方センチメートル抑制した
に過ぎない。なお、実施例22と実施例23の結果を比
較すると、ボレイ抽出物を添加することにより骨密度減
少が1ミリグラム/平方センチメートルだけ余計骨密度
減少を抑制したこと、および、本発明組成物による骨密
度減少の抑制(12.0〜15.8ミリグラム/平方セ
ンチメートル)は現在臨床に使われる活性型ビタミンD
3のカルシトリオールのそれ(9.2ミリグラム/平方
センチメートル)よりも大であることが分かる。
【0121】上記操作により得られた卵巣摘出による血
漿総コレステロール濃度上昇のボレイ抽出物含有被検物
投与による抑制効果(定義は実施例22に同じ)を以下
に示す。対照第1グループ:7.5、対照第2グルー
プ:3.7、第1グループ:25.0、第2グループ:
16.2、第3グループ:16.9、第4グループ:1
6.2、第5グループ:13.5、第6グループ:2
5.0、第7グループ:21.5、第8グループ:2
1.2、第9グループ:21.2、第10グループ:1
5.2、第11グループ:14.2、第12グループ:
14.2、第13グループ:14.2、第14グルー
プ:15.9、第15グループ:15.6、第16グル
ープ:16.6、第17グループ:15.4、第18グ
ループ:13.6、第19グループ:13.6、第20
グループ:15.9、第21グループ:15.2、第2
2グループ:14.2、第23グループ:14.2、第
24グループ:14.2、第25グループ:14.2、
第26グループ:15.2、第27グループ:13.
7、第28グループ:13.5、第29グループ:1
4.2、第30グループ:13.6ミリグラム/デシリ
ットル。
【0122】ボレイ抽出物含有ハチミジオウガン溶液は
卵巣摘出による血漿総コレステロール濃度上昇を7.5
ミリグラム/デシリットルだけ抑制したが、本発明組成
物は13.6〜26.0ミリグラム/デシリットル、実
にハチミジオウガンの1.8〜3.4倍も血漿総コレス
テロール濃度上昇を抑制した。ボレイ抽出物含有ゴシャ
ジンギガン溶液は血漿総コレステロール濃度上昇を3.
7ミリグラム/デシリットル抑制したに過ぎない。ま
た、実施例22と実施例23の結果を比較すると、ボレ
イ抽出物を添加することにより血漿総コレステロール濃
度上昇が1ミリグラム/デシリットルだけ余計に抑制し
たことが分かる。
【0123】実施例24.実施例22においてラットの
卵巣摘出後、1週間飼育する代わりに、13週間飼育
し、腰椎骨密度(BMD)と血漿総コレステロール濃度
を測定した。卵巣摘出ラットが健常ラットに比較して腰
椎骨密度が34.8%も減少し、血漿総コレステロール
濃度が70.0%も上昇し、骨粗鬆症と高脂血症を発症
していることを確認後、実施例22と同様の各グループ
に分けて、実施例22において11週齢より27週齢ま
で16週間被検物溶液を投与する代わりに、23週齢よ
り39週齢まで16週間被検物溶液を投与した。実施例
22において27週齢の代わりに、39週齢に腰椎骨密
度(BMD)と血漿総コレステロール濃度を測定した。
【0124】卵巣摘出による減少骨密度の被検物投与に
よる骨密度上昇([被検物投与グループラットの第4,
5,6腰椎平均骨密度]―[病態モデルグループラット
の第4,5,6腰椎平均骨密度])(単位:ミリグラム
/平方センチメートル)結果を以下に示す。
【0125】対照第1グループ:1.9、対照第2グル
ープ:0.5、対照第3グループ:5.5、第1グルー
プ:23.4、第2グループ:11.4、第3グルー
プ:12.0、第4グループ:11.4、第5グルー
プ:8.0、第6グループ:23.4、第7グループ:
19.6、第8グループ:18.6、第9グループ:1
9.5、第10グループ:10.4、第11グループ:
9.4、第12グループ:9.4、第13グループ:
9.4、第14グループ:11.0、第15グループ:
10.7、第16グループ:11.7、第17グルー
プ:10.5、第18グループ:8.0、第19グルー
プ:8.5、第20グループ:11.0、第21グルー
プ:10.4、第22グループ:9.4、第23グルー
プ:9.4、第24グループ:9.4、第25グルー
プ:9.4、第26グループ:10.4、第27グルー
プ:8.8、第28グループ:8.5、第29グルー
プ:9.4、第30グループ:8.8(単位:ミリグラ
ム/平方センチメートル)。
【0126】ハチミジオウガン溶液は卵巣摘出による減
少骨密度を1.9ミリグラム/平方センチメートルだけ
上昇させたが、本発明組成物は8.0〜23.4ミリグ
ラム/平方センチメートル、実にハチミジオウガン溶液
の4.2〜12.5倍も減少骨密度を上昇させた。ゴシ
ャジンギガン溶液は減少骨密度を0.5ミリグラム/平
方センチメートル上昇させたに過ぎない。なお、本発明
組成物による減少骨密度の上昇(8.0〜23.4ミリ
グラム/平方センチメートル)は現在臨床に使われる活
性型ビタミンD3のカルシトリオールのそれ(5.5ミ
リグラム/平方センチメートル)よりも大であった。
【0127】卵巣摘出による上昇血漿総コレステロール
濃度の被検物投与による減少([被検物投与グループラ
ットの血漿総コレステロール平均濃度]―[高脂血症グ
ループラットの血漿総コレステロール平均濃度])(単
位:ミリグラム/デシリットル)結果を以下に示す。
【0128】対照第1グループ:3.3、対照第2グル
ープ:1.4、対照第3グループ:5.1、第1グルー
プ:24.4、第2グループ:11.3、第3グルー
プ:12.4、第4グループ:11.3、第5グルー
プ:8.3、第6グループ:23.2、第7グループ:
19.5、第8グループ:18.4、第9グループ:1
9.4、第10グループ:10.2、第11グループ:
9.2、第12グループ:9.2、第13グループ:
9.2、第14グループ:11.4、第15グループ:
10.6、第16グループ:11.6、第17グルー
プ:10.4、第18グループ:8.3、第19グルー
プ:8.6、第20グループ:11.5、第21グルー
プ:10.2、第22グループ:9.2、第23グルー
プ:9.2、第24グループ:9.2、第25グルー
プ:9.2、第26グループ:10.2、第27グルー
プ:8.7、第28グループ:8.5、第29グルー
プ:9.3、第30グループ:8.8(単位:ミリグラ
ム/デシリットル)。
【0129】ハチミジオウガン溶液は卵巣摘出による上
昇血漿総コレステロール濃度を3.3ミリグラム/デシ
リットルだけ減少させたが、本発明組成物は8.3〜2
4.4ミリグラム/デシリットル、実にハチミジオウガ
ン溶液の2.5〜7.4倍もデシリットルを減少させ
た。ゴシャジンギガン溶液は上昇血漿総コレステロール
濃度を1.4ミリグラム/デシリットル上昇させたに過
ぎない。
【0130】実施例25. 実施例24において被検物
としてハチミジオウガン溶液、ゴシャジンギガン溶液、
第1号方〜第5号方各溶液を用いる代わりに実施例2、
実施例4又は実施例21で得たボレイ抽出物含有ハチミ
ジオウガン溶液、ボレイ抽出物含有ゴシャジンギガン溶
液、ボレイ抽出物含有の第1号方〜第5号方各溶液を用
い、他は実施例24と同様の操作をした。
【0131】卵巣摘出による減少骨密度のボレイ抽出物
含有被検物投与による骨密度上昇に関し、以下の結果を
得た。なお、ボレイ抽出物含有被検物投与各グループは
実施例23のボレイ抽出物含有被検物投与各グループと
投薬開始時が12週ずれるだけで他は同である。
【0132】対照第1グループ:2.9、対照第2グル
ープ:1.5、第1グループ:24.4、第2グルー
プ:12.4、第3グループ:13.0、第4グルー
プ:12.4、第5グループ:9.0、第6グループ:
24.4、第7グループ:20.6、第8グループ:1
9.6、第9グループ:20.5、第10グループ:1
1.4、第11グループ:10.4、第12グループ:
10.4、第13グループ:10.4、第14グルー
プ:12.0、第15グループ:11.7、第16グル
ープ:12.7、第17グループ:11.5、第18グ
ループ:9.0、第19グループ:9.5、第20グル
ープ:12.0、第21グループ:11.4、第22グ
ループ:10.4、第23グループ:10.4、第24
グループ:10.4、第25グループ:10.4、第2
6グループ:11.4、第27グループ:9.8、第2
8グループ:9.5、第29グループ:10.4、第3
0グループ:9.8ミリグラム/平方センチメートル。
【0133】ボレイ抽出物含有ハチミジオウガン溶液は
卵巣摘出による減少骨密度を2.9ミリグラム/平方セ
ンチメートルだけ上昇させたが、本発明組成物は9.0
〜24.4ミリグラム/平方センチメートル、実にボレ
イ抽出物含有ハチミジオウガンの3.1〜8.4倍も減
少骨密度を上昇させた。ボレイ抽出物含有ゴシャジンギ
ガン溶液は減少骨密度を1.5ミリグラム/平方センチ
メートル上昇させるに過ぎない。なお、実施例25と実
施例24の結果を比較すると、ボレイ抽出物を添加する
ことにより減少骨密度減少を1ミリグラム/平方センチ
メートルだけ余計上昇させたことが分かる。
【0134】卵巣摘出による上昇血漿総コレステロール
濃度のボレイ抽出物含有被検物投与による減少に関し、
以下の結果を得た。なお、ボレイ抽出物含有被検物投与
各グループは実施例23のボレイ抽出物含有被検物投与
各グループと投薬開始時が12週ずれるだけで他は同で
ある。
【0135】対照第1グループ:4.3、対照第2グル
ープ:2.4、第1グループ:25.4、第2グルー
プ:12.3、第3グループ:13.4、第4グルー
プ:12.3、第5グループ:9.3、第6グループ:
24.2、第7グループ:20.5、第8グループ:1
9.4、第9グループ:20.4、第10グループ:1
1.2、第11グループ:10.2、第12グループ:
10.2、第13グループ:10.2、第14グルー
プ:12.4、第15グループ:11.6、第16グル
ープ:12.6、第17グループ:11.4、第18グ
ループ:9.3、第19グループ:9.6、第20グル
ープ:12.6、第21グループ:11.2、第22グ
ループ:10.2、第23グループ:10.2、第24
グループ:10.2、第25グループ:10.2、第2
6グループ:11.2、第27グループ:9.7、第2
8グループ:9.5、第29グループ:10.3、第3
0グループ:9.8ミリグラム/デシリットル。
【0136】ボレイ抽出物含有ハチミジオウガン溶液は
卵巣摘出による上昇血漿総コレステロール濃度を4.3
ミリグラム/デシリットルだけ減少させたが、本発明組
成物は9.5〜24.4ミリグラム/デシリットル、実
にボレイ抽出物含有ハチミジオウガンの2.2〜5.7
倍も上昇血漿総コレステロール濃度を減少させた。ボレ
イ抽出物含有ゴシャジンギガン溶液は上昇血漿総コレス
テロール濃度を2.4ミリグラム/デシリットル上昇さ
せるに過ぎない。また、実施例25と実施例24の結果
を比較すると、ボレイ抽出物を添加することにより上昇
総コレステロール濃度を1ミリグラム/デシリットルだ
け余計減少させたことが分かる。
【0137】実施例26. 正常な6週齢の雄マウス2
0匹とKK−Ay系の12週齢の糖尿病マウス20匹を
22±5℃の温度と50%の湿度で固形飼料と水を自由
に与え1週間適応飼育した。体重の平均と血糖値の平均
がそれぞれほぼ一致するようにマウス5匹ずつを以下の
グループに分けた。第1グループ:水をマウス100グ
ラム当り1ミリリットル投与した正常マウスグループ、
第2グループ:実施例2に記載のハチミジオウガン溶液
をマウス100グラム当り1ミリリットル投与した正常
マウスグループ、第3グループ:実施例4に記載の第1
号方第1溶液をマウス100グラム当り1ミリリットル
投与した正常マウスグループ、第4グループ:トルブタ
ミドをマウス100グラム当り5ミリgラム投与した正
常マウスグループ、第5グループ:水をマウス100グ
ラム当り1ミリリットル投与した糖尿病KK−Ay系マ
ウスグループ、第6グループ:実施例2に記載のハチミ
ジオウガン溶液をマウス100グラム当り1ミリリット
ル投与した糖尿病KK−Ay系マウスグループ、第7グ
ループ:実施例4に記載の第1号方第1溶液をマウス1
00グラム当り1ミリリットル投与した糖尿病KK−A
y系マウスグループ、第8グループ:トルブタミドをマ
ウス100グラム当り5ミリgラム投与した糖尿病KK
−Ay系マウスグループ。
【0138】被検物投与7時間後にもう一度マウスのし
っぽから採血し、血糖値を測定し、以下の結果を得た。
被検物投与投与前の血糖値、被検物投与投与7時間後の
血糖値の順で記載する(血糖値の単位:ミリグラム/デ
シリットル)。第1グループ:175、175、第2グ
ループ:175、170、第3グループ:175、17
1、第4グループ:175、140、第5グループ:5
50、550、第6グループ:550、400、第7グ
ループ:550、300、第8グループ:550、31
0。
【0139】既存の西洋薬血糖降下剤トルブタミドは糖
尿病マウスばかりでなく正常マウスの血糖値も著しく下
げる。これに対し、ハチミジオウガンと本発明組成物は
正常マウスの血糖値はほとんど下げない。本発明組成物
は糖尿病マウスの血糖値を下げる効果はハチミジオウガ
ンより大きい。
【0140】
【発明の効果】特定植物およびそれらの抽出物組成物
が、ハチミジオウガンよりも、腰椎骨密度の減少を著し
く抑制し、減少した骨密度を著しく上昇させ、或いは血
漿総コレステロール濃度の上昇を抑制し、上昇した血漿
総コレステロール濃度を減少させ、或いは血糖値の上昇
を抑制し、上昇した血糖値を減少させる成分を含有する
ことが確認された。これら特定植物は、薬膳や漢方処方
として古来より用いられていることから、臨床で用いら
れている西洋薬とは異なり、副作用が少なく極めて安全
性が高い。さらにこれに、カルシウムを配剤することに
より骨粗鬆症、高脂血症、糖尿病などの予防や治療に有
効である。
【0141】従って、本発明の組成物は、骨粗鬆症、高
脂血症、糖尿病などの予防又は治療に有用なものであ
る。また、本発明の組成物を飲食物に添加して日常的に
摂取することにより、骨粗鬆症、高脂血症、糖尿病など
の予防ないし治療のための保健用食品等としても有用で
ある。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 35/78 A61K 35/78 N Q A23L 1/30 A23L 1/30 B 1/304 1/304 A61K 45/00 A61K 45/00 A61P 3/06 A61P 3/06 3/10 3/10 19/10 19/10 Fターム(参考) 4B018 MD04 MD61 ME03 ME04 ME05 MF01 4C084 AA02 AA19 AA22 BA44 CA13 CA34 CA45 CA47 MA02 MA52 NA05 NA14 ZA972 ZC332 ZC352 4C088 AA04 AB12 AB16 AB26 AB30 AB32 AB33 AB37 AB38 AB40 AB58 AB71 AB84 AC03 AC04 AC05 AC11 AC13 AC18 BA07 BA08 CA03 MA02 MA07 MA08 MA52 NA05 NA14 ZA97 ZC33 ZC35

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴマノハグサ科レーマニア(Rehmannia)
    属、ミズキ科コルヌス(Cornus)属、ヤマノイモ科ディ
    オソレア(Diosorea)属、オモダカ科アリスマ(Alism
    a)属、サルノコシカケ科ポリア(Poria)属、ボタン科
    パエオニア(Paeonia)属、クスノキ科シナモムン(Cin
    namomun)属、キンポウゲ科アコニツム(Aconitum)属
    から少なくとも1種類ずつ選ばれる植物とセリ科アンゲ
    リカ(Angerica)属、リグスティクム(Ligusticum)
    属、レビスティクム(Levisticum)属、シソ科サルビア
    (Salvia)属、ウコギ科パナクス(Panax)属、キキョ
    ウ科コドノプシス(Codonopsis)属とキク科アトラクテ
    ィロデス(Atractylodes)属から少なくとも1種類選ば
    れる植物からなる植物群の生および乾燥物又はこれらよ
    り得られる抽出物を含む組成物。
  2. 【請求項2】さらにカルシウム剤が配剤された請求項1
    項記載の組成物。
  3. 【請求項3】請求の範囲1に記載の組成物を有効成分と
    する骨粗鬆症の予防剤又は治療剤又は保健用食品。
  4. 【請求項4】請求の範囲1に記載の組成物を有効成分と
    する高脂血症の予防剤又は治療剤又は保健用食品。
  5. 【請求項5】請求の範囲1に記載の組成物を有効成分と
    する糖尿病の予防剤又は治療剤又は保健用食品。
  6. 【請求項6】請求の範囲2に記載の組成物を有効成分と
    する骨粗鬆症の予防剤又は治療剤又は保健用食品。
  7. 【請求項7】請求の範囲2に記載の組成物を有効成分と
    する高脂血症の予防剤又は治療剤又は保健用食品。
  8. 【請求項8】請求の範囲2に記載の組成物を有効成分と
    する糖尿病の予防剤又は治療剤又は保健用食品。
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