JP2003170673A - 平版印刷版用湿し水組成物及び平版印刷方法 - Google Patents

平版印刷版用湿し水組成物及び平版印刷方法

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JP2003170673A
JP2003170673A JP2002272598A JP2002272598A JP2003170673A JP 2003170673 A JP2003170673 A JP 2003170673A JP 2002272598 A JP2002272598 A JP 2002272598A JP 2002272598 A JP2002272598 A JP 2002272598A JP 2003170673 A JP2003170673 A JP 2003170673A
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acid
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fountain solution
general formula
ink
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JP2002272598A
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Ryosuke Itakura
良介 板倉
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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    • B41NPRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
    • B41N3/00Preparing for use and conserving printing surfaces
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イソプロピルアルコール系に代替しうる作業
環境上快適且つ安全で、また、動的表面張力が低く、高
速度で回転する部材の条件下でも良好で安定した連続印
刷適性を発揮し、且つ各種の印刷機に対して印刷適性を
発揮し、各種インキに対して優れた印刷物を得ることが
できる平版印刷版用湿し水組成物を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I)で示される少なくとも
1種の化合物、及び下記一般式(II)で示される少なくと
も1種の化合物を含有することを特徴とする平版印刷版
用湿し水組成物及びそれを使用する平版印刷方法。 (式(I)中、R1は炭素原子数3〜6のアルキル基を表
し、R2はメチル基又は水素原子を表し、nは1〜3の
整数を表す。) (式(II)中、R3及びR4はそれぞれ独立にメチル基、
エチル基又はイソプロピル基を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平版印刷版用湿し
水組成物及び平版印刷方法に関し、より具体的には平版
印刷版のオフセット印刷法に有用な湿し水組成物、及び
それを使用する平版印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】平版印刷は水と油が本質的に混じり合わ
ない性質を巧みに利用した印刷方式であり、印刷版面は
水を受容し油性インキを反撥する領域と、水を反撥し油
性インキを受容する領域から成り、前者が非画像領域で
あり、後者が画像領域である。湿し水によって、非画像
領域を湿潤させて画像領域と非画像領域との界面化学的
な差を拡大して、非画像領域のインキ反撥性と画像領域
のインキ受容性とを増大させることがなされる。従来か
ら一般的に知られている湿し水としては、重クロム酸の
アルカリ金属塩又はアンモニウム塩、リン酸又はその
塩、例えばアンモニウム塩、アラビアガム、カルボキシ
メチルセルロース(CMC)等のコロイド物質等を添加
した水溶液がある。しかしながら、これらの化合物だけ
を含む湿し水は、版の非画像部に均一に濡れ難い欠点が
あり、このため印刷物が時々汚れたり、また湿し水の供
給量を調節するのに相当の熟練を要するなど問題となっ
ていた。
【0003】この欠点を改良するため、イソプロピルア
ルコールを約20〜25%加えた水溶液を湿し水として
用いるダールグレン方式が提案されている。この方式に
よると、非画像部への濡れが良くなり、湿し水の量が少
なくて済み、印刷インキと水との供給量のバランスの調
整が容易であり、印刷インキ中への湿し水の乳化量が少
なくなり、更にブランケットへの印刷インキの転移性が
良くなる等、作業性の面及び得られた印刷物の精度の面
において数々の利点がある。しかしながら、このイソプ
ロピルアルコールは蒸発し易いために、湿し水のイソプ
ロピルアルコール濃度を一定に保つための特殊な装置が
必要であり、価格の点において高価なものとなる。ま
た、イソプロピルアルコールは特有の不快臭があること
と共に、毒性の面でも問題があって作業環境上好ましく
ない。また、このイソプロピルアルコールを添加した湿
し水を、通常の水棒を用いるオフセット印刷に適用して
も、ローラー上及び版面上でイソプロピルアルコールが
蒸発するため、その効果を発揮することができないなど
問題となっていた。
【0004】更に、近年産業公害に対する社会的関心が
非常に高まり、廃水中のクロムイオンの排出規制が厳し
くなり、またイソプロピルアルコールのような有機溶剤
の使用が安全衛生面から規制される傾向にある。イソプ
ロピルアルコールを含有しない、もしくはイソプロピル
アルコールを削減した湿し水組成物が望まれており、種
々の界面活性剤を含有する湿し水組成物が提案されてい
る(例えば特許文献1、特許文献2及び特許文献3参
照)。しかしながら、これらの湿し水組成物を使用する
場合、その表面張力を35〜50ダイン/cmとするた
めには湿し水組成物中の界面活性剤濃度をかなり高くし
ておく必要がある。また、実際の平版印刷においては、
高速度で回転するインキロール、印刷版、湿し水供給ロ
ールの下でインキ/水が激しく運動しているため、イン
キ被膜上に水が付着したり、水の表面にインキが拡散す
る等が問題となっているが、上記提案された界面活性剤
の組み合わせは、これらの問題点を完全に解消するには
十分ではなかった。更に、これらの界面活性剤を含む湿
し水組成物はポンプ輸送や攪拌の際に発泡し易いという
欠点もある。
【0005】一方、他の溶剤を使用する技術を提案して
しているものもある(例えば特許文献4、特許文献5及
び特許文献6参照)。これらの湿し水組成物はイソプロ
ピルアルコールを含有しないため安全衛生面で有利では
あるが、陽極酸化アルミニウム板を支持体とする平版印
刷版では印刷中の非画像部に汚れが生じたり、網点画像
部の形状が正常ではなく、大きくなり、ムラ状となる、
いわゆる網点画像部の絡みが発生してしまう問題があっ
た。さらに、イソプロピルアルコール(IPA)を含有
しない湿し水組成物は、特定の印刷機でのみ実施が可能
であるという不都合があり、特にダールグレンタンプナ
ーやハイデルベルグのアルカラーダンプナーではIPA
フリー化ができなかった。
【0006】また、アセチレングリコールを含む平版印
刷版用不感脂化液を提案しているものもある(例えば、
特許文献7参照)が、これも連続して安定した印刷適性
を発揮させるには満足のいくものではなかった。近年、
環境保護、石油資源の保護の観点から、インキの溶剤と
して大豆油を採用した大豆油インキが枚葉印刷、オフ輪
印刷ともに広く使用されるようになってきた。従来よく
使われてきたアマニ油(乾性油)に比べて大豆油は半乾
性油であり、印刷後の紙面上での乾燥性が遅いのが現状
であり、裏移り、ブロッキング等の問題が起きやすかっ
た。従って、環境衛生面において安全で、印刷作業にあ
たって専門的熟練を必要とすることなく、特定の印刷機
に限らず全ての印刷機に適用可能で、供給量の調節を容
易に行うことができ、しかも印刷版の汚れを防止するだ
けでなく、高速印刷に適合できる等の湿し水特性に優れ
た、高品質の印刷物を得ることができる平版印刷版用の
湿し水組成物が求められている。
【0007】
【特許文献1】特公昭55−25075号公報
【特許文献2】特公昭55−19757号公報
【特許文献3】特公昭58−5797号公報
【特許文献4】米国特許第3,877,377号明細書
【特許文献5】米国特許第4,278,467号明細書
【特許文献6】特開昭57−199693号公報
【特許文献7】特公昭64−7599号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イソ
プロピルアルコール系に代替しうる作業環境上快適且つ
安全で、また、動的表面張力が低く、高速度で回転する
部材の条件下でも良好で安定した連続印刷適性を発揮
し、且つ各種の印刷機に対して印刷適性を発揮し、優れ
た印刷物を得ることができる平版印刷版用湿し水組成物
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を達成するため平版印刷版用湿し水組成物について研究
を重ねた結果、特定のグリコールエーテル類及びアセチ
レングリコール類を組み合わせて用いることにより、水
負け性を劣化させることなく、汚れ性能を向上させるこ
とができ、連続印刷適性が良好で給水ローラーが汚れに
くく、及び各種印刷インキ、とりわけ大豆油インキ等の
植物油、半乾性油の含有量の多いインキを使用した場合
の印刷性、セット、乾燥性が良好であることを見出し、
本発明を完成させるに至った。従って本発明は、下記一
般式(I)で示される少なくとも1種の化合物、及び下
記一般式(II)で示される少なくとも1種の化合物を含有
することを特徴とする平版印刷版用湿し水組成物であ
る。 (式(I)中、R1は炭素原子数3〜6のアルキル基を表
し、R2はメチル基又は水素原子を表し、nは1〜3の
整数を表す。) (式(II)中、R3及びR4はそれぞれ独立にメチル基、
エチル基又はイソプロピル基を表す。) 本発明の好ましい実施態様として、上記一般式(I)で
示される化合物が、プロピレングリコール−n−プロピ
ルエーテル、プロピレングリコール−n−ブチルエーテ
ル、プロピレングリコール−t−ブチルエーテル及びエ
チレングリコール−t−ブチルエーテルからなる群から
選ばれる少なくとも1種である平版印刷版用湿し水組成
物が挙げられる。本発明はさらに、大豆油インキを使用
し、上記の平版印刷版用湿し水組成物を用いて印刷を行
うことを特徴とする平版印刷方法に向けられている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の平版印刷版用湿し
水組成物を詳しく説明する。なお、湿し水組成物は通常
商業ベースとするときは濃縮化し商品化するのが一般的
であり、使用時に、そのような濃縮液を適宜希釈して使
用することになる。本明細書中で以下に触れる各種成分
の含有量や添加量は、特に記載しない限り、使用時の湿
し水組成物の全質量に基づいたものである。
【0011】本発明の平版印刷版用湿し水組成物に使用
する一般式(I)の化合物において、R1は炭素原子数
3〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を表す。R1とし
ては特にイソプロピル基、n−プロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、t−ブチル基が挙げられる。一般式
(I)の化合物の具体例として、プロピレングリコール
モノイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモ
ノイソプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモ
ノイソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−
n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−
n−プロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノ
−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−
n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n
−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノ−n
−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノイソブチ
ルエーテル、ジプロピレングリコールモノイソブチルエ
ーテル、トリプロピレングリコールモノイソブチルエー
テル、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテ
ル、トリプロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテ
ル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジ
エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、トリエ
チレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレン
グリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジエチレング
リコールモノ−n−プロピルエーテル、トリエチレング
リコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコ
ールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコール
モノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモ
ノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノイソ
ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチル
エーテル、トリエチレングリコールモノイソブチルエー
テル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、
ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテルなどがあ
る。
【0012】中でも、プロピレングリコール−n−プロ
ピルエーテル、プロピレングリコール−n−ブチルエー
テル、プロピレングリコール−t−ブチルエーテル及び
エチレングリコール−t−ブチルエーテルが好ましく使
用できる。上記一般式(I)で示される化合物は1種単
独で又は2種以上を併用して使用してもよい。
【0013】本発明の湿し水組成物中における上記一般
式(I)で示される化合物の含有量は、0.05〜5.
0質量%が適当であり、好ましくは0.2〜3.0質量
%、より好ましくは0.3〜1.5質量%である。この
量が0.05質量%よりも少ないと、湿し水の版に対す
る濡れ性が劣り、5.0質量%を超えると、ローラース
トリップ又は印刷版の耐刷不良等の原因となりやすい。
【0014】上記一般式(II)で示される化合物におい
て、式中R3及びR4はそれぞれ独立にメチル基、エチル
基又はイソプロピル基を表すものである。上記一般式
(II)で示される化合物は1種単独で又は2種以上を併
用して使用してもよい。本発明の湿し水組成物中におけ
る上記一般式(II)で示される化合物の含有量は、0.
01〜3.0質量%の範囲が適当であり、好ましくは
0.02〜1.5質量%、より好ましくは0.05〜
1.0質量%である。この量が0.01質量%よりも少
ないと、大豆油インキ等の乾燥促進効果が不充分で、
3.0質量%を超えると印刷汚れの原因となりやすい。
【0015】半乾性油である大豆油は乾性油である亜麻
仁油等に比べて、不飽和結合の含有率が低い。このため
大豆油インキでは亜麻仁油を主体とする一般インキに比
べて酸化重合の進行が遅く、乾燥の進行が遅くなるのが
一般的である。一方インキの乾燥性には、酸化重合の要
因の他にインキ中に取り込まれる湿し水の要因も影響し
ている。本発明者は、印刷に使用する湿し水の性質と印
刷後のインキ膜の乾燥性との関係を鋭意検討し、インキ
中に乳化水として取り込まれる水分量の多い湿し水は乾
燥性を遅くする傾向があることを見出した。本発明の湿
し水組成物は、印刷後のインキ膜中に残存する乳化水の
量を少なくすること、及び/又は印刷物中の場所による
乳化水量の不均一性を低減することによって、乾燥性を
早めているものと考えられる。
【0016】すなわち、上記一般式(I)の化合物と一
般式(II)の化合物を併用使用することで動的表面張力が
大きく低減されるため、印刷機上に供給される水膜が薄
膜化され且つ印刷版上への水供給の版面内での均一性が
増す。これにより版面画像部上のインキ膜中の乳化水量
についても、量の低減と版面上の場所による不均一性が
低減すると考えられる。紙面に転写されたインキ中のイ
ンキ水量が減り、及び水量の面内均一性も同様に高まる
ため乾燥の所要時間が均一化し、乾燥の遅い部分がなく
なるため、実効的な乾燥性が速まると考えられる。
【0017】更にもう一つの要因として、水分が蒸発し
濃縮していく過程で、一般式(II)の化合物の固形化、
結晶化析出現象が起こり得るが、乾燥過程ではインキ膜
中においてその固形化析出が起こり、これが紙面上のイ
ンキ膜の流動性を低減させること、すなわち乾燥性を向
上させることに有効に機能しているものと推測される。
本発明の湿し水組成物の乾燥性促進効果は、亜麻仁油等
を主体とする一般的インキでも発揮されるが、乾燥性が
遅くなる傾向を有する大豆油インキを使用して印刷した
場合に、特にその効果が顕著に発揮される。
【0018】本発明の湿し水組成物において、一般式
(I)の化合物と一般式(II)の化合物との質量比
((I):(II))は、1:1〜20:1の範囲にあること
が適当であり、好ましくは2:1〜15:1の範囲であ
り、さらに3:1〜10:1の範囲にあることが好まし
い。一般式(I)の化合物と一般式(II)の化合物との質
量比を上記の範囲に設定することにより、湿し水組成物
を濃縮液の形態で製品とした場合に、高温或いは低温で
の経時保存条件下でも濃縮液製品中での一般式(II)の化
合物の不溶析出物の発生がなく、製品として品質が安定
して保たれる。また、一般式(II)の化合物の固形化析出
の効果による乾燥性の促進を期待するには、一般式(II)
の化合物の添加量に対する一般式(II)に対する一般式
(I)の化合物の添加量の割合が多すぎないことが重要
で、一般式(I)の化合物と一般式(II)の化合物を上記
の質量比で含有させることで、これらの効果が充分に発
揮される。
【0019】本発明の湿し水組成物にはさらに、その他
の成分として以下のものを含ませることができる。 (a)濡れ性向上の助剤 (b)水溶性高分子化合物 (c)pH調整剤 (d)キレート化剤 (e)臭気マスキング剤 (f)その他(防腐剤、着色剤、防錆剤、消泡剤
など)
【0020】(a)濡れ性向上の助剤として、界面活性剤
や他の溶剤を使用することができる。界面活性剤のう
ち、例えばアニオン型界面活性剤としては、脂肪酸塩
類、アビエチン酸塩類、ヒドロキシアルカンスルホン酸
塩類、アルカンスルホン酸塩類、ジアルキルスルホ琥珀
酸塩類、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、分岐鎖
アルキルベンゼンスルホン酸塩類、アルキルナフタレン
スルホン酸塩類、アルキルフェノキシポリオキシエチレ
ンプロピルスルホン酸塩類、ポリオキシエチレンアルキ
ルスルホフェニルエーテル塩類、N−メチル−N−オレ
イルタウリンナトリウム塩類、N−アルキルスルホ琥珀
酸モノアミド二ナトリウム塩類、石油スルホン酸塩類、
硫酸化ひまし油、硫酸化牛脂油、脂肪酸アルキルエステ
ルの硫酸エステル塩類、アルキル硫酸エステル塩類、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩類、
脂肪酸モノグリセリド硫酸エステル塩類、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩類、ポ
リオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸エステ
ル塩類、アルキル燐酸エステル塩類、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル燐酸エステル塩類、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル燐酸エステル塩類、スチ
レン−無水マレイン酸共重合物の部分けん化物類、オレ
フィン−無水マレイン酸共重合物の部分けん化物類、ナ
フタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物類等が挙げられ
る。これらの中でもジアルキルスルホ琥珀酸塩類、アル
キル硫酸エステル塩類及びアルキルナフタレンスルホン
酸塩類が特に好ましく用いられる。
【0021】非イオン型界面活性剤としては、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリス
チリルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレンアルキルエーテル類、グリセリン脂肪酸
部分エステル類、ソルビタン脂肪酸部分エステル類、ペ
ンタエリスリトール脂肪酸部分エステル類、プロピレン
グリコールモノ脂肪酸エステル類、蔗糖脂肪酸部分エス
テル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸部分エス
テル類、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸部分エ
ステル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、
ポリグリセリン脂肪酸部分エステル類、ポリオキシエチ
レン化ひまし油類、ポリオキシエチレングリセリン脂肪
酸部分エステル類、脂肪酸ジエタノールアミド類、N,
N−ビス−2−ヒドロキシアルキルアミン類、ポリオキ
シエチレンアルキルアミン類、トリエタノールアミン脂
肪酸エステル類、トリアルキルアミンオキシド類などが
挙げられる。その他、弗素系界面活性剤、シリコン系界
面活性剤も使用することができる。その中でもポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエ
チレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマー類等が
好ましく用いられる。更に、シリコン誘導体又はフッ素
誘導体等の界面活性剤も挙げられる。界面活性剤を使用
する場合、その含有量は発泡の点を考慮すると、1.0
質量%以下、好ましくは0.001〜0.5質量%が適
当である。また、2種以上併用することもできる。
【0022】また、その他の助剤あるいは湿潤溶剤とし
て、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、ポリエチレングリコールモノ
メチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエ
チレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリ
プロピレングリコールモノエチルエーテル、テトラプロ
ピレングリコールモノエチルエーテル、3-メトキシ-3-
メチルブタノール、3-メトキシブタノール、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、グ
リセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、トリメチロ
ールプロパン、プロピレングリコール、ジプロピレング
リコール、トリプロピレングリコール、テトラプロピレ
ングリコール及びペンタプロピレングリコールなどを用
いることができる。これらの溶剤は単独で使用してもよ
いが、2種以上を併用してもよい。一般にこれらの溶剤
は、湿し水組成物の全質量に基づいて0.1〜3質量%
の範囲で使用するのが適当で、好ましくは0.3〜2質
量%である。
【0023】本発明の湿し水組成物に使用する(b)水溶
性高分子化合物としては、例えばアラビアガム、澱粉誘
導体(例えば、デキストリン、酵素分解デキストリン、
ヒドロキシプロピル化酵素分解デキストリン、カルボキ
シメチル化澱粉、リン酸澱粉、オクテニルコハク化澱
粉)、アルギン酸塩、繊維素誘導体(例えば、カルボキ
シメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、メ
チルセルロース)等の天然物及びその変性体、ポリエチ
レングリコール及びその共重合体、ポリビニルアルコー
ル及びその誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリアクリ
ルアミド及びその共重合体、ポリアクリル酸及びその共
重合体、ビニルメチルエーテル/無水マレイン酸共重合
体、酢酸ビニル/無水マレイン酸共重合体、ポリスチレ
ンスルホン酸及びその共重合体の合成物が挙げられる。
水溶性高分子化合物の含有量は、湿し水組成物中に0.
0001〜0.1質量%が適しており、より好ましく
は、0.0005〜0.05質量%である。
【0024】本発明の湿し水組成物に用いられる(c) p
H調整剤としては、水溶性の有機酸及び/又は無機酸又
はそれらの塩などがあり、これらの化合物は湿し水のp
H調整あるいはpH緩衝、平版印刷版支持体の適度なエ
ッチング又は防腐食に効果がある。好ましい有機酸とし
ては、例えばクエン酸、アスコルビン酸、リンゴ酸、酒
石酸、乳酸、酢酸、グルコン酸、ヒドロキシ酢酸、蓚
酸、マロン酸、レブリン酸、スルファニル酸、p−トル
エンスルホン酸、フィチン酸、有機ホスホン酸等が挙げ
られる。無機酸としては例えばリン酸、硝酸、硫酸、ポ
リリン酸が挙げられる。更にこれら有機酸及び/又は無
機酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩あるいはア
ンモニウム塩、有機アミン塩も好適に用いられ、これら
の有機酸、無機酸及び/又はこれらの塩は単独で使用し
ても、あるいは2種以上の混合物として使用してもよ
い。これらpH調整剤の本発明の湿し水組成物中におけ
る添加量は0.001〜0.3質量%の範囲が好まし
く、湿し水組成物のpH値が3〜7の範囲の酸性領域で
用いることが好ましいが、アルカリ金属水酸化物、リン
酸、アルカリ金属塩、炭酸アルカリ金属塩、ケイ酸塩な
どを含有したpH7〜11のアルカリ性領域で用いるこ
ともできる。
【0025】本発明の湿し水組成物には、さらに、(d)
キレート化剤を添加することができる。湿し水組成物
は、使用時に通常濃縮湿し水組成物を水道水、井戸水な
どを加えて希釈して調製されるが、この際、希釈する水
道水や井戸水に含まれているカルシウムイオン等が印刷
に悪影響を与え、印刷物を汚れ易くする原因となること
もある。このような場合、キレート化剤を添加すること
により、上記欠点を解消することができる。好ましいキ
レート化剤としては例えば、エチレンジアミンテトラ酢
酸、そのカリウム塩、そのナトリウム塩;ジエチレント
リアミンペンタ酢酸、そのカリウム塩、ナトリウム塩;
トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸、そのカリウム塩、
そのナトリウム塩、ヒドロキシエチルエチレンジアミン
トリ酢酸、そのカリウム塩、そのナトリウム塩;ニトリ
ロトリ酢酸、そのナトリウム塩;1−ヒドロキシエタン
−1,1−ジホスホン酸、そのカリウム塩、そのナトリ
ウム塩;アミノトリ(メチレンホスホン酸)、そのカリ
ウム塩、そのナトリウム塩などのような有機ホスホン酸
類あるいはホスホノアルカントリカルボン酸類を挙げる
ことができる。上記のキレート化剤のナトリウム塩ある
いはカリウム塩の代わりに、有機アミンの塩も有効であ
る。これらのキレート化剤は使用時の湿し水組成物中に
安定に存在し、印刷性を阻害しないものが選ばれる。使
用時の湿し水組成物中のキレート化合物の含有量として
は、0.001〜0.5質量%が適当であり、好ましく
は0.002〜0.25質量%である。
【0026】(e)臭気マスキング剤としては、従来香料
としての用途が知られているエステルを含む。例えば下
記一般式(III)で示されるものがある。 R5−COOR6 (III) 一般式(III)の化合物において、式中R5は炭素原子数1
〜15のアルキル基、アルケニル基又はアラルキル基、
あるいはフェニル基である。アルキル基又はアルケニル
基の場合、その炭素原子数は好ましくは4〜8である。
5がアルキル基、アルケニル基又はアラルキル基を表
す場合、それらは直鎖でも分岐鎖でもよい。アルケニル
基は特に二重結合を1個有するものが適当である。アラ
ルキル基としては、ベンジル基やフェニルエチル基が挙
げられる。なお、R5で示されるアルキル基、アルケニ
ル基又はアラルキル基、あるいはフェニル基の1以上の
水素原子が、水酸基又はアセチル基で置換されていても
よい。R6は炭素原子数3〜10のアルキル基、アラル
キル基又はフェニル基であって、それらは直鎖でも分岐
鎖でもよい。アルキル基の場合、その炭素原子数は好ま
しくは3個から9個である。アラルキル基としては、ベ
ンジル基やフェニルエチル基が挙げられる。
【0027】使用できる(e)臭気マスキング剤として具
体的に、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、
2−エチル酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、2−メチル吉草
酸、ヘキサン酸(カプロン酸)、4−メチルペンタン酸
(イソヘキサン酸)、2−ヘキセン酸、4−ペンテン
酸、ヘプタン酸、2−メチルヘプタン酸、オクタン酸
(カプリル酸)、ノナン酸、デカン酸(カプリン酸)、
2−デセン酸、ラウリン酸又はミリスチン酸のエステル
が挙げられる。その他、フェニル酢酸ベンジル、アセト
酢酸エチルやアセト酢酸2−ヘキシルといったアセト酢
酸エステル等もある。中でも好ましいものとして、酢酸
n−ペンチル、酢酸イソペンチル、酪酸n−ブチル、酪
酸n−ペンチル及び酪酸イソペンチルが挙げられ、特に
酪酸n−ブチル、酪酸n−ペンチル及び酪酸イソペンチ
ルが好適である。これらの酸エステル類の湿し水組成物
中における含有量は、湿し水組成物の全質量に基づいて
0.0001〜10質量%が適当で、より好ましくは
0.001〜1質量%である。これらを使用することに
より、作業環境をより改善することができる。また。バ
ニリン、エチルバニリン等とを併用してもよい。
【0028】本発明の湿し水組成物に使用する(f)防
腐剤としては、フェノール又はその誘導体、ホルマリ
ン、イミダゾール誘導体、デヒドロ酢酸ナトリウム、4
−イソチアゾリン−3−オン誘導体、ベンズトリアゾー
ル誘導体、アミジン又はグアニジンの誘導体、四級アン
モニウム塩類、ピリジン、キノリン又はグアニジンの誘
導体、ダイアジン又はトリアゾールの誘導体、オキサゾ
ール又はオキサジンの誘導体、ブロモニトロアルコール
系のブロモニトロプロパノール、2,2−ジブロモ−2
−ニトロエタノール、3−ブロモ−3−ニトロペンタン
−2,4−ジオール等が挙げられる。好ましい添加量は
細菌、カビ、酵母等に対して、安定に効力を発揮する量
であって、細菌、カビ、酵母の種類によっても異なる
が、湿し水組成物に対し、0.001〜1.0質量%の範囲
が好ましく、また種々のカビ、細菌、酵母に対して効力
のあるような2種以上の防腐剤を併用することが好まし
い。
【0029】本発明に使用する(f)着色剤としては、
食品用色素等が好ましく使用できる。例えば、黄色色素
としてはCINo. 19140、15985、赤色色素と
してはCINo. 16185、45430、16255、
45380、45100、紫色色素としてはCINo. 4
2640、青色色素としてはCINo. 42090、73
015、緑色色素としてはCINo. 42095、等が挙
げられる。本発明に使用できる(f)防錆剤としては、
例えばベンゾトリアゾール、5−メチルベンゾトリアゾ
ール、チオサリチル酸、ベンゾイミダゾール及びその誘
導体等が挙げられる。本発明に使用できる(f)消泡剤
としてはシリコン消泡剤が好ましく、その中で乳化分散
型及び可溶化型等いずれも使用することができる。
【0030】本発明の湿し水組成物は、イソプロピルア
ルコールを含まなくとも良好な印刷性能を発揮し有効に
機能することができる。また、本発明の湿し水組成物に
は状況に応じてイソプロピルアルコールを含ませてもよ
く、イソプロピルアルコールを含まないときと同様に良
好な印刷結果が得られる。本発明の湿し水組成物におけ
るイソプロピルアルコールの使用量は、本発明の効果を
充分に発揮させるために5質量%以下にすることが好ま
しい。本発明の湿し水組成物の成分として残余は、水で
ある。湿し水組成物は、通常商業ベースとするときは濃
縮化して商品化するのが一般的である。従って、水、好
ましくは脱塩水、即ち、純水を使用して、上記の各種成
分を溶解した水溶液として濃縮湿し水組成物を得ること
ができる。このような濃縮液を使用するときに、通常使
用時に水道水、井戸水等で10〜200倍程度に希釈
し、使用時の湿し水組成物とする。
【0031】本発明の平版印刷方法に用いる大豆油イン
キは、一般的には米国大豆協会(ASA)のソイシール
認定基準を充たすものを指し、オフ輪ヒートセットイン
キでは7%以上、枚葉インキでは20%以上、ノンヒー
トオフ輪インキでは30%以上、新聞インキでは30%
以上の大豆油を含有するものがこれに該当する。具体的
には、例えば東洋インキのTKハイエコSOY(TK
HYECOO SOY)、WDレオエコーSOY(WD
LEOECOO SOY)、東京インキのCERVO
SOY、サカタインクスのDIATONE ECOP
URE SOY、WEBMASTER ECOPURE
MEGA、T&K TOKAのSUPER VITA
L ME−SOYA、PERFECT SOYAなどが
挙げられるが、これに限定されるわけではない。
【0032】
【発明の効果】本発明の平版印刷版用湿し水組成物は、
連続給水方式の湿し水の供給装置に使用されているクロ
ムローラ及びゴムローラー等に付着する二価金属イオン
の堆積を防止し、安定に湿し水の均一な水膜を平版印刷
版の版面に供給することができる。また、作業環境上、
快適で安全性が高い。動的表面張力が低く、高速度で回
転する部材の条件下でも、良好で安定した印刷適性を発
揮し、安定に優れた印刷物を得ることができる。各種イ
ンキ、特に大豆油インキなどの乾燥性の遅いインキを用
いた場合のセット、乾燥を早めることができる。また、
印刷時の乳化挙動に優れるため、従来、IPAフリー化
技術の適用が困難とされていたダールグレンダンプナー
やハイデルベルグのアルカラーダンプナーといった印刷
機でも良好に使用することができる。長期間安定使用で
きることから、生産性の向上にもつながる。
【0033】次に本発明を実施例により更に具体的に説
明する。なお、%は特に指定のない限り質量%を示す。
【実施例1〜8及び比較例1〜8】表1及び表2の組成
に従って、各種湿し水組成物を調製した。単位は質量%
であり、水道水を加えて最終的に100質量%とした。
なお、湿し水組成物中に使用した化合物は以下のとおり
である。 一般式(I)で示される化合物 I-(a):プロピレングリコールモノ-n-プロピルエーテル I-(b):プロピレングリコールモノ-n-ブチルエーテル I-(c):プロピレングリコールモノ-t-ブチルエーテル I-(d):エチレングリコールモノ-t-ブチルエーテル 一般式(II)で示される化合物 II-(a):一般式(II)中、R3及びR4がともにメチル基
である。 II-(b):一般式(II)中、R3及びR4がともにエチル基
である。 II-(c):一般式(II)中、R3及びR4がともにイソプロ
ピル基である。 II-(d):一般式(II)中、R3がメチル基、R4がイソプ
ロピル基である。 比較化合物(e):2,4,7,9-テトラメチル-5-デシン-4,7-
ジオール(下記式参照)
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】上記のように調液した実施例1〜8及び比
較例1〜8の湿し水組成物を印刷テストに供した。ハイ
デルベルグ印刷機(アルカラーダンプナー)を用いて、
東洋インキ(株)の名称ハイエコーSOY MZのシア
ンインキと、使用プレートとして富士写真フイルム
(株)のVSを標準条件で製版したものを用いて、下記
の印刷テストを実施した。それらの結果を下記表3及び
表4に示す。
【0037】(a)連続印刷適性及び給水ローラ安定性 1日 10,000〜30,000枚印刷を6日間連続
で実施した。 連続印刷適性‥‥スタート時の印刷機の給水量の目盛
り(目盛り1〜100、給水ローラの回転数のメジャー
でもある)を基準とした変化量を観察した。 ○‥‥5目盛り以内の変化量 △‥‥5〜10目盛りの変化量 ×‥‥10目盛り以上の変化量 給水ローラ安定性‥‥給水ローラーの汚れを、その日
の印刷が終了後観察した。給水ローラーは、1日1回印
刷終了後、IPA(イソプロピルアルコール)にて洗浄
した。 ○‥‥ほどんど汚れなし △‥‥やや汚れが見られる ×‥‥汚れる
【0038】(b)大豆油インキの乾燥性 印刷物2枚をこすり合わせて、裏移りが発生が起きなく
なるまでの時間を調べた。 ○‥‥印刷後、半日以内に乾燥する。 △‥‥印刷後、1日以内に乾燥する。 ×‥‥印刷後、1日以内では乾燥しない。 (c)ブリード性 5,000枚及び10,000枚印刷したところで印刷機の
運転を休止し、画像部のインキが非画像部に滲みでてい
る程度を調べた。 ○‥‥滲みがほとんどない △‥‥滲みがややある ×‥‥滲みが多い
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で示される少なくとも
    1種の化合物、及び下記一般式(II)で示される少なくと
    も1種の化合物を含有することを特徴とする平版印刷版
    用湿し水組成物。 (式(I)中、R1は炭素原子数3〜6のアルキル基を表
    し、R2はメチル基又は水素原子を表し、nは1〜3の
    整数を表す。) (式(II)中、R3及びR4はそれぞれ独立にメチル基、
    エチル基又はイソプロピル基を表す。)
  2. 【請求項2】 一般式(I)で示される化合物が、プロ
    ピレングリコール−n−プロピルエーテル、プロピレン
    グリコール−n−ブチルエーテル、プロピレングリコー
    ル−t−ブチルエーテル及びエチレングリコール−t−
    ブチルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種
    である、請求項1記載の平版印刷版用湿し水組成物。
  3. 【請求項3】 大豆油インキを使用し、請求項1又は2
    記載の平版印刷版用湿し水組成物を用いて印刷を行うこ
    とを特徴とする平版印刷方法。
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