JP2003169871A - ゴルフシャフト - Google Patents

ゴルフシャフト

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JP2003169871A JP2002287166A JP2002287166A JP2003169871A JP 2003169871 A JP2003169871 A JP 2003169871A JP 2002287166 A JP2002287166 A JP 2002287166A JP 2002287166 A JP2002287166 A JP 2002287166A JP 2003169871 A JP2003169871 A JP 2003169871A
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毅 斎藤
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Yasushi Matsui
泰志 松井
Goro Hisamatsu
久松  吾郎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴルフシャフトのやわらかさ、特にゴルフシ
ャフトの先端部の軟らかさを損なうことなく、インパク
ト手前のトウダウン量を減らす。 【解決手段】 ゴルフシャフトの全長が1143mmと
した時、そのゴルフシャフトの先端から、該ゴルフシャ
フト全長の15%〜40%の範囲である170mmの位
置から450mmの位置までの間に、そのゴルフシャフ
トの曲げ剛性の最小値2.0×10N・mが存在す
る。同時に、前記ゴルフシャフトの先端から該ゴルフシ
ャフト全長の10%の範囲には、曲げ剛性の値が、前記
最小値の1.2倍以上2.5倍以下の値2.4×10N
・m〜5.0×10N・mに設定された任意の点が
存在している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフシャフトの
ヘッドを装着する側である先端部の軟らかさを損なうこ
となく、かつ、スイング時のトウダウンによるたわみ量
を減らすことで、打点のばらつきを小さくした曲げ剛性
分布を有するゴルフシャフトに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルファーがゴルフクラブをスイングす
る時の動作を、「アドレス」からバックスイングに入り
「トップ・オブ・スイング」、そしてダウンスイングに
入り「コック開放」、「インパクト」、その後、フォロ
ースルーに入り「フィニッシュ」までの一連の過程とみ
なした時に、「トップ・オブ・スイング」から「インパ
クト」までのダウンスイングの間が、最もゴルフシャフ
トが変形し、変化しやすく、それ故に、ボールの打点位
置や弾道に影響を与える。「トップ・オブ・スイング」
からダウンスイング中の「コック開放」迄は、主に、ヘ
ッドから作用される慣性力により、ゴルフシャフトのグ
リップ部を中心とした曲げモーメントがゴルフシャフト
全長に作用する。
【0003】しかしながら、「コック開放」から「イン
パクト」までは、ヘッド重心がシャフト軸線上から少し
離れて存在する点、及び、ヘッドのフェース面がスイン
グ中にスイングプレーンに対して様々な方向に変化をし
ていくという点、更に、ヘッドにかかる遠心力が作用す
るなどの理由により、ゴルフシャフトは複雑に変形す
る。特に前記先端部でこの傾向が多く見られる。
【0004】具体的には、「コック開放」〜「インパク
ト」において、ヘッドのフェース面が概ねヘッドの進行
方向に対してスクウェア(垂直面)になるが、そのヘッ
ドの進行方向に対するゴルフシャフトのしなりという変
形であり、このしなりの有無がヘッドスピードの増加、
即ち、飛距離アップにつながる要因の1つである。ま
た、「コック開放」〜「インパクト」においては、前記
したようにヘッドのフェース面が概ねスクウェアになる
が、そのヘッドの進行方向に対して垂直な方向の、即
ち、ヘッドのヒール側へのゴルフシャフトのしなりとい
う変形が生じる。このヘッドのヒール側にしなる現象
を、一般に、「トウダウン」(又は英語で、ドループ;
DROOP)といい、その移動量をトウダウンによるた
わみ量と呼んでいる。
【0005】ヘッドの進行方向に対するしなりを大きく
すること、特に、ゴルフシャフトの先端部の曲げ剛性を
小さくすることでしなりを大きくして、打球の飛び出し
角度をあげることで、飛距離アップを狙う事は公知であ
り、例えば、特開平11−76479号公報に開示され
たものなどが公知である。しかしながら、ヘッドの進行
方向に対するしなりを大きくすることの効果をあまりに
狙う設計とすると、逆に、トウダウンによるたわみ量が
大きくなり、結果として、ゴルファーのスイング毎のば
らつきを助長してしまい、ボールの打点位置や弾道のば
らつきを大きくしてしまう。この問題を解決するには、
ゴルフシャフトの先端部の曲げ剛性を上げることは容易
に考えられるが、あまりにその曲げ剛性を上げると逆に
ヘッドの進行方向に対するしなりの効果を小さくしてし
まう。
【0006】一方、ゴルフシャフトの強度の問題から、
該ゴルフシャフトの先端部の曲げ剛性を上げることは、
既に公知である。即ち、ボールをヘッドのオフセンター
で打撃した場合に、ゴルフシャフトの先端を挿入・固着
したそのヘッドのホーゼル部端部付近のゴルフシャフト
が応力集中等で折損することがあり、その問題を防止す
る為にゴルフシャフトの先端部はよく補強される。そう
することで、必然的にゴルフシャフトの先端部の曲げ剛
性も全体的に上がる。
【0007】前記したゴルフシャフトの先端部の曲げ剛
性の配分を考慮したものとしては、特開平11−206
932号公報が開示されている。この発明は、従来の女
性用ゴルフクラブのシャフトに対して、シャフト先端部
分が一定の低い剛性に抑えられていたため、ボールを打
撃した際に剛性の低いシャフトの先端部でのブレが大き
く、ボールをヘッドの芯で捕らえなかった場合には、打
球が安定しないという問題点を、『シャフト先端よりシ
ャフト全長の20%未満の範囲のシャフトを先端部分と
し、シャフト先端よりシャフト全長の25〜30%乃至
20〜35%の範囲のシャフトを前方部分とし、該前方
部分のシャフト末端側部からシャフト末端までの範囲の
シャフトを後方部分とし、前記先端部分の曲げ剛性を前
記前方部分の曲げ剛性より5〜15%増加して前記前方
部分の曲げ剛性がシャフトの長手方向で最小に設定され
る』ゴルフシャフトにすることで、問題を解決するとい
うものである。
【0008】ゴルファーがゴルフクラブをスイングする
際のゴルフシャフトには、ゴルフシャフト全長にわた
り、曲げモーメントがかかり、それにより、複雑にしな
る。図2は、ゴルフクラブのシャフトに略等間隔に4箇
所、ヘッドのフェース面に垂直な方向に歪みゲージを貼
付し、ある上級ゴルファーにスイングしてもらった時
の、ゴルフシャフトにかかる曲げモーメントの時間推移
である。歪みゲージを貼付した位置は、ヘッドより、8
3mm,328mm,578mm,828mmの位置で
ある。
【0009】図2において、0.00sが「インパク
ト」に相当し、約−0.20sにピークが見られるが、
これが「トップ・オブ・スイング」に相当する。また、
約−0.15s〜−0.10s間にもピークが見られ、
これがダウンスイング中の「コック開放」時に相当す
る。一方、「インパクト」手前に負側のピークが見られ
るが、これらが、「トウダウン」という現象を引き起こ
している曲げモーメントである。これらの波形は、ゴル
ファーにより大小や時間のずれは大きく存在するが、必
ず見られる値であることは、数々の実験データにより証
明されており、ここには代表的な一例を示した。
【0010】図3は、図2に示した、時刻−0.35
s,−0.30s,−0.25s,−0.20s,−
0.15sの曲げモーメントの分布を、横軸にゴルフシ
ャフト長手方向の位置,縦軸に曲げモーメントとして示
した。また、原点を通る数本の補助線群Aも示す。この
補助線群Aは、グリップ部を固定してヘッドに1.6k
g〜1.8kgの負荷(概ね、一般的なゴルファーがス
イングした時の、「トップ・オブ・スイング」や「コッ
ク開放」時に、ヘッドにかかる慣性力)をかけた際のゴ
ルフシャフト全体の曲げモーメント分布図を表してお
り、この補助線群Aとゴルファーがスイングした時の測
定値とを対比すると、「トップ・オブ・スイング」から
「コック開放」時にかけては、略補助線群A通りの曲げ
モーメントがはたらくことが分かる。
【0011】本発明者らは、これらのことから、ゴルフ
シャフトの曲げ剛性分布EI(x)を前記曲げモーメン
ト分布に近似させた曲げ剛性分布EI(x)を有するゴ
ルフシャフトを発明した(特願2000−36659
4)。具体的には、ゴルフシャフトをその先端からの距
離に正比例の関係になる曲げ剛性分布にすることによ
り、ダウンスイング中のゴルフシャフトのしなり形状を
近似円弧状にすることができ、前記円弧状のしなりは、
部分的にしなり具合が変化する「調子」が無い。よっ
て、くせの無く、しなやかなゴルフシャフトの感触を得
ることができるというものである。
【0012】
【特許文献1】特開平11−76479号公報
【0013】
【特許文献2】特開平11−206932号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図4に、図2の「イン
パクト」手前(−0.047s〜0.00s)におけ
る、トウダウン現象の部分(図中のマイナス側)の曲げ
モーメント分布の時間推移を横軸にゴルフシャフトの長
さ方向位置を表して示した。また、原点を通る数本の補
助線群Aとゴルフシャフトの略中央を通る補助線郡Bの
グラフを示す。この図から、トウダウンの支配的な曲げ
モーメントはゴルフシャフトの先端側を中心とする曲げ
モーメントとグリップ側を中心とする曲げモーメントの
複合の負荷がかかっている事がわかる。(図中:○印)
後者のグリップ側の曲げモーメント分布は、この補助線
群Aとゴルファーがスイングした時の測定値とを対比す
ると、略補助線群A通りの曲げモーメントがはたらくこ
とが分かる。また、後者のグリップ側の曲げモーメント
によるゴルフシャフトのたわみを効果的に抑制できるゴ
ルフシャフトの曲げ剛性分布は、曲げモーメント分布に
相似となるゴルフシャフトが「インパクト」手前におい
ても、部分的にしなり具合が変化する「調子」が無く、
しなやかなゴルフシャフトの感触を得ることができる。
具体的には、先にも述べたように、本発明者らが提案し
ている、ゴルフシャフトの先端からの距離に正比例の関
係となる曲げ剛性分布にすることが、効果的である。一
方、ゴルフクラブの略中央を通る補助線群Bとゴルファ
ーがスイングした時の測定値で前者のゴルフシャフトの
先端側を中心とする曲げモーメントとを対比すると、略
補助線群B通りの曲げモーメント分布を観察することが
できるが、前者のヘッド側の曲げモーメントによるゴル
フシャフトのたわみを効果的に抑制する方法は、未だ解
明されていない。
【0015】即ち、ゴルフシャフトの先端部において、
部分的に硬い部分と軟かい部分が存在するため、トウダ
ウンによるたわみ量が大きかったり、ヘッドスピードが
遅くなったりするというデメリットが生じ、ゴルファー
のスイング毎のばらつきによるしなり方のずれにより打
点がばらつき、弾道に影響を与えることになる。従っ
て、トウダウンによるたわみ量を効率良く小さくし、且
つ、ヘッドの走りを抑制せず、且つ、万人に好まれるゴ
ルフシャフトは、実現されていなかった。
【0016】また、特開平11−206932において
は、その実施例において、ゴルフシャフトの先端部分の
曲げ剛性1.85×10N・m2に対して、ゴルフシャ
フトの前方部分の曲げ剛性1.72×10N・m2であ
り、約1.076倍となっているが、多少のトウダウン
の抑制には貢献しているものの、効果は小さいという問
題点がある。
【0017】そこで、ゴルフシャフトのやわらかさ、特
にゴルフシャフトの先端部の軟らかさを損なうことな
く、インパクト手前のトウダウン量を減らすことで、打
点のばらつきを小さくし、且つ、万人に好まれるゴルフ
シャフトの曲げ剛性分布EI(x)を有するゴルフシャ
フトを提案する。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載の発明は、ヘッドが装着さ
れる側の端である先端とグリップが装着される側の端で
あるグリップ端とを備えた繊維強化樹脂製のゴルフシャ
フトにおいて、前記先端からグリップ端に向かってゴル
フシャフト全長の15%〜40%の範囲に、そのゴルフ
シャフトの曲げ剛性の最小値が存在し、且つ、前記先端
からグリップ端に向かってゴルフシャフト全長の10%
の範囲の任意の点における曲げ剛性の値が、前記最小値
の1.2倍以上2.5倍以下の値に設定したことを特徴
とするゴルフシャフトである。
【0019】請求項2の発明は、ヘッドが装着される側
の端である先端とグリップが装着される側の端であるグ
リップ端とを備えた繊維強化樹脂製のゴルフシャフトに
おいて、先端よりグリップ端に向かって該ゴルフシャフ
ト全長の15%〜40%の範囲に、そのゴルフシャフト
の曲げ剛性の最小値が存在し、且つ、前記最小値が存在
する位置から前記先端に向かうに従い、曲げ剛性が漸増
し、前記先端からゴルフシャフト全長の10%の範囲の
曲げ剛性の最大値が、前記最小値の1.2倍以上2.5
倍以下の値に設定したことを特徴とするゴルフシャフト
である。
【0020】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
ゴルフシャフトにおいて、前記最小値が存在する位置を
aとしとき、前記位置aからグリップ端に向かって、シ
ャフト全長の60%の位置までの曲げ剛性分布が、概ね
正比例であるゴルフシャフトである。
【0021】請求項4の発明は、請求項1又は2記載の
ゴルフシャフトにおいて、前記最小値が存在する位置を
aとしたとき、前記位置aから、前記グリップ端より前
記先端側に200mmの位置までの曲げ剛性分布が、概
ね正比例であるゴルフシャフトである。
【0022】請求項5の発明は、請求項1〜4記載のゴ
ルフシャフトは、シートワインディング製法により形成
されたことを特徴とするゴルフシャフトである。
【0023】請求項6の発明は、請求項1〜4記載のゴ
ルフシャフトは、フィラメントワィンディング製法によ
り形成されたことを特徴とするゴルフシャフトである。
【0024】請求項7の発明は、請求項1〜4記載のゴ
ルフシャフトは、ブレーディング製法により形成された
ことを特徴とするゴルフシャフトである。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を基に説明する。図1は、本発明の実施例であるゴルフ
シャフト2の曲げ剛性分布EI(x)を示すグラフで、
後述する図5に示すようにこのゴルフシャフトの先端2
aにはヘッド3が装着され、グリップ端2b側にはグリ
ップ4が装着されてゴルフクラブ1とされるものであ
る。この図1においては、先端2a;x=0を基点とす
る補助線群A及びクラブ長さの略中央部を基点とする補
助線群Bも各々3本ずつ表示している。補助線郡Bの基
点となるクラブ長さの略中央部は、図4における83m
m、328mmのトウダウン方向の曲げモーメントの分
布の1次式のx軸(y=0)との交点である。この交点
は、ゴルファーのスイングにより多少異なるが、概ね、
ゴルフシャフトの略中央部に存在することが、複数のデ
ータより既知である。従って、補助線群Bはゴルフシャ
フトの略中央部を基点とした傾き、切片の異なる1次式
で表した。
【0026】図1に示す実施例のゴルフシャフト2は全
長が1143mmである。そして前記先端2aからグリ
ップ端2b側へ向かって、該ゴルフシャフト全長の15
%〜40%の範囲である170mmの位置から450m
mの位置までの間に、そのゴルフシャフト2の曲げ剛性
の最小値2.0×10N・mが存在する。同時に、前
記先端2aから該ゴルフシャフト全長の10%の範囲に
は、曲げ剛性の値が、前記最小値の1.2倍以上2.5
倍以下の値2.4×10N・m〜5.0×10N・m
に設定された任意の点が存在している。このような構
成とすることにより、先端2aから前記最小値を含む部
分である先端部での「コック開放」から「インパクト」
の間に発生するトウダウンによるたわみ量を抑制するこ
とが出来る。
【0027】図4に示された、トウダウン現象の部分
(図中のマイナス側)の曲げモーメント分布のグラフに
は補助線群Aと、群Bが示されている。トウダウンの支
配的な曲げモーメントはゴルフシャフトの先端2a側を
中心とする曲げモーメントとグリップ4側を中心とする
曲げモーメントの複合の負荷がかかっており、グリップ
側を中心とする曲げモーメントは補助線群Aで表される
ことは前にも述べた。この図では、「コック開放」から
「インパクト」直前までのヘッドの慣性力による曲げモ
ーメントを表している。
【0028】ゴルフシャフトの先端2a側を中心とする
曲げモーメントは、図5に示すゴルフクラブ1をスイン
グした時にヘッド3にかかる遠心力によるものが支配的
である。具体的に説明すると、図6に示すように、どん
なゴルファーでも、「インパクト」手前において、グリ
ップ4部分とヘッド重心Gは、多少のずれはあるもの
の、概ねスイングプレーンP上に存在している。そし
て、「インパクト」時においては、ヘッドスピードがス
イング中で最大となり、ヘッド3には遠心力Fが作用す
る。(図6の矢印のベクトル方向)その時のゴルフシャ
フト2のトウダウン方向の撓み具合を考えてみると、グ
リップ4側からゴルフシャフト2の中央Cにかけては、
多少のしなりはあるが、概ねスイングプレーンP上に存
在しているため、遠心力による曲げモーメントは殆どゼ
ロに近い。しかしながら、概ねゴルフシャフトの中央C
から先端2a側にかけては、ゴルフシャフト2のたわみ
で徐々にスイングプレーンPからのずれyも大きくな
る。これは、ヘッド重心Gがゴルフシャフト2の中心軸
P1からオフセットしているのと、遠心力Fが作用する
ためである。それゆえに、ゴルフシャフト2にかかるゴ
ルフシャフト2の前記中央部Cから先端2aにかけての
曲げモーメント分布は、「F×y」(座屈時の曲げモー
メント=遠心力F×スイングプレーンからのゴルフシャ
フトの各位置のずれ(=ゴルフシャフトの撓み)y)で
表され、概ねゴルフシャフトの中央Cから先端2a側に
かけて、曲げモーメントが概ね線形的に大きくなる。前
述した補助線群Bは、インパクト手前のヘッドにかかる
遠心力Fによる、ゴルフシャフト2の前記中央部Cから
先端2aにかけての曲げモーメント分布;「F×y」に
概ね相当するの曲げモーメント分布図を表している。
【0029】ここで、遠心力Fに関して、説明する。ヘ
ッド質量をm(=約0.2kg),回転半径、即ち、ク
ラブ長さをL(=約1.0m)として、ヘッドスピード
Vのとき、ヘッドにかかる遠心力Fは、以下のようにな
る。V=30m/sのときは、次式のとおりである。
【0030】
【数1】F30=m×V/L=0.2kg×(30m/
s)/1.0m=180N(=18.4kgf) V=40m/sのときは、次式のとおりである。
【0031】
【数2】F40=0.2kg×(40m/s)/1.0
m=320N(=32.7kgf) V=50m/sのときは、次式のとおりである。
【0032】
【数3】F50=0.2kg×(50m/s)/1.0
m=500N(=51.0kgf)
【0033】一般的に、ゴルフシャフトの中心軸からヘ
ッドの重心位置までの距離(オフセット)は、30〜5
0mmである。ここで、スイングプレーンP上にヘッド
重心Gの位置が仮に存在すると仮定すると、ゴルフシャ
フトの先端の撓みは、30〜50mmである。仮に、そ
のたわみが30mmとすると、ヘッドスピードVが30
m/sのとき、ゴルフシャフトの先端部にかかる曲げモ
ーメントMは、18.4kgf×30mm=552kg
f・mm(5.4N・m)である。また、ヘッドスピー
ドVが40m/sのとき、ゴルフシャフトの先端部にか
かる曲げモーメントMは、32.7kgf×30mm=
981kgf・mm(9.6N・m)である。更に、ヘ
ッドスピードVが50m/sのとき、ゴルフシャフトの
先端部にかかる曲げモーメントMは、51.0kgf×
30mm=1530kgf・mm(14.9N・m)で
ある。 (因みに、図4に示すデータは、被験者のヘッドスピー
ドが45m/sのゴルファーであり、オーダー的にほぼ
合っていると思われる。)
【0034】前述したように、ゴルフシャフトの曲げ剛
性分布EI(x)を前記曲げモーメント分布に近似させ
たゴルフシャフトの曲げ剛性分布EI(x)とすること
が、トウダウンを抑制すると共に、「トップ・オブ・ス
イング」や「コック開放」時においても、更に、「イン
パクト」手前においても、概ね部分的にしなり具合が変
化する「調子」が無いゴルフシャフトとすることがで
き、くせの無く、しなやかなゴルフシャフトの感触を得
ることができる。
【0035】従って、先端部の曲げ剛性の分布は、前記
最小値の部分から先端2aに行くに従い、曲げ剛性の値
が前記最小値の1.2倍以上2.5倍以下の範囲内で漸
増していることにより、「インパクト」手前に、ゴルフ
シャフトの先端2a側に負荷される曲げモーメントによ
って生じるトウダウンによるたわみ量を効果的に抑制で
きる。
【0036】ゴルフシャフト全長の15%〜40%の範
囲に、該ゴルフシャフトの曲げ剛性の最小値が存在すべ
き理由に関しては、図4の各補助線群A、Bの交点の範
囲が300mm〜400mm強の範囲に存在するが、ヘ
ッドスピードの様々なゴルファーへの対応とスイングの
個人差を考慮すると、ゴルフシャフトの先端部側の曲げ
モーメントは、300kgf・mm(2.9N・m)弱
のゴルファーも存在する。その際の補助線を引くと、そ
の交点は、200mm前後にも存在することになる。
(クラブ長さ=45”のとき。)以上を考慮すると、2
00mm弱から400mm強の範囲に該ゴルフシャフト
の曲げ剛性の最小値が存在すべきであり、クラブ長さの
比率で表すと、15%〜40%の範囲となる。
【0037】その位置がゴルフシャフト全長の15%よ
り小さいと、曲げ剛性の最小値がゴルフシャフトの先端
部側に存在するため、逆にトウダウンによるたわみ量が
大きくなり、打点位置や弾道に影響を与える。逆に、そ
の位置がゴルフシャフト全長の40%より大きいと、ゴ
ルフシャフトの先端部側の曲げ剛性が大きくなりすぎる
など、ゴルフシャフトとしての全体的な硬さのバランス
が悪くなる。
【0038】ダウンスイングの過程、即ち、「トップ・
オブ・スイング」や「コック開放」,更に、「インパク
ト」手前のスイング中のゴルフシャフトにかかる曲げモ
ーメントの分布は前記したように図4に示すグラフの通
りであることが分かっており、このことから、前記曲げ
モーメントの分布とゴルフシャフトの曲げ剛性の分布に
関しては以下の関係が成り立つ。まず、真直はりのたわ
みの関係より、数式4が成り立つ。
【0039】
【数4】dy/dx=M(x)/EI(x) y:たわみ,x:位置,M(x):曲げモーメント,E
I(x):曲げ剛性
【0040】一方、たわみが微小である時、そのたわみ
曲線の曲率1/r(x)は、以下の数式5のようにあら
わされる。
【0041】
【数5】1/r(x)=|dy/dx|/{1+
(dy/dx)3/2≒|dy/dx| たわみが微小であり、(dy/dx)≒0である為。
【0042】故に、上記の真直はりのたわみの関係式と
たわみ曲線の曲率1/r(x)の二つの式より、
【0043】
【数6】1/r(x)=M(x)/EI(x)となる。
【0044】得られた前記の式により、スイング中の曲
げモーメント分布M(x)とシャフトの曲げ剛性分布E
I(x)の比が、そのゴルフシャフトのたわみ形状の程
度;曲率=1/r(x)を示す。即ち、ここで、スイン
グ中のある時刻tにおける曲げモーメント分布M(x)
に、シャフト曲げ剛性分布EI(x)が相似形であれ
ば、そのゴルフシャフトの撓みの程度;曲率=1/r
(x)は一様である。
【0045】本発明においては、各々の曲げモーメント
分布の時刻tは、「トップ・オブ・スイング」や「コッ
ク開放」時であり、又、「インパクト」手前である。
【0046】本発明の要件を満たすゴルフシャフトを実
現するに当たり、図1の補助線に沿った曲げ剛性分布と
なるゴルフシャフトが、前記の1/r(x)=M(x)
/EI(x)の式からも分かるように、最も効果的にト
ウダウンによるたわみ量を抑制でき、概ね部分的にしな
り具合が変化する「調子」が無いゴルフシャフトとな
る。
【0047】さらに、ゴルフシャフト全長としてみた時
に、前記した先端部の曲げ剛性特性に加えて、ゴルフシ
ャフトの曲げ剛性分布において、前記最小値が存在する
位置をaとしたとき、その位置aからグリップ端2bに
向かって、ゴルフシャフト全長の60%の位置までの曲
げ剛性分布が、概ね正比例であることが、そのゴルフシ
ャフトのトウダウンによるたわみ量を効果的に抑制で
き、部分的にしなり具合が変化する「調子」が無く、故
に、くせの無く、しなやかなゴルフシャフトの感触を得
ることができる。より好ましくは、ゴルフシャフト全長
としてみた時に、前記した先端部の曲げ剛性特性に加え
て、ゴルフシャフトの曲げ剛性分布において、前記最小
値が存在する位置をaしたとき、その位置aから、グリ
ップ端2bより先端2aに向かって200mmの位置ま
での曲げ剛性分布が、概ね正比例であるゴルフシャフト
であることが、そのゴルフシャフトのトウダウンによる
たわみ量を効果的に抑制でき、部分的にしなり具合が変
化する「調子」が無く、故に、くせの無く、しなやかな
ゴルフシャフトの感触を得ることができる。
【0048】また、概ね正比例であることとは、先端2
aからの位置a(mm)よりグリップ端2bにかけての
曲げ剛性分布EI(N・m)を、原点を通る1次式で
近似した場合、その1次式の傾き(Nm/mm)が±
0.003の範囲内にあることを意味し、このような範
囲内にあれば、本発明の効果を達成できるからである。
±0.003の範囲外になると、部分的にしなり具合が
変化する「調子」が存在し、故に、くせを有し、しなや
かなゴルフシャフトの感触を得ることができない。
【0049】本発明の要件を満たすゴルフシャフトを実
現するには、強化繊維に合成樹脂を含浸させてなる繊維
強化樹脂プリプレグをその巻回する回数、繊維の特性お
よびその配設角度、厚さ、合成樹脂含浸量などを調整す
ることにより成形できる。また、フィラメントワィンデ
ィング製法やブレーディング製法によっても実現可能で
ある。
【0050】本実施例のゴルフシャフトを成形するにあ
たっては、成形用のマンドレルの形状を工夫することに
より、より容易に形成できる。以下にその一例を示す。
例えば、ウッドシャフトの場合では、図7に示すマンド
レル5においてゴルフシャフト2の先端2aから全長の
15%〜40%に相当する範囲5aの長さで、好ましく
図1における補助線群Aと群Bの交点付近のテーパーを
10/1000〜20/1000に設定した。この位置
が、ゴルフシャフト2の全長に対して、15%より小さ
い時、その位置での曲げ剛性が小さくなりすぎて、ゴル
フシャフトがしなりすぎたり、ゴルフシャフトの強度が
不足したりする等の問題点を生じる。又、40%より大
きい時、先端2a側が硬くなりすぎ、弾道等に影響す
る。
【0051】前記テーパーは、10/1000より小さ
いと、中央部5bのテーパーと変わらず、本発明のゴル
フシャフトの曲げ剛性の実現はなく、20/1000よ
り大きいと、テーパーがきつすぎて、炭素繊維強化樹脂
のプリプレグがうまくマンドレルに配置できなかった
り、曲げ剛性値が最低値の2.5倍より大きくなったり
するため、不適切である。又、図8に示すように、その
部分が20/1000程度のテーパーと10/1000
程度のテーパーの2段テーパーであっても良い。
【0052】また、グリップ4に相当する長さ200〜
260mmの部分5cテーパーを、0/1000〜5/1
000程度の範囲設定し、握りやすさやゴルファーの好
みに応じて選定した。
【0053】残りの部分である中央部に相当する範囲の
テーパーを7/1000〜9/1000に設定した。そ
のテーパーが7/1000より小さかったり、9/10
00より大きかったりすると、本発明のゴルフシャフト
の曲げ剛性分布において、概ね正比例にはならず、曲げ
剛性のバランスが全体的に悪くなり、スイングに影響
し、良くない。前記テーパーを有する部分は、ゴルフシ
ャフト全長の約60%程度かそれ以上で、ゴルフシャフ
ト先端部を除く全ての長さに相当する部分でもよい。
【0054】このように、マンドレルの先端側のテーパ
ーを10/1000〜20/1000に設定したこと、
すなわち中央部5bに対し先端5a側に急勾配なテーパ
ー部を設けることで、炭素繊維強化樹脂製ゴルフシャフ
トの場合、材料を多く使用できることにより、ゴルフシ
ャフトの先端側に行くに従い漸次且つ極端な肉厚の増加
が可能となり、ゴルフシャフトの先端よりシャフト全長
の15〜40%の範囲に、そのゴルフシャフトの曲げ剛
性の最小値が存在し、且つ、ゴルフシャフトの先端より
ゴルフシャフト全長の10%の範囲の任意の点の曲げ剛
性の値が、その最小値の1.2倍以上2.5倍以下の値
に設定したことを特徴とするゴルフシャフトにすること
ができる。
【0055】図9に、図7に示すマンドレルに、炭素繊
維強化樹脂製のプリプレグシートを積層して形成するシ
ートワィンディング製法により形成されたゴルフシャフ
トの積層パターンの一例を説明した図を示す。先端側補
強に使用する材料としては、引張り弾性率が230〜5
00GPaのPAN系炭素繊維からなるプリプレグを用
いる。但し、外層側に積層する補強については、引張り
弾性率230GPa〜300GPaのPAN系炭素繊維
からなるプリプレグを用いる事が好ましい。230GP
a以下であると、図1に示すシャフト曲げ剛性分布EI
(x)の先端部の曲線が実現できない。又、最内層の部
材に対し、500GPaより大きいと、曲げ剛性値が最
低値の2.5倍より大きくなったり、逆に強度不足とな
ったりするため、不適切である。更に、外層側に積層す
る部材を300GPaより大きくすると、強度不足にな
る。また、曲げ剛性値が最小となる位置付近において
は、応力集中が発生し易く、特に軽量すなわち薄肉シャ
フトにおいては折損に至る可能性も高くなる為、その様
なゴルフシャフトに適応する場合にはフープ層を積層さ
せる事が好ましい。
【0056】本実施例は、最内層補強a及び補強b、補
強cに、東レ(株)製2253F−11(厚み0.09
52mm、樹脂含浸量30wt%)を使用した。また、
バイアスプリプレグdには、東レ(株)製6255S−
11(厚み0.0804mm、樹脂含浸量24wt%)
を使用し、フーププリプレグeには、東レ(株)製30
51S−5(厚み0.0573mm、樹脂含浸量37w
t%)、ストレートプリプレグf及びgには東レ(株)製
2253F−13(厚み0.1157mm、樹脂含浸量
30wt%)を使用した。最内層の補強部材aの長さ
は、ゴルフシャフトの先端部に相当するマンドレルの比
較的きついテーパー部の長さに相当する長さに設定し
た。
【0057】以上のようにマンドレルを設計し、炭素繊
維強化樹脂製プリプレグを積層すると、ゴルフシャフト
の先端よりゴルフシャフト全長の15%〜40%の範囲
に、そのゴルフシャフトの曲げ剛性の最小値が存在し、
且つ、シャフト先端よりシャフト全長の10%の範囲の
任意の点の曲げ剛性の値が、その最小値の1.2倍以上
2.5倍以下の値に設定したゴルフシャフトを形成する
ことができた。前記2.5倍より大きな値に設定したシ
ャフトにおいては、通常のスィング時の曲げモーメント
と異なった曲げモーメントがかかる場合、例えば、ダフ
リによる曲げモーメントがかかる場合には折損の可能性
があるため、不適切である。前記1.2倍より小さい値
に設定したシャフトにおいては、トウダウン量を増す方
向になり、特にヘッドの大型化に伴うオフセット量が増
加に対し、この傾向が顕著になる。その結果、打点のば
らつきを生むことになる。フィラメントワィンディング
製法によるシャフトや、トウプリプレグによる組み物製
法によるシャフトにおいても、このような構成のマンド
レルを用いて、その繊維の配設角度や厚みを調整するこ
とで、本発明の曲げ剛性分布を有するシャフトを形成す
ることが出来る。
【0058】
【発明の効果】効果確認の為、試打を実施。同一のヘッ
ドで、本発明シャフトを装着したクラブと、従来シャフ
トを装着したクラブの比較による試打評価を実施した。
以下、本発明シャフト付きクラブの評価を以下に示す。 ・プロK:フレックスSRのシャフトに対して、シャフ
トのしなりを感じて、良い。フレックスRのシャフトに
対して、非常に軟らかく感じるが、振るとそうでもな
い。捕まる弾道である。非常に楽である。誰でも打てる
クラブ。 ・プロT:打球が捕まる、粘る感じがする。シャフトの
しなり方が良い。 ・プロH:フックにしにくく、コントロール性が良い。 ・アマYM:シャフトがしなり、球筋も良く、振りやす
い。球がなかなか落ちない感じで、飛ぶ。 ・アマYB:打球が捕まり、良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴルフシャフトの曲げ剛性値を説明す
るグラフ。
【図2】スイング時にゴルフシャフトに負荷される曲げ
モーメントを時間毎に示したグラフ。
【図3】スイング時にゴルフシャフトに負荷される曲げ
モーメントをゴルフシャフト長さの位置に応じて示した
グラフ。
【図4】トウダウン現象の部分の曲げモーメント分布を
示すグラフ。
【図5】本発明のゴルフシャフトを装着したゴルフクラ
ブの説明図。
【図6】トウダウン現象を説明する図。
【図7】マンドレルを説明する図。
【図8】マンドレルを説明する図。
【図9】実施例のゴルフシャフトのシートワインディン
グ成形を説明する図。
【符号の説明】 1 ゴルフクラブ 2 ゴルフシャフト 2a 先端 2b グリップ端 3 ヘッド 4 グリップ 5 マンドレル 5a 先端側 5b 中央部 5c グリップ a プリプレグ b プリプレグ c プリプレグ d プリプレグ e プリプレグ f プリプレグ g プリプレグ G ヘッド重心 P スイングプレーン P1 中心軸 y ずれ
フロントページの続き (72)発明者 久松 吾郎 岐阜県養老郡養老町高田307−5 ミズノ テクニクス株式会社内 Fターム(参考) 2C002 AA05 CS03 MM02 PP01 SS03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘッドが装着される側の端である先端とグ
    リップが装着される側の端であるグリップ端とを備えた
    繊維強化樹脂製のゴルフシャフトにおいて、前記先端か
    らグリップ端に向かってゴルフシャフト全長の15%〜
    40%の範囲に、そのゴルフシャフトの曲げ剛性の最小
    値が存在し、且つ、前記先端からグリップ端に向かって
    ゴルフシャフト全長の10%の範囲の任意の点における
    曲げ剛性の値が、前記最小値の1.2倍以上2.5倍以
    下の値に設定したことを特徴とするゴルフシャフト。
  2. 【請求項2】 ヘッドが装着される側の端である先端と
    グリップが装着される側の端であるグリップ端とを備え
    た繊維強化樹脂製のゴルフシャフトにおいて、先端より
    グリップ端に向かって該ゴルフシャフト全長の15%〜
    40%の範囲に、そのゴルフシャフトの曲げ剛性の最小
    値が存在し、且つ、前記最小値が存在する位置から前記
    先端に向かうに従い、曲げ剛性が漸増し、前記先端から
    ゴルフシャフト全長の10%の範囲の曲げ剛性の最大値
    が、前記最小値の1.2倍以上2.5倍以下の値に設定
    したことを特徴とするゴルフシャフト。
  3. 【請求項3】 前記最小値が存在する位置をaとした
    時、前記位置aからグリップ端に向かって、シャフト全
    長の60%の位置までの曲げ剛性分布が、概ね正比例で
    ある請求項1又は2記載のゴルフシャフト。
  4. 【請求項4】 前記最小値が存在する位置をaとしたと
    き、前記位置aから、前記グリップ端より前記先端側に
    200mmの位置までの曲げ剛性分布が、概ね正比例で
    ある請求項1又は2記載のゴルフシャフト。
  5. 【請求項5】 前記ゴルフシャフトは、シートワインデ
    ィング製法により形成されたことを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか一つに記載のゴルフシャフト。
  6. 【請求項6】 前記ゴルフシャフトは、フィラメントワ
    ィンディング製法により形成されたことを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか一つに記載のゴルフシャフト。
  7. 【請求項7】 前記ゴルフシャフトは、ブレーディング
    製法により形成されたことを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか一つに記載のゴルフシャフト。
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