JP2003167180A - 光学機器 - Google Patents

光学機器

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JP2003167180A
JP2003167180A JP2001397010A JP2001397010A JP2003167180A JP 2003167180 A JP2003167180 A JP 2003167180A JP 2001397010 A JP2001397010 A JP 2001397010A JP 2001397010 A JP2001397010 A JP 2001397010A JP 2003167180 A JP2003167180 A JP 2003167180A
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JP
Japan
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lens barrel
synthetic resin
barrel
metal
camera
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Application number
JP2001397010A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Iwasaki
博之 岩崎
Shinji Matsushima
晋治 松島
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、光軸方向に進退する可動式のレン
ズ鏡胴を備えた光学機器に関し、強度が確保され、かつ
小型化・軽量化が図られた、光軸方向に進退する可動式
のレンズ鏡胴を備えた光学機器を提供することを目的と
する。 【解決手段】 光学機器に、金属部材と樹脂部材とが一
体成形加工により一体に形成されたレンズ鏡胴を備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光軸方向に進退す
る可動式のレンズ鏡胴を備えた光学機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カメラ、電子スチールカメ
ラ、ビデオカメラ、映写機、オーバヘッドプロジェクタ
(OHP)等といった、光学機器本体に対し光軸方向に
進退する可動式のレンズ鏡胴を備えた光学機器が知られ
ている。ここでは、その光学機器の代表例としてカメラ
を取り上げて説明する。
【0003】従来より、カメラにはレンズ鏡胴が備えら
れており、例えば電動モータを内蔵し、その電動モータ
を回転させて、撮影時にはレンズ鏡胴を繰り出し、非撮
影時にはレンズ鏡胴をレンズの焦点距離領域より更に沈
胴させて、レンズ先端部がカメラ本体より突出しないカ
メラが知られている。
【0004】このようなカメラにおける、レンズ鏡胴の
繰り出し・沈胴を案内する機構の一部を成す案内部材の
材質としては、その案内部材を金型で容易に製作するこ
とができる点から、例えば、ポリカーボネート等といっ
た合成樹脂材料を成形加工することにより形成されたも
のが用いられていることが多い。このような合成樹脂材
料の成形品が用いられた、レンズ鏡胴の案内部材は、そ
のレンズ鏡胴の外周部分を構成する部材としても兼ねら
れるものが多い。
【0005】また、特開平11−202397号公報に
は、レンズ鏡胴の内筒が合成樹脂材料の成形品で構成さ
れ、そのレンズ鏡胴の外筒が金属材料のプレス加工品で
構成された、内外二重筒を接着剤等の手段により接着さ
せたレンズ鏡胴が提案されている。
【0006】この特開平11−202397号公報に提
案された構成の、内外二重筒からなるレンズ鏡胴は、レ
ンズ鏡胴の外周部分を構成する外筒が金属材料のプレス
加工品で構成されるものであるため、見栄えの良いレン
ズ鏡胴となっている。また、このレンズ鏡胴は、レンズ
鏡胴の繰り出し・沈胴を案内する機構の一部を成す案内
部材でもある、レンズ鏡胴の内筒が合成樹脂材料の成形
品で構成されるものであるため、案内部材を金型で容易
に製作することができるという利点も兼ね備えたもので
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光学機器本
体に対し光軸方向に進退する可動式のレンズ鏡胴は、小
型で軽量なものであることが好ましく、小型で軽量なレ
ンズ鏡胴であるほど、このレンズ鏡胴を駆動するための
電力消費量が少なくてすむなどといった利点がある。
【0008】ところが、従来技術の欄で説明した、合成
樹脂材料の成形品が用いられたレンズ鏡胴では、合成樹
脂材料の成形品そのもので必要強度を確保する必要があ
る。そのため、この合成樹脂材料の成形品を厚肉部材と
して成形加工しなければならず、レンズ鏡胴の小型化・
軽量化に不利である。
【0009】また、特開平11−202397号公報に
開示された、合成樹脂材料の成形品で構成されたレンズ
鏡胴の内筒と、金属材料のプレス加工品で構成されたレ
ンズ鏡胴の外筒との内外二重筒からなるレンズ鏡胴に
は、上述したような長所や利点があるものの、合成樹脂
材料を成形加工する部材については、従来技術の欄で説
明した、合成樹脂材料の成形品が用いられたレンズ鏡胴
と同様に、合成樹脂材料の成形品を厚肉部材として成形
加工して必要強度を確保する必要があり、この場合もレ
ンズ鏡胴の小型化・軽量化に不利である。
【0010】本発明は、上記事情に鑑み、強度が確保さ
れ、かつ小型化・軽量化が図られた、光軸方向に進退す
る可動式のレンズ鏡胴を備えた光学機器を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の光学機器のうちの第1の光学機器は、光軸方向に進
退する可動式のレンズ鏡胴を備えた光学機器において、
上記レンズ鏡胴は、金属部材と樹脂部材とが一体成形加
工により一体に形成されたものであることを特徴とす
る。
【0012】本発明の第1の光学機器は、金属部材と樹
脂部材とが一体成形加工により一体に形成されたレンズ
鏡胴を備えたものであるため、樹脂部材のみで成形加工
により形成された場合や、それぞれ別加工にて製作され
た、金属部材のレンズ鏡胴の外筒と樹脂部材のレンズ鏡
胴の内筒とが接着された場合のレンズ鏡胴の肉厚よりも
薄い肉厚でレンズ鏡胴を形成することができ、結果とし
て、強度が確保され、かつ小型化・軽量化が図られた、
光軸方向に進退する可動式のレンズ鏡胴を備えた光学機
器が実現される。
【0013】また、上記目的を達成する本発明の光学機
器のうちの第2の光学機器は、光軸方向に進退する可動
式のレンズ鏡胴を備えた光学機器において、上記レンズ
鏡胴は、このレンズ鏡胴の外周部分を構成する金属部材
と、このレンズ鏡胴を動かす機構の一部を成す樹脂部材
とが一体成形加工により一体に形成されたものであるこ
とを特徴とする。
【0014】上述したように、レンズ鏡胴の繰り出し・
沈胴を案内する機構の一部を成す案内部材の材質として
は、その案内部材を金型で容易に製作することができる
点から、例えば、ポリカーボネート等といった合成樹脂
材料を成形加工することにより形成されたものが用いら
れている。また、このような合成樹脂材料の成形品が用
いられた、レンズ鏡胴の案内部材は、そのレンズ鏡胴の
外周部分を構成する部材としても兼ねられるものが多
い。
【0015】従って、合成樹脂材料の成形品が用いられ
た、レンズ鏡胴の案内部材が、そのレンズ鏡胴の外周部
分を構成する部材としても兼ねられる場合は、レンズ鏡
胴から受ける外観の質感は、案内部材の材質として用い
られた合成樹脂材料から受ける質感となる。
【0016】ところが、その案内部材としての合成樹脂
材料がレンズ鏡胴の外周部分を構成する部材としても用
いられたレンズ鏡胴から受ける質感は、例えば金属材料
がレンズ鏡胴の外周部分を構成する部材として用いられ
たレンズ鏡胴から受ける質感と比較した場合、金属材料
が用いられたレンズ鏡胴から受ける質感よりも見劣りす
るという印象を受けるおそれがある。
【0017】ここで、特開平11−202397号公報
には、レンズ鏡胴の内筒が合成樹脂材料の成形品で構成
され、そのレンズ鏡胴の外筒が金属材料のプレス加工品
で構成された、内外二重筒を接着剤等の手段により接着
させたレンズ鏡胴が提案されている。
【0018】この特開平11−202397号公報に提
案された構成の、内外二重筒からなるレンズ鏡胴は、レ
ンズ鏡胴の外周部分を構成する外筒が金属材料のプレス
加工品で構成されるものであるため、レンズ鏡胴から受
ける質感が見劣りするという問題が解消される。また、
このレンズ鏡胴は、レンズ鏡胴の繰り出し・沈胴を案内
する機構の一部を成す案内部材でもある、レンズ鏡胴の
内筒が合成樹脂材料の成形品で構成されるものであるた
め、案内部材を金型で容易に製作することができるとい
う利点も兼ね備えたものである。
【0019】ここで、上述した、合成樹脂材料の成形品
が用いられたレンズ鏡胴は、合成樹脂材料の成形品その
もので必要強度を確保する必要がある。そのため、この
合成樹脂材料の成形品を厚肉部材として成形加工しなけ
ればならず、レンズ鏡胴の小型化・軽量化に不利であ
る。
【0020】また、特開平11−202397号公報に
開示された、合成樹脂材料の成形品で構成されたレンズ
鏡胴の内筒と、金属材料のプレス加工品で構成されたレ
ンズ鏡胴の外筒との内外二重筒からなるレンズ鏡胴に
は、上述したような長所や利点があるものの、合成樹脂
材料を成形加工する部材については、合成樹脂材料の成
形品が用いられたレンズ鏡胴と同様に、合成樹脂材料の
成形品を厚肉部材として成形加工して必要強度を確保す
る必要があり、この場合もレンズ鏡胴の小型化・軽量化
に不利である。
【0021】本発明の第2の光学機器は、金属部材と樹
脂部材とが一体成形加工により一体に形成されたレンズ
鏡胴を備えたものであるため、樹脂部材のみで成形加工
により形成された場合や、それぞれ別加工にて製作され
た、金属部材のレンズ鏡胴の外筒と樹脂部材のレンズ鏡
胴の内筒とが接着された場合のレンズ鏡胴の肉厚よりも
薄い肉厚でレンズ鏡胴を形成することができ、結果とし
て、強度が確保され、かつ小型化・軽量化が図られた、
光軸方向に進退する可動式のレンズ鏡胴を備えた光学機
器が実現される。
【0022】また、本発明の第2の光学機器は、レンズ
鏡胴の外周部分が金属部材で構成されるため、レンズ鏡
胴の外観は見栄えの良いものとなる。さらに、レンズ鏡
胴を動かす機構の一部が樹脂部材で構成されるため、そ
の機構を金型で容易に製作することができる。
【0023】さらに、上記目的を達成する本発明の光学
機器のうちの第3の光学機器は、光軸方向に進退する可
動式のレンズ鏡胴を備えた光学機器において、上記レン
ズ鏡胴は、このレンズ鏡胴の外周部分を構成する樹脂部
材と、この樹脂部材を補強する金属部材とが一体成形加
工により一体に形成されたものであることを特徴とす
る。
【0024】本発明の第3の光学機器は、金属部材と樹
脂部材とが一体成形加工により一体に形成されたレンズ
鏡胴を備えたものであるため、樹脂部材のみで成形加工
により形成された場合や、それぞれ別加工にて製作され
た、金属部材のレンズ鏡胴の外筒と樹脂部材のレンズ鏡
胴の内筒とが接着された場合のレンズ鏡胴の肉厚よりも
薄い肉厚でレンズ鏡胴を形成することができ、結果とし
て、強度が確保され、かつ小型化・軽量化が図られた、
光軸方向に進退する可動式のレンズ鏡胴を備えた光学機
器が実現される。
【0025】ここで、上記本発明の第3の光学機器にお
いて、上記金属部材は、上記樹脂部材を補強するととも
に、上記レンズ鏡胴を動かす機構の一部を成すものであ
ることが好ましい。
【0026】このように、金属部材がレンズ鏡胴を動か
す機構の一部を成すものであれば、耐磨耗性も兼ね備え
たレンズ鏡胴を得ることができる。また、複雑な形状の
機構であっても、金属部材であれば精度よく製作するこ
とができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0028】ここでは、本発明を、写真フィルム上に写
真撮影を行うカメラに適用した実施形態について説明す
る。
【0029】図1は、本発明の第1実施形態としての、
ズームレンズを搭載し、カメラ本体に対し光軸方向に進
退する可動式のレンズ鏡胴を備えたカメラであって、そ
のレンズ鏡胴がカメラ本体に収納されている沈胴状態を
示す斜視図、図2は、図1に示すカメラであって、レン
ズ鏡胴が最大限繰り出されている最大繰出状態を示す斜
視図である。
【0030】このカメラ10の前面中央部には、ズーム
レンズ11aを内部に備えたレンズ鏡胴11が備えられ
ている。また、このカメラ10の前面上部には、フラッ
シュ発光窓12、ファインダ対物窓13、オートフォー
カス(AF)用の発光素子が内蔵されたAF投光窓14
a、このAF投光窓14aから投光され被写体で反射し
て戻ってきた光を受光する受光素子が内蔵されたAF受
光窓14b、および内蔵された露出調整用のAEセンサ
に光を導く、被写界輝度測定用のAE受光窓15が配備
されている。
【0031】また、このカメラ10の上面には、シャッ
タボタン16が備えられている。
【0032】図3は、図1,図2に示すカメラを背面斜
め上から見た斜視図である。
【0033】このカメラ10の背面には、ファインダ接
眼窓17およびズーム操作レバー18が配備されてい
る。このズーム操作レバー18の一方の操作部18aを
押すと、押し続けている間、レンズ鏡胴11が図1に示
す沈胴状態から図2に示す最大繰出状態に向かって移動
し、ズーム操作レバー18のもう一方の操作部18bを
押すと、押し続けている間、レンズ鏡胴11が図2に示
す最大繰出状態から図1に示す沈胴状態に向かって移動
する。
【0034】図4は、図1,図2に示すカメラのレンズ
鏡胴の分解斜視図である。
【0035】図4には、第1の駆動ギア1の駆動により
複数のレンズ群相互間の距離を保ったままフォーカス動
作を行なわさせるとともに、第2の駆動ギア2の駆動に
より複数のレンズ群相互間の距離の変更を伴うズーム動
作を行なわさせるレンズ駆動機構を備えたレンズ鏡胴1
1が示されている。第1,第2の駆動ギア1,2は、図
示しない電動モータにより駆動される。この電動モータ
は、図示しない内蔵電池からの電力を受けて駆動する。
電動モータと第1の駆動ギア1は図示しないギアトレイ
ンにより連結されており、またこれと同様、電動モータ
と第2の駆動ギア2はこれも図示しないギアトレインに
より連結されている。
【0036】レンズ鏡胴11には、カメラ本体に固定さ
れてなる固定筒20と、第1の駆動ギア1の駆動により
光軸のまわりに回転する回転リング21と、その回転リ
ング21に連結され、その回転リング21の回転に伴っ
て光軸方向に直進移動するフォーカス筒22と、光軸方
向についてはフォーカス筒22に係止されてそのフォー
カス筒22の光軸方向の移動に伴って移動し、回転方向
についてはそのフォーカス筒22に対し光軸のまわりに
回転自在であって第2の駆動ギア2の駆動により回転す
る回転移動筒23とが備えられている。
【0037】固定筒20には、回転リング21が嵌合さ
れた嵌合回動溝201と、光軸方向に延びる直進キー溝
202が設けられている。
【0038】回転リング21には、光軸方向に対して斜
めにかつ直進キー溝202の一部に重なるようにカム溝
213が設けられている。また、回転リング21には、
第1の駆動ギア1が噛合された被駆動ギア211が備え
られている。
【0039】フォーカス筒22には、そのフォーカス筒
22の外壁にカムピン221が立設されている。このカ
ムピン221は、直進キー溝202とカム溝213との
重なり部分に挿通されている。このフォーカス筒22
は、回転移動筒23を、カメラ本体に対し撮影不能な位
置まで沈胴させるものである。
【0040】回転移動筒23には、フォーカス筒22に
連結された回動連結部232と、第2の駆動ギア2が噛
合された被駆動ギア231が備えられている。
【0041】図5は、図1,図2に示すカメラのレンズ
鏡胴のうちの、図4に示す回転移動筒の断面図である。
【0042】図5に示すように、回転移動筒23は、回
転移動筒23の外周部分を構成する、事前にプレス加工
された金属部材23a、および回転移動筒23の繰り出
し・沈胴を案内する機構の一部を成す案内部材である合
成樹脂部材23bにより構成されている。これら金属部
材23aおよび合成樹脂部材23bは、事前にプレス加
工された金属部材23aと合成樹脂部材23bとを、イ
ンサート成形加工により一体化したものである。
【0043】ここでは、図1,図2に示すカメラのレン
ズ鏡胴のうちの、図4に示す回転移動筒23を用いて構
成を説明したが、図4に示す回転リング21およびフォ
ーカス筒22も、上述した図5に示す回転移動筒23と
同様の構成である。重複説明を避けるため、ここでのこ
れ以上の説明は省略する。
【0044】このようにインサート成形加工により形成
された回転移動筒23は、回転移動筒23の外周部分を
構成する金属部材23aが金属材料のプレス加工品で構
成されるものであるため、回転移動筒23から受ける質
感が見劣りするという問題が解消される。また、回転移
動筒23を動かす機構の一部を成す合成樹脂部材23b
が合成樹脂材料の成形品で構成されるものであるため、
合成樹脂部材23bを金型で容易に製作することができ
るという利点も兼ね備えたものである。さらにこれら金
属部材23aと合成樹脂部材23bとは、インサート成
形加工により一体化したものであるため、金属部材23
aと合成樹脂部材23bとを一体化する工程が省かれる
と同時に、金属材料とともに金型で製作するインサート
成形加工によるものであるため、合成樹脂材料のみで合
成樹脂材料の成形品を製作する場合のレンズ鏡胴の肉厚
よりも、合成樹脂部材23bの肉厚を薄くすることが可
能となり、結果として、強度が確保され、かつ小型化・
軽量化が図られた、回転移動筒23が実現される。
【0045】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。上述した第1実施形態では、本発明を、金属部材
と合成樹脂部材とが一体成形加工により一体に形成され
たレンズ鏡胴のうち、レンズ鏡胴の外周部分を構成する
金属部材と、そのレンズ鏡胴を動かす機構の一部を成す
合成樹脂部材とが一体成形加工により一体に形成された
レンズ鏡胴を備えたカメラに適用した。これに対して、
以下説明する第2実施形態では、本発明を、レンズ鏡胴
の外周部分を構成する合成樹脂部材と、この合成樹脂部
材を補強する金属部材とが一体成形加工により一体に形
成されたレンズ鏡胴を備えたカメラに適用する。尚、以
下の第2実施形態のカメラにおいても、外観上は、レン
ズ鏡胴の材質が異なる点を除いて、上述した図1および
図2に示す上述した第1実施形態のカメラ10と同一で
あり各部の作用も同一である。重複説明を避けるため、
ここでのこれ以上の説明および外観図は省略する。
【0046】図6は、本発明の第2実施形態としての、
ズームレンズを搭載し、カメラ本体に対し光軸方向に進
退する可動式のレンズ鏡胴を備えたカメラの、そのレン
ズ鏡胴を構成する金属部材の斜視図であり、図7は、図
6に示す金属部材と合成樹脂部材とを、インサート成形
加工により一体化したレンズ鏡胴の斜視図であり、図8
は、図7に示すレンズ鏡胴の断面図である。
【0047】図6に示す金属部材31は、プレス加工に
よって製作された金属フレームであり、後述するレンズ
鏡胴30を補強する役割を担う部材である。
【0048】図7,図8に示すレンズ鏡胴30は、レン
ズ鏡胴30の外周部分を構成する合成樹脂部材32、お
よび図6に示す、合成樹脂部材32を補強する金属部材
31により構成されている。これら合成樹脂部材32お
よび金属部材31は、合成樹脂部材32と、図6に示
す、事前にプレス加工された金属部材31とを、インサ
ート成形加工により一体化したものである。
【0049】これら金属部材31と合成樹脂部材32と
は、インサート成形加工により一体化したものであるた
め、金属部材31と合成樹脂部材32とを一体化する工
程が省かれると同時に、金属材料とともに金型で製作す
るインサート成形加工によるものであるため、合成樹脂
材料のみで合成樹脂材料の成形品を製作する場合のレン
ズ鏡胴の肉厚よりも、合成樹脂部材32の肉厚を薄くす
ることが可能となる。その結果、このようにインサート
成形加工により形成されたレンズ鏡胴30は、レンズ鏡
胴30の外周部分を構成する合成樹脂部材32を金属部
材31が補強するものであるため、強度が確保され、か
つ小型化・軽量化が図られた、回転移動筒23が実現さ
れる。また、金属部材31が金属フレームであるため、
上述した第1実施形態よりも一層の軽量化が図られてい
る。
【0050】以下、図6,図7,図8に示す金属部材3
1に替えて用いられる別形態の金属部材として、樹脂部
材を補強するとともに、レンズ鏡胴を動かす機構の一部
を成すような金属部材の説明をする。
【0051】図9,図10は、レンズ鏡胴を構成する金
属部材の斜視図である。
【0052】図9,図10に示す金属部材41,51
は、それぞれプレス加工によって製作された金属フレー
ムであって、図9に示す金属部材41には、図4に示す
回転リング21に設けられたカム溝213に相当するカ
ム溝411が設けられている。また、図10に示す金属
部材51には、図4に示すフォーカス筒22の外壁に設
けられたカムピン221に相当するカムピン511,5
12が設けられている。
【0053】図9,図10に示すような金属部材41,
51と、図示しない合成樹脂部材とをインサート成形加
工により一体化することによって形成された、図示しな
いレンズ鏡胴によれば、例えば、合成樹脂部材のカム溝
やカムピンよりも、耐磨耗性の向上したカム溝やカムピ
ンを有するものが得られる。また、プレス加工によっ
て、カム溝やカムピンなどといった、レンズ鏡胴を動か
す機構の一部を製作することによって、これらの機構を
精度よく製作することができる。
【0054】尚、本発明における、樹脂部材を補強する
金属部材は、上述した金属フレームであってもよく、あ
るいは金属メッシュであってもよい。
【0055】また、本発明は、上述した各実施形態に示
すような、写真フィルム上に写真撮影を行うカメラに限
られるものではなく、例えば、電子スチールカメラ、ビ
デオカメラ、映写機、オーバヘッドプロジェクタ(OH
P)等であっても、光軸方向に進退する可動式のレンズ
鏡胴を備えた光学機器であれば光学機器の種類を問わず
適用することができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
強度が確保され、かつ小型化・軽量化が図られた、光軸
方向に進退する可動式のレンズ鏡胴を備えた光学機器が
提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の、焦点距離可変の撮影
レンズの一例であるズームレンズを搭載したカメラであ
って、そのズームレンズを支持するレンズ鏡胴がカメラ
本体に収納されている沈胴状態を示す斜視図である。
【図2】図1に示すカメラであって、レンズ鏡胴が最大
限繰り出されている最大繰出状態を示す斜視図である。
【図3】図1,図2に示すカメラを背面斜め上から見た
斜視図である。
【図4】図1,図2に示すカメラのレンズ鏡胴の分解斜
視図である。
【図5】図1,図2に示すカメラのレンズ鏡胴のうち
の、図4に示す回転移動筒の断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態としての、ズームレンズ
を搭載し、カメラ本体に対し光軸方向に進退する可動式
のレンズ鏡胴を備えたカメラの、そのレンズ鏡胴を構成
する金属部材の斜視図である。
【図7】図6に示す金属部材と合成樹脂部材とを、イン
サート成形加工により一体化したレンズ鏡胴の斜視図で
ある。
【図8】図7に示すレンズ鏡胴の断面図である。
【図9】レンズ鏡胴を構成する金属部材の斜視図であ
る。
【図10】レンズ鏡胴を構成する金属部材の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 第1の駆動ギア 2 第2の駆動ギア 10 カメラ 11,30 レンズ鏡胴 11a ズームレンズ 12 フラッシュ発光窓 13 ファインダ対物窓 14a AF投光窓 14b AF受光窓 15 AE受光窓 16 シャッタボタン 17 ファインダ接眼窓 18 ズーム操作レバー 18a,18b 操作部 20 固定筒 21 回転リング 22 フォーカス筒 23 回転移動筒 23a,31,41,51 金属部材 23b,32 合成樹脂部材 201 嵌合回動溝 202 直進キー溝 211,231 被駆動ギア 232 回動連結部 213,411 カム溝 221,511,512 カムピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸方向に進退する可動式のレンズ鏡胴
    を備えた光学機器において、 前記レンズ鏡胴は、金属部材と樹脂部材とが一体成形加
    工により一体に形成されたものであることを特徴とする
    光学機器。
  2. 【請求項2】 光軸方向に進退する可動式のレンズ鏡胴
    を備えた光学機器において、 前記レンズ鏡胴は、該レンズ鏡胴の外周部分を構成する
    金属部材と、該レンズ鏡胴を動かす機構の一部を成す樹
    脂部材とが一体成形加工により一体に形成されたもので
    あることを特徴とする光学機器。
  3. 【請求項3】 光軸方向に進退する可動式のレンズ鏡胴
    を備えた光学機器において、 前記レンズ鏡胴は、該レンズ鏡胴の外周部分を構成する
    樹脂部材と、該樹脂部材を補強する金属部材とが一体成
    形加工により一体に形成されたものであることを特徴と
    する光学機器。
  4. 【請求項4】 前記金属部材は、前記樹脂部材を補強す
    るとともに、前記レンズ鏡胴を動かす機構の一部を成す
    ものであることを特徴とする請求項3記載の光学機器。
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