JP2003165088A - テープディスペンサー - Google Patents

テープディスペンサー

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JP2003165088A
JP2003165088A JP2001364656A JP2001364656A JP2003165088A JP 2003165088 A JP2003165088 A JP 2003165088A JP 2001364656 A JP2001364656 A JP 2001364656A JP 2001364656 A JP2001364656 A JP 2001364656A JP 2003165088 A JP2003165088 A JP 2003165088A
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Mamoru Yasukuni
守 安國
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切断線が直線状のテープディスペンサーを提
供する。 【解決手段】 テープディスペンサー1は、粘着テープ
のロール3を回動可能に保持する本体5と、本体5から
延出し先端に固定刃13を有する固定刃アーム7と、本
体5にスイング可能に取り付けられ先端に刃先17を有
する移動刃アーム9と、を具備する。固定刃13の刃先
の近傍には、移動刃アーム9の刃先17が摺動する刃先
案内部19が形成されている。移動刃アーム9を、刃先
17が刃先案内部19に接するまでスイングさせ、そし
て移動刃アーム9をさらにスイングさせると、両刃の圧
接スライド動作により、ロール3から巻き出したテープ
Tが切断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着テープを所望
の長さに引き出して切断するテープディスペンサーに関
する。特には、粘着テープの切断線がギザギザとなら
ず、切れ味が長持ちするテープディスペンサーに関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般的
に使用されているテープディスペンサーには鋸歯状の刃
が備えられており、所望の長さに引き出したテープを刃
に押し付けて切断する。テープは鋸状の刃の複数の点状
の刃先に突き刺されて切断されるため、切断線はギザギ
ザになる。また、テープを押し付ける際にテープが伸び
て、厚さにバラツキが生じることもある。このようにテ
ープの切断線がギザギザであると、フィルムをテープで
貼付したものを複写した際などに、複写物にテープの厚
みによる影が写る場合がある。このような場合、一旦切
断したテープの端を鋏等で再度切断して、切断線を直線
状にする必要があった。また、粘着テープを引き出す際
や、切断の際に、鋸歯状の刃によってテープ粘着面に縞
状の傷を付けてしまうことがあった。
【0003】上述のテープディスペンサーは、引き出し
たテープを手で刃に押し付けて切断するものである。こ
れと同様にテープを刃に押し付けて切るタイプである
が、刃をスイング式に移動させるタイプのテープディス
ペンサーが、実開昭57−188750号や実開昭61
−197051号に開示されている。これらのテープデ
ィスペンサーは、固定部と、この固定部に対してスイン
グ可能に取り付けられているアーム状の移動部を有し、
いずれか一方に刃先が形成され、他方にはこの刃先に対
向するスロットや突起が設けられている。刃先と、スロ
ット又は突起の間にテープを引き出し、移動部を固定部
に対してスイングさせて、刃先でスロット又は突起の間
に張られたテープを突き切る。
【0004】このようなテープディスペンサーは、張ら
れた状態のテープを、刃先でほぼ直角方向に突き刺して
切断するので、長時間の使用により、刃先が磨耗して丸
くなり、切れ味が落ちる。また、実開昭61−1970
51号においては鋭利な刃先が移動アームから下方向
(内方向)に突き出ている。このため、テープをつまみ
出そうとすると、指が刃先に引っ掛かり危険である。
【0005】このような単体の刃をテープに突き刺して
切断するテープディスペンサーにおいて、切断線を滑ら
かにしたり、直線状にするには、金属製等の特に鋭利な
直線状の刃先を設ける必要があり、使用時に危険を伴
う。また、テープディスペンサーに保持されているテー
プの先端は、次回使用されるまで、刃に一時的にくっつ
いた状態で保持されている。このため、粘着テープの粘
着成分が刃に付着して切断性能が低下する問題がある。
【0006】一方、固定刃と移動刃を摺動させてシート
(紙)を直線的に切断する装置として、特開平10−9
4993号や特開平11−123692号に開示されて
いるシート切断装置がある。このシート切断装置は、主
にプリンタ等のロール紙切断に使用されているものであ
る。図13は、シート切断装置の切断作用を模式的に説
明する図であり、図13(A)は切断前、図13(B)
は切断後を示す。このシート切断装置200は、固定刃
201と、この固定刃201の軸に平行な軸上をスライ
ドする可動刃203を備える。固定刃201の刃先20
5は直線状である。可動刃203は内側に凹となるV字
状の刃先207を有し、刃先207の両側には同刃の前
方に突き出た刃先案内部209が形成されている。切断
前の状態では、図13(A´)に示すように、可動刃2
03の刃先案内部209の一部は、固定刃201の一部
と重なるように接している。
【0007】シートSを切断する際は、固定刃201と
可動刃203の間に所望の長さのシートSを引き出し
て、図13(B)に示すように、可動刃203を固定刃
201に対して図の下方向に押す。このとき可動刃20
3の刃先207は固定刃201の刃先案内部209の側
面に接しながら下方向に押され、両刃の圧接によりシー
トSが切断される。このように、両刃の剪断によってシ
ートを切断するため、刃先はそれほど鋭利でなくてもよ
く、刃先磨耗による切れ味の劣化が少ない。
【0008】このシート切断装置は、図13(A)に示
すような通常状態で、可動刃203の一部(刃先案内部
209)と固定刃201の一部が接している。このた
め、次にシートを引き出して切断するには、この状態で
可動刃203と固定刃201で形成される狭い空間にシ
ートを送出する機能を備える必要がある。このシート切
断作用を、テープディスペンサーに適用しようとする
と、テープをこの空間に引き出す機能を備える必要があ
るが、この空間は狭く、また、粘着テープの性質により
シート送出装置のような機能を備えることは困難であ
る。
【0009】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、切断線が直線状のテープディスペンサーを
提供することを目的とする。特には、安全であり、切断
及びテープの引き出しが容易で、簡易な構造のテープデ
ィスペンサーを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のテープディスペンサーは、 粘着テープの
ロールを回動可能に保持するロール保持部材と、 該ロ
ール保持部材から延出し先端に固定刃を有する固定刃ア
ームと、 前記ロール保持部材にスイング可能に取り付
けられた先端に移動刃を有する移動刃アームと、を具備
し、 前記固定刃又は移動刃の少なくとも一方の刃先の
近傍に、他方の刃先が摺動して前記一方の刃先へと案内
される刃先案内部が付設されており、 前記移動刃アー
ムをスイングさせることにより、前記移動刃が軌跡円を
描いて前記固定刃に接近し、まず前記刃先案内部で刃が
接触し、さらなる移動刃アームスイング動作による両刃
の圧接スライド動作により、前記ロールから巻き出した
テープを切断することを特徴とする。
【0011】移動刃と固定刃の圧接スライド動作でテー
プを切断することにより、軽快な切れ味が得られ、刃先
の磨耗も少なく耐久性がある。また、刃先を直線状とす
ることもできる。さらに、移動刃が固定刃に対してスイ
ング可能であるため、両刃が開いた状態でテープを容易
に引き出すことができる。
【0012】本発明においては、 前記固定刃近傍のア
ーム基端側に、前記テープの巻き出し先端部を付着させ
ておくとともに、前記移動刃アームスイングのストッパ
ーとなる突起が形成されていることが好ましい。移動刃
のスイング動作の停止を体感させることができ、無理な
過スイング動作を防止する。また、スイング動作の停止
と同時に、テープを次に引き出しやすい状態とすること
ができる。このとき、テープの巻き出し先端部を突起に
付着させることにより、刃先にテープの粘着成分が付く
ことを防ぐ。さらに、突起の大きさや形状を最適化する
ことにより、テープ先端部をつまんで外し易くできる。
【0013】本発明においては、 前記固定刃又は移動
刃の一方の刃先が、前記テープの幅方向に対して傾斜し
た切刃部と、該切刃部の幅方向側端に突設された刃先案
内部と、を備え、前記固定刃又は移動刃の他方の刃先の
切刃が前記テープの幅方向にほぼ沿っていることが好ま
しい。移動刃を可動刃方向にスイングさせたとき、両刃
が接する切断点がテープの幅方向に移動しながら切断し
ていく。このため、切断力が小さくてよく、スムーズに
切断できる。
【0014】本発明においては、 前記固定刃アームの
先端部が前記アーム基端側にUターンするように曲げら
れており、 該湾曲部側から先端にかけて、前記刃先案
内部と切刃部とが順に配置されていることが好ましい。
固定刃アームを直線状の部分を長くすることができるた
め、卓上型として適している。
【0015】本発明においては、 前記固定刃又は移動
刃を互いに圧接させるように付勢する別途の付勢部材を
具備することが好ましい。両刃を互いに付勢するため、
両刃の接圧力が安定し、切れ味がさらに持続する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ説明す
る。図1は、本発明の第1の実施の形態に係るテープデ
ィスペンサーの全体構造を説明する図であり、図1
(A)は斜視図、図1(B)は側面図である。図2は、
図1のテープディスペンサーの刃先部の構造を詳細に説
明する図であり、図2(A)は両刃の接触状態を示す側
面図、図2(B)は固定刃の平面図である。テープディ
スペンサー1は、粘着テープTのロール3を回動可能に
保持する本体5(ロール保持部材)と、本体5から延び
る固定アーム7と、本体5にスイング可能に取り付けら
れた移動刃アーム9を備える。
【0017】本体5はステンレス等の金属又は樹脂製
で、一部側面が開口した中空のリング状である。本体内
部の中心軸上には、ロール3の軸を回動可能に保持する
ハブ11が本体5に一体に設けられている。ハブ11と
本体5との間は、ベルト状の側板6で結ばれている。本
体5の開口の両端が本体5の中心となす角度(図1
(B)のθ)は一例で145°である。本体5の幅は、
テープの幅よりやや広い。なお、側板6の一方は本体5
から取り外すことができ、他方は本体5に一体に設けら
れている。そして、両側板6は、ハブ11の部分に設け
られたネジ機構などにより接続している。テープ交換時
には、ネジを緩めて一方の側板6を取り外して分解す
る。固定アーム7は本体5に一体に設けられており、本
体側面の開口の一端から接線方向に真っ直ぐに延びる直
線部7aと、この直線部7aから本体側側(図の上側)
に折れ曲がった先端部7bを有する。直線部7aと先端
部7bのなす角度は一例で150°である。先端部7b
の先端に固定刃13が形成されている(詳細後述)。
【0018】移動刃アーム9は、本体5の開口の他の端
部に蝶番15でスイング可能に取り付けられており、こ
の蝶番15を中心に回動する。上述の固定刃13はこの
移動刃アーム9の先端が描く円の軌跡C上に位置し、移
動刃アーム9は、先端が固定刃13に当接するように固
定刃アーム7の方向にスイングする。両刃の刃先が当接
したとき(図1(B)参照)、移動刃アーム9は本体側
面の開口の端部から接線方向に延びており、このとき固
定刃アーム7の直線部7aと移動刃アーム9がなす角度
は一例で45°である。
【0019】次に、図2を参照して両刃の構造について
説明する。移動刃アーム9の先端部は、図2(C)に示
すような単純な板状である。この先端面と下面の角が刃
先17となる。一方、固定刃アーム7の先端部7bの先
端には、図2(B)に示すように、内側に凹となるV字
状の固定刃13と、固定刃13の両側に前方に突き出た
刃先案内部19が形成されている。固定刃13の幅は、
テープの幅よりやや広い。刃先案内部19の突出寸法
(図のT)は一例で約2.5mmである。そして固定刃
13の部分は、アーム7の厚さ方向に、内側(図2
(A)の上側)が高く外側(図2(A)の外側)が低く
なるように傾斜して、鋭角の刃先21が形成されてい
る。刃先21の角度は一例で60°である。なお、固定
刃アーム7と移動刃アーム9が接したとき(図1(B)
参照)、移動刃アーム9の刃先17は、この固定刃13
の刃先21より上方の刃先案内部19に接する。固定刃
アーム7の先端部7bの内側の固定刃13の下方には、
先端部7bの幅方向に延びる突起23が形成されてい
る。突起23は断面形状が三角形であり、突起23の上
面23aは蝶番15から延びる線上にある。
【0020】次に、テープの切断作用について説明す
る。図3は、一連のテープ切断作用を説明する側面図及
び正面図である。まず、図3(A)で示すように、テー
プTは、移動刃アーム9の刃先17と固定刃アーム7の
刃先21及び刃先案内部19により形成される空間にハ
ブから引き出される(図4、5も参照)。次に、図3
(B)に示すように、移動刃アーム9を下方向にスイン
グさせると、可動刃アーム9の刃先17はテープTを引
っ掛けた状態で固定刃アーム7の刃先案内部21に当接
する。
【0021】そして、図3(C)に示すように、さらに
移動刃アーム9を固定刃アーム7に対して下方向に押し
付けると、固定刃アーム7の先端部7aが直線部7bに
対して外方向に撓み(あるいは移動刃アーム9も撓
み)、移動刃アーム9の刃先17は刃先案内部21に沿
って圧接しながら下方向にスライドする。このスライド
動作の途中で、テープTは刃先19を通過する。この間
に固定刃アーム7の刃先19と移動刃アーム9の刃先1
7が圧接してスライドし、テープTが切断される。テー
プTの切断線は直線となる。
【0022】その後、移動刃アーム9は先端部7aの突
起23の上面23aに当接して、スイング動作が終了す
る。このとき、ロールから延びたテープTの先端は移動
刃アーム7の刃先17の下面と突起23の上面23a間
に挟まれている。そして、図3(D)に示すように、移
動刃アーム9の押し付けを解除すると、固定刃アーム7
の先端部7bの撓みが戻るとともに、移動刃アーム9は
上方向に動き、刃先案内部19に接する。このとき、テ
ープTの先端は突起23の上面23aに一時的にくっつ
いた状態で保持される。
【0023】このように、両刃の摺動作用によりテープ
を切断することができるため、両刃の刃先を特に鋭利な
ように加工する必要はない。そして、指が刃先に引っ掛
かったり、傷付いたりすることはない。また、両刃の形
状によってテープを直線状に切断することができる。な
お、テープが貼り付いて不具合が生じるような部分に、
フッ素樹脂加工を行ってもよい。
【0024】なお、この例では、固定刃アームを撓み可
能な構造としたが、移動刃アームを固定刃アームに対し
て撓ませることもできる。
【0025】次に、このテープディスペンサーの使用方
法を説明する。図4〜図5は、テープディスペンサーの
一連の使用手順を説明する図である。まず、図4(A)
に示すように、片手H1でテープディスペンサー1を持
つ。このとき、本体5を向こう側、両アーム7、9を手
前側とする。そして、図4(B)に示すように、他方の
手H2で両アーム7、9の間からテープTをつまみ出
す。このとき、移動刃アーム9は引き出す指によって上
方向に開く。その後、図4(C)に示すように、テープ
Tを、固定刃アーム7の先端からの長さが所望の長さと
なるように引き出す。このとき、移動刃アーム9は、テ
ープTの上面に接した状態である。
【0026】テープTが、固定刃アーム7の先端から所
望の長さに引き出されると、図5(A)に示すように、
本体3を持った方の手H1で可動刃アーム9を下方向に
押圧し、テープTを固定刃アーム7の刃先案内部19に
押し付ける。そして、図5(B)に示すように、可動刃
アーム9をさらに固定刃アーム7に対して押し付ける
と、上述のように、固定刃アーム7が外方向に撓み、可
動刃アーム9の刃先が固定刃アーム7の刃先案内部19
に沿って下方向にスライドしながらテープTを切断す
る。このとき、可動刃アーム9の下方向へのスライド
は、突起23によって停止する。
【0027】テープ切断後、手H1の指を離して可動刃
アーム9を押圧力を緩めると、図5(C)に示すよう
に、固定刃アーム7の撓みが戻り、可動刃アーム9の刃
先が固定刃アーム7の刃先先端部19に接する通常位置
に戻る。そして、このとき、ロールから引き出されてい
るテープTの先端は突起23の上面に一時的にくっつい
て保持されている。
【0028】このように、簡単な操作で、かつ小さい力
でテープを直線状に切断することができる。さらに、切
断と同時に、テープを次に引き出しやすい状態とするこ
とができる。
【0029】図6は、テープディスペンサーの固定刃の
形状の変形例を説明する正面図である。図6(A)の固
定刃13は、刃先21がV字状でなく、直線状であり、
直線刃21の両端に、前方に延びる刃先案内部19が形
成されている。図6(B)の固定刃13は、刃先案内部
19が一方の端部のみに形成され、刃先21は、この刃
先案内部19から他方の端部へ図の下方向に傾斜するよ
うに形成されている。図6(C)の固定刃13は、先端
が全幅方向にV字状となっており、幅方向の中央の所定
の幅の部分に刃21が形成され、刃21の両端が刃先案
内部19となっている。
【0030】固定刃の刃先をこのような形状としても、
図1のテープディスペンサーと同様の切断効果が得られ
る。特に、図6(B)、図6(C)の固定刃は、固定刃
と移動刃が接する切断点がテープの幅方向に移動するた
め、切断力が小さくてよく、スムーズに切断できる。
【0031】図7は、本発明の第2の実施の形態に係る
テープディスペンサーの構造を説明する図であり、図7
(A)は全体の斜視図、図7(B)は全体の側面図、図
7(C)は固定刃アームの刃先の拡大側面図である。こ
のテープディスペンサー31も、図1のテープディスペ
ンサーと同様に、粘着テープのロール33を回動可能に
保持する本体35と、本体35から延びる固定アーム3
7と、本体35にスイング可能に取り付けられた移動刃
アーム39を備えるが、固定刃アーム37の形状が異な
る。
【0032】固定刃アーム37は、本体35の開口の一
端から直線状に延びた直線部37aと、この直線部37
aの先端から内側(図の右側)へUターンした湾曲部3
7bと、この湾曲部37bの先端から直線部37aの方
向へ斜め下方向に延びる傾斜部37cとからなる。そし
て、図7(A)に分かりやすく示すように、湾曲部37
bから傾斜部37cにかけての部分に空間41が形成さ
れている。傾斜部37c側の空間41の端部には、アー
ムの厚さ方向に、外側(図の上側)が高く内側(図の下
側)が低くなるように傾斜した鋭角の刃先43をもつ固
定刃45が形成されている。傾斜部37cの刃先43の
下方には突起47が形成されている。
【0033】湾曲部37bと傾斜部37cの空間41の
両側は、湾曲部37bと傾斜部37cをつなぐ橋状とな
っている。そして、橋の傾斜部37cの上面が刃先案内
部49となる。
【0034】このテープディスペンサーも、図1のテー
プディスペンサーと同様の作用・効果が得られるが、固
定刃アームのほとんどの部分の形状が直線であるため、
固定部の安定性がよく、卓上型として適している。ま
た、湾曲部37bの剛性を調整することにより、切断時
の適度なしなりを得ることができる。
【0035】図8は、本発明の第3の実施の形態に係る
テープディスペンサーの構造を説明する図であり、図8
(A)は全体の斜視図、図8(B)は全体の側面図、図
8(C)は固定刃アームの刃先の拡大側面図である。こ
のテープディスペンサー51は、図1のテープディスペ
ンサーと同様に、粘着テープのロール53を回動可能に
保持する本体55と、本体55から延びる固定刃アーム
57と、本体55にスイング可能に取り付けられた移動
刃アーム59を備えるが、固定刃アーム57の形状が異
なる。
【0036】固定刃アーム57は、図7の実施例と同様
に、本体55の開口の一端から直線状に延びた直線部5
7aと、この直線部57aの先端から内側(図の右側)
へUターンした湾曲部57bと、この湾曲部57bの先
端から直線部57aの方向へ斜め下方向に延びる傾斜部
57cとからなるが、傾斜部57cが別体となってい
る。そして、傾斜部57cは湾曲部57bに蝶番61に
よって回動可能に取り付けられている。さらに、傾斜部
57cの下面と湾曲部57bの基部間に、傾斜部57c
を上方に付勢する2つのばね63が配置されている。
【0037】ばねを配置したことによって、固定刃が形
成された傾斜部は上方に付勢されるため、固定刃と移動
刃アームとの接圧力が高くなり、切断能力が高まる。
【0038】図9は、本発明の第4の実施の形態に係る
テープディスペンサーの構造を説明する図であり、図9
(A)は全体の斜視図、図9(B)は全体の側面図、図
9(C)は固定刃アームの刃先の拡大側面図である。図
10は、図9のテープディスペンサーの固定刃アームの
先端付近の分解斜視図である。このテープディスペンサ
ー71は、図1のテープディスペンサーと同様に、粘着
テープのロール73を回動可能に保持する本体75と、
本体75から延びる固定刃アーム77と、本体75にス
イング可能に取り付けられた移動刃アーム79を備える
が、固定刃アーム77の形状が異なる。
【0039】固定刃アーム77は、図8の実施例と同様
に、本体75の開口の一端から直線状に延びており、先
端に固定刃組み立て81が取り付けられている。固定刃
アーム77の先端付近には、長手方向に延びるスリット
83が形成されている。
【0040】固定刃組み立て81は、図10に示すよう
に、スライド部材85とばね87を有し、固定刃アーム
77のスリット83にスライド可能に取り付けられる。
スライド部材85は、側断面が三角形で、傾斜面89を
有し、傾斜面89の両端から同面にそって延長部91が
後方に延びている。傾斜面89の上端部には刃先93が
形成されており、両延長部91の傾斜面89に沿った面
(上面)が刃先案内部95となる。傾斜面89の刃先9
3の下方には、同面の幅方向に延びる、断面が三角形の
突起97が形成されている。スライド部材85の下面に
は、長手方向に延びる突起99が形成されている。突起
99の高さは、スリット83の深さ(固定刃アーム77
の厚さ)とほぼ等しく、長さはスリット83の長さより
短い。
【0041】固定刃組み立て81を固定刃アーム77に
取り付ける際には、スライド部材85の傾斜面89を本
体75方向に向けて、突起99をスリット83に嵌め込
む。そして、スリット83内の突起99の外側(本体と
逆側)の端面とスリット83の端面間にばね87を配置
する。この状態で、固定刃アーム77の裏側からスリッ
ト83を覆うようにプレート101を当て、プレート1
01とスライド部材85の突起99をビス103で固定
する。すると、固定刃組み立て81は、固定刃アーム7
7の長手方向にスリット83に沿ってスライド可能に取
り付けられるとともに、ばね87によって本体75方向
に付勢される。
【0042】このテープディスペンサーにおいても、固
定刃が形成されたスライド部材がばねによって本体方向
に付勢されているため、移動刃アームの先端と固定刃と
の接圧力が高くなり、切断能力が高まる。
【0043】図11は、本発明の第5の実施の形態に係
るテープディスペンサーの構造を説明する図であり、図
11(A)は全体の側面図、図11(B)は固定刃アー
ムの刃先の拡大側面図である。このテープディスペンサ
ー111は、図1のテープディスペンサーと同様に、粘
着テープのロール113を回動可能に保持する本体11
5と、本体115から延びる固定刃アーム117と、本
体115にスイング可能に取り付けられた移動刃アーム
119を備えるが、固定刃アーム117の形状が異な
る。
【0044】固定刃アーム117も、図1の実施例と同
様に、直線部117aと先端部117bとからなるが、
先端部117bの内側(図の上側)の面117cが、所
定の曲率で凸状に湾曲している。このように、刃先案内
部121も内側に膨らんでいるため、移動刃アーム11
9の刃先123が刃先案内部121に当り、刃先案内部
121に沿って下方向に押されると、固定刃アーム11
7の先端部117bはより大きい力で外方向に撓む。し
たがって、移動刃アーム119の刃先123と固定刃ア
ーム117との接圧力が高くなり、切断能力が高まる。
【0045】図12は、本発明の第6の実施の形態に係
るテープディスペンサーの全体構造を説明する斜視図で
ある。このテープディスペンサー131は、図1のテー
プディスペンサーと同様の構造であるが、固定刃アーム
133の外面と移動刃アーム135の外面に、リング状
のハンドル137が設けられている。これらのハンドル
137に指を通すと、各アームの開閉操作を安定して行
うことができる。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、安全で、切断線が直線状のテープディスペン
サーを提供することができる。さらに、切断及びテープ
の引き出しが容易で、簡易な構造のテープディスペンサ
ーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るテープディス
ペンサーの全体構造を説明する図であり、図1(A)は
斜視図、図1(B)は側面図である。
【図2】図1のテープディスペンサーの刃先部の構造を
詳細に説明する図であり、図2(A)は両刃の接触状態
を示す側面図、図2(B)は固定刃の平面図である。
【図3】一連のテープ切断作用を説明する側面図及び正
面図である。
【図4】テープディスペンサーの一連の使用手順を説明
する図である。
【図5】テープディスペンサーの一連の使用手順を説明
する図である。
【図6】テープディスペンサーの固定刃の形状の変形例
を説明する正面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るテープディス
ペンサーの構造を説明する図であり、図7(A)は全体
の斜視図、図7(B)は全体の側面図、図7(C)は固
定刃アームの刃先の拡大側面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係るテープディス
ペンサーの構造を説明する図であり、図8(A)は全体
の斜視図、図8(B)は全体の側面図、図8(C)は固
定刃アームの刃先の拡大側面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係るテープディス
ペンサーの構造を説明する図であり、図9(A)は全体
の斜視図、図9(B)は全体の側面図、図9(C)は固
定刃アームの刃先の拡大側面図である。
【図10】図9のテープディスペンサーの固定刃アーム
の先端付近の分解斜視図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態に係るテープディ
スペンサーの構造を説明する図であり、図11(A)は
全体の側面図、図11(B)は固定刃アームの刃先の拡
大側面図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態に係るテープディ
スペンサーの全体構造を説明する斜視図である。
【図13】シート切断装置の切断作用を模式的に説明す
る図であり、図13(A)は切断前、図13(B)は切
断後を示す。
【符号の説明】
1、31、51、71、111、131 テープディス
ペンサー 3、33、53、73、113 ロール 5、35、55、75、115 本体 6 側板 7、37、57、77、117 固定刃アーム 9、39、59、79、119 移動刃アーム 11 ハブ 13 固定刃 15 蝶番 17 刃先 19 刃先案内部 21 刃先 23 突起 41 空間 43 固定刃 45 固定刃 47 突起 49 刃先案内部 61 蝶番 63 ばね 81 固定刃組み立て 83 スリット 85 スライド部材 87 ばね 89 傾斜面 91 延長部 93 刃先 95 刃先案内部 97 突起 99 突起 101 プレート 103 ビス 121 刃先案内部 123 刃先 133 固定刃アーム 135 移動刃ア
ーム 137 ハンドル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着テープのロールを回動可能に保持す
    るロール保持部材と、 該ロール保持部材から延出し先端に固定刃を有する固定
    刃アームと、 前記ロール保持部材にスイング可能に取り付けられた先
    端に移動刃を有する移動刃アームと、を具備し、 前記固定刃又は移動刃の少なくとも一方の刃先の近傍
    に、他方の刃先が摺動して前記一方の刃先へと案内され
    る刃先案内部が付設されており、 前記移動刃アームをスイングさせることにより、前記移
    動刃が軌跡円を描いて前記固定刃に接近し、まず前記刃
    先案内部で刃が接触し、さらなる移動刃アームスイング
    動作による両刃の圧接スライド動作により、前記ロール
    から巻き出したテープを切断することを特徴とするテー
    プディスペンサー。
  2. 【請求項2】 前記固定刃近傍のアーム基端側に、前記
    テープの巻き出し先端部を付着させておくとともに、前
    記移動刃アームのスイングストッパーとなる突起が形成
    されていることを特徴とする請求項1記載のテープディ
    スペンサー。
  3. 【請求項3】 前記固定刃又は移動刃の一方の刃先が、
    前記テープの幅方向に対して傾斜した切刃部と、該切刃
    部の幅方向側端に突設された刃先案内部と、を備え、 前記固定刃又は移動刃の他方の刃先の切刃が前記テープ
    の幅方向にほぼ沿っていることを特徴とする請求項1又
    は2記載のテープディスペンサー。
  4. 【請求項4】 前記固定刃アームの先端部が前記アーム
    基端側にUターンするように曲げられており、 該湾曲部側から先端にかけて、前記刃先案内部と切刃部
    とが順に配置されていることを特徴とする請求項1、2
    又は3記載のテープディスペンサー。
  5. 【請求項5】 前記固定刃又は移動刃を互いに圧接させ
    るように付勢する別途の付勢部材を具備することを特徴
    とする請求項1〜4いずれか1項に記載のテープディス
    ペンサー
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