JP2003164186A - モータ駆動装置 - Google Patents

モータ駆動装置

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JP2003164186A
JP2003164186A JP2001357392A JP2001357392A JP2003164186A JP 2003164186 A JP2003164186 A JP 2003164186A JP 2001357392 A JP2001357392 A JP 2001357392A JP 2001357392 A JP2001357392 A JP 2001357392A JP 2003164186 A JP2003164186 A JP 2003164186A
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JP2001357392A
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Ryuzo Mototsugu
龍造 本告
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチング素子に直流電力を供給する電源
として簡単な構成の非絶縁電源を用いた場合でも、確実
にスイッチング素子を保護できるモータ駆動装置を提供
する。 【解決手段】 パルス幅変調信号に応じてスイッチング
素子5a,5bをオンオフすることにより電流信号を生
成し、該電流信号を駆動対象のモータ23に出力するモ
ータ駆動装置22において、整流ダイオード3aおよび
出力コンデンサ3cを有し、交流電力を直流電力に変換
すると共に該直流電力をスイッチング素子5a,5bに
供給する非絶縁電源33と、非絶縁電源に対する交流電
力の供給路を断続するメーク接点2aを含む電磁リレー
32と、メーク接点が供給路を遮断する開状態に切り替
えられたときに、出力コンデンサ3cの電荷を放出する
放電手段34,2bとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータを駆動する
モータ駆動装置に関し、特に、半導体製造技術のように
位置決め精度の厳しい条件下での使用に好適なモータ駆
動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パルス幅変調(PWM)方式の
モータ駆動装置が知られている。このモータ駆動装置
は、例えば、半導体素子や液晶デバイスなどの製造工程
で使用される露光装置に搭載され、ウエハ(露光対象)や
レチクル(マスク)などを移動させるステージのモータ駆
動に用いられる。
【0003】周知のように、PWM方式のモータ駆動装
置は、PWM信号に応じてスイッチング素子をオンオフ
することにより電流信号を生成し、得られた電流信号を
モータに出力して、このモータを駆動する装置である。
また、PWM方式のモータ駆動装置では、上記スイッチ
ング素子に直流電力を供給する電源として、一般に、ス
イッチングレギュレータ方式などの絶縁電源が用いられ
ている。この絶縁電源は、入出力が絶縁された安定化電
源であり、入力側の交流電力を所望の直流電力に変換し
て、変換後の直流電力を出力側に接続された上記のスイ
ッチング素子に供給する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
絶縁電源をスイッチング素子の電源として用いたモータ
駆動装置では、駆動対象のモータの大出力化や高精度化
に伴い、モータに出力するべき電流信号が増大すると、
スイッチング素子に供給する直流電力も増大させなけれ
ばならず、これに対応するために、絶縁電源が大型化す
ると共に価格も向上していた。さらに、モータ駆動装置
において絶縁電源が占める容積や価格の割合は高く、絶
縁電源が大型化,高価格化した分だけ、モータ駆動装置
も大型化し、価格も向上してしまう。
【0005】そこで近年、上記の絶縁電源に代えて、整
流ダイオードと出力コンデンサとで構成された簡単な構
成の非絶縁電源を用い、モータ駆動装置の小型化や低価
格化を図ることが検討されている。しかし、非絶縁電源
は、入出力が絶縁されていないため、出力コンデンサに
蓄積されたエネルギーでスイッチング素子を破壊してし
まうことがあった。
【0006】本発明の目的は、スイッチング素子に直流
電力を供給する電源として簡単な構成の非絶縁電源を用
いた場合でも、確実にスイッチング素子を保護できるモ
ータ駆動装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、パルス幅変調信号に応じてスイッチング素子をオン
オフすることにより電流信号を生成し、該電流信号を駆
動対象のモータに出力するモータ駆動装置において、整
流ダイオードおよび出力コンデンサを有し、交流電力を
直流電力に変換すると共に該直流電力を前記スイッチン
グ素子に供給する非絶縁電源と、前記非絶縁電源に対す
る前記交流電力の供給路を断続するメーク接点を含む電
磁リレーと、前記メーク接点が前記供給路を遮断する開
状態に切り替えられたときに、前記出力コンデンサの電
荷を放出する放電手段とを備えたものである。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のモータ駆動装置において、前記放電手段が、前記出力
コンデンサの両端に直列接続された放電用抵抗と放電用
スイッチとで構成され、前記電磁リレーが、前記メーク
接点とは開閉状態が逆のブレーク接点を含み、前記ブレ
ーク接点が、前記放電用スイッチとして用いられるもの
である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
形態を詳細に説明する。本発明の実施形態は、請求項
1,請求項2に対応する。本実施形態のモータ駆動装置
について詳細に説明する前に、このモータ駆動装置を組
み込んだステージ装置および露光装置について、その全
体構成を簡単に説明しておく。
【0010】露光装置10には、図1に示すように、露
光対象となる半導体ウエハ12を載置するステージ11
と、このステージ11を制御するステージ制御部15と
が設けられる。また、ステージ11の上方には投影光学
系13が設けられ、投影光学系13の上方にはレチクル
ステージ13bが設けられる。レチクルステージ13b
は、レチクル13aを載置するものである。
【0011】さらに、露光装置10には、レチクルステ
ージ13bを制御するステージ制御部16と、TTR
(スルー・ザ・レチクル)タイプの位置測定部14a,1
4bと、TTL(スルー・ザ・レンズ)タイプの位置測定
部14c,14dと、オフ・アクシスタイプの位置測定
部14e,14fとが設けられている。位置測定部14
a,14bは、レチクル13aと投影光学系13とを介
して、レチクル13a上のマークとステージ11側のア
ライメントマークとを重ねて観察するものである。位置
測定部14c,14dは、投影光学系13を介して、ス
テージ11側のアライメントマークを観察するものであ
る。位置測定部14e,14fは、投影光学系13など
を介さずに、ステージ11側のアライメントマークを直
接観察するものである。
【0012】また、露光装置10には、ステージ制御部
15,16を独立に制御する位置制御部21と、位置制
御部21に対してステージ11,レチクルステージ13
bの目標位置情報を出力する上位の制御部(不図示)とが
設けられる。位置制御部21は、位置測定部14a〜1
4fからの現在位置情報と、上位の制御部(不図示)から
の目標位置情報とに基づいて、ステージ11を目標位置
に移動する際の速度や位置精度を決定し、これを実現す
るために必要なモータ推力(後述するモータ23への要
求推力)を決定する。
【0013】そして、位置制御部21は、上記のように
決定したモータ推力(モータ23への要求推力)に基づ
いて、ウエハ位置制御用の入力電圧信号を生成し、これ
をステージ制御部15に出力する。なお、位置制御部2
1からステージ制御部15には、ウエハ位置制御用の入
力電圧信号の他、イネーブル信号(ENA)も出力され
る。
【0014】さらに、位置制御部21は、上記した現在
位置情報と目標位置情報とに基づいて、レチクルステー
ジ13bを目標位置に移動する際の速度および位置精度
を決定し、これを実現するために必要なモータ推力(後
述するモータ26への要求推力)を決定する。
【0015】そして、位置制御部21は、上記のように
決定したモータ推力(モータ26への要求推力)に基づ
いて、レチクル位置制御用の入力電圧信号を生成し、こ
れをステージ制御部16に出力する。なお、位置制御部
21からステージ制御部16には、レチクル位置制御用
の入力電圧信号の他、イネーブル信号(ENA)も出力
される。
【0016】また、ステージ制御部15は、ステージ1
1用のモータ駆動装置22と、モータ23と、位置決め
機構24とで構成されている。ステージ11用のモータ
駆動装置22は、上記した位置制御部21からの入力電
圧信号(モータ23への要求推力を表す信号)に略比例し
た出力電流信号を生成するPWM方式のモータ駆動装置
であり(詳細は後述する)、生成した出力電流信号に基づ
いてモータ23を駆動する。そして、位置決め機構24
は、このモータ23を動力源としてステージ11を2次
元方向に駆動し、半導体ウエハ12の位置決めを行う。
【0017】一方、ステージ制御部16は、レチクルス
テージ13b用のモータ駆動装置25と、モータ26
と、位置決め機構27とで構成されている。レチクルス
テージ13b用のモータ駆動装置25は、上記した位置
制御部21からの入力電圧信号(モータ26への要求推
力を表す信号)に略比例した出力電流信号を生成するP
WM方式のモータ駆動装置であり(詳細は後述する)、生
成した出力電流信号に基づいてモータ26を駆動する。
そして、位置決め機構27は、このモータ26を動力源
としてレチクルステージ13bを2次元方向に駆動し、
レチクル13aの位置決めを行う。
【0018】なお、位置制御部21からステージ制御部
15,16に各々出力されるイネーブル信号(ENA)
は、モータ駆動装置22,25を駆動可能状態にするた
めの指令信号である。また、このイネーブル信号がディ
セーブルになったときは、モータ駆動装置22,25を
準備状態にするための指令となる。
【0019】上記のように構成された露光装置10は、
半導体ウエハ12用のステージ11とレチクル13a用
のレチクルステージ13bとが独立に移動可能なため、
走査型にも固定型にも用いることができる。さて次に、
上記したステージ11用のモータ駆動装置22、および
レチクルステージ13b用のモータ駆動装置25につい
て、図2を用いて詳細に説明する。図2は、モータ駆動
装置22,25の内部構成を示すブロック図である。
【0020】モータ駆動装置22,25は、サーキット
ブレーカー31と、コンタクタ32と、大出力の非絶縁
電源33と、放電用抵抗34と、スイッチング回路35
と、平滑回路36と、検出用抵抗37と、制御回路38
と、小出力の制御回路用電源39とで構成されている。
まず初めに、サーキットブレーカー31,小出力の制御
回路用電源39,制御回路38について順に説明し、そ
の後で、コンタクタ32,大出力の非絶縁電源33,スイ
ッチング回路35,平滑回路36,検出用抵抗37につい
て順に説明し、最後に放電用抵抗34について説明す
る。
【0021】サーキットブレーカー31は、モータ駆動
装置22,25のメインスイッチであり、外部の主電源
(3相200Vの交流電源)からモータ駆動装置22,
25に対して交流電力を供給するときに、手動操作で閉
状態(オン)となる。また、異常な電流が流れた時には自
動的に開状態(オフ)となる。小出力の制御回路用電源3
9は、スイッチングレギュレータ方式などの絶縁電源で
あり、サーキットブレーカー31が閉状態になると、主
電源の交流電力(AC200V)を所望の直流電力(DC2
4V)に変換して、変換後の直流電力を制御回路38に
供給する。
【0022】ただし、制御回路用電源39による変換後
の直流電力が所望の電圧値(DC24V)となるまでに
は、サーキットブレーカー31が閉状態になったタイミ
ングから一定の時間を要する。
【0023】また逆に、サーキットブレーカー31が閉
状態から開状態になると、制御回路用電源39が制御回
路38に供給する直流電力の電圧値は、図3(a)に示す
ように、DC24Vから徐々に降下していく。このような
制御回路用電源39は、スイッチングレギュレータ方式
などの絶縁電源であるが、小出力(DC24V)であるた
め、小型で低価格なものを用いることができる。
【0024】制御回路38は、制御回路用電源39から
供給される直流電力が一定の電圧値(例えば15V)以
上のとき、正常に動作可能である。この制御回路38
(図2)には、上記した位置制御部21からイネーブル
信号(ENA)が入力される。既に説明したように、イ
ネーブル信号は、モータ駆動装置22,25を駆動可能
状態にするための指令信号である。イネーブル信号が入
力されると、制御回路38は、コンタクタ32を制御し
てメーク接点2a(後述する)を閉状態とする。これに
より、モータ駆動装置22,25は駆動可能状態とな
る。
【0025】また、制御回路38には、上記の位置制御
部21から入力電圧信号が入力される。既に説明したよ
うに、入力電圧信号は、モータ23,26への要求推力
を表す信号である。さらに、制御回路38には、検出用
抵抗37(後述する)における電圧降下に応じた電流検
出信号が入力される。この電流検出信号は、モータ2
3,26が実際に発生させる推力を表す信号である。
【0026】制御回路38は、入力電圧信号の振幅(要
求推力の大きさ)と電流検出信号の振幅(実際の推力の大
きさ)との差分に基づいて誤差信号を生成し、この誤差
信号と基準信号(三角波信号または鋸波信号)との比較に
よりPWM信号を生成する。PWM信号は、デューティ
比(HレベルとLレベルとの割合)が誤差信号の振幅に応
じて変調されたものである。そして、制御回路38は、
PWM信号に応じて、スイッチング回路35のスイッチ
ング素子5a,5b(後述する)を交互に導通制御す
る。
【0027】なお、制御回路38は、(1)イネーブル信
号がディセーブルになったとき、または、(2)入力電圧
信号の振幅(要求推力の大きさ)が0になったとき、また
は、(3)サーキットブレーカー31が開状態になったと
きに、コンタクタ32を制御してメーク接点2a(後述
する)を開状態とする。これにより、モータ駆動装置2
2,25は準備状態となる。
【0028】さて、コンタクタ32は、メーク(make)接
点2aとブレーク(break)接点2bとリレーコイル2c
とで構成された電磁リレーである。また、リレーコイル
2cには、上記の制御回路38が接続されている。ちな
みに、制御回路38は、モータ駆動装置22,25を駆
動可能状態とするために、コンタクタ32のリレーコイ
ル2cに対して電流を供給する。また、モータ駆動装置
22,25を準備状態とするために、リレーコイル2c
に対する電流の供給を停止する。
【0029】そして、制御回路38からリレーコイル2
cに電流が供給されているときは、メーク接点2aが閉
状態,ブレーク接点2bが開状態となっている。この状
態をコンタクタ32の準安定状態という。また、リレー
コイル2cに対する電流の供給が停止されているとき
は、メーク接点2aが開状態,ブレーク接点2bが閉状
態となっている。この状態をコンタクタ32の安定状態
という。
【0030】コンタクタ32が準安定状態のとき、コン
タクタ32の後段に接続された非絶縁電源33(後述す
る)には、メーク接点2a,サーキットブレーカー31
(何れも閉状態)を介して、外部の主電源(3相200
Vの交流電源)から交流電力が実際に供給される。そし
て、モータ駆動装置22,25は駆動可能状態となる。
また、コンタクタ32が安定状態のとき、メーク接点2
aの開状態によって、非絶縁電源33に対する主電源
(3相200Vの交流電源)からの交流電力の供給路が
遮断されたことになる。そして、モータ駆動装置22,
25は準備状態となる。
【0031】なお、コンタクタ32のブレーク接点2b
は、メーク接点2aとは開閉状態が逆であり、コンタク
タ32が準安定状態(モータ駆動装置が駆動可能状態)
のときに開状態となり、コンタクタ32が安定状態(モ
ータ駆動装置が準備状態)のときに閉状態となる。この
ブレーク接点2bは、放電用スイッチとして用いられる
(詳細は後述する)。
【0032】大出力の非絶縁電源33は、整流ダイオー
ド3aと力率改善チョークコイル3bと出力コンデンサ
3cとで構成され、その入力側と出力側とが絶縁されて
いない簡単な構成の電源である。出力コンデンサ3c
は、リップルの低減を主な目的として設けられる。な
お、非絶縁電源33にラインフィルタやヒューズを設け
てもよい。
【0033】この非絶縁電源33は、コンタクタ32が
準安定状態(モータ駆動装置が駆動可能状態)となり、
メーク接点2aが閉状態になると、主電源の交流電力
(AC200V)を所望の直流電力(高電圧HVのDC28
0V)に変換して、変換後の直流電力をスイッチング回
路35に供給する。スイッチング回路35は、スイッチ
ング素子5a,5bにて構成される。スイッチング素子
5a,5bは、MOSFETスイッチング素子またはI
GBTスイッチング素子である。スイッチング素子5
a,5bのゲートは、各々、制御回路38に接続されて
いる。ちなみに、制御回路38は、上述したPWM信号
に応じて、スイッチング素子5a,5bを交互に導通制
御する。
【0034】このため、PWM信号がHレベルのときに
は、一方のスイッチング素子5aが導通状態(オン),他
方のスイッチング素子5bが非導通状態(オフ)となり、
逆に、PWM信号がLレベルのときには、一方のスイッ
チング素子5aが非導通状態,他方のスイッチング素子
5bが導通状態となる。そして、スイッチング素子5a
が導通状態のときに、このスイッチング素子5aから平
滑回路36に向けて電流が流れ、逆に、スイッチング素
子5bが導通状態のときは、平滑回路36からスイッチ
ング素子5bに向けて電流が流れる。その結果、制御回
路38にて生成されたPWM信号は、スイッチング回路
35に供給される直流電力(高電圧HVのDC280V)
によって電力増幅される。
【0035】平滑回路36は、コイル6aとコンデンサ
6bとで構成されたローパスフィルタ(LPF)であ
る。平滑回路36は、上記の電力増幅されたPWM信号
を平滑化すると共に、PWM信号の基本周波数成分およ
び高調波成分を除去し、出力電流信号を生成する回路で
ある。平滑回路36からの出力電流信号は、微小な検出
用抵抗37を介して、モータ23,26に供給される。
そして、モータ23,26では、モータ駆動装置22,2
5から得られる出力電流信号に応じて、実際に推力を発
生させる。なお、モータ23,26に供給される出力電
流信号は、検出用抵抗37を介して制御回路38にフィ
ードバックされ、上記した誤差信号の生成に用いられ
る。
【0036】最後に、放電用抵抗34について説明す
る。放電用抵抗34は、上記したコンタクタ32のブレ
ーク接点2bと直列に接続されている。放電用抵抗34
とブレーク接点2bとを総じて放電回路(34,2b)と
いう。放電回路(34,2b)は請求項の「放電手段」に
対応する。放電回路(34,2b)は、非絶縁電源33の
出力コンデンサ3cの両端に接続されている。このた
め、ブレーク接点2bが閉状態のときには、ブレーク接
点2bと放電用抵抗34と出力コンデンサ3cとからな
る閉回路が形成され、出力コンデンサ3cの電荷が放電
用抵抗34を介して放出される。逆に、ブレーク接点2
bが開状態であれば、出力コンデンサ3cの電荷はその
まま保持される。すなわち、ブレーク接点2bは、放電
用スイッチとして機能する。
【0037】既に説明したように、ブレーク接点2bが
閉状態となるのは、コンタクタ32が安定状態(モータ
駆動装置が準備状態)のときであり、メーク接点2aは
開状態となっている。また、ブレーク接点2bが開状態
となるのは、コンタクタ32が準安定状態(モータ駆動
装置が駆動可能状態)のときであり、メーク接点2aは
閉状態となっている。
【0038】したがって、モータ駆動装置22,25が
駆動可能状態のときには、非絶縁電源33からスイッチ
ング回路35に対し、安定した直流電力(高電圧HVの
DC280V)が供給される。そして、制御回路38から
のPWM信号に応じてスイッチング素子5a,5bが交
互に導通制御されると、このPWM信号が電力増幅され
て、モータ23,26に対する出力電流信号が生成され
る。この出力電流信号は、位置制御部21から制御回路
38への入力電圧信号(モータ23,26への要求推力)
に略比例した信号である。
【0039】このため、モータ23,26が出力電流信
号に応じて実際に発生させる推力は、位置制御部21か
らの入力電圧信号(モータ23,26への要求推力)に略
一致した大きさとなる。その結果、モータ23,26を
動力源として駆動されるステージ11,レチクルステー
ジ13bの速度も、位置制御部21が現在位置情報と目
標位置情報とに基づいて決定した速度と略一致すること
になる。
【0040】一方、制御回路38は、(1)イネーブル信
号がディセーブルになったとき、または、(2)入力電圧
信号の振幅(要求推力の大きさ)が0になったとき、また
は、(3)サーキットブレーカー31が開状態になったと
きに、モータ駆動装置22,25を準備状態とするた
め、コンタクタ32のリレーコイル2cに対する電流の
供給を停止する。
【0041】これにより、コンタクタ32は安定状態に
切り替えられ、メーク接点2aは開状態,ブレーク接点
2bは閉状態となる。その結果、ブレーク接点2bと放
電用抵抗34と非絶縁電源33の出力コンデンサ3cと
からなる閉回路が形成され、出力コンデンサ3cの電荷
が放電用抵抗34を介して放出される。出力コンデンサ
3cの放電は、出力コンデンサ3cの容量と放電用抵抗
34の抵抗値との積に応じた時定数で進行していく。そ
して、出力コンデンサ3cの放電が進行するにつれて、
出力コンデンサ3cの両端の電圧値は、図3(b)に示す
ように、高電圧HVのDC280Vから徐々に降下する。
【0042】ここで、上記(3)のように、サーキットブ
レーカー31が開状態になったとき(停電などの緊急停
止時)には、制御回路用電源39から制御回路38に供
給される直流電力の電圧値も、図3(a)に示すように、
DC24Vから徐々に降下してしまう。そして、制御回路
用電源39から制御回路38に供給される直流電力が、
制御回路38の正常な動作を保証する電圧値V1(例え
ば15V)以下になると、制御回路38の動作は不安定
となり(ダウン状態)、スイッチング素子5a,5bの
ゲートに対して予測できない不確定の電圧を印加してし
まう、すなわち、スイッチング素子5a,5bを同時に
導通状態にしてしまうことがある。
【0043】さらに、このとき未だ、非絶縁電源33の
出力コンデンサ3cに多くの電荷が残っていて、出力コ
ンデンサ3cの両端の電圧値(図3(b))が充分に降下
していないと、出力コンデンサ3cに蓄積されたエネル
ギーでスイッチング素子5a,5bを破壊してしまう可
能性がある。したがって、サーキットブレーカー31が
開状態になってから、制御回路38がダウン状態となる
までに掛かる時間T1(図3(a))を考慮して、非絶縁
電源33の出力コンデンサ3cが放電する際の時定数を
決定することが好ましい。
【0044】つまり、上記の時間T1内に、非絶縁電源
33の出力コンデンサ3cの両端の電圧値(図3(b))
が、スイッチング素子5a,5bを破壊する可能性のな
い安全な電圧値V2より小さくなるように、非絶縁電源
33の出力コンデンサ3cの放電の時定数を決定する。
放電の時定数は、出力コンデンサ3cの容量と放電用抵
抗34の抵抗値との積に応じて決まるため、時定数の決
定とは、放電用抵抗34の抵抗値の決定に他ならない。
【0045】このようにして放電用抵抗34の抵抗値を
決定することで、停電などの緊急停止時にサーキットブ
レーカー31が開状態になっても、制御回路38がダウ
ン状態となるまでの時間T1内に、非絶縁電源33の出
力コンデンサ3cの電圧値を安全な電圧値V2より小さ
くすることができる。したがって、本実施形態のモータ
駆動装置22,25では、ダウン状態となった後の制御
回路38からスイッチング素子5a,5bのゲートに対
して予測できない不確定の電圧が印加された場合でも、
スイッチング素子5a,5bが破壊することはない。
【0046】さらに、サーキットブレーカー31が開状
態から閉状態に切り替えられたとき、制御回路用電源3
9による変換後の直流電力が所望の電圧値(DC24V)
となるまでには一定の時間を要し、制御回路38の正常
な動作を保証する電圧値V1以下であれば、制御回路3
8からスイッチング素子5a,5bのゲートに対して予
測できない不確定の電圧を印加してしまう可能性があ
る。
【0047】しかし、本実施形態のモータ駆動装置2
2,25では、サーキットブレーカー31が開状態から
閉状態に切り替えられたときに、非絶縁電源33の出力
コンデンサ3cに電圧値V2以上とする電荷が残ってい
ないため、制御回路38からスイッチング素子5a,5
bのゲートに対して予測できない不確定の電圧が印加さ
れた場合でも、スイッチング素子5a,5bが破壊する
ことはない。
【0048】なお、上記した実施形態では、コンタクタ
32のブレーク接点2bを放電用スイッチとして用いた
が、ブレーク接点2bとは別に放電用スイッチを設けて
もよい。この場合にも、放電用スイッチは、放電用抵抗
34と直列接続される。また、放電用スイッチの開閉制
御は、コンタクタ32の開閉制御に同期させて行うこと
が好ましい。
【0049】また、上記した実施形態では、モータ2
3,26への出力電流信号をフィードバックして入力電
圧信号(モータ23,26への要求推力)に近づける例
を説明したが、フィードバック回路は必ずしも必要では
ない。この場合、出力電流制御の精度は低下するが、装
置の簡略化を図ることができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のモータ駆
動装置によれば、スイッチング素子の電源として簡単な
構成の非絶縁電源を用いた場合でも、確実にスイッチン
グ素子を保護できるため、装置の小型化や低価格化と共
に信頼性の向上も図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】露光装置10の全体構成を示す図である。
【図2】モータ駆動装置22,25の全体構成を示す図
である。
【図3】制御回路用電源39の出力電圧(a)および非絶
縁電源33の出力電圧(b)の時間変化を示す図である。
【符号の説明】
10 露光装置 11 ステージ 12 半導体ウエハ 13a レチクル 13b レチクルステージ 14a〜14f 位置測定部 15,16 ステージ制御部 21 位置制御部 22,25 モータ駆動装置 23,26 モータ 24,27 位置決め機構 31 サーキットブレーカー 32 コンタクタ 2a メーク接点 2b ブレーク接点 2c リレーコイル 33 非絶縁電源 3a 整流ダイオード 3b 力率改善チョークコイル 3c 出力コンデンサ 34 放電用抵抗 35 スイッチング回路 36 平滑回路 37 検出用抵抗 38 制御回路 39 制御回路用電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H007 AA06 BB06 CA02 CB02 CB05 DA05 DC02 EA13 GA08 5H560 AA10 DC12 EB01 JJ01 RR10 SS04 SS07 UA05 XA02 XA12 5H576 AA17 BB06 CC05 DD07 EE15 GG01 GG04 HA03 HA04 HA10 HB02 LL22 LL42 MM01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス幅変調信号に応じてスイッチング
    素子をオンオフすることにより電流信号を生成し、該電
    流信号を駆動対象のモータに出力するモータ駆動装置に
    おいて、 整流ダイオードおよび出力コンデンサを有し、交流電力
    を直流電力に変換すると共に該直流電力を前記スイッチ
    ング素子に供給する非絶縁電源と、 前記非絶縁電源に対する前記交流電力の供給路を断続す
    るメーク接点を含む電磁リレーと、 前記メーク接点が前記供給路を遮断する開状態に切り替
    えられたときに、前記出力コンデンサの電荷を放出する
    放電手段とを備えたことを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のモータ駆動装置におい
    て、 前記放電手段は、前記出力コンデンサの両端に直列接続
    された放電用抵抗と放電用スイッチとで構成され、 前記電磁リレーは、前記メーク接点とは開閉状態が逆の
    ブレーク接点を含み、 前記ブレーク接点は、前記放電用スイッチとして用いら
    れることを特徴とするモータ駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4801779B2 (ja) * 2007-12-14 2011-10-26 三菱重工業株式会社 風力発電装置
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