JP2003160588A - オレフィン重合のためのバナジウム−イミド−ホスホランイミネート−錯体 - Google Patents

オレフィン重合のためのバナジウム−イミド−ホスホランイミネート−錯体

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JP2003160588A
JP2003160588A JP2002236553A JP2002236553A JP2003160588A JP 2003160588 A JP2003160588 A JP 2003160588A JP 2002236553 A JP2002236553 A JP 2002236553A JP 2002236553 A JP2002236553 A JP 2002236553A JP 2003160588 A JP2003160588 A JP 2003160588A
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アルント−ローゼナウ ミヒャエル
Martin Hoch
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Jorg Sundermeyer
ズンダーマイアー イェルク
Jennifer Kipke
キプケ ジェニファー
Martin Lemke
レムケ マーティン
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 オレフィン重合のための高い活性を有する触
媒の提供。 【解決手段】 式(I)で示される新規バナジウム−イ
ミノ−ホスホランイミネート錯体と、アルミニウムアル
キル、アルミニウムアルキルハロゲン化物等の有機金属
化合物との組み合わせ物が、オレフィン重合のための高
い活性触媒を形成することが見出された。 R−N=VCl(NPR) (I) (RはC〜C10−アルキル基、C〜C14−アリ
ール基等)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バナジウム−イミ
ド−ホスホランイミネート化合物、およびバナジウム−
イミド−ホスホランイミネート化合物を含有する組成物
に関し、その際、組成物はオレフィンの重合、特にはエ
チレン/プロピレンまたはエチレン/α−オレフィン共
重合およびこれらモノマーとジエンとの三元共重合のた
めの触媒として、特に適している。
【0002】
【従来の技術】遷移金属−イミド錯体、特にバナジウム
のイミド錯体は、文献から公知である
【0003】
【外1】
【0004】EP−A2−0518415では、バナジ
ウム−イミドアリール錯体 R−N=VXが記載され
ており、その際、Xは単結合リガンドであり、かつ、E
PDMの製造におけるその使用を記載しており、その
際、ジエンの改善された混入は、VOClに基づく触
媒との比較において達成された。しかしながら、これら
の触媒は、VOClと比較して著しく低い活性を示
す。
【0005】EP−A1−0532098では、アリー
ル基のオルト位で置換されたバナジウム−イミドアリー
ル錯体、および低いAI/V比でのオレフィンの重合の
ための触媒としての使用が記載されている。高いA/I
比においては、VOClに基づく触媒と比較して、著
しく減少した触媒活性を有する同一の生成物が得られて
いる。
【0006】WO−94/14854−A1では、EP
DMの製造のための高い活性を有する触媒としてのバナ
ジウム−イミドアリールアミドが記載されており、その
際、ジアルキル置換されたアリール基は再度好ましくは
イミド中で使用されている。
【0007】σ−結合リガンドとは対照的に、たとえ
ば、前記化合物中でイミド基、ホフホランイミネート基
に加えて存在するものは、多電子供与体(multi-electr
on donors)として作用することができ、したがって、
より大きい電子密度が中心原子へ移動する(A.W. Johns
on et al. “Ylides and Imines of Phosphorous”, J.
Wiley & Sons (1993), K. Dehnicke et al. Coord. Che
m. Rev. 182 (1999), 19-65)。
【0008】バナジル−ホスホランイミネート錯体は、
最初に、Choukrounら(Trans. Met. Chem. 4
(1979), 249)によって記載されている。これらは、V
oCl(NPPh)、VOCl(NPPh
よびVCl(NPPh を合成する。Roesk
yら(H.W. Rockey et al.; Z. Naturforsch. 44b (198
9), 35; H.W. Roesky, et al. Inorg. Chem. 32 (199
3), 5102-5104)は、VOCl(NPPhNSMe
O)およびVOF(NPPh)の合成を記載して
いる。
【0009】WO00/05237では、オレフィンの
重合のための触媒として、ホスホランイミネートリガン
ドを有する遷移金属錯体の使用が記載されている。単一
のアルミニウムアルキルでの活性化は、“比較的弱い”
と記載されており、かつアルミノキサンまたは“イオン
活性化剤”、たとえば、トリチルテトラキス(ペンタフ
ルオロフェニル)ボラートでの活性化は、著しく良好で
あるとして記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、オレ
フィン重合のための高い活性を有する触媒である。
【0011】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、新規バ
ナジウム−イミノ−ホスホランイミネート錯体と、アル
ミニウムアルキルおよびアルミニウムアルキルハロゲン
化物との組み合わせ物が、オレフィン重合のための高い
活性触媒を形成することが見出された。簡単なアルミニ
ウムアルキルによる活性化は、本質的には、アルモキサ
ンまたはイオン活性化剤での活性化よりも安価である。
安価な高活性触媒は、低い触媒残分でありながらポリマ
ーの経済的な製造を可能にし、したがって、高価な洗浄
工程および精製工程を省くことができる。
【0012】したがって、本発明は、バナジウム−イミ
ド−ホスホランイミネート化合物を提供する。
【0013】好ましいバナジウム−イミド−ホスホラン
イミネート化合物は、一般式: R−N=VCl(NPR) (I) または R−N=VXY(NPR) (II) [式中、RはC〜C10−アルキル基、C〜C14
−アリール基またはC〜C10−ヘテロアリール基を
示し、その際、X、Yはそれぞれ互いに独立して、他の
異なるかまたは同一のモノアニオン性リガンドであり、
この場合、これは、互いにかおよび/またはイミドのR
基またはその置換基と結合していてもよいか、および/
またはイミノホスホランの基R、R、Rにと結合
していてもよいか、あるいは、Xおよび/またはYは、
同様に基R、R、Rおよび好ましい場合には選択
されてもよいR、R、Rを有するイミノホスホラ
ンであり、その際、R、R、Rおよび、場合によ
ってはR、R、R、R、R、Rは互いに独
立して、他の異なるかまたは同一のC〜C10−アル
キル、C〜C14−アリール、C〜C10−アルコ
キシ基であり、この場合、これは、互いにかおよび/ま
たはイミドのR基、またはその置換体と結合していても
よいか、および/またはイミノホスホランの基R、R
、Rと結合していてもよいか、または二者択一的に
は、一つまたはそれ以上のリンの置換基がヘテロ原子H
et、たとえばN、O、Sを介してリンと結合する]に
相当する。
【0014】リンおよび一個または複数個のヘテロ原子
との結合は、単結合および/または二重結合であっても
よく;リンとヘテロ原子との間の二重結合の場合には、
リン中心は、他の一つのみの単結合された置換体を有す
る(イミド基におよびヘテロ原子を介して結合された基
に加えて)。一個または複数個のヘテロ原子は、一つま
たはそれ以上の他の置換基を有しており、この場合、こ
れは、互いに独立して、C〜C10−アルキル、C
〜C14−アリール、C〜C10−アルコキシ基から
選択されてもよい。このような化合物の例は、イミノ−
トリス(ジメチルアミノ)−ホスホラン、イミノ−ビス
(ジメチルアミノ)−フェニル−ホスホラン、イミノ−
(ジメチルアミノ)−ジ(n−ブチル)−ホスホラン、
イミノ−トリス(N−アニリノ)−ホスホラン、イミノ
−トリス(メトキシ)−ホスホラン、イミノ−ジ(メト
キシ)−(n−ブチル)−ホスホラン、イミノ−(アミ
ノ)−ジ(フェニル)−ホスホランである。
【0015】C〜C14−アリールは、炭素原子6個
〜14個を有するすべての単核または多核のアリール基
の意味であることは当業者に公知であり、この場合、こ
れらは、たとえば、フェニル、ナフチル、フルオレニル
である;アリール基は、さらに置換基を有していてもよ
い。適した置換基は、水素、ハロゲン、ニトロ、C
10−アルコキシまたはC〜C10−アルキル、な
らびにC〜C14−シクロアルキルまたはC〜C
14−アリール、たとえば、ブロモフェニル、クロロフ
ェニル、トロイルおよびニトロフェニルである。
【0016】C〜C10−ヘテロアリールは、炭素原
子1個〜10個を有するすべての単核または多核のヘテ
ロ環芳香族化合物の意味であることは当業者に公知であ
り、この場合、これらは、たとえば、チオフェニル、ピ
リジル、フラニル、ピラニル、チアゾイル、ピロリル、
オキサゾリル、イソキサゾリル、ピラゾリル、イミダゾ
リル、1,2,3−チアゾリル、1,2,4−チアゾリ
ル、ベンゾフラニル、チアナフテニル、ジベンゾフラニ
ル、インドリル、ベンズイミダゾリル、インダゾリル、
キノリル、イソキノリルであり;さらに、ヘテロアリー
ルは、他の置換基を有していてもよい。適した置換基は
水素、ハロゲン、ニトロ、C〜C10−アルコキシま
たはC〜C10−アルキル、C〜C10−ヘテロア
リール、ならびにC〜C14−シクロアルキルまたは
〜C14−アリール、たとえば、2,4−ジメチル
フラン−3−イル、N−メチル−2−フェニル−ピロー
ル−4−イルである。
【0017】C〜C10−アルコキシが、炭素原子1
個〜10個を有するすべての直鎖または分枝鎖のアルコ
キシ基の意味であることは当業者に公知であり、この場
合、これらは、たとえば、メトキシ、エトキシ、n−プ
ロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキ
シ、tert−ブトキシ、n−ペントキシ、イソペント
キシ、ネオペントキシおよびヘキシロキシ、ヘプチロキ
シ、オクチロキシ、ノニロキシおよびデシロキシであ
り、この場合、これらの基は、同様に置換されていもよ
い。
【0018】C〜C10−アルキルは、炭素原子1個
〜10個を有するすべての直鎖または分枝鎖のアルキル
基の意味であることは当業者に公知であり、この場合、
これらは、たとえば、メチル、エチル、n−プロピル、
イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブ
チル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチルおよ
びヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニルおよびデシル
であり、この場合、これらの基は、同様に置換されてい
てもよい。適した置換基は、水素、ハロゲン、ニトロ、
ヒドロキシまたはC〜C10−アルキル、ならびにC
〜C14−シクロアルキルまたはC〜C14−アリ
ール、たとえば、ベンゾイル、トリメチルフェニル、エ
チルフェニル、クロロメチル、クロロエチルおよびニト
ロメチルである。
【0019】C〜C14−シクロアルキルは、炭素原
子6個〜14個を有するすべての単核または多核のシク
ロアルキル基の意味であることは当業者に公知であり、
この場合、これらは、たとえば、シクロヘキシル、シク
ロヘプチル、シクロオクチルおよびシクロノニルである
か、または部分的にかまたは完全に水素化されたフルオ
レニルであり、この場合、これらの基は、同様に置換さ
れていてもよい。適した置換基は、水素、ハロゲン、ニ
トロ、C〜C10−アルコキシまたはC〜C10
アルキル、ならびにC〜C12−シクロアルキルまた
はC〜C12−アリールであり、たとえば、メチルシ
クロヘキシル、クロロシクロヘキシルおよびニトロシク
ロヘキシルである。
【0020】すでに示したように、モノアニオン性リガ
ンドはさらに、キレート化リガンドの形で、互いにかお
よび/またはイミドと結合していてもよい。
【0021】勿論、さらに他の中性リガンド、たとえ
ば、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、
ホスフィン、ジホスフィン、イミン、ジイミンを、バナ
ジウム−イミド−ホスホランイミネート化合物のリガン
ド構造中に導入することも可能である。これらの中性リ
ガンドを含有する化合物が、本発明に含まれることは明
白である。さらに、これらの中性リガンドは、イミド基
の置換基および/またはホスホランイミネート基の置換
基および/または基X、Yと結合されていてもよい。
【0022】好ましいモノアニオンリガンドはハロゲ
ン、C〜C10−アルコキシ、C〜C14−アリー
ルオキシおよびアミド基である。ハロゲンおよびC
14−アリールオキシ基はさらに好ましい。
【0023】本発明によるバナジウム−イミド−ホスホ
ランイミネート化合物の好ましい構造は以下の通りであ
る:
【0024】
【化2】
【0025】さらに、本発明は、バナジウム−イミド−
ホスホランイミネート化合物およびIUPAC1985
による元素周期律表の第1族、第2族、第12族または
第13族のオルガノ金属化合物を含有する組成物を提供
し、この場合、少なくとも一つの炭化水素基は、直接的
に、炭素原子を介して金属原子と結合している。
【0026】好ましいオルガノ金属化合物は、アルミニ
ウム、ナトリウム、リチウム、亜鉛およびマグネシウム
の化合物である。アルミニウムの化合物がさらに好まし
い。
【0027】金属原子と結合した炭化水素基は、好まし
くはC〜C10−アルキル基である。例は、アミルナ
トリウム、ブチルリチウム、ジエチル亜鉛、ブチルマグ
ネシウムクロリド、ジブチルマグネシウムである。適し
たアルミニウム化合物は、特にトリアルキルアルミニウ
ム化合物、アルキルアルミニウム水素化物、たとえば、
ジイソブチルアルミニウム水素化物、アルキルアルコキ
シアルミニウム化合物、アルキルアリールオキシアルミ
ニウム化合物、アルミノキサンおよびハロゲン含有アル
ミニウム化合物、たとえば、ジエチルアルミニウムクロ
リド、ジイソブチルアルミニウムクロリド、エチルアル
ミニウムクロリドまたはエチルアルミニウムセスキクロ
リドである。さらに、これらの成分の混合物を使用する
ことが可能である。
【0028】オルガノ金属化合物とバナジウムとのモル
比は、広範囲で変化していてもよい。一般には、1:1
〜5000:1の範囲で変化していてもよい。1:1〜
500:1の範囲が好ましい。2:1〜100:1の範
囲はより好ましい。
【0029】組成物は触媒として適している。本発明は
さらにその使用に関する。化合物はオレフィンの重合の
ための触媒として適しており、特に、エチレン/プロピ
レンまたはエチレン/α−オレフィン共重合のための触
媒、およびこれらモノマーとジエンとの三元共重合のた
めの触媒として適している。
【0030】触媒は、当業者に公知の助剤によって改質
化されてもよく、この場合、これは、触媒の生産性を増
加させるかおよび/または生じるポリマーの性質を変化
させる。
【0031】活性増加助剤として、好ましくはハロゲン
含有化合物、特にハロゲン含有炭化水素が使用される。
これらの炭化水素は、さらにヘテロ原子、たとえば酸
素、窒素、リンおよび硫黄を含有していてもよい。特に
好ましくは、少量のハロゲンのみを含有する化合物であ
り(1分子当たり1〜2原子)、それというのも、ポリ
マー中のハロゲン濃度を低く保つことができるからであ
る。フェニル−モノ−クロロ酢酸およびフェニル−ジ−
クロロ酢酸のアルキルエステルおよびアルコキシアルキ
ルエステルならびにジフェニル−クロロ−酢酸のアルキ
ルエステルおよびアルコキシエステルは最も好ましい。
【0032】他の適した活性増加助剤は、ルイス酸、た
とえばAlCl、BClまたはSiClである
か、またはルイス塩基、たとえばエステル、アミン、ア
ンモニア、ケトン、アルコール、エーテルである。
【0033】さらに、これらの活性増加助剤の混合物を
挙げることができる。
【0034】本発明による触媒系を支持体に塗布するこ
とは有利である。
【0035】好ましくは支持材料として、粒子、有機固
体または無機固体が使用され、この場合、孔の体積は、
0.1〜15ml/gであり、好ましくは0.25〜5
ml/gであり、その際、比表面積は1m/gを上廻
り、好ましくは10〜1000m/g(BET)を上
廻り、かつ、これらの粒径は、10〜2500μm、好
ましくは50〜1000μmであり、かつ、その表面上
で適切に改質化されていてもよい。
【0036】比表面積は、DIN66131による常法
で測定され、この場合、孔の体積は、McDanie
l、J.Colloid Interface Sc
i.1980,78,31による遠心分離法によって測
定され、かつ粒径は、Cornillaut,App
l.Opt.1972,11,265によって測定され
る。
【0037】以下に、適した無機固体の例を挙げる:シ
リカゲル、沈降シリカ、粘土、アルモシリケート、滑
石、ゼオライト、カーボンブラック、無機酸化物、たと
えば、二酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウ
ム、二酸化チタン、無機塩化物、たとえば、塩化マグネ
シウム、塩化ナトリウム、塩化リチウム、塩化カルシウ
ム、塩化亜鉛、または炭酸カルシウムである。前記無機
固体は、前記明細書中に示されており、したがって、支
持体としての使用に特に適しており、より詳細には、た
とえば、Ullmanns Enzyklopaedi
e der technischen Chemie,
Volume21,p.439ff(シリカゲル)、
第23巻、第311頁ff(粘土)、第14巻、第63
3頁ff(カーボンブラック)および第24巻、第57
5頁ff(ゼオライト)に記載されている。
【0038】有機固体としては、前記に示された性質を
有する、好ましくは易流動性の粉末の形で、適切に粉末
化されたポリマー材料である。本発明を制限することな
く、実施例で挙げられてもよいのは:ポリオレフィン、
たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、ポリスチレン−co−ジビニルベンゼン、ポリブタ
ジエン、ポリエーテル、たとえば、ポリエチレンオキシ
ド、ポリオキシテトラメチレン、またはポリスルフィ
ド、たとえば、ポリ−p−フェニレンスルフィドであ
る。特に適した材料は、ポリプロピレン、ポリスチレン
またはポリスチレン−co−ジビニルベンゼンである。
前記明細書中で示されており、したがって挙げられる有
機固体は、特に、支持材料としての使用に適しており、
より詳細には、Ulmmans Enzyklopae
die der technischen Chemi
e,第19巻、第195頁ff(ポリプロピレン)およ
び第19巻、第265頁ff(ポリスチレン)中に記載
されている。
【0039】支持触媒系の製造は、広範囲の温度でおこ
なわれてもよい。一般には、温度は、不活性溶剤混合物
の融点と沸点との間である。反応は、通常は−50〜+
200℃、好ましくは−20〜100℃、より好ましく
は20〜60℃の温度で実施される。
【0040】さらに本発明は、オレフィン、好ましくは
エチレン、プロピレン、イソブテン、1−ブテン、2−
ブテン、1−ヘキサン、1−オクテン、4−メチル−1
−ペンテン、不飽和非環式化合物、たとえば、シクロペ
ンテン、ノルボルネンのホモ重合または共重合の方法、
ならびにこれらモノマーと一つまたはそれ以上のジエ
ン、好ましくはエチリデンノルボルデン、ビニルノルボ
ルデン、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエン
との共重合のための方法に関する。
【0041】好ましくは、重合は、適した溶剤中の溶液
中で、ガス状の形で、微細に分散された液体の形でかま
たは液体希釈剤中の懸濁液中で、本発明による触媒系と
接触するα−オレフィンを用いることによって実施され
る。触媒は、一般には、モノマー1モル当たり10
−10〜10−1モル%の範囲の量で使用される。
【0042】ガス状、液体状または噴霧状のモノマー
を、他のガスまたは微粉化された液体と混合することは
可能であり、この場合、これは、希釈、噴霧または熱の
放散に役立つ。
【0043】以下の例は、本発明およびそれを用いて触
媒されたホモ重合および共重合の実施を例証することを
目的とする。
【0044】
【実施例】挙げられるすべての合成は、アルゴン雰囲気
下で実施された。
【0045】他に記載しないかぎりは、使用されたすべ
ての化学物質は、Acros、Aldrich、Avo
cado、FlukaまたはMerk−Schucha
rdtの商業的製品である。
【0046】ジクロロフェニル酢酸エチルエステルは、
文献で示されているように合成された(EP 75355, 第3
頁、例II)。
【0047】例1(比較例) (2,4,6−ClPh)−N=VClの合成
【0048】
【化3】
【0049】トルエン20ml中のVOCl 3.6
5g(2ml、21.1mmol)を、室温で、トルエ
ン40ml中の2,4,6−トリクロロフェニル−スル
フィニルアミン 6.64g(27.4mmol)に滴
加した。反応混合物は、暗緑色に変化した。30分に亘
っての攪拌の後に、揮発性成分を真空下で除去し、かつ
残留物をそれぞれの場合においてペンタン20mlを用
いて3回に亘って消化し、かつ、−80℃で24時間に
亘って保存した。ペンタン中で不溶性の部分を濾別し、
かつ濾液を、錯体を得るために、乾燥状態になるまで濃
縮した。
【0050】
【外2】
【0051】例2 (2,4,6−ClPh)−N=VCl(N=Pn
Bu)の合成
【0052】
【化4】
【0053】N−トリメチルシリル−トリ(n−ブチ
ル)−イミノホスホラン 0.82g(2.84mmo
l)(C.Birkhofer、S.M.Kiun,C
hem.Ber.97.2(1964),2100によ
り合成された)を−50℃で、攪拌しながら、トルエン
100ml中の(2,4,6−ClPh)−N=VC
1.00g(2.84mmol)の溶液に添加し
た。反応溶液は、最初に薄緑色に変化した。2時間後
に、反応混合物を室温にあたため、かつ褐赤色の溶液を
その後に、光の遮断下で60分に亘って攪拌した。溶剤
を除去した後に、油性の組成生物をヘキサン2ml中に
入れ、かつ−80゜で48時間に亘って保存した。生じ
る青色固体を留去し、かつ高真空下で乾燥させた。
【0054】
【外3】
【0055】例3 (2,6−iPrPh)−N=VCl
【0056】
【化5】
【0057】(2,6−iPrPh)−N=VCl
は、文献中で示されているようにして製造された(D.
D.Devore et al.J.Am.Chem.
Soc.Vol.109(1987),748−1
6)。
【0058】(2,6−iPrPh)−N=VCl
(N=PnBu)の合成
【0059】
【化6】
【0060】N−トリメチルシリル−トリ(tert−
ブチル)−イミノホスホラン 870mg(3.00m
mol)(C.Birkhofer,S.M.Kiu
n.Chem.Ber.97.2(1964),210
0による合成)を、トルエン40ml中に溶解し、かつ
−20゜に冷却し、かつトルエン20ml中の[(2,
6−iPrPh)−N=VCl]の溶液 1.00
g(3.00mmol)を、それに添加した。反応溶液
は、2分以内に赤褐色に変化した。30分後に、反応混
合物を室温にあたため、さらに5分間に亘って攪拌し、
かつ完全に加熱したセライトを通すことによって濾過
し、かつ濾液をかなり濃縮させた。ワックス様の粗成生
物を、ペンタン5ml中に入れ、かつ−80゜で24時
間に亘って保存した。生じる固体を濾別し、かつ高真空
下で乾燥させた。
【0061】
【外4】
【0062】例4(比較例): VOCl(N=PnBu)の合成
【0063】
【化7】
【0064】N−トリメチルシリル−トリ(n−ブチ
ル)−イミノホスホラン 1.64g(5.68mmo
l)(Birkhofer,S.M.Kiun,Che
m.Ber.97.2(1964),2100)を、−
30゜で、攪拌しながら、トルエン50ml中のVOC
0.98g(5.68mmol)の溶液に添加し
た。反応溶液は、最初に、深赤色に変色した。1時間の
後に、反応混合物を室温にあたため、かつ、その際、黄
色である溶液を、その後に、60分に亘って攪拌した。
溶剤を10mlに濃縮した後に、溶液をヘキサン5ml
の層で覆い、かつ−80℃で48時間に亘って保存し
た。生じる深黄色の固体を濾別し、かつ高真空下で乾燥
させた。
【0065】
【外5】
【0066】例5 (2,4,6−ClPh)−N=VCl(N=Pt
Bu
【0067】
【化8】
【0068】トルエン50ml中のN−トリメチルシリ
ル−トリ(tert−ブチル)−イミノホスホラン
0.82g(2.84mmol)(H.Schmidb
auer,G.Blaschke,Z.Naturfo
rsch.33b,(1978)1556による合成)
をゆっくりと(滴加速度:約15分)、−50℃で攪拌
しながら、トルエン100ml中の(2,4,6−Cl
Ph) 1.00g(2.84mmol)の溶液に滴
加した。反応溶液は、明赤色から緑色に変化した。4時
間後に、反応混合物を室温にあたため、かつその間に青
緑色に変化した溶液をその後に2時間に亘って攪拌し
た。溶剤を除去した後に、油性の青色粗生成物をヘキサ
ン4ml中に入れ、かつ−80℃で48時間に亘って保
存した。生じる深青色の固体を濾別し、かつ高真空下で
乾燥した。
【0069】
【外6】
【0070】例6 (2,6−iPrPh)−N=VCl(N=PtB
)の合成
【0071】
【化9】
【0072】(2,6−iPrPh)−N=VCl
を、文献に示されているようにして製造した(D.D.
Devore et al.J.Am.Chem.So
c.Vol.109(1987),748−16)。
【0073】N−トリメチルシリル−トリ(tert−
ブチル)−イミノホスホラン 435mg(H.Sch
midauer,G.Blaschke,Z.Natu
rforsch.33b,(1978)1556) 4
35mg(1.50mmol)を、トルエン10ml中
に溶解し、かつ0℃に冷却し、かつトルエン10ml中
の[V(Ndip)Cl]500mg(1.50mm
ol)の溶液をその中に添加した。反応混合物は5分以
内に赤茶色に変化した。10分後、反応混合物を室温に
あたため、さらに5分間に亘って攪拌し、かつ完全に加
熱したセライト上で濾過し、かつ濾液をかなり濃縮し
た。ワックス様の粗生成物をペンタン5ml中に入れ、
かつ−80℃で24時間に亘って保存した。生じる固体
を濾別し、かつ高真空下で乾燥させた。
【0074】
【外7】
【0075】例7(比較例): VOCl(N=PtBu)の合成
【0076】
【化10】
【0077】VOCl(N=PtBu)の合成を、
WO00/00525(例A.6,第18頁、第22〜
32行)に記載されたようにして行った。
【0078】例8 (2,4,6−ClPh)−N=VCl(N=PP
)の製造
【0079】
【化11】
【0080】トルエン50ml中のN−トリメチルシリ
ル−トリフェニル−イミノホスホラン 0.99g
(2.84mmol)の溶液を、−50℃で、攪拌しな
がら、トルエン100ml中の(2,4,6−Cl
h)−N=VCl 1.00g(2.84mmol)
の溶液に添加した。反応混合物は最初に、深緑色に変化
した。30分後に、これを室温に加熱し、かつその際、
茶色赤色である溶液を、その後に光の不存在下で60分
に亘って攪拌した。溶剤を約40mlに濃縮した後に、
溶液をヘキサン40mlの層で覆い、かつ−80℃で4
8時間に亘って保存した。生じる暗褐色の固体を濾別
し、かつ高真空下で乾燥させた。
【0081】
【外8】
【0082】例9 (2,6−iPrPh)−N=VCl(N=PPh
)の製造
【0083】
【化12】
【0084】(2,6−iPrPh)−N=VCl
を文献に示されたようにして製造した(D.D. Devore et
al. J. Am. Chem. soc. Vol. 109 (1987), 748-16)。
【0085】トルエン50ml中のN−トリメチルシリ
ル−トリフェニル−イミノホスホラン 0.99g
(2.84mmol)(L. Birkhofer, S. M, Kim. Che
m. Ber.97 (1964), 2100; H. Schmidbaur, W. Wolfsber
ger, Chem. Ber. 100 (1967), 1000; W. Bunchner, W.
Wolfsberger, Z, Naturforsch. 29b (1974), 328に従っ
て合成した)の溶液を、−50℃で、攪拌しながら、ト
ルエン100ml中の(2,6−iPrPh)−N=
VCl 0.94g(2.84mmol)の溶液に添
加した。反応混合物は、最初に深緑色に変化させた。1
0分後に、これを室温に加熱し、かつ深赤色の溶液をそ
の後に2時間に亘って、光の不存在下で攪拌した。溶液
を約20mlに濃縮した後に、溶液を、ヘキサン20m
lの層で覆い、かつ−80℃で48時間に亘って保存し
た。生じる暗緑色の固体を濾別し、かつ高真空下で乾燥
させた。
【0086】
【外9】
【0087】例10(比較例): VoCl(N=PPh)の製造
【0088】
【化13】
【0089】VOCl(N=PPh)の合成を、
R.Choukrounら、Trans.Met.Ch
em.4(1979),249−251によって記載さ
れたようにおこなった。
【0090】例11 エチレン/プロピレン共重合 恒温器で温度を40℃に調節した装置を、5x10−2
で30分に亘って排気した。精製されたプロピレンをそ
の後に圧力1.5バールで装入した。無水にしたヘキサ
ン40mlおよびヘプタン中のエチルアルミニウムセス
キクロリド15%溶液 0.408mmol(18.5
等量)を、プロピレン向流中で、オートクレーブに装入
した。装置をその後に、プロピレン雰囲気下で、加圧シ
リンジをプロピレン向流中でヘキサン50mlおよびジ
クロロフェニル酢酸エチルエステル 0.096mmo
l(4.4等量)で満たすために密閉した。
【0091】ヘキサン30ml中に溶解されたバナジウ
ム前駆化合物 0.022mmol(1.0等量)を、
その後に攪拌溶液中に装入した。ヘキサン溶液を、プロ
ピレン3.7バールで、15分に亘って飽和させた。プ
ロピレンの供給を止めた後に、すべての圧力を精製エチ
レンで5.5バールに調整した。反応は40℃で生じ、
かつ加圧シリンジを用いて活性剤を注入することによっ
て開始させた。攪拌を、5.5バールの一定のエチレン
圧下で、かつ、1000rpmでアンカーステーラーを
使用することによっておこなった。
【0092】10分後に、反応を、混合物を塩酸含有メ
タノール中に滴加することによって停止させた。ポリマ
ー沈殿物をエタノールで洗浄し、その後に10時間に亘
って50℃で乾燥させ、収量を測定した。
【0093】第1表:バナジウム−イミド−ホスホラン
イミネート触媒によるエチレン/プロピレン共重合の結
【0094】
【表1】
【0095】第1表は、バナジウムの新規イミド−ホス
ホランイミネート錯体が、類似のバナジル−ホスホラン
イミネート錯体よりも高いポリマー収量を提供すること
を明かに示している。
【0096】例12 EPDM合成 不活性にされたオートクレーブは、ヘキサン1500m
lおよびエチリデンノルボルネン6.0gで充填し、か
つ40℃の重合温度に加熱した。その後に、エチレンお
よびプロピレンを1:19の割合で装入し、7バールの
圧力にした。触媒成分(V成分 0.55mol、エチ
ルアルミニウムセスキクロリド 1mmolおよびジク
ロロフェニル酢酸エチルエステル 0.25mmol)
を、圧力ビュレットを介して同時に反応器中に装入し、
かつ重合をその後に7.0バールで実施した。調整を測
定されたエチレンの添加によっておこなった。30分後
に、試験を停止させ、かつ回分を、エタノールで充填し
た容器に移した。ポリマーを真空乾燥キャビネット中で
80℃に乾燥させた。
【0097】第2表:バナジウム触媒を用いてのエチレ
ン/プロピレン/エチリデンノルボルネン 三元共重合
【0098】
【表2】
【0099】結果は、新規イミド−ホスホランイミネー
ト錯体は、VOClおよび相当するイミド錯体よりも
著しい活性を有するばかりでなく、さらに、同様の条件
下で、改善された組成物および低いガラス転移温度を有
するターポリマーを製造する。
【0100】本発明は、例証の目的で前記に詳細に記載
されているが、このような詳細は、単に目的のためであ
って、特許請求の範囲によって制限されることを除いて
は、その変法が発明の精神およびその範囲から逸脱する
ことなくおこなうことができることは当業者の当然とす
るところである。
フロントページの続き (72)発明者 マーティン ホッホ ドイツ連邦共和国 ハインスベルク フォ ン ケッセラー シュトラーセ 8 (72)発明者 イェルク ズンダーマイアー ドイツ連邦共和国 マールブルク アン デン シュタインブリュッヒェン 7 (72)発明者 ジェニファー キプケ ドイツ連邦共和国 マンハイム フェアシ ャッフェルトシュトラーセ 35 (72)発明者 マーティン レムケ ドイツ連邦共和国 ニーダーヴァイマー アルテス ドルフ 10 Fターム(参考) 4H050 AA01 AA03 AB40 WB14 WB17 WB21 4J128 AC37 AE05 AE13 BA01B BB00B BB01B BC01B BC06B BC09B BC15B BC24B BC27B DA00 EA01 EB02 EB04 EC02 FA02 GB01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バナジウム−イミド−ホスホランイミネ
    ート化合物。
  2. 【請求項2】 一般式 R−N=VCl(NPR) (I) または R−N=VXY(NPR) (II) [式中、RはC〜C10−アルキル基、C〜C14
    −アリール基またはC〜C10−ヘテロアリール基で
    あり、その際、X、Yは互いに独立して、異なるかまた
    は同一のモノアニオンリガンドであり、この場合、これ
    らは、互いに結合してもよいか、および/またはイミド
    のR基またはその置換基に結合してもよいか、および/
    またはイミノホスホランの基R、R、Rに結合し
    てもよいか、あるいは、Xおよび/またはYは同様に、
    、R、Rおよび望ましい場合には選択されても
    よいR、R、Rを有するイミノホスホランであ
    り、その際、R、R、Rおよび、場合によっては
    、R、R、R、R 、Rは互いに独立し
    て、異なるかまたは同一のC〜C10−アルキル基、
    〜C14−アリール基、C〜C10−アルコキシ
    基であり、この場合、これらは、互いにか、および/ま
    たはイミドのR基またはその置換体と結合していてもよ
    いか、および/またはイミノホスホランの基R
    、Rと結合していてもよいか、あるいは、二者択
    一的に、リンの1つまたはそれ以上の置換基が、ヘテロ
    原子 Het、たとえばN、O、Sを介して結合されて
    いる]に相当する、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 化合物が以下の構造 【化1】 の一つに相当する、請求項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 バナジウム−イミド−ホスホランイミネ
    ート化合物およびIUPAC 1985による元素周期
    律表の第1族、第2族、第12族または第13族のオル
    ガノ金属化合物を含有する組成物において、オルガノ金
    属化合物中の少なくとも一つの炭化水素基が、直接的
    に、炭素原子を介して金属原子と結合していることを特
    徴とする、バナジウム−イミド−ホスホランイミネート
    化合物およびIUPAC1985による元素周期律表の
    第1族、第2族、第12族または第13族のオルガノ金
    属化合物を含有する組成物。
  5. 【請求項5】 バナジウム−イミド−ホスホランイミネ
    ート化合物が、一般式 R−N=VCl(NPR) (I) または R−N=VXY(NPR) (II) [式中、RはC〜C10−アルキル基、C〜C14
    −アリール基またはC〜C10−ヘテロアリール基を
    示し、その際、X、Yは互いに独立して、異なるかまた
    は同一のモノアニリンリガンドであり、この場合、これ
    らは、互いにか、および/またはイミドのR基またはそ
    の置換体と結合していてもよいか、および/またはイミ
    ノホスホランの基R、R、Rと結合していてもよ
    いか、あるいは、Xおよび/またはYは同様に、基
    、R、Rおよび好ましくは選択されてもよいR
    、R、Rを有するイミノホスホランであり、その
    際、R、R、Rおよび、場合によってはR、R
    、R、R、R 、Rは互いに独立して、異なる
    かまたは同一のC〜C10−アルキル基、C〜C
    14−アリール基、C〜C10−アルコキシ基であ
    り、この場合、これらは、互いにかおよび/またはイミ
    ドのR基またはその置換体と結合していてもよいか、お
    よび/またはイミノホスホランの基R、R、R
    結合していてもよいか、または二者択一的に、リンの一
    つまたはそれ以上の置換基が、ヘテロ原子Het、たと
    えば、N、O、Sを介して結合していてもよい]に相当
    し、かつオルガノ金属化合物が、アルミニウム、ナトリ
    ウム、リチウム、亜鉛およびマグネシウムから選択され
    る、請求項4に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 バナジウム−イミド−ホスホランイミネ
    ート化合物およびIUPAC1985による元素周期律
    表の第1族、第2族、第12族または第13族のオルガ
    ノ金属化合物を含有する組成物を含む触媒において、前
    記オルガノ金属化合物中の少なくとも一つの炭化水素基
    が、炭素原子を介して直接的に金属原子と結合している
    ことを特徴とする、バナジウム−イミド−ホスホランイ
    ミネート化合物およびIUPAC1985による元素周
    期律表の第1族、第2族、第12族または第13族のオ
    ルガノ金属化合物を含有する組成物を含む触媒。
  7. 【請求項7】 前記触媒をオレフィンの重合に使用す
    る、請求項6に記載の触媒。
  8. 【請求項8】 ハロゲン含有化合物、ハロゲン含有炭化
    水素、ルイス酸またはルイス塩基およびこれらの物質の
    2個またはそれ以上の混合物から成る群から選択された
    化合物をさらに含有する、請求項6に記載の触媒。
  9. 【請求項9】 バナジウム−イミド−ホスホランイミネ
    ート化合物およびIUAC1985による元素周期律表
    の第1族、第2族、第12族および第13族のオルガノ
    金属化合物を含有する触媒の存在下で、重合をおこなう
    工程を含む、オレフィンのホモ重合またはオレフィンと
    場合によっては一つまたはそれ以上のジエンとの共重合
    のための方法において、オルガノ金属化合物中の少なく
    とも一つの炭化水素を、炭素原子を介して金属原子と直
    接的に結合させることを特徴とする、オレフィンのホモ
    重合またはオレフィンと場合によっては一つまたはそれ
    以上のジエンとの共重合のための方法。
  10. 【請求項10】 有機金属化合物が、アルミニウム、ナ
    トリウム、リチウム、亜鉛およびマグネシウムから成る
    群から選択される、請求項9に記載の方法。
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