JP2003153505A - モータにおける中性点の形成方法 - Google Patents

モータにおける中性点の形成方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スリーブの偏平率が小さい,モータにおける
中性点の形成方法を提供すること。 【解決手段】 圧縮工程として,3つのコイル端末31
における各ワイヤ311を束ねて中性点用端末3を形成
する。そして,この中性点用端末3をその断面が略円形
状となるように圧縮して,中性点用端末3の見かけ上の
断面積を減少させる。スリーブ装着工程として,中性点
用端末3に中空部21を有する円筒状のスリーブ2を装
着する。フュージング工程として,スリーブ2を一対の
電極61で挟持して押圧すると共に,一対の電極61の
間に通電する。こうして,ワイヤ311の絶縁被膜を除
去させて,3相モータにおける中性点1を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,複数相モータにおいて,絶縁被
膜を有するワイヤを複数束ねて形成したコイル端末を複
数集めて結線して中性点を形成するモータにおける中性
点の形成方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来より,例えば,3相モータにおいて
は,3つのコイル端末を結線して中性点を形成してい
る。図14に示すごとく,上記各コイル端末91は複数
のワイヤ911よりなり,上記結線を行う際には,上記
3つのコイル端末91における各ワイヤ911を束ねて
中性点用端末90を形成する。そして,図15に示すご
とく,上記中性点用端末90を挿入可能な内径を備えた
中空部921を有する円筒状のスリーブ92を上記中性
点用端末90に装着する。
【0003】そして,図16に示すごとく,上記中性点
用端末90に装着したスリーブ92を一対の電極941
で挟持して押圧すると共に,この一対の電極941の間
に通電を行ってフュージングを行う。これにより,上記
ワイヤ911の表面に被覆された絶縁被膜が熱によって
除去されると共に,各ワイヤが軟化する。そして,各ワ
イヤ911の間の空隙939が減少し,その分上記スリ
ーブ92が変形する。そのため,スリーブ92が楕円形
状に偏平し,得られる中性点9は,全体的に断面が偏平
した楕円形状に形成される。
【0004】
【解決しようとする課題】ところで,上記中性点9の形
状が偏平率が大きい楕円形状の場合には,スリーブ92
全体における最大幅が大きくなってしまう。そのため,
例えば,上記スリーブ92の最大幅を有する部分がモー
タにおいて大きく突出してしまい,モータ全体の外形寸
法を増大させてしまう等の不具合を生じる場合がある。
【0005】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,スリーブの偏平率が小さい,モータにお
ける中性点の形成方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題の解決手段】第1の発明は,絶縁被膜を有するワ
イヤを複数束ねて形成したコイル端末を複数集めて結線
して,モータにおける中性点を形成する方法において,
上記複数のコイル端末における各ワイヤを束ねて中性点
用端末を形成すると共に,該中性点用端末をその断面が
略円形状となるように圧縮して,該中性点用端末の見か
け上の断面積を減少させる圧縮工程と,上記中性点用端
末に中空部を有する円筒状のスリーブを装着するスリー
ブ装着工程と,上記スリーブを一対の電極で挟持して押
圧すると共に,該一対の電極の間に通電し,上記ワイヤ
の上記絶縁被膜を除去するフュージング工程とを含むこ
とを特徴とするモータにおける中性点の形成方法にある
(請求項1)。
【0007】上記圧縮工程においては,まず,上記各ワ
イヤを束ねて中性点用端部を形成する。このときには,
上記各ワイヤ同士の間には空隙があり,上記中性点用端
部の見かけ上の断面積は上記空隙も含めた大きさとなっ
ている。次に,本発明においては,上記空隙を有する中
性点用端末をその断面が略円形状となるように圧縮を行
う。これにより,上記各ワイヤ同士の間の空隙が減少
し,上記見かけ上の断面積が減少する。
【0008】そして,上記スリーブ装着工程において
は,上記見かけ上の断面積を減少させた中性点用端末に
上記中空部を有する円筒状のスリーブを装着する。この
とき,このスリーブは,上記見かけ上の断面積が減少し
た中性点用端末に装着するため,従来よりも中空部の断
面積が小さく,外径の小さいスリーブを使用することが
できる。
【0009】そして,上記フュージング工程において
は,上記中性点用端末に装着したスリーブを一対の電極
で挟持して押圧すると共に,該一対の電極の間に通電を
行う。このとき,上記通電により上記中性点用端末にジ
ュール熱が発生し,該中性点用端末における各ワイヤに
被覆した絶縁被膜が除去されると共に各ワイヤが軟化す
る。また,上記スリーブは,上記電極からの押圧力によ
って中空部における断面積が減少するように変形する。
【0010】ここで,このフュージング工程におけるス
リーブの変形量は従来よりも小さい。すなわち,本発明
では,上記フュージング工程を行う前に上記圧縮工程を
行っている。そして,この圧縮工程において,上記見か
け上の中性点用端末の断面積において余分な面積である
上記各ワイヤ同士の間の空隙を予め減少させている。そ
のため,上記フュージング工程において,上記一対の電
極による押圧を行う際に,この押圧を行って上記スリー
ブの中空部における断面積を減少させる変形量を小さく
することができる。
【0011】また,上記スリーブの変形量が小さいた
め,上記スリーブの円筒状の形状における断面略円形状
をあまり偏平させることなく,上記モータにおける中性
点を形成することができる。そのため,例えば,スリー
ブの偏平率が大きい場合のモータにおける不具合の発生
を防止することができる。
【0012】第2の発明は,絶縁被膜を有するワイヤを
複数束ねて形成したコイル端末を複数集めて結線して,
モータにおける中性点を形成する方法において,上記複
数のコイル端末における各ワイヤを束ねて中性点用端末
を形成すると共に,該中性点用端末に中空部を有する円
筒状のスリーブを装着するスリーブ装着工程と,上記ス
リーブをその円筒状の形状における断面略円形状を維持
した状態で圧縮して,上記中性点用端末の見かけ上の断
面積を減少させる圧縮工程と,上記スリーブを一対の電
極で挟持して押圧すると共に,該一対の電極の間に通電
し,上記ワイヤの上記絶縁被膜を除去するフュージング
工程とを含むことを特徴とするモータにおける中性点の
形成方法にある(請求項3)。
【0013】本発明においては,上記スリーブ装着工程
において,上記各ワイヤを束ねて中性点用端部を形成し
た際に,この中性点用端末に中空部を有する円筒状のス
リーブを装着する。そして,上記圧縮工程においては,
このスリーブをその円筒状の形状における断面略円形状
を維持した状態で圧縮する。つまり,本発明において
は,上記中性点用端末に装着した状態のスリーブを圧縮
することにより,スリーブの外径を小さくする。
【0014】そして,上記中性点用端末を構成する各ワ
イヤ同士の間の空隙を減少させて,上記中性点用端末の
見かけ上の断面積を上記フュージング工程を行う前に予
め減少させる。そして,その後,上記第1の発明と同様
にして上記フュージング工程を行い,モータにおける中
性点を形成する。そのため,本発明によっても,フュー
ジング工程におけるスリーブの変形量を従来よりも小さ
くすることができ,スリーブの偏平率が小さいモータに
おける中性点を形成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】上述した本発明における好ましい
実施の形態につき説明する。上記第1の発明における圧
縮工程においては,上記中性点用端末の先端部に,最も
断面積を減少させた小径部を設けることが好ましい(請
求項2)。この場合,上記スリーブ装着工程において,
上記中性点用端末に上記スリーブを装着する際に,まず
は上記小径部を上記スリーブに挿入した後,上記装着を
行うことができる。そのため,上記中性点用端末への上
記スリーブの装着が容易になる。
【0016】また,上記第2の発明において,上記圧縮
工程においては,上記スリーブの圧縮は扱き加工により
行うことが好ましい(請求項4)。この場合,上記スリ
ーブの断面略円形状を維持した状態で,このスリーブを
その軸方向に引き伸ばすことができる。そのため,容易
にスリーブの外径を小さくして,上記中性点用端末の見
かけ上の断面積を減少させることができる。
【0017】また,上記第1,第2の発明において,上
記スリーブは,上記中性点用端末を挿入する開口端部の
内側面に,端部に近づくにつれて拡径するテーパ部を有
することが好ましい(請求項5)。この場合,上記スリ
ーブ装着工程において,上記中性点用端末に上記スリー
ブを装着する際に,上記テーパ部によって上記中性点用
端末の先端部を容易にスリーブの中空部に挿入すること
ができる。そのため,上記中性点用端末へのスリーブの
装着が一層容易になる。
【0018】
【実施例】以下に,図面を用いて本発明の実施例につき
説明する。 (実施例1)図1,図2に示すごとく,本例のモータに
おける中性点1を形成する方法においては,絶縁被膜を
有するワイヤ311を複数束ねて形成したコイル端末3
1を複数集めて結線して中性点1を形成する。そして,
まずは,図3に示すごとく,圧縮工程として,上記複数
のコイル端末31における各ワイヤ311を束ねて中性
点用端末3を形成する。そして,この中性点用端末3を
その断面が略円形状となるように圧縮して,中性点用端
末3の見かけ上の断面積を減少させる。
【0019】次いで,図5に示すごとく,スリーブ装着
工程として,上記中性点用端末3に中空部21を有する
円筒状のスリーブ2を装着する。そして,図9,図10
に示すごとく,フュージング工程として,上記スリーブ
2を一対の電極61で挟持して押圧すると共に,該一対
の電極61の間に通電する。こうして,上記ワイヤ31
1の絶縁被膜を除去して,複数相モータにおける中性点
1を形成する。
【0020】以下に,これを詳説する。本例において
は,3相モータにおける中性点1を形成する。また,本
例の3相モータは,電気自動車又はハイブリッドカーに
用いるものである。また,図2に示すごとく,3相モー
タにおけるステータコア10に配設されたコイル30
は,一方の端末には上記コイル端末31を有し,他方の
端末にはステータコア10の外部に接続される外部接続
用端末32を有している。上記コイル端末31及び外部
接続用端末32は,いずれも上記ステータコア10の外
部に位置している。また,3つのコイル端末31による
中性点用端末3より形成された中性点1は,ステータコ
ア10における円筒形状の端面部101近傍より外方に
突出したコイル30のコイルエンド上に配置されてい
る。
【0021】本例においては,図3に示すごとく,上記
圧縮工程及びスリーブ装着工程を行うに際しては,上記
中性点用端末3を挟持して圧縮することができる圧縮装
置4を使用する。この圧縮装置4は,上記中性点用端末
3を挟持する挟持部41と,上記中性点用端末3を圧縮
する圧縮部42とを有する。上記挟持部41は,上記中
性点用端末3にスリーブ2を装着する際に,上記中性点
用端末3が横にずれないように挟持することができるよ
うになっている。
【0022】上記圧縮部42は,上記中性点用端末3を
構成する各ワイヤ311同士を互いに密接させることが
できる圧縮成形口43を有している。上記圧縮部42
は,上記中性点用端末3の外径を縮小させて縮径部35
を形成する縮小成形部421を有している。また,圧縮
部42は,一部に上記縮径部35を形成すると共に,上
記中性点用端末3の先端部38における外径を,上記縮
径部35よりもさらに縮小させて最も断面積が減少した
小径部351を形成する先端成形部422とを有してい
る。
【0023】また,上記圧縮成形口43は,上記縮小成
形部421における縮小成形口431と,上記先端成形
部422における先端成形口432とよりなり,この先
端成形口432は,上記縮小成形口431よりも小さな
内径を有している。本例においては,上記縮小成形部4
21及び先端成形部422は,いずれも3つに分割され
ており,3方向から上記中性点用端末3を圧縮すること
ができるようになっている(図示略)。
【0024】また,本例においては,図8に示すごと
く,上記フュージング工程を行うに際しては,一対の電
極61及びこの一対の電極61に通電することができる
電源62を有するフュージング装置6を使用する。上記
一対の電極61は,互いに対向するよう配置されてお
り,上記中性点用端末3に装着したスリーブ2を挟持し
て押圧するようになっている。
【0025】次に,上記圧縮装置4と上記フュージング
装置6とを用いて中性点1を形成する方法につき,順を
追って説明する。上記モータにおける中性点1を形成す
るに当たっては,まず,上記圧縮工程において,上記3
つのコイル端末31における各ワイヤ311を束ねて,
略円形状の断面を有する中性点用端末3を形成する。こ
のとき,中性点用端末3を構成する各ワイヤ311同士
の間には空隙39があり,上記中性点用端末3の見かけ
上の断面積は上記空隙39も含めた大きさとなってい
る。なお,上記中性点用端末3を形成した際には,この
中性点用端末3に若干のねじりを加えておくことによ
り,各ワイヤ311の解れがなくなり,中性点用端末3
の取り扱いが容易になる。
【0026】そして,図3に示すごとく,上記中性点用
端末3の一部37を上記圧縮装置4における挟持部41
によって挟持する。また,中性点用端末3の先端部38
近傍の端部36を上記縮小成形部421における縮小成
形口431で圧縮すると共に中性点用端末3の先端部3
8を上記先端成形部422における先端成形口432で
圧縮する。このとき,上記中性点用端末3において,上
記縮小成形口431によって上記端部36を縮小させて
形成した縮径部35においては,上記各ワイヤ311同
士の間の空隙39が減少して,各ワイヤ311同士が互
いに密着する。そして,上記中性点用端末3の縮径部3
5における上記見かけ上の断面積が減少する。
【0027】また,上記圧縮工程において,上記先端成
形口432により圧縮された中性点用端末3の先端部3
8は,その軸方向の先端側に向けて引き伸ばされるよう
にして塑性変形をして小径部351となる。これによ
り,上記中性点用端末3の小径部351における見かけ
上の断面積は,上記縮径部35の見かけ上の断面積に比
べてより一層大きく減少する。また,上記3つに分割さ
れた縮小成形部421及び先端成形部422により,上
記中性点用端末3はその断面が略円形状となるように圧
縮される。
【0028】次いで,図4に示すごとく,上記スリーブ
装着工程において,上記先端成形部422を上記中性点
用端末3の小径部351より離して,この小径部351
に上記中空部21を有する円筒状のスリーブ2を挿入す
る。このとき,上記縮径部35に比べて外径が縮小した
上記小径部351により,容易に上記挿入を行うことが
できる。また,このとき,上記スリーブ2は,上記中性
点用端末3を挿入する開口端部221の内側面222
に,端部22に近づくにつれて拡径するテーパ部23を
有しているため,より一層容易に上記挿入を行うことが
できる。
【0029】次いで,図5に示すごとく,上記縮小成形
部421を上記中性点端末における縮径部35より離し
て,上記スリーブ2を上記縮径部35に押し込み,スリ
ーブ2を中性点用端末3に装着する。このとき,上記ス
リーブ2は,上記見かけ上の断面積が減少した中性点用
端末3の縮径部35に装着するため,従来よりも中空部
21の断面積が小さく,外径の小さいものを使用するこ
とができる。
【0030】次いで,図6に示すごとく,上記縮小成形
部421により,中性点用端末3の縮径部35に装着し
たスリーブ2を押圧し,このスリーブ2が上記中性点用
端末3より外れないように仮止めを行う。その後,図7
に示すごとく,上記縮小成形部421を上記スリーブ2
より離すと共に,上記挟持部41による上記中性点用端
末3の挟持を開放して,上記スリーブ2の仮止めを行っ
た中性点用端末3を上記圧縮装置4より取り出す。
【0031】次いで,図8に示すごとく,上記フュージ
ング工程において,上記中性点用端末3の縮径部35に
装着したスリーブ2を一対の電極61で挟持する。そし
て,図9に示すごとく,上記一対の電極61により,上
記中性点用端末3の縮径部35に装着したスリーブ2を
押圧すると共に,上記電源42により一対の電極61の
間に通電を行う。このとき,上記通電により上記中性点
用端末3にジュール熱が発生し,この中性点用端末3の
縮径部35における各ワイヤ311に被覆した絶縁被膜
が炭化する。また,上記ジュール熱の発生により各ワイ
ヤ311が軟化する。
【0032】そして,上記炭化をした絶縁被膜は,上記
一対の電極61による荷重により上記中性点用端末3の
軸方向から外部に押し出されて除去される。また,上記
スリーブ2は,上記電極61からの押圧力によって中空
部21における断面積が減少するように変形する。
【0033】ここで,このフュージング工程におけるス
リーブ2の変形量は従来よりも小さい。すなわち,本例
では,上記フュージング工程の前に上記圧縮工程を行っ
ている。そして,この圧縮工程において,上記見かけ上
の中性点用端末3の断面積において余分な面積である上
記各ワイヤ311同士の間の空隙39を予め減少させて
いる(図3参照)。そのため,上記フュージング工程に
おいて,上記一対の電極61による押圧を行う際に,こ
の押圧を行って上記スリーブ2の中空部21における断
面積を減少させる変形量を小さくすることができる。
【0034】また,図1に示すごとく,上記スリーブ2
の変形量が小さいため,上記スリーブ2の円筒状の形状
における断面略円形状をあまり偏平させることなく,上
記モータにおける中性点1を形成することができる。そ
のため,例えば,スリーブ2の偏平率が大きい場合のモ
ータにおける不具合の発生を防止することができる。
【0035】(実施例2)本例は,図10〜図13に示
すごとく,スリーブ装着工程において,上記中性点用端
末3に上記スリーブ2の装着を行うと共に,圧縮工程に
おいて,上記中性点用端末3に装着したスリーブ2をそ
の円筒状の形状における断面略円形状を維持した状態で
圧縮して,上記中性点用端末3の見かけ上の断面積を減
少させる例である。図10に示すごとく,本例において
は,上記圧縮工程においては,扱き装置5によって,上
記スリーブ2に扱き加工を行って,このスリーブ2を縮
径させる。
【0036】上記扱き装置5は,上記スリーブ2を挿入
することができる挿入口511,及び上記スリーブ2の
外径よりも小さな内径を備えると共に上記挿入口511
の内径を絞って形成した押出口512を備えた本体部5
1を有している。また,上記扱き装置5は,上記本体部
51と共に上記スリーブ2を上記押出口512に押圧し
て,縮径したスリーブ2を上記押出口512より押し出
す押圧部52を有している。また,上記押圧部52は,
上記本体部51の挿入口511よりも小さな外径を有し
ていると共に,上記円筒状のスリーブ2のいずれか一方
の端部22に当接するようになっている。
【0037】上記モータにおける中性点1を形成するに
当たっては,まず,上記スリーブ装着工程において,上
記3つのコイル端末31における各ワイヤ311を束ね
て,略円形状の断面を有する中性点用端末3を形成す
る。このとき,中性点用端末3を構成する各ワイヤ31
1同士の間には空隙39があり,上記中性点用端末3の
見かけ上の断面積は上記空隙39も含めた大きさとなっ
ている。
【0038】また,図10,図11に示すごとく,上記
扱き装置5の本体部51における挿入口511に上記ス
リーブ2を挿入し,この挿入口511に挿入したスリー
ブ2の中空部21に上記中性点用端末3を挿入する。こ
うして,上記スリーブ2が上記中性点用端末3に装着さ
れた状態を形成する。このとき,上記スリーブ2には上
記テーパ部23が設けてあるため,上記挿入を容易に行
うことができる。
【0039】次いで,図12,図13に示すごとく,上
記圧縮工程において,上記本体部51と上記押圧部52
とを互いに近づける方向に相対的に移動させる。このと
き,上記本体部51と押圧部52とにより,上記スリー
ブ2がその一方の端部22から順に上記押出口512に
押し当てられる。そして,上記スリーブ2の外径が縮小
し,中性点用端末3における各ワイヤ311同士の間の
空隙39が減少して,各ワイヤ311同士が互いに密着
する。こうして,上記圧縮工程において,上記中性点用
端末3における上記見かけ上の断面積を上記フュージン
グ工程を行う前に予め減少させると共に,スリーブ2が
中性点用端末3より外れないように仮止めを行う。
【0040】その後,上記実施例1と同様にして上記フ
ュージング工程を行い,モータにおける中性点1を形成
する。そのため,本例によっても,上記フュージング工
程におけるスリーブの変形量を従来よりも小さくするこ
とができ,スリーブ2の偏平率が小さいモータにおける
中性点1を形成することができる。その他は,上記実施
例1と同様であり,上記実施例1と同様の作用効果を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,モータにおける中性点を示
す斜視図。
【図2】実施例1における,モータにおけるステータコ
アの側面部における中性点の配置を示す説明図。
【図3】実施例1における,圧縮工程において,中性点
用端末を圧縮して縮小させた状態を示す断面説明図。
【図4】実施例1における,スリーブ装着工程におい
て,スリーブを中性点用端末の先端部に挿入した状態を
示す断面説明図。
【図5】実施例1における,スリーブ装着工程におい
て,スリーブを中性点用端末に装着した状態を示す断面
説明図。
【図6】実施例1における,スリーブ装着工程におい
て,圧縮装置により中性点用端末を押圧して仮止めを行
った状態を示す断面説明図。
【図7】実施例1における,スリーブ装着工程におい
て,スリーブを装着した中性点用端末を圧縮装置より取
り出す状態を示す断面説明図。
【図8】実施例1における,フュージング工程におい
て,中性点用端末に装着したスリーブを一対の電極で挟
持した状態を示す断面説明図。
【図9】実施例1における,フュージング工程におい
て,中性点用端末に装着したスリーブを一対の電極で押
圧すると共に,一対の電極の間に通電を行った状態を示
す断面説明図。
【図10】実施例2における,スリーブ装着工程におい
て,扱き装置内にスリーブを挿入した状態を示す断面説
明図。
【図11】実施例2における,スリーブ装着工程におい
て,扱き装置内に挿入したスリーブの中空部に中性点用
端末を挿入した状態を示す断面説明図。
【図12】実施例2における,圧縮工程において,扱き
装置により扱き加工を行っている状態を示す断面説明
図。
【図13】実施例2における,圧縮工程において,扱き
装置により扱き加工を行い,スリーブの外径を縮小させ
た状態を示す断面説明図。
【図14】従来例における,モータにおける中性点を示
す斜視図。
【図15】従来例における,スリーブを中性点用端末に
装着した状態を示す断面説明図。
【図16】従来例における,中性点用端末に装着したス
リーブにフュージングを行った状態を示す断面説明図。
【符号の説明】
1...中性点, 2...スリーブ, 21...中空部, 3...中性点用端末, 31...コイル端末, 311...ワイヤ, 61...電極,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H604 AA00 AA05 AA08 BB01 BB14 CC01 CC05 CC11 QB14 5H615 AA01 BB01 BB14 PP01 PP14 PP15 QQ02 SS16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁被膜を有するワイヤを複数束ねて形
    成したコイル端末を複数集めて結線して,モータにおけ
    る中性点を形成する方法において,上記複数のコイル端
    末における各ワイヤを束ねて中性点用端末を形成すると
    共に,該中性点用端末をその断面が略円形状となるよう
    に圧縮して,該中性点用端末の見かけ上の断面積を減少
    させる圧縮工程と,上記中性点用端末に中空部を有する
    円筒状のスリーブを装着するスリーブ装着工程と,上記
    スリーブを一対の電極で挟持して押圧すると共に,該一
    対の電極の間に通電し,上記ワイヤの上記絶縁被膜を除
    去するフュージング工程とを含むことを特徴とするモー
    タにおける中性点の形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記圧縮工程におい
    ては,上記中性点用端末の先端部に,最も断面積を減少
    させた小径部を設けることを特徴とするモータにおける
    中性点の形成方法。
  3. 【請求項3】 絶縁被膜を有するワイヤを複数束ねて形
    成したコイル端末を複数集めて結線して,モータにおけ
    る中性点を形成する方法において,上記複数のコイル端
    末における各ワイヤを束ねて中性点用端末を形成すると
    共に,該中性点用端末に中空部を有する円筒状のスリー
    ブを装着するスリーブ装着工程と,上記スリーブをその
    円筒状の形状における断面略円形状を維持した状態で圧
    縮して,上記中性点用端末の見かけ上の断面積を減少さ
    せる圧縮工程と,上記スリーブを一対の電極で挟持して
    押圧すると共に,該一対の電極の間に通電し,上記ワイ
    ヤの上記絶縁被膜を除去するフュージング工程とを含む
    ことを特徴とするモータにおける中性点の形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において,上記圧縮工程におい
    ては,上記スリーブの圧縮は扱き加工により行うことを
    特徴とするモータにおける中性点の形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,
    上記スリーブは,上記中性点用端末を挿入する開口端部
    の内側面に,端部に近づくにつれて拡径するテーパ部を
    有することを特徴とするモータにおける中性点の形成方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010003439A (ja) * 2008-06-18 2010-01-07 Hitachi Ltd 導線接続法ならびに接続端子、固定子および回転電機
WO2024080075A1 (ja) * 2022-10-12 2024-04-18 ジヤトコ株式会社 ユニット

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