JP2003151910A - GaN系半導体基材 - Google Patents
GaN系半導体基材Info
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- JP2003151910A JP2003151910A JP2001352224A JP2001352224A JP2003151910A JP 2003151910 A JP2003151910 A JP 2003151910A JP 2001352224 A JP2001352224 A JP 2001352224A JP 2001352224 A JP2001352224 A JP 2001352224A JP 2003151910 A JP2003151910 A JP 2003151910A
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Abstract
されたAlGaN結晶層が成長した基材を提供するこ
と。 【解決手段】 結晶基板1の表面にLEPS法を実施し
得る凹凸を加工し、該凹部または凸部からGaN系結晶
層2を成長させる。このとき、Al組成の小さい方のA
lGaN層21、23、25、27と、Al組成の大き
い方のAlGaN層22、24、26、28とを交互に
成長させて積層構造としながら、上面が平坦となるまで
成長させる。これによって、AlGaNでありながら
も、LEPS法によって好ましく成長し、AlGaN結
晶層となる。
Description
GaN系半導体結晶層を有するGaN系半導体基材に関
し、特に、該GaN系半導体結晶層が、転位密度を低減
させたAlGaN層を含む基材に関するものである。
結晶」ともいう)を用いた半導体素子・デバイスの性能
(寿命、初期特性)を向上させるためには、該結晶の転
位密度を低減することが不可欠である。この目的のため
に、ELO法(選択成長法、ラテラルエピタキシャル成
長法などとも呼ばれる)など、種々の低転位密度化のた
めの成長技術が開発され、素子形成の際に応用されてい
る。GaN系半導体とは、InXGaYAlZN(0≦X
≦1、0≦Y≦1、0≦Z≦1、X+Y+Z=1)で示
される化合物半導体であって、例えば、AlN、Ga
N、AlGaN、InGaNなどが重要な化合物として
挙げられる。
(発生光の波長は、緑色域〜紫外域)では、一般的に基
板上にn型コンタクト層(n−GaN)、n型クラッド
層(n−AlGaN)、n型光伝播層(n−GaN)、
発光層(InGaN系MQW層)、p型AlGaNキャ
ップ層、p型光伝播層、p型クラッド層(n−AlGa
N)、p型コンタクト層(p−GaN)が形成され、活
性層および光伝播層内を光が横方向(積層方向に垂直に
形成されたストライプに沿った方向)に伝播する。光が
横方向に伝播する際には、該光が、クラッド層さらには
それよりも外側の層(例えばコンタクト層)へ染み出す
ことを防ぎ、放射パターン(FFP:Far Field Patter
n)を単峰性にし、伝播光の光密度を低下させないため
に、クラッド層としてはバンドギャップが光伝播層より
大きく、屈折率の小さいAlGaNによって形成するこ
とが必要である。そして、該AlGaN層は、比較的厚
い層である方が好ましい。また、AlGaN系紫外線受
光素子は、光感応層としてAlGaNを使うが、検出可
能な光の長波長端は光感応層のバンドギャップ(E
g)、即ちAlN組成比で決定される。この時にも、比
較的厚いAlGaN層が必要になる。
に成長し得ない材料(SiO2等)からなるマスクを用
い、該マスク上を横方向成長(ラテラル成長)させるこ
とによって、転位線の伝播方向をコントロールし、転位
密度を低減させている。しかし、そのようなマスクであ
っても、AlGaNは、Al成分の存在のために、マス
クを起点として結晶が成長してしまう。よって、マスク
を用いた従来のELOでは、AlGaNの好ましい横方
向成長が困難であり、高品質、低転位密度のAlGaN
層が得られなかった。
提案されている。この方法は、LEPS法などと呼ばれ
ており、例えば、図5(a)に示すように、サファイア
などの結晶基板110上にストライプ溝加工を施して凹
凸を形成し、図5(b)に示すように、該凹凸の凸部の
上方部分から低温バッファ層(図示せず)を介してGa
N系結晶210を成長させ、図5(c)に示すように、
凹部上(即ち、空中)を横方向成長させ、隣同士互いに
合体させて、GaN系結晶層310とする方法である。
以下、この凹凸を用いた結晶成長法を「LEPS法」と
呼んで説明する。LEPS法については、例えば、国際
公開公報WO00/55893や、文献(Jpn. J. App
l. Phys. Vol. 40(2001)L583.)に詳細に記載されてい
る。
者等の研究によれば、LEPS法によって、例えば凸部
からAlGaNを成長させようとする場合、横方向成長
速度が遅いという問題や、横方向成長した結晶同士の合
体(coalescence)が非常に遅くなるかまたは起こらな
いという問題や、また、結晶同士を合体させても、該合
体部に形成され易いボイドが起因となって多数のクラッ
クが発生するという問題が顕在化し、AlGaN結晶層
として成長させることが困難であることがわかった。
PS法を用いながらも、転位密度が低減されたAlGa
N結晶層を上面に有するGaN系半導体基材を提供する
ことにある。
材は次の特徴を有するものである。 (1)結晶基板と、該基板上に成長したGaN系半導体
結晶層とを有するGaN系半導体基材であって、前記結
晶基板の上面には凹凸が加工され、前記GaN系半導体
結晶層は、該凹凸の凹部および/または凸部から該凹凸
を覆って成長した層であり、該層には、さらにAlGa
N結晶層からなる積層構造が含まれ、該積層構造は、少
なくとも積層方向に隣接する層同士の間で互いにAl組
成比が異なるようにAlGaN結晶層が積層されたもの
であることを特徴とするGaN系半導体基材。
して形成され、該ストライプの長手方向が、その上に成
長するGaN系半導体結晶の〈11−20〉方向、また
は〈1−100〉方向である上記(1)記載のGaN系
半導体基材。
イプパターンとして形成され、凹溝部分の溝深さをd、
溝幅をW1として、d/W1で定められるアスペクト比
が0.01以上である上記(1)記載のGaN系半導体
基材。
成比のAlGaN結晶層と、小さい方のAl組成比のA
lGaN結晶層とが、交互に積層されたものである上記
(1)記載のGaN系半導体基材。
0.7であって、小さい方のAl組成比が0〜0.1で
ある上記(4)記載のGaN系半導体基材。
上記(1)〜(5)のいずれかに記載のGaN系半導体
基材。
(当該基材)は、図1に例示するように、結晶基板1
と、該基板上に成長したGaN系結晶層2とによって構
成される。結晶基板1の表面には、LEPS法を実施し
得るように凹凸(同図では、凸部1a、凹部1b)が加
工され、GaN系結晶層2が、LEPS法に従って該凹
凸の凹部および/または凸部から該凹凸を覆って成長し
ている。ここで、従来のLEPS法と異なる点は、凹凸
上に成長している該GaN系結晶層2が、従来のLEP
S法に見られるような単一材料だけで成長した層ではな
く、AlGaN結晶層からなる積層構造を含んでいる点
である。その積層構造は、隣接する層同士の間で互いに
Al組成比が異なるようにAlGaN結晶層(21〜2
8)が積層されたものである。換言すると、GaN系結
晶層2は、AlGaN結晶層による積層を行いながら、
LEPS法特有の結晶成長を行って得られた層である。
って、LEPS法を用いながら、AlGaN結晶を、転
位密度の低減された層として成長させることができる。
この積層構造の最上層を必要なだけ厚くして、素子のク
ラッド層などに利用してもよい。
士の間でAl組成比が互いに異なっておればよく、Al
組成比の積層の仕方(組合せ方)として大きく分ける
と、次のような態様が挙げられる。 (a)大きい方のAl組成比のAlGaN結晶層と、小
さい方のAl組成比のAlGaN結晶層とが、交互に成
長した積層構造。 (b)Al組成比が段階的に変化するように積層された
構造。 (c)上記(a)、(b)以外の構成であって、異なる
Al組成比のAlGaN層が、規則的にまたは不規則に
積層された構造。
は、Al組成比がステップ状に変化し境界面が明確にな
っていても、Al組成比が連続的(グラデーション状)
に変化して境界面が不明確になっていてもよい。本発明
では、境界面が不明確であっても、異なるAl組成比が
層状に変化しているならば、積層構造とみなす。Al組
成比変化の連続性、不連続性は、LEPS法を実施する
際の気相成長において自由に制御可能である。
のAlGaNを交互に成長させる構造だけに限定される
ものではなく、大きい方(または小さい方)のAl組成
比のAlGaN結晶層同士は、互いにAl組成比が異な
っていてもよい。例えば、大小のAl組成を交互に繰り
返しながらも、全体としては、下層側から上層側に向か
って、Al組成が上昇していく態様などであってもよ
い。また、大小2種類だけのAlGaNを交互に成長さ
せた後、最後の1層を所望のAl組成比としてもよい。
以下、大小2種類だけのAlGaNを交互に成長させる
態様を代表的に取り上げて、上記(a)の積層構造を説
明する。
な横方向成長速度を持つために、LEPS法が有効とな
る材料であるが、AlGaNは、Al成分のために横方
向成長が遅くなり、好ましい結晶層が得難い。そこで、
上記(a)の積層構造のように、Al組成比のより大き
いAlyGa1 -yN層(0≦y≦1)と、Al組成比のよ
り小さいAlxGa1-xN層(0≦x≦1、x<y)層と
を交互に成長させながら1つの層として形成する。これ
によって、図1に示すように、小さいAl組成比のAl
xGa1-xN層(21、23、25、27)が横方向への
成長を促進する層となり、大きいAl組成比のAlyG
a1-yN層を含みながらも、層2全体として、結晶基板
の凸部1aの上方部分から横方向に好ましく成長し、隣
同士互いに合体して1つのGaN系結晶層2となる。
小さい方のAlxGa1-xN層の該Al組成比xは、0.
1以下が好ましく、x=0(即ち、GaN)が横方向成
長の点で最も好ましい。一方、Al組成比が大きい方の
AlyGa1-yN層の該Al組成比yは、当該基材を用い
て形成する素子のクラッド層や受光層として必要なAl
GaNの組成比とすればよく、限定されないが、0.0
1≦y≦0.7、特に、0.02≦y≦0.5が実使用
上好ましい範囲として挙げられる。
各々の層厚さは、共に、50nm程度以下とすることが
好ましく、特に、10nm程度以下として、両層による
超格子構造とすることが好ましい。超格子構造とするこ
とによって、転位を導入して歪みを緩和する前に次の層
構造が形成されるためにクラックの発生も防止すること
ができ、該AlxGa1-xN層とAlyGa1-yN層の膜厚
の重み付けがなされた平均組成のAlGaN混晶として
の性質を具備したAlGaN層を作製することができ
る。
よる交互の積層構造は、図3(a)に示すように、少な
くとも、隣り合った成長起点から成長した結晶同士が互
いに結合するまでは、その交互の積層を繰り返すことが
好ましい。互いに結合した後も、図1に示すように、層
上面がフラットになるまで交互の積層を継続させてもよ
く、また、図3(b)に示すように、AlyGa1-yN層
2aだけを該層2aの上面がフラットになるまで厚膜に
成長させてもよい。
成長条件や凸凹の周期によっても異なるが、発光素子、
受光素子などにおいて必要となるAlGaN層の厚さは
概ね1μm〜10μm程度である。また、表層のAlG
aN層は必要に応じて厚く成長させてもよい。
AlyGa1-yN層とを交互に成長させて行く場合、どち
らの層を最初に成長させてもよいが、例えば、GaN低
温成長バッファ層を用いる場合などでは、Al組成のよ
り小さいAlxGa1-xN層の方を先に成長させること
で、結晶の乱れが小さく、よりスムーズにAlGaN層
へ移行することが期待できる。また、AlN低温成長バ
ッファ層を用いる場合にはAl組成の大きいAlyGa
1-yN層の方を先に成長させるなど、その時のバッファ
層に応じて、適宜、最初の層のAl組成を選択すればよ
い。
の増減パターンは、限定されないが、Al組成比を単調
に増加させていくパターンは、最上層のAl組成を大き
くする方法としては有効である。また、用途や目的に応
じては、Al組成比の単調増加の後、特定の層から上
は、Al組成を単調に減少させてもよく、また、特定周
期で増減を繰り返してもよい。
系結晶が成長可能なものであればよく、結晶成長が最初
に出発するためのベースとなる結晶基板(同じ材料だけ
からなる基板)であっても、その表面に格子整合のため
のバッファ層、さらにはGaN系結晶膜が形成されたも
のであってもよい。
ア(C面、A面、R面)、SiC(6H、4H、3
C)、Si、スピネル、ZnO、GaAs、NGO、G
aN、AlN(またはAlNを表層として有する基板)
などを用いることができるが、発明の目的に対応するな
らばこの他の材料を用いてもよい。なお、基板の面方位
は特に限定されなく、更にジャスト基板でも良いしオフ
角を付与した基板であっても良い。LEPS法が転位密
度の低減を目的とする結晶成長法であることから、結晶
基板が、サファイアやSiCなど、GaN系以外の材料
からなる基板である場合に、本発明の有用性はより顕著
となる。
る結晶基板上に形成すればよく、特にサファイア基板を
用いる場合は、GaN、AlN、AlGaNなどによる
GaN系低温成長バッファ層が好ましいものとして挙げ
られる。
ンは、LEPS法が実施可能な凹凸であればよい。例え
ば、ドット状の凹部(または凸部)が配列されたパター
ン、直線状または曲線状の凹溝(または凸尾根)が一定
間隔で配列されたストライプ状の凹凸パターンなどが挙
げられる。凸条が格子状をなすように配置されたパター
ンは、角穴ドット状の凹部が規則的に配列されたパター
ンの一種である。凹凸の断面形状は、基本的に矩形(台
形を含む)波状が好ましい。最終的に得るべきGaN系
結晶層上面の平坦化の点からは、凹凸のピッチは、一定
である方が好ましい。
たは曲線状の凹溝(または凸条)が一定間隔で配列され
たストライプ状の凹凸パターンは、その作製工程を簡略
化できると共に、パターンの作製が容易であるので好ま
しい。
合、そのストライプの長手方向はGaN系結晶の成長の
仕方に重要な影響を与える。ストライプの長手方向をそ
の上に成長するGaN系結晶の〈1−100〉方向とす
る場合、成長条件に依っては{11−20}面が凸部か
ら横方向成長する面となる。{11−20}面は、{1
−100}面に比べて横方向に高速に成長する性質を有
する。これは、異なるAl組成比の層を交互に成長させ
ることによる横方向成長性の向上がより顕著に現れる態
様である。またこの場合、凹部は、図1に示すように、
空洞として残り易くなる。
長するGaN系結晶の〈11−20〉方向とする場合、
{1−100}面が凸部から凹部上に向かって横方向成
長する面となり、横方向への成長速度は遅くなる。その
結果、C軸方向の成長速度の方が速くなり、{1−10
1}面などの斜めファセットが形成され易くなる。この
場合には、凹凸の寸法の取り方によって、凹部内の底面
からもGaN系結晶がファセット成長し、凹部を結晶で
充填することも可能となる。この場合、AlGaN結晶
層は、図4(a)に示すように、凹部および凸部の各上
面において三角凸状に成長した後、上面が平坦化して1
つの層となる傾向が強くなる。この態様では、図4
(b)に示すように、ファセット成長から平坦化までの
うちの、初期や中期などの一部、または全部の過程にお
いて、異なるAl組成比の層を交互に成長させる。
期の三角凸状の結晶は、単一の材料だけで成長させるだ
けでなく、AlGaN層を交互に成長させながら三角凸
状まで成長させてもよい。
の断面形状を矩形波状とする場合、図2に示す凹凸の各
部の好ましい寸法は、凹溝の幅W1が0.5μm〜20
μm程度、凸条の幅W2が0.5μm〜20μm程度、
凹凸の振幅(凹溝の深さ)dが0.05μm〜5μm程
度であり、d/W1で定められるアスペクト比は、0.
01以上が好ましい。これらの範囲のなかでも、凸部の
上部だけから成長させるには、凹溝の幅W1は0.5μ
m〜20μm、凸条の幅W2は0.5μm〜5μm、凹
凸の振幅dは0.2μm〜5μmとすることが特に好ま
しい。一方、凹部、凸部の両方からファセット成長させ
るには、凹溝の幅W1は0.5μm〜20μm、凸条の
幅W2は0.5μm〜20μm、凹凸の振幅dは0.0
5μm〜3μmとすることが特に好ましい。
フォトリソグラフイ技術を用いて、目的の凹凸の態様に
応じてパターン化し、RIE技術等を使ってエッチング
加工を施して目的の凹凸を得る方法などが例示される。
E、MOVPE、MBE法などがよい。厚膜を作製する
場合はHVPE法が好ましいが、薄膜を形成する場合は
MOVPE法やMBE法が好ましい。
(ガス種、成長圧力、成長温度、など)によって、ファ
セット面を形成させながら成長させるかどうかを制御す
る事ができる。減圧成長ではNH3分圧が低い場合{1
−101}面のファセットが出易く、常圧成長では減圧
に比べファセット面が出易い。また成長温度を上げると
横方向成長が促進されるが、低温成長すると横方向成長
よりもC軸方向の成長が速くなり、ファセット面が形成
されやすくなる。
成されたものでありながら、該表層が転位密度の低減さ
れた高品質なAlGaN層となっている。このAlGa
N層は、短波長域に感度を持つ受光素子の受光層として
有用であり、感度の向上等に寄与する。また、LEDや
半導体レーザの発光層、クラッド層などにも有用であ
り、素子の特性を向上させるものとなる。その他、高品
質なAlGaN層を必要とするデバイスの形成に、当該
基材は有用となる。
低減されたAlGaN層を有することが特徴であるが、
AlGaN層が必ず当該基材の表層である必要はなく、
その上にさらにGaN結晶層など必要な結晶層を備えて
いてもよい。
して取り扱われ流通する必要はなく、1つの成長工程で
形成される積層体の基材部分に含まれるものであっても
よい。即ち、種々のGaN系素子を形成する過程におい
て、気相成長装置内で当該基材を形成した後、結晶成長
を中断することなくその上に素子構造を成長させても、
該素子には当該基材が存在する。
パターンを形成し、凸部から(GaN層/Al0.3Ga
0.7N層)の交互成長を、それぞれの層厚を100nm
として行い、結晶層が凹部を覆い上面が平坦となるまで
交互成長させて当該基材を得(最終の表層はAlGaN
層)として、該表層の結晶品質を評価した。
るストライプ状のパターニング(凹溝の幅3μm、周期
6μm、ストライプの長手方向は成長するGaN系結晶
にとって〈1−100〉方向である)を行い、RIE装
置で1.5μmの深さまで断面方形となるようエッチン
グし、表面がストライプ状パターンの凹凸となったサフ
ァイア基板を得た。
PE装置に装填し、窒素ガス主成分雰囲気下で1100
℃まで昇温し、サーマルクリーニングを行った。温度を
500℃まで下げ、III 族原料としてトリメチルガリウ
ム(以下TMG)を、N原料としてアンモニアを流し、
厚さ30nmのGaN低温バッファ層を凸部の上面およ
び凹部の底面に形成した。
G、アンモニアを流して行うGaN層(層厚100n
m)の成長と、TMG、トリメチルアルミニウム(以下
TMA)、アンモニアを流して行うAl0.3Ga0.7N層
(層厚100nm)の成長とを交互に繰り返すことによ
って積層構造を形成しながら、横方向に成長させ、隣り
合った凸部から成長した結晶同士が主結晶となり、互い
に接合しさらに層上面が略平坦になるまで交互の成長を
継続した後、最上層にAl0.15Ga0.85N層を厚さ50
0nm成長させ、本発明による基材を得た。成長したG
aN系結晶層の総厚(基板の凸部上面から層上面まで)
は3μmであった。
aN結晶層を1μm成長させ、該GaN結晶層の上面
を、カソードルミネッセンスによって観察したところ、
ダークスポットの密度(=転位密度)は、凹部の上方に
対応する領域(横方向成長した部分)で約1×104個
/cm2と、極端に低下しており、転位密度が部分的に
低減された高品質なAlGaN結晶層であることがわか
った。しかし、一部にクラックの発生が観測された。
互に繰り返して成長させてなる積層構造を、超格子構造
としたこと以外は、実施例1と同様にして当該基材を得
た。超格子構造の両層の層厚は、共に10nmである。
ら成長した結晶同士が、互いに接合しさらに層上面が略
平坦になるまで交互の成長を継続した後、最上層にAl
0.15Ga0.85N層を厚さ1μm成長させた。成長したG
aN系結晶層の総厚(基板の凸部上面から層上面まで)
は3μmであった。
aN結晶層を1μm成長させ、該GaN結晶層の上面
を、カソードルミネッセンスによって観察したところ、
ダークスポットの密度は、実施例1と同様に凹部の上方
に対応する領域で約1×104個/cm2となっていた
が、実施例1とは異なり、クラックの発生が無かった。
パターンを形成し、凸部および凹部から(GaN層/A
l0.3Ga0.7N層)の交互成長を、それぞれの層厚を1
0nmとして行い、凹部、凸部から成長した結晶が一体
化し上面が平坦となるまで交互成長させて当該基材を得
(最終の表層はAlGaN層)、該表層の結晶品質を評
価した。
るストライプ状のパターニング(凹溝の幅3μm、周期
6μm、ストライプの長手方向は成長するGaN系結晶
にとって〈11−20〉方向である)を行い、RIE装
置で1.5μmの深さまで断面方形となるようエッチン
グし、表面がストライプ状パターンの凹凸となったサフ
ァイア基板を得た。
の方法でGaN層(層厚10nm)の成長と、Al0.3
Ga0.7N層(層厚10nm)の成長とを交互に繰り返
すことによって積層構造を形成し、凸部および凹部から
からファセット成長した結晶同士が互いに一体化し、さ
らに層上面が略平坦になるまで交互の成長を継続した
後、最上層にAl0.15Ga0.85N層を厚さ500nm成
長させ、本発明による基材を得た。成長したGaN系結
晶層の総厚(基板の凸部上面から層上面まで)は3μm
であった。
aN結晶層を1μm成長させ、該GaN結晶層の上面
を、カソードルミネッセンスによって観察したところ、
ダークスポットの密度(=転位密度)は、全体的に約4
×106個/cm2程度であり、クラックの無い、転位密
度が低減されたAlGaN結晶層であることがわかっ
た。
い、該凹凸上に、Al 0.15Ga0.75Nだけを3μm連続
的に成長させた。このサンプルは凹凸が完全に埋め込ま
れておらず平坦な表面になっていなかった。また、全面
にクラックが無数に走っており、デバイスには使えなか
った。
減することが可能なLEPS法を用いながらも、この成
長法では成長困難であったAlGaNを成長させ、高品
質なAlGaN結晶層を表層として有する基材を提供す
ることが可能となった。さらに、超格子構造を形成しな
がらのAlGaN層同士の交互成長とすることによっ
て、クラックをより好ましく抑制できるようになった。
洞として残す場合の構造を模式的に示す断面図である。
凹凸の寸法を示す図である。
分の構造例を示す断面図である。
び凸部からAlGaN結晶層をファセット成長させる場
合の構造を模式的に示す断面図である。
である。
N結晶層 22、24、26、28 大きいAl組成比のAlGa
N結晶層
Claims (6)
- 【請求項1】 結晶基板と、該基板上に成長したGaN
系半導体結晶層とを有するGaN系半導体基材であっ
て、 前記結晶基板の上面には凹凸が加工され、 前記GaN系半導体結晶層は、該凹凸の凹部および/ま
たは凸部から該凹凸を覆って成長した層であり、該層に
は、さらにAlGaN結晶層からなる積層構造が含ま
れ、該積層構造は、少なくとも積層方向に隣接する層同
士の間で互いにAl組成比が異なるようにAlGaN結
晶層が積層されたものであることを特徴とするGaN系
半導体基材。 - 【請求項2】 上記凹凸が、ストライプパターンとして
形成され、該ストライプの長手方向が、その上に成長す
るGaN系半導体結晶の〈11−20〉方向、または
〈1−100〉方向である請求項1記載のGaN系半導
体基材。 - 【請求項3】 上記凹凸が、断面矩形波状のストライプ
パターンとして形成され、凹溝部分の溝深さをd、溝幅
をW1として、d/W1で定められるアスペクト比が
0.01以上である請求項1記載のGaN系半導体基
材。 - 【請求項4】 上記積層構造が、大きい方のAl組成比
のAlGaN結晶層と、小さい方のAl組成比のAlG
aN結晶層とが、交互に積層されたものである請求項1
記載のGaN系半導体基材。 - 【請求項5】 大きい方のAl組成比が0.01〜0.
7であって、小さい方のAl組成比が0〜0.1である
請求項4記載のGaN系半導体基材。 - 【請求項6】 上記積層構造が、超格子構造である請求
項1〜5のいずれかに記載のGaN系半導体基材。
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