JP2003150231A - 工場認定方法およびそのシステム並びに工場認定用プログラム - Google Patents

工場認定方法およびそのシステム並びに工場認定用プログラム

Info

Publication number
JP2003150231A
JP2003150231A JP2001350565A JP2001350565A JP2003150231A JP 2003150231 A JP2003150231 A JP 2003150231A JP 2001350565 A JP2001350565 A JP 2001350565A JP 2001350565 A JP2001350565 A JP 2001350565A JP 2003150231 A JP2003150231 A JP 2003150231A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
factory
certification
certified
evaluation
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001350565A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Suzuki
辰哉 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2001350565A priority Critical patent/JP2003150231A/ja
Publication of JP2003150231A publication Critical patent/JP2003150231A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】工場認定の更新について、ネットワークを通じ
て自動的に行う工場認定方法及びそのシステムを提供す
る。 【解決手段】調達側企業のコンピュータが調達先である
被認定工場に対して認定対象製品についての工場認定を
行う工場認定方法であって、調達側企業のコンピュータ
が、被認定工場におけるシステムから、前記認定対象製
品についての認定に必要な、多数の認定評価項目に亘っ
て、各々の項目に対して付与された理想工場、及び最悪
工場を含む複数の工場レベルに関する工場被認定情報に
ついてネットワークを通して入手する入手過程と、該入
手過程で入手された前記工場被認定情報を基に、評価計
算プログラムを用いて、工場認定評価を行う認定評価過
程と、該認定評価過程で得られた工場認定評価結果につ
いて、判定プログラムを用いて、認定基準と比較して工
場認定の合否を判定して出力する合否判定過程とを有す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製品の調達先であ
るサプライヤ(被認定工場)の認定方法に係り、特に品
質について工場認定方法およびそのシステム並びに工場
認定用プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、企業が部品等の製品を調達する
場合、調達側企業の定める認定基準を満足し”認定合
格”したものだけを調達する。以下に、一般的な製品認
定の内容を述べる。
【0003】認定内容は、大きく分けて、調達する部品
の仕様に関する認定基準と、その部品の製造プロセスに
関する認定基準とがある。サプライヤは、調達側企業の
認定試験を受けるために、サンプル部品とその部品の検
査データ、製造プロセス条件データを調達側企業へ提出
する。調達側企業は、前記サプライヤからの提出物を確
認し、認定判定を行う。部品仕様に関しては、部品サン
プルを検査・試験し、部品機能・性能が、調達側企業の
指定するそれらに対する基準を満足するか否かを判定す
る。また部品の製造プロセスに関しては、認定基準を満
足する品質を確保するための製造プロセス条件(即ち、
部品仕様認定基準を満足する部品サンプルを製造したプ
ロセスの条件)を確認し、そのプロセスが常に認定基準
を満足する品質が確保されるように管理されているか否
かを判定する。前記認定試験に合格した(即ち、“認定
された”)ならば、調達側企業とサプライヤとの間で当
該部品、即ち製品の取引が可能となる。
【0004】少量生産で、主として注文品(カスタム
品)をサプライヤへ発注するメーカなどでは、既に認定
合格したサプライヤに対して、定期的に製造プロセスの
認定審査を行い、認定更新を実施しているメーカが多
い。この定期認定更新の方法は、認定更新期限の前に、
サプライヤから製造プロセス条件データの提出を受けた
後、調達側の担当者がサプライヤの製造プロセスへ出向
いて製造プロセス条件評価を行い、該評価結果データに
基づき認定審査を行い、認定結果をサプライヤへ通知す
る、というものである。
【0005】なお、本発明に関係する製造職場において
一連の製造作業によって製造される製品の作業不良率等
の品質を評価推定する方法については、特開2001−
100838において知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、定期
的な認定更新を行っているメーカは、認定対象の取引サ
プライヤの数、製造プロセス数も多く、認定の定期更新
には多大な工数、時間を要するという課題があった。一
方、サプライヤ側も、複数メーカへ部品納めているとこ
ろが多く、認定の定期更新の対応には多大な工数、時間
を要するという課題があった本発明の目的は、上記課題
を解決すべく、特に、調達側企業のコンピュータにおい
て、被認定工場(サプライヤ)で製造される認定対象製品
について認定更新等についてネットワークを通じて自動
的に行う工場認定方法およびそのシステム並びに工場認
定用プログラムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、調達側企業のコンピュータが調達先であ
る被認定工場に対して認定対象製品についての工場認定
を行う工場認定方法および工場認定用プログラムであっ
て、調達側企業のコンピュータが、被認定工場における
システムから、前記認定対象製品についての認定に必要
な、多数の認定評価項目に亘って、各々の項目に対して
付与された理想工場、及び最悪工場を含む複数の工場レ
ベルに関する工場被認定情報についてネットワークを通
して入手する入手過程と、該入手過程で入手された前記
工場被認定情報を基に、評価計算用係数・定数データお
よび評価計算プログラムを用いて、工場認定評価を行う
認定評価過程と、該認定評価過程で得られた工場認定評
価結果について、判定プログラムを用いて、認定基準と
比較して工場認定の合否を判定して出力する合否判定過
程とを有することを特徴とする。
【0008】また、本発明は、調達側企業のコンピュー
タが調達先である被認定工場に対して認定対象製品につ
いての工場認定を行う工場認定方法および工場認定用プ
ログラムであって、調達側企業のコンピュータが、被認
定工場におけるシステムから、前記認定対象製品につい
ての認定に必要な、多数の認定評価項目に亘って、各々
の項目に対して付与された理想工場、及び最悪工場を含
む複数の工場レベルに関する工場被認定情報についてネ
ットワークを通して入手する入手過程と、以前に工場認
定した時の工場認定情報又は以前(再認定の場合、前回
認定後も含む)に実績チェックをした時の実績データ又
はバイヤに納入される製品の納入実績データ(例えば納
入不良率)を参照して、前記入手過程で入手された前記
工場被認定情報についての信頼性を評価する信頼性評価
過程と、該信頼性評価過程で信頼性があると評価された
工場被認定情報を基に、評価計算用係数・定数データお
よび評価計算プログラムを用いて工場認定評価を行う認
定評価過程と、該認定評価過程で得られた工場認定評価
結果について、判定プログラムを用いて、認定基準と比
較して工場認定の合否を判定して出力する合否判定過程
とを有することを特徴とする。
【0009】また、本発明は、調達側企業のコンピュー
タが調達先である被認定工場に対して認定対象製品につ
いての工場認定を行う工場認定方法および工場認定用プ
ログラムであって、調達側企業のコンピュータが、被認
定工場におけるシステムから、前記認定対象製品につい
ての認定に必要な、多数の認定評価項目に亘って、各々
の項目に対して付与された理想工場、及び最悪工場を含
む複数の工場レベルに関する工場被認定情報についてネ
ットワークを通して入手する入手過程と、該入手過程で
入手された前記工場被認定情報を基に、評価計算プログ
ラムを用いて、以前に工場認定した時の工場認定情報又
は以前(再認定の場合、前回認定後も含む)に工場実績
チェックをした時の工場実績データ又はバイヤに納入さ
れる納入実績データ(例えば納入不良率)を参照して、
工場認定評価を行う認定評価過程と、該認定評価過程で
得られた工場認定評価結果について、判定プログラムを
用いて、認定基準と比較して工場認定の合否を判定して
出力する合否判定過程とを有することを特徴とする。
【0010】また、本発明は、前記工場認定方法におい
て、前記工場実績データには、被認定工場における製造
履歴を含むことを特徴とする。
【0011】また、本発明は、調達側企業のコンピュー
タが調達先である被認定工場に対して認定対象製品につ
いての工場認定を行う工場認定方法および工場認定用プ
ログラムであって、調達側企業のコンピュータが、被認
定工場におけるシステムから、前記認定対象製品につい
ての認定に必要な、大項目として「品質」、「技術」、
「価格」及び「納期」からなる認定評価項目についての
理想工場、及び最悪工場を含む複数の工場レベルに関す
る工場被認定情報についてネットワークを通じて入手す
る入手過程と、該入手過程で入手した前記工場被認定情
報を基に、評価計算プログラムを用いて、各大項目毎に
評点を算出し、更に算出された各大項目毎の評点を総計
した総合評点を算出する認定評価過程と、該認定評価過
程で算出された各大項目毎の評点及び総合評点につい
て、判定プログラムを用いて、認定基準と比較して工場
認定の合否を判定して出力する合否判定過程とを有する
ことを特徴とする。
【0012】また、本発明は、調達側企業のコンピュー
タが調達先である被認定工場に対して認定対象製品につ
いての工場認定を行う工場認定方法および工場認定用プ
ログラムであって、調達側企業のコンピュータが、被認
定工場におけるシステムから、前記認定対象製品につい
ての認定に必要な、大項目として「品質」、「技術」、
「価格」及び「納期」からなる認定評価項目についての
理想工場、及び最悪工場を含む複数の工場レベルに関す
る工場被認定情報についてネットワークを通じて入手す
る入手過程と、該入手過程で入手した前記工場被認定情
報における大項目としての「品質」については、細分類さ
れた小項目毎の前記工場レベルに関する情報に対して、
「不良作り込み防止力」、「不良検出力」、及び「不良
発生時対処力」で重み付けして、品質に亘って総計され
る品質の指標を算出し、前記工場被認定情報における大
項目としての「品質」、「技術」、「価格」及び「納
期」についてはそれぞれの工場レベルに関する情報に応
じた評点を総計して総合評点を算出する認定評価過程
と、該認定評価過程で算出された品質の指標及び総合評
点について、判定プログラムを用いて、認定基準と比較
して工場認定の合否を判定して出力する合否判定過程と
を有することを特徴とする。
【0013】また、本発明は、調達側企業のコンピュー
タが調達先である被認定工場に対して認定対象製品につ
いての工場認定を行う工場認定システムであって、被認
定工場におけるシステムから入手される、前記認定対象
製品についての認定に必要な、多数の認定評価項目に亘
って、各々の項目に対して付与された理想工場、及び最
悪工場を含む複数の工場レベルに関する工場被認定情報
を記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された工場被認定
情報を基に、評価計算プログラムを用いて、工場認定評
価を行い、該評価により得られた工場認定評価結果につ
いて判定プログラムを用いて認定基準と比較して工場認
定の合否を判定して出力する計算部とを備えたことを特
徴とする。
【0014】また、本発明は、調達側企業のコンピュー
タが調達先である被認定工場に対して認定対象製品につ
いての工場認定を行う工場認定システムであって、被認
定工場におけるシステムからネットワークを介して入手
される前記認定対象製品についての認定に必要な、多数
の認定評価項目に亘って、各々の項目に対して付与され
た理想工場、及び最悪工場を含む複数の工場レベルに関
する工場被認定情報を記憶する記憶部と、以前に工場認
定した時の工場認定情報又は以前(再認定の場合、前回
認定後も含む)に実績チェックをした時の実績データ又
は以前のバイヤに納入された納入実績データ(例えば納
入不良率)を参照して、前記記憶部に記憶された工場被
認定情報についての信頼性を評価し、該評価によって信
頼性があると評価された工場被認定情報を基に、認定評
価プログラムを用いて工場認定評価を行い、該評価によ
って得られた工場認定評価結果について判定プログラム
を用いて認定基準と比較して工場認定の合否を判定して
出力する計算部とを備えたことを特徴とする。
【0015】また、本発明は、前記工場認定システムに
おいて、更に、以前に工場認定した時の認定情報を記憶
する記憶部を備えたことを特徴とする。
【0016】また、本発明は、前記工場認定システムに
おいて、更に、以前に実績チェックをした時の工場実績
データを記憶する記憶部を備えたことを特徴とする。
【0017】また、本発明は、調達側企業に、サプライ
ヤの以前の認定条件情報(認定基準)を保管する手段
と、認定更新時に、サプライヤの認定評価項目に関する
情報を、ネットワークを介して受け付ける手段と、認定
更新時に受け付けたサプライヤの認定評価項目情報を評
価する評価プログラムを含む評価計算手段と、サプライ
ヤの認定基準と評価結果とを比較し、認定合否判定する
判定手段とを設けたことを特徴とする。
【0018】また、本発明は、調達側企業のコンピュー
タが調達先である被認定工場に対して認定対象製品につ
いての工場認定を行う工場認定方法であって、調達側企
業のコンピュータが、被認定工場におけるシステムか
ら、前記認定対象製品についての工場水準実績値に関す
る情報についてネットワークを通して入手する入手過程
と、該入手過程で入手された前記工場水準実績値に関す
る情報を認定水準を著しく下回るか否かを追跡評価する
評価過程と、該評価過程で得られた追跡評価結果に基づ
いて工場認定取消をするか否か(発注停止や取引停止)
の判定を行う判定過程とを有することを特徴とする工場
認定方法および工場認定用プログラムである。
【0019】以上説明したように本発明によれば、調達
メーカにとっては効率良く、特に「品質」についての認
定更新が行え、高品質の製品を継続して調達することが
出来るようになる。またサプライヤにとっても、認定更
新の書類等の準備や現場審査対応に要する工数・時間が
大幅に軽減され、その分、品質向上への取組むための時
間や費用が確保でき、高品質化が促進される効果があ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に係るネットワークを利用
して工場認定を行うシステムおよびその方法の実施の形
態について、図面を用いて具体的に説明する。
【0021】本発明に係るネットワークを利用して工場
認定を行うシステムは、調達企業側から提供される認定
に必要な部品、製品若しくは素材(部品、製品若しくは
素材を以後製品と称する。)の仕様や、サプライヤ(被
認定工場)からネットワークを通じて、製造に関する
「品質」「技術」「価格」「納期」「前回の認定時の指摘
事項」、並びに工場水準実績データからなる製造プロセ
ス条件情報を入手して自動で認定審査を行い、認定判定
結果を、ネットワークを通じてサプライヤへ送信するも
のである。
【0022】本発明に係る工場認定を行うシステムは、
特に調達側企業がネットワーク上でサプライヤ(被認定
工場)に対して再認定や実績チェックを行うことにあ
る。恐らく、初回の工場認定については、調達側企業
が、サプライヤに出向いていって、サプライヤが提出さ
れた工場認定のための評価データと実際の現場での評価
数値との対応を調査する必要があり、ネットワーク上で
全てを行うことは難しいと考える。従って、本発明に係
る工場認定をネットワーク上で行うシステムは、定期的
な再認定、サプライヤ側の製造プロセス条件変更に伴う
再認定、および調達側企業の製品の仕様変更に伴う再認
定や、該再認定するために必要な実績チェックに適用さ
れる。
【0023】このように、ネットワーク上での工場認定
によれば、調達側企業は、サプライヤに出向いて工場認
定評価する必要をなくすことができると共に、例えばサ
プライヤが製造プロセス条件を変更した際、該変更した
箇所に対応する工場認定評価だけをすることで済ませる
ことが可能となる。
【0024】図1には、本発明に係る工場認定方法を実
現する実施の形態の概要を示す。本発明のシステムは、
認定を行う製品の調達側企業(バイヤ)の認定システム
11と、認定を受けるサプライヤ(被認定工場)の有す
る、認定を受けるために必要な情報を送信するサプライ
ヤのシステム12と、それらが接続されるインターネッ
ト(ネットワーク)15とから構成される。
【0025】調達側(バイヤ)企業の認定システム11
は、(11−1)認定更新依頼及び工場水準実績値チェ
ック依頼をサプライヤへ連絡する機能と、(11−2)
認定基準情報及び職場水準実績値判断基準情報(サプラ
イヤと合意の上で調達側が取り決める)、認定履歴情報
(認定結果情報及び実績結果情報並びにサプライヤが提
出する評価結果情報、工場水準実績値情報及び自主的な
工場改善実績情報)の保管を行う保管部と、(11−
3)サプライヤから認定及び実績チェックを受けるため
に必要な情報(品質に関する製造工程管理に関する情報
および工程内/納入品質状況に関する情報(製造プロセ
ス条件情報)など)を受け付ける機能(入力機能)と、
(11−4)受け付けた情報と認定基準情報及び工場水
準実績値判断基準情報とに基づく認定及びチェック審査
・判定機能と、(11−5)(11−4)における認定
及びチェック審査・判定機能に基づく認定判定及び実績
チェック判定結果をサプライヤへ送信する機能とで構成
される。
【0026】特に、調達側企業の認定システム11にお
ける重要な機能・構成は、(11−2)、(11−3)
および(11−4)である。特に、認定更新時に、サプ
ライヤから提供される図6に示す認定評価項目について
の回答が、信用できるかどうか信頼性を評価する必要が
ある。この信頼性の評価は、以前に工場認定した時の工
場認定情報又は以前に実績チェックをした時の実績デー
タ又はバイヤに納入される製品の納入実績データ(例え
ば納入不良率)を参照して行えばよい。
【0027】そして、これら(11−2)、(11−
3)および(11−4)は、特に、調達側からの製品の
仕様更新、サプライヤ側からの製造プロセス条件の更新
およびサプライヤ側の製造プロセス管理(検査も含む)
体制の変更に対応できるようにする必要がある。
【0028】また、重要なことは、(11−4)におけ
る認定及び実績チェック・判定項目(大きく大別する
と、A:品質に関するものと、B:技術に関するもの
と、C:価格に関するものと、D:納期に関するもの
と、E:前回認定評価した際の指摘事項とからなる。)
と、該認定及び実績チェック・判定項目に対応する認定
基準(評価点で現すこともできる。)と、上記各認定及
び実績チェック・判定項目に対する重み付けとである。
【0029】大項目のA:品質に関するものには、中項
目として、[A−1:製造工程管理](小項目として、
「A−1−1:製造工程の管理状態」、「A−1−2:
製造工程作業者、治工具及び計測器管理状態」、「A−
1−3:製造物理的環境」、「A−1−4:製造履歴管
理」、「A−1−5:部品(部材、完成品含)在庫管
理」、「A−1−6:異品混入防止管理」、「A−1−
7:工程改善後の効果の確認」、「A−1−8:工程能
力の把握とその活用」、「A−1−9:出荷検査」な
ど)に関するものと、[A−2:品質向上計画](活動
計画及びその内容)に関するものと、[A−3:製造工
程内/調達側企業への納入品質状況](小項目として、
「A−3−1:製造工程内品質(製造工程内不良率)の
評価」、「A−3−2:納入品質評価(納入不良率)」、
「A−3−3:工程内/納入品質状況の報告」などに関
するものと、[A−4:購入品管理](小項目として、
「A−4−1:購入品の品質評価」)に関するものと、
[A−5:不良対策](小項目として、「A−5−1:
不良解析力」)に関するものと、[A−6:信頼性シス
テム](小項目として、「A−6−1:信頼性評価実施
の評価:信頼性試験規格があり、信頼性試験のデータ等
が適時に提供可能かどうか」、「A−6−2:信頼性及
び不良解析設備状況」、「A−6−3:安全規格検査記
録状況(PL法含む)」に関するものと、[A−7:量
産途中変更対応力](量産途中での変更に対応する力)
に関するものと、[A−8:外注管理](外注職場の指
導・管理方法)に関するものと、[A−9:不良発生時
及び調査依頼時の対応力](対応スピード)に関するも
のとが考えられる。更に、中項目として,自然環境への
影響度等の項目を追加しても良い。
【0030】大項目のB:技術に関するものには、中項
目として、[B−1:製品開発力及び生産技術力]に関
するものと、[B−2:ドキュメント管理]に関するも
のと、[B−3:部品購入仕様]に関するものとが考え
られる。
【0031】大項目のC:価格に関するものには、中項
目として、[C−1:価格競争力(現状及び将来の価格
水準)]に関するものと、[C−2:原価低減力]に関
するものと、[C−3:回答応答性]に関するものとが
考えられる。
【0032】大項目のD:納期に関するものには、中項
目として、[D−1:納期回答スピード]に関するもの
と、[D−2:問合せへの対応スピード]に関するもの
と、[D−3:納期変更への対応]に関するものと、
[D−4:生産能力]に関するものと、[D−5:保守
部品供給]に関するものと、[D−6:納期遅延発生
歴]に関するものとが考えられる。
【0033】サプライヤのシステム12は、(12−
1)上記調達側企業(バイヤ)の認定システム11の
(11−1)の連絡機能に基づく認定更新依頼及び実績
チェック依頼の情報を入手する機能と、(12−2)
(12−1)の入手機能で入手された認定更新依頼及び
実績チェック依頼の情報に応じた部品若しくは製品の品
質に関する製造工程管理に関する情報および製造工程内
/納入品質状況に関する情報(製造プロセス条件情報)
などを収集・整理して調達側へ送信する機能と、(12
−3)上記調達側企業(バイヤ)の認定システム11の
(11−5)の送信機能に基づく認定判定結果及び実績
チェック結果を受け取る機能とで構成される。特に、認
定及び実績チェックを受けるサプライヤのシステム12
における重要な機能・構成は、(12−2)である。ま
た、サプライヤは、自発的に、製造プロセス条件を更新
したり、あるいは製造プロセス管理体制を変更する場合
に、調達側の認定システム11と情報交換をして認定更
新をして認定履歴情報を更新する必要がある。
【0034】図2には、本発明に係る調達側企業(バイ
ヤ)の認定システム11の構成概要を示す。調達側企業
の認定システム11には以下の構成を設けた。 (1)サプライヤの少なくとも前回認定条件情報及び前
回実績チェック条件情報(認定履歴情報)を保管する記
憶装置(調達側に前回認定条件情報及び前回実績チェッ
ク条件情報保管用のサーバ)111を設けることで実現
する。記憶装置111に保存される情報は、サプライヤ
と共有できる情報であることが望ましい。 (2)認定基準情報及び職場水準実績値判断基準情報を
保存する記憶装置111は、バイヤが認定及び実績チェ
ック審査・判定を行う際の認定基準の情報及び職場水準
実績値判断基準の情報を記憶している。内容は、各サプ
ライヤに共通する項目と、サプライヤ個別、あるいはサ
プライヤの製造プロセス個別の認定基準項目とを保存し
ている。基本的には、最低限、前回認定時に使用した認
定基準情報及び前回実績チェック時に使用した工場水準
実績値判断基準情報を保存しておく必要がある。ただ
し、前回認定更新後に生じたサプライヤにおけるプロセ
ス変更に関しては、変更が生じる度にバイヤの変更承認
を受け、その都度、認定基準情報及び工場水準実績値判
断基準情報を更新し、認定及び実績チェック履歴情報と
して記憶しておく。
【0035】即ち、記憶装置111に記憶された認定情
報データベース30としては、サプライヤと合意の上で
調達側企業(バイヤ)が取り決めた認定基準41と、前
回認定した認定結果44と、前回認定した際にサプライ
ヤが提出(記録)した工場評価結果(図6に示す各質問項
目(認定評価項目)毎の回答)と、サプライヤと合意の
上でバイヤが取り決めた工場水準実績値判断基準(図6
に示す各質問項目毎の回答のレベルを判断して決める基
準で、具体的には、上記各回答レベルから求められる品
質総合指標から計算される工程内総合不良率を使って示
される。例えば計算された工程内総合不良率が200p
pmで、その前後10%の範囲までは工場水準実績値チ
ェックOKとする場合の、工場水準実績値判断基準は、
200±20ppmと示される)と、前回実績チェック
時にチェックされた実績チェック結果(製造工程内総合
不良率が工場水準実績値判断基準を満たすか否か)と、
該実績チェック時にサプライヤが提出した工場水準実績
値(実際の検査装置又は計測装置によって検査又は計測
した製品の品質に関するデータを基に算出される工場の
水準を示す製造工程内総合不良率)と、サプライヤが提
出した自主的な工場改善実績とから構成されることにな
る。 (3)認定更新時には、サプライヤのシステム12の記
憶装置121に格納された認定評価項目からなる製造情
報(製造仕様や管理内容等からなる工場評価結果等の認
定に必要な情報)を、ネットワーク15を介して入手し
て記憶部111fに格納する入力部(情報通信手段)1
12を有する。また、実績チェック時には、サプライヤ
のシステム12の記憶装置121に格納された製造情報
(製造仕様や製造管理内容等からなる工場水準実績値や
自主的な工場改善実績等の実績チェックに必要な情報)
を、ネットワーク15を介して入手して記憶部111e
に格納する入力部(情報通信手段)112を有する。 (4)認定更新時及び実績チェック時に受け付けたサプ
ライヤの認定評価項目からなる製造情報を評価する評価
プログラムを含む評価計算部113aと、サプライヤの
認定基準と評価結果とを比較し、認定合否の判定を行う
認定合否判定部113bとを有する計算機から構成され
た認定及び実績チェック審査・判定部113を有する。
【0036】ここで、認定及び実績チェック審査・判定
部113において、重要なことは、サプライヤから提供
された認定評価項目に対する回答が、信用出来るかどう
か信頼性について、以前に工場認定した時の工場認定情
報又は以前に実績チェックをした時の実績データ又はバ
イヤに納入される製品の納入実績データ(例えば納入不
良率)を参照して評価する必要がある。要するに、サプ
ライヤから提供された認定評価項目に対する回答に信頼
を置ける場合には、該回答を基に、評価すればよいこと
になる。 (5)認定合否判定部113bでの認定判定結果及び実
績チェック判定が不合格時にはサプライヤに対して取引
停止処理や工場改善の指示を行う資材システム114を
有する。
【0037】なお、サプライヤのシステム12は、製造
ライン123からの情報や購入品124からの情報を収
集し、これら収集された情報を基に、製造プロセス仕様
や製造プロセス管理内容等からなる製造情報(前回工場
認定時の評価結果等の認定に必要な情報、並びに工場水
準実績値や自主的な工場改善実績等の実績チェックに必
要な情報)を作成してデータベース121に格納する計
算機によって構成された製造情報処理部122を備えて
構成される。
【0038】次に、本発明に係るバイヤの認定システム
11における概略の処理フローについて図3を用いて説
明する。
【0039】まず、図4に示す通信部116は、サプラ
イヤからの認定更新受査のための提出データ、即ち、製
造プロセス条件情報(上記各認定及び実績チェック・判
定項目のレベル)を入手する(ステップS31)。つい
で、認定及び実績チェック審査・判定部113の評価計
算部113aは、入力された製造プロセス条件情報を基
に、評価計算プログラムにより、以下の項目を評価・認
定判定を行う(ステップS32)。 (a)工場認定は、製造工場の実力を評価することによ
って可能となる。この製造工場の実力としては、特開2
001−100838に記載されているように、製造工
場での不良の起こし難さとしての、「不良発生抑制力
(不良作り込み防止力)」×「不良検出力」×「不良発
生時対処力」で表すことが可能である。「不良発生抑制
力」は、不良品を製造しないという製造工場(サプライ
ヤ)の力である。「不良検出力」は、製造工場(サプラ
イヤ)からその後のバイヤに不良品を送り込まないよう
に不良品を検出(摘出)できる製造工場(サプライヤ)
の力である。「不良発生時対処力」は、不良品が発生し
てしまったとき、不良対処時間をできるだけ短くして不
良品を発生しないようにする製造工場(サプライヤ)の
力である。
【0040】そこで、図6に示す如く、サプライヤから
の横項目毎の回答を基に、縦項目である基準の製造作業
に対する「不良発生抑制力」×「不良検出力」×「不良
発生時対処力」を算出して品質総合評価をすることによ
って、製造工場の実力を評価することが可能となる。
【0041】そこで、評価計算部113aは、サプライ
ヤのA:品質である、特に製造プロセス(製造工程)の
持つ製造プロセスマネジメント(製造プロセス管理(A
−1:製造工程管理))、A−2:品質向上計画、A−
3:製造工程内/納入品質状況等の水準を評価する。即
ち、A−1:製造工程管理は、サプライヤから、部品、
製品若しくは素材の仕様に対する認定したときの製造プ
ロセス条件(検査条件も含む)と同じ製造プロセス条件
で製造・検査されて納品されているか否か(「A−1−
1:製造工程の管理状態」、「A−1−2:製造工程作
業者、治工具及び計測器管理状態」、「A−1−3:製
造物理的環境」、「A−1−4:製造履歴管理」、「A
−1−5:部品(部材、完成品含)在庫管理」、「A−
1−6:異品混入防止管理」、「A−1−7:工程改善
後の効果の確認」、「A−1−8:工程能力の把握とそ
の活用」、「A−1−9:出荷検査」など)を評価す
る。具体的には、図6に示すように、サプライヤが、認
定したときの製造プロセス条件(検査条件も含む)と同
じ製造プロセス条件で製造・検査されているという製造
プロセスマネジメント(A−1:製造工程管理)につい
ての水準を、サプライヤからの回答を基に評価すること
になる(ステップS321)。
【0042】ところで、図6において、次のように定義
して、図4に示す評価計算用計数・定数データベース4
0として記憶部111cに格納してあるものとする。 (1)21項目の品質に関する質問は各5点満点とす
る。これは、各質問項目(各認定評価項目)について相
対的重み付け係数が同じにした場合であり、実際には、
各質問項目毎に相対的重み付け係数を設定してもよい。 (2)理想の工場には、全項目とも5点の回答をするも
のとする。実際には、5点に相対的重み付け係数を乗算
してもよい。当然、理想の工場の場合でも、相対的重み
付け係数を乗算すれば、全項目が5点満点にならなくな
る。 (3)最悪の工場には、全項目とも0点の回答するもの
とする。実際には、0点に相対的重み付け係数を乗算し
てもよい。 (4)各力の重みである「×」、「△」、「○」、
「◎」は、「×」=0点、「△」=1点、「○」=2
点、「◎」=3点という配点とする。
【0043】ところで、図6に示す横項目である各質問
項目(各認定評価項目)毎に、「不良作り込み防止
力」、「不良検出力」、「不良発生時対処力」の配点
は、予め決まっているものとする。
【0044】即ち、「製造工程の管理状態(工程異常,
製品異常を検出でき,処理ルールが明確に決まってい
る)」は、「不良検出力」および「不良発生時対処力」
に最も影響を及ぼすことで、「◎」=3点という配点に
し、「不良作り込み防止力」に影響を殆ど及ぼさないこ
とで、「×」=0点という配点にした。
【0045】「製造工程作業者、治工具及び計測器管理
(有資格者による管理が十分である)」は、「不良作り
込み防止力」に最も影響を及ぼすことで、「◎」=3点
という配点にし、「不良検出力」に2番目に影響を及ぼ
すことで、「○」=2点という配点にし、「不良発生時
対処力」に3番目に影響を及ぼすことで、「△」=1点
という配点にした。
【0046】「製造物理的環境(製造し易い物理的環
境)」は、「不良作り込み防止力」に最も影響を及ぼす
ことで、「◎」=3点という配点にし、「不良検出力」
に2番目に影響を及ぼすことで、「○」=2点という配
点にし、「不良発生時対処力」に3番目に影響を及ぼす
ことで、「△」=1点という配点にした。
【0047】「製造履歴管理(製造履歴がシステム化さ
れて追跡が可能)」は、「不良発生時対処力」に最も影
響を及ぼすことで、「◎」=3点という配点にし、「不
良検出力」に2番目に影響を及ぼすことで、「○」=2
点という配点にし、「不良作り込み防止力」には殆ど影
響を及ぼさないことで、「×」=0点という配点にし
た。
【0048】更に、図6に示すように、各小項目または
中項目毎に影響を及ぼす程度に応じて配点をした。
【0049】次に、「不良作り込み防止力」、「不良検
出力の品質評点」及び「不良発生時対処力」の品質評点
の算出方法について説明する。 「不良作り込み防止力」の品質評点の算出方法は、各
質問項目の回答点数(実際には相対的重み付け係数が乗
算される。)を乗算して全項目に亘り合計する。図6に
示す表の場合は、「不良作り込み防止力」は、満点1
80点(理想工場)に対して、合計141点となる。 「不良検出力の品質評点」の品質評点の算出方法も、
同様に、各質問項目の回答点数(実際には相対的重み付
け係数が乗算させる。)を乗算して全項目に亘り合計す
る。図6に示す表の場合は、「不良検出力」は、満点
140点(理想工場)に対して、合計112点となる。 「不良発生時対処力」の品質評点の算出方法も、同様
に、各質問項目の回答点数(実際には相対的重み付け係
数が乗算される。)を乗算して全項目に亘り合計する。
図6に示す表の場合は、「不良発生時対処力」は、満
点100点(理想工場)に対して、合計84点となる。
【0050】以上、3つの能力別の品質評点は、につ
いては141点、については112点、については
84点となる。
【0051】総合品質評点は、満点420点(理想工
場)に対して、上記、、の総和として、337点
となる。
【0052】以上により、認定合格判定部113bは、
総合品質評点として評価あれた製造プロセスのマネージ
メントの水準が認定企業側の定める基準値を満足するか
否かの判定を行い、満足する場合には、製造プロセスの
マネージメントの水準(品質)に関しては認定合格と判
定し、満足しない場合には、製造プロセスのマネージメ
ントの水準(品質)に関しては認定不合格と判定する
(ステップS322)。 (b)評価計算部113aは、上記のほかに、サプライ
ヤの製造プロセスにおいて発生する不良率(製造工程毎
/総合)を推定する(ステップS321)。具体的に
は、サプライヤから、部品、製品若しくは素材の製造プ
ロセス条件の検査結果として提供を受ける「製造工程内
の不良率(総合)」については、上記総合品質評点を基
に推定評価することが可能となる。即ち、図6に示す如
く、総合品質評点は、上記、、の満点の合計42
0点を100点とした場合、80点となり、その工場に
おける製造工程内不良率(総合)は、23.8ppmと
推定評価することが可能となる。勿論、製造工程毎の品
質評点を算出すれば、「製造工程毎の製造工程内不良
率」を推定評価することは可能となる。
【0053】また、評価計算部113aは、その製造工
場におけるバイヤへの納入した際の部品、製品若しくは
素材としての「納入不良率」について次のように推定評
価することが可能となる。即ち、その製造工場における
過去の実績値とそのとき推定評価された製造工程内不良
率(総合)との比率を予め求めておけば、上記推定評価さ
れた製造工程内不良率(総合)にその製造工場において
予め求めておいた比率を乗算することによって納入不良
率を推定評価することが可能となる。更に、評価計算部
113aは、推定評価された納入不良率と、実際にバイ
ヤに納入されて検査された結果である実際の不良率とを
比較し、違いが顕著に見受けられる場合には、推定納入不
良率の算出式に補正を乗算して実際の不良率に、出来る
だけ、合わせるようにする必要がある。このようにする
ことによって、サプライヤから提供をうける製造プロセ
ス工程内の不良率に基づいて推定される納入不良率を確
かなものにすることができる。また、納入不良率につい
ては、サプライヤから提供を受ける製造プロセス工程内
の不良率と実際にバイヤに納入されて検査された結果の
納入不良率とを対応付けしてもよい。
【0054】以上により、サプライヤにおける不良率を
推定評価することが可能となる。
【0055】そして、認定合格判定部113bは、推定
された納品不良率が認定企業側の定める基準値を満足す
るか否かの判定を行い、満足する場合には、納入不良率
に関しては認定合格と判定し、満足しない場合には、納
入不良率に関しては認定不合格と判定する(ステップS
322)。 (c)更に、評価計算部113aが算出する、工場認定
のための、製造工場の実力を評価する指標としては、図
6に示すように、サプライヤからの回答(大項目として
は、「A:品質、B:技術、C:価格、D:納期」など
からなる。)そのものに基づく総合評点がある。大項目
である「A:品質」において、製造プロセスマネジメン
ト(製造工程管理)の水準としての評点は、図6に示す
横項目において例えば中項目「A−1:製造工程管理」
についてサプライヤからの回答を集計することによっ
て、「30点」が得られることになる。更に、「A:品
質」における「A−2:品質向上計画」の水準としての
評点は「5点」が得られ、「A−3:製造工程内/納入
品質状況」の水準としての評点は「11点」が得られ、
……、「A−9:不良発生時及び調査依頼時の対応力」
の水準としての評点は「5点」が得られることになる。
【0056】次に、大項目である「B:技術」について
は、製品開発力・生産技術力、図面管理等のドキュメン
ト管理、および部品購入仕様の管理等を評価して評点は
「8点」が得られる。
【0057】大項目である「C:価格」については、価
格競争力(価格水準、要求価格の達成度、将来価格の提
示)、VEC提案力、および回答応答性等を評価して評
点は「8点」が得られる。
【0058】大項目である「D:納期」については、納
期回答応答性、問合せへの対応、納期変更への対応、お
よび生産能力等を評価して評点は「10点」が得られ
る。
【0059】これら評点を総計することによって、製造
工場における総合評点として「112点」が得られる。
実際には、各小項目は勿論のこと、中項目毎にもサプラ
イヤからの回答に対して相対的重み付け係数を乗算して
もよい。このように、相対的重み付け係数を乗算するこ
とによって、理想の工場でも,項目によっては5点満点
とならないことを意味する。
【0060】そして、認定合格判定部113bは、算出
された総合評点が認定企業側の定める基準値を満足する
か否かの判定を行い、満足する場合には、総合評点に関
しては認定合格と判定し、満足しない場合には、総合評
点に関しては認定不合格と判定する(ステップS32
2)。 (d)更に、認定合否判定部113bは、サプライヤか
らの回答を基に、単純に計数した総合評点と、「不良発
生抑制力(不良作り込み防止力)」、「不良検出力」、
「不良発生時対処力」で表される品質総合評価および推
定総合不良率とで、製造工場に実力を定量評価して、バ
イヤの定めるそれぞれの基準値を満足する場合には、認
定合格と判定し、満足しない場合には、認定不合格と判
定する(ステップS322)。特に、認定合否判定部1
13bは、大項目毎に、あるいは中項目毎に、または製
造工程毎に、総合評点、および「不良発生抑制力(不良
作り込み防止力)」×「不良検出力」×「不良発生時対
処力」で表される品質評価に基づく不良率を評価するこ
とが可能となり、基準値を満足しない場合には、バイヤ
からサプライヤに対して改善提案をすることが可能とな
る。
【0061】そして、総合評点と、品質総合評価および
推定総合不良率とがバイヤの定めるそれぞれの基準値を
満足する場合は、認定合格と判定し、満足しない場合に
は認定不合格と判定する(ステップS322)。
【0062】以上説明したように、バイヤのシステム1
1の認定及び実績チェック審査・判定部113は、認定
合格判定部113bで判定された認定合否判定結果及び
実績チェック判定結果を、資材システム114を介して
ネットワーク15を通してサプライヤに送信する(ステ
ップS33)。
【0063】次に、バイヤのシステム11がサプライヤ
の製造プロセスマネジメント(製造プロセス管理)の水
準を評価する品質計算プログラムについて、具体的に説
明する。
【0064】本発明に係る品質・技術・価格・納期計算
プログラムは、バイヤの認定システム11であるコンピ
ュータにインストールされて使用される。本発明に係る
品質・技術・価格・納期計算プログラムがインストール
された場合は、品質・技術・価格・納期計算プログラム
による評価装置(認定システム11)としては、図4に
示すような装置構成となる。即ち、認定システム11
は、サプライヤのシステム12と製造プロセス条件情報
や認定判定結果情報等についてインターネット15を介
して送受信する通信部116と、認定審査・判定部を構
成する計算機113と、認定基準情報データベースを格
納する記憶部111a、評価計算プログラムおよび判定
プログラムを格納する記憶部111b、並びに評価計算
用係数・定数データなどのデータベースを格納する記憶
部111cで構成される記憶装置111と、計算機11
3に各種のデータ(調達部品、製品などの仕様データ)
や情報(認定基準情報など)を入力する入力部112と、
評価計算用の係数・定数データ、各種評価結果や認定判
定結果等を表示して出力する出力装置(表示装置)11
5とで構成される。計算機113は、CPU32と、R
OM31と、RAM33と、インターフェース34と、
これらを接続するバス35とから構成される。
【0065】本発明に係る品質・技術・価格・納期計算
プログラムは、サプライヤ(供給側企業)の供給品の品
質達成に関する実力水準を評価する「工場品質計算プロ
グラム」と、取り引き対象部品、製品若しくは素材の製
造品質を推定する「製品品質計算プログラム」とがあ
る。製品品質計算プログラムは、取り引き対象部品、製
品若しくは素材の構造の複雑さや、および加工の難易性
などを考慮して製品の品質(不良率)を計算するプログ
ラムである。しかし、本発明は、製品品質計算プログラ
ムについて,工場品質計算プログラムの中に組み入れら
れることで、説明は省略する。
【0066】まず、「工場品質計算プログラム」におけ
る、評価の実施例について図面を用いて説明する。
【0067】本発明に係る調達側企業のシステム11に
おいて、サプライヤから不良の実績データの提供が無く
とも、サプライヤから該当する上記各認定及び実績チェ
ック・判定項目についての製造工場水準レベル(図6に
サプライヤからの回答)を得るだけで、製造工場の評価
手法を用いて定量評価することによってサプライヤの不
良の起こし易さ(不良発生度:不良発生率)を推定でき
ることにある。即ち、本発明は、調達側企業のシステム
11において、製造工場の評価手法を用いて定量評価す
れば、不良の実績データとほぼ一致することを見出した
ことにある。
【0068】そこで、サプライヤにおける品質を維持で
きない要因と、[不良発生抑制力]、[不良検出力]、
[不良発生時対処力]との対応を取ることができるよう
に、認定及び実績チェック・判定項目(図6に中項目お
よび小項目として示す。)に細分類する必要がある。
【0069】細分類された評価項目を設定することによ
って、[不良発生抑制力]、[不良発生時対処力]、
[不良発生時対処力]との相関をとることが可能とな
り、予め、これら各項目毎に、基準製造作業に対する基
準レベル(例えば最も不良を発生しない高いレベル)に
おける不良発生度係数である不良作り込み係数、不良摘
出度係数、不良対処時間係数、および各項目における相
対的重み係数(サプライヤからの回答レベルに対する評
点)からなる評価計算用係数・定数データベース40を
用意しておくことによって、製造工場の不良起こし易さ
(不良発生度)、即ち製造工場の実力を推定することが
可能となる。なお、上記相対的重み係数以外の上記係数
を、図6では、最も影響を及ぼすものを「◎」=3点、
2番目に影響を及ぼすものを「○」=2点、3番目に影
響を及ぼすものを「△」=1点、殆ど影響を及ぼさない
ものを「×」=0点という配点にした。また、上記相対
的重み係数は、不良発生度係数の中に盛り込むことも可
能である。
【0070】なお、計算用係数・定数データベース40
の作り方として、サプライヤにおいて、初回認定時は基
より前回の認定時、または定期的に実績データ(実績チ
ェック結果、および工場水準実績値など)として実測さ
れる各項目毎のレベルに応じた基準製造作業に対する不
良発生度である不良作り込み度、不良摘出度、および不
良対処時間度合を基に、項目毎の基準レベルにおける不
良発生度係数である不良作り込み係数、不良摘出度係
数、不良対処時間係数、および相対的重み係数を算出す
ればよい。当然、サプライヤにおける不良起こし易さ
(不良発生度)、即ち実力を示す製造工程内不良発生度
合計、および製造工程内不良率も実測されることにな
る。
【0071】このように、サプライヤにおける実測値に
基づいて、計算用係数・定数データベース40を作って
用意しておくことによって、再認定時には、項目毎のレ
ベル(サプライヤからの回答)を入力するだけでサプラ
イヤにおける実力(製造工程内不良発生度合計、並びに
製造工程内不良率及び納入不良率)を評価推定すること
が可能となる。これも、サプライヤにおける実測値と推
定値とがほぼ一致することが発明者等によって確認でき
ているからである。
【0072】以上説明したように、様々なサプライヤに
おいて項目毎のレベルを入力するだけでそのサプライヤ
における実力(製造工程内不良発生度合計、並びに製造
工程内不良率及び納入不良率)を評価推定することが可
能となり、再認定を出来るか否かを判定することが可能
となる。更に、再認定できない場合には、その改善策
(製造工程内不良率を増やしている中項目及び/小項
目)をサプライヤに提示することが可能となる。
【0073】次に、本発明に係る様々なサプライヤにお
いて項目毎のレベル(回答)を入力するだけでそのサプ
ライヤにおける実力(製造工程内不良発生度合計、並び
に製造工程内不良率及び納入不良率)、並びに総合評点
を推定評価して工場を再認定する実施例について更に説
明する。
【0074】図4には、本発明に係る工場再認定及び実
績データの収集を実現するシステム構成を示す。バイヤ
に設けられた認定システム11は、キーボード、マウ
ス、ペン入力タブレット、記憶媒体、ネットワーク等で
構成された入力部112と、ディスプレイモニター等の
表示手段、印刷手段等で構成された出力装置115と、
工場再認定処理及び実績データの収集処理を実行するコ
ンピュータ(計算機)113と、認定基準情報41を記
憶する記憶部111a、認定に関する評価を行う評価計
算プログラム42とその結果と認定基準とを比較して認
定合否判定を行う判定プログラム43とを記憶する記憶
部111b、評価計算に用いる評価計算用係数・定数デ
ータ40を記憶する記憶部111c、初回認定時におい
て認定したデーダ(情報)44を記憶する記憶部111
d、および随時サプライヤから提供される実績データ
(実績チェック結果、および工場水準実績値など)45
を記憶する記憶部111eを有する記憶装置111と、
他システムとインターネット等のネットワークを通じて
情報の入出力を行う通信部116から構成される。な
お、コンピュータ113は、CPU32、所定のプログ
ラムを格納したROM31、各種データを一次格納する
RAM33、入出力インターフェース部34、およびバ
スライン35などから構成される。
【0075】次に、本発明に係る認定方法について、図
4及び図5を用いて説明する。図5には、工場認定処理
フローを示す。まず、バイヤのコンピュータ113は、
図6に示すような工場認定評価項目(質問項目)、該工場
認定評価項目に対する評価計算用係数・定数データ4
0、および工場認定基準情報41を作成してそれぞれ記
憶部111c、111aに記憶してあるものとする。
【0076】次に、ステップS51において、初回の認
定を受けるために、初回認定時又は前回認定時において
認定した情報(サプライヤからの提出データ(図6に示
すサプライヤからの回答を記入した書類とそれを証明す
る資料や管理データ))について、サプライヤのシステ
ム(コンピュータ)12からネットワークを介してバイヤ
のコンピュータ113に送信されて初回認定時データ4
4として記憶部111dに保存される。この初回認定時
データ44としては、初回認定時における製造に関する
実績データも一緒に保存されているものとする。当然、
初回認定時における製造に関する実績データを記憶部1
11eに保存してもよい。
【0077】サプライヤは、ステップS52において、
自発若しくはバイヤからの依頼に基づいて随時製造履歴
に関する実績データ(製造履歴を伴う実績チェック結
果、および工場水準実績値などからなる製造プロセス条
件データ:各質問項目が実際に行われていることを証明
する資料や管理データも含む)を作成し、ステップS5
5において、該作成した製造履歴に関する実績データを
バイヤのコンピュータ113に送信して随時実績データ
45として記憶部111eに保存する。なお、この製造
履歴に関する実績データ45としては、バイヤからの製
品仕様変更やサプライヤ側の製造プロセス条件変更など
の製造履歴が一緒に保存されているものとする。基本的
には、記憶部111eには、初回認定時以後の実績デー
タも含め製造履歴に関する情報が格納されているものと
する。
【0078】なお、サプライヤが、製造プロセス条件を
変更したい場合が生じた場合、まず、ステップS53に
おいて、バイヤにその要求の通知をし、承認を受けた上
で、それに伴う製造履歴に関する実績データを作成変更
し、ステップS55において該作成変更した製造履歴に
関する実績データをバイヤのコンピュータ113に送信
して製造プロセス条件変更に伴う実績データとして記憶
部111eに保存する。
【0079】また、ステップS52において、バイヤが
製品仕様を変更したい場合には、サプライヤに通知し、
ステップS54において、サプライヤは、製品仕様の変
更に伴い製造プロセス条件を変更し、該製造プロセス条
件変更に伴う製造履歴に関する実績データを作成変更
し、ステップS55において、該作成変更された製造履
歴に関する実績データをバイヤのコンピュータ113に
送信して製造プロセス条件変更に伴う実績データとして
製品仕様の変更と対応させて記憶部111eに保存す
る。
【0080】また、バイヤは、品質の指標として示され
る納入不良率や、価格、および納期などについては把握
できるので、入力部112を用いて入力して、製造履歴
に関する実績データとして記憶部111eに格納する。
【0081】次に、バイヤのコンピュータ113は、製
品仕様や製造プロセス条件の変更に伴って、上記評価計
算用係数・定数データ40を修正する必要のある場合に
は、ステップS56において、記憶部111dに保存さ
れた前回認定時データ44および記憶部111eに保存
された製造履歴に関する実績データ45を基に、前述し
たような評価計算用係数・定数データ40を修正して記
憶部111cに更新して格納する。即ち、コンピュータ
113は、図6に示す前回認定時データ44および製造
に関する実績データ45を出力装置である表示装置11
5に表示し、これら表示されたデータを見ながら、評価
計算用係数・定数データ40を修正してもよい。評価計
算用係数・定数データ40としては、各質問項目につい
てのサプライヤからの回答に対する点数(相対的重み係
数も含む)、および各質問項目についての「不良作り込
み防止力」「不良検出力」「不良発生時対処力」の各々
に対する配点、並びに製造工程内不良率(総合)と納入不
良率との比率などを修正することになる。
【0082】次に、コンピュータ113は、製品仕様や
製造プロセス条件の変更に伴って、上記認定基準41を
修正する必要のある場合には、ステップS57におい
て、前回認定時に得られた図6に示す提出データ44を
基に、上記修正された評価計算用係数・定数データ40
を用いて、「不良作り込み防止力」「不良検出力」「不
良発生時対処力」についての品質評点の合計である品質
総合評価および推定総合不良率(製造工程内総合不良率
および納入不良率)と総合評点とを算出し、これら算出
された初回認定時の品質総合評価および推定総合不良率
と総合評点とを基に、認定基準情報(データ)41を修
正して記憶部111aに更新して保存する。
【0083】次に、認定更新について説明する。
【0084】まず、ステップS58において、バイヤの
コンピュータ113は、サプライヤへ認定更新の通知を
する。次に、ステップS59において、サプライヤは、
認定更新受査のための提出データ(図6に示すサプライ
ヤからの回答を記入した書類とそれを証明する資料や管
理データ)を準備し、ステップS60において、サプラ
イヤは、準備した認定更新受査のための提出データをバ
イヤのコンピュータ113へ送信し、ステップS61に
おいて、バイヤのコンピュータ113は、サプライヤの
送信した認定更新受査のための提出データを受理する。
【0085】次に、ステップS61において、コンピュ
ータ113は、記憶部111eに記憶されたバイヤが把
握できる製造履歴に関する実績データを参照しながら、
記憶部111dに記憶された初回認定時にサプライヤか
ら提出された提出データと、今回認定更新の際サプライ
ヤから提出された提出データとを比較して、変化のある
質問項目を抽出すると共に、少なくとも大項目別(「品
質」「技術」「価格」「納期」)に評価を実施する。特
に、品質において、製造工程内総合不良率と相関のある
納入不良率については、バイヤで把握できるので、上記
サプライヤから提出された提出データを基に、製造工程
内総合不良率を推定することによって、上記提出データ
(質問項目毎の回答)の信頼性を評価することが可能と
なる。また、抽出された変化のある質問項目において、
添付された実績データを参照することによって、その質
問項目(認定評価項目)の回答の信頼性を評価すること
が可能となる。また、初回は基より、前回の認定時の例
えば大項目毎の評価値と比べることによって、上記提出
データの信頼性を評価することが可能となる。また、バ
イヤに納入されている納入実績データ(例えば、納入不
良率)を参照することによって、上記提出データの信頼
性を評価することもできる。この際は、上記提出データ
を基に、総合不良率を推定することが必要になる場合も
ある。
【0086】このように、今回の認定更新時における図
6に示す提出データに信頼性があると判断されたなら
ば、次に、コンピュータ113は、評価計算プログラム
42を用いて、今回の認定更新時における図6に示す提
出データを基に、記憶部111cに格納された評価計算
用係数・定数データ40を用いて、「不良作り込み防止
力」「不良検出力」「不良発生時対処力」についての品
質評点の合計である品質総合評価および推定総合不良率
(製造工程内総合不良率および納入不良率)と総合評点
とを算出する。
【0087】次に、ステップS62において、コンピュ
ータ113は、認定対象サプライヤの認定基準データ4
1を記憶部111aから検索し入手する。そして、ステ
ップS63において、コンピュータ113は、判定プロ
グラム43を用いて、ステップS61において算出した
「変化のある質問項目」、「大項目別の評価」、「品質
総合評価および推定総合不良率」、および「総合評点」
と、認定基準データとを比較して認定基準を満足するか
否か評価・判定する。
【0088】次に、ステップS64において、コンピュ
ータ113は、認定合否通知を作成し、サプライヤおよ
びバイヤの資材部門へ送信し、ステップS65におい
て、サプライヤが認定結果情報を受け取る。次に、ステ
ップS66において、コンピュータ113が認定不合格
と判定した場合には、その情報について出力装置115
を用いて出力し、バイヤの資材部門が当該サプライヤへ
の発注停止処理を行う。
【0089】以上説明したように、認定更新時にサプラ
イヤがバイヤへ提出するデータの信頼性をチェックする
方法として、以前の工場認定データ又は以前の実績デー
タ又は納入実績データを使用するという説明をしたが、
この場合、長い取引実績のあるサプライヤに対しては良
いが、新しい取引先の場合には、実績データが少ないた
め、十分に機能しないことが考えられる。いずれにして
も、取引実績が少ないサプライヤに対しては、過去の実
績での信頼性評価は困難となる。
【0090】そこで、それをカバーする方法としては、
コンピュータ113が、認定後の記憶部111eに記憶
される工場水準実績を追跡評価し、認定水準を著しく下
回る品質水準で運営(製造管理)するサプライヤに対し
ては、認定時の申請が偽りであったとみなし、発注停止
や取引停止の判定を下すことになる。
【0091】具体的には、上記工場水準実績値とは、工
程内不良率値を基に計算される品質総合評価指標のこと
である。即ち、上記工場水準実績値は、サプライヤ工場
が実際に生産した際の、実際の工程内不良率値から計算
した、サプライヤ工場の品質総合評価指標のことであ
る。
【0092】更に、品質総合指標と工程内不良率は、相
関があることが発明者によって確認されているので、工
程内不良率の実際値(実績値)がわかれば、品質総合指
標を逆算することが可能となる。
【0093】次に、この手順、方法について説明する。 (i)サプライヤにおける工場水準実績値の算出:サプ
ライヤは認定更新を受けた後、図7に示すように、生産
後に必ず工場水準実績値を算出し、それを自主的に評価
し、またバイヤへも提出する。 (ii)工場水準実績値に基づく発注継続可否判定:バイ
ヤは、サプライヤから提出された工場水準実績値が、認
定を受けた際の品質総合指標に値に対して、(ii−1)
ある一定の範囲内(工場水準実績値判断基準内)に入っ
ていれば、実績チェックOKとし、(ii−2)その範囲
になければ、実績チェックNGとし、少なくとも発注停
止する。特に、著しく低い場合には、認定取り消しとす
る。
【0094】なお、サプライヤが、工場水準実績値を自
主チェックし、基準を満たさないことがわかり、基準を
満たすように即時に自主的に工程改善を行ったならば、
実績チェックOKとしても良い。
【0095】次に、初回認定時、認定更新時、および実
績チェック時において認定情報データベース30を記憶
装置111に格納することについて、図7を用いて説明
する。
【0096】初回認定時には、サプライヤのシステム1
2は、認定受査を受けるために、認定評価項目および認
定基準をバイヤのデータベース111d、111aから
インターネット15を介して入手し、サプライヤの品質
水準等について自主評価して工場評価結果を得る。この
工場評価結果について、内部の審査・承認を得た上で、
インターネット15を介してバイヤのシステム11に送
信し、記憶装置111に認定情報データベース30とし
て格納し、サプライヤおよびバイヤが共有する。初回認
定時には、サプライヤの自主評価結果の事前確認を行
い、サプライヤの工場を訪問して現地審査を行う。そし
て、現地審査の結果(実績データ)を基に、バイヤのシ
ステム11において、サプライヤから認定評価項目に対
する回答を受信し、記憶部111cに格納されている評
価計算用係数・定数データ40を基に評価計算プログラ
ム42を用いて工場評価計算を実行して認定評価結果を
得て、判定プログラム43を用いて該認定評価結果と認
定基準と比較をして合否判定をすることになる。そし
て、バイヤのシステム11であるコンピュータ113
は、初回のサプライヤ(工場)の認定結果を、記憶部11
1dに前回認定時のデータベース44として格納するこ
とになる。
【0097】その後、サプライヤは、認定更新を受ける
ために、システム12において認定評価項目を基に工場
評価をし、その工場評価結果をインターネット15を介
してバイヤのシステム11に提出して工場認定情報DB
30に格納することになる。バイヤのシステム11は、
工場認定情報DB30から認定に必要な情報を入手して
工場認定(工場評価計算および合否判定)を実行して更
新認定結果を取得して工場認定情報DB30に格納する
と共に、バイヤは、認定合格の場合、サプライヤへ発注
通知をする。
【0098】サプライヤは、この発注通知を基に、その
製品の生産、検査を実行する。
【0099】更に、認定時からの工場水準の変動をでき
るだけ少なくするために、特に、品質の低下を防止する
ために、定期的にバイヤからサプライヤに対して実績チ
ェックの依頼を提出する。すると、サプライヤのシステ
ム12は、工場水準実績データである工場水準実績値を
算出し、この算出された工場水準実績データについてイ
ンターネット15を介してバイヤのシステム11に提出
し、システム11は、工場認定情報DB30から認定時
と同様なチェックに必要な情報を入手して認定時と同様
な実績チェックを実行してチェック結果を取得して工場
認定情報DB30に格納すると共に、バイヤは、チェッ
ク結果OKの場合,サプライヤへ発注通知をする。
【0100】サプライヤは、この発注通知を基に、その
製品の生産、検査を実行する。
【0101】更に、必要に応じて工場改善する場合に
は、自主的に実績チェックを行って、実績チェック結果
および製造履歴である改善内容についてインターネット
15を介してバイヤのシステム11に提出して工場認定
情報DB30に格納することになる。
【0102】以上説明した本発明の工場認定方法によれ
ば、調達メーカにとっては効率良く、工場の認定更新が
行え、高品質の部品を継続して調達することが出来るよ
うになる。またサプライヤにとっても、認定更新の書類
等の準備や現場審査対応に要する工数・時間が大幅に軽
減され、その分、部品品質向上への取組むための時間や
費用が確保でき、高品質化が促進される効果がある。
【0103】
【発明の効果】本発明によれば、製品についての工場認
定に関する業務の時間、費用を大幅に削減することを実
現でき、高品質の製品を継続して調達・納入することが
出来るようになり、産業界全体として高品質化が促進さ
れる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る工場認定システムの一実施の形態
を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係る工場認定システムの一実施の形態
を示す概略機能構成図である。
【図3】本発明に係る工場認定システムにおける概略処
理フローを示す図である。
【図4】本発明に係る工場認定システムにおける調達側
企業のシステム(コンピュータ)の構成を示す図である。
【図5】本発明に係る工場認定更新時の処理フローを示
す図である。
【図6】本発明に係る工場認定時や実績チェック時にサ
プライヤのシステムから提供を受ける認定評価項目に対
する回答および該回答に基づく評価結果を記入した表を
示す図である。
【図7】本発明に係る工場認定更新、工場実績チェック
等の流れと、工場認定情報DBに格納される情報および
データを示す図である。
【符号の説明】
11…調達側企業(バイヤ)のシステム、12…被認定工
場(サプライヤ)側のシステム、15…ネットワーク(イ
ンターネット)、30…工場認定情報DB、40…評価
計算用係数・定数DB、41…認定基準情報DB、42
…評価計算プログラム、43…判定プログラム、44…
以前認定時の認定情報DB、45…工場実績データおよ
び納入実績データDB、111…記憶装置、111a…
認定基準情報を格納した記憶部、111b…評価計算プ
ログラムおよび判定プログラムを格納した記憶部、11
1c…評価計算用係数・定数データを格納した記憶部、
111d…以前認定時の認定情報を格納した記憶部、1
11e…随時工場実績データ又は納入実績データを格納
した記憶部、111f…認定評価項目の回答を格納した
記憶部、112…入力部、113…コンピュータ、11
3a…評価計算部、113b…認定合否判定部、114
…資材システム、116…通信部、121…製造情報D
B(認定評価項目の回答情報も含む)を格納した記憶装
置、122…製造情報処理部、123…製造ライン、1
24…購入品情報。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】調達側企業のコンピュータが調達先である
    被認定工場に対して認定対象製品についての工場認定を
    行う工場認定方法であって、 調達側企業のコンピュータが、 被認定工場におけるシステムから、前記認定対象製品に
    ついての認定に必要な、多数の認定評価項目に亘って、
    各々の項目に対して付与された理想工場、及び最悪工場
    を含む複数の工場レベルに関する工場被認定情報につい
    てネットワークを通して入手する入手過程と、 該入手過程で入手された前記工場被認定情報を基に、評
    価計算プログラムを用いて、工場認定評価を行う認定評
    価過程と、 該認定評価過程で得られた工場認定評価結果について、
    判定プログラムを用いて、認定基準と比較して工場認定
    の合否を判定して出力する合否判定過程とを有すること
    を特徴とする工場認定方法。
  2. 【請求項2】調達側企業のコンピュータが調達先である
    被認定工場に対して認定対象製品についての工場認定を
    行う工場認定方法であって、 調達側企業のコンピュータが、 被認定工場におけるシステムから、前記認定対象製品に
    ついての認定に必要な、多数の認定評価項目に亘って、
    各々の項目に対して付与された理想工場、及び最悪工場
    を含む複数の工場レベルに関する工場被認定情報につい
    てネットワークを通して入手する入手過程と、 以前に工場認定した時の工場認定情報又は以前に実績チ
    ェックをした時の実績データ又は以前の納入実績データ
    を参照して、前記入手過程で入手された前記工場被認定
    情報についての信頼性を評価する信頼性評価過程と、 該信頼性評価過程で信頼性があると評価された工場被認
    定情報を基に、評価計算プログラムを用いて工場認定評
    価を行う認定評価過程と、 該認定評価過程で得られた工場認定評価結果について、
    判定プログラムを用いて、認定基準と比較して工場認定
    の合否を判定して出力する合否判定過程とを有すること
    を特徴とする工場認定方法。
  3. 【請求項3】調達側企業のコンピュータが調達先である
    被認定工場に対して認定対象製品についての工場認定を
    行う工場認定方法であって、 調達側企業のコンピュータが、 被認定工場におけるシステムから、前記認定対象製品に
    ついての認定に必要な、多数の認定評価項目に亘って、
    各々の項目に対して付与された理想工場、及び最悪工場
    を含む複数の工場レベルに関する工場被認定情報につい
    てネットワークを通して入手する入手過程と、 該入手過程で入手された前記工場被認定情報を基に、評
    価計算プログラムを用いて、以前に工場認定した時の工
    場認定情報又は以前に工場実績チェックをした時の工場
    実績データ又は以前の納入実績データを参照して、工場
    認定評価を行う認定評価過程と、 該認定評価過程で得られた工場認定評価結果について、
    判定プログラムを用いて、認定基準と比較して工場認定
    の合否を判定して出力する合否判定過程とを有すること
    を特徴とする工場認定方法。
  4. 【請求項4】前記工場実績データには、被認定工場にお
    ける製造履歴を含むことを特徴とする請求項2または3
    記載の工場認定方法。
  5. 【請求項5】調達側企業のコンピュータが調達先である
    被認定工場に対して認定対象製品についての工場認定を
    行う工場認定方法であって、 調達側企業のコンピュータが、 被認定工場におけるシステムから、前記認定対象製品に
    ついての認定に必要な、大項目として「品質」、「技
    術」、「価格」及び「納期」からなる認定評価項目につ
    いての理想工場、及び最悪工場を含む複数の工場レベル
    に関する工場被認定情報についてネットワークを通じて
    入手する入手過程と、 該入手過程で入手した前記工場被認定情報を基に、評価
    計算プログラムを用いて、各大項目毎に評点を算出し、
    更に算出された各大項目毎の評点を総計した総合評点を
    算出する認定評価過程と、 該認定評価過程で算出された各大項目毎の評点及び総合
    評点について、判定プログラムを用いて、認定基準と比
    較して工場認定の合否を判定して出力する合否判定過程
    とを有することを特徴とする工場認定方法。
  6. 【請求項6】調達側企業のコンピュータが調達先である
    被認定工場に対して認定対象製品についての工場認定を
    行う工場認定方法であって、 調達側企業のコンピュータが、 被認定工場におけるシステムから、前記認定対象製品に
    ついての認定に必要な、大項目として「品質」、「技
    術」、「価格」及び「納期」からなる認定評価項目につ
    いての理想工場、及び最悪工場を含む複数の工場レベル
    に関する工場被認定情報についてネットワークを通じて
    入手する入手過程と、 該入手過程で入手した前記工場被認定情報における大項
    目としての「品質」については、細分類された小項目毎の
    前記工場レベルに関する情報に対して、「不良作り込み
    防止力」、「不良検出力」、及び「不良発生時対処力」で
    重み付けして、品質に亘って総計される品質の指標を算
    出し、前記工場被認定情報における大項目としての「品
    質」、「技術」、「価格」及び「納期」についてはそれ
    ぞれの工場レベルに関する情報に応じた評点を総計して
    総合評点を算出する認定評価過程と、 該認定評価過程で算出された品質の指標及び総合評点に
    ついて、判定プログラムを用いて、認定基準と比較して
    工場認定の合否を判定して出力する合否判定過程とを有
    することを特徴とする工場認定方法。
  7. 【請求項7】調達側企業のコンピュータが調達先である
    被認定工場に対して認定対象製品についての工場認定を
    行う工場認定用プログラムであって、 被認定工場におけるシステムから入手された、前記認定
    対象製品についての認定に必要な、多数の認定評価項目
    に亘って、各々の項目に対して付与された理想工場、及
    び最悪工場を含む複数の工場レベルに関する工場被認定
    情報を基に、工場認定評価を行う認定評価過程と、 該認定評価過程で得られた工場認定評価結果について、
    認定基準と比較して工場認定の合否を判定して出力する
    合否判定過程とを有する工場認定用プログラム。
  8. 【請求項8】調達側企業のコンピュータが調達先である
    被認定工場に対して認定対象製品についての工場認定を
    行う工場認定用プログラムであって、 以前に工場認定した時の工場認定情報又は以前に実績チ
    ェックをした時の実績データ又は以前の納入実績データ
    を参照して、被認定工場におけるシステムから入手され
    た、前記認定対象製品についての認定に必要な、多数の
    認定評価項目に亘って、各々の項目に対して付与された
    理想工場、及び最悪工場を含む複数の工場レベルに関す
    る工場被認定情報についての信頼性を評価する信頼性評
    価過程と、 該信頼性評価過程で信頼性があると評価された工場被認
    定情報を基に、工場認定評価を行う認定評価過程と、 該認定評価過程で得られた工場認定評価結果について、
    認定基準と比較して工場認定の合否を判定して出力する
    合否判定過程とを有する工場認定用プログラム。
  9. 【請求項9】調達側企業のコンピュータが調達先である
    被認定工場に対して認定対象製品についての工場認定を
    行う工場認定用プログラムであって、 被認定工場におけるシステムから入手された、前記認定
    対象製品についての認定に必要な、多数の認定評価項目
    に亘って、各々の項目に対して付与された理想工場、及
    び最悪工場を含む複数の工場レベルに関する工場被認定
    情報を基に、以前に工場認定した時の工場認定情報又は
    以前に工場実績チェックをした時の工場実績データ又は
    以前の納入実績データを参照して、工場認定評価を行う
    認定評価過程と、 該認定評価過程で得られた工場認定評価結果について、
    認定基準と比較して工場認定の合否を判定して出力する
    合否判定過程とを有する工場認定用プログラム。
  10. 【請求項10】調達側企業のコンピュータが調達先であ
    る被認定工場に対して認定対象製品についての工場認定
    を行う工場認定用プログラムであって、 調達側企業のコンピュータが、 被認定工場におけるシステムから、前記認定対象製品に
    ついての認定に必要な、大項目として「品質」、「技
    術」、「価格」及び「納期」からなる認定評価項目につ
    いての理想工場、及び最悪工場を含む複数の工場レベル
    に関する工場被認定情報についてネットワークを通じて
    入手する入手過程と、 該入手過程で入手した工場被認定情報を基に、各大項目
    毎に評点を算出し、更に算出された各大項目毎の評点を
    総計した総合評点を算出する認定評価過程と、 該認定評価過程で算出された各大項目毎の評点及び総合
    評点について、認定基準と比較して工場認定の合否を判
    定して出力する合否判定過程とを有する工場認定用プロ
    グラム。
  11. 【請求項11】調達側企業のコンピュータが調達先であ
    る被認定工場に対して認定対象製品についての工場認定
    を行う工場認定用プログラムであって、 被認定工場におけるシステムから入手された、前記認定
    対象製品についての認定に必要な、大項目として「品
    質」、「技術」、「価格」及び「納期」からなる認定評
    価項目についての理想工場、及び最悪工場を含む複数の
    工場レベルに関する工場被認定情報における大項目とし
    ての「品質」については、細分類された小項目毎の前記工
    場レベルに関する情報に対して、「不良作り込み防止
    力」、「不良検出力」、及び「不良発生時対処力」で重み
    付けして、品質に亘って総計される品質の指標を算出
    し、前記工場被認定情報における大項目としての「品
    質」、「技術」、「価格」及び「納期」についてはそれ
    ぞれの工場レベルに関する情報に応じた評点を総計して
    総合評点を算出する認定評価過程と、 該認定評価過程で算出された品質の指標及び総合評点に
    ついて、認定基準と比較して工場認定の合否を判定して
    出力する合否判定過程とを有する工場認定用プログラ
    ム。
  12. 【請求項12】調達側企業のコンピュータが調達先であ
    る被認定工場に対して認定対象製品についての工場認定
    を行う工場認定システムであって、 被認定工場におけるシステムから入手される、前記認定
    対象製品についての認定に必要な、多数の認定評価項目
    に亘って、各々の項目に対して付与された理想工場、及
    び最悪工場を含む複数の工場レベルに関する工場被認定
    情報を記憶する記憶部と、 該記憶部に記憶された工場被認定情報を基に、評価計算
    プログラムを用いて、工場認定評価を行い、該評価によ
    り得られた工場認定評価結果について判定プログラムを
    用いて認定基準と比較して工場認定の合否を判定して出
    力する計算部とを備えたことを特徴とする工場認定シス
    テム。
  13. 【請求項13】調達側企業のコンピュータが調達先であ
    る被認定工場に対して認定対象製品についての工場認定
    を行う工場認定システムであって、 被認定工場におけるシステムからネットワークを介して
    入手される前記認定対象製品についての認定に必要な、
    多数の認定評価項目に亘って、各々の項目に対して付与
    された理想工場、及び最悪工場を含む複数の工場レベル
    に関する工場被認定情報を記憶する記憶部と、 以前に工場認定した時の工場認定情報又は以前に実績チ
    ェックをした時の実績データ又は以前の納入実績データ
    を参照して、前記記憶部に記憶された工場被認定情報に
    ついての信頼性を評価し、該評価によって信頼性がある
    と評価された工場被認定情報を基に、認定評価プログラ
    ムを用いて工場認定評価を行い、該評価によって得られ
    た工場認定評価結果について判定プログラムを用いて認
    定基準と比較して工場認定の合否を判定して出力する計
    算部とを備えたことを特徴とする工場認定システム。
  14. 【請求項14】更に、以前に工場認定した時の認定情報
    を記憶する記憶部を備えたことを特徴とする請求項12
    または13記載の工場認定システム。
  15. 【請求項15】更に、以前に実績チェックをした時の工
    場実績データを記憶する記憶部を備えたことを特徴とす
    る請求項12または13記載の工場認定システム。
  16. 【請求項16】調達側企業のコンピュータが調達先であ
    る被認定工場に対して認定対象製品についての工場認定
    を行う工場認定方法であって、 調達側企業のコンピュータが、 被認定工場におけるシステムから、前記認定対象製品に
    ついての工場水準実績値に関する情報についてネットワ
    ークを通して入手する入手過程と、 該入手過程で入手された前記工場水準実績値に関する情
    報を認定水準を著しく下回るか否かを追跡評価する評価
    過程と、 該評価過程で得られた追跡評価結果に基づいて工場認定
    取消をするか否かの判定を行う判定過程とを有すること
    を特徴とする工場認定方法。
  17. 【請求項17】調達側企業のコンピュータが調達先であ
    る被認定工場に対して認定対象製品についての工場認定
    を行う工場認定用プログラムであって、 被認定工場におけるシステムから、前記認定対象製品に
    ついての工場水準実績値に関する情報についてネットワ
    ークを通して入手する入手過程と、 該入手過程で入手された前記工場水準実績値に関する情
    報を認定水準を著しく下回るか否かを追跡評価する評価
    過程と、 該評価過程で得られた追跡評価結果に基づいて工場認定
    取消をするか否かの判定を行う判定過程とを有する工場
    認定用プログラム。
JP2001350565A 2001-11-15 2001-11-15 工場認定方法およびそのシステム並びに工場認定用プログラム Pending JP2003150231A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001350565A JP2003150231A (ja) 2001-11-15 2001-11-15 工場認定方法およびそのシステム並びに工場認定用プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001350565A JP2003150231A (ja) 2001-11-15 2001-11-15 工場認定方法およびそのシステム並びに工場認定用プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003150231A true JP2003150231A (ja) 2003-05-23

Family

ID=19163039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001350565A Pending JP2003150231A (ja) 2001-11-15 2001-11-15 工場認定方法およびそのシステム並びに工場認定用プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003150231A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007272589A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Fujitsu Ltd 複合素材物品管理装置、複合素材物品管理方法、および複合素材物品管理プログラム
JP2010033149A (ja) * 2008-07-25 2010-02-12 Toshiba Corp 検査支援システム、製品の製造システムおよび製品の製造方法
WO2012063590A1 (ja) * 2010-11-12 2012-05-18 株式会社日立製作所 調達品質改善システム
JP2021054265A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 ダイハツ工業株式会社 検査管理システム
US11429909B2 (en) 2017-03-03 2022-08-30 Mitsubishi Electric Corporation Information-technology utilization evaluation device and information-technology utilization evaluation method

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007272589A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Fujitsu Ltd 複合素材物品管理装置、複合素材物品管理方法、および複合素材物品管理プログラム
JP2010033149A (ja) * 2008-07-25 2010-02-12 Toshiba Corp 検査支援システム、製品の製造システムおよび製品の製造方法
WO2012063590A1 (ja) * 2010-11-12 2012-05-18 株式会社日立製作所 調達品質改善システム
US11429909B2 (en) 2017-03-03 2022-08-30 Mitsubishi Electric Corporation Information-technology utilization evaluation device and information-technology utilization evaluation method
JP2021054265A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 ダイハツ工業株式会社 検査管理システム
JP7320329B2 (ja) 2019-09-30 2023-08-03 ダイハツ工業株式会社 検査管理システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6092060A (en) Computer-aided methods and apparatus for assessing an organizational process or system
US5737581A (en) Quality system implementation simulator
JP2007305157A (ja) 企業間取引仲介方法
JP2005165371A (ja) 整備者スキル管理システム
Hwang The practices of integrating manufacturing execution system and six sigma methodology
JP6975086B2 (ja) 品質評価方法および品質評価装置
JP2002230337A (ja) 企業間取引方法及び企業間取引仲介方法
JPWO2007129488A1 (ja) 電子商取引システム及び方法
Ali et al. Classical model based analysis of cost of poor quality in a manufacturing organization
JP2003150231A (ja) 工場認定方法およびそのシステム並びに工場認定用プログラム
Kathawala A comparative analysis of selected approaches to quality
Zimolong Empirical evaluation of THERP, SLIM and ranking to estimate HEPs
Turgunov et al. Principles of assessment and management of quality systems in industrial enterprises
Aini et al. Applying house of risk analysis for supply chain risk mitigation (case study)
CN113744024B (zh) 一种商家匹配方法、装置、计算机设备及存储介质
JP2001273025A (ja) 作業不良発生度評価方法並びに製造職場の不良の起こし易さ評価方法及びその装置
Roberts SPC for Right-Brain Thinkers
Sumaroh et al. Evaluation of the impact of the implementation of accountability accounting and logistics management on company performance (case study at PT. Javanusa Multi Cargo Semarang City)
JP2006251994A (ja) 品質評価システム及び品質評価方法、品質評価用プログラム
JP3208680B2 (ja) 情報システム監査装置
Choudhury Quality Management System for Managing Construction Projects: A Case Study in Engineers India Ltd.
Nanez et al. Development of cost of ownership modeling at a semiconductor production facility
Hosseini et al. A system for analyzing information to manage the quality-control process
Prima et al. The Impact of Quality Control Implementation on Productivity and Product Quality in Industry
Martini The electronic change request: applying TQM to the creative design process

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060404

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061003