JP2003147966A - 仮設テント - Google Patents

仮設テント

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JP2003147966A JP2001347973A JP2001347973A JP2003147966A JP 2003147966 A JP2003147966 A JP 2003147966A JP 2001347973 A JP2001347973 A JP 2001347973A JP 2001347973 A JP2001347973 A JP 2001347973A JP 2003147966 A JP2003147966 A JP 2003147966A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来公知の仮設屋根は建物の棟部上に支持柱
を立てて、これによって支持枠を組み立てるようにして
いるので、建築途中の建物において少なくとも棟上げを
した後でなければ、施工することができない。 【解決手段】 本発明の仮設テント1は、建物の建築予
定敷地10の左右両外側の地盤上へ設置される左右一対
の先行足場5と、これら各先行足場5の上端部に水平方
向で且つ相対的な平行状態を保持して設けられる左右一
対の下レール部材3と、建築予定敷地10の前後両外側
の地盤上へ設置される前後一対の支柱6と、これら両支
柱6の上端部間に架設される上レール部材4と、上レー
ル部材4と左右の下レール部材3との間に張り渡される
テント部材2とを有しており、テント部材2は各レール
部材3,4に沿ってスライド自在に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物を建築する際
に使用可能な仮設テントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】戸建て住宅などの比較的低層の建物を建
築する場合にあって、建築中における建物の骨組みや各
種資材、或いは作業者などが雨や雪等によって濡れた
り、或いは工事を中断しなければならなくなったりする
のを防止するために、建築途中の建物を仮設屋根によっ
てスッポリと覆うようにする技術が提案されている(特
開平8−86094号公報参照)。この仮設屋根は、建
築途中の建物の棟部に、その長手方向に所定間隔で複数
本の短い支持柱を立てると共に、これら支持柱の上端部
に棟部と平行させて支持枠を保持させる。そして、この
支持枠を利用してシートの一辺部を取り付け、またシー
トの他端辺部を建物側方の不動部分(例えば仮設足場)
に取り付けるようにして、このシートを建物の屋根上方
へ張り渡すようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の説明から明らか
なように、従来公知の仮設屋根は建物の棟部上に支持柱
を立てて、これによって支持枠を組み立てるようにして
いるので、建築途中の建物において少なくとも棟上げを
した後でなければ、施工することができない。すなわ
ち、棟上げが完了するまでは雨や雪、霜、直射日光等を
しのぐことはできないものであった。のみならず、この
仮設屋根を施工するためには、一旦、建物の建築を一時
的に中断させなければならず、作業的に煩雑で工期の長
期化に繋がるおそれがあった。なお、シートを支持枠と
不動部分との間で張り渡す作業が面倒であるということ
もあった。
【0004】また、この仮設屋根として使用しているシ
ートは通気性がなく、そのため内側で熱気がこもって建
物の建築作業が苦痛になるということがあった。この場
合、シートは、建物の屋根が完成して仮設屋根としての
役目が終わった後でなければ除去できないので、このよ
うな熱気のこもりを解消することはできないものであっ
た。更に、通気性のないシートは重いため、仮設屋根の
施工時及び取り除き時の作業性が悪いということ等があ
った。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、建物の建築前から予め施工が可能であり、ま
たその施工が簡単且つ迅速にでき、更に通気性に関する
従来の種々の欠点を解消できるようにした仮設テントを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は次の技術的手段を講じた。即ち、本発明に
係る仮設テントは、建物の建築予定敷地に対して建物基
礎位置を中央に挟んでその少なくとも左右両外側へ所定
間隔をおいた地盤上へ設置される左右一対の先行足場
と、これら各先行足場の上端部に水平方向で且つ相対的
な平行状態を保持して設けられる左右一対の下レール部
材と、上記建物基礎位置を中央に挟んでその前後両外側
へ所定間隔をおいた地盤上へ設置される前後一対の支柱
と、上記各下レール部材よりも高レベルで上記両支柱の
上端部間に架設される上レール部材と、この上レール部
材と左右の下レール部材との間に張り渡されるテント部
材とを有している。
【0007】そして、このテント部材が上記下レール部
材及び上レール部材の各長手方向に沿ってスライド自在
に設けられている。このような構成であると、下レール
部材を支える先行足場も、また上レール部材を支える支
柱も、ともに地盤から立ち上げているものであって建物
との連携をとっていないので、建物の建築を始める当初
からテント部材の張り渡し(即ち、本発明に係る仮設テ
ントの施工)ができるものである。上レール部材は、左
右のテント部材に各対応させて2本設けるものとし、そ
のうえで、これら両上レール部材に上下方向の位置ズレ
をさせ、且つ互いに平行にしておく。
【0008】これにより、これら各上レール部材によっ
て保持される左右のテント部材における上縁部相互間に
は、上下方向に開口する通風口が形成されることにな
る。このようにすることで、この通風口から風が自由に
出入りして通気性が良好となり、この仮設テントの内側
に熱気がこもるということがなくなる。また、シンナー
等の薬品臭を早期に外気へ拡散させることができる点で
も有益となる。そのうえ、強風によってテント部材等が
強くあおられるということも防止できる。上レール部材
はロープによって形成することができる。
【0009】この場合、前後の各支柱の上端部には、こ
のロープを巻き掛けて両側のロープ端を各支柱の根本側
地盤へと引き下ろすための滑車装置を設けるようにすれ
ばよいが、これら滑車装置は、支柱よりも建物基礎外方
(即ち、前位置の支柱ではその前側であり後位置の支柱
ではその後側である)へ位置付けるのが好適となる。こ
のようにすれば、前後の支柱間(前後の滑車装置間)で
ロープを張った場合に、前側の支柱(前側の滑車装置)
を経て前側の地盤に引き下ろされるロープの張力は、こ
の前側の支柱をより前側へと引っ張るように作用し、ま
たこれと同様に、後側の支柱(後側の滑車装置)を経て
後側の地盤に引き下ろされるロープの張力は、この後側
の支柱をより後側へと引っ張るように作用する。
【0010】そのため、前後の支柱間でロープは常にピ
ンと張った状態に維持され、それだけ、このロープによ
るテント部材の支持力が強く且つ確実なものに保障され
る。すなわち、前後の支柱が相互接近方向へ引っ張られ
て傾くことを原因とするロープのゆるみ(撓み)は発生
しない。テント部材には、通気性を有しつつ遮水性をも
有したものを採用するのが好適である。このようにする
ことで、この仮設テントの内側に熱気がこもるというこ
とがなくなる。また、テント部材自体の軽量化が図られ
るため、運搬や施工時の取り扱いが容易となるし、また
支柱等における強度的負担を軽減できる(従って、支柱
等の構造簡潔化ができる)ことに繋がる。
【0011】テント部材は、上レール部材側から下レー
ル部材側へ向けた屋根流れ方向に沿って長手方向を向け
た細長帯状のテント構成帯を各レール部材の長手方向へ
複数枚並べるかたちで連結することによって形成するこ
とができる。このようにすることで、このテント部材を
下レール部材及び上レール部材の各長手方向に沿ってス
ライドさせるときに、個々のテント構成帯が、恰もカー
テンの各ヒダのように細かく折れ曲がることとなってス
ライドしやすい状態となる。すなわち、建築中建物の上
方をこのテント部材によって覆う状態が、簡単に開閉で
きることになるので、天候の変化などに機敏に対応して
テント部材をスライドさせることができる。
【0012】この場合、個々のテント構成帯は、その帯
幅方向両側及び中央の3カ所に屋根流れ方向に沿って補
強紐を備えたものとし、この各補強紐の上端をすべて前
記上レール部材に接続するとともに、帯幅方向両側の補
強紐の下端を前記下レール部材に接続し、帯幅方向中央
の補強紐の下端を前記下レール部材よりも下位に配置す
ることが好ましい。これにより、上記のようにテント部
材を開閉させる場合において、各補強紐の位置でカーテ
ン状の折り曲がりが誘発されることになり、一層スムー
ズな開閉が実現する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づき説明する。図1及び図2は、本発明に係る仮
設テント1の一実施形態を示している。図1は、この仮
設テント1の最上部に設けたテント部材2を閉じた状態
であり、図2はこのテント部材2を開いた状態である。
この仮設テント1は、上記したテント部材2を下レール
部材3と上レール部材4との間で張り渡したものであ
る。
【0014】またこの仮設足場1は、下レール部材3を
支持する先行足場5と、上レール部材4を支持する支柱
6とを有している。この仮設テント1を施工する現場の
一例を図3に示す。この図3に示した現場では、横長の
長方形状をした建物の建築予定敷地10内に、布基礎等
による建物基礎11が設けられている。そしてこの建物
基礎11には、建築予定敷地10における一方(図3下
側)の長辺側の長手方向中央部に対応させて、建物の玄
関とするテラス部12を設けてある。
【0015】そこで以下の説明では、便宜上、この長辺
に沿った方向(図3の左右方向)を左右方向と言い、短
辺に沿った方向(図3の上下方向)を前後方向と言うこ
ととする。上記した先行足場5は、この建物予定敷地1
0に対して、この建物基礎11の位置を中央に挟んで、
この位置の少なくとも左右両外側へ所定間隔L,Mをお
いた地盤上へ設置される。この先行足場5は、建築しよ
うとする建物における外周部の高さよりも下レール部材
3を高レベルに支持できる高さを有したものとしてあ
る。
【0016】なお、この先行足場5を組み立てる時点
で、建物予定敷地10内に建物基礎11が実際に完成さ
れているか否かは特に必要とされない。この先行足場5
は、例えば鋼管を組み合わせて組み立てる単管足場によ
って形成することができる。単管足場の場合、図1及び
図2から明らかなように、建築予定敷地10の前後をも
含めて全周を取り囲むように組み上げることになるの
で、この建築予定敷地10の前後両側にも、適当な間隔
T,Sをおくようにする。このようにして建物基礎11
のまわりで先行足場5との間に形成される各間隔L,
M,T,S分のスペースは、建物を建築してゆくうえで
の作業スペース、或いは資材搬入用スペース等として使
用されることになる。
【0017】上記下レール部材3は、左右の各先行足場
5の上端部に水平方向で且つ相対的な平行状態を保持し
て設けられる。この下レール部材3は、先行足場5を単
管足場によって形成する場合であれば、この単管足場の
最上部に設ける横管によって兼用させることができる。
上記支柱6は、建物基礎11の位置を中央に挟んで、こ
の位置の前後両外側へ所定間隔(上記間隔T,S参照)
をおいた地盤上へ設置される。これら支柱6は、建築し
ようとする建物の中で最上となる棟部高さよりも更に上
レール部材4を高レベルに支持できる高さを有したもの
としてある。
【0018】本実施形態では、前部及び後部の支柱6が
それぞれ2本ずつ、合計4本、設けられたものとしてあ
る。すなわち、前部左側の支柱6と後部左側の支柱6と
によって1本の上レール部材4を支持し、前部右側の支
柱6と後部右側の支柱6とによって1本の上レール部材
4を支持するようになっている。前部における左右2本
の支柱6の左右方向、及び後部における左右2本の支柱
6の左右方向には、所定間隔Wが保持されている(図4
参照)。また、これら左右2本の支柱6は、それぞれで
支持する上レール部材4相互を、上下方向に高さh分を
位置ズレさせることができるように、高さの異なるもの
となっている(同じく図4参照)。
【0019】図5に示すように、各支柱6の上部には、
その上端部よりやや低い位置に支持アーム15が設けら
れている。各支持アーム15の突出方向は、前側の支柱
6では支持アーム15が前方を向き、後側の支柱6では
支持アーム15が後方を向くようにしてある。すなわ
ち、いずれの支持アーム15も、それぞれ支柱6から見
て建物基礎11とは逆方向へ向けて突出していることに
なる。そして、図6に示すように、この支持アーム15
の突端部と支柱6の上端部とに滑車装置16が設けられ
ている。各滑車装置16は、軸心を左右方向へ向けてプ
ーリ17を回転自在に保持したものである。
【0020】上レール部材4は、上記した先行足場5及
び支柱6の説明から自明なように、下レール部材3より
も高レベルで前後の支柱6の上端部間に架設される。ま
た、この上レール部材4は左右の支柱6に1対1対応と
なるように左右2本あり、左右2本の下レール部材3と
合わせて、全てのレール部材3,4が水平状態であって
且つ互いに平行関係に保持されている。この上レール部
材4はロープによって形成されている。ロープ素材は、
樹脂製、繊維製、金属製のいずれでもよい。
【0021】従って、このロープが各支柱6における支
持アーム15の突端、及び支柱6の上端部にそれぞれ設
けられた滑車装置16に掛け回され、両側のロープ端が
各支柱6の根本側地盤へと引き下ろされて地盤側で固定
されるようになっている。なお、各ロープの地盤側の端
部は、図示は省略するが、例えば地盤上に置いたセメン
トブロックや地盤に打ち込んだアンカー杭、或いは地盤
上に設置した電動ウインチ等に接続しておけばよい。セ
メントブロックやアンカー杭へ接続する場合は、ロープ
途中にターンバクルや小型の手締め型ウインチを取り付
けておけばよい。これらのターンバクルやウインチ等を
巻き締めることで、前後の支柱6相互間でロープをピン
と張った状態に保持できる。
【0022】このとき、前側の支柱6(前側の滑車装置
16)を経て前側の地盤に引き下ろされるロープの張力
は、この前側の支柱6をより前側へと引っ張るように作
用し、また後側の支柱6(後側の滑車装置16)を経て
後側の地盤に引き下ろされるロープの張力は、この後側
の支柱6をより後側へと引っ張るように作用する。その
ため、前後の支柱6間でロープは常にピンと張った状態
に維持されることになる。従ってそれだけ、後述のテン
ト部材2の支持力が強く且つ確実なものに保障される。
また、この場合の各ロープは、作業者の安全ロープを引
っ掛けることで、親綱としての機能を果たすこともでき
る。
【0023】上記テント部材2には、左側の上レール部
材4と左側の下レール部材3との間に張り渡される左側
配置のものと、右側の上レール部材4と右側の下レール
部材3との間に張り渡される右側配置のものとがある。
上記したように左右の上レール部材4は上下方向に位置
ズレしているため、図4に示したように、これら各上レ
ール部材4によって保持される左右のテント部材2の上
縁部相互間には、上下方向に開口する通風口28が形成
されることになる。
【0024】従って、この通風口28から風が自由に出
入りして通気性が良好となり、この仮設テント1の内側
に熱気がこもるということがなくなる。また、シンナー
等の薬品臭を早期に外気へ拡散させることができる点で
も有益となる。そのうえ、強風によってテント部材2等
が強くあおられるということも防止できる。これら左右
のテント部材2は配置的な点を除いては実質的に同じも
のである。すなわち、図8及び図9に示すように、これ
ら各テント部材2は、上レール部材4側から下レール部
材3側へ向けた屋根流れ方向に沿って長手方向を向けた
細長帯状のテント構成帯20を、各レール部材3,4の
長手方向へ複数枚並べるかたちで連結することによって
形成されている。
【0025】個々のテント構成帯20は、その帯幅方向
両側及び中央の3カ所に屋根流れ方向に沿って補強紐2
1,22,23を備えている。このうち、帯幅方向両側
の2本の補強紐21,23に沿った配置で複数のハト目
24が設けられている。そして、これらハト目24に紐
又は針金等の締結材25を差し通して、隣接するテント
構成帯20同士が連結されるようになっている。この補
強紐21,22,23には、例えばPPバンド等を採用
することができる。また、各テント構成帯20の長手方
向両端部に位置付けられるハト目24を利用して、締結
材25によって下レール部材3や上レール部材4と接続
される。この箇所の接続は、締結材25側に遊びを持た
せるものとし、これによって下レール部材3や上レール
部材4に沿って各テント構成帯20を移動自在な状態に
保持させる。
【0026】そして、本実施形態では、図9に示すよう
に、各補強紐21,22,23の上端はすべて上レール
部材4に接続されているとともに、帯幅方向両側の補強
紐21,23の下端が下レール部材3に接続されている
が、帯幅方向中央の補強紐22の下端については、下レ
ール部材3より下方に配置したロープに接続する等によ
って、下レール部材3よりも下位に配置されている。従
って、これらテント構成帯20によって形成されたテン
ト部材2は、下レール部材3及び上レール部材4の各長
手方向に沿って、その全体としてスライドさせることが
できるものであり、このスライド時には、図9に示すよ
うに、個々のテント構成帯20が、特に帯幅方向中央の
補強紐22を境として曲がりが誘発され、恰もカーテン
の各ヒダのように細かく折れ曲がる状態となる。
【0027】このようにしてこのテント部材2は、図1
に示したように建築予定敷地10の上方を閉じた状態
と、図2に示したように建築予定敷地10の上方を開い
た状態とに自由に、且つ任意なときに、切り替え可能に
なっているものである。なお、各テント構成帯20に
は、通気性を有しつつ遮水性をも有したものを採用する
のが好適である。このような素材としては、例えばデュ
ポン社製の商品名「タイベッタ」などがある。これによ
り、この仮設テント1の内側に熱気がこもるということ
がなくなる。また、テント部材2自体の軽量化が図られ
るため、運搬や施工時の取り扱いが容易となるし、また
支柱6等における強度的負担を軽減できる(従って、支
柱6等の構造簡潔化ができる)ことに繋がる。
【0028】以上の説明から明らかなように、本発明に
係る仮設テント1は、建物の建築予定敷地10に対し
て、建物基礎11位置の少なくとも左右両外側に先行足
場5を組み上げ、その上端部に下レール部材3を設ける
と共に、建物基礎11位置の前後両外側に支柱6を立ち
上げて、その上端部間に上レール部材4を設け、そして
これら下レール部材3と上レール部材4との間にテント
部材2を張り渡すというものである。ここにおいて、下
レール部材3を支える先行足場5も、また上レール部材
4を支える支柱6も、ともに地盤から立ち上げているも
のであるから、建物(例えば棟部)との連携をとる必要
がなく、従って建物の建築を始める当初からテント部材
2の張り渡しができることになる。
【0029】このようにして組み立てられた仮設テント
1では、左右のテント部材2の上縁部相互間に通風口2
8が形成されていると共に、テント部材2自体に通気性
があるために、仮設テント1の内側に熱気がこもるとい
うことがなくなるものである。また、テント部材2は、
天候や気温の変化、或いは資材搬入時など、必要に応じ
て簡単且つ迅速に開閉することができる。ところで、本
発明は、上記した各実施形態以外にも、更に実施の形態
に応じて適宜変更可能である。
【0030】例えば、上記先行足場5は、図示は省略す
るが、門型に形成されたフレームを2個と、これら両フ
レームを所定間隔で立ててその上端部間に架設状に支持
させる足場板と、両フレームの側部間を接続する筋交い
とによって組み立てる自立可能な作業台を、建物基礎1
1の左部及び右部にそれぞれ1列状に設けるようにした
ものでもよい。また支柱6は、図7に示すように、支持
アーム15を対称配置で両側方へ突出させた構造として
おくことで、地盤への立ち上げ時に前後向きに留意する
という煩わしさが必要なくなり、取り扱いが容易になる
利点がある。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る仮設
テントによれば、建物の建築前から予め施工が可能であ
り、またその施工が簡単且つ迅速にでき、更に通気性に
関する従来の種々の欠点を解消できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る仮設テントの一実施形態を示した
斜視図である。
【図2】図1の状態からテント部材を開いた状態を示し
た斜視図である。
【図3】建築予定敷地の一例を示した平面図である。
【図4】図1のA−A線拡大矢視図である。
【図5】図1のB−B線拡大矢視図である。
【図6】支柱の上端部を拡大して示す側面図である。
【図7】別例の支柱における上端部を拡大して示した側
面図である。
【図8】テント部材を示した斜視図である。
【図9】上レール部材に対するテント部材の取付状態を
示した要部斜視図である。
【符号の説明】
1 仮設テント 2 テント部材 3 下レール部材 4 上レール部材 5 先行足場 6 支柱 10 建築予定敷地 11 建物基礎 16 滑車装置 20 テント構成帯 21 補強紐 22 補強紐 23 補強紐 28 通風口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の建築予定敷地(10)に対して建
    物基礎(11)位置を中央に挟んでその少なくとも左右
    両外側へ所定間隔をおいた地盤上へ設置される左右一対
    の先行足場(5)と、 これら各先行足場(5)の上端部に水平方向で且つ相対
    的な平行状態を保持して設けられる左右一対の下レール
    部材(3)と、 上記建物基礎(11)位置を中央に挟んでその前後両外
    側へ所定間隔をおいた地盤上へ設置される前後一対の支
    柱(6)と、 上記各下レール部材(3)よりも高レベルで上記両支柱
    (6)の上端部間に架設される上レール部材(4)と、 該上レール部材(4)と左右の下レール部材(3)との
    間に張り渡されるテント部材(2)とを有しており、 該テント部材(2)が上記下レール部材(3)及び上レ
    ール部材(4)の各長手方向に沿ってスライド自在に設
    けられていることを特徴とする仮設テント。
  2. 【請求項2】 前記上レール部材(4)は左右のテント
    部材(2)に各対応させて2本設けられると共に、これ
    ら両上レール部材(4)は上下方向に位置ズレした状態
    で互いに平行になっており、これら各上レール部材
    (4)によって保持される左右のテントの上縁部相互間
    には、上下方向に開口する通風口(28)が形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の仮設テント。
  3. 【請求項3】 前記上レール部材(4)はロープによっ
    て形成されていると共に、前後の各支柱(6)の上端部
    にはこのロープを巻き掛けて両側のロープ端を各支柱
    (6)の根本側地盤へと引き下ろすための滑車装置(1
    6)が設けられており、これら滑車装置(16)は、支
    柱(6)よりも建物基礎(11)外方へ位置付けられて
    いることを特徴とする請求項1又は2に記載の仮設テン
    ト。
  4. 【請求項4】 前記テント部材(2)は、通気性を有し
    つつ遮水性をも有していることを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれかに記載の仮設テント。
  5. 【請求項5】 前記テント部材(2)は、上レール部材
    (4)側から下レール部材(3)側へ向けた屋根流れ方
    向に沿って長手方向を向けた細長帯状のテント構成帯
    (20)を各レール部材(3,4)の長手方向へ複数枚
    並べて連結するかたちで形成されており、 個々のテント構成帯(20)は、その帯幅方向両側及び
    中央の3カ所に屋根流れ方向に沿って補強紐(21,2
    2,23)を備えており、 この各補強紐(21,22,23)の上端がすべて前記
    上レール部材(4)に接続されているとともに、帯幅方
    向両側の補強紐(21,23)の下端が前記下レール部
    材(3)に接続され、帯幅方向中央の補強紐(22)の
    下端が前記下レール部材(3)よりも下位に配置されて
    いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    仮設テント。
JP2001347973A 2001-11-13 2001-11-13 仮設テント Expired - Fee Related JP3694666B2 (ja)

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