JP2003146343A - 繰り返し開封と封緘が可能な紙袋 - Google Patents

繰り返し開封と封緘が可能な紙袋

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JP2003146343A
JP2003146343A JP2001345833A JP2001345833A JP2003146343A JP 2003146343 A JP2003146343 A JP 2003146343A JP 2001345833 A JP2001345833 A JP 2001345833A JP 2001345833 A JP2001345833 A JP 2001345833A JP 2003146343 A JP2003146343 A JP 2003146343A
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Yoshiki Shigeta
芳樹 重田
Hiroshi Makiguchi
博 牧口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば電気製品等の内容物を梱包して輸送や
保管に供する時、少なくとも口部閉鎖用のフラップを対
向する壁面から何度か剥がしたり貼り付けたりすること
ができ、しかも再封緘時には開けた形跡が残ることのな
い、繰り返し開封と封緘が可能な紙袋を提供すること。 【解決手段】 主にクラフト紙で形成された紙袋本体1
4の口部においてフラップ13aを折り曲げて壁面12
に接着する際、フラップ13aが重ね合わされる壁面1
2に、離型紙20で覆われた接着粘着機能層21を設
け、この接着粘着機能層21における離型紙20で覆わ
れた粘着剤層21bの粘着剤がフラップ13aを一度貼
り合わせて封緘した後に剥がして開封し、再び粘着剤層
21bに接着して封緘することが可能な程度の弱い粘着
力を備え、また接着粘着機能層21の接着面即ち壁面1
2に貼り付ける時の接着面の接着剤層21cがこの接着
粘着機能層21の剥がれを起こさない程度の強い接着力
を備えていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は繰り返し開封と封
緘が可能な紙袋に関し、更に詳しくは内容物を充填する
口部に、当該口部を閉鎖するフラップを備え、このフラ
ップを折り曲げて対向する壁面に接着して封緘する時、
このフラップを剥がして開封した後に再度折り曲げて対
向する壁面に接着して封緘することの可能な繰り返し開
封と封緘が可能な紙袋に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばビデオデッキやDVDプレーヤー
等の電気製品等は、製造メーカーからの出荷時にポリエ
チレンの袋に入れられた後に発泡スチロール又は段ボー
ル材等の緩衝材がその周囲に当てがわれ、これを段ボー
ル箱に詰めることにより梱包され、流通に乗せられてい
る。
【0003】このようにして段ボール箱に入れられて梱
包された電気製品等即ち梱包体は、発注をした小売店に
配送される。小売店では、梱包体が届くと、段ボール箱
を開けるか、場合によっては電気製品等を当該段ボール
箱から出して、梱包物である製品の内容確認と保証書の
記入を行い、その後に電気製品等及び保証書を再び段ボ
ール箱に戻して封緘している。
【0004】そして、消費者が小売店で上述の電気製品
等を購入すると、最近では、小売店が消費者の面前で段
ボール箱を開け、製品の確認(例えば製品の型番や塗装
色などの確認)をした後、保証書に購入日をスタンプし
て再封緘して荷造りをし、消費者に手渡している。
【0005】また、製造メーカーが上述したように製品
を段ボール箱に梱包して出荷した後、最終的に消費者に
渡る前に、途中で段ボール箱を開封して当該製品の検査
を行うこともある。このように、電気製品等は、製造メ
ーカーで段ボール箱に梱包してから消費者に渡るまでの
間に何度か段ボール箱の開封と再封緘が行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、ビデオデ
ッキやDVDプレーヤー等の電気製品等を製造メーカー
から小売店等に配送する際、前述したように段ボール箱
に入れて梱包している。しかし、近年、この段ボール箱
による梱包を見直す動きが出てきている。その理由とし
ては、段ボール箱は、確かに外からの衝撃等に対してそ
れなりの強度を備えているが、価格も高く、また紙材量
を多量に使用することから省資源化に逆行している、と
言った問題があった。
【0007】更に、段ボール箱は、製品梱包前には、扁
平状態に折り畳まれているが、それでも数が多いとかな
りかさばり、輸送や保管が大変であり、製品梱包時には
これを組み立てるのも一苦労であった。更にまた、段ボ
ール箱は、消費者が製品を購入して自宅などで梱包を解
いた時に、この段ボール箱の後処理即ち解体に手間が掛
かると共にこれが大量のゴミとなる、という問題があっ
た。
【0008】考えてみれば、この種の電気製品等は、前
述したように段ボール箱に入れられる前に既にポリエチ
レンの袋に入れられ、更に発泡スチロール又は段ボール
材等の緩衝材がその周囲に当てがわれて保護されている
ので、強度の大きな段ボール箱をわざわざ使用する必要
もない。
【0009】そこで、従来から慣習のように使用してき
た段ボール箱による梱包をやめ、穀物などの輸送に用い
ている、主にクラフト紙からなる紙袋でも十分に梱包材
としての役目を果たすことができるのではないか、とい
う考えが出てきている。このような紙袋は、段ボール箱
に比べれば価格は安いし、紙材量の使用も少なく省資源
であるし、更にかさばらないため梱包前の輸送や保管は
非常に容易であり、しかも軽量で扱い易いため、消費者
が電気製品等を紙袋から取り出した後の後処理も比べも
のにならないほど楽である。
【0010】このように、電気製品等を製造メーカーか
ら小売店等に配送する際の梱包に、主にクラフト紙から
なる紙袋を用いることが検討されているが、ここで大き
な問題が発生している。それは、既に説明したように、
この種の電気製品等は製造メーカーから小売店等に配送
し、消費者に渡るまでに何回か外箱を開けたり閉めたり
することがあり、主にクラフト紙からなる紙袋でも同様
なことができるか、という問題であった。
【0011】段ボール箱の場合には、観音扉のようなフ
ラップを開け閉めすることで、段ボール箱の中から製品
を出し入れするようになっており、通常、何度か開け閉
めする予定のあるフラップの合わせ部には紙テープを貼
り付けて閉鎖し、段ボール箱の底部等のように開け閉め
しないフラップの合わせ部はステップル(大型の止め
針)で堅固に閉鎖している。
【0012】このようにして閉鎖されている段ボール箱
を開ける際には、フラップの合わせ部に貼り付けられて
いる紙テープをカッターナイフ等でフラップの合わせ部
に沿って切れば簡単に開けられる。そして、内容物を確
認した後、再びフラップの合わせ部に紙テープを貼り付
ければよく、非常に簡単に作業ができる。
【0013】しかし、主にクラフト紙からなる紙袋の場
合には、一般的には口部にあるフラップに糊を付けて折
り曲げ、対向する壁面に接着するため、フラップを一度
閉鎖したら再使用するように開けることは困難である。
最近、繰り返し開封と閉鎖のできる樹脂フィルム製の透
明又は半透明の袋が存在していることは既によく知られ
ている。
【0014】この樹脂フィルム製の袋は、はがきサイズ
からA4サイズ程度までの広告紙や案内状或いはこれに
類似するその他種々の商品等を入れるための簡易袋であ
り、口部に存在している閉鎖用のフラップ表面にその幅
方向に粘着剤が線状に幾筋か塗工されている。そのた
め、フラップ表面に塗工されている筋状の粘着剤を利用
してフラップを対向する樹脂フィルム壁面に貼り付けた
り剥がしたりすることができるようにされている。
【0015】このような袋の場合には、フラップ表面に
塗工された粘着剤が、樹脂フィルムの特性を利用して接
合と剥離を繰り返せるようにしたものである。しかし、
クラフト紙からなる紙袋では、従来あるような前述した
樹脂フィルム製の簡易袋のようにはできない。
【0016】すなわち、クラフト紙からなる紙袋では、
フラップ及びこれが重ね合わされる壁面が紙繊維から形
成されているため、フラップ表面から剥がれ落ちないよ
うに強力な接着剤を当該フラップ表面に塗工した場合、
このフラップを折り曲げて対向する壁面の接着剤に重ね
合わせると、強力に接着して、2度と剥がすことはでき
ない。
【0017】このようなことから、主にクラフト紙から
なる紙袋を用いて例えば電気製品等などの内容物を梱包
した時に、必要に応じて少なくとも一方の端部のフラッ
プを何度か開けたり閉じたりすることができ、しかも再
封緘した時には開けた形跡が残らないような、繰り返し
開封と封緘が可能な紙袋の開発が急がれていた。
【0018】この発明の目的は、このような従来の問題
点を解決するためになされたもので、主にクラフト紙か
らなる紙袋により、例えば電気製品等の内容物を梱包し
て輸送や保管に供する時、少なくとも一方の端部の閉鎖
フラップを対向する壁面から何度か剥がしたり貼り付け
たりすることができ、しかも再封緘時には開けた形跡が
残ることのない、繰り返し開封と封緘が可能な紙袋を提
供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明の繰り返し開封
と封緘が可能な紙袋は、主にクラフト紙で形成され、底
部側となる端部が閉鎖され且つ口部側となる端部に閉鎖
用のフラップが設けられた少なくとも1層の紙袋本体
と、この紙袋本体の口部側端部において紙袋本体に内容
物を入れた後にフラップを折り曲げて対向する壁面に重
ね合わせて接着する際、フラップが重ね合わされる壁面
に設けられ、表面を離型紙で覆われた接着粘着機能層と
を含み、接着粘着機能層が、フラップを一度貼り合わせ
て封緘した後に当該フラップを剥がして開封し、再び接
着して封緘することが可能な程度の弱い粘着力を備える
粘着剤層と、接着粘着機能層を紙袋本体の壁面に接着す
る時、接着粘着機能層の剥がれを起こさない程度の強い
接着力を備える接着剤層とを積層して構成され、離型紙
が粘着剤層の表面を覆っていることを特徴とする。
【0020】また、この発明の繰り返し開封と封緘が可
能な紙袋において、接着粘着機能層の粘着剤層に重ね合
わされるフラップの表面に離型剤を塗布しておくことも
好ましい。その場合、その離型剤としては、合成樹脂を
含んだ印刷用のインキを用いることができる。
【0021】更に、この発明の繰り返し開封と封緘が可
能な紙袋では、紙袋本体における口部側の壁面に設けら
れる、表面を離型紙で覆った接着粘着機能層を、両面接
着テープを紙袋本体の壁面に幅方向に貼り付けることに
より形成することができる。また、この発明の繰り返し
開封と封緘が可能な紙袋では、両端が階段切りの紙袋本
体を用いてもよい。
【0022】更にまた、この発明の繰り返し開封と封緘
が可能な紙袋では、両側部に襞部を設けた紙袋本体を用
いることが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、この発明の繰り返し開封と
封緘が可能な紙袋を図に示される好適な実施形態につい
て更に詳細に説明する。図1及び図2は、この発明の一
実施形態に係る紙袋(以下、単に「紙袋」と称する)1
0を示している。図1は紙袋10を扁平に折り畳んだ状
態で一方の壁面12側を正面側として示す平面図であ
り、図2は紙袋10を図1の2−2線で切断した状態を
模式的に示す構成説明図である。
【0024】この発明の一実施形態に係る紙袋10は、
両側部に襞11が付いた襞付きの紙袋を例としている。
そして、この紙袋10は少なくとも1層からなる紙袋本
体14を含み、この紙袋本体14は、図3に示されるよ
うな主にクラフト紙で形成された両端階段切りの筒状体
15を基本構成要素として構成されている。
【0025】この筒状体15における両端の階段切り構
造は、図1及び図3から明らかなようにほぼ同一で、し
かしその階段面の向きは相反している。図3は、両側部
の襞11を折り込んで扁平状態にされた筒状体15を他
方の壁面13側(背面側)から見た平面図である。この
ように筒状体15の両端部は階段切り構造とされている
ことから、これにより各端部にはそれぞれの壁面12、
13に連接するフラップ12a、13aが必然的に形成
されている。
【0026】紙袋本体14は、この筒状体15を図3で
見てその下方側の開口端部を閉鎖して底部閉鎖部16と
することで形成されている。この底部閉鎖部16の形成
方法は、筒状体15の下方側の開口端部に存在している
フラップ12aを、開口端を実質的に区画している端縁
13bに沿う折り曲げ線17で内側即ち反対側の壁面1
3側に折り曲げて当該壁面13に接着剤18により接着
して開口端を閉鎖して形成される。
【0027】このようにして構成された紙袋本体14の
口部側において、開口端を実質的に区画している端縁1
2bに沿う折り曲げ線19でフラップ13aを内側即ち
反対側の壁面12側に折り曲げて重ね合わせて接着する
際、このフラップ13aが重ね合わされる壁面12に、
表面を離型紙20で覆った接着粘着機能層21が設けら
れており、これによって紙袋10が構成されている。
【0028】紙袋本体14の口部において、フラップ1
3aが折り曲げられた時に重なる壁面12に設けられ
る、表面を離型紙20で覆った接着粘着機能層21は、
両面接着テープ22を用いて設けることができる。すな
わち、図4に示されるように両面接着テープ22をロー
ルから繰り出すと、離型紙20の裏側には接着粘着機能
層21が存在しており、その接着粘着機能層21の露出
している接着面を紙袋本体14における口部側の壁面所
定位置に貼り付けることにより簡単に設けることができ
る。
【0029】図4は、口部側のフラップ13aが紙袋本
体14の口部側壁面12に重なる部分にこの両面接着テ
ープ22を貼り付けることにより、表面が離型紙20で
覆われた接着粘着機能層21を設けることが容易にでき
ることを説明するだけのもので、その工程順を限定する
ために示すものではない。
【0030】すなわち、紙袋本体14における壁面12
の所定位置に両面接着テープ22を貼り付ける時期とし
ては、筒状体15を形成する前のブランク(型取りされ
て展開された紙片)の状態の時でもよいし、紙袋本体1
4又は筒状体15に形成されるまでの間又は形成されて
からでもよい。要するには、紙袋本体14を形成する迄
の間又はその後の最も適当な時期に両面接着テープ22
の貼り付け工程を実施すればよい。
【0031】ただし、この両面接着テープ22は、一般
的な両面接着テープとは異なって、特殊な性質を持った
ものである。すなわち、紙袋本体14の壁面12に貼り
付けられる両面接着テープ22を紙袋本体14の壁面所
定位置に貼り付けた時、接着粘着機能層21の離型紙2
0で覆われた粘着面に存在する粘着剤は、フラップ13
aを一度貼り合わせて封緘した後に当該フラップ13a
を剥がして開封し、再び粘着剤層20bに接着して封緘
することが可能な程度の弱い粘着力のものが使用されて
いる。
【0032】他方、接着粘着機能層21における離型紙
20とは反対側の接着面即ち紙袋本体14の壁面12に
両面接着テープ22を貼り付ける時の接着面に存在する
接着剤は、接着粘着機能層21の剥がれを起こさない程
度の強い接着力のものが使用されている。すなわち、両
面接着テープと言っても、離型紙20を剥がした時の接
着粘着機能層21の両面における接着力がそれぞれ異な
るように形成されている特殊なテープを用いている。
【0033】このような両面接着テープ22は、図5で
断面を拡大して示しているように離型紙20と、この離
型紙20で表面が覆われている接着粘着機能層21とか
らなり、接着粘着機能層21は、非常に薄い不織布21
aの片面に、フラップ13aの貼り合わせと剥がしを何
度か繰り返してできる程度の弱い粘着力の粘着剤21b
を塗工して粘着剤層を形成し、不織布21aの他方の面
に、両面接着テープ22が紙袋本体14の壁面12に直
接貼り付けられた時に剥がれを起こさない程度の強い接
着力の接着剤21cを塗工して接着剤層を形成して構成
されている。離型紙20は、前述の説明から明らかなよ
うに粘着剤21bの表面を、使用直前まで保護するよう
に覆っている。
【0034】次に、この実施形態に係る紙袋10の使用
方法について間単に説明する。例えば、ビデオデッキや
DVDプレーヤーなどの電気製品等は、図1に示される
紙袋10に口部から入れられ、次いで口部側の壁面12
に設けられている接着粘着機能層21を覆っている離型
紙20を剥がし、フラップ13aを折り線19で折り曲
げて対向する壁面12上の接着粘着機能層21に重ね合
わせる。
【0035】壁面12上の接着粘着機能層21は、離型
紙20を剥がして露出した表面が粘着剤層であるためフ
ラップ13aはこの粘着剤層の粘着剤21bによって接
合する。この粘着剤21bは、前述したようにフラップ
13aの貼り合わせと剥がしを何度か繰り返してできる
程度の弱い粘着力である。
【0036】そのため、電気製品等を梱包した当該紙袋
10が小売店などに運ばれ、そこで内容物の確認や保証
書への必要事項の記入などを行うべくフラップ13aを
接着粘着機能層21から剥がしても、非常に綺麗に剥が
すことができ、簡単に口部をあけることができる。
【0037】そして、内容物の確認や保証書への記入な
どが終わった後にフラップ13aを再び折り線19で折
って対向壁面12上の接着粘着機能層21に重ね合わせ
れば、開封前の状態と変わらないように再度口部を綺麗
に封緘することができる。ただし、フラップ13aを接
着粘着機能層21に接着したり、剥がしたりする行為を
何度も繰り返すと、フラップ13aの表面が毛羽立って
きて、紙粉が発生し、それが接着粘着機能層21の粘着
面に付着して粘着力を低下させることが考えられる。
【0038】従って、紙袋10の口部閉鎖用のフラップ
13aを2〜3回以上開け閉めする必要があるような用
途にこの紙袋10を使用する場合には、フラップ13a
の表面に剥離剤層を形成しておくことが好ましい。フラ
ップ13aの表面に剥離剤層を形成する最も容易な方法
としては、樹脂分の混入した印刷インキを塗布すること
である。すなわち、印刷機を用いて樹脂分の混入した印
刷インキをフラップ13aの表面にベタ印刷するだけで
剥離剤層の形成ができる。
【0039】なお、フラップ13aの表面において、こ
のような剥離剤層の形成は、当該フラップ13aの全表
面であってもよく、或いは壁面12上に設けた接着粘着
機能層21に丁度重なるフラップ13aの表面部分領域
だけであってもよい。
【0040】その後、小売店で消費者が電気製品等をこ
の紙袋10で梱包されたまま家に持ち帰ると、消費者は
フラップ13aを接着粘着機能層21から剥がして、簡
単に口部をあけることができ、内容物を取り出すことが
できる。
【0041】このように、本実施形態に係る繰り返し開
封と封緘が可能な紙袋によれば、素材として主にクラフ
ト紙で形成されているにもかかわらず、内容物を入れた
後に少なくとも数回は口部閉鎖用のフラップを対向する
壁面から何度か剥がしたり貼り付けたりすることがで
き、しかも再封緘時には開けた形跡が残ることはない。
【0042】そのため、梱包体の開封と封緘が数回繰り
返されることがある、例えばビデオデッキやDVDプレ
ーヤーなどの電気製品等の梱包に、主にクラフト紙から
なる紙袋を使用することができる。その結果、梱包材料
のコスト低減化、軽量化、省資源化、ゴミの少量化など
を図ることができる。
【0043】なお、前述した実施形態に係る繰り返し開
封と封緘が可能な紙袋では、両端階段切りの筒状体を基
本構成要素としたが、両端が直線切りの筒状体を用い、
両端のそれぞれ相反する壁面又は同一の壁面に紙片を、
筒状体端部から長手方向外方に飛び出すように接着剤な
どで貼り付けてフラップとしてもよい。
【0044】また、前述した実施形態に係る繰り返し開
封と封緘が可能な紙袋では、口部側の壁面に設ける接着
粘着機能層として、薄い不織布の両面に接着力の異なる
粘着剤と接着剤からなる接着剤層と粘着剤層をそれぞれ
形成して、粘着剤層の表面に離型紙を貼り付けて構成さ
れる両面接着テープを使用した場合について説明した
が、前述の特性を備える接着粘着機能層を形成する両面
接着テープとして、離型紙の上に粘着力の弱い粘着剤を
所定の厚みで塗布して粘着剤層を形成し、その粘着剤層
の上に更に接着力の強い接着剤を所定の厚みで塗布する
ことにより構成したものであってもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の繰り返
し開封と封緘が可能な紙袋によれば、主にクラフト紙で
形成されているにもかかわらず、口部のフラップを折り
曲げて対向する壁面に接着して封緘した時、このフラッ
プを綺麗に剥がして開封でき、しかも再びフラップを折
り曲げて対向壁面に接着して封緘することができ、加え
て再封緘時には開けた形跡が残ることはない。
【0046】そのため、梱包した内容物を配送途中で確
認したり、例えば保証書などのような書類に記入して再
梱包したりすることができることから、例えば電気製品
などの梱包材として、主にクラフト紙で形成された紙袋
を使用することができ、梱包材料のコスト低減化、軽量
化、省資源化、ゴミの少量化などを図ることができる、
という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る繰り返し開封と封
緘が可能な紙袋を扁平状態にして示す平面図である。
【図2】図1に示される繰り返し開封と封緘が可能な紙
袋を2−2線で切断してその断面構造を模式的に示す構
成説明図である。
【図3】図1に示される繰り返し開封と封緘が可能な紙
袋の基本構成要素である筒状体を扁平状態にして示す平
面図である。
【図4】図1に示される繰り返し開封と封緘が可能な紙
袋を構成する紙袋本体の口部側壁面所定位置に両面接着
テープを貼り付ける状態を説明する構成説明図である。
【図5】図1に示される繰り返し開封と封緘が可能な紙
袋を構成する紙袋本体の口部側壁面所定位置に貼り付け
る両面接着テープの層構成を拡大して示す部分的な断面
図である。
【符号の説明】 10 繰り返し開封と封緘が可能な紙袋 11 襞 12 壁面 12a 壁面に連接する底部側のフラップ 13 壁面 13a 壁面に連接する口部側のフラップ 14 紙袋本体 15 筒状体 16 底部閉鎖部 17、19 折り線 18 接着剤 20 離型紙 21 接着粘着機能層 21a 不織布 21b 粘着剤 21c 接着剤 22 両面接着テープ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主にクラフト紙で形成され、底部側とな
    る端部が閉鎖され且つ口部側となる端部に閉鎖用のフラ
    ップが設けられた少なくとも1層の紙袋本体と、この紙
    袋本体の前記口部側端部において前記紙袋本体に内容物
    を入れた後に前記フラップを折り曲げて対向する壁面に
    重ね合わせて接着する際、前記フラップが重ね合わされ
    る前記壁面に設けられ、表面を離型紙で覆われた接着粘
    着機能層とを含み、 前記接着粘着機能層が、前記フラップを一度貼り合わせ
    て封緘した後に当該フラップを剥がして開封し、再び接
    着して封緘することが可能な程度の弱い粘着力を備える
    粘着剤層と、前記接着粘着機能層を前記紙袋の前記壁面
    に接着する時、前記接着粘着機能層の剥がれを起こさな
    い程度の強い接着力を備える接着剤層とを積層して構成
    され、前記離型紙が前記粘着剤層の表面を覆っているこ
    とを特徴とする繰り返し開封と封緘が可能な紙袋。
  2. 【請求項2】 前記接着粘着機能層の前記粘着剤層に重
    ね合わされる前記フラップの表面に離型剤が塗布されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の繰り返し開封と
    封緘が可能な紙袋。
  3. 【請求項3】 前記フラップの表面に塗布される前記離
    型剤が、合成樹脂を含んだ印刷用のインキであることを
    特徴とする請求項2に記載の繰り返し開封と封緘が可能
    な紙袋。
  4. 【請求項4】 前記紙袋本体における口部側の前記壁面
    に設けられる、表面を前記離型紙で覆った前記接着粘着
    機能層が、両面接着テープを前記紙袋本体の前記壁面に
    幅方向に貼り付けることにより形成されていることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の繰り返し開封
    と封緘が可能な紙袋。
  5. 【請求項5】 前記紙袋本体の両端が階段切りで形成さ
    れていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載の繰り返し開封と封緘が可能な紙袋。
  6. 【請求項6】 前記紙袋本体が両側部に襞部が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
    の繰り返し開封と封緘が可能な紙袋。
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WO2010132250A2 (en) * 2009-05-15 2010-11-18 Coating Excellence International Llc Bag having sealable gussets
CN107826436A (zh) * 2017-11-14 2018-03-23 常熟市鑫盛制袋有限责任公司 一种梯形袋

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