JP2003145413A - 研磨パッド - Google Patents

研磨パッド

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JP2003145413A
JP2003145413A JP2001334661A JP2001334661A JP2003145413A JP 2003145413 A JP2003145413 A JP 2003145413A JP 2001334661 A JP2001334661 A JP 2001334661A JP 2001334661 A JP2001334661 A JP 2001334661A JP 2003145413 A JP2003145413 A JP 2003145413A
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annular groove
outer peripheral
polishing pad
polishing
groove
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JP2001334661A
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Megumi Taoka
岡 恵 田
Kenji Suzuki
木 賢 二 鈴
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Applied Materials Inc
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】化学機械研磨装置での研磨パッドからの研磨剤
の飛散を抑制する。 【解決手段】上方から押し付けられるウェーハWを研磨
するべく、回転基盤上に配置される円板状の研磨パッド
において、その研磨表面11に、外周縁部11aに向け
て伸長する格子状溝12と、格子状溝12の外側におい
て周方向に伸長する少なくとも一つの環状溝13とを形
成する。これにより、環状溝13が堰の役割をなして、
研磨剤は一時的に堰き止めて溜められる。そして、研磨
パッド10の外周縁部11aから外側に直接的に飛散す
る研磨剤の量が抑制される。その結果、研磨速度が安定
し、研磨が均一に行なわれ、研磨剤の消費量も低減でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基盤等の被
処理体を化学的及び機械的研磨(CMP)により平坦化
する際に、回転基盤上に配置される研磨パッドに関し、
特に、研磨剤の流れを許容する溝が研磨表面に形成され
た研磨パッドに関する。
【0002】
【従来の技術】種々の積層処理が施された被処理体とし
ての半導体基板(以下、単にウェーハと称す)の表面を
平坦化する装置として、化学機械研磨装置(CMP装
置)が知られている。この装置は、図7に示すように、
キャリアヘッド1でウェーハWを保持し、ベース上に回
転可能に支持されたプラテン(回転基盤)3上の研磨パ
ッド4に対して、上方からウェーハWを押し付け、キャ
リアヘッド1を回転及び往復動させつつプラテン3を回
転させながら、スラリー供給アーム5の先端ノズル5a
から研磨剤(スラリー)Sを供給し、ウェーハWの表面
を化学的かつ機械的に研磨するものである。
【0003】ウェーハWが押し付けられる研磨パッド4
は、図8に示すように、輪郭が円板状をなし、発泡性の
ポリウレタンを主成分とした研磨布であり、一般的には
二層構造をなし、乾式発砲ウレタン等の比較的硬い材料
により形成された上部パッド層及び湿式発砲ウレタン等
の比較的軟らかい材料により形成された下部パッド層に
より形成されている。そして、研磨パッド4(上部パッ
ド層)の研磨表面4aには、研磨後にウェーハWの取り
外しを容易にするために、図8に示すように、例えば格
子状の複数の溝4b,4cが形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、研磨パッド
4の略中央領域に供給された研磨剤Sは、図7に示すよ
うに、プラテン3の回転により発生する遠心力によっ
て、その外周領域に飛散する傾向にある。その上、格子
状溝4b,4cの端部4b´,4c´が、図8(a)に
示すように、研磨パッド4の外周縁部4dまで伸長して
形成されているため、研磨剤Sを外周領域に案内する役
割をもなし、飛散を助長することになる。このように、
研磨パッド4の外側に向けて飛散する研磨剤Sの量が増
加すると、研磨速度、研磨の均一性等に影響を生じ、
又、飛散する分を補充するべく供給量を増加しなければ
ならず、その分だけ研磨剤の消費量が増加することにな
る。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みて成されたもの
であり、その目的とするところは、研磨剤の飛散を極力
抑えつつ、所望の研磨速度、研磨性能(均一化等)を確
保できる研磨パッドを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の研磨パッドは、
研磨表面に形成された溝を有し、研磨表面に上方から押
し付けられる被処理体を研磨するべく、回転基盤上に配
置される円板状の研磨パッドであって、上記溝は、外周
縁部に向けて伸長する長溝と、長溝の外側において周方
向に伸長する環状溝とを有する、ことを特徴としてい
る。この構成によれば、長溝を流れて外周縁部よりも内
側の領域に導かれた研磨剤は、堰の役割をなす環状溝に
より堰き止められて一時的に溜められる。これにより、
研磨パッドの外周縁部から外側に直接的に飛散する研磨
剤の量が抑制される。その結果、研磨速度が安定し、
又、研磨が均一に行なわれて、研磨剤の消費量も低減で
きる。
【0007】上記構成において、長溝は、お互いに交差
する方向に伸長する複数の格子状溝、又は、外周縁部に
向けて放射状に伸長する複数の放射状溝からなる、構成
を採用できる。この構成によれば、格子状溝又は放射状
溝を流れて外周縁部よりも内側の領域に導かれた研磨剤
は、堰の役割をなす環状溝により堰き止められて一時的
に溜められる。これにより、研磨パッドの外周縁部から
外側に直接的に飛散する研磨剤の量が抑制される。その
結果、研磨速度が安定し、又、研磨が均一に行なわれ
て、研磨剤の消費量も低減できる。
【0008】上記構成において、環状溝は、長溝の外周
側端部と接続されている、構成を採用できる。この構成
によれば、長溝(例えば、格子状溝又は放射状溝)を流
れて外周縁部よりも内側の領域に導かれた研磨剤は、ス
ムーズ(直接的)に環状溝に流れ込むため、長溝から研
磨表面に流出する研磨剤の量が低減される。これによ
り、研磨パッドの外周縁部から外側に直接的に飛散する
研磨剤の量がさらに抑制される。
【0009】上記構成において、環状溝の外側には、さ
らに少なくとも一つの第2環状溝を有する、構成を採用
できる。この構成によれば、長溝を流れて外周縁部より
も内側の領域に導かれた研磨剤は、先ず内側に配置され
て堰の役割をなす環状溝により堰き止められて一時的に
溜められ、続いて、外側に配置されて同様に堰の役割を
なす第2環状溝(複数ある場合はそれぞれの第2環状
溝)により堰き止められて一時的に溜められる。これに
より、研磨パッドの外周縁部から外側に直接的に飛散す
る研磨剤の量が、より一層確実に抑制される。
【0010】上記構成において、環状溝又は第2環状溝
は、周方向において不連続に形成されている、構成を採
用できる。この構成によれば、環状溝又は第2環状溝
が、それぞれ周方向において連続していないため、それ
ぞれの長溝を流れて外周縁部よりも内側の領域に導かれ
た研磨剤は、その近傍に位置する途切れ途切れの環状溝
すなわち円弧状溝により堰き止められて一時的に溜めら
れる。したがって、それぞれの長溝から環状溝に流れ込
んだ研磨剤は、一箇所に集中することなく、適度に分散
された状態で溜められる。これにより、一箇所に集中し
て溢れ出るような現象が抑制され、それ故に、研磨パッ
ドの外周縁部から外側に飛散する研磨剤の量が極力抑制
される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明に
係る研磨パッドの一実施形態を示す平面図及び拡大断面
図である。この研磨パッド10は、発泡性のポリウレタ
ンを主成分とした研磨布により、略円板状に形成されて
いる。そして、その研磨表面11には、長溝としての格
子状溝(XY溝)12が形成されている。
【0012】格子状溝12は、図1(a)に示すよう
に、水平方向において外周縁部11aに向けて伸長する
複数の横溝(X溝)12aと、横溝(X溝)12aに直
交(交差)する垂直方向において外周縁部11aに向け
て伸長する複数の縦溝(Y溝)12bと、により形成さ
れている。
【0013】また、上記格子状溝12の外側において
は、全体を取り囲むように、環状溝13が形成されてい
る。環状溝13は、格子状溝12(横溝12a及び縦溝
12b)全ての外周側端部12a´,12b´と接続さ
れている。したがって、それぞれの格子状溝12を通り
外周縁部11aに向けて流れてきた研磨剤は、外周側端
部12a´,12b´から環状溝13に流れ込む。すな
わち、環状溝13が、遠心力により外周縁部11aに向
かう研磨剤を、一時的に溜める堰の役割をなしており、
これにより、外周縁部11a(研磨パッド)の外側に直
接的に飛散する研磨剤の量が抑制される。
【0014】特に、研磨パッドの外周領域においては、
回転半径rが大きくなることから、中央領域に比べて遠
心力(F=mrω、但し、mは研磨剤の質量、rは回
転半径、ωは角速度)が大きくなり、研磨剤の飛散も助
長されて研磨表面11におけるその分布状態も不均一に
なる傾向にある。ところで、この実施形態においては、
環状溝13により、研磨剤がこの領域に一時的に溜めら
れることになるため、外周縁部11aから外側に飛散す
る研磨剤の量が抑制されて、研磨表面11における研磨
剤の分布量が極力均一化されると共にその消費量が低減
される。
【0015】ここで、環状溝13の形状については、図
1(b)に示すように、断面が例えば矩形形状となるよ
うに形成され、その幅W2及び深さD2は、格子状溝1
2の幅W1及び深さD1よりも大きくあるいは同等に形
成してもよい。具体的な寸法としては、W1=約2m
m、D1=約0.6mmの場合に、例えば、W2=約2
mm〜4mm程度、D2=約0.6mm〜1.2mm程
度の範囲に設定することができる。また、環状溝13を
設ける位置は、外周縁部11aからの距離Lが、約10
mm〜20mm程度の範囲に設定される。尚、環状溝1
3の断面形状としては、矩形形状に限らず、V字形状あ
るいはその他の形状を採用でき、又、幅W2及び深さD
2、距離Lの寸法についても他の値を採用できる。
【0016】また、この実施形態においては、格子状溝
12のそれぞれの外周側端部12a´,12b´が環状
溝13に接続されたものを示したが、外周側端部12a
´,12b´と所定の間隔をおいて環状溝13が配置さ
れた構成、すなわち、格子状溝12と環状溝13とが不
連続な状態に形成された構成を採用することも可能であ
る。この場合も、前述同様に飛散する研磨剤の量を抑制
することができる。
【0017】図2は、本発明に係る研磨パッドの第2の
実施形態を示す平面図及び拡大断面図である。尚、前述
の実施形態と同一の構成については同一の符号を付して
その説明を省略する。この研磨パッド10´において
は、図2に示すように、環状溝13の外側において所定
の間隔をあけて、さらに一つの第2環状溝14が設けら
れている。第2環状溝14は、図2(b)に示すよう
に、環状溝13と同様に、その断面が矩形形状に形成さ
れている。
【0018】第2環状溝14の幅W3及び深さD3は、
格子状溝12の幅W1及び深さD1よりも大きくあるい
は同等、さらには環状溝13の幅W2及び深さD2より
も大きくあるいは同等に形成してもよい。具体的な寸法
としては、W1=約2mm、D1=約0.6mmの場合
に、例えば、W2=約2mm〜約4mm、D2=約0.
6mm〜約1.2mmの範囲、W3=約2mm〜約4m
m、D3=約0.6mm〜約1.2mmの範囲に設定す
ることができる。また、第2環状溝14、環状溝13を
設ける位置は、外周縁部11aからの距離L1が約10
mm程度、距離L2が約30mm程度に設定される。さ
らに、第2環状溝14の断面形状としては、矩形形状に
限らず、V字形状その他の形状を採用でき、又、幅W
3、深さD3、及び距離L2の寸法についても他の値を
採用できる。
【0019】この実施形態においては、それぞれの格子
状溝12を通り外周縁部11aに向けて流れてきた研磨
剤は、先ず、外周側端部12a´,12b´から環状溝
13に流れ込み、遠心力により外周縁部11aに向かう
研磨剤が、この環状溝13内に一時的に溜められ、その
後、環状溝13から溢れ出た研磨剤は、堰としての役割
をなす第2環状溝14に流れ込み、この領域で再び一時
的に溜められる。
【0020】このように、環状溝13と第2環状溝14
とより、研磨剤が外周領域において一時的に溜められる
ことになるため、外周縁部11aから外側に直接的に飛
散する研磨剤の量がさらに抑制されて、研磨表面11に
おける研磨剤の分布量が極力均一化されると共にその消
費量が低減される。
【0021】また、この実施形態においては、格子状溝
12のそれぞれの外周側端部12a´,12b´が環状
溝13に接続されたものを示したが、外周側端部12a
´,12b´と所定の間隔をおいて環状溝13が配置さ
れ、すなわち、格子状溝12と環状溝13とが不連続な
状態に形成された構成において、環状溝13の外側に第
2環状溝14を設ける構成を採用することも可能であ
る。この場合も、前述同様に飛散する研磨剤の量を抑制
することができる。また、この実施形態においては、一
つの第2環状溝14を設ける構成を示したが、これに限
定されず、二つ以上の第2環状溝14すなわち複数の環
状溝を設けてもよい。
【0022】図3は、本発明に係る研磨パッドの第3の
実施形態を示す平面図である。この実施形態において
は、図2に示す実施形態において環状溝及び第2環状溝
のみを変更した以外は全て同一の構成であり、それ故
に、同一の構成については同一の符号を付してその説明
を省略する。すなわち、この研磨パッド10´´におい
ては、図3に示すように、環状溝13´及び第2環状溝
14´が、概略環状をなしつつも、周方向において不連
続となるように形成されている。そして、特に、環状溝
13´については、その不連続部分が格子状溝12の外
周側端部12a´,12b´から外れた領域に形成され
ている。また、第2環状溝14´については、環状溝1
3´の不連続部分に対応する位置に溝部分が位置付けら
れるように、すなわち、両者の不連続部分が互い違いに
配置されるように形成されている。このように、互い違
いに形成されることにより、研磨剤の流出を効率良く抑
制することができる。
【0023】この実施形態においては、環状溝13´及
び第2環状溝14´が、それぞれ円周方向において不連
続となっているため、それぞれの格子状溝12を流れて
外周縁部11aよりも内側の領域に導かれた研磨剤は、
その近傍に位置する途切れ途切れの円弧状をなす環状溝
13´及び第2環状溝14´により堰き止められて、そ
れぞれの領域に一時的に溜められる。
【0024】したがって、格子状溝12から環状溝13
´及び第2環状溝14´に流れ込んだ研磨剤は、一箇所
に集中することなく、適度に分散された状態で溜められ
る。これにより、一箇所に集中して溢れ出るような現象
が抑制され、それ故に、研磨パッド10´´の外周縁部
11aから外側に飛散する研磨剤の量が極力抑制され
る。
【0025】図4は、本発明に係る研磨パッドの第4の
実施形態を示す平面図及び拡大断面図である。この研磨
パッド20は、発泡性のポリウレタンを主成分とした研
磨布により、略円板状に形成されている。そして、その
研磨表面21には、長溝としての複数の放射状溝22が
形成されている。
【0026】放射状溝22は、図4(a)に示すよう
に、等角度間隔で周方向に配列されつつ、略中央部から
外周縁部21aに向けて伸長する直線状の複数の溝とし
て形成されている。
【0027】また、上記放射状溝22の外側において
は、全体を取り囲むように、環状溝23が形成されてい
る。環状溝23は、放射状溝22の全ての外周側端部2
2´と接続されている。したがって、それぞれの放射状
溝22を通り外周縁部21aに向けて流れてきた研磨剤
は、外周側端部22´から環状溝23に流れ込む。すな
わち、環状溝23が、遠心力により外周領域21aに向
かう研磨剤を、一時的に溜める堰の役割をなしており、
これにより、外周縁部21a(研磨パッド)の外側に直
接的に飛散する研磨剤の量が抑制される。
【0028】すなわち、環状溝23を設けたことによ
り、研磨剤がこの領域に一時的に溜められることになる
ため、外周縁部21aから外側に飛散する研磨剤の量が
抑制されて、研磨表面21における研磨剤の分布量が極
力均一化されると共にその消費量が低減される。
【0029】ここで、環状溝23の形状については、図
4(b)に示すように、断面が例えば矩形形状となるよ
うに形成され、その幅W2及び深さD2は、放射状溝2
2の幅W1及び深さD1よりも大きくあるいは同等に形
成してもよい。具体的な寸法としては、W1=約2m
m、D1=約0.6mmの場合に、例えば、W2=約2
mm〜4mm程度、D2=約0.6mm〜1.2mm程
度の範囲に設定することができる。また、環状溝23を
設ける位置は、外周縁部21aからの距離Lが、約10
mm〜20mm程度の範囲に設定される。尚、環状溝2
3の断面形状としては、矩形形状に限らず、V字形状あ
るいはその他の形状を採用でき、又、幅W2及び深さD
2、距離Lの寸法についても他の値を採用できる。
【0030】また、この実施形態においては、放射状溝
22のそれぞれの外周側端部22´が環状溝23に接続
されたものを示したが、外周側端部22´と所定の間隔
をおいて環状溝23が配置された構成、すなわち、放射
状溝22と環状溝23とが不連続な状態に形成された構
成を採用することも可能である。この場合も、前述同様
に飛散する研磨剤の量を抑制することができる。
【0031】図5は、本発明に係る研磨パッドの第5の
実施形態を示す平面図及び拡大断面図である。この実施
形態においては、図4に示す実施形態に対して第2環状
溝24を追加した以外は全て同一の構成であり、それ故
に、同一の構成については同一の符号を付してその説明
を省略する。すなわち、この研磨パッド20´において
は、図5に示すように、環状溝23の外側において所定
の間隔をあけて、さらに一つの第2環状溝24が設けら
れている。第2環状溝24は、図5(b)に示すよう
に、環状溝23と同様に、その断面が矩形形状に形成さ
れている。
【0032】第2環状溝24の幅W3及び深さD3は、
放射状溝22の幅W1及び深さD1よりも大きくあるい
は同等、さらには環状溝23の幅W2及び深さD2より
も大きくあるいは同等に形成してもよい。具体的な寸法
としては、W1=約2mm、D1=約0.6mmの場合
に、例えば、W2=約2mm〜約4mm、D2=約0.
6mm〜約1.2mmの範囲、W3=約2mm〜約4m
m、D3=約0.6mm〜約1.2mmの範囲に設定す
ることができる。また、第2環状溝24、環状溝23を
設ける位置は、外周縁部21aからの距離L1が約10
mm程度、距離L2が約30mm程度に設定される。さ
らに、第2環状溝24の断面形状としては、矩形形状に
限らず、V字形状その他の形状を採用でき、又、幅W
3、深さD3、及び距離L2の寸法についても他の値を
採用できる。
【0033】この実施形態においては、それぞれの放射
状溝22を通り外周縁部21aに向けて流れてきた研磨
剤は、先ず、外周側端部22´から環状溝23に流れ込
み、遠心力により外周縁部21aに向かう研磨剤が、こ
の環状溝23内に一時的に溜められ、その後、環状溝2
3から溢れ出た研磨剤は、堰としての役割をなす第2環
状溝24に流れ込み、この領域で再び一時的に溜められ
る。
【0034】このように、環状溝23と第2環状溝24
とより、研磨剤が外周領域において一時的に溜められる
ことになるため、外周縁部21aから外側に飛散する研
磨剤の量がさらに抑制されて、研磨表面21における研
磨剤の分布量が極力均一化されると共にその消費量が低
減される。
【0035】また、この実施形態においては、放射状溝
22のそれぞれの外周側端部22´が環状溝23に接続
されたものを示したが、外周側端部22´と所定の間隔
をおいて環状溝23が配置され、すなわち、放射状溝2
2と環状溝23とが不連続な状態に形成された構成にお
いて、環状溝23の外側に第2環状溝24を設ける構成
を採用することも可能である。この場合も、前述同様に
飛散する研磨剤の量を抑制することができる。また、こ
の実施形態においては、一つの第2環状溝24を設ける
構成を示したが、これに限定されず、二つ以上の第2環
状溝24すなわち複数の環状溝を設けてもよい。
【0036】図6は、本発明に係る研磨パッドの第6の
実施形態を示す平面図である。この実施形態において
は、図5に示す実施形態において環状溝のみを変更した
以外は全て同一の構成であり、それ故に、同一の構成に
ついては同一の符号を付してその説明を省略する。すな
わち、この研磨パッド20´´においては、図6に示す
ように、環状溝23´が、概略環状をなしつつも、周方
向において不連続となるように形成されている。そし
て、特に、環状溝13´の不連続部分が放射状溝22の
外周側端部22´から外れた領域に形成されている。
【0037】この実施形態においては、環状溝23´が
円周方向において不連続となっているため、それぞれの
放射状溝22を流れて外周縁部21aよりも内側の領域
に導かれた研磨剤は、その近傍に位置する途切れ途切れ
の円弧状をなす環状溝23´により堰き止められて、そ
れぞれの領域に一時的に溜められ、続けて、第2環状溝
24に堰き止められる。
【0038】したがって、放射状溝22から環状溝23
´及び第2環状溝24に流れ込んだ研磨剤は、一箇所に
集中することなく、適度に分散された状態で溜められ
る。これにより、一箇所に集中して溢れ出るような現象
が抑制され、それ故に、研磨パッド20´´の外周縁部
21aから外側に飛散する研磨剤の量が極力抑制され
る。
【0039】尚、第2環状溝24についても、前述の図
3に示す実施形態の如く、周方向にいて不連続に形成
し、かつ、環状溝23´の不連続部分に対応する位置に
溝部分が位置付けられるように、すなわち、両者の不連
続部分が互い違いに配置されるように形成されてもよ
い。この場合、互い違いに形成されることにより、研磨
剤の流出を効率良く抑制することができる。
【0040】上記実施形態においては、環状溝として1
個、又は2個設けた場合を示したが、これに限定され
ず、3個あるいはそれ以上の複数個の環状溝を設けても
良い。また、外周縁部11a,21aに向けて伸長する
長溝として、格子状溝12、放射状溝22を示したが、
これらに限定されず、外周縁部11a、21aに向かっ
て伸長する長溝形状であれば、規則的に配置されないそ
の他の溝において本発明に係る環状溝を採用することも
できる。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の研磨パッド
によれば、上方から研磨表面に押し付けられる被処理体
を研磨するべく回転基盤上に配置される円板状の研磨パ
ッドにおいて、研磨表面に形成された溝を、外周縁部に
向けて伸長する長溝(例えば、格子状溝、放射状溝)
と、長溝の外側において周方向に伸長する少なくとも一
つの環状溝とにより構成したことにより、環状溝に堰の
役割をもたせることで、飛散する研磨剤の量を抑制する
ことができる。これにより、研磨速度の安定化、研磨の
均一化等が達成され、又、研磨剤の消費量が低減され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る研磨パッドの一実施形態を示すも
のであり、(a)は平面図、(b)は一部拡大断面図で
ある。
【図2】本発明に係る研磨パッドの第2の実施形態を示
すものであり、(a)は平面図、(b)は一部拡大断面
図である。
【図3】本発明に係る研磨パッドの第3の実施形態を示
す平面図である。
【図4】本発明に係る研磨パッドの第4の実施形態を示
すものであり、(a)は平面図、(b)は一部拡大断面
図である。
【図5】本発明に係る研磨パッドの第5の実施形態を示
すものであり、(a)は平面図、(b)は一部拡大断面
図である。
【図6】本発明に係る研磨パッドの第6の実施形態を示
す平面図である。
【図7】化学機械研磨装置におけるプラテン(研磨パッ
ド)、キャリアヘッド、スラリー供給アーム等を示す外
観斜視図である。
【図8】従来の研磨パッドを示すものであり、(a)は
平面図、(b)は一部拡大断面図である。
【符号の説明】
W ウェーハ(被処理体) S 研磨剤 1 キャリアヘッド 3 プラテン(回転基盤) 5 スラリー供給アーム 10,10´,10´´,20,20´,20´´ 研
磨パッド 11,21 研磨表面 11a, 21a 外周縁部 12 格子状溝(長溝) 12a 横溝(長溝) 12a´ 外周側端部 12b 縦溝(長溝) 12b´ 外周側端部 13,13´,23,23´ 環状溝 14,14´,24 第2環状溝 22 放射状溝(長溝) 22´ 外周側端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田 岡 恵 千葉県成田市新泉14−3 野毛平工業団地 内 アプライドマテリアルズジャパン株式 会社内 (72)発明者 鈴 木 賢 二 千葉県成田市新泉14−3 野毛平工業団地 内 アプライドマテリアルズジャパン株式 会社内 Fターム(参考) 3C058 AA09 CB01 CB03 DA17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨表面に形成された溝を有し、前記研
    磨表面に上方から押し付けられる被処理体を研磨するべ
    く、回転基盤上に配置される円板状の研磨パッドであっ
    て、 前記溝は、外周縁部に向けて伸長する長溝と、前記長溝
    の外側において周方向に伸長する環状溝と、を有する、
    ことを特徴とする研磨パッド。
  2. 【請求項2】 前記長溝は、お互いに交差する方向に伸
    長する複数の格子状溝からなる、ことを特徴とする請求
    項1記載の研磨パッド。
  3. 【請求項3】 前記長溝は、外周縁部に向けて放射状に
    伸長する複数の放射状溝からなる、ことを特徴とする請
    求項1記載の研磨パッド。
  4. 【請求項4】 前記環状溝は、前記長溝の外周側端部と
    接続されている、ことを特徴とする請求項1ないし3い
    ずれかに記載の研磨パッド。
  5. 【請求項5】 前記環状溝の外側には、さらに少なくと
    も一つの第2環状溝を有する、ことを特徴とする請求項
    1ないし4いずれかに記載の研磨パッド。
  6. 【請求項6】 前記環状溝又は前記第2環状溝は、周方
    向において不連続に形成されている、ことを特徴とする
    請求項5記載の研磨パッド。
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