JP2003142816A - 塗布剤塗布装置各部の相対位置検出方法,塗布剤塗布方法および装置 - Google Patents

塗布剤塗布装置各部の相対位置検出方法,塗布剤塗布方法および装置

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JP2003142816A
JP2003142816A JP2002269879A JP2002269879A JP2003142816A JP 2003142816 A JP2003142816 A JP 2003142816A JP 2002269879 A JP2002269879 A JP 2002269879A JP 2002269879 A JP2002269879 A JP 2002269879A JP 2003142816 A JP2003142816 A JP 2003142816A
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Mamoru Tsuda
護 津田
Akihiro Udagawa
明博 宇田川
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Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着剤塗布装置において、塗布ノズルと、撮
像装置と、プリント基板を位置決めして支持する基板支
持装置と、接着剤を試し塗布するための試し塗布装置と
の相対位置を容易に検出し得るようにする。 【解決手段】 基準となるプリント基板12を基板支持
装置に支持させ、そのプリント基板12の基準マークの
中心とカメラ190の撮像中心とが一致した場合の撮像
中心の位置を基板支持装置の基準位置として取得する。
塗布ノズル144を試し塗布装置の試し塗布テープ39
0上の所望の位置に対向させ、その状態におけるカメラ
190の撮像中心を試し塗布装置の基準位置として取得
する。塗布ノズル144により試し塗布テープ390に
接着剤を塗布し、そのときのカメラ190の撮像中心の
位置を記憶手段に記憶させる。上記塗布した接着剤の中
心と一致した状態のカメラ190の撮像中心と、記憶手
段に記憶されている撮像中心との差をカメラ190と塗
布ノズル144との相対位置として取得する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板に接
着剤等の塗布剤を塗布する方法および装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、電子部品が装着されるプリント
基板に接着剤を塗布する接着剤塗布装置において、吐出
管の位置ずれを検出するために接着剤の試し塗布が行わ
れている。吐出管やシリンジの製造誤差や取付誤差等に
より、接着剤の実際の塗布位置が正規の塗布位置からず
れ、所望の塗布精度が得られないことがあるからであ
る。そのため、従来は、樹脂製の試し塗布台が設けら
れ、吐出管が試し塗布台上へ移動させられて接着剤を複
数点試し塗布するようにされている。塗布後、塗布され
た接着剤が撮像装置により撮像され、実際に塗布された
接着剤の位置と、試し塗布すべき位置とのずれ量が算出
され、吐出管とプリント基板との相対位置が補正されて
プリント基板の正規の塗布位置に接着剤が塗布されるよ
うにされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】それに対して、本発明
は、撮像装置と塗布ノズルとの相対位置、撮像装置と塗
布ノズルと基板支持装置との相対位置、あるいは撮像装
置と塗布ノズル基板支持装置と試し塗布装置との相対位
置等を容易に検出し得る方法を得ることを課題としてな
されたものである。また、その検出方法を利用した塗布
剤塗布方法および塗布剤塗布装置を得ることを課題とし
てなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】第一発明によれば、(A)
プリント基板に対して、そのプリント基板の表面に平行
でかつ互いに直交するX軸およびY軸により規定される
XY座標面に平行に相対移動するブラケットと、(B)そ
のブラケットに保持された塗布ノズルおよび撮像装置と
を備えた塗布装置において、それら塗布ノズルと撮像装
置との相対位置を検出する方法であって、前記XY座標
面に平行な試し塗布面に、前記塗布ノズルにより塗布剤
を塗布するとともに、そのときの撮像装置の撮像中心の
前記XY座標面上の位置である第一位置を取得し、次に
前記撮像装置により前記試し塗布面に塗布された塗布剤
を撮像してその塗布剤の中心の位置と撮像装置の撮像中
心とが一致した場合の撮像中心の位置である第二位置を
取得し、その第二位置と前記第一位置との前記X軸方向
およびY軸方向の差を前記塗布ノズルの前記撮像装置に
対する相対位置を表す値として取得することを特徴とす
る撮像装置と塗布ノズルとの相対位置検出方法が得られ
る。
【0005】第二発明によれば、(A)プリント基板を、
そのプリント基板の表面が、互いに直交するX軸および
Y軸により規定されるXY座標面に平行となり、かつほ
ぼ予め定められた相対位置となる状態で支持する基板支
持装置と、(B)その基板支持装置に支持されたプリン
ト基板に対して前記XY座標面に平行に相対移動するブ
ラケットと、(C)そのブラケットに保持された塗布ノ
ズルおよび撮像装置とを備えた塗布装置において、それ
ら基板支持装置と塗布ノズルと撮像装置との相対位置を
検出する方法であって、(1)基準マークが設けられた基
準となるプリント基板を前記基板支持装置に支持させ、
その基板支持装置と前記ブラケットとを、前記撮像装置
が前記基準マークに対向する相対位置へ移動させて撮像
装置に基準マークを撮像させ、撮像装置の撮像面の中心
と基準マークの中心とが一致した場合の撮像中心の位置
を基板支持装置の基準位置として取得する工程と、(2)
前記XY座標面に平行な試し塗布面に、前記塗布ノズル
により塗布剤を塗布するとともに、そのときの撮像装置
の撮像中心の前記XY座標面上の位置である第一位置を
取得し、次に前記撮像装置により前記試し塗布面に塗布
された塗布剤を撮像してその塗布剤の中心の位置と撮像
装置の撮像中心とが一致した場合の撮像中心の位置であ
る第二位置を取得し、その第二位置と前記第一位置との
前記X軸方向およびY軸方向の差を前記塗布ノズルの前
記撮像装置に対する相対位置を表す値として取得する工
程とを含むことを特徴とする基板支持装置,塗布ノズル
および撮像装置の相対位置検出方法が得られる。
【0006】第三発明によれば、(A)プリント基板を、
そのプリント基板の表面が、互いに直交するX軸および
Y軸により規定されるXY座標面に平行となり、かつ予
め定められた相対位置となる状態で支持する基板支持装
置と、(B)その基板支持装置に支持されたプリント基
板に対して前記XY座標面に平行に相対移動するブラケ
ットと、(C)そのブラケットに保持された塗布ノズル
および撮像装置と、(D)前記XY座標面に平行な試し塗
布面を有する試し塗布装置とを備えた塗布装置におい
て、それら基板支持装置と試し塗布装置と塗布ノズルと
撮像装置との相対位置を検出する方法であって、 (1)基
準マークが設けられた基準となるプリント基板を前記基
板支持装置に支持させ、その記基板支持装置と前記ブラ
ケットとを、前記撮像装置が前記基準マークに対向する
相対位置へ移動させて撮像装置に基準マークを撮像さ
せ、撮像装置の撮像面の中心と基準マークの中心とが一
致した場合の撮像中心の位置を基板支持装置の基準位置
として取得する工程と、 (2)前記ブラケットと前記試し
塗布装置とを、前記塗布ノズルが前記試し塗布面の所望
の位置に対向する相対位置へ移動させ、その状態におけ
る前記撮像装置の撮像面の中心の位置を試し塗布装置の
基準位置として取得する工程と、 (3)その工程により取
得した試し塗布装置の基準位置に基づいて、前記試し塗
布面に前記塗布ノズルにより塗布剤を塗布するととも
に、そのときの撮像装置の撮像中心の前記XY座標面上
の位置である第一位置を取得し、次に前記撮像装置によ
り前記試し塗布面に塗布された塗布剤を撮像してその塗
布剤の中心の位置と撮像装置の撮像中心とが一致した場
合の撮像中心の位置である第二位置を取得し、その第二
位置と前記第一位置との前記X軸方向およびY軸方向の
差を前記塗布ノズルの前記撮像装置に対する相対位置を
表す値として取得する工程とを含むことを特徴とする基
板支持装置,試し塗布装置,塗布ノズルおよび撮像装置
の相対位置検出方法が得られる。
【0007】第四発明によれば、(A)表面に基準マーク
を備えるとともにその基準マークを基準として複数の塗
布位置が設定されたプリント基板に対して、そのプリン
ト基板の表面に平行でかつ互いに直交するX軸およびY
軸により規定されるXY座標面に平行に相対移動するブ
ラケットと、(B)そのブラケットに保持された塗布ノズ
ルおよび撮像装置とを備えた塗布装置によって、前記プ
リント基板に接着剤等の塗布剤を塗布する方法であっ
て、(1)前記XY座標面に平行な試し塗布面に、前記塗
布ノズルにより塗布剤を塗布するとともに、そのときの
前記撮像装置の撮像中心の前記XY座標面上の位置であ
る第一位置を取得し、次に前記試し塗布面に塗布された
塗布剤を前記撮像装置に撮像させて塗布剤の中心と撮像
装置の撮像中心とが一致した場合の撮像中心の位置であ
る第二位置を取得し、その第二位置と前記第一位置との
前記X軸方向およびY軸方向の差を前記塗布ノズルの前
記撮像装置に対する相対位置を表す値として取得する工
程と、(2)前記撮像装置により、前記プリント基板に設
けられた複数の基準マークを撮像することにより、その
プリント基板の基準位置からの位置誤差を検出する工程
と、(3)その工程において取得したプリント基板の位置
誤差と、前記工程において取得した前記塗布ノズルの撮
像装置に対する相対位置を表す値とに基づいて、塗布ノ
ズルを位置決めしつつ、前記プリント基板の前記複数の
塗布位置に塗布剤を塗布する工程とを含むことを特徴と
する塗布剤塗布方法が得られる。
【0008】第五発明によれば、(a)表面に基準マーク
が設けられるとともにその基準マークを基準として複数
の塗布位置が設定されたプリント基板を、前記表面が互
いに直交するX軸およびY軸により規定されるXY座標
面に平行となるとともにほぼ予め定められた相対位置と
なる状態で支持する基板支持装置と、(b)前記XY座標
面に平行な試し塗布面を有する塗布テープを保持する試
し塗布装置と、(c)塗布ノズルを備えてブラケットによ
り保持され、前記複数の塗布位置に塗布剤を塗布する塗
布ヘッドと、(d)前記ブラケットと前記基板支持装置お
よび前記試し塗布装置とを、前記XY座標面に平行な方
向に相対移動させ、前記塗布ノズルを前記複数の塗布位
置の各々および前記試し塗布面に対向する位置へ移動さ
せる装置と、(e)前記ブラケットにより前記塗布ヘッド
と共に保持され、前記基板支持装置に支持されたプリン
ト基板の前記基準マークと、プリント基板の表面および
前記試し塗布面にそれぞれ塗布された塗布剤とを撮像す
る撮像装置と、(f)前記塗布ノズルに前記試し塗布面へ
の塗布剤の塗布を行わせるとともに、そのときの撮像装
置の撮像中心の位置である第一位置を取得し、次に撮像
装置に前記試し塗布面に塗布された塗布剤を撮像させて
塗布剤の中心と撮像装置の撮像中心とが一致した場合の
撮像中心の位置である第二位置を取得し、その第二位置
と前記第一位置との前記X軸方向およびY軸方向の差を
前記塗布ノズルの前記撮像装置に対する相対位置を表す
値として取得する手段と、(g)前記撮像装置に前記基準
マークを撮像させることにより、前記プリント基板の基
準位置からの位置誤差を検出する手段と、(h)その手段
により検出されたプリント基板の位置誤差と、前記手段
により取得された前記塗布ノズルの撮像装置に対する相
対位置を表す値とに基づいて、塗布ノズルを位置決めし
つつ、前記プリント基板の前記複数の塗布位置に塗布剤
を塗布させる手段とを含むことを特徴とする塗布剤塗布
装置が得られる。
【0009】第六発明によれば、(a)表面に基準マーク
が設けられるとともにその基準マークを基準として複数
の塗布位置が設定された塗布対象のプリント基板を、前
記表面が互いに直交するX軸およびY軸により規定され
るXY座標面に平行となるとともにほぼ予め定められた
相対位置となる状態で支持する基板支持装置と、(b)前
記XY座標面に平行な試し塗布面を有する塗布テープを
保持する試し塗布装置と、(c)塗布ノズルを備えてブラ
ケットにより保持され、前記複数の塗布位置に塗布剤を
塗布する塗布ヘッドと、(d)前記ブラケットと前記基板
支持装置および前記試し塗布装置とを、前記XY座標面
に平行な方向に相対移動させ、前記塗布ノズルを前記複
数の塗布位置の各々および前記試し塗布面に対応する位
置へ移動させる装置と、(e)前記ブラケットにより前記
塗布ヘッドと共に保持され、前記基準マークと、前記塗
布対象のプリント基板の表面および前記試し塗布面にそ
れぞれ塗布された塗布剤とを撮像する撮像装置と、(f)
前記基板支持装置に支持された基準となるプリント基板
に設けられた基準マークを前記撮像装置に撮像させ、そ
の基準マークの中心と撮像装置の撮像面の中心とが一致
する場合における撮像面の中心の位置を前記基板支持装
置の基準位置として取得する第一手段と、(g)前記塗布
ノズルに前記試し塗布面への塗布剤の塗布を行わせると
ともに、そのときの撮像装置の撮像中心の位置である第
一位置を取得し、次に撮像装置に前記試し塗布面に塗布
された塗布剤を撮像させて塗布剤の中心の位置と撮像装
置の撮像中心とが一致した場合の撮像中心の位置である
第二位置を取得し、その第二位置と前記第一位置との前
記X軸方向およびY軸方向の差を前記塗布ノズルの前記
撮像装置に対する相対位置を表す値として取得する第二
手段と、(h)前記撮像装置に前記塗布対象のプリント基
板の基準マークを撮像させることにより、その塗布対象
のプリント基板の、前記第一手段により取得された基板
支持装置の基準位置に対する位置誤差を検出する第三手
段と、(i)その第三手段により検出された前記塗布対象
のプリント基板の位置誤差と、前記第二手段により取得
された前記塗布ノズルの撮像装置に対する相対位置を表
す値とに基づいて、塗布ノズルを位置決めしつつ、前記
プリント基板の前記複数の塗布位置に塗布剤を塗布させ
る第四手段とを含むことを特徴とする塗布剤塗布装置が
得られる。
【0010】
【作用】第一発明に係る撮像装置と塗布ノズルとの相対
位置検出方法においては、塗布ノズルにより塗布剤が塗
布される際の撮像装置の撮像中心のXY座標面上の位置
である第一位置と、上記塗布された塗布剤の中心の位置
と撮像装置の撮像中心とが一致した場合の撮像中心のX
Y座標面上の位置である第二位置とのX軸方向とY軸方
向とについての差が、塗布ノズルの中心と撮像装置の撮
像面の中心との相対位置として検出される。なお、「塗
布された塗布剤の中心の位置と撮像装置の撮像中心とが
一致した場合」には、撮像時に実際に塗布剤の中心の位
置と撮像装置の撮像中心とが一致させられる場合は勿
論、実際には一致させられず、一致した状態の撮像面の
中心の位置が計算により取得される場合も含まれる。ま
た、第二発明に係る基板支持装置,塗布ノズルおよび撮
像装置の相対位置検出方法においては、第一発明と同様
にして塗布ノズルの中心と撮像装置の撮像面の中心との
相対位置が検出されるとともに、基板支持装置に支持さ
れた基準となるプリント基板の基準マークが撮像装置に
より撮像されることによって、基板支持装置の基準位置
が取得される。結局、基板支持装置,塗布ノズルおよび
撮像装置の相対位置が検出されることとなるのである。
第三発明に係る基板支持装置,試し塗布装置,塗布ノズ
ルおよび撮像装置の相対位置検出方法においては、第二
発明と同様にして基板支持装置,塗布ノズルおよび撮像
装置の相対位置が検出されるとともに、塗布ノズルが試
し塗布面の所望の位置に対向する相対位置へ移動させら
れた状態における撮像装置の撮像面の中心の位置が試し
塗布装置の基準位置として取得される。結局、基板支持
装置,試し塗布装置,塗布ノズルおよび撮像装置の相対
位置が検出されることとなるのである。
【0011】第四発明に係る塗布剤塗布方法において
は、第一発明と同様にして塗布ノズルの中心と撮像装置
の撮像面の中心との相対位置が検出され、その検出され
た相対位置と、撮像装置によるプリント基板の複数の基
準マークの撮像によって検出されたプリント基板の位置
誤差とに基づいて、塗布ノズルの位置が制御され、プリ
ント基板の複数の塗布位置に塗布剤が塗布される。
【0012】第五発明に係る塗布剤塗布装置において
は、上記第四発明に係る塗布剤塗布方法と同様にしてプ
リント基板に塗布剤が塗布される。さらに、第六発明に
係る塗布剤塗布装置においては、上記第二発明に係る方
法と同様にして基板支持装置と塗布ノズルと撮像装置と
の相対位置が検出されるとともに、第四発明に係る塗布
剤塗布方法と同様にしてプリント基板に塗布剤が塗布さ
れる。
【0013】
【発明の効果】第一発明によれば、上記のように塗布ノ
ズルの中心と撮像装置の撮像面の中心との相対位置を容
易に検出することができる。第二発明によれば、基板支
持装置と塗布ノズルと撮像装置との相対位置を容易に検
出することができる。第三発明によれば、基板支持装置
と試し塗布装置と塗布ノズルと撮像装置との相対位置を
容易に検出することができる。第四発明によれば、プリ
ント基板に対する塗布剤の塗布時に、実際に検出した塗
布ノズルの中心と撮像装置の撮像面の中心との相対位置
を用いて、塗布ノズルの位置制御が行われるため、塗布
ノズルと撮像装置との間に、組付け誤差等により、正規
の相対位置からの位置ずれがあっても、プリント基板に
対する塗布剤の塗布を精度よく行い得る。
【0014】第五発明によれば、上記第三発明に係る塗
布剤塗布方法の実施に好適な塗布剤塗布装置が得られ
る。第六発明によれば、塗布ノズル,撮像装置および基
板支持装置(ひいては、それに支持されたプリント基
板)の間に組付け誤差等により、正規の相対位置からの
位置ずれがあっても、プリント基板に対する塗布剤の塗
布を精度よく行い得る。
【0015】
【発明の補足説明】本発明によれば、上記請求項1ない
し6に記載の「塗布剤塗布装置各部の相対位置検出方
法」,「塗布剤塗布方法」および「塗布剤塗布装置」の
他に、下記各項に記載の「試し塗布装置」が得られる。 (1) プリント基板に塗布される接着剤等の塗布剤が試
し塗布される試し塗布テープを背面側から支持するテー
プ支持部材と、試し塗布テープをテープ支持部材に接触
させつつ送るテープ送り装置とを含むことを特徴とする
試し塗布装置。従来は、試し塗布専用基板に塗布剤とし
ての接着剤を試し塗布することが行われていたが、その
場合には、試し塗布が複数回行われて試し塗布面が一杯
になれば、塗布された接着剤を拭き取るか、あるいは試
し塗布専用基板を新しいものに交換することが必要であ
って面倒であり、また、作業者の作業を必要とするた
め、塗布開始時における塗布量,塗布形状の検出の全自
動化が困難であった。また、接着剤を拭き取る際、作業
者が接着剤に触れないようにすることが必要である上、
拭残しがあれば次に塗布された接着剤と共に撮像されて
しまい、正確なデータが得られず、検出精度が低下する
問題もあった。また、電子部品装着基板に試し塗布領域
を設けて接着剤を塗布する場合には、試し塗布領域の分
だけプリント基板が大きくなって無駄であり、あるいは
電子部品装着領域が狭くなって装着率が悪くなる問題が
生じる。また、電子部品装着基板に回路の印刷不良があ
れば、塗布された接着剤と共に印刷不良部が撮像されて
正確なデータが得られず、適正な塗布量,塗布形状が得
られるまで何回も試し塗布,検出,調節が行われ、試し
塗布に時間がかかってプリント基板への接着剤塗布装置
の稼働率が低下する問題が生ずる。また、塗布作業開始
時における試し塗布の回数が相当多くなることがあり、
試し塗布領域の面積が不足して作業者が既に塗布された
領域の接着剤を拭き取る必要が生じ、上記試し塗布専用
基板におけると同様の問題が生ずる。さらに、吐出管の
位置ずれを検出するために試し塗布を行う場合、試し塗
布台に塗布された接着剤を作業者が拭き取ることが必要
であり、作業の面倒さ,作業者の接着剤への接触,拭残
しによる画像処理精度の低下等の問題が生ずる。また、
吐出管が試し塗布台に接触して試し塗布台が損傷するこ
とがあれば、それにより生ずる凹凸部が画像処理精度を
低下させる問題もある。これらの問題は、接着剤をプリ
ント基板に塗布する際の試し塗布に限らず、クリーム状
半田等の高粘性流体等、接着剤以外の塗布剤をプリント
基板に塗布する際の試し塗布時にも同様に生ずる。それ
に対し、本項の試し塗布装置においては、試し塗布テー
プ上に塗布剤が試し塗布される。試し塗布テープの塗布
剤が塗布された部分は、塗布された塗布剤の撮像等の処
理後、テープ送り装置により送られて、塗布剤が塗布さ
れていない新たな部分が試し塗布位置へ送られる。テー
プ送り装置は、必ずしも駆動源を含むものである必要は
なく、例えば、塗布作業の開始時のみに試し塗布が行わ
れる場合には、作業者の手動操作により塗布テープを送
るものであってもよい。このように本項の試し塗布装置
においては、塗布剤は試し塗布テープ上に試し塗布さ
れ、試し塗布テープの塗布された部分はテープ送り装置
により送られて、次に試し塗布が行われる部分と交替さ
せられる。そのため、作業者による塗布剤の拭取り作業
が不要となり、塗布剤の拭残しや作業者の塗布剤への接
触等、拭取りに関連した問題が生ずることがない。ま
た、プリント基板に試し塗布領域を設けることが不要と
なり、プリント基板の小形化,電子部品の装着率の向上
等の効果が得られる。また、プリント基板に回路の印刷
に不良がある場合の画像処理精度の低下の問題も生ぜ
ず、ノイズの少ない画像データを得ることが可能であ
り、塗布量,塗布形状等を迅速にかつ正確に検出するこ
とができる。さらに、試し塗布時に吐出管が試し塗布テ
ープに当たって試し塗布テープを傷付けても、試し塗布
テープの塗布剤が試し塗布された部分は再度使用されな
いため、支障はない。なお、本項の「試し塗布装置」
は、塗布剤を塗布する塗布ヘッド,塗布剤を撮像する撮
像装置や、試し塗布テープと塗布ヘッドとを相対移動さ
せる相対移動装置等をも含むものとすることも可能であ
るが、それらを含むことは不可欠ではなく、それらを備
えた塗布剤塗布装置に設置されて試し塗布の実行を可能
にする装置とすることも可能である。 (2) 前記試し塗布テープが巻装される供給リールと、
試し塗布テープを巻き取る巻取りリールとを有し、前記
テープ送り装置が、前記巻取りリールを回転させる駆動
源を含む (1)項に記載の試し塗布装置。本項の試し塗布
装置においては、試し塗布テープの供給リールに巻装さ
れた部分と巻取りリールに巻き取られた部分との間の部
分がテープ支持部材に支持され、その部分に塗布剤が試
し塗布され、撮像等の処理後、駆動源が起動され、ある
いは駆動源と巻取りリールとの間に設けられたクラッチ
装置が接続されて巻取りリールが回転させられ、試し塗
布テープの塗布剤が塗布された部分が巻き取られ、新た
な部分が試し塗布位置へ送られる。さらに、試し塗布テ
ープが供給リールに巻装されるとともに巻取りリールに
巻き取られるため、試し塗布テープの供給,廃棄をリー
ルごと容易に行うことができる。また、巻取りリールは
駆動源により回転させられるため、試し塗布テープの巻
取りの自動化が可能である。試し塗布材(例えば、試し
塗布専用基板や、試し塗布領域を備えた電子部品装着基
板)の交換作業や試し塗布テープを送るための手動操作
が不要であり、塗布作業開始時における塗布剤の塗布量
や塗布形状の検出,修正の全自動化も可能となる。塗布
量の不足,塗布形状の不良等の原因が自動的に排除し得
る原因であれば、全自動化し得るのである。吐出管の位
置ずれを検出するために試し塗布を行う場合にも、従来
のように試し塗布された塗布剤を作業者が拭き取ること
が不要となり、吐出管の位置ずれ検出も全自動化するこ
とができる。 (3) 前記テープ送り装置が、駆動源と、その駆動源の
駆動力に基づいて作動し、前記試し塗布テープを送る送
り部材と、前記駆動源の駆動力を前記送り部材に伝達す
る駆動力伝達装置とを含む (1)項に記載の試し塗布装
置。 (4) 前記送り部材が前記試し塗布テープを巻き取る巻
取りリールにより構成され、前記駆動力伝達装置が駆動
源の駆動力に基づいて巻取りリールを回転させる回転駆
動装置により構成される (3)項に記載の試し塗布装置。 (5) 前記テープ送り装置が、前記送り部材により前記
試し塗布テープを一定量ずつ送る間欠送り装置を含む
(2)項ないし (4)項のいずれか1つに記載の試し塗布装
置。テープ送り装置は、間欠送り装置と共に、必要に応
じて試し塗布テープを連続的に送る連続送り装置も含む
ものとすることができる。 (6) 前記間欠送り装置が、前記送り部材として一軸線
まわりに回転可能な回転体を、また前記駆動源として連
続回転駆動源をそれぞれ含み、さらに、連続回転駆動源
の連続回転を前記回転体の間欠回転に変換する運動変換
装置を含む (5)項に記載の試し塗布装置。 (7) 前記間欠送り装置が、前記送り部材として一軸線
まわりに回転可能な回転体を、また前記駆動源として往
復運動を生ずる往復駆動源をそれぞれ含み、さらに、往
復駆動源の往復運動を前記回転体の間欠回転に変換する
運動変換装置を含む (5)項に記載の試し塗布装置。 (8) 前記間欠送り装置が、前記駆動力伝達装置に設け
られ、駆動力を前記送り部材に伝達する伝達状態と、伝
達しない遮断状態とに切り換えられる駆動力断接装置を
含む (5)項に記載の試し塗布装置。 (9) 前記間欠送り装置が、前記試し塗布テープの送り
量を検出する送り量検出装置を含む (5)項ないし (8)項
のいずれか1つに記載の試し塗布装置。 (10) 前記間欠送り装置が、前記送り量検出装置の検出
結果に基づいて前記駆動源を停止させる駆動源停止制御
手段を含む (9)項に記載の試し塗布装置。 (11) 前記駆動力断接装置が、前記駆動源の駆動力の送
り部材への伝達,遮断を電気的に行うものであり、前記
間欠送り装置が、前記試し塗布テープの送り量を電気的
に検出する送り量検出装置と、その送り量検出装置の検
出信号に基づいて前記駆動力断接装置を遮断状態に切り
換える駆動力断接装置制御手段と含む (8)項に記載の試
し塗布装置。 (12) 前記送り量検出装置が、前記試し塗布テープの送
り経路中に回転可能に設けられたアイドラローラと、そ
のアイドラローラの回転量を検出するローラ回転量検出
装置とを含む (9)項ないし(11)項のいずれか1つに記載
の試し塗布装置。アイドラローラの径は、供給リールや
巻取りリールの試し塗布テープ径のように変化すること
がなく一定であり、アイドラローラの回転量の検出によ
り、試し塗布テープの送り量を検出することができる。 (13) 前記ローラ回転量検出装置が、前記アイドラロー
ラに設けられた少なくとも1個の被検出部と、その被検
出部を検出する検出器とを含む(12)項に記載の試し塗布
装置。ローラ回転量検出装置としては、ロータリエンコ
ーダ等、実質的に連続的に回転量を検出し得る連続的回
転量検出装置を使用することも可能であるが、アイドラ
ローラに設けた1個または複数個の被検出部と、その被
検出部を検出する検出器とを含む段階的回転量検出装置
とすれば、安価に目的を達し得る。被検出部は、アイド
ラローラの試し塗布テープと接触する部分に設けること
も、接触しない部分に設けることも可能である。後者の
場合には被検出部の形態に特に制限はないが、試し塗布
テープと接触する部分に設ける場合には、例えば、試し
塗布テープと接触する面より窪んだ凹部としたり、次の
態様におけるようにアイドラローラ内部に埋設したりす
ることが望ましい。 (14) 前記被検出部が、前記アイドラローラとは異なる
材料から成ってアイドラローラに埋設された埋設材であ
り、前記検出器がその埋設材を検出する近接スイッチで
ある(13)項に記載の試し塗布装置。埋設材は、アイドラ
ローラの材料との違いに基づいて近接スイッチにより検
出可能なものであればよく、磁性材料,非磁性材料,金
属材料,非金属材料,導電性材料,非導電性材料,磁石
等、種々のものから成るものとすることができる。 (15) 前記送り部材が、前記塗布剤が塗布された試し塗
布テープを回収する回収部材を含む(3)項, (5)項〜(1
4)項のいずれか1つに記載の試し塗布装置。塗布剤が塗
布された試し塗布テープは、次の態様におけるように巻
取りリールに巻き取らせて回収してもよいが、回収ケー
スに収容する等、種々の態様の回収部材により回収する
こともできる。 (16) 前記回収部材が前記塗布剤が塗布された試し塗布
テープを巻き取る巻取りリールを含む(15)項に記載の試
し塗布装置。 (17) 前記巻取りリールに接触して、巻取りリールの回
転に抵抗を与える巻取りリール回転抵抗付与装置を含む
(2)項, (4)項,(16)項のいずれか1つに記載の試し塗
布装置。巻取りリールの回転に抵抗を与えれば、巻取り
リールが巻取り方向とは逆に回転することが防止され、
試し塗布テープにたるみが生ずることがない。巻取りリ
ール回転抵抗付与装置はまた、巻取りリールが巻取り中
あるいは巻取り終了時に過剰に回転することを防止する
ブレーキとしても機能し、試し塗布テープが過大に巻き
取られることを防止する。 (18) 塗布剤が塗布されていない新たな試し塗布テープ
を収容する試し塗布テープ収容部材を含む (1)項, (3)
項〜(17)項のいずれか1つに記載の試し塗布装置。塗布
剤が塗布されていない新たな試し塗布テープは、次の態
様におけるように供給リールに巻装して供給してもよい
が、供給ケースに収容する等、種々の態様の供給部材に
より供給することもできる。 (19) 前記試し塗布テープ収容部材が、前記塗布剤が塗
布されていない新たな試し塗布テープが巻装される供給
リールを含む(18)項に記載の試し塗布装置。 (20) 前記供給リールに接触して、供給リールの回転に
抵抗を与える供給リール回転抵抗付与装置を含む(19)項
に記載の試し塗布装置。供給リールの回転に抵抗を与え
れば、供給時あるいは供給終了時に供給リールが余分に
回転して試し塗布テープにたるみが生ずることを防止す
ることができる。 (21) 前記供給リールおよび前記巻取りリールと、それ
ら供給リールと巻取りリールとの間に回転可能に設けら
れたアイドラローラとを含み、かつ供給リールおよびア
イドラローラと巻取りリールとの回転方向が逆にされて
いる (2)項に記載の試し塗布装置。この態様の装置にお
いては、試し塗布テープは、供給リールから引き出され
た後、アイドラローラ上に掛けられ、巻取りリールに巻
き取られるが、試し塗布テープは塗布剤が塗布された面
を内側にして巻き取られ、巻き取られた試し塗布テープ
から塗布剤が垂れることがない。また、塗布剤が接着剤
のように接着力を有するものであれば、巻取り終わり時
に試し塗布テープの終端部を塗布剤の接着力によって既
に巻き取られた部分に固定することができ、巻き取られ
た試し塗布テープが巻取りリールから出てくることがな
い。 (22) 前記テープ送り装置の前記駆動源が、前記プリン
ト基板を搬送する搬送装置の駆動源である (2)項〜(21)
項のいずれか1つに記載の試し塗布装置。この態様の装
置によれば、プリント基板の搬送装置の駆動源がテープ
送り装置の駆動源を兼ね、装置を簡易にかつ安価に構成
することができる。 (23) 当該試し塗布装置が、前記搬送装置と共に移動部
材上に設けられている(22)項に記載の試し塗布装置。こ
の態様の装置によれば、移動部材の移動中に試し塗布テ
ープを送ることができる。 (24) 前記試し塗布テープの送り経路が、前記移動部材
の移動方向と直角に設定されている(23)項に記載の試し
塗布装置。この態様の装置によれば、塗布剤を塗布する
塗布装置は、プリント基板への塗布剤の塗布時と同じ方
向に移動して試し塗布テープに塗布剤を塗布することが
でき、塗布剤塗布装置とプリント基板とがそれぞれ互い
に直交する一方向に移動させられて、プリント基板の塗
布位置に塗布剤が塗布される装置に容易に用いることが
できる。 (25) 試し塗布テープが巻装される供給リールと、試し
塗布テープを巻き取る巻取りテープとを有し、前記テー
プ支持部材が、前記巻取りリールと前記供給リールとの
間に設けられた (1)項〜(24)項のいずれか1つに記載の
試し塗布装置。 (26) 前記テープ支持部材が、前記試し塗布テープの送
り経路中に回転可能に設けられて試し塗布テープを背面
側から支持するアイドラローラを含む (1)項〜(25)項の
いずれか1つに記載の試し塗布装置。アイドラローラは
試し塗布テープの送り量に関係なく、直径が一定であ
り、塗布剤塗布装置の塗布部材は、試し塗布テープの面
に直角な方向において常に一定の位置で試し塗布を行う
ことができる。 (27) 前記テープ支持部材が、支持平面を有する静止部
材を含む (1)項〜(26)項のいずれか1つに記載の試し塗
布装置。この態様の装置によれば、試し塗布テープの支
持平面により支持された平面に試し塗布が行われ、試し
塗布テープの試し塗布面が広く、試し塗布テープの1回
の間欠送りに対する塗布剤の試し塗布点数を多くするこ
とが容易である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、プリント基板に
接着剤を塗布する接着剤塗布装置に適用した実施形態を
図面に基づいて詳細に説明する。図1および図2におい
て10は接着剤塗布装置の装置本体である。装置本体1
0上には、プリント基板としてのプリント基板12を保
持し、水平なY軸方向に移動させるプリント基板移動ユ
ニット14と、第一,第二,第三の塗布ヘッド16A,
16B,16Cを有し、水平でかつY軸方向と直交する
X軸方向の移動によりプリント基板12に接着剤を塗布
する塗布ユニット18とが設けられている。
【0017】装置本体10上にはまた、X軸方向に設け
られ、プリント基板移動ユニット14にプリント基板1
2を搬入する搬入コンベア22と、プリント基板移動ユ
ニット14からプリント基板12を搬出する搬出コンベ
ア24とが設けられている。これら搬入コンベア22お
よび搬出コンベア24はいずれもベルトコンベアであ
り、位置固定に設けられた固定ガイド26と、Y軸方向
の位置調節可能に設けられた可動ガイド28とを有し、
プリント基板12の移動を案内するとともに、プリント
基板12の大きさに合わせて幅が調節されるようになっ
ている。
【0018】塗布ユニット18を説明する。図1に示す
ように、前記搬入コンベア22および搬出コンベア24
の可動ガイド28の上方には、一対の支柱108により
支持された基台110が設けられており、この基台11
0上には一対のガイドレール112がX軸方向に設けら
れるとともに、X軸テーブル114が摺動可能に載置さ
れている。X軸テーブル114はナット116(図4参
照)においてボールねじ118に螺合され、ボールねじ
118がX軸駆動用サーボモータ120によって駆動さ
れることによりX軸方向に移動させられる。X軸テーブ
ル114には、塗布ヘッド16A,16B,16Cが搭
載されており、それぞれ昇降させられるとともに、その
中心線まわりに回転させられるようになっている。これ
ら塗布ヘッド16A,16B,16Cの各構造,昇降な
らびに回転の構成は同じであり、塗布ヘッド16Aにつ
いて代表的に説明する。
【0019】X軸テーブル114の前面には、図4に示
すようにブロック124が固定されており、ブロック1
24にはガイドレール126が上下方向に設けられると
ともに、ブラケット128が摺動可能に嵌合されてい
る。ブラケット128はL字形を成し、その下端部から
水平に延び出させられたアーム部130に塗布ヘッド1
6Aが取り付けられている。ブラケット128の下端部
にはまた、アーム部130とは反対向きに延び出すプレ
ート132が固定され、ブロック124に上下方向に摺
動可能に嵌合されたロッド134の下端部に摺動可能に
嵌合されるとともに、スプリング136によって下方に
付勢されている。ロッド134の上端部はギヤハウジン
グ138に上下方向に摺動可能に嵌合されており、その
嵌合部分に設けられたラックにはピニオンが噛み合わさ
れ、このピニオンと一体的に設けられた扇形歯車が塗布
ヘッド昇降用モータ140によって回転させられること
によりロッド134が昇降させられ、塗布ヘッド16A
が昇降させられる。
【0020】塗布ヘッド16Aは、図5に示すように、
塗布ノズル144とシリンジ146とを有している。塗
布ノズル144は、筒状のホルダ148の先端に1本の
吐出管150が固定されて成る。ホルダ148はシリン
ジ146に固定のアダプタ152に相対回転不能に嵌合
されるとともに、ナット154によって固定されてお
り、吐出管150を交換する場合にはホルダ148ごと
交換される。また、ホルダ148にはストッパ156が
設けられ、接着剤塗布時にプリント基板12に当接して
吐出管150との間に一定の隙間が確保されるようにな
っている。
【0021】この塗布ヘッド16Aは、ブラケット12
8に相対回転可能に支持されている。ブラケット128
には筒状部材160が相対回転可能に嵌合されており、
筒状部材160のブラケット128からの突出端には大
径歯車162が設けられるとともに係合部材164が固
定されており、塗布ヘッド16Aは、筒状部材160に
相対回転不能に嵌合されるとともに係合部材164に軸
方向に抜け出し不能に係合させられている。大径歯車1
62は小径歯車168(図3参照)に噛み合わされ、小
径歯車168が図4に示すベルト170,プーリ172
を介して塗布ヘッド回転用モータ174によって回転さ
せられることにより、塗布ヘッド16Aが回転させられ
る。1個の塗布ノズル144に吐出管150が2個設け
られる場合があり、その場合に2個の吐出管150の並
びの方向が変えられるようになっているのである。
【0022】シリンジ146は有底円筒状を成し、その
開口がキャップ180によって閉塞されるとともに、シ
リンジ146内の空間は接続金具184,ホース186
(図4参照)によって図示しない圧縮空気供給源に接続
されている。ホース186の途中に設けられた電磁方向
切換弁188(図11参照)の切換えにより、シリンジ
146は圧縮空気供給源と大気とに択一的に連通させら
れ、圧縮空気が供給されれば接着剤がホルダ148なら
び吐出管150を通って解消される。
【0023】塗布ユニット18にはまた、図3に示すよ
うに、プリント基板12に設けられた基準マークを撮像
する撮像装置たるカメラ190が設けられている。プリ
ント基板12には、対角線方向に隔たった2個所にそれ
ぞれ、基準マークが1個ずつ設けられており、接着剤の
塗布に先立って基準マークが撮像され、その撮像結果に
基づいてプリント基板12を支持するY軸テーブル(Y
軸テーブルについては後に説明する),X軸テーブル1
14の移動量の修正が行われ、塗布ヘッド16がプリン
ト基板12の接着剤塗布位置上に精度良く移動させられ
るようになっているのである。
【0024】プリント基板移動ユニット14を説明す
る。プリント基板移動ユニット14は、図1に示すよう
に、装置本体10上に設けられ、Y軸方向に延びる一対
のガイドレール200を有している。ガイドレール20
0には、図6に示すようにY軸テーブル202が摺動可
能に嵌合されている。Y軸テーブル202にはナット2
04が固定されるとともに、Y軸方向に設けられたボー
ルねじ206に螺合されており、ボールねじ206がY
軸駆動用サーボモータ208(図1参照)によって回転
させられることにより、Y軸テーブル202がガイドレ
ール200に案内されてY軸方向に移動させられる。こ
のY軸テーブル202の移動と、前記X軸テーブル11
4の移動との組合わせにより、プリント基板12の任意
の位置に接着剤が塗布される。
【0025】Y軸テーブル202上には、図7に示すよ
うに、プリント基板12をX軸方向に搬送する基板コン
ベア210が設けられている。基板コンベア210は、
Y軸テーブル202に固定の固定ガイド212およびY
軸方向に移動可能に設けられた可動ガイド214を有す
る。固定ガイド212は、前記Y軸テーブル202のY
軸方向における一方の側面にX軸方向に距離を隔てて固
定されたブラケット216,218およびブラケット2
16,218に両端部を固定され、X軸方向に配設され
た側板220(図6,図8参照)を有する。
【0026】可動ガイド214は、X軸方向に距離を隔
てて配設された一対のブラケット222(図7には一方
のみ示されている)およびそれらブラケット222に両
端部を固定され、X軸方向に配設された図示しない側板
を有し、一対のブラケット222は、Y軸テーブル20
2上にY軸方向に平行に設けられた一対のガイドレール
(図示省略)にそれぞれ摺動可能に嵌合されている。可
動ガイド214は、プリント基板12の大きさが変わ
り、基板コンベア210の幅が調節されるとき、前記搬
入コンベア22および搬出コンベア24の各可動ガイド
28に連結されて可動ガイド28と共に移動させられ
る。
【0027】固定ガイド212を構成するブラケット2
16には、図6および図7に示すように、ベルト支持ロ
ーラ228がY軸方向に平行な軸線まわりに回転可能に
取り付けられ、ブラケット218にはベルト支持ローラ
230,232およびガイドローラ234がY軸方向に
平行な軸線まわりに回転可能に取り付けられている。こ
れらベルト支持ローラ228,230,232にコンベ
アベルト236が巻き掛けられるとともに、ガイドロー
ラ234により案内されている。可動ガイド214にも
同様に、一方のブラケット222にベルト支持ローラ2
38が回転可能に取り付けられ、図示しない他方のブラ
ケットには2個のベルト支持ローラおよび1個のガイド
ローラが設けられ、コンベアベルト240が巻き掛けら
れている。
【0028】上記ブラケット216および222によ
り、図7に示すように、回転軸244がY軸方向に平行
な軸線まわりに回転可能に支持されている。回転軸24
4は、ブラケット216により回転可能かつ相対移動不
能に支持される一方、ブラケット222に相対移動不能
かつ回転可能に嵌合されたタイミングプーリ246に相
対回転不能かつ軸方向に相対移動可能に嵌合されてい
る。このタイミングプーリ246と、前記ベルト支持ロ
ーラ238と同軸に固定されたタイミングプーリ248
との間にはタイミングベルト250が巻き掛けられてい
る。ブラケット222には張力調節ローラ252がX軸
方向の位置調節可能かつ回転可能に取り付けられてお
り、タイミングベルト250に接触させられ、タイミン
グベルト250の引張力が調節される。
【0029】回転軸244の固定ガイド212のブラケ
ット216から突出させられた端部には、タイミングプ
ーリ254が相対回転不能に取り付けられるとともに、
前記ベルト支持ローラ228と同軸に固定されたタイミ
ングプーリ256との間にタイミングベルト258が巻
き掛けられている。回転軸244のタイミングプーリ2
54から突出させられた端部には、別のタイミングプー
リ260が相対回転不能に取り付けられるとともに、減
速機付き駆動モータ262により回転させられるタイミ
ングプーリ264との間にタイミングベルト266が巻
き掛けられている。減速機付き駆動モータ262は、ブ
ラケット216に固定の別のブラケット268に固定さ
れている。また、図6に示すように、ブラケット216
には張力調節ローラ270,272が回転可能かつX軸
方向の位置調節可能に取り付けられており、それぞれタ
イミングベルト258,266に接触させられ、引張力
が調節される。
【0030】タイミングプーリ264が減速機付き駆動
モータ262によって回転させられれれば、タイミング
プーリ260が回転させられるとともに回転軸244が
回転させられ、タイミングプーリ254,256,24
6,248が回転させられてコンベアベルト236,2
40が移動させられ、搬入コンベア22から搬入されて
コンベアベルト236,240上に載せられたプリント
基板12がX軸方向に搬送される。
【0031】Y軸テーブル202上には、図6に示すよ
うに基板支持装置280が設けられている。基板支持装
置280は、支持板282と、支持板282を昇降させ
る支持板昇降用エアシリンダ284と、支持板282上
に設けられた多数の基板支持部材(図示省略)とを有す
る。基板支持部材は支持板282に位置調節可能に取り
付けられており、プリント基板12の接着剤が塗布され
る表面とは逆の裏面を負圧により吸着し、支持する。な
お、支持板282は、プリント基板12の大きさに合わ
せて交換される。
【0032】Y軸テーブル202には、図6に示すよう
に試し塗布装置300が設けられている。前記固定ガイ
ド212の側板220の外面には、図9に示すように取
付板302が固定されている。取付板302のX軸方向
に隔たった2個所にはそれぞれ、支持軸304,306
が直角に固定されるとともに、それら支持軸304,3
06の間であって、支持軸304,306の下方の位置
に別の支持軸308が直角に固定されている。支持軸3
04,306にはそれぞれスリーブ310,312が嵌
合され、樹脂製のアイドラローラ314,316が回転
可能に嵌合されている。
【0033】スリーブ310,312のアイドラローラ
314,316からの突出端部には支持板320が嵌合
されており、突出端部に形成された雄ねじ部322,3
24にナット326,328が螺合されることにより、
支持板320にスリーブ310,312とアイドラロー
ラ314,316とが取り付けられている。支持板32
0の前記支持軸308に対応する位置には、スペーサ3
30が固定されている。スペーサ330には軸線方向に
貫通する嵌合穴332が形成されるとともに、嵌合穴3
32に対して直角に2個のボールプランジャ334が取
り付けられている。ボールプランジャ334は、ケーシ
ング内にボールが収容されるとともにばねによってケー
シングから突出する向きに付勢されたものであり、ケー
シングはスペーサ330に螺合されている。スペーサ3
30は、支持板320に固定のスリーブ310,312
の支持軸304,306への嵌合時に嵌合穴332にお
いて支持軸308に嵌合され、ボールプランジャ334
のボールが支持軸308に形成されたV字形断面の円環
状溝336に嵌入することにより、支持軸308に抜出
し不能に係合させられ、支持板302と取付板302と
の間隔が一定に保たれる。
【0034】後述する試し塗布テープの送り方向におい
て上流側に設けられたアイドラローラ314の直径方向
に隔たった2個所にはそれぞれ、図10に示すように金
属製のドグ340が埋設されている。これらドグ340
の端面はアイドラローラ314の外周面と同一円筒面内
に位置させられている。また、前記取付板302には、
アイドラローラ314の回転軸線に直角に近接スイッチ
342が固定され、ドグ340を検出するようにされて
いる。近接スイッチ342はドグ340の検出時にON
信号を出力し、ドグ340が外れたとき、OFF信号を
出力する。
【0035】支持板320のアイドラローラ314,3
16の間の部分には、図8および図10に示すようにテ
ープ支持台350が固定されている。テープ支持台35
0は合成樹脂、例えばMCナイロンにより作られてブロ
ック状を成し、アイドラローラ314,316の軸線方
向の寸法より僅かに短い長方形状の支持面352を有す
る。テープ支持台350には嵌合突部356が突設され
ており、嵌合突部356において支持板320に形成さ
れた嵌合穴358に嵌合されて位置決めされるととも
に、支持板320にねじ360が螺合され、テープ支持
台350は、支持面352がアイドラローラ314,3
16の上端位置と同一平面内に位置するとともにX軸方
向に平行に延びる姿勢で、固定されている。
【0036】支持板320のアイドラローラ314,3
16より外側の位置にそれぞれ、供給リール370およ
び巻取りリール372がY軸方向に平行な軸線まわりに
回転可能に取り付けられている。支持板320には、図
9に示すように、軸受ハウジング374,376が固定
され、これらに中空軸378,380が軸受を介して回
転可能かつ軸方向に移動不能に支持されている。これら
中空軸378,380の中間部にはそれぞれリール受板
382,384が固定され、中空軸378,380の軸
受ハウジング374,376に支持された側とは反対側
の部分にそれぞれ嵌合される供給リール370および巻
取りリール372を受けるようにされている。このよう
に両リール370,372が取り付けられた後、雄ねじ
部材386,387が中空軸378,380に挿通さ
れ、突出した雄ねじ部にナット388,389が螺合さ
れることにより、供給リール370および巻取りリール
372がそれぞれ中空軸378,380に固定される。
【0037】供給リール370には、試し塗布テープ3
90が巻装されている。試し塗布テープ390は、薄
く、表面が平滑で、強い材料、例えば樹脂加工された紙
により作られるとともに、白黒で撮像した場合に接着剤
とのコントラストの差が大きくなる色、例えば接着剤が
赤の場合には白とされる。試し塗布テープ390は供給
リール370から引き出された後、アイドラローラ31
4,316,テープ支持台350の支持面352上を通
って巻取りリール372により巻き取られる。試し塗布
テープ390は、巻取りリール372により巻き取られ
るとき、テープ支持台350により支持される背面とは
反対側の試し塗布面が内側になるように巻取りリール3
72に巻き付けられる。したがって、供給リール370
およびアイドラローラ314,316と巻取りリール3
72との回転方向が逆になる。
【0038】支持板320の外面の供給リール370,
巻取りリール372に対応する位置にはそれぞれ、抵抗
板392,394がそれぞれ固定されている。抵抗板3
92,394はそれぞれ板ばねにより作られ、支持板3
20から下方へ突出させられた突出端部が供給リール3
70,巻取りリール372側に曲げられるとともに、先
端が供給リール370,巻取りリール372に接触させ
られている。
【0039】巻取りリール372を取り付けるための雄
ねじ部材387には、第一リール駆動ギヤ400が取り
付けられている。第一リール駆動ギヤ400は、係合突
部としてのピン401が巻取りリール372の係合凹部
としての貫通穴に係合させられることにより、巻取りリ
ール372に相対回転不能に係合させられるとともに、
第二リール駆動ギヤ402に噛み合わされている。第二
リール駆動ギヤ402の軸部404は、前記ブラケット
216に固定された支持部材406に両端部を回転可能
に支持されている。軸部404には、互いに固定された
タイミングプーリ407およびクラッチプーリ408が
回転可能に取り付けられるとともに、軸部404とクラ
ッチプーリ408との間にマイクロクラッチ410が設
けられている。マイクロクラッチ410は、電気信号に
基づいてクラッチプーリ408の回転を軸部404に伝
達する伝達状態と、回転を遮断する遮断状態とに切り換
えられるものである。タイミングプーリ407は、図6
に示すように、前記回転軸244の先端部に固定された
タイミングプーリ412にタイミングベルト414によ
り連結されている。416は張力調節ローラであり、ブ
ラケット216に上下方向の位置調節可能に取り付けら
れ、タイミングベルト414に接触してその引張力を調
節する。
【0040】本接着剤塗布装置は、図11に示す制御装
置420により制御される。制御装置420は、CPU
422,ROM424,RAM426およびそれらを接
続するバス428を有するコンピュータを主体とするも
のである。バス428には入力インタフェース430が
接続され、カメラ190,入力装置192および近接ス
イッチ342が接続されている。バス428にはまた、
出力インタフェース436が接続されており、駆動回路
438,440,442,444,446,448,4
50を介して、X軸駆動用サーボモータ120,塗布ヘ
ッド昇降用モータ140,塗布ヘッド回転用モータ17
4,電磁方向切換弁188,Y軸駆動用サーボモータ2
08,減速付き駆動モータ262,マイクロクラッチ4
08が接続されるとともに、制御回路452を介してカ
メラ190が接続されている。ROM424には、プリ
ント基板12への接着剤の塗布に必要なプログラム,吐
出管150の位置ずれの補正に必要なプログラム,接着
剤の塗布量,塗布形状のチェックに必要なプログラム,
接着剤の試し塗布に必要なプログラム等、種々のプログ
ラムが格納されている。
【0041】本接着剤塗布装置には、組付け誤差等によ
り、塗布ノズル144,カメラ190,基板支持装置2
80,試し塗布装置300の位置にずれがあり、例え
ば、試し塗布テープ390への接着剤の試し塗布位置を
設定しておいても、予定された位置に塗布されず、カメ
ラ190により撮像しようとしても撮像範囲から外れて
しまうことがある。そのため、位置ずれがあっても試し
塗布テープ390への接着剤の試し塗布,カメラ190
による撮像,プリント基板12への接着剤の塗布等が支
障なく行われるように、3個の塗布ヘッド16A,16
B,16Cの各塗布ノズル144,カメラ190,プリ
ント基板12に設けられた2個の基準マーク,試し塗布
装置300の接着剤塗布装置における固有の位置であっ
て、接着剤の試し塗布時,プリント基板12への接着剤
塗布時,プリント基板12の位置決め誤差の取得時等に
基準となる基準位置が予め取得される。
【0042】基準位置の取得時には、取得の指示に基づ
いて、まず、接着剤の捨て打ちが行われる。シリンジ1
46内の接着剤が硬化していたり、シリンジ146内や
接着剤中に空気が入っていて接着剤を正常に塗布するこ
とができないことがあるため、捨て打ちをして接着剤の
硬化を解消し、空気を排除するのである。捨て打ち時に
は、作業者がX軸駆動用サーボモータ120,Y軸駆動
用サーボモータ208を作動させて塗布ヘッド16A,
16B,16Cを順次試し塗布テープ390上へ移動さ
せ、接着剤を複数点ずつ塗布させる。接着剤は、X軸方
向に間隔を隔てて複数点塗布される。2点目以降も作業
者がX軸駆動用サーボモータ120を作動させ、塗布ノ
ズル144の位置を変えて接着剤を塗布させてもよく、
あるいはX軸駆動用サーボモータ120が自動的に作動
させられて塗布位置が自動的に変えられるようにしても
よい。
【0043】捨て打ち後、基準位置を取得する。基準位
置の取得を図12に基づいて説明する。なお、本接着剤
塗布装置においては塗布ヘッドが3個設けられており、
実際にはそれら3個の塗布ヘッド16A,16B,16
Cの各塗布ノズル144についてそれぞれ基準位置が求
められるが、ここでは説明を容易にするために塗布ヘッ
ド16Aの塗布ノズル144について代表的に図示して
説明する。
【0044】基準位置は、X軸駆動用サーボモータ12
0,Y軸駆動用サーボモータ208にそれぞれ設けら
れ、X軸テーブル114,Y軸テーブル202の位置を
検出するエンコーダの値がいずれも0であるときのカメ
ラ190の撮像中心を座標の原点として求められる。な
お、塗布ヘッド16Aには基準となる塗布ノズル144
を取り付け、基板支持装置280には基準となるプリン
ト基板12を支持させる。また、図1に示すように、X
軸テーブル114がプリント基板12からX軸駆動用サ
ーボモータ120側へ外れて位置する状態のとき、X軸
テーブル114用のエンコーダの値が0であり、その位
置からX軸駆動用サーボモータ120から離れる向きに
移動するに従ってエンコーダの値が増大し、Y軸テーブ
ル202が搬入,搬出コンベア22,24から外れてY
軸駆動用サーボモータ208側に位置する状態のとき、
Y軸テーブル202用のエンコーダの値が0であり、そ
の位置からY軸駆動用サーボモータ208から離れる向
きに移動するに従ってエンコーダの値が増大するように
されている。図12においては、理解を容易にするため
に、X軸テーブル114がY軸方向にも移動するかのよ
うに図示が為されているが、実際には図12に示す各座
標のY座標値はY軸テーブル202の移動により得られ
る値である。
【0045】基準位置の取得時には、2つのエンコーダ
の各値がいずれも0の位置から、作業者がX軸,Y軸駆
動用サーボモータ120,208を作動させ、まず、カ
メラ190を撮像中心が2個の基準マークのうちの一方
の中心と一致する位置へ移動させる。図12(a)に示
すように、この位置が一方の基準マークの基準位置(x
1 ,y1 )であり、次いで他方の基準マークへカメラ1
90が移動させられ、他方の基準マークの基準位置(x
2 ,y2 )が取得される。
【0046】続いて作業者は、塗布ノズル144を試し
塗布テープ390上のテープ支持台350により支持さ
れた試し塗布面の試し塗布開始位置へ移動させ、接着剤
を1点塗布させる。試し塗布開始位置は、ここでは、X
軸方向においてはテープ送り方向において一方の側、例
えば供給リール370側の端部であって、Y軸方向にお
いては、試し塗布テープ390の幅方向の中心より幅方
向において一方の側に寄った位置とされている。塗布
後、作業者によりカメラ190が撮像中心が接着剤の中
心と一致する位置へ移動させられる。この撮像時のカメ
ラ190の位置(x3 ,y3 )が塗布された接着剤の位
置であり、かつ、接着剤塗布時の塗布ノズル144の位
置であり、図12(b)に示すように、接着剤塗布時の
カメラ190の位置(x4 ,y4 )との差Δx,Δyが
カメラ190と塗布ノズル144との距離である。な
お、塗布ヘッド16Aの塗布ノズル144について基準
位置(カメラ190に対するX軸,Y軸方向における距
離)を取得したならば、次いで塗布ヘッド16B,16
Cについても同様にして基準位置が取得される。塗布ヘ
ッド16Aの塗布ノズル144について取得した基準位
置を(Δx1 ,Δy1 )とすれば、塗布ヘッド16B,
16Cの各塗布ノズル144について基準位置(Δx
2 ,Δy2 ),(Δx3 ,Δy3 )が得られる。このよ
うにして得られた基準位置(試し塗布装置300につい
ては試し塗布開始位置(x3 ,y3 ))は、コンピュー
タのRAMに格納される。
【0047】次に、接着剤の試し塗布について説明す
る。接着剤の試し塗布は、吐出管150の位置ずれを検
出してプリント基板12の適正な塗布位置に接着剤が塗
布されるようにするため、および接着剤の塗布量および
塗布形状を検出してプリント基板12に適正量の接着剤
を適正な形状で塗布するために行われる。吐出管150
の位置ずれの検出は、吐出管150の交換時に行われる
が、それ以外のとき、例えばシリンジ146への接着剤
の供給時や塗布中断後の再開時等にも行ってもよい。な
お、吐出管150の位置ずれの検出および接着剤の塗布
量および塗布形状の検出は、3個の塗布ヘッド16A,
16B,16Cの各塗布ノズル144の各々について行
われるが、ここでは塗布ヘッド16Aについて代表的に
説明する。
【0048】塗布準備開始ボタンの押下げ等により塗布
準備の開始が指示されれば、まず、接着剤の捨て打ちが
行われる。そのため、塗布ヘッド16Aの塗布ノズル1
44が試し塗布テープ390上の試し塗布開始位置へ移
動させられる。Y軸テーブル202が移動させられ、試
し塗布テープ390が塗布ヘッド16Aの移動経路中に
位置する試し塗布位置へ移動させられるとともに、X軸
テーブル114が移動させられ、塗布ヘッド16Aの塗
布ノズル144が試し塗布開始位置上へ移動させられ
る。試し塗布開始位置は、X軸用,Y軸用の各エンコー
ダの値が0のときのカメラ190の撮像中心を原点とし
て設定されており、かつ、カメラ190と塗布ノズル1
44との間にはX軸,Y軸方向にずれがあるため、X軸
テーブル114,Y軸テーブル202の各移動位置はカ
メラ190の位置で指令される。すなわち、試し塗布開
始位置は(x3 ,y3 )であるが、この位置に塗布ノズ
ル144が位置するとき、カメラ190は位置(x4
4 )、すなわち位置(x4=x3 +Δx,y4 =y3
−Δy)にあり、カメラ190を位置(x4 =x3 +Δ
x,y4 =y3 −Δy)に位置させれば、塗布ノズル1
44を(x3 ,y3 )に位置させることができるのであ
る。なお、基準位置(Δx,Δy)はそれぞれ、接着剤
を塗布する塗布ヘッドに応じて変えられる。塗布ヘッド
16Aの場合は(Δx1 ,Δy1 )が用いられ、塗布ヘ
ッド16B,16Cの場合にはそれぞれ、(Δx2 ,Δ
2 ),(Δx3 ,Δy3 )が用いられる。捨て打ち
は、予め設定された点数あるいは時間行われる。これら
点数あるいは時間は、装置の製作時に予め設定されてい
るが、作業者が任意の値に設定するようにしてもよい。
いずれにしても接着剤は複数点塗布され、塗布位置は、
上記カメラ190の位置(x4 =x3 +Δx,y4 =y
3 −Δy)を基準とし、1回塗布を行う毎にX座標値に
接着剤の塗布ピッチに相当する値を加えることにより指
示される。試し塗布面には、Y軸方向に2列に並んで接
着剤を塗布することが可能であり、X軸方向において塗
布するスペースがなくなれば、Y軸テーブル202の移
動により試し塗布テープ390がY軸方向に僅かに移動
させられ、塗布ノズル144が逆向きに移動させられて
接着剤が塗布される。なお、接着剤の塗布列が変わり、
塗布ヘッド16Aを逆向きに移動させるときには、X軸
テーブル114の移動位置を指令する座標のX座標値か
ら、1回塗布が行われる毎に接着剤塗布ピッチに相当す
る値が減算されてX軸テーブル114の移動位置が指令
される。
【0049】捨て打ちの終了後、試し塗布テーブル39
0の次に試し塗布を行うべき位置のデータが更新され、
現にテープ支持台350に支持されている試し塗布テー
プ390上に、次回の塗布を行うのに十分なスペースが
なければ、試し塗布テープ390が送られて次の試し塗
布に備えた状態とされる。次に何の目的で何点接着剤が
塗布されるかは、プログラム上わかっており、次の塗布
を行うのに十分なスペースがなければ、試し塗布テープ
390が送られるのである。ここでは、複数点の捨て打
ちにより、次に述べる吐出管150の位置ずれ検出のた
めの試し塗布を行うスペースがなく、試し塗布テープ3
90が送られる。
【0050】試し塗布テープ390の送り時には、減速
機付き駆動モータ262が起動されるとともにマイクロ
クラッチ410が伝達状態とされ、巻取りリール372
が回転させられて、試し塗布テープ390の接着剤が塗
布された部分が巻取りリール372により巻き取られ、
接着剤が塗布されていない部分が新たにテープ支持台3
50上へ移動させられる。試し塗布テープ390が送ら
れるとき、アイドラローラ314,316が回転させら
れる。そのため、アイドラローラ314が180度回転
する毎に近接スイッチ342の出力信号がOFFからO
Nに変わり、この信号変化が予め定められた回数生じた
とき、マイクロクラッチ410が遮断状態とされ、試し
塗布テープ390の送りが止められる。その後、減速機
付き駆動モータ262が停止させられる。
【0051】近接スイッチ342の出力信号がOFFか
らONに変わる回数は、試し塗布面に塗布されている接
着剤の数に応じて設定される。試し塗布テープ390の
テープ支持台350により支持されて試し塗布が行われ
た部分が全部巻き取られ、新たな部分がテープ支持台3
50上に位置させられるのに十分な回数に、試し塗布用
プログラムにおいて設定されるのである。そのため、巻
取りリール372の巻取り径(巻き取られた試し塗布テ
ープ390の直径)は巻取り量が増えるに従って増大す
るが、試し塗布テープ390は常に一定量送られる。ま
た、供給リール370,巻取りリール372には抵抗板
392,394がそれぞれ接触させられているため、供
給リール370,巻取りリール372が慣性で余分に回
転することが防止される。また、停止後は、逆転が防止
される。
【0052】試し塗布テープ390の送り後、吐出管1
50の位置ずれ検出が行われる。この位置ずれ検出時に
は、吐出管150が試し塗布テープ390上へ移動させ
られ、接着剤を複数点(例えば20点)塗布する。接着
剤は、試し塗布開始位置から巻取りリール372側に向
かって等間隔に複数点(例えば10点)塗布され、塗布
後、Y軸テーブル202が僅かに移動させられ、塗布位
置がY軸方向にずらされた後、塗布ヘッド16Aが逆向
きに移動させられつつ、接着剤を複数点塗布する。試し
塗布テープ390上に2列に接着剤が塗布されるのであ
る。接着剤塗布時のX軸,Y軸テーブル114,202
の移動位置は、捨て打ち時と同様にカメラ190の位置
で指令される。
【0053】次いでカメラ190が移動させられ、塗布
された全部の接着剤が撮像される。撮像時にはカメラ1
90を接着剤塗布位置へ移動させればよいため、X軸,
Y軸テーブル114,202の移動位置は、接着剤塗布
開始位置の座標(x3 ,y3)およびそのX座標値に接
着剤塗布ピッチに相当する値を加えた座標(2列目に塗
布された接着剤を撮像する場合にはカメラ190が逆向
きに移動させられるため、上記値が減算される)で指令
される。そして、接着剤の撮像データに基づいて、塗布
された複数の接着剤の各中心位置が算出されるととも
に、各中心位置の撮像中心に対する位置ずれ量の平均値
ΔXA ,ΔYA が算出され、吐出管150の位置ずれ量
としてコンピュータのRAMに格納される。
【0054】吐出管150の位置ずれ検出後、試し塗布
テープ390が送られた後、接着剤の塗布形状,塗布量
をチェックするための塗布基準データの作成が行われ
る。試し塗布テープ390の送り後、塗布ヘッド16A
が移動させられ、試し塗布テープ390の試し塗布面に
接着剤が複数点(例えば5点)塗布される。そして、こ
れら塗布された接着剤を作業者が見て、実際にプリント
基板12に塗布するのに適した量,形状(例えば、ほぼ
円形)で塗布された接着剤があれば、その接着剤の撮像
および面積,形状の各データの取得を指示する。接着剤
の塗布面積から量を推定するのである。それによりカメ
ラ190が指示された接着剤を撮像して面積,形状を算
出し、これらの値に誤差を加減した値を塗布基準データ
としてコンピュータのRAMに格納する。算出値に掛け
る比率が複数種類、例えばプラスマイナス20%あるい
はプラスマイナス30%の2種類が用意されており、作
業者がいずれかを選択し、選択された比率により求めら
れた値が算出値に加減され、面積,形状の適正範囲を規
定する塗布基準データが作成される。
【0055】塗布された複数点の接着剤中にプリント基
板12に塗布するのに適した接着剤がなければ、塗布量
あるいは形状を修正するための処理、すなわちシリンジ
146への圧縮空気の供給量の調節,吐出管150の上
昇タイミングと、シリンジ146に供給する圧縮空気の
遮断タイミングとの調節,接着剤の粘度の調節等が行わ
れる。このとき、複数点の接着剤の各塗布形状,塗布面
積は、プリント基板12に塗布し得る形状,面積に対し
て同じ傾向でずれているのが普通であり、上記調節はプ
リント基板12への塗布に適した形状,面積の接着剤が
得られるように行われる。傾向が異なれば、各接着剤毎
の形状,面積のずれ方に基づいて、プリント基板12に
塗布し得る形状,面積が得られるように調節が行われ
る。そして、再度接着剤の塗布が指示され、塗布基準デ
ータが得られるまで接着剤の試し塗布が繰り返し行われ
る。
【0056】この際、予め定められた複数点の塗布毎
に、次に試し塗布を行うべき位置のデータが更新され、
現にテープ支持台350に支持されている試し塗布テー
プ390上に、次回の試し塗布を行うのに十分なスペー
スが無くなったとき、試し塗布テープ390が送られ
て、次の試し塗布に備えた状態とされる。
【0057】なお、塗布基準データの作成は、シリンジ
146に新たに接着剤が供給された直後の塗布作業開始
時、あるいは塗布が一時中断された後に塗布作業が再開
されるときにも行われる。この場合、塗布作業開始の指
示に基づいて捨て打ちが行われた後、試し塗布および撮
像が行われ、塗布基準データが作成される。このとき、
吐出管150の位置ずれ量の検出を合わせて行ってもよ
く、行わなくてもよい。
【0058】接着剤の塗布基準データが得られれば、プ
リント基板12への接着剤の塗布が開始される。プリン
ト基板12への接着剤の塗布は、例えば、塗布基準デー
タの作成完了に基づいて自動的に開始してもよく、ある
いは作業者の指示に基づいて開始されるようにしてもよ
い。塗布開始時には、搬入コンベア22から搬入される
プリント基板12を受け取るために、Y軸テーブル20
2は基板コンベア210が搬入コンベア22および搬出
コンベア24と一致する基板搬入,搬出位置へ移動させ
られる。このとき、ちょうど試し塗布テープ390を送
る時期であれば、Y軸テーブル202の移動と並行して
試し塗布テープ390が送られ、送り後、マイクロクラ
ッチ410が遮断状態とされ、基板コンベア210によ
るプリント基板12の搬入時,搬出時に試し塗布テープ
390が送られないようにされる。
【0059】接着剤塗布位置は2個の基準マークのうち
の一方を基準として、例えば、プリント基板12が基板
支持装置280により支持されたとき、X軸テーブル1
14,Y軸テーブル202の移動位置を決める座標上に
おいてX,Y座標値が小さい方の基準マークを原点とし
て設定されており、これら接着剤塗布位置は、接着塗布
時に上記座標上の値に換算される。この原点たる基準マ
ークの基準位置(x1,y1 )は、先に取得されてお
り、予め設定された接着剤塗布位置の座標値に(x1
1 )が加算されるのである。また、接着剤塗布時に
も、吐出管150の移動位置、すなわちX軸,Y軸テー
ブル114,202の各移動位置は、カメラ190の位
置で指令される。接着剤塗布位置を指示する座標のX座
標値に吐出管150とカメラ190とのX軸方向の距離
Δx1 を加えることによりX軸テーブル114の移動位
置が得られ、Y座標値から両者のY軸方向の距離Δy1
を引くことによりY軸テーブル202の移動位置が得ら
れる。これら座標値の換算およびX軸,Y軸テーブル1
14,202の移動位置の算出は、接着剤が塗布される
プリント基板12の種類に応じて、接着剤の塗布開始前
に予め全部の接着剤塗布位置について行われる。しか
し、X軸,Y軸テーブル114,202の移動位置の算
出は、後述する接着剤塗布位置の位置誤差,吐出管15
0の位置ずれ量の修正と共に行ってもよい。
【0060】このようにして得られる移動位置には、基
板支持装置280により支持されたプリント基板12の
位置決め誤差による位置誤差ΔXP ,ΔYP が含まれて
いる。そのため、接着剤の塗布に先立ってプリント基板
12に付された2個の基準マークが撮像され、先に取得
された2個の基準マークの基準位置(x1 ,y1 ),
(x2 ,y2 )との比較により、基準マークのX軸,Y
軸方向の各位置誤差が算出され、これら位置誤差データ
に基づいて多数の接着剤塗布位置の各々について、X
軸,Y軸方向の位置誤差ΔXP ,ΔYP が算出される。
プリント基板12には僅かながら回転方向のずれがある
のが普通であり、それにより多数の接着剤塗布位置の各
々についてX軸,Y軸方向の各位置誤差が異なるからで
ある。この位置誤差ΔXP ,ΔYP は、一方の基準マー
ク、例えば接着剤塗布位置を設定する際に原点とされた
基準マークを中心としてプリント基板12が回転したも
のとして算出される。
【0061】位置誤差ΔXP ,ΔYP は、接着剤塗布時
に先に求めた吐出管150の位置ずれ量ΔXA ,ΔYA
と合わせて修正される。Y軸テーブル202の移動位置
が、接着剤塗布位置のY軸方向の位置ずれ量ΔYP と吐
出管150のY軸方向の位置ずれ量ΔYA との和だけ修
正され、X軸テーブル114の移動位置が、接着剤塗布
位置のX軸方向の位置ずれ量ΔXP と吐出管150のX
軸方向の位置ずれ量ΔXA との和だけ修正されるのであ
り、プリント基板12の適正な接着剤塗布位置に接着剤
が塗布される。この修正を施したX軸,Y軸テーブル1
14,202の移動位置は、接着剤の塗布開始に先立っ
て幾つか算出され、残りは塗布と並行して算出される。
位置誤差ΔXP ,ΔYP は全部の接着剤塗布位置につい
て予め算出しておいてもよく、あるいはX軸,Y軸テー
ブル114,202の移動位置の算出時に算出してもよ
い。
【0062】設定枚数(1枚でもよい)のプリント基板
12に接着剤が塗布されれば、最後のプリント基板12
が搬出された後、次のプリント基板12が搬入される前
に試し塗布が行われる。設定枚数のプリント基板12に
塗布が行われれば、シリンジ146内の接着剤量が減少
し、適正量の接着剤を塗布するために必要な圧縮空気供
給量が変わり、あるいは接着剤の粘度等も変わる可能性
があるため、設定枚数のプリント基板12毎に試し塗布
が行われるのである。
【0063】この場合にも塗布作業開始時の試し塗布の
場合と同様に、Y軸テーブル202の移動により、試し
塗布テープ390が試し塗布位置へ移動させられた後、
塗布ヘッド16Aが移動させられて試し塗布面に接着剤
を複数点(例えば3点)試し塗布する。試し塗布は、試
し塗布面の空いた位置に行われる。前回の試し塗布の終
了時に試し塗布を行うべき位置のデータが更新されてお
り、それによりどの位置から試し塗布を開始すればよい
かがわかる。これら塗布された接着剤がカメラ190に
より撮像され、先に取得された塗布基準データと比較さ
れる。試し塗布された全部の接着剤が塗布基準データを
満たしていれば、そのまま接着剤の塗布が再開される。
【0064】1つでも塗布量,塗布形状が適正範囲から
外れていれば、塗布量や塗布形状の修正に必要な調節が
自動的に行われる。その後、再び試し塗布および塗布
量,塗布形状の検出が行われ、塗布量および塗布形状が
共に塗布基準データにより規定される適正範囲内にあれ
ば、プリント基板12への接着剤の塗布が再開される。
この場合にも1回の試し塗布が行われる毎に、次に試し
塗布を行うべき位置のデータが更新され、現にテープ支
持台350に支持されている試し塗布テープ390上
に、次回の試し塗布を行うに十分なスペースが無くなっ
た場合には、試し塗布テープ390が送られて、次の試
し塗布に備えた状態とされる。このとき、Y軸テーブル
202がちょうどプリント基板12の搬入のために基板
搬入・搬出位置へ移動する時期であれば、移動と並行し
て送られる。なお、シリンジ146への圧縮空気の供給
量の調節等を設定回数行っても、塗布形状,塗布面積が
適正範囲内の形状,面積にならない場合には、エラーの
発生を報知し、作業者が不良原因を除去する。
【0065】なお付言すれば、シリンジ146内の接着
剤の残量がわかれば適正な塗布量を得るのに必要な圧縮
空気供給量を推定することが可能であるため、プリント
基板12への塗布作業の進行に従ってシリンジ146内
の接着剤の残量の推定が行われ、あるいは残量検出装置
により残量が検出され、その推定結果あるいは検出結果
に基づいて圧縮空気供給量が推定され、自動的に調節さ
れるようにしてもよい。そのようにすれば、設定枚数毎
の塗布量の検出時に塗布量が適正範囲から外れる可能性
が少なくなる。検出の結果、塗布量が適正でないために
プリント基板12への塗布を中断して塗布量の修正を行
わなければならなくなれば、作業能率が低下するのであ
るが、そのような事態の発生率を低下させ、作業能率を
向上させることができるのである。
【0066】供給リール370に巻装された試し塗布テ
ープ390がなくなれば、減速機付き駆動モータ262
が起動され、マイクロクラッチ410が伝達状態にされ
ているにもかかわらず、近接スイッチ342の出力信号
が変化しなくなる。無変化状態が設定時間以上継続すれ
ば、制御装置420において試し塗布テープ390がな
くなったと判定され、マイクロクラッチ410が遮断状
態とされるとともに、試し塗布テープ390がなくなっ
たことが報知される。このとき、プリント基板12の搬
入時であれば、プリント基板12はY軸テーブル202
上まで搬入された後、接着剤塗布装置は接着剤の塗布の
再開まで停止させられる。
【0067】上記報知に応じて作業者は、供給リール3
70および巻取りリール372を支持板320ごと取付
板302から取り外す。支持板320に取付板302か
ら離れる向きの力を加えれば、ボールプランジャ334
と円環状溝336との係合が外れ、スペーサ330が支
持軸308から離脱するとともにスリーブ310,31
2も支持軸304,306から離脱し、供給リール37
0,巻取りリール372および第一リール駆動ギヤ40
0を含むリールユニットを一体的に取付板302から取
り外すことができるのである。その後、ナット388,
389を外し、雄ねじ部材386,387をスリーブ3
10,312から抜き出せば、供給リール370および
巻取りリール372をスリーブ310,312から取り
外すことが可能となり、試し塗布テープ390が巻かれ
た供給リール370および試し塗布テープ390が巻か
れていない巻取りリール372とそれぞれ交換すること
ができる。巻取りリール372の交換時には、第一リー
ル駆動ギヤ400のピン401を巻取りリール372の
貫通穴に嵌入させ、前者の回転が後者に伝達されるよう
にする。
【0068】そして、供給リール370から引き出した
試し塗布テープ390の先端部をアイドラローラ31
4,316およびテープ支持台350に掛けた後、巻取
りリール372に巻き付ける。次いで、スリーブ31
0,312,スペーサ330をそれぞれ支持軸304,
306,308に嵌合し、支持板320を取付板302
に接近させれば、ボールプランジャ334が円環状溝3
36に係合し、リールユニットの取付板302への取付
けが完了する。リールユニットを単に引っ張るのみで一
体的に取付板302から取り外すことができ、その取外
し状態で、供給リール370,巻取りリール372の交
換および試し塗布テープ390の端部の巻取りリール3
72への巻付けを容易に行うことができ、リール交換後
もリールユニットを単に取付板302に向かって移動さ
せるのみで取り付けることができるのである。
【0069】なお、このように供給リール370および
巻取りリール372が交換されたとき、アイドラローラ
314の回転位置は一定ではない。そのため、取付け
後、マイクロクラッチ410が伝達状態にされるととも
に減速機付き駆動モータ262が起動され、近接スイッ
チ342がドグ340を検出し、ON信号を出力するま
で巻取りリール372が回転させられる。ON信号が得
られれば、マイクロクラッチ410が遮断状態にされる
とともに減速機付き駆動モータ262が止められ、巻取
りリール372の回転が止められる。このようにすれ
ば、次に巻取りリール372が回転させられて試し塗布
テープ390の接着剤が塗布された部分が巻き取られる
とき、試し塗布テープ390の接着剤が塗布された部分
全部が確実に巻き取られる。
【0070】このように本塗布装置においては、試し塗
布が試し塗布テープ390上に行われ、試し塗布テープ
390の接着剤が塗布された部分は巻取りリール372
により巻き取られるため、作業者が接着剤の拭取りを行
う必要がなく、また、常時きれいな面に接着剤が塗布さ
れるため、残った接着剤が画像処理に悪影響を及ぼすこ
とがない。また、テープ支持台350は合成樹脂により
作られており、何らかの事情で吐出管150が解消時に
試し塗布テープ390に接触することがあっても、吐出
管150が損傷することがない。
【0071】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、X軸テーブル114,X軸駆動用サーボ
モータ120,Y軸テーブル202およびY軸駆動用サ
ーボモータ208等が、塗布ヘッドを前記複数の塗布位
置の各々および前記試し塗布面に対応する位置へ移動さ
せる装置を構成している。また、カメラ190がプリン
ト基板の基準マークや試し塗布された接着剤を撮像する
撮像装置として機能し、テープ支持台350がテープ支
持部材として機能する。巻取りリール370が送り部材
として機能し、第一,第二のリール駆動ギヤ400,4
02,クラッチプーリ408,タイミングプーリ40
7,タイミングベルト414,タイミングプーリ412
等が回転駆動装置を構成している。この回転駆動装置
が、駆動源としての減速機付き駆動モータ262と共に
テープ送り装置を構成している。そして、このテープ送
り装置は、クラッチプーリ407およびマイクロクラッ
チ410により構成される駆動力断接装置と、アイドラ
ローラ314内に埋設されたドグ340および近接スイ
ッチ342により構成される送り量検出装置とによって
構成される間欠送り装置を含んでいる。制御装置420
の、カメラ190を撮像中心が2個の基準マークのうち
の一方の中心と一致する位置へ移動させ、そのときのカ
メラ190を撮像中心の位置を取得する制御を行う部分
が、基板支持装置の基準位置を取得する第一手段を構成
している。同じく制御装置420の、塗布ノズル144
に試し塗布テープ390上の試し塗布面に接着剤を塗布
させ、その塗布時におけるカメラ190の撮像中心の位
置と、上記塗布された接着剤の中心とカメラ190の撮
像中心が一致する場合のカメラ190の撮像中心の位置
との差を取得する部分が、塗布ノズルの撮像装置に対す
る相対位置を取得する第二手段を構成している。さら
に、制御装置420の、カメラ190に塗布対象のプリ
ント基板12の基準マークを撮像させることにより、そ
の塗布対象のプリント基板12の基準位置からの位置誤
差を検出する部分が第三手段を構成し、制御装置420
の、塗布対象のプリント基板12の複数の塗布位置に接
着剤を塗布させる部分が第四手段を構成している。
【0072】本発明の別の実施形態を図13に示す。本
実施形態は、テープ送り装置専用の駆動源として往復動
シリンダ480を用いたものである。往復動シリンダ4
80のピストンロッド482の突出端部は、継手部材4
83によりリンク484の一端に相対回動可能に連結さ
れており、リンク484の他端は、支持軸485に相対
回動可能に支持されたレバー486の自由端部に相対回
動可能に連結されている。支持軸485にはラチェット
ホイール488が相対回転可能に支持されており、ラチ
ェットホイール488の歯490には、レバー486の
中間部に相対回動可能に取り付けられたラチェット爪4
92が噛み合わされている。ラチェットホイール488
の回転は、図示しない回転伝達装置により巻取りリール
494に伝達される。
【0073】ピストンロッド482が伸長させられると
き、ラチェット爪492が歯490に噛み合ったままの
状態で移動させられ、ラチェットホイール488が回転
させられて巻取りリール494が回転させられ、試し塗
布テープが巻き取られる。ピストンロッド482の収縮
時には、ラチェット爪492は歯490を乗り越えて移
動し、ラチェットホイール488は回転せず、巻取りリ
ール494は回転させられない。
【0074】ピストンロッド482の複数回の往復動に
より、試し塗布テープが、接着剤が塗布された部分が巻
取りリール494により巻き取られるのに十分な量送ら
れる。しかし、巻取りリール494の巻取り径が増える
に従ってピストンロッド482の1往復動当たりの巻取
り量が増える。そのため、制御装置においてピストンロ
ッド482の往復動回数がカウントされるなどにより巻
取りリール494の巻取り径が推定され、あるいは接触
型,非接触型等の検出装置により巻取り径が検出され、
巻取り径が複数の設定径の一つに達するごとに、ピスト
ンロッド484の往復動回数が1回ずつ減らされる。そ
れにより試し塗布テープが無駄に送られることが回避さ
れる。この往復動シリンダ480は試し塗布テープの送
り専用の駆動源であり、駆動源の駆動力の巻取りリール
への伝達を許容し、遮断するクラッチを設ける必要がな
く、構成が簡易になり、また、プリント基板がY軸テー
ブルに位置決めされているか否かや、プリント基板が搬
入,搬出中であるか否かに関係なく、例えば、接着剤の
プリント基板への塗布中等、任意の時期に試し塗布テー
プを送ることができる。
【0075】本実施形態においては、ラチェットホイー
ル488,ラチェット爪492,レバー486,リンク
484が、駆動源としての往復動シリンダ480の往復
運動を巻取りリール494の回転運動に変える運動変換
装置を構成し、往復動シリンダ480と共にテープ送り
装置を構成している。また、制御装置の往復動ピストン
480のピストンロッド482の往復動回数をカウント
して巻取り径を推定し、往復動回数を減少させる部分が
テープ送り量調節装置を構成している。
【0076】なお、前記実施形態において、試し塗布テ
ープの送り量は、近接スイッチ342がドグ340を検
出する回数の設定により変えることができ、例えば、試
し塗布点数が少なく、試し塗布に要する試し塗布テープ
390の長さが少なくて済むときには、ドグ340の検
出回数を少なくし、送り量を少なくしてもよい。また、
ドグ340は2個に限らず、3個以上設けてもよい。こ
のようにすれば、近接スイッチ342によりドグ340
が検出される検出ピッチが短くなり、送り量を細かく調
節することができる。アイドラローラ314の径を変え
ることによっても試し塗布テープ390の送り量を変え
ることができる。アイドラローラ314にドグ340を
直径方向に隔たった2個所に埋設する場合、アイドラロ
ーラ314の径を変えれば2個のドグ340間の距離が
変わるからである。
【0077】前記実施形態においては、塗布作業開始時
の試し塗布を行うとき、試し塗布テープの送り時期とY
軸テーブルの基板搬入・搬出位置への移動時期とが一致
すれば、両者は並行して送られるようにされていたが、
プリント基板が搬入されるときに試し塗布テープが送ら
れるようにしてもよい。試し塗布テープの送り量がプリ
ント基板が搬入される間に送りが終了する長さであれ
ば、送りを搬入と並行して行うことが可能である。ま
た、設定枚数のプリント基板への接着剤の塗布が行われ
る毎に試し塗布を行う場合、次のプリント基板の搬入前
に試し塗布が行われ、試し塗布終了後、試し塗布テープ
の送り時期であれば、Y軸テーブルが基板搬入・搬出位
置へ移動させられる間に試し塗布テープが送られるよう
にされていたが、プリント基板の搬入と並行して送って
もよく、プリント基板の搬出と並行して送ってもよい。
マイクロクラッチ410により、減速機付き駆動モータ
262の回転が巻取りリール372に伝達され、あるい
は遮断されるため、プリント基板12が搬入されてY軸
テーブル202に位置決め支持された場合を除いて、プ
リント基板12の搬入,搬出時,Y軸テーブル202の
移動時等、任意の時期に試し塗布テープ390を送るこ
とができるのである。
【0078】さらに、試し塗布テープ390は、試し塗
布面が更に接着剤を塗布することができない状態になら
なくても、接着剤の塗布が行われる毎に送ってもよい。
例えば、接着剤の塗布基準データを取得するために複数
点塗布されるとき、複数点の塗布毎に送るようにするの
であり、このようにすれば接着剤の塗布が常に塗布開始
位置から行われるようにすることができる。
【0079】また、上記実施形態において吐出管150
の位置ずれ量の検出および塗布基準データの作成は、そ
れぞれ別々に塗布された接着剤に基づいて行われていた
が、吐出管150の位置ずれ量を検出するために塗布し
た接着剤に基づいて塗布基準データを作成するようにし
てもよい。吐出管150の位置ずれ量を検出するために
塗布された複数点の接着剤を作業者が見て、塗布に適し
た形状,面積の接着剤があれば、それを基準とすべく塗
布基準データを作成させるのである。塗布に適した接着
剤がなければ、続いて試し塗布を行って塗布基準データ
を作成すればよい。逆に、塗布基準データの作成時に塗
布された全部の接着剤を撮像し、吐出管150の位置ず
れ量を検出してもよい。
【0080】さらに、前記実施形態においては、塗布開
始に先立ってプリント基板12への接着剤の塗布中に接
着剤の塗布形状,塗布面積が適正範囲内にあるか否かを
判断するための塗布基準データが作成されるようになっ
ていたが、予め基準となる塗布基準データを作成してコ
ンピュータのRAMに記憶させておいてもよい。この場
合、塗布開始前に塗布基準データを作成することに代え
て、塗布形状,塗布面積が適正範囲内の形状,面積とな
るようにシリンジ146への圧縮空気の供給量の調節等
が行われる。接着剤が試し塗布されるとともに撮像さ
れ、塗布形状,塗布面積が適正範囲内にあるか否かが塗
布基準データに基づいて自動的に判定され、自動的に補
正することが可能な範囲の異常であれば自動的に補正さ
れ、自動的に補正できない異常であればエラーの発生が
報知され、それに基づいて作業者が塗布された接着剤を
観察し、塗布量,塗布形状が適正範囲内になるようにエ
ラー原因を除去する。そして、再度、試し塗布および撮
像が行われて塗布面積,塗布形状がチェックされ、それ
らが適正範囲内になればプリント基板12への接着剤の
塗布が開始される。プリント基板12への接着剤の塗布
途中における接着剤の塗布形状,塗布面積のチェック時
にも、上記予め記憶された塗布基準データが用いられ
る。塗布形状,塗布面積が適正範囲内から外れている場
合、塗布形状,塗布面積が適正範囲内になるように圧縮
空気の供給量等、塗布形状,塗布面積に影響を及ぼす要
素を自動的にのみ修正し、再度試し塗布,撮像および判
定を行って、塗布形状,塗布面積が適正範囲内の形状,
面積になるようにしてもよい。この場合、例えば、修正
を設定回数行っても塗布形状,塗布面積が適正範囲内の
形状,面積にならなければ、エラーの発生を報知し、作
業者によりエラー原因が除去されるようにすればよい。
このようにすれば、塗布形状,塗布面積のチェックを自
動化することが容易である。
【0081】また、前記実施形態において、捨て打ち実
行時に作業者がX軸駆動用サーボモータ120,Y軸駆
動用サーボモータ208を作動させて塗布ノズル144
を試し塗布開始位置へ移動させるようになっていたが、
自動的に移動させるようにしてもよい。装置の組付け誤
差等により位置ずれはあるが、捨て打ちの場合、試し塗
布テープ390のいずれかの位置に接着剤が塗布されれ
ばよく、塗布ノズル144を自動的に移動させても試し
塗布テープ390から外れることは殆どないため、自動
で移動させてもよいのである。塗布ノズル144が試し
塗布面から外れれば、作業者が位置を修正すればよい。
【0082】また、前記実施形態において、基準位置の
取得時に作業者がX軸駆動用サーボモータ120,Y軸
駆動用サーボモータ208を作動させ、カメラ190を
撮像中心が基準マーク等と一致する位置へ移動させるよ
うになっていたが、必ずしも一致させなくても、基準位
置取得対象物の中心が撮像範囲内に入る位置まで移動さ
せれば、計算で基準位置を取得することができる。ま
た、X軸テーブル,Y軸テーブルを手動で移動させるこ
とは不可欠ではない。例えば、まず、X軸テーブル,Y
軸テーブルを自動的に移動させ、カメラを基準位置取得
対象物上へ移動させる。この場合、X軸テーブル,Y軸
テーブルの移動位置は、接着剤塗布装置の設計値から設
定される。この状態でカメラの撮像範囲に基準位置取得
対象物、例えば基準マークが入っていれば、基準マーク
の中心位置は計算で求めることができ、作業者が2つの
サーボモータを作動させることは不要である。カメラの
撮像範囲に基準位置取得対象物が入っていなければ、作
業者が2つのサーボモータを作動させて撮像中心と基準
マークの中心とが一致するようにすればよいのである
が、カメラは既に基準位置取得対象物近傍まで自動的に
移動させられており、容易にかつ迅速にカメラの撮像中
心を基準位置取得対象物の中心と一致させることができ
る。あるいは、作業者がカメラを撮像範囲内に基準位置
取得対象物が入る位置まで移動させ、あとは計算によっ
て基準位置取得対象物の中心位置が求められるようにし
てもよい。あるいは、X軸テーブル,Y軸テーブルを自
動的に移動させるとき、カメラ190の撮像倍率を小さ
くして撮像範囲を広げる。それによりX軸テーブル,Y
軸テーブル移動させたとき、殆どの場合、基準位置取得
対象物が撮像範囲内に入り、基準位置取得対象物の位置
がわかるため、その位置に基づいてX軸テーブル,Y軸
テーブルを、撮像倍率を大きくしても基準位置取得対象
物が撮像範囲内に入る位置へ移動させ、大きい倍率で得
られる撮像データに基づいて正確に基準位置取得対象物
の位置を取得することができる。この場合にも、作業者
が2つのサーボモータを作動させることは不要である。
【0083】さらに、試し塗布装置の基準位置を取得す
る場合にも、X軸,Y軸テーブルを自動的に移動させ、
塗布ノズルに接着剤を試し塗布テープ上に塗布させると
ともに、カメラにより接着剤を撮像して基準位置を取得
するようにしてもよい。この際、塗布ノズルが試し塗布
テープから外れていれば、作業者が修正すればよい。
【0084】さらに、前記実施形態においては、接着剤
塗布位置の位置誤差および吐出管の位置誤差を修正した
X軸,Y軸テーブルの移動位置は、塗布開始に先立って
予め幾つか算出され、残りは塗布中に算出されるように
なっていたが、予め全部の接着剤塗布位置について算出
しておいてもよく、あるいは毎回算出しながら接着剤を
塗布するようにしてもよい。
【0085】また、前記実施形態においては、プリント
基板への接着剤の塗布中に行われる塗布形状,塗布面積
のチェック時に接着剤が複数点塗布されるようになって
いたが、1点のみ塗布してチェックを行うようにしても
よい。
【0086】また、試し塗布テープは、上記実施形態に
おけるように、薄く、表面が平滑で、強い材料、例えば
樹脂加工された紙に限らず、撮像した場合に塗布剤との
コントラストの差が大きくなる色の素材(例えば紙)に
より作られたものであればよい。
【0087】さらに、上記実施形態において、マイクロ
クラッチ410を、回転の遮断後に軸部404の回転に
ブレーキを掛けるブレーキ付きクラッチとしてもよい。
この場合、抵抗板392,394は省略してもよく、設
けてもおいてもよい。
【0088】さらにまた、本発明は、プリント基板がX
軸方向およびY軸方向に移動させられる接着剤塗布装置
や、塗布ヘッドがX軸方向およびY軸方向に移動させら
れる接着剤塗布装置の試し塗布装置にも適用することが
できる。さらに、本発明は、上記各実施形態の構成要素
の組合わせを変えた態様で実施することができる。その
他、特許請求の範囲を逸脱することなく、当業者の知識
に基づいて種々の変形,改良を施した態様で本発明を実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である接着剤塗布装置を示
す平面図である。
【図2】上記接着剤塗布装置を示す正面図である。
【図3】上記接着剤塗布装置の塗布ユニットを拡大して
示す図である。
【図4】上記塗布ユニットを示す側面図である。
【図5】上記塗布ユニットの塗布ヘッドを示す正面断面
図である。
【図6】上記試し塗布装置を示す正面図である。
【図7】上記接着剤塗布装置のプリント基板移動ユニッ
トに設けられた基板コンベアを示す側面断面図である。
【図8】上記接着剤塗布装置の試し塗布装置を示す平面
図である。
【図9】上記試し塗布装置の要部を示す平面断面図であ
る。
【図10】上記試し塗布装置を拡大して示す正面図であ
る。
【図11】上記接着剤塗布装置を制御する制御装置のう
ち、本発明に関連の深い部分の構成を示すブロック図で
ある。
【図12】上記接着剤塗布装置における塗布ノズル等の
基準位置の算出を説明する図である。
【図13】本発明の別の実施形態である接着剤塗布装置
の試し塗布装置のテープ送り装置を概略的に示す正面図
である。
【符号の説明】
12 プリント基板 16A,16B,16C 塗布ヘッド 114 X軸テーブル 120 X軸駆動用サーボモータ 190 カメラ 202 Y軸テーブル 208 Y軸駆動用サーボモータ 262 減速機付き駆動モータ 280 基板支持装置 300 試し塗布装置 314,316 アイドラローラ 340 ドグ 342 近接スイッチ 350 テープ支持台 352 支持面 370 供給リール 372 巻取りリール 390 試し塗布テープ 400 第一リール駆動ギヤ 402 第二リール駆動ギヤ 408 クラッチプーリ 410 マイクロクラッチ 412 タイミングプーリ 414 タイミングベルト 420 制御装置 480 往復動シリンダ 486 レバー 488 ラチェットホイール 492 ラチェット爪 494 巻取りリール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 3/00 B05D 3/00 C D Fターム(参考) 4D075 AC07 AC86 AC93 CA47 DA06 DA33 DB13 DC18 EA05 EA35 4F041 AA02 AA05 AA16 AB01 BA04 BA23 BA38 4F042 AA02 AA06 AA27 AB00 BA08 CB03 CB08 CB24 DF07 DF11 5E319 AA03 AA06 AB05 AC01 BB16 CC03 CC61 CD04 CD15 CD27 GG15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント基板に対して、そのプリント基
    板の表面に平行でかつ互いに直交するX軸およびY軸に
    より規定されるXY座標面に平行に相対移動するブラケ
    ットと、 そのブラケットに保持された塗布ノズルおよび撮像装置
    とを備えた塗布装置において、それら塗布ノズルと撮像
    装置との相対位置を検出する方法であって、 前記XY座標面に平行な試し塗布面に、前記塗布ノズル
    により塗布剤を塗布するとともに、そのときの撮像装置
    の撮像中心の前記XY座標面上の位置である第一位置を
    取得し、次に前記撮像装置により前記試し塗布面に塗布
    された塗布剤を撮像してその塗布剤の中心の位置と撮像
    装置の撮像中心とが一致した場合の撮像中心の位置であ
    る第二位置を取得し、その第二位置と前記第一位置との
    前記X軸方向およびY軸方向の差を前記塗布ノズルの前
    記撮像装置に対する相対位置を表す値として取得するこ
    とを特徴とする撮像装置と塗布ノズルとの相対位置検出
    方法。
  2. 【請求項2】 プリント基板を、そのプリント基板の表
    面が、互いに直交するX軸およびY軸により規定される
    XY座標面に平行となり、かつほぼ予め定められた相対
    位置となる状態で支持する基板支持装置と、 その基板支持装置に支持されたプリント基板に対して前
    記XY座標面に平行に相対移動するブラケットと、 そのブラケットに支持された塗布ノズルおよび撮像装置
    とを備えた塗布装置において、それら基板支持装置と塗
    布ノズルと撮像装置との相対位置を検出する方法であっ
    て、 基準マークが設けられた基準となるプリント基板を前記
    基板支持装置に支持させ、その基板支持装置と前記ブラ
    ケットとを、前記撮像装置が前記基準マークに対向する
    相対位置へ移動させて撮像装置に基準マークを撮像さ
    せ、撮像装置の撮像面の中心と基準マークの中心とが一
    致した場合の撮像中心の位置を基板支持装置の基準位置
    として取得する工程と、 前記XY座標面に平行な試し塗布面に、前記塗布ノズル
    により塗布剤を塗布するとともに、そのときの撮像装置
    の撮像中心の前記XY座標面上の位置である第一位置を
    取得し、次に前記撮像装置により前記試し塗布面に塗布
    された塗布剤を撮像してその塗布剤の中心の位置と撮像
    装置の撮像中心とが一致した場合の撮像中心の位置であ
    る第二位置を取得し、その第二位置と前記第一位置との
    前記X軸方向およびY軸方向の差を前記塗布ノズルの前
    記撮像装置に対する相対位置を表す値として取得する工
    程とを含むことを特徴とする基板支持装置,塗布ノズル
    および撮像装置の相対位置検出方法。
  3. 【請求項3】 プリント基板を、そのプリント基板の表
    面が、互いに直交するX軸およびY軸により規定される
    XY座標面に平行となり、かつほぼ予め定められた相対
    位置となる状態で支持する基板支持装置と、 その基板支持装置に支持されたプリント基板に対して前
    記XY座標面に平行に相対移動するブラケットと、 そのブラケットに保持された塗布ノズルおよび撮像装置
    と、 前記XY座標面に平行な試し塗布面を有する試し塗布装
    置とを備えた塗布装置において、それら基板支持装置と
    試し塗布装置と塗布ノズルと撮像装置との相対位置を検
    出する方法であって、 基準マークが設けられた基準となるプリント基板を前記
    基板支持装置に支持させ、その基板支持装置と前記ブラ
    ケットとを、前記撮像装置が前記基準マークに対向する
    相対位置へ移動させて撮像装置に基準マークを撮像さ
    せ、撮像装置の撮像面の中心と基準マークの中心とが一
    致した場合の撮像中心の位置を基板支持装置の基準位置
    として取得する工程と、 前記ブラケットと前記試し塗布装置とを、前記塗布ノズ
    ルが前記試し塗布面の所望の位置に対向する相対位置へ
    移動させ、その状態における前記撮像装置の撮像面の中
    心の位置を試し塗布装置の基準位置として取得する工程
    と、 その工程により取得した試し塗布装置の基準位置に基づ
    いて、前記試し塗布面に前記塗布ノズルにより塗布剤を
    塗布するとともに、そのときの撮像装置の撮像中心の前
    記XY座標面上の位置である第一位置を取得し、次に前
    記撮像装置により前記試し塗布面に塗布された塗布剤を
    撮像してその塗布剤の中心の位置と撮像装置の撮像中心
    とが一致した場合の撮像中心の位置である第二位置を取
    得し、その第二位置と前記第一位置との前記X軸方向お
    よびY軸方向の差を前記塗布ノズルの前記撮像装置に対
    する相対位置を表す値として取得する工程とを含むこと
    を特徴とする基板支持装置,試し塗布装置,塗布ノズル
    および撮像装置の相対位置検出方法。
  4. 【請求項4】 表面に基準マークを備えるとともにその
    基準マークを基準として複数の塗布位置が設定されたプ
    リント基板に対して、そのプリント基板の表面に平行で
    かつ互いに直交するX軸およびY軸により規定されるX
    Y座標面に平行に相対移動するブラケットと、 そのブラケットに保持された塗布ノズルおよび撮像装置
    とを備えた塗布装置によって、前記プリント基板に接着
    剤等の塗布剤を塗布する方法であって、 前記XY座標面に平行な試し塗布面に、前記塗布ノズル
    により塗布剤を塗布するとともに、そのときの前記撮像
    装置の撮像中心の前記XY座標面上の位置である第一位
    置を取得し、次に前記試し塗布面に塗布された塗布剤を
    前記撮像装置に撮像させて塗布剤の中心と撮像装置の撮
    像中心とが一致した場合の撮像中心の位置である第二位
    置を取得し、その第二位置と前記第一位置との前記X軸
    方向およびY軸方向の差を前記塗布ノズルの前記撮像装
    置に対する相対位置を表す値として取得する工程と、 前記撮像装置により、前記プリント基板に設けられた複
    数の基準マークを撮像することにより、そのプリント基
    板の基準位置からの位置誤差を検出する工程と、 その工程において取得したプリント基板の位置誤差と、
    前記工程において取得した前記塗布ノズルの撮像装置に
    対する相対位置を表す値とに基づいて、塗布ノズルを位
    置決めしつつ、前記プリント基板の前記複数の塗布位置
    に塗布剤を塗布する工程とを含むことを特徴とする塗布
    剤塗布方法。
  5. 【請求項5】 表面に基準マークが設けられるとともに
    その基準マークを基準として複数の塗布位置が設定され
    たプリント基板を、前記表面が互いに直交するX軸およ
    びY軸により規定されるXY座標面に平行となるととも
    にほぼ予め定められた相対位置となる状態で支持する基
    板支持装置と、 前記XY座標面に平行な試し塗布面を有する塗布テープ
    を保持する試し塗布装置と、 塗布ノズルを備えてブラケットにより保持され、前記複
    数の塗布位置に塗布剤を塗布する塗布ヘッドと、 前記ブラケットと前記基板支持装置および前記試し塗布
    装置とを、前記XY座標面に平行な方向に相対移動さ
    せ、前記塗布ノズルを前記複数の塗布位置の各々および
    前記試し塗布面に対向する位置へ移動させる装置と、 前記ブラケットにより前記塗布ヘッドと共に保持され、
    前記基板支持装置に支持されたプリント基板の前記基準
    マークと、プリント基板の表面および前記試し塗布面に
    それぞれ塗布された塗布剤とを撮像する撮像装置と、 前記塗布ノズルに前記試し塗布面への塗布剤の塗布を行
    わせるとともに、そのときの撮像装置の撮像中心の位置
    である第一位置を取得し、次に撮像装置に前記試し塗布
    面に塗布された塗布剤を撮像させて塗布剤の中心と撮像
    装置の撮像中心とが一致した場合の撮像中心の位置であ
    る第二位置を取得し、その第二位置と前記第一位置との
    前記X軸方向およびY軸方向の差を前記塗布ノズルの前
    記撮像装置に対する相対位置を表す値として取得する手
    段と、 前記撮像装置に前記基準マークを撮像させることによ
    り、前記プリント基板の基準位置に対する位置誤差を検
    出する手段と、 その手段により検出されたプリント基板の位置誤差と、
    前記手段により取得された前記塗布ノズルの撮像装置に
    対する相対位置を表す値とに基づいて、塗布ノズルを位
    置決めしつつ、前記プリント基板の前記複数の塗布位置
    に塗布剤を塗布させる手段とを含むことを特徴とする塗
    布剤塗布装置。
  6. 【請求項6】 表面に基準マークが設けられるとともに
    その基準マークを基準として複数の塗布位置が設定され
    た塗布対象のプリント基板を、前記表面が互いに直交す
    るX軸およびY軸により規定されるXY座標面に平行と
    なるとともにほぼ予め定められた相対位置となる状態で
    支持する基板支持装置と、 前記XY座標面に平行な試し塗布面を有する塗布テープ
    を保持する試し塗布装置と、 塗布ノズルを備えてブラケットにより保持され、前記複
    数の塗布位置に塗布剤を塗布する塗布ヘッドと、 前記ブラケットと前記基板支持装置および前記試し塗布
    装置とを、前記XY座標面に平行な方向に相対移動さ
    せ、前記塗布ノズルを前記複数の塗布位置の各々および
    前記試し塗布面に対向する位置へ移動させる装置と、 前記ブラケットにより前記塗布ヘッドと共に保持され、
    前記基準マークと、前記塗布対象のプリント基板の表面
    および前記試し塗布面にそれぞれ塗布された塗布剤とを
    撮像する撮像装置と、 前記基板支持装置に支持された基準となるプリント基板
    に設けられた基準マークを前記撮像装置に撮像させ、そ
    の基準マークの中心と撮像装置の撮像面の中心とが一致
    する場合における撮像面の中心の位置を前記基板支持装
    置の基準位置として取得する第一手段と、 前記塗布ノズルに前記試し塗布面への塗布剤の塗布を行
    わせるとともに、そのときの撮像装置の撮像中心の位置
    である第一位置を取得し、次に撮像装置に前記試し塗布
    面に塗布された塗布剤を撮像させて塗布剤の中心の位置
    と撮像装置の撮像中心とが一致した場合の撮像中心の位
    置である第二位置を取得し、その第二位置と前記第一位
    置との前記X軸方向およびY軸方向の差を前記塗布ノズ
    ルの前記撮像装置に対する相対位置を表す値として取得
    する第二手段と、 前記撮像装置に前記塗布対象のプリント基板の基準マー
    クを撮像させることにより、その塗布対象のプリント基
    板の、前記第一手段により取得された基板支持装置の基
    準位置に対する位置誤差を検出する第三手段と、 その第三手段により検出された前記塗布対象のプリント
    基板の位置誤差と、前記第二手段により取得された前記
    塗布ノズルの撮像装置に対する相対位置を表す値とに基
    づいて、塗布ノズルを位置決めしつつ、前記プリント基
    板の前記複数の塗布位置に塗布剤を塗布させる第四手段
    とを含むことを特徴とする塗布剤塗布装置。
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