JP2003142684A - 半導体素子及び半導体装置 - Google Patents

半導体素子及び半導体装置

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JP2003142684A
JP2003142684A JP2001338170A JP2001338170A JP2003142684A JP 2003142684 A JP2003142684 A JP 2003142684A JP 2001338170 A JP2001338170 A JP 2001338170A JP 2001338170 A JP2001338170 A JP 2001338170A JP 2003142684 A JP2003142684 A JP 2003142684A
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semiconductor
region
insulating film
semiconductor region
gate electrode
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Kazuya Nagami
和也 永見
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特性制御を簡単化すると共に製造工程を簡略
化できる半導体素子及び半導体装置を提供すること。 【解決手段】 MOSトランジスタはシリコン基板1の
表面内に設けられたn型のドレイン領域10と、ドレ
イン領域10の表面内に設けられたp型のウェル領域1
1と、ウェル領域11の表面内に設けられたn型のソ
ース領域12と、ソース領域12表面からドレイン領域
10に達する深さにゲート絶縁膜14を介在して、シリ
コン基板1表面内に埋め込み形成されたゲート電極13
とを具備し、ドレイン領域10及びウェル領域11の一
部はシリコン基板1表面まで引き出されていることを特
徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体素子及び
半導体装置に関し、特に微細化されたMOS(Metal Ox
ide Semiconductor)トランジスタの構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体製造技術の飛躍的な発展に
より、素子の微細化・高集積化が進行している。しかし
微細化に伴って、MOSトランジスタにおいては短チャ
ネル効果・狭チャネル効果等による悪影響が顕著になっ
てきている。また、製造プロセスにあっても微細化に伴
う幾つかの問題が発生してきており、更なる素子の微細
化・集積化を妨げる要因となっている。
【0003】従来のMOSトランジスタの構成につい
て、図30を用いて説明する。図30は、従来のMOS
トランジスタの断面図である。
【0004】図示するように、シリコン基板表面内にp
型ウェル領域100が設けられている。このウェル領域
100の表面内に、n型ソース・ドレイン領域11
0、120が互いに離隔するようにして設けられてお
り、更にn型LDD領域130、140が、各々ソー
ス・ドレイン領域110、120に接し、且つ互いに離
隔するようにして設けられている。そして、LDD領域
130、140間のウェル領域100上に、ゲート絶縁
膜150を介在してゲート電極160が設けられ、ゲー
ト電極160側壁には側壁絶縁膜170が設けられてい
る。更に全面を層間絶縁膜180が被覆しており、層間
絶縁膜180内には各々ソース・ドレイン領域110、
120に接続するソース・ドレイン電極190、200
が設けられている。そして、層間絶縁膜180上に金属
配線層210が設けられることでMOSトランジスタが
構成されている。
【0005】次に、上記構成のMOSトランジスタの製
造方法について図31(a)乃至(e)を用いて説明す
る。図31(a)乃至(e)はMOSトランジスタの製
造工程を順次示す断面図である。
【0006】まず(a)図に示すように、シリコン基板
表面内にp型不純物をイオン注入することによりp型ウ
ェル領域100を形成する。次に(b)図に示すよう
に、ウェル領域100上にゲート絶縁膜150を形成
し、ゲート絶縁膜150上にゲート電極160を形成す
る。引き続き、ゲート電極160をマスクに用いてn型
不純物をウェル領域100表面内にイオン注入すること
によりLDD領域130、140を形成する。次に
(c)図に示すように、ゲート電極160側壁に側壁絶
縁膜170を形成する。引き続き、ゲート電極160及
び側壁絶縁膜170をマスクに用いてn型不純物をウェ
ル領域表面内にイオン注入することにより、ソース・ド
レイン領域110、120を形成する。更に、(d)図
に示すように全面に層間絶縁膜180を堆積し、(e)
図に示すように、ソース・ドレイン領域110、120
に達するコンタクトホール220を層間絶縁膜180内
に形成する。その後はコンタクトホール220内にソー
ス・ドレイン電極190、200を形成し、更に層間絶
縁膜180上に金属配線層210を形成することによ
り、図30に示す従来のMOSトランジスタが完成す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のM
OSトランジスタであると以下のような問題点があっ
た。 (1)ゲート電極の加工が困難となる。これは、素子の
微細化が進むにつれてゲート電極のアスペクト比が厳し
くなる(大きくなる)ためである。ゲート電極のアスペ
クト比とは、ゲート長に対するゲート膜厚のことであ
る。この点について図32に示すMOSトランジスタの
断面図を用いて説明する。
【0008】図示するように、トランジスタの世代が進
行する(微細化が進行する)と共にゲート長Lgateは小
さくなる(ゲート長Lgate’)が、他方でゲート膜厚T
gateは一定の大きさを維持する必要がある(ゲート膜厚
Tgate’)。これはMOSトランジスタの製造プロセス
に起因している。上述のように、LDD領域130、1
40の形成時のイオン注入はゲート電極160をマスク
に用いており、本工程により実効チャネル長Leffが制
御される。またソース・ドレイン領域110、120を
形成する際にも、ゲート電極160はマスク材として機
能する。ゲート電極がマスク材として機能するために
は、イオンがゲート電極を突き抜けない程度の膜厚が最
低限必要である。すなわち、微細化技術がどれほど進展
しても、ゲート膜厚の薄膜化には限界があり、その結果
ゲート電極のアスペクト比が厳しくなる。
【0009】上記のようにアスペクト比が厳しくなる
と、ゲート電極の加工が困難となる。なぜなら、ゲート
電極の加工はリソグラフィ工程とエッチング工程により
行うのが通常であるが、アスペクト比が厳しくなると、
リソグラフィ工程の際にレジスト倒れが発生しやすくな
るからである。また露光の際にはより短波長の光源が必
要になる。更に、図33に示すように、ゲート電極側壁
がテーパー角(基板表面に垂直な方向に対する角度θ)
を有するようになる。すると、LDD領域を形成する為
のイオン注入において、その特性制御が困難となる。
【0010】(2)MOSトランジスタの特性制御が困
難となる。前述のような従来のMOSトランジスタの製
造方法では、ウェル領域100形成時のp型不純物のイ
オン注入、ソース・ドレイン領域110、120及びL
DD領域130、140形成時のイオン注入、及び打ち
込んだ不純物を活性化させるための熱処理により、MO
Sトランジスタの閾値電圧、駆動電力等の特性制御を行
っている。このうち、ソース・ドレイン領域110、1
20及びLDD領域130、140形成の為のイオン注
入はゲート電極をマスクに用いて行われる。従って、M
OSトランジスタの特性はゲート電極160のゲート長
Lgateに非常に敏感になる。すると、ゲート長Lgateが
小さくなるに伴って、特性制御が困難となる。また上記
(1)で説明したように、ゲート電極側壁がテーパー角
を有することによっても特性制御が困難となる、という
問題があった。
【0011】(3)層間絶縁膜厚を無駄に大きくする必
要がある。この点について図30を用いて説明する。層
間絶縁膜180は、ゲート電極160と配線層210と
の間の寄生容量を無視出来るような厚さが望ましく、こ
の観点から層間絶縁膜180の理想膜厚dsuitが決ま
る。しかし、ゲート電極160がシリコン基板上に設け
られているため、実際には理想膜厚dsuitに加えてゲー
ト膜厚Tgateの分だけ余計に堆積する必要がある(層間
絶縁膜厚dins=dsuit+Tgate)。これは製造プロセ
スの無駄であるばかりでなく、層間絶縁膜180の平坦
化工程を困難にすると共に、平坦化工程に長時間を要す
ることになる。また、ゲート電極の存在する部分と存在
しない部分とで層間絶縁膜180に凹凸が生じる。従っ
て、平坦化工程を行ったとしても、層間絶縁膜180を
完全に平坦にすることは困難である。その結果、層間絶
縁膜180上に形成する金属配線層210のパターニン
グ工程の精度が悪化する等の問題があった。
【0012】(4)ソース・ドレインコンタクトの加工
が困難となる。素子の微細化が進むと、ソース・ドレイ
ン領域にコンタクトするコンタクトホールも当然に微細
化される。他方で、上記(3)で説明したように層間絶
縁膜の膜厚は余計に大きくする必要がある。その結果、
コンタクトホールのアスペクト比(コンタクトホール底
面積に対する深さ)が大きくなり、コンタクトホール開
孔及びその埋め込み工程が困難となる。
【0013】上記のような問題点に鑑みて、短チャネル
効果・狭チャネル効果を抑制できる新たなMOSトラン
ジスタの構造が提案されている。例えば、IEEE Trans.
Electron Device, vol. 38, pp. 573-578, 1991 “Impa
ct of Surrounding Gate Transistor (SGT) for Ultra-
High-Density LSI’s” Hiroshi Takato 他著 には、S
GT構造を有するMOSトランジスタが開示されてい
る。SGT構造を有するMOSトランジスタについて図
34、図35を用いて説明する。図34はSGT構造を
有するMOSトランジスタの斜視断面図、図35は断面
図である。
【0014】図示するように、p型ウェル領域(シリコ
ン基板)100の表面内にドレイン領域120、120
が、互いに離隔するようにして設けられている。またド
レイン領域120、120間のウェル領域100上に
は、ピラー状のウェル領域230が設けられ、その表面
内にはソース領域110が設けられている。そして、ピ
ラー状のウェル領域230側壁を取り囲むようにして、
ゲート絶縁膜150及びゲート電極160が設けられて
いる。更に全面を層間絶縁膜180が被覆し、層間絶縁
膜180内にはドレイン領域120に接続するドレイン
電極200が設けられている。そして、層間絶縁膜18
0上に金属配線層210が設けられることでMOSトラ
ンジスタが構成されている。
【0015】上記構成のMOSトランジスタは、基板に
対して垂直な方向に沿ってソース・ドレイン間に電流が
流れる構造であり、上記(1)、(2)の問題を解決出
来る。しかしながら、ウェル領域230及びソース領域
110を含むピラーの高さdpillarを理想膜厚dsuitに
余分に加えて層間絶縁膜180を堆積しなければなら
ず、上記(3)、(4)の問題は依然として残ってい
る。
【0016】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は、特性制御を簡単化すると共に製造工
程を簡略化できる半導体素子及び半導体装置を提供する
ことにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係る半導体素子は、半導体基板の表面内
に設けられた第1導電型の第1半導体領域と、前記第1
半導体領域の表面内に設けられた第2導電型の第2半導
体領域と、前記第2半導体領域の表面内に設けられた第
1導電型の第3半導体領域と、前記第3半導体領域表面
から前記第1半導体領域に達する深さにゲート絶縁膜を
介在して、前記半導体基板表面内に埋め込み形成された
ゲート電極とを具備し、前記第1、第2半導体領域の一
部は前記半導体基板表面まで引き出されていることを特
徴としている。
【0018】またこの発明に係る半導体素子は、半導体
基板の表面内に設けられた第1導電型の第1半導体領域
と、前記第1半導体領域の表面内に設けられた第2導電
型の第2半導体領域と、前記第2半導体領域の表面内に
設けられた第1導電型の第3半導体領域と、前記第3半
導体領域表面から前記第1半導体領域に達する深さにゲ
ート絶縁膜を介在して、前記半導体基板表面内に埋め込
み形成されたゲート電極とを備え、前記ゲート絶縁膜に
接する前記第2半導体領域内にチャネルが形成される素
子部と、前記第1、第2半導体領域が前記半導体基板表
面まで引き出され、互いに第1絶縁膜で電気的に分離さ
れたコンタクト部と、前記素子部とコンタクト部との間
に設けられ、前記素子部における前記第3半導体領域及
びゲート電極と前記コンタクト部における前記第1、第
2半導体領域との間を電気的に分離する第2絶縁膜を備
える絶縁部とを具備することを特徴としている。
【0019】更にこの発明に係る半導体素子は、半導体
基板の表面内に設けられた第1導電型の第1半導体領域
と、前記第1半導体領域の表面一部領域内に設けられた
第2導電型の第2半導体領域と、前記第2半導体領域の
表面一部領域内に設けられた第1導電型の第3半導体領
域と、前記第3半導体領域表面から前記第1半導体領域
に達する深さにゲート絶縁膜を介在して、前記半導体基
板表面内に埋め込み形成されたゲート電極と、前記半導
体基板表面において隣接する前記第1、第2半導体領域
間、並びに前記第3半導体領域及び前記ゲート電極と前
記第1、第2半導体領域間に設けられた絶縁膜とを具備
することを特徴としている。
【0020】この発明に係る半導体装置は、上記半導体
素子を複数含み、隣接する前記半導体素子は、前記ゲー
ト電極、または前記第1乃至第3半導体領域のいずれか
を共用することを特徴としている。
【0021】また、この発明に係る半導体装置は、上記
半導体素子を複数含み、前記半導体素子間で共通接続さ
れる各々の前記第1乃至第3半導体領域のいずれかが互
いに隣接して設けられていることを特徴としている。
【0022】更にこの発明に係る半導体装置は、上記半
導体素子を少なくとも2つ含み、該半導体素子は前記ゲ
ート電極を共用し、且つ前記第1乃至第3半導体領域が
該ゲート電極に対して互いに対称に設けられ、互いに共
通接続される前記第2半導体領域または第3半導体領域
のいずれかが前記コンタクト部において隣接して存在す
ることを特徴としている。
【0023】上記のような半導体素子及び半導体装置で
あると、ゲート電極が半導体基板中に埋め込まれてお
り、ゲート長はゲートを埋め込む際に半導体基板に形成
するトレンチ深さによって制御され、ゲート膜厚はその
トレンチ幅によって制御される。従って、ゲート長及び
ゲート膜厚を小さくした際に、レジスト倒れ等リソグラ
フィ工程に起因する問題は発生しない。むしろ、微細化
が進めばトレンチ深さは小さくなるのであるから、トレ
ンチ開口工程及びトレンチ内のゲート電極による埋め込
み工程が簡素化出来、ゲート電極の加工を容易にするこ
とが出来る。
【0024】また、ゲート電極を半導体基板に埋め込む
構造であると、従来のようにゲート電極を不純物拡散層
形成時のマスク材として使用する必要がない。従って、
ゲート電極の微細化が進展しても、そのことが不純物拡
散層形成工程に全く影響しない。すなわち、半導体素子
の微細化によって素子の閾値電圧、駆動電力等の特性制
御性が悪化することを防止できる。
【0025】更に、ゲート電極を半導体基板内に埋め込
むことにより半導体基板上に余計な突部が存在しない。
従って、半導体素子を保護する層間絶縁膜を理想膜厚で
堆積することが出来る。その結果、層間絶縁膜の平坦化
工程を簡略化すると共に、平坦化工程を短時間で行うこ
とが出来る。また、層間絶縁膜が形成される下地(半導
体基板表面)にゲート電極が存在しないため、堆積後の
層間絶縁膜自体の表面に凹凸が少なくなる。従って、平
坦化工程後の層間絶縁膜表面の平坦性が向上される。ひ
いては、層間絶縁膜上に形成する金属配線層のパターニ
ング工程の精度を向上できる。このように、層間絶縁膜
の膜厚を不要に大きくする必要が無い結果、層間絶縁膜
中に形成するコンタクトホールのアスペクト比を従来に
比べて小さくできる。そのため、コンタクトホール開孔
及びその埋め込み工程を簡単化出来、コンタクトの加工
が容易となる。
【0026】更に、各半導体領域の少なくとも一部は半
導体基板表面に露出されている。すなわち、全ての電極
を半導体基板表面に設けることが可能である。そのた
め、論理回路等を形成した場合の占有面積の縮小化及び
配線の削減が可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、
共通する部分には共通する参照符号を付す。
【0028】この発明の第1の実施形態に係る半導体素
子及び半導体装置について、図1、図2(a)、
(b)、及び図3を用いて説明する。図1は本実施形態
に係るMOSトランジスタの斜視断面図であり、図2
(a)は図1におけるX1−X1’線方向の断面を含む
斜視断面図、図2(b)はX2−X2’線方向の断面を
含む斜視断面図であり、図3は等価回路図である。
【0029】図示するように本実施形態に係るMOSト
ランジスタは、素子部A1、コンタクト部A2及び絶縁
部A3の3つのブロックを有している。
【0030】素子部A1では、シリコン基板1の表面内
に設けられたドレイン領域(n型半導体領域)10の
表面内にウェル領域(p型半導体領域)11が設けら
れ、ウェル領域11の表面内にソース領域(n型半導
体領域)12が設けられている。すなわち、シリコン基
板1表面にはソース領域12が露出されている。そし
て、ソース領域12表面(シリコン基板表面)からドレ
イン領域10に達するようにして、ゲート電極13がゲ
ート絶縁膜14を介在して埋め込まれている。更に、シ
リコン基板1表面に露出されているソース領域12上に
図示せぬソース電極が設けられる。
【0031】コンタクト部A2では、素子部A1におけ
るドレイン領域10の一部がシリコン基板1表面に達す
るようにして延設され、同じく素子部A1におけるウェ
ル領域11の一部がシリコン基板1表面に達するように
して延設されている。そして、ドレイン領域10とウェ
ル領域11との間には、シリコン基板1表面からウェル
領域11よりも深くまで埋め込まれた絶縁膜15が設け
られており、両者を電気的に分離している。更に、コン
タクト部A2におけるシリコン基板表面に露出されてい
るドレイン領域10及びウェル領域11上に、それぞれ
図示せぬドレイン電極及びウェル電極が設けられる。
【0032】素子部A1とコンタクト部A2との間の領
域が絶縁部A3となっており、絶縁膜15がシリコン基
板1表面からドレイン領域10に達するようにして設け
られている。但し、素子部A1におけるウェル領域11
よりも深くに位置する絶縁膜15の一部が除去されてお
り、この領域を介して素子部A1のウェル領域11とコ
ンタクト部A2のウェル領域11とが電気的に接続され
ている。また、素子部A1のドレイン領域10とコンタ
クト部A2のドレイン領域10とは、絶縁膜15よりも
深い位置を介して電気的に接続されている。なお、素子
部A1のゲート電極13及びソース領域12は、絶縁膜
15によってコンタクト部A2と電気的に完全に分離さ
れている。
【0033】次に、上記構成のMOSトランジスタの動
作について説明する。ソース・ドレイン間に順方向電圧
を印加すると共に、ゲート電極13に閾値電圧を印加す
ると、素子部A1のウェル領域11においてゲート絶縁
膜14に接する領域にチャネルが形成される(図中のチ
ャネル形成領域)。すると、ソース領域12内の電子が
チャネルを介してドレイン領域に流れ込み、MOSトラ
ンジスタはオン状態となる。すなわち、素子部A1にお
いて電流はシリコン基板1の表面に対して垂直な方向に
流れる。
【0034】次に、上記構成のMOSトランジスタの製
造方法について図4(a)、(b)及び図5乃至図10
を用いて説明する。図4(a)、(b)及び図5乃至図
10は本実施形態に係るMOSトランジスタの製造工程
を順次示す斜視断面図である。なお、図4(b)は図4
(a)におけるX3−X3’線方向の断面を含む斜視断
面図である。
【0035】まず、STI(Shallow Trench Isolatio
n)技術によりシリコン基板1のコンタクト部A2及び
絶縁部A3に絶縁膜形成用のトレンチ16を図4
(a)、(b)に示すように形成する。
【0036】次に図5に示すように、全面にシリコン酸
化膜等の絶縁膜15を全面に堆積してトレンチ16を完
全に埋め込む。そして絶縁膜15をCMP(Chemical M
echanical Polishing)法等により研磨、平坦化し、シ
リコン基板1表面を露出させる。
【0037】次に図6に示すように、シリコン基板1に
砒素(Arsenic)等のn型不純物をイオン注入してn
型ドレイン領域10を形成する。この際、不純物がシリ
コン基板1の一定深さ以上に注入され、且つ絶縁部A3
における絶縁膜15直下の領域まで到達するように加速
電圧を調整してイオン注入を行う。その結果、素子部A
1とコンタクト部A2とにおけるドレイン領域10が、
絶縁部A3における絶縁膜15直下の領域で接合する。
またコンタクト部A2の一部においては更にn型不純物
をイオン注入し、後の素子領域A1におけるウェル領域
形成予定領域に相当する深さまでドレイン領域10を形
成する。
【0038】引き続き図7に示すように、シリコン基板
1にボロン(Boron)等のp型不純物をイオン注入して
p型ウェル領域11を形成する。この際、素子部A1に
おいては不純物がシリコン基板1の表面より一定の深さ
からドレイン領域10の表面まで達し、コンタクト部A
2の一部においてはシリコン基板1の表面からドレイン
領域10の表面に達し、且つ絶縁部A3においては絶縁
膜15の一部を貫通して、素子部A1とコンタクト部A
2とにおけるウェル領域11が絶縁膜15直下の領域で
接合するように、加速電圧を調整してイオン注入を行
う。
【0039】引き続き図8に示すように、シリコン基板
1に砒素等のn型不純物をイオン注入して、素子部A1
におけるソース領域12及びコンタクト部A2における
ドレイン領域10を完成する。この際、素子部A1にお
いては不純物がシリコン基板1の表面からウェル領域1
1の表面まで達し、コンタクト部A2の一部においては
シリコン基板1の表面からドレイン領域10の表面に達
するように、加速電圧を調整してイオン注入を行う。但
し、コンタクト部A2においてウェル領域11が設けら
れた領域内にはp型不純物が打ち込まれないようにして
おく必要がある。本工程において、素子部A1における
ドレイン領域10、ウェル領域11、ソース領域12、
及びコンタクト部A2におけるドレイン領域10、ウェ
ル領域11が完成する。そして、素子部A1においてソ
ース領域12が、コンタクト部A2においてウェル領域
11及びドレイン領域10がシリコン基板1表面に露出
し、且つ素子部A1のソース領域12とコンタクト部A
2のドレイン領域10及びウェル領域11とが、絶縁部
A3における絶縁膜15により電気的に分離された構造
が完成する。
【0040】次に図9に示すように、ソース領域12表
面(シリコン基板1表面)からドレイン領域10に達す
るトレンチ17を、STI技術により素子部A1に形成
する。このトレンチ17はゲート電極形成用の溝であ
り、絶縁部A3に接する全面が絶縁膜15に面するよう
に形成する。
【0041】引き続き図10に示すように、熱酸化法等
によりトレンチ17側面及び底面を酸化して、ゲート絶
縁膜14を形成する。
【0042】その後はCVD(Chemical Vapor Deposit
ion)法等により全面に多結晶シリコン膜等の導電膜を
形成してトレンチ17を埋め込む。そして、CMP法等
によりシリコン基板1の表面が露出するまで研磨、平坦
化してゲート電極13を形成する。当然ながら、ゲート
電極13は絶縁部A3における絶縁膜15によってコン
タクト部A2と絶縁されている。以上の工程により、図
1、図2に示す構造のMOSトランジスタが完成する。
【0043】上記構成のMOSトランジスタであると、
以下のような効果が得られる。 (1)ゲート電極の加工が容易となる。この点について
図11を用いて説明する。図11は本実施形態に係るM
OSトランジスタの断面図である。前述のように、トラ
ンジスタの世代が進行(微細化が進行)するとゲート長
Lgateは小さくなる(ゲート長Lgate’)。他方、従来
構造ではゲート電極をイオン注入時のマスクとして用い
るために、ゲート膜厚Tgateを小さくすることが出来
ず、このことがゲート電極のアスペクト比を厳しくさ
せ、ひいてはゲート電極の加工を困難にしていた。しか
し本実施形態に係るMOSトランジスタであると、ゲー
ト電極16はソース・ドレイン領域10、12形成用の
マスク材ではない。従って、ゲート膜厚Tgateを十分に
小さくすることが可能である。更に、ゲート電極16は
シリコン基板1に形成したトレンチ16に埋め込まれる
構造を有するのであって、もはやゲート電極160の加
工にリソグラフィ工程は必要ない。すなわち、ゲート長
Lgateはトレンチ16の深さによって制御され、ゲート
膜厚Tgateはトレンチ16幅によって制御される。従っ
て、ゲート長Lgate及びゲート膜厚Tgateを小さくする
際にレジスト倒れ等の問題は発生しない。むしろ、微細
化が進めばトレンチ16深さは小さくなるのであるか
ら、トレンチ16開口工程及びトレンチ16内のゲート
電極13による埋め込み工程が簡素化出来、ゲート電極
の加工を容易にすることが出来る。勿論、ゲート電極に
テーパー角が生じる等の問題も解決出来る。
【0044】(2)MOSトランジスタの特性制御が容
易となる。従来技術で説明したように、従前のMOSト
ランジスタではゲート電極をマスクに用いたイオン注入
によってソース・ドレイン領域を形成していた為に、ゲ
ート長Lgateが小さくなるにつれてその特性制御が困難
となっていた。しかし本実施形態に係るMOSトランジ
スタであると、ソース・ドレイン領域10、12の形成
にゲート電極13は一切関与しない。従って、ゲート電
極13の微細化が特性制御に与える悪影響を防止出来
る。また、MOSトランジスタの特性制御はドレイン・
ウェル・ソース領域10、11、12形成時のイオン注
入における不純物のドーズ量及び打ち込み深さによって
決定されるため、MOSトランジスタの閾値電圧、駆動
電力等の特性制御性を大幅に向上、簡略化出来る。
【0045】(3)層間絶縁膜厚を必要最小限に出来
る。この点について図12を用いて説明する。図12は
MOSトランジスタの特に素子部A1の断面図である。
図示するように、MOSトランジスタが形成されたシリ
コン基板1上には層間絶縁膜18が形成され、更に層間
絶縁膜18内にソース領域12に達するコンタクトホー
ル19が開口され、このコンタクトホール19内にソー
ス電極20が埋め込み形成される。勿論、図示せぬコン
タクト部においてはウェル領域11、ドレイン領域10
に達するコンタクトホールが形成され、その内部に電極
が形成される。そして層間絶縁膜18上に金属配線層2
1が形成される。従来構造のMOSトランジスタである
と、シリコン基板上にゲート電極が存在するため、層間
絶縁膜をゲートで膜厚Tgateの分だけ余計に堆積する必
要があった。しかし本実施形態に係るMOSトランジス
タであると、ゲート電極13はシリコン基板1内に埋め
込まれている。すなわちシリコン基板1上に余計な突部
(ゲート電極)が存在しない。従って、層間絶縁膜18
堆積の際には膜厚dinsを余計に大きくする必要はな
く、層間絶縁膜18を、理想膜厚dsuitで堆積すること
が出来る。その結果、層間絶縁膜18の平坦化工程を簡
略化すると共に、平坦化工程を短時間で行うことが出来
る。また、層間絶縁膜18が形成される下地(シリコン
基板1表面)にゲート電極が存在しないため、堆積後の
層間絶縁膜18自体の表面には凹凸が少なくなる。従っ
て、CMP法による平坦化工程後の層間絶縁膜18表面
の平坦性が向上される。そのため、層間絶縁膜18上に
形成する金属配線層21のパターニング工程の精度を向
上できる。
【0046】(4)ソース・ドレインコンタクトの加工
が容易となる。上記(3)で説明したように、層間絶縁
膜18の膜厚dinsは理想膜厚dsuitで形成できる。そ
の結果、コンタクトホールのアスペクト比を従来に比べ
て小さくできる。そのため、コンタクトホール開孔及び
その埋め込み工程を簡単化出来、ソース・ドレインコン
タクトの加工が容易となる。
【0047】(5)論理回路の占有面積の縮小化及び配
線の削減が可能となる。これは、ソース・ドレイン・ウ
ェル領域の全ての電位をシリコン基板表面から与えるこ
とが出来るためである。この点については、以下第2乃
至第4の実施形態において詳細に説明する。
【0048】この発明の第2の実施形態に係る半導体素
子及び半導体装置について、図13、図14(a)乃至
(c)、及び図15を用いて説明する。本実施形態は、
上記第1の実施形態で説明したMOSトランジスタを用
いてインバータ回路を構成したものである。図13は本
実施形態に係るインバータ回路の斜視断面図である。ま
た、図14(a)は図13におけるX4−X4’線方向
の断面を含む斜視断面図、図14(b)はX5−X5’
線方向の断面を含む斜視断面図、図14(c)はX6−
X6’線方向の断面を含む斜視断面図であり、図15は
等価回路図である。
【0049】図15に示すようにインバータ回路は、入
力端子INに接続されたゲートと負の電源電位Vssに
接続されたソースとを有するnMOSトランジスタ50
と、入力端子INに接続されたゲートと正の電源電位V
ccに接続されたソースとnMOSトランジスタ50の
ドレインに接続されたドレインとを有するpMOSトラ
ンジスタ51とを備えている。そして、nMOSトラン
ジスタ50のドレインとpMOSトランジスタ51のド
レインとの接続ノードが出力端子OUTとなる。
【0050】nMOSトランジスタ50は、図13、図
14(a)に示すように、第1の実施形態で説明した構
造である。
【0051】pMOSトランジスタ51は、図13、図
14(c)に示すように、nMOSトランジスタ50の
各半導体領域の導電型を逆にしたものである。すなわ
ち、素子部A1では、nMOSトランジスタ50が作り
込まれているシリコン基板1の表面内に設けられたドレ
イン領域(p型半導体領域)30の表面内にウェル領
域(n型半導体領域)31が設けられ、ウェル領域31
の表面内にソース領域(p型半導体領域)32が設け
られている。そして、ソース領域32表面(シリコン基
板表面)からドレイン領域30に達するようにして、n
MOSトランジスタ50と共用されるゲート電極13が
ゲート絶縁膜14を介在して埋め込まれている。
【0052】コンタクト部A2では、素子部A1におけ
るドレイン領域30の一部がシリコン基板表面に達する
ようにして延設され、同じく素子部A1におけるウェル
領域31の一部が同じくシリコン基板1表面に達するよ
うにして延設されている。そして、ドレイン領域30と
ウェル領域31との間には、シリコン基板1表面からウ
ェル領域31よりも深くまで埋め込まれた絶縁膜15を
有しており、両者を電気的に分離している。
【0053】素子部A1とコンタクト部A2との間の領
域が絶縁部A3となっており、絶縁膜15がシリコン基
板1表面からドレイン領域30に達するようにして設け
られている。但し、素子部A1におけるウェル領域31
よりも深くに位置する絶縁膜15の一部が除去されてお
り、この領域を介して、素子部A1のウェル領域31と
コンタクト部A2のウェル領域31とが電気的に接続さ
れている。素子部A1のドレイン領域30とコンタクト
部A2のドレイン領域30とは、絶縁膜15よりも深い
位置を介して電気的に接続される。また、素子部A1の
ゲート電極13及びソース領域32は、絶縁膜15によ
ってコンタクト部A2とは電気的に完全に分離されてい
る。
【0054】上記のようなpMOSトランジスタ51と
nMOSトランジスタ50とが、ゲート電極13を共用
し、且つコンタクト部A2におけるドレイン領域10、
30が接するようにして(図14(b)参照)同一シリ
コン基板1内に形成されている。すなわち、導電型を逆
にする2つのMOSトランジスタが、互いのソース・ド
レイン・ウェル領域がゲート電極13に対して対称とな
るようにシリコン基板1内に形成されている。そして、
ゲート電極13がインバータの入力端子IN、ドレイン
領域10、30が出力端子OUTとなり、nMOSトラ
ンジスタ50、pMOSトランジスタ51の各ソース領
域12、32は素子部A1において電源電位Vss、電
源電位Vccに接続され、両者のウェル領域11、31
はコンタクト部A2において接地電位に接続されてい
る。
【0055】次に、上記構成のMOSトランジスタの動
作について図16を用いて説明する。図16はインバー
タ回路の入力・出力信号の状態図(真理値表)である。
ゲート電極13に負の閾値電圧(“0”)を印加する
と、pMOSトランジスタ51の素子部A1のウェル領
域31においてゲート絶縁膜14に接する領域にチャネ
ルが形成される。すると、ソース領域32内のホールが
チャネルを介してドレイン領域に流れ込み、pMOSト
ランジスタ51はオン状態となる。他方、nMOSトラ
ンジスタ50の素子部A1のウェル領域11にはチャネ
ルが形成されないからオフ状態である。その結果、出力
端子OUTは電源電位(出力“1”)となる。
【0056】逆に、ゲート電極13に正の閾値電圧
(“1”)を印加すると、nMOSトランジスタ50の
素子部A1のウェル領域11においてゲート絶縁膜14
に接する領域にチャネルが形成される。すると、ソース
領域12内の電子がチャネルを介してドレイン領域に流
れ込み、nMOSトランジスタ50はオン状態となる。
他方、pMOSトランジスタ51の素子部A1のウェル
領域31にはチャネルが形成されないからオフ状態であ
る。その結果、出力端子OUTは接地電位(出力
“0”)となる。
【0057】本実施形態のように、第1の実施形態に係
るMOSトランジスタを用いて論理回路を構成すれば、
論理回路の占有面積の縮小化及び配線の削減が可能とな
る。この点について、従来構造のMOSトランジスタを
用いた場合と比較しつつ説明する。図17は本実施形態
に係るインバータの斜視断面図である。図18、図19
は従来のプレーナ型及びSGT構造のMOSトランジス
タを用いて構成したインバータの斜視断面図である。
【0058】図18、図19に示すように、従来のプレ
ーナ型及びSGT構造のMOSトランジスタを用いてイ
ンバータを構成する場合、nMOSトランジスタ、pM
OSトランジスタは、素子分離領域400で電気的に分
離されたp型ウェル領域100及びn型ウェル領域30
0内にそれぞれを形成される。そして、nMOSトラン
ジスタのソース領域110は金属配線層210−1で電
源電位Vssに接続され、pMOSトランジスタのソー
ス領域310は金属配線層210−2で電源電位Vcc
へ接続される。また両者のドレイン領域120、320
は、素子分離領域400を跨ぐようにして設けられた金
属配線層210−3によって接続された後、出力端子O
UTに接続される。
【0059】上記従来のインバータ回路に対して、本実
施形態に係る構造では、図17に示すように、ゲート電
極13によって分離された領域に、該ゲート電極13を
挟むようにしてnMOSトランジスタ及びpMOSトラ
ンジスタを形成している。そして、nMOSトランジス
タのソース領域12は金属配線層21−1で電源電位V
ssに接続され、pMOSトランジスタのソース領域3
2は金属配線層21−2で電源電位Vccへ接続され
る。また両者のドレイン領域10、30は、共通のドレ
イン電極21−3によって接続され、直接出力端子OU
Tに接続される。
【0060】すなわち、本実施形態に係る構造では、ウ
ェル領域を電気的に分離する素子分離領域400を必要
としない。その為、インバータを構成するのに必要な素
子面積を縮小できる。更に2つのドレイン領域10、3
0は隣接しているため、共通の電極21−3を使用で
き、両者を接続するための金属配線層210−3が必要
ない。従って、インバータを構成するための配線数を削
減できる。その結果、論理回路の製造コストの削減及び
製造工程の簡略化が実現できる。
【0061】次に、この発明の第3の実施形態に係る半
導体素子及び半導体装置について図20、図21(a)
乃至(d)、及び図22を用いて説明する。本実施形態
は、上記第1の実施形態で説明したMOSトランジスタ
を用いてNOR回路を構成したものである。図20は上
記第1の実施形態で説明したMOSトランジスタを用い
て構成したNOR回路の斜視断面図である。また、図2
1(a)は図20におけるX7−X7’線方向の断面を
含む斜視断面図、図21(b)はX8−X8’線方向の
断面を含む斜視断面図、図21(c)はX9−X9’線
方向の断面図を含む斜視断面図、図21(d)はX10
−X10’線方向の断面図を含む斜視断面図であり、図
22は等価回路図である。
【0062】図22に示すようにNOR回路は、nMO
Sトランジスタ52、54及びpMOSトランジスタ5
3、55を備えており、nMOSトランジスタ52とp
MOSトランジスタ53とはインバータ56を構成して
いる。nMOSトランジスタ52は、入力端子IN1に
接続されたゲート、負の電源電位Vssに接続されたソ
ース、及び出力端子OUTに接続されたドレインを有し
ている。nMOSトランジスタ54は、入力端子IN2
に接続されたゲート、電源電位Vssに接続されたソー
ス、及び出力端子OUTに接続されたドレインを有して
いる。pMOSトランジスタ53は、入力端子IN1に
接続されたゲート及び出力端子OUTに接続されたドレ
インを有している。pMOSトランジスタ55は、入力
端子IN2に接続されたゲート、正の電源電位Vccに
接続されたソース、及びpMOSトランジスタ53のソ
ースに接続されたドレインを有している。
【0063】nMOSトランジスタ52とpMOSトラ
ンジスタ53とによって構成されるインバータ56は、
図20、図21(b)に示すように上記第2の実施形態
で説明した構造である。すなわち、互いに共用するゲー
ト電極13−1に対して対称となるようにしてシリコン
基板中に2つのMOSトランジスタ52、53が形成さ
れている。
【0064】nMOSトランジスタ54は、図20、図
21(a)、(b)に示すように、nMOSトランジス
タ52と共用するソース・ドレイン領域10、11及び
ウェル領域11並びにゲート電極13−1と電気的に分
離されたゲート電極13−3を備えている。
【0065】またpMOSトランジスタ51は、図2
0、図21(d)に示すように、素子部A1において、
シリコン基板1の表面内に設けられたソース領域(p
型半導体領域)30の表面内にウェル領域(n型半導体
領域)31が設けられ、ウェル領域31の表面内にドレ
イン領域(p型半導体領域)32が設けられている。
このpMOSトランジスタのドレイン領域となるp
半導体領域は、pMOSトランジスタのソース領域と共
用されている。そして、ドレイン領域32表面(シリコ
ン基板表面)からソース領域30に達するようにして、
ゲート電極13−1、13−3と電気的に分離されたゲ
ート電極13−2がゲート絶縁膜14を介在して埋め込
まれている。
【0066】pMOSトランジスタ53、55間には分
離部が設けられている。この分離部では、絶縁部A3の
絶縁膜15が素子部A1にも延設されており、ドレイン
領域30−1とソース領域30−2とを電気的に分離し
ている。また分離部では、pMOSトランジスタ53の
ウェル領域31−1とpMOSトランジスタ55のウェ
ル領域31−2とが接合している。
【0067】そして、ゲート電極13−1がNOR回路
の入力端子IN1、ゲート電極13−2、13−3が入
力端子IN2、ドレイン領域10、30−1が出力端子
OUTとなる。またnMOSトランジスタ52、54で
共用するソース領域12が素子部A1において電源電位
Vssに接続され、nMOSトランジスタ52、54の
ウェル領域11及びpMOSトランジスタ53、55の
ウェル領域31−1、31−2がコンタクト部A2にお
いて接地電位に接続され、pMOSトランジスタ55の
ソース領域30−2がコンタクト部A2において電源電
位Vccに接続されている。
【0068】次に、上記構成のMOSトランジスタの動
作について図23を用いて説明する。図23はNOR回
路の入力・出力信号の状態図(真理値表)である。ゲー
ト電極13−1(入力端子IN1)及びゲート電極13
−2、13−3(入力端子IN2)に負の閾値電圧
(“0”)を印加すると、pMOSトランジスタ53、
55の素子部A1のウェル領域31−1、31−2にお
いてゲート絶縁膜14−1、14−2に接する領域にチ
ャネルが形成される。すると、pMOSトランジスタ5
3、55がオン状態となる。他方、nMOSトランジス
タ52、54の素子部A1のウェル領域11にはチャネ
ルが形成されないからオフ状態である。その結果、出力
端子OUTは電源電位(出力“1”)となる。
【0069】ゲート電極13−1(入力端子IN1)に
負の閾値電圧(“0”)、ゲート電極13−2、13−
3(入力端子IN2)に正の閾値電圧(“1”)を印加
すると、nMOSトランジスタ54の素子部A1のウェ
ル領域11においてゲート絶縁膜14−3に接する領域
にチャネルが形成される。すると、nMOSトランジス
タ54がオン状態となる。また、同様にしてpMOSト
ランジスタ53がオン状態となる。しかし、nMOSト
ランジスタ52及びpMOSトランジスタ55がオフ状
態であるため、出力端子OUTは接地電位(出力
“0”)となる。
【0070】ゲート電極13−1(入力端子IN1)に
正の閾値電圧(“1”)、ゲート電極13−2、13−
3(入力端子IN2)に負の閾値電圧(“0”)を印加
すると、nMOSトランジスタ52の素子部A1のウェ
ル領域11においてゲート絶縁膜14−1に接する領域
にチャネルが形成される。すると、nMOSトランジス
タ52がオン状態となる。また、同様にしてpMOSト
ランジスタ55がオン状態となる。しかし、nMOSト
ランジスタ54及びpMOSトランジスタ53がオフ状
態であるため、出力端子OUTは接地電位(出力
“0”)となる。
【0071】ゲート電極13−1(入力端子IN1)及
びゲート電極13−2、13−3(入力端子IN2)に
正の閾値電圧(“1”)を印加すると、nMOSトラン
ジスタ52、54の素子部A1のウェル領域11におい
てゲート絶縁膜14−1、14−2に接する領域にチャ
ネルが形成される。すると、nMOSトランジスタ5
2、54がオン状態となる。他方で、pMOSトランジ
スタ53、55がオフ状態であるため、出力端子OUT
は接地電位(出力“0”)となる。
【0072】本実施形態のように、インバータ回路のみ
ならずNOR回路を構成した場合でも、その占有面積の
縮小化及び配線の削減が可能となる。勿論インバータや
NOR回路のみならず、例えばNAND回路等、他の論
理回路を構成した場合においても同様の効果が得られ
る。
【0073】次に、この発明の第4の実施形態に係る半
導体素子及び半導体装置について図24、図25(a)
乃至(f)、図26(a)乃至(f)及び図27を用い
て説明する。本実施形態は、上記第1の実施形態で説明
したMOSトランジスタを用いて半導体メモリ、特にS
RAM(Static Random Access Memory)を構成したも
のである。図24はSRAMの斜視断面図である。図2
5(a)は図24におけるX11−X11’線方向の断
面を含む斜視断面図、図25(b)はX12−X12’
線方向の断面を含む斜視断面図、図25(c)はX13
−X13’線方向の断面を含む斜視断面図、図25
(d)はX14−X14’線方向の断面を含む斜視断面
図、図25(e)はX15−X15’線方向の断面を含
む斜視断面図、図25(f)はX16−X16’線方向
の断面を含む斜視断面図である。図26(a)は図24
におけるX17−X17’線方向の断面を含む斜視断面
図、図26(b)はX18−X18’線方向の断面を含
む斜視断面図、図26(c)はX19−X19’線方向
の断面を含む斜視断面図、図26(d)はX20−X2
0’線方向の断面を含む斜視断面図、図26(e)はX
21−X21’線方向の断面を含む斜視断面図、図26
(f)はインバータのX22−X22’線方向の断面を
含む斜視断面図である。図27はSRAMメモリセルの
等価回路図である。
【0074】図27に示すようにSRAMの単位メモリ
セル70は、2つのSRAMブロックBLK1、BLK
2を有している。SRAMブロックBLK1は、pMO
Sトランジスタ57、nMOSトランジスタ58、59
を備えており、pMOSトランジスタ57とnMOSト
ランジスタ58とによってインバータ63が構成されて
いる。またSRAMブロックBLK2は、pMOSトラ
ンジスタ60とnMOSトランジスタ61、62を備え
ており、pMOSトランジスタ60とnMOSトランジ
スタ61とによってインバータ64が構成されている。
そして、インバータ63の出力ノードN2はインバータ
64の入力ノードに接続され、インバータ64の出力ノ
ードN1はインバータ63の入力ノードに接続されてい
る。更に、インバータ63の出力ノードN2はnMOS
トランジスタ59のドレインに接続され、インバータ6
4の出力ノードN1はnMOSトランジスタ62のドレ
インに接続されている。そして、nMOSトランジスタ
59、62のゲートがワード線WLに接続され、各々の
ソースがビット線BL、BL’に接続されている。
【0075】上記SRAMを構成する各トランジスタ
は、第1の実施形態で説明した構造を有しており、シリ
コン基板1に埋め込み形成されている。図24、図25
(a)乃至(f)及び図26(a)乃至(f)に示すよ
うに、インバータ63は上記第2の実施形態で説明した
構造と同様である。またnMOSトランジスタ59、6
2の構造も第1の実施形態で説明したのと同様の構造を
有している。インバータ63、64とnMOSトランジ
スタ59、62との間には、分離部S1、S4及び接続
部J1、J4が設けられており、隣接するソース領域
(n型半導体領域)及びウェル領域(p型半導体領
域)を電気的に分離しつつ、ドレイン領域(n 型半導
体領域)を接続している。またnMOSトランジスタ5
9、62に隣接して、SRAMブロックBLK1、BL
K2を接続するノードN1、N2の接続部J2、J3
が、分離部S2、S3を介在して設けられている。SR
AMブロックBLK1、BLK2との間は素子分離領域
となっており、シリコン基板1内に埋め込み形成された
絶縁膜40が形成されている。
【0076】本実施形態のように、第1の実施形態に係
るMOSトランジスタを用いてSRAMを構成した場合
でも、その占有面積の縮小化及び配線の削減が可能とな
る。
【0077】上記のように、この発明の第1乃至第4の
実施形態に係る半導体素子及び半導体装置によれば、ゲ
ート電極の加工が容易となり、製造工程の簡略化及び製
造コストの削減が可能となる。また、MOSトランジス
タの特性制御が容易となり、微細化が更に進展しても、
その信頼性を維持・向上できる。更に、層間絶縁膜の膜
厚を必要十分な理想膜厚で形成することが出来ることに
より、更なる製造工程の簡略化及び製造コストの削減を
可能とすると共に、その性能及び信頼性の向上に寄与す
る。同時に、層間絶縁膜の膜厚を余計に厚くする必要が
無いので、コンタクトの加工が容易となり、電極・配線
の製造精度及び信頼性を向上できる。また、回路構成に
必要な面積及び配線を削減することが出来、半導体素子
及び半導体装置の製造コストを更に削減することが可能
となる。
【0078】なお、上記実施形態に係るMOSトランジ
スタの構造は図1の構造に限定されるものではない。す
なわち、ソース・ドレイン・ウェル領域及びゲート電極
をシリコン基板に埋め込む構成において、これらの電極
をシリコン基板表面から取り出すことの出来る構成であ
れば良い。図1と異なる他の構造としては、例えば図2
8に示す構造等がある。図28はMOSトランジスタの
斜視断面図である。本構造は、図示するようにゲート電
極13のチャネル長方向に平行に絶縁部A3、コンタク
ト部A2を順次配したものである。このような構造であ
っても、全ての領域に対してシリコン基板1表面から電
位を与えることが出来る。また、図29に示す構造で1
つのMOSトランジスタを構成しても良い。図29はM
OSトランジスタの斜視断面図であり、図1に示す同一
導電型のMOSトランジスタを、図13のインバータ回
路と同様に組み合わせることで、1つのMOSトランジ
スタを構成したものである。本構成によれば、実効的に
チャネル幅を大きくしたのと同様の効果が得られるの
で、MOSトランジスタの駆動電力量を増大出来る。
【0079】勿論、本発明はMOSトランジスタにのみ
適用されるものではなく、例えばSIT(Static Induc
tion Transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipola
r Transistor)、またはダイオード等の半導体素子にも
応用できるのは言うまでもない。更に、半導体としてシ
リコンを用いたMOSトランジスタを例に挙げて説明し
たが、例えばガリウム砒素(Gallium Arsenide)やシリ
コンカーバイド(Silicon Carbide)等の化合物半導体
を用いた場合にも本発明は適用できる。また、上記実施
形態ではソース・ドレイン・ウェル領域をイオン注入に
よって形成することで、MOSトランジスタをシリコン
基板1内に埋め込み形成した場合を例に挙げて説明し
た。しかし、上記領域のいずれかまたは全てを例えばエ
ピタキシャル成長法等により堆積形成してもよい。イオ
ン注入によって形成する場合であっても、その製造方法
は図4(a)、(b)、図5乃至図10を用いて説明し
た方法に限定されるものではない。例えば図6の工程に
おいて、n型半導体領域10をシリコン基板1表面に
達するまで形成しても良い。この場合には、次の図7の
工程でp型不純物を高濃度で打ち込むことで、n型半
導体領域10中にp型半導体領域11を形成することに
なる。勿論、p型半導体領域11をシリコン基板1表面
まで形成しても良い。
【0080】なお、本願発明は上記実施形態に限定され
るものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範
囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施
形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される
複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の
発明が抽出されうる。例えば、実施形態に示される全構
成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が
解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発
明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合に
は、この構成要件が削除された構成が発明として抽出さ
れうる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、特性制御を簡単化すると共に製造工程を簡略化でき
る半導体素子及び半導体装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係るMOSトラン
ジスタの斜視断面図。
【図2】この発明の第1の実施形態に係るMOSトラン
ジスタを示しており、(a)図は図1におけるX1−X
1’線、(b)図はX2−X2’線に沿った断面を含む
斜視断面図。
【図3】図1、図2に示す構造の等価回路図。
【図4】この発明の第1の実施形態に係るMOSトラン
ジスタの第1の製造工程を示しており、(a)図は斜視
断面図、(b)図は(a)図におけるX3−X3’線に
沿った断面を含む斜視断面図。
【図5】この発明の第1の実施形態に係るMOSトラン
ジスタの第2の製造工程を示す斜視断面図。
【図6】この発明の第1の実施形態に係るMOSトラン
ジスタの第3の製造工程を示す斜視断面図。
【図7】この発明の第1の実施形態に係るMOSトラン
ジスタの第4の製造工程を示す斜視断面図。
【図8】この発明の第1の実施形態に係るMOSトラン
ジスタの第5の製造工程を示す斜視断面図。
【図9】この発明の第1の実施形態に係るMOSトラン
ジスタの第6の製造工程を示す斜視断面図。
【図10】この発明の第1の実施形態に係るMOSトラ
ンジスタの第7の製造工程を示す斜視断面図。
【図11】この発明の第1の実施形態に係るMOSトラ
ンジスタの一部断面図。
【図12】この発明の第1の実施形態に係るMOSトラ
ンジスタの断面図。
【図13】この発明の第2の実施形態に係るインバータ
回路の斜視断面図。
【図14】この発明の第2の実施形態に係るインバータ
回路を示しており、(a)図は図13におけるX4−X
4’線、(b)図はX5−X5’線、(c)図はX6−
X6’線に沿った断面をそれぞれ含む斜視断面図。
【図15】図13、図14に示す構造の等価回路図。
【図16】インバータ回路の入出力の状態関係を示す
図。
【図17】この発明の第2の実施形態に係るインバータ
回路の斜視断面図。
【図18】従来のプレーナ型MOSトランジスタを用い
たインバータ回路の斜視断面図。
【図19】従来のSGT構造を有するMOSトランジス
タを用いたインバータ回路の斜視断面図。
【図20】この発明の第3の実施形態に係るNOR回路
の斜視断面図。
【図21】この発明の第3の実施形態に係るNOR回路
を示しており、(a)図は図20におけるX7−X7’
線、(b)図はX8−X8’線、(c)図はX9−X
9’、(d)図はX10−X10’線に沿った断面をそ
れぞれ含む斜視断面図。
【図22】図20、図21に示す構造の等価回路図。
【図23】NOR回路の入出力の状態関係を示す図。
【図24】この発明の第4の実施形態に係るSRAMの
斜視断面図。
【図25】この発明の第4の実施形態に係るSRAMを
示しており、(a)図は図24におけるX11−X1
1’線、(b)図はX12−X12’線、(c)図はX
13−X13’線、(d)図はX14−X14’線、
(e)図はX15−X15’線、(f)図はX16−X
16’線に沿った断面をそれぞれ含む斜視断面図。
【図26】この発明の第4の実施形態に係るSRAMを
示しており、(a)図は図24におけるX17−X1
7’線、(b)図はX18−X18’線、(c)図はX
19−X19’線、(d)図はX20−X20’線、
(e)図はX21−X21’線、(f)図はX22−X
22’線に沿った断面をそれぞれ含む斜視断面図。
【図27】図24、図25(a)乃至(f)及び図26
(a)乃至(f)に示す構造の等価回路図。
【図28】この発明の第1乃至第4の実施形態の変形例
に係るMOSトランジスタの斜視断面図。
【図29】この発明の第1乃至第4の実施形態の変形例
に係るMOSトランジスタの斜視断面図。
【図30】従来のプレーナ型MOSトランジスタの断面
図。
【図31】従来のプレーナ型MOSトランジスタの製造
工程を示す図であり、(a)乃至(e)図はMOSトラ
ンジスタの第1乃至第5の製造工程を順次示す断面図。
【図32】従来のプレーナ型MOSトランジスタの断面
図。
【図33】従来のプレーナ型MOSトランジスタの断面
図。
【図34】従来のSGT構造を有するMOSトランジス
タの斜視断面図。
【図35】従来のSGT構造を有するMOSトランジス
タの断面図。
【符号の説明】
1…シリコン基板 10、10−1、10−2、12、12−1〜12−
4、110〜140…n半導体領域 11、11−1〜11−4、100、230…p型半導
体領域 13、13−1〜13−4、160…ゲート電極 14、14−1〜14−4、150…ゲート絶縁膜 15、15−1、15−2、40、170、400…絶
縁膜 16、17…トレンチ 18、180…層間絶縁膜 19、220…コンタクトホール 20、21−3、190、200…電極 21、21−1〜21−2、210、210−1〜21
0−3…金属配線層 30、30−1、30−2、32、32−1、32−
2、310、320…p型半導体領域 31、31−1、31−2、300…n型半導体領域 50、52、54、58、59、61、62…nMOS
トランジスタ 51、53、55、57、60…pMOSトランジスタ 56、63、64…インバータ 70…SRAMメモリセル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/11 H01L 27/10 381 29/43 29/62 G Fターム(参考) 4M104 AA01 BB01 CC05 DD26 DD43 FF01 FF27 FF31 GG09 GG10 GG16 HH12 HH14 5F048 AA01 AA07 AA09 AB01 AB04 AC03 BA01 BB05 BB19 BC03 BD07 BE03 BE09 BF16 BG14 5F083 BS03 BS04 BS15 BS16 BS27 BS47 BS48 GA01 GA05 GA09 GA28 JA32 NA01 PR03 PR21 PR36 PR40 5F140 AA06 AA39 AB03 AC33 BA01 BA02 BA07 BB04 BB06 BC06 BC12 BC15 BE07 BF01 BF04 BF43 BG28 BG40 BH05 BH06 BH25 BH30 BH43 BK13 BK17 CE07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面内に設けられた第1導
    電型の第1半導体領域と、 前記第1半導体領域の表面内に設けられた第2導電型の
    第2半導体領域と、 前記第2半導体領域の表面内に設けられた第1導電型の
    第3半導体領域と、 前記第3半導体領域表面から前記第1半導体領域に達す
    る深さにゲート絶縁膜を介在して、前記半導体基板表面
    内に埋め込み形成されたゲート電極とを具備し、前記第
    1、第2半導体領域の一部は前記半導体基板表面まで引
    き出されていることを特徴とする半導体素子。
  2. 【請求項2】 半導体基板の表面内に設けられた第1導
    電型の第1半導体領域と、前記第1半導体領域の表面内
    に設けられた第2導電型の第2半導体領域と、前記第2
    半導体領域の表面内に設けられた第1導電型の第3半導
    体領域と、前記第3半導体領域表面から前記第1半導体
    領域に達する深さにゲート絶縁膜を介在して、前記半導
    体基板表面内に埋め込み形成されたゲート電極とを備
    え、前記ゲート絶縁膜に接する前記第2半導体領域内に
    チャネルが形成される素子部と、 前記第1、第2半導体領域が前記半導体基板表面まで引
    き出され、互いに第1絶縁膜で電気的に分離されたコン
    タクト部と、 前記素子部とコンタクト部との間に設けられ、前記素子
    部における前記第3半導体領域及びゲート電極と前記コ
    ンタクト部における前記第1、第2半導体領域との間を
    電気的に分離する第2絶縁膜を備える絶縁部とを具備す
    ることを特徴とする半導体素子。
  3. 【請求項3】 前記コンタクト部において前記半導体基
    板表面に露出されている前記第1、第2半導体領域上に
    それぞれ設けられた第1、第2電極と、 前記素子部において前記半導体基板表面に露出されてい
    る前記第3半導体領域上に設けられた第3電極とを更に
    備えることを特徴とする請求項2記載の半導体素子。
  4. 【請求項4】 前記絶縁部における前記第2絶縁膜は、
    前記素子部における前記ゲート電極に接する領域では該
    ゲート電極以上の深さを有するようにして設けられ、該
    第2絶縁膜直下の領域で、前記素子部とコンタクト部に
    おける前記第1半導体領域同士及び第2半導体領域同士
    が電気的に接続されることを特徴とする請求項2または
    3記載の半導体素子。
  5. 【請求項5】 半導体基板の表面内に設けられた第1導
    電型の第1半導体領域と、 前記第1半導体領域の表面一部領域内に設けられた第2
    導電型の第2半導体領域と、 前記第2半導体領域の表面一部領域内に設けられた第1
    導電型の第3半導体領域と、 前記第3半導体領域表面から前記第1半導体領域に達す
    る深さにゲート絶縁膜を介在して、前記半導体基板表面
    内に埋め込み形成されたゲート電極と、 前記半導体基板表面において隣接する前記第1、第2半
    導体領域間、並びに前記第3半導体領域及び前記ゲート
    電極と前記第1、第2半導体領域間に設けられた絶縁膜
    とを具備することを特徴とする半導体素子。
  6. 【請求項6】 前記半導体基板上に設けられた層間絶縁
    膜と、 前記層間絶縁膜上に設けられ、前記第1乃至第3半導体
    領域と電気的にそれぞれ接続される第1乃至第3金属配
    線層とを更に備えることを特徴とする請求項1乃至5い
    ずれか1項記載の半導体素子。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6いずれか1項記載の半導
    体素子を複数含み、隣接する前記半導体素子は、前記ゲ
    ート電極、または前記第1乃至第3半導体領域のいずれ
    かを共用することを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6いずれか1項記載の半導
    体素子を複数含み、前記半導体素子間で共通接続される
    各々の前記第1乃至第3半導体領域のいずれかが互いに
    隣接して設けられていることを特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至4いずれか1項記載の半導
    体素子を少なくとも2つ含み、該半導体素子は前記ゲー
    ト電極を共用し、且つ前記第1乃至第3半導体領域が該
    ゲート電極に対して互いに対称に設けられ、互いに共通
    接続される前記第2半導体領域または第3半導体領域の
    いずれかが前記コンタクト部において隣接して存在する
    ことを特徴とする半導体装置。
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